JP6665748B2 - 車両用覚醒システム - Google Patents

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Description

本発明は、車両用覚醒システムに関する。
下記特許文献1には、自動運転車両制御装置に関する発明が開示されている。この自動運転車両制御装置では、自動運転中に自動運転を行うための条件が満たされていないと判断された場合には、運転者に対して自動運転の解除を促す通知が行われるようになっている。
特開2014−106854号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された先行技術による場合、運転者に自動運転の解除を促す通知が行われたにも関わらず、運転者の覚醒度が低いといった理由で手動運転に切り替わらなかったときには、車両は制御によって安全地点に誘導されるようになっている。つまり、上記特許文献1に記載された先行技術は、自動運転から手動運転への切り替えを行うときに運転者が手動運転に復帰可能な状態を担保するという観点においては、改善の余地がある。
本発明は上記事実を考慮し、自動運転から手動運転への切り替えを行うときに運転者が手動運転に復帰可能な状態を担保することができる車両用覚醒システムを得ることが目的である。
請求項1に記載の本発明に係る車両用覚醒システムは、車両の運転状態を自動運転と手動運転とに切り替え可能な運転制御部と、シート前後方向から見て運転者の肩甲骨間に配置可能とされると共に当該肩甲骨間における標準位置を局部的に押圧可能な部分を備えた押圧部と、前記車両の運転状態が自動運転であるとき又は当該車両の運転状態が前記運転制御部によって自動運転から手動運転に切り替えられるときに前記押圧部を作動させる押圧制御部と、を有している。
請求項1に記載の本発明によれば、運転制御部を備えており、当該運転制御部によって車両の運転状態を自動運転と手動運転とに切り替えることが可能となっている。
ところで、車両の運転状態が自動運転とされている場合には、運転者は車両の運転をする必要がないため、車両の周囲に対する判断力等が低下し、車両の運転状態を手動運転に切り替えても、運転者は車両の運転にすぐに復帰することが困難となることが考えられる。
ここで、本発明では、運転者の肩甲骨間における標準位置を押圧可能な押圧部と当該押圧部を作動させる押圧制御部とを備えている。ここでいう標準位置とは、日本人の標準男性の第5胸椎の周辺を意味している。そして、車両の運転状態が自動運転であるとき又は当該車両の運転状態が運転制御部によって自動運転から手動運転に切り替えられるときに、押圧制御部によって押圧部が作動されて、当該押圧部によって運転者の標準位置が押圧される。このため、運転者の背筋が押圧部によって伸ばされて当該運転者の覚醒度が高められ、当該運転者による車両の運転が可能な状態の維持や当該運転者による車両の運転が可能な状態への復帰が可能となる。
請求項2に記載の本発明に係る車両用覚醒システムは、請求項1に記載の発明において、前記押圧部は、前記運転者が着座するシートにおけるシートバックの内部に配設されていると共に空気が供給されることで膨張して前記標準位置を押圧可能な空気袋と、前記押圧制御部による制御に基づき当該空気袋に対して空気を圧送可能な空気供給部と、を含んで構成されている。
請求項2に記載の本発明によれば、運転者が着座するシートにおけるシートバックの内部に、空気が供給されることで膨張すると共に当該運転者の標準位置を押圧可能な空気袋が配設されている。そして、この空気袋に対して押圧制御部による制御に基づき空気供給部から空気が圧送されることで、当該空気袋が膨張し、運転者の標準位置が押圧される。このため、本発明では、ローラ等の部材で運転者の標準位置を押圧する構成と比し、シートバックに配設する部品点数の増加を抑制することができる。
請求項3に記載の本発明に係る車両用覚醒システムは、請求項2に記載の発明において、前記空気袋は、前記シートの正面視において前記標準位置を覆うと共にシート上下方向に延びる矩形状に形成されている。
請求項3に記載の本発明によれば、運転者の標準位置を押圧する空気袋が、シートの正面視において当該標準位置を覆うと共にシート上下方向に延びる矩形状に形成されている。このため、運転者の体格や着座位置にばらつきがあっても当該運転者の標準位置を押圧することができる。
請求項4に記載の本発明に係る車両用覚醒システムは、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の発明において、前記押圧制御部は、前記運転者の覚醒度を検出可能な運転者状態検出部を備え、前記車両の運転状態が自動運転であるときでかつ前記運転者状態検出部で検出された前記運転者の覚醒度が所定の値よりも低い場合に前記押圧部で前記標準位置を押圧可能とされている。
請求項4に記載の本発明によれば、押圧制御部に運転者状態検出部が設けられており、運転者の覚醒度を検出可能とされている。また、押圧部は、車両の運転状態が自動運転であるときでかつ運転者状態検出部で検出された運転者の覚醒度が所定の値よりも低い場合に標準位置を押圧可能とされている。このため、車両の運転状態が自動運転であるときでかつ運転者の覚醒度が所定の値よりも高い場合には押圧部は作動しないものの、車両の運転状態が自動運転であるときでかつ運転者の覚醒度が所定の値よりも低い場合には押圧部で運転者の標準位置が押圧される。
請求項5に記載の本発明に係る車両用覚醒システムは、請求項4に記載の発明において、前記押圧制御部は、前記運転者が着座するシートにおけるシートバックの傾倒角度を検出可能な角度検出部をさらに備え、前記角度検出部で前記シートバックが基準位置からシート後方側へ傾倒されていると検出されたときに前記運転者状態検出部で前記運転者の覚醒度を検出可能とされている。
請求項5に記載の本発明によれば、押圧制御部に角度検出部が設けられており、運転者が着座するシートにおけるシートバックの傾倒角度を検出可能とされている。
ところで、シートバックの傾倒角度が比較的小さいとき、例えばシートバックが手動運転時等における基準位置にあるとき、シートバックには運転者の自重がかかりにくくなるため、標準位置の押圧に用いられる押圧部による押圧力の割合が小さくなることが考えられる。
ここで、本発明では、角度検出部でシートバックが基準位置からシート後方側へ傾倒されていると検出されたときに運転者状態検出部で運転者の覚醒度を検出可能とされている。つまり、本発明では、シートバックが基準位置からシート後方側へ傾倒されているときに、運転者状態検出部で運転者の覚醒度が検出される。そして、車両の運転状態が自動運転であるときでかつ運転者状態検出部で検出された運転者の覚醒度が所定の値よりも低い場合に押圧部で標準位置が押圧される。このため、本発明では、シートバックが基準位置にある場合には、押圧部が作動しないようになっている。一方、シートバックが基準位置からシート後方側へ傾倒されている場合、すなわちシートバックに運転者の自重がかかりやすい場合において、車両の運転状態が自動運転であるときでかつ運転者の覚醒度が所定の値よりも低い場合に押圧部で標準位置が押圧される。
請求項6に記載の本発明に係る車両用覚醒システムは、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の発明において、前記押圧制御部は、前記車両の運転状態が前記運転制御部によって自動運転から手動運転に切り替えられることを前記運転者に通知可能な通知部を備え、前記通知部による前記運転者への通知から前記車両の運転状態が自動運転から手動運転に切り替えられるまでの間に前記押圧部で前記標準位置を押圧可能とされている。
請求項6に記載の本発明によれば、押圧制御部に通知部が設けられており、車両の運転状態が自動運転から手動運転に運転制御部で切り替えられることが、当該通知部によって運転者に通知される。そして、通知部による運転者への通知から車両の運転状態が自動運転から手動運転に切り替えられるまでの間に押圧部で標準位置が押圧される。このため、車両の自動運転の継続が困難であるとき等に、自動運転から手動運転への切替が運転者に通知され、当該運転者の覚醒度に関わらず、当該運転者の背筋が押圧部によって伸ばされて当該運転者の覚醒度が高められる。
以上説明したように、請求項1に記載の本発明に係る車両用覚醒システムは、自動運転から手動運転への切り替えを行うときに運転者が手動運転に復帰可能な状態を担保することができるという優れた効果を有する。
請求項2に記載の本発明に係る車両用覚醒システムは、シートバックの構成を大きく変更することなく、運転者の標準位置を押圧することが可能となるという優れた効果を有する。
請求項3に記載の本発明に係る車両用覚醒システムは、運転者の体格や着座位置にばらつきがあっても運転者の覚醒度を高めることができるという優れた効果を有する。
請求項4に記載の本発明に係る車両用覚醒システムは、覚醒度の低い運転者の覚醒度を効率よく高めることができるという優れた効果を有する。
請求項5に記載の本発明に係る車両用覚醒システムは、標準位置の押圧に用いられる押圧部による押圧力の割合を大きくすることができるという優れた効果を有する。
請求項6に記載の本発明に係る車両用覚醒システムは、自動運転から手動運転への切替の通知から運転者の手動運転への復帰を円滑に行うことができるという優れた効果を有する。
第1実施形態に係る車両用覚醒システムで行われる処理を示すフローチャートである。 第1実施形態に係る車両用覚醒システムの概略構成を示すブロック図である。 第1実施形態に係る車両用覚醒システムの要部を構成する空気袋の構成を示しており、(A)は膨張時の空気袋のシート幅方向から見た断面図を示しており、(B)は膨出時の空気袋のシート上下方向から見た断面図を示している。 第1実施形態に係る車両用覚醒システムの要部を構成する空気袋の構成を示しており、(A)は空気袋のシートバックへの取付状態を示すシート前方側から見た正面図であり、(B)は空気袋の収縮時の状態を示すシート前方側から見た正面図である。 第1実施形態に係る車両用覚醒システムにおいて、シート、運転者及び空気袋の位置関係を示すシート幅方向から見た側面図である。 第2実施形態に係る車両用覚醒システムで行われる処理を示すフローチャートである。 第2実施形態に係る車両用覚醒システムの概略構成を示すブロック図である。 第3実施形態に係る車両用覚醒システムで行われる処理を示すフローチャートである。 第3実施形態に係る車両用覚醒システムの概略構成を示すブロック図である。
<第1実施形態>
以下、図1〜図5を用いて、本発明に係る車両用覚醒システムの第1実施形態について説明する。本実施形態における「車両用覚醒システム10」は、図2及び図5に示されるように、押圧部としての「押圧装置12」、運転制御部としての「自動運転ECU14」、運転者状態検出部としての「覚醒検出装置16」及び押圧制御部の一部としての「押圧制御ECU18」を含んで構成されている。押圧装置12は、運転者20が着座する「車両用シート22」(以下、シート22と称する)に設けられており、自動運転ECU14、覚醒検出装置16及び押圧制御ECU18は、それぞれ車体側に設けられている。なお、各図中に適宜示される矢印FR、矢印UP、矢印RHは、それぞれシート22の前方向、上方向、右方向を示している。また、本実施形態では、シート22の前方向、上方向、右方向は、このシート22が搭載された車両の前方向、上方向、右方向と一致している。
まず、押圧装置12が設けられているシート22の構成について説明する。図5に示されるように、シート本体24は、運転者20の臀部及び大腿部を支持するシートクッション26と、運転者20の背部を支持する「シートバック28」と、運転者20の頭部を支持するヘッドレスト30とを含んで構成されている。そして、ヘッドレスト30は、シートバック28のシート上方側の端部に上下動可能に支持されていると共に、シートバック28は、シートクッション26のシート後方側の端部に傾倒可能に支持されている。
なお、本実施形態では、運転者20を身長が170[cm]程度の日本人の標準男性に想定しており、各図に示される運転者20の輪郭は、シート22に所定の着座姿勢で着座させた状態の日本人の標準男性のダミー(JM50)の輪郭と見なすこともできる。そして、詳しくは後述するが、押圧装置12は、「空気袋32」、電磁弁34及び空気供給部としての「ポンプ36」を含んで構成されており、空気袋32はシートバック28の内部に、電磁弁34及びポンプ36は、図示しないシートフレームにそれぞれ配設されている。また、電磁弁34及びポンプ36は、押圧制御ECU18に電気的に接続されており、当該押圧制御ECU18によって押圧装置12の制御が行われるようになっている。そして、押圧制御ECU18には、図2に示されるように、自動運転ECU14及び覚醒検出装置16が電気的に接続されている。
自動運転ECU14は、車両の運転状態を手動運転と自動運転に切り替えることが可能とされていると共に、自動運転時においては車両に対して各種制御を行っている。詳しくは、自動運転ECU14には、車両に配置された各種センサが電気的に接続されており、自動運転ECU14は、これらのセンサから得られた車両の周辺状況に基づき、アクセル量、ブレーキ量、操舵角などを制御することによって車両の運動を制御している。なお、車両には、自動運転ECU14と電気的に接続された図示しない入力部が設けられており、当該入力部から各種信号を自動運転ECU14に入力することで、自動運転の開始や終了を制御することが可能となっている。また、自動運転ECU14は、図2に示されるように、押圧制御ECU18に電気的に接続されており、車両が自動運転中であるか手動運転中であるかを示す信号が、自動運転ECU14から押圧制御ECU18に出力されるようになっている。
一方、覚醒検出装置16は、図示しないCCDカメラ(撮像部)と、当該CCDカメラと電気的に接続された図示しない開度検出部とを含んで構成されている。CCDカメラは、一例として、車両の図示しないルーフに設けられた後方視認用のインナミラーに一体に組み込まれており、シート22(運転席)を当該シート22の斜め上方から撮像するようになっている。そして、CCDカメラの画角は、少なくとも運転者20の一方の眼を含む運転者の顔(もしくはその一部)が撮像範囲内に収まるように決められている。
開度検出部は、CCDカメラで得られた運転者20の画像から運転者20の眼の開度が求められるようになっており、当該開度と開度検出部に記憶された閾値とを比較することで、運転者20の眼が閉じているか否かが判定できるようになっている。また、開度検出部では、運転者20の眼の開度が閾値よりも小さくなっている時間、すなわち運転者20が眼を閉じている閉眼時間が計測可能とされている。さらに、開度検出部は、閉眼時間が所定の時間よりも短い場合には、運転者20は瞬きをしたと判定するようになっている。一方、閉眼時間が所定の時間よりも長い場合には、開度検出部によって、運転者20は意識低下状態、すなわち運転者20の覚醒度が手動運転を実行可能な所定の値(指定値)よりも低い状態にあると判定されるようになっている。そして、運転者20の覚醒度が上記所定の覚醒度よりも低い場合には、開度検出部から押圧制御ECU18に信号が出力されるようになっている。
ここで、本実施形態では、押圧制御ECU18及び押圧装置12の構成、特に押圧装置12に設けられている空気袋32の構成に特徴がある。以下、本実施形態の要部を構成するこれらの構成要素について詳細に説明していくこととする。
まず、図5を用いて、押圧装置12の基本的な構成について説明していくこととする。押圧装置12は、上述したように、空気袋32、電磁弁34及びポンプ36を含んで構成されており、ポンプ36から供給された空気が電磁弁34を介して空気袋32に供給されるようになっている。なお、電磁弁34及びポンプ36は、車両に搭載された図示しない電源から図示しないリレー等を介して供給された電力によって作動するようになっている。
詳しくは、電磁弁34は、三方弁とされており、それぞれ図示しない共通ポート、吸気ポート及び排気ポートを備えていると共に、共通ポートには共通チューブ38の一端側が接続され、吸気ポートには吸気チューブ40の一端側が接続されている。また、共通チューブ38の他端側は、空気袋32に接続されていると共に、吸気チューブ40の他端側は、ポンプ36に接続されている。なお、電磁弁34の排気ポートは、図示しない排気チューブを介して図示しない排気口に接続されている。
そして、電磁弁34の共通ポート、吸気ポート及び排気ポートの開閉並びにポンプ36の作動が押圧制御ECU18によって制御されることで、空気袋32への供給及び空気袋32からの排出が行われるようになっている。具体的には、押圧制御ECU18の制御により、電磁弁34の共通ポート及び吸気ポートが開かれると共に排気ポートが閉じられたときには、共通チューブ38と吸気チューブ40とが連通された供給状態となる。このとき、ポンプ36から空気袋32内への空気の供給が可能となり、空気袋32が膨張するようになっている。一方、押圧制御ECU18の制御により、電磁弁34の共通ポート及び排気ポートが開かれると共に吸気ポートが閉じられたときには、共通チューブ38と排気チューブとが連通された排気状態となる。このとき、空気袋32内から電磁弁34及び排気チューブを介して排気口から空気が排出されて、空気袋32が収縮するようになっている。
また、押圧制御ECU18は、自動運転ECU14から入力される車両が自動運転中であるか手動運転中であるかを示す信号及び覚醒検出装置16から運転者20の覚醒度が所定の覚醒度よりも低い場合に入力される信号に基づき押圧装置12を制御している。具体的には、押圧制御ECU18は、自動運転ECU14から自動運転中であることを示す信号が入力されたときでかつ覚醒検出装置16から信号が入力された場合にのみ、空気袋32の膨張及び収縮が繰り返されるように押圧装置12を作動させている。つまり、覚醒検出装置16は、押圧装置12の作動の制御に用いられており、本実施形態では、押圧制御ECU18及び覚醒検出装置16が押圧制御部として機能している。
次に、図3及び図4を用いて空気袋32の構成について説明する。空気袋32は、図3(B)及び図4(B)に示されるように、収縮された状態において、全体ではシート22の正面視においてシート上下方向に延びる矩形の板状とされており、ポリウレタンなどの樹脂材料やゴム材料等の伸縮可能な材料で構成されている。なお、空気袋32は、気密となるように形成されている。
より詳しくは、空気袋32は、第1膨張部32A、第2膨張部32B及び第3膨張部32Cが、シート前方側からこの順に重なるように配置されて構成されていると共に、この順にシート22の正面視における外周形状が大きくなっている。具体的には、最もシート後方側に配置された第3膨張部32Cの長手方向の寸法A(シート上下方向の寸法)は、200[mm]に設定されていると共に、第3膨張部32Cの短手方向の寸法B(シート幅方向の寸法)は、100[mm]にされている。また、互いに隣接されている膨張部の外周部間の距離dは、10[mm]に設定されている。さらに、第3膨張部32Cにおけるシート後方側の部分を構成する基部32C1は、空気袋32における基部32C1以外の部分よりも厚い板状に形成されており、基部32C1以外の部分よりも伸縮しにくくなっている。
そして、第3膨張部32Cには、共通チューブ38の他端側が接続されていると共に、第1膨張部32A、第2膨張部32B及び第3膨張部32Cは、全て連通されており、空気が供給されると、これらの膨張部はそれぞれ略円筒状に膨張するようになっている。なお、空気袋32は、基部32C1のシート後方側の面が、シートバック28におけるシートパッド28Aのシート前方側の表面に両面テープや接着剤を介して接着されることで固定されている。
また、図4(A)及び図5に示されるように、空気袋32は、運転者20の肩甲骨間における「標準位置P」を押圧可能な位置に配置されている。ここで、標準位置Pとは、着座姿勢における運転者20の第5胸椎の位置並びにその周辺を意味している。より具体的には、標準位置Pは、運転者20の大転子Dからシート後方側への距離Lが250[mm]でかつ大転子Dからシート上方側への距離Hが368[mm]の位置を基準とする箇所である。なお、標準位置Pは、トルソ角θが21[°]で着座しているダミー(JM50)において、ヒップポイント(大転子D)からシート後方側への距離Lが250[mm]でかつヒップポイントからシート上方側への距離Hが368[mm]の位置を基準とする箇所であると見なすこともできる。
上記のように構成された空気袋32は、シート22の正面視において運転者20の標準位置Pを覆うように配置されており、当該空気袋32に空気が供給されることで図3(A)に示されるように、標準位置Pが押圧されるようになっている。なお、空気袋32は、シートバック28の表皮28Bや当該表皮28Bの内側に設けられた図示しないスラブを介して運転者20を押圧するようになっている。また、空気袋32は、一つの膨張部で構成されていてもよいが、本実施形態では、複数の膨張部をシート前後方向に重ねることで、シート幅方向及びシート上下方向の寸法を大きくすることなく、シート前後方向のストロークSを確保することが可能となっている。
(本実施形態の作用及び効果)
次に、本実施形態の作用及び効果を説明する。
本実施形態では、自動運転ECU14を備えており、当該自動運転ECU14によって車両の運転状態を自動運転と手動運転とに切り替えることが可能となっている。
ところで、車両の運転状態が自動運転とされている場合には、運転者20は車両の運転をする必要がないため、車両の周囲に対する判断力等が低下し、車両の運転状態を手動運転に切り替えても、運転者20は車両の運転にすぐに復帰することが困難となることが考えられる。
ここで、本実施形態では、運転者20の肩甲骨間における標準位置Pを押圧可能な押圧装置12と当該押圧装置12を作動させる押圧制御ECU18とを備えている。そして、車両の運転状態が自動運転であるときに、押圧制御ECU18によって押圧装置12が作動されて、当該押圧装置12によって運転者20の標準位置Pが押圧される。以下、図1を用いて、押圧制御ECU18による押圧装置12の制御フローの一例について具体的に説明していくこととする。
この制御フローが開始されると、ステップS100では、自動運転ECU14から入力される信号に基づき、押圧制御ECU18で車両が自動運転中であるか手動運転中であるかが判定される。そして、車両が自動運転中であると判定された場合にはステップS102に進み、車両が手動運転中であると判定された場合には制御フローは終了し、押圧装置12を非作動とする(作動させない)。
ステップS102では、覚醒検出装置16から入力される信号に基づき、押圧制御ECU18で運転者20の覚醒度が指定値よりも低下しているか否かが判定される。そして、運転者20の覚醒度が指定値よりも低下していると判定された場合にはステップS104に進み、当該覚醒度が指定値よりも低下していないと判定された場合にはステップS108に進む。
ステップS104では、押圧制御ECU18によって押圧装置12が作動して空気袋32の膨張及び収縮が所定時間繰り返されることで、運転者20の肩甲骨間における標準位置Pが押圧される。これにより、運転者20は、第5胸椎の周辺を押圧されて背筋が伸ばされると共に、肩甲骨同士が近づくことで胸郭が開かれて深い呼吸が促されることとなる。そして、押圧装置12が所定時間作動された後には、ステップS106に進む。
ステップS106では、覚醒検出装置16から入力される信号に基づき、押圧制御ECU18で運転者20の覚醒度が指定値より高い値に改善されたか否かが判定される。換言すれば、ステップS102と同様のステップが行われる。そして、運転者20の覚醒度が指定値よりも高い値に改善されていると判定された場合にはステップS108に進み、運転者20の覚醒度が指定値よりも低いと判定された場合にはステップS104に戻る。
ステップS108では、自動運転ECU14から入力される信号に基づき、押圧制御ECU18で車両の自動運転が終了しているか否かが判定される。換言すれば、ステップS100と同様のステップが行われる。そして、車両の自動運転が終了していると判定された場合には制御フローは終了し、押圧装置12を非作動とする。一方、車両の自動運転が終了していないと判定された場合にはステップS102に戻る。すなわち、本実施形態では、車両の運転状態が自動運転である間は、制御フローは終了しないように設定されている。
上記のように押圧制御ECU18で押圧装置12が制御されることで、運転者20の覚醒度が高められ、運転者20による車両の運転が可能な状態の維持や運転者20による車両の運転が可能な状態への復帰が可能となる。したがって、本実施形態では、自動運転から手動運転への切り替えを行うときに運転者20が手動運転に復帰可能な状態を担保することができる。
また、本実施形態では、運転者20が着座するシート22におけるシートバック28の内部に、空気が供給されることで膨張すると共に運転者20の標準位置Pを押圧可能な空気袋32が配設されている。そして、この空気袋32に対して押圧制御ECU18による制御に基づきポンプ36から空気が圧送されることで、空気袋32が膨張し、運転者20の標準位置Pが押圧される。このため、本実施形態では、ローラ等の部材で運転者20の標準位置Pを押圧する構成と比し、シートバック28に配設する部品点数の増加を抑制することができる。したがって、本実施形態では、シートバック28の構成を大きく変更することなく、運転者20の標準位置Pを押圧することが可能となる。
さらに、本実施形態では、空気袋32がシート22の正面視において標準位置Pを覆うと共にシート上下方向に延びる矩形状に形成されている。このため、運転者20の体格や着座位置にばらつきがあっても運転者20の標準位置Pを押圧することができる。したがって、本実施形態では、運転者20の体格や着座位置にばらつきがあっても運転者20の覚醒度を高めることができる。
加えて、本実施形態では、覚醒検出装置16が設けられており、運転者20の覚醒度を検出可能とされている。また、押圧装置12は、車両の運転状態が自動運転であるときでかつ覚醒検出装置16で検出された運転者20の覚醒度が指定値よりも低い場合に標準位置Pを押圧可能とされている。このため、車両の運転状態が自動運転であるときでかつ運転者20の覚醒度が指定値よりも高い場合には押圧装置12は作動しないものの、車両の運転状態が自動運転であるときでかつ運転者20の覚醒度が指定値よりも低い場合には押圧装置12で標準位置Pが押圧される。したがって、本実施形態では、覚醒度の低い運転者20の覚醒度を効率よく高めることができる。
<第2実施形態>
以下、図6及び図7を用いて、本発明に係る車両用覚醒システムの第2実施形態について説明する。なお、前述した第1実施形態と同一構成部分については同一番号を付してその説明を省略する。
本実施形態における「車両用覚醒システム50」は、図7に示されるように、基本的に上述した第1実施形態と同様の構成とされているものの、シート22に角度検出部としての「シートECU52」及び図示しない「リクライニングポジションセンサ」が設けられている点に特徴がある。シートECU52とリクライニングポジションセンサとは、電気的に接続されており、リクライニングポジションセンサは、シートバック28のシートクッション26に対する傾倒角度に応じた信号を出力することが可能となっている。また、シートECU52は、押圧制御ECU18にも電気的に接続されており、リクライニングポジションセンサから入力されたシートバック28の傾倒角度に応じた信号を当該押圧制御ECU18に出力することが可能となっている。換言すれば、本実施形態では、リクライニングポジションセンサ及びシートECU52で検出されたシートバック28の傾倒角度が押圧制御ECU18に出力されるようになっている。
ここで、本実施形態では、押圧制御ECU18で当該押圧制御ECU18に記憶されたシートバック28の基準位置とシートECU52で検出されたシートバック28の傾倒角度とが比較されるようになっている。なお、シートバック28の基準位置は、一例として、手動運転時におけるシートバック28の傾倒角度が設定されている。そして、押圧制御ECU18でシートバック28が基準位置よりもシート後方側に傾倒されていると検出されたときに、覚醒検出装置16で運転者20の覚醒度が検出されるようになっている。つまり、シートECU52及びリクライニングポジションセンサは、押圧装置12の作動の制御に用いられており、本実施形態では、押圧制御ECU18、覚醒検出装置16、シートECU52及びリクライニングポジションセンサが押圧制御部として機能している。
(本実施形態の作用及び効果)
次に、本実施形態の作用及び効果を説明する。まず、図6を用いて、本実施形態に係る押圧装置12の制御フローについて説明していくこととする。
この制御フローが開始されると、ステップS200では、上述した第1実施形態におけるステップS100と同様の処理を行う。そして、車両が自動運転中であると判定された場合にはステップS202に進み、車両が手動運転中であると判定された場合には制御フローは終了し、押圧装置12を非作動とする。
ステップS202では、シートECU52から入力される信号に基づき、押圧制御ECU18でシートバック28が手動運転時よりシート後方側に傾倒されているか否かが判定される。そして、シートバック28が手動運転時よりシート後方側に傾倒されていると判定された場合にはステップS204に進み、シートバック28が手動運転時よりシート後方側に傾倒されていないと判定された場合にはステップS210に進む。
ステップS204では、上述した第1実施形態におけるステップS102と同様の処理を行う。そして、運転者20の覚醒度が指定値よりも低下していると判定された場合にはステップS206に進み、当該覚醒度が指定値よりも低下していないと判定された場合にはステップS210に進む。
ステップS206では、上述した第1実施形態におけるステップS104と同様の処理を行う。そして、押圧装置12が所定時間作動された後には、ステップS208に進む。
ステップS208では、上述した第1実施形態におけるステップS106と同様の処理を行う。そして、運転者20の覚醒度が指定値よりも高い値に改善されていると判定された場合にはステップS210に進み、運転者20の覚醒度が指定値よりも低いと判定された場合にはステップS206に戻る。
ステップS210では、上述した第1実施形態におけるステップS108と同様の処理を行う。そして、車両の自動運転が終了していると判定された場合には制御フローは終了し、押圧装置12を非作動とする。一方、車両の自動運転が終了していないと判定された場合にはステップS202に戻る。
上記のように押圧制御ECU18で押圧装置12が制御されることで、本実施形態においても基本的には、上述した第1実施形態と同様の作用並びに効果を奏することができる。
また、本実施形態では、シートECU52及びクライニングポジションセンサが設けられており、運転者20が着座するシート22におけるシートバック28の傾倒角度を検出可能とされている。
ところで、シートバック28の傾倒角度が比較的小さいとき、例えばシートバック28が手動運転時等における基準位置にあるとき、シートバック28には運転者20の自重がかかりにくくなる。このため、標準位置Pの押圧に用いられる空気袋32(押圧装置12)による押圧力の割合が小さくなることが考えられる。
ここで、本実施形態では、シートECU52及びクライニングポジションセンサでシートバック28が基準位置からシート後方側へ傾倒されていると検出されたときに覚醒検出装置16で運転者20の覚醒度を検出可能とされている。つまり、本実施形態では、シートバック28が基準位置からシート後方側へ傾倒されているときに、覚醒検出装置16で運転者20の覚醒度が検出される。そして、車両の運転状態が自動運転であるときでかつ覚醒検出装置16で検出された運転者20の覚醒度が指定値よりも低い場合に押圧装置12で標準位置Pが押圧される。
このため、本実施形態では、シートバック28が基準位置にある場合には、押圧装置12が作動しないようになっている。一方、シートバック28が基準位置からシート後方側へ傾倒されている場合、車両の運転状態が自動運転であるときでかつ運転者20の覚醒度が指定値よりも低い場合に押圧装置12で標準位置Pが押圧される。したがって、本実施形態では、シートバック28に運転者20の自重がかかりやすい場合において、押圧装置12を作動させ、標準位置Pの押圧に用いられる空気袋32による押圧力の割合を大きくすることができる。
<第3実施形態>
以下、図8及び図9を用いて、本発明に係る車両用覚醒システムの第3実施形態について説明する。なお、前述した第1実施形態と同一構成部分については同一番号を付してその説明を省略する。
本実施形態における「車両用覚醒システム60」は、図9に示されるように、基本的に上述した第1実施形態と同様の構成とされているものの、覚醒検出装置16の代わりに通知部としての「通知装置62」が設けられている点に特徴がある。
通知装置62は、複数のセンサを含んで構成されて車両の周囲状況を認識可能な図示しない周囲状況検知部と、図示しないアラームとを含んで構成されていると共に、周囲状況検知部及びアラームは、押圧制御ECU18と電気的に接続されている。
ここで、本実施形態では、車両が自動運転中であるときに、押圧制御ECU18が、周囲状況検知部から得られた情報に基づき、車両の自動運転の継続が困難であるか否かや、運転者20の手動運転への復帰を要請する必要があるか否かを判定することが可能となっている。また、押圧制御ECU18で、車両の自動運転の継続が困難であると判定されたり、運転者20の手動運転への復帰を要請する必要があると判定された場合には、アラームによって運転者20に通知されると共に、自動運転ECU14で車両の運転状態が手動運転に切り替えられるようになっている。
そして、押圧制御ECU18は、運転者20に通知装置62で自動運転の終了が通知されたと判定したときに、押圧装置12を作動させるように設定されている。具体的には、押圧制御ECU18は、通知装置62による通知から車両の運転状態が手動運転に切り替えられるまでの間に、押圧装置12を作動させるようになっている。つまり、通知装置62は、押圧装置12の作動の制御にも用いられており、本実施形態では、押圧制御ECU18及び通知装置62が押圧制御部として機能している。
(本実施形態の作用及び効果)
次に、本実施形態の作用及び効果を説明する。まず、図8を用いて、本実施形態に係る押圧装置12の制御フローについて説明していくこととする。
この制御フローが開始されると、ステップS300では、上述した第1実施形態におけるステップS100と同様の処理を行う。そして、車両が自動運転中であると判定された場合にはステップS302に進み、車両が手動運転中であると判定された場合には制御フローは終了し、押圧装置12を非作動とする。
ステップS302では、運転者20に通知装置62によって自動運転の終了の通知が行われたか否かが押圧制御ECU18で判定される。そして、通知が行われたと判定された場合にはステップS304に進み、通知が行われていないと判定された場合には制御フローは終了し、押圧装置12を非作動とする。
ステップS304では、上述した第1実施形態におけるステップS104と同様の処理を行う。そして、押圧装置12が所定時間作動された後には、ステップS306に進む。
ステップS306では、上述した第1実施形態におけるステップS108と同様の処理を行う。そして、車両の自動運転が終了していると判定された場合には制御フローは終了し、押圧装置12を非作動とする。一方、車両の自動運転が終了していないと判定された場合にはステップS304に戻る。
上記のように押圧制御ECU18で押圧装置12が制御されることで、本実施形態においても基本的には、上述した第1実施形態と同様の作用並びに効果を奏することができる。
また、本実施形態では、通知装置62が設けられており、車両の運転状態が自動運転から手動運転に自動運転ECU14で切り替えられることが、通知装置62によって運転者20に通知される。そして、通知装置62による運転者20への通知から車両の運転状態が自動運転から手動運転に切り替えられるまでの間に押圧装置12で標準位置Pが押圧される。このため、車両の自動運転の継続が困難であるとき等に、自動運転から手動運転への切替が運転者20に通知され、運転者20の覚醒度に関わらず、運転者20の背筋が押圧装置12によって伸ばされて運転者20の覚醒度が高められる。したがって、本実施形態では、自動運転から手動運転への切替の通知から運転者20の手動運転への復帰を円滑に行うことができる。
<上記実施形態の補足説明>
(1) 上述した実施形態では、覚醒検出装置16、シートECU52、リクライニングポジションセンサ及び通知装置62が押圧制御部の一部として機能していたが、押圧制御ECU18のみを押圧制御部として機能させる構成としてもよい。具体的には、車両の運転状態が自動運転であるときには、押圧制御ECU18で押圧装置12を連続的又は間欠的に作動させる構成としてもよい。このような構成によれば、運転者20の覚醒度を常に高い状態で維持することが可能となる。
(2) また、上述した実施形態では、空気袋32がシートバック28の内部に配置されていたが、シートバック28と別体で構成されて当該シートバック28に固定可能とされたランバーサポートに空気袋32を設ける構成としてもよい。このような構成によれば、シートバック28の構成を変更することなく空気袋32を配置することが可能となる。また、空気袋32の代わりにローラー等を配置して、運転者20を押圧する押圧力のかけ方に変化を持たせる構成としてもよい。
(3) 上述した第1実施形態では、覚醒検出装置16が、上述した第2実施形態では覚醒検出装置16及びシートECU52が、上述した第3実施形態では通知装置62が、それぞれ押圧制御部として機能していたが、これに限らない。一例として、車両に覚醒検出装置16、シートECU52及び通知装置62を設けると共に、上述した実施形態のそれぞれに対応する制御モードに切り替え可能な切替部を設ける構成としてもよい。このような構成によれば、車両の周囲の状況や運転者20の状態に適宜対応して、運転者20が手動運転に復帰可能な状態を担保することが可能となる。
(4) 上述した第1実施形態及び第2実施形態では、運転者20の眼の開度で覚醒度を検出する覚醒検出装置16を用いていたが、これに限らない。一例として、シートバック28に心電図計等を配置すると共に、運転者20の心拍数等に基づき、覚醒度を検出する構成としてもよい。
10 車両用覚醒システム
12 押圧装置(押圧部)
14 自動運転ECU(運転制御部)
16 覚醒検出装置(押圧制御部、運転者状態検出部)
18 押圧制御ECU(押圧制御部)
20 運転者
22 シート
28 シートバック
32 空気袋
36 ポンプ(空気供給部)
50 車両用覚醒システム
52 シートECU(押圧制御部、角度検出部)
60 車両用覚醒システム
62 通知装置(押圧制御部、通知部)
P 標準位置

Claims (6)

  1. 車両の運転状態を自動運転と手動運転とに切り替え可能な運転制御部と、
    シート前後方向から見て運転者の肩甲骨間に配置可能とされると共に当該肩甲骨間における標準位置を局部的に押圧可能な部分を備えた押圧部と、
    前記車両の運転状態が自動運転であるとき又は当該車両の運転状態が前記運転制御部によって自動運転から手動運転に切り替えられるときに前記押圧部を作動させる押圧制御部と、
    を有する車両用覚醒システム。
  2. 前記押圧部は、前記運転者が着座するシートにおけるシートバックの内部に配設されていると共に空気が供給されることで膨張して前記標準位置を押圧可能な空気袋と、前記押圧制御部による制御に基づき当該空気袋に対して空気を圧送可能な空気供給部と、を含んで構成されている、
    請求項1に記載の車両用覚醒システム。
  3. 前記空気袋は、前記シートの正面視において前記標準位置を覆うと共にシート上下方向に延びる矩形状に形成されている、
    請求項2に記載の車両用覚醒システム。
  4. 前記押圧制御部は、前記運転者の覚醒度を検出可能な運転者状態検出部を備え、
    前記車両の運転状態が自動運転であるときでかつ前記運転者状態検出部で検出された前記運転者の覚醒度が所定の値よりも低い場合に前記押圧部で前記標準位置を押圧可能とされている、
    請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の車両用覚醒システム。
  5. 前記押圧制御部は、前記運転者が着座するシートにおけるシートバックの傾倒角度を検出可能な角度検出部をさらに備え、
    前記角度検出部で前記シートバックが基準位置からシート後方側へ傾倒されていると検出されたときに前記運転者状態検出部で前記運転者の覚醒度を検出可能とされている、
    請求項4に記載の車両用覚醒システム。
  6. 前記押圧制御部は、前記車両の運転状態が前記運転制御部によって自動運転から手動運転に切り替えられることを前記運転者に通知可能な通知部を備え、
    前記通知部による前記運転者への通知から前記車両の運転状態が自動運転から手動運転に切り替えられるまでの間に前記押圧部で前記標準位置を押圧可能とされている、
    請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の車両用覚醒システム。
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