JP2022118295A - コネクタ固定構造及び電気接続箱 - Google Patents

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Abstract

Figure 2022118295000001
【課題】より好適にコネクタの傾動を抑制する。
【解決手段】本体部と、前記本体部の外面に設けられたロック部と、を有するコネクタと、前記ロック部と嵌合する被ロック部を表面に有するホルダと、を備え、前記本体部は、前記ロック部が設けられている第1部分と、前記第1部分から嵌合方向前側に延びて設けられている第2部分と、を有し、前記ホルダは、前記表面から前記嵌合方向と交差する所定方向に突出して設けられ、前記所定方向に前記第2部分と対向する第1当接部を有し、前記第1当接部は、前記ロック部を支点として前記第2部分が前記表面に近接する方向の成分を有して基準姿勢から傾くと、前記第2部分と当接する、コネクタ固定構造。
【選択図】図10

Description

本開示は、コネクタ固定構造及び電気接続箱に関する。
特許文献1には、ワイヤハーネスの端末に設けられたコネクタを支持体に対して固定するために用いられるコネクタの固定構造が開示されている。コネクタの固定構造は、例えば、自動車の電気接続箱(「ジャンクションボックス」とも称される。)に設けられる。
図12は、特許文献1のコネクタの固定構造を説明する図である。図12(a)は、コネクタ91の概略的な断面図である。図12(b)は、同断面において、コネクタ91がホルダ92に嵌合された様子を示す。特許文献1では、略角筒形状のコネクタ91を用いる。図12(a)中の左右方向が、コネクタ91のホルダ92への嵌合方向であり、左側が嵌合方向の前側、右側が嵌合方向の後側である。
コネクタ91は、本体部911と、ロック部912とを有する。ロック部912は、本体部911の第1面913に一体形成されている。本体部911には、嵌合方向の後側に開口する接続孔914が形成され、接続孔914には図示省略する雄コネクタが挿入される。ロック部912は、接続孔914よりも嵌合方向の前側に設けられている。
図12(b)に示すように、ホルダ92には、ロック部912と嵌合可能な被ロック部921と、補強突部93とが形成されている。被ロック部921及び補強突部93は、ホルダ92の表面922から突出している。
そして、コネクタ91のロック部912をホルダ92の被ロック部921に嵌合方向の後側から前側へ差し入れることで、コネクタ91がホルダ92に固定される。このとき、コネクタ91の嵌合方向前側の先端部915は、補強突部93の支持面931に当接支持される。支持面931は、例えば図示省略するワイヤハーネスを介してコネクタ91に加わる外力を支持する。これにより、被ロック部921が当該外力により破損するおそれを低減することができる。
特開2018-026281号公報
図13は、本発明の課題を説明する図である。ここで、コネクタの固定構造が自動車内に設けられている場合、自動車の走行や、エンジンの駆動等により、コネクタの固定構造には継続的に振動が作用する。このような振動によりコネクタが傾動すると、コネクタのロック部やホルダの被ロック部が破損するおそれがある。このため、コネクタの傾動を抑制する技術が必要とされている。
コネクタとしては、図12(a)に示すコネクタ91の他に、例えば図13(a)に示すようなコネクタ94が用いられることがある。そして、特許文献1の技術ではコネクタ94の傾動を好適に抑制することができない。
コネクタ94は、本体部941と、ホルダ92の被ロック部921と嵌合するロック部942とを有する。本体部941は、ロック部942が設けられている第1部分943と、第1部分943の嵌合方向前側に一体形成され、所定方向の幅が第1部分943よりも小さい第2部分944とを有する。雄コネクタが挿入される接続孔945は、嵌合方向の後側に開口している状態で第1部分943に形成されている。
図13(b)に示すように、コネクタ94のロック部942をホルダ92の被ロック部921に嵌合方向の後側から前側へ差し入れることで、コネクタ94がホルダ92に固定される。このとき、コネクタ94の嵌合方向前側の先端部946は、補強突部93の支持面931に当接支持される。
ここで、コネクタ94の第2部分944と、ホルダ92の表面922との間には、隙間d1aが生じており、さらにコネクタ91のロック部912と比べてロック部942の位置が支持面931から嵌合方向に離れている。このため、コネクタ94に車両の振動等の外力が加わると、支持面931に先端部946を所定方向に摺りながら、コネクタ94は矢印AR1に示すように嵌合方向及び所定方向を含む方向に傾動する。そして、コネクタ94の傾動によって、被ロック部921に継続的に外力が加わることで、被ロック部921が破損しやすくなるおそれがある。このように、支持面931がコネクタ94の先端部946を当接支持しても、コネクタ94の形状によっては、コネクタ94の傾動を好適に低減することができない場合がある。
かかる課題に鑑み、本開示は、より好適にコネクタの傾動を抑制できるコネクタの固定構造を提供することを目的とする。
本開示のコネクタ固定構造は、本体部と、前記本体部の外面に設けられたロック部と、を有するコネクタと、前記ロック部と嵌合する被ロック部を表面に有するホルダと、を備え、前記本体部は、前記ロック部が設けられている第1部分と、前記第1部分から嵌合方向前側に延びて設けられている第2部分と、を有し、前記ホルダは、前記表面から前記嵌合方向と交差する所定方向に突出して設けられ、前記所定方向に前記第2部分と対向する第1当接部を有し、前記第1当接部は、前記ロック部を支点として前記第2部分が前記表面に近接する方向の成分を有して基準姿勢から傾くと、前記第2部分と当接する、コネクタ固定構造である。
本開示によれば、より好適にコネクタの傾動を抑制することができる。
図1は、実施形態に係る電気接続箱の概略構成を示す斜視図である。 図2は、実施形態に係るコネクタの正面図である。 図3は、図2のIII-III断面図である。 図4は、実施形態に係るコネクタを斜め下から見た斜視図である。 図5は、実施形態に係るホルダを示す斜視図である。 図6は、実施形態に係るホルダの背面図である。 図7は、実施形態に係るホルダの平面図である。 図8は、実施形態に係るコネクタ固定構造の斜視図である。 図9は、図8のIX-IX断面図である。 図10は、図9のX-X断面図である。 図11は、図10のXI-XI断面図である。 図12は、従来技術を説明する図である。 図13は、本発明の課題を説明する図である。
[本開示の実施形態の説明]
本開示の実施形態には、その要旨として、少なくとも以下のものが含まれる。
(1)本開示のコネクタ固定構造は、本体部と、前記本体部の外面に設けられたロック部と、を有するコネクタと、前記ロック部と嵌合する被ロック部を表面に有するホルダと、を備え、前記本体部は、前記ロック部が設けられている第1部分と、前記第1部分から嵌合方向前側に延びて設けられている第2部分と、を有し、前記ホルダは、前記表面から前記嵌合方向と交差する所定方向に突出して設けられ、前記所定方向に前記第2部分と対向する第1当接部を有し、前記第1当接部は、前記ロック部を支点として前記第2部分が前記表面に近接する方向の成分を有して基準姿勢から傾くと、前記第2部分と当接する、コネクタ固定構造である。
本開示のコネクタ固定構造によれば、基準姿勢から傾くコネクタを第1当接部に当接させることで、コネクタの傾動を抑制することができる。特に、第1当接部は、コネクタの第2部分と所定方向に対向し、傾動するコネクタと所定方向に当接するため、従来例よりも好適にコネクタの傾動を抑制することができる。
(2)好ましくは、前記第1当接部は、前記基準姿勢にある前記第2部分と当接していない。これにより、コネクタの傾動を抑制しつつ、コネクタが傾動しないときにロック部及び被ロック部に無理な力が掛かることを防止することができる。
(3)好ましくは、前記第1当接部は、前記嵌合方向前側に向かうにつれて前記表面から突出する高さが高くなるように傾く傾斜面を有する。嵌合途中のコネクタが所定方向に傾いた場合、傾斜面がコネクタと当接することで、コネクタの所定方向の傾きを低減しながらコネクタを嵌合方向に案内することができる。これにより、コネクタが嵌合途中で行き詰まることを防止することができる。
(4)好ましくは、前記ホルダは、前記表面から前記所定方向に突出して設けられている一対の第2当接部をさらに有し、前記一対の第2当接部は、前記コネクタの前記嵌合方向及び前記所定方向の両方と交差する幅方向の両側面とそれぞれ対向し、前記ロック部を支点として前記幅方向に傾く前記コネクタと当接する。幅方向に傾動するコネクタを第2当接部に当接させることで、コネクタの傾動を抑制することができる。
(5)本開示の電気接続箱は、前記(1)から前記(4)のいずれかのコネクタ固定構造を有するケースと、前記ケースに取付けられているリレーと、第1端が前記リレーと接続され、第2端が前記ハウジングと接続されているサーミスタと、を備える、電気接続箱である。
[本開示の実施形態の詳細]
以下、図面を参照して、本開示の実施形態の詳細を説明する。
《電気接続箱の全体構成》
図1は、実施形態に係る電気接続箱10の概略構成を示す斜視図である。電気接続箱10は、自動車のバッテリと複数の車載機器との間に接続される部材であり、ジャンクションボックス(JB)とも称される。電気接続箱10は、一部にコネクタ固定構造11を有するケース12と、ケース12に取付けられているリレー13と、ワイヤハーネス14と、を備える。
コネクタ固定構造11は、コネクタ20と、コネクタ20を固定するホルダ30とを備える。本実施形態において、ホルダ30は、ケース12の外壁12aに形成されている。このため、本実施形態のコネクタ20は、ケース12の外壁12aに固定される、いわゆるケース外付け型のコネクタである。なお、本実施形態では、コネクタ固定構造11が電気接続箱10のケース12に設けられている例を説明するが、コネクタ固定構造11はその他の構成(例えば、バッテリ、車載機器)に設けられてもよい。
リレー13は、バッテリと車載機器との間に電気的に接続され、バッテリから車載機器への電気信号のオンオフを制御する部品である。ワイヤハーネス14は、リレー13の温度を検知するための配線である。ワイヤハーネス14の一方の第1端14aにはサーミスタ(図示省略)が取り付けられ、当該サーミスタは、リレー13に熱的に接続されている。ワイヤハーネス14の他方の第2端14bはコネクタ20に電気的に接続されている。本実施形態において、コネクタ20は、配線(図示省略)とワイヤハーネス14とを電気的に接続するための部品である。
《コネクタの構成》
図2から図4を参照して、本実施形態のコネクタ20を説明する。
図2は、コネクタ20の正面図である。図3は、図2のIII-III断面図である。図4は、図3の矢印IVに示すように、コネクタ20をロック部22側から見上げた斜視図である。
コネクタ20は、図示しないワイヤハーネスの端部に設けられる樹脂製の雌コネクタである。図2に示すように、コネクタ20は、本体部21と、ロック部22と、第1連結部23と、第2連結部24と、第3連結部25と、を有する。ロック部22、第1連結部23、第2連結部24及び第3連結部25は、本体部21(具体的には、後述の第2部分212)と一体形成されている。
ここで、コネクタ20の各方向について定義する。コネクタ20をホルダ30に嵌合する方向を「嵌合方向」と称する。コネクタ20をホルダ30に嵌合させる側を嵌合方向の「前側」と称し、コネクタ20をホルダ30から引き抜く側を嵌合方向の「後側」と称する。図2の紙面手前側が嵌合方向前側である。また、本体部21に対し、ロック部22及び第3連結部25が形成されている方向を「所定方向」と称する。本体部21を中心として、ロック部22側を所定方向の「第1側」、第3連結部25側を所定方向の「第2側」と称する。図2の下側が所定方向第1側である。また、本体部21に対し、第1連結部23及び第2連結部24が形成されている方向を「幅方向」と称する。本体部21を中心として、第1連結部23側を幅方向の「第1側」、第2連結部24側を幅方向の「第2側」と称する。図2の左側が幅方向第1側である。
本実施形態において、嵌合方向、所定方向及び幅方向は、互いに直交する方向である。なお、嵌合方向、所定方向及び幅方向は、互いに交差していればよく、必ずしも直交している必要はない。例えば、嵌合方向、所定方向及び幅方向は、互いに70度以上120度以下の範囲で斜交していてもよい。
図2及び図3を参照して、本体部21を説明する。
本体部21は、第1部分211と、第2部分212とを有する。第1部分211及び第2部分212は、いずれも、幅方向よりも所定方向に長尺な略直方体形状を有する部分である。第2部分212は、第1部分211から嵌合方向前側に延びて設けられている部分である。第1部分211の所定方向の幅は、第2部分212の所定方向の幅よりも大きく、第1部分211の幅方向の幅は、第2部分212の幅方向の幅よりも大きい。
第1部分211と第2部分212との所定方向第1側の境界には段差213が形成されている。すなわち、第1部分211の所定方向第1側の面である第1面214よりも、第2部分212の所定方向第1側の面である第2面215の方が、所定方向第2側に位置している。第2部分212の嵌合方向前側の面である先端面216には、ワイヤハーネス14の第2端14b(図1)と電気的に接続される端子(図示省略)が設けられている。
第2部分212は、一対の突起部26、26を有する。一対の突起部26、26は、第2部分212の幅方向第1側及び第2側の側面から、それぞれ幅方向外側に突出して設けられている。突起部26は、コネクタ20が傾動する際に、後述の第2当接部34と当接することで、コネクタ20の傾動を抑制するための部材である。
第1部分211には、嵌合方向後側に開口している接続孔217が形成されている。接続孔217には、雄コネクタ(図示省略)が嵌合方向に挿入され、この雄コネクタと第2端14bとがコネクタ20の端子を介して電気的に接続される。
図4を参照して、ロック部22を説明する。
ロック部22は、第1部分211の第1面214から所定方向第1側に突出して設けられている。ロック部22は、一対のガイドリブ221、221と、結合部222と、係止突起223と、を有する。
一対のガイドリブ221、221は、それぞれ略L字断面を有し嵌合方向に延びる部材である。一対のガイドリブ221、221は、挿入部224と、カバー部225と、をそれぞれ有する。挿入部224は、第1部分211の第1面214から所定方向第1側に突出する部分である。カバー部225は、挿入部224の所定方向第1側の端から幅方向内側へ向けて突出する部分である。一対のガイドリブ221、221は、それぞれ溝部226を形成する。溝部226は、第1面214と、挿入部224と、カバー部225とに囲まれた空間であり、後述のロック片321が挿入される空間である。
結合部222は、一対のガイドリブ221、221を幅方向に結合する部分であり、幅方向第1側のカバー部225と、幅方向第2側のカバー部225と、にそれぞれ接続している。係止突起223は、一対のガイドリブ221、221の間において、第1面214から所定方向第1側に突出して設けられている。係止突起223の第1面214からの高さは、挿入部224の第1面214からの高さよりも低い。このため、図2に示すように、結合部222及びカバー部225は、係止突起223よりも所定方向第1側に位置する。
図2を参照して、第1連結部23、第2連結部24及び第3連結部25を説明する。
コネクタ20は、所定方向又は幅方向に複数個並べて連結することが可能なコネクタである。幅方向に複数のコネクタ20を並べる場合、コネクタ20の第1連結部23が、隣接する他のコネクタ20の第2連結部24と連結される。また、所定方向に複数のコネクタ20を並べる場合、コネクタ20の第3連結部25が、隣接する他のコネクタ20のロック部22と連結される。
第1連結部23は、嵌合方向に延びる一対のガイドリブ231、231と、係止突起232と、を有する。一対のガイドリブ231、231及び係止突起232は、それぞれ第1部分211の幅方向第1側の側面218aから突出して設けられている。一対のガイドリブ231、231は、それぞれ幅方向第1側に突出する部分と、幅方向第1側の端から所定方向内側に突出する部分とにより、略L字断面を形成している。一対のガイドリブ231及び側面218aにより、一対の溝部233、233が形成されている。
第2連結部24は、嵌合方向に延びる一対のロック片241、241と、係止突起242と、を有する。一対のロック片241、241及び係止突起242は、それぞれ第1部分211の幅方向第2側の側面218bから突出して設けられている。一対のロック片241、241は、それぞれ幅方向第2側に突出する部分と、幅方向第2側の端から所定方向外側に突出する部分とにより、一対のガイドリブ231、231をそれぞれ180度回転させたような略L字断面を形成している。ロック片241は、隣接する他のコネクタ20の溝部233に対応する形状を有する。係止突起242は、他のコネクタ20の係止突起232と嵌合方向に係止するための部材である。
例えば、コネクタ20を幅方向に隣接する他のコネクタ20に対して嵌合方向の後側から前側に向かって近接させることで、一対のロック片241、241は、他のコネクタ20の一対の溝部233に挿入される。そして、係止突起242が、他のコネクタ20の係止突起232を幅方向に弾性変形させることで、係止突起232を嵌合方向に乗り越え、係止突起242と他のコネクタ20の係止突起232とが係止される。これにより、第2連結部24は他のコネクタ20の第1連結部23と連結される。なお、第1連結部23及び第2連結部24は、互いに連結可能な形状であればよく、本実施形態の形状に限定されない。
第3連結部25は、嵌合方向に延びる一対のロック片251、251と、係止突起252と、を有する。一対のロック片251、251及び係止突起252は、それぞれ第1部分211の所定方向第2側の面219から突出して設けられている。一対のロック片251、251は、それぞれ所定方向第2側に突出する部分と、所定方向第2側の端から幅方向外側に突出する部分とにより、一対のガイドリブ221、221をそれぞれ180度回転させたような略L字断面を形成している。ロック片251は、隣接する他のコネクタ20の溝部226に対応する形状を有する。係止突起252は、他のコネクタ20の係止突起223と嵌合方向に係止するための部材である。
例えば、コネクタ20を所定方向に隣接する他のコネクタ20に対して嵌合方向の後側から前側に向かって近接させることで、一対のロック片251、251は、他のコネクタ20の一対の溝部226に挿入される。そして、係止突起252が、他のコネクタ20の係止突起223を幅方向に弾性変形させることで、係止突起223を嵌合方向に乗り越え、係止突起252と他のコネクタ20の係止突起223とが係止される。これにより、第3連結部25は他のコネクタ20のロック部22と連結される。なお、第3連結部25は、ロック部22と連結可能な形状であればよく、本実施形態の形状に限定されない。
《ホルダの構成》
図5から図7を参照して、本実施形態のホルダ30を説明する。
図5は、ホルダ30の斜視図である。図6は、ホルダ30を嵌合方向後側から見た背面図である。図7は、ホルダ30を所定方向第2側から見た平面図である。
ホルダ30は、コネクタ20を固定するための樹脂製の部材である。ホルダ30は、基部31と、被ロック部32と、第1当接部33と、一対の第2当接部34、34と、を有する。本実施形態において、ホルダ30の基部31は、ケース12の一部であり、基部31の表面31aは、ケース12の外壁12aの一部である。被ロック部32、第1当接部33及び一対の第2当接部34、34は、基部31と一体形成されている部材であり、それぞれ表面31aから所定方向第2側に突出して設けられている。
被ロック部32は、コネクタ20のロック部22と嵌合する部材である。被ロック部32は、嵌合方向に延びる一対のロック片321、321と、柱部322と、係止突起323と、を有する。一対のロック片321、321は、それぞれ所定方向第2側に突出する部分と、所定方向第2側の端から幅方向外側に突出する部分とにより、一対のガイドリブ221、221をそれぞれ180度回転させたような略L字断面を形成している。ロック片321は、コネクタ20の溝部226に対応する形状を有する。
柱部322は、一対のロック片321、321の間に設けられ、一対のロック片321、321を幅方向に結合することで、被ロック部32の強度を高めている。係止突起323は、コネクタ20の係止突起223と嵌合方向に係止するための部材である。係止突起323は、柱部322の嵌合方向の中央付近から、所定方向第2側に突出して設けられている。図6に示すように、係止突起323の所定方向第2側の端面323aは、一対のロック片321、321の所定方向第2側の面324、324と所定方向において同じ(又は、端面323aの方が面324、324よりもわずかに所定方向第2側の)位置にある。
第1当接部33は、コネクタ20の第2部分212と所定方向に対向し、コネクタ20が傾動する際に第2部分212の第2面215と当接することで、コネクタ20の傾動を抑制するための部材である。第1当接部33は、当接面331と、傾斜面332と、を有する。図7に示すように、第1当接部33は、被ロック部32の嵌合方向前側に設けられている。
当接面331は、表面31aと平行な面である。当接面331は、コネクタ20が傾動する際に第2面215と当接する面である。傾斜面332は、第1当接部33のうち嵌合方向後側に設けられ(すなわち、当接面331の嵌合方向後側に設けられ)、嵌合方向の後側から前側に向かうにつれて表面31aからの高さが高くなるように傾く面である。傾斜面332は、コネクタ20をホルダ30に嵌合する際に、コネクタ20の第2部分212を案内する面である。
一対の第2当接部34、34は、コネクタ20の側面218a、218b、及び一対の突起部26、26とそれぞれ対向し、コネクタ20が傾動する際に側面218a、218b、及び一対の突起部26、26と当接することで、コネクタ20の傾動を抑制するための部材である。一対の第2当接部34、34は、コネクタ20をホルダ30に嵌合する際に、コネクタ20を案内するための部材でもある。
一対の第2当接部34、34は、それぞれ嵌合方向に延びる板状の部材である。第2当接部34は、当接面341と、傾斜面342と、上端面343と、を有する。当接面341は、嵌合方向及び所定方向に沿う面である。一対の当接面341、341の幅方向の距離は、コネクタ20の側面218a、218b間の幅及び一対の突起部26、26間の幅よりもわずかに大きく、一対の当接面341、341の間にコネクタ20を挿入可能となっている。
傾斜面342は、嵌合方向後側及び幅方向内側の面であり、嵌合方向の後側から前側に向かうにつれて幅方向内側に傾斜する面である。一対の傾斜面342、342の幅方向の距離は、嵌合方向の後側から前側に向かうにつれて次第に小さくなっている。このため、一対の傾斜面342、342は、それぞれ、コネクタ20をホルダ30に嵌合する際にコネクタ20の第2部分212を案内する面である。上端面343は、第2当接部34の所定方向第2側の面である。
ここで、図6を参照してホルダ30の各部の表面31aからの高さを説明する。一対のロック片321、321の高さh1よりも、当接面331の高さh2の方が高く、当接面331の高さh2よりも、上端面343の高さh3の方が高い(h1<h2<h3)。より具体的には、上端面343の高さh3は、当接面331の高さh2の約2倍であり、一対のロック片321、321の高さh1の約3.5倍である(h3≒2×h2、h3≒3.5×h1)。
このように、上端面343の高さh3(すなわち、第2当接部34の高さ)をロック片321及び当接面331の高さh1、h2と比べて十分に(例えば、2倍以上)高くすることで、当接面341が幅方向に傾動するコネクタ20とより確実に当接しやすくなり、より好適にコネクタ20の傾動を抑制することができる。
図7に示すように、本実施形態に係る一対の第2当接部34、34は、第1当接部33と幅方向に離れている。しかしながら、第1当接部33及び第2当接部34の強度を高めるために、第1当接部33及び第2当接部34を幅方向に結合する結合部がさらに設けられていてもよい。この場合、当該結合部は、例えば当接面331の高さh2よりも低い高さに設ける等、コネクタ20が嵌合する位置を避けて設けられることが好ましい。
《コネクタ固定構造の構成》
図8から図11を参照して、本実施形態に係るコネクタ固定構造11を説明する。コネクタ固定構造11は、ホルダ30と、ホルダ30に嵌合されたコネクタ20と、を備える。
図8は、図5と同じ角度から見たコネクタ固定構造11の斜視図である。図9は、図8のIX-IX断面図である。図9は、係止突起323を含む幅方向及び所定方向の断面を示している。図10は、図9のX-X断面図である。図11は、図10のXI-XI断面図である。
はじめに、ホルダ30へのコネクタ20の嵌合方法を説明する。コネクタ20のロック部22をホルダ30の被ロック部32に対して嵌合方向の後側から前側に向かって近接させることで、図9に示すように、一対のロック片321、321は、一対の溝部226、226に挿入される。
理想的には、コネクタ20はホルダ30に対して嵌合方向に真っ直ぐ近接されるが、実際には、作業員が手作業によりコネクタ20をホルダ30に近接させるため、嵌合途中のコネクタ20は、所定方向及び幅方向に傾く場合がある。本実施形態では、嵌合途中のコネクタ20が所定方向第1側に傾いた場合、第1当接部33の傾斜面332がコネクタ20(例えば、先端面216の所定方向第1側の端)と当接することで、コネクタ20の所定方向の傾きを低減しながらコネクタ20を嵌合方向に案内することができる。また、嵌合途中のコネクタ20が幅方向に傾いた場合、第2当接部34の傾斜面342がコネクタ20(例えば、先端面216の幅方向外側の端)と当接することで、コネクタ20の幅方向の傾きを低減しながら嵌合方向に案内することができる。このように、傾斜面332、342を設けることで、コネクタ20が嵌合途中で行き詰まることを防止することができる。
そして、コネクタ20の係止突起223が、ホルダ30の係止突起323を所定方向に弾性変形させることで、係止突起323を嵌合方向に乗り越え、図10に示すように、係止突起223と係止突起323とが係止される。これにより、ロック部22が被ロック部32に対して、嵌合方向の後側への抜けを防止された状態で固定される。なお、コネクタ20がホルダ30に嵌合されている状態において、係止突起223及び係止突起323は嵌合方向にわずかに隙間を空けて位置してもよい。
ここで、コネクタ固定構造11は、車載の電気接続箱10の一部として設けられているため、車両の走行や、エンジンの駆動等により、コネクタ固定構造11には継続的に振動が作用する。振動が作用すると、ホルダ30に嵌合されているコネクタ20は、ロック部22を支点として傾動する。例えば、コネクタ20は、図10の矢印AR2に示すように嵌合方向及び所定方向を含む方向に傾動したり、図9及び図11の矢印AR3に示すように幅方向及び所定方向を含む方向に傾動したりする。
特に、本実施形態のコネクタ20は、ロック部22を支点として矢印AR2に示す方向に大きく傾動しやすい。これは、例えば、第2部分212が第1部分211よりも所定方向に短尺であり、第2部分212と表面31aとの間に第1隙間d1が空いていること、及び、第1部分211にロック部22が設けられ、第1部分211から第2部分212に向かってコネクタ20が片持ち状になっていること、に起因する。
また、コネクタ20は、幅方向よりも所定方向に長尺な形状を有するため、ロック部22を支点として矢印AR3に示す方向に大きく傾動しやすい。さらに、例えばコネクタ20の第3連結部25(又は、第1連結部23、第2連結部24)に、他のコネクタ20が連結された状態でホルダ30に嵌合されると、他のコネクタ20の分だけ重心がロック部22から遠くなり、より大きく傾動しやすくなる。
コネクタ20が傾動すると、ロック部22及び被ロック部32が継続的に弾性変形を繰り返すことで脆くなるため、コネクタ20が全く傾動しない場合と比べて、ロック部22及び被ロック部32が早期に破損するおそれがある。すなわち、コネクタ固定構造11の耐久寿命が短くなるおそれがある。そこで、本実施形態では、第1当接部33及び一対の第2当接部34、34をコネクタ20が傾動する範囲内に設置し、傾動するコネクタ20を第1当接部33及び一対の第2当接部34、34の少なくとも一方に当接させることで、コネクタ20の傾動を抑制する。
第1当接部33及び一対の第2当接部34、34は、基準姿勢のコネクタ20と後述の所定の隙間d2、d3を空けて対向している。ここで、コネクタ20の「基準姿勢」とは、ホルダ30に嵌合されているコネクタ20に外力が加わっておらず、コネクタ20が傾動していない状態の姿勢を意味する。図8から図11では、基準姿勢のコネクタ20を示している。
図10を参照して、基準姿勢にある第2部分212と第1当接部33との位置関係を説明する。コネクタ20がホルダ30に嵌合されている状態において、第2部分212は、表面31aと所定方向に所定の第1隙間d1を空けて対向している。そして、第1当接部33の少なくとも一部(図11に示すように、本実施形態では、幅方向外側の一部を除く大部分)は、第1隙間d1に収容されている。
そして、第2部分212の第2面215と、第1当接部33の当接面331とは、所定方向に所定の第2隙間d2を空けて対向している。第2隙間d2は、第1隙間d1よりも狭い(d2<d1)。また、第2隙間d2は、第1当接部33が設けられていない場合においてコネクタ20が基準姿勢から所定方向第1側に傾動する最大幅よりも狭い。このため、コネクタ20が基準姿勢から傾くと、コネクタ20は傾動途中で第1当接部33と当接する。より具体的には、コネクタ20が傾動の最大幅いっぱいに振りきるよりも前に、第2部分212の第2面215が、第1当接部33の当接面331と当接する。
コネクタ20が傾動の最大幅いっぱいに振れると、その分だけロック部22及び被ロック部32が大きく弾性変形する。第1当接部33は、第2部分212と当接することで、コネクタ20の傾動途中でコネクタ20の傾動を止める(傾動の幅を狭くする)。これにより、ロック部22及び被ロック部32の弾性変形の程度を小さく抑えることができ、傾動に起因するコネクタ固定構造11の耐久寿命の短縮を抑制することができる。
なお、第1当接部33は、基準姿勢にある第2部分212と当接していてもよい。この場合、当接面331の高さh2は、第1隙間d1と等しく、第2隙間d2がなくなる。すなわち、第1当接部33は、傾動していない状態のコネクタ20とはじめから当接し、第2部分212が表面31aに近づく方向に振れるのをほぼ完全に防止してもよい。
しかしながら、当接面331の高さh2が第1隙間d1と等しくなるように設計すると、コネクタ20及びホルダ30の公差等の影響により、高さh2がわずかに第1隙間d1よりも大きくなる場合がある。この場合、基準姿勢にある第2部分212は、第1当接部33に乗り上がり、コネクタ20が常に傾いた状態となってしまう。この結果、ロック部22及び被ロック部32が常に弾性変形することになり、かえってコネクタ固定構造11の耐久寿命が短くなるおそれがある。
また、第1当接部33が、傾動していない状態のコネクタ20とはじめから当接すると、第2部分212及び第1当接部33の当接部分を支点として、ロック部22及び被ロック部32に力が作用する場合がある。この場合、ロック部22を支点としてコネクタ20が傾動する場合と比べ、第2部分212及び第1当接部33の当接部分(支点)とロック部22及び被ロック部32(作用点)との距離が離れるため、かえってロック部22及び被ロック部32により大きい力が作用するおそれがある。
このため、本実施形態では、あえて当接面331の高さh2を第1隙間d1よりも低くし(h2<d1)、当接面331と第2面215との間に第2隙間d2を設ける。これにより、コネクタ20の傾動を抑制しつつ、コネクタ20が傾動しないときにロック部22及び被ロック部32に無理な力が掛かることを防止することができる。
また、本実施形態では、基準姿勢のコネクタ20がロック部22以外の部分でホルダ30と接触しないようにすることで、コネクタ20の傾動の支点をロック部22に限定する。これにより、意図しない場所が支点となることに起因してロック部22及び被ロック部32により大きい力が作用することを防止することができる。これにより、より確実にコネクタ固定構造11の耐久寿命が短くなることを抑制することができる。
第1当接部33は、第2面215と所定方向に対向し、傾動するコネクタ20と所定方向に当接するため、図13に示す例よりも好適にコネクタ20の傾動を抑制することができる。また、第1当接部33は、先端面216よりも嵌合方向後側において、第2部分212と所定方向に対向するように設けられているため、コネクタ固定構造11を嵌合方向により小さくすることができる。すなわち、ホルダ30の被ロック部32の嵌合方向後側から第1当接部33の嵌合方向前側までの距離は、コネクタ20の嵌合方向の長さよりも短く、被ロック部32及び第1当接部33は、コネクタ20から嵌合方向にはみ出さない。このため、ホルダ30によりコネクタ20の傾動を抑制しつつ、図13に示す従来のホルダ92を採用する場合と比べ、コネクタ固定構造11を嵌合方向に小型化することができる。
図9及び図11を参照して、基準姿勢にあるコネクタ20と一対の第2当接部34との位置関係を説明する。コネクタ20がホルダ30に嵌合されている状態において、上端面343は、第1連結部23及び第2連結部24よりも所定方向第1側に位置する。また、第1連結部23及び第2連結部24よりも所定方向第1側の側面218a、218bは、一対の当接面341、341とそれぞれ幅方向に所定の第3隙間d3を空けて対向している。第2部分212に設けられている一対の突起部26、26の幅方向外側の面である一対の突起面26a、26aも、一対の当接面341、341とそれぞれ幅方向に所定の第3隙間d3を空けて対向している。
第3隙間d3は、一対の第2当接部34、34が設けられていない場合においてコネクタ20が基準姿勢から幅方向第1側又は第2側に傾動する最大幅よりも狭い。このため、コネクタ20が傾動すると、コネクタ20は傾動途中で第2当接部34と当接する。より具体的には、コネクタ20が傾動の最大幅いっぱいに振りきるよりも前に、側面218a、218b及び一対の突起面26a、26aの少なくとも1つが、第2当接部34の当接面341と当接する。これにより、一対の第2当接部34、34は、コネクタ20の傾動途中でコネクタ20の傾動を止める。この結果、ロック部22及び被ロック部32の弾性変形の程度を小さく抑えることができ、傾動に起因するコネクタ固定構造11の耐久寿命の短縮を抑制することができる。
本実施形態では、一対の突起部26、26を設けることで、傾動途中で第2当接部34と当接したコネクタ20がねじれることを防止することができる。例えば、一対の突起部26、26を設けない場合に、コネクタ20が幅方向第1側に傾動すると、側面218aが当接面341と当接し、第1部分211の幅方向第1側への傾動は停止するものの、第2部分212の傾動が止まらず、コネクタ20がねじれる(嵌合方向前側の方が後側よりも幅方向第1側に大きく傾く)おそれがある。この場合、ロック部22及び被ロック部32がねじれるように弾性変形し、より破損しやすくなるおそれがある。
本実施形態では、例えば、コネクタ20が幅方向第1側に傾動する際に、側面218a及び突起部26の2箇所が当接面341と当接するため、コネクタ20をより安定的に支持することができ、コネクタ20がねじれることを防止することができる。また、コネクタ20が幅方向第2側に傾動する際にも、側面218b及び突起部26の2箇所が当接面341と当接して、コネクタ20のねじれを防止する。これにより、ロック部22及び被ロック部32がねじれるように弾性変形することを抑制し、傾動に起因するコネクタ固定構造11の耐久寿命の短縮を抑制することができる。
なお、一対の第2当接部34、34は、基準姿勢にある側面218a、218b及び一対の突起面26a、26aと当接していてもよい。すなわち、一対の第2当接部34、34は、傾動していない状態のコネクタ20とはじめから当接し、コネクタ20が幅方向に振れるのをほぼ完全に防止してもよい。この場合、一対の当接面341、341の幅方向の距離は、側面218a、218b間の距離、及び一対の突起面26a、26a間の距離と等しい。
しかしながら、上記のように一対の第2当接部34、34がコネクタ20と隙間なく当接するように設計すると、コネクタ20及びホルダ30の公差等の影響により、一対の第2当接部34、34の幅方向の距離がコネクタ20の幅よりも小さくなり、コネクタ20をホルダ30に嵌合できなくなる場合がある。このため、本実施形態では、コネクタ20をホルダ30に嵌合可能とするためのクリアランスとして、第3隙間d3を設けている。
また、第2当接部34が、傾動していない状態のコネクタ20とはじめから当接すると、コネクタ20が第1当接部33とはじめから当接する際と同様の課題も生じる。すなわち、基準姿勢にあるコネクタ20は、第2当接部34により幅方向に傾けられ、ロック部22及び被ロック部32が常に弾性変形するおそれがある。また、コネクタ20と第2当接部34との当接部分を支点として、ロック部22及び被ロック部32により大きな力が作用するおそれもある。
このため、本実施形態では、あえて第3隙間d3を設ける。これにより、コネクタ20の傾動を抑制しつつ、コネクタ20が傾動しないときにロック部22及び被ロック部32に無理な力が掛かることや、意図しない場所が支点となることに起因してロック部22及び被ロック部32により大きな力が作用することを防止することができる。これにより、より確実にコネクタ固定構造11の耐久寿命が短くなることを抑制することができる。
以上のように、本実施形態に係るコネクタ固定構造11は、本体部21と、本体部21の第1面214(本開示の外面)に設けられたロック部22と、を有するコネクタ20と、ロック部22と嵌合する被ロック部32を表面31aに有するホルダ30と、を備える。本体部21は、ロック部22が設けられている第1部分211と、第1部分211から嵌合方向前側に延びて設けられている第2部分212と、を有し、ホルダ30は、表面31aから嵌合方向と交差する所定方向に突出して設けられ、所定方向に第2部分212と対向する第1当接部33を有し、第1当接部33は、ロック部22を支点として第2部分212が表面31aに近接する方向の成分を有して基準姿勢から傾くと、第2部分212と当接する。
《変形例》
以下、実施形態の変形例を説明する。
コネクタ20に第1連結部23、第2連結部24及び第3連結部25が設けられていなくてもよい。例えば、複数のコネクタ20を互いに並列に連結する必要が無い場合、第1連結部23、第2連結部24及び第3連結部25を省く方が、コネクタ20の構成が簡素となり好適である。
コネクタ20は、幅方向よりも所定方向に短尺な形状であってもよいし、幅方向と所定方向のそれぞれの幅が等しい形状であってもよい。このような場合にも、コネクタ20が傾動する課題があり、本実施形態のホルダ30によりコネクタ20を固定することで当該課題を解決することができる。
コネクタ20に一対の突起部26、26が設けられていなくてもよい。例えば、側面218a、218bと一対の当接面341、341との当接により、コネクタ20の矢印AR3の方向の傾動を好適に抑制できる場合には、一対の突起部26、26を省いてもよい。
ホルダ30に一対の第2当接部34、34が設けられていなくてもよい。図11に示すように、第1当接部33は、第2部分212のうち突起部26を除く部分と幅方向にわたって対向しているため、コネクタ20が矢印AR3の方向に傾動する場合、当接面331がコネクタ20の第2面215と当接することで、コネクタ20の傾動を抑制することができる。このように、第1当接部33のみによって、コネクタ20の矢印AR2、AR3の両方の方向の傾動を抑制してもよい。
《補記》
なお、上記の実施形態及び各種の変形例については、その少なくとも一部を、相互に任意に組み合わせてもよい。また、今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本開示の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
10 電気接続箱
11 コネクタ固定構造
12 ケース
12a 外壁
13 リレー
14 ワイヤハーネス(配線)
14a 第1端
14b 第2端
20 コネクタ
21 本体部
211 第1部分
212 第2部分
213 段差
214 第1面(外面)
215 第2面
216 先端面
217 接続孔
218a 側面
218b 側面
219 面
22 ロック部
221 ガイドリブ
222 結合部
223 係止突起
224 挿入部
225 カバー部
226 溝部
23 第1連結部
231 ガイドリブ
232 係止突起
233 溝部
24 第2連結部
241 ロック片
242 係止突起
25 第3連結部
251 ロック片
252 係止突起
26 突起部
26a 突起面
30 ホルダ
31 基部
31a 表面
32 被ロック部
321 ロック片
322 柱部
323 係止突起
323a 端面
324 面
33 第1当接部
331 当接面
332 傾斜面
34 第2当接部
341 当接面
342 傾斜面
343 上端面
91 コネクタ
911 本体部
912 ロック部
913 第1面
914 接続孔
915 先端部
92 ホルダ
921 被ロック部
922 表面
93 補強突部
931 支持面
94 コネクタ
941 本体部
942 ロック部
943 第1部分
944 第2部分
945 接続孔
946 先端部
AR1 矢印
AR2 矢印
AR3 矢印
d1a 隙間
d1 第1隙間
d2 第2隙間
d3 第3隙間

Claims (5)

  1. 本体部と、前記本体部の外面に設けられたロック部と、を有するコネクタと、
    前記ロック部と嵌合する被ロック部を表面に有するホルダと、
    を備え、
    前記本体部は、
    前記ロック部が設けられている第1部分と、
    前記第1部分から嵌合方向前側に延びて設けられている第2部分と、を有し、
    前記ホルダは、前記表面から前記嵌合方向と交差する所定方向に突出して設けられ、前記所定方向に前記第2部分と対向する第1当接部を有し、
    前記第1当接部は、前記ロック部を支点として前記第2部分が前記表面に近接する方向の成分を有して基準姿勢から傾くと、前記第2部分と当接する、コネクタ固定構造。
  2. 前記第1当接部は、前記基準姿勢にある前記第2部分と当接していない、請求項1に記載のコネクタ固定構造。
  3. 前記第1当接部は、前記嵌合方向前側に向かうにつれて前記表面から突出する高さが高くなるように傾く傾斜面を有する、請求項2に記載のコネクタ固定構造。
  4. 前記ホルダは、前記表面から前記所定方向に突出して設けられている一対の第2当接部をさらに有し、
    前記一対の第2当接部は、前記コネクタの前記嵌合方向及び前記所定方向の両方と交差する幅方向の両側面とそれぞれ対向し、前記ロック部を支点として前記幅方向に傾く前記コネクタと当接する、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のコネクタ固定構造。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のコネクタ固定構造を有するケースと、
    前記ケースに取付けられているリレーと、
    第1端が前記リレーと接続され、第2端が前記コネクタと接続されている配線と、
    を備える、電気接続箱。
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