JP2022114572A - 脱穀装置の扱胴 - Google Patents

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Abstract

【課題】扱胴に搬送されてくる穀稈量の変動が大きい場合にも脱穀処理を効率良く行うことができる脱穀装置の扱胴を提案する。【解決手段】回転軸(30)に軸心視において、第1プレート(42)と第2プレート(61)におけるドラム(50)のドラム側板(59)の外周部に、複数の扱歯(71)が立設された支持部(72)を設け、第1プレート(42)に支持部(72)の前部を前ステー(73)を介して連結し、第2プレート(61)に支持部(72)の後部を後ステー(74)を介して連結し、回転軸(30)に軸心視において、前ステー(73)の前連結部(73A)に、ドラム側板(59)と平行な長軸を有する前長穴(73C)を形成し、回転軸(30)に軸心視において、後ステー(74)の後連結部(74A)に、ドラム側板(59)と平行な長軸を有する後長穴(74C)を形成した。【選択図】図7

Description

本発明は、脱穀装置の扱胴に関するものである。
従来、脱穀装置の扱室の回転軸に前後方向に所定の間隔を隔てて設けられた複数の円形状のプレートに、左右方向の縦断面が六角形に形成されたドラムを架設し、ドラムの外周部に径方向に所定の間隔を隔てて複数の扱歯を備える前後方向に延在する支持部を架設する技術が提案されている。
特開2016-187327号公報
しかし、特許文献1の技術においては、扱歯の歯先の回転軌跡の外周径や後退角を変更することができないので、扱胴に搬送されてくる穀稈量の変動が大きい場合には脱穀処理の効率が低下するという問題があった。
そこで、本発明の主たる課題は、扱胴に搬送されてくる穀稈量に応じて扱歯の歯先の回転軌跡の外周径や後退角を調整して、扱胴に搬送されてくる穀稈量の変動が大きい場合にも脱穀処理を効率良く行うことができる脱穀装置の扱胴を提案することにある。
上記課題を解決した本発明は次のとおりである。
すなわち、請求項1記載の発明は、前後方向に延在する回転軸(30)の前部に円形状の第1プレート(42)を設け、該回転軸(30)の後部に円形状の第2プレート(61)を設け、前記第1プレート(42)と第2プレート(61)に左右方向の縦断面が六角形状のドラム(50)を架設した脱穀装置の扱胴において、
前記回転軸(30)に軸心視において、前記第1プレート(42)と第2プレート(61)におけるドラム(50)のドラム側板(59)の外周部に、複数の扱歯(71)が立設された支持部(72)を設け、前記第1プレート(42)に支持部(72)の前部を前ステー(73)を介して連結し、前記第2プレート(61)に支持部(72)の後部を後ステー(74)を介して連結し、前記回転軸(30)に軸心視において、前記前ステー(73)の前連結部(73A)に、前記ドラム側板(59)と平行な長軸を有する前長穴(73C)を形成し、前記回転軸(30)に軸心視において、前記後ステー(74)の後連結部(74A)に、前記ドラム側板(59)と平行な長軸を有する後長穴(74C)を形成したことを特徴とする脱穀装置の扱胴である。
請求項2記載の発明は、前記回転軸(30)における第1プレート(42)と第2プレート(61)の中間部に、左右方向の縦断面が六角形状の固定部(80)を設け、前記ドラム(50)を、前記第1プレート(42)と固定部(80)に架設される左右方向の縦断面が六角形状の前ドラム(51)と、前記固定部(80)と第2プレート(61)に架設される左右方向の縦断面が六角形状の後ドラム(55)で形成し、前記固定部(80)の固定部側板(82)に支持部(72)の前後方向の中間部を中間ステー(75)を介して連結し、平面視において、前記中間ステー(75)の中間連結部(75A)に、前記固定部側板(82)の左右方向に平行な長軸を有する中間長穴(75C)を形成した請求項1記載の脱穀装置の扱胴である。
請求項3記載の発明は、前記回転軸(30)に軸心視において、前記中間ステー(75)の中間支持部(75B)の回転方向の下手側部を回転方向の上手側に向かって直線状に傾斜させて形成した請求項2記載の脱穀装置の扱胴である。
請求項4記載の発明は、前記中間支持部(75B)の回転方向の下手側部の傾斜角度(θ1)を、回転方向の下手側に隣接する固定部側板(82)の傾斜角度(θ2)よりも小さく形成した請求項3記載の脱穀装置の扱胴である。
請求項5記載の発明は、前記回転軸(30)に軸心視において、前記中間ステー(75)の中間支持部(75B)の径方向の長さを、前記前ステー(73)の前支持部(73B)と後ステー(74)の後支持部(74B)の径方向の長さよりも長く形成した請求項2~4のいずれか1項に記載の脱穀装置の扱胴である。
請求項1記載の発明によれば、回転軸(30)に軸心視において、第1プレート(42)と第2プレート(61)におけるドラム(50)のドラム側板(59)の外周部に、複数の扱歯(71)が立設された支持部(72)を設け、第1プレート(42)に支持部(72)の前部を前ステー(73)を介して連結し、第2プレート(61)に支持部(72)の後部を後ステー(74)を介して連結し、回転軸(30)に軸心視において、前ステー(73)の前連結部(73A)に、ドラム側板(59)と平行な長軸を有する前長穴(73C)を形成し、回転軸(30)に軸心視において、後ステー(74)の後連結部(74A)に、ドラム側板(59)と平行な長軸を有する後長穴(74C)を形成したので、扱胴に搬送されてくる穀稈の穀稈量、すなわち圃場の穀稈の植立状態等に応じて前ステー(73)と後ステー(74)をドラム側板(59)に対して平行に移動させて、穀稈量に最適な扱歯(71)の歯先の回転軌跡の外周径と後退角を調整して脱穀処理を効率良く行うことができる。
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明による効果に加えて、回転軸(30)における第1プレート(42)と第2プレート(61)の中間部に、左右方向の縦断面が六角形状の固定部(80)を設け、ドラム(50)を、第1プレート(42)と固定部(80)に架設される左右方向の縦断面が六角形状の前ドラム(51)と、固定部(80)と第2プレート(61)に架設される左右方向の縦断面が六角形状の後ドラム(55)で形成し、固定部(80)の固定部側板(82)に支持部(72)の前後方向の中間部を中間ステー(75)を介して連結し、平面視において、中間ステー(75)の中間連結部(75A)に、固定部側板(82)の左右方向に平行な長軸を有する中間長穴(75C)を形成したので、前後方向の長さが長い扱胴であってもドラム(50)や支持部(72)の変形を抑制することができる。
請求項3記載の発明によれば、請求項2記載の発明による効果に加えて、回転軸(30)に軸心視において、中間ステー(75)の中間支持部(75B)の回転方向の下手側部を回転方向の上手側に向かって直線状に傾斜させて形成したので、前ドラム(51)から後ドラム(55)に搬送されてくる穀稈が中間支持部(75B)に絡み付くのを抑制して、穀稈を後ドラム(55)に効率良く搬送することができる。
請求項4記載の発明によれば、請求項3記載の発明による効果に加えて、中間支持部(75B)の回転方向の下手側部の傾斜角度(θ1)を、回転方向の下手側に隣接する固定部側板(82)の傾斜角度(θ2)よりも小さく形成したので、前ドラム(51)から後ドラム(55)に搬送されてくる穀稈が中間支持部(75B)に絡み付くのをより抑制して、穀稈を後ドラム(55)により効率良く搬送することができる。
請求項5記載の発明によれば、請求項2~4のいずれか1項に記載の発明による効果に加えて、回転軸(30)に軸心視において、中間ステー(75)の中間支持部(75B)の径方向の長さを、前ステー(73)の前支持部(73B)と後ステー(74)の後支持部(74B)の径方向の長さよりも長く形成したので、前ドラム(51)と支持部(72)の間に形成される空間と後ドラム(55)と支持部(72)の間に形成される空間が連続して、穀稈を前ドラム(51)から後ドラム(55)にさらに効率良く搬送することができる。
コンバインの正面図である。 コンバインの左側面図である。 コンバインの平面図である。 脱穀装置の前後方向の縦断面図である。 扱胴の側面図である。 同扱胴の組立説明図である。 同扱胴のロータの前部の正面図である。 同扱胴のロータの中間部の正面図である。 選別室の前壁のケーシングの説明図である。
図1~3に示すように、汎用コンバインは、機体フレーム1の下側に土壌面を走行する左右一対のクローラからなる走行装置2が設けられ、機体フレーム1の前側に圃場の穀稈を収穫する刈取前処理装置3が設けられ、刈取前処理装置3の後方左側に収穫された穀稈を脱穀・選別処理する脱穀装置4が設けられ、刈取前処理装置3の後方右側に操縦者が搭乗する操縦部5が設けられている。
操縦部5の下側にエンジンを内装するエンジンルーム6が設けられ、操縦部5の後側に脱穀・選別処理された穀粒を貯留するグレンタンク7が設けられ、グレンタンク7の後側に穀粒を外部に排出する排出オーガ8が設けられている。
刈取前処理装置3は、圃場の穀稈を起立させながら後側に搬送する搬送装置3Aと、搬送装置3Aの後側下部に搬送された穀稈の株元を切断する刈刃装置3Bと、搬送装置3Aの後側に搬送された穀稈を左側に寄せ集めるオーガ装置3Cと、寄せ集められた穀稈を脱穀装置4に搬送するフィーダハウス3Dから構成されている。
図4に示すように、脱穀装置4は、穀稈を脱穀する扱室10と、脱穀された穀粒を選別する選別室20から形成されている。
扱室10の前後壁には、フィーダハウス3Dから搬送されてくる穀稈を脱穀する扱胴11が架設され、扱胴11の下側には、扱胴11の外周下部に沿って半円弧形状に形成された受網12が設けられている。また、扱胴11の上部は、開閉可能な扱胴カバー(図示省略)で覆われており、扱胴カバーの内周部には、穀稈を扱室10の後部に案内する送塵板が設けられている。
選別室20の上部には、扱室10から漏下してくる穀粒を選別処理する揺動選別装置21が設けられている。揺動選別装置21の下部には、前側から順に、揺動選別装置21に選別風を送風する唐箕25と、唐箕25の後方に選別風の送風方向を変更する風割26と、揺動選別装置21から漏下してくる穀粒をグレンタンク7に搬送する1番螺旋27と、揺動選別装置21の後部から漏下してくる枝梗等が付着した穀粒を揺動選別装置21の前部の選別棚に再搬送する2番螺旋28が設けられている。
図5,6に示すように、扱胴11は、扱室10の前後壁に回転自在に架設される回転軸30と、回転軸30の前部に支持された中空の円錐台形状のインペラ40と、回転軸30におけるインペラ40の後側に支持された中空の六角筒形状のドラム50と、回転軸30におけるドラム50の後側に支持された中空の円筒状の円筒ドラム60と、ドラム50の外周部に円周方向に所定角度を隔てて設けられた前後方向に延在する扱歯支持杆のロータ70から形成されている。
(回転軸)
回転軸30の前端部には、インペラ40の前板41が連結される円形状の前端板31が設けられ、回転軸30の前部には、インペラ40の後板(請求項の「第1プレート」)42が連結される円形状の前板32が設けられ、回転軸30の後端部には、円筒ドラム60の前板(請求項の「第2プレート」)61が連結される円形状の後板34が設けられている。
回転軸30における前板32と後板34の前後方向の中間部には円形状の中板33が設けられ、中板33の後面には、ロータ70の前後方向の中間部を支持する中空の六角筒形状の固定部80が設けられている。
固定部80の前板81の前面は、回転軸30の中板33の後面に前板81の後方から前方に挿入されたボルトによって連結され、円筒ドラム60の前板61の前面は、回転軸30の後板34の後面に前板61の後方から前方に挿入されたボルトによって連結されている。
(インペラ)
インペラ40は、円形状の前板41と、前板41よりも径が大きい円形状の後板42と、前板41と後板42の外周部を連結する側板43から形成されている。
側板43の外周面には、インペラ40の前部に搬送された穀稈をインペラ40の後部に搬送する上下一対の搬送螺旋44が立設されている。これにより、インペラ40に移送されてきた穀稈をインペラ40の前部から後部に効率よく搬送してロータ70に移送することができる。
搬送螺旋44の前面には、円周方向に所定角度を隔てて側板43と搬送螺旋44の前面下部を連結する略三角形状の補強リブ45が設けられている。これにより、搬送螺旋44の剛性を高めて、穀稈から搬送螺旋44に加わる負荷による搬送螺旋44の変形を抑制することができる。
回転軸30の前端板31の前面は、インペラ40の前板41の後面に前板41の前方から後方に挿入される締結手段であるボルトによって連結され、回転軸30の前板32の前面は、インペラ40の後板42の後面に前板32の後方から前方に挿入されるボルトによって連結されている。
(ドラム)
ドラム50は、インペラ40の後板42と固定部80の前板81に連結される左右方向の縦断面が六角形状の前ドラム51と、固定部80の側板(請求項の「固定部側板」)82と円筒ドラム60の前板61に連結される左右方向の縦断面が六角形状の後ドラム55から形成されている。なお、本実施形態では、ドラム50の左右方向の縦断面を六角形状に形成しているが3~8角形状等の任意の多角形状に形成することができる。
前ドラム51は、前ドラム51の一側を形成する上側前ドラム52と他側を形成する下側前ドラム53から形成されている。なお、上側前ドラム52の側板59Aの下端部と下側前ドラム53は側板59Aの上端部をボルトで連結することにより前ドラム51を形成することができる。これにより、前ドラム51を容易に形成することができる。
上側前ドラム52の前端部には、径方向の内側に向かって延在する上側前連結部52Aが形成され、上側前ドラム52の後端部には、径方向の内側に向かって延在する上側後連結部52Bが形成されている。また、下側前ドラム53の前端部には、径方向の内側に向かって延在する下側前連結部53Aが形成され、下側前ドラム53の後端部には、径方向の内側に向かって延在する下側後連結部53Bが形成されている。これにより、前ドラム51を上側前連結部52Aと下側前連結部53Aを介してインペラ40の後板42に容易に連結することができ、上側後連結部52Bと下側後連結部53Bを介して固定部80の前板81に容易に連結することができる。
上側前ドラム52の上側の頂部58Aから回転方向の上手側に延在する側板59Aと下手側に延在する側板59Aには、開口部52Cが形成され、開口部52Cは、着脱自在な左右方向の縦断面が三角形状の覆い材52Dで覆われている。また、下側前ドラム53の下側の頂部58Aから回転方向の上手側に延在する側板59Aと下手側に延在する側板59Aには、開口部53Cが形成され、開口部53Cは、着脱自在な左右方向の縦断面が三角形状の覆い材53Dで覆われている。これにより、開口部52C、53Cから器具を挿入して、前ドラム51をインペラ40の後板42と固定部80の前板81に容易に連結することができる。なお、インペラ40から移送されてくる穀稈を効率よく後方に搬送するために、前ドラム51の頂部58Aをインペラ40の搬送螺旋44の終端部の後方に位置させるのが好ましい。
前ドラム51の上側前連結部52Aと下側前連結部53Aの前面は、インペラ40の後板42の後面に上側前連結部52Aと下側前連結部53Aの後方から前方に挿入されるボルトによって連結されている。また、前ドラム51の上側後連結部52Bと下側後連結部53Bの後面は、固定部80の前板81の前面に前板81の後方から前方に挿入されるボルトによって連結されている。
後ドラム55は、後ドラム55の一側を形成する上側後ドラム56と他側を形成する下側後ドラム57から形成されている。なお、上側後ドラム56の側板59Bの下端部と下側後ドラム57は側板59Bの上端部をボルトで連結することにより後ドラム55を形成することができる。これにより、後ドラム55を容易に形成することができる。なお、本実施形態においては、前ドラム51と後ドラム55の径方向の大きさを同一にしているが、後ドラム55の径方向の大きさを前ドラム51よりも小さく形成することもできる。また、本明細書では側板59Aと側板59Bを総称して側板(請求項の「ドラム側板」)59という。
上側後ドラム56の後端部には、径方向の内側に向かって延在する上側後連結部56Bが形成されている。また、下側後ドラム57の後端部には、径方向の内側に向かって延在する下側後連結部57Bが形成されている。これにより、後ドラム55を上側後連結部52Bと下側後連結部53Bを介して円筒ドラム60の前板61に容易に連結することができる。なお、上側後ドラム56に上側前ドラム52と同様な開口部を形成し、下側後ドラム57に下側前ドラム53と同様な開口部を形成することもできる。
後ドラム55の上側後連結部56Bと下側後連結部57Bの前部の内周面は、固定部80の側板82の外周面に上側後連結部56Bと下側後連結部57Bの径方向の外方から内方に挿入されるボルトによって連結されている。また、後ドラム55の上側後連結部56Bと下側後連結部57Bの後面は、円筒ドラム60の前板61の前面に前板61の後方から前方に挿入されるボルトによって連結されている。
(円筒ドラム)
円筒ドラム60は、円形状の前板61と、前板61の後面に形成された円筒状の筒部62と、筒部62の後部を覆う円形状の覆い材63と、覆い材63の後面に装着される前後方向の縦断面がチェンネル形状の後板64から形成されている。これにより、扱胴11に搬送されてきた穀稈が回転軸30の後部に巻き付くのを防止することができる。
(ロータ)
ロータ70は、複数の丸棒状の扱歯71と、扱歯71の基部を支持する丸パイプ状の支持部72と、支持部72の前部を支持する前後方向の縦断面がアングル形状の前ステー73と、支持部72の後部を支持する前後方向の縦断面がアングル形状の後ステー74と、支持部72の前後方向の中心部を支持する前後方向の縦断面がチェンネル形状の中間ステー75から形成されている。これにより、ロータ70の前部を前ステー73を介してインペラ40の後板42の後面に容易に連結することができ、ロータ70の後部を後ステー74を介して円筒ドラム60の前板61の前面に容易に連結することができ、ロータ70の前後方向の中間部を中間ステー75を介して固定部80の側板82に容易に連結することができる。
支持部72には、前後方向に所定の間隔を隔てて扱歯71が支持され、支持部72の後部には、穀稈を扱胴11の後部から外部に勢いよく排出するために板形状の跳ね出し板76が着脱自在に支持されている。これにより、ドラム50の後部に搬送されてきた穀稈を扱胴11の外部に勢いよく放出することができる。
図7に示すように、前ステー73は、インペラ40の後板42に連結される板状の前連結部73Aと、前連結部73Aの外周部から後方に向かって延在して支持部72の前部を支持する板状の前支持部73Bから形成されている。前連結部73Aには、前ドラム51の頂部58Aと頂部58Aの間の側板59Aに平行な長軸を有する前長穴73Cが形成されている。また、前連結部73Aは、後板42の後面に前連結部73Aの後方から挿入される2本のボルトによって連結されている。これにより、前ステー73の前連結部73Aを前ドラム51の側板59Aに平行に移動させることができる。
後ステー74は、円筒ドラム60の前板61に連結される板状の後連結部74Aと、後連結部74Aの外周部から前方に向かって延在して支持部72の後部を支持する板状の後支持部74Bから形成されている。後連結部74Aには、後ドラム55の頂部58Aと頂部58Aの間の側板59Bに平行な長軸を有する後長穴74Cが形成されている。また、後連結部74Aは、前板61の前面に後連結部74Aの前方から挿入される2本のボルトによって連結されている。これにより、後ステー74の後連結部74Aを後ドラム55の側板59Bに平行に移動させることができる。また、本明細書では頂部58Aと頂部58Bを総称して頂部58という。
図8に示すように、中間ステー75は、固定部80の側板82に連結される板状の中間連結部75Aと、中間連結部75Aの前部と後部からそれぞれ径方向の外側に向かって延在して支持部72の中間部を支持する板状の中間支持部75Bから形成されている。中間連結部75Aには、固定部80の側板82に平行な長軸を有する中間長穴75Cが形成されている。また、中間連結部75Aは、側板82の外周面に中間連結部75Aの外方から挿入される2本のボルトによって連結されている。これにより、中間ステー75の中間連結部75Aを固定部80の側板82に沿って移動させることができる。
中間ステー75の中間支持部75Bの径方向の長さを、前ステー73の前支持部73Bと後ステー74の後支持部74Bの径方向の長さよりも長く形成するこの好ましい。これにより、前ドラム51とロータ70の間に形成される空間と後ドラム55とロータ70の間に形成される空間の連続性が確保されて、穀稈を前ドラム51から後ドラム55に効率良く搬送することができる。
図7,8に示すように、前ステー73の前連結部73Aを前ドラム51の側板59Aに平行に、後ステー74の後連結部74Aを後ドラム55の側板59Bに平行に、中間ステー75の中間連結部75Aを固定部80の側板82に沿って回転方向の上手側位置Aから下手側位置Bに、あるいは、下手側位置Bから上手側位置Aに移動させてロータ70の扱歯71の歯先の回転軌跡の外周径と、扱歯71の後退角を変化させることができる。
前ステー73は、前連結部73Aの回転方向の上手側端部が側板59Aの回転方向の上手側端部に位置する上手側位置Aと前連結部73Aの回転方向の下手側端部が側板59Aの回転方向の下手側端部に位置する下手側位置Bの間を移動させることができる。
中間ステー75は、中間連結部75Aの回転方向の上手側端部が側板82の回転方向の上手側端部に位置する上手側位置Aと中間連結部75Aの回転方向の下手側端部が側板82の回転方向の下手側端部に位置する下手側位置Bの間を移動させることができる。
後ステー74は、後連結部74Aの回転方向の上手側端部が側板59Bの回転方向の上手側端部に位置する上手側位置Aと後連結部74Aの回転方向の下手側端部が側板59Bの回転方向の下手側端部に位置する下手側位置Bの間を移動させることができる。
これにより、圃場に植立された穀稈が多く、刈取前処理装置3から脱穀装置4に多量の穀稈が搬送される場合には、前ステー73と、後ステー74と、中間ステー75を回転方向の上手側位置Aから下手側位置Bに移動させて、扱歯71の歯先の回転軌跡の外周径を小さくし、扱歯71の後退角を大きくして刈取前処理装置3から脱穀装置4に搬送された多量の穀稈を効率良く脱穀することができる。
また、圃場に植立された穀稈が少なく、刈取前処理装置3から脱穀装置4に少量の穀稈が搬送される場合には、前ステー73と、後ステー74と、中間ステー75を回転方向の下手側位置Bから上手側位置Aに移動させて、扱歯71の歯先の回転軌跡の外周径を大きくし、扱歯71の後退角を小さくして刈取前処理装置3から脱穀装置4に搬送された少量の穀稈を効率良く脱穀することができる。
前ステー73の前連結部73Aの回転方向の下手側部の上部には切欠き部73Dが設けられ、前支持部73Bの回転方向の幅は前連結部73Aの回転方向の幅よりも小さく形成されている。これにより、フィーダハウス3Dから扱室10に搬送されてきた穀稈が前ステー73の前支持部73Bに絡むのを防止して穀稈を扱室10の後方に効率良く搬送させることができる。
中間ステー75の中間支持部75Bの回転方向の下手側部には切欠き部75Dが設けられ、中間支持部75Bの回転方向の下手側部は回転方向の下手側部から径方向の外側に延在するほど回転方向の上手側に向かって直線状に形成されている。これにより、フィーダハウス3Dから扱室10に搬送されてきた穀稈が中間ステー75の中間支持部75Bに絡むのを防止して穀稈を扱室10の後方に効率良く搬送させることができる。
回転軸30の軸心視において、中間支持部75Bの回転方向の下手側部と側板82の傾斜角度θ1を、回転方向の下手側に隣接する側板59Bと側板59Bの傾斜角度θ2よりも小さく形成するのが好ましい。これにより、フィーダハウス3Dから扱室10に搬送されてきた穀稈が中間ステー75の中間支持部75Bに絡むのをより防止して穀稈を扱室10の後方により効率良く搬送させることができる。
後ステー74の後連結部74Aの回転方向の下手側部の上部には切欠き部74Dが設けられ、後支持部74Bの回転方向の幅は後連結部74Aの回転方向の幅よりも小さく形成されている。これにより、扱室10の後方に搬送されてきた穀稈が後ステー74の後支持部74Bに絡むのを防止して排藁処理室に効率良く漏下させることができる。
扱歯71は、回転方向に対して所定の後退角を持って、支持部72に支持されている。これにより、インペラ40からドラム50に移送されてきた穀稈をドラム50の前部から後部に効率よく搬送することができる。なお、図中の矢印は、扱胴11の回転方向を示している。
扱歯71は、支持部72の外周部と内周部の2箇所に支持されている。これにより、扱歯71を支持部72に強固に固定することができる。また、支持部72の前下部は、前ステー73の外周部に形成された半円弧状の溝内に固定され、支持部72の中間下部は、中間ステー75の外周部に形成された半円弧状の溝内に固定され、支持部72の後下部は、後ステー74の外周部に形成された半円弧状の溝内に固定されている。これにより、支持部72を前ステー73と、中間ステー75と、後ステー74で強固に支持することができる。
図9に示すように、フィーダハウス3Dは、昇降シリンダ(図示省略)によってフィーダハウス3Dの後部に設けられた左右方向に延在する回転軸90を中心として上下方向に移動させられる。
フィーダハウス3Dの枠体の後部には、脱穀装置4に向かって延在する可撓性の漏下防止部材91が設けられ、脱穀装置4の前壁には漏下防止部材91の下方に向かって延在する入口漏斗92が設けられ、入口漏斗92の左右両側には前後方向の縦断面が略U字形状の懐93が設けられている。なお、フィーダハウス3Dの下降時には、漏下防止部材91の後部は入口漏斗92の上面に密着するが、フィーダハウス3Dの上昇時には、漏下防止部材91の後部と入口漏斗92の上面の間にわずかな隙間が形成される場合が有る。
選別室20の前壁における唐箕25の対向する部位には、開閉自在なケーシング95が設けられている。ケーシング95は、ケーシング95の下部に設けられた左右方向に延在する支軸(図示省略)を中心として開閉させることができ、ケーシング95を開放した場合には、ケーシング95の先端部は、入口漏斗92の先端部よりも前側に位置する。これにより、コンバインの旋回時や一定速度での走行時等のフィーダハウス3Dの上昇時には、ケーシング95を開放して、漏下防止部材91と入口漏斗92の間に形成される隙間から漏下してくる籾等の穀粒を回収して回収ロスを抑制することができる。
30 回転軸
42 後板(第1プレート)
50 ドラム
51 前ドラム
55 後ドラム
59 側板(ドラム側板)
61 前板(第2プレート)
71 扱歯
72 支持部
73 前ステー
73A 前連結部
73B 前支持部
73C 前長穴
74 後ステー
74A 後連結部
74B 後支持部
74C 後長穴
75 中間ステー
75A 中間連結部
75B 中間支持部
75C 中間長穴
80 固定部
82 側板(固定部側板)
θ1 傾斜角度
θ2 傾斜角度

Claims (5)

  1. 前後方向に延在する回転軸(30)の前部に円形状の第1プレート(42)を設け、該回転軸(30)の後部に円形状の第2プレート(61)を設け、前記第1プレート(42)と第2プレート(61)に左右方向の縦断面が六角形状のドラム(50)を架設した脱穀装置の扱胴において、
    前記回転軸(30)に軸心視において、前記第1プレート(42)と第2プレート(61)におけるドラム(50)のドラム側板(59)の外周部に、複数の扱歯(71)が立設された支持部(72)を設け、
    前記第1プレート(42)に支持部(72)の前部を前ステー(73)を介して連結し、
    前記第2プレート(61)に支持部(72)の後部を後ステー(74)を介して連結し、
    前記回転軸(30)に軸心視において、前記前ステー(73)の前連結部(73A)に、前記ドラム側板(59)と平行な長軸を有する前長穴(73C)を形成し、
    前記回転軸(30)に軸心視において、前記後ステー(74)の後連結部(74A)に、前記ドラム側板(59)と平行な長軸を有する後長穴(74C)を形成したことを特徴とする脱穀装置の扱胴。
  2. 前記回転軸(30)における第1プレート(42)と第2プレート(61)の中間部に、左右方向の縦断面が六角形状の固定部(80)を設け、
    前記ドラム(50)を、前記第1プレート(42)と固定部(80)に架設される左右方向の縦断面が六角形状の前ドラム(51)と、前記固定部(80)と第2プレート(61)に架設される左右方向の縦断面が六角形状の後ドラム(55)で形成し、
    前記固定部(80)の固定部側板(82)に支持部(72)の前後方向の中間部を中間ステー(75)を介して連結し、
    平面視において、前記中間ステー(75)の中間連結部(75A)に、前記固定部側板(82)の左右方向に平行な長軸を有する中間長穴(75C)を形成した請求項1記載の脱穀装置の扱胴。
  3. 前記回転軸(30)に軸心視において、前記中間ステー(75)の中間支持部(75B)の回転方向の下手側部を回転方向の上手側に向かって直線状に傾斜させて形成した請求項2記載の脱穀装置の扱胴。
  4. 前記中間支持部(75B)の回転方向の下手側部の傾斜角度(θ1)を、回転方向の下手側に隣接する固定部側板(82)の傾斜角度(θ2)よりも小さく形成した請求項3記載の脱穀装置の扱胴。
  5. 前記回転軸(30)に軸心視において、前記中間ステー(75)の中間支持部(75B)の径方向の長さを、前記前ステー(73)の前支持部(73B)と後ステー(74)の後支持部(74B)の径方向の長さよりも長く形成した請求項2~4のいずれか1項に記載の脱穀装置の扱胴。
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