JP2006247991A - インク・ジェット・プリンタ - Google Patents

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Abstract

【課題】各種メディアに短時間で高精度の印刷を行う。
【解決手段】第1のノズル列とは異なる第2のノズル列とによりそれぞれ構成される2つのセットが、メディアの長手方向において前後にずれて配置される複数のノズル列と、複数のノズル列をメディアの幅方向に沿って移動自在に支持する移動手段と、メディアをメディアの長手方向に沿って搬送する搬送手段と、メディアをメディアの長手方向に沿って搬送する方向は変化させずに、メディア上をメディアの幅方向に沿って移動する複数のノズル列のうち、一方のセットの第1のノズル列ならびに他方のセットの第2のノズル列からインクを吐出させる場合と、一方のセットの第2のノズル列ならびに他方のセットの第1のノズル列からインクを吐出させる場合とを切り換えて、異なるタイプの印刷を行なうように制御する制御手段とを有する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、インク・ジェット・プリンタに関し、さらに詳細には、例えば、数値制御により記録紙などのメディアに高解像度でカラー印刷などを行う際に用いて好適なインク・ジェット・プリンタに関する。
なお、本明細書において「メディア」とは、普通紙などの紙類よりなる各種の記録媒体は勿論のこと、PVC、ポリエステル等の樹脂材料やアルミ、鉄、木材の様な材料などの各種の材料が含まれるものとし、所定の色彩を有する媒体やあるいは透明の媒体、各種の厚さの薄い媒体や各種の厚さの厚い媒体をも含むものとする。
また、本明細書においては、メディアの幅方向を「主走査方向」と適宜称することとし、メディアの長手方向を「副走査方向」と適宜称することとする。このメディアの幅方向たる主走査方向とメディアの長手方向たる副走査方向とは互いに直交するものである。
また、本明細書において「インク・ジェット方式」とは、二値偏向方式あるいは連続偏向方式などの各種の連続方式や、サーマル方式あるいは圧電素子方式などの各種のオンデマンド方式を含む、従来より公知の各種の手法によるインク・ジェット技術による印刷方式を意味するものとする。
従来より、マイクロ・コンピューターによって全体の動作を制御され、給紙装置によって供給されて副走査方向に搬送されるメディアに対して、主走査方向に移動するインク・ヘッドを用い、インク・ジェット方式により所定の印刷を行うようにしたペーパー・ムーブ・タイプのインク・ジェット・プリンタが知られている。
こうしたインク・ジェット・プリンタにおいては、移動するインク・ヘッドからメディア上に吐出される様々な色彩のインクによって、カラー印刷がなされるものである(図1(a)(b)(c)参照)。
より詳細には、図2に示すように、主走査方向に移動自在なキャリッジに配設されるインク・ヘッド(図示せず。)には、メディアと対面する側にカラー印刷に使用する色彩に応じたノズル列が配設されている。このノズル列は、インクをインク・ジェット方式によりメディア上に吐出する際の吐出口たる複数個のインク・ジェット・ノズルにより形成されているものである。
そして、複数のノズル列はそれぞれ、所定の単一の色彩のインクを吐出するように予め設定されている。より詳細には、ノズル列10Bは黒色(ブラック)のインクを吐出して黒色の印刷を行うためのものであり、ノズル列12Cは青色(シアン)のインクを吐出して青色の印刷を行うためのものであり、ノズル列14Mは赤色(マゼンタ)のインクを吐出して赤色の印刷を行うためのものであり、ノズル列16Yは黄色(イエロー)のインクを吐出して黄色の印刷を行うためのものであり、ノズル列18Wは白色(ホワイト)のインクを吐出して白色の印刷を行うためのものである。
こうして互いに異なる色のインクを吐出する複数のノズル列10B,12C,14M,16Y,18Wは、副走査方向において前後にずれることなしに、主走査方向に沿って一列に並んで順次配置されている。つまり、ノズル列10Bが主走査方向における最も左方側に配置され、ノズル列18Wが主走査方向における最も右方側に配置され、左方側から右方側に向かう順で、ノズル列10Bの右方側に隣接してノズル列12Cが配置され、ノズル列12Cの右方側に隣接してノズル列14Mが配置され、ノズル列14Mの右方側に隣接してノズル列16Yが配置され、ノズル列16Yの右方側に隣接してノズル列18Wが配置されている。
そして、上記した構成を有する従来のインク・ジェット・プリンタにおけるカラー印刷の工程を具体的に説明すると、まず、副走査方向における後方側から前方側に向かってメディアを搬送するのとともに(図1(a)ならびに図2に示す矢印A参照)、主走査方向に沿って移動するインク・ヘッドのノズル列18Wから白色のインクを射出して、白色のインクのベタ印刷により印刷用の下地をメディアに印刷する(図1(a)に示す状態参照)。
この下地用の印刷が終了したならば、メディアを副走査方向における前方側から後方側に向かって搬送して(図1(b)に示す矢印B参照)、原点位置に戻す(図1(b)に示す状態参照)。それから、再び副走査方向における後方側から前方側に向かってメディアを搬送するのとともに(図1(c)ならびに図2に示す矢印A参照)、白色のインクによる印刷用下地が印刷されたメディア上に、ノズル列10B,12C,14M,16Yから黒色、青色、赤色および黄色の各種色彩のインクを射出してプロセスカラーによる印刷が行われる。
ここで、図1(a)(b)(c)に示したように下地用の印刷を先に行ってからプロセスカラーによる印刷を行うカラー印刷の工程は、メディアが普通紙のような紙類などで不透明な場合に実施されるものであり、メディアが透明であって、当該透明のメディアをインクが落下した印刷面の裏側から視認するような印刷物(図3(d)参照)を得る場合には、工程が異なるものである(図3(a)(b)(c)参照)。
より詳細には、従来のインク・ジェット・プリンタを用いて透明のメディアにカラー印刷を行う場合は、まず、副走査方向に沿って矢印A方向(図2ならびに図3(a)参照)でメディアを搬送するのとともに、主走査方向に沿って移動するインク・ヘッドのノズル列10B,12C,14M,16Yから各種色彩のインクを射出して、画像を左右反転したプロセスカラーによる印刷(鏡面印刷)を行う(図3(a)に示す状態参照)。
そして、メディアを原点に戻してから(図3(b)参照)、再び副走査方向に沿って矢印A方向(図2ならびに図3(c)参照)でメディアを搬送するのとともに、主走査方向に沿って移動するインク・ヘッドのノズル列18Wから白色のインクを射出して、先にプロセスカラーの印刷でメディア上に画像が印刷された後に、白色のインクのベタ印刷で裏打ち印刷を行う(図3(c)に示す状態参照)。
このように従来のインク・ジェット・プリンタにおいてカラー印刷を行うには、メディアが透明である無しに関わらずいずれにしても、一度メディアを矢印Aで副走査方向に搬送して下地用の印刷(あるいは、プロセスカラーの印刷)を行った後に、メディアを原点位置に戻し(図1(b)ならびに図3(b)参照)、さらにもう一度メディアを矢印Aで副走査方向に搬送してプロセスカラーの印刷(あるいは、下地用の印刷)を行わなければならないものであった。
このため、従来のインク・ジェット・プリンタでは、カラー印刷に際して、印刷の途中でメディアを副走査方向に沿って移動して原点位置に戻すことが必要で、副走査方向における後方側から前方側に向かってメディアを2度搬送しなけばならず、印刷時間が費やされてしまうという問題点があった。
なお、本願出願人が特許出願時に知っている先行技術は、上記において説明したようなものであって文献公知発明に係る発明ではないため、記載すべき先行技術情報はない。
本発明は、上記したような従来の技術の有する種々の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、印刷の途中でメディアを原点位置に戻すことなく、各種メディアに短時間で高精度の印刷を行うことができるようにしたインク・ジェット・プリンタを提供しようとするものである。
上記目的を達成するために、本発明のうち請求項1に記載の発明は、インク・ジェット方式によりインクをメディア上に吐出する第1のノズル列と、上記第1のノズル列とは異なる第2のノズル列とによりそれぞれ構成される2つのセットが、上記メディアの長手方向において前後にずれて配置される複数のノズル列と、上記複数のノズル列を上記メディアの長手方向と直交する上記メディアの幅方向に沿って移動自在に支持する移動手段と、上記メディアを上記メディアの長手方向に沿って搬送する搬送手段と、上記搬送手段によって上記メディアを上記メディアの長手方向に沿って搬送する方向は変化させずに、上記移動手段によって上記メディア上を上記メディアの幅方向に沿って移動する上記複数のノズル列のうち、上記2つのセットのうち一方のセットの上記第1のノズル列ならびに他方のセットの上記第2のノズル列からインクを吐出させる場合と、上記一方のセットの上記第2のノズル列ならびに他方のセットの上記第1のノズル列からインクを吐出させる場合とを切り換えて、異なるタイプの印刷を行なうように制御する制御手段とを有するようにしたものである。
また、本発明のうち請求項2に記載の発明は、インク・ジェット方式によりインクをメディア上に吐出する第1のノズル列が、上記第1のノズル列とは異なる第2のノズル列に対して、上記メディアの長手方向において後方側にずれて配置される複数のノズル列と、上記複数のノズル列を上記メディアの長手方向と直交する上記メディアの幅方向に沿って移動自在に支持する移動手段と、上記メディアを上記メディアの長手方向に沿って搬送する搬送手段と、上記移動手段によって上記メディア上を上記メディアの幅方向に沿って移動する上記第1のノズル列ならびに上記第2のノズル列からインクを吐出させるとともに、上記搬送手段によって上記メディアを上記メディアの長手方向に沿って搬送する方向を変化させて、異なるタイプの印刷を行なうように制御する制御手段とを有するようにしたものである。
また、本発明のうち請求項3に記載の発明は、インク・ジェット方式によりインクをメディア上に吐出する第1のノズル列が、上記第1のノズル列とは異なる第2のノズル列に対して、上記メディアの長手方向において後方側にずれて配置される複数のノズル列と、上記複数のノズル列を上記メディアの長手方向ならびに上記メディアの長手方向と直交する上記メディアの幅方向に沿って移動自在に支持する移動手段と、上記移動手段によって上記メディア上を上記メディアの幅方向に沿って移動する上記第1のノズル列ならびに上記第2のノズル列からインクを吐出させるとともに、上記移動手段が上記メディアの長手方向に沿って移動する方向を変化させて、異なるタイプの印刷を行なうように制御する制御手段とを有するようにしたものである。
また、本発明のうち請求項4に記載の発明は、請求項1、請求項2または請求項3のいずれか1項に記載の発明において、さらに、上記第1のノズル列は、白色のインクを吐出するノズル列であるようにしたものである。
また、本発明のうち請求項5に記載の発明は、請求項1、請求項2、請求項3または請求項4のいずれか1項に記載の発明において、さらに、上記制御手段は、透明のメディアを使用してプロセスカラーで鏡面印刷した上に白色のインクで印刷するか否かに応じて異なるタイプの印刷を行なうように制御するようにしたものである。
また、本発明のうち請求項6に記載の発明は、インク・ジェット方式によりインクをメディア上に吐出する際の吐出口たる複数個のインク・ジェット・ノズルによりそれぞれ形成された複数のノズル列であって、当該複数のノズル列が、白色のインクを吐出するノズル列を含み互いに異なる色のインクをそれぞれ吐き出す複数のノズル列よりなる第1のセットと、上記第1のセットの複数のノズル列がそれぞれ吐出する異なる色のインクとそれぞれ一致する色のインクをそれぞれ吐出する複数のノズル列よりなる第2のセットとで、互いに一致する色のインクを吐出するノズル列が上記メディアの長手方向において前後にずれて配置される複数のノズル列と、上記複数のノズル列を上記メディアの長手方向と直交する上記メディアの幅方向に沿って移動自在に支持する移動手段と、上記メディアを上記メディアの長手方向に沿って搬送する搬送手段と、上記搬送手段によって上記メディアを上記メディアの長手方向に沿って搬送させるとともに、上記移動手段によって上記メディア上を上記メディアの幅方向に沿って移動する上記複数のノズル列のうち、透明のメディアを使用してプロセスカラーで鏡面印刷した上に白色のインクで印刷するのではない場合には、上記第2のセットの上記白色のインクを吐出するノズル列と上記第1のセットの上記白色のインクを吐出するノズル列以外の残余のノズル列とからインクを吐出させるように制御し、透明のメディアを使用してプロセスカラーで鏡面印刷した上に白色のインクで印刷する場合には、上記第1のセットの上記白色のインクを吐出するノズル列と上記第2のセットの上記白色のインクを吐出するノズル列以外の残余のノズル列とからインクを吐出させるように制御する制御手段とを有するようにしたものである。
また、本発明のうち請求項7に記載の発明は、インク・ジェット方式によりインクをメディア上に吐出する際の吐出口たる複数個のインク・ジェット・ノズルによりそれぞれ形成され、異なる色のインクをそれぞれ吐出する複数のノズル列であって、当該複数のノズル列のうちの白色のインクを吐出するノズル列が、残余のノズル列に対して、上記メディアの長手方向において後方側にずれて配置される複数のノズル列と、上記複数のノズル列を上記メディアの長手方向と直交する上記メディアの幅方向に沿って移動自在に支持する移動手段と、上記メディアを上記メディアの長手方向に沿って、上記メディアの長手方向における前方側から後方側に向かって、または、上記メディアの長手方向における後方側から前方側に向かって択一的に搬送する搬送手段と、上記移動手段によって上記メディア上を上記メディアの幅方向に沿って移動する上記複数のノズル列からインクを吐出させるとともに、透明のメディアを使用してプロセスカラーで鏡面印刷した上に白色のインクで印刷するのではない場合には、上記メディアを上記メディアの長手方向に沿って上記メディアの長手方向における後方側から前方側に向かって搬送するように上記搬送手段を制御し、透明のメディアを使用してプロセスカラーで鏡面印刷した上に白色のインクで印刷する場合には、上記メディアを上記メディアの長手方向に沿って上記メディアの長手方向における前方側から後方側に向かって搬送するように上記搬送手段を制御する制御手段とを有するようにしたものである。
本発明によるインク・ジェット・プリンタは、印刷の途中でメディアを原点位置に戻すことなく、各種メディアに短時間で高精度の印刷を行うことができるようになるという優れた効果を奏する。
以下、添付の図面に基づいて、本発明によるインク・ジェット・プリンタの実施の形態の一例を詳細に説明するものとする。
ここで、図4には、本発明によるインク・ジェット・プリンタの第1の実施の形態を示す概略構成斜視説明図が示されており、図5には、図4のV−V線における概略構成一部断面図が示されており、図6には、図4のZ矢視図に対応し図4の要部を模式的に示した説明図が示されている。
このインク・ジェット・プリンタ100は、ペーパー・ムーブ・タイプのインク・ジェット・プリンタであって、主走査方向(図4の座標系を示す参考図のY軸方向に一致する。)に延長して配設された固定系のベース部材112と、ベース部材112の左右両端でベース部材112に直交して配設された側方部材114L、114Rと、左右2つの側方部材114L、114Rを連結する中央壁116と、中央壁116の正面116Fに主走査方向に延長して配設されたガイド・レール118と、中央壁116の壁面に平行して主走査方向に移動自在に配設されたワイヤー120と、端面部130aに配設された可動ブロック122を介してガイド・レール118上に摺動自在に装着されワイヤー120に固定的に配設されたインク・ヘッド・ホルダー130とを有して構成されている。
なお、上記したワイヤー120を巻き取るモーターの駆動制御を含むインク・ジェット・プリンタ100の全体の動作は、マイクロ・コンピューター200によって制御されている。
ここで、図5に示すように、ベース部材112の上面112aには、給紙装置によって供給されるメディア300が載置される。なお、このベース部材112のインク・ヘッド・ホルダー130のインク・ヘッドのノズル列(後述する)が対向する対向部112bは平面が確保されている。
また、ベース部材112には主走査方向に延長する孔部112cが穿設され、当該孔部112c内には主走査方向に延長して配設された駆動輪124が位置している。この駆動輪124の主走査方向における左右両端にそれぞれ対向するようにして左右一対のピンチロール126が配設されており、駆動輪124は、左右のピンチロール126との間でメディア300を狭持した状態(図5に示す状態参照)で所定の方向に所定の回転量で回転することにより、ベース部材112の上面112aに載置されたメディア300を副走査方向(X軸方向)に搬送する。
そして、インク・ヘッド・ホルダー130には、インク・ヘッド・ケース132内に収容された状態でベース部材112上のメディア300と対向するようにしてインク・ヘッドが配設されている。
このインク・ヘッドには、メディア300と対面する側にカラー印刷に使用する色彩に応じた複数のノズル列が配設されている(図6参照)。複数のノズル列はそれぞれ同様な構成を備えており、インクをインク・ジェット方式によりメディア300上に吐出する際の吐出口たる複数個のインク・ジェット・ノズルにより形成されているものである。
そして、複数のノズル列のそれぞれに、それぞれ異なる色の液体状のインクを貯留した複数のインク・カートリッジ(図示せず)のそれぞれから、黒色(ブラック)のインク、青色(シアン)のインク、赤色(マゼンタ)のインク、黄色(イエロー)のインクおよび白色(ホワイト)のインクの液体状のインクがインク・チューブ(図示せず)によって搬送されて供給されるように構成されている。
こうして複数のノズル列のそれぞれに供給されたインクが、ノズル列を形成するインク・ジェット・ノズルから吐出されると、当該吐出されたインクの飛滴がメディア300上に落下してドットが形成されて、インク・ヘッドからメディア300上に吐出される様々な色彩のインクによりカラー印刷が行われる。
より詳細には、インク・ヘッド・ホルダー130に配設されたインク・ヘッドには10個のノズル列が配設されており、これら10個のノズル列はそれぞれ、黒色(ブラック)のインクを吐出して黒色の印刷を行うためのノズル列10−1,10−2と、青色(シアン)のインクを吐出して青色の印刷を行うためのノズル列12−1,12−2と、赤色(マゼンタ)のインクを吐出して赤色の印刷を行うためのノズル列14−1,14−2と、黄色(イエロー)のインクを吐出して黄色の印刷を行うためのノズル列16−1,16−2と、白色(ホワイト)のインクを吐出して白色の印刷を行うためのノズル列18−1,18−2とである。
つまり、5色のインクを吐出するために、同一の色を吐出するノズル列が2つずつ備えられているので、総数10個のノズル列が配設されている。そして、これら10個のノズル列の配置状態は、それぞれ5つのノズル列により5色のインクを吐出可能な2組のセット(符号S1,S2参照)が、副走査方向において前後にずれて配置されている。
これら10個のノズル列が5個ずつ2つのセットS1,S2に別れて、白色のインクを吐出するノズル列18−1を含み互いに異なる色のインクをそれぞれ吐き出す複数のノズル列10−1,12−1,14−1,16−1により構成されるセットS1と、セットS1の5つのノズル列10−1,12−1,14−1,16−1,18−1がそれぞれ吐出する異なる色のインクとそれぞれ一致する色のインクをそれぞれ吐出する5つのノズル列10−2,12−2,14−2,16−2,18−2により構成されるセットS2とが、副走査方向において前後にずれて配置されるとともに、セットS1ならびにセットS2のそれぞれにおいては、主走査方向における左方側から右方側に向かう順で、ノズル列10−1(10−2),ノズル列12−1(12−2),ノズル列14−1(14−2),ノズル列16−1(16−2),ノズル列18−1(18−2)が配置されている。
そして、黒色のインクを吐出するノズル列10−1が主走査方向における最も左方側に配置され、ノズル列10−1と同じく黒色のインクを吐出するノズル列10−2が、ノズル列10−1の主走査方向における右方側で副走査方向における後方側にずれて配置されている。
また、青色のインクを吐出するノズル列12−1が、ノズル列10−2の主走査方向における右方側で副走査方向における前方側にずれて配置され、ノズル列12−1と同じく青色のインクを吐出するノズル列12−2が、ノズル列12−1の主走査方向における右方側で副走査方向における後方側にずれて配置されている。
また、赤色のインクを吐出するノズル列14−1が、ノズル列12−2の主走査方向における右方側で副走査方向における前方側にずれて配置され、ノズル列14−1と同じく赤色のインクを吐出するノズル列14−2が、ノズル列14−1の主走査方向における右方側で副走査方向における後方側にずれて配置されている。
また、黄色のインクを吐出するノズル列16−1が、ノズル列14−2の主走査方向における右方側で副走査方向における前方側にずれて配置され、ノズル列16−1と同じく黄色のインクを吐出するノズル列16−2が、ノズル列16−1の主走査方向における右方側で副走査方向における後方側にずれて配置されている。
また、白色のインクを吐出するノズル列18−1が、ノズル列16−2の主走査方向における右方側で副走査方向における前方側にずれて配置され、ノズル列18−1と同じく白色のインクを吐出するノズル列18−2が、ノズル列18−1の主走査方向における右方で副走査方向における後方側にずれて配置され、当該ノズル列18−2が主走査方向における最も右方側に配置された状態で、10個のノズル列が主走査方向ならびに副走査方向において同一の色を吐出するノズル列同士が互いに重ならないように市松模様状に位置してインク・ヘッド・ホルダー130内に配置されている。
そして、上記したノズル列10−1,10−2,12−1,12−2,14−1,14−2,16−1,16−2,18−1,18−2が配設されたインク・ヘッドは、モーターなどの駆動装置(図示せず)の駆動力によって、高さ方向(Z軸方向)において昇降自在となされている。
また、ワイヤー120に固定的に配設されたインク・ヘッド・ホルダー130は、ワイヤー120がモーターなどの駆動装置(図示せず)によって巻き取られて主走査方向に移動すると、このワイヤー120の移動に伴って中央壁116の壁面のガイド・レール118に沿って主走査方向に移動する。
このため、インク・ヘッド・ホルダー130に固定的に配設されたインク・ヘッドのノズル列10−1,10−2,12−1,12−2,14−1,14−2,16−1,16−2,18−1,18−2も、インク・ヘッド・ホルダー130の移動に伴ってメディア300上を主走査方向に移動する。即ち、側方部材114R側から側方部材114L側へと主走査方向における行き方向で移動するとともに、側方部材114L側から側方部材114R側へと主走査方向における帰り方向で移動する(図4ならびに図6参照)。
なお、インク・ジェット・プリンタ100には、ユーザーの所望の指示を入力するための図示しない操作子群が配設されており、当該操作子群の操作により行われた各種設定の内容は、マイクロ・コンピューター200によって処理されて、マイクロ・コンピューター200により実現される印刷のための各種処理に用いられる情報として後述するRAM206の所定のエリアに記憶される。
より詳細には、マイクロ・コンピューター200は、図4に示すように、後述するリード・オンリ・メモリ(ROM)204に格納されたプログラムに従って処理を実行する中央処理装置(CPU)202と、CPU202が実行する各種処理のプログラムなどを格納したプログラム記憶部などが設定されたROM204と、CPU202の制御によってインク・ジェット・プリンタ100が動作する際に用いられる種々のデータを記憶するインク・ジェット・プリンタ100の動作が行われる際のワーキング・エリアとしての領域などが設定されたランダム・アクセス・メモリ(RAM)206とを有して構成されている。
つまり、CPU202は、マイクロ・コンピューター200により実現される後述するカラー印刷処理における各種処理、即ち、印刷をする手順を全てまかなうための処理を実現するプログラムを実行する処理を行うものである。
以上の構成において、図6に示すノズル列10−1,10−2,12−1,12−2,14−1,14−2,16−1,16−2,18−1,18−2を有するインク・ジェット・プリンタ100を用いて、メディア300上にカラー印刷を行う場合を説明する。なお、図7には、第1の実施の形態のインク・ジェット・プリンタ100のマイクロ・コンピューター200により実現されるカラー印刷処理を示すフローチャートが示されている。
なお、メディア300にカラー印刷される所定の画像を示す印刷用のデータは、マイクロ・コンピューター200の制御により生成されたり、あるいは、外部から入力されるなどして、所定のタイミングでマイクロ・コンピューター200により読み込まれて、当該印刷用データに基づいたカラー印刷が行われるものである。
また、ユーザーは予め、インク・ジェット・プリンタ100の図示しない操作子を用いて、印刷に必要な各種設定を行なう。この際、カラー印刷が行なわれるメディア300の種類や印刷のタイプ、具体的には、メディア300が透明であり、かつ、プロセスカラーを鏡面印刷した上に白色のインクを印刷するか否かについて、ユーザーが任意に設定を行なうものである。
そして、カラー印刷処理においては、まず、ステップS702において、ユーザーによって設定されたメディア300の種類や印刷タイプを示すデータを読み込む処理を行う。
ステップS702の処理に続いて、ステップS704においては、ステップS702の処理よって読み込まれたデータに基づいて、メディア300が透明であり、かつ、プロセスカラーを鏡面印刷した上に白色のインクを印刷するか否かを判断する。当該判断処理により、メディア300が透明であり、かつ、プロセスカラーを鏡面印刷した上に白色のインクを印刷するのではないと判断された場合には、ステップS706に進み、メディア300が透明であり、かつ、プロセスカラーを鏡面印刷した上に白色のインクを印刷するのであると判断された場合には、ステップS708に進む。
ステップS706においては、メディア300は透明ではないので、普通紙のような紙類などで不透明のメディアに、印刷用データに基づいてカラー印刷を行う処理が行なわれる。
具体的には、インク・ジェット・プリンタ100においては、給紙装置(図示せず)によってベース部材112上に供給されたメディア300を駆動輪124により副走査方向における後方側から前方側に向かって搬送するとともに(図6に示す矢印A参照)、ワイヤー120の巻き取りによる当該ワイヤー120の移動に伴って、インク・ヘッド・ホルダー130に搭載されたインク・ヘッドがメディア300上を主走査方向に沿って往復移動する(図6に示す行き方向ならびに帰り方向の矢印参照)。
この際、主走査方向において往復移動するインク・ヘッドの総数10個のノズル列のうち、セットS1のノズル列10−1,12−1,14−1,16−1ならびにセットS2のノズル列18−2の5つのノズル列からのみ、図示しないインク・チューブによって搬送された黒色、青色、赤色、黄色、白色のインクがそれぞれメディア300へ向けて吐出され、吐出された各色のインクの飛滴はメディア300上の所定の位置に落下する。
ここで、インクが吐出される5つのノズル列10−1,12−1,14−1,16−1,18−2は、白色のインクを吐出するノズル列18−2が、主走査方向と一致する方向に一列に並んで配置している一群のノズル列10−1,12−1,14−1,16−1の副走査方向における後方側にずれて配置されている。
その結果、副走査方向における後方側から前方側に向かって矢印A方向(図6参照)で搬送されるメディア300に対して、まず、ノズル列18−2から白色のインクが射出されて、白色のインクのベタ印刷により印刷用の下地が印刷され、メディア300の搬送が進行するのに伴って、当該下地が印刷されたメディア300上に、ノズル列10−1,12−1,14−1,16−1から黒色、青色、赤色、黄色の各種色彩のインクが射出されて、プロセスカラーによる印刷が行われ、カラー印刷が完了する。
一方、ステップS708においては、メディア300が透明であり、かつ、プロセスカラーを鏡面印刷した上に白色のインクを印刷するタイプであるので、透明のメディアに当該印刷タイプに対応するように印刷用データに基づいてカラー印刷を行う処理が行なわれる。
具体的には、インク・ジェット・プリンタ100においては、上記したメディア300が透明であり、かつ、プロセスカラーを鏡面印刷した上に白色のインクを印刷するのではないと判断された場合(ステップS706参照)と同様に、給紙装置(図示せず)によってベース部材112上に供給されたメディア300を駆動輪124により副走査方向における後方側から前方側に向かって搬送するとともに(図6に示す矢印A参照)、ワイヤー120の移動に伴って、インク・ヘッド・ホルダー130に搭載されたインク・ヘッドがメディア300上を主走査方向に沿って往復移動する(図6に示す行き方向ならびに帰り方向の矢印参照)。
この際、上記したメディア300が透明であり、かつ、プロセスカラーを鏡面印刷した上に白色のインクを印刷するのではないと判断された場合(ステップS706参照)とは異なり、主走査方向において往復移動するインク・ヘッドの総数10個のノズル列のうち、セットS1のノズル列18−1ならびにセットS2のノズル列10−2,12−2,14−2,16−2の5つのノズル列からのみ、図示しないインク・チューブによって搬送された黒色、青色、赤色、黄色、白色のインクがそれぞれメディア300へ向けて吐出され、吐出された各色のインクの飛滴はメディア300上の所定の位置に落下する。
ここで、インクが吐出される5つのノズル列10−2,12−2,14−2,16−2,18−1は、白色のインクを吐出するノズル列18−1が、主走査方向と一致する方向に一列に並んで配置している一群のノズル列10−2,12−2,14−2,16−2の副走査方向における前方側にずれて配置されている。
その結果、副走査方向における後方側から前方側に向かって矢印A方向で搬送されるメディア300に対して、まず、ノズル列10−2,12−2,14−2,16−2から黒色、青色、赤色、黄色の各種色彩のインクが射出されて、画像を左右反転したプロセスカラーによる印刷(鏡面印刷)が行われ、メディア300の搬送が進行するのに伴って、当該プロセスカラーによる印刷で画像が印刷されたメディア300上に、ノズル列18−1から白色のインクが射出されて、白色のインクのベタ印刷により印刷用の下地が裏打ち印刷され、カラー印刷が完了する。
そして、ステップS706あるいはステップS708の処理が終了したならば、このカラー印刷処理ルーチンを終了する。
上記したようにして、本発明による第1の実施の形態のインク・ジェット・プリンタ100においては、白色のインクを吐出するノズル列18−1,18−2と、当該白色のインクを吐出するノズル列18−1,18−2とは異なる色のインクを吐出するノズル列10−1,10−2,12−1,12−2,14−1,14−2,16−1,16−2とによりそれぞれ構成される2つのセットS1,S2が、副走査方向において前後にずれて配置されるようにし、メディア300が透明であり、かつ、プロセスカラーを鏡面印刷した上に白色のインクを印刷するのではない場合、即ち、上記した実施の形態のようにメディア300が不透明な場合には、透明のメディア300にプロセスカラーを鏡面印刷した上に白インクを印刷するときにインクの吐出が禁止されるノズル列からインクを吐出させて印刷を行い(図7のステップS706参照)、反対に、透明のメディア300にプロセスカラーを鏡面印刷した上に白インクを印刷する場合には、不透明のメディア300に印刷するときにインクの吐出が禁止されるノズル列からインクを吐出させて印刷を行う(図7のステップS708参照)ことで、メディア300が透明である無しに関わらずいずれの場合でもメディア300の種類を問わずに、カラー印刷に際して、副走査方向における後方側から前方側に向かって矢印A方向(図6参照)でメディア300を一度搬送するだけで、当該一度の搬送過程で下地用の印刷とプロセスカラーの印刷とを同時に行なうことができる。
つまり、本発明によるインク・ジェット・プリンタ100によれば、印刷の途中で、メディア300を副走査方向に沿って移動して原点位置に戻すことなしに、先に下地用の印刷を行うタイプの印刷と先にプロセスカラーによる印刷を行うタイプの印刷、即ち、異なるタイプの印刷のそれぞれを実現し、副走査方向における後方側から前方側に向かってメディア300が搬送される過程でカラー印刷を完了できるので、副走査方向における後方側から前方側に向かってメディア300を2度搬送する必要がなくなり、単時間で印刷を行うことができる。
しかも、本発明によるインク・ジェット・プリンタ100によれば、印刷を高精度に行なえるものである。この良好な印刷結果を得られるという本発明の効果については、図8に示すようなノズル列の構成を例として、詳細に説明することとする。
なお、図9(a)には、図6のIXa矢視図に対応させて模式的に示した説明図が示されており、図9(b)には、図8のIXb矢視図に対応させて模式的に示した説明図が示されている。
また、この図8に示す複数のノズル列のそれぞれの構成は、上記した本発明によるインク・ジェット・プリンタ100のノズル列の構成と同様なものであり、ノズル列の総数とその配置状態が、図8に示すノズル列と本発明によるノズル列(図6参照)とで異なっている。
より詳細には、図8に示す総数6個のノズル列は、黒色、青色、赤色、黄色のインクをそれぞれ射出し主走査方向と一致する方向に一列に並んで配置している一群のノズル列10B,12C,14M,16Yと、当該一群のノズル列10B,12C,14M,16Yの副走査方向における後方側にずれて配置され白色のインクを射出するノズル列18W−1と、当該一群のノズル列10B,12C,14M,16Yの副走査方向における前方側にずれて配置され白色のインクを射出するノズル列18W−2とである。
そして、メディア300を副走査方向における後方側から前方側に向かって矢印A方向で搬送するのとともに、こうした構成のノズル列が配設されたインク・ヘッドがインク・ヘッド・ホルダー131に搭載されてメディア300上を主走査方向に沿って往復しながら、不透明のメディアに印刷する場合には、総数6個のノズル列のうち、ノズル列18W−1とノズル列10B,12C,14M,16Yとから、黒色、青色、赤色、黄色、白色のインクがそれぞれメディア300へ向けて吐出され、白色のインクのベタ印刷により印刷用の下地が印刷されたメディア300上に、プロセスカラーによる印刷が行われて、カラー印刷が完了する。
一方、透明のメディアに印刷する場合には、総数6個のノズル列のうち、ノズル列18W−2とノズル列10B,12C,14M,16Yとから、黒色、青色、赤色、黄色、白色のインクがそれぞれメディア300へ向けて吐出され、画像を左右反転したプロセスカラーによる印刷(鏡面印刷)がされたメディア300上に、白色のインクのベタ印刷により印刷用の下地が裏打ち印刷されて、カラー印刷が完了する。
従って、この図8に示すノズル列を構成を有するインク・ジェット・プリンタを用いた場合でも、不透明あるいは透明のメディア300に、印刷の途中でメディア300を副走査方向に沿って移動して原点位置に戻すことなしにカラー印刷が行われる。
しかしながら、図8に示すノズル列は、副走査方向に沿って一群のノズル列10B,12C,14M,16Yの後方側にノズル列18W−1が前方側にノズル列18W−2が位置しているので、副走査方向に沿って3段にノズル列が位置し、副走査方向に沿ったノズル列の全長はL1(図8ならびに図9(b)参照)になる。
これに対し、本発明によるインク・ジェット・プリンタ100のノズル列は、同一の色を吐出するノズル列同士が互いに重ならないように互い違いに位置しているので、副走査方向に沿って2段にノズル列が位置し、副走査方向に沿ったノズル列の全長はL2(図6ならびに図9(a)参照)である。この本発明のノズル列2段分の全長L2は、図8に示すノズル列3段分の全長L1に比べて短いものである。
図8に示す3段のノズル列では、ノズル列の副走査方向の沿った全長L1が長くなってしまい、ノズル列10B,12C,14M,16Y,18W−1,18W−2が配設されるインク・ヘッド・ホルダー131の重量バランスが重くなる。その結果、インク・ヘッド・ホルダー131の端面部131a側でガイド・レール118に摺動自在に装着されたインク・ヘッド・ホルダー131が、インク・ジェット・プリンタ100に支持されている端面部131a側から下垂するようにして傾いてしまう。
また、図8に示すノズル列では、インク・ジェット・プリンタ100において、インク・ヘッド・ホルダー131のインク・ヘッドのノズル列10B,12C,14M,16Y,18W−1,18W−2が対向するベース部材112の平面を確保する領域E1が、ノズル列の全長L1に対応して長くなってしまう(図9(b)参照)。
このように図8に示すノズル列10B,12C,14M,16Y,18W−1,18W−2では、インク・ヘッド・ホルダー131が副走査方向に沿って前傾したり、ベース部材112で平面を確保する領域E1が副走査方向に沿って長くなるので、ベース部材112の上面112aに載置されるメディア300とノズル列10B,12C,14M,16Y,18W−1,18W−2との間の距離が一定に保たれなくなってしまったり、ベース部材112の長い平面部(領域E1参照)で上面112aにおけるメディア300の搬送性が悪化するなどして、吐出されたインクの飛滴がメディア300上に正確に落下せず、印刷の画質が劣化する恐れがあった。
そして、この画質の劣化を防ぐために、例えば、図9(b)において破線で示すように、インク・ヘッド・ホルダー131の端面部131aと対面する端面部131bの側も、可動ブロック123を介してガイド・レール119上に摺動自在に装着する。このようにして2本のガイド・レール118,119でインク・ヘッド・ホルダー131を支持することにより、インク・ヘッド・ホルダー131の傾きを補正することは可能であるが、ガイド・レール118の他に新たなガイド・レール119を配設しなければならないので、コストの上昇という新たな問題点が生じてしまう。
これに対して、本発明によるノズル列10−1,10−2,12−1,12−2,14−1,14−2,16−1,16−2,18−1,18−2は、図8に示すノズル列の全長L1に比べて短い全長L2なので、インク・ヘッド・ホルダー130が副走査方向に沿って前傾することはなく、インク・ヘッド・ホルダー130のインク・ヘッドのノズル列10−1,10−2,12−1,12−2,14−1,14−2,16−1,16−2,18−1,18−2が対向しベース部材112の平面を確保する対向部112bの領域E2も、ノズル列の全長L2に対応して領域E1より副走査方向に沿って短くてすむ。
このため、本発明によるノズル列を有するインク・ジェット・プリンタ100においては、ベース部材112の上面112aに載置されるメディア300とノズル列10−1,10−2,12−1,12−2,14−1,14−2,16−1,16−2,18−1,18−2との間の距離が常に一定に保たれ、ベース部材112の平面部は短いので上面112aにおいてメディア300が正確に搬送され、吐出されたインクの飛滴がメディア300上に正確に落下し所定の位置に精度よくドットが形成されるので、画質が安定して印刷を高精度に行なうことができる。
さらに、本発明のノズル列10−1,10−2,12−1,12−2,14−1,14−2,16−1,16−2,18−1,18−2によればノズル列の全長L2が短いので、図8に示すノズル列10B,12C,14M,16Y,18W−1,18W−2のように2本のガイド・レール118,119(図9(b)参照)でインク・ヘッド・ホルダー130を支持する必要はなく、コストの上昇を防ぐこともできる。
また、インクとして紫外線で硬化するUVインクを使用する場合には、紫外線を照射する紫外線ランプが配設されるが、当該紫外線ランプもノズル列に対応して配設されるので、全長L2が短い本発明のノズル列10−1,10−2,12−1,12−2,14−1,14−2,16−1,16−2,18−1,18−2であれば、小型の紫外線ランプでよく、軽量化とコストの削減を実現することができる。
次に、図10乃至図12を参照しながら、本発明によるインク・ジェット・プリンタ100の第2の実施の形態について説明する。
なお、第2の実施の形態において、第1の実施の形態と同一あるいは相当する構成に関しては、第1の実施の形態において用いた符号を用いて示すことにより、その詳細な構成および作用の説明は省略する。
この第2の実施の形態と上記した第1の実施の形態とは、上記した第1の実施の形態におけるノズル列10−1,10−2,12−1,12−2,14−1,14−2,16−1,16−2,18−1,18−2が、2つのセットS1,S2に別れて副走査方向において前後にずれて配置され、メディア300の搬送方向は変化させずに、インクを吐出するノズル列を切り換えるように制御されるのに対して(図6参照)、第2の実施の形態におけるノズル列10,12,14,16,18が、所定のノズル列18が残余のノズル列10,12,14,16に対して副走査方向において後方側にずれて配置され、メディア300の搬送方向を変化させるように制御される(図10参照)点において、両者は互いに異なっている。
従って、インク・ヘッド・ホルダー130に配設されたインク・ヘッドには5個のノズル列が配設されており、これら5個のノズル列はそれぞれ、上記した第1の実施の形態のノズル列10−1,10−2,12−1,12−2,14−1,14−2,16−1,16−2,18−1,18−2と同様な構成を備えるものであり、黒色(ブラック)のインクを吐出して黒色の印刷を行うためのノズル列10と、青色(シアン)のインクを吐出して青色の印刷を行うためのノズル列12と、赤色(マゼンタ)のインクを吐出して赤色の印刷を行うためのノズル列14と、黄色(イエロー)のインクを吐出して黄色の印刷を行うためのノズル列16と、白色(ホワイト)のインクを吐出して白色の印刷を行うためのノズル列18とである。
つまり、5色のインクを吐出するために、5色の色をそれぞれ1色ずつ吐出するノズル列が備えられているので、総数5個のノズル列が配設されている。そして、これら5個のノズル列の配置状態は、ノズル列10が主走査方向における最も左方側に配置され、左方側から右方側に向かう順で、ノズル列10の右方側に隣接してノズル列12が配置され、ノズル列12の右方側に隣接してノズル列14が配置され、ノズル列14の右方側に隣接してノズル列16が配置されている。これら4つのノズル列10,12,14,16は、副走査方向において前後にずれることなしに、主走査方向に沿って一列に並んで順次配置されている。
そして、5つのノズル列のうち主走査方向における最も右方側に配置され白色のインクが供給されるノズル列18は、ノズル列16の右方側に隣接せずに、主走査方向と一致する方向に一列に並んで配置している一群のノズル列10,12,14,16に対して、副走査方向における後方側にずれて配設されて、総数5つのノズル列10,12,14,16,18がインク・ヘッド・ホルダー130内に配置されている。
以上の構成において、図10に示すノズル列10,12,14,16,18を有するインク・ジェット・プリンタ100を用いて、メディア300上にカラー印刷を行う場合を説明する。なお、図11には、第2の実施の形態のインク・ジェット・プリンタ100のマイクロ・コンピューター200により実現されるカラー印刷処理を示すフローチャートが示されている。
なお、第1の実施の形態と同様にして、この第2の実施の形態においても、印刷用データに基づいたカラー印刷が行われ、ユーザーにより予め、カラー印刷が行なわれるメディア300の種類や印刷のタイプ、具体的には、メディア300が透明であり、かつ、プロセスカラーを鏡面印刷した上に白色のインクを印刷するか否かについて設定が行なわれるものであるので、上記した説明を援用して詳細な説明は省略する。
そして、カラー印刷処理においては、まず、ステップS1102において、ユーザーによって設定されたメディア300の種類や印刷タイプを示すデータを読み込む処理を行う。
ステップS1102の処理に続いて、ステップS1104においては、ステップS1102の処理よって読み込まれたデータに基づいて、メディア300が透明であり、かつ、プロセスカラーを鏡面印刷した上に白色のインクを印刷するか否かを判断する。当該判断処理により、メディア300が透明であり、かつ、プロセスカラーを鏡面印刷した上に白色のインクを印刷するのではないと判断された場合には、ステップS1106に進み、メディア300が透明であり、かつ、プロセスカラーを鏡面印刷した上に白色のインクを印刷するのであると判断された場合には、ステップS1108に進む。
ステップS1106においては、メディア300は透明ではないので、普通紙のような紙類などで不透明のメディアに、印刷用データに基づいてカラー印刷を行う処理が行なわれる。
具体的には、インク・ジェット・プリンタ100においては、給紙装置(図示せず)によってベース部材112上に供給されたメディア300を駆動輪124により副走査方向における後方側から前方側に向かって搬送するとともに(図10ならびに図12(a)に示す矢印A参照)、ワイヤー120の巻き取りによる当該ワイヤー120の移動に伴って、インク・ヘッド・ホルダー130に搭載されたインク・ヘッドがメディア300上を主走査方向に沿って往復移動する(図10に示す行き方向ならびに帰り方向の矢印参照)。
この際、主走査方向において往復移動するインク・ヘッドの総数5個のノズル列10,12,14,16,18から、図示しないインク・チューブによって搬送された黒色、青色、赤色、黄色、白色のインクがそれぞれメディア300へ向けて吐出され、吐出された各色のインクの飛滴はメディア300上の所定の位置に落下する。
ここで、インクが吐出される5つのノズル列10,12,14,16,18は、白色のインクを吐出するノズル列18が、主走査方向と一致する方向に一列に並んで配置している一群のノズル列10,12,14,16の副走査方向における後方側にずれて配置されている。
その結果、副走査方向における後方側から前方側に向かって矢印A方向(図10ならびに図12(a)参照)で搬送されるメディア300に対して、まず、ノズル列18から白色のインクが射出されて、白色のインクのベタ印刷により印刷用の下地が印刷され、メディア300の搬送が進行するのに伴って、当該下地が印刷されたメディア300上に、ノズル列10,12,14,16から黒色、青色、赤色、黄色の各種色彩のインクが射出されて、プロセスカラーによる印刷が行われ、カラー印刷が完了する(図12(a)参照)。
一方、ステップS1108においては、メディア300が透明であり、かつ、プロセスカラーを鏡面印刷した上に白色のインクを印刷するタイプであるので、透明のメディアに当該印刷タイプに対応するように印刷用データに基づいてカラー印刷を行う処理が行なわれる。
具体的には、インク・ジェット・プリンタ100においては、上記したメディア300が透明であり、かつ、プロセスカラーを鏡面印刷した上に白色のインクを印刷するのではないと判断された場合(ステップS1106参照)とは異なり、給紙装置(図示せず)によってベース部材112上に供給されたメディア300を駆動輪124により副走査方向における前方側から後方側に向かって搬送するとともに(図10ならびに図12(b)に示す矢印B参照)、ワイヤー120の移動に伴って、インク・ヘッド・ホルダー130に搭載されたインク・ヘッドがメディア300上を主走査方向に沿って往復移動する(図10に示す行き方向ならびに帰り方向の矢印参照)。
この際、上記したメディア300が透明であり、かつ、プロセスカラーを鏡面印刷した上に白色のインクを印刷するのではないと判断された場合(ステップS1106参照)と同様に、主走査方向において往復移動するインク・ヘッドの総数5個のノズル列10,12,14,16,18から、図示しないインク・チューブによって搬送された黒色、青色、赤色、黄色、白色のインクがそれぞれメディア300へ向けて吐出され、吐出された各色のインクの飛滴はメディア300上の所定の位置に落下する。
ここで、インクが吐出される5つのノズル列10,12,14,16,18は、白色のインクを吐出するノズル列18が、主走査方向と一致する方向に一列に並んで配置している一群のノズル列10,12,14,16の副走査方向における後方側にずれて配置されている。
その結果、副走査方向における前方側から後方側に向かって矢印B方向(図10ならびに図12(b)参照)で搬送されるメディア300に対して、まず、ノズル列10,12,14,16から黒色、青色、赤色、黄色の各種色彩のインクが射出されて、画像を左右反転したプロセスカラーによる印刷(鏡面印刷)が行われ、メディア300の搬送が進行するのに伴って、当該プロセスカラーによる印刷で画像が印刷されたメディア300上に、ノズル列18から白色のインクが射出されて、白色のインクのベタ印刷により印刷用の下地が裏打ち印刷され、カラー印刷が完了する(図12(b)参照)。
そして、ステップS1106あるいはステップS1108の処理が終了したならば、このカラー印刷処理ルーチンを終了する。
上記したようにして、本発明による第2の実施の形態のインク・ジェット・プリンタ100においては、白色のインクを吐出するノズル列18が、当該白色のインクを吐出するノズル列18とは異なる色のインクを吐出するノズル列10,12,14,16に対して、副走査方向において後方側にずれて配置されるようにし、メディア300が透明であり、かつ、プロセスカラーを鏡面印刷した上に白色のインクを印刷するのではないと判断された場合と、透明のメディア300にプロセスカラーを鏡面印刷した上に白インクを印刷する場合とでは、メディア300の搬送方向を反対にして(図10に示す矢印Aならびに矢印B参照)印刷を行うことで、メディア300が透明である無しに関わらずいずれの場合でもメディア300の種類を問わずに、カラー印刷に際して、副走査方向における後方側から前方側に向かって矢印A方向(ステップS1106参照)、あるいは、前方側から後方側に向かって矢印B方向(ステップS1108参照)でメディア300を一度搬送するだけで、当該一度の搬送過程で下地用の印刷とプロセスカラーの印刷とを同時に行なうことができる。
つまり、本発明による第2の実施の形態のインク・ジェット・プリンタ100によれば、上記した第1の実施の形態と同様に、印刷の途中で、メディア300を副走査方向に沿って移動して原点位置に戻すことなしに、異なるタイプの印刷のそれぞれを実現し、単時間で印刷を行うことができる。
また、本発明による第2の実施の形態のインク・ジェット・プリンタ100においても、上記した第1の実施の形態において図8に示すノズル列の構成を例として詳細に説明したのと同様に、本発明のノズル列10,12,14,16,18は2段のノズル列でノズル列の全長L2(図10参照)が短いので、インク・ヘッド・ホルダー130が副走査方向に沿って前傾することはなく、インク・ヘッド・ホルダー130のインク・ヘッドのノズル列10,12,14,16,18が対向しベース部材112の平面を確保する領域E2(図9(a)参照)も短くてすみ、画質が安定して印刷を高精度に行なうことができる。
また、本発明による第2の実施の形態のインク・ジェット・プリンタ100においても、上記した第1の実施の形態と同様に、2本のガイド・レール118,119(図9(b)参照)でインク・ヘッド・ホルダー130を支持する必要はなく、コストの上昇を防ぐこともでき、インクとして紫外線で硬化するUVインクを使用する場合には、小型の紫外線ランプでよく、軽量化とコストの削減を実現することができる。
さらに、本発明による第2の実施の形態は、総数5個のノズル列10,12,14,16,18で構成されるので、上記した第1の実施の形態の総数10個のノズル列10−1,10−2,12−1,12−2,14−1,14−2,16−1,16−2,18−1,18−2と比較すると、ノズル列の総数を減らすことができる。特に、下地用の白色のインクを吐出するノズル列に関しては、第1の実施の形態のノズル列18−1,18−2のように2つは必要なく、ノズル列18の1つですむので、下地用のノズル列を減らすことができる。このため、本発明による第2の実施の形態によれば、ノズル列の減少により、構造が簡単になってコストを削減できるとともに、軽量化されるので高速印刷にも好適なものである。
なお、上記した実施の形態は、以下の(1)乃至(9)に説明するように変形してもよい。
(1)上記した第1ならびに第2の実施の形態においては、インク・ヘッドはノズル列10,12,14,16,18,10−1,10−2,12−1,12−2,14−1,14−2,16−1,16−2,18−1,18−2を有するようにしたが、これに限られるものではないことは勿論であり、印刷に必要な色彩などに応じて、各種の色のインクを吐出するノズル列の総数を適宜に増減するようにしてもよい。また、ノズル列から吐出されるインクの色も、上記した黒色、青色、赤色、黄色、白色に限られるものではななく、印刷に必要な任意の色彩のインクを吐出するようにしてもよい。
また、異なる色彩のインクに限られずに、各種のインク、例えば、透明感を与えるための透明のインク(クリアー・インク)を吐出するノズル列を備えるようにして、色彩印刷した後にクリアー・インクによる印刷を行うと、クリアー・インクにより印刷した部分に透明感を与えることができ、例えば、シルクスクリーン印刷したような効果を得ることができる。
また、液状のラミネート・インクを吐出するノズル列を備えるようにしてもよい。プロセスカラー印刷の後にラミネート・インクを吐出することにより、ラミネートフィルムによる一般的なラミネート処理を印刷後に行う必要がなくなり、印刷が退色することや傷つくのを防止することができる。
また、上記した実施の形態の白色のインクに代わって、UVインクなどにより印刷を行なう際にアンダーコートとして用いられるコート剤により下地となる印刷がされるように、ノズル列からコート剤を塗布可能なように構成してもよい。
つまり、上記した実施の形態のカラー印刷が、下地の印刷とプロセスカラーによる印刷とで完了するものであったが、これに限られずに、各種色彩のインクによる印刷とクリアー・インクによる印刷、あるいは、各種色彩のインクによる印刷とラミネート・インクによる印刷などの種々の組み合わせに応じて、副走査方向において前後にずれて配置されるノズル列を適宜選択変更するようにすればよい。
(2)上記した第1ならびに第2の実施の形態において、図示しないインク・カートリッジに収容されている液体状のインク、即ち、ノズル列に供給されるインクとしては、例えば、ソルベントインクやUVインクのように照射される光によって固化あるいは増粘する性質を有する各種インクを用いるようにしてもよい。
ただし、使用するインクの種類に応じて、乾燥時間の確保するようにしたり、あるいは、紫外線ランプなどの光照射手段をインク・ヘッド・ホルダー130に搭載するためにノズル列の配置を変更するようにするとよい。なお、本発明は、メディア300の搬送に伴って、白色のインクによる下地用の印刷とプロセスカラーによる印刷とを同時に行なうことができるので(図12(a)(b)参照)、乾燥時間の確保が必須ではないUVインクを用いた印刷に好適なものである。
また、印刷するメディア300に直接インクを塗布すると当該インクが剥がれやすいような場合には、メディア300の表面処理に用いるプライマーの塗布などが可能なようにノズル列を増加させたり各種構成を付加してもよい。
(3)上記した第1ならびに第2の実施の形態においては、インク・ジェット・プリンタ100に配設された図示しない操作子群によって各種入力設定を行うようにしたが、これに限られるものではないことは勿論であり、インク・ジェット・プリンタに接続されたパーソナル・コンピューターなどの制御装置によって各種入力設定が可能なように構成してもよい。
また、上記した実施の形態においては、インク・ジェット・プリンタ100を使用するユーザーによりカラー印刷が行なわれるメディア300の種類や印刷のタイプ、具体的には、メディア300が透明であり、かつ、プロセスカラーを鏡面印刷した上に白色のインクを印刷するか否かの設定がなされるようにしたが、これに限られるものではないことは勿論であり、インク・ジェット・プリンタにおいて各種メディアの種類を検出可能なように構成してもよいし、メディアの種類ではなく、先に下地用の印刷を行うタイプや先にプロセスカラーによる印刷を行うタイプなどの、印刷のタイプを選択設定するように構成してもよい。なお、こうしたメディアの種類や印刷タイプなどの条件変更に応じて、図7や図11に示したカラー印刷処理も適宜変更可能なものである。
(4)上記した第1ならびに第2の実施の形態においては、メディア300が透明であるか否かに対応して、先に下地用の印刷を行うタイプと先にプロセスカラーによる印刷(鏡面印刷)を行うタイプとのそれぞれ異なるタイプの印刷を行なうようにしたが、これに限られるものではないことは勿論であり、例えば、上記した実施の形態においては不透明のメディア300に対して行った印刷を、透明のメディア300に対して行うようにすることも可能であり、透明のメディア300に下地を白インクで印刷した上にプロセスカラーを印刷することもできる。
つまり、下地を白インクで印刷した上にプロセスカラーを印刷するタイプの印刷の場合には、メディア300は透明、不透明に関係なく印刷を行うことが可能であり、さらに、半透明のメディアや表面の状態や厚みの異なるメディアなどの様々なメディアの種類や使用するインクの種類などに応じて、表刷りと裏刷りとに限定されずに2以上の異なるタイプの印刷を行なうようにしてもよい。
なお、こうした印刷のタイプに応じて必要な印刷用データは、CPU202が実行する各種処理などにより生成されるようにしたり、あるいは、適宜入力するようにすればよい。
(5)上記した第2の実施の形態においては、メディア300が透明であり、かつ、プロセスカラーを鏡面印刷した上に白色のインクを印刷するか否かに応じてメディア300の搬送方向を逆向きにするようしたが(図10に示す矢印Aならびに矢印B参照)、例えば、インク・ジェット・プリンタ100において、ロール状のメディア300の取り付け位置が固定されていて、メディア300は給紙装置(図示せず)によって副走査方向における後方側から前方側に向かって矢印A方向でベース部材112上に供給されるのであれば、メディア300が透明であり、かつ、プロセスカラーを鏡面印刷した上に白色のインクを印刷する場合は、予めこれから印刷を行なう分だけのメディア300を副走査方向における後方側から前方側に向かって矢印A方向で先送りしてから、副走査方向における前方側から後方側に向かって矢印B方向で巻き戻すようにメディア300を搬送すればよい。
また、ロール状のメディア300の取り付け位置を変更できる構成のインク・ジェット・プリンタであれば、メディア300が透明であり、かつ、プロセスカラーを鏡面印刷した上に白色のインクを印刷する場合とそうでない場合とで、メディア300のセット位置を副走査方向における前方側または後方側に変化させるだけで、メディア300の搬送方向を変化させることができる。
(6)上記した第1の実施の形態においては、10個のノズル列10−1,10−2,12−1,12−2,14−1,14−2,16−1,16−2,18−1,18−2が、同一の色を吐出するノズル列同士が互いに重ならないように市松模様状にインク・ヘッド・ホルダー130内に配置されるようにしたが(図6参照)、これに限られるものではないことは勿論であり、例えば、主走査方向に沿って10個のノズル列が2つのセットS1,S2毎に集まるように配置されるようにしてもよい(図13(a)参照)。
また、第2の実施の形態において、例えば、主走査方向に沿ってノズル列18がノズル列10,12,14,16の間で副走査方向における前方側にずれて配設されるようにしてもよい(図13(b)参照)。
つまり、メディア300の搬送方向や、ノズル列の総数、インク・ヘッド・ホルダー130内に配置されるその他の構成などに応じて、第1の実施の形態においては、2つのセットS1,S2が副走査方向において前後にずれて配置されるように、また、第2の実施の形態においては、所定のノズル列が残余のノズル列に対して副走査方向において前後にずれて配置されるようにすればよい。
(7)上記した第1ならびに第2の実施の形態においては、インク・ジェット・プリンタ100(図4ならびに図5参照)は、ペーパー・ムーブ・タイプのインク・ジェット・プリンタであるようにしたが、これに限られるものではないことは勿論であり、フラット・ベット上に配設されたメディア300に対して印刷を行なうフラット・ベット・タイプのインク・ジェット・プリンタ400としてもよい(図14ならびに図15参照)。
図14ならびに図15に示すインク・ジェット・プリンタ400は、メディア300を載置し副走査方向に移動自在に配設されたフラット・ベット412と、主走査方向に移動自在(図14ならびに図15に示す矢印C参照)に配設されたインク・ヘッド・ホルダー430とを有して構成され、当該インク・ヘッド・ホルダー430には、第1の実施の形態のノズル列10−1,10−2,12−1,12−2,14−1,14−2,16−1,16−2,18−1,18−2(図6参照)や、第2の実施の形態のノズル10,12,14,16,18(図10参照)が配設されるものである。
例えば、インク・ヘッド・ホルダー430が第2の実施の形態のノズル10,12,14,16,18(図10参照)を有するときに、メディア300が透明であり、かつ、プロセスカラーを鏡面印刷した上に白色のインクを印刷するのではない場合、例えば、メディア300が不透明な場合には、フラット・ベット412を副走査方向に沿って移動させて、予めメディア300が副走査方向に沿ってインク・ヘッド・ホルダー430の後方側に位置するようにしてから(図14(a)に示す状態参照)、フラット・ベット412が副走査方向における後方側から前方側に向かって移動するのに伴って、メディア300を副走査方向における後方側から前方側に向かって矢印A方向(図14参照)で搬送させて印刷を行う(図14(b)に示す状態参照)。
一方、メディア300が透明であり、かつ、プロセスカラーを鏡面印刷した上に白色のインクを印刷する場合には、フラット・ベット412を副走査方向に沿って移動させて、予めメディア300が副走査方向に沿ってインク・ヘッド・ホルダー430の前方側に位置するようにしてから(図15(a)に示す状態参照)、フラット・ベット412が副走査方向における前方側から後方側に向かって移動するのに伴って、メディア300を副走査方向における前方側から後方側に向かって矢印B方向(図15参照)で搬送させて印刷を行う(図15(b)に示す状態参照)。
図14(a)(b)ならびに図15(a)(b)に示すようにして、フラット・ベット・タイプのインク・ジェット・プリンタ400であっても、上記した第2の実施の形態のペーパー・ムーブ・タイプのインク・ジェット・プリンタ100と同様の効果を奏することができる。
さらに、上記したフラット・ベット・タイプのインク・ジェット・プリンタ400とは異なり、固定系のフラット・ベット412’と、主走査方向(図16に示す矢印C参照)ならびに副走査方向(図16に示す矢印D参照)に移動自在に配設されたインク・ヘッド・ホルダー430’とを有して構成されるフラット・ベット・タイプのインク・ジェット・プリンタ400’も知られている(図16参照)。
このインク・ジェット・プリンタ400’の場合には、インク・ヘッド・ホルダー430’が図16に示した矢印D方向に沿って、即ち、副走査方向に沿って移動する方向を変化させることで、不透明のメディア300や透明のメディア300に、下地を白インクで印刷した上にプロセスカラーを印刷するタイプと、プロセスカラーを左右反転させて鏡面印刷した上に白インクを印刷するタイプとのそれぞれ異なるタイプのカラー印刷を行なうことができる。
(8)上記した第1ならびに第2の実施の形態においては、ノズル列10,12,14,16,18,10−1,10−2,12−1,12−2,14−1,14−2,16−1,16−2,18−1,18−2は、複数個のインク・ジェット・ノズルにより形成されるものであるが、このノズル列を形成するインク・ジェット・ノズルの総数や配列状態、その形状や大きさなどは特に限定されるものではなく、各種構成のものを適宜用いればよい。
また、ノズル列が配設されるインク・ヘッドの総数やその構造などについても特に限定されるものではない。例えば、第2の実施の形態の5つのノズル列10,12,14,16,18(図10参照)は、1つのノズル列が配設されているインク・ヘッドを用いた場合には、図17(a)に示すように5つのインク・ヘッドH1,H2,H3,H4,H5が必要となり、2つのノズル列が配設されているインク・ヘッドを用いた場合には、図17(b)に示すように3つのインク・ヘッドH1,H2,H3ですむようになる。
(9)上記した実施の形態ならびに上記(1)乃至(8)に示す変形例は、適宜に組み合わせるようにしてもよい。
本発明は、各種インクを用いたインク・ジェット・プリンタに対して利用することができる。
図1(a)(b)(c)は、従来のインク・ジェット・プリンタにおける印刷の工程を模式的に示す説明図である。 図2は、図1に示すインク・ジェット・プリンタの要部を模式的に示す説明図である。 図3(a)(b)(c)は、従来のインク・ジェット・プリンタにおける印刷の工程を模式的に示す説明図である。 図4は、本発明によるインク・ジェット・プリンタを示す概略構成斜視説明図である。 図5は、図4のV−V線における概略構成一部断面図である。 図6は、図4のZ矢視図に対応し図4の要部を模式的に示す説明図である。 図7は、第1の実施の形態におけるカラー印刷処理を示すフローチャートである。 図8は、他のノズル列の構成を図6に対応させて模式的に示す説明図である。 図9(a)は、図6のIXa矢視図に対応させて模式的に示す説明図であり、図9(b)は、図8のIXb矢視図に対応させて模式的に示す説明図である。 図10は、本発明によるインク・ジェット・プリンタの第2の実施の形態を、図4のZ矢視図に対応させて模式的に示す説明図である。 図11は、第2の実施の形態におけるカラー印刷処理を示すフローチャートである。 図12(a)(b)は、図10のXII矢視図に対応させて印刷の工程を模式的に示す説明図である。 図13(a)(b)は、図6ならびに図10に対応させて本発明の他の実施の形態を模式的に示す説明図である。 図14(a)(b)は、本発明の他の実施の形態を模式的に示す説明図である。 図15(a)(b)は、本発明の他の実施の形態を模式的に示す説明図である。 図16は、本発明の他の実施の形態を模式的に示す説明図である。 図17(a)(b)は、本発明の他の実施の形態を模式的に示す説明図である。
符号の説明
10,12,14,16,18,10−1,10−2,12−1,12−2,14−1,14−2,16−1,16−2,18−1,18−2 ノズル列
112 ベース部材
114L、114R 側方部材
116 中央壁
118 ガイド・レール
120 ワイヤー
122 可動ブロック
124 駆動輪
126 ピンチロール
130 インク・ヘッド・ホルダー
132 インク・ヘッド・ケース
100 インク・ジェット・プリンタ
200 マイクロ・コンピューター
300 メディア

Claims (7)

  1. インク・ジェット方式によりインクをメディア上に吐出する第1のノズル列と、前記第1のノズル列とは異なる第2のノズル列とによりそれぞれ構成される2つのセットが、前記メディアの長手方向において前後にずれて配置される複数のノズル列と、
    前記複数のノズル列を前記メディアの長手方向と直交する前記メディアの幅方向に沿って移動自在に支持する移動手段と、
    前記メディアを前記メディアの長手方向に沿って搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段によって前記メディアを前記メディアの長手方向に沿って搬送する方向は変化させずに、前記移動手段によって前記メディア上を前記メディアの幅方向に沿って移動する前記複数のノズル列のうち、前記2つのセットのうち一方のセットの前記第1のノズル列ならびに他方のセットの前記第2のノズル列からインクを吐出させる場合と、前記一方のセットの前記第2のノズル列ならびに他方のセットの前記第1のノズル列からインクを吐出させる場合とを切り換えて、異なるタイプの印刷を行なうように制御する制御手段と
    を有するインク・ジェット・プリンタ。
  2. インク・ジェット方式によりインクをメディア上に吐出する第1のノズル列が、前記第1のノズル列とは異なる第2のノズル列に対して、前記メディアの長手方向において後方側にずれて配置される複数のノズル列と、
    前記複数のノズル列を前記メディアの長手方向と直交する前記メディアの幅方向に沿って移動自在に支持する移動手段と、
    前記メディアを前記メディアの長手方向に沿って搬送する搬送手段と、
    前記移動手段によって前記メディア上を前記メディアの幅方向に沿って移動する前記第1のノズル列ならびに前記第2のノズル列からインクを吐出させるとともに、前記搬送手段によって前記メディアを前記メディアの長手方向に沿って搬送する方向を変化させて、異なるタイプの印刷を行なうように制御する制御手段と
    を有するインク・ジェット・プリンタ。
  3. インク・ジェット方式によりインクをメディア上に吐出する第1のノズル列が、前記第1のノズル列とは異なる第2のノズル列に対して、前記メディアの長手方向において後方側にずれて配置される複数のノズル列と、
    前記複数のノズル列を前記メディアの長手方向ならびに前記メディアの長手方向と直交する前記メディアの幅方向に沿って移動自在に支持する移動手段と、
    前記移動手段によって前記メディア上を前記メディアの幅方向に沿って移動する前記第1のノズル列ならびに前記第2のノズル列からインクを吐出させるとともに、前記移動手段が前記メディアの長手方向に沿って移動する方向を変化させて、異なるタイプの印刷を行なうように制御する制御手段と
    を有するインク・ジェット・プリンタ。
  4. 請求項1、請求項2または請求項3のいずれか1項に記載のインク・ジェット・プリンタにおいて、さらに、
    前記第1のノズル列は、白色のインクを吐出するノズル列である
    ものであるインク・ジェット・プリンタ。
  5. 請求項1、請求項2、請求項3または請求項4のいずれか1項に記載のインク・ジェット・プリンタにおいて、さらに、
    前記制御手段は、透明のメディアを使用してプロセスカラーで鏡面印刷した上に白色のインクで印刷するか否かに応じて異なるタイプの印刷を行なうように制御する
    ものであるインク・ジェット・プリンタ。
  6. インク・ジェット方式によりインクをメディア上に吐出する際の吐出口たる複数個のインク・ジェット・ノズルによりそれぞれ形成された複数のノズル列であって、該複数のノズル列が、白色のインクを吐出するノズル列を含み互いに異なる色のインクをそれぞれ吐き出す複数のノズル列よりなる第1のセットと、前記第1のセットの複数のノズル列がそれぞれ吐出する異なる色のインクとそれぞれ一致する色のインクをそれぞれ吐出する複数のノズル列よりなる第2のセットとで、互いに一致する色のインクを吐出するノズル列が前記メディアの長手方向において前後にずれて配置される複数のノズル列と、
    前記複数のノズル列を前記メディアの長手方向と直交する前記メディアの幅方向に沿って移動自在に支持する移動手段と、
    前記メディアを前記メディアの長手方向に沿って搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段によって前記メディアを前記メディアの長手方向に沿って搬送させるとともに、前記移動手段によって前記メディア上を前記メディアの幅方向に沿って移動する前記複数のノズル列のうち、透明のメディアを使用してプロセスカラーで鏡面印刷した上に白色のインクで印刷するのではない場合には、前記第2のセットの前記白色のインクを吐出するノズル列と前記第1のセットの前記白色のインクを吐出するノズル列以外の残余のノズル列とからインクを吐出させるように制御し、透明のメディアを使用してプロセスカラーで鏡面印刷した上に白色のインクで印刷する場合には、前記第1のセットの前記白色のインクを吐出するノズル列と前記第2のセットの前記白色のインクを吐出するノズル列以外の残余のノズル列とからインクを吐出させるように制御する制御手段と
    を有するインク・ジェット・プリンタ。
  7. インク・ジェット方式によりインクをメディア上に吐出する際の吐出口たる複数個のインク・ジェット・ノズルによりそれぞれ形成され、異なる色のインクをそれぞれ吐出する複数のノズル列であって、該複数のノズル列のうちの白色のインクを吐出するノズル列が、残余のノズル列に対して、前記メディアの長手方向において後方側にずれて配置される複数のノズル列と、
    前記複数のノズル列を前記メディアの長手方向と直交する前記メディアの幅方向に沿って移動自在に支持する移動手段と、
    前記メディアを前記メディアの長手方向に沿って、前記メディアの長手方向における前方側から後方側に向かって、または、前記メディアの長手方向における後方側から前方側に向かって択一的に搬送する搬送手段と、
    前記移動手段によって前記メディア上を前記メディアの幅方向に沿って移動する前記複数のノズル列からインクを吐出させるとともに、透明のメディアを使用してプロセスカラーで鏡面印刷した上に白色のインクで印刷するのではない場合には、前記メディアを前記メディアの長手方向に沿って前記メディアの長手方向における後方側から前方側に向かって搬送するように前記搬送手段を制御し、透明のメディアを使用してプロセスカラーで鏡面印刷した上に白色のインクで印刷する場合には、前記メディアを前記メディアの長手方向に沿って前記メディアの長手方向における前方側から後方側に向かって搬送するように前記搬送手段を制御する制御手段と
    を有するインク・ジェット・プリンタ。
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