JP2022104024A - バーハンドル車両用ブレーキ装置 - Google Patents

バーハンドル車両用ブレーキ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2022104024A
JP2022104024A JP2020218990A JP2020218990A JP2022104024A JP 2022104024 A JP2022104024 A JP 2022104024A JP 2020218990 A JP2020218990 A JP 2020218990A JP 2020218990 A JP2020218990 A JP 2020218990A JP 2022104024 A JP2022104024 A JP 2022104024A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
brake
cable
cable holder
mounting
knocker
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2020218990A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7475269B2 (ja
Inventor
文英 谷澤
Fumihide Tanizawa
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Astemo Ltd
Original Assignee
Hitachi Astemo Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Astemo Ltd filed Critical Hitachi Astemo Ltd
Priority to JP2020218990A priority Critical patent/JP7475269B2/ja
Publication of JP2022104024A publication Critical patent/JP2022104024A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7475269B2 publication Critical patent/JP7475269B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Transmission Of Braking Force In Braking Systems (AREA)

Abstract

【課題】ブレーキ力制御機構を容易に取り付けることができ、さらに、ブレーキ力制御機構の回動を確実に規制することができるバーハンドル車両用ブレーキ装置を提供する。【解決手段】ブレーキ力制御機構22のケーブルホルダ23に、液圧マスタシリンダ16に取り付ける取付ボス部23aを突設する。取付ボス部23aは、取付ボルト24を取り付ける1つのボルト挿通孔23eを形成するとともに、端部に平面部を形成する。液圧マスタシリンダ16に、ケーブルホルダ23を取り付けるケーブルホルダ取付部16hを突設する。ケーブルホルダ取付部16hは、取付ボルト24を締結する1つの雌ねじ孔16iを形成するとともに、平面部23fに当接してケーブルホルダ23を回り止めする段部16m(受け面)が形成される。【選択図】 図3

Description

本発明は、第1ブレーキ操作子の操作によって、液圧式の第1ブレーキを単独で作動させ、第2ブレーキ操作子の操作によって第2ブレーキを作動させるとともに、連動機構を介して前記第1ブレーキを連動して作動させるバーハンドル車両用ブレーキ装置に関する。
従来、第1ブレーキ操作子の操作により液圧式の第1ブレーキを単独で作動させ、第2ブレーキ操作子の操作により第2ブレーキを作動させるとともに連動機構を介して前記第1ブレーキを連動して作動させるバーハンドル車両用ブレーキ装置として、第1ブレーキ操作子を、液圧マスタシリンダのピストンを押動するノッカーと、該ノッカーを回動して作動させるレバー本体とで構成するとともに、第2ブレーキ操作子の操作により連動機構に連結された回動レバーを介してノッカーを作動させるものがあった。また、このようなバーハンドル車両用ブレーキ装置では、連動ブレーキの効力を適正に発生させるために、液圧マスタシリンダに、ノッカーが回動レバーにより、予め設定された回動量以上に回動することを規制するブレーキ力制御機構が設けられたものがあった。
このブレーキ力制御機構は、作動時に掛かる負荷に耐えられずに回動してしまうと、ブレーキケーブルに接触して連動ブレーキの効力を適正に発揮できない虞があることから、ブレーキ力制御機構に、液圧マスタシリンダに取り付ける取付ブラケットを形成し、該取付ブラケットの2カ所にボルト挿通孔を形成し、該ボルト挿通孔に挿通した2本の取付ボルトで液圧マスタシリンダに締結することにより、ブレーキ力制御機構の回り止めを図り、ブレーキ力制御機構を安定した状態で液圧マスタシリンダに取り付けるものがあった(例えば、特許文献1参照。)。
特許第3754514号公報
しかし、上述の特許文献1のものでは、ブレーキ力制御機構を2本の取付ボルトで液圧マスタシリンダに取り付けることから、ブレーキ力制御機構の取り付けに手間が掛かっていた。
そこで本発明は、ブレーキ力制御機構を容易に取り付けることができると共に、ブレーキ力制御機構の回動を確実に規制することができるバーハンドル車両用ブレーキ装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、本発明のバーハンドル車両用ブレーキ装置は、第1ブレーキ操作子の操作により液圧式の第1ブレーキを単独で作動させ、第2ブレーキ操作子の操作により第2ブレーキを作動させるとともに、連動機構を介して前記第1ブレーキを連動して作動させ、前記第1ブレーキ操作子は、液圧マスタシリンダのシリンダ孔に内挿されたピストンを押動するノッカーと、該ノッカーを介してピストンを押動するレバー本体とを備え、前記第2ブレーキ操作子は、前記連動機構を介して、前記ノッカーに形成した回動レバーに取り付けられ、該回動レバーを回動させることにより前記ノッカーを作動させるブレーキケーブルが連結され、前記ブレーキケーブルの牽引により前記ノッカーが予め設定された回動量以上に回動することを規制するブレーキ力制御機構を、前記液圧マスタシリンダに取り付けたバーハンドル車両用ブレーキ装置において、前記ブレーキ力制御機構は、前記ブレーキケーブルを内部に挿通するケーブルホルダと、前記ブレーキケーブルの先端と前記回動レバーとに連結されるとともに、前記ケーブルホルダに対して近接方向及び離反方向にスライド可能に設けられるケーブルジョイントと、前記ケーブルホルダと前記ケーブルジョイントとの間に設けられ、前記ケーブルジョイントを前記ケーブルホルダから離反させる方向に付勢するコントロールスプリングとを備え、前記ケーブルホルダには、前記液圧マスタシリンダに取り付けられる取付ボス部が、前記液圧マスタシリンダには、前記ケーブルホルダを取り付けるケーブルホルダ取付部がそれぞれ突設され、前記取付ボス部と前記ケーブルホルダ取付部のいずれか一方に取付ボルトを挿通する1つのボルト挿通孔が、他方に前記取付ボルトを締結する1つの雌ねじ孔がそれぞれ形成されるとともに、前記取付ボス部の端部に平面部が、前記ケーブルホルダ取付部に、前記平面部に当接し、前記ケーブルホルダを回り止めする受け面がそれぞれ形成されることを特徴としている。
また、前記ボルト挿通孔は、前記ケーブルホルダに挿入された前記ブレーキケーブルの延出方向に対して平行方向に長い長孔で形成され、前記平面部は前記ケーブルホルダに挿入された前記ブレーキケーブルの延出方向に対して平行に形成されると好ましい。
さらに、前記受け面は、前記ケーブルホルダ取付部に形成した段部で形成されると好適である。
本発明のバーハンドル車両用ブレーキ装置によれば、ブレーキ力制御機構は、ケーブルホルダに設けられた取付ボス部が、液圧マスタシリンダに設けられたケーブルホルダ取付部に1本の取付ボルトで取り付けられるとともに、取付ボス部に設けられた平面部に受け面が当接することにより、ブレーキ力制御機構を回り止めすることができる。これにより、ブレーキ力制御機構の取り付け作業が簡略化され、作業性が向上するとともに、取付ボス部やケーブルホルダ取付部には、ボルト挿通孔又は雌ねじ孔をそれぞれ1つ形成すれば良いことから、コストの削減化を図ることができ、さらに、取付ボス部やケーブルホルダ取付部を従来よりも小さく形成することができることから、軽量化を図ることができる。
また、取付ボス部に設けられるボルト挿通孔は、ケーブルホルダに挿入されたブレーキケーブルの延出方向に対して平行方向に長い長孔で形成され、平面部はケーブルホルダに挿入されたブレーキケーブルの延出方向に対して平行に形成されることにより、ケーブルホルダの取付け位置を、ケーブルホルダ内でのブレーキケーブルの牽引方向に調整し、ブレーキ力制御機構を最適な位置に取り付けることができることから、連動ブレーキの効力を適正に発生させることができる。
さらに、受け面は、ケーブルホルダ取付部に形成した段部で形成されることから、ケーブルホルダを切削加工して段部を形成したり、液圧マスタシリンダの鋳造型時に段部を同時に成形したりすることにより、受け面を容易に形成することができコストの削減化を図ることができる。
本発明の一形態例を示す第1ブレーキ操作子とブレーキ力制御機構の平面図である。 図1のII-II断面図である。 図2のIII-III断面図である。 図3のIV-IV矢視図である。 本発明の一形態例を示す第1ブレーキ操作子とブレーキ力制御機構の側面図である。 図5のVI-VI断面図である。 本発明の一形態例を示すバーハンドル車両用ブレーキ装置の説明図である。
図1乃至図7は本発明のバーハンドル車両用ブレーキ装置の一形態例を示す図である。図7に示されるように、本形態例のバーハンドル車両用ブレーキ装置1は、前輪ブレーキ2(本発明の第1ブレーキ)と、後輪ブレーキ3(本発明の第2ブレーキ)と、前輪ブレーキ2を単独で作動させる第1ブレーキ操作子4と、後輪ブレーキ3を作動させるとともに、連動機構5を介して前輪ブレーキ2を連動して作動させる第2ブレーキ操作子6とを備えている。
前輪ブレーキ2は、前輪と一体に回転するディスクロータ2aに、ピストンを備えたキャリパボディ7を組み合わせた液圧式のディスクブレーキ8が用いられ、キャリパボディ7に設けられたユニオンボス部7aに液圧配管9が連結されている。後輪ブレーキ3は、バックプレート3a内に一対のブレーキシュー3b,3bを対向配置し、両ブレーキシュー3b,3bをカム軸3cの回転によってアンカーピン3dを支点に拡開させる内拡型のドラムブレーキが用いられ、カム軸3cに一端を固着したカムレバー3eには、第1ブレーキケーブル10が接続されている。
第2ブレーキ操作子6は、ハンドルバー11に取り付けられた前記連動機構5と、該連動機構5のハウジング5aに回動可能に連結された第2操作レバー12とを備えている。連動機構5は、例えば、ハウジング5a内にイコライザレバー5bを設けた周知のものが用いられ、イコライザレバー5bは、中央部に第2操作レバー12の操作で牽引されるイコライザ牽引ケーブル13が、一端部に後輪ブレーキ3を作動させる前記第1ブレーキケーブル10が、他端部に第2ブレーキ操作子6に連結される第2ブレーキケーブル14(本発明のブレーキケーブル)がそれぞれ取り付けられている。
第1ブレーキ操作子4は、前輪を操向するハンドルバー11に取り付けられるピストン15を備えた液圧マスタシリンダ16と、該液圧マスタシリンダ16に敷設される第1操作レバー17と、前記ピストン15を押動するノッカー18とを備え、ノッカー18には、第2ブレーキ操作子6の操作によってノッカー18を回動させる回動レバー18aが一体に設けられている。
液圧マスタシリンダ16は、ハンドルバー11側へ突出する車体取付ブラケット16bとホルダ16cとでハンドルバー11を包持し、これらをボルト16dで締結して、ハンドルバー11の車体前部側に配置される。液圧マスタシリンダ16のシリンダボディ16eには、ピストン15を移動可能に内挿するシリンダ孔16aが車体外側に開口して設けられ、シリンダボディ16eの上部には、リザーバタンク16fが一体に設けられている。シリンダ孔16aの底部とピストン15との間には、液圧室19が画成され、液圧室19には、リターンスプリング20が縮設されている。ピストン15は、リターンスプリング20の弾発力によりシリンダ孔16aの開口部方向へ付勢され、ピストン15の非作動時の後退限は、ノッカー18により規制されている。また、シリンダ孔16aの底部には、ユニオン孔16nが形成されている。
さらに、シリンダボディ16eには、上下一対で突出するレバーホルダ16g,16gが設けられ、該レバーホルダ16g,16gに前記第1操作レバー17と、前記ノッカー18とがピボット21によってそれぞれ回動可能に取り付けられている。また、シリンダボディ16eのシリンダ孔底部側の端部には、ケーブルホルダ取付部16hが下方に向けて突設され、該ケーブルホルダ取付部16hに、前記第2ブレーキケーブル14を挿通させるブレーキ力制御機構22のケーブルホルダ23が取り付けられる。ケーブルホルダ取付部16hは、直方体状に形成され、中央に取付ボルト24を螺合させる雌ねじ孔16iが1つ形成されている。さらに、ケーブルホルダ取付部16hは、車体内側面の下部側を切削加工して薄肉部16jが形成され、薄肉部16jよりも上部側の厚肉部16kとの間に、シリンダ孔16aの軸線CL1と平行な段部16m(本発明の受け面)が形成されている。
第1操作レバー17は、ハンドルバー11の端部に設けられたアクセルグリップ11aの車体前方に配置され、ピボット21を差し込むための挿通孔を備えた回動基部17aと、該回動基部17aからアクセルグリップ11aの車体前方へ延出するレバー本体17bとを備え、回動基部17aには、ノッカー18を収容するための収容凹部17cが形成されている。収容凹部17cには、ノッカー18に当接してノッカー18を回動させるノッカー当接部17dが設けられ、収容凹部17cよりも車体外側に位置する回動基部17aには、スプリング部材25の先端を挿通させる挿通孔17eが形成されている。
スプリング部材25は、ピボット21の外周に配置されるコイル部25aと、コイル部25aの一端から突出し、先端が挿通孔17eに挿入される挿入片25bと、コイル部25aの他端から突出し、先端がレバーホルダ16gの側面に当接する当接片25cとを備え、第1操作レバー17は、スプリング部材25の弾発力によって、回動基部17aの反レバー本体側の端部を、シリンダボディ16eに圧接する方向に付勢されている。
ノッカー18は、収容凹部17cに収容される回動基部18bと、該回動基部18bから突出してノッカー当接部17dに当接する受け部18cと、回動基部18bからハンドルバー側に突出してピストン15に当接し、ピストン15を押動させる作用腕18dと、回動基部18bの車体外側端部からハンドルバー側に突出する前記回動レバー18aとを備えている。
ブレーキ力制御機構22は、前記ケーブルホルダ23と、該ケーブルホルダ23に対して近接方向、離反方向にスライド可能に設けられ、回動レバー18aに連結されるケーブルジョイント26と、ケーブルホルダ23とケーブルジョイント26との間に設けられ、ケーブルジョイント26をケーブルホルダ23から離反させる方向に付勢するコントロールスプリング27とを備えている。
ケーブルホルダ23は、両端を開放した筒状に形成され、シリンダ孔16aの軸線CL1と平行な軸線CL2を有しており、ケーブルホルダ取付部16hに取り付けられる取付ボス部23aが周壁から突設されている。ケーブルホルダ23には、一端側に開口する小径のねじ筒装着孔23bと、ケーブルジョイント26側である他端側に開口する大径のスプリング収容孔23cとが同軸に設けられ、ねじ筒装着孔23bとスプリング収容孔23cとの間には段部23dが形成されている。ケーブルホルダ23に連結される第2ブレーキケーブル14の一端部のアウターケーブル14aには、外周に雄ねじ部28aを、内周に挿通孔(図示せず)をそれぞれ備えたねじ筒28が固定されている。該ねじ筒28は、ねじ筒装着孔23bに雄ねじ部28aを螺合させながら挿入され、所定の位置でロックナット29により固定される。また、アウターケーブル14aの一端部から突出したインナケーブル14bは、ねじ筒28の挿通孔を通過して、ねじ筒28から突出し、ケーブルジョイント26に連結される。
取付ボス部23aは、ケーブルホルダ取付部16hと略同一形状の直方体状に形成され、中央に取付ボルト24を挿通させるボルト挿通孔23eが1つ形成されている。また、ボルト挿通孔23eは、ケーブルホルダ23に挿入された第2ブレーキケーブル14の延出方向に対して平行方向に長い長孔、すなわち、ケーブルホルダ23の軸線CL2方向に長い長孔で形成されている。さらに、取付ボス部23aの上端部には、ケーブルホルダ23に挿入された第2ブレーキケーブル14の延出方向に対して平行、すなわち、ケーブルホルダ23の軸線CL2に対して平行な平面部23fが形成されている。ケーブルホルダ23は、取付ボス部23aの平面部23fを、受け面となるケーブルホルダ取付部16hの段部16mに当接させた状態で、ボルト挿通孔23eと雌ねじ孔16iとに亘って1本の取付ボルト24を締結することにより、液圧マスタシリンダ16に回り止めされた状態で取り付けられる。
ケーブルジョイント26は、ケーブルホルダ23に対向する基端面に、インナケーブル14bの先端部を取り付けるインナケーブルケーブル取付部26aを備え、先端側には、回動レバー18aを挟持する二股状の回動レバー取付部26bが設けられている。回動レバー取付部26bは、ケーブルホルダ23の軸線CL2方向に長尺なスライド溝26cが形成されており、該スライド溝26cに、回動レバー18aの先端部に挿通された連結ピン30が移動可能に内挿され、ノッカー18は、回動レバー18aと連結ピン30とを介してケーブルジョイント26に回動可能に連結される。
コントロールスプリング27は、スプリング収容孔23c内に挿通されたインナケーブル14bの外周側に配置され、一端を段部23dに当接させるとともに、他端をスプリング収容孔23cの開口側に装着した軸部材31に当接させ、ケーブルジョイント26をケーブルホルダ23から離反させる方向に付勢している。
また、ブレーキ力制御機構22は、第1ブレーキ操作子4と第2ブレーキ操作子6とがともに非作動状態にあるときは、連結ピン30がスライド溝26cの反ケーブルホルダ側の端部に位置し、ケーブルジョイント26とケーブルホルダ23との間には、所定間隔の隙間が形成されている。
上述のように形成されたバーハンドル車両用ブレーキ装置1は、第1ブレーキ操作子4の第1操作レバー17が操作されると、ノッカー当接部17dがノッカー18の受け部18cを押圧し、スプリング部材25の弾発力に抗して、ピボット21を中心にノッカー18を回動させる。これにより、ノッカー18の作用腕18dがピストン15を押動し、液圧室19で昇圧した作動液が液圧配管9を介して前輪ブレーキ2に液圧を供給し、前輪ブレーキ2を単独で作動させる。このとき、回動レバー18aは、ノッカー18の回動に伴って連結ピン30とともに、先端側がスライド溝26cのケーブルホルダ側に移動することによりノッカー18の回動を許容し、一方、ブレーキ力制御機構22は、コントロールスプリング27の弾発力により初期の状態を維持している。
また、第2ブレーキ操作子6の第2操作レバー12が操作されると、イコライザ牽引ケーブル13がイコライザレバー5bを牽引する。イコライザレバー5bは、コントロールスプリング27の弾発力により第2ブレーキケーブル14を連結した他端部が初期位置を保持した状態のまま、第1ブレーキケーブル10を連結した一端部を介して、第1ブレーキケーブル10が牽引される。これにより、第1ブレーキケーブル10がカムレバー3eを牽引し、後輪ブレーキ3を作動させる。
さらに第2ブレーキ操作子6が操作されると、後輪ブレーキからの反力により、イコライザレバー5bの一端部が固定されるとともに、コントロールスプリング27の弾発力に抗して、イコライザレバー5bの他端部を介して第2ブレーキケーブル14が牽引される。これに伴って、ケーブルジョイント26がケーブルホルダ側に牽引され、回動レバー18aがスプリング部材25の弾発力に抗して、ピボット21を中心にノッカー18を回動させる。これにより、ノッカー18の作用腕18dがピストン15を押動し、液圧室19で昇圧した作動液が液圧配管9を介して前輪ブレーキ2に液圧を供給し、前輪ブレーキ2を連動して作動させる。
また、第2ブレーキ操作子6をさらに強く操作すると、ケーブルジョイント26がケーブルホルダ23に当接し、回動レバー18aの回動が規制され、前輪ブレーキ2への液圧の供給が停止する。一方、これに伴って、イコライザレバー5bの一端部を介して第1ブレーキケーブルが牽引され、後輪ブレーキ3が作動する。
本形態例は、上述のように形成されることにより、第1ブレーキ操作子4の操作により、前輪ブレーキ2を単独で作動させ、第2ブレーキ操作子6の操作により、前輪ブレーキと後輪ブレーキとを連動して作動させることができる。また、回動レバー18aは、ケーブルジョイント26がケーブルホルダ23に当接することにより回動が規制され、第2ブレーキ操作子6の操作時に、前輪ブレーキ2のブレーキ力が予め設定されたブレーキ力以上となることを制御することができる。
さらに、ブレーキ力制御機構22は、1本の取付ボルト24にて液圧マスタシリンダ16に取り付けられるとともに、取付ボス部23aの平面部23fをケーブルホルダ取付部16hの段部16mに当接させ、ブレーキ力制御機構22を回り止めすることができることから、ブレーキ力制御機構22の取り付け作業が簡略化され、作業性が向上するとともに、取付ボス部23aやケーブルホルダ取付部16hは、ボルト挿通孔又は雌ねじ孔16iをそれぞれ1つ形成するだけでよいことから、コストの削減化を図ることができる。さらに、取付ボス部23aやケーブルホルダ取付部16hを従来よりも小さく形成することができることから、軽量化を図ることができる。また、液圧マスタシリンダ16に形成する受け面は、ケーブルホルダ23を切削加工して段部16mを形成したり、液圧マスタシリンダ16の鋳造型時に鋳造型により段部16mを同時に成形したりすることにより、容易に形成することができる。
また、取付ボス部23aに設けられるボルト挿通孔23eを、ケーブルホルダ23に挿入された第2ブレーキケーブル14の延出方向と平行方向に長い長孔で形成し、平面部23fをケーブルホルダ23に挿入された第2ブレーキケーブル14の延出方向と平行に形成することにより、ケーブルホルダ23の取付け位置を、ケーブルホルダ23に挿入された第2ブレーキケーブル14の牽引方向に調整し、ブレーキ力制御機構22を最適な位置に取り付けることができることから、連動ブレーキの効力を適正に発生させることができる。
なお、本発明のバーハンドル車両用ブレーキ装置は、上述の形態例に限るものではなく連動機構の構造は任意であり、第2ブレーキ操作子とは、別体に形成した連動機構を用いることもできる。また、液圧マスタシリンダに設けたケーブルホルダ取付部にボルト挿通孔を、ケーブルホルダに設けた取付ボス部に雌ねじ孔をそれぞれ形成するものでもよい。さらに、ボルト挿通孔は長孔で形成されるものに限らず、通常のボルト挿通孔のように円形状に形成されるものでも差し支えない。さらに、第1ブレーキの構造は、液圧式ブレーキであれば任意であるとともに、第2ブレーキの構造も任意である。
1…バーハンドル車両用ブレーキ装置、2…前輪ブレーキ、2a…ディスクロータ、3…後輪ブレーキ、3a…バックプレート、3b…ブレーキシュー、3c…カム軸、3d…アンカーピン、3e…カムレバー、4…第1ブレーキ操作子、5…連動機構、5a…ハウジング、5b…イコライザレバー、6…第2ブレーキ操作子、7…キャリパボディ、7a…ユニオンボス部、8…ディスクブレーキ、9…液圧配管、10…第1ブレーキケーブル、11…ハンドルレバー、11a…アクセルグリップ、12…第2操作レバー、13…イコライザ牽引ケーブル、14…第2ブレーキケーブル、14a…アウタケーブル、14b…インナケーブル、15…ピストン、16…液圧マスタシリンダ、16a…シリンダ孔、16b…車体取付ブラケット、16c…ホルダ、16d…ボルト、16e…シリンダボディ、16f…リザーバタンク、16g…レバーホルダ、16h…ケーブルホルダ取付部、16i…雌ねじ孔、16j…薄肉部、16k…厚肉部、16m…段部、16n…ユニオン孔、17…第1操作レバー、17a…回動基部、17b…レバー本体、17c…収容凹部、17d…ノッカー当接部、17e…挿通部、18…ノッカー、18a…回動レバー、18b…回動基部、18c…受け部、18d…作用腕、19…液圧室、20…リターンスプリング、21…ピボット、22…ブレーキ力制御機構、23…ケーブルホルダ、23a…取付ボス部、23b…ねじ筒装着孔、23c…スプリング収容孔、23d…段部、23e…ボルト挿通孔、23f…平面部、24…取付ボルト、25…スプリング部材、25a…コイル部、25b…挿入片、25c…当接片、26…ケーブルジョイント、26a…インナケーブル取付部、26b…回動レバー取付部、26c…スライド溝、27…コントロールスプリング、28…ねじ筒、28a…雄ねじ部、29…ロックナット、30…連結ピン、31…軸部材

Claims (3)

  1. 第1ブレーキ操作子の操作により液圧式の第1ブレーキを単独で作動させ、第2ブレーキ操作子の操作により第2ブレーキを作動させるとともに、連動機構を介して前記第1ブレーキを連動して作動させ、
    前記第1ブレーキ操作子は、液圧マスタシリンダのシリンダ孔に内挿されたピストンを押動するノッカーと、該ノッカーを介してピストンを押動するレバー本体とを備え、
    前記第2ブレーキ操作子は、前記連動機構を介して、前記ノッカーに形成した回動レバーに取り付けられ、該回動レバーを回動させることにより前記ノッカーを作動させるブレーキケーブルが連結され、
    前記ブレーキケーブルの牽引により前記ノッカーが予め設定された回動量以上に回動することを規制するブレーキ力制御機構を、前記液圧マスタシリンダに取り付けたバーハンドル車両用ブレーキ装置において、
    前記ブレーキ力制御機構は、前記ブレーキケーブルを内部に挿通するケーブルホルダと、前記ブレーキケーブルの先端と前記回動レバーとに連結されるとともに、前記ケーブルホルダに対して近接方向及び離反方向にスライド可能に設けられるケーブルジョイントと、前記ケーブルホルダと前記ケーブルジョイントとの間に設けられ、前記ケーブルジョイントを前記ケーブルホルダから離反させる方向に付勢するコントロールスプリングとを備え、
    前記ケーブルホルダには、前記液圧マスタシリンダに取り付けられる取付ボス部が、前記液圧マスタシリンダには、前記ケーブルホルダを取り付けるケーブルホルダ取付部がそれぞれ突設され、
    前記取付ボス部と前記ケーブルホルダ取付部のいずれか一方に取付ボルトを挿通する1つのボルト挿通孔が、他方に前記取付ボルトを締結する1つの雌ねじ孔がそれぞれ形成されるとともに、前記取付ボス部の端部に平面部が、前記ケーブルホルダ取付部に、前記平面部に当接し、前記ケーブルホルダを回り止めする受け面がそれぞれ形成されることを特徴とするバーハンドル車両用ブレーキ装置。
  2. また、前記ボルト挿通孔は、前記ケーブルホルダに挿入された前記ブレーキケーブルの延出方向に対して平行方向に長い長孔で形成され、前記平面部は前記ケーブルホルダに挿入された前記ブレーキケーブルの延出方向に対して平行に形成されることを特徴とする請求項1記載のバーハンドル車両用ブレーキ装置。
  3. 前記受け面は、前記ケーブルホルダ取付部に形成した段部で形成されることを特徴とする請求項1又は2記載のバーハンドル車両用ブレーキ装置。
JP2020218990A 2020-12-28 2020-12-28 バーハンドル車両用ブレーキ装置 Active JP7475269B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020218990A JP7475269B2 (ja) 2020-12-28 2020-12-28 バーハンドル車両用ブレーキ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020218990A JP7475269B2 (ja) 2020-12-28 2020-12-28 バーハンドル車両用ブレーキ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2022104024A true JP2022104024A (ja) 2022-07-08
JP7475269B2 JP7475269B2 (ja) 2024-04-26

Family

ID=82279432

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020218990A Active JP7475269B2 (ja) 2020-12-28 2020-12-28 バーハンドル車両用ブレーキ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7475269B2 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6041305B2 (ja) 2012-08-24 2016-12-07 曙ブレーキ工業株式会社 前後連動ブレーキ機構
JP6193620B2 (ja) 2013-05-23 2017-09-06 日信工業株式会社 バーハンドル車両用液圧マスタシリンダ装置の液圧マスタシリンダ及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP7475269B2 (ja) 2024-04-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6327978B2 (ja) バーハンドル車両用ブレーキ装置
JP4532753B2 (ja) バーハンドル車両用ブレーキ装置
JP3754484B2 (ja) 車両用前後連動ブレーキ装置
JP2009067133A (ja) 自動二輪車の連動ブレーキ装置
JP2022104024A (ja) バーハンドル車両用ブレーキ装置
JP2018024266A (ja) バーハンドル車両用ブレーキ装置
JP5581304B2 (ja) バーハンドル車両用ブレーキ制御装置
JP7329512B2 (ja) バーハンドル車両用ブレーキ装置
TWI630143B (zh) Rod type handle vehicle brake device
JP6294637B2 (ja) 液圧マスタシリンダ及び当該液圧マスタシリンダを備えたバーハンドル車両用ブレーキ装置
JPH10273087A (ja) バーハンドル車両用ブレーキ装置
JP3705669B2 (ja) 液圧式車両用ディスクブレーキ装置
JP3738106B2 (ja) バーハンドル車両用ブレーキ装置
JP6405147B2 (ja) バーハンドル車両用ブレーキ装置
JP3790025B2 (ja) 二輪車用ブレーキ装置
EP1346893B1 (en) Hydraulic master cylinder for vehicle with bar handle
JP6316109B2 (ja) バーハンドル車両用ブレーキ装置
JP2006103437A (ja) バーハンドル車両用ブレーキ装置
JP4234237B2 (ja) 二輪車用ブレーキ装置
JP6346815B2 (ja) バーハンドル車両用ブレーキ装置
JP4856524B2 (ja) バーハンドル車両用液圧マスタシリンダ装置
JP6316137B2 (ja) バーハンドル車両用ブレーキ装置
JP4573114B2 (ja) 駐車ブレーキのケーブル長さ調整方法およびそれに使用する調整装置
JP5615867B2 (ja) 機械式ディスクブレーキ用キャリパボディの製造方法
JP6934841B2 (ja) バーハンドル車両用液圧マスタシリンダ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20210222

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20210330

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20231017

TRDD Decision of grant or rejection written
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20240314

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20240319

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20240416

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7475269

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150