JP2022136924A - 磁気飽和検出回路、ノイズフィルタ、モータドライバおよび磁気飽和検出方法 - Google Patents

磁気飽和検出回路、ノイズフィルタ、モータドライバおよび磁気飽和検出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】チョークコイルの磁気飽和の検出とともに高周波ノイズの抑制効果が監視可能な技術を提供する。【解決手段】磁気飽和検出回路は、電源からの経路に直列に設けられたコモンモードチョークコイルの磁気飽和に関連する物理量を検出する検出部と、検出部された物理量から推定されるコモンモードチョークコイルの磁場の強さが所定基準を満たすことを条件に、コモンモードチョークコイルに磁気飽和が生じたことを判定する判定部と、記判定の結果を外部に通知する通知部と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、チョークコイルの磁気飽和を検出する磁気飽和検出回路、ノイズフィルタ、モータドライバおよび磁気飽和検出方法に関する。
従来から、FA(Factory Automation)分野、ロボット分野等においては、電力変換のスイッチング動作の際に生ずる高周波ノイズを抑制するため、コモンモードチョークコイルを有するノイズフィルタが電源経路上に設けられる。スイッチング動作に伴う高周波ノイズとして規定を超えるコモンモード電流が電源経路に流れ込む場合には、ノイズフィルタに設けられたコモンモードチョークコイルが磁気飽和を起こしてしまい、高周波ノイズを抑制する十分な効果が有られない場合がある。上記分野において、高周波ノイズに対して十分な抑制効果が得られない場合には、電力変換を伴う設備あるいは周辺機器等に対し、電源経路を介して回り込むノイズの影響により回路の誤動作や機能停止を招くおそれがある。このため、電力変換を伴う設備あるいは機器等が設けられた作業現場においては、作業者が設備等の運用時におけるノイズフィルタが発する音、または、ノイズフィルタを流れる電流波形をオシロスコープ等で視認する等の監視作業が行われる。このように、磁気飽和を起こしていないことを確認する手間が生じ、当該監視作業は作業者の負担になっていた。なお、本明細書で説明する技術に関連する技術が記載されている先行技術文献としては、以下の特許文献が存在している。
特開2019-100579号公報
ところで特許文献1では、電源経路の地絡電流を検出するデバイス(カレントトランス、零相変流器等)のコストを削減する目的でチョークコイルを流れる地絡電流を検出することが開示されている。特許文献1では、交流電流によってコアに発生する磁束とリターン電流によってコアに発生する磁束とがコア内で互いに打ち消し合うか否かについて記載があるものの、磁気飽和または高周波ノイズに対する抑制効果に関する考慮がなされていない。従来はモータドライバ用のノイズフィルタの磁気飽和はメーカーが雑音端子電圧試験でノイズ量を確認したものを使用するか、ユーザーが選定する場合はコイルの音や電流波形を見て磁気飽和していないことを確認していた。本発明の目的は、上記課題を鑑みてチョークコイルの磁気飽和の検出とともに高周波ノイズの抑制効果が監視可能な技術を提供することにある。
上記の課題を解決するための開示の技術の一形態は、
電源からの経路に直列に設けられたコモンモードチョークコイルの磁気飽和に関連する物理量を検出する検出部と、
前記検出された物理量から推定される前記コモンモードチョークコイルの磁場の強さが所定基準を満たすことを条件に、前記コモンモードチョークコイルに磁気飽和が生じたことを判定する判定部と、
前記判定の結果を外部に通知する通知部と、
を備えることを特徴とする磁気飽和検出回路。
これにより、磁気飽和検出回路(10、10a、10b)は、検出部であるカレントトランスCT、磁束測定用コイル23で検出されたコモンモードチョークコイル21の磁気飽和に関連する物理量(電流値、コア磁束)から、コモンモードチョークコイル21の磁場の強さが推定できる。磁気飽和検出回路(10、10a、10b)は、推定された磁場の強さが設定した閾値を超えた場合、もしくは閾値以上となった場合に磁気飽和状態であると判定し、当該判定の結果を外部に通知できる。チョークコイルの磁気飽和の検出とともに高周波ノイズの抑制効果が監視可能になるため、磁気飽和の監視に関する作業負担が軽減できる。
また、開示の技術の一形態においては、前記通知部は、前記電源を含む回路における高周波ノイズの抑制に関連する情報を通知するようにしてもよい。これにより、磁気飽和検出回路(10、10a、10b)は、通知部105を介して、電源経路上における浮遊容量の見直しを促す情報(ケーブル長さ、ケーブル種別(シールドの有無)、適宜なフィルタインダクタの設定等)、磁気飽和に至るまでの余裕度等が通知できるため、磁気飽和対策に関するユーザビリティが向上できる。
また、開示の技術の一形態においては、前記検出部は、コモンモードチョークコイルに流れる電流を検出し、前記判定部は、前記検出された電流値から前記コモンモードチョークコイルの磁界強度を推定するとともに、前記推定された磁界強度が第1閾値を超えることを条件として、前記コモンモードチョークコイルに磁気飽和が生じたことを判定する、ようにしてもよい。これにより、検出回路である磁気飽和検出回路(10、10a、10b)は、電流値からコモンモードチョークコイル21に発生した磁場の強さである磁界強度Hを式(1)を用いて求めることができ、求められた磁界強度が、第1閾値である磁気飽和が生ずる磁場との比較により、該閾値を超えているか否かが判定できる。磁気飽和検出回路(10、10a、10b)は、コモンモードチョークコイル21を流れる電流が形成する磁界強度によって磁気飽和の発生の有無を判定できる。
また、開示の技術の一形態においては、前記検出部は、コモンモードチョークコイルの磁束を検出し、
前記判定部は、前記検出された磁束から前記コモンモードチョークコイルの磁束密度を推定するとともに、前記推定された磁束密度が第2閾値を超えることを条件として、前記コモンモードチョークコイルに磁気飽和が生じたことを判定する、ようにしてもよい。これにより、検出回路である磁気飽和検出回路(10、10a、10b)は、コア磁束からコモンモードチョークコイル21に発生した磁場の強さである磁束密度Bを式(2)を用いて求めることができ、求められた磁束密度が、第2閾値である磁束飽和密度との比較により、該閾値を超えているか否かが判定できる。磁気飽和検出回路(10、10a、10b)は、コモンモードチョークコイル21のコア21aの磁束密度によって磁気飽和の発生の有無を判定できる。
また、開示の技術の他の形態においては、コモンモードチョークコイルを備えるノイズフィルタであって、前記通知部は、前記ノイズフィルタによるノイズ除去の程度に関連する情報を通知する請求項1から4に記載の磁気飽和検出回路を備えるノイズフィルタであってもよい。このような形態であってもノイズフィルタ20は、磁気飽和検出回路(10、10a、10b)で推定された磁場の強さが所定の条件を満たすときには、磁気飽和が生じたことを判定し、当該判定の結果を外部に通知できる。また、通知部105を介してノイズフィルタによるノイズ除去の程度に関連する情報として、現状での磁界強度Hや磁束密度B、磁気飽和に至るまでの余裕度等が通知できるため、磁気飽和対策に関するユーザビリティが向上できる。電力変換を伴う設備、機器等の運用中においても設備の動作等を停止させずに、チョークコイルの磁気飽和の検出とともに高周波ノイズの抑制効果が監
視可能になる。
また、開示の技術の他の形態においては、請求項1から4に記載の磁気飽和検出回路、あるいは、請求項5に記載のノイズフィルタを備えるモータドライバであって、前記磁気飽和検出回路、あるいは前記ノイズフィルタから通知された判定の結果に基づいて、所定の処理を促す報知を行うモータドライバであってもよい。モータドライバ3は、運用中においても動作等を停止させずに、磁気飽和検出回路(10、10a、10b)で判定されたコモンモードチョークコイル21の磁気飽和の有無に応じた処置が可能になる。チョークコイルの磁気飽和の検出とともに高周波ノイズの抑制効果が監視可能になるため、磁気飽和の監視に関する作業負担が軽減できる。
また、開示の技術の他の一形態においては、前記所定の処理は、前記モータドライバと、該モータドライバで生成された駆動電力が供給されるモータとの間を接続する動力線の交換、または、前記動力線と前記モータとに存在する対地間浮遊容量の見直しを促す、ようにしてもよい。磁気飽和が生じているときにはモータドライバ3の表示パネル等を通じて、ノイズフィルタ20に生じた磁気飽和を解消するための具体的な処置を促すことが可能になる。
また、開示の技術の他の一形態においては、前記磁気飽和検出回路は、コモンモードチョークコイルに磁気飽和が生じていない場合には、該磁気飽和が生ずるまでのマージン量を算出し、前記算出されたマージン量を報知する、ようにしてもよい。磁気飽和が生じてないときにはモータドライバ3の表示パネル等に、磁気飽和に至るマージン量が表示できるため、モータドライバ3で駆動可能なモータ50の個数や、接続可能なケーブル数等が把握可能になり、磁気飽和対策に関するユーザビリティが向上できる。
また、開示の技術の他の形態においては、電源からの経路に直列に設けられたコモンモードチョークコイルの磁気飽和に関連する物理量を検出し、
前記検出された物理量から推定される前記コモンモードチョークコイルの磁場の強さが所定基準を満たすことを条件に、前記コモンモードチョークコイルに磁気飽和が生じたことを判定することと、
前記判定の結果を外部に通知する通知することと、
を含むことを特徴とする磁気飽和検出方法。
このような形態であっても、磁気飽和検出回路(10、10a、10b)は、検出部であるカレントトランスCT、磁束測定用コイル23で検出されたコモンモードチョークコイル21の磁気飽和に関連する物理量(電流値、コア磁束)から、コモンモードチョークコイル21の磁場の強さが推定できる。磁気飽和検出回路(10、10a、10b)は、推定された磁場の強さが設定した閾値を超えた場合、もしくは閾値以上となった場合に磁気飽和状態であると判定し、当該判定の結果を外部に通知できる。電力変換を伴う設備、機器等の運用中においても設備の動作等を停止させずにチョークコイルの磁気飽和の検出とともに高周波ノイズの抑制効果が監視可能になるため、磁気飽和の監視に関する作業負担が軽減できる。
本発明によれば、チョークコイルの磁気飽和の検出とともに高周波ノイズの抑制効果が監視可能になるため、磁気飽和の監視に関する作業負担が軽減できる。
本発明の実施例1に係るノイズフィルタの概略構成を示すブロック図である。 本発明の実施例1に磁気飽和検出回路の概略構成を示すブロック図である。 本発明の変形例に係るコモンモードチョークコイルのコア磁束の測定を説明する図である。 本発明の変形例に係る磁気飽和検出回路の概略構成を示すブロック図である。 本発明の実施例2に係るモータ駆動システムの概略構成を示すブロック図である。 本発明の実施例2に係る制御部のハードウェア構成の一例を示す図である。 本発明の実施例2に係る磁気飽和検出処理の一例を示すフローチャートである。
〔適用例〕
以下、本発明の適用例について、図面を参照しつつ説明する。
図1には、本発明の適用例に係るノイズフィルタ20の概略構成を示すブロック図が例示される。適用例に係るノイズフィルタ20は、一対の入力端子(TP1、TP2)と、一対の出力端子(TP3、TP4)と、コモンモードチョークコイル21とを備え、一対の入力端子間に入力された電源電力の高周波ノイズを抑制し、一対の出力端子に出力する。ノイズフィルタ20の仕様等で規定されるコモンモード電流Iが電源経路上に流れる場合には、コモンモードチョークコイル21が磁気飽和を起こしてしまい、高周波ノイズを抑制する十分な効果が有られない場合があった。このため、スイッチング動作を介して所望の電力を生成する設備等では、電力変換が行われる際のノイズフィルタ20を流れる電流を試験用回路9等を介して検出し、当該電流の波形をオシロスコープ等で視認する等して磁気飽和が生じていないことを確認していた。
本適用例に係る形態においては、図2に示すように、ノイズフィルタ20のコモンモードチョークコイル21を流れる電流値に基づいて、当該チョークコイルにおける磁気飽和の発生の有無を検知する磁気飽和検出回路を設ける。磁気飽和検出回路は、例えば、ノイズフィルタ20のコモンモードチョークコイル21を流れる電流値を電流検出部を介して検出する。そして、磁気飽和検出回路は、検知された電流値からコモンモードチョークコイル21に発生した磁場の強さである磁界強度を求め、当該磁界強度が、磁気飽和が生ずる磁場を超えているか否かを判定する。本適用例に係る磁気飽和検出回路は、コモンモードチョークコイル21を流れる電流が形成する磁界強度によって判定された、磁気飽和の発生の有無を示す判定結果を外部に通知する。本適用例によれば、コモンモードチョークコイル21に生じた磁気飽和を磁気飽和検出回路を通じて把握できるため、従来のように試験用回路9をノイズフィルタ20に接続させて電流波形を監視するといった手間が生じることもない。
本適用例に係る他の形態においては、図3から図4に示すように、コモンモードチョークコイル21のコア磁束を測定し、磁場の強さを示す磁束密度を求め、当該磁束密度が磁気飽和を生ずる磁束密度を超えているか否かを判定することもできる。他の形態の磁気飽和検出回路10aは、コア磁束から求められた磁束密度Bに基づいてコモンモードチョークコイル21に生じた磁気飽和を判定することができる。そして、磁気飽和検出回路10aは、判定結果を外部に通知できる。例えば、磁気飽和検出回路10aを一体的に収容するノイズフィルタ20において、筐体に磁気飽和が生じていることを示すLED等が設けられている場合には、通知部105は判定の結果に基づいて当該LEDを点灯させることができる。ノイズフィルタ20が検出結果を示す信号を出力する端子を備える場合には、当該フィルタを電源経路上に備える上位機器(電力変換器、電力変換システム等)は、出力端子から出力された検出結果を示す信号に基づいてLED等の表示点灯、表示パネル等への報知表示といった処理を行えばよい。当形態においても、磁気飽和検出回路10aを
通じて、電力変換を伴う設備等の運用中にチョークコイルの磁気飽和の検出とともに高周波ノイズの抑制効果が監視可能になる。
本適用例に係る他の形態として、図5から図7に示すように、ノイズフィルタ20の検出部29を通じてコモンモードチョークコイル21の磁気飽和に関連する物理量を測定し、当該物理量から磁気飽和を検出する磁気飽和検出回路を備えるシステム形態であってもよい。当該システムでは、磁気飽和検出回路の通知に基づいて、筐体等に設けられた磁気飽和状態を示すLED等を点灯、表示パネル等に磁気飽和が生じている旨のメッセージの表示、電子音やスピーカ等を通じた報知が可能である。報知された内容に従って、動力線W2の長さ、配線引き回し、ケーブル種別(シールドの有無)の変更等の、磁気飽和の誘因になる対地間浮遊容量の見直しや、動作環境等に応じた適宜なインダクタを有するノイズフィルタの選定等を促すことが可能になる。また、磁気飽和検出回路で算出された磁気飽和に至るまでのマージン量を表示させることもできる。このため、磁気飽和の監視に関するユーザビリティが向上できる。
〔実施例1〕
以下では、本発明の具体的な実施の形態について、図面を用いて、より詳細に説明する。
<回路構成>
図1は、本発明の実施例に係るノイズフィルタ20の概略構成を示すブロック図である。図1に示すノイズフィルタ20は、一対の入力端子(TP1、TP2)と、一対の出力端子(TP3、TP4)と、コモンモードチョークコイル21とを備える。ノイズフィルタ20は、例えば、電源の経路上に直列に設けられ、一対の入力端子(TP1、TP2)間に入力された電源電力の高周波ノイズを抑制し、一対の出力端子(TP3、TP4)に出力する。コモンモードチョークコイル21は、一対の入力端子(TP1、TP2)と、一対の出力端子(TP3、TP4)との間に直列に挿入され、コア21aと、巻き線21bと、巻き線21cとを有する。巻き線21bは、入力端子TP1と出力端子TP3との間に直列に接続され、巻き線21cは、入力端子TP2と出力端子TP4との間に直列に接続される。コモンモードチョークコイル21と出力端子(TP3、TP4)とが接続されるライン22a-22b間には、Xコンデンサ(相間コンデンサ)C1およびC2と、YコンデンサC3が設けられる。XコンデンサC1およびC2は、ライン22a-22b間に直列に挿入され、YコンデンサC3は、一端がXコンデンサC1とXコンデンサC2との接続点に接続され、他端は筐体側の接地基準電位であるFG(Frame Ground)に接続される。XコンデンサC1、C2はライン22a-22b間のノーマルモードノイズを低減し、YコンデンサC3はコモンモードノイズを低減する。
ここで、ノイズフィルタ20のコアの磁束飽和密度を超える磁束密度を発生させる電流Iが電源経路上に流れる場合には、コモンモードチョークコイル21が磁気飽和を起こしてしまい、高周波ノイズを抑制する十分な効果が有られない場合があった。例えば、主電源から供給された交流電力をスイッチング素子等のスイッチング動作を介して所望の電力を生成する設備等では、電力変換が行われる際のノイズフィルタ20を流れる電流を試験用回路9等を介して検出し、当該電流の波形をオシロスコープ等で視認する等して磁気飽和が生じていないことを確認していた。
試験用回路9は、例えば、整流回路9aと、分圧回路9bと、レギュレータ9cとを含み構成される。整流回路9aには、ノイズフィルタ20の一対の出力端子(TP3、TP4)から出力された交流電力が入力される。整流回路9aは、例えば、整流素子(ダイオード素子)で構成されたブリッジ回路を通じて交流電力を整流し、整流後の直流電力は分圧回路9bに出力される。分圧回路9bでは、整流回路9aを介して整流された直流電力
の電圧値が所定の電圧値に分圧され、レギュレータ9cに入力される。レギュレータ9cを介して分圧後の電圧値は安定化され、オシロスコープ等の検出回路に供給される。電力変換を伴う設備等が設けられた施設内では、作業者等が試験用回路9をノイズフィルタ20の一対の出力端子(TP3、TP4)に接続させ、当該試験用回路9から出力された電流波形をオシロスコープ等を用いて観測し、磁気飽和の有無を確認していた。このように、従来の作業においては、磁気飽和の有無を確認するための作業負担が生じていた。
本実施例に係る形態においては、ノイズフィルタ20のコモンモードチョークコイル21を流れる電流値に基づいて、当該チョークコイルにおける磁気飽和の発生の有無を検知する磁気飽和検出回路を設ける。磁気飽和検出回路は、例えば、ノイズフィルタ20のコモンモードチョークコイル21を流れる電流値を電流検出部を介して検出する。そして、磁気飽和検出回路は、検知された電流値からコモンモードチョークコイル21に発生した磁場の強さである磁界強度を求め、当該磁界強度が、磁気飽和が生ずる磁場を超えているか否かを判定する。本実施例に係る磁気飽和検出回路は、コモンモードチョークコイル21を流れる電流が形成する磁界強度によって判定された、磁気飽和の発生の有無を示す判定結果を外部に通知する。本実施例によれば、コモンモードチョークコイル21に生じた磁気飽和を磁気飽和検出回路を通じて把握できるため、従来のように試験溶解炉9をノイズフィルタ20に接続させて電流波形を監視するといった手間が生じることもない。また、磁気飽和検出回路を通じて、電力変換を伴う設備、機器等の運用中に磁気飽和が把握できる。
本実施例においては、コモンモードチョークコイル21を流れる電流を検出する電流検出部の一例として、カレントトランスCTが例示される。図1に示すように、カレントトランスCTは、入力側である、一対の入力端子(TP1、TP2)とコモンモードチョークコイル21との間に流れる電流を検出してもよく、出力側である、コモンモードチョークコイル21と一対の出力端子(TP3、TP4)との間に流れる電流を検出してもよい。出力側に流れる電流を計測する際には、コモンモードチョークコイル21を流れるコモンモード電流を精度よく測定するため、ライン22a-22b間に設けられたYコンデンサC3よりコモンモードチョークコイル側を流れる電流を計測することが望ましい。
図2は、本実施例に係る磁気飽和検出回路10の概略構成を示すブロック図である。図2においては、カレントトランスCTによって検出された電流値からコモンモードチョークコイル21に生じた磁界強度を求め、当該磁界強度が磁気飽和を生ずる磁場を超えているか否かを判定する検出回路の一例が例示される。図2の磁気飽和検出回路10は、ローパスフィルタ101と、判定部11と、通知部105とを備える。ローパスフィルタ101により、カレントトランスCTで検出された電流の、磁気飽和を生じさせるスイッチング周波数以外の高周波成分が抑制される。通知部105は、磁気飽和検出回路10で検知された磁気飽和を示す信号を外部に出力するインタフェースである。カレントトランスCTで検出された電流値(CT検出値)は、ローパスフィルタ101を通じて低域ろ波されて判定部11に入力される。
判定部11において、演算部102はローパスフィルタ101を通じて入力された電流値からコモンモードチョークコイル21に生じている磁場の強さを示す磁界強度Hが求められる。磁界強度H(A/m)は、次の式(1)を用いて求めることができる。
Figure 2022136924000002

式(1)において、「N」は巻き線(21b、21c)の巻き数を表し、「l」は磁路
長を表す。このようなパラメータはコモンモードチョークコイル21の仕様等により規定される。
演算部102で求められた磁界強度Hは、比較器104に入力され閾値103との比較が行われる。ここで、閾値103には、コモンモードチョークコイル21の磁気飽和が生ずる磁場の強さを示す情報が設定される。例えば、磁束飽和密度Bsで規定される場合では、閾値103として、([Bs・k/μ]、k;調整用係数、μ;透磁率)が設定される。本実施例において、閾値103に設定される磁場の強さを示す情報(Bs・k/μ)は「第1閾値」の一例に相当する。比較器14は、例えば、正側端子に入力された磁界強度Hと、負側端子に入力された閾値103との比較を行い、磁界強度Hが、磁気飽和が生ずる磁場を超えているか否かを判定する。判定の結果は、通知部105に入力され、当該通知部105を介して磁気飽和検出回路10の外部に通知される。
なお、通知部105は、判定の結果の通知とともに、高周波ノイズの抑制に関連する情報を外部に報知するようにしてもよい。例えば、電源経路上における浮遊容量の見直しを促す情報(ケーブル長さ、ケーブル種別(シールドの有無)、適宜なフィルタインダクタの設定等)が報知できる。また、通知部105は、磁気飽和が生じていないと判定される場合には、演算器102で算出された磁界強度Hを判定の結果とともに報知してもよく、演算器102で算出された磁界強度Hと閾値103との差分量(マージン量)を求め、外部に報知してもよい。演算器102で算出された磁界強度Hが通知されることで、現状での高周波ノイズの抑制効果を把握することできる。また、演算器102で算出された磁界強度Hと閾値103との差分量(マージン量)が通知されることで、磁気飽和に至るまでの余裕度を認識することができる。当該マージン量に基づいて、例えば、上位機器(電力変換器、電力変換システム等)における接続可能なケーブル数や接続可能な電動機等の数量が把握可能になるため、磁気飽和対策に関するユーザビリティが向上できる。
図1に示すノイズフィルタ20は、本実施例に係る磁気飽和検出回路10を一体的に収容し、ノイズフィルタ20の筐体には磁気飽和が生じていることを示すLED等が設けられている場合には、通知部105は判定の結果に基づいて当該LEDを点灯させればよい。当該LEDの点灯表示により、コモンモードチョークコイル21に磁気飽和が生じていることを把握できる。また、ノイズフィルタ20は、検出結果を示す信号を出力する端子を備えることもできる。当該端子を介して、高周波ノイズの抑制に関連する情報を外部に報知できる。本実施例に係る磁気飽和検出回路10を一体的に収容されたノイズフィルタ20が電源経路上に備える上位機器(電力変換器、電力変換システム等)は、出力端子から出力された検出結果を示す信号に基づいてLED等の表示点灯、表示パネル等への報知表示といった処理が可能になる。本実施例によれば、磁気飽和検出回路10を通じて、電力変換を伴う設備等の運用中にチョークコイルの磁気飽和が検出可能になる。
〔変形例〕
実施例1においては、コモンモードチョークコイル21を流れる電流から求められた磁界強度Hに基づいて磁気飽和を判定する回路例を例示した。コモンモードチョークコイル21に生じる磁気飽和は、コア21aのコア磁束を用いて検出することもできる。変形例においては、コア21aのコア磁束を用いた磁気飽和検出回路10aを説明する。
図3は、変形例に係るコモンモードチョークコイル21のコア磁束の測定を説明する図である。変形例においては、巻き数nの磁束測定用コイル23を通じて、コモンモードチョークコイル21のコア磁束(Φ)が検出される。磁束測定用コイル23で検出されたコア磁束(Φ)は磁気飽和検出回路10aに入力される。
図4は、変形例に係る磁気飽和検出回路10aの概略構成を示すブロック図である。図
4においては、磁束測定用コイル23を通じて検出された磁束(Φ)から、磁場の強さを示す磁束密度を求め、当該磁束密度が磁気飽和を生ずる磁束密度を超えているか否かを判定する検出回路の一例が例示される。磁気飽和検出回路10aの判定部11aは、磁束測定用コイル23で検出されたコア磁束(Φ)から磁束密度B(Wb/m)を求める演算部106を備える。
演算部106においては、磁束測定用コイル23で検出されたコア磁束(Φ)とコア21aの断面積S(m)に基づいて、コモンモードチョークコイル21に生じている磁場の強さを示す磁束密度Bが求められる。磁束密度B(Wb/m)は、次の式(2)を用いて求めることができる。
Figure 2022136924000003

式(2)において、「n」は磁束測定用コイル23の巻き数を表し、「∫vdt」はコモンモード電流に伴う電圧変化を表す。
演算部106で求められた磁束密度Bは、比較器104に入力され閾値103aとの比較が行われる。ここで、閾値103aには、コモンモードチョークコイル21の磁気飽和が生ずる磁場の強さを示す磁束飽和密度(B・m)が設定される。変形例において、閾値103aに設定される磁束飽和密度は「第2閾値」の一例に相当する。比較器14は、例えば、正側端子に入力された磁束密度Bと、負側端子に入力された閾値103との比較を行い、磁束密度Bが、磁束飽和密度(B/m)を超えているか否かを判定する。判定の結果は、通知部105に入力され、当該通知部105を介して磁気飽和検出回路10aの外部に通知される。
変形例においても、通知部105は、判定の結果の通知とともに、高周波ノイズの抑制に関連する情報を外部に報知できる。すなわち、磁気飽和が生じているときには、電源経路上における浮遊容量の見直しを促す情報(ケーブル長さ、ケーブル種別(シールドの有無)、適宜なフィルタインダクタの設定等)が報知可能である。さらに、磁気飽和が生じていないときには、演算器106で算出された磁束密度Bを判定の結果とともに報知可能であり、演算器106で算出された磁束密度Bと閾値103aである磁束飽和密度との差分量(マージン量)を求め、外部に報知できる。演算器106で算出された磁束密度Bが通知されることで、現状での高周波ノイズの抑制効果を把握することでき、演算器102で算出された磁束密度Bと磁束飽和密度との差分量(マージン量)が通知されることで、磁気飽和に至るまでの余裕度が認識できる。変形例においても、マージン量に基づいて、上位機器(電力変換器、電力変換システム等)における接続可能なケーブル数や接続可能な電動機等の数量が検討可能になるため、磁気飽和対策に関するユーザビリティが向上できる。
変形例においても、磁気飽和検出回路10aは、コア磁束から求められた磁束密度Bに基づいてコモンモードチョークコイル21に生じた磁気飽和を判定することができる。そして、磁気飽和検出回路10aは、実施例1と同様にして、判定結果を外部に通知できる。例えば、磁気飽和検出回路10aを一体的に収容するノイズフィルタ20において、筐体に磁気飽和が生じていることを示すLED等が設けられている場合には、通知部105は判定の結果に基づいて当該LEDを点灯させることができる。ノイズフィルタ20が検出結果を示す信号を出力する端子を備える場合には、当該フィルタを電源経路上に備える上位機器(電力変換器、電力変換システム等)は、出力端子から出力された検出結果を示
す信号に基づいてLED等の表示点灯、表示パネル等への報知表示といった処理を行えばよい。変形例においても、磁気飽和検出回路10aを通じて、電力変換を伴う設備等の運用中にチョークコイルの磁気飽和が検出可能になる。
〔実施例2〕
次に、実施例1に係る磁気飽和検出回路(10、10a)を構成に備えるモータ駆動システムの形態を説明する。なお、以下では、磁気飽和検出回路10、10a総称して「磁気飽和検出回路10b」ともいう。また、ノイズフィルタ20は、検出部29を備え、当該検出部29を通じてコモンモードチョークコイル21の磁気飽和に関連する物理量が測定されるものとして説明する。このような物理量は、実施例1で説明したように、コモンモードチョークコイル21を流れる電流であり、コア21aのコア磁束である。前者は、カレントトランスCT等により計測され、後者は巻き数nの磁束測定用コイル23等により計測される。これらの物理量は、電力変換を伴う設備または機器の構成に応じて適宜の検出器を用いて測定できる。また、ノイズフィルタ20が、磁気飽和検出回路(10、10a)を備え、当該モータ駆動システムを構成する機器等に適宜に通知する形態であってもよい。
<システム構成>
図5は、本発明の実施例2に係るモータ駆動システム1の概略構成を示すブロック図である。図5においては、モータ駆動用の主電源2から供給された電力を所望の駆動電力に変換してモータ50に出力するモータドライバ3を含むシステム形態が例示される。主電源2は、例えば、商用の交流電源であり、電力線W1を通じて交流電力をモータドライバ3に供給する。モータドライバ3は、供給された交流電力をコンバータ30を介して直流電力に変換し、直流バス14を通じて変換後の直流電力をインバータ40に出力する。直流バス14には、直流バス14を通じてインバータ40に導通される直流電力の変動分を平滑化する平滑コンデンサCが設けられる。インバータ40は、モータ制御部12からの制御指令に基づいてスイッチング素子のオン・オフ駆動を行い、コンバータ30から出力された直流電力を所望の交流電力に変換し、モータ50を駆動制御するための駆動電力を生成する。生成された駆動電力は、動力線W2を通じてモータ50に出力される。モータ50では、モータドライバ3から供給された駆動電力に基づいて、制御対象になるワークやロボットアーム等が制御される。主電源2およびモータ50は、それぞれ基準電位G1および基準電位G2に接地される。また、ノイズフィルタ20のYコンデンサC3は、モータドライバ3のFGに接続される。
モータドライバ3は、制御部4と、電流検出器13と、ノイズフィルタ20と、コンバータ30と、インバータ40とを備える。制御部4には、磁気飽和検出回路10bと、モータ制御部12と、報知部15とが含まれる。制御部4は、例えば、プロセッサ(CPU等)、メモリ、ゲートドライバ、通信インタフェース回路等を含んで構成されるユニットである。ノイズフィルタ20は、一対の入力端子(TP1、TP2)を介して電力線W1に接続され、一対の出力端子(TP3、TP4)を介してコンバータ30に接続される。ノイズフィルタ20の検出部29は制御部4の磁気飽和検出回路10bに接続される。コンバータ30は、例えば、整流素子(ダイオード素子)によって構成されたブリッジ回路を含み、当該ブリッジ回路によって交流電力から整流された直流電力を直中バス14に出力する。インバータ40はスイッチング素子(IGBT、サイリスタ、GTO、MOSFET等)を構成要素に含む電力変換回路を有し、モータ制御部12からの制御指令に従って当該スイッチング素子のオン・オフ駆動(PWM制御)を行い、直流バス14を通じて入力された直流電力を交流電力に変換し、所望の駆動電力を生成する。生成された駆動電力は動力線W2を通じてモータ50に供給され、当該動力線を流れる電流は電流検出器(CT、クランプ式の電流センサ等)13によって検出される。電流検出器13は、例えば、モータドライバ3のインバータ40の出力端に設けられたCT(Current Transformer
)である。電流検出器13によって検出された電流値は、制御部4のモータ制御部12に入力される。モータ制御部12は、電流検出器13で検出された電流値、モータ50の回転速度をフィードバック情報とし、所定のトルク指令およびメモリ等に格納されたプログラム等に基づいて、当該モータの回転速度、トルク、回転位置等を制御するための制御指令を生成する。
実施例1で説明したように、ノイズフィルタ20の検出部29においては、一対の入力端子(TP1、TP2)から一対の出力端子(TP3、TP4)に、コモンモードチョークコイル21を通じて流れる電流がカレントトランスCT等により測定され、測定された電流値が磁気飽和検出回路10bに入力される。また、磁束測定用コイル23等で、コモンモードチョークコイル21のコア21aのコア磁束(Φ)が測定され、測定されたコア磁束(Φ)が磁気飽和検出回路10bに入力される。
磁気飽和検出回路10bでは、検出部29で測定された電流値から、コモンモードチョークコイル21に生じている磁場の強さを示す磁界強度H(A/m)と、磁気飽和が生ずる磁場の強さを示す閾値との比較に基づいて、磁気飽和が生じているか否かの判定が行われる。あるいは、検出部29で測定されたコア21aのコア磁束(Φ)とコア21aの断面積S(m)とから、磁場の強さを示す磁束密度B(Wb/m)が求められ、当該磁束密度Bと磁束飽和密度を示す閾値との比較に基づいて、磁気飽和が生じているか否かの判定が行われる。磁気飽和検出回路10bによる判定の結果は、報知部15に出力される。
報知部15は、磁気飽和検出回路10bによる判定の結果をモータドライバ3の筐体等に設けられた表示デバイスやLED等を通じて報知する。判定の結果が磁気飽和が生じていることを示す場合には、例えば、モータドライバ3が備える表示パネルに磁気飽和が生じている旨のメッセージを報知してもよく、磁気飽和状態を示すLED等を点灯させてもよい。作業者は、表示されたメッセージ、LED点灯からノイズフィルタ20に生じた磁気飽和が把握できる。また、報知部15は、モータドライバ3-モータ50間を接続する動力線W2の長さ、配線引き回し、ケーブル種別(シールドの有無)の変更を促すメッセージやアラーム音等を報知してもよい。
なお、磁気飽和検出回路10bは、コモンモードチョークコイル21に生じている磁場の強さを示す磁界強度Hと閾値との差分(マージン量)を算出し、算出された差分情報(マージン情報)を報知部15に出力してもよい。同様にして、磁気飽和検出回路10bは、磁束密度Bと閾値である磁束飽和密度との差分を算出し、当該差分情報を報知部15に出力してもよい。報知部15は、磁気飽和検出回路10bから出力されたマージン量を表示パネル等に表示し、モータドライバ3によって駆動されるモータ50の個数、接続可能なケーブル数等が把握できるようにしてもよい。磁気飽和の監視に関するユーザビリティが向上できる。
<制御部構成>
図6は、実施例2に係る制御部4のハードウェア構成の一例を示す図である。図6に示すように、制御部4は、接続バス116によって相互に接続されたプロセッサ111、主記憶装置112、補助記憶装置113、通信IF114、入出力IF115を含むコンピュータとして構成される。主記憶装置112および補助記憶装置113は、制御部4が読み取り可能な記録媒体である。上記の構成要素はそれぞれ複数に設けられてもよいし、一部の構成要素を設けないようにしてもよい。
プロセッサ111は、制御部4全体の制御を行う中央処理演算装置である。プロセッサ111は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro-Processing Un
it)、DSP(Digital Signal Processor)等である。プロセッサ111は、例えば、補助記憶装置113に記憶されたプログラムを主記憶装置112の作業領域に実行可能に展開し、当該プログラムの実行を通じて周辺機器の制御を行うことで所定の目的に合致した機能を提供する。但し、プロセッサ111が提供する一部または全部の機能が、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、GPU(Graphics Processing Unit)
、SoC(System on a Chip)等によって提供されてもよい。同様にして、一部または全部の機能が、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、数値演算プロセッサ等の専
用LSI(large scale integration)、その他のハードウェア回路で実現されてもよい
主記憶装置112および補助記憶装置113は、制御部4のメモリを構成する。主記憶装置112は、プロセッサ111が実行するプログラム、当該プロセッサが処理するデータ等を記憶する。主記憶装置112は、フラッシュメモリ、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)を含む。補助記憶装置113は、プロセッサ111等により実行されるプログラムや、動作の設定情報などを記憶する記憶媒体である。補助記憶装置113は、例えば、HDD(Hard-disk Drive)やSSD(Solid State Drive)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、フラッシュメモリ、USBメモリ、SD(Secure Digital)メモリカード等を含む。通信IF114は、通信ネットワークとの通信
インタフェースである。通信IF114は、接続される通信ネットワークとの接続方式に応じて適宜の構成を採用できる。入出力IF115は、モータドライバ3の備える入力デバイス、出力デバイスとの間でデータの入出力を行うインタフェースである。入出力IF115を通じて、LCD等の表示デバイスや、モータドライバ3の筐体等に設けられたLED等に所定の情報が出力される。また、入出力IF115を通じて、筐体等に設けられた操作ボタンや操作パネルを介して操作指示が受け付けられ、当該操作指示に基づく処理が行われる。
<処理の流れ>
図7は、実施例2に係るモータドライバ3で実行される磁気飽和検出処理の一例を示すフローチャートである。本フローにおいては、検出部29で検出された磁気飽和に関連する物理量が計測され、当該物理量に基づいて求められた磁界強度Hまたは磁束密度Bと閾値との比較が行われ、コモンモードチョークコイル21に生じた磁気飽和が判定される。判定の結果は、筐体に設けられた報知デバイス(LED、表示パネル、スピーカ等)を介して作業者等に報知される。本フローの処理は、所定の周期間隔で定期的に実行される。
処理の開始後、ノイズフィルタ20の検出部29を介して検出された、コモンモードチョークコイル21の磁気飽和に関する物理量を取得する(ステップS101)と、処理はステップS102に進む。カレントトランスCTで検出されたコモンモードチョークコイル21を流れる電流値、あるいは、磁束測定用コイル23で検出されたコア21aのコア磁束が取得される。
ステップS102では、取得された物理量からコモンモードチョークコイル21の磁場の強さを示す磁界強度H、あるいは、磁束密度Bが求められる。磁界強度HはカレントトランスCTで検出された電流値と、コモンモードチョークコイル21の仕様等で規定される巻き数Nと、磁路長lとをパラメータとして、式(1)を用いて求められる。また、磁束密度Bは、磁束測定用コイル23で検出されたコア磁束(Φ)とコア21aの断面積Sとをパラメータとして、式(2)を用いて求められる。検出された物理量から求められた磁界強度H、または、磁束密度Bは、メモリを構成する主記憶部112の所定の領域に一時的に記憶されると、処理はステップS103に進む。
ステップS103では、磁界強度Hあるいは磁束密度Bと、閾値との比較が行われる、
処理はステップS104に進む。磁界強度Hは、磁気飽和を起こす磁場の強さを表す閾値との比較が行われ、磁束密度Bは、飽和磁束密度を表す閾値との比較が行われる。このような閾値は、予めメモリ等に保持される。ステップS104では、比較の結果に基づく磁気飽和の判定が行われる。ステップS104において、磁界強度Hあるいは磁束密度Bが閾値を超えた場合、もしくは閾値以上の場合には磁気飽和が生じていると判定され(ステップS104、“Yes”)、処理はステップS105に進み、そうでない場合には(ステップS104、“No”)、処理はステップS106に進む。
なお、ステップS104においては、閾値を超える、あるいは閾値以上の状態が一定期間に継続することを条件として、磁気飽和を判定してもよい。例えば、閾値を超える、あるいは閾値以上の状態のときにフラグセットし、当該フラグセットからの期間をカウントするタイマを設け、当該タイマ値が一定期間以上のときに磁気飽和が生じていると判定すればよい。一定期間内で閾値以下、あるいは閾値未満の状態になったときにはフラグをリセットすればよい。これにより、例えば、突発的なサージ電流の発生による誤動作が抑制できる。
ステップS105では、コモンモードチョークコイル21に生じた磁気飽和が報知される。例えば、モータドライバ3の筐体等に設けられた磁気飽和状態を示すLED等が点灯される。また、筐体等に設けられた表示パネル等に磁気飽和が生じている旨のメッセージを報知してもよく、電子音やスピーカ等を通じて磁気飽和が生じたことを報知してもよい。表示パネル等に表示されたメッセージや、LED点灯、電子音等による報知に基づいてノイズフィルタ20に生じた磁気飽和が把握される。なお、ステップS105を実行する制御部4は、モータドライバ3-モータ50間を接続する動力線W2の長さ、配線引き回し、ケーブル種別(シールドの有無)の変更を促すメッセージ等を表示パネルに表示してもよい。ノイズフィルタ20に生じた磁気飽和の誘因になる、モータドライバ3-モータ50間の対地間浮遊容量の見直し、あるいは、動作環境に応じた適宜なインダクタを有するノイズフィルタの設置等を促すことができる。ステップS105の処理後、処理はステップS107に進む。
ステップS106では、検出部29で検出された物理量から求められた磁場の強さを示す磁界強度Hと閾値との差分(マージン量)、あるいは、磁束密度Bと閾値である磁束飽和密度との差分が算出され、モータドライバ3の筐体等に設けられた表示パネル等に当該差分(マージン量)が表示される。表示パネル等に表示されたマージン量等に基づいて、モータドライバ3で駆動可能なモータ50の個数や、接続可能なケーブル数等が把握可能になる。なお、ステップS105を実行する制御部4は、モータ単位の対地間浮遊容量、ケーブル単位の対地間浮遊容量が既知の情報として保持されている場合には、当該対地間浮遊容量に基づいて上記駆動可能なモータ数、接続可能なケーブル数等を表示パネル等に表示してもよい。磁気飽和対策に関するユーザビリティが向上できる。ステップS106の処理後、処理はステップS107に進む。
ステップS107では、磁気飽和の判定に用いられた磁界強度H、あるいは、磁束密度Bがメモリ等に記録される。磁界強度Hまたは磁束密度Bは、例えば、本フローの処理が実行された時刻情報や属性情報と関連付けられて、主記憶部103の所定の領域に格納される。属性情報として、例えば、ノイズフィルタ20の識別番号、モータ50の識別番号、動力線W2の識別番号等が例示される。磁気飽和の解析時において、磁気飽和検出が行われた際のモータドライバ3のセッティング環境や動作環境等を把握するための情報として使用できる。ステップS107の処理後、本ルーチンを一旦終了する。
以上、説明したように、実施例2に係るモータドライバ3においては、検出部29で検出された磁気飽和に関連する物理量に基づいて、運用中の高周波ノイズによるノイズフィ
ルタ20の磁気飽和を検出できる。実施例2においては、コモンモードチョークコイル21を流れる電流値がカレントトランスCTで検出され、磁界強度Hが求められる。また、コモンモードチョークコイル21のコア21aに形成されるコア磁束が磁束測定用コイル23で検出され、磁束密度Bが求められる。そして、実施例2において、磁界強度Hは、磁気飽和を起こす磁場の強さを表す閾値との比較が行われ、また、磁束密度Bは、飽和磁束密度を表す閾値との比較が行われ、コモンモードチョークコイル21に生じた磁気飽和の有無が判定できる。
実施例2に係るモータドライバ3は、磁気飽和が生じたときには、例えば、筐体等に設けられた磁気飽和状態を示すLED等の点灯、筐体等に設けられた表示パネル等への磁気飽和が生じている旨のメッセージ表示、電子音やスピーカ等による音声等による報知が可能になる。実施例2によれば、モータドライバ3の動作を停止させずにコモンモードチョークコイルに生じた磁気飽和が検出できる。
なお、実施例2に係るモータドライバ3は、モータドライバ3-モータ50間を接続する動力線W2の長さ、配線引き回し、ケーブル種別(シールドの有無)の変更、動作環境に応じた適宜なインダクタを有するノイズフィルタの選定を促すメッセージ等を表示パネル等に表示してもよい。モータドライバ3が設けられた施設等での設備環境や動作環境等の見直しを適宜に促すことが可能になる。
また、実施例2に係るモータドライバ3は、磁気飽和が生じていないときには、現在の磁界強度Hと磁気飽和が生ずる磁場の強さとの差分、あるいは、現在の磁束密度Bと磁束飽和密度との差分をマージン量として算出し、表示パネル等に表示できる。作業者等は、表示パネル等に表示されたマージン量等に基づいて、モータドライバ3で駆動可能なモータ50の個数や、接続可能なケーブル数等が把握できるため、磁気飽和対策に関するユーザビリティが向上できる。
(その他)
上記の実施形態はあくまでも一例であって、本実施の形態の開示はその要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施し得る。本開示において説明した処理や手段は、技術的な矛盾が生じない限りにおいて、自由に組合せて実施することができる。
また、1つの装置が行うものとして説明した処理が、複数の装置によって分担して実行されてもよい。あるいは、異なる装置が行うものとして説明した処理が、1つの装置によって実行されても構わない。コンピュータシステムにおいて、各機能をどのようなハードウェア構成によって実現するかは柔軟に変更可能である。
《コンピュータが読み取り可能な記録媒体》
情報処理装置その他の機械、装置(以下、コンピュータ等)に上記何れかの機能を実現させるプログラムをコンピュータ等が読み取り可能な記録媒体に記録することができる。そして、コンピュータ等に、この記録媒体のプログラムを読み込ませて実行させることにより、その機能を提供させることができる。
ここで、コンピュータ等が読み取り可能な記録媒体とは、データやプログラム等の情報を電気的、磁気的、光学的、機械的、または化学的作用によって蓄積し、コンピュータ等から読み取ることができる記録媒体をいう。このような記録媒体のうちコンピュータ等から取り外し可能なものとしては、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、CD-ROM、CD-R/W、DVD、ブルーレイディスク、DAT、8mmテープ、フラッシュメモリなどのメモリカード等がある。また、コンピュータ等に固定された記録媒体としてハードディスクやROM等がある。
なお、以下には本発明の構成要件と実施例の構成とを対比可能とするために、本発明の構成要件を図面の符号付きで記載しておく。
<発明1>
電源からの経路に直列に設けられたコモンモードチョークコイル(21)の磁気飽和に関連する物理量を検出する検出部(CT、23)と、
前記検出された物理量から推定される前記コモンモードチョークコイル(21)の磁場の強さが所定基準を満たすことを条件に、前記コモンモードチョークコイル(21)に磁気飽和が生じたことを判定する判定部(11)と、
前記判定の結果を外部に通知する通知部(15)と、
を備えることを特徴とする磁気飽和検出回路(10、10a、10b)。
<発明2>
前記通知部(15)は、前記電源を含む回路における高周波ノイズの抑制に関連する情報を通知する、発明1に記載の磁気飽和検出回路(10、10a、10b)。
1 モータ駆動システム
2 主電源
3 モータドライバ(駆動装置)
4 制御部
10、10a、10b 磁気飽和検出回路
11 判定部
15 報知部
20 ノイズフィルタ
21 コモンモードチョークコイル
21a コア、21b、21c 巻き線
23 磁束測定用コイル
29 検出部
101 ローパスフィルタ
102、106 演算部
103、103a 閾値
104 比較器
105 通知部
111 プロセッサ
112 主記憶装置
113 補助記憶装置
114 通信IF
115 入出力IF
116 接続バス
CT カレントトランス

Claims (9)

  1. 電源からの経路に直列に設けられたコモンモードチョークコイルの磁気飽和に関連する物理量を検出する検出部と、
    前記検出された物理量から推定される前記コモンモードチョークコイルの磁場の強さが所定基準を満たすことを条件に、前記コモンモードチョークコイルに磁気飽和が生じたことを判定する判定部と、
    前記判定の結果を外部に通知する通知部と、
    を備えることを特徴とする磁気飽和検出回路。
  2. 前記通知部は、前記電源を含む回路における高周波ノイズの抑制に関連する情報を通知する、請求項1に記載の磁気飽和検出回路。
  3. 前記検出部は、コモンモードチョークコイルに流れる電流を検出し、
    前記判定部は、前記検出された電流値から前記コモンモードチョークコイルの磁界強度を推定するとともに、前記推定された磁界強度が第1閾値を超えることを条件として、前記コモンモードチョークコイルに磁気飽和が生じたことを判定する、請求項1または2に記載の磁気飽和検出回路。
  4. 前記検出部は、コモンモードチョークコイルの磁束を検出し、
    前記判定部は、前記検出された磁束から前記コモンモードチョークコイルの磁束密度を推定するとともに、前記推定された磁束密度が第2閾値を超えることを条件として、前記コモンモードチョークコイルに磁気飽和が生じたことを判定する、請求項1または2に記載の磁気飽和検出回路。
  5. コモンモードチョークコイルを備えるノイズフィルタであって、
    前記通知部は、前記ノイズフィルタによるノイズ除去の程度に関連する情報を通知する請求項1から4に記載の磁気飽和検出回路を備えることを特徴とするノイズフィルタ。
  6. 請求項1から4に記載の磁気飽和検出回路、あるいは、請求項5に記載のノイズフィルタを備えるモータドライバであって、
    前記磁気飽和検出回路、あるいは前記ノイズフィルタから通知された判定の結果に基づいて、所定の処理を促す報知を行うことを特徴とするモータドライバ。
  7. 前記所定の処理は、前記モータドライバと、該モータドライバで生成された駆動電力が供給されるモータとの間を接続する動力線の交換、または、前記動力線と前記モータとに存在する対地間浮遊容量の見直しを促す、ことを特徴とする請求項6に記載のモータドライバ。
  8. 前記磁気飽和検出回路は、コモンモードチョークコイルに磁気飽和が生じていない場合には、該磁気飽和が生ずるまでのマージン量を算出し、前記算出されたマージン量を報知する、ことを特徴とする請求項6または7に記載のモータドライバ。
  9. 電源からの経路に直列に設けられたコモンモードチョークコイルの磁気飽和に関連する物理量を検出し、
    前記検出された物理量から推定される前記コモンモードチョークコイルの磁場の強さが所定基準を満たすことを条件に、前記コモンモードチョークコイルに磁気飽和が生じたことを判定することと、
    前記判定の結果を外部に通知する通知することと、
    を含むことを特徴とする磁気飽和検出方法。
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