JP2018065420A - シート装置 - Google Patents

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JP2018065420A JP2016204280A JP2016204280A JP2018065420A JP 2018065420 A JP2018065420 A JP 2018065420A JP 2016204280 A JP2016204280 A JP 2016204280A JP 2016204280 A JP2016204280 A JP 2016204280A JP 2018065420 A JP2018065420 A JP 2018065420A
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武志 河野
Takeshi Kono
武志 河野
純一 行安
Junichi Yukiyasu
純一 行安
崇哲 平田
Takanori Hirata
崇哲 平田
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Abstract

【課題】操作部に対する簡単な操作により、シートの各部を一括してそれぞれ所定の状態にすることができるシート装置を提供する。【解決手段】第1モード選択スイッチの操作により、ECU40は、リクライニングモータM1を駆動してシートバックをリクライニング状態にし、続いてスイングモータM2を駆動して、シートクッションを後方へ傾動し、オットマン展開モータM4aを駆動し、次にオットマン伸張モータM4bを駆動して、オットマンを不使用位置から使用位置へ移動させる。続いて、ECU40は、中折れモータM3を駆動してシートバックを中折れ状態にする。【選択図】図5

Description

本発明は、シート装置に関する。
従来、シートには、特許文献1のようにシートクッションとシートバック間にリクライニング機構を有し、シートバックの上部と下部間に中折れ機構を有するものが提案されている。また、特許文献2のように、シートクッションとシートバック間にリクライニング機構を有し、シートクッションには、展開状態及び非展開状態とすることが可能なオットマンを付設したものも提案されている。特許文献1、特許文献2は、手動操作により各部に設けられた機構を作動させて、各部を所望の状態にする構成となっている。
これらの機構を電動等にて自動化する場合には、機構毎に設けられた操作スイッチを操作すると、それぞれの操作スイッチの操作に基づいて制御部がそれぞれの機構を作動するアクチュエータを制御するものとなる。このような自動化は、それぞれの操作スイッチを操作することにより、シートに着座した人の労力がかからず各機構を作動させてシートの各部を所望の状態にできる利点がある。
特開2008−43521号公報 特開2013−244242号公報
ところで、上記のように複数の機構をそれぞれ自動化した場合であっても、シートの各部をそれぞれ所定の位置に移動させるためには、各機構を作動するためのアクチュエータを、個々の操作スイッチを操作することによって行う必要がある。このため、スイッチ操作が煩雑となる問題がある。
本発明の目的は、操作部に対する簡単な操作により、シートの各部を一括してそれぞれ所定の状態に変更することができるシート装置を提供することにある。
上記問題点を解決するために、本発明のシート装置は、シートクッションと、上部を下部に対して非中折れ状態から前方へ傾斜した中折れ状態にする中折れ機構を有するとともに、リクライニング機構を有するシートバックと、前記シートクッションを後方へ傾動するスイング機構と、前記リクライニング機構を作動して前記シートバックのリクライニング状態を形成する第1駆動部と、前記スイング機構を作動して前記シートクッションを後方へ傾動する第2駆動部と、前記中折れ機構を作動して前記シートバックの上部の中折れ状態を形成する第3駆動部と、操作指令を出力する操作部と、前記操作部からの前記操作指令に基づいて、前記第1駆動部、前記第2駆動部、及び前記第3駆動部をそれぞれ制御して前記シートバックのリクライニング状態を形成し、前記シートクッションを後方へ傾動させ、前記シートバックの上部の中折れ状態を形成させる制御部を有するものである。
また、前記制御部は、前記第1駆動部、第2駆動部、第3駆動部を所定順序で制御することが好ましい。
また、シート装置は、さらに、前記シートクッションに付設されたオットマンと、前記オットマンを不使用位置と使用位置間を移動させる移動機構と、前記移動機構を作動する第4駆動部を備え、前記制御部は、前記操作指令に基づいて、前記第4駆動部を制御して、前記オットマンを非使用位置から使用位置へ移動させるものとしてもよい。
この場合、前記制御部は、前記第1駆動部、第2駆動部、第3駆動部及び第4駆動部を所定順序で制御してもよい。
また、前記操作部は、操作されると復帰指令を出力するものであり、前記制御部は、前記復帰指令に基づいて各駆動部を復帰制御するものとしてもよい。
また、前記制御部は、前記操作部からの前記操作指令に基づいて、少なくとも第1駆動部と、第2駆動部を制御して、前記シートクッションとシートバックの下部との相対角度を維持した状態で、前記シートクッションを後方へ傾動するものとしてもよい。
本発明によれば、操作部に対する簡単な操作により、シートの各部を一括してそれぞれ所定の状態に変更することができる効果がある。
一実施形態のシート装置の全体概略図。 一実施形態のシートの側面図。 一実施形態のスイング機構の要部断面図。 一実施形態のスイング機構の要部斜視図。 一実施形態の制御装置の電気ブロック図。 (a)〜(f)は一実施形態のシートの変化を示す概略図。 他の実施形態のスイング機構の要部断面図。 他の実施形態のスイング機構の要部断面図。
(第1実施形態)
図1〜図6を参照して、本発明を車両用のシート装置に具体化した一実施形態を説明する。
シート装置10は、車両用のリクライニングシート20と、リクライニングシート20の後述する各機構部のアクチュエータを制御する制御装置40と、制御装置40に電気的に接続された操作スイッチ部60とを有する。ECU40は制御部に相当し、操作スイッチ部60は、操作部に相当する。なお、図において、FRは車両前方向を示し、UPは車両上方向を示し、Wは車幅方向を示している。リクライニングシート20は、シートクッション21、シートバック22、シートバック22の上部に設けられたヘッドレスト23、及びオットマン24を備えている。
本実施形態では、リクライニングシート20は車両(図示省略)のセカンドシートとして採用されている。また、リクライニングシート20の前後左右上下の方向性は、このリクライニングシート20が搭載された車両(車体)の前後左右上下の方向性と一致する。
<1.リクライニング>
図2に示すように、シートバック22は、上部体25と下部体26とにて構成されている。下部体26の骨格となる下部支持枠27はシートクッション21の骨格となる支持枠体28の後端上部に対して回動自在に軸支されている。図2に示すように、具体的には、シートバック22の下部支持枠27は、起立位置L1と最大後傾位置L2との間でシートクッション21に対して傾動可能とされている。
シートバック22が起立位置L1を除く位置に位置して傾動した状態はリクライニング状態に相当する。
図2において、起立位置L1、最大後傾位置L2を示す各線は、下部支持枠27を支持枠体28に対して回動自在に軸支する軸心O1を含む仮想平面の位置を示しており、該仮想平面は、下部支持枠27の下部から上部にかけて通過する平面である。シートバック22の下部体26には、第1駆動部としてのリクライニングモータM1(アクチュエータ)が設けられている。このリクライニングモータM1が作動することにより、シートバック22の下部体26に設けられたリクライニング機構K1(図5参照)を介してシートバック22が最大後傾位置L2と起立位置L1との間でシートクッション21(車体)に対し傾動(回動)されるようになっている。リクライニング機構K1は、例えば、リクライニングモータM1の出力軸に連結されたギヤ群からなる。
このリクライニングモータM1は、制御部としての制御装置40(以下ではECUという)に電気的に接続されている(図5参照)。
リクライニングモータM1には、リクライニングモータM1の出力軸の回転数を検出するロータリーエンコーダR1が設けられている。ECU40は、このロータリーエンコーダR1からの検出信号を入力し、この検出信号に基づいて、シートバック22の車体に対する傾動角度(リクライニング角度)を検出するようになっている。
<2.中折れ>
図2に示すように、上部体25の骨格となる上部支持枠29は、下部支持枠27の上端に対して回動自在に軸支されている。図2に示すように、具体的には、シートバック22の上部支持枠29は、非中折れ位置L3と、非中折れ位置L3よりも前方へ傾斜した最大中折れ位置L4との間でシートクッション21に対して傾動可能とされている。上部支持枠29が非中折れ位置に位置している状態のシートバック22は、非中折れ状態である。また、シートバック22が、非中折れ状態を除く中折れ位置に位置する場合は、中折れ状態である。
図2において、非中折れ位置L3、最大中折れ位置L4を示す各線は、上部支持枠29を下部支持枠27に対して回動自在に軸支する軸心O2を含む仮想平面の位置を示しており、該仮想平面は、上部支持枠29の下部から上部にかけて通過する平面である。ここで、本実施形態では、起立位置L1と非中折れ位置L3で示すそれぞれの仮想平面は、平行または略平行としている。
シートバック22の上部体25には、第3駆動部としての中折れモータM3(アクチュエータ)が設けられている。この中折れモータM3が作動することにより、上部体25に設けられた中折れ機構K3(図5参照)を介して上部体25が非中折れ位置L3と最大中折れ位置L4との間で下部体26に対し前方へ傾動(回動)されるようになっている。中折れ機構K3は、例えば、中折れモータM3の出力軸に連結されたギヤ群からなる。
この中折れモータM3は、ECU40に電気的に接続されている(図5参照)。中折れモータM3には、中折れモータM3の出力軸の回転数を検出するロータリーエンコーダR3が設けられている。ECU40は、このロータリーエンコーダR3からの検出信号を入力し、この検出信号に基づいて、上部体25の下部体26に対する傾動角度(中折れ角度)を検出するようになっている。
<3.スイング>
図2に示すように、シートクッション21の骨格である支持枠体28は、後端部が車体に設けられたスライドレールアッパ50に対して上下方向に回動自在に連結されている。具体的には、図2に示される降下位置L5と、最大のスイング上昇位置L6との間で車体に対して傾動可能とされている。すなわち、シートクッション21は、車体に対する座面21aのスイング角度が調整可能とされている。
図2において、降下位置L5、及び最大のスイング上昇位置L6を示す各線は、支持枠体28をスライドレールアッパ50に対して回動自在に軸支する軸心O3を含む仮想平面の位置を示している。該仮想平面は、座面21aと平行関係にある。なお、スライドレールアッパ50は、車体に対して前後方向に延出されたスライドレール51に対して前後方向に移動調節自在となっている。
シートクッション21には、第2駆動部としてのスイングモータM2が設けられている。このスイングモータM2が作動することにより、スイング機構K2(図5参照)を介してシートクッション21が最大のスイング上昇位置L6と降下位置L5との間で車体に対し傾動(回動)されるようになっている。このスイングモータM2は、ECU40に電気的に接続されている。
また、スイングモータM2には、ロータリーエンコーダR2が設けられており、ECU40は、このロータリーエンコーダR2から出力された検出信号に基づいてシートクッション21の車体に対するスイング角度を検出するようになっている。
図2〜図4を参照して、スイング機構K2の一例を説明する。
図2〜図4に示すように、スライドレールアッパ50の上面には、車幅方向Wにおいて、一対のスライドレール30が平行に固定配置されている。図2では、車幅方向Wにおいて、車体の左方に配置されるスライドレール30が示され、図3、図4では車体の右方に配置されるスライドレール30が示されている。
図3、図4に示すように一対のスライドレール30には、それぞれスライダ31が車両前後方向に摺動自在に配置されている。両スライダ31は、車幅方向Wに延出された連結部材32に一体に連結されている。連結部材32の車幅方向Wの各端部には、リンク支持部材33を介してリンク34の一端が回動自在に軸支され、リンク34の他端は、支持枠体28に対して回動自在に連結されている。スライダ31が車両前方向FRに移動すると、リンク34を介して、支持枠体28(すなわち、シートクッション21)が上昇し、車両後方向に移動すると、リンク34を介して、支持枠体28(すなわち、シートクッション21)が下降するようにされている。
図3、図4に示すように、一対のスライドレール30の前端上部間は、機構支持部材35にて連結されている。図4に示すように機構支持部材35の下面には、車幅方向Wに離間した一対のギヤボックス36A、36Bが支持されるとともに、一対のスイングモータM2がそれぞれ支持されている。各スイングモータM2の出力軸は、ギヤボックス36A、36B内の図示しないギヤ群を回動する。このギヤ群の中には、ギヤボックス36A、36Bを車両前後方向に貫通した一対のネジ棒37A、37Bに螺合した図示しないナットが含まれており、該ナットを正逆に回転させることにより、前記ネジ棒37A、37Bを車両前方向FRまたは車両後方向に移動させる。図3、図4に示すようにネジ棒37A、37Bの後端は、連結部材32に対して固定されている。前記ネジ棒37A、37Bが車両の前後方向に移動すると、連結部材32を介してスライダ31を同方向に移動させる。
<4.オットマン>
図2に示すようにオットマン24を支持する支持体38は、その上端部がシートクッション21の支持枠体28の前端部に回動可能に連結されており、図1に示される不使用位置と、図2に示す最大展開位置との間でシートクッション21に対して傾動可能とされている。
また、支持体38上にはオットマン24と一体に連結された図示しない可動体を有する。前記可動体は、車両前方向FRにおいて、シートクッション21との離間距離が短い非伸張位置と長い最大伸張位置間を移動自在に設けられている。非伸張位置から最大伸張位置は、使用位置に相当する。
支持体38が最大展開位置に位置した状態で、前記可動体が最大伸張位置である車両前方に位置することにより、オットマン24は、シートクッション21から車両前方向FRにおいて離間可能となっている。
図1に示すように、オットマン24には、第4駆動部としてのオットマン展開モータM4a及びオットマン伸張モータM4bが設けられている。オットマン展開モータM4aが正逆転することにより、図5に示すオットマン展開機構K4aを介して、支持体38を不使用位置と最大展開位置間を移動可能としている。また、オットマン伸張モータM4bが正逆転することにより、図5に示すオットマン伸張機構K4bを介して図示しない可動体を、非伸張位置と最大伸張位置間を移動可能としている。オットマン展開モータM4a及びオットマン伸張モータM4bは、ECU40に電気的に接続されている。オットマン展開機構K4a及びオットマン伸張機構K4bは移動機構に相当する。
また、オットマン展開モータM4aには、ロータリーエンコーダR4a(図5参照)が設けられており、ECU40は、このロータリーエンコーダR4aから出力された検出信号に基づいて支持体38の支持枠体28に対する展開角度を検出するようになっている。また、オットマン伸張モータM4bには、ロータリーエンコーダR4b(図5参照)が設けられており、ECU40は、このロータリーエンコーダR4bから出力された検出信号に基づいて図示しない可動体の支持体38に対する位置を検出するようになっている。
ECU40には、車室内の所定位置(例えば、シートクッション21の側部)に設けられた操作スイッチ部60に設けられた各種のスイッチ、例えばボタンスイッチが電気的に接続されている。前記各種のスイッチの中には、リクライニングモータM1、スイングモータM2、中折れモータM3をそれぞれ個別に作動させる専用スイッチが含まれている。これらの専用スイッチを操作することにより、リクライニングモータM1、スイングモータM2、中折れモータM3を作動させて、リクライニングシート20をリクライニング、中折れ、スイングのいずれかを個別に行うことが可能であるとともに、個別に初期位置に復帰させることも可能となっている。
また、前記各種のスイッチの中には、オットマン専用スイッチも含まれており、このスイッチを操作することにより、オットマン展開モータM4aを作動させた後、オットマン伸張モータM4bを作動させて、オットマン24を不使用位置から最大伸張位置までを移動させることが可能である。また、オットマン専用スイッチを操作することにより、オットマン24を最大伸張位置から不使用位置まで復帰させることも可能となっている。
このため、リクライニングシート20に着座した乗員は、上記した各種のスイッチを操作することにより、シートクッション21、シートバック22、及びオットマン24を駆動させてリクライニングシート20を変形させることができ、好みの着座姿勢に応じてリクライニングシート20の形態を変化させることが可能となっている。
また、本実施形態で特徴的であるのは、前記各種のスイッチの中には、各機構を初期位置から、ある特定の位置へ作動させた状態を一括して得るためのモード選択スイッチを複数有していることである。この各モードスイッチを、単独でオン操作した場合、及びオフ操作をした場合を以下の作用で説明する。
本実施形態では、モード選択スイッチとしては、コミュニケーションモードスイッチ(以下、第1モード選択スイッチという)とスーパーリラックスモードスイッチ(以下、第2モード選択スイッチという)を操作スイッチ部60に備えている。
なお、ECU40には、モード選択スイッチの操作に基づいて実行される制御プログラムを記憶するROMを有している。
(実施形態の作用)
なお、説明の便宜上、リクライニングシート20のシートクッション21は、降下位置L5に位置し、シートバック22(下部体26)は起立位置L1に位置し、上部支持枠29は非中折れ位置L3に位置し、オットマン24は不使用位置に位置しているものとする(図6(a)参照)。なお、上記の各部の位置は初期位置である。
<1.第1モード選択スイッチが操作された場合>
ECU40は、第1モード選択スイッチがオン操作されると、操作スイッチ部60から出力される操作指令としてのオン信号に基づいて前記制御プログラムに従ってリクライニングモータM1を作動して、リクライニング機構K1を介して下部支持枠27を起立位置L1から所定の後傾位置に位置させる(図6(b)参照)。
ここでECU40は、この所定の後傾位置に達したか否かの決定を、ロータリーエンコーダR1の検出信号に基づいて行う。
この所定の後傾位置は、最大後傾位置L2のリクライニング角度と同じまたはこれよりも小さい角度であり、予め設定された角度である。本実施形態では、この所定の後傾位置は、後述する図示しないモニタをリクライニングシート20に着座している乗員が見るための好適な角度としている。
次に、ECU40は、スイングモータM2を作動して、スイング機構K2を介してシートクッション21を降下位置L5から上昇させて所定の上昇位置まで、上昇してスイングさせる(図6(c)参照)。
ここでECU40は、シートクッション21がこの所定の上昇位置に達したか否かの決定を、ロータリーエンコーダR2の検出信号に基づいて行う。
この所定の上昇位置は、最大のスイング上昇位置L6と同じスイング角度、またはこの角度よりも小さい角度であり、予め設定された角度である。本実施形態では、この所定の上昇位置は、後述する図示しないモニタをリクライニングシート20に着座している乗員が見るための好適な角度としている。
次に、ECU40は、オットマン展開モータM4aを作動して、オットマン展開機構K4aを介してオットマン24(支持体38)を不使用位置から所定の展開位置まで位置させる(図6(d)参照)。ここでECU40は、オットマン24(支持体38)が所定の展開位置に達したか否かの決定を、ロータリーエンコーダR4aの検出信号に基づいて行う。
なお、所定の展開位置は、最大展開位置と同じ角度、またはこの角度よりも小さい角度であり、予め設定された角度である。
次に、ECU40は、オットマン伸張モータM4bを作動して、オットマン伸張機構K4bを介してオットマン24(可動体)を非伸張位置から所定の伸張位置まで位置させる(図6(e)参照)。
ここでECU40は、オットマン24(可動体)が伸張位置に達したか否かの決定を、ロータリーエンコーダR4bの検出信号に基づいて行う。
なお、所定の伸張位置は、最大伸張位置と同じ位置、またはこの位置よりもシートクッション21との離間距離が短い距離であり、予め設定された位置である。
次に、ECU40は、中折れモータM3を作動して、中折れ機構K3を介して上部体25を非中折れ位置L3から所定の中折れ位置まで位置させる(図6(f)参照)。ここでECU40は、上部体25が所定の中折れ位置に達したか否かの決定を、ロータリーエンコーダR3の検出信号に基づいて行う。
なお、所定の中折れ位置は、最大中折れ位置L4よりも中折れ角度が同じ、または小さい角度であり、予め設定された角度である。
このようにリクライニングシート20が変形した場合、リクライニング状態を保ったまま、シートクッション21が所定のスイング角度となり、かつ、シートバック22が中折れ状態となる。このため、このリクライニングシート20に着座している乗員は、例えば、リクライニングシート20の前方上方において、車室のルーフに配置されているモニタ(図示しない)を見る場合、大変楽な姿勢で見ることができる。
しかも、乗員は、リクライニングシート20をこのように変形させる場合、第1モード選択スイッチを操作するのみで良くなる。
次に、上記したリクライニングシート20が上記したように変形した状態から元の状態に戻す場合、すなわち、各部を初期位置に戻す場合について説明する。乗員が第1モード選択スイッチをオフ操作すると、操作スイッチ部60から出力される復帰指令としてのオフ信号に基づいて前記制御プログラムに従ってECU40はリクライニングシート20を上記のように変形した順序とは逆順で、各モータを制御する。
図6(f)、図6(e)に示すように、ECU40は、中折れモータM3を作動して、中折れ機構K3を介して上部体25を所定の中折れ位置から非中折れ位置L3まで位置させる。ここでECU40は、上部体25が所定の中折れ位置に達したか否かの決定を、ロータリーエンコーダR3の検出信号に基づいて行う。
次に、図6(e)、図6(d)に示すように、ECU40は、オットマン伸張モータM4bを作動して、オットマン伸張機構K4bを介してオットマン24(可動体)を所定の伸張位置から非伸張位置まで位置させる。次に、図6(d)、図6(c)に示すように、ECU40は、オットマン展開モータM4aを作動して、オットマン展開機構K4aを介してオットマン24(支持体38)を所定の展開位置から不使用位置まで位置させる。
次に、図6(c)、図6(b)に示すように、ECU40は、スイングモータM2を作動して、スイング機構K2を介してシートクッション21を所定の上昇位置から降下位置L5まで、降下させる。次に、図6(b)、図6(a)に示すように、ECU40は、リクライニングモータM1を作動して、リクライニング機構K1を介して下部支持枠27を所定の後傾位置から起立位置L1まで位置させる。
このようにして、第1モード選択スイッチをオフ操作するという簡単な操作だけで、各部を元の初期位置に戻すことができる。
<2.第2モード選択スイッチが操作された場合>
各部が初期位置に位置している状態で、第2モード選択スイッチがオン操作された場合は、操作スイッチ部60から操作指令としてのオン信号がECU40に出力される。この場合、ECU40は、図6(f)を参照して説明した、中折れモータM3の制御が省略された制御を実行するところが、第1モード選択スイッチがオン操作された場合と異なっている。
すなわち、第2モード選択スイッチがオン操作された場合、中折れモータM3以外の残りのモータ制御の順序は、第1モード選択スイッチがオン操作された場合と同様である。従って、第2モード選択スイッチがオン操作された場合、最終的には図6(e)で示すように、リクライニングシート20が変形する。
また、この状態で、第2モード選択スイッチがオフ操作されると、操作スイッチ部60から復帰指令としてのオフ信号がECU40に出力される。
この場合、本実施形態では、第1モード選択スイッチがオフ操作された場合において、オットマン伸張モータM4bの制御から開始されるところが異なり、以後は、第1モード選択スイッチがオフ操作された場合における、モータ制御の順序は同じとなっている。
このように、乗員が第2モード選択スイッチをオン操作、或いはオフ操作した場合、第1モード選択スイッチがオン操作、或いはオフ操作した場合と同様に、乗員は、リクライニングシート20の各部の位置をそれぞれ移動して変形させることができる。
本実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)本実施形態のシート装置10は、シートクッション21と、上部を下部に対して非中折れ状態から前方へ傾斜した中折れ状態にする中折れ機構K3を有するとともに、リクライニング機構K1を有するシートバック22と、シートクッション21を後方へ傾動するスイング機構K2を有している。また、シート装置10は、リクライニング機構K1を作動してシートバック22のリクライニング状態を形成するリクライニングモータM1(第1駆動部)と、スイング機構K2を作動してシートクッション21を後方へ傾動するスイングモータM2(第2駆動部)を有している。また、シート装置10は、中折れ機構K3を作動してシートバック22の上部の中折れ状態を形成する中折れモータM3(第3駆動部)を有している。
また、シート装置10は、ECU40(制御部)を有している。ECU40は操作指令を出力する操作スイッチ部60(操作部)と、操作スイッチ部60からの操作指令に基づいて、リクライニングモータM1、スイングモータM2、中折れモータM3をそれぞれ制御してシートバック22のリクライニング状態を形成し、シートクッション21を後方へ傾動させ、シートバック22の上部の中折れ状態を形成させる。
上記の構成により、操作部に対する簡単な操作により、シート装置のシートクッション、シートバックを含む各部を一括してそれぞれ所定の状態に変更することができる。
(2)また、本実施形態のシート装置10は、さらに、シートクッション21に付設されたオットマン24と、オットマン24を不使用位置と使用位置間を移動させるオットマン展開機構K4a及びオットマン伸張機構K4b(移動機構)を有している。また、シート装置10は、オットマン展開機構K4a及びオットマン伸張機構K4bを作動するオットマン展開モータM4a及びオットマン伸張モータM4b(第4駆動部)を備えている。そして、ECU40(制御部)は、操作指令に基づいて、オットマン展開モータM4a及びオットマン伸張モータM4bを制御して、オットマン24を非使用位置から使用位置へ移動させるようにしている。
この結果、本実施形態のシート装置10は、操作部に対する簡単な操作により、一括してシート装置のシートクッション、シートバック、オットマンを含む各部をそれぞれ所定の状態に変更することができる。
(3)また、本実施形態のシート装置10のECU40(制御部)は、操作スイッチ部60(操作部)からの操作指令に基づいて、リクライニングモータM1(第1駆動部)と、スイングモータM2(第2駆動部)を制御して、シートクッション21とシートバック22の下部との相対角度を維持した状態で、シートクッション21を後方へ傾動する。
この結果、シートクッション21とシートバック22の下部との相対角度を維持した状態でシートクッション21を後方へ傾動する間、シートクッション21に座った人は安定した状態で身をまかせることができる。
また、本実施形態では、ECU40(制御部)は、シートクッション21とシートバック22の下部との相対角度を維持した状態で、シートクッション21を後方へ傾動する際、オットマン24を不使用位置で維持するようにしている。この結果、シートクッション21とオットマン24との相対角度を維持した状態でシートクッション21を後方へ傾動する間、シートクッション21に座った乗員は安定した状態で身をまかせることができる。
なお、実施形態は、上記実施形態に限定するものではなく以下のように変更してもよい。
前記実施形態のスイング機構K2を図7及び図8に示すスイング機構K2に変更してもよい。すなわち、この実施形態では、前記実施形態のスイング機構K2の構成中、スライドレール30、スライダ31、連結部材32、リンク支持部材33、リンク34、ギヤボックス36A、36B、及びネジ棒37A、37Bが省略されている。この代わりに、図7、図8に示すように、スライドレールアッパ50の車幅方向Wには一対の支持部材52が固定され、52間には、回動軸53が回動自在に架設されている。
回動軸53の両端には、一対の駆動レバー56が一体に固定され、各駆動レバー56の先端は、支持枠体28に一体固定された支持板28aから下方へ突出した支持片28bに対して回動自在に軸支されている。そして、回動軸53がその軸心の回りで回動すると、支持枠体28を駆動レバー56を介して、降下位置L5と最大のスイング上昇位置L6(図2参照)の間で、傾動可能としている。
また、支持部材52には、スイングモータM2が一体に固定され、スイングモータM2の出力軸は、支持部材52に設けられた回動自在に設けられたギヤ群55を回動するように連係されている。ギヤ群55を構成する末端ギヤは、回動軸53と一体に固定されたセクタギヤ54に噛合されている。
スイングモータM2が正逆回転することにより、セクタギヤ54を介して、回動軸53が往復回動するようにされている。他の構成は、前記実施形態と同様に構成されている。このようにスイング機構K2が構成されていても、前記実施形態と同様に効果を奏することができる。
前記実施形態では、車両用のシート装置に具体化したが、車両用に限定するものではなく、他の用途のシート装置に具体化してもよい。
前記実施形態では、オットマン24を有するリクライニングシート20に具体化したが、オットマン24を省略してもよい。この場合、オットマン24に関係するオットマン展開モータM4a、オットマン伸張モータM4b、オットマン展開機構K4a、オットマン伸張機構K4b等の構成が省略される。また、図6(d)、図6(e)のオットマン伸張機構K4bに関するECU40による制御が省略される。
前記実施形態では、リクライニングシート20のシートクッション21は、降下位置L5に位置し、シートバック22(下部体26)は起立位置L1に位置し、上部支持枠29は非中折れ位置L3に位置し、オットマン24は不使用位置に位置しているものとして、第1モード選択スイッチまたは第2モード選択スイッチをオン操作した。すなわち、上記位置をそれらの各部の初期位置として、第1モード選択スイッチまたは第2モード選択スイッチをオン操作するようにした。
これに代えて、前記各部がこの初期位置以外の任意の位置にあったときに、第1モード選択スイッチまたは第2モード選択スイッチがそれぞれオン操作された際、この任意の位置を起点として、リクライニングシート20を変形してもよい。なお、ECU40は、各部が初期位置から前記任意の位置に位置するまで入力する各ロータリーエンコーダの検出信号に基づいて、その任意の位置(または角度)を記憶するようにしており、第1モード選択スイッチまたは第2モード選択スイッチがオン操作されると、各部を所定の位置(または角度)まで移動するように関連するモータを制御する。この場合、前記スイッチをオフ操作すると、ECU40は各部をその任意の位置まで戻すようにしてもよい。或いは、ECU40は各部を初期位置まで戻すようにしてもよい。
前記実施形態において、オットマン24及び該オットマン24を作動させる各機構及びオットマン展開モータM4a、オットマン伸張モータM4bを省略してもよい。
また、前記実施形態において、オットマン伸張モータM4b及びオットマン伸張機構K4bを省略してもよい。この場合、使用位置は、不使用位置を除く不使用位置から最大展開位置までの展開位置となる。
また、各モータの制御順序は、適宜変更してもよい。
10…シート装置、20…リクライニングシート、
21…シートクッション、22…シートバック、23…ヘッドレスト、
24…オットマン、25…上部体、26…下部体、
27…シートバックの下部支持枠、
28…シートクッション21の支持枠体、28a…支持板、
28b…支持片、29…シートバックの上部支持枠、
30…スライドレール、31…スライダ、32…連結部材、
33…リンク支持部材、34…リンク、35…機構支持部材、
36A、36B…ギヤボックス、37A、37B…ネジ棒、
38…支持体、40…制御装置(ECU)、
50…スライドレールアッパ、51…スライドレール、
52…支持部材、53…回動軸、54…セクタギヤ、55…ギヤ群、
56…駆動レバー、60…操作スイッチ部(操作部)、
M1…リクライニングモータ(第1駆動部)、
M2…スイングモータ(第2駆動部)、M3…中折れモータ(第3駆動部)、
M4a…オットマン展開モータ(第4駆動部)、
M4b…オットマン伸張モータ(第4駆動部)、
K1…リクライニング機構、K2…スイング機構、K3…中折れ機構、
K4a…オットマン展開機構(移動機構)、
K4b…オットマン伸張機構(移動機構)、
R1〜R3、R4a、R4b…ロータリーエンコーダ、
L1…起立位置、L2…最大後傾位置、L3…非中折れ位置、
L4…最大中折れ位置、L5…降下位置、L6…スイング上昇位置、
FR…車両前方向、UP…車両上方向、W…車幅方向。

Claims (6)

  1. シートクッションと、
    上部を下部に対して非中折れ状態から前方へ傾斜した中折れ状態にする中折れ機構を有するとともに、リクライニング機構を有するシートバックと、
    前記シートクッションを後方へ傾動するスイング機構と、
    前記リクライニング機構を作動して前記シートバックのリクライニング状態を形成する第1駆動部と、
    前記スイング機構を作動して前記シートクッションを後方へ傾動する第2駆動部と、
    前記中折れ機構を作動して前記シートバックの上部の中折れ状態を形成する第3駆動部と、
    操作指令を出力する操作部と、
    前記操作部からの前記操作指令に基づいて、前記第1駆動部、前記第2駆動部、及び前記第3駆動部をそれぞれ制御して前記シートバックのリクライニング状態を形成し、前記シートクッションを後方へ傾動させ、前記シートバックの上部の中折れ状態を形成させる制御部を有するシート装置。
  2. 前記制御部は、前記第1駆動部、第2駆動部、第3駆動部を所定順序で制御する請求項1に記載のシート装置。
  3. 前記シートクッションに付設されたオットマンと、
    前記オットマンを不使用位置と使用位置間を移動させる移動機構と、
    前記移動機構を作動する第4駆動部を備え、
    前記制御部は、前記操作指令に基づいて、前記第4駆動部を制御して、前記オットマンを非使用位置から使用位置へ移動させる請求項1に記載のシート装置。
  4. 前記制御部は、前記第1駆動部、第2駆動部、第3駆動部及び第4駆動部を所定順序で制御する請求項3に記載のシート装置。
  5. 前記操作部は、操作されると復帰指令を出力するものであり、
    前記制御部は、前記復帰指令に基づいて各駆動部を復帰制御する請求項1乃至請求項4のうちいずれか1項に記載のシート装置。
  6. 前記制御部は、前記操作部からの前記操作指令に基づいて、少なくとも第1駆動部と、第2駆動部を制御して、前記シートクッションとシートバックの下部との相対角度を維持した状態で、前記シートクッションを後方へ傾動する請求項1乃至請求項5のうちいずれか1項に記載のシート装置。
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