JP6262418B2 - 電源診断装置、電源診断システム、電源診断方法、及び、電源診断プログラム - Google Patents

電源診断装置、電源診断システム、電源診断方法、及び、電源診断プログラム Download PDF

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Description

本願発明は、電子装置へ給電する電源装置を、電子装置から遮断した状態で診断するための電源診断装置、電源診断システム、電源診断方法、及び、電源診断プログラムに関する。
電子装置へ給電する電源装置においては、経年劣化しやすい部品が使用されていることもあり、電源装置の障害を事前に検知するためには、電源装置を定期的に検査する必要がある。工場出荷時には、検査設備が整った環境の下で、電源装置の単体試験が行えるため、十分な検査を行うことが可能である。しかしながら、製品出荷後は、電源装置が電子装置に接続された状態であり、検査設備が整っていない顧客のサイトで電源装置の単体試験を行うことは容易ではなく、十分な検査を実施することは困難である。
製品出荷後に、電源装置の単体試験を行うことができないと、電源装置に内在する障害の検知に漏れが生じる可能性がある。また、たとえ障害の存在を検知できたとしても、その障害が、電源装置側に存在するのか、それとも電子装置側の給電回路に存在するのかの切り分けが困難であり、障害箇所の特定に時間を要することも多い。障害への対応が遅れた場合、最悪、電源障害によるシステムダウンにつながりかねない。したがって、電源装置の十分な検査を、製品出荷後に顧客のサイトでも容易に実施できるように、電源装置を給電対象の電子装置から遮断して、電源装置の単体試験ができるような検査システムが求められている。
このような電源装置の検査システムに関する関連技術として、特許文献1には、非設置式給電系統において、非接地式給電系統から電気負荷への給電配線を開閉する遮断機を備え、診断対象電気負荷以外の電気負荷の影響を遮断して、診断対象電気負荷の対アース絶縁の異常の有無を検出するための給電装置が公開されている。
また、特許文献2には、熱定着器に誘導過熱電源を用いた画像形成装置において、温度検出系の異常による過昇温発生時などに、リレーの交換等を行わせることで、誘導過熱電源への電力供給を遮断して停止させるための装置が公開されている。
特開2001−286053号公報 特開2003−295679号公報
前述の特許文献1の技術は、診断対象以外の電気負荷を遮断して診断することで、診断対象の電気負荷の異常の診断を効率的に行うことを目的としたものであり、電源装置自体の検査を効率的に行うことを目的としたものではない。また、特許文献2の技術は、異常発生時に装置を保護するために給電を遮断するためのものであり、電源装置の検査に関するものではない。したがって、特許文献1、及び、特許文献2は、製品出荷後に、電源装置を給電対象の電子装置から遮断して、電源装置の単体試験を行うという課題を解決するためのものではない。
本願発明の目的は、上述の課題を解決した電源診断装置、電源診断システム、電源診断方法、及び、電源診断プログラムを提供することである。
本願発明の一実施形態の電源診断装置は、電源装置の診断を行う診断手段と、前記診断手段の指示により、前記電源装置から電子装置への給電パスの接続と遮断を切り替える切替手段と、を備える。
本願発明の一実施形態の電源診断方法は、電源装置の診断を行う診断手段が、前記電源装置から電子装置への給電パスの接続と遮断を切り替える切替手段に、前記給電パスを遮断することを指示した後、前記診断を行う。
本願発明の一実施形態の電源診断プログラムは、電源装置の診断を行う診断処理と、前記電源装置を診断する時に、前記電源装置から電子装置への給電パスの接続と遮断を切り替える切替手段に、前記給電パスを遮断することを指示する切替処理と、をコンピュータに実行させる。
本願発明は、電源装置から電子装置への給電パスを容易に遮断し、電源装置の単体試験を容易に行うことができるようにする。
本願発明の第1の実施形態の電源診断システムの構成を示すブロック図である。 本願発明の第1の実施形態における電源診断装置の回路図である。 本願発明の第1の実施形態の動作を示すフローチャートである。 本願発明の第1の実施形態における電源装置の診断動作を示すフローチャートである。 本願発明の第2の実施形態の電源診断装置の構成を示すブロック図である。
本願発明の第一の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は本実施形態の電源診断システムの構成を示すブロック図である。
本実施形態の電源診断システム1は、電源装置10と、電源診断装置20と、電子装置30とを包含している。
電子装置30は、電子装置給電部31と、CPU/メモリ/ディスク32と、MCU(Micro Controller Unit)300とを包含している。電子装置給電部31は、電源装置10から給電されるDC電圧であるメインDCを、電源診断装置21を介して受電し、CPU/メモリ/ディスク32が包含する各モジュールに所定の電圧で給電する。CPU/メモリ/ディスク32は、電子装置給電部31から給電され、計算処理を行う。
MCU300は、電子装置給電部31の動作を制御するIC回路であり、電子装置のON/OFF指示を受けてアナログ回路をファームウェアでデジタル制御したり、入出力電力値、所定の部位の温度、FAN回転数等のステータス情報を監視したりする。MCU300は、また、入手したステータス情報をI2C(Inter−Integrated Circuit)通信バス113を介して、MCU110に送信するとともに、電子装置の使用者が電子装置のDC ONスイッチを入れた後に、DC ON信号バス114を介して、DC ON信号を、MCU110に送信する。
電源装置10は、外部からAC電圧を受電してDC電圧に変換し、電源診断装置20を介して、電子装置給電部31へメインDCを給電する。電源装置10は、EMI(Electro Magnetic Interference) filter100と、Bridge diode101と、PFC(Power Factor Correction)102と、Converter103と、Rectifier104と、MCU110とを包含している。
EMI filter100は、EMIノイズ制御回路であり、外部から受電したAC電圧におけるEMIノイズを除去して、Bridge diode101へ出力する。Bridge diode101は、交流電圧整流回路であり、入力したAC電圧の整流を行ってPFC102へ出力する。PFC102は、高調波抑制および昇圧回路であり、入力したAC電圧の高調波抑制および昇圧制御を行い、Converter103に出力する。
Converter103は、入力したAC電圧をAC/DC変換して、変換後のDC電圧をRectifier104へ出力する。電源供給装置10がAC電圧を受電した時点でConverter103が出力するのは、スタンバイDCのDC電圧であり、CPU/メモリ/ディスク2の起動に必要な大出力のメインDCのDC電圧はまだ出力していない。電子装置の使用者が、電子装置のDC ONスイッチを入れると、Converter103は、MCU110からDC ON信号を受信し、内蔵する大出力向きのフルブリッジまたはダブルフォワード回路等を起動させ、メインDCの出力を開始する。
Rectifier104は、直流電圧整流回路であり、入力したDC電圧の整流を行って、電源診断装置20に出力する。
MCU110は、電源装置10の動作を制御するIC回路であり、MCU300と同様の機能を備えている。MCU110は、I2C通信バス113を介して、MCU300と、電源装置10、及び、電子装置給電部31に関するステータス情報の通信を行う。MCU110は、また、DC ON信号バス114を介して、MCU300から電子装置のDC ON信号を受信し、Converter103にDC ON信号を送信する。
電源診断装置20は、切替部21と、診断部22と、電流測定回路23とを包含している。電源診断装置20の回路図を図2に示す。
切替部21は、スイッチSW1乃至SW5を包含している。スイッチSW1乃至SW5は電源装置10から電子装置30への給電パスの途中に設置され、診断部22の指示により、給電パスのクローズとオープンの切り替えを行う。スイッチSW2とSW3がクローズすることで、給電パスがクローズされる。
診断部22は、電源装置10、及び、電子装置30における電子装置給電部31に対して所定の電源試験を実行し、障害の有無を診断する。診断部22は、電流計230と定抵抗Rを包含する電流測定回路23が電源試験の中で測定した電流値を受け取る。
診断部22は、I2C通信バス113へアクセスし、MCU110とMCU300との間で行われるI2C通信から、電源装置10、及び、電子装置給電部31のステータス情報を収集する。診断部22は、Converter103がスタンバイDCを出力すると、DC ON信号バス114にアクセスし、MCU110がMCU300からの電子装置のDC ON信号を受け付けないように、DC ON信号をホールドする。診断部22は、電源装置10、及び、電子装置給電部31の診断を完了すると、ホールドしたDC ON信号のホールド解除を行う。
診断部22は、また、MCU書込バス111を介して、MCU110におけるファームウェアの修正データの書き込みを行うとともに、MCUリセットバス112を介して、MCU110のリセットを行う。
診断部22は、電源装置10の出力電気抵抗Z1の診断、電源装置10のステータス情報の診断、電源装置10の電源保護動作の診断、電子装置給電部31の入力電気抵抗Z2の診断を行う。以下、各診断動作の詳細を説明する。
電源装置10の出力電気抵抗Z1の診断では、切替部21が、スイッチSW1とSW5をクローズ、その他のスイッチをオープンの状態にして、電流測定回路23が電流値を測定する。このとき、定抵抗Rの一端には、スタンバイDCから変換される一定電圧Vsが印加されており、電流測定回路23に流れる電流Ionは、

Ion=Vs/R

となる。
切替部21は、次に、スイッチSW2とSW5をクローズ、その他のスイッチをオープンの状態にして、電流測定回路23が電流値を測定する。このとき、電流測定回路23に流れる電流Ioffは、

Ioff=Vs/(R+Z1)

となる。上述の2つの数式から、

Z1=R(Ion/Ioff−1)

となり、電源装置10の出力電気抵抗Z1が求められる。上述の算出手順は、一般的な電気抵抗値算出方法であるテスタ法を用いている。例えば、電源装置10内にショート箇所が存在するような場合、出力電気抵抗Z1の値は小さな値となる。診断部22は、算出したZ1の値を基準値と比較して、Z1の値が基準値を満たさない場合は、LEDを点灯させて電源異常を表示する。尚、基準値は、電源試験の担当者により、診断部22に事前に入力されている。
電源装置10のステータス情報の診断では、切替部21は、スイッチSW2とSW4をクローズ、その他のスイッチをオープンの状態にする。診断部22は、MCU110を介してConverter103にメインDCの直流電圧の供給を指示する。このとき、スイッチSW3がオープンの状態であるため、メインDCは、電子装置30へは印加されず、クローズの状態のスイッチSW2とSW4を介して可変抵抗VRに印加される。可変抵抗VRは、電源試験の担当者により、電子装置給電部31の入力電気抵抗Z2の値と同等の値に設定され、電源装置10は、電子装置30にメインDCを擬似的に供給している状態となる。
診断部22は、I2C通信バス113を介して、MCU110から、電源装置10のステータス情報を収集し、収集した値を基準値と比較する。
収集した値が基準値を満たさない場合、診断部22は、まず、MCU110の動作プログラムのストール要因を排除するため、MCUリセットバス112を介してMCU110をリセットする。MCU110がリセットされた後、診断部22は、再度、MCU110から電源装置10のステータス情報を収集して、収集した値を基準値と比較する。
MCU110のリセット後も収集した値が基準値を満たさない場合、診断部22は、MCU書込バス111を介して、工場出荷時のMCU110の動作プログラム、及び、修正データを、MCU110に書き込む。
MCU110の動作プログラムが修正された後、診断部22は、再度、MCU110から電源装置10のステータス情報を収集して、収集した値を基準値と比較する。それでも収集した値が基準値を満たさない場合、診断部22は、LEDを点灯させて電源異常を表示する。
電源装置10の電源保護動作の診断では、Converter103からメインDCが供給された状態で、切替部21は、スイッチSW1とSW2をクローズ、その他のスイッチをオープンの状態にする。このとき、メインDCがスイッチSW1とSW2を介してグランドに短絡され電源短絡事故が発生した状態となるため、電源装置10は電源保護動作を実行し、メインDCの供給を停止する。診断部22は、MCU110にアクセスし、電源ステータス異常の検知状況を収集する。電源ステータス異常が正しく検知されていない場合は、診断部22は、LEDを点灯させて電源異常を表示する。
切替部21は、次に、スイッチSW1のみをクローズ、その他のスイッチをオープンの状態にして電源短絡事故が解除された状態とする。診断部22は、MCU110を介してConverter103にメインDCの供給の再開を指示する。メインDCの供給が再開された後、診断部22は、MCU110にアクセスし、電源装置10のステータス情報を収集して、収集した値を基準値と比較する。収集したステータス情報が基準値を満たさない場合は、診断部22は、LEDを点灯させて電源異常を表示する。
電子装置給電部31の入力電気抵抗Z2の診断では、切替部21が、スイッチSW1とSW5をクローズ、その他のスイッチをオープンの状態にして、電流測定回路23が電流値を測定する。切替部21は、次に、スイッチSW3とSW5をクローズ、その他のスイッチをオープンの状態にして、電流測定回路23が電流値を測定する。診断部22は、上述の2つの電流測定値から、電源装置10の出力電気抵抗Z1の診断のときと同様に、テスタ法を用いて、電子装置給電部31の入力電気抵抗Z2を算出する。診断部22は、算出したZ2の値を基準値と比較して、Z2の値が基準値を満たさない場合は、LEDを点灯させて電源異常を表示する。
次に図3、図4のフローチャートを参照して、本実施形態の動作について詳細に説明する。
電源装置10へのAC入力が開始されると、Converter103は、電源装置10、及び、電源診断装置20内に、スタンバイDCの直流電圧の供給を開始する(S101)。診断部22は、スタンバイDCの直流電圧の供給を受けて、DC ON信号バス114を介して、MCU110がMCU300からのDC ON信号を受け付けないように、DC ON信号をホールドする(S102)。
診断部22は、電源装置10、及び、電子装置給電部31の診断を開始する(S103)。
切替部21が、スイッチSW1とSW5をクローズ、他のスイッチをオープンの状態にした後、電流測定回路23は、電流値を測定する(S201)。切替部21が、スイッチSW2とSW5をクローズ、他のスイッチをオープンの状態にした後、電流測定回路23は、電流値を測定する(S202)。診断部22は、S201とS202での電流測定値を基に、出力電気抵抗Z1の値を算出し、基準値と比較する(S203)。Z1が基準値を満たす場合(S204でYes)、処理はS205へ進み、Z1が基準値を満たさない場合(S204でNo)、診断部22は、電源異常を示すLEDを点灯させ(S219)、全体の処理は終了する。
切替部21が、スイッチSW2とSW4をクローズ、他のスイッチをオープンの状態にした後、診断部22は、MCU110を介して、Converter103にメインDCの直流電圧の供給を指示する(S205)。Converter103がメインDCの供給を開始後、診断部22は、MCU110から電源装置10のステータス情報を読み取る(S206)。診断部22は、読み取ったステータス情報を、基準値と比較する(S207)。ステータス情報が基準値を満たす場合(S208でYes)、処理はS211へ進み、ステータス情報が基準値を満たさない場合(S208でNo)、処理はS209へ進む。
診断部22は、MCU110をリセットし、再度電源装置10のステータス情報を診断し、それでも基準値を満たさない場合は、MCU110の動作プログラムを修正した後、再度電源装置10のステータス情報を診断する(S209)。ステータス情報が基準値を満たす場合(S210でYes)、処理はS211へ進み、ステータス情報が基準値を満たさない場合(S210でNo)、診断部22は、電源異常を示すLEDを点灯させ(S219)、全体の処理は終了する。
切替部21が、スイッチSW1とSW2をクローズ、他のスイッチをオープンの状態にした後、診断部22は、MCU110から電源ステータス異常の検知状況を読み取る(S211)。ステータス異常を正しく検知している場合(S212でYes)、処理はS213へ進み、ステータス異常を正しく検知していない場合(S212でNo)、診断部22は、電源異常を示すLEDを点灯させ(S219)、全体の処理は終了する。
切替部21が、スイッチSW1のみをクローズ、他のスイッチをオープンの状態にした後、診断部22は、Converter103にメインDCの供給の再開を指示し、メインDCの供給が再開後、診断部22は、MCU110のステータス情報を読み取る(S213)。ステータス情報が基準値を満たす場合(S214でYes)、処理はS215へ進み、ステータス情報が基準値を満たさない場合(S214でNo)、診断部22は、電源異常を示すLEDを点灯させ(S219)、全体の処理は終了する。
切替部21が、スイッチSW1とSW5をクローズ、他のスイッチをオープンの状態にした後、電流測定回路23は、電流値を測定する(S215)。切替部21が、スイッチSW3とSW5をクローズ、他のスイッチをオープンの状態にした後、電流測定回路23は、電流値を測定する(S216)。診断部22は、S215とS216での電流測定値を基に、入力電気抵抗Z2の値を算出し、基準値と比較する(S217)。Z2が基準値を満たす場合(S218でYes)、処理はS103へ戻り、Z2が基準値を満たさない場合(S218でNo)、診断部22は、電源異常を示すLEDを点灯させ(S219)、全体の処理は終了する。
診断部22は、DC ON信号バス114を介して、MCU110が、MCU300からのDC ON信号を受け付けられるように、DC ON信号のホールドを解除する(S104)。切替部21は、スイッチSW1乃至SW5の全てをオープンの状態にする(S105)。MCU110が、MCU300からDC ON信号を受信すると、切替部21は、SW2乃至SW3をクローズの状態にし、電源装置10は、電子装置給電部31を介して、CPU/メモリ/ディスク32への給電を開始する(S106)。
診断部22は、MCU110とMCU300との間のI2C通信の監視を開始し、I2C通信における電源装置10、及び、電子装置30のステータス情報を収集する(S107)。
診断部22は、収集したステータス情報を、基準値と比較する(S108)。ステータス情報が基準値を満たす場合(S109でYes)、処理はS107へ戻り、ステータス情報が基準値を満たさない場合(S109でNo)、診断部22は、電源異常を示すLEDを点灯させ(S110)、全体の処理は終了する。
本実施形態には、電源装置が給電対象の電子装置に接続された状態であっても、電源の単体試験を容易に実施して、電源装置や電子装置内給電回路の障害を効率的に検出する効果がある。その理由は、切替部21が診断部22の指示により電子装置30への給電パスを遮断した状態で、診断部22が、電源装置10、及び、電子装置30における電子装置給電部31に対して電源単体試験を実施して、障害の有無を診断するからである。
通常、製品出荷後は、電源装置が給電対象の電子装置に接続された状態であり、工場出荷時に実施するような電源の単体試験を、検査のための専用設備が無い顧客のサイトで実施するのは困難である。
電源装置が給電対象の電子装置に接続された状態で不具合が生じた場合、その障害箇所を特定するためには、電源の単体試験の実施が必要となる。例えば、給電系回路の障害の一例として、AC入力後に出力されるスタンバイDCが、電子装置給電部31で故障した低インピーダンス部位を伝達して、メインDC出力側に流れて電源回路が誤動作し、メインDCのDC ONができないような場合、外見では電源装置10が誤動作して起動できないように見える。しかしながら、実際は、電源装置10ではなく、電子装置給電部31に障害が存在することになり、電源の単体試験を行わずに障害箇所を特定するのは困難である。
本実施形態では、切替部21が、包含するスイッチにより電子装置への給電パスを遮断した状態にするとともに、複数のスイッチのオープン/クローズの状態を変えることで、工場出荷時に実施する電源の単体試験を、電源装置10や電子装置給電部31に対して、顧客のサイトで容易に実行することができる。したがって、電源装置に内在する障害の検出漏れを回避し、かつ、障害箇所を容易に特定することで、電源障害によるシステムダウンの発生を防止することが可能となる。
また、I2C通信障害のケースでは、通常、MCU110とMCU300の何れに障害が存在するのかの切り分けが困難である。I2C通信でMCUが送信する情報が本当に正しいかどうかの診断は、電源単体での分析設備を持つ工場での出荷検査時等を除いて検出が困難であり、出荷後、誤ったデータでI2C通信が行われている可能性もある。
本実施形態では、切替部21が、包含するスイッチにより給電パスを遮断した状態で、診断部22が、MCUへアクセスすることで、障害が内在するMCUを特定することが可能となる。また、障害がMCUのファームウェアに関するものであれば、診断部22が、MCUのファームウェアに修正データを書き込むことで、障害を解消することも可能となる。
さらに、電子装置の通常動作時に、診断部22がI2C通信を監視して診断することで、電源装置の障害を迅速に検出することが可能となる。
<第二の実施形態>
次に、本願発明の第二の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
図5は本願発明の第二の実施形態の電源診断装置の構成を示すブロック図である。
電源装置10は、電源診断装置20を介して、電子装置30へ給電する。電源診断装置20は、電源装置10の診断を行い、切替部21と、診断部22とを包含している。
切替部21は、診断部21の指示により、電源装置10から電子装置30への給電パスの接続と遮断を切り替える。診断部22は、電源装置10から電子装置30への給電パスを遮断した状態で、電源装置10の診断を行う。
本実施形態には、第一の実施形態と同様に、電源装置が給電対象の電子装置に接続された状態であっても、電源の単体試験を容易に実施して、電源装置の障害を効率的に検出する効果がある。その理由は、切替部21が電子装置30への給電パスを遮断した状態で、診断部22が電源装置10の診断を行うからである。
本実施形態の切替部21は、第一の実施形態の切替部21と同様に、複数のスイッチを備え、各スイッチのオープン/クローズの状態を変えることで、診断部22が各種電源試験を実施して診断できるようにする場合もあれば、電子装置30への給電パスを遮断するために最低限必要なスイッチのみを備えた簡素な構成をとり、診断部22が必要最低限の診断を行うようにする場合もある。
以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態に限定されたものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
1 電源診断システム
10 電源装置
100 EMI filter
101 Bridge diode
102 PFC
103 Converter
104 Rectifier
110 MCU
111 MCU書込バス
112 MCUリセットバス
113 I2C通信バス
114 DC ON信号バス
20 電源診断装置
21 切替部
22 診断部
23 電流測定回路
230 電流計
30 電子装置
31 電子装置給電部
32 CPU/メモリ/ディスク
300 MCU

Claims (5)

  1. 電源装置の診断を行う診断手段と、
    前記診断手段の指示により、前記電源装置から電子装置への給電パスが接続された状態と、前記給電パスが遮断され、前記診断手段が前記電源装置を診断するための経路と前記電源装置とが接続された状態と、を切り替える切替手段と、
    を備え、
    前記電源装置は、前記電源装置の動作状態を示す値を出力する電源制御回路を備え、
    前記切替手段は、導線で接地された第一の端子と、前記電源装置の給電出力口に導線で接続された第二の端子と、前記電子装置の受電入力口に導線で接続された第三の端子と、一端が導線で接地された第一の電気抵抗体の他端に導線で接続された第四の端子を備え、
    前記電源装置から前記電子装置への給電時には、前記第二の端子と前記第三の端子を電気的に接続し、
    前記診断手段は、
    前記第二の端子と前記第四の端子を電気的に接続した状態とさせて、前記電源制御回路から前記電源装置の動作状態を示す値を読み出し、読み出した前記電源装置の動作状態を示す値が第一の基準値を満たさない場合は、前記電源装置の障害と判断し、
    前記第一の端子と前記第二の端子を電気的に接続した状態とさせて、前記電源装置からの給電が停止したことを、前記電源制御回路から読み出して確認した後、前記第一の端子と前記第二の端子の接続を遮断してから前記電源装置に給電を再開させて、読み出した前記電源装置の動作状態を示す値が第二の基準値を満たさない場合は、前記電源装置の障害と判断する
    電源診断装置。
  2. 前記電子装置は、計算処理を実行する電子部品に、前記電源装置から受電した電圧を所定の電圧で分配する給電回路を備え、
    前記電源診断装置は、電流計と一端に所定の電圧が印加された第二の電気抵抗体が直列に接続された電流測定回路をさらに備え、
    前記切替手段は、前記電流測定回路に導線で接続された第五の端子をさらに備え、
    前記診断手段は、
    前記第一の端子と前記第五の端子を電気的に接続した状態とさせて前記電流測定回路が測定した電流値と、前記第二の端子と前記第五の端子を電気的に接続させた状態とさせて前記電流測定回路が測定した電流値を基に、前記電源装置の出力電気抵抗値を算出し、算出した前記出力電気抵抗値が第三の基準値を満たさない場合は、前記電源装置の障害と診断し、
    前記第一の端子と前記第五の端子を電気的に接続した状態とさせて前記電流測定回路が測定した電流値と、前記第三の端子と前記第五の端子を電気的に接続させた状態とさせて前記電流測定回路が測定した電流値を基に、前記電子装置の前記給電回路の入力電気抵抗値を算出し、算出した前記入力電気抵抗値が第四の基準値を満たさない場合は、前記給電回路の障害と診断する
    請求項1の電源診断装置。
  3. 前記第一の電気抵抗体は可変の電気抵抗体であり、前記電子装置の前記給電回路の前記入力電気抵抗値と同等の電気抵抗値に設定される
    請求項2の電源診断装置。
  4. 前記動作状態は、前記電源装置の入出力電力値、前記電源装置内の所定の部位の温度、前記電源装置内の冷却ファンの回転数を包含する
    請求項1の電源診断装置。
  5. 請求項1から4のいずれか一項の電源診断装置と、前記電源装置と、前記電子装置とを包含する電源診断システム。
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