JP2022081225A - 運搬具 - Google Patents

運搬具 Download PDF

Info

Publication number
JP2022081225A
JP2022081225A JP2020192636A JP2020192636A JP2022081225A JP 2022081225 A JP2022081225 A JP 2022081225A JP 2020192636 A JP2020192636 A JP 2020192636A JP 2020192636 A JP2020192636 A JP 2020192636A JP 2022081225 A JP2022081225 A JP 2022081225A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
slip member
slip
main body
positioning
locking
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2020192636A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7426716B2 (ja
Inventor
侑也 高橋
Yuya Takahashi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanko Co Ltd
Original Assignee
Sanko Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanko Co Ltd filed Critical Sanko Co Ltd
Priority to JP2020192636A priority Critical patent/JP7426716B2/ja
Publication of JP2022081225A publication Critical patent/JP2022081225A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7426716B2 publication Critical patent/JP7426716B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/80Packaging reuse or recycling, e.g. of multilayer packaging

Abstract

【課題】滑り止め部材が嵌入される孔の破損抑制を実現する。【解決手段】滑り止め部材(10)と滑り止め部材(10)が嵌入される本体部(2)とを備える運搬具であって、滑り止め部材(10)は、当接面(12)と滑り止め部材(10)を係止する係止部(20)と位置決め凸部(30)とを備え、本体部(2)は、係止部(20)を係止する被係止部(50)と位置決め凹部(60)と区画壁(70)とを備える。【選択図】図3

Description

本発明は運搬具に関する。
従来、樹脂製パレットにおける滑り止め体取付け構造が知られている。特許文献1には、樹脂製パレットに形成の取付孔に嵌合する滑り止め体が、滑り止め部、その滑り止め部よりも小径の胴部、及びその胴部よりも大径の係止部を備え、取付孔は胴部が挿通される胴部挿通孔部を備え、胴部の長さが胴部挿通孔部の長さよりも大きく形成されている樹脂製パレットにおける滑り止め体取付け構造が開示されている。
実開平6-61728号公報
特許文献1に開示の取り付け構造では、滑り止め部材をパレットに嵌入する作業において、滑り止め部材がパレット側に設けられた滑り止め部材の嵌入孔に傾いた状態で配置されるおそれがある。滑り止め部材が傾いた状態で配置され、そのまま嵌入孔に嵌入されると、嵌入孔が破損するおそれがある。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、滑り止め部材が嵌入される孔の破損抑制を実現することにある。
本発明の態様1に係る運搬具は、滑り止め部材と前記滑り止め部材が嵌入される本体部とを備える運搬具であって、前記滑り止め部材は、前記滑り止め部材が前記本体部に嵌入されると前記本体部に当接する当接面を有し、前記当接面における中央領域よりも外側、且つ前記当接面から前記滑り止め部材が前記本体部に嵌入される嵌入方向である下方向に向かって延設され、前記本体部に前記滑り止め部材が嵌入されると前記本体部に前記滑り止め部材を係止する係止部と、前記滑り止め部材の中央領域から前記下方向に向かって前記係止部の前記下方向の長さよりも長く延設される位置決め凸部と、を備え、前記本体部は、前記係止部が嵌入されて該係止部を係止する被係止部と、前記位置決め凸部が嵌入される位置決め凹部と、前記被係止部と前記位置決め凹部との間に前記被係止部と前記位置決め凹部とを区画する区画壁を備える、構成である。
上記の構成では、滑り止め部材は係止部と滑り止め部材が嵌入される嵌入方向である下方向に向かって係止部の下方向の長さよりも長く延設される位置決め凸部を備える。また、本体部は、被係止部と位置決め凹部とを備える。これにより、本体部に滑り止め部材を嵌入する作業において、最初に係止部よりも長さの長い位置決め凸部が位置決め凹部に嵌入され、その後、係止部が被係止部に嵌入されることになる。また、位置決め凸部は、本体部に当接する当接面における中央領域から下方向に向かって延設されているため、位置決め凸部と位置決め凹部との中央位置における嵌入角度の調整、すなわち、滑り止め部材の横倒れの抑制が可能となる。よって、本体部に対する滑り止め部材の嵌入角度が安定し、滑り止め部材の姿勢を安定させることにより、滑り止め部材が斜めに嵌入されることを抑制できるので、滑り止め部材が嵌入される孔の破損抑制を実現することができる。
また、例えば、位置決め凸部が中央領域ではなく、両端に設けられている場合は、両端の位置決め凸部をそれぞれ対応する位置決め凹部に合わせて、滑り止め部材の平面視における回転方向の角度を調整する必要が生じる。一方、上記の構成によれば、中央位置のみ滑り止め部材の平面視における回転方向の角度を調整するのみでよく、位置決め凸部が中央領域ではなく、両端に設けられている構造に比べて、本体部に対する滑り止め部材の位置合わせが容易に行える。よって、滑り止め部材の嵌入作業がスムースに行える。
また、運搬具は、被係止部と位置決め凹部との間に被係止部と位置決め凹部とを区画する区画壁を備える。これにより、本体部における滑り止め部材が嵌入される孔は、区画壁が架設された状態とすることができる。よって、例えば、被係止部と位置決め凹部とが連通している孔に比べて孔の強度を増すことができるため、滑り止め部材が嵌入される孔の破損抑制を実現することができる。
本発明の態様2に係る運搬具は、上記の態様1において、前記位置決め凸部は、前記当接面に沿った所定の方向である第1方向に延伸して設けられる第1位置決め凸部と、前記第1位置決め凸部の中央位置から前記第1方向と直交する第2方向に延伸して設けられる第2位置決め凸部と、を備え、前記位置決め凹部は、前記本体部における前記当接面に対向する位置において、前記第1方向に延伸して設けられる第1位置決め凹部と、前記第1位置決め凹部の中央位置から前記第1方向と直交する前記第2方向において前記第2位置決め凸部の形状に沿って形成される第2位置決め凹部と、を備える構成としてもよい。
上記の構成によれば、位置決め凸部は、第1位置決め凸部と、第2位置決め凸部とを備える。また、位置決め凹部は、第1位置決め凸部と対応する第1位置決め凹部と、第2位置決め凸部に対応する第2位置決め凹部とを備える。また、第2位置決め凹部は、第2位置決め凸部の形状に沿って形成される。これにより、第1位置決め凸部を第1位置決め凹部に対して嵌入させる際に、第1位置決め凹部の中央位置において、第2位置決め凸部が第2位置決め凹部に位置決めされる。すなわち、滑り止め部材の本体部への嵌入時において、係止部と被係止部との位置を容易に合わせることができ、滑り止め部材を安定した姿勢で本体部に嵌入させることができる。よって、滑り止め部材が嵌入される孔の破損抑制を実現することができる。
本発明の態様3に係る運搬具は、上記の態様2において、前記第1位置決め凹部は、前記第1方向において外側から中央位置に向かうにしたがって前記第2方向における幅が広くなるように形成され、前記第2位置決め凹部の前記第2方向における長さは、前記第1位置決め凹部の前記第1方向における長さよりも短い、構成としてもよい。
上記の構成によれば、第1位置決め凹部は、第1方向において外側から中央位置に向かうにしたがって第2方向における幅が広くなるように形成される。また、第2位置決め凹部の第2方向における長さは、第1位置決め凹部の第1方向における長さよりも短く形成される。これにより、滑り止め部材を本体部に嵌入させる作業において、第2位置決め凸部を第1位置決め凹部に沿わせながら第1位置決め凹部の中央位置へ案内し易くなる。よって、滑り止め部材の本体部への位置決めがし易くなる。
本発明の態様4に係る運搬具は、上記の態様1から3の何れか一項において、前記係止部は、前記滑り止め部材の前記当接面から前記下方向に延設される係止片を備え、前記係止片は、前記係止片から横方向に突出する係止凸部を有し、前記係止凸部は、平面視における断面形状が突出方向に頂点を有する曲線で形成され、前記下方向に向けて傾斜する傾斜面を備える、構成としてもよい。
上記の構成によれば、係止部は、係止片と係止凸部とを有し、係止凸部は、平面視における断面形状が突出方向に頂点を有する曲線であり、下方向に向けて傾斜する傾斜面を備える。これにより、滑り止め部材が本体部に載置されると、係止凸部の傾斜面と被係止部とが当接し、滑り止め部材の姿勢を安定させる仮嵌入状態をつくることができる。滑り止め部材の仮嵌入状態をつくることで、滑り止め部材の横倒れを抑制することができる。また、係止凸部が突出方向に頂点を有する曲線で形成されることにより、被係止部との係り量が増加し、取付強度を向上させることができる。
本発明の態様5に係る運搬具は、上記の態様1から4の何れか一項において、前記係止部は、前記位置決め凸部を挟んで互いに対向する位置に配置され、前記被係止部は、前記滑り止め部材を前記本体部に載置した状態において、前記係止部に対向する位置に、平面視における断面形状が前記位置決め凹部から前記被係止部へ向かう方向に頂点を有する曲線で形成され、前記下方向に向けて傾斜する傾斜受部を備える、構成としてもよい。
上記の構成によれば、被係止部は、滑り止め部材を本体部に載置した状態において、係止部に対向する位置に、平面視における断面形状が位置決め凹部から被係止部へ向かう方向に頂点を有する曲線で形成され、滑り止め部材の下方向に向けて傾斜する傾斜受部を備える。これにより、滑り止め部材が本体部に載置されると、係止部と被係止部の傾斜受部とが当接する。また、傾斜受部が位置決め凹部から被係止部へ向かう方向に頂点を有する曲線で形成されることにより、係止部と傾斜受部との当接する面が増えるため、滑り止め部材の姿勢を安定させる仮嵌入状態をつくることができる。滑り止め部材の仮嵌入状態をつくることで、滑り込み部材の横倒れを抑制することができる。
本発明の態様6に係る運搬具は、上記の態様1から5の何れか一項において、前記滑り止め部材は、前記当接面の側辺から上方向に延びる側壁を備え、前記本体部は、前記側壁の外周面に沿って設けられる収容壁と、前記当接面と対向する位置に設けられる底面とにより形成される凹部形状の滑り止め収容部を備え、前記滑り止め部材の前記側壁が、前記収容壁の一方である第1収容壁の上端部に位置する第1収容壁上端部に当接し、前記位置決め凸部の下端部の面が、前記第1収容壁に対向する第2収容壁の上端部に位置する第2収容壁上端部に当接した傾斜載置状態となることが可能なように、前記滑り止め部材および前記滑り止め収容部の形状が設定されているとともに、前記傾斜載置状態となった場合に、前記当接面と前記底面との間の角度が30°以上となる、構成としてもよい。
上記の構成によれば、滑り止め部材は側壁を備える。また、本体部は、側壁の外周面に沿って設けられる収容壁と、底面とにより形成される凹部形状の滑り止め収容部を備える。
また、滑り止め部材を滑り止め収容部へ載置した際、滑り止め部材の側壁が第1収容壁上端部に当接し、位置決め凸部の下端部の面が第2収容壁上端部に当接すると、傾斜載置状態となるよう、滑り止め収容部の形状が設定される。また、滑り止め部材が傾斜載置状態になると、当接面と底面との間の角度が30°以上となる。
これにより、位置決め凸部を位置決め凹部に嵌入する作業において、滑り止め部材は、位置決め凸部が位置決め凹部に嵌入されない限り、安定した姿勢を取ることができない。すなわち、外観上において明らかに滑り止め部材を嵌入できない角度であることが容易に確認できる。よって、滑り止め部材を運搬具に問題なく嵌入できるか否かの判別が容易となり、滑り止め部材が嵌入される孔の破損抑制を実現することができる。
本発明の態様7に係る運搬具は、上記の態様1から6の何れか一項において、前記滑り止め部材は、第1材料により成形される基部と、前記基部の上面に設けられ、前記第1材料より柔軟性が高い第2材料により成形される滑り止め層と、を備え、前記基部と前記滑り止め層との間には、前記基部と前記滑り止め層とを接着する接着面を有するとともに、前記接着面のうち、前記係止部と前記位置決め凸部との間の領域には、少なくとも一部が他の接着面より前記当接面に向けて窪んだ接着面を備える、構成としてもよい。
上記の構成によれば、滑り止め部材は、基部と基部よりも柔軟性が高い滑り止め層とを備える。また、基部と滑り止め層との間には接着面を備える。また、接着面のうち、係止部と位置決め凸部との間の領域には他の接着面より当接面に向けて窪んだ接着面を備える。
これにより、窪んだ接着面は、他の接着面に比べて、滑り止め層が多く設けられる。すなわち、窪んだ接着面を有する領域は他の接着面よりも変形し易くなる。よって、係止部を被係止部へ嵌入し易くなる。
また、基部よりも柔軟性が高い滑り止め層が基部の上側に形成されるため、滑り止め効果を発揮し易くなる。
本発明によれば、滑り止め部材が嵌入される孔の破損抑制を実現することができる。
本発明に係る運搬具の一例であるパレットを示す斜視図である。 本発明に係る運搬具の一例であるパレットの本体部に嵌入される滑り止め部材を示す図であり、A21が滑り止め部材の上面視における斜視図、A22が図1の破線部Pに示す部分の拡大図、A23が滑り止め部材の底面視における斜視図、A24がA21の正面視の断面図である。 A31が滑り止め部材と本体部における滑り止め収容部とを示す部分拡大断面図、A32が図1の破線部QのA-A矢視における拡大断面図、A33が滑り止め収容部を示す部分拡大図である。 A41が滑り止め部材を真上から嵌入する前の状態を示す図、A42が滑り止め部材を滑り止め収容部へ載置した状態(仮嵌入状態)を示す図、A43が滑り止め部材が滑り止め収容部へ嵌入された状態を示す図、A44がA43の底面視の図である。 A51が図4のA41に対応する正面視の断面図、A52が図4のA42に対応する正面視の断面図、A53が図4のA43に対応する正面視の断面図である。 A61が滑り止め部材を滑り止め収容部へ載置した状態(仮嵌入状態)を示す斜視図であり、A62がA61の正面視の断面図である。 A71が滑り止め部材の傾斜載置状態を示す斜視図、A72がA71の側面視の断面図、A73が滑り止め部材の平面図である。 変形例に係る滑り止め部材100を示す図であり、A81が変形例に係る滑り止め部材100の分解図、A82が変形例に係る滑り止め部材100の長手方向における断面図である。
以下、本発明の実施形態について、詳細に説明する。図1は、本発明に係る運搬具の一例であるパレット1を示す斜視図である。
<パレット1の概要>
図1に示すように、パレット1は、滑り止め部材10と滑り止め部材10が嵌入される本体部2とにより構成される。パレット1は、平面視略矩形であり、例えば、ポリオレフィンからなる樹脂製である。
本体部2は、平置き状態において上下の面に主平面Fを備える。主平面Fは、例えば、荷物の載置面、或いは、パレット1同士を積み重ねる際の載置面として使用される。本体部2は、その側面に1対のフォーク挿入孔2aが設けられている。なお、フォーク挿入孔2aは1対に限られるものではなく、パレット1のすべての側面に設けられる構成であってもよい。
本体部2の主平面Fにおける各側辺の近傍には、滑り止め部材10が設けられている。図1に示すパレット1の本体部2においては、合計16個の滑り止め部材10が各側辺の近傍に配置可能であるが、滑り止め部材10の個数、配置箇所はこれに限られるものではなく、その個数、配置箇所は適宜に変更してもよい。
<滑り止め部材10>
次に、滑り止め部材10の詳細について説明する。図2は、本発明に係る運搬具の一例であるパレット1の本体部2に嵌入される滑り止め部材10を示す図である。図2のA21が滑り止め部材10の上面視における斜視図、A22が図1の破線部Pに示す部分の拡大図、A23が滑り止め部材10の底面視における斜視図、A24がA21の正面視の断面図である。
図2のA21、A23に示すように、滑り止め部材10は、滑り止め面11、当接面12、側壁13、側壁凹部14、係止部20、位置決め凸部30を備える。滑り止め部材10は平面視略矩形であり、例えば、エラストマーからなる樹脂製である。
(滑り止め面11)
滑り止め面11は、図2のA22に示すように、本体部2に滑り止め部材10が嵌入された状態において、主平面Fよりも少し上に突出するように成形される。これにより、滑り止め面11は主平面Fに載置された荷物、或いは、上に積み重ねられたパレット1の水平方向における横ずれを抑制する。
(当接面12)
当接面12は、滑り止め部材10が本体部2に嵌入される状態において、主平面Fと対向する面である。また、滑り止め部材10が本体部2に嵌入されると本体部2に当接する面である。当接面12は、滑り止め部材10が本体部2に嵌入され、本体部2と当接面12とが当接すると、滑り止め部材10が嵌入方向(下方向)へ移動しないように下方向への動きを規制する。
(側壁13)
側壁13は、当接面12の各側辺からそれぞれ上方向に延びる壁である。側壁13は、後述する滑り止め収容部40の収容壁と対応するように設けられているため、滑り止め部材10が本体部2に嵌入されると、側壁13と収容壁とが当接、或いは近接し、主平面Fにおける滑り止め部材10の水平方向への移動を規制する。
(側壁凹部14)
側壁凹部14は、滑り止め部材10の側壁13の長手方向に設けられる。側壁凹部14は、長手方向における側壁13の中央領域を内側に窪ませて形成される。側壁凹部14は、滑り止め部材10が本体部2に嵌入されると、後述の滑り止め収容部40と側壁凹部14とにより導水孔Hを形成する。より詳細な説明は後述する。
(係止部20)
係止部20は、図2のA21、A23に示すように、当接面12における中央領域よりも外側に2つ設けられる。詳細には、係止部20は、後述する位置決め凸部30を挟んで互いに対向する位置に配置される。係止部20は、当接面12から滑り止め部材10が本体部2に嵌入される嵌入方向である下方向に向かって延設され、本体部2に滑り止め部材10が嵌入されると本体部2に滑り止め部材10を係止する。
係止部20は、滑り止め部材10の当接面12から下方向に延設される係止片21を備える。係止片21は、係止片21から横方向に突出する係止凸部22を有する。係止凸部22は、図2に示すとおり、係止片21を挟んで位置決め凸部30とは反対の方向(外側)へ突出するように設けられる。係止凸部22は、平面視における断面形状が突出方向に頂点を有する曲線(例えば円弧状)で形成され、下方向に向けて傾斜する傾斜面23を備える。なお、ここでは係止凸部22は、係止片21を挟んで位置決め凸部30とは反対の方向(外側)へ突出するように設けられると説明したが、係止凸部22が突出する方向はこれに限られるものではない。例えば、係止凸部22は、係止片21から位置決め凸部30(内側)に向かって突出する形状であってもよい。
また、係止部20は図2のA21、A23に示すように、補強リブ24を備える。補強リブ24は、係止部20において係止凸部22の突出する方向とは反対の方向に設けられ、係止片21に沿って当接面12から下方向へ延設される。これにより、補強リブ24は、係止片21の破損を抑制する。
(位置決め凸部30)
図2のA21に示すように、位置決め凸部30は、当接面12における中央領域から下方向に向かって係止部20の下方向の長さよりも長く延設される。より詳細には、図2のA24に示すように、係止部20における当接面12から係止部20の下端部までの長さであるT1よりも、位置決め凸部30における当接面12から位置決め凸部30の下端部までの長さであるT2の長さの方が長くなるように、位置決め凸部30が設けられている。
また、位置決め凸部30は、図2のA21、A23に示すように、第1位置決め凸部31、第2位置決め凸部32を備える。第1位置決め凸部31は、当接面12に沿った所定の方向である第1方向に延伸して設けられる。所定の方向である第1方向とは、例えば、図2のA21、A23に示す滑り止め部材10の短手方向である。
第2位置決め凸部32は、第1位置決め凸部31の中央位置から第1方向と直交する第2方向に延伸して設けられる。つまり、位置決め凸部30は、第1位置決め凸部31と第2位置決め凸部32とにより、底面視(図2のA23で示す側)において十字形状に形成されている。なお、ここでは第1方向を短手方向として説明しているが、短手方向が第2方向であってもよい。
このように、位置決め凸部30は、本体部2に当接する当接面12における中央領域から下方向に向かって延設されている。よって、位置決め凸部30が位置決め凹部60に嵌入されると、位置決め凸部30と位置決め凹部60との中央位置における嵌入角度の調整が可能となる。つまり、滑り止め部材10の横倒れの抑制が可能となる。また、中央位置のみ滑り止め部材10の平面視における回転方向の角度を調整するのみでよく、例えば、位置決め凸部30が中央領域ではなく、両端に設けられている構造に比べて、本体部2に対する滑り止め部材10の位置合わせが容易に行える。よって、滑り止め部材10の嵌入作業がスムースに行える。
<本体部2の詳細>
次に、本体部2が備える詳細な構造について、図3、図4を用いて説明する。図3において、A31が滑り止め部材10と本体部2における滑り止め収容部40とを示す部分拡大断面図、A32が図1の破線部QのA-A矢視における拡大断面図、A33が滑り止め収容部40を示す部分拡大図である。本体部2は、図3に示すように、滑り止め収容部40、被係止部50、位置決め凹部60、区画壁70を備える。
(滑り止め収容部40)
滑り止め収容部40は、図3に示すように4つの収容壁である第1収容壁410、第2収容壁411、第3収容壁412、第4収容壁413、底面414を備え、それぞれの収容壁と底面414とにより凹部形状が形成される。滑り止め収容部40は、平面視略矩形形状である。それぞれの収容壁は、滑り止め部材10の側壁13の外周面に沿って設けられる壁であり、底面414の各側辺から上方向に延びて形成される。滑り止め部材10が本体部2に嵌入、すなわち、滑り止め収容部40に嵌入されると、滑り止め部材10のそれぞれの側壁13とそれぞれの収容壁とは対応する壁どうしが当接、又は、近接する。
底面414は、図3のA31に示すように、滑り止め部材10の当接面12と対向する位置に設けられる。底面414は、滑り止め部材10が本体部2に嵌入されると、滑り止め部材10の当接面12と当接する。
(被係止部50)
被係止部50は、係止部20が嵌入される貫通孔である。被係止部50を貫通孔とすることで、本体部2を洗浄した時の洗浄液などがパレット1に残ることを抑制することができる。また、被係止部50に粉塵などの堆積物が溜まり難くなる。なお、ここでは貫通孔としているが、係止部20の係止凸部22が係止できる形状であれば、底部を有する窪みであってもよい。
被係止部50は、滑り止め部材10を本体部2に載置した状態、より詳細には、図3のA31に示すように、滑り止め部材10の係止部20が本体部2の被係止部50の真上にくる状態において、係止部20に対向する位置に設けられる。また、被係止部50は、図3のA33に示すように、後述の位置決め凹部60を間に挟んで互いに対応する位置にそれぞれ設けられる。
被係止部50は、平面視における断面形状が位置決め凹部60から被係止部50へ向かう方向に頂点を有する曲線(例えば円弧状)で形成され、図3に示すように、下方向に向けて傾斜する傾斜受部51を備える。
傾斜受部51は、図3のA31に示すように、滑り止め部材10の係止部20が本体部2の被係止部50の真上にくる状態において、係止部20の傾斜面23に対向する位置に設けられる。
なお、ここでは傾斜受部51は、位置決め凹部60から被係止部50へ向かう方向に頂点を有する曲線(例えば円弧状)で形成されると説明しているが、これに限られるものではない。例えば、傾斜受部51は、被係止部50における図3のA33に示す位置決め凹部60に近い側の面に設けられる構成としてもよい。つまり、傾斜受部51は、被係止部50から位置決め凹部60へ向かう方向に頂点を有する曲線(例えば円弧状)で形成されてもよい。この場合、滑り止め部材10の係止凸部22と傾斜面23とは、係止片21から位置決め凸部30の側(内側)に向かって突出する形状となる。
(位置決め凹部60)
位置決め凹部60は、図3に示すように、滑り止め収容部40において、互いに対向する位置に設けられた被係止部50の間である中央領域に設けられる。位置決め凹部60は、位置決め凸部30が嵌入される貫通孔である。位置決め凹部60を貫通孔とすることで、本体部2を洗浄した時の洗浄液などがパレット1に残ることを抑制することができる。また、位置決め凹部60に粉塵などの堆積物が溜まり難くなる。
なお、ここでは位置決め凸部30が嵌入される貫通孔と説明しているが、位置決め凹部60は貫通していなくてもよい。例えば、位置決め凹部60は、位置決め凸部30の当接面12から位置決め凸部30の下端部までの長さよりも長い凹形状の窪みにより構成されてもよい。位置決め凹部60は、図3に示すように、第1位置決め凹部61、第2位置決め凹部62を備える。
第1位置決め凹部61は、図3のA31に示すように、滑り止め部材10の位置決め凸部30が本体部2の位置決め凹部60の真上にくる状態において、位置決め凸部30に対向する位置に設けられる。第1位置決め凹部61は、第1方向である滑り止め部材10の短手方向、換言すると、滑り止め収容部40における短手方向(以下、単に短手方向という。)に延伸して、滑り止め収容部40の底面414に形成される。
第1位置決め凹部61は、短手方向において外側、すなわち、図3のA33で示す長手方向の第1収容壁410、第2収容壁411の側から中央位置(内側)に向かうにしたがって、第2方向である長手方向(以下、単に長手方向という。)における幅が広くなるように形成されている。
第2位置決め凹部62は、第1位置決め凹部61の中央位置から短手方向(第1方向)と直交する長手方向(第2方向)において、第2位置決め凸部32の凸形状に沿って、第1位置決め凹部61の一部を長手方向に窪ませるように形成される。
第2位置決め凹部62は、図3のA33に示すように、長手方向(第2方向)の長さT3が、第1位置決め凹部61の短手方向(第1方向)における長さT4よりも短くなるように形成される。なお、ここでは第1方向を短手方向として説明しているが、短手方向が第2方向であってもよい。
第1位置決め凹部61と第2位置決め凹部62とを備えることにより、第1位置決め凸部31を第1位置決め凹部61に対して嵌入させる際に、第1位置決め凹部61の中央位置において、第2位置決め凸部32が第2位置決め凹部62に位置決めされる。すなわち、滑り止め部材10の本体部2への嵌入時において、係止部20と被係止部50との位置を容易に合わせることができ、滑り止め部材10を安定した姿勢で本体部2に嵌入させることができる。よって、滑り止め部材10が嵌入される孔の破損抑制を実現することができる。
また、滑り止め部材10を本体部2に嵌入させる作業において、第2位置決め凸部32を第1位置決め凹部61に沿わせながら第1位置決め凹部61の中央位置へ案内し易くなる。よって、滑り止め部材10の本体部2への位置決めがし易くなる。
(区画壁70)
図3に示すように、位置決め凹部60を挟んで互いに対向する位置に設けられた被係止部50と位置決め凹部60との間には、被係止部50と位置決め凹部60とを区画する区画壁70が設けられている。これにより、滑り止め収容部40の中央領域、すなわち、位置決め凹部60の近傍は区画壁70が架設された状態とすることができる。よって、例えば、被係止部50と位置決め凹部60とが連通している孔に比べて孔の強度を増すことができる。
なお、上記の本体部2の構成においては、滑り止め収容部40が本体部2に設けられている構成について説明をしたが、これに限られるものではない。例えば、本体部2に滑り止め収容部40を設けず、本体部2の主平面F上に被係止部50、位置決め凹部60、区画壁70が設けられる構成であってもよい。
<滑り止め部材10の滑り止め収容部40への嵌入>
次に、図4~図7を用いて、滑り止め部材10の滑り止め収容部40への嵌入について説明する。図4は、A41が滑り止め部材10を真上から嵌入する前の状態を示す図、A42が滑り止め部材10を滑り止め収容部40へ載置した状態(仮嵌入状態)を示す図、A43が滑り止め部材10が滑り止め収容部40へ嵌入された状態を示す図、A44がA43の底面視の図である。図5は、A51が図4のA41に対応する正面視の断面図、A52が図4のA42に対応する正面視の断面図、A53が図4のA43に対応する正面視の断面図である。図6は、A61が滑り止め部材10を滑り止め収容部40へ載置した状態(仮嵌入状態)を示す斜視図であり、A62がA61の正面視の断面図である。図7は、A71が滑り止め部材10の傾斜載置状態を示す斜視図、A72がA71の側面視の断面図である。
図4に示すように、滑り止め部材10は、滑り止め収容部40の真上から下方向に向かって嵌入される。詳細には、図4のA41→A42→A43の順に滑り止め部材10が滑り止め収容部40へ嵌入されていく。
最初に係止部20よりも長さの長い位置決め凸部30が第1位置決め凹部61に沿って案内される。位置決め凸部30が位置決め凹部60に沿って案内されると、第1位置決め凹部61の中央位置において、第2位置決め凸部32と第2位置決め凹部62とが当接することにより、滑り止め部材10の嵌入位置が決まる。滑り止め部材10の嵌入位置が決まると、位置決め凹部60に位置決め凸部30が嵌入される。
次に、位置決め凸部30が嵌入されると、係止部20の傾斜面23が被係止部50の傾斜受部51に沿って下方向に案内される。傾斜面23が被係止部50の傾斜受部51に沿って下方向に案内されると、傾斜面23が傾斜受部51を下方向に滑り抜け、図4のA43で示す状態まで滑り止め部材10が嵌入されると、係止部20は被係止部50に係止される。
なお、滑り止め部材10の滑り止め収容部40への嵌入が完了すると、図4のA44に示すように、滑り止め部材10と滑り止め収容部40との間に導水孔Hが形成される。詳細には、導水孔Hは、滑り止め部材10の側壁凹部14と位置決め凹部60の端部の領域により形成される。このように導水孔Hを形成することにより、本体部2を水や洗浄液などで洗浄した時の排水性能を向上させることができる。また、本体部2を洗浄した時の洗浄液などがパレット1に残ることを抑制することができる。また、滑り止め部材10と本体部2との間に蓄積される粉塵などの堆積物も洗い流し易くなる。
(仮嵌入状態)
滑り止め部材10と本体部2とは、滑り止め部材10が本体部2へ嵌入される一連の流れの中で、滑り止め部材10の本体部2に対する姿勢を安定させるための仮嵌入状態をつくる。仮嵌入状態とは、図5のA51で示すように、滑り止め部材10が本体部2から離れている状態が嵌入前の状態であるのに対し、図5のA52で示すように、滑り止め部材10の全ての係止凸部22あるいは傾斜面23と傾斜受部51とが接している状態をいう。
また、仮嵌入状態は、全ての係止部20の係止凸部22あるいは傾斜面23と傾斜受部51とが接している状態であるため、図6のA61に示すように、滑り止め部材10が傾斜する状態も含まれる。詳細には、図6のA62に示すように、全ての係止凸部22あるいは傾斜面23と傾斜受部51とが接している状態を含む。つまり、図6のA62を正面として右側の係止部20の方が、左側の係止部20よりも下方向に嵌入されており、滑り止め部材10の全体が右斜めに傾いている状態を含む。なお、滑り止め部材10の傾きは右斜めに傾いている状態のみではなく、左斜めに傾いている状態であってもよい。
このように、滑り止め部材10が右斜め或いは左斜めの何れかに傾斜するような仮嵌入状態であっても、傾斜面23と傾斜受部51とが当接し、滑り止め部材10の姿勢を安定させる仮嵌入状態をつくることができる。滑り止め部材10の仮嵌入状態をつくることで、滑り止め部材10の横倒れを抑制することができる。
また、係止凸部22が突出方向に頂点を有する曲線に形成されることにより、図4のA44に示すように、係止凸部22と被係止部50との係り量を増加させることができるため、滑り止め部材10の本体部2への取付強度を向上させることができる。
なお、ここでは係止部20は傾斜面23を備え、被係止部50は傾斜受部51を備える構成にて説明しているが、滑り止め部材10と本体部2とは、その何れか一方のみを備える構成であってもよい。すなわち、傾斜面23のみ備える構成であってもよいし、傾斜受部51のみ備える構成であってもよい。
(傾斜載置状態)
次に図7を用いて傾斜載置状態について説明する。傾斜載置状態とは、図7のA71で示すように、滑り止め部材10が滑り止め収容部40の収容壁に引っ掛かり、滑り止め部材10が仮嵌入状態の姿勢にならない状態をいう。換言すると、滑り止め部材10の全ての係止凸部22と傾斜受部51とが接しておらず、また、第2位置決め凸部32は、第2位置決め凹部62に嵌入されていない状態をいう。
より詳細には、傾斜載置状態とは、図7のA72に示すように、滑り止め部材10の側壁13が、収容壁の一方である第1収容壁410の上端部に位置する第1収容壁上端部410aに当接し、位置決め凸部30の下端部の面30aが、第1収容壁410に対向する第2収容壁411の上端部に位置する第2収容壁上端部411aに当接している状態において、滑り止め部材10の当接面12と滑り止め収容部40の底面414との間の角度Mが30°以上となる状態をいう。
また、滑り止め部材10が傾斜載置状態となるよう、滑り止め収容部40の形状は滑り止め部材10の形状に対応するように成形される。つまり、滑り止め部材10が滑り止め収容部40に対して傾斜載置状態となると、滑り止め部材10の側壁13が、第1収容壁上端部410aに当接し、位置決め凸部30の下端部の面30aが、第2収容壁上端部411aに当接するように滑り止め収容部40は成形される。
このように、滑り止め部材10と滑り止め収容部40とをそれぞれ成形することにより、滑り止め部材10が傾斜載置状態になると、位置決め凸部30が位置決め凹部60に嵌入できず、滑り止め部材10は本体部2に対して安定した姿勢をとることができない。そして、滑り止め部材10が傾斜載置状態である場合、上記のように角度Mが30°以上となるので、外観上において傾斜載置状態であることが容易に確認できる。よって、滑り止め部材10を滑り止め収容部40へ問題なく嵌入できるか否かの判別が容易となり、滑り止め部材10が嵌入される孔の破損抑制を実現することができる。なお、傾斜載置状態である場合の角度Mが45°以上となるような構造であれば、外観上において傾斜載置状態であることをより容易に確認できる。
なお、図7のA72に示すように、滑り止め部材10は、傾斜載置状態において、第1収容壁410と接する側壁13の上端部辺13aを含む直線L(図7のA73参照)と、位置決め凸部30の下端部の面30aにおける、側壁13の上端部辺13aから最も遠い辺である凸部下端部辺31aとの間の距離T5が、第1収容壁410の上端部である第1収容壁上端部410aと、第1収容壁410に対向する第2収容壁411の上端部である第2収容壁上端部411aとの間の距離T6よりも長くなるよう成形されてもよい。
このように滑り止め部材10が成形されることにより、滑り止め部材10の傾斜載置状態における、側壁13と第1収容壁上端部410aとの当接、および、位置決め凸部30の下端部の面30aと第2収容壁上端部411aとの当接をさせ易くなる。
なお、本実施形態においては、凸部下端部辺31aは、位置決め凸部30の下端部の面30aの外周を形成する辺のうち、側壁13の上端部辺13aから最も遠い辺としているが、これに限られるものではない。例えば、位置決め凸部30が滑り止め部材10の嵌入方向(下方向)に向かうにしたがって、位置決め凸部30の幅を狭くするテーパー形状で構成されている場合、凸部下端部辺31aは、テーパー形状で構成される位置決め凸部30の下端部の面30aにおける側壁13の上端部辺13aから最も遠い辺であればよい。
また、上端部辺13aと凸部下端部辺31aとの間の距離が第1収容壁上端部410aと、第2収容壁上端部411aとの間の距離T6よりも長くなるような凸部下端部辺31aが、位置決め凸部30の下端部の面30aにおいて、複数設けられる構成であってもよい。この場合、滑り止め部材10は、複数の凸部下端部辺31aの何れかが第2収容壁上端部411aよりも上に配置された傾斜載置状態となる。
以上の実施形態の説明においては、本発明に係る運搬具として樹脂製のパレット1を一例に挙げて説明をしたが、運搬具には荷物を運搬するための台車、ラップ等をロール状にして、そのロール状のラップ芯を運搬するためのロール搬送具などが含まれてもよい。すなわち、滑り止め部材10が嵌入できる構造を備えていれば本発明を適用することができる。
〔変形例〕
以上、本発明の実施の形態を詳細に説明してきたが、前述までの説明はあらゆる点において本発明の例示に過ぎない。本発明の範囲を逸脱することなく種々の改良や変形を行うことができることは言うまでもない。例えば、以下のような変更が可能である。なお、以下では、上記実施形態と同様の構成要素に関しては同様の符号を用い、上記実施形態と同様の点については、適宜説明を省略する。
例えば、上記実施形態では、滑り止め部材10は同一の材料により一体成型されている。しかしながら、滑り止め部材10は、このような例に限定されなくてもよく、実施の形態に応じて適宜選択されてよい。
図8は、変形例に係る滑り止め部材100を示す図であり、A81が変形例に係る滑り止め部材100の分解図、A82が変形例に係る滑り止め部材100の長手方向における断面図である。
図8に示すように、滑り止め部材100は、本体部2と同じ素材であるポリオレフィン樹脂(第1材料)により成形される基部80を備える。また、滑り止め部材100は、基部80の上面に設けられ、第1材料より柔軟性が高いスチレンブタジエンゴム(SBR)、熱可塑性エラストマー等(第2材料)により成形される滑り止め層81を備える。
滑り止め部材100を基部80と滑り止め層81とに分けて成形する場合、例えば、基部80を射出成形により成形したのち、成形後の基部80を金型に配置する。そして、その上から滑り止め層81を射出成形することにより、基部80と滑り止め層81とを備える滑り止め部材100を成形する。
上記の構成によれば、滑り止め部材100は、基部80と基部80よりも柔軟性が高い滑り止め層81とを備えるので、基部80よりも柔軟性が高い滑り止め層81が基部80の上側に形成されるため、滑り止め効果を発揮し易くなる。また、滑り止め部材10の全体を軟質樹脂等で成形した場合に比べて、硬化や経年劣化が少ない滑り止め部材100とすることができる。
また、基部80と滑り止め層81とを備える滑り止め部材100の場合、図8のA81に示すとおり、基部80と滑り止め層81とを接着する接着面90を有する。また、接着面90のうち、係止部20と位置決め凸部30との間の領域には、少なくとも一部が他の接着面90より当接面12に向けて窪んだ接着面91を備える構成であってもよい。図8のA81においては、他の接着面90より当接面12に向けて窪んだ接着面91は4つ設けられている。しかしながら、これは一例に過ぎずその個数は1つであってもよいし、5つ以上であってもよい。
上記の構成によれば、基部80と滑り止め層81との間には接着面90と、接着面90のうち、係止部20と位置決め凸部30との間の領域には他の接着面90より当接面12に向けて窪んだ接着面91とを備える。
これにより、窪んだ接着面91は、他の接着面90に比べて、基部80に対する滑り止め層81の割合が高くなっている。すなわち、窪んだ接着面91を有する領域は他の接着面90よりも変形し易くなる。よって、滑り止め部材100を、必要な個所の剛性を確保しつつ、係止部20が被係止部50へ嵌入される際の変形を容易にする構造とすることができる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
1 パレット
2 本体部
10、100 滑り止め部材
12 当接面
13 側壁
13a 上端部辺
14 側壁凹部
20 係止部
21 係止片
22 係止凸部
23 傾斜面
30 位置決め凸部
30a 面
31 第1位置決め凸部
32 第2位置決め凸部
31a 凸部下端部辺
40 収容部
50 被係止部
51 傾斜受部
60 位置決め凹部
61 第1位置決め凹部
62 第2位置決め凹部
70 区画壁
80 基部
90 接着面
91 窪んだ接着面
410 第1収容壁
411 第2収容壁
412 第3収容壁
413 第4収容壁
410a 第1収容壁上端部
411a 第2収容壁上端部
414 底面

Claims (7)

  1. 滑り止め部材と前記滑り止め部材が嵌入される本体部とを備える運搬具であって、
    前記滑り止め部材は、
    前記滑り止め部材が前記本体部に嵌入されると前記本体部に当接する当接面を有し、前記当接面における中央領域よりも外側、且つ前記当接面から前記滑り止め部材が前記本体部に嵌入される嵌入方向である下方向に向かって延設され、前記本体部に前記滑り止め部材が嵌入されると前記本体部に前記滑り止め部材を係止する係止部と、
    前記当接面における中央領域から前記下方向に向かって前記係止部の前記下方向の長さよりも長く延設される位置決め凸部と、を備え、
    前記本体部は、
    前記係止部が嵌入されて該係止部を係止する被係止部と、前記位置決め凸部が嵌入される位置決め凹部と、前記被係止部と前記位置決め凹部との間に前記被係止部と前記位置決め凹部とを区画する区画壁を備える、ことを特徴とする運搬具。
  2. 前記位置決め凸部は、
    前記当接面に沿った所定の方向である第1方向に延伸して設けられる第1位置決め凸部と、
    前記第1位置決め凸部の中央位置から前記第1方向と直交する第2方向に延伸して設けられる第2位置決め凸部と、
    を備え、
    前記位置決め凹部は、
    前記本体部における前記当接面に対向する位置において、前記第1方向に延伸して設けられる第1位置決め凹部と、
    前記第1位置決め凹部の中央位置から前記第1方向と直交する前記第2方向において前記第2位置決め凸部の形状に沿って形成される第2位置決め凹部と、を備えることを特徴とする請求項1に記載の運搬具。
  3. 前記第1位置決め凹部は、前記第1方向において外側から中央位置に向かうにしたがって前記第2方向における幅が広くなるように形成され、前記第2位置決め凹部の前記第2方向における長さは、前記第1位置決め凹部の前記第1方向における長さよりも短い、ことを特徴とする請求項2に記載の運搬具。
  4. 前記係止部は、前記滑り止め部材の前記当接面から前記下方向に延設される係止片を備え、
    前記係止片は、前記係止片から横方向に突出する係止凸部を有し、前記係止凸部は、平面視における断面形状が突出方向に頂点を有する曲線で形成され、前記下方向に向けて傾斜する傾斜面を備える、ことを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の運搬具。
  5. 前記係止部は、前記位置決め凸部を挟んで互いに対向する位置に配置され、前記被係止部は、前記滑り止め部材を前記本体部に載置した状態において、前記係止部に対向する位置に、平面視における断面形状が前記位置決め凹部から前記被係止部へ向かう方向に頂点を有する曲線で形成され、前記下方向に向けて傾斜する傾斜受部を備える、ことを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載の運搬具。
  6. 前記滑り止め部材は、
    前記当接面の側辺から上方向に延びる側壁を備え、
    前記本体部は、
    前記側壁の外周面に沿って設けられる収容壁と、前記当接面と対向する位置に設けられる底面とにより形成される凹部形状の滑り止め収容部を備え、
    前記滑り止め部材の前記側壁が、前記収容壁の一方である第1収容壁の上端部に位置する第1収容壁上端部に当接し、前記位置決め凸部の下端部の面が、前記第1収容壁に対向する第2収容壁の上端部に位置する第2収容壁上端部に当接した傾斜載置状態となることが可能なように、前記滑り止め部材および前記滑り止め収容部の形状が設定されているとともに、
    前記傾斜載置状態となった場合に、前記当接面と前記底面との間の角度が30°以上となる、ことを特徴とする請求項1から5の何れか一項に記載の運搬具。
  7. 前記滑り止め部材は、第1材料により成形される基部と、前記基部の上面に設けられ、前記第1材料より柔軟性が高い第2材料により成形される滑り止め層と、を備え、
    前記基部と前記滑り止め層との間には、前記基部と前記滑り止め層とを接着する接着面を有するとともに、前記接着面のうち、前記係止部と前記位置決め凸部との間の領域には、少なくとも一部が他の接着面より前記当接面に向けて窪んだ接着面を備える、ことを特徴とする請求項1から6の何れか一項に記載の運搬具。
JP2020192636A 2020-11-19 2020-11-19 運搬具 Active JP7426716B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020192636A JP7426716B2 (ja) 2020-11-19 2020-11-19 運搬具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020192636A JP7426716B2 (ja) 2020-11-19 2020-11-19 運搬具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2022081225A true JP2022081225A (ja) 2022-05-31
JP7426716B2 JP7426716B2 (ja) 2024-02-02

Family

ID=81796416

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020192636A Active JP7426716B2 (ja) 2020-11-19 2020-11-19 運搬具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7426716B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022103327A (ja) * 2021-02-18 2022-07-07 株式会社三洋物産 遊技機
JP2022103324A (ja) * 2018-11-22 2022-07-07 株式会社三洋物産 遊技機
JP2022103326A (ja) * 2018-11-22 2022-07-07 株式会社三洋物産 遊技機

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3897927B2 (ja) 1999-02-10 2007-03-28 三甲株式会社 パレット用滑り止め部材
JP5940777B2 (ja) 2011-08-08 2016-06-29 三甲株式会社 支持具
JP6347691B2 (ja) 2014-07-29 2018-06-27 三甲株式会社 滑止ピース取付構造
JP6475533B2 (ja) 2015-03-26 2019-02-27 日本トムソン株式会社 直動案内ユニット

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022103324A (ja) * 2018-11-22 2022-07-07 株式会社三洋物産 遊技機
JP2022103326A (ja) * 2018-11-22 2022-07-07 株式会社三洋物産 遊技機
JP2022103327A (ja) * 2021-02-18 2022-07-07 株式会社三洋物産 遊技機

Also Published As

Publication number Publication date
JP7426716B2 (ja) 2024-02-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2022081225A (ja) 運搬具
US6805061B2 (en) Two-piece pallet
US20140137775A1 (en) Plastic pallet
US6976436B1 (en) Synthetic resin pallet
US20060113303A1 (en) Article storage case
US9586720B2 (en) Pallet structure
EP3323749A1 (en) A pallet for carrying goods
JP2010241444A (ja) 合成樹脂製パレット
JP2010260625A (ja) 箱体及びその段積み構造
JP6040586B2 (ja) パレット
KR102645998B1 (ko) 커스터마이즈 가능한 내부 구조를 갖는 팰릿
JP6870840B2 (ja) パレット
JP2008308200A (ja) プラスチック製コンテナーの蓋
KR100714398B1 (ko) 조립식 플라스틱 팔레트
JP5115177B2 (ja) 合成樹脂製パレット
CN216186803U (zh) 周转筐固定结构以及周转筐组件
JP4216368B2 (ja) 合成樹脂製パレット
JP7423045B2 (ja) パレット
JP6113650B2 (ja) パレット
JP3505079B2 (ja) 運搬用パレット
JP5563797B2 (ja) 合成樹脂製パレット
JP7073294B2 (ja) 合成樹脂製パレット
JP7052990B2 (ja) パレット
JP4338791B2 (ja) 合成樹脂製パレット
JPH10316138A (ja) 運搬用容器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230524

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20231214

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20240109

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20240116

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7426716

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150