JP2022106882A - 支持構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構造によって、互いに固定される二つの部材の内、一方の部材を他方の部材に対して角度調節可能に構成すると共に調節された角度位置を保持する手段を提供する。【解決手段】被固定部材に対して所定位置に配置される支持体を支持する支持構造であって、上記支持体の外面に貫穿された孔部に挿通され、支持端部が該支持体の内面側に位置し、他端側が該外面よりも外側に位置する軸部を備え、上記軸部は、上記軸部に形成された雄ねじ部と、上記雄ねじ部に螺合する第一雌ねじ体及び第二雌ねじ体を有し、該被固定部材から受ける入力を、枢動して追随しながら受容して該支持体を支持可能とする枢動機構とを備え、上記軸部に軸方向及び/又は軸回り方向の外力が作用しても互いに嵌合して相対変位を規制するように構成され、前記枢動機構を上記被固定部材に当接させることで、上記被固定部材に対して上記支持体を固定する。【選択図】図2

Description

本発明は、二つの部材を適宜の位置で支持する支持構造に関する。
従来、机、椅子の長さ調整機構としてのパイプ脚部を装着している。パイプ脚部は、内管と外管により伸縮自在な二重管構造を有している(例えば、特許文献1参照)。このような二重管構造の長さ調節機構は、外管を構成する上脚部の外周に設けたロック部材を、内管を構成する下脚部の外周に設けた階段状の段差部に係止させたときに、ロック状態となってパイプ脚部の長さが固定される。
特開2002-253348号公報
上述した特許文献1に記載された二重管構造の長さ調節機構は、外管と内管との軸方向が一致しているため、内管に対して外管の角度調節を行うことができず、机や椅子においては各々のパイプ脚部が平行に延伸していない場合、即ち何れかのパイプ脚部が他のパイプ脚部に対して傾いている場合、天板が傾いてしまい、使用者にとって非常に使いづらいものとなってしまうという問題がある。
本発明は、上記問題点に鑑みて本発明者の鋭意研究により成されたものであり、簡易な構造によって、互いに固定される二つの部材の内、一方の部材を他方の部材に対して角度調節可能に、且つ調整された角度位置を保持する手段を提供することを目的とする。
本発明の支持構造は、被固定部材に対して所定位置に配置される支持体を支持する支持構造であって、上記支持体の外面に貫穿された孔部に挿通され、支持端部が該支持体の内面側に位置し、他端側が該外面よりも外側に位置する軸部を備え、上記軸部は、上記軸部に形成された雄ねじ部と、上記雄ねじ部に螺合する第一雌ねじ体及び第二雌ねじ体を有し、上記軸部の軸方向の位置を調整可能に上記軸部を、上記支持体に対して固定し得る位置可調固定機構と、上記支持端部に形成され、上記被固定部材に当接し、且つ、該被固定部材から受ける入力を、枢動して追随しながら受容して該支持体を支持可能とする枢動機構とを備え、上記位置可調固定機構は、上記第一雌ねじ体に設けられる第一嵌合部と上記第二雌ねじ体に設けられる第二嵌合部とが互いに嵌合しているとき、上記軸部に軸方向及び/又は軸回り方向の外力が作用しても互いに嵌合して相対変位を規制するように構成され、上記支持体に上記軸部を複数挿通し、前記枢動機構を上記被固定部材に当接させることで、上記被固定部材に対して上記支持体を固定することを特徴とする。
また、本発明の支持構造は、前記第一嵌合部が、列状突起を成す第一条部を有し、前記第二嵌合部は、前記第一条部と異なる方向に延在し、該第一条部と当接する列状突起を成す第二条部を有し、前記位置可調固定機構は、上記第一条部と上記第二条部の間に押圧力が作用したとき、上記第一条部と上記第二条部の交差部分において上記第一条部の弾性及び/又は塑性変形によって第一変位部が作出され、且つ、上記交差部分において該第二条部の弾性及び/又は塑性変形によって第二変位部が作出され、これら上記第一変位部と上記第二変位部の相互が係合することによって嵌合状態を保持し得るように構成されることを特徴とする。
また、本発明の支持構造は、前記第二嵌合部が、対向する前記第一嵌合部を収容し得る収容凹部を有し、前記位置可調固定機構は、前記第一嵌合部と前記収容凹部が嵌合するように構成されることを特徴とする。
また、本発明の支持構造は、前記収容凹部の内壁が、前記第二雌ねじ体の軸からの距離が周方向に沿って変動する形態、及び/又は、前記第一嵌合部の外壁は、前記第一雌ねじ体の軸からの距離が周方向に沿って変動する形態とされることにより、前記収容凹部の内壁と前記第一嵌合部の外壁の当接によって前記嵌合状態を得るように構成されることを特徴とする。
また、本発明の支持構造は、前記雄ねじ部が、適宜のリード角及び/又はリード方向に設定され、前記第一雌ねじ体が螺合するように形成された第一螺旋溝と、上記リード角及び/又はリード方向に対して相異なるリード角及び/又はリード方向に設定され、前記第二雌ねじ体が螺合するように形成された第二螺旋溝とを有し、上記第二螺旋溝は、上記第一螺旋溝が形成された領域の少なくとも一部の領域で重複するように形成されていることを特徴とする。
また、本発明の支持構造は、前記雄ねじ部が、適宜のリード角及び/又はリード方向に設定され、前記第一雌ねじ体を螺合し得るように形成された第一螺旋溝と、上記リード角及び/又はリード方向に対して相異なるリード角及び/又はリード方向に設定され、前記第二雌ねじ体を螺合し得るように形成された第二螺旋溝とを有し、上記第二螺旋溝は、上記第一螺旋溝が形成された領域の少なくとも一部の領域で重複するように形成され、前記嵌合機構は、上記第一雌ねじ体に嵌合し得る、前記第二雌ねじ体の外周面に仮固定された接合部材を有し、前記接合部材は、所定のトルクが付加されたとき、該接合部材における前記第二雌ねじ体に仮固定された部分が破壊され、前記第一雌ねじ体及び前記第二雌ねじ体に対して相対回転し、前記第一雌ねじ体及び前記第二雌ねじ体との接触部分の摩擦により溶融することを特徴とする。
また、本発明の支持構造は、前記枢動機構が、前記支持端部に形成された軸方向外方に向かって凸曲面状を成す凸曲面端部と、上記凸曲面端部の曲面に沿って摺動可能に上記凸曲面端部に設けられ、前記被固定部材に当接する当接部を有することを特徴とする。
また、本発明の支持構造は、前記当接部が、前記被固定部材に対する当接部位に、弾性部材を有することを特徴とする。
また、本発明の支持構造は、前記軸部が、前記当接部を前記被固定部材側に付勢する付勢部を有することを特徴とする。
また、本発明の支持構造は、前記第一雌ねじ体が、前記支持体の外側で、前記枢動機構を収容する収容空間を有することを特徴とする。
また、本発明の支持構造は、前記第一雌ねじ体が、前記支持体に溶接されて固定されることを特徴とする。
また、本発明の支持構造は、前記軸部が、前記支持体に対して周回状に配列され、前記枢動機構を前記被固定部材に複数の方向から当接させることで、前記被固定部材に対して前記支持体を固定することを特徴とする。
また、本発明の支持構造は、前記被固定部材が、筒形状を有する内管であり、 前記支持体は、上記内管を囲繞し得る筒形状を有する外管であることを特徴とする。
本発明によれば、簡易な構造によって、互いに固定される二つの部材の内、一方の部材を他方の部材に対して角度調節可能に構成すると共に、調節された角度位置を保持することができる。
第一の実施形態に係る位置可調固定支持部材により内管に固定された外管を示す断面図である。 第一の実施形態に係る位置可調固定支持部材を示す断面図である。 軸部の雄ねじ部を拡大して示した図である。 位置可調固定支持部材の嵌合機構を示す断面図である。 第一雌ねじ体の(A)正面図、(B)平面図、(C)側面図、(D)斜視図である。 第二雌ねじ体の(A)斜視図、(B)平面図である。 第一雌ねじ体と第二雌ねじ体の締結状態における、交差部分を示す(A)正面図、(B)第二雌ねじ体側を拡大して示す部分拡大斜視図である。 第一の実施形態に係る位置可調固定支持部材を適用した二重管構造を示す外観図である。 第一の実施形態に係る位置可調固定支持部材を適用した二重管構造を示す断面図である。 鉛直方向から傾斜した内管と鉛直に立設された外管とを示す断面図である。 位置可調固定支持部材の応用例で用いられる第一雌ねじ体と第二雌ねじ体を示す断面図である。 枢動機構の他の構成を示す断面図である。 第二の実施形態に係る位置可調固定支持部材を示す断面図である。 角ワッシャの(A)平面図、(B)側面の断面図である。 第二雌ねじ体の(A)側面部分断面図、(B)底面図である。 挿嵌部材を有する位置可調固定支持部材を示す断面図である。 挿嵌部材の(A)他端部側から見た平面図、(B)側面の断面図である。 軸方向を外管の管軸に直交する方向から傾斜させた軸部を示す断面図である。 第三の実施形態に係る位置可調固定支持部材を示す断面図である。 第三の実施形態に係る第二雌ねじ体の(A)側面部分断面図、(B)平面図である。 嵌合機構の形成を段階的に示し、(a)第二雌ねじ体を軸部に挿通させる前の状態を示す図、(b)収納空間に環状凸部が嵌合した状態を示す図、(c)ナット形溶接部材が第一雌ねじ体及び第二雌ねじ体に対して回転している状態を示す図である。 環状凸部の外周面、第二雌ねじ体の外周面及びナット形溶接部材の内周面の軸方向に対する傾斜角αが、(a)30°の場合を示す図、(b)45°の場合を示す図、(c)60°の場合を示す図である。 ナット形溶接部材の内周面が複合角度円錐台の形状を有する場合を示す図である。 第四の実施形態の位置可調固定支持部材を示す断面図である。 ハウジング部の他の形状を示す図である。 第一雌ねじ体とハウジング部を別体にした場合を示す図である。 第一雌ねじ体に分離防止部を設けた場合を示す図である。 ハウジング部の他の形状を示す図である。 凸曲面端部の他の形状を示す図である。 付勢部を形成した軸部の形状の例を示す図である。 当接キャップと被支持部材を配設した二重管構造を示す図である。
以下に本発明の支持構造の実施形態を、図面を参照して説明する。図1は第一の実施形態に係る位置可調固定支持部材1を適用した二重管構造10の断面図、図2は第一の実施形態に係る位置可調固定支持部材1の断面図である。本発明の位置可調固定支持部材1は、二重管構造10の外管14の孔部16に軸部20を挿通し、枢動機構50が内管12に当接するものである。ここで二重管構造10は、立設する内管12と、内管12を囲繞する外管14とから成り、内管12の上部に外管14が位置可調固定支持部材1によって固定されている。また外管14には、複数の位置可調固定支持部材1が、外管14の管軸に沿って二列に、かつ管軸を中心に点対称に配設される。
位置可調固定支持部材1は、略円柱状の軸部20、第一雌ねじ体30、第二雌ねじ体40及び枢動機構50を具えている。軸部20には、外周面に雄ねじ部22、一端側に略球形状を有する凸曲面端部26、他端側に伝達端部28が形成される。軸部20は、外管14の内側に凸曲面端部26が位置するように孔部16に挿通される。
第一雌ねじ体30は、軸部20の雄ねじ部22と螺合し、一端部が溶接により外管14の側壁に接合される。第二雌ねじ体40は、雄ねじ部22に螺合して第一雌ねじ体30よりも軸部20の伝達端部28側に配置される。第一雌ねじ体30と第二雌ねじ体40とが係合したとき、第一雌ねじ体30と第二雌ねじ体40との間には嵌合機構60が構成される。
枢動機構50は、軸部20の凸曲面端部26と、軸部20と別体で凸曲面端部26の曲面に沿って枢動可能な押圧部52と、凸曲面端部26と押圧部52との分離を防止する分離防止部54とにより構成される。押圧部52は有底の円筒形状を有し、内周面の底部に受圧面56、受圧面56の外側に当接部58が形成される。受圧面56は凸曲面端部26の曲面に沿った凹曲面形状を有して凸曲面端部26と面接触する。当接部58は、内管12に対して当接し得る部位(当接部位)が必須ではないが弾性部材により形成され、かつ内管12の側壁に沿った表面形状を有する構成としてもよい。
分離防止部54は、特に形状は限定されないがここでは円板形状の外形を有し、軸部20を挿通させるための貫通孔を有する。分離防止部54は、押圧部52との間で凸曲面端部26を挟持するように押圧部52にかしめによって接合することも出来る。分離防止部54の貫通孔は、凸曲面端部26の基端との接触を避けるために外管14の外側に向かって拡径する形状を有し、これにより凸曲面端部26の基端部と分離防止部52との接触により決定される押圧部52の枢動範囲を広げている。
軸部20の雄ねじ部22には、雄ねじ螺旋溝が形成され、本実施形態では、この雄ねじ部22に右ねじである第一雄ねじ螺旋溝23、及び左ねじである第二雄ねじ螺旋溝24の二種類の雄ねじ螺旋溝を同一領域上に重複して形成している。図3は雄ねじ部22を拡大して示した図である。雄ねじ部22には、軸心(ねじ軸)Cに垂直となる面方向に連続する略三日月状のねじ山22aが、雄ねじ部22の一方側(図の左側)及び他方側(図の右側)に交互に設けられており、ねじ山22aをこのように構成することで、右回りに旋回する螺旋溝及び左回りに旋回する螺旋溝の二種類の螺旋溝を、ねじ山22a同士の間に形成することが出来る。
本実施形態では、第一雄ねじ螺旋溝23及び第二雄ねじ螺旋溝24の二種類の雄ねじ螺旋溝を、雄ねじ部22に重畳形成している。従って、雄ねじ部22は、右ねじ及び左ねじの何れの雌ねじ体とも螺合することが可能となっている。なお、二種類の雄ねじ螺旋溝が形成された雄ねじ部22の詳細については、本願の発明者に係る特許第4663813号公報を参照されたい。
凸曲面端部26は、軸方向外方に向かって突出する凸曲面状を成し、具体的には、図2に示すように軸部20の軸径よりも大きい直径の略球形状を成しているが、凸曲面端部26の大きさは、これに限らず、軸部20の軸径と同等又はそれ以下に設定してもよい。伝達端部28は、工具と係合して工具からのトルクを軸部20へと伝達させる。
ここでは工具としてのレンチと係合するために軸部20の他端部の一部を欠落して軸部20の回転軸を挟んで互いに平行な二つの面からなる二面幅が少なくとも一対以上形成してもよい。この場合、伝達端部28の断面の円弧部分の対角距離及び二面幅の寸法は軸部20の直径以下である。好ましくは雄ねじ部22の谷の径より小さく設定する。勿論、二面幅を設定することに限らず、凸型多角形や略星形等の凹凸型の多角形状に形成してもよい。
なお工具との係合手法は、様々に存在するが、例えば、スパナと係合するためには、伝達端部28の外形は六角形や凸型と凹型を含めた多角形等の多面形であっても良い。六角レンチ等の工具と係合するためには、伝達端部28が軸部20の他端部の端面に形成された六角穴や六角レンチ等の工具に対応した形状の穴であればよい。
第一雌ねじ体30は、特に限定されるものではないが、ここでは六角ナット形状を有し、軸方向に貫通するねじ孔を有する。第一雌ねじ体30のねじ孔には、右ねじとしての第一雌ねじ螺旋条が形成される。第一雌ねじ体30は、雄ねじ部22における第一雄ねじ螺旋溝23と螺合する。第一雌ねじ体30は、ねじ孔が外管14の孔部16と連通するように外管14の外面に溶接等によって固定される。
第二雌ねじ体40は、特に限定されるものではないが、ここでは六角ナット形状を有し、軸方向に貫通するねじ孔を有する。第二雌ねじ体40のねじ孔には、左ねじとしての第二雌ねじ螺旋条が形成される。第二雌ねじ体40は、雄ねじ部22における第二雄ねじ螺旋溝24と螺合する。第二雌ねじ体40は、軸部20において、第一雌ねじ体30よりも他端側に配置される。
なお、第一雌ねじ体30の第一雌ねじ螺旋条が右ねじ、第二雌ねじ体40の第二雌ねじ螺旋条が左ねじであるものとして説明したが、これに限定されるものではなく、第一雌ねじ螺旋条が左ねじ、第二雌ねじ螺旋条が右ねじであってもよい。
また、第一雌ねじ体30と第二雌ねじ体40の外形は、同等としてもよいが、一方を他方より大きく、例えば一方の外縁に他方の外縁が外接するように設定して螺合時の回転を妨げないように構成してもよい。
次に嵌合機構60について説明する。図4に示すように嵌合機構60は、第一雌ねじ体30の外側端面30Aに形成される環状凸部(第一嵌合部)32と、第二雌ねじ体40の内側端面40Aに形成される、環状凸部32を収容する環状凹部(第二嵌合部)42を有する。第一雌ねじ体30の環状凸部32の外周面は、軸方向Jに沿って径方向Kに拡径又は縮径するテーパ面となる。ここでは外周面が軸方向Jの外側(第二雌ねじ体40側)に向かって縮径する。即ち環状凸部32の外径は、基端側から先端側にかけて縮径する。
図5に示すように、第一雌ねじ体30の環状凸部32の外周面には、周方向Sに移動するにつれて、軸方向J又は径方向Kに変位する第一条部36が形成される。この第一条部36は帯状の列状突起を成し、図5(A)に示すように、突起の帯の長手方向Lが、周方向Sに移動するにつれて軸方向Jに変位する。同時に、図5(B)に示すように、第一条部36は、突起の帯の長手方向Lが周方向Sに移動するにつれて径方向Kに変位する。つまり、第一条部36は軸方向Jと径方向Kの双方に変位する突起となる。第一条部36は、周方向に均等間隔で複数形成され、ここでは三十条の第一条部36が周方向に12°の相対位相差をもって等間隔に形成される。
図6(A)、(C)に示すように、第二雌ねじ体40の環状凹部42の内周面は、軸方向Jに沿って径方向Kに拡径又は縮径するテーパ面となる。ここでは、内周面が、軸方向Jの内側(第一雌ねじ体30側)に向かって拡径しており、環状凸部32の外周面と平行な面となる。即ち環状凹部42の内径は、底面から開口部に向かって拡径する。
この内周面には、第二条部46が形成される。この第二条部46は帯状の列状突起となっており、図6(D)に示すように、突起の帯の長手方向Lが、軸方向Jと略一致する。同時に、第二条部46は、図6(B)に示すように、突起の帯の長手方向Lが径方向Kに変位する。つまり、軸方向Jと径方向Kの双方に変位する突起となる。この第二条部46は、周方向に均等間隔で複数形成される。ここでは三十条の第二条部46が周方向に12°の相対位相差をもって等間隔に形成される。
なお、第一雌ねじ体30と第二雌ねじ体40が当接状態となる際、第一条部36が変位する方向と、第二条部46が変位する方向とが異なっているため、第一条部36と第二条部46は、互いの突起同士が接触する交差部分70(図7(A)参照)が作出される。
図7(B)に示すように、第一条部36と第二条部46は、締結力を利用して互いに押圧される。結果、第一条部36には、弾性変形及び/又は塑性変形によって径方向内側に凹む第一変位部38が作出される。また第二条部46には、弾性変形及び/又は塑性変形によって径方向外側に凹む第二変位部48が作出される。
なお、図7(B)では、模式的に、単一の第一条部36と単一の第二条部46とが交差することで互いに凹み(第一変位部38、第二変位部48)を形成する場合を示しているが、実際には、第一条部36が複数の第二条部46、或いは第二条部46が複数の第一条部36と交差する場合もある。従って、第一条部36(第二条部46)には、複数の第一変位部38(第二変位部48)が形成される場合もある。
図7(A)に示すように、第一条部36及び第二条部46の表面において、複数の交差部分70が、ねじ部の1ピッチ以上の軸方向範囲(領域)Wに亘って存在する。交差部分70では、第一条部36と第二条部46とが互いにくい込んだ状態で第一変位部38及び第二変位部48が作出され、これによって第一雌ねじ体30と第二雌ねじ体40との嵌合状態を保持する効果を発揮できる。第一変位部38及び第二変位部48が、軸方向に1ピッチ以上の範囲に亘って形成されることで、第二雌ねじ体40が、緩み方向に1回転する際に、あらゆる位相において常に、当該回転が抑制され、嵌合状態の保持効果を発揮できる。
なお、環状凸部32と環状凹部42を他の構成とすることもできる。例えば第二雌ねじ体40の環状凹部42の内周面を第二雌ねじ体40のねじ孔の中心からの距離が周方向に沿って変動する形状とする。具体的には図11に示すように、環状凸部32は、軸心が第一雌ねじ体30のねじ孔の軸心と一致し、外周面80が基端側から先端側に向かって縮径するテーパ面とする。一方、環状凹部42は、軸心が第二雌ねじ体40の雌ねじの軸心に対して偏心し、内周面82が底面側から開口部側に向かって拡径するテーパ面であって環状凸部32の外周面80と平行な面となる。従って、環状凹部42に環状凸部32が嵌入したとき、環状凹部42の内周面82と環状凸部32の外周面80とが当接し、嵌入を進めることにより、第一雌ねじ体30を押圧する図11に示す矢印a方向の力が増大する。これにより第二雌ねじ体40の締め込み量の増加に伴い、環状凹部42と環状凸部32との接触部分において、軸心に直交する方向に互いを圧迫する力が増加し、第一雌ねじ体30と第二雌ねじ体40の嵌合状態の保持効果を発揮できる。
なお、環状凹部42の内周面がねじの軸心に対して偏心した円形状であるものとして説明したが、これに限定されるものではなく、環状凸部32の外周面がねじの軸心に対して偏心した円形状であってもよく、また環状凸部32の外周面及び環状凹部42の内周面がねじの軸心に対して偏心した円形状であってもよい。
また、環状凸部32と環状凹部42の他の構成として、例えば環状凸部32の縦断面の外形をなす輪郭形状と、環状凹部42の縦断面の内形をなす輪郭形状とが互いに異なるように設定する。具体的には基端から先端にかけて縮径した環状凸部32の外周面の軸方向に対する傾斜角と、開口面から底面にかけて縮径した環状凹部42の内周面の軸方向に対する傾斜角とが、互いに異なるように設定したものであってもよい。この場合、基端側から先端側にかけて縮径した環状凸部32の外周面の軸方向に対する傾斜角に対し、開口面から底面にかけて縮径した環状凹部42の内周面の軸方向に対する傾斜角を小さく設定することで、環状凹部42に対する環状凸部32の嵌入を徐々に進める際に自ずと環状凸部32に対する環状凹部42による締付けが増大し次第に弾性変形を伴うようにすることが可能となる。
また、環状凸部32と環状凹部42の他の構成として、例えば環状凸部32の外周面と環状凹部42の内周面とに鋸歯状に形成された係合部を設けてもよい。この場合、環状凹部42に対する環状凸部32の嵌入時、第二雌ねじ体40の締付け方向において回転が許容され、緩み方向の回転が防止されるように歯の方向を設定する。また歯幅は、環状凸部32の外周面において基端側で広く、先端に向かって狭まるように設定し、環状凹部42において底面側で狭く、開口端に向かって広がるように設定する。また係合部の数量は少なくとも一つ設けられていればよく、特に限定されるものではない。例えば等ピッチで複数設けるようにしてもよい。また係合部の鋸歯形状も特に限定されるものではなく、例えば多条ねじのようにスパイラル状に形成されたものであってもよい。
次に、位置可調固定支持部材1の外管14への取付けについて説明する。まず凸曲面端部26側において枢動機構50を構成した軸部20が孔部16に挿通される。このとき軸部20は、外管14の内側から伝達端部28を挿入端として孔部16に挿通され、軸方向を外管14の管軸に直交させ配置される。次に第一雌ねじ体30を軸部20に沿って移動させ外管14の側壁に固定する。即ち外管14の外側から第一雌ねじ体30を軸部20の雄ねじ部22に螺合させて外管14に当接する位置に移動させ、溶接により外管14の側壁に固定する。
なお、軸部20及び第一雌ねじ体30を外管14に取付ける手順は、上記手順に限定されるものではない。例えば、最初に第一雌ねじ体30を、ねじ孔が孔部16と連通するように外管14の側壁に固定し、伝達端部28を挿入端として軸部20を外管14の内側から孔部16に挿通し、軸部20の雄ねじ部22を第一雌ねじ体30に螺合させるようにしてもよい。
第二雌ねじ体40は、第一雌ねじ体30の外側から雄ねじ部22に螺合し、後述する軸部20の軸方向位置の調整のために第一雌ねじ体30から所定の間隔を存して配置される。以上により位置可調固定支持部材1の外管14への取付けが完了する。
次に位置可調固定支持部材1における軸部20の軸方向位置の調整及び固定について説明する。第二雌ねじ体40が第一雌ねじ体30から所定の間隔を存して配置されているとき、締結工具を伝達端部28に係合させ軸部20にトルクを付加したとき、軸部20は第一雌ねじ体30と相対的に回転し軸方向に移動する。これにより軸部20の軸方向位置が調整可能となる。
これに対して、第一雌ねじ体30と第二雌ねじ体40とが当接状態であって、第一雌ねじ体30の環状凸部32が第二雌ねじ体40の環状凹部42に嵌合しているとき、軸部20の軸方向位置は固定される。具体的には、軸部20を一端側(内管12側)に進行させる方向のトルクが付加されたとき、それに連れて第二雌ねじ体40は第一雌ねじ体30側に移動する。しかし第二雌ねじ体40は、第一雌ねじ体30と当接しているため、移動が規制される。従って第二雌ねじ体40が固定されて回転せず、軸部20は、回転が規制されて一端側への移動が規制される。
また、軸部20を他端側(外管14の外側)に進行させる方向のトルクが付加されたとき、それに連れて第二雌ねじ体40は第一雌ねじ体30に対して緩み方向に回転しようとする。しかし第二雌ねじ体40は、上述した嵌合機構60による環状凸部32と環状凹部42との嵌合状態の保持効果により回転が規制される。従って第二雌ねじ体40が固定されて回転せず、軸部20は回転が規制されて他端側への移動が規制される。
上述したように軸方向位置の調整は、軸部20を第一雌ねじ体30に対して回転させることにより行う。また軸方向位置の固定は、外管14に固定した第一雌ねじ体30に第二雌ねじ体40を当接させ、環状凸部32を環状凹部42に嵌合させて嵌合機構60を形成し、第二雌ねじ体40の回転を規制することにより行う。従って第一雌ねじ体30、第二雌ねじ体40、係合機構60が軸部20の軸方向位置を調整可能に固定し得る位置可調固定機構として作用する。
位置可調固定支持部材1を取付けた外管14は、内管12を囲繞するように内管12上部に配される。具体的にはまず内管12を囲繞するように外管14の位置合わせを行い、各位置可調固定支持部材1の軸部20は、伝達端部28に係合させた締結工具からトルクが付加されることで回転し、枢動機構50の押圧部52が内管12を所定の押圧力で押圧する位置まで移動する。そして図2に示すように第一雌ねじ体30の環状凸部32に第二雌ねじ体40の環状凹部42を嵌合させ嵌合機構60が形成されたときに、各位置可調固定支持部材1の軸部20は、軸回りのトルクや軸力が作用しても、嵌合機構60によって軸部20の回転並びに軸方向位置が規制され固定される。
位置可調固定支持部材1は、二重管構造の大きさや用途等により適宜設置数が設定される。例えば外管14が内管12に対して位置がずれることなく、確実に荷重を支えることを要する二重管構造10の場合には、図8に示すように、外管14の周方向に沿って所定の間隔を存して位置可調固定支持部材1を配置することが好ましい。その場合の具体的な外管14の構成について説明する。図9に示すように外管14の側壁には、位置可調固定支持部材1を設置するための複数の孔部16が貫穿されている。孔部16は、外管14の側壁の全周に亘って所定の間隔を存して設けられ、ここでは八個の孔部16が周方向に45°の相対位相差を以って等間隔に形成される。更に周方向に沿って形成された八個の孔部16は、外管14の軸方向に沿って平行に二列形成される。従って外管14には、十六個の孔部16が形成される。
このように、位置可調固定支持部材1は、外管14の側壁の周方向に45°の相対位相差を以って等間隔で且つ外管14の管軸方向に二列に配設される。更に各位置可調固定支持部材1は、押圧部52により内管12を押圧するので、複数の位置可調固定支持部材1が内管12の全周に亘って押圧力を付加した状態となる。これにより、外管14は、複数の位置可調固定支持部材1によって支持され、内管12に対して所定位置に固定される。
また、複数の位置可調固定支持部材1を等間隔に配置した為、内管12に複数の位置可調固定支持部材1から付与される半径方向の押圧力が互いを相殺して、内管12と複数の位置可調固定支持部材1との間に相対的な偏心力が作用することを抑制できる。これにより外管14は、内管12に取付けられた状態のまま維持される。
次に位置可調固定支持部材1による外管14の角度調節について説明する。複数の位置可調固定支持部材1は、各々の軸部20の軸方向位置を変えることにより、外管14を内管12に傾斜させて固定できる。例えば図10に示すように右側に傾斜した内管12に外管14を鉛直方向に立設する場合、複数の位置可調固定支持部材1の内、図10における外管14の右下及び左上に位置する位置可調固定支持部材1の軸部20の軸方向位置を調整する。即ち外管14の右下及び左上に位置する位置可調固定支持部材1の凸曲面端部26を他の位置可調固定支持部材1の凸曲面端部26よりも内管12の軸心側に配置するように軸部20を固定する。このように内管12が鉛直方向から右に傾斜しているとき、外管14が左に傾斜するように各位置可調固定支持部材1の軸方向位置を変えることで外管14を確実に鉛直方向に立設できる。
このとき押圧部52は、凸曲面端部26の曲面に沿って枢動可能であるため、内管12が鉛直方向から傾斜した場合でも、当接部58が対向する内管12の側壁に沿うように枢動する。即ち内管12に対して外管14を傾斜させたときに、位置可調固定支持部材1の枢動機構50は、押圧部52が内管12の傾斜に追随するように枢動し、当接部58が内管12に確実に当接する。従って本実施形態の位置可調固定支持部材1によれば、外管14を内管12に対して傾斜させた姿勢を維持するように固定することができる。
また、枢動機構50は、内管12から軸部20の軸方向に沿った入力を受容する。例えば外管14が振動した場合、その振動に連れて位置可調固定支持部材1が内管12に対して振動するため、位置可調固定支持部材1には、内管12から軸方向や軸方向周りの力が付加される。このとき枢動機構50の押圧部52が振動に追随するように枢動して当接部58の弾性部材が振動を吸収するので、位置可調固定支持部材1に作用する軸方向及び軸方向周りの入力が受容され、押圧部52による内管12を押圧する状態が維持される。
以上説明したように、第一の実施形態の位置可調固定支持部材1によれば、各軸部20の軸方向位置を変えることにより、外管14を内管12に対して所定位置で且つ内管12に対して傾斜させて配置することができる。従って内管12が鉛直方向から傾斜している場合、軸部20ごとの軸方向位置を変えることで外管14を鉛直方向に立設させることができる。そのため二重管構造が机、椅子等のパイプ脚部や、建造物の脚部等である場合に、外管14の上方に構成される机、椅子等の天板や、建造物の上部構造物等が、脚部の傾斜により設計された姿勢から傾斜して構成されてしまうことを防止し、天板や上部構造物等を設計された姿勢や、所望の姿勢で設置することができる。
なお、第一の実施形態において、雄ねじ部22が右ねじである第一雄ねじ螺旋溝23、及び左ねじである第二雄ねじ螺旋溝24の二種類の雄ねじ螺旋溝を同一領域上に重複して形成しているものとして説明したが、右ねじ又は左ねじの何れか一方のみを形成したものであってもよい。この場合雄ねじ部22に形成された雄ねじ螺旋溝に対応する雌ねじ螺旋条が第一雌ねじ体30及び第二雌ねじ体40に形成される。また二種類の雄ねじ螺旋溝は、互いに異なるピッチで構成してもよい。
また、第一雌ねじ体30が環状凸部32を有し、第二雌ねじ体40が環状凹部42を有するものとして説明したが、これに限定されるものではなく、第一雌ねじ体30が環状凹部を有し、第二雌ねじ体40が環状凸部を有するように構成するようにしてもよい。
また、分離防止部54は、かしめによって押圧部52に接合されるが、これに限定されるものではなく、例えば分離防止部54と押圧部52とを溶接により固着してもよい。或いは図12(A)に示すように、押圧部52が受圧面56側に分離防止部54を嵌入させ得る雌ねじ螺旋溝が形成された凹部52aを有し、分離防止部54が凹部52aの雌ねじ螺旋溝に螺合する雄ねじ部が形成された凸部54aを有し、凹部52aに凸部54aを締付けるようにしてもよい。
なお、雌ねじ螺旋溝が形成された凹部52aと、雄ねじ部が形成された凸部54aとを締め付ける場合において、分離防止部54は、図12(B)に示す半割の部分体55a、55bによって構成してもよい。具体的には、部分体55a、55bは、互いの合わせ面55cを重ねることで分離防止部54を構成し得る形状であって、略対称な外形を有し、且つ組み合わせることで凸部54aの雄ねじ部を形成する。
このような部分体55a、55bは鍛造によってその外形を形成出来るため、分離防止部54の製作を安価で且つ容易に行うことができる。また分離防止部54は、凸部54aを凹部52aに螺合させることから、分離防止部55a、55b同士を接着や溶接等によって固着させる必要がないため、このことからも分離防止部54の製作が容易となる。
次に図13を参照して第二の実施形態に係る位置可調固定支持部材1について説明する。図13は外管14の管軸方向から視た位置可調固定支持部材1を示す断面図である。なお第一の実施形態と同様の箇所については、同一の符号を付して説明を省略する。第二の実施形態においては、第一雌ねじ体30の代わりに介在部材としての角ワッシャ96を設け、角ワッシャ96と第二雌ねじ体40を係合させて嵌合機構60を形成する。
また、伝達端部28は軸部20の他端部の端面に形成された六角穴とし、枢動機構50は凸曲面端部26と押圧部52とを固定する分離防止部90を有する。外管14の孔部16には、雄ねじ部22に螺合する右ねじの外管側雌ねじ螺旋条94が形成され、外管14と第二雌ねじ体40との間には、矩形状の角ワッシャ96が配置される。第二雌ねじ体40は、環状凹部42の代わりに突出部100(図15参照)を有する。分離防止部90は、リング状であって、凸曲面端部26の基端への接触を避けて押圧部52との間で凸曲面端部26を挟持するように、押圧部52に対してかしめによって接合される。勿論、分離防止部90と押圧部52の固定は、安定して固定され、外部からの入力があっても外れない程度に固定されていればよく、溶接や焼嵌め、圧入等の従来公知の手段で行ってもよい。
角ワッシャ96は、図14に示す軸部20を挿通させる孔96aと、係止端部96bと、複数の突起98とを有する。係止端部96bは、向かい合う一組の端部をそれぞれ外管14側に折曲げて形成される。これにより係止端部96bは、角ワッシャ96の外管14に対向する面よりも外管14側に突出し、角ワッシャ96を外管14に当接させたとき、角ワッシャ96の外管14に対する相対回転を防止する回転止めとして機能する。即ち係止端部96bは、第二雌ねじ体40と係合した角ワッシャ96が外管14に当接しているときに第二雌ねじ体40と共に回転するのを防止する。
突起98は、突出成形等により形成され、角ワッシャ96の第二雌ねじ体40に対向する面から第二雌ねじ体40側に突出する。ここでは十個の突起98が孔96aを囲むように所定の間隔を存して配置される。
突出部100は、図15(B)に示すように、第二雌ねじ体40の角ワッシャ96に対向する雌ねじ側座面40aに複数形成される。また突出部100は、図15(A)に示すように、雌ねじ側座面40aの面方向に伸びる係止部100aと、第二雌ねじ体40の締付け方向に沿って係止部100aの先端側から雌ねじ側座面40aにかけて徐々に係止部100aから離間する方向に傾斜する傾斜部100bを有する。即ち突出部100は、基端側から先端側にかけて徐々に幅が狭くなる形状を有する。また突出部100は、上述の突起98間に嵌入可能な大きさに形成される。従って、ここでは十個の突出部100が第二雌ねじ体40のねじ孔の周りを囲むように所定の間隔を存して配置される。
角ワッシャ96と雌ねじ側座面40aとの間には嵌合機構60が形成される。即ち第二雌ねじ体40を締付け方向に回転させた場合、第二雌ねじ体40の突出部100の傾斜部100bが突起98に接触する。このとき突起98と突出部100の少なくとも一方が弾性変形することで第二雌ねじ体40の締付け方向の回転が許容される。突出部100が突起98間に嵌入すると、第二雌ねじ体40と角ワッシャ96とが係合して嵌合機構60を形成する。これにより第二雌ねじ体40が角ワッシャ96に対して緩み方向に回転しようとすると、各突出部100の係止部100aが突起98に当接する。その結果、第二雌ねじ体40の緩み方向の回転が規制される。
第二の実施形態に係る位置可調固定支持部材1の外管14への取付けについて説明する。まず軸部20が孔部16に挿通される。このとき軸部20は、伝達端部28を挿入端として、外管14の内側から孔部16に挿通され、雄ねじ部22を孔部16の外管側雌ねじ螺旋条94に螺合させる。次に角ワッシャ96を外管14の外側から軸部20に挿通させる。このとき角ワッシャ96は、係止端部96bを外管14の管軸方向に沿わせて外管14に当接させるように設置される。
第二雌ねじ体40は、角ワッシャ96の外側から雄ねじ部22に螺合され、軸方向位置の調整のために角ワッシャ96から所定の間隔を存して配置される。以上により位置可調固定支持部材1の外管14への取付けが完了する。
位置可調固定支持部材1における軸部20の軸方向位置の調整及び固定について説明する。締結工具を伝達端部28に係合させ軸部20にトルクを作用させたとき、軸部20は孔部16に対して回転して移動する。これにより軸部20の軸方向位置が調整される。
第二雌ねじ体40と角ワッシャ96とが当接状態にあって第二雌ねじ体40の突出部100が角ワッシャ96の突起98間に嵌入したとき、軸部20の軸方向位置は固定される。具体的には、軸部20に内管12側に進行する方向のトルクが付加されたとき、それに連れて第二雌ねじ体40が軸部20と共に回転し角ワッシャ96側に移動する。しかし第二雌ねじ体40と角ワッシャ96とが当接している為、第二雌ねじ体40は、回転できず且つ移動が規制された状態となる。従って軸部20は、回転が規制され内管12側への移動が規制される。
また、軸部20に外管14の外側に進行する方向のトルクが付加されたとき、それに連れて第二雌ねじ体40は、軸部20と一体的に外管14の外側に移動する回転方向、即ち角ワッシャ96に対して緩み方向に回転しようとする。しかし第二雌ねじ体40は、突出部100の係止部100aが突起98に当接するため回転が規制されて固定される。従って軸部20は、回転が規制され外管14の外側への移動が規制される。これにより位置可調固定支持部材1の軸方向位置が固定される。更に各位置可調固定支持部材1の軸部20の位置を変えることによって上記第一の実施形態と同様に内管12に対する外管14の角度調節を行うことができる。
なお、上記第二の実施形態において、角ワッシャ96に突起98、第二雌ねじ体40に突出部100を設けているが、これに限定されるものではなく、角ワッシャ96の外側端面に第一雌ねじ体30の環状凸部32と同様の環状凸部を形成し、第一の実施形態の第二雌ねじ体40の環状凹部42を角ワッシャ96の環状凸部に嵌合させて嵌合機構60を形成するようにしてもよい。
また、第二の実施形態においては、第一雌ねじ体30の代わりに角ワッシャ96を設け、更に孔部16に外管側雌ねじ螺旋条94を形成した場合を例示したが、これに限定されるものではなく、矩形形状の孔部16に挿して嵌める挿嵌部材120を設け、挿嵌部材120の内周面に雄ねじ部22に螺合する部材側雌ねじ部螺旋条126を形成するようにしてもよい。図16は外管14の管軸方向から視た挿嵌部材120を有する位置可調固定支持部材1を示す断面図である。
図17(A)は挿嵌部材120の他端部側の平面図、(B)は挿嵌部材120側面の断面図である。挿嵌部材120は、矩形形状の孔部16に嵌る中空の筒部122と、筒部122の一端部に形成され外管14の側壁の内周面に当接するフランジ124と、筒部122の他端面に形成された凹凸面128とを有している。筒部122は、外管14の厚みよりも長く、孔部16と略同じ形状と大きさの外形を有する。筒部122は、中空の内周面が軸部20の外周面と略同じ形状と大きさを有する。また筒部122の中空の内周面には、雄ねじ部22に螺合する右ねじの部材側雌ねじ螺旋条126が形成される。
筒部122の外周及び孔部16の内周を矩形形状に形成することで、挿嵌部材120の回転を防止するように機能させている。しかし回転防止を目的とした場合、筒部122の外周及び孔部16の内周は、矩形形状に限定されるものではなく、多角形状や楕円形状等の非円形状であればよい。また筒部122の外周及び孔部16の内周を円形状とした場合には、フランジ124において、外管14の側壁の内周面に当接する当接面を、外管14の内周面の円弧に沿って湾曲した弧形状の湾曲面にすればよい。即ちフランジ124の弧形状の湾曲面を外管14の側壁の内周面に沿わせて密着させることにより、挿嵌部材120の回転防止機能を発揮させてもよい。勿論、筒部122の外周は、螺旋溝を形成して外管14に対して螺合するようにしてもよい。
凹凸面128は、筒部122の他端部の端面に形成され、第二雌ねじ体40の突出部100に嵌合する凹部と、突出部100に当接する凸部とを交互に複数有している。凹凸面128は、挿嵌部材120が孔部16に挿通されたとき、外管14の側壁よりも外側に突出する。
凹凸面128と雌ねじ側座面40aとの間には嵌合機構60が形成される。即ち第二雌ねじ体40を締付け方向に回転させた場合、第二雌ねじ体40の突出部100の傾斜部100bが凹凸面128の凸部に接触する。このとき凸部と突出部100の少なくとも一方が弾性変形することで第二雌ねじ体40の締付け方向の回転が許容される。突出部100が凹部に入り込むと、第二雌ねじ体40と挿嵌部材120とが係合して嵌合機構60が形成される。第二雌ねじ体40を緩み方向に回転させようとすると、各突出部100は、係止部100aが凸部に当接して移動が規制される。結果、第二雌ねじ体40の緩み方向の回転が規制され、位置可調固定支持部材1の軸方向位置を調整可能に固定することができる。
なお、挿嵌部材120を有する位置可調固定支持部材1の外管14への取付けは、以下のようにして行う。まず挿嵌部材120は、外管14内部において凹凸面128側の端部を挿入端として孔部16に挿通され、フランジ124が外管14の内壁面に当接する位置に配置される。ここでは筒部122の外形と孔部16とが略同じ形状と大きさを有することから、挿嵌部材120は、孔部16内で回転が規制される。
次に軸部20を外管14内側から挿嵌部材120に挿通させる。即ち、凸曲面端部26を外管14内部に位置させ、雄ねじ部22を挿嵌部材120の部材側雌ねじ螺旋条126に螺合させる。第二雌ねじ体40は、外管14の外側から雄ねじ部22に螺合し、軸方向位置の調整のために挿嵌部材120の凹凸面128から間隔を存して配置される。以上により位置可調固定支持部材1の外管14への取付けが完了する。
なお、上記位置可調固定支持部材1は、嵌合機構60を、挿嵌部材120の凹凸面128と第二雌ねじ体40の雌ねじ側座面40aとの間に形成したが、これに限定されるものではなく、挿嵌部材120の他端部の外側端面に環状凸部32と同様の環状凸部を形成し、更に環状凹部42を有する第二雌ねじ体40を用いることで、挿嵌部材120と第二雌ねじ体40との間に上述の第一の実施形態の嵌合機構60と略同様の嵌合機構を形成してもよい。
上記各実施形態では、位置可調固定支持部材1を軸部20が外管14に対して直交する向きに設置しているが、これに限定されるものではなく、軸部20の軸方向を外管14の管軸に直交する方向から傾斜させて設置してもよい。例えば図18(A)に示すように軸部20を、凸曲面端部26が伝達端部28よりも下方に位置するように傾斜、即ち軸部20が内管12側に向かって下降するように傾斜させてもよい。勿論、傾斜向きや傾斜角度は±90°の範囲内であればよく、特に限定されるものではない。
軸部20を傾斜させた場合、軸部20を外管14の軸方向に対する直交方向に設置したときにせん断力として作用していた力の一部を軸部20の軸方向に沿った力とすることができる。ここで図18(B)は、(A)に示すΔLを説明するための概略図であり、ΔLは、軸部20を傾斜させた場合の軸部20の仮想固定点の水平方向成分L´と、軸部20を水平に設置した場合の軸部20の仮想固定点の水平方向成分Lとの差分であって、外管14の位置が下方にずれる場合には、差分ΔLだけ軸部20を変位させるための力が必要となり、これが外管14の位置ずれに抵抗する力として作用する。従って、鉛直下向きの荷重が作用する外管14には、全周に亘って内管12からの反力が作用するので、外管14を内管12に対してより強固に固定することができる。
なお、軸部20を凸曲面端部26が伝達端部28よりも下方に位置するように傾斜させたが、これに限定されるものではなく、逆向きの傾斜、即ち凸曲面端部26が伝達端部28よりも上方に位置するように傾斜させてもよい。また外管14の全周に亘って配設される位置可調固定支持部材1を、軸部20が凸曲面端部26を下向きに傾斜したものと、凸曲面端部26が上向きに傾斜したものとを互い違い配置してもよい。また位置可調固定支持部材1を、外管14の管軸に沿って、凸曲面端部26を下向きに傾斜させたものと、凸曲面端部26を上向きに傾斜させたものとを段違い配置、即ち上段列と下段列とで軸部20の傾斜を異ならせて配置してもよい。
次に図19を参照して第三の実施形態に係る位置可調固定支持部材1について説明する。なお第一の実施形態と同様の箇所については、同一の符号を付して説明を省略する。本実施形態ではナット形溶接部材130を第一雌ねじ体30と第二雌ねじ体40とに対して回転させ、摩擦攪拌接合(Friction Stir Welding)によって第一雌ねじ体30、第二雌ねじ体40、ナット形溶接部材130を一体化させて嵌合機構60を形成し、軸部20の軸方向位置の固定を行う。
本実施形態の第二雌ねじ体40は、略円錐台形状を有し、外周面の軸方向に対する傾斜角が、第二雌ねじ体40の環状凸部32の軸方向に対する傾斜角と略一致する。即ち第二雌ねじ体40の外周面は、他端側に向かって縮径するテーパ面となっている。また第二雌ねじ体40の外周面は、第二雌ねじ体40の一端が第一雌ねじ体30と当接したとき、環状凸部32の外周面に連続する面となる。
第二雌ねじ体40の外周面には、図20(B)に示す六角ナット形状を有するナット形溶接部材130が締嵌めにより嵌合され且つ点溶接により仮固定されている。なお、第二雌ねじ体40にナット形溶接部材130を仮固定する方法は、点溶接に限定されるものではなく、ろう接、アーク溶接等、点溶接以外の溶接、接着剤による接着等の方法でもよい。
ナット形溶接部材130は、摩擦撹拌接合によって第一雌ねじ体30及び第二雌ねじ体40と接合するのに適した材料、例えば、一般鋼材や機械構造用鋼等の炭素鋼や、クロムモリブデン鋼やニッケルクロムモリブデン鋼等の合金鋼等により構成される。
また、ナット形溶接部材130は、内周面が第二雌ねじ体40の外周面と略平行なテーパ面を成している。即ち内周面の軸方向に対する傾斜角が第二雌ねじ体40の外周面の軸方向の傾斜角と略一致する。ナット形溶接部材130の一端部(第一雌ねじ体40側の端部)は、第二雌ねじ体40の先端面よりも第一雌ねじ体30側に突出し、第一雌ねじ体30の環状凸部32を嵌合させて収容する収容空間132として機能する。収容空間132の軸方向の長さは、環状凸部32の軸方向の長さよりも長く形成されている。また収容空間132の開口側の内径は、環状凸部32の先端部の外径よりも大きく、かつ基端部の外径よりも小さく設定される。
次に嵌合機構60について説明する。第一雌ねじ体30に軸部20を螺合させた後、図21(A)示すように第二雌ねじ体40を第一雌ねじ体30の外側から軸部20に挿通させ、雄ねじ部22に螺合させる。第二雌ねじ体40は、ナット形溶接部材130にトルクを付加したときナット形溶接部材130と共に回転する。ナット形溶接部材130は、外周面に自動油圧ポンプ等の駆動源が接続された六角ソケット(不図示)を装着し、六角ソケットを介してトルクが付加され回転する。ナット形溶接部材130及び第二雌ねじ体40は、図21の矢印Lで示す左ねじの締付け方向に回転し、矢印Xで示す第一雌ねじ体30側へ移動する。
第一雌ねじ体30の環状凸部32は、図21(B)に示すようにナット形溶接部材130の開口から収容空間132内に進入する。第二雌ねじ体40及びナット形溶接部材130は、更に矢印X方向に移動したとき、第二雌ねじ体40の一端が、図21(C)に示すように環状凸部32の先端に当接し、移動が規制される。
そして、ナット形溶接部材130は、駆動源から六角ソケットを介して点溶接された部分(仮固定された部分)を破壊する所定以上のトルクが付加されて、点溶接された部分が破壊される。従って、第二雌ねじ体40は、所定のトルクで締結された状態となって回転が停止する。このとき六角ソケットは、ナット形溶接部材130を軸方向に押し込むようにし、ナット形溶接部材130に押圧力を付加する。これによりナット形溶接部材130は、第一雌ねじ体30及び第二雌ねじ体40に対して摺動する。またナット形溶接部材130を軸方向に押し込む押圧力を付加するので、ナット形溶接部材130、第一雌ねじ体30及び第二雌ねじ体40には、それぞれ面圧が付加される。
この摺動による摩擦熱によって、ナット形溶接部材130と環状凸部32との境界面及びナット形溶接部材130と第二雌ねじ体40との境界面にそれぞれ可塑化、粘性化した層を形成する。可塑化、粘性化した層の材料は、溶接部材130の回転によって攪拌され、ナット形溶接部材130と環状凸部32とが接合され、またナット形溶接部材130と第二雌ねじ体40とが接合される。このようにナット形溶接部材130を介して第一雌ねじ体30と第二雌ねじ体40とを接合し嵌合機構60を形成する。
本実施形態においては、ナット形溶接部材130を介して第一雌ねじ体30と第二雌ねじ体40とが接合するため、第一雌ねじ体30及び第二雌ねじ体40は、互いに相対回転できない状態となる。従って位置可調固定支持部材1の軸方向位置を固定することができる。更に各位置可調固定支持部材1の軸部20の位置を変えることによって上記第一の実施形態と同様に内管12に対する外管14の角度調節を行うことができる。
なお、第三の実施形態において、第一雌ねじ体30の環状凸部32の外周面、第二雌ねじ体40の外周面及びナット形溶接部材130の内周面の傾斜角は、特定の角度に限定されるものではない。例えば第一雌ねじ体30の環状凸部32の外周面、第二雌ねじ体40の外周面及びナット形溶接部材130の内周面の軸方向に対する傾斜角αを、図22(a)に示すように30°、図22(b)に示すように45°、図22(c)に示すように60°等のように設定してもよい。図22(a)~(c)を比較して明らかなように、傾斜角αを大きくすることにより、ナット形溶接部材13の進行方向に対するナット形溶接部材130の内周面と、環状凸部32及び第二雌ねじ体40の外周面の傾斜が軸方向に対して直交方向に近づくので、ナット径溶接部130に軸方向の一定の押圧力を付加した場合に、ナット形溶接部材130から環状凸部32及び第二雌ねじ体40に付加される面圧を高めることができる。
また、環状凸部32と第二雌ねじ体40の傾斜角を異ならせ、またナット形溶接部材130の内周面を、軸方向に沿って途中で傾斜角が変化する複合角度円錐台の形状としてもよい。例えば図23に示すように、環状凸部32の外周面が軸方向から30°傾斜し、第二雌ねじ体40の外周面が軸方向から45°傾斜していた場合、ナット形溶接部材130の内周面の軸方向に対する傾斜角は、第二雌ねじ体40の外周面に嵌合している内周面においては45°とする。また収納空間132が形成されている一端部の内周面においては、第二雌ねじ体40近傍が45°で、当該近傍から一端部の先端までの中途から30°に切り替わるように形成する。
次に、図24を参照して第四の実施形態の位置可調固定支持部材1について説明する。なお第一の実施形態と同様の箇所については、同一の符号を付して説明を省略する。本実施形態では第一雌ねじ体140が枢動機構50を収容するためのハウジング部150を有するものである。なお第一雌ねじ体140は、第一雌ねじ体30と同様に軸方向に貫通するねじ孔と、環状凸部32を有する。また外管14の孔部16は、枢動機構50が通過可能な大きさに形成される。
ここでは第一雌ねじ体140をハウジング部150と一体に構成しているが、第一雌ねじ体140とハウジング部150とは別体に構成されていてもよい。ハウジング部150は、一端部が開口し、他端部に軸部20の雄ねじ部22と螺合するねじ孔が貫通する底部152が形成された有底の円筒形状を有し、内周面によって囲まれる空間内に枢動機構50を収容可能に構成される。またハウジング部150の一端部の外周には、ハウジング部150を介して第一雌ねじ体140を外管14に固定するための、外側にフランジ状に突出する固定端部154が形成され、底部152の外側端面には第一雌ねじ体140の環状凸部32が形成される。
本実施形態の位置可調固定支持部材1の組み立て、及び外管14への取付けは以下の手順により行う。先ず枢動機構50が構成された軸部20を第一雌ねじ体140のねじ孔に螺合させて挿通させる。このとき軸部20は、伝達端部28を挿入端としてハウジング部150の開口から第一雌ねじ体140のねじ孔に挿通され、枢動機構50がハウジング部150に収容されるように軸方向位置が決定される。第二雌ねじ体40は、第一雌ねじ体140の外側から雄ねじ部22に螺合し、第一雌ねじ体140から所定の間隔を存して配置される。以上により位置可調固定支持部材1が構成される。
位置可調固定支持部材1は、ハウジング部150の開口と外管14の孔部16とが連通するように設置位置が決められて固定される。具体的には、まずハウジング部150の開口と孔部16とが連通するようにハウジング部150を外管14の外周面に当接させ、お互いを固定する。固定端部154と外管14との固定方法は、特に限定されるものではないが、ここではボルトを締結することによって固定する。他の固定方法として溶接や接着による固定を行ってもよい。
本実施形態では、第一雌ねじ体140のハウジング部150内に枢動機構50を収容し、外管14内から枢動機構50を退避させることが可能となる。従って、内管12の上部に外管14を配置する際に、枢動機構50と内管12との接触を避けることができる。また位置可調固定支持部材1は外管14の側壁に周方向に等間隔で配置されるため、枢動機構50が外管14の内側に存していた場合は、各枢動機構50が内管12に接触しないように外管14を内管12の上部に設置することが困難となるが、本実施形態のように枢動機構50をハウジング部150に収容し外管14の外側に位置させるので、内管12に対する外管14の設置が容易となる。また予め位置可調固定支持部材1を構成しておき、外管14の外側にハウジング部150を固定するだけで位置可調固定支持部材1を外管14に取付けできるため、外管14への位置可調固定支持部材1の取付けが第一乃至第三の実施形態の場合と比較して容易となる。
なお、ハウジング部150は、枢動機構50によって大きさが決定されるので、図24に示す枢動機構50が軸部20の径よりも大きい場合には、ハウジング部150は第一雌ねじ体140の環状凸部32の基端側の外周面よりも外側に拡がる形状となる。そこで図25に示すように枢動機構50を軸部20の径よりも小さくなるように形成すれば、ハウジング部150の外周面と環状凸部32の基端側の外周面とを略同じ径に形成することができるので、第一雌ねじ体140の設置に必要な面積を小さくすることができる。
なお、第一雌ねじ体140とハウジング部150とが一体に構成されているものとして説明したが、第一雌ねじ体140とハウジング部150とを別体で構成した場合、第一雌ねじ体140は、図26に示すようにハウジング部150の底部152に当接するフランジ状の係合部142と、ハウジング部150に形成された孔から外部に突出する環状凸部32とを有する構成とすることが出来る。このとき環状凸部32の外周面と底部152の孔との間に、互いの相対回転を規制する相対回転防止機構を設けることで締結時の共回りを防止することが出来る。勿論、別体に設ける第一雌ねじ体140とハウジング部150との嵌合は、ねじ締結や溶接としてもよいことは言うまでもない。
例えば、環状凸部32の外周面に一部を欠落して軸部20の回転軸を挟んで互いに平行な二つの面からなる二面幅を形成し、またハウジング部150の孔の内周面を環状凸部32の外周面に対応させた形状とすることで第一雌ねじ体140とハウジング部150との相対回転を規制する。このように第一雌ねじ体140とハウジング部150とを別体で構成した場合、枢動機構50が内管12を押圧したときに、第一雌ねじ体140にはハウジング部150側を押し付ける反力が作用する。
また、ハウジング部150が外管14に固定されているため、軸部20を締め付ける程、枢動機構50が内管12を押圧する図26の矢印aで示す方向の押圧力と共に第一雌ねじ体140にハウジング部150を押し付ける矢印bで示す方向の反力が強くなり、位置可調固定支持部材1が内管12を押し付ける力が強固となって安定して内管12に外管14を固定した状態を維持することができる。なお、第一雌ねじ体140とハウジング部150との相対回転を抑止するための構造は上記に限定されず、例えば係合部142を底部152に嵌合させる構造を採用してもよい。具体例としては、係合部142を断面矩形状に形成し、底部152に係合部142の断面形状と同様の矩形状の凹みを設け、係合部142を底部152の凹みに嵌合させることで、第一雌ねじ体140とハウジング部150との相対回転を抑止する構造を採用してもよい。
なお、第一雌ねじ体140とハウジング部150とを別体に構成した場合、第一雌ねじ体140とハウジング部150との分離を防止する分離防止部を設けてもよい。例えば、図27(A)に示すようにハウジング部150の外側で第一雌ねじ体140の外周面に分離防止部としてのCリング等の止め輪144aを装着させてもよい。また分離防止部としてナットを用いるようにしてもよく、その場合には第一雌ねじ体140の外周面に雄ねじ溝146を形成し、図27(B)に示すようにハウジング部150の外側で第一雌ねじ体140の外周面に分離防止部としてのナット144bを螺合させる。なお、分離防止部は、上記に限定されるものではなく、ワッシャ等であってもよい。分離防止部を設けておけば、第一雌ねじ体140に軸部20を挿通させる前に、第一雌ねじ体140とハウジング部150とを容易に組み合わせた状態にしておくことができる。
また、各実施形態において、当接部58は、内管12に当接する当接部位が弾性部材であるものとしたが、これに限定されるものではなく、当接部58と内管12の側壁とを噛み合わせるようにして当接させてもよい。例えば当接部58の表面と内管12の側壁の壁面とに、当接時に互いに嵌り合う水平方向に延びる凹凸を形成する。この場合の凹凸は、断面二等辺三角形状の山形であっても、峰と谷を湾曲させた波型であってもよい。また微細凹凸を、水平方向かつ鉛直方向の双方に複数形成した、所謂エンボス形状を採用することも好ましい。
なお、上述した説明において、ハウジング部150を外管の外周面に固定した場合を例に説明したが、これに限定するものではない。例えば図28に示すように、ハウジング部200を外管14の孔部16に挿通させた状態で固定してもよい。この場合、位置可調固定支持部材1をハウジング部200、ハウジング部200の外周面に配設されるナット210、ハウジング部200内に配設され軸部20に螺合する第一雌ねじ体220、軸部20及び第二雌ねじ体40等によって構成する。
ハウジング部200は、有底の筒状を成し、一端部にフランジ部202を具える。またハウジング部200の底部には、第一雌ねじ体220を介して軸部20を挿通させる孔204が形成される。またハウジング部200の外周面には、雄ねじ部が形成される。
ナット210は、ハウジング部200の外周面の雄ねじ部に螺合する雌ねじ螺旋条を有し、ハウジング部200に螺合して外管14を押圧する位置に配置される。ここでは、ナット210と外管14との間にワッシャ215を配設するが、勿論ワッシャ215を除く構成であってもよい。
第一雌ねじ体220は、外形形状がハウジング部200の内周面に略沿った形状である。また第一雌ねじ体220は、第一雌ねじ体30と同様に軸方向に貫通するねじ孔と、軸方向の端部に環状凸部32を有する。第一雌ねじ体220は、環状凸部32を孔204に挿通させてハウジング部200内に配設される。これにより環状凸部32は、外管14の外側に突出する。
このようなハウジング部200は、フランジ部202を外管14の内周面に当接させ、底部側が外管4の外側に突出するように外管4の孔部16に挿通される。次にワッシャ215を外管14の外側でハウジング部200に配設し、ナット210をハウジング部200の外周面に螺合させ、ワッシャ215を介して外管14を押圧する位置まで締付け方向に沿って移動させる。結果、ハウジング部200は、フランジ部202と、ナット210とで外管14を挟むように取り付けられ、外管14に固定される。
また、各実施形態の軸部20は、図2等に示すように凸曲面端部26の近傍においてくびれを有するように、その直径が凸曲面端部26の基端部付近で縮小する形状であるが、図29(a)に示す軸部20がくびれを有しない形状であってもよい。また凸曲面端部26の球形形状の直径は、図29(b)に示すように軸部20の直径と略同等であってもよく、図29(c)に示すように軸部20の直径よりも小さいものであってもよい。また凸曲面端部26は、枢動機構50を枢動可能とすることを目的とした形状を要するため、一部に球面を有する形状、例えば図29(d)に示す先端部が凸状の半球形状や、図29(e)に示す球体の上下端部を切断し先端部のみが球面となっている形状、図29(f)に示す球体の先端を切断し先端面が平面で上下端部が球面となっている形状等であってもよい。また枢動機構50は、少なくとも上下方向に枢動可能であることを要するため、凸曲面端部26の先端面は、略球形状の曲面に限定されるものではなく、円柱面形状であってもよい。
また、各実施形態において、当接部58を内管12側に付勢するための付勢部を軸部20に形成してもよい。軸部20に形成される付勢部160(図30参照)は、例えば凸曲面端部26の先端から軸部20の中心軸に沿って穿孔し、底部が凸曲面端部26と雄ねじ部22との間に位置する深さの穴をあけ、穴をあけた範囲内において軸部20の外周面を切り欠くことにより形成される。付勢部160を形成する際の外周面の切欠きは、例えば図30(a)に示す螺旋状の切欠きであってもよく、図30(b)に示す軸方向に直交する方向に所定深さの切欠きを設け、この切欠きを180度位相をずらしながら、かつ軸方向に所定間隔空けて交互に設けるようにしてもよい。切欠きの深さは少なくとも軸部20に穿けた穴に到達する深さであればよい。また、軸部20と凸曲面端部26とを別体に構成し、図30(c)に示す軸部20に穿けた穴に凸曲面端部26を挿設して補強したり、安定性を高めたりしてもよい。
また、各実施形態において、内管12の上部に当接キャップを設置し、当接キャップと外管14との間で外管14の内側に嵌まる被支持部材を配設してもよい。具体的に図31(a)に示すように当接キャップ230は、上面が凸曲面状に形成された上曲面部230aを具える。被支持部材240は、凹状の被支持面240aと外管14の天面に当接する当接面240bとを具え、被支持面240aが上曲面部230a上で支持される。凹状の被支持面240aは、上曲面部230aと当接する面が仮想球面の一部を成すように構成されることが荷重分散上、好ましい。これにより、図31(b)に示すように外管14を内管12に対して傾斜させた場合であっても、上曲面部230aの曲面に沿って被支持面240aの位置が変わり、当接キャップ230による被支持部材240の支持状態が維持される。結果、外管14が内管12に対して傾斜しても、外管14が内管12上に載置されているので、位置可調固定支持部材1に掛かる負荷を低減させることができる。
また、被支持面240aは、凹状に限定するものではなく、図31(c)に示すように、凹曲面状であってもよく、このようにすれば上曲面部230aとの接触面積を増えて、位置可調固定支持部材1に掛かる負荷を更に低減させることができる。
また、外管14は、図31(d)に示すように中途部に仕切り板250を有する形状であって、仕切り板250の上方及び下方のそれぞれに内管12を配設し得るようにしてもよい。その場合は仕切り板250の上方においても、当接キャップ230と被支持部材240を配設してもよく、ここでは当接キャップ230を内管12の下部に設置し、被支持部材240を仕切り板250の上面に配設する。
また、上記各実施形態の雄ねじ部において、リード方向が相異なる右ねじと左ねじの螺旋構造が形成される場合を例示したが、本発明はこれに限定されない。即ち、リード角及び/又はリード方向が相異なる第一及び第二螺旋構造となるような、あらゆる態様を含む。例えば、リード方向は同じでも、互いにリード角が異なるようにすればよい。
本発明の支持構造を、位置可調固定支持部材によって二重管構造の外管を支持し、外管を内管に対して固定する場合を例に説明したが、支持構造は、二重管構造に限定して適用されるものではなく、位置可調固定支持部材によって被固定部材に対して所定位置に配置される支持体を支持するものであれば、適用される部材等は限定されない。
1…位置可調固定支持部材、10…二重管構造、12…内管、14…外管、16…孔部、20…軸部、22…雄ねじ部、22a…ねじ山、23…第一雄ねじ螺旋溝、24…第二雄ねじ螺旋溝、26…凸曲面端部、28…伝達端部、30,140,220…第一雌ねじ体、32…環状凸部、36…第一条部、38…第一変位部、40…第二雌ねじ体、42…環状凹部、46…第二条部、48…第二変位部、50…枢動機構、52…押圧部、54…分離防止部、56…受圧面、58…当接部、60…嵌合機構、80…外周面、82…内周面、90…分離防止部、94…外管側雌ねじ螺旋条、96…角ワッシャ、96a…孔、96b…係止端部、98…突起、100…突出部、100a…係止部、100b…傾斜部、120…挿嵌部材、122…筒部、124…フランジ、126…部材側雌ねじ部螺旋条、128…凹凸面、130…ナット形溶接部材、132…収容空間、142…係合部、150,200…ハウジング部、152…底部、160…付勢部、202…フランジ部、210…ナット、215…ワッシャ。


Claims (13)

  1. 被固定部材に対して所定位置に配置される支持体を支持する支持構造であって、
    上記支持体の外面に貫穿された孔部に挿通され、支持端部が該支持体の内面側に位置し、他端側が該外面よりも外側に位置する軸部を備え、
    上記軸部は、
    上記軸部に形成された雄ねじ部と、
    上記雄ねじ部に螺合する第一雌ねじ体及び第二雌ねじ体を有し、上記軸部の軸方向の位置を調整可能に上記軸部を、上記支持体に対して固定し得る位置可調固定機構と、
    上記支持端部に形成され、上記被固定部材に当接し、且つ、該被固定部材から受ける入力を、枢動して追随しながら受容して該支持体を支持可能とする枢動機構とを備え、
    上記位置可調固定機構は、上記第一雌ねじ体に設けられる第一嵌合部と上記第二雌ねじ体に設けられる第二嵌合部とが互いに嵌合しているとき、上記軸部に軸方向及び/又は軸回り方向の外力が作用しても互いに嵌合して相対変位を規制するように構成され、
    上記支持体に上記軸部を複数挿通し、前記枢動機構を上記被固定部材に当接させることで、上記被固定部材に対して上記支持体を固定することを特徴とする支持構造。
  2. 前記第一嵌合部は、列状突起を成す第一条部を有し、
    前記第二嵌合部は、前記第一条部と異なる方向に延在し、該第一条部と当接する列状突起を成す第二条部を有し、
    前記位置可調固定機構は、上記第一条部と上記第二条部の間に押圧力が作用したとき、上記第一条部と上記第二条部の交差部分において上記第一条部の弾性及び/又は塑性変形によって第一変位部が作出され、且つ、上記交差部分において該第二条部の弾性及び/又は塑性変形によって第二変位部が作出され、これら上記第一変位部と上記第二変位部の相互が係合することによって嵌合状態を保持し得るように構成されることを特徴とする請求項1に記載の支持構造。
  3. 前記第二嵌合部は、対向する前記第一嵌合部を収容し得る収容凹部を有し、
    前記位置可調固定機構は、前記第一嵌合部と前記収容凹部が嵌合するように構成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の支持構造。
  4. 前記収容凹部の内壁は、前記第二雌ねじ体の軸からの距離が周方向に沿って変動する形態、及び/又は、前記第一嵌合部の外壁は、前記第一雌ねじ体の軸からの距離が周方向に沿って変動する形態とされることにより、前記収容凹部の内壁と前記第一嵌合部の外壁の当接によって前記嵌合状態を得るように構成されることを特徴とする請求項3に記載の支持構造。
  5. 前記雄ねじ部は、適宜のリード角及び/又はリード方向に設定され、前記第一雌ねじ体が螺合するように形成された第一螺旋溝と、
    上記リード角及び/又はリード方向に対して相異なるリード角及び/又はリード方向に設定され、前記第二雌ねじ体が螺合するように形成された第二螺旋溝とを有し、
    上記第二螺旋溝は、上記第一螺旋溝が形成された領域の少なくとも一部の領域で重複するように形成されていることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の支持構造。
  6. 前記雄ねじ部は、適宜のリード角及び/又はリード方向に設定され、前記第一雌ねじ体を螺合し得るように形成された第一螺旋溝と、
    上記リード角及び/又はリード方向に対して相異なるリード角及び/又はリード方向に設定され、前記第二雌ねじ体を螺合し得るように形成された第二螺旋溝とを有し、
    上記第二螺旋溝は、上記第一螺旋溝が形成された領域の少なくとも一部の領域で重複するように形成され、
    前記嵌合機構は、上記第一雌ねじ体に嵌合し得る、前記第二雌ねじ体の外周面に仮固定された接合部材を有し、
    前記接合部材は、所定のトルクが付加されたとき、該接合部材における前記第二雌ねじ体に仮固定された部分が破壊され、前記第一雌ねじ体及び前記第二雌ねじ体に対して相対回転し、前記第一雌ねじ体及び前記第二雌ねじ体との接触部分の摩擦により溶融することを特徴とする請求項1に記載の支持構造。
  7. 前記枢動機構は、前記支持端部に形成された軸方向外方に向かって凸曲面状を成す凸曲面端部と、
    上記凸曲面端部の曲面に沿って摺動可能に上記凸曲面端部に設けられ、前記被固定部材に当接する当接部を有することを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の支持構造。
  8. 前記当接部は、前記被固定部材に対する当接部位に、弾性部材を有することを特徴とする請求項7に記載の支持構造。
  9. 前記軸部は、前記当接部を前記被固定部材側に付勢する付勢部を有することを特徴とする請求項1乃至8の何れかに記載の支持構造。
  10. 前記第一雌ねじ体は、前記支持体の外側で、前記枢動機構を収容する収容空間を有することを特徴とする請求項1乃至9の何れかに記載の支持構造。
  11. 前記第一雌ねじ体は、前記支持体に溶接されて固定されることを特徴とする請求項1乃至10の何れかに記載の支持構造。
  12. 前記軸部は、前記支持体に対して周回状に配列され、前記枢動機構を前記被固定部材に複数の方向から当接させることで、前記被固定部材に対して前記支持体を固定することを特徴とする請求項1乃至11の何れかに記載の支持構造。
  13. 前記被固定部材は、筒形状を有する内管であり、
    前記支持体は、上記内管を囲繞し得る筒形状を有する外管であることを特徴とする請求項1乃至12の何れかに記載の支持構造。
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