JP2022086745A - 発券ユニット、自動改札機、発券方法、および発券プログラム - Google Patents

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Abstract

Figure 2022086745000001
【課題】企画券が、乗車券情報を示す光学的読取コードが券面に形成された乗車券であっても、コピー等の不正使用に対するセキュリティの向上が図れる。
【解決手段】乗車券には、券面に、乗車券情報を示す光学的読取コードが形成されている。発券ユニットは、乗車券から読み取った乗車券情報によって、その乗車券が更新が認められた種類であるかどうかを判定する。発券ユニットは、更新が認められた種類の乗車券であれば、その乗車券の使用状態に応じて決定される乗車券の更新可否の判定結果を取得し、取得した判定結果に応じて、更新した乗車券の発券を行う。
【選択図】図5

Description

この発明は、2次元バーコード等の光学的読取コードが示す乗車券情報を読み取って改札処理を行う技術に関する。
従来、駅の改札口では、駅構内に入場する利用者や、駅構内から出場する利用者に対する改札処理を自動改札機で行っている。自動改札機は、周知のように、改札通路を通行する利用者が所持している乗車券を受け付け、この乗車券に記録されている乗車券情報を読み取る。自動改札機は、読み取った乗車券情報に基づき、改札通路における利用者の通行を許可するかどうかを判定し、その判定結果に応じて改札通路における利用者の通行を制限する。
また、乗車券情報を、2次元バーコード等の光学的読取コードで券面に形成した乗車券(以下、光学式乗車券と言う。)を受け付け、改札処理を行う改札システムがある(特許文献1等参照)。光学的読取コードは、例えばQRコード(登録商標)である。自動改札機は、改札処理の際に受け付けた光学式乗車券に対して、入場情報(駅構内への入場に使用されたことを示す情報)や出場情報(駅構内からの出場に使用されたことを示す情報)を記録することができない。
特許文献1の改札システムは、光学式乗車券の不正使用(使い回し、キセル等)を防止するため、光学式乗車券の使用状態(未使用、使用中、使用済)を上位装置で管理している。自動改札機は、改札処理時に、受け付けた乗車券の使用状態を上位装置から取得し、取得した使用状態を用いて改札処理を行っている。
特開2013- 97537号公報
しかしながら、乗車券には、鉄道の利用回数が1回に限定された通常キップだけでなく、鉄道の利用回数に関係なく運賃が一定である企画券がある。ここで言う、通常キップは、ある駅で入場し、鉄道を利用して移動した別の駅で出場すると、使用済みになる乗車券である。これに対し、企画券は、有効期間内であれば、予め定められている有効区間内に位置する駅で何度でも入出場できる乗車券である。すなわち、企画券は、ある駅で入場し、鉄道を利用して移動した別の駅で出場しても、有効期間内であれば使用済みにならず、繰り返し鉄道の利用に使用できる乗車券である。企画券は、電鉄会社によって実施されている利用者サービスの1つである。企画券は、有効期間が1日である1日乗車券や、有効期間が週末の複数日(例えば、金、土、日の3日や、土、日の2日)である週末フリーパス券等、様々な種類がある。
光学式乗車券は、周知の磁気券(乗車券情報を磁気データで記録した乗車券)、および非接触IC券(無線通信機能を有し、乗車券情報を電子データで内蔵メモリに記憶した乗車券)に比べて安価である。したがって、企画券を光学式乗車券にすることで、企画券の運用コストを抑えられる。
一方で、企画券を光学式乗車券にすると、その企画券は、上位装置で使用状態を管理しても、有効期間内であれば、繰り返し何度使用されても使用済みにならない。したがって、あるタイミングで企画券の光学的読取コードがコピーされると、コピーされた光学的読取コードが、その企画券の有効期間内に何度でも繰り返し使用でき、不正使用に対するセキュリティが低いという問題があった。
この発明の目的は、企画券が乗車券情報を示す光学的読取コードが券面に形成された乗車券であっても、コピー等の不正使用に対するセキュリティの向上が図れる技術を提供することにある。
この発明の発券ユニットは、上記目的を達成するため以下に示すように構成している。
通信部は、乗車券情報を示す光学的読取コードが券面に形成された乗車券の使用状態を管理する状態管理サーバとデータ通信を行う。乗車券の券面に形成された光学的読取コードは、QRコード(登録商標)等の2次元バーコードであってもよいし、1次元バーコードであってもよい。乗車券は、鉄道に限らず、バス等の他の公共交通機関で使用されるものであってもよい。
状態管理サーバは、例えば、乗車券毎に、その乗車券の使用状態を、未使用状態、使用中状態、使用済状態の3つの状態で管理する。未使用状態は、例えば、駅構内への入場に使用されていない状態、またはバスの乗車に使用されていない状態である。使用中状態は、例えば、駅構内への入場に使用された後、駅構内からの出場に使用されていない状態、またはバスの乗車に使用された後、バスからの降車に使用されていない状態である。使用済状態は、例えば、駅構内への入場、および駅構内からの出場に使用された状態、またはバスの乗車、およびバスからの降車に使用された状態である。
種類判定部は、読取部で読み取った乗車券情報によって、乗車券の種類が、その乗車券の更新が認められた種類であるかどうかを判定する。例えば、鉄道等の利用回数が1回に限定された乗車券は、更新が認められた種類ではなく、鉄道の利用回数に関係なく運賃が一定である乗車券(企画券等)は、更新が認められた種類である、と判定される。
判定結果取得部は、乗車券の種類が、乗車券の更新が認められた種類であれば、状態管理サーバとのデータ通信により、当該乗車券の使用状態に応じて決定される乗車券の更新可否の判定結果を取得する。乗車券の更新可否を判定する処理は、状態管理サーバ側で行われてもよいし、発券ユニット側で行われてもよい。
乗車券の更新可否を判定する処理は、例えば、乗車券の使用状態が未使用状態であるとき更新不可と判定し、使用状態が使用済状態であるとき更新可と判定すればよい。また、乗車券の使用状態が使用中状態である乗車券については、使用中状態から使用済状態へ移行させる直前であれば(例えば、その時点で出場にかかる改札処理を行っているとき)、更新可と判定すればよい。言い換えれば、使用状態が使用中状態である乗車券については、使用済状態へ移行させる直前でなければ、更新不可と判定すればよい。
発券部は、判定結果取得部が取得した判定結果が乗車券の更新可であれば、今回乗車券情報を取得した乗車券について、更新した乗車券の発券を行う。
この構成では、更新が認められた種類の乗車券(例えば、企画券)については、更新した乗車券が発券される。使用状態が使用済状態になった乗車券の再使用を禁止することにより、企画券の光学的読取コードが、あるタイミングでコピーされたとしても、コピーされた企画券の光学的読取コードは、その企画券の有効期間内であっても、何度も繰り返し使用できない。したがって、企画券が、乗車券情報を示す光学的読取コードが券面に形成された乗車券であっても、コピー等の不正使用に対するセキュリティの向上が図れる。また、企画券の運用コストを低減できる。
また、発券部は、発券した乗車券の券面に形成した光学的読取コードが示す乗車券情報に、その乗車券を識別する識別番号、および更新回数に応じた更新番号を含ませる構成にしてもよい。この場合、乗車券の使用状態を、識別番号、および更新番号に対応付けて管理することにより、更新した乗車券毎に使用状態を簡単に管理できる。
また、この発券ユニットを、駅構内から出場する利用者に対して改札処理を行う自動改札機に設け、発券部は、判定結果取得部が取得した判定結果が乗車券の更新可であれば、今回の改札処理で使用された乗車券について、更新した乗車券の発券を行う構成にしてもよい。
この場合、発券部は、改札処理で、利用者に対して駅構内からの出場を許可しないと判定されたとき、判定結果取得部が取得した判定結果に関係なく、更新した乗車券の発券を行わなければよい。
この発明によれば、企画券が、乗車券情報を示す光学的読取コードが券面に形成された乗車券であっても、コピー等の不正使用に対するセキュリティの向上が図れる。
この例の駅務システムを示す概略図である。 図2(A)、(B)は、この例の駅務システムで使用される光学式乗車券を示す図である。 図3(A)は、通常キップの使用状態データを示す図であり、図4(B)は、企画券の使用状態データを示す図である。 利用者が企画券を使用するサイクルを説明する概略図である。 発券装置の主要部の構成を示すブロック図である。 自動改札機の主要部の構成を示すブロック図である。 状態管理サーバの主要部の構成を示すブロック図である。 自動改札機の改札処理にかかる動作を示すフローチャートである。 状態管理サーバの動作を示すフローチャートである。 発券装置の動作を示すフローチャートである。 変形例1の自動改札機の主要部の構成を示す図である。 変形例1の自動改札機の駅構内から出場する利用者に対する改札処理を示すフローチャートである。
以下、この発明の実施形態について説明する。
<1.適用例>
図1は、この例の駅務システムを示す概略図である。この例の駅務システムに属する各駅には、発券装置1、自動改札機2等の駅務機器が設置されている。また、この例の駅務システムは、センタに設置された状態管理サーバ3を有している。
図2(A)、(B)は、この例の駅務システムで使用される光学式乗車券を示す図である。光学式乗車券には、図2(A)に示す企画券100と、図2(B)に示す通常キップ101とがある。通常キップ101は、利用回数が1回に限定された乗車券である。
企画券100は、有効期間内であれば、利用者が予め定められている有効区間内に位置する駅で何度でも入出場できる乗車券である(ただし、入出場のサイクルが適正でなければならない。)。企画券100は、電鉄会社によって実施されている利用者サービスの1つである。企画券100の種類には、例えば、有効期間が1日である1日乗車券や、有効期間が週末の複数日(例えば、金、土、日の3日や、土、日の2日)である週末フリーパス券がある。また、企画券100の種類毎に、その企画券100の有効区間を決めている。
企画券100の券面に形成されている2次元バーコード100aが乗車券情報(有効期間、有効区間等)を示す。同様に、通常キップ101の券面に形成されている2次元バーコード101aが乗車券情報を示す。
なお、この例の駅務システムは、改札処理に使用できる乗車券に、公知の非接触IC券や、磁気券が含まれていてもよいし、含まれていなくてもよい。すなわち、この例の駅務システムは、少なくとも光学式乗車券が改札処理に使用できる構成であればよい。ここでは、非接触IC券、および磁気券を処理するための構成、およびその処理の詳細については特に説明しない。
図1では、この駅務システムに属する3つの駅(A駅、B駅、およびC駅)を例示している。この駅務システムに属する駅は、図示している3つだけではない。この駅務システムに属する各駅には、発券装置1、および自動改札機2がそれぞれ1台以上設置されている。駅毎に、その駅に設置する発券装置1の設置台数を決めている。同様に、駅毎に、その駅に設置する自動改札機2の設置台数を決めている。この例では、発券装置1が、この発明で言う発券ユニットに相当する。自動改札機2は、利用者に対する改札処理を行う。周知のように、自動改札機2には、入場専用のもの、出場専用のもの、および入出場の両方を行うものがある。発券装置1は、更新した光学式乗車券(この例では、企画券100)の発券を行う。
なお、各駅には、券売機、精算機等の他の種類の駅務機器も設置されているが、ここでは、これらの駅務機器の説明を省略する。
状態管理サーバ3は、光学式乗車券毎に、その光学式乗車券の使用状態を管理する。光学式乗車券の使用状態は、未使用状態、使用中状態、使用済状態の3つの状態で管理される。未使用状態は、駅構内への入場に使用されていない状態である。使用中状態は、駅構内への入場に使用された後、駅構内からの出場に使用されていない状態である。使用済状態は、駅構内への入場、および駅構内からの出場に使用された状態である。
各駅に設置されている駅務機器(発券装置1、自動改札機2等)は、ネットワーク6を介して状態管理サーバ3とデータ通信が行える。駅務機器と状態管理サーバ3とのデータ通信は、駅務機器が設置されている駅の駅サーバ(不図示)を介して行われてもよいし、駅サーバを介さずに直接行われてもよい。
自動改札機2は、利用者が所持する乗車券を受け付け、この利用者に対する改札処理を行う。発券装置1は、利用者が所持している企画券100に対して、更新した企画券100を発券する。発券装置1は、利用者が所持している通常キップ101に対して、更新した通常キップ101を発券しない。
企画券100の券面に形成されている2次元バーコード100aが示す乗車券情報には、識別番号、更新番号、有効期間、および有効区間等が含まれている。また、通常キップ101の券面に形成されている2次元バーコード101aが示す乗車券情報には、識別番号、有効期間、および有効区間等が含まれているが、更新番号が含まれていない。更新番号は、発券装置1での更新回数に応じた値である。
図3は、この例の状態管理サーバにおいて管理される光学式乗車券の使用状態データを示す図である。図3(A)は、通常キップの使用状態データを示す図であり、図3(B)は、企画券の使用状態データを示す図である。
この例では、通常キップ101の使用状態データは、図3(A)に示すように、識別番号に、各使用状態(未使用状態、使用中状態、および使用済状態)のフラグを対応づけたデータである。フラグが「1」である状態が、対応する通常キップの使用状態である。図3(A)に使用状態データを示した通常キップ101の使用状態は、使用中状態である。
また、この例では、企画券100の使用状態データは、図3(B)に示すように、識別番号に対応付けられた更新番号毎に、各使用状態(未使用状態、使用中状態、および使用済状態)のフラグを対応づけたデータである。この例では、更新番号は、企画券100の更新時にインクリメント(+1)される。この例では、更新元の企画券100と、更新された企画券100の識別番号は、同じである。図3(B)に使用状態データを示す企画券100の更新回数は、3回である。図3(B)に使用状態データを示す企画券100は、更新番号が「0」、「1」、「2」である3枚が使用済状態であり、更新番号が「3」である企画券が未使用状態である。
このように、この例では、状態管理サーバ3は、企画券100については、識別番号、および更新番号に対応付けて使用状態を管理する。
なお、利用者が、乗車券を使用して入場した入場駅と、出場した出場駅とは通常異なる駅であるが、鉄道会社が制限していなければ同じ駅であってもよい。また、この例では、識別番号の先頭の記号「a」は、通常キップ101を示すコードであり、識別番号の先頭の記号「s」は、企画券100を示すコードである。すなわち、この例では、識別番号の先頭の記号によって、通常キップ101であるか、企画券100であるかを判定できる。
また、発券装置1は、識別番号を読み取った乗車券が企画券100であり、且つその更新番号の企画券100の使用状態が使用済状態であれば、更新した企画券100(更新番号をインクリメントした企画券100)を発券する。
図4は、利用者が企画券を使用するサイクルを説明する概略図である。利用者は、所持している未使用状態の企画券100(図中に示す企画券X)を使用して、ある駅で入場する。状態管理サーバ3は、利用者が今回使用した企画券100(図中に示す企画券X)の使用状態を未使用状態から使用中状態に移行させる。利用者は、鉄道を利用して移動した降車駅で入場時に使用した企画券100(図中に示す企画券X)を使用して降車駅を出場する。状態管理サーバ3は、利用者が今回使用した企画券100(図中に示す企画券X)の使用状態を使用中状態から使用済状態に移行させる。これにより、状態管理サーバ3は、今回使用された企画券100(図中に示す企画券X)を、駅での入出場に使用できない企画券として管理する。
利用者は、発券装置1で使用済状態である企画券100(図中に示す企画券X)を使用して、企画券100の更新にかかる操作を行う。発券装置1は、使用された企画券100(図中に示す企画券X)が有効期間内であって、且つ企画券100の使用状態が使用済状態であれば、更新した企画券100(図中に示す企画券Y)を発券する。この例では、企画券Xと、企画券Yとは、識別番号は同じであるが、更新番号が異なっている。企画券Yの更新番号は、企画券Xの更新番号をインクリメント(+1)した値である。状態管理サーバ3は、発券装置1で今回発券された企画券100(図中に示す企画券Y)を、該当する企画券100の使用状態データに、今回発券された企画券100(図中に示す企画券Y)の更新番号を追加する。このとき、状態管理サーバ3は、追加した更新番号の企画券100(図中に示す企画券Y)の使用状態を未使用状態にする。
利用者は、発券装置1で発券された企画券100(図中に示す企画券Y)を使用して、上記した企画券Xと同様に、鉄道を利用することができる。
なお、利用者は、使用済状態に移行した企画券100を使用して鉄道を利用することはできない。
図4に示した企画券100の更新にかかるサイクルは、その企画券100の有効期間内であれば、何度でも繰り返すことができる。
したがって、企画券100の2次元バーコード100aが、あるタイミングでコピーされたとしても、コピーされた企画券100の2次元バーコード100aが何度も繰り返し使用されることはない。これにより、企画券100が、乗車券情報を示す2次元バーコード100aが券面に形成された乗車券であっても、コピー等の不正使用に対するセキュリティの向上が図れる。また、企画券100の運用コストを低減できる。
なお、この例では、更新元の企画券100の識別番号と、更新された企画券100の識別番号とが同じあるとしているが、異ならせてもよい。この場合、更新番号は不要である。また、更新番号も、更新時に+1して更新する例に限らず、更新時に+2、+3等して更新してもよい。
<2.構成例>
図5は、この例の発券装置の主要部の構成を示すブロック図である。発券装置1は、制御ユニット11と、読取部12と、発券部13と、通信部14とを備えている。
制御ユニット11は、発券装置1本体各部の動作を制御する。また、制御ユニット11は、種類判定処理部11a、更新可否判定処理部11b、および発券処理部11cを有している。制御ユニット11が有する、種類判定処理部11a、更新可否判定処理部11b、および発券処理部11cの詳細については後述する。
読取部12は、読取領域に翳された2次元バーコードが示す情報を読み取り、読み取った情報を制御ユニット11に出力する。
発券部13は、更新した企画券100を発券する。具体的には、制御ユニット11からの指示にしたがって、券面に乗車券情報を示す2次元バーコード100aを印字した企画券100を発券する。
通信部14は、状態管理サーバ3とのデータ通信を行う。
次に、制御ユニット11が有する、種類判定処理部11a、更新可否判定処理部11b、および発券処理部11cについて説明する。
種類判定処理部11aは、読取部12で読み取った2次元バーコードが示す情報が、企画券100にかかる乗車券情報であるかどうかを判定する。具体的には、種類判定処理部11aは、読取部12で読み取った2次元バーコードが示す情報が乗車券情報であり、且つ識別番号の先頭の記号が「s」であれば、企画券100にかかる乗車券情報であると判定する。
更新可否判定処理部11bは、種類判定処理部11aが企画券100にかかる乗車券情報であると判定すると、この企画券100について更新した企画券100の発券可否を判定する。
発券処理部11cは、更新可否判定処理部11bが更新した企画券100を発券可と判定すると、発券部13に対して、更新した企画券100の発券を指示する。この指示には、更新した企画券100の券面に印字させる2次元バーコードの画像データが含まれている。発券部13は、この指示にしたがって、更新した企画券100を発券する。
発券装置1の制御ユニット11は、ハードウェアCPU、メモリ、その他の電子回路によって構成されている。ハードウェアCPUが、この発明にかかる発券プログラムを実行したときに、種類判定処理部11a、更新可否判定処理部11b、および発券処理部11cとして動作する。また、メモリは、この発明にかかる発券プログラムを展開する領域や、この発券プログラムの実行時に生じたデータ等を一時記憶する領域を有している。制御ユニット11は、ハードウェアCPU、メモリ等を一体化したLSIであってもよい。また、ハードウェアCPUが、この発明にかかる発券方法を実行するコンピュータである。
図6は、この例の自動改札機の主要部の構成を示すブロック図である。自動改札機2は、制御部21と、乗車券処理部22と、利用者検知部23と、扉開閉部24と、表示部25と、通信部26とを備えている。
制御部21は、自動改札機2本体各部の動作を制御する。
乗車券処理部22は、乗車券(企画券100、通常キップ101等)を受け付け、受け付けた乗車券に記録されている乗車券情報を読み取る。この例では、乗車券処理部22は、2次元バーコードが示す乗車券情報を読み取る構成を有している。
なお、乗車券処理部22は、公知の非接触IC券との無線通信で、非接触IC券が記憶している乗車券情報の読み取り、および非接触IC券に対する乗車券情報の書き込みを行う構成を有していてもよいし、有していなくてもよい。また、乗車券処理部22は、公知の磁気券に記録されている乗車券情報の読み取り、および磁気券に対して乗車券情報の記録を行う構成を有していてもよいし、有していなくてもよい。
利用者検知部23は、改札通路に沿って配置した複数のセンサによって、改札通路を通行している利用者を追跡する。
扉開閉部24は、改札通路を通行している利用者にとっての出口側に設けた扉を開閉することによって、改札通路における利用者の通行を制限する。具体的には、扉開閉部24は、改札通路の通行を許可すると判定された利用者の出口側に位置する扉を開する。また、扉開閉部24は、改札通路の通行を許可しないと判定された利用者の出口側に位置する扉を閉する。
表示部25は、改札通路を通行している利用者に対して案内メッセージを表示器(不図示)に表示する。
通信部26は、状態管理サーバ3とのデータ通信を行う。
自動改札機2の制御部21は、ハードウェアCPU、メモリ、その他の電子回路によって構成されている。ハードウェアCPUが、改札処理にかかるプログラムを実行する。また、メモリは、改札処理にかかるプログラムを展開する領域や、このプログラムの実行時に生じたデータ等を一時記憶する領域を有している。制御部21は、ハードウェアCPU、メモリ等を一体化したLSIであってもよい。
図7は、この例の状態管理サーバの主要部の構成を示すブロック図である。状態管理サーバ3は、制御部31と、使用状態記憶部32と、通信部33とを備えている。
制御部31は、状態管理サーバ3本体各部の動作を制御する。
使用状態記憶部32は、その時点で発券されている光学式乗車券(企画券100、通常キップ101)について、図3に示した使用状態データを記憶する記憶媒体である。使用状態記憶部32は、例えばHDD(Hard Disk Drive)であってもよいし、SSD(Solid State Drive)であってもよいし、他の記憶媒体であってもよい。
通信部33は、発券装置1や自動改札機2とのデータ通信を行う。
状態管理サーバ3の制御部31は、ハードウェアCPU、メモリ、その他の電子回路によって構成されている。ハードウェアCPUが、使用状態管理プログラムを実行し、光学式乗車券(企画券100、通常キップ101)の使用状態を管理する。また、メモリは、使用状態管理プログラムを展開する領域や、この使用状態管理プログラムの実行時に生じたデータ等を一時記憶する領域を有している。制御部31は、ハードウェアCPU、メモリ等を一体化したLSIであってもよい。
<3.動作例>
以下、この例の駅務システムにおける各装置の動作について説明する。ここでは、利用者が使用する乗車券は、光学式乗車券(企画券100、または通常キップ101)である。
図8は、自動改札機の改札処理にかかる動作を示すフローチャートである。図9は、状態管理サーバの動作を示すフローチャートである。図10は、発券装置の動作を示すフローチャートである。
まず、利用者が光学式乗車券で駅構内に入場、および駅構内から出場するときの自動改札機2、および状態管理サーバ3の動作について、図8、図9を参照して説明する。ここでは、利用者が周知の磁気券、および非接触IC券で駅構内に入場、および駅構内から出場するときの処理については説明を省略する。
自動改札機2は、乗車券処理部22が光学式乗車券を受け付け、その光学式乗車券の券面に形成されている2次元バーコードが示す乗車券情報を読み取るのを待つ(s1)。乗車券処理部22が受け付けた光学式乗車券の券面に形成されている2次元バーコードが示す乗車券情報を読み取ると、制御部21は、今回受け付けた光学式乗車券の有効期間が適正であるかどうかを判定する(s2)。s1で読み取った乗車券情報には、光学式乗車券の有効期間を示す情報が含まれている。
制御部21は、有効期間が適正でなければ(使用日が有効期間内でなければ)、扉開閉部24に、その利用者にとっての改札通路の出口側に設けられた扉を閉させ(s8)、改札通路の通行を許可しない。また、このとき、表示部25が、光学式乗車券の有効期間が適正でないことを利用者に通知するメッセージを表示器に表示させてもよい。
制御部21は、s2で有効期間が適正であると判定すると、状態管理サーバ3に対して今回使用された光学式乗車券の使用状態を要求し(s3)、この要求に対する応答を待つ(s4)。制御部21は、通信部26を制御して、状態管理サーバ3とのデータ通信を制御する。光学式乗車券の使用状態を要求する電文には、今回使用された光学式乗車券の識別番号が含まれている。また、今回使用された光学式乗車券が企画券100であった場合、この電文には、識別番号だけでなく、更新番号も含まれている。
状態管理サーバ3は、図9に示すように、光学式乗車券の使用状態の要求、光学式乗車券の使用状態の更新指示、更新した光学式乗車券の発券通知のいずれかを通信部33で受信するのを待っている(s21、s22、s23)。
状態管理サーバ3は、通信部33で光学式乗車券の使用状態の要求を受信すると、制御部31が使用状態記憶部32に記憶されている該当する光学式乗車券の使用状態を読み出す。状態管理サーバ3は、読み出した光学式乗車券の使用状態を今回光学式乗車券の使用状態を要求してきた装置(ここでは、自動改札機2)に返信(送信)し(s24)、s21に戻る。このとき、状態管理サーバ3は、受信した光学式乗車券の使用状態の要求に更新番号が含まれていなければ(すなわち、通常キップ101についての使用状態の要求を受信した場合)、識別番号に該当する光学式乗車券(通常キップ101)の使用状態を使用状態記憶部32から読み出して返信する。また、受信した光学式乗車券の使用状態の要求に更新番号が含まれていれば(すなわち、企画券100についての使用状態の要求を受信した場合)、識別番号、および更新番号に該当する光学式乗車券(企画券100)の使用状態を返信する。
自動改札機2は、通信部26が状態管理サーバ3からの返信を受信すると、制御部21において改札通路の通行を許可するかどうかを判定する(s5)。s5では、利用者が駅構内に入場する場合、状態管理サーバ3から受信した光学式乗車券の使用状態が未使用状態であり、且つこの光学式乗車券の有効区間内での使用であれば改札通路の通行を許可すると判定する。また、s5では、利用者が駅構内から出場する場合、状態管理サーバ3から受信した光学式乗車券の使用状態が使用中状態であり、且つこの光学式乗車券の有効区間内での使用であれば改札通路の通行を許可すると判定する。
制御部21は、s6で改札通路の通行を許可しないと判定すると、扉開閉部24に、その利用者にとっての改札通路の出口側に設けられた扉を閉させる(s8)。また、制御部21は、s6で改札通路の通行を許可すると判定すると、扉開閉部24に、その利用者にとっての改札通路の出口側に設けられた扉を開させる(s7)。また、制御部21は、s7にかかる処理を行うと、状態管理サーバ3に対して、今回の改札処理で使用された光学式乗車券の使用状態の更新を要求する(s9)。光学式乗車券の使用状態の更新の要求には、今回使用された光学式乗車券の識別番号が含まれている。また、今回使用された光学式乗車券が企画券100であった場合、この要求には、識別番号だけでなく、更新番号も含まれている。利用者が駅構内に入場する改札処理であった場合、s9では、今回の改札処理で使用された光学式乗車券の使用状態を、未使用状態から使用中状態に更新することを状態管理サーバ3に要求する。また、利用者が駅構内から出場する改札処理であった場合、s9では、今回の改札処理で使用された光学式乗車券の使用状態を、使用中状態から使用済状態に更新することを状態管理サーバ3に要求する。
s7と、s9とは、その順番を逆にしてもよいし、また、並行して実行してもよい。
状態管理サーバ3は、通信部33で光学式乗車券の使用状態の更新の要求を受信すると、制御部31が使用状態記憶部32に記憶されている該当する光学式乗車券の使用状態を指示された状態に更新し(s25)、s21に戻る。このとき、状態管理サーバ3は、受信した光学式乗車券の使用状態の更新の要求に更新番号が含まれていなければ(すなわち、通常キップ101についての使用状態の更新の要求を受信した場合)、識別番号が該当する光学式乗車券(通常キップ101)の使用状態を指示された状態に更新する。また、受信した光学式乗車券の使用状態の更新の要求に更新番号が含まれていれば(すなわち、企画券100についての使用状態の更新の要求を受信した場合)、識別番号、および更新番号が該当する光学式乗車券(企画券100)の使用状態を指示された状態に更新する。
このように、この例では、各駅に設置されている自動改札機2は、状態管理サーバ3から、今回の改札処理で使用された光学式乗車券についてその時点での使用状態を取得して改札処理を行うとともに、状態管理サーバ3に対して光学式乗車券の使用状態の更新を要求する。
次に、図9、および図10を参照しながら、発券装置1が更新した企画券100を発券する処理について説明する。
発券装置1は、読取部12が光学式乗車券の券面に形成されている2次元バーコードが示す乗車券情報を読み取るのを待つ(s41)。発券装置1は、読取部12が光学式乗車券の券面に形成されている2次元バーコードが示す乗車券情報を読み取ると、種類判定処理部11aが、今回読み取った乗車券情報が企画券100にかかるものであるかどうかを判定する(s42)。今回読み取った乗車券情報が企画券100にかかるものでなければ、s41に戻る。すなわち、発券装置1は、種類判定処理部11aが、今回読み取った乗車券情報が企画券100にかかるものではないと判定すると、以下に示すs43~s49にかかる処理を実行することなく、s41に戻る。
また、発券装置1は、種類判定処理部11aが、今回読み取った乗車券情報が企画券100にかかるものであると判定すると、更新可否判定処理部11bが、その企画券100の有効期間が適正であるかどうかを判定する(s43)。発券装置1は、有効期間が適正でなければ(使用日が有効期間内でなければ)、s41に戻る。すなわち、発券装置1は、有効期間が適正でなければ、以下に示すs44~s49にかかる処理を実行することなく、s41に戻る。
発券装置1は、有効期間が適正であれば、状態管理サーバ3に対して今回使用された光学式乗車券の使用状態を要求し(s44)、この要求に対する応答を待つ(s45)。制御ユニット11は、通信部14を制御して、状態管理サーバ3とのデータ通信を制御する。光学式乗車券の使用状態を要求する電文には、今回使用された光学式乗車券の識別番号、および更新番号が含まれている。
状態管理サーバ3は、上述したように、通信部33で光学式乗車券の使用状態の要求を受信すると、制御部31が使用状態記憶部32に記憶されている該当する光学式乗車券の使用状態を読み出し、読み出した光学式乗車券の使用状態を今回光学式乗車券の使用状態を要求してきた装置(ここでは、発券装置1)に返信(送信)し(s24)、s21に戻る。このとき、状態管理サーバ3は、受信した光学式乗車券の使用状態の要求に更新番号が含まれているので、その識別番号、および更新番号が該当する企画券100の使用状態を返信する。
発券装置1は、通信部14が企画券100の使用状態を受信すると、更新可否判定処理部11bが、今回2次元バーコード100aを読み取った企画券100に対して、更新した企画券100の発券可否を判定する(s46)。更新可否判定処理部11bは、今回受信した企画券100の使用状態が使用済状態であれば、更新可と判定する。言い換えれば、更新可否判定処理部11bは、今回受信した企画券100の使用状態が未使用状態、または使用中状態であれば、更新不可と判定する。
発券装置1は、更新可否判定処理部11bが更新不可と判定すると(s47)、以下に示すs48、s49にかかる処理を実行することなく、s41に戻る。
発券装置1は、更新可否判定処理部11bが更新可と判定すると(s47)、今回2次元バーコード100aを読み取った企画券100について、更新した企画券100を発券する発券処理を行う(s48)。発券処理部11cは、発券部13に更新した企画券100を発券させる。発券部13において発券される企画券100(更新した企画券100)の券面に印字される2次元バーコード100aが示す乗車券情報と、s41で読み取った乗車券情報とは、更新番号が相違するだけで、その他の情報は同じである。この例では、更新した企画券100の更新番号は、s41で読み取った乗車券情報の更新番号をインクリメント(+1)した値である。
発券装置1は、状態管理サーバ3に発券通知を行い(s49)、s41に戻る。この発券通知には、今回更新した企画券100の識別番号、および更新番号が含まれている。
状態管理サーバ3は、通信部33において、発券装置1からの発券通知を受信すると、該当する識別番号、および更新番号の企画券100について、すでに使用状態データを使用状態記憶部32に記憶しているかどうかを判定する(s26)。s26では、該当する識別番号の企画券100について、更新番号が同じである企画券100がすでに発券されているかどうかを判定している。
状態管理サーバ3は、すでに使用状態データを使用状態記憶部32に記憶している企画券100の発券通知であると判定すると、s21に戻る。
また、状態管理サーバ3は、使用状態データを使用状態記憶部32に記憶していない企画券100の発券通知であると判定すると、その企画券100の使用状態データを追加登録し(s27)、s21に戻る。s27では、該当する識別番号の企画券100の使用状態データに対して、今回発券された企画券の更新番号に各使用状態(未使用状態、使用中状態、および使用済状態)のフラグを対応づけたデータを追加する。このとき、状態管理サーバ3は、今回発券された更新番号の企画券100の使用状態を、未使用状態にする。
このように、この例の駅務システムでは、企画券100は、通常キップ101と同様に、ある駅で入場し、鉄道を利用して移動した別の駅で出場すると、使用済状態になる。利用者は、所持している企画券100が使用済状態になると、発券装置1において更新された企画券100を受け取り、受け取った企画券100(更新された企画券100)で鉄道を利用することができる。したがって、この例の駅務システムによれば、乗車券情報を2次元バーコードで券面に形成した方式で、1日乗車券や、週末フリーパス券等の企画券100の運用が行える。
また、この例の駅務システムでは、企画券100の2次元バーコード100aが、あるタイミングでコピーされたとしても、コピーされた企画券100の2次元バーコード100aが何度も繰り返し使用されることがない。したがって、この例の駅務システムによれば、コピー等による、企画券100の2次元バーコード100aの不正使用に対するセキュリティを向上できる。
なお、この例では、自動改札機2が、状態管理サーバ3に対して光学式乗車券(企画券100、および通常キップ101)の使用状態を無駄に問い合わせるのを防止するため、s2で有効期間内であるかどうかを判定している。自動改札機2は、s2の処理を無くし、s5で有効期間内であるかどうかも含めて通行可否を判定する構成にしてもよい。
同様に、発券装置1は、s42、およびs43の少なくとも一方の処理を無くし、s46で無くした処理を含めて、更新可否を判定する構成にしてもよい。
また、この例では、発券装置1が、状態管理サーバ3から該当する企画券100の使用状態を取得し、取得した使用状態を用いて更新可否を判定するとしたが、この判定にかかる処理を状態管理サーバ3に実行させてもよい。この場合、状態管理サーバ3は、企画券100について更新の可否を発券装置1に通知する構成とし、発券装置1は、更新可が通知された場合に、更新した企画券100を発券する構成とすればよい。発券装置1は、更新不可が通知された場合、更新した企画券100を発券しない。
<4.変形例>
・変形例1
図11は、この変形例1の自動改札機の主要部の構成を示すブロック図である。この変形例1の自動改札機2Aを用いた駅務システムは、上記した例の発券装置1を備えていなくてもよい。
この変形例1の自動改札機2Aは、駅構内から出場する利用者に対して改札処理を行う。自動改札機2Aは、駅構内に入場する利用者に対しても改札処理を行う構成であってもよいし、駅構内に入場する利用者に対して改札処理を行わない構成であってもよい。
なお、特に図示して説明しないが、この変形例1の駅務システムは、駅構内に入場する利用者に対しても改札処理を行い、駅構内から出場する利用者に対して改札処理を行わない公知の入場用自動改札機が改札口に設置されていてもよい。
図11では、図6に示した構成と同様の構成については、同じ符号を付している。この変形例1の自動改札機2Aは、制御ユニット21Aと、乗車券処理部22と、利用者検知部23と、扉開閉部24と、表示部25と、通信部26と、発券部27と、を備えている。乗車券処理部22、利用者検知部23、扉開閉部24、表示部25、および通信部26は、上記した例と同様であるので、ここでは説明を省略する。発券部27は、更新した企画券100を発券する。具体的には、制御ユニット21Aからの指示にしたがって、券面に乗車券情報を示す2次元バーコード100aを印字した企画券100を発券する。この発券部27は、上記した例の発券装置1が備える発券部13と同様の構成である。
また、制御ユニット21Aは、種類判定処理部21a、更新可否判定処理部21b、および発券処理部21cを有している。種類判定処理部21aは、上記した例の種類判定処理部11aと同様の構成である。また、更新可否判定処理部21bは、上記した例の更新可否判定処理部11bと同様の構成である。また、発券処理部21cは、上記した例の発券処理部11cと同様の構成である。
このように、この変形例1の自動改札機2Aは、上記した発券装置1と自動改札機2とを一体化した構成である。
また、この変形例1の駅務システムは、上記した例の状態管理サーバ3を備えている。
この変形例1の駅務システムは、駅構内に入場する利用者に対する改札処理を、上記した例と同様に図8に示した処理で行う。
図12は、駅構内から出場する利用者に対する自動改札機の改札処理を示すフローチャートである。
自動改札機2Aは、上記した例の自動改札機2で説明したs1~s8にかかる処理と同様の処理を行う(s61~s68)。自動改札機2Aは、s67で扉を開すると、今回使用された光学式乗車券について更新可否を判定する(s70)。s70では、更新可否判定処理部21bが、今回使用された光学式乗車券が企画券100であるか、通常キップ101であるかを判定している。より具体的には、今回使用された光学式乗車券が企画券100であれば、更新可と判定し、今回使用された光学式乗車券が通常キップ101であれば、更新不可と判定する。
自動改札機2Aは、s70における更新可否の判定処理で更新可と判定すると、今回使用された企画券100について、更新した企画券100を発券する発券処理を行う(s71、s72)。発券処理部21cは、発券部27に更新した企画券100を発券させる。発券部27において発券される企画券100(更新した企画券100)の券面に印字される2次元バーコード100aが示す乗車券情報と、s61で読み取った乗車券情報とは、更新番号が相違するだけで、その他の情報は同じである。
また、制御ユニット21Aは、s72にかかる処理を行うと、状態管理サーバ3に対して、今回の改札処理で使用された光学式乗車券の使用状態(企画券100)の更新要求とともに、s72で発券した企画券100の発券通知を送信し(s73)、s61に戻る。
このs73にかかる通知を受信した状態管理サーバ3は、今回の改札処理で使用された光学式乗車券の使用状態を使用済みに更新するとともに、今回発券された企画券100の使用状態情報の追加登録を行う。すなわち、状態管理サーバ3は、上記した例で説明したs25、およびs27にかかる処理を行う。
また、自動改札機2Aは、s70における更新可否の判定処理で更新不可と判定すると、状態管理サーバ3に対して、今回の改札処理で使用された光学式乗車券(通常キップ101)の使用状態の更新要求を送信し(s74)、s61に戻る。
この変形例1では、企画券100を使用している利用者は、駅構内から出場するときに、次回使用できる企画券100が自動改札機2Aにおいて発券される。これにより、この変形例1の駅務システムは、利用者の利便性の向上も図れる。
・変形例2
上記の変形例1では、使用状態が使用中である企画券100が使用された出場改札処理で、更新した企画券100を発券するので、同じ企画券100に対して、何度も繰り返し更新した企画券100を発券することはない。しかし、図1に示した駅務システムでは、発券装置1が、同じ企画券100に対して、何度も繰り返し更新した企画券100を発券する可能性がある。そこで、図10に示したs46にかかる更新可否判定処理で、今回乗車券情報を読み取った企画券100について、すでに更新した企画券100を発券したかどうかを判定する処理を加えてもよい。
この場合、更新可否判定処理部11bは、今回乗車券情報を読み取った企画券100について、すでに更新した企画券100を発券したと判定した場合、更新不可と判定する。また、この判定は、状態管理サーバ3が管理している使用状態データを参照することで行える。具体的には、今回乗車券情報を読み取った企画券100の更新番号よりも、大きい更新番号の企画券100の使用状態データが登録されているかどうかによって判定できる。
また、この判定も、発券装置1側ではなく、状態管理サーバ3側で行い、判定結果を発券装置1に通知するようにしてもよい。
また、発券装置1において使用された企画券100が、すでに更新した企画券100を発券したものであれば、企画券100の不正使用の可能性があるので、その旨を駅係員等に通知する構成を設けてもよい。
また、上記の例では、乗車券(企画券100)を使用する駅務システムを例にして本願発明を説明したが、本願発明は駅務システムに限らず、バス等の他の種類の公共交通機関で企画券100を使用するシステムにも適用できるし、企画券100が複数種類の公共交通機関(例えば鉄道、およびバスの両方)で使用できるシステムにも適用できる。
なお、この発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
さらに、この発明に係る構成と上述した実施形態に係る構成との対応関係は、以下の付記のように記載できる。
<付記>
乗車券情報を示す光学的読取コード(100a、101a)が券面に形成された乗車券(100,101)の使用状態を管理する状態管理サーバ(3)とデータ通信を行う通信部(14)と、
前記乗車券(100、101)の券面に形成されている前記光学的読取コード(100a、101a)が示す乗車券情報を読み取る読取部(12)と、
前記読取部(12)で読み取った乗車券情報によって、前記乗車券(100、101)の種類が、その乗車券(100)の更新が認められた種類であるかどうかを判定する種類判定部(11a)と、
前記乗車券(100、101)の種類が、前記乗車券(100)の更新が認められた種類であれば、前記状態管理サーバ(3)とのデータ通信により、当該乗車券(100)の使用状態に応じて決定される前記乗車券(100)の更新可否の判定結果を取得する判定結果取得部(11b)と、
前記判定結果取得部(11b)が取得した判定結果が前記乗車券(100)の更新可であれば、今回乗車券情報を読み取った前記乗車券(100)について、更新した乗車券(100)の発券を行う発券部(13)と、を備えた発券ユニット(1)。
1…発券装置
2、2A…自動改札機
3…状態管理サーバ
6…ネットワーク
11…制御ユニット
11a…種類判定処理部
11b…更新可否判定処理部
11c…発券処理部
12…読取部
13…発券部
14…通信部
21…制御部
21A…制御ユニット
21a…種類判定処理部
21b…更新可否判定処理部
21c…発券処理部
22…乗車券処理部
23…利用者検知部
24…扉開閉部
25…表示部
26…通信部
27…発券部
31…制御部
32…使用状態記憶部
33…通信部
100…企画券
101…通常キップ
100a、101a…2次元バーコード

Claims (9)

  1. 乗車券情報を示す光学的読取コードが券面に形成された乗車券の使用状態を管理する状態管理サーバとデータ通信を行う通信部と、
    前記乗車券の券面に形成されている前記光学的読取コードが示す乗車券情報を読み取る読取部と、
    前記読取部で読み取った乗車券情報によって、前記乗車券の種類が、その乗車券の更新が認められた種類であるかどうかを判定する種類判定部と、
    前記乗車券の種類が、前記乗車券の更新が認められた種類であれば、前記状態管理サーバとのデータ通信により、当該乗車券の使用状態に応じて決定される前記乗車券の更新可否の判定結果を取得する判定結果取得部と、
    前記判定結果取得部が取得した判定結果が前記乗車券の更新可であれば、今回乗車券情報を読み取った前記乗車券について、更新した乗車券の発券を行う発券部と、を備えた発券ユニット。
  2. 前記乗車券の使用状態は、未使用状態、使用中状態、および使用済状態の3つの状態で管理され、使用状態が未使用状態であるとき更新不可と判定される、請求項1に記載の発券ユニット。
  3. 前記発券部は、発券した前記乗車券の券面に形成した前記光学的読取コードが示す乗車券情報に、その乗車券を識別する識別番号、および更新回数に応じた更新番号を含ませる、請求項1、または2に記載の発券ユニット。
  4. 前記乗車券の使用状態は、前記識別番号、および前記更新番号に対応付けて管理される、請求項3に記載の発券ユニット。
  5. 前記種類判定部は、前記乗車券の種類が、有効期間内であれば繰り返し使用できる企画券であれば、更新が認められた種類の乗車券であると判定する、請求項1~4のいずれかに記載の発券ユニット。
  6. 請求項1~5のいずれかに記載の発券ユニットを備え、駅構内から出場する利用者に対して改札処理を行う自動改札機であって、
    前記発券部は、前記判定結果取得部が取得した判定結果が前記乗車券の更新可であれば、今回の改札処理で使用された乗車券について、更新した乗車券の発券を行う、自動改札機。
  7. 前記発券部は、前記改札処理で、前記利用者に対して駅構内からの出場を許可しないと判定されたとき、更新した乗車券の発券を行わない、請求項6に記載の自動改札機。
  8. 乗車券情報を示す光学的読取コードが券面に形成された乗車券の使用状態を管理する状態管理サーバとデータ通信を行う通信部を備えた発券ユニットのコンピュータが、
    前記乗車券の券面に形成されている前記光学的読取コードが示す乗車券情報を読取部で読み取る読取ステップと、
    前記読取部で読み取った乗車券情報によって、前記乗車券の種類が、その乗車券の更新が認められた種類であるかどうかを判定する種類判定ステップと、
    前記乗車券の種類が、前記乗車券の更新が認められた種類であれば、前記状態管理サーバとのデータ通信により、当該乗車券の使用状態に応じて決定される前記乗車券の更新可否の判定結果を取得する判定結果取得ステップと、
    前記判定結果取得ステップで取得した判定結果が前記乗車券の更新可であれば、今回乗車券情報を読み取った前記乗車券について、更新した乗車券を発券部に発券させる発券ステップと、を実行する発券方法。
  9. 乗車券情報を示す光学的読取コードが券面に形成された乗車券の使用状態を管理する状態管理サーバとデータ通信を行う通信部を備えた発券ユニットのコンピュータに、
    前記乗車券の券面に形成されている前記光学的読取コードが示す乗車券情報を読取部で読み取る読取ステップと、
    前記読取部で読み取った乗車券情報によって、前記乗車券の種類が、その乗車券の更新が認められた種類であるかどうかを判定する種類判定ステップと、
    前記乗車券の種類が、前記乗車券の更新が認められた種類であれば、前記状態管理サーバとのデータ通信により、当該乗車券の使用状態に応じて決定される前記乗車券の更新可否の判定結果を取得する判定結果取得ステップと、
    前記判定結果取得ステップで取得した判定結果が前記乗車券の更新可であれば、今回乗車券情報を読み取った前記乗車券について、更新した乗車券を発券部に発券させる発券ステップと、を実行させる発券プログラム。
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