JP2022082425A - 力制御機構を伴う機械式ムーブメントウオッチ - Google Patents

力制御機構を伴う機械式ムーブメントウオッチ Download PDF

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Abstract

【課題】ジャンピング・セコンド・タイプの、力補償または制御機構を伴う機械式ムーブメントウオッチの提供。【解決手段】ウオッチ1の力制御機構は、エネルギー源とがんぎ車セットとの間で、機械式ムーブメントの時方輪列内に配列される。回転ロック要素7は、前記秒歯車に接続された停止部材3と協働するように配列される。弾性ストリップ4aを伴う屈曲軸受4を、一方では秒歯車に、他方ではムーブメント支持物に付着させる。屈曲軸受は、ジャンプモードでは、前記時方輪列は解放され、ジャンプモードで1秒ジャンプを行うために、ロック要素は回転できるようになり、前記秒歯車に対して同軸に秒針車5を回転させる。これにより秒針車に接続された屈曲軸受を巻き戻すことが可能になり、ジャンプモード後の停止モードのために回転ロック要素および時方輪列をロックする。【選択図】図2

Description

本発明は、ウオッチを巻いたときの重力に起因する力などのための力制御機構を伴う、ジャンピング・セコンド・タイプの機械式ムーブメントウオッチに関する。好ましくは、力制御機構は、脱進機を取り囲んで搭載されたトゥールビヨン機構とすることができる。トゥールビヨンキャリッジは、脱進機機構を包含し、好ましくは、キャリッジは毎分、詳細には60の1秒ジャンプで完全に1回転する。
備忘録として、時計製造では、「回転ケージ」とも呼ばれるトゥールビヨンは、地球の重力による共振子の等時性の擾乱を相殺することにより機械式ウオッチの精度を改善することを意図する、脱進機機構に追加された計時器複雑化の要因である。トゥールビヨンを識別する、詳細にはカリューゼルに関する基本的基準は、トゥールビヨンキャリッジがかみ合う固定歯車列の存在である。一般に、トゥールビヨンキャリッジは、2つの付着点間で回転するように搭載される。
さらにまた重力も考慮して、共振子の等時性のどんな擾乱も補正する。脱進機を共振子に連結する。脱進機は、振動周期ごとに一度または二度、共振子と相互作用する。相互作用中に共振子が動く角度を持ち上げ角と呼ぶ。共振子の残りの移動を補角または補弧と呼ぶ。
補弧の間、共振子は、脱進機と接触することができる(摩擦により静止した脱進機)、または接触がまったくない(束縛されていない脱進機)。持ち上げ角の間、脱進機は、ロック解除(カウント)段階およびインパルス(または振動の維持)という2つの主要な段階を実行する。
計時器複雑化の要因では、ジャンピングセコンド機構の目的は、60秒の文字板上で1秒あたり6°の角度に対応する完全な1秒の段階で秒を表示することである。ジャンピングセコンド機構は多くの場合、ジャンピングセコンドの別個の設計特徴を利用する定力機構に関連する。独立した秒機構または固定した秒機構はまた、これらの設計に類似し、別個の特徴は、クロノグラフのように意のままに秒を停止することが可能である。
ジャンピングセコンド機構は、時計の文献および特許にいくつか存在し、出願されている。ある種の例では、ジャケ・ドロー(Jacquet Droz)・ウオッチでは、ブランパン(Blancpain)1195ムーブメントが存在する。ブレゲ(Breguet)によるマリー・アントワネット(Marie Antoinette)・ウオッチについては、独立した秒機構が存在する。
国際公開第2011/157797(A1)号(特許文献1)は、周期的ジャンプでがんぎ車およびがんぎカナを保持する枢動キャリッジを前進させるための機構、および歯車および天びん/ひげぜんまいと協働するレバーについて開示している。それに加えて、国際公開第2011/157797(A1)号(特許文献1)は、保持手段であって、前記保持手段が動いているかどうかに応じて、前記キャリッジの枢動を許可または禁止するための保持手段を備える。さらにまた、停止機構であって、前記停止機構の角度位置に応じて保持手段の枢動を許可または禁止するための停止機構も存在する。定力機器は、保持手段を周期的に協働させる。この機器は、完全に1回転するように配列されたフラート(flirt)を備える。
記述された機構の原理は、機構により脱進機と秒歯車の間で時方輪列を保持することであり、一方では、追加ばねは、停止段階で定力を用いて脱進機を維持する。脱進機が計数した秒の終わりに、解放された輪列により1秒進むことが可能になる。その結果、表示は進み、機構はジャンプ段階でリセットされる。
秒に近い頻度で動作するそのような機構では、時計製造で利用できるトルクは非常に低い。これは、これらの機構は、作るのが困難であり、一般に信頼できないからである。
ブランパン1195ムーブメントの機構では、停止段階のロッキングでトルクの一部分を分配して摩擦を補償する停止システムが存在する。これは、80%ジャンプのために停止段階でほぼ20%の角度変位をジャンピングセコンドに提供する。
さらにまた、頻度を低下させて、秒の代わりに独立した分を作り出すことを想定することも可能であり、それにより、構築が容易になる。
これらの機構のいくつかは、完全にゆるみ、動いてロック位置になると、非同期化するようになる可能性がある。これは、機構が完全にゆるむ前に機構を停止させる、動力蓄積機構に結びつけられた停止システムを必要とする。
欧州特許第1528443(B1)号明細書(特許文献2)で開示された機構では、独立した秒を伴うウオッチのための定力機構を提案している。この機器により、レバーを枢動させる傾向があるエネルギー蓄積ばねにより駆動されるレバー上で歯車セット心軸を動かすことが可能になる。機器は、このレバー上で枢動するように搭載された中間歯車とかみ合い、かつ歯車セットを画定する第2の秒歯車のカナとかみ合う、ムーブメントの第1の秒歯車のカナを備える。フィンガを保持するレバーは、第1の秒歯車とかみ合う停止歯車の歯止め歯部と協働するように適合されなければならない。フィンガが歯止めの半径方向のフランクとかみ合っているとき、とりわけ第1の秒歯車および中間歯車を備える歯車列は、第1の秒歯車および中間歯車から力の伝達がまったくなくロックされる。第2の秒歯車は、脱進機により制御されて、天びんにより脱進機が動かされたときだけ回転する。ばねは、レバーが反対方向に動くことにより巻かれ、それにより、停止歯車が解放されたときに主ぜんまいがレバーに加えるトルクよりも低いトルクをレバーに加える。したがって、この機器は、停止歯車の歯数に従って巻き/ゆるみのサイクルを適合させることができるようにする。この機器は、ジャンピングセコンド機能を確実にするが、主要な欠点は、この動作を遂行するために必要な多数の構成要素を作り出すことが容易ではないことである。それに加えて、セコンドジャンプとしての歯車セットの動きが存在し、これは望ましくない。
中国実用新案出願第209014916(U)号明細書(特許文献3)は、歯車を有するトゥールビヨン機構について開示している。歯車は、外部にある周囲の歯を伴うりゅうずの内壁にばねに似た金属コイルにより接続された、心軸が通過するための中央部分から構成される。
欧州特許第3356690(B1)号明細書(特許文献4)は、別個の交差ストリップを伴う周知のタイプの屈曲枢軸を有し、かつストリップの交差点の位置を調節するための手段を有する計時器構成要素を開示している。
国際公開第2011/157797(A1)号 欧州特許第1528443(B1)号明細書 中国実用新案出願第209014916(U)号明細書 欧州特許第3356690(B1)号明細書
W.H.Wittrick、「The properties of crossed flexure pivots and the influence of the point at which the strips cross(交差屈曲枢軸の性質およびストリップが交差する地点の影響)」、The Aeronautical Quarterly II(4)、1951年、p.272-292 Simon Heinein、「Conception des guidages flexibles」(Design of flexure bearings(屈曲軸受の設計))、2001年、PPUR presses polytechniquesにより編集
本発明は、詳細にはトゥールビヨンムーブメントで使用するために、より簡単な手法で定力を伴い歯車セットを動かすことなく巻きサイクルの終わりに非同期化の危険性のない、したがって、摩擦を制限するジャンピングセコンド表示を達成することを模索する。
したがって、本発明の目的は、前述の従来技術の機器の欠点を克服する、ジャンピング・セコンド・タイプの、力補償または制御機構を伴う機械式ムーブメントウオッチを提供することにより、最新技術の欠点を克服することである。
この目的を達成するために、本発明は、独立請求項1に規定された特徴を含む、ジャンピング・セコンド・タイプの、力補償または制御機構を伴う機械式ムーブメントウオッチに関する。
ジャンピング・セコンド・タイプの、力補償または制御機構を伴う機械式ムーブメントウオッチの特定の実施形態について従属請求項2~8でさらにまた記述する。
本発明による、力補償または制御機構を伴う機械式ムーブメントウオッチの1つの有利な点は、機械式ムーブメントウオッチが、詳細にはジャンプモードに切り替わる前の停止モードで、振動子を伴う脱進機機構のいくつかの振動を維持するために必要なエネルギーを蓄積するための秒歯車を備えるという事実にある。従来の脱進機を具備する共振子の振動数に応じて、秒歯車は、香箱からの歯車列の一部を駆動することなく共振子または振動子の少しの振動を維持する。好ましくは、秒歯車は、トゥールビヨンキャリッジを時計回りの方向(SAM)に6°動かすために、およびジャンピング・セコンド・タイプの秒歯車を画定する、香箱からの時方輪列を動かすために、一定数の振動後、フラートなどのロック要素を解放する。ある例の実施形態によるトゥールビヨンの場合、2.5Hz振動子の少なくとも5番目のパルスでフラートは解放され、それにより、フラートに接続された中間歯車、中歯車、中大歯車、および香箱は解放されて、秒歯車の蓄積と反対方向に6°ステップを通ってトゥールビヨンキャリッジを駆動する。主として、1秒を規定する一定数の振動後、トゥールビヨンキャリッジを角度移動させることができる。歯車セットを動かすことを回避するこの配列を用いて、巻きの終わりで非同期化する危険性は影響を受けない。
有利には、秒歯車は、停止段階で一定数の小さなステップを動くことを意図するものであり、その後、スイス・レバー・タイプからなる脱進機機構に接続された発振子のひげぜんまいの振動が続く。この停止段階または停止モードでは、秒歯車は、事前に巻かれた、間接式に連結された一体構造、または弾性ストリップを伴う屈曲軸受により、回転状態で駆動されている間、反時計回りの方向に回転する。この屈曲軸受の動く部分を秒歯車の一方の面に固定し、一方では、この屈曲軸受の固定部分をプレートなどの、計時器ムーブメントの支持物に固定する。好ましくは、この屈曲軸受の可動部分を秒歯車の真下に固定する。秒針車およびトゥールビヨンカナである秒針車に同軸に軸開口部を通して屈曲軸受を搭載する。
有利には、弾性ストリップ(ストリップばね)を伴う屈曲軸受は、屈曲軸受の可動部分および固定部分、ならびに場合によっては他の中間部分を含む、より多くの固体部分を接続する直列の弾性ストリップをいくつか備える。したがって、直列の弾性ストリップを伴う屈曲軸受は、有利には力制御機構のばねを置き換えるために使用する戻しトルクおよびより良好な軸方向保持力を用いて秒歯車の回転を確実にすることができる、より堅牢な構造で作ることができる。さらに、弾性ストリップを伴うそのような屈曲軸受は、あそびがないことに加えて摩擦、摩耗、およびエネルギー散逸がないことを確実にし、正確な誘導を確実にする。
力補償または制御機構を伴う機械式ムーブメントウオッチの目的、有利な点、および特徴は、詳細には図面を参照して以下の記述でより明確に明らかになるであろう。
本発明による、力制御機構を伴う、ジャンピング・セコンド・タイプのウオッチムーブメントの主要な要素の、下方からの3次元図を表す。 本発明による、中歯車および中間歯車なしの、ジャンピング・セコンド・タイプの、力制御機構を伴う機械式ウオッチムーブメントの底面図を表す。 本発明による、秒歯車に接続するためにより高いトルクおよびより良好な軸方向保持力を伴う、弾性ストリップを伴う屈曲軸受または可撓性ストリップを伴う枢軸の実施形態の平面図を表す。 本発明による、秒歯車に接続するためにより高いトルクおよびより良好な軸方向保持力を伴う、弾性ストリップを伴う屈曲軸受または可撓性ストリップを伴う枢軸の実施形態の平面図を表す。 本発明による、秒歯車に接続するためにより高いトルクおよびより良好な軸方向保持力を伴う、弾性ストリップを伴う屈曲軸受または可撓性ストリップを伴う枢軸の実施形態の平面図を表す。 本発明による、トゥールビヨンなしの時方輪列および力制御機構を伴う従来の機械式ウオッチムーブメントの、別の概略的な実施形態の底面図を表す。 上記の図1で部分的に表すような、トゥールビヨンの中心での、機構の最下部から最上部までの横断面図を表す。
以下の記述では、本技術分野で周知の、力制御機構を伴う、ジャンピング・セコンド・タイプの機械式ウオッチムーブメントのさまざまな部材または要素についてごく簡潔に記述する。
最初に、力制御機構を伴う、ジャンピング・セコンド・タイプの機械式ムーブメントウオッチは、本明細書で以後説明するように、振動子および脱進機機構をキャリッジが包含するトゥールビヨンを有することができる、または従来の機械式ムーブメントのように、図4を参照して本明細書で以後説明するが、トゥールビヨンをまったく有しない可能性があることに留意されたい。
図1および図2は、この場合、香箱ドラムを駆動するために香箱ドラムにチェーンにより接続された均力車に接続された、主ぜんまいである香箱などのエネルギー源なしに表された機械式ウオッチムーブメント1の一部を表す。従来の実施形態により均力車の周囲の歯部により回転状態で駆動される中大歯車もまた図示していない。このエネルギーをトルクとして中歯車10のカナに適用する。
したがって、図1および図2は、機械式ウオッチムーブメント1の力制御機構が中に配列された時方輪列5、8、9、10を備える機械式ウオッチムーブメントの一部を表す。この力制御機構は、定力機器に類似する可能性がある。時方輪列は、好ましくは香箱および主ぜんまいであるエネルギー源(図示せず)と、脱進機機構、たとえば、がんぎ車セット11から自身の振動を維持するためのエネルギーを受け取る好ましくは天びん/ひげぜんまいである振動子14により交互に保持および解放される、歯車の形をとるがんぎ車セット11を有するスイスレバー脱進機13との間に配列される。がんぎ車セット11は、振動子14の各半振動で同じ回転方向に回転可能なように配列される。
がんぎ車セット11は、本明細書で以後固定秒歯車SFAとも呼ばれる秒歯車2とかみ合う。この秒歯車2は、動作中に静止していない場合でさえ固定秒歯車SFAと呼ばれる。この固定秒歯車SFA2は、反時計回りの方向(SIAM)に回転して、停止モードで、振動子に結びつけられた脱進機機構の動作を維持することができ、ジャンプモードで、時計回りの方向(SAM)に回転して、1秒に対応するジャンプを行うことができる。トゥールビヨンありの実施形態でもトゥールビヨンなしの実施形態でも、1秒に対応する表示装置上のジャンプを達成するための停止段階およびジャンプ段階が常に存在する。
この目的を達成するために、固定秒歯車SFA2は、好ましくは前記がんぎ車セット11に対して同軸の歯付きがんぎカナ12とかみ合う周囲の歯部を備える。以下で説明するように、時方輪列の停止段階では、固定秒歯車SFA2は、この停止段階の間に振動子および脱進機機構の動作を維持するために、屈曲軸受4の戻しトルクを用いて、反時計回りの方向(SIAM)に回転し、歯付きがんぎカナ12を介して振動子14の各半振動でがんぎ車セット11を駆動する。
この停止段階の間、固定秒歯車SFA2は、停止したトゥールビヨンキャリッジ15に接触することなく、トゥールビヨンキャリッジ15を中心にして自身の屈曲軸受4上で反時計回りの方向SIAMに枢動する。SFA2のこのSIAM枢動は、時方輪列5、8、9、10が解放され、それによりトゥールビヨンキャリッジ15および自身の秒針車5により1秒ジャンプが行われるまで継続し、それによって、ジャンプ段階で、がんぎ車セット11に接続された固定秒歯車SFA2を時計回りの方向SAMに駆動する。
停止段階およびジャンプ段階を規定するために、力制御機構は、一方では停止モードで固定秒歯車SFA2に接続された停止部材3と協働するように配列された好ましくは回転ロック要素7を備える。図1および図2に例示するように、この停止部材3は、ラック3とすることができ、たとえばムーブメント組立体プレートと中歯車ブリッジ(図示せず)の間に配列された心軸33を中心にラック3の第1の端部に回転可能に搭載される。ラック3の束縛されない第2の端部は、ロック部に、カム6の2つの歯の間に収容されたガイドの内側に、束縛されずに配列されたフィンガ形縁部部分3bを備える。カム6は、ラック3を各方向に回転状態で駆動するために、自身の中心近くで前記固定秒歯車SFA2に固定して搭載される。ラック3の束縛されない第2の端部は、縁部部分3bの反対側に配列され、かつ停止モードで回転ロック要素7を妨害するように配列された、つめ石3aなどの停止片3aをさらに備える。つめ石3aは、停止段階でつめ石3aと接触するロック要素7との摩擦を低減する硬質材料から作ることができる。つめ石3aであるこの停止片は、ルビーのような摩擦低減材料から作ることができる。
詳細には停止モードで固定秒歯車SFA2を回転状態で駆動するために、事前に巻かれた、弾性ストリップ4aまたはストリップばねを伴う屈曲軸受4を固定秒歯車SFA2に直接接続する。屈曲軸受4は、固定秒歯車SFA2上でばねのように作用する。この目的を達成するために、屈曲軸受4は、固定秒歯車SFA2の一方の面に付着させるための少なくとも1つの開口部17を、しかし好ましくは2つの開口部17を伴う可動部分4cを備える。好ましくは、屈曲軸受4は、固定秒歯車SFA2の下面に固定される。
長方形、六角形、または円形の横断面からなる可能性がある弾性ストリップ4aが規定されることに留意されたい。これらの弾性ストリップは、ある幾何形状を、すなわち、必要なトルクで固定秒歯車SFA2を回転状態で駆動するために、ばね機能を確実にするように明確に決定されなければならない長さおよび横断面を有する。弾性ストリップ4aを伴う屈曲軸受4を作るために、以下で参照するW.H.Wittrickの著作物を参照することができる。
したがって、図5に表すように、屈曲軸受4の可動部分4cに固定秒歯車SFA2を付着させるために、1つまたは複数の開口部17の中に、またはそれを通して付着させる手段27を少なくとも1つ提供する。好ましくは、この付着させる手段27は、歯車を伴う単一片を形成する、固定秒歯車SFA2の材料の少なくとも1つの拡張部分27とすることができる。材料の2つの拡張部分27は、たとえば、それぞれ屈曲軸受4の可動部分4cの2つの開口部17内で、各開口部17から突出することなく良好な保持力を確実にする力により挿入されるように配列することができる。材料の対応する拡張部分に直接固定して、固定秒歯車SFA2の下面と屈曲軸受4の上面の間に空間を提供することができる縁部を、材料の各拡張部分27を取り囲んで提供することもまた可能である。
屈曲軸受4はまた、プレートなどのウオッチムーブメント支持物上でねじとナットの組立体(図示せず)を介して搭載および固定される、少なくとも1つの開口部16を、しかし好ましくは2つの開口部16を伴う固定部分4bを備える。いくつかの弾性ストリップ4aまたは弾性ストリップ部分は、多くの場合可動部分4cと固定部分4bの間で、中間部分に加えて、固定部分4bに可動部分4cを接続する。軸方向の開口部を通して、秒針車5に対して同軸に、秒針車5の軸に対して同軸に固定秒歯車SFA2の軸方向の管を取り囲んで、屈曲軸受4を搭載する。
上記で記述したことに類似する手法であるが逆の手法で、屈曲軸受4の可動部分4cの材料の2つの拡張部分を強制的に挿入することにより受け入れるために、固定秒歯車SFA2内に配列された2つの付着開口部を有することを想定することが可能であることにもまた留意されたい。付着させる手段はまた、可動部分および固定秒歯車SFA2内の開口部を通過するねじとナットの組立体とすることができるが、このタイプの組立体を用いる場合、あまりにも多くの空間が浪費される。同様に、屈曲軸受4の固定部分4bをねじとナットの組立体以外の他の手段によりプレートに付着させることができ、屈曲軸受4に第2の秒歯車SFA2を付着させる例を取り上げる。静止位置で、すなわち、ジャンプモードから停止モードに切り替わった後、屈曲軸受4の弾性ストリップ4aに事前に応力を加えて、詳細には反時計回りの方向(SIAM)に固定秒歯車SFA2を回転させるために、機械的エネルギーを蓄積しなければならない。
固定秒歯車SFA2の回転はまた、スイスレバー脱進機機構13のがんぎ車セット11と同軸のがんぎカナ12を介してがんぎ車セットを駆動する。これは、この停止段階で、固定秒歯車SFA2に作用して、固定秒歯車SFA2を反時計回りの方向(SIAM)に回転させる、弾性ストリップ4aを伴う屈曲軸受4内に蓄積された機械的エネルギーにより、振動子14を伴う脱進機機構の動作を維持するために有利である。
ばねの作用なしに固定秒歯車SFA2に付着したカム6にラック3を接続して、ロック要素としてのフラート7の保持力により、前記固定秒歯車SFA2の角度位置に応じて前記時方輪列をロックまたは解放する。このフラート7は、ラック3のロック部の停止片3aと接触するようになる。上述のように、この停止片はつめ石3aである。
表した事例では、固定秒歯車SFA2は、1秒を表す6°の角度に対応する5つの小さなステップを通って反対方向に回転することができる。フラート7は、それ自体時方輪列により駆動され、停止片3aにより保持される。停止段階の終わりに解放されると、ラック3の回転はフラート7を解放し、それにより、ジャンプ段階が開始する。ジャンプ段階の間、フラート7は、時方輪列により駆動される、1秒ジャンプに対応する回転を、図示する事例では半回転を行う。時方輪列はまた、秒針車5および固定秒歯車SFA2を介してトゥールビヨンキャリッジ15を時計回りの方向(SAM)に駆動し、それにより、屈曲軸受4は再度巻かれる。固定秒歯車SFA2のこの屈曲軸受4は、ジャンプ段階の間に前記固定秒歯車SFA2が時計回りSAMに駆動されたときにエネルギーを蓄積して、停止段階の間に反時計回りSIAMの前記固定秒歯車SFA2にエネルギーを回復させるように配列される。
一般に、停止段階では、時方輪列の解放前に振動子14の半振動がいくつか発生する。これは、振動子14の振動数は、一般に1Hzよりも高く、たとえば本事例では2.5Hzにすることができることを意味する。固定秒歯車SFA2は、停止段階で半振動(交番)に対応する小さな各ステップで回転するので、ジャンプ段階のために回転ロック要素7が解放されるまで、停止段階で振動子14の5つの半振動を計数することができる。したがって、固定秒歯車SFA2に接続された屈曲軸受4は、振動子14の5つの半振動中にエネルギーを供給しなければならない、またはキャリッジは停止し、前記キャリッジ15のジャンプ中に巻き戻さなければならない。
図2に表す屈曲軸受4は、秒針車5の軸に対して同軸の軸開口部を備える、可動部分4c内に広いV字形開口部を伴う筐体の内側に配列された固定部分4bを備える。2つの貫通開口部16は、固定部分4b内に提供され、軸方向の開口部と同じ線上に配列される。2つの貫通開口部17は、可動部分4c内に提供され、事実上、軸方向の開口部と同じ線上に配列される。
この実施形態では、5つの連続する弾性ストリップ4aは、固定部分4bの第1の内側に可動部分4cの第1の内側を接続する。可動部分4cからの第1の弾性ストリップ4aを第1の中央中間部分に接続する。第1の中央中間部分からの第2の弾性ストリップ4aを第1の周囲の中間部分に接続する。第1の周囲の中間部分からの第3の弾性ストリップ4aを第2の中央中間部分に接続する。第2の中央中間部分からの第4の弾性ストリップ4aを第2の周囲の中間部分に接続する。第2の周囲の中間部分からの第5の弾性ストリップを固定部分4bの第1の内側に接続する。
5つの連続する弾性ストリップ4aは、固定部分4bの第2の内側に可動部分4cの第2の内側を接続する。可動部分4cからの第1の弾性ストリップ4aを同じ第1の中央中間部分に接続する。同じ第1の中央中間部分からの第2の弾性ストリップ4aを同じ第1の周囲の中間部分に接続する。第1の周囲の中間部分からの第3の弾性ストリップ4aを同じ第2の中央中間部分に接続する。第2の中央中間部分からの第4の弾性ストリップ4aを同じ第2の周囲の中間部分に接続する。第2の周囲の中間部分からの第5の弾性ストリップを固定部分4bの第2の内側に接続する。
固定部分4bは、可動部分4cと2つの周囲の中間部分の間の内側に配列されることを理解することができる。さらに、2つの中心中間部分は、秒針車5の軸を中心とする円弧を形成し、同様に、2つの周囲の中間部分は、同じく秒針車5の軸を中心とする。
しかしながら、振動子14の振動周波数に応じてより多くの、またはより少ない振動子14の半振動が停止段階に存在する可能性がある。各半振動は、2.5Hzの振動子では0.2秒に等しくなければならない。したがって、振動子の半振動の数nは、1Hzよりも大きな振動子振動数に対してだけ選ぶことができ、たとえば1.5Hzに対して少なくともn=3の半振動を、または2.5Hzに対してn=5の半振動を選ぶことができる。停止段階で固定秒歯車SFA2が行う小さなステップの数は、ジャンプ段階での1秒ジャンプに対応しなければならない。
1秒よりも長い周期を伴うジャンプについて考慮することが可能であり、それにより、表示ジャンプの頻度よりも高い振動子振動数に上記規則は一般化される。この手法では、1分ごとにジャンプが存在する可能性がある。
図1および図2に示す実施形態を参照すると、回転ロック要素7は、その中心に回転可能に搭載された軸の形をとるフラートである。フラートは、時方輪列の中間歯車9とかみ合うための軸方向のロックカナ8と一体化される。ロックラック3は、ロックつめ石3aを備えるロック部の反対側にある第1の端部に回転可能に搭載される。上記で示したように、回転ロックラック3は、固定秒歯車SFA2と一体化したカム6内に作られた筐体の内側で誘導されるフィンガ3bである縁部部分3bを第2の端部に備える。2つの歯の間に筐体を伴う2つの歯から形成されたこのカム6は、フィンガ3bの反対側に配列されたロックつめ石3aを備えるラック3の枢軸を制御する。上記で示したように、このつめ石3aは、停止段階でつめ石3aと接触するロック要素7との摩擦を低減する硬質材料から作ることができる。
つめ石3aは、フラートである前記ロック要素7と当接で協働して、停止段階で前記時方輪列をロックするように、またはジャンプ段階で前記ロック要素7および前記時方輪列を解放するように配列される。フラート7は、軸方向のロックカナ8を備える自身の中心に対して第1のロック軸部分および第2のロック軸部分を備える。ジャンプ段階でつめ石3aがフラート7の第1の軸部分またはフラート7の第2の軸部分ともはや接触しなくなると、フラート7は、回転状態に設定され、180°回転して、時方輪列が停止モードで時方輪列の新しいロック位置になる前に回転できるようにする。ジャンプモードでは、時方輪列がトゥールビヨンキャリッジ15を回転状態で時計回りの方向(SAM)に6°駆動して、時刻に1秒を加える。同軸の秒針車5に接続されたキャリッジ15を用いて固定秒歯車SFA2を6°の角度を通って駆動して、ラックSFAの屈曲軸受4を巻き戻す。固定秒歯車SFA2は、脱進機機構もまたキャリッジと共に回転するので、キャリッジ15により駆動される。屈曲軸受4は、素早く巻き戻され、これは、フラート7が180°回転すると、フラート7の端部が戻って、停止つめ石3aと直接接触するようになることを意味する。ロッキングが再度発生するとすぐに、新しい停止段階動作は開始する。
新しい停止段階前のフラート7の180°回転は、動く構成要素の慣性に直接に、動的に結びつくことが理解される。詳細には、最速の回転を有するフラート7の慣性は、非常に重要である。したがって、低慣性設計のフラート7は好ましく、その結果、ニッケルもしくはニッケルリンLIGA製作手段、またはケイ素DRIE製作手段を使用して得ることができる。これらの製作手段により、フラート7の慣性を制限するために有利な正確な幾何形状でフラート7を作ることができるようになる。
停止段階中、がんぎ車セット11は、固定秒歯車SFA2により、維持された振動子14の各半振動に対応する第1の回転方向(SIAM)に駆動される。がんぎカナ12を用いて固定秒歯車SFA2により回転状態で駆動されるがんぎ車セット11により、5つの小さなステップが行われる。これにより、固定秒歯車SFA2を駆動する屈曲軸受4はゆるみ、前記つめ石3aはフラート7の解放方向に動く。
時方輪列は、固定秒歯車SFA2を除いて停止モードでロックされるので、固定秒歯車SFA2に接続された屈曲軸受4は、エネルギーを解放して、前記固定秒歯車SFA2を回転させて、がんぎ車セット11を駆動する。ジャンプモードでは、フラート7がつめ石3aともはや接触しなくなるとすぐに、時方輪列は、フラート7の軸方向のロックカナ8を用いて、秒針車5およびトゥールビヨンキャリッジ15を用いて前記固定秒歯車SFA2を枢動するように配列される。この固定秒歯車SFA2は、1秒の角度ジャンプに対応する動きで、固定秒歯車SFA2によりがんぎ車セット11に加えられた前記第1の回転方向と反対の時計回りの方向(SAM)である第2の回転方向に、トゥールビヨンキャリッジ15と共に6°の角度を通って回転する。トゥールビヨンキャリッジ15は、停止段階での固定秒歯車SFA2の枢動と反対方向に、ジャンプモードで時計回りの方向(SAM)に6°の角度を通って枢動する。ジャンプの終わりに、フラート7は戻って、つめ石3aに対して静止して、固定秒歯車SFA2を除いて時方輪列をもう一度ロックする。フラート7は、同じ長さの自身の2つの軸部分と共に、180°回転して、ジャンプモードから次の停止モードに切り替わる。
各1秒ジャンプモードで自身の中心軸を中心にして回転して、この実施形態ではトゥールビヨンキャリッジ15に加えて時方輪列5、8、9、10を解放するために、フラート7は、時方輪列に、および中間歯車9により香箱に接続されることに留意されたい。時方輪列を駆動する1つまたは複数のばねの力は、屈曲軸受4に蓄積された機械的エネルギーよりも大きい。したがって、時方輪列は、解放されるとすぐに、即座に活動化され、それにより、たとえ固定秒歯車SFA2を除き時方輪列がロックされたとしても、脱進機機構および振動子14は、停止段階中に動作し続けることをさらにまた前提として、経時的に良好な同時性を維持することが可能になる。
上記で記述する力制御機構のすべての要素は、図面に詰め込みすぎるのを回避するために表されていないプレート、中歯車ブリッジ、フラートブリッジに搭載される。
上記ですでに述べたよう、固定秒歯車SFA2は、がんぎ車セット11に対して同軸な歯付きがんぎカナ12とかみ合う周囲の歯部を備える。時方輪列の中に備わった中歯車10は、固定秒歯車SFA2に対して同軸に、軸方向の歯付き秒針車5とかみ合う周囲の歯部を有し、秒針車5の心軸は、トゥールビヨンキャリッジ15に接続される。同じく前記時方輪列の中に備わった中間歯車9は、中歯車10の周囲の歯部とかみ合う軸方向の歯付き中間カナ19を備える。中間歯車9は、フラートである回転ロック要素7と一体化した前記軸方向のロックカナ8とかみ合うための周囲の歯部を備える。ジャンプ段階では、前記時方輪列が解放されたとき、前記歯付き中間カナ19は、中歯車10が回転できるようにして、中歯車10が秒針車5を介してトゥールビヨンキャリッジ15を前記第2の回転方向SAMに枢動可能にするように配列される。この第2の回転方向では、秒針車5は、固定秒歯車SFA2を方向SAMに回転させることにより、屈曲軸受4内に蓄積されるエネネルギーを供給する。
上述の要素を適合させる一定の寸法値を決定するために、中歯車10からの時方輪列および大きな直径のフラート7によりロッキングが達成されることを言及することができる。これにより、秒機能中の動きを制限し、摩擦を制限し、プレート上でトゥールビヨンキャリッジが占有する表面から離れてフラート7の枢動を作動させることが可能になる。
中歯車の0.116rpmとフラートの0.5rps(30rpm)の高い比は、中間歯車9である中間歯車セットを必要とする。これは、たとえばZ=120/7およびm=0.07mmの中歯車10と中間歯車9の比、およびZ=90/6およびm=0.07mmの中間歯車9とフラート7の間の比を与える。
代替バージョンでは、トゥールビヨンキャリッジ15からフラート7を直接駆動することが可能である。これは、フラートカナである軸方向のロックカナ8とかみ合う外部歯部を伴うトゥールビヨンキャリッジ15を作ることを必要とする。キャリッジ15と1rpmのフラート7および0.5rps(30rpm)のフラートとの間の比を、ダイレクトギアを用いて達成することができる。前のバージョンの位置と同一のフラート位置を用いると、外部トゥールビヨン歯部とフラートカナ位置の間の比は、m=0.079mmでZ=180/6である。しかしながら、この外部歯部によりトゥールビヨンキャリッジの美しさは損なわれる。
ラック3のつめ石3a上のロック(停止段階)の量は、レバー脱進機にとって快適な0.08mmであるが、ラックの長さを前提とするとおそらくかなり小さい。つめ石3aの作動半径を増大させることにより、設計により25%を容易に得ることができる。いずれにしても、つめ石3a上での(安全性のための)動きが増大することにより、摩擦に関係する危険性は増大する。
備忘録として、たとえば図2を参照すると、停止段階では、時方輪列は、フラート7がラック3のつめ石3aの上に載ることによりロックされ、自身のがんぎカナ12を伴うがんぎ車セット11は、屈曲軸受4を伴う固定秒歯車SFA2により駆動される。ジャンプ段階では、ラック3のつめ石3aは、時方輪列を解放する。秒針車5は、6°(1秒)回転し、秒歯車2のために屈曲軸受4を再度巻く。SFAのラック3は、時方輪列をロックする。ラック3のフィンガ3bは、時方輪列を解放するためにつめ石3aがフラート7の端部ともはや接触しなくなるまでカム6の動きに追従する。これまでの図に十分明確に示される、上記ですでに言及したその他の要素すべてについて、繰り返して述べない。
図3a、図3b、および図3cは、一方では固定秒歯車SFA2の下方に、他方ではプレートなどの、ムーブメントの支持物に付着させることができる屈曲軸受4の3つの異なる実施形態を表す。そのような実施形態は、より高いトルクおよびより良好な軸方向保持力を得ることを可能にする。これら3つの実施形態はまた、図1および図2で示し上記で記述した実施形態と異なる。
図3aは、いくつかの弾性ストリップまたはストリップばねにより、好ましくは2つのV字形弾性ストリップにより両方とも接続される、屈曲軸受4の固定部分4bおよび可動部分4cを示す。弾性ストリップ4aの各々は、固定部分4bおよび可動部分4cそれぞれの周囲の端部を接続する。さらにまた、ムーブメント支持物に付着させるために固定部分4bの中に2つの貫通開口部16を、固定秒歯車SFA2に付着させるために可動部分4cの中に2つの貫通開口部17を提供する。これらの貫通開口部16、17の位置はまた、固定秒歯車SFA2およびその付着部の寸法に依存する。固定部分4bはまた、秒針車5の軸に対して同軸に、好ましくは固定秒歯車SFA2の軸方向の管上に屈曲軸受4を搭載するための軸方向の開口部25を備える。
図3bは、1つの固定部分4b、および固定部分の対応するV字形筐体内に互いに対称的に向かい合ってそれぞれ配列された2つの可動部分4cを示す。2つの可動部分4cはまた、屈曲軸受4の軸方向の開口部25に近い中間部分と連動して、いくつかの弾性ストリップ4aにより接続される。固定部分4b内の2つの貫通開口部16は、最も密な部分の中に作られ、1つの貫通開口部17は、各可動部分4cの中に作られる。図3bのこの構造は、平行なストリップ対を追加することにより組立体の戻しトルクおよび剛性を高めることを可能にする。
最後に、図3cは、この場合、軸方向の開口部25を備える可動部分4cの幅の広いV字形開口部を伴う筐体の内側に配列された固定部分4bを示す。2つの貫通開口部16は、固定部分4b内に提供され、軸方向の開口部25と同じ線上に配列される。2つの貫通開口部17は、可動部分4c内に提供され、事実上、軸方向の開口部25と同じ線上に配列される。この実施形態では、4つの連続する弾性ストリップ4aは、固定部分4bの第1の内側に可動部分4cの第1の内側を接続し、この場合、可動部分4cからの2つの第1の弾性ストリップ4aは、第1の中央中間部分により接続され、一方では、固定部分4cからの2つの第2の弾性ストリップ4aは、第2の中央中間部分により接続され、2つの中間ストリップは、第1の周囲の中間部分により接続される。4つの連続する弾性ストリップ4aは、固定部分4bの第2の内側に可動部分4cの第2の内側を接続し、この場合、可動部分4cからの2つの第1の弾性ストリップ4aは、同じ第1の中央中間部分により接続され、一方では、固定部分4cからの2つの第2の弾性ストリップ4aは、同じ第2の中央中間部分により接続され、2つの中間ストリップは、第2の周囲の中間部分により接続される。この図3cの構造は、ストリップの対を直列に追加することにより戻しトルクを低減し、回転角を増大させることを可能にする。
これらの屈曲軸受4を作るために選ばれる材料のタイプは、金属製ばねを作るために使用する材料であることは明白である。上記で記述した屈曲軸受4の異なる変形形態では、各屈曲軸受4は、固定秒歯車SFA2の中央部分の厚さに実質的に等しくなるように厚さを選ぶことができる平坦なプレートの形をとることができる。
追加で、図4は、本発明による、時方輪列および力制御機構を伴う従来の機械式ウオッチムーブメントの、別の概略的な実施形態を表す。図1および図2を参照してすでに記述したある種の要素を、トゥールビヨンを有しない従来のムーブメントのこの実施形態で再度示す。固定秒歯車SFA2に回転可能に搭載されたりゅうず32に接続された停止部材3に接続された交差ストリップ4aを伴う屈曲軸受4によるエネルギーの蓄積が存在する。屈曲軸受4は、ねじ44によりウオッチムーブメント支持物に固定することができる固定基底部分と、それ自体停止部材3に接続されたりゅうず32であってよい可動部分とを備える。弾性ストリップ4aは、たとえば溶接地点34によりりゅうず32に固定される。この場合、上記で示すように、屈曲軸受4は、ムーブメントの停止段階で、停止部材3を伴う固定秒歯車SFA2を反時計回りの方向(SIAM)に回転させなければならない。
この実施形態では、一方では停止段階であり、他方ではジャンプ段階である2つの段階を再度指定することができる。停止段階では、時方輪列5、8、9、10は、停止部材3に対して静止しているロック要素7の1つの歯によりロックされる。がんぎ車セット11は、固定秒歯車SFA2に接続された停止部材3に対する屈曲軸受4の作用により、固定秒歯車SFA2により反時計回りの方向(SIAM)に駆動される。ジャンプ段階では、停止部材3を動かして、時方輪列を解放する。同じ瞬間に、秒針車5は時計回りの方向(SAM)に6°回転し、遊星歯車51、52を介してりゅうず53を同じく時計回りの方向に駆動し、それにより、さらにまた屈曲軸受4は再度巻かれる。停止部材3は、ロック位置に戻るので、新しい停止段階動作のために時方輪列を再度ロックして、振動子に接続された脱進機機構の動作を維持する。
遊星歯車51、52は、秒歯車2に対して同軸に、秒針車5と連動して再度搭載される。停止部材3は、この実施形態では、ある軸を中心にして枢動し、屈曲軸受4により駆動される湾曲したプレート3とすることができる。停止段階では、停止部材3は、周囲の歯部を有する中間歯車9を駆動するための軸方向のロックカナ8を中央部分に備えるロック要素7の1つの歯と接触する。ロック要素7はその周囲に、停止段階で停止部材3と接触するようになる歯をいくつか備えてよい。ジャンプ段階では、ロック要素7は、解放されて、3つのロック歯が存在するので、秒ジャンプを規定する120°の角度を通って回転する。
停止段階では、がんぎ車セット11は、固定秒歯車SFA2の周囲の歯部とかみ合った自身の軸方向のがんぎカナ12を介して固定秒歯車SFA2により駆動される。ジャンプ段階で、この蓄積されたエネルギーは、秒ジャンプのために時方輪列に供給される。中間歯車9の中間カナ19により駆動される中歯車10は、秒ジャンプのために同軸の秒針車5とかみ合うための周囲の歯部を有する。このジャンプ段階に対して直接影響を及ぼすことなく、中大歯車21は、同軸の中歯車カナ20とかみ合うための周囲の歯部を有する。秒針車5の作用により、時方輪列が動作しているとき、遊星歯車51、52およびりゅうず53を伴う作動装置を伴う配列は、SFAの屈曲軸受4を再度巻いて、停止部材3がその歯の1つによりロック要素7をロックする停止モードに戻る。
交差弾性ストリップ4aを伴う屈曲軸受4は周知であることに留意されたい。ストリップがその長さの8分の7で交差する特定の構成については、W.H.Wittrickの著作物、「The properties of crossed flexure pivots and the influence of the point at which the strips cross(交差屈曲枢軸の性質およびストリップが交差する地点の影響)」、The Aeronautical Quarterly II(4)、1951年、p.272-292(非特許文献1)ですでに記述されている。さらに、屈曲ストリップを用いる枢軸は公知であり、詳細には「Conception des guidages flexibles」(Design of flexure bearings(屈曲軸受の設計))と題する、2001年、PPUR presses polytechniquesにより編集されたSimon Heineinによる著作物(非特許文献2)に記述されている。
秒歯車または秒歯車セットは、プレートにより支えられた玉軸受上で枢動することができる。
図5は、図1または図2を参照して上記で部分的に示したような、トゥールビヨンの中心での、機構の最下部から最上部までの横断面を表す。この図では、秒針車5は、トゥールビヨンキャリッジ15の心軸であることが特に留意される。固定秒歯車SFAは、トゥールビヨンが屈曲軸受システムにより所定の位置に保持されるので,トゥールビヨンに接触することなくトゥールビヨンの軸に対して同心で枢動する。トゥールビヨンキャリッジ15は、がんぎ車セット11、スイスレバー13を伴い、天びん/ひげぜんまいである振動子14と接続した脱進機機構を包含する。
固定秒歯車SFA2は、がんぎカナ12とかみ合い、これは、トゥールビヨンキャリッジ15が毎秒回転するとき、振動子およびさらにまた固定秒歯車SFA2に接続された脱進機機構のためにさらにまた回転を行うことを意味する。
屈曲軸受4は、固定秒歯車SFA2に固定される。したがって、これを達成するために、開口部17の中に、またはそれを通して少なくとも1つの付着させる手段27を提供して、上記で示すように、屈曲軸受4の可動部分に固定秒歯車SFA2を付着させる。これらの付着手段27は、屈曲軸受4の開口部17の中に強制的に挿入することができるように、好ましくは秒歯車2の中央部分の材料の拡張部分である。材料のこれらの拡張部分27、および材料のこれらの拡張部分を取り囲む縁部は、単一片を形成するように秒歯車の残りの部分と直接に一体化される。
上記で説明したように、ラック3のフィンガ形縁部部分3bは、図2で見ることができるカム6の2つの歯の間で、ガイド筐体の内側に束縛されずに配列される。カム6は、その中心に近い前記固定秒歯車SFA2にしっかりと固定されるので、これにより、停止モードでフラート7をロックするためのロックつめ石3aを別の側に備えるラック3は、回転状態で駆動される。フラート7は、ジャンプモードで解放されたときに回転することができる軸方向のロックカナ8をさらに備える。その他の要素すべてについては、上記ですでに説明し、再度繰り返して述べない。
今ここに示した記述から、当業者は、特許請求の範囲により規定される本発明の範囲を逸脱することなく、力制御機構を伴う、ジャンピング・セコンド・タイプの機械式ムーブメントウオッチの変形形態を多数考案することができる。機械式ムーブメントは、停止段階で、振動子を伴うがんぎ車セットの動作を駆動または維持するためにさらに接続された固定秒歯車SFAを伴う従来の機械式ムーブメントとすることができる。
1 機械式ウオッチムーブメント
2 秒歯車
3 停止部材、ラック、ロックラック、回転ロックラック、湾曲したプレート
3a つめ石、停止片、停止つめ石、ロックつめ石
3b 縁部部分、フィンガ
4 屈曲軸受
4a 弾性ストリップ、交差ストリップ、交差弾性ストリップ
4b 固定部分
4c 可動部分
5 秒針車
5、8、9、10 時方輪列
6 カム
7 回転ロック要素、フラート
8 ロックカナ
9 中間歯車
10 中歯車
11 がんぎ車セット
12 歯付きがんぎカナ
13 スイスレバー脱進機機構
14 振動子
15 トゥールビヨンキャリッジ
16 開口部
17 開口部
19 歯付き中間カナ
20 中歯車カナ
21 中大歯車
25 開口部
27 付着させる手段、拡張部分
32 りゅうず
33 心軸
34 溶接地点
44 ねじ
51、52 遊星歯車
53 りゅうず
n 振動子の半振動の数
SAM 時計回りの方向
SFA 固定秒歯車、ラック
SFA2 固定秒歯車
SIAM 反時計回りの方向

Claims (18)

  1. 力制御機構を伴う、ジャンピング・セコンド・タイプの機械式ムーブメントウオッチ(1)であって、前記力制御機構は、エネルギー源とがんぎ車セット(11)の間に配列された前記機械式ムーブメントの時方輪列(5、8、9、10)内に配列され、前記がんぎ車セット(11)は、振動子(14)の各半振動で前記がんぎ車セット(11)を常に単一回転方向に回転させる前記エネルギー源が発生させる駆動により正常動作で振動状態に設定されることが意図される前記振動子(14)に接続された脱進機機構内に備わり、前記がんぎ車セット(11)は、秒歯車(2)とかみ合う機械式ムーブメントウオッチ(1)において、
    前記力制御機構は、前記秒歯車(2)と連動して停止部材(3)と協働して前記秒歯車(2)の角度位置に応じて、停止モードで前記時方輪列をロックするように、またはジャンプモードで前記時方輪列を解放するように配列された回転ロック要素(7)を備え、
    弾性ストリップ(4a)を伴う屈曲軸受(4)は、一方では前記秒歯車(2)に、他方ではプレートなどの、前記ウオッチムーブメントの支持物に付着し、前記弾性ストリップ(4a)を伴う前記屈曲軸受(4)は、前記停止モードで、事前に巻かれた状態にあり、前記停止モードで、前記振動子(14)の前記各半振動で前記秒歯車(2)、および前記振動子(14)に接続された前記脱進機機構を回転状態で駆動するように配列され、
    前記時方輪列は、前記ジャンプモードで1秒ジャンプを行うために前記回転ロック要素(7)、および前記秒歯車(2)に対して同軸の秒針車(5)が回転できるようにし、
    さらにまた、前記弾性ストリップ(4a)を伴う前記屈曲軸受(4)を巻き戻すことができるようにし、一方では、前記ジャンプモード後の前記停止モードのために前記回転ロック要素(7)および前記時方輪列をロックすることができるようにする
    ことを特徴とする機械式ムーブメントウオッチ(1)。
  2. 前記弾性ストリップ(4a)を伴う前記屈曲軸受(4)は、事前に巻かれると、前記ジャンプモードに切り替わるときに前記回転ロック要素(7)の開放位置まで前記停止モードにある前記停止部材(3)を徐々に動かして、前記秒歯車(2)を回転状態で駆動して、前記振動子(14)に接続された前記脱進機機構を前記停止モードで駆動できるようにするように配列されることを特徴とする、請求項1に記載の機械式ムーブメントウオッチ(1)。
  3. 前記停止部材(3)は、第1の端部で心軸(33)を中心にして回転可能に搭載され、かつ第2の端部にロック部を備えるラック(3)であり、歯形縁部部分(3b)は、回転状態で駆動されるために、自身の中心に近い前記秒歯車(2)にしっかりと固定されたカム(6)のガイド筐体内に配列されること、ならびに前記ロック部の第2の端部にあるつめ石(3a)などの停止片(3a)は、前記縁部部分(3b)と反対側に配列され、前記停止モードで前記回転ロック要素(7)をロックするように配列されることを特徴とする、請求項2に記載の機械式ムーブメントウオッチ(1)。
  4. 前記回転ロック要素(7)は、LIGA法またはDRIE法により作られるフラート(7)であることを特徴とする、請求項1~3のいずれか一項に記載の機械式ムーブメントウオッチ(1)。
  5. 前記ウオッチはトゥールビヨンウオッチであり、前記振動子(14)に接続された前記脱進機機構を包含するトゥールビヨンキャリッジ(15)の心軸は、前記秒針車(5)である機械式ムーブメントウオッチ(1)において、前記時方輪列(5、8、9、10)がロックされる前記停止モードで、前記秒歯車(2)は、事前に巻かれ、かつ前記秒歯車(2)に付着した、前記弾性ストリップ(4a)を伴う前記屈曲軸受(4)の作用により、前記振動子(14)の前記各半振動で前記がんぎ車セット(11)を第1の回転方向に小さなステップで駆動するように配列されること、ならびに前記ジャンプモードで、前記時方輪列が解放されたとき、前記時方輪列の歯車(10)は、前記秒針車(5)を駆動して、前記停止モードで前記秒歯車(2)を前記第1の回転方向と反対の第2の回転方向に駆動するように行われた前記小さなステップの数に対応する1秒の角度ジャンプを行い、前記トゥールビヨンキャリッジ(15)、前記振動子(14)を伴う前記脱進機機構、および前記脱進機機構に接続された前記秒歯車(2)は、前記ジャンプモードで1秒に対応する6°の角度だけ回転状態で動かされ、前記屈曲軸受(4)は、再び巻かれて、前記時方輪列がロックされる後続の停止モードを開始させることを特徴とする、請求項1~4のいずれか一項に記載の機械式ムーブメントウオッチ(1)。
  6. 前記第1の回転方向は、反時計回りの方向の回転であり、一方では、前記第2の回転方向は時計回りの方向の回転であることを特徴とする、請求項5に記載の機械式ムーブメントウオッチ(1)。
  7. 前記ロック要素(7)は、前記停止モードで前記ラック(3)の前記つめ石(3a)によりロックされる前に、前記ジャンプモードで2分の1回転を行うように軸方向のロックカナ(8)を備える、自身の中心に対して第1のロック軸部分および第2のロック軸部分を備えるフラート(7)であることを特徴とする、請求項3に記載の機械式ムーブメントウオッチ(1)。
  8. 前記秒歯車(2)は、前記がんぎ車セット(11)に対して同軸の歯付きがんぎカナ(12)とかみ合う周囲の歯部を備え、前記時方輪列の中歯車(10)は、前記秒歯車(2)に対して同軸の軸方向の歯付き秒針車(5)とかみ合う周囲の歯部を有し、前記時方輪列の中に備わった中間歯車(9)はまた、前記中歯車(10)の周囲の歯部とかみ合う軸方向の歯付き中間カナ(19)を備え、前記中間歯車(9)は、前記回転ロック要素(7)と一体化した前記軸方向のロックカナ(8)とかみ合うための周囲の歯部を備えることを特徴とする、請求項1~7のいずれか一項に記載の機械式ムーブメントウオッチ(1)。
  9. 前記脱進機機構は、前記機械式ムーブメントのスイスレバー脱進機機構(13)であること、ならびに前記振動子(14)は、正常動作モードで前記エネルギー源を形成する主ぜんまいが発生させる駆動により振動状態に設定されることを意図された天びん/ひげぜんまいであることを特徴とする、請求項1に記載の機械式ムーブメントウオッチ(1)。
  10. 前記ラック(3)の前記つめ石(3a)は、摩擦を低減する、ルビーなどの硬質材料から作られることを特徴とする、請求項3に記載の機械式ムーブメントウオッチ(1)。
  11. 前記屈曲軸受(4)は、少なくとも1つの固定部分(4b)、少なくとも1つの可動部分(4c)、および前記可動部分(4c)に前記固定部分(4b)を接続する弾性ストリップ(4a)を備えることを特徴とする、請求項1に記載の機械式ムーブメントウオッチ(1)。
  12. 前記固定部分(4b)は、ムーブメント支持物に固定されるように配列されること、ならびに前記可動部分(4c)は、前記秒歯車(2)に固定されるように配列されることを特徴とする、請求項11に記載の機械式ムーブメントウオッチ(1)。
  13. 前記固定部分(4b)は、前記ムーブメント支持物に付着させる手段を通過させるための少なくとも1つの開口部(16)を備えること、ならびに前記可動部分(4c)は、前記秒歯車(2)を付着させるための少なくとも1つの開口部(17)を備えることを特徴とする、請求項12に記載の機械式ムーブメントウオッチ(1)。
  14. 前記屈曲軸受(4)の前記固定部分(4b)および前記可動部分(4c)は、両方ともいくつかの前記弾性ストリップ(4a)により、好ましくは2つのV字形弾性ストリップ(4a)により接続されること、前記弾性ストリップ(4a)の各々は、各前記固定部分(4b)および各前記可動部分(4c)の周囲の端部を接続すること、前記ムーブメント支持物に付着させるために、前記固定部分(4b)の中に2つの貫通開口部(16)を提供すること、ならびに前記秒歯車(2)に付着させるために、前記可動部分(4c)の中に2つの貫通開口部(17)を提供することを特徴とする、請求項13に記載の機械式ムーブメントウオッチ(1)。
  15. 前記固定部分(4b)を1つ提供するのに対し、前記固定部分の対応するV字形筐体の中に、互いに対称的に向かい合って2つの前記可動部分(4c)をそれぞれ配列すること、前記2つの可動部分(4c)はまた、前記屈曲軸受(4)の軸方向の開口部(25)に近い中間部分と連動していくつかの前記弾性ストリップ(4a)により接続されること、前記2つの貫通開口部(16)は、前記固定部分(4b)内に作られること、ならびに1つの前記貫通開口部(17)は、前記可動部分(4c)ごとに作られることを特徴とする、請求項13に記載の機械式ムーブメントウオッチ(1)。
  16. 前記屈曲軸受(4)は、前記軸方向の開口部(25)を備える、前記可動部分(4c)の幅の広いV字形筐体の中に配列された固定部分(4b)を備えること、前記2つの貫通開口部(16)は、前記固定部分(4b)の中に提供され、前記軸方向の開口部(25)と同じ線上に配列されること、前記2つの貫通開口部(17)は、前記可動部分(4c)の中に提供され、事実上、前記軸方向の開口部(25)と同じ線上に配列されること、4つの連続する前記弾性ストリップ(4a)は、前記固定部分(4b)の第1の内側に前記可動部分(4c)の第1の内側を接続し、第1の前記可動部分(4c)からの2つの第1の前記弾性ストリップ(4a)は、第1の中央中間部分により接続されるのに対して、前記固定部分(4b)からの2つの第2の前記弾性ストリップ(4a)は、第2の中央中間部分により接続され、2つの中間ストリップは、第1の周囲の中間部分により接続されること、ならびに前記4つの連続する弾性ストリップ(4a)は、前記固定部分(4b)の第2の内側に前記可動部分(4c)の第2の内側を接続し、前記可動部分(4c)からの2つの第1の前記弾性ストリップ(4a)は、同じ前記第1の中央中間部分により接続されるのに対して、前記固定部分(4b)からの2つの第2の前記弾性ストリップ(4a)は、同じ前記第2の中央中間部分により接続され、2つの前記中間部分は、第2の周囲の中間部分により接続されることを特徴とする、請求項11に記載の機械式ムーブメントウオッチ(1)。
  17. 前記固定部分(4b)は、前記秒針車(5)の軸に対して同軸の前記軸方向の開口部(25)を備える、前記可動部分(4c)の中に幅の広いV字形開口部を伴う筐体の内側に配列されること、前記2つの貫通開口部(16)は、前記固定部分(4b)の中に提供され、前記軸方向の開口部(25)と同じ線上に配列されること、前記2つの貫通開口部(17)は、前記可動部分(4c)の中に提供され、事実上、前記軸方向の開口部(25)と同じ線上に配列されること、5つの連続する前記弾性ストリップ(4a)は、前記固定部分(4b)の第1の内側に前記可動部分(4c)の第1の内側を接続すること、前記可動部分(4c)からの第1の前記弾性ストリップ(4a)は、第1の中央中間部分に接続されること、前記第1の中央中間部分からの第2の前記弾性ストリップ(4a)は、第1の周囲の中央部分に接続されること、前記第1の周囲の中央部分からの第3の前記弾性ストリップ(4a)は、第2の中央中間部分に接続されること、前記第2の中央中間部分からの第4の前記弾性ストリップ(4a)は、第2の周囲の中間部分に接続されること、前記第2の周囲の中間部分からの第5の前記弾性ストリップは、前記固定部分(4b)の第2の内側に接続されること、前記5つの連続する弾性ストリップ(4a)は、前記固定部分(4b)の第2の内側に前記可動部分(4c)の第2の内側を接続すること、前記可動部分(4c)からの第1の前記弾性ストリップ(4a)は、同じ前記第1の中央中間部分に接続されること、同じ第1の中央中間部分からの第2の前記弾性ストリップ(4a)は、同じ前記第1の周囲の中間部分に接続されること、前記第1の周囲の中間部分からの第3の前記弾性ストリップ(4a)は、同じ前記第2の中央中間部分に接続されること、前記第2の中央中間部分からの第4の前記弾性ストリップ(4a)は、同じ前記第2の周囲の中間部分に接続されること、ならびに同じ前記第2の周囲の中間部分からの第5の前記弾性ストリップは、前記固定部分(4b)の第1の内側に接続されることを特徴とする、請求項11に記載の機械式ムーブメントウオッチ(1)。
  18. トゥールビヨンなしの従来の機械式ムーブメントを備える機械式ムーブメントウオッチ(1)において、前記秒歯車(2)は、1つまたは複数2つの回転遊星歯車(51,52)により、前記秒歯車(2)に固定されない差動歯車を形成する第1のりゅうず(53)に接続された前記秒針車(5)上で枢動すること、交差弾性ストリップ(4a)を伴う前記屈曲軸受(4)は、前記秒歯車(2)に搭載された、回転軸に対して同軸の第2のりゅうずに(32)接続された停止部材(3)に接続されること、前記屈曲軸受(4)は、付着手段(44)によりウオッチムーブメント支持物に付着した固定基底部分と、前記停止部材(3)に接続された、それ自体前記第2のりゅうず(32)とすることができる可動部分とを備えること、ならびに前記交差弾性ストリップ(4a)は、その一方の端部で前記第2のりゅうず(32)に付着させられることを特徴とする、請求項1に記載の機械式ムーブメントウオッチ(1)。
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