JP3352952B2 - コネクタ取付構造 - Google Patents

コネクタ取付構造

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JP3352952B2 JP24758198A JP24758198A JP3352952B2 JP 3352952 B2 JP3352952 B2 JP 3352952B2 JP 24758198 A JP24758198 A JP 24758198A JP 24758198 A JP24758198 A JP 24758198A JP 3352952 B2 JP3352952 B2 JP 3352952B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車にお
ける車体側固定パネルとモジュール側可動パネルとが位
置ずれを起こしても相手側コネクタに取り付けできるコ
ネクタ取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車のメータモジュール、ドア
モジュール、オーバーヘッドモジュール等の組立工程に
おいては、車体側パネル(例えば、ダッシュボード、ド
アパネル、ルーフパネル)のワイヤーハーネスのコネク
タと電装モジュール側パネル(例えば、インストルメン
トパネル、インナーパネル)のワイヤーハーネスのコネ
クタとを手で結合してから、車体側パネルに電装モジュ
ール側パネルを取付けるようにしていたが、コネクタの
手作業による結合が必要なために組立作業性が悪かっ
た。また、各コネクタのワイヤーハーネスに余長を必要
とするから、走行振動で異音が発生したり、電線の噛み
込みのおそれがあり、各種の対策が必要であった。
【0003】このため、車体側固定パネルに、モジュー
ル側可動パネルを取付けると同時に結合できるようにし
たコネクタが提案されている(特開平5−54933号
公報参照)。
【0004】この提案技術は、例えば車体側固定パネル
に、嵌着口を有するブラケットを取り付け、そのブラケ
ットの嵌着口の周囲に複数設けてある弾性支持片にて、
コネクタと一体化されたコネクタホルダの外側を支持す
る。そして、このように車体側固定パネルに取り付けら
れたコネクタに対して、もう一方のモジュール側可動パ
ネルに取り付けられた相手側コネクタを取り付ける技術
である。この技術による場合には、車体側固定パネルと
モジュール側可動パネルとの取付相対位置にずれがあっ
て、それらに取り付けられた両コネクタ間がずれていて
も、弾性支持片が撓んでずれを吸収するため、両コネク
タの取り付けを可能にできる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た提案技術では、コネクタホルダをその外側から弾性支
持片で支持するためには、例えばコネクタホルダが矩形
状であれば弾性支持片の数としては4以上備える必要が
あり、またコネクタホルダに弾性支持片のそれぞれを係
合させる必要があるため、構造が複雑で組付作業が煩わ
しいという問題があった。
【0006】本発明は、上記従来の問題を解決するため
になされたもので、ずれ吸収可能な状態で容易に取り付
けできる簡単な構造のコネクタ取付構造を提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく、
本発明のコネクタ取付構造は、コネクタと、そのコネク
タに設けられた被係止部を係止させる係止部を有するホ
ルダとを備え、該コネクタに相手側コネクタが電気的に
接続されるコネクタ取付構造であって、該コネクタおよ
び該ホルダのうちの一方にスライド案内片が、他方にそ
のスライド案内片を案内する案内溝が設けられ、かつス
ライド案内片が案内溝内で変位できるようになっている
と共に、コネクタのスライド方向への変位を規制する変
位規制部が設けられ、かつ、上記コネクタの該被係止部
が、コネクタのハウジングに、撓むよう薄肉に形成され
ている連結片を介してハウジングから浮いた状態で一体
に連結されており、上記案内溝によりスライド案内片が
案内されることで該被係止部が係止部に係止されると共
にコネクタがホルダに取付けられ、係止部に被係止部が
係止された状態で、ホルダに対するコネクタの相対的位
置が、相手側コネクタとの電気的接続を可能とすべく
X、YおよびZ方向に変位できると共に、その相対的位
置変位が、案内溝に対するスライド案内片の変位可能な
方向であるXおよびZ方向において規制され、かつ変位
規制部によりコネクタのスライド方向であるY方向にお
いて規制されていることを特徴とする。
【0008】本発明にあっては、被係止部がコネクタの
ハウジングに対して相対変位できるので、被係止部を係
止部に係止した状態であっても、コネクタが係止部(又
は被係止部)に対して変位できる。また、本発明のコネ
クタ取付構造においてホルダに取り付けられたコネクタ
には、パネルに設けた相手側コネクタが取り付けられ
る。このとき、相手側コネクタが設けられたパネルとは
別のパネルに、ホルダが取り付けられており、両パネル
が所定の位置からずれて取り付けられる等が生じると、
その相手側コネクタと、コネクタとの間にも同様のずれ
が生じる。このような状態において、両コネクタを接続
すると、コネクタとホルダとの間にも同様のずれが生じ
る。したがって、請求項1の構成にした場合には、係止
部に被係止部が係止された状態で、ホルダに対するコネ
クタの位置変動が可能となるため、上述したずれがその
位置変動により吸収される。また、本発明のコネクタ取
付構造において、前記コネクタのスライド方向への変位
を規制する変位規制部が設けられているので、ホルダに
対してコネクタが一定範囲内で変動するだけで、コネク
タがその範囲を越えて異常に大きく変動するのを防ぐこ
とができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を参照して詳細に説明する。図1は、ダッシュボード
(第1取付け部材…車体側パネル)1の雄コネクタ(第
1コネクタ)2に、インストルメントパネル(第2取付
け部材…電装モジュール側パネル)3の雌コネクタ(第
2コネクタ)4を結合する実施形態である。
【0010】上記ダッシュボード1の前面1aにはホル
ダ5が取付けられ、このホルダ5の下部に、雄コネクタ
2が横向き位置に固定される。
【0011】前記ホルダ5には、図2(a)(図1とは
上下逆に示す)に示すようにダッシュボード1とは反対
側に、ハウジング5aの長手方向一側面を厚み方向Eに
延出させた後、ハウジング5aの長手方向に沿った方向
Bに中央部を除いて突出させた一対のスライド案内片5
bが形成されている。この一対のスライド案内片5bは
ハウジング5aに対し前記方向Bと直交する方向に並設
され、各スライド案内片5bの方向B側の端部には外側
に突出した突起5dが形成されている。各スライド案内
片5bとハウジング5aとの間には、スライド案内片5
b同士が接近する側に、スライド案内片5bを支持する
支持壁5eが各々設けられ、各支持壁5eの外側には、
後述する雄コネクタ2の変位規制壁2bを挿通させるた
めの隙間5cが形成されている。そのスライド案内片5
bの上には両スライド案内片5bに掛け渡して係止部5
fが設けられ、係止部5fの中央部には係止部5fを貫
通する係止孔5gが形成されている。係止孔5gは貫通
していない穴状に形成してもよい。
【0012】一方、雄コネクタ2は、端子部分を除い
て、例えば樹脂などにより一体成形により形成されてい
る。この雄コネクタ2には、ホルダ5のスライド案内片
5bを案内する案内溝2fが、ハウジング2gの幅方向
Cの両側に設けた断面L字状の前記変位規制壁2bにて
一部囲まれて形成されている。また、この雄コネクタ2
には、図2(b)(図2(a)の雄コネクタ2を上下逆
に示す)に示すように前記係止部5fに係止される被係
止部2cが、ハウジング2gにそれから延出させた連結
片2eにて連結されている。この連結片2eはハウジン
グ2gと一体的に、かつ撓むように薄肉に形成されてい
る。前記被係止部2cはハウジング2gから浮いた状態
に形成され、被係止部2cの一側側(図2(b)におけ
る下側)には前記係止孔5gに入り込んで係止するため
の凸状の係止突起2dが形成されている。また、この雄
コネクタ2には図1および図2に示すように、前記雌コ
ネクタ4の嵌合部4aに嵌合される嵌合部2aが形成さ
れている。
【0013】次に、ホルダ5と雄コネクタ2との取付手
順について図3に基づき説明する。
【0014】図3(a)に示すように、ダッシュボード
1に設けたホルダ5に対して雌コネクタ2をセットし、
前進方向Dに前進させる。このとき、ハウジング2gは
被係止部2c側を上(図3において)にしておく。
【0015】すると、図3(b)に示すように、被係止
部2cの係止突起2dが、ホルダ5の係止部5fに当接
した後、更なる雄コネクタ2の前進により薄肉に形成さ
れている連結片2eが撓んで上側に押し上げられる。更
に、雄コネクタ2を前進させると、図3(c)に示すよ
うに、係止突起2dがホルダ5の係止部5fに設けた係
止孔5gに入り込み、被係止部2cが係止部5fにロッ
クされる。
【0016】以上により、雄コネクタ2のホルダ5への
取付けが完了する。
【0017】この取付完了状態において、連結片2eが
撓むので、被係止部2cが係止部5fに係止した状態に
おいて、ホルダとコネクタとの間における位置ずれが許
容される。そのときのホルダ・コネクタ間の位置ずれ許
容量は以下の通りである。
【0018】雄コネクタ2における両案内溝2fの内奥
面間の幅W2に対し、ホルダ5の突起5dにおける外側
端面同士の間の距離W1は若干大きい寸法に設定してお
り、突起5dを除く他のスライド案内片5b部分の外側
端面同士の間での距離W3は小さく設定している。な
お、図2に示すように、両突起5dの前記方向B側の角
部は角落しされており、W1がW2より若干大きくなっ
ていても、雄コネクタ2を比較的強い力でホルダ5側に
押すことにより、スライド案内片5bの両突起5d部分
は、案内溝2fの内部に入り込み得るようになってい
る。
【0019】このため、ホルダ5のスライド案内片5b
を、雄コネクタ2の案内溝2fにて案内して雄コネクタ
2をスライドさせるときは、案内溝2fに対して突起5
dが摺接するような状態で移動していく。そして、突起
5dが案内溝2fから抜け出ると、案内溝2fの内側に
はW3の狭幅のスライド案内片5b部分が存在する状態
となる。このため、取付完了状態においては、雄コネク
タ2は連結片2eが撓むことによりW2−W3の寸法分
だけC方向に移動できる。これが、後述するX方向での
位置ずれ許容量である。
【0020】また、案内溝2fを内側に持つ変位規制壁
2bのD方向(図3(a)参照)側の端面は、連結片2
eが撓むことにより隙間5cのD方向側にある壁(変位
規制部として機能する)と当接するまで移動可能であ
る。一方、案内溝2fを抜け出た突起5dは、それにつ
いての距離W1が案内溝2fの内奥面間の幅W2よりも
大きい寸法であるので、今度は逆方向に案内溝2fを通
り難いため、変位規制部としても機能する。これが、後
述のY方向での位置ずれ許容量である。
【0021】また、図3(a)に示すように、変位規制
壁2bの厚み寸法に対して、隙間5cの高さ寸法が大き
く規定されている。よって、変位規制壁2bは両者の寸
法差の分だけ移動できる。これが、後述するZ方向での
位置ずれ許容量である。
【0022】次に、この雄コネクタ2に結合される雌コ
ネクタ4側を図1に基づき説明する。
【0023】上記インストルメントパネル3の後面に
は、位置決め用の凹部3aが形成され、この凹部3aに
U字状の雌側ホルダー7の底部が嵌め込まれると共に、
インストルメントパネル3の後面に突設したボス部3b
に、雌側ホルダー7の両側部7aの外面下部から両側方
に突出するフランジ部7bをそれぞれねじ止め等するこ
とにより固定されている。
【0024】上記雌コネクタ4の両側部の外面には両側
方に突出するガイドピン部4dがそれぞれ形成されると
共に、上記雌側ホルダー7の両側部7aには、前進方向
(矢印F参照)下向きに傾斜したカムスロット部7cが
形成され、このカムスロット部7cの下部7dは上下方
向の直線状に形成されている。そして、このカムススロ
ット部7cに上記雌コネクタ4のガイドピン部4dが嵌
合されてガイドされることにより、後述するように、横
向き位置で固定の雄コネクタ2の嵌合部2aに対して、
雄コネクタ4の嵌合部4aが横向き前進方向に移動しな
がら結合するようになる。
【0025】上記雌側ホルダー7の両側部7aは上方に
延長して位置決め部7hを形成すると共に、ダッシュボ
ード1に、この位置決め部7hが係合可能な位置決め穴
1bを形成して、雄コネクタ2の嵌合部2aと雌コネク
タ4の嵌合部4aとの結合時に、位置決め部7hを位置
決め穴1bに係合させるようになっている。
【0026】次に、上記のように構成した雄コネクタ2
と雌コネクタ4の結合手順を次に説明する。
【0027】図4(a)に示したように、結合前(組立
前)には、ダッシュボード1に雄コネクタ2が横向き位
置に固定されていると共に、インストルメントパネル3
の雌コネクタ4は横向き位置に仮係止されている。
【0028】そして、図4(b)に示したように、ダッ
シュボード1に対してインストルメントパネル3を平行
状態で接近させると(矢印A参照)、雌側ホルダー7の
位置決め部7hがダッシュボード1の位置決め穴1bに
係合すると共に、雄コネクタ2の嵌合部2aの上側下面
に雌コネクタ4の嵌合部4aの上面が当接する。なお、
この状態では、各嵌合部2a,4aの各端子は嵌合直前
である。
【0029】さらにインストルメントパネル3をダッシ
ュボード1に接近させると(矢印A参照)、図5(a)
に示したように、雌コネクタ4はガイドピン部4dが雌
側ホルダー7のカムスロット部7cでガイドされて横向
き前進方向Fに移動するようになり、インストルメント
パネル3の接近に伴って(矢印A参照)、雌コネクタ4
の嵌合部4aが雄コネクタ2の嵌合部2aに深く嵌合さ
れて雌コネクタ4の嵌合部4aの端子と雄コネクタ2の
嵌合部2aの端子とが完全嵌合されるようになる。
【0030】そして、図5(b)に示したように、イン
ストルメントパネル3をダッシュボード1にさらに接近
させると(矢印A参照)、雌コネクタ4がさらに横向き
前進方向Fに移動されて、雌コネクタ4のガイドピン部
4dが雌側ホルダー7のカムスロット部7cの下部7d
に嵌合することにより、雄コネクタ2の嵌合部2aに対
する雌コネクタ4の嵌合部4aの結合が完了する。
【0031】上記のように、ダッシュボード1に対して
インストルメントパネル3を接近させると、雌コネクタ
4の嵌合部4aが横向き前進方向Fに移動しながら雄コ
ネクタ2の嵌合部2aに対して結合が完了するようにな
る。
【0032】ところで、ダッシュボード1に対するホル
ダ5の取付位置が正規の位置からずれている場合におい
て、ダッシュボード1とインストルメントパネル3とを
正規の相対的位置関係で取り付けていると、コネクタ2
の取付位置が、例えば図6(a)の状態から図6(b)
に示すようにX方向(この図示例では上側)に変位する
場合がある。
【0033】これは、インストルメントパネル3に雌コ
ネクタ4を正規の位置に設けていると、この雌コネクタ
4に嵌合取付けした雄コネクタ2もそれに応じた位置と
なり、このとき前述したX方向での位置ずれ許容量の範
囲内で雄コネクタ2はホルダ5に対してX方向に移動す
ることにより起こる。この場合にあっても連結片2eが
撓んで被係止部2cの係止突起2dが係止部5fの係止
孔5gに入り込んだ状態を保持する。
【0034】また、同様にして、コネクタ2の取付位置
が、例えば図6(c)に示すようにY方向(この図示例
では右側)に変位している場合、このときは前述したY
方向での位置ずれ許容量の範囲内で雄コネクタ2はホル
ダ5に対してY方向に移動する。この場合にあっても、
連結片2eが撓んで、被係止部2cの係止突起2dが係
止部5fの係止孔5gに入り込んだ状態を保持する。
【0035】このようなX、Y方向の変位は、上述した
ダッシュボード1に対するホルダ5の取付け位置のずれ
により起こるだけでなく、インストルメントパネル3に
対する雌コネクタ4の取付け位置のずれや、ダッシュボ
ード1とインストルメントパネル3との相対的位置ずれ
等によっても起こるが、その場合でも連結片2eが撓ん
で係止突起2dが係止孔5gに入り込んだ状態を保持す
る。
【0036】また、図7に示すように、例えばダッシュ
ボード1に対してインストルメントパネル3が傾いて取
り付けられた場合には、ホルダ5に対して雄コネクタ2
を傾ける必要がある。このとき、前述したZ方向での位
置ずれ許容量の範囲内で雄コネクタ2はホルダ5に対し
てZ方向に移動できる。この場合にあっても、連結片2
eがダッシュボード1と垂直なZ方向に撓んで、係止突
起2dが係止孔5gに入り込んだ状態を保持する。な
お、このことは、ダッシュボード1に対してホルダ5が
傾いて取り付けられたり、インストルメントパネル3に
対して雌コネクタ4が傾いて取り付けられたりした場合
でも同様であり、係止突起2dが係止孔5gに入り込ん
だ状態を保持する。
【0037】したがって、本実施形態にあっては、連結
片が撓むように薄肉に形成されているので、雄コネクタ
2とホルダ5との相対位置が位置ずれ許容量の範囲内で
X、Y、Z方向のあらゆる方向に変位していても、確実
に雄コネクタ2をホルダ5に取付けできる。換言すれ
ば、取付けに伴うホルダ・コネクタ間の位置ずれを連結
片が撓むことにより吸収することができる。また、本実
施形態に係る雄コネクタは、連結片および被係止部をハ
ウジングと共に一体成形により形成してあり、簡単な構
造にできる。また、係止部に対して被係止部を係止させ
るに際し、コネクタをホルダに対してスライドさせるこ
とでその係止ができるので、容易に取り付けができる。
【0038】但し、前記位置ずれの許容量が著しく大き
くなる場合には、雄コネクタ2またはホルダ5や、雄コ
ネクタ2に一体的に形成した連結片2eが破損する虞れ
があるため、ホルダ5に対する雄コネクタ2の位置ずれ
許容量を規制して小さくする必要がある。
【0039】そのためには、X方向での位置ずれ許容量
の規制に関しては、図2に示すように案内溝2fの底面
間の距離W2と突起5dを除くスライド案内片5b部分
の距離W3との差(W2−W3)を余り大きくせず、上
述の破損が発生しない寸法に定めておく。
【0040】Y方向での位置ずれ許容量の規制に関して
は、図2(b)に示すように変位規制壁2bのG方向の
長さ寸法と、図2(a)に示す突起5dと隙間5cの方
向Bと反対方向側の内奥面との離隔距離との差を余り大
きくせず、上述の破損が発生しないように定めておく。
【0041】また、Z方向での位置ずれ許容量(傾きを
含む)の規制に関しては、図7に示すように変位規制壁
2bで囲まれた案内溝2fの溝幅寸法(Z方向寸法)
と、その案内溝2f内に入っている変位規制壁2b部分
の厚み寸法との差を余り大きくせず、上述の破損が発生
しないように定めておく。
【0042】なお、上記実施形態ではスライド案内片を
ホルダ側に設け、案内溝を雄コネクタ側に設けている
が、本発明はこれに限らず、スライド案内片をコネクタ
側に設け、案内溝をホルダ側に設けても良いことは勿論
である。加えて、本発明は、ホルダと雄コネクタとを連
結する場合に限らず、ホルダと雌コネクタとを連結する
場合にも適用することができる。
【0043】上記実施形態では、ダッシュボード1とイ
ンストルメントパネル(メータモジュール)3との間に
コネクタを配設するものであったが、本発明はこれに限
られるものではなく、ドアモジュール、オーバーヘッド
(ルームランプ等)モジュール、センタークラスタモジ
ュール等に対してコネクタを設ける場合にも適用できる
ことは言うまでもない。
【0044】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1にあって
は、被係止部がコネクタのハウジングに対して相対変位
できるので、被係止部を係止部に係止した状態であって
も、コネクタが係止部又は被係止部に対して変位できる
ので、ずれ吸収可能な状態で容易に取り付けでき、ま
た、被係止部がハウジングに一体に連結してあるので、
簡単な構造にできる。また、係止部に被係止部が係止さ
れた状態で、ホルダに対するコネクタ位置が変動できる
ので、ホルダとコネクタとに位置ずれが発生しても、そ
のずれをコネクタ位置の変動により吸収することができ
る。
【0045】また、ホルダに対するコネクタ位置の変動
量を規制することができるので、その変動量が大きい場
合にコネクタを取り付けたり取り外したりするときに発
生するホルダやコネクタの破損或いは連結片の破損を防
止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るコネクタ取付構造を示
す分解斜視図である。
【図2】(a)は本発明の要部であるホルダとコネクタ
とを示す斜視図であり、(b)は(a)に示すコネクタ
を上下逆にして示す斜視図である。
【図3】本発明の要部であるホルダとコネクタとの取り
付けを、時系列的に示す正面図である。
【図4】本発明で用いたコネクタである、雌コネクタと
雄コネクタとの電気的な接続を行うときの状態を時系列
的に示す正面図である。
【図5】本発明で用いたコネクタである、雌コネクタと
雄コネクタとの電気的な接続を行うときの状態を時系列
的に示す正面図である。
【図6】(a)は本発明の要部であるホルダとコネクタ
との間に位置ずれが無い場合における被係合部および連
結片の状態を主として示す模式的平面図であり、(b)
と(c)はホルダとコネクタとの間に位置ずれが発生し
た場合における被係合部および連結片の状態を主として
示す模式的平面図である。
【図7】本発明の要部であるホルダとコネクタとの間に
位置ずれが発生した場合における被係合部および連結片
の状態を主として示す側面図である。
【符号の説明】
1 ダッシュボード(第1取付け部材…車体側パネル) 1a 前面 2 雄コネクタ(第1コネクタ) 2a 嵌合部 2b 変位規制壁 2c 被係止部 2d 係止突起 2e 連結片 2f 案内溝 2g ハウジング 3 インストルメントパネル(第2取付け部材…電装モ
ジュール側パネル) 4 雌コネクタ(第2コネクタ) 4a 嵌合部 5 ホルダ 5a ハウジング 5b スライド案内片 5c 隙間 5d 突起 5e 支持壁 5f 係止部 5g 係止孔
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−245883(JP,A) 特開 平9−232047(JP,A) 特開 平8−330024(JP,A) 特開 平10−125398(JP,A) 実開 平3−104506(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 13/62 - 13/645 H01R 13/73 - 13/74

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コネクタと、そのコネクタに設けられた
    被係止部を係止させる係止部を有するホルダとを備え、
    該コネクタに相手側コネクタが電気的に接続されるコネ
    クタ取付構造であって、 該コネクタおよび該ホルダのうちの一方にスライド案内
    片が、他方にそのスライド案内片を案内する案内溝が設
    けられ、かつスライド案内片が案内溝内で変位できるよ
    うになっていると共に、コネクタのスライド方向への変
    位を規制する変位規制部が設けられ、かつ、上記コネク
    タの該被係止部が、コネクタのハウジングに、撓むよう
    薄肉に形成されている連結片を介してハウジングから浮
    いた状態で一体に連結されており、 上記案内溝によりスライド案内片が案内されることで該
    被係止部が係止部に係止されると共にコネクタがホルダ
    に取付けられ、 係止部に被係止部が係止された状態で、
    ホルダに対するコネクタの相対的位置が、相手側コネク
    タとの電気的接続を可能とすべくX、YおよびZ方向に
    変位できると共に、その相対的位置変位が、案内溝に対
    するスライド案内片の変位可能な方向であるXおよびZ
    方向において規制され、かつ変位規制部によりコネクタ
    のスライド方向であるY方向において規制されている
    とを特徴とするコネクタ取付構造。
  2. 【請求項2】 前記コネクタおよび相手側コネクタが、
    共にパネルからなる第1取付け部材と第2取付け部材の
    間に配設され、両コネクタが両取付け部材を接近させる
    ことで電気的に接続されることを特徴とする請求項1に
    記載のコネクタ取付構造。
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