JP2022115878A - 画像形成装置、制御方法およびプログラム - Google Patents

画像形成装置、制御方法およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、画像形成装置が省電力状態であっても、認証カードをかざすという1アクションで省電力状態からの復帰とユーザ認証を行うことが可能な画像形成装置を提供する。【解決手段】MFP10では、認証カード等の機器20を近接させたMFP10が省電力状態にある場合は、近距離無線部200からコントローラ100に復帰起動割込み信号を出力すると共に、機器20から認証情報を受信・蓄積する。そして、コントローラ100の起動後に認証処理を行うように構成する。【選択図】図3

Description

本発明は、画像形成装置に関し、特に、近距離無線搭載機器との間で近距離無線通信が可能な画像形成装置における省電力状態からの復帰制御技術に関する。
従来の画像形成装置には、一定時間以上にわたって動作要求がない場合に消費電力を削減した状態(いわゆる省電力状態)に移行するものがある。その実現方法として、通常動作時には動作するが省電力状態時には動作しない印刷部などの機能モジュールのクロックの供給を停止する制御などが挙げられる。
また、画像形成装置には、RFIDタグ付き認証カードを、RFIDタグリーダ/ライタを備える画像形成装置に近接させて、ユーザ認証を行うように構成されたものもある。
一方、RFIDタグとRFIDタグリーダ/ライタとの間の近距離無線通信には、Near Field Communication(NFC)の規格を利用したものが登場している。NFCの通信規約(プロトコル)では、RFIDタグとRFIDタグリーダ/ライタという組み合わせだけでなく、リーダ/ライタ同志の通信や、より高速な別経路通信への移行(ハンドオーバーと称する)が可能となる。このNFCを利用することで、例えば認証カードと画像形成装置間の認証用データの近距離無線通信だけでなく、画像形成装置の利用開始情報を表示して、ユーザが画像形成装置の利用状況を把握可能とする技術が開示されている(例えば特許文献1参照)。
特開2010-136016号公報
しかしながら、RFIDタグリーダ/ライタは消費電力が大きいため、画像形成装置が省電力状態にある場合、その電源がOFFされている。そのため、RFIDタグ付き認証カードを画像形成装置に近接させても当該画像形成装置が省電力状態から復帰しない。
また、画像形成装置が省電力状態にある場合は、装置パネルのボタン押下により省電力状態から復帰させた後に、RFIDタグ付き認証カードをかざすという2アクションが必要となり、ユーザの利便性が低いという課題がある。
さらに、特許文献1に記載の画像処理装置では、省電力状態からの復帰時間が考慮されておらず、例えばNFCでの認証データ通信時にハンドオーバーを利用するには、画像形成装置が省電力状態ではない必要がある。
そこで本発明は、画像形成装置が省電力状態であっても、認証カードをかざすという1アクションで省電力状態からの復帰とユーザ認証を行うことが可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の画像形成装置は、外部機器との間で無線通信を行う画像形成装置において、外部機器との間で無線通信が開始されると、前記画像形成装置を省電力状態から復帰させるための割込み信号を制御手段に出力し、前記画像形成装置が省電力状態から復帰する間に、前記外部機器から認証データを受信して蓄積する通信手段を備え、前記制御手段は、前記画像形成装置が省電力状態から復帰した後に、前記蓄積された認証データに基づいて認証処理を行うことを特徴とする。
本発明によれば、画像形成装置が省電力状態であっても、認証カードをかざすという1アクションで省電力状態からの復帰とユーザ認証を行うことが可能である。
本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。 省電力状態にあるMFPの近距離無線通信時の動作処理の流れを示すフローチャートである。 機器と省電力状態にあるMFPとの間の近距離無線通信時の動作処理の詳細を示すシーケンス図である。 (a)コントローラが起動するまでの間に操作部に表示される表示画面の一例を示す図、(b)認証処理結果の表示画面の一例を示す図である。 第2の実施形態における機器と省電力状態にあるMFPとの間の近距離無線通信時の動作処理の詳細を示すシーケンス図である。 機器との間の近距離無線通信時の近距離無線部の動作処理を示すフローチャートである。 MFPとの間の近距離無線通信時の機器の動作処理を示すフローチャートである。 第3実施形態における機器と省電力状態にあるMFPとの間の近距離無線通信時の動作処理の詳細を示すシーケンス図である。 機器との間の近距離無線通信時の近距離無線部200の動作処理を示すフローチャートである。 MFPとの間の近距離無線通信時の機器20の動作処理を示すフローチャートである。 MFPの近距離無線部に記憶された機器情報の更新処理の流れを示すシーケンス図である。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。
図1において、MFP(Multi Function Peripheral)10は、近距離無線搭載機器(以下、単に「機器」とする)20との間で近距離無線通信を行うことができる画像形成装置である。機器20(外部機器)は、例えばRFIDタグ付き認証カード等であるが、これに限定されるものではない。
MFP10は、以下のハードウェア構成を備える。
100は、ネットワーク通信と機器全体の制御を行うコントローラである。200は、近距離無線通信の制御を行う近距離無線部である。300は、原稿等の画像読み取りを行うリーダ部である。400は、印刷処理を実行するプリンタ部である。500は、操作パネルや表示パネル等を備えたユーザインターフェースである操作部である。
コントローラ100は、以下のハードウェア構成を備える。
101は、コントローラ100内の各部の制御を行うCPUである。102は、CPU101が実行する制御プログラムが格納されたROMである。103は、CPU101が実行する制御プログラムの実行領域や画像処理用のワークデータ用領域、および出力データ格納用領域として利用されるRAMである。
104は、画像処理を行う画像処理部である。105は、コントローラ100内の各部からの割込みを制御する割込み制御部である。106は、リーダ部300との間のデータ通信を制御する読取部I/Fである。107は、プリンタ部400との間のデータ通信を制御する印刷部I/Fである。108は、操作部500との間のデータ通信を制御する操作部I/Fである。109は、ネットワーク通信を制御するネットワークI/Fである。MFP10は、ネットワークI/F109に接続されたネットワークを介して不図示のPCやサーバ等に接続される。110は、近距離無線部200とのデータ通信を制御する近距離無線部I/Fである。
機器20は、以下のハードウェア構成を備える。
210は、機器20全体の制御を行う制御部である。220は、機器20の認証データ等を記憶する記憶部である。230は、近距離無線通信の制御を行う近距離無線部である。
次に、省電力状態にあるMFP10が機器20との間で近距離無線通信を行ったときの省電力状態からの復帰処理について説明する。
MFP10が省電力状態に移行した場合、図1における操作部I/F108、ネットワークI/F109、近距離無線部I/F110、近距離無線部200、及び操作部500にのみ電力が供給され、これら以外には電力が供給されない状態となる。
図2は、省電力状態にあるMFP10の近距離無線通信時の動作処理の流れを示すフローチャートである。なお、以下に説明する動作処理において、MFP10側の処理は、コントローラ100内のCPU101がROM102に格納もしくはRAM103に展開された制御プログラムを実行することで実現される。一方、機器20側の処理は、制御部210が近距離無線部230を介したMFP10から受信した制御コマンドを実行することで実現される。
まず、近距離無線部200が機器20との近接を検知すると(ステップS301でYES)、近距離無線部200と機器20との間で近距離無線通信が開始される(ステップS302)。このとき、近距離無線部200は、コントローラ100にMFP10の状態を問い合わせて、MFP10が省電力状態でないと判定した場合はステップS307へ進む。一方、ステップS303で省電力状態であると判定した場合、近距離無線部200は、復帰起動割込み信号をコントローラ100へ出力する(ステップS304)。
次に、近距離無線部200は、近距離無線通信によって機器20から認証データを受信して蓄積する(ステップS305)。
次に、コントローラ100が省電力状態から復帰して起動すると(ステップS306でYES)、近距離無線部200がステップS305で蓄積した認証データをコントローラ100へ送信して、コントローラ100で認証処理が行われる(ステップS307)。
次に、機器20と、MFP10内の近距離無線部200と、MFP10内のコントローラ100との間のデータ通信の流れについて図3を参照して説明する。
図3は、機器20と省電力状態にあるMFP10との間の近距離無線通信時の動作処理の詳細を示すシーケンス図である。
図3において、MFP10の近距離無線部200が機器20との近接を検知すると(S400)、機器20に対して近距離無線のモード問合せを送信する(S410)。
機器20は、近距離無線のモード問合せの応答として、NFCカード(カードエミュレーションモード)のモードであることを返信する(S401)。
次に、MFP10の近距離無線部200は、近距離無線の処理問合せを送信する(S411)。
機器20は、近距離無線の処理問合せの応答として、認証処理を返信する(S402)。
次に、近距離無線部200がコントローラ100へ復帰起動割込み信号(S412)を出力すると(S413)、コントローラ100の起動までの時間に、操作部500のパネル501に図4(a)に示すような省電力状態から復帰中である旨の表示を行う。コントローラ100が省電力状態(S420)からの復帰を開始(S421)してからコントローラ100が起動(S422)するまでの時間が省電力状態からの復帰時間である。本実施形態では、約10秒としている。
次に、コントローラ100が省電力状態から復帰して起動すると(S422)、近距離無線部200は、蓄積していた認証データをコントローラ100へ送信する(S415)。
コントローラ100は、受信した認証データを用いて認証処理を行い(S423)、認証処理が終了すると、図4(b)に示すような認証結果を操作部500のパネル501に表示する(S424)。なお、図4(a)および図4(b)において、501がパネルであり、502は操作ボタンである。
以上説明したように、認証カード等の機器20を近接させたMFP10が省電力状態にある場合は、近距離無線部200からコントローラ100に復帰起動割込み信号を出力すると共に、機器20から認証情報を受信・蓄積する。そして、コントローラ100の起動後に認証処理を行うように構成する。これにより、画像形成装置が省電力状態でも、認証カードをかざす1アクションで省電力状態からの復帰とユーザ認証を行うことが可能となる。
[第2の実施形態]
本発明の第2の実施の形態では、図1および図2に示す構成が上記第1の実施の形態と同じであり、第1の実施の形態と同様の部分については、同一の符号を用いてその説明を省略する。以下に、上記第1の実施の形態と異なる点のみを説明する。
第2の実施形態では、機器20が別経路通信手段と表示手段を備えることから、近距離無線通信で送受信される情報と認証処理結果の表示方法が異なる。別経路通信手段としては、例えば、WLANやBluetooth(登録商標)などNFCよりもデータ通信速度が速いものを指す。表示手段としては、液晶表示パネルなどを指し、制御部210と近距離無線部230に接続されているものとする。なお、省電力状態にあるMFP10の近距離無線通信時の動作処理の流れは図2と同じであるため、それらの説明は割愛する。
図5は、第2の実施形態における機器20と省電力状態にあるMFP10との間の近距離無線通信時の動作処理の詳細を示すシーケンス図である。
図5において、MFP10の近距離無線部200が機器20との近接を検知すると(S600)、機器20に対して近距離無線のモード問合せを送信する(S610)。
機器20は、近距離無線のモード問合せの応答として、NFCリーダライタのモードであることを返信する(S601)。
次に、MFP10の近距離無線部200は、近距離無線の処理と別経路通信設定の問合せを送信する(S611)。
機器20は、S611の問合せ応答として、認証処理と別経路通信設定(例えばWLAN設定など)の情報を返信する(S602)。
次に、近距離無線部200がコントローラ100へ復帰起動割込み信号(S612)を出力すると(S613)、コントローラ100の起動までの時間に、操作部500のパネル501に図4(a)に示すような省電力状態から復帰中である旨の表示を行う。コントローラ100が省電力状態(S620)からの復帰を開始(S621)からコントローラ100が起動(S622)するまでの時間が省電力状態からの復帰時間である。本実施形態では、約10秒としている。
次に、コントローラ100が省電力状態から復帰して起動すると(S622)、近距離無線部200は、蓄積していた認証データをコントローラ100へ送信する(S615)。
コントローラ100は、受信した認証データを用いて認証処理を行い(S623)、認証処理が終了すると、認証結果を別経路通信により機器20へ通知する(S624)。
機器20は、液晶表示パネルなどの表示手段に図4(b)に示すような認証結果を表示する(S604)。
次に、図5に示す近距離無線通信時の近距離無線部200と機器20のそれぞれの動作処理の詳細について説明する。
図6は、機器20との間の近距離無線通信時の近距離無線部200の動作処理を示すフローチャートである。
近距離無線部200は、近距離無線通信(NFC近接)を開始すると(ステップS701)、機器20(NFC通信相手)に対して、モードを問い合わせる(ステップS702)。ここでモードとは、NFCにおける動作モードのことであり、リーダライタのモードまたはカード(カードエミュレーション)のモードのいずれかである。
機器20のモード問合せの応答がリーダライタであった場合(ステップS702でYES)、ステップS703に進む。一方、機器20のモード問合せの応答がカードであった場合(ステップS702でNO)、近距離無線部200は、コントローラ100に対して、復帰起動割込み信号を出力する(ステップS709)。さらに、ステップS709では、機器20から要求される処理が認証処理であると予め限定して、機器20からの認証データを受信して、ステップS707へ進む。
ステップS703では、近距離無線部200は、機器20に対して、処理と別経路通信設定を問い合わせる。次に、近距離無線部200は、コントローラ100に対して、復帰起動割込み信号を出力(ステップS704)した後、機器20に対して、認証データの送信を要求する(ステップS705)。
次に、近距離無線部200は、機器20からの認証データを受信する(ステップS706)。ここで、コントローラ100が省電力状態から復帰して起動していれば(ステップS707でYES)、近距離無線部200は、コントローラ100へ認証データを送信して(ステップS708)、本処理を終了する。
図7は、MFP10との間の近距離無線通信時の機器20の動作処理を示すフローチャートである。
機器20は、近距離無線通信(NFC近接)を開始すると(ステップS801)、MFP10の近距離無線部200(NFC通信相手)に対して、自身の動作モードを応答する(ステップS802)。機器20のモード問合せの応答がリーダライタのモードである場合(ステップS802でYES)、機器20は、MFP10の近距離無線部200に対して、処理と別経路通信設定として、認証処理とWLAN通信設定を応答する(ステップS803)。
次に、機器20は、MFP10の近距離無線部200に対して、認証データを送信する(ステップS804)。ここで、別経路通信によって、MFP10のコントローラ100から認証処理結果の通知があれば(ステップS805でYES)、液晶表示パネルなどの表示手段で認証結果を表示する(ステップS806)。
一方、ステップS802において、機器20のモード問合せの応答がカードのモードである場合(ステップS802でNO)、機器20は、MFP10の近距離無線部200に対して、認証データを送信して(ステップS807)、本処理を終了する。
以上説明したように、第2の実施形態によれば、NFCによる認証データ通信の後でも、面倒な通信設定なしに別経路での通信確立が可能となり、近距離無線搭載機器のユーザの利便性を向上させることができる。
[第3の実施形態]
本発明の第3の実施の形態では、図1および図2に示す構成が上記第1及び上記第2の実施の形態と同じであり、第1の実施の形態及び第2の実施の形態と同様の部分については、同一の符号を用いてその説明を省略する。以下に、上記第1及び第2の実施の形態と異なる点のみを説明する。
第3の実施形態では、機器20がスマートフォン等のモバイル機器であり、アプリケーション(例えばモバイルプリント用アプリケーション)が実装されている。また、機器20は、上記第2の実施形態と同様に、別経路通信(例えばWLANやBluetooth(登録商標)などNFCよりもデータ通信速度が速いもの)手段と、液晶表示パネルなどの表示手段とを備える。
なお、認証データ通信と処理(ステップS306)は、第2の実施の形態と同じであるため、詳細な説明は割愛する。また、省電力状態にあるMFP10の近距離無線通信時の動作処理の流れは図2と同じであるため、それらの説明は割愛する。
図8は、第3実施形態における機器20と省電力状態にあるMFP10との間の近距離無線通信時の動作処理の詳細を示すシーケンス図である。
図8において、MFP10の近距離無線部200が機器20との近接を検知すると(S900)、機器20に対して近距離無線のモード問合せを送信する(S910)。
次に、機器20は、近距離無線のモード問合せの応答として、NFCリーダライタのモードであることを返信する(S901)。
次に、MFP10の近距離無線部200は、近距離無線の処理と別経路通信設定の問合せを送信する(S911)。
機器20は、ステップS911の問合せ応答として、認証処理と別経路通信設定(例えばWLAN設定など)の情報を返信する(S902)。
次に、近距離無線部200がコントローラ100へ復帰起動割込み信号(S912)を出力した後(S913)、機器に20に認証データ送信要求と共に、アプリケーション実装有無の問合せと機器情報を送信する。この機器情報には、MFP10の仕様(カラー/モノクロ対応、両面印刷可否、対応紙サイズ(A3/A4))や給紙状態などが含まれるが、これらに限定されるものではない。
次に、機器20は、認証データと一緒に、アプリケーション実装有無の問合せの応答として、アプリケーション実装有りの旨を応答し(S903)、機器情報を受信して、当該機器情報を元にアプリケーションでの先行設定を行う(S904)。なお、S905,S914,S915,S921,S922,S923,S924は、図5のS605,S614,S615,S621,S622,S623,S624と同じなので、それらの説明は省略する。
次に、図8に示す近距離無線通信時の近距離無線部200と機器20のそれぞれの動作処理の詳細について説明する。
図9は、機器20との間の近距離無線通信時の近距離無線部200の動作処理を示すフローチャートである。
近距離無線部200は、近距離無線通信(NFC近接)を検知すると(ステップS1001)、機器20(NFC通信相手)に対して、モードを問い合わせる(ステップS1002)。ここでモードとは、NFCにおける動作モードのことであり、リーダライタのモードまたはカード(カードエミュレーション)のモードのいずれかである。
機器20のモード問合せの応答がリーダライタであった場合(ステップS1002でYES)、ステップS1003へ進む。一方、機器20のモード問合せの応答がカードであった場合(ステップS1002でNO)、近距離無線部200は、コントローラ100に対して、復帰起動割込み信号を出力する(ステップS1009)。さらに、ステップS1009では、機器20から要求される処理が認証処理であると予め限定して、機器20からの認証データを受信して、ステップS1007へ進む。
ステップS1003では、近距離無線部200は、機器20に対して、処理と別経路通信設定を問い合わせる。次に、近距離無線部200は、コントローラ100に対して、復帰起動割込み信号を出力する(ステップS1004)。
次に、近距離無線部200は、機器20に対して、認証データの送信を要求すると共に、アプリケーション実装問合せと機器情報を送信する(ステップS1005)。
次に、近距離無線部200は、機器20からの認証データを受信する(ステップS1006)。ここで、コントローラ100が省電力状態から復帰して起動していれば(ステップS1007でYES)、近距離無線部200は、コントローラ100へ認証データを送信して(ステップS1008)、本処理を終了する。
図10は、MFP10との間の近距離無線通信時の機器20の動作処理を示すフローチャートである。
機器20は、近距離無線通信(NFC近接)を開始すると(ステップS1101)、MFP10の近距離無線部200(NFC通信相手)に対して、自身の動作モードを応答する(ステップS1102)。機器20のモード問合せの応答がリーダライタのモードである場合(ステップS1102でYES)、機器20は、MFP10の近距離無線部200に対して、処理と別経路通信設定として、認証処理とWLAN通信設定を応答する(ステップS1103)。
次に、機器20は、MFP10の近距離無線部200に対して、認証データを送信する(ステップS1104)。
次に、機器20がアプリケーションを実装していると判定した場合(ステップS1105でYES)、MFP10の近距離無線部200(NFC通信相手)から機器情報を受信して、アプリケーションでの先行設定を行う(ステップS1106)。ここで、別経路通信によって、MFP10のコントローラ100から認証処理結果の通知があれば(ステップS1107でYES)、液晶表示パネルなどの表示手段で認証結果を確認する(ステップS1108)。
一方、ステップS1102において、機器20のモード問合せの応答がカードのモードである場合(ステップS1102でNO)、機器20は、MFP10の近距離無線部200に対して、認証データを送信して(ステップS1109)、本処理を終了する。
このように、画像形成装置が省電力状態から復帰する間に、機器20がMFP10の機器情報を受信して当該機器情報に基づいて、実装されているアプリケーションの先行設定を行う。これにより、画像形成装置が省電力状態でも、スマートフォン等のモバイル機器を画像形成装置に近づけるだけで省電力状態からの復帰とモバイル機器に実装されているアプリケーションの先行設定を行うことが可能となる。
図11は、MFP10の近距離無線部200に記憶された機器情報の更新処理の流れを示すシーケンス図である。図示例では、MFP10が省電力状態でない(スタンバイ状態である)場合の機器20との動作を示す。
MFP10のコントローラ100は、ジョブが終了すると(S1220)、近距離無線部200へ機器情報を送信して(S1221)、スタンバイ状態に移行する(S1222)。
次に、MFP10の近距離無線部200は、コントローラ100から機器情報を受信すると、当該機器情報を記憶部220に記憶する(S1210)。
機器20の近接(S1200)から始まる近距離無線通信は、図3と同様である。なお、MFP10が省電力状態ではない(スタンバイ状態である)ので、機器20から送信された(S1203)認証データは、MFP10の近距離無線部200からすぐさまコントローラ100へ送信される。そして、ジョブ終了後(S1225)に、MFP10のコントローラ100は、機器情報を更新して(例えば給紙状態を変更)、近距離無線部200へ送信する(S1226)。
MFP10の近距離無線部200は、受信した機器情報をRAM103等に記憶する(S1214)。その後、MFP10のコントローラ100は、省電力状態へと移行し(S1228)、省電力状態となる(S1229)。
このように、MFP10でジョブが終了する毎に近距離無線部200の機器情報が更新されるので、近接された機器20に対して最新の機器情報を送信することが可能となる。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
100 コントローラ
200 近距離無線部
101 CPU
102 ROM
103 RAM
105 割込み制御部
109 ネットワークI/F
110 近距離無線部I/F
20 近距離無線搭載機器
210 制御部
本発明は、画像形成装置、制御方法およびプログラムに関し、特に、近距離無線搭載機器との間で近距離無線通信が可能な画像形成装置における省電力状態からの復帰制御技術に関する。
そこで本発明は、画像形成装置が省電力状態であっても、認証カードをかざすという1アクションで省電力状態からの復帰とユーザ認証を行うことが可能な画像形成装置、制御方法およびプログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の画像形成装置は、画像処理装置において、省電力状態を取り得るコントローラと、近距離無線通信を利用するモバイル機器の検知にしたがって、前記コントローラを前記省電力状態から復帰させる復帰手段と、前記近距離無線通信を介して前記モバイル機器から認証情報を取得し、前記取得した認証情報を前記コントローラが省電力状態である間において保持し、前記コントローラの復帰後に前記取得した認証情報を前記コントローラに送信する手段と、を有し、前記コントローラは、前記省電力状態からの復帰にしたがって、前記認証情報に基づく認証のための処理の少なくとも一部を実行することを特徴とする。

Claims (1)

  1. 外部機器との間で無線通信を行う画像形成装置において、
    外部機器との間で無線通信が開始されると、前記画像形成装置を省電力状態から復帰させるための割込み信号を制御手段に出力し、前記画像形成装置が省電力状態から復帰する間に、前記外部機器から認証データを受信して蓄積する通信手段を備え、
    前記制御手段は、前記画像形成装置が省電力状態から復帰した後に、前記蓄積された認証データに基づいて認証処理を行うことを特徴とする画像形成装置。
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