JP2022128769A - インクジェットプリンタ - Google Patents

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Abstract

【課題】より多くの画質向上用インクを吐出すること。【解決手段】プリンタ10は、画像形成前の下地形成に用いられる第2インクを記録媒体5に吐出する複数の左側第2ノズル32Aが副走査方向Xに並ぶ左側第2ノズル列34Aと、主走査方向Yに移動可能に設けられ、左側第2ノズル列34Aを含むキャリッジ20と、キャリッジ20に設けられ、光源43を有する1つの紫外線照射装置40と、制御装置70と、を備え、制御装置70は、キャリッジ20が行き方向Y1に移動するときのみ左側第1ノズル31Aから画像形成に用いられる第1インクを吐出させ、かつ、キャリッジ20が行き方向Y1および帰り方向Y2に移動するときには左側第2ノズル32Aから第2インクを吐出させる印刷制御部71を有し、紫外線照射装置40は、左側第2ノズル列34Aよりも帰り方向Y2側に設けられている。【選択図】図5

Description

本発明は、インクジェットプリンタに関する。
従来から、光硬化性を有するインク(以下、単に「光硬化性インク」ということがある。)を使用したインクジェットプリンタ(以下、単に「光硬化型のプリンタ」ということがある。)が知られている。例えば、特許文献1に示す光硬化型のプリンタでは、インクヘッドから光硬化性インクが吐出され、吐出された光硬化性インクに光照射装置の光源から光(例えば紫外線)が照射される。これにより、記録媒体上で光硬化性インクが硬化してインク層が形成され、所望の画像を印刷することができる。
特許5817059号公報
ところで、特許文献1に示す光硬化型のプリンタでは、光源を有する光照射装置は、インクヘッドの左方および右方(即ち主走査方向の一方側と他方側)のそれぞれに1つずつ合計2つ設けられている。これにより、主走査方向の一方から他方に向かう方向である行き方向および、主走査方向の他方から一方に向かう帰り方向のいずれの方向においても画像形成に用いられる光硬化性インク(以下画像形成用インクということがある)を吐出して、吐出された光硬化性インクに光源から光をすぐに照射して光硬化性インクを硬化させることができる。
光硬化型のプリンタでは機種によっては、光照射装置を1つのみ備えているものがある。吐出された画像形成用インクに光を照射するタイミングが異なると画像形成用インクの硬化にばらつきが生じてしまい、その結果形成された画像の画質が低下する虞がある。このため、1つの光照射装置を備える光硬化型のプリンタでは、行き方向においてのみインクヘッドから画像形成用インクを吐出して記録媒体上に画像を形成している。
ここで、記録媒体に画像形成用インクを吐出する前に記録媒体上に下地形成に用いられる光硬化性インクを吐出したり、形成された画像上に画像形成後の表面仕上げに用いられる光硬化性インク(以下これらのインクを画質向上用インクということがある)を吐出したりすることがある。これらの画質向上用インクは画像形成用インクより高い濃度で吐出されることが求められる。インクヘッドの各ノズルから吐出されるインク量等には上限があるため、濃度を高くするためには複数のノズル列から上記インクを吐出することが考えられる。しかしながら、プリンタに搭載可能なノズル列の数には限りがある(プリンタの機種によって決まっている)ため、特定の画質向上用インクを吐出するノズル列の数を増やそうとすると、画像形成用インクや他の画質向上用インクを吐出するノズル列の数が減少してしまうという問題が生じ得る。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、画像形成前の下地形成または画像形成後の表面仕上げに用いられる画質向上用インクを吐出するノズル列を増やすことなく、より多くの画質向上用インクを吐出することができるインクジェットプリンタを提供することである。
本願発明者は、画質向上用インクについては、記録媒体に吐出されてから光が照射されるタイミングが異なっていても画像の画質に与える影響はほとんどないことに気が付いた。そこで、行き方向で画質形成用インクおよび画質向上用インクを吐出可能なプリンタにおいて、帰り方向においても画質向上用インクをさらに吐出させることによって画質向上用インクをより多く(即ち高い濃度で)吐出させることを見出した。
本発明に係るインクジェットプリンタは、記録媒体が載置される載置台と、光硬化性を有しかつ画像形成に用いられる第1インクを前記記録媒体に吐出する複数の第1ノズルが第1の方向に並ぶ第1ノズル列と、光硬化性を有しかつ画像形成前の下地形成または画像形成後の表面仕上げに用いられる第2インクを前記記録媒体に吐出する複数の第2ノズルが前記第1の方向に並ぶ第2ノズル列と、前記第1の方向と交差する第2の方向に移動可能に設けられ、前記第1ノズル列および前記第2ノズル列を含むキャリッジと、前記載置台および前記キャリッジのいずれか一方を他方に対して前記第1の方向に相対的に移動可能な移動装置と、前記キャリッジに設けられ、前記記録媒体のうち前記第1インクおよび前記第2インクが吐出された領域に光を照射する光源を有する1つの光照射装置と、制御装置と、を備えている。前記制御装置は、前記第2の方向の一方から他方に向かう方向を行き方向とし、前記第2の方向の他方から一方に向かう方向を帰り方向としたとき、前記キャリッジが前記行き方向に移動するときのみ前記第1ノズルから前記第1インクを吐出させ、かつ、前記キャリッジが前記行き方向および前記帰り方向に移動するときには前記第2ノズルから前記第2インクを吐出させるように構成された印刷制御部と、前記光源から光を照射させる光源制御部と、を有している。前記光照射装置は、前記第1ノズル列および前記第2ノズル列よりも前記帰り方向側に設けられている。
本発明のインクジェットプリンタによると、印刷制御部は、キャリッジが行き方向に移動するときのみ第1ノズルから第1インク(例えば画像形成用インク)を吐出させる。ここで、光照射装置は、第1ノズル列および第2ノズル列よりも帰り方向側に設けられているため、記録媒体に吐出された第1インクには光照射装置の光源から直ちに光を照射することができる。また、印刷制御部は、キャリッジが行き方向に移動するときに加えてキャリッジが帰り方向に移動するときにも第2ノズルから第2インク(例えば画質向上用インク)を吐出させる。このように、キャリッジが行き方向および帰り方向に移動する間に第2インクを記録媒体に吐出することができるため、第2インクを吐出する第2ノズル列を増やすことなく、より多くの第2インクを記録媒体に吐出することができる。
本発明によれば、画質向上用インクを吐出するノズル列を増やすことなく、より多くの画質向上用インクを吐出することができるインクジェットプリンタを提供することができる。
一実施形態に係るプリンタの斜視図である。 一実施形態に係るフロントカバーが開いた状態のプリンタの正面図である。 一実施形態に係るフロントカバーおよびケースを取り外した状態のプリンタの平面図である。 一実施形態に係るキャリッジの記録媒体と対向する側の面の構成を示す模式図である。 一実施形態に係るプリンタのブロック図である。 行き方向で吐出された第2インクと帰り方向で吐出された第2インクとの関係を模式的に示す平面図の一例である。 行き方向で吐出された第2インクと帰り方向で吐出された第2インクとの関係を模式的に示す平面図の他の一例である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態に係るインクジェットプリンタ(以下、「プリンタ」という。)について説明する。なお、ここで説明される実施形態は、当然ながら本発明を特に限定することを意図したものではない。また、同じ作用を奏する部材・部位には同じ符号を付し、重複する説明は適宜省略または簡略化する。
図1は、本実施形態に係るプリンタ10の斜視図である。プリンタ10は、記録媒体5(図2参照)に印刷を行う。以下の説明では、プリンタ10を正面から見たときに、プリンタ10から遠ざかる方を前方、プリンタ10に近づく方を後方とする。左、右、上、下とは、プリンタ10を正面から見たときの左、右、上、下をそれぞれ意味するものとする。また、図面中の符号F、Rr、L、R、U、Dは、それぞれ前、後、左、右、上、下を意味するものとする。また、図面中の符号Yは主走査方向を示している。ここでは、主走査方向Yは左右方向である。符号Xは副走査方向を示している。ここでは、副走査方向Xは前後方向であり、平面視において主走査方向Yと直交している。符号Zは上下方向を示している。上下方向Zは、正面視において主走査方向Yと直交している。副走査方向Xは、第1の方向の一例である。主走査方向Yは、第2の方向の一例である。また、行き方向Y1は主走査方向Yの右方から左方に向かう方向を示し、帰り方向Y2は主走査方向Yの左方から右方に向かう方向を示し、行き方向X1は副走査方向Xの上流側から下流側に向かう方向(ここでは後ろから前に向かう方向)を示し、帰り方向X2は副走査方向Xの下流側から上流側に向かう方向(ここでは前から後に向かう方向)を示す。ただし、上記方向は説明の便宜上定めた方向に過ぎず、プリンタ10の設置態様を何ら限定するものではなく、本発明を何ら限定するものでもない。
本実施形態において用いられる記録媒体5は、例えば、記録紙や転写紙などの平面シートであってもよいし、携帯電話ケースなどの各種ケース、小型電子機器、キーホルダやフォトフレームやペンなどの部品小物、日用品、アクセサリなどの立体物であってもよい。記録媒体5を形成する材料は、普通紙やインクジェット用印刷紙などの紙類はもちろんのこと、ポリ塩化ビニル(PVC)、アクリル樹脂、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリエチレンテレフタラート(PET)、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン(ABS)共重合体などの樹脂類、アルミニウムやステンレス鋼などの金属類、カーボン、陶器、セラミック、ガラス、ゴム、皮革、木材などであってもよい。
図1に示すように、プリンタ10は、箱状に形成された筐体12を備えている。筐体12には、内部空間12Sが形成されている。筐体12は、ケース15と、フロントカバー23と、操作パネル25とを含む。ケース15の前部には、開口28(図2参照)が形成されている。フロントカバー23は、ケース15の開口28を開閉自在に設けられている。ここでは、フロントカバー23は、後端を軸に回転可能なように、ケース15に支持されている。フロントカバー23を上方に回転させることによって、筐体12の内部空間12Sと外部空間とが連通される。内部空間12Sは、後述するインクヘッド30(図2参照)によって記録媒体5に印刷が行われる空間である。このように、印刷が行われる内部空間12Sがケース15およびフロントカバー23によって囲まれて形成されていることによって、印刷中に外部空間の塵および埃が内部空間12Sに入り込み難く、かつ、後述する紫外線照射装置40(図2参照)から照射された光が外部空間に漏れ難い。
図1に示すように、フロントカバー23の前部および上部には、窓23Aが設けられている。窓23Aは、例えば、透明のアクリル板によって形成されている。窓23Aには、外部空間の光(例えば紫外線)が内部空間12Sに到達しないように処理が施されている。ユーザは、窓23Aから筐体12の内部を視認することが可能である。
操作パネル25は、ケース15に設けられている。操作パネル25は、ケース15の上面右側に設けられている。操作パネル25は、ユーザが画像の印刷に関する操作を行うパネルである。操作パネル25には、光沢感の有無などの印刷の種類、解像度、印刷の状況などの印刷に関する情報が表示される表示画面25A、および、印刷や記録媒体5に関する情報を設定するための入力ボタン25Bなどが備えられている。
次に、プリンタ10の内部の構成について説明する。図2に示すように、プリンタ10は、ガイドレール18と、キャリッジ20と、インクヘッド30と、紫外線照射装置40と、制御装置70とを備えている。ガイドレール18と、キャリッジ20と、インクヘッド30と、紫外線照射装置40とは、内部空間12Sに設けられている。ガイドレール18は、ケース15内に配置されている。図3に示すように、ガイドレール18は、ケース15の支持壁15Aに固定され、主走査方向Yに延びている。ガイドレール18には、キャリッジ20が摺動自在に設けられている。キャリッジ20は、キャリッジ移動機構21(図5参照)により、ガイドレール18に沿って主走査方向Yに往復移動する。キャリッジ移動機構21は、制御装置70によって制御される。キャリッジ20が主走査方向Yに移動することに伴い、キャリッジ20に搭載されたインクヘッド30および紫外線照射装置40は主走査方向Yに移動する。
図2に示すように、キャリッジ20には、複数のインクヘッド30が搭載されている。インクヘッド30は、後述するテーブル35より上方に配置されている。インクヘッド30は、テーブル35に載置された記録媒体5に光硬化性を有するインク(光硬化性インク)を吐出する。インクヘッド30は、それぞれ、可撓性を有するインクチューブ(図示せず)によって、ケース15内に収容されたインクカートリッジ50と連通されている。インクカートリッジ50には、それぞれ、光硬化性インクが貯留されている。
図4に示すように、インクヘッド30は、画像形成に用いられる第1インクを吐出する第1インクヘッド31と、画像形成前の下地層の形成または画像形成後の表面仕上げに用いられる第2インクを吐出する第2インクヘッド32とを含む。第1インクヘッド31および第2インクヘッド32は、キャリッジ20に搭載されている。即ち、キャリッジ20は、後述する左側第1ノズル列33A、右側第1ノズル列33B、左側第2ノズル列34Aおよび右側第2ノズル列34Bを含む。第1インクヘッド31および第2インクヘッド32は、副走査方向Xに関して揃った位置に配置されている。第1インクヘッド31および第2インクヘッド32は、副走査方向Xに関して互いにずれた位置に配置されていてもよい。第1インクヘッド31および第2インクヘッド32は、副走査方向Xの長さが主走査方向Yの長さよりも長い形状に形成されている。第1インクヘッド31および第2インクヘッド32は、同じ形状かつ同じ大きさに形成されている。第1インクヘッド31は、副走査方向Xに並ぶ複数の左側第1ノズル31Aと、副走査方向Xに並びかつ左側第1ノズル31Aの右方に位置する複数の右側第1ノズル31Bと、左側第1ノズル31Aおよび右側第1ノズル31Bが形成された第1ノズル面31Cとを備えている。複数の左側第1ノズル31Aが1列に並んで左側第1ノズル列33Aを構成している。複数の右側第1ノズル31Bが1列に並んで右側第1ノズル列33Bを構成している。左側第1ノズル31Aおよび右側第1ノズル31Bは、第1インクを吐出する。第2インクヘッド32は、副走査方向Xに並ぶ複数の左側第2ノズル32Aと、副走査方向Xに並びかつ左側第2ノズル32Aの右方に位置する複数の右側第2ノズル32Bと、左側第2ノズル32Aおよび右側第2ノズル32Bが形成された第2ノズル面32Cとを備えている。複数の左側第2ノズル32Aが1列に並んで左側第2ノズル列34Aを構成している。複数の右側第2ノズル32Bが1列に並んで右側第2ノズル列34Bを構成している。左側第2ノズル32Aおよび右側第2ノズル32Bは、第2インクを吐出する。左側第2ノズル32A同士の副走査方向Xの距離と、右側第2ノズル32B同士の副走査方向Xの距離とは同じであり、かかる距離をノズル距離LNとする。ここでは、ノズル同士の副走査方向Xの距離とは、各ノズルの中心同士の距離である。図4において、インクヘッド30には、12個のノズルが図示されているが、実際にはさらに多数(例えば180個)のノズルが形成されている。ただし、ノズルの個数は何ら限定されるわけではない。また、インクヘッド30の数は3個に限定されない。また、インクヘッド30は、2つのノズル列を有するが、ノズル列は1つまたは3つ以上であってもよい。
第1インクは、画像形成に用いられるインク(即ち画質形成用インク)である。第1インクは、光硬化性を有する。即ち、第1インクは、光(例えば紫外線)が照射されると硬化する性質を有する光硬化性インクである。第1インクは、例えば、プロセスカラーインクである。プロセスカラーインクとしては、例えば、シアンインク、マゼンタインク、イエローインク、ブラックインク、ライトシアンインク、ライトマゼンタインク等が挙げられる。本実施形態の第1インクヘッド31の左側第1ノズル31A、右側第1ノズル31Bからは、それぞれ、シアンインク、マゼンタインク、イエローインク、ブラックインクが吐出される。
第2インクは、画像形成前の下地層の形成または画像形成後の表面仕上げに用いられるインク(即ち画質向上用インク)である。第2インクは、光硬化性を有する。即ち、第2インクは、光(例えば紫外線)が照射されると硬化する性質を有する光硬化性インクである。画像形成前の下地層の形成に用いられるインクは、例えば、プライマーインクやホワイトインクである。プライマーインクは粘着性を有する。画像形成後の表面仕上げ(即ち表面層の形成)に用いられるインクは、例えば、グロスインクである。本実施形態の第2インクヘッド32の左側第2ノズル32Aからはホワイトインクが吐出され、右側第2ノズル32Bからはグロスインクが吐出される。
図2に示すように、プリンタ10は1つの紫外線照射装置40を備えている。紫外線照射装置40は、光(典型的には紫外線)を照射する。紫外線照射装置40は、記録媒体5のうち第1インクおよび第2インクが吐出された領域(即ち印刷領域)に光(ここでは紫外線)を照射可能に構成されている。紫外線照射装置40は、記録媒体5に吐出された第1インクおよび第2インクに向けて光を照射可能に構成されている。紫外線照射装置40は、光を照射する光源43を備えている。本実施形態では、紫外線照射装置40は、副走査方向Xに並ぶ複数の光源43を備えている。光源43は、記録媒体5に吐出された第1インクおよび第2インクが吐出された領域に光(ここでは紫外線)を照射する。なお、図4では18個の光源が図示されているが、実際にはさらに多数(例えば30個)の光源が設けられている。光源43は、例えば、LEDである。紫外線照射装置40は、光照射装置の一例である。図2に示すように、紫外線照射装置40は、キャリッジ20に搭載されている。紫外線照射装置40は、後述するテーブル35より上方に配置されている。図4に示すように、紫外線照射装置40は、インクヘッド30よりも帰り方向Y2側(ここでは右方)に配置されている。即ち、紫外線照射装置40は、左側第1ノズル列33A、右側第1ノズル列33B、左側第2ノズル列34Aおよび右側第2ノズル列34Bより右方に配置されている。
図4に示すように、紫外線照射装置40では、複数の光源43が1列に並んで光源列44を構成している。光源列44の副走査方向Xの長さは、左側第2ノズル列34Aの副走査方向Xの長さよりも長い。光源列44は、複数の光源43の一部が副走査方向Xに並ぶ第1光源列44Aと、第1光源列44Aよりも副走査方向の下流側(ここでは前方)に位置しかつ複数の光源43の他の一部が副走査方向Xに並ぶ第2光源列44Bとを含む。第1光源列44Aは、主走査方向Yに関して左側第2ノズル列34Aの側方に位置する。第1光源列44Aは、副走査方向Xに関して左側第2ノズル列34Aと揃った位置に配置されている。第2光源列44Bは、左側第2ノズル列34Aより副走査方向Xの下流側(ここでは前方)に位置する。即ち、主走査方向Yに関して第2光源列44Bの側方には、左側第2ノズル32Aは配置されていない。本実施形態では、第1光源列44Aの光源43の数は、第2光源列44Bの光源43の数よりも多い。なお、第2光源列44Bの光源43の数は、第1光源列44Aの光源43の数と同じであってもよいし、多くてもよい。第1光源列44Aは第1光源部の一例であり、第2光源列44Bは第2光源部の一例である。
図2に示すように、プリンタ10は、所謂、フラットベッドタイプのプリンタである。プリンタ10は、キャリッジ20より下方に配置されたテーブル35と、第1テーブル移動機構36と、第2テーブル移動機構37とを備えている。テーブル35、第1テーブル移動機構36および第2テーブル移動機構37は、内部空間12Sに設けられている。テーブル35は、載置台の一例である。テーブル35には、記録媒体5が載置される。テーブル35は、記録媒体5を支持する台である。テーブル35は、第1テーブル移動機構36によって、副走査方向Xに移動可能に構成されている。テーブル35は、第2テーブル移動機構37によって、上下方向Zに移動可能に構成されている。
図2に示すように、第1テーブル移動機構36は、スライドレール36a、36bと、搬送部材36cと、ボールねじ36dと、第1モータ39A(図5も参照)とを備えている。スライドレール36a、36bは、副走査方向Xに延びている。搬送部材36cは、スライドレール36a、36bに対して摺動自在に設けられている。搬送部材36cの上方には、他の部材を介してテーブル35が支持されている。搬送部材36cは、ボールねじ36dに連結されている。ボールねじ36dは、副走査方向Xに延びる。第1モータ39Aは、図示しないギアを介してボールねじ36dに連結されている。第1モータ39Aは、ボールねじ36dを回転させる。第1モータ39Aは、制御装置70と電気的に接続されており、制御装置70によって制御される。第1モータ39Aが駆動すると、搬送部材39cは、ボールねじ36dの回転により、スライドレール36a、36bに沿って副走査方向Xに移動する。これにより、テーブル35が、副走査方向Xに移動する。第1テーブル移動機構36は、移動装置の一例である。
図2に示すように、第2テーブル移動機構37は、高さ調整部材37aと、第2モータ39B(図5参照)とを備えている。高さ調整部材37aは、テーブル35の下面に設けられている。高さ調整部材37aは、第2モータ39Bに接続されている。第2モータ39Bは、制御装置70と電気的に接続されており、制御装置70によって制御される。第2モータ39Bが駆動すると、高さ調整部材37aの高さが変化して、テーブル35の高さが調整される。即ち、テーブル35は、上下方向Zに移動する。
図5に示すように、制御装置70は、記録媒体5への印刷を制御する装置である。制御装置70の構成は特に限定されない。制御装置70は、例えばマイクロコンピュータである。マイクロコンピュータのハードウェアの構成は特に限定されないが、例えば、ホストコンピュータなどの外部機器から印刷データなどを受信するインターフェイス(I/F)と、制御プログラムの命令を実行する中央演算処理装置(CPU:central processing unit)と、CPUが実行するプログラムを格納したROM(read only memory)と、プログラムを展開するワーキングエリアとして使用されるRAM(random access memory)と、プログラムや各種データを格納するメモリなどの記憶装置と、を備えている。図2に示すように、制御装置70は、ケース15の内部に設けられている。ただし、制御装置70はケース15の内部に設けられていなくてもよい。例えば、制御装置70は、ケース15の外部に設置されたコンピュータなどであってもよい。この場合、制御装置70は、有線または無線を介してプリンタ10と通信可能に接続されている。
図5に示すように、制御装置70は、操作パネル25と、キャリッジ移動機構21と、第1インクヘッド31と、第2インクヘッド32と、紫外線照射装置40と、第1テーブル移動機構36(図2参照)の第1モータ39Aと、第2テーブル移動機構37(図2参照)の第2モータ39Bと通信可能に接続している。制御装置70は、キャリッジ移動機構21、第1インクヘッド31、第2インクヘッド32、紫外線照射装置40、第1モータ39Aおよび第2モータ39Bを制御する。
制御装置70は、第1インクヘッド31の左側第1ノズル31Aおよび右側第1ノズル31Bから吐出される第1インクの吐出量や吐出するタイミング等を制御する。制御装置70は、第2インクヘッド32の左側第2ノズル32Aおよび右側第2ノズル32Bから吐出される第2インクの吐出量や吐出するタイミング等を制御する。制御装置70は、紫外線照射装置40の光源43から照射される紫外線の光量や照射するタイミング等を制御する。制御装置70は、キャリッジ20の主走査方向Yの移動を制御する。制御装置70は、テーブル35の副走査方向Xの移動を制御する。
図5に示すように、制御装置70は、印刷制御部71と、光源制御部73と、移動制御部75と、を備えている。制御装置70の各部の機能は、プログラムによって実現されている。このプログラムは、例えばプリンタ10の内部の基板に実装されたROMにLAN経由でPCから書き込まれたり、プリンタ10の内部の基板に実装されたFPGAに専用の書き込み治具を使用してPCから書き込まれたりする。このプログラムは、例えば、インターネットを通じてPCにダウンロードされる。また、制御装置70の各部の機能は、プロセッサおよび/または回路などによって実現可能なものであってもよい。なお、これら各部の具体的な機能については後述する。
印刷制御部71は、記録媒体5に下地層、画像および表面層を形成させる部位である。印刷制御部71は、キャリッジ移動機構21、第1インクヘッド31および第2インクヘッド32を制御する。印刷制御部71は、キャリッジ20が行き方向Y1に移動するときのみ第1インクヘッド31の左側第1ノズル31Aおよび右側第1ノズル31Bから第1インクを吐出させるように構成されている。印刷制御部71は、キャリッジ20が行き方向Y1および帰り方向Y2に移動するときには第2インクヘッド32の左側第2ノズル32Aおよび右側第2ノズル32Bから第2インクを吐出可能に構成されている。なお、印刷制御部71は、キャリッジ20が行き方向Y1に移動するときのみ第2インクヘッド32の左側第2ノズル32Aおよび右側第2ノズル32Bから第2インクを吐出させるように構成されていてもよい。例えば、第2インクヘッド32の左側第2ノズル32Aからホワイトインクが吐出され、右側第2ノズル32Bからグロスインクが吐出される場合には、行き方向Y1および帰り方向Y2においていずれ一方のインクが記録媒体5に吐出される。即ち、下地層の形成時には左側第2ノズル32Aからホワイトインクが吐出されるが右側第2ノズル32Bからグロスインクは吐出されず、表面仕上げ時には右側第2ノズル32Bからグロスインクは吐出されるが左側第2ノズル32Aからホワイトインクは吐出されない。
光源制御部73は、紫外線照射装置40の光源43を制御する。光源制御部73は、光源43から第1インクおよび第2インクに光を照射して第1インクおよび第2インクを硬化させる部位である。光源制御部73は、紫外線照射装置40の第1光源列44Aおよび第2光源列44Bの各光源43の光量を制御する。光源制御部73は、キャリッジ20が行き方向Y1に移動するときに第1インクヘッド31の左側第1ノズル31Aおよび右側第1ノズル31Bの少なくとも一つから第1インクが吐出されるときには、キャリッジ20の行き方向Y1および帰り方向Y2において紫外線照射装置40の第1光源列44Aおよび第2光源列44Bの各光源43から第1インクに向けて光を照射する。光源制御部73は、キャリッジ20が行き方向Y1および帰り方向Y2に移動するときに第2インクヘッド32の左側第2ノズル32Aおよび右側第2ノズル32Bのいずれか一方から第2インクが吐出されるときには、キャリッジ20の行き方向Y1および帰り方向Y2において紫外線照射装置40の第1光源列44Aおよび第2光源列44Bの各光源43から第2インクに向けて光を照射する。なお、光源制御部73は、キャリッジ20が行き方向Y1および帰り方向Y2に移動するときに第2インクヘッド32の左側第2ノズル32Aおよび右側第2ノズル32Bのいずれか一方から第2インクが吐出されるときには、キャリッジ20の行き方向Y1においては紫外線照射装置40の第1光源列44Aの各光源43から第2インクに向けて光を照射させずかつ第2光源列44Bの各光源43から第2インクに向けて光を照射し、キャリッジ20の帰り方向Y2においては紫外線照射装置40の第1光源列44Aおよび第2光源列44Bの各光源43から第2インクに向けて光を照射してもよい。
移動制御部75は、記録媒体5を副走査方向X(即ち行き方向X1および帰り方向X2)に移動させる部位である。移動制御部75は、第1モータ39Aを制御する。移動制御部75は、キャリッジ20が行き方向Y1および帰り方向Y2に一往復した後に、第1モータ39Aを制御してテーブル35を副走査方向Xに1パス分の距離LPだけ移動させる。これにより、記録媒体5が副走査方向Xに1パス分の距離LPだけ移動する。なお、移動制御部75は、キャリッジ20が行き方向Y1に移動した後であって帰り方向Y2に移動する前に、1パス分の距離LPよりも短い距離LSだけ記録媒体5を副走査方向X(ここでは行き方向X1)に移動させてもよい。この場合、移動制御部75は、キャリッジ20が帰り方向に移動した後に、1パス分の距離LPと距離LSの差分だけ記録媒体5を副走査方向X(ここでは行き方向X1)に移動させる。また、移動制御部75は、キャリッジ20が行き方向Y1に移動した後であって帰り方向Y2に移動する前に、ノズル距離LN(図4参照)よりも短い距離LNH(例えば印刷解像度のドットピッチLDPの半分の距離LDH)だけ記録媒体5を副走査方向X(ここでは行き方向X1)に移動させてもよい。この場合、移動制御部75は、キャリッジ20が帰り方向に移動した後に、1パス分の距離LPと距離LNH(例えば距離LDH)の差分だけ記録媒体5を副走査方向X(ここでは行き方向X1)に移動させる。
図6は、行き方向Y1で吐出されて硬化された第2インク8Aと、帰り方向Y2で吐出されて硬化された第2インク8Bとの関係を模式的に示す平面図であり、キャリッジ20が行き方向Y1および帰り方向Y2に移動するときに紫外線照射装置40の第1光源列44Aの各光源43から第2インクに向けて光を照射したときの図である。図6に示すように、行き方向Y1で吐出された第2インク8Aは、記録媒体5に着弾した後直ちに紫外線照射装置40の第1光源列44Aの光源43から光が照射されるため、記録媒体5においてほとんど広がらずに硬化される。一方、記録媒体5が副走査方向Xに距離LDH(印刷解像度のドットピッチLDPの半分。即ち、副走査方向Xに関して第2インク8Aの隣り合うドットの頂点同士の間隔の半分に相当。)だけ移動した後に帰り方向Y2で吐出された第2インク8Bは、記録媒体5に着弾してから紫外線照射装置40の第1光源列44Aの光源43から光が照射されるまでに時間を要するため、記録媒体5において広がって硬化される。これにより、記録媒体5を広範囲に亘って第2インクで埋めることができる。
図7は、行き方向Y1で吐出されて硬化された第2インク8Aと、帰り方向Y2で吐出されて硬化された第2インク8Bとの関係を模式的に示す平面図であり、キャリッジ20が帰り方向Y2に移動するときのみ紫外線照射装置40の第1光源列44Aの各光源43から第2インクに向けて光を照射したときの図である。図7に示すように、行き方向Y1で吐出された第2インク8Aは、記録媒体5に着弾してから紫外線照射装置40の第1光源列44Aの光源43から光が照射されるまでに時間を要するため、記録媒体5において広がって硬化される。同様に、記録媒体5が副走査方向Xに距離LDHだけ移動した後に帰り方向Y2で吐出された第2インク8Bは、記録媒体5に着弾してから紫外線照射装置40の第1光源列44Aの光源43から光が照射されるまでに時間を要するため、記録媒体5において広がって硬化される。これにより、記録媒体5をより広範囲に亘って第2インクで埋めることができる。なお、図6および図7では、記録媒体5を副走査方向Xに距離LDHだけ移動させているが、1パス分の距離LPよりも短い距離LS(例えばノズル距離LNより短い距離LNH)であればよい。
以上のように、本実施形態のプリンタ10によると、印刷制御部71は、キャリッジ20が行き方向Y1に移動するときのみ左側第1ノズル31Aおよび右側第1ノズル31Bから第1インク(例えば画像形成用インク)を吐出させる。ここで、紫外線照射装置40は、左側第1ノズル列33A、右側第1ノズル列33B、左側第2ノズル列34Aおよび右側第2ノズル列34Bよりも帰り方向Y2(ここでは右方)側に設けられているため、記録媒体5に吐出された第1インクには紫外線照射装置40の光源43から直ちに光を照射することができる。また、印刷制御部71は、キャリッジ20が行き方向Y1に移動するときに加えてキャリッジ20が帰り方向Y2に移動するときにも左側第2ノズル32Aおよび右側第2ノズル32Bから第2インク(例えば画質向上用インク)を吐出させる。このように、キャリッジ20が行き方向Y1および帰り方向Y2に移動する間に第2インクを記録媒体5に吐出することができるため、第2インクを吐出する左側第2ノズル列34Aおよび右側第2ノズル列34Bを増やすことなく、より多くの第2インクを記録媒体5に吐出することができる。
本実施形態のプリンタ10によると、制御装置70は、キャリッジ20が行き方向Y1に移動した後であって帰り方向Y2に移動する前に、1パス分の距離LPよりも短い距離LSだけ記録媒体5を副走査方向Xに移動させる移動制御部75を有する。これにより、行き方向Y1において記録媒体5に吐出される第2インクの着弾位置と、帰り方向Y2において記録媒体5に吐出される第2インクの着弾位置とを副走査方向Xにずらすことができる。即ち、記録媒体5上に第2インクを広範囲に吐出することができる。
本実施形態のプリンタ10によると、移動制御部75は、キャリッジ20が行き方向Y1に移動した後であって帰り方向Y2に移動する前に、ノズル距離LNよりも短い距離LNHだけ記録媒体5を副走査方向Xに移動させる。これにより、行き方向Y1において記録媒体5に吐出される第2インクの着弾位置と、帰り方向Y2において記録媒体5に吐出される第2インクの着弾位置とを副走査方向Xにずらすことができる。即ち、記録媒体5上に第2インクを広範囲に吐出することができる。
本実施形態のプリンタ10によると、移動制御部75は、キャリッジ20が行き方向Y1に移動した後であって帰り方向Y2に移動する前に、印刷解像度のドットピッチLDPの半分の距離LDHだけ記録媒体5を副走査方向Xに移動させてもよい。これにより、行き方向Y1において記録媒体5に吐出される第2インクの着弾位置と、帰り方向Y2において記録媒体5に吐出される第2インクの着弾位置とを副走査方向Xに距離LDHだけずらすことができる。即ち、記録媒体5上に第2インクを広範囲に吐出することができる。
本実施形態のプリンタ10によると、光源制御部73は、キャリッジ20が行き方向Y1に移動するときには第1光源列44Aの光源43から光を照射させず、キャリッジ20が帰り方向Y2に移動するときには第1光源列44Aの光源43から光を照射させるように構成されていてもよい。キャリッジ20が行き方向Y1および帰り方向Y2に移動するときに第1光源列44Aから光を照射する場合、行き方向Y1において吐出された第2インクには直ちに光が照射されるが、帰り方向Y2において吐出された第2インクには直ちに光が照射されない(キャリッジ20が行き方向Y1に移動するときに光が照射される)ため、第2インクがより広範囲に広がる。このため、行き方向Y1で吐出されて硬化された第2インクと帰り方向Y2で吐出されて硬化された第2インクとには形状のばらつきが大きくなる。そこで、キャリッジ20が行き方向Y1に移動するときに第1光源列44Aの光源43から光を照射しないことによって、行き方向Y1で吐出された第2インクには直ちに光源43から光が照射されないため、第2インクは記録媒体5上に広がる。この結果、行き方向Y1で吐出されて硬化された第2インクと帰り方向Y2で吐出されて硬化された第2インクとには形状のばらつきが小さくなり、画像の画質の向上が実現される。
本実施形態のプリンタ10によると、光源制御部73は、キャリッジ20が行き方向Y1および帰り方向Y2に移動するときには第2光源列44Bの光源43から光を照射させるように構成されていてもよい。これにより、記録媒体5に吐出された第1インクおよび第2インクをより確実に硬化することができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明した。しかし、上述の実施形態は例示に過ぎず、本発明は他の種々の形態で実施することができる。
上述した実施形態では、紫外線照射装置40において、複数の光源43が1列に並んで1つの光源列44を構成していたが、これに限定されない。紫外線照射装置40は、複数の光源43が複数列(例えば2列~4列)に並んで複数の光源列44を構成していてもよい。
上述した実施形態では、複数の光源43から構成された第1光源列44Aと、複数の光源43から構成された第2光源列44Bと、を有していたが、これに限定されない。例えば、左側第2ノズル列34Aの副走査方向Xの範囲および左側第2ノズル列34Aの副走査方向Xの下流側の範囲に光を照射することができれば、光源43は1つであってもよいし、列でなく任意に配置されていてもよい。また、複数の光源43を備えている場合には、各光源43のON、OFFによって照射範囲を決定する構成に限られず、例えば、光源43の光を遮るシャッターを設けることによって照射範囲を決定するように構成されていてもよい。
上述した実施形態では、プリンタ10は、記録媒体5が載置されたテーブル35をキャリッジ20に対して副走査方向Xに相対的に移動させることによって、記録媒体5をキャリッジ20に対して副走査方向Xに相対的に移動させる第1テーブル移動機構36を移動装置として備えていたが、これに限定されない。例えば、テーブル35を筐体12に固定し、キャリッジ20をテーブル35に対して副走査方向Xに相対的に移動させることによって、記録媒体5をキャリッジ20に対して副走査方向Xに相対的に移動させる移動装置を備えていてもよい。
ここで開示される技術は様々なタイプのプリンタに適用することができる。上述した実施形態で示したフラットベッドタイプのプリンタ10の他、例えば、ロール状の記録媒体5を副走査方向Xに搬送する、所謂、Roll-to-Rollタイプのプリンタ10にも同様に適用することができる。
10 プリンタ(インクジェットプリンタ)
20 キャリッジ
30 インクヘッド
31 第1インクヘッド
31A 左側第1ノズル
31B 右側第1ノズル
32 第2インクヘッド
32A 左側第2ノズル
32B 右側第2ノズル
33A 左側第1ノズル列
33B 右側第1ノズル列
34A 左側第2ノズル列
34B 右側第2ノズル列
35 テーブル(載置台)
36 第1テーブル移動機構(移動装置)
40 紫外線照射装置(光照射装置)
43 光源
44A 第1光源列
44B 第2光源列
70 制御装置
71 印刷制御部
73 光源制御部
75 移動制御部
Y1 行き方向
Y2 帰り方向

Claims (6)

  1. 記録媒体が載置される載置台と、
    光硬化性を有しかつ画像形成に用いられる第1インクを前記記録媒体に吐出する複数の第1ノズルが第1の方向に並ぶ第1ノズル列と、
    光硬化性を有しかつ画像形成前の下地形成または画像形成後の表面仕上げに用いられる第2インクを前記記録媒体に吐出する複数の第2ノズルが前記第1の方向に並ぶ第2ノズル列と、
    前記第1の方向と交差する第2の方向に移動可能に設けられ、前記第1ノズル列および前記第2ノズル列を含むキャリッジと、
    前記載置台および前記キャリッジのいずれか一方を他方に対して前記第1の方向に相対的に移動可能な移動装置と、
    前記キャリッジに設けられ、前記記録媒体のうち前記第1インクおよび前記第2インクが吐出された領域に光を照射する光源を有する1つの光照射装置と、
    制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、
    前記第2の方向の一方から他方に向かう方向を行き方向とし、前記第2の方向の他方から一方に向かう方向を帰り方向としたとき、前記キャリッジが前記行き方向に移動するときのみ前記第1ノズルから前記第1インクを吐出させ、かつ、前記キャリッジが前記行き方向および前記帰り方向に移動するときには前記第2ノズルから前記第2インクを吐出させるように構成された印刷制御部と、
    前記光源から光を照射させる光源制御部と、を有し、
    前記光照射装置は、前記第1ノズル列および前記第2ノズル列よりも前記帰り方向側に設けられている、インクジェットプリンタ。
  2. 前記制御装置は、前記キャリッジが前記行き方向に移動した後であって前記帰り方向に移動する前に、1パス分の距離よりも短い距離だけ前記記録媒体を前記キャリッジに対して前記第1の方向に相対的に移動させる移動制御部を有する、請求項1に記載のインクジェットプリンタ。
  3. 隣接する前記第2ノズル同士の前記第1の方向の距離をノズル距離としたとき、
    前記移動制御部は、前記キャリッジが前記行き方向に移動した後であって前記帰り方向に移動する前に、前記ノズル距離よりも短い距離だけ前記記録媒体を前記キャリッジに対して前記第1の方向に相対的に移動させる、請求項2に記載のインクジェットプリンタ。
  4. 前記移動制御部は、前記キャリッジが前記行き方向に移動した後であって前記帰り方向に移動する前に、印刷解像度のドットピッチの半分の距離だけ前記記録媒体を前記キャリッジに対して前記第1の方向に相対的に移動させる、請求項3に記載のインクジェットプリンタ。
  5. 前記光照射装置は、
    前記第2の方向に関して前記第2ノズル列の側方に位置する第1光源部と、
    前記第1光源部よりも前記第1の方向の下流側に位置する第2光源部と、を含み、
    前記光源制御部は、前記キャリッジが前記行き方向に移動するときには前記第1光源部から光を照射させず、前記キャリッジが前記帰り方向に移動するときには前記第1光源部から光を照射させるように構成されている、請求項1から4のいずれか一項に記載のインクジェットプリンタ。
  6. 前記光源制御部は、前記キャリッジが前記行き方向および前記帰り方向に移動するときには前記第2光源部から光を照射させるように構成されている、請求項5に記載のインクジェットプリンタ。
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