JP2022084928A - 乗物用シート及び乗物用シートユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】ネックレストによる頸部の支持位置を調整する際の自由度を向上させる。【解決手段】乗物用シート(10)の姿勢を、シートバック(11)が起立した起立姿勢と、シートバック(11)が後傾した倒れ姿勢と、の間で切り替えるための姿勢切り替え機構(20)と、ヘッドレスト(14)と、乗員の頸部を支える支持面(15s)を有するネックレスト(15)と、ネックレスト(15)内に設けられ支持面(15s)の一部を乗員の頸部に向けて変位させる変位機構(28)と、を備え、ネックレスト(15)は、シートバック(11)の延出方向に沿って移動可能であり、ネックレスト(15)が移動すると、変位機構(28)が支持面(15s)の一部が乗員の頸部と接するように支持面(15s)の一部を変位させる。【選択図】図1

Description

本発明は、乗物用シート及び乗物用シートユニットに係り、特に、シートバックが起立した起立姿勢と、シートバックが後傾した倒れ姿勢との間で姿勢を切り替えることが可能な乗物用シート及び乗物用シートユニットに関する。
乗物用シートの中には、シートバックを備え、シートバックが起立した起立姿勢と、シートバックが後傾した倒れ姿勢と、の間で姿勢を切り替えることが可能な乗物用シートが存在する。また、姿勢を切り替えることが可能な乗物用シートの中には、ヘッドレスト及びネックレストを備えているものもある(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の車両用シートでは、ネックレスト(特許文献1では「ネックサポート部」と表記)がシート幅方向に沿う横軸を中心に回動可能となっており、ネックレストによる頸部の支持位置が前後方向に調整可能となっている。
特開2005-305127号公報
しかしながら、特許文献1に記載の車両用シートでは、ネックレストによる頸部の支持位置を前後方向に調整する際、ネックレストを横軸周りに回動させることになっている。このような構成では、ネックレストによる頸部の支持位置がネックレストの回動範囲において調整されることになる。つまり、特許文献1に記載の車両用シートでは、ネックレストによる頸部の支持位置の調整範囲がネックレストの回動範囲に制限されてしまう。
そこで、本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、ネックレストによる頸部の支持位置の調整の自由度を向上させた乗物用シートを提供することにある。
また、本発明の他の目的は、ネックレストによる頸部の支持位置を自動的に調整する際に適切に調整することが可能な乗物用シートユニットを提供することにある。
前記課題は、本発明の乗物用シートによれば、乗物の乗員が着座可能な乗物用シートであって、シートバックと、前記乗物用シートの姿勢を、前記シートバックが起立した起立姿勢と、前記シートバックが後傾した倒れ姿勢と、の間で切り替えるための姿勢切り替え機構と、前記姿勢が前記起立姿勢であるときに前記シートバックより上方に位置するヘッドレストと、乗員の頸部を支える支持面を有し、前記姿勢が前記起立姿勢であるときに前記ヘッドレストよりも下方に位置するネックレストと、前記ネックレスト内に設けられ、前記支持面の一部を乗員の頸部に向けて変位させる変位機構と、を備え、前記ネックレストは、前記シートバックの延出方向に沿って移動可能であり、前記ネックレストが移動すると、前記変位機構が前記支持面の一部が乗員の頸部と接するように前記支持面の一部を変位させることにより解決される。
上記のように構成された本発明の乗物用シートでは、ネックレストがシートバックの延出方向に沿って移動可能である。また、ネックレストが移動すると、ネックレスト内に設けられた変位機構が、ネックレストにおける頸部の支持面の一部を当該頸部に向けて変位させる。すなわち、本発明の乗物用シートでは、シートバックの延出方向、及び、ネックレストの支持面から乗員の頸部に向かう方向のそれぞれにおいて、ネックレストによる頸部の支持位置を調整することが可能となる。これにより、ネックレストによる頸部の支持位置の調整に関して自由度が向上することになる。
また、上記の乗物用シートに関して好適な構成を述べると、前記延出方向に沿って前記ヘッドレストを前記シートバックに対して移動させるヘッドレスト駆動機構と、前記延出方向に沿って前記ネックレストを前記ヘッドレストに対して移動させるネックレスト駆動機構と、を更に備え、前記ヘッドレスト駆動機構が前記ヘッドレストを移動させると、前記ネックレスト駆動機構が前記ヘッドレストの移動量に応じて前記ネックレストを前記延出方向に沿って移動させるとよい。
上記の構成では、ヘッドレスト駆動機構がシートバックの延出方向に沿ってヘッドレストを移動させると、これに連動する形で、ネックレスト駆動機構がヘッドレストの移動量に応じてネックレストをシートバックの延出方向に沿って移動させる。これにより、ヘッドレストによる頭部の支持位置を調整した際に、これに連動する形で、ネックレストによる頸部の支持位置を調整することが可能となる。
また、上記の乗物用シートに関してより好適な構成を述べると、前記変位機構は、前記ネックレスト内において前記支持面の後方に配置された膨縮可能な袋体を有し、該袋体が膨出することで前記支持面のうち、前記袋体の前方に位置する部分が乗員の頸部に向かって隆起するとよい。
上記の構成では、ネックレスト内において支持面の後方に配置された袋体を膨出させることで、支持面の一部を頸部に向かって変位(隆起)させる。このような構成であれば、比較的簡単な構成にて、ネックレストの支持面の一部を頸部に向けて変位させることが可能となる。
また、上記の乗物用シートに関してより一層好適な構成を述べると、前記袋体は、前記ネックレスト内において、前記乗物用シートの幅方向に沿って複数配置されているとよい。
上記の構成では、ネックレスト内において乗物用シートの幅方向に沿って袋体が複数配置されている。このような構成であれば、ネックレストの支持面のうち、各袋体の前方に位置する部分を乗員の頸部に向かって変位(隆起)させることが可能となる。これにより、頸部の形状(湾曲形状)にフィットするように支持面の形状を容易に変更することが可能となる。
また、前述した課題は、本発明の乗物用シートユニットによれば、上述の構成を有する乗物用シートのうちのいずれか一つと、前記変位機構を制御するコントローラと、を備えた乗物用シートユニットであって、前記コントローラは、前記ネックレストが前記延出方向に沿って移動し終えた後に前記変位機構を制御して前記支持面の一部を変位させることにより解決される。
上記のように構成された乗物用シートユニットによれば、ネックレストがシートバックの延出方向に沿って移動し終えた後に、コントローラが変位機構を制御してネックレストの支持面の一部を乗員の頸部に向かって変位させる。これにより、シートバックの延出方向においてネックレストの位置を調整した上で、乗員の頸部に接するように支持面の形状を変更することが可能となる。
また、上記の乗物用シートユニットに関して好適な構成を述べると、前記支持面に乗員の頸部が接していることを検知するセンサを更に有し、前記コントローラは、前記支持面に乗員の頸部が接していることを前記センサが検知するまで前記支持面の一部を変位させ続けるように前記変位機構を制御するとよい。
上記の構成では、ネックレストの支持面に乗員の頸部が接していることをセンサが検知するまで、変位機構が支持面の一部を変位させ続ける。これにより、ネックレストの支持面の一部を頸部に接する位置に確実に変位させることが可能となる。
また、上記の乗物用シートユニットに関してより好適な構成を述べると、前記乗物用シートは、シートクッション及びオットマンを更に有し、前記姿勢切り替え機構は、前記コントローラによって制御され、前記姿勢を切り替えるために前記シートバック、前記シートクッション及び前記オットマンの各々を移動させ、前記コントローラは、前記シートバック、前記シートクッション及び前記オットマンの各々が移動し終わるタイミングが揃うように前記姿勢切り替え機構を制御するとよい。
上記の構成では、乗物用シートの姿勢を切り替えるためにシートバック、シートクッション及びオットマンの各々を移動させる際、それぞれの移動終了タイミングを揃える。このようにシート各部の移動終了タイミングが揃う結果、着座している乗員は、心地良く感じるようになる。
本発明の乗物用シートによれば、ネックレストによる頸部の支持位置の調整に関して自由度が向上する。
また、本発明の乗物用シートによれば、ヘッドレストによる頭部の支持位置を調整した際に、これに連動する形で、ヘッドレストによる頸部の支持位置を調整することが可能となる。
また、本発明の乗物用シートによれば、比較的簡単な構成にて、ネックレストの支持面の一部を頸部に向けて変位させることが可能となる。
また、本発明の乗物用シートによれば、頸部の湾曲形状にフィットするように支持面の形状を容易に変更することが可能となる。
また、本発明の乗物用シートユニットによれば、シートバックの延出方向においてネックレストの位置を調整した上で、乗員の頸部に接するように支持面の形状を変更することが可能となる。
また、本発明の乗物用シートユニットによれば、ネックレストの支持面の一部を頸部に接する位置に確実に変位させることが可能となる。
また、本発明の乗物用シートユニットによれば、乗物用シートの姿勢を切り替えるためにシートバック、シートクッション及びオットマンの各々を動かす際、着座している乗員が心地良く感じるように各部を動かすことが可能となる。
本発明の一実施形態に係る乗物用シートユニットの構成を示す図である。 起立姿勢にある乗物用シートの模式側面図である。 倒れ姿勢にある乗物用シートの模式側面図である。 倒れ姿勢にある乗物用シートに着座している乗員の状態を示す図である。 シートバックを動かす駆動機構についての説明図である。 シートクッションを動かす駆動機構、及びオットマンを動かす駆動機構についての説明図である。 ヘッドレストを動かす駆動機構、及びネックレストを動かす駆動機構についての説明図である。 ネックレスト内の袋体が収縮しているときのネックレストの断面を示す図である。 ネックレスト内の袋体が膨出しているときのネックレストの断面を示す図である。 乗員が乗物用シートに着座した直後に行われる制御フローの流れを示す図である。 ヘッドレストの位置調整を行っている様子を示す図である。 ネックレストの位置調整を行っている様子を示す図である。 ネックレストの支持面を隆起させている様子を示す図である。 乗物用シートの姿勢を倒れ姿勢に切り替えるための制御フローの流れを示す図である。 乗物用シートの姿勢を倒れ姿勢に切り替えるためにシート各部を動かす期間を示すタイミングチャートである。
以下、本発明の乗物用シートユニットの構成について一実施形態(本実施形態)を挙げて説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例であり、本発明を限定するものではない。すなわち、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得る。また、当然ながら、本発明にはその等価物が含まれ得る。
また、以下の説明において各部材の位置、向き及び状態に関して説明する際には、特に断る場合を除き、乗物用シートの姿勢が起立姿勢にあるときの位置、向き及び状態を説明することとする。
また、以下の説明では、シートバックの延出方向を単に「延出方向」と呼ぶこととし、乗物用シートの幅方向を「シート幅方向」と呼ぶこととする。ここで、延出方向は、乗物用シートに乗員が着座した際に乗員の背に沿う方向である。また、シート幅方向は、乗物用シートに着座した乗員から見たときの左右方向である。
<<乗物用シートユニットの概略構成>>
本実施形態に係る乗物用シートユニット(以下、乗物用シートユニット1)の概略構成について図1~図4を参照しながら説明する。図1は、乗物用シートユニット1の構成についての説明図である。なお、図1中、太実線は、信号線を示している。図2は、起立姿勢にある乗物用シートの模式側面図である。図3は、倒れ姿勢にある乗物用シートの模式側面図である。図4は、倒れ姿勢にある乗物用シートに着座している乗員の状態(体位)を示す図である。
乗物用シートユニット1は、乗員が内部に乗り込む乗物において利用され、本実施形態では自動車の車内に搭載されている。ただし、これに限定されるものではなく、乗員が内部に乗り込む他の乗物(例えば、鉄道等の車両、若しくは航空機や船舶)にも乗物用シートユニット1は利用可能である。
乗物用シートユニット1は、図1に示すように、乗物用シート10とコントローラ30と各種センサとによって構成されている。乗物用シート10は、乗物(自動車)の乗員が着座可能なシートである。なお、本実施形態に係る乗物用シート10は、3列シートの車において前後方向の中央に配置された座席(ミドルシート)をなすものである。ただし、これに限定されるものではなく、本実施形態に係る乗物用シート10を前方の座席(フロントシート)として用いてもよく、あるいは後方の座席(リアシート)として用いてもよい。
乗物用シート10は、シートバック11、シートクッション12及びオットマン13を有する。シートバック11は、乗員の背を後方から支持し、不図示のフレームにクッション材を支持させて当該クッション材を表皮で覆うことで構成されている。また、シートバック11は、シートクッション12に対して後傾するように移動(厳密には回動)することが可能である。
なお、本実施形態に係るシートバック11は、上下二分割されており、バック上方部11a及びバック下方部11bを有する。バック上方部11aは、乗員の背のうち、胸部と同じ高さに位置する部分を支持する。バック下方部11bは、乗員の背のうち、腹部から腰部に亘る部分を支持する。
シートクッション12は、乗員の臀部を下方から支持し、不図示のフレームにクッション材を載せて当該クッション材を表皮で覆うことで構成されている。シートクッション12の後端部は、シート幅方向に沿って延びた軸を介して、シートバック11の下端部(厳密には、バック下方部11bの下端部)と連結している。また、本実施形態において、シートクッション12は、図1中、記号Nにて示す支点を中心に回動可能となるように構成されている。つまり、本実施形態に係るシートクッション12は、その前端部が上下方向に昇降するように支点Nを中心に回動することが可能である。
オットマン13は、乗員の下腿部を下方から支持し、不図示のフレームボードにクッション材を載せて当該クッション材を表皮で覆うことで構成されている。オットマン13は、シート幅方向に沿って延出した回動軸を介して、シートクッション12の前端部に支持されている。すなわち、オットマン13は、上記の回動軸周りに回動可能である。
そして、オットマン13は、回動することにより展開位置と収納位置との間を移動する。収納位置とは、オットマン13の不使用時の位置であり、オットマン13が垂下しておりオットマン13の先端部(自由端部)がシートクッション12に最も近接しているときの位置である。展開位置とは、オットマン13が使用される位置(分かり易くは、乗員の下腿部を支持可能な位置)であり、シートクッション12の前端よりも幾分前側にオットマン13が張り出しているときの位置である。
なお、オットマン13については、シートクッション12に支持されている基端部から自由端部である先端部までの長さ(以下、全長)が伸縮可能であってもよい。つまり、オットマン13は、収納位置にあるときに全長が最も短くなり、展開位置に近付くにつれて全長が徐々に長くなるように構成されていてもよい。
以上までに説明したシートバック11、シートクッション12及びオットマン13の各々は、前述したように、シート幅方向に沿う軸を中心に回動することが可能である。そして、本実施形態では、シートバック11、シートクッション12及びオットマン13の各々の回動動作を通じて乗物用シート10の姿勢を切り替えることが可能である。
具体的に説明すると、乗物用シート10の姿勢は、図2に図示の起立姿勢と、図3に図示の倒れ姿勢との間で切り替え可能である。起立姿勢とは、シートバック11が起立し、シートクッション12の座面が略水平となり、オットマン13が収納位置にあるときの姿勢であり、乗物用シート10の通常の姿勢である。
倒れ姿勢とは、シートバック11が後傾し、シートクッション12の前端がやや上昇し、オットマン13が展開位置にあるときの姿勢である。そして、乗員が倒れ姿勢にある乗物用シート10に着座しているとき、乗員の姿勢は、図4に図示の姿勢、いわゆる中立姿勢となる。中立姿勢とは、シート着座者にとって最も負担が少なく疲れ難い姿勢であり、具体的には、図4に示すように胴体部と脚の上腿部との間の角度が121~135度となり、上腿部の持ち上げ角度が18~42度となり、上腿部と下腿部との間の角度が125~141度となる姿勢である。
なお、上述した姿勢の切り替えを実現するため、本実施形態では、乗物用シート10の姿勢を切り替えるための機構(姿勢切り替え機構20)が乗物用シート10に設けられている。姿勢切り替え機構20については、後に詳しく説明する。
乗物用シート10の構成について更に説明すると、乗物用シート10は、図1に示すように、ヘッドレスト14及びネックレスト15を有する。
ヘッドレスト14は、乗員の頭部を後方から支持し、不図示のフレームの周りに発泡材やクッション材を配置し、その周りを表皮材で覆うことで構成されている。ヘッドレスト14の下端からは、支柱であるピラー14aが下方に延出している。このピラー14aは、シートバック11の上端部に差し込まれている。したがって、乗物用シート10の姿勢が起立姿勢であるとき、ヘッドレスト14は、シートバック11より上方に位置することになる。
また、本実施形態において、ヘッドレスト14は、延出方向に沿ってシートバック11に対して移動することが可能である。つまり、本実施形態では、ヘッドレスト14の移動動作を通じて、乗員の頭部を支持する位置を延出方向において調整することが可能である。
ネックレスト15は、乗員の頸部を後方から支持し、不図示のクッション材を所定形状に成形し、その周りを表皮材で覆うことで構成されている。本実施形態に係るネックレスト15は、前端部に、略直方体状の部分を有する。この略直方体状の部分のうち、乗員と対向する面(すなわち、前端面)は、乗員の頸部を支える支持面15sをなしている。
また、ネックレスト15には不図示の貫通孔が設けられている。ネックレスト15は、この貫通孔にヘッドレスト14のピラー14aが挿通されることでピラー14aに支持されている。したがって、乗物用シート10の姿勢が起立姿勢であるとき、ネックレスト15は、ヘッドレスト14よりも下方に位置し、シートバック11より上方に位置することになる。
また、本実施形態に係るネックレスト15は、ヘッドレスト14のピラー14aに支持されていると共に、シートバック11の上端部にも支持されている。具体的に説明すると、ネックレスト15の前端部(略直方体状の部分)には、後方に向かって延出した支持用突出部15aが設けられている。この支持用突出部15aの先端部は、シートバック11の上端部の表皮を貫いてシートバック11内に入り込んでいる。また、シートバック11の上端部内には、延出方向に沿って延びた支柱状のステー11cが埋設されている。このステー11cに支持用突出部15aの先端部が係合している。これにより、ネックレスト15は、シートバック11の上端部に支持されている。
また、本実施形態において、ネックレスト15は、延出方向に沿ってヘッドレスト14に対して移動することが可能である。厳密に説明すると、ネックレスト15は、ヘッドレスト14のピラー14a及びシートバック11内のステー11cの各々の外周面上を摺動(スライド移動)することが可能である。つまり、本実施形態では、ヘッドレスト14の移動動作を通じて、乗員の頸部を支持する位置を延出方向において調整することが可能である。具体的に説明すると、ヘッドレスト14を移動させて頭部の支持位置を調整した場合には、これに連動するように、ネックレスト15が移動して頸部の支持位置が調整されるようになる。
<<乗物用シート内に設けられた各種の駆動機構>>
次に、乗物用シート10の姿勢やシート各部の状態を変えるために動作する各種の駆動機構について、図5~図8Bを参照しながら説明する。図5は、シートバック11を動かす駆動機構についての説明図である。図6は、シートクッション12を動かす駆動機構及びオットマン13を動かす駆動機構についての説明図である。図7は、ヘッドレスト14を動かす駆動機構及びネックレスト15を動かす駆動機構についての説明図である。図8A及び図8Bは、ネックレスト15の断面(厳密には、延出方向を法線方向とする断面)を示す図である。図8Aは、ネックレスト15内の袋体29が収縮している状態を、図8Bは、ネックレスト15内の袋体29が膨出している状態を、それぞれ示している。
なお、各駆動機構については、後述する機能を発揮するものである限り、公知の機構を制限なく利用することが可能であり、その構成については特に限定されるものではない。そのため、図5~図8Bの各図では、駆動機構を模式的に図示することとする。
乗物用シート10内には、乗物用シート10の姿勢を切り替えるための姿勢切り替え機構20が設けられている。この姿勢切り替え機構20は、シートバック11、シートクッション12及びオットマン13の各々を移動させるために動作する。より詳しく説明すると、姿勢切り替え機構20は、図5及び図6に示すように、シートバック11用の駆動機構である倒れ角度調整機構21と、シートクッション12用の駆動機構である持ち上げ機構22と、オットマン13用の駆動機構である展開機構25と、を有する。
倒れ角度調整機構21は、シートバック11の倒れ角度が変わるようにシートバック11を移動(回動)させる機構であり、例えば、モータ駆動の電動リクライニング機構によって構成されている。シートバック11は、倒れ角度調整機構21が動作することで図5中、矢印D1にて示す方向に移動し、具体的には、同図において実線にて示す位置と、二点鎖線にて示す位置との間において移動する。
持ち上げ機構22は、シートクッション12の前端部が昇降するように支点Nを中心にしてシートクッション12を移動(回動)させる機構であり、例えば、ジャッキ型の電動リフト機構によって構成されている。シートクッション12は、持ち上げ機構22が動作することで図6中、矢印D2にて示す方向に移動し、具体的には、同図において実線にて示す位置と、二点鎖線にて示す位置との間において移動する。
展開機構25は、オットマン13が収納位置から展開位置へ、あるいは展開位置から収納位置へ向かうようにオットマン13を移動(回動)させる機構であり、例えば、揺動アーム型の電動アクチュエータによって構成されている。オットマン13は、上側押出し機構23が動作することで図6中、矢印D3にて示す方向に移動し、具体的には、同図において実線にて示す収納位置と、二点鎖線にて示す展開位置との間において移動する。
また、シートバック11内には、シートバック11各部の状態を変更するために動作する駆動機構が設けられている。より具体的に説明すると、図5に示すように、バック上方部11aには、シートバック11の背凭れ面(前面)の上側部分の状態を変えるために動作する上側押出し機構23が設けられている。また、同図に示すように、バック下方部11bには、シートバック11の背凭れ面(前面)の下側部分の状態を変えるために動作する下側押出し機構24が設けられている。
上側押出し機構23は、シートバック11内において背凭れ面の直ぐ後ろに配置された膨縮自在な袋体(いわゆるエアランバー)によって構成されている。そして、上側押出し機構23が動作する(膨縮する)と、バック上方部11aにおいて背凭れ面が図5中の矢印D4にて示す方向に変位し、具体的には、同図において実線にて示す位置と、二点鎖線にて示す位置との間において往復する。
下側押出し機構24は、シートバック11内において背凭れ面の直ぐ後ろに配置されたピストン型の電動アクチュエータによって構成されている。そして、下側押出し機構24が動作すると、バック下方部11bにおいて背凭れ面が図5中の矢印D5にて示す方向に変位し、具体的には、同図において実線にて示す位置と、二点鎖線にて示す位置との間において往復する。
乗物用シート10内には、以上までに説明してきた駆動機構の他に、ヘッドレスト14用の駆動機構と、ネックレスト15用の駆動機構とが更に設けられている。より詳しく説明すると、シートバック11の上端部の内部には、図7に図示のヘッドレスト駆動機構26及びネックレスト駆動機構27が配置されている。また、同図に示すように、ネックレスト15の前端部(略直方体状の部分)の内部には変位機構28が配置されている。
ヘッドレスト駆動機構26は、延出方向に沿ってヘッドレスト14をシートバック11に対して移動(上下動)させる機構である。ヘッドレスト駆動機構26は、シートバック11内において不図示のシートバックフレームに固定されており、ヘッドレスト14のピラー14aと係合している。一例を挙げて具体的に説明すると、ヘッドレスト駆動機構26は、モータに連結されたピニオン(不図示)を備えている。当該ピニオンは、ヘッドレスト14のピラー14aに設けられたラック(不図示)と係合している。以上のように構成されたヘッドレスト駆動機構26が動作すると、ピニオンとラックとの係合位置が変化し、これに伴ってピラー14aを含むヘッドレスト14が、図7中の矢印D6にて示す方向に移動するようになる。
ネックレスト駆動機構27は、延出方向に沿ってネックレスト15をヘッドレスト14に対して移動させる(上下動)させる機構である。ネックレスト駆動機構27は、ネックレスト15の支持用突出部15aに固定されており、シートバック11内に設けられたステー11cと係合している。一例を挙げて具体的に説明すると、ネックレスト駆動機構27は、モータに連結されたピニオン(不図示)を備えている。当該ピニオンは、ステー11cに設けられたラック(不図示)と係合している。以上のように構成されたネックレスト駆動機構27が動作すると、ピニオンとラックとの係合位置が変化し、これに伴ってネックレスト15が図7中の矢印D7にて示す方向に移動するようになる。
なお、ネックレスト15が延出方向に沿って移動する際、ネックレスト15は、単独で移動する。すなわち、本実施形態に係るネックレスト15は、ヘッドレスト14と分離された状態で移動することが可能である。換言すると、本実施形態では、ヘッドレスト14及びネックレスト15の各々を個別に移動させることが可能である。
変位機構28は、乗員が乗物用シート10に着座している状態において、ネックレスト15の支持面15sの一部を乗員の頸部に向けて移動させる機構である。変位機構28は、図8A及び図8Bに示すように、ネックレスト15内に設けられた複数の袋体29を有する。複数の袋体29の各々は、同図に示すように、ネックレスト15の前端部(略直方体状の部分)の内部において支持面15sの後方、より詳しくは支持面15sを構成する表皮材の直ぐ後ろに配置されている。また、複数の袋体29は、シート幅方向におけるネックレスト15の中央位置を境にして左右対称に配置されている。
各袋体29は、膨縮可能であり、不図示のエアポンプから供給される空気が封入されることで膨出し、袋体29内の空気が排出されることで収縮する。なお、本実施形態では、エアポンプから上側押出し機構23をなすエアランバーに向かうように空気の流路が敷設されており、その一部を分岐させて変位機構28の各袋体29に向けて延出させている。
そして、袋体29が膨出することで、図7に示すように、ネックレスト15の支持面15sのうち、袋体29の前方に位置する部分が乗員の頸部に向かって隆起するようになる。すなわち、ネックレスト15の支持面15sの一部が、図7において二点鎖線にて示す位置まで変位するようになる。これにより、図8Bに示すように、支持面15sの隆起部分が乗員の頸部に接するようになる。
また、本実施形態では、左右対称に配置された複数の袋体29の各々の膨出量を、各袋体29の配置位置に応じて変えている。具体的に説明すると、図8Bに示すように、シート幅方向において外側に位置する袋体29では膨出量がより大きくなるように、各袋体29の膨出量を設定している。このため、ネックレスト15の支持面15sでは、シート幅方向外側において前方への隆起量が大きくなる。この結果、支持面15sが乗員の頸部に良好にフィット(当接)するように、支持面15sの形状を乗員の頸部の形状(湾曲形状)に合わせて変更することが可能となる。
なお、複数の袋体29のうち、シート幅方向において最も外側に位置する2つの袋体29(以下、最も外側にある2つの袋体29)を膨出させて、支持面15sにおいて当該袋体29の前方に位置する部分を隆起させると、支持面15sに形成された2つの隆起部分の間に乗員の頸部が挟み込まれるようになる。また、頸部を挟み込む2つの隆起部分の間隔は、最も外側にある2つの袋体29の各々の膨出量に応じて変化する。ここで、最も外側にある2つの袋体29の各々の膨出量を周期的に変化させると、2つの隆起部分の間隔が周期的に変化するようになる。これにより、2つの隆起部分の間に挟み込まれた頸部に掛かる各隆起部分の接触圧の大きさが周期的に変化するようになる。このような動作を利用すれば、頸部を支持面15sの隆起部分によってマッサージすることが可能となる。
<<駆動機構の制御について>>
乗物用シート10の各部を動かすための前述の駆動機構(姿勢切り替え機構20、上側押出し機構23、下側押出し機構24、ヘッドレスト駆動機構26、ネックレスト駆動機構27及び変位機構28)は、コントローラ30によって制御される。以下では、コントローラ30による各駆動機構の制御について説明する。
コントローラ30は、ECU(Electric Control Unit)によって構成されており、乗物用シート10の内部、シートバック11やシートクッション12の裏側、あるいは乗物用シート10の付近に設置されている。コントローラ30は、乗物用シート10内に取り付けられた各種のセンサからの信号を受信し、同信号に基づいて各駆動機構を制御する。
ここで、乗物用シート10内のセンサについて図1を参照しながら説明する。乗物用シート10には、乗員検知センサ41、頸部検知センサ42及び頭部検知センサ43を有する。乗員検知センサ41は、乗物用シート10に乗員が着座していることを検知するセンサであり、例えば、シートベルトリマインダー用のセンサ(圧力センサ)によって構成されている。
なお、図1に図示の構成では、乗員検知センサ41がシートクッション12に設けられていることとしたが、シートバック11に設けられていてもよい。また、乗員検知センサ41は、乗物用シート10に乗員が着座していることを検知する機能を有するものであればよく、シートベルトリマインダー用のセンサには限定されず、例えば、シート重量を計測するセンサ、または赤外線をシート着座者に照射してその反射光を受光する人感センサであってもよい。あるいは、車内映像をカメラにて撮影し、その映像を解析して乗物用シート10に乗員が着座していることを検知してもよい。
頸部検知センサ42は、ネックレスト15の支持面15sに乗員の頸部が接していることを検知するセンサであり、例えば、ネックレスト15において支持面15sの直ぐ後ろに配置された圧力センサによって構成されている。ただし、頸部検知センサ42は、圧力センサに限定されるものではない。すなわち、ネックレスト15の支持面15sに乗員の頸部が接していることを検知するものである限り、他のセンサ(具体的には、頸部の位置を特定して頸部がネックレスト15に接していることを検知するセンサ)を用いてもよい。
頭部検知センサ43は、ヘッドレスト14の前面(すなわち、頭部との対向面)に乗員の頭部が接していることを検知するセンサであり、例えば、ヘッドレスト14において前側表皮の裏側に配置された圧力センサによって構成されている。ただし、頭部検知センサ43は、圧力センサに限定されるものではない。すなわち、ヘッドレスト14の前面に乗員の頭部が接していることを検知するものである限り、他のセンサ(具体的には、頭部の位置を特定して頭部がヘッドレスト14に接していることを検知するセンサ)を用いてもよい。
なお、図1には図示していないが、乗物用シート10内には、上述したセンサの他に、シートバック11、シートクッション12及びオットマン13の各々の現在位置を特定するためのセンサ(以下、位置特定用センサ)が設けられている。位置特定用センサは、シートバック11、シートクッション12及びオットマン13の各々の現在位置を直接測定するものであってもよい。あるいは、各駆動機構(具体的には、倒れ角度調整機構21、持ち上げ機構22及び展開機構25)の動作量を特定するためのセンサ、例えば、各駆動機構が有する駆動モータに取り付けられたホール素子が位置特定用センサとして用いられてもよい。かかる場合には、位置特定用センサの出力信号から各駆動機構の動作量を割り出し、当該動作量に基づいてシートバック11、シートクッション12及びオットマン13の各々の現在位置を特定することになる。
そして、コントローラ30は、上述した各センサからの出力信号を受信し、当該受信信号に基づいて各駆動機構を制御する。一例を挙げて説明すると、コントローラ30は、頭部検知センサ43からの出力信号に基づいてヘッドレスト駆動機構26及びネックレスト駆動機構27を制御する。これに伴ってヘッドレスト14及びネックレスト15が延出方向に沿って移動するようになる。また、コントローラ30は、頸部検知センサ42からの出力信号に基づいて変位機構28を制御する。これに伴って、ネックレスト15の支持面15sの一部が乗員の頸部に向かって変位(隆起)するようになる。
また、図1に示すように、乗物用シート10には姿勢切り替え用の操作スイッチ31が設けられている。操作スイッチ31は、車両のドアやアームレストに設けられた押しボタン型のスイッチであり、乗物用シート10に着座している乗員が乗物用シート10の姿勢を切り替える際に操作する。
操作スイッチ31が操作されると、その操作内容に応じた信号が操作スイッチ31から出力され、コントローラ30は、操作スイッチ31からの出力信号に基づいて各駆動機構を制御する。具体的に説明すると、起立姿勢にある乗物用シート10の姿勢を倒れ姿勢へ切り替えるように操作スイッチ31が操作されると、コントローラ30は、シートバック11、シートクッション12及びオットマン13の各々が倒れ姿勢時の位置に移動するように倒れ角度調整機構21、持ち上げ機構22及び展開機構25を制御する。
<<コントローラによって実行される制御フロー>>
コントローラ30は、乗員が乗物用シート10に着座した直後に所定の制御フロー(以下、着座時フロー)を実行する。また、コントローラ30は、起立姿勢にある乗物用シート10の姿勢を倒れ姿勢へ切り替えるための制御フロー(以下、倒れ姿勢移行フロー)を実行する。以下、それぞれの制御フローの流れ及び制御内容について説明する。
(着座時フローについて)
先ず、着座時フローについて図9及び図10A~図10Cを参照しながら説明する。図9は、着座時フローの流れを示す図である。図10A~図10Cは、着座時フロー中の各工程の様子を示す図である。具体的に説明すると、図10Aは、ヘッドレスト14の位置調整を行っている様子を示す図であり、図10Bは、ネックレスト15の位置調整を行っている様子を示す図であり、図10Cは、ネックレスト15の支持面15sの一部を乗員の頸部に向けて隆起させている様子を示す図である。
着座時フローは、乗物用シート10に着座した乗員の体格(具体的には、座高)に合わせてヘッドレスト14及びネックレスト15の位置等を調整するために実行される。着座時フローは、図9に示すように、乗員検知センサ41が乗物用シート10に着座している乗員を検知するところから始まる(S001)。すなわち、コントローラ30は、乗員検知センサ41からの出力信号を受信すると、これをトリガーとして着座時フローのステップS002以降の各ステップを順次実施する。
具体的に説明すると、コントローラ30は、乗員検知センサ41からの出力信号を受信した後、頭部検知センサ43からの出力信号に基づき、ヘッドレスト14に乗員の頭部が接しているか否かを判定する(S002)。
より詳しく説明すると、乗員が乗物用シート10に着座した直後の時点で、乗物用シート10の姿勢は、起立姿勢となっている。また、乗員が乗物用シート10に着座した直後の時点では、ヘッドレスト14及びネックレスト15が延出方向において通常位置に位置している。通常位置とは、一般的な成人男性が乗物用シート10に着座した場合を想定して設定された位置である。すなわち、ヘッドレスト14の通常位置は、乗物用シート10に着座した一般的な成人男性の頭部にヘッドレスト14が接する位置(高さ)であり、ネックレスト15の通常位置は、乗物用シート10に着座した一般的な成人男性の頸部にネックレスト15が接する位置である。
以上のような状況の下で比較的大きな体格の乗員が乗物用シート10に着座すると、着座直後の時点で乗員の頭部がヘッドレスト14に接しているので、そのことを頭部検知センサ43が検知することになる。この場合、コントローラ30は、ステップS002において乗員の頭部がヘッドレスト14に接していると判定し、図9に示す通りステップS006に移行する。
一方、比較的小さな体格の乗員が乗物用シート10に着座すると、着座直後の時点では乗員の頭部がヘッドレスト14に接していないため、頭部検知センサ43から信号が出力されないことになる。この場合、コントローラ30は、ステップS002において乗員の頭部がヘッドレスト14に接していないと判定し、図9に示す通りステップS003に移行する。
具体的に説明すると、コントローラ30は、ヘッドレスト駆動機構26を制御してヘッドレスト14を下方に向けて移動させる(S003)。これにより、ヘッドレスト14は、図10Aに示すように通常位置から下降するようになる。本ステップS003において、コントローラ30は、乗員の頭部がヘッドレスト14に接し、そのことを頭部検知センサ43が検知するようになるまでヘッドレスト駆動機構26を制御してヘッドレスト14を移動させ続ける。
ヘッドレスト14の移動によって乗員の頭部がヘッドレスト14に接し、そのことを頭部検知センサ43が検知すると、コントローラ30は、ステップS003におけるヘッドレスト14の移動量を算出する(S004)。具体的に説明すると、乗物用シート10には、ヘッドレスト駆動機構26の動作量に応じた信号を出力するセンサが設けられている。コントローラ30は、当該センサからの出力信号に基づいて、ステップS003におけるヘッドレスト駆動機構26の動作量を特定し、その特定結果から、同ステップにおけるヘッドレスト14の移動量を算出する。
ヘッドレスト14の移動量の算出結果が得られた後、コントローラ30は、ネックレスト駆動機構27を制御し、ステップS004にて算出したヘッドレスト14の移動量に応じた量だけネックレスト15を移動させる(S005)。これにより、ネックレスト15は、図10Bに示すように通常位置から下降するようになる。より厳密に説明すると、ネックレスト15は、ステップS003にてヘッドレスト14が移動した距離と同じ距離だけ下降する。そして、ネックレスト15が所定量(具体的には、ヘッドレスト14の移動量と同じ移動量)だけ移動した後、ステップS006に移行する。
ステップS006において、コントローラ30は、変位機構28を制御してネックレスト15の支持面15sの一部を乗員の頸部に向かって変位させる(S006)。具体的には、ネックレスト15の前端部に配置された複数の袋体29の各々を膨出させる。これにより、図10Cに示すように、支持面15sのうち、各袋体29の前方に位置する部分が頸部に向かって隆起するようになる。
コントローラ30は、変位機構28を制御している間、頸部検知センサ42からの出力信号に基づき、ネックレスト15の支持面15sに乗員の頸部が接しているか否かを判定する(S007)。具体的に説明すると、コントローラ30は、頸部検知センサ42からの出力信号を受信しない場合、支持面15sに頸部が接していないと判定する。かかる場合、コントローラ30は、支持面15sに頸部が接していることを頸部検知センサ42が検知するまで支持面15sの一部を変位(隆起)させ続けるように変位機構28を制御する。
一方、支持面15sに頸部が接し、そのことを頸部検知センサ42が検知して信号を出力すると、コントローラ30は、支持面15sに頸部が接していると判定して変位機構28を停止させる。そして、コントローラ30は、変位機構28を停止させた時点で着座時フローを終了する。
以上のように着座時フローでは、乗物用シート10に着座した乗員の体格に応じてヘッドレスト14及びネックレスト15の位置を調整する。この際、ヘッドレスト14の移動に連動させてネックレスト15を移動させる。
なお、本実施形態では、ヘッドレスト14を移動させた後にネックレスト15を移動させることとしたが、これに限定されるものではなく、ヘッドレスト14及びネックレスト15を同時に移動させてもよい。
また、着座時フローでは、ネックレスト15が移動すると、変位機構28がネックレスト15の支持面15sの一部が乗員の頸部と接するように支持面15sの一部を変位(隆起)させる。これにより、ネックレスト15による頸部の支持位置を、シートバック11の延出方向及び前後方向(換言すると、シートバック11の厚み方向)の各々において個別に調整することが可能となる。
なお、本実施形態では、ネックレスト15が延出方向に沿って移動し終えた後に変位機構28を制御して支持面15sの一部を変位させることとしたが、これに限定されるものではなく、ネックレスト15を延出方向に沿って移動させながら、変位機構28を制御して支持面15sの一部を変位させてもよい。
(倒れ姿勢移行フローについて)
次に、倒れ姿勢移行フローについて図11及び図12を参照しながら説明する。図11は、倒れ姿勢移行フローの流れを示す図である。図12は、乗物用シート10の姿勢を倒れ姿勢に切り替えるためにシート各部を動かす期間を示すタイミングチャートである。図12の横軸は、操作スイッチ31が操作された時点からの経過時間を示しており、縦軸は、シートバック11、シートクッション12及びオットマン13の位置を示している。
なお、以降の説明では、乗物用シート10が起立姿勢にあるときのシートバック11の位置を「起立位置」と呼ぶこととし、倒れ姿勢にあるときのシートバック11の位置を「倒れ位置」と呼ぶこととする。また、乗物用シート10が起立姿勢にあるときのシートクッション12の位置を「通常位置」と呼ぶこととし、倒れ姿勢にあるときのシートバック11の位置を「持ち上げ位置」と呼ぶこととする。
倒れ姿勢移行フローは、図11に示すように、乗物用シート10に着座している乗員が操作スイッチ31を操作して倒れ姿勢への姿勢切り替えを選択した際に、これを契機として開始される(S011)。すなわち、乗員が乗物用シート10の姿勢を倒れ姿勢へ切り替えるための操作を行うと、操作スイッチ31がその操作を受け付けて操作内容に応じた信号を出力する。コントローラ30は、操作スイッチ31からの出力信号を受信すると、これをトリガーとして倒れ姿勢移行フローのステップS012以降の各ステップを順次実施する。
具体的に説明すると、コントローラ30は、操作スイッチ31からの出力信号を受信すると、倒れ姿勢への移行に必要なシートバック11、シートクッション12及びオットマン13の移動量を設定する(S012)。
詳しく説明すると、ステップS012において、コントローラ30は、先ず、位置特定用センサからの出力信号に基づいてシートバック11、シートクッション12及びオットマン13の各々の現在位置を特定する。その後、コントローラ30は、特定した現在位置から倒れ姿勢における配置位置までの距離を算出し、その算出結果を移動量として設定する。ここで、倒れ姿勢における配置位置としては、シートバック11に関して言えば「倒れ位置」が該当し、シートクッション12に関して言えば「持ち上げ位置」が該当し、オットマン13に関して言えば「展開位置」が該当する。
なお、以下では、操作スイッチ31を操作した時点でのシートバック11、シートクッション12及びオットマン13の位置(現在位置)が起立姿勢における配置位置、すなわち「起立位置」、「通常位置」及び「収納位置」である場合を想定して説明することとする。
シート各部の移動量を設定した後、コントローラ30は、ステップS012で設定された移動量だけシート各部を移動させるための所要時間を計算する(S013)。具体的に説明すると、コントローラ30は、倒れ角度調整機構21によってシートバック11を起立位置から倒れ位置まで移動させるのに必要な時間を計算する。同様に、コントローラ30は、持ち上げ機構22によってシートクッション12を通常位置から持ち上げ位置まで移動させるのに必要な時間、及び、展開機構25によってオットマン13を収納位置から展開位置まで移動させるのに必要な時間を、それぞれ計算する。
なお、乗物用シート10の姿勢を起立姿勢から倒れ姿勢に切り替える場合、シートバック11を倒れ位置まで移動させるのに必要な時間が最も長くなり、オットマン13を展開位置まで移動させるのに必要な時間が二番目に長くなり、シートクッション12を持ち上げ位置まで移動させるのに必要な時間が最も短くなる。これは、乗物用シート10の姿勢を起立姿勢から倒れ姿勢に切り替える際、シートバック11の移動量が最も大きく、次いでオットマン13の移動量が大きく、シートクッション12の移動量が最も小さいことを反映している。
次に、コントローラ30は、ステップS013での計算結果に基づいて、シートバック11、シートクッション12及びオットマン13の各々の移動開始時点を設定する(S014)。本ステップS014において、コントローラ30は、シートバック11、シートクッション12及びオットマン13の各々が移動し終わるタイミングが揃うように、それぞれの移動開始時点を設定する。
移動開始時点の設定手順について図12を参照しながら説明すると、コントローラ30は、先ず、シートバック11、シートクッション12及びオットマン13の各々に対して移動終了時点を設定する。ここで、シートバック11の移動終了時点をTfbとし、シートクッション12の移動終了時点をTfcとし、オットマン13の移動終了時点をTfoとする。
その後、コントローラ30は、シート各部の移動終了時点Tfb、Tfc、Tfoを同じタイミングとなるように設定した上で、それぞれの移動終了時点からステップS013にて計算した移動時間だけ遡った時点を移動開始時点として設定する。ここで、シートバック11の移動開始時点をTsbとし、シートクッション12の移動開始時点をTscとし、オットマン13の移動開始時点をTsoとする。
そして、図12に示すように、シートバック11の移動開始時点Tsbが最も早い時点となり、オットマン13の移動開始時点Tsoが二番目に早い時点となり、シートクッション12の移動開始時点Tscが最も遅い時点となる。このような移動開始時点のズレは、ステップS013で計算した移動所要時間がシートバック11、シートクッション12及びオットマン13の間で相違していることを反映している。
そして、コントローラ30は、ステップS014で設定された移動開始時点にてシート各部が移動し始めるように倒れ角度調整機構21、持ち上げ機構22及び展開機構25を制御する。
より具体的に説明すると、コントローラ30は、先ず、操作スイッチ31の操作時点からの経過時間がTsbとなった時点で倒れ角度調整機構21を制御してシートバック11を倒れ位置に向けて移動させる(S015)。次に、コントローラ30は、操作スイッチ31の操作時点からの経過時間がTsoとなった時点で展開機構25を制御してオットマン13を展開位置に向けて移動させる(S016)。最後に、コントローラ30は、操作スイッチ31の操作時点からの経過時間がTscとなった時点で持ち上げ機構22を制御してシートクッション12を持ち上げ位置に向けて移動させる(S017)。
コントローラ30は、シートバック11、シートクッション12及びオットマン13の各々の移動量がステップS012で設定された移動量に達するまでシート各部を移動させ続ける(S018)。
そして、シートバック11、シートクッション12及びオットマン13の各々の移動量がステップS012で設定された移動量に達すると、コントローラ30は、倒れ角度調整機構21、持ち上げ機構22及び展開機構25を停止する。これにより、シートバック11、シートクッション12及びオットマン13の各々の移動が終了する。そして、シート各部の移動が終了した時点で倒れ姿勢移行フローが終了し、乗物用シート10の姿勢が倒れ姿勢へ移行する。
なお、本実施形態では、シートバック11、シートクッション12及びオットマン13の各々の移動終了時点Tfb、Tfc、Tfoが揃うことになっている。換言すると、本実施形態では、シートバック11が倒れ位置に、シートクッション12が持ち上げ位置に、オットマン13が展開位置に、いずれも同じタイミングで到達する。このようにシート各部の移動が同じタイミングで終了することで、乗物用シート10に着座している乗員は、心地良く感じるようになる。より詳しく説明すると、乗員は、姿勢切り替え中も乗物用シート10に着座しているため、シート各部のいずれかが動き続ける場合に比べて、シート各部の動きが同時に終了する方が乗員にとって心地良く感じるようになる。
<<その他の実施形態>>
以上までに本発明の乗物用シート及び乗物用シートユニットの構成について一例を挙げて説明したが、上記の実施形態は、あくまでも一例に過ぎず他の実施形態も考えられる。例えば、上記の実施形態では、ヘッドレスト14及びネックレスト15が互いに別体であって分離されていることとしたが、これに限定されるものではなく、ヘッドレスト及びネックレストが同一部材として一体化されていてもよい。
また、上記の実施形態では、ヘッドレスト駆動機構26を制御してヘッドレスト14を延出方向に沿って移動させる際、乗員の頭部がヘッドレスト14に接していることを頭部検知センサ43が検知するまでヘッドレスト14を移動させ続けることとした。ただし、これに限定されるものではなく、例えば、ヘッドレスト駆動機構26を制御する前段階で乗員の座高や頭の位置を予め特定しておき、その後に座高や頭の位置の特定結果に基づいてヘッドレスト14の移動量を設定し、当該移動量だけヘッドレスト14を移動させるようにヘッドレスト駆動機構26を制御してもよい。
また、上記の実施形態では、変位機構28が、ネックレスト15の前端部の内部に配置された袋体29を有し、袋体29を膨出させることで支持面15sの一部を変位させることとした。ただし、支持面15sの一部を変位させるものである限り、袋体29以外の機器を用いてもよい。例えば、進退自在な可動部分を有するアクチュエータや、一般的なマッサージ椅子で利用されている揉み玉のように配置位置が変えられる転動体等を支持面15sの後方に配置し、このような機器によって支持面15sの一部をその後方から押圧することで当該一部を変位させてもよい。
1 乗物用シートユニット
10 乗物用シート
11 シートバック
11a バック上方部
11b バック下方部
11c ステー
12 シートクッション
13 オットマン
14 ヘッドレスト
14a ピラー
15 ネックレスト
15a 支持用突出部
15s 支持面
20 姿勢切り替え機構
21 倒れ角度調整機構
22 持ち上げ機構
23 上側押出し機構
24 下側押出し機構
25 展開機構
26 ヘッドレスト駆動機構
27 ネックレスト駆動機構
28 変位機構
29 袋体
30 コントローラ
31 操作スイッチ
41 乗員検知センサ
42 頸部検知センサ(センサ)
43 頭部検知センサ

Claims (7)

  1. 乗物の乗員が着座可能な乗物用シートであって、
    シートバックと、
    前記乗物用シートの姿勢を、前記シートバックが起立した起立姿勢と、前記シートバックが後傾した倒れ姿勢と、の間で切り替えるための姿勢切り替え機構と、
    前記姿勢が前記起立姿勢であるときに前記シートバックより上方に位置するヘッドレストと、
    乗員の頸部を支える支持面を有し、前記姿勢が前記起立姿勢であるときに前記ヘッドレストよりも下方に位置するネックレストと、
    前記ネックレスト内に設けられ、前記支持面の一部を乗員の頸部に向けて変位させる変位機構と、を備え、
    前記ネックレストは、前記シートバックの延出方向に沿って移動可能であり、
    前記ネックレストが移動すると、前記変位機構が前記支持面の一部が乗員の頸部と接するように前記支持面の一部を変位させることを特徴とする乗物用シート。
  2. 前記延出方向に沿って前記ヘッドレストを前記シートバックに対して移動させるヘッドレスト駆動機構と、
    前記延出方向に沿って前記ネックレストを前記ヘッドレストに対して移動させるネックレスト駆動機構と、を更に備え、
    前記ヘッドレスト駆動機構が前記ヘッドレストを移動させると、前記ネックレスト駆動機構が前記ヘッドレストの移動量に応じて前記ネックレストを前記延出方向に沿って移動させることを特徴とする請求項1に記載の乗物用シート。
  3. 前記変位機構は、前記ネックレスト内において前記支持面の後方に配置された膨縮可能な袋体を有し、
    該袋体が膨出することで前記支持面のうち、前記袋体の前方に位置する部分が乗員の頸部に向かって隆起することを特徴とする請求項1又は2に記載の乗物用シート。
  4. 前記袋体は、前記ネックレスト内において、前記乗物用シートの幅方向に沿って複数配置されていることを特徴とする請求項3に記載の乗物用シート。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の乗物用シートと、
    前記変位機構を制御するコントローラと、を備えた乗物用シートユニットであって、
    前記コントローラは、前記ネックレストが前記延出方向に沿って移動し終えた後に前記変位機構を制御して前記支持面の一部を変位させることを特徴とする乗物用シートユニット。
  6. 前記支持面に乗員の頸部が接していることを検知するセンサを更に有し、
    前記コントローラは、前記支持面に乗員の頸部が接していることを前記センサが検知するまで前記支持面の一部を変位させ続けるように前記変位機構を制御することを特徴とする請求項5に記載の乗物用シートユニット。
  7. 前記乗物用シートは、シートクッション及びオットマンを更に有し、
    前記姿勢切り替え機構は、前記コントローラによって制御され、前記姿勢を切り替えるために前記シートバック、前記シートクッション及び前記オットマンの各々を移動させ、
    前記コントローラは、前記シートバック、前記シートクッション及び前記オットマンの各々が移動し終わるタイミングが揃うように前記姿勢切り替え機構を制御することを特徴とする請求項5又は6に記載の乗物用シートユニット。
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