JP2022072966A - 取付孔を有する樹脂部品、それを備えた組立部品および鞍乗型車両 - Google Patents

取付孔を有する樹脂部品、それを備えた組立部品および鞍乗型車両 Download PDF

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Abstract

【課題】取付孔にカラーを圧入したときにカスが発生せず、取付孔またはカラーに寸法誤差があった場合でも人の力でカラーを圧入することができ、カラーが脱落しにくい樹脂部品を提供すること。【解決手段】樹脂部品の取付孔30には、複数の締結部31および梁部32が備えられている。締結部31は、取付孔30の周方向に延びると共に取付孔30の内周部30aから径方向の内方に向かって延びている。梁部32は、取付孔30の内周部30aに連続する根元部32aと、根元部32aよりも径方向の内方に位置する先端部32bとを有しており、撓み変形可能に構成されている。梁部32は取付孔30の径方向から傾斜した方向に延びている。梁部32の先端部32bは、締結部31よりも径方向の内方に位置している。【選択図】図4

Description

本発明は、ボルト等の締結具が挿入される取付孔を有する樹脂部品、それを備えた組立部品、および、それを備えた鞍乗型車両に関する。
例えば自動二輪車のフロントフェンダまたはサイドカバーなどのように、ボルト等によって取り付けられる樹脂部品が知られている。このような樹脂部品には、ボルト等が挿入される取付孔が形成されている。
取付孔の補強のため、金属等からなるカラーが取付孔に圧入される場合がある。この場合、ボルト等はカラーに挿入される。すなわち、ボルト等はカラーを介して取付孔に挿入される。
予め取付孔にカラーを圧入しておき、カラーが圧入されたまま樹脂部品の運搬を行うことができれば、樹脂部品の取付時にはボルト等を締結するだけで済む。そのため、樹脂部品の取付作業が容易となる。しかし、予め取付孔にカラーを圧入しておく場合、樹脂部品の運搬時または取付時に、取付孔からカラーが脱落しないようにする必要がある。
従来から、カラーの脱落を防止するため、取付孔の内周縁部に複数の突起を設けることが行われている。例えば、特許文献1の図9に、そのような突起が開示されている。取付孔に複数の突起が設けられた樹脂部品では、カラーを圧入するときに突起の先端部が削れることにより、カラーは突起に密着する。これにより、カラーは取付孔に保持される。
特開2015-218800号公報
ところが、突起の先端部が削れると、カスが発生する。カスが発生すると、ボルト締結時にカスがボルトに付着しないよう、予めカスを除去する処理が別途必要となる。
また、取付孔またはカラーに寸法誤差が生じる場合がある。取付孔の内径が設計値よりも小さい場合、人の力ではカラーを圧入できないことがある。その場合には、ハンドプレスなどの工具を用いてカラーを圧入する必要がある。取付孔の内径が設計値よりも大きい場合、取付孔の内部にカラーを十分に保持できない場合がある。その場合には、カラーの脱落を防止するため、マスキングテープ等によりカラーを保持する処理が別途必要となる。
本発明の目的は、カラー圧入時にカスが発生せず、また、取付孔またはカラーに寸法誤差があった場合でも人の力でカラーを圧入することができ、カラーが脱落しにくい樹脂部品を提供することである。
ここに開示される取付孔を有する樹脂部品は、カラーが圧入される取付孔を有する樹脂部品である。前記樹脂部品は、複数の締結部と複数の梁部とを備えている。前記締結部は、前記取付孔の周方向に延びると共に前記取付孔の内周部から径方向の内方に向かって延びている。前記複数の締結部は、前記取付孔の周方向に並んでいる。前記梁部は、前記取付孔の内周部に連続する根元部と、前記根元部よりも径方向の内方に位置する先端部とを有している。前記梁部は撓み変形可能に構成されている。前記梁部は、前記取付孔の径方向から傾斜した方向に延びている。前記梁部の先端部は、前記締結部よりも径方向の内方に位置している。
上記樹脂部品によれば、取付孔にカラーを圧入するときに梁部が撓むので、取付孔はカラーによって削られない。カスが発生しないので、カスを除去する処理は不要である。また、上記樹脂部品によれば、カラーは、梁部が撓むことにより、梁部の弾性力によって取付孔に保持される。取付孔またはカラーに寸法誤差があっても、梁部の弾性力はあまり変わらない。そのため、取付孔またはカラーに寸法誤差があった場合でも、人の力でカラーを圧入することができ、また、カラーの脱落を防止することができる。
好ましい一態様によれば、前記取付孔の中心線に沿った方向から見て、前記梁部の横幅は前記締結部の横幅よりも小さい。
上記態様によれば、好適な締結部および梁部が設けられた取付孔を得ることができる。
好ましい一態様によれば、前記取付孔の中心線に沿った方向から見て、前記梁部の周方向の寸法は前記締結部の周方向の寸法よりも小さい。
上記態様によれば、好適な締結部および梁部が設けられた取付孔を得ることができる。
好ましい一態様によれば、前記梁部の個数と前記締結部の個数とは等しい。前記各梁部は、周方向に隣り合う2つの締結部の間に配置されている。
上記態様によれば、取付孔にカラーをバランス良く安定して保持することができる。
前記梁部の個数は特に限定されないが、例えば3つであってもよい。
本発明の好ましい一態様によれば、前記取付孔の中心線に沿った方向から見て、前記梁部の先端部は湾曲した外縁を有している。
上記態様によれば、梁部が撓むときに梁部の先端部がカラーに引っ掛かりにくい。よって、取付孔にカラーを円滑に圧入することができる。
前記取付孔の中心線に沿った方向から見て、前記締結部の先端部は円弧状の周縁を有していてもよい。
本発明の好ましい一態様によれば、前記取付孔の径方向に対する前記梁部の傾斜角度は30度以上である。
上記態様によれば、梁部の長さが十分に確保される。カラーを圧入するときに梁部を良好に撓ませることができる。
ここに開示される組立部品は、前記樹脂部品と、前記取付孔に圧入されたカラーと、を備えている。前記カラーは、外周面を有する円筒部と、前記円筒部から径方向の外方に延びる円板部と、を有している。前記円板部の外径は、前記取付孔の中心線と前記締結部との間の距離の2倍よりも大きい。前記円筒部の外径は、前記梁部が撓み変形していないときの前記取付孔の中心線と前記梁部の先端部との間の距離の2倍よりも大きい。前記円板部は、前記締結部に対して前記取付孔の中心線の方向に対向している。前記円筒部の外周面は、前記梁部と接触している。前記円筒部は、前記梁部の撓み変形により生じる弾性力によって前記梁部に保持されている。
ここに開示される他の組立部品は、前記樹脂部品と、前記取付孔に圧入されたカラーと、を備えている。前記カラーは、外周面を有する円筒部を有している。前記円筒部の外径は、前記梁部が撓み変形していないときの前記取付孔の中心線と前記梁部の先端部との間の距離の2倍よりも大きい。前記円筒部の外周面は、前記梁部と接触している。前記円筒部は、前記梁部の撓み変形により生じる弾性力によって前記梁部に保持されている。
ここに開示される鞍乗型車両は、フロントフェンダおよびサイドカバーを備えている。前記フロントフェンダおよび/または前記サイドカバーは、前記組立部品により構成されている。
本発明によれば、カラー圧入時にカスが発生せず、また、取付孔またはカラーに寸法誤差があった場合でも人の力でカラーを圧入することができ、カラーが脱落しにくい樹脂部品を提供することができる。
実施形態に係る自動二輪車の左側面図である。 フロントフェンダの左側面図である。 フロントフェンダの背面図である。 取付孔の正面図である。 取付孔の斜視図である。 カラーの正面図である。 カラーの側面図である。 カラーが圧入された取付孔の正面図である。 フロントフェンダおよびフロントフォークの取付部の断面図である。 サイドカバーの左側面図である。 他の実施形態に係るカラーの側面図である。
以下、図面を参照しながら、実施形態について説明する。図1に示すように、本実施形態に係る樹脂部品は、自動二輪車1に備えられたフロントフェンダ2である。
自動二輪車1は鞍乗型車両の一例である。自動二輪車1は、ヘッドパイプ3およびメインフレーム4を有する車体フレーム5と、前輪6と、後輪7と、後輪7を駆動するユニットスイング式のパワーユニット8と、乗員が座るシート9とを備えている。図示は省略するが、パワーユニット8の内部には、内燃機関および変速機が設けられている。ヘッドパイプ3にはステアリング軸10が挿入されている。ステアリング軸10の上部にはハンドルバー11が固定されている。ステアリング軸10の下部には、フロントフォーク12が固定されている。
以下の説明では特に断らない限り、前、後、左、右、上、下とは、乗員が乗車せずかつ荷物が載せられていない自動二輪車1が水平面上に直立した状態で停止している場合に、シート2に着座した仮想的な乗員から見た前、後、左、右、上、下をそれぞれ意味するものとする。図中のF、Re、L、R、U、Dは、それぞれ前、後、左、右、上、下を表す。
フロントフェンダ2はフロントフォーク12に取り付けられており、フロントフォーク12に支持されている。図2はフロンフェンダ2の左側面図である。図3はフロントフェンダ2の背面図である。フロントフェンダ2は樹脂部品の一例である。ここでは、フロントフェンダ2の材料はポリプロピレン樹脂である。ただし、樹脂部品の材料はポリプロピレン樹脂に限らず、ABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン)樹脂などの他の樹脂であってもよい。
フロントフェンダ2は、前輪6の上方および後方に位置する横壁20と、前輪6の左方に位置する左壁21と、前輪6の右方に位置する右壁22とを有している。フロントフォーク12はブラケット12a(図1では図示せず。図9参照)を有している。左壁21および右壁22は、ボルト50によりフロントフォーク12のブラケット12aに固定されている。
左壁21および右壁22は、ボルト50が挿通される取付孔30を有している。次に、取付孔30の詳細について説明する。
図4は、取付孔30を取付孔30の中心線30cに沿った方向から見た図である。図4は、取付孔30を自動二輪車1の左方から見た図であるが、ここでは正面図と言うこととする。図5は、取付孔30の斜視図であり、取付孔30を中心線30cから傾いた方向から見た図である。取付孔30には、複数の締結部31と複数の梁部32とが設けられている。締結部31および梁部32の個数は特に限定されないが、ここでは、3つの締結部31および3つの梁部32が設けられている。締結部31の個数と梁部32の個数とは等しい。締結部31は取付孔30の周方向A1に並んでいる。梁部32は取付孔30の周方向A1に並んでいる。締結部31および梁部32は、周方向A1に交互に配置されている。各梁部32は、周方向A1に隣り合う2つの締結部31の間に配置されている。
締結部31は、周方向A1に延びると共に、取付孔30の内周部30aから径方向の内方A2に向かって延びている。図4に示すように、締結部31の先端部は、中心線30cに沿った方向から見て円弧状の周縁31aを有している。ここでは、周縁31aは、中心線30cを中心とする円弧状に形成されている。
梁部32は、取付孔30の内周部30aに連続する根元部32aと、根元部32aよりも径方向の内方に位置する先端部32bとを有している。先端部32bには丸みが設けられている。中心線30cに沿った方向から見て、先端部32bは湾曲した外縁32bcを有している。梁部32は、取付孔30の径方向から傾斜した方向に延びている。取付孔30の径方向に対する梁部32の傾斜角度θは特に限定されないが、例えば30度以上である。梁部32は、先端部32bが径方向の外方に向かうように撓み変形可能に構成されている(矢印A3参照)。
梁部32の先端部32bは、締結部31よりも径方向の内方に位置している。梁部32の先端部32bと中心線30cとの距離r32は、締結部31と中心線30cとの距離r31よりも小さい。r32<r31である。
中心線30cに沿った方向から見て、梁部32の横幅W32は、締結部31の横幅W31よりも小さい。W32<W31である。なお、梁部32の横幅が一定で無い場合、梁部32の横幅W32とは、梁部32の横幅の平均値を意味するものとする。締結部31の横幅が一定でない場合、締結部31の横幅W31とは、締結部31の横幅の平均値を意味するものとする。
中心線30cに沿った方向から見て、梁部32の周方向の寸法L32は、締結部31の周方向の寸法L31よりも小さい。L32<L31である。中心線30cと梁部32の周方向の一端とを結ぶ線321と、中心線30cと梁部32の周方向の他端とを結ぶ線322とのなす角をα32とする。中心線30cと締結部31の周方向の一端とを結ぶ線311と、中心線30cと締結部31の周方向の他端とを結ぶ線312とのなす角をα31とする。α32はα31よりも小さい。α32<α31である。
図5に示すように、梁部32の厚み32tと締結部31の厚み31tとは等しい。すなわち、梁部32の中心線30cの方向の寸法32tと、締結部31の中心線30cの方向の寸法31tとは等しい。ただし、限定されない。梁部32の厚み32tは締結部31の厚み31tよりも大きくてもよく、小さくてもよい。
以上が取付孔30の構成である。前述の通り取付孔30にはボルト50が挿通されるが、ボルト50は取付孔30に直接挿入されない。ボルト50と取付孔30との間には、カラー40が介在する。次に、カラー40について説明する。
図6はカラー40の正面図である。図7はカラー40の側面図である。図6および図7に示すように、カラー40は、外周面41sを有する円筒部41と、円筒部41から径方向の外方に延びる円板部42とを有している。カラー40は、ステンレス等の金属からなっている。ただし、カラー40の材料は特に限定されない。
カラー40は、取付孔30の中心線30cに沿って取付孔30に挿入される。カラー40は、取付孔30に挿入されるときに、円筒部41が締結部31の径方向の内方に挿入され、かつ、円筒部41が梁部32を径方向の外方に押すように構成されている。また、カラー40は、取付孔30に挿入されるときに、円板部42が締結部31に対向するように構成されている。
詳しくは、円筒部41の外径d41は、梁部32が弾性変形していないときの取付孔30の中心線30cと梁部32の先端部32bとの間の距離r32(図4参照)の2倍よりも大きい。d41>2×r32である。そのため、カラー40を取付孔30に挿入するときに、カラー40の外周面41sは梁部32と接触し、梁部32はカラー40から径方向外向きの力を受ける。この力を受けて、梁部32は撓み変形する。撓み変形により、梁部32には径方向内向きの弾性力が発生する。カラー40は、梁部32から上記弾性力を受けることにより、取付孔30に保持される。このようにして、カラー40は取付孔30に圧入される。
円板部42の外径d42は、取付孔30の中心線30cと締結部31との間の距離r31の2倍よりも大きい。d42>2×r31である。そのため、カラー40を取付孔30に挿入すると、やがて円板部42は締結部31に接触し、それ以上の挿入が規制される。これにより、カラー40の位置決めがなされる。円板部42は、締結部31に対して取付孔30の中心線30cの方向に対向する。
カラー40は取付孔30に保持されるので、取付孔30にカラー40を圧入したまま、フロントフェンダ2を運搬することができる。予め取付孔30にカラー40を圧入した後、カラー40と共にフロントフェンダ2を組立現場に運搬することができる。フロントフェンダ2およびカラー40は、一つの組立部品として運搬することができる。自動二輪車1の組立の際には、図9に示すように、フロントフェンダ2の取付孔30とフロントフォーク12のブラケット12aの取付孔12hとの位置を合わせた後、カラー40および取付孔12hにボルト50を挿入する。そして、ボルト50をナット52に締め付けることにより、フロントフェンダ2をフロントフォーク12のブラケット12aに取り付けることができる。このように本実施形態に係るフロントフェンダ2によれば、取付孔30にカラー40を圧入したまま運搬することができ、組立の際には、カラー40を圧入する作業は不要であり、ボルト50を締結するだけで済む。
以上のように、本実施形態に係るフロントフェンダ2によれば、締結部31および梁部32が設けられた取付孔30を有している。カラー40を圧入するときに、梁部32は撓むので、取付孔30はカラー40によって削られない。カラー40を圧入するときに、取付孔30からカスは発生しない。したがって、カスを除去する処理は不要である。
カラー40は、梁部32が撓むことによって取付孔30に保持される。カラー40は、梁部32の弾性力によって保持される。ここで、取付孔30およびカラー40に寸法誤差があっても、梁部32の弾性力はあまり変わらない。取付孔30およびカラー40に寸法誤差があっても、カラー40を保持する力はあまり変わらない。例えば、寸法誤差により取付孔30の内径が設計値よりも多少小さい場合、または、カラー40の外径が設計値よりも多少大きい場合には、梁部32の弾性力は僅かに大きくなるが、人の力でカラー40を圧入することができる。よって、ハンドプレスなどの工具は不要である。寸法誤差により取付孔30の内径が設計値よりも多少大きい場合、または、カラー40の外径が設計値よりも多少小さい場合には、梁部32の弾性力が僅かに小さくなるが、カラー40は取付孔30に保持される。よって、マスキングテープ等によりカラー40を保持する処理は不要である。本実施形態に係るフロントフェンダ2によれば、取付孔30またはカラー40に寸法誤差があった場合でも、人の力でカラー40を圧入することができ、また、カラー40の脱落を防止することができる。
ボルト50を締結するときに、締結部31はカラー40から圧力を受けるので、締結部31は比較的剛性が高い方が好ましい。一方、梁部32は、カラー40を圧入するときに撓む必要があるので、比較的撓みやすい方が好ましい。本実施形態では、取付孔30の中心線30cに沿った方向から見て、梁部32の横幅W32は締結部31の横幅W31よりも小さい。取付孔30の中心線30cに沿った方向から見て、梁部32の周方向の寸法L32は締結部31の周方向の寸法L31よりも小さい。本実施形態によれば、好適な締結部31および梁部32が設けられた取付孔30を得ることができる。
本実施形態によれば、梁部32の個数と締結部31の個数とは等しい。各梁部32は、周方向に隣り合う2つの締結部31の間に配置されている。本実施形態によれば、取付孔30にカラー40をバランス良く安定して保持することができる。
本実施形態によれば、取付孔30の中心線30cに沿った方向から見て、梁部32の先端部32bは湾曲した外縁32bcを有している。カラー40を圧入するときに、梁部32の先端部32bは引っ掛かりにくいので、径方向の外方に円滑に移動することができる。梁部32は円滑に撓むことができる。よって、カラー40を円滑に圧入することができる。
本実施形態によれば、取付孔30の径方向に対する梁部32の傾斜角度θは30度以上である。傾斜角度θは比較的大きいので、梁部32の長さを十分に確保することができる。撓みやすい梁部32を得ることができる。したがって、カラー40を圧入するときに、梁部32を良好に撓ませることができる。
以上、一実施形態について説明したが、前記実施形態は一例に過ぎない。他にも様々な実施形態が可能である。次に、他の実施形態の例について簡単に説明する。
取付孔30を有する樹脂部品はフロントフェンダ2に限定されない。樹脂部品は、自動二輪車1に備えられた他の車両部品であってもよい。例えば、図10に示すように、取付孔30を有する樹脂部品は、自動二輪車1のサイドカバー2Aであってもよい。前記実施形態に係るフロントフェンダ2と同様、サイドカバー2Aは、取付孔30にカラー40が圧入されたまま運搬することができる。サイドカバー2Aおよびカラー40は、1つの組立部品として運搬することができる。サイドカバー2Aは、取付孔30に保持されたカラー40にボルト50を挿入することにより、自動二輪車の車体フレームに取り付けることができる。
図11に示すように、カラー40は円板部42を有していなくてもよい。カラー40は、円筒部41のみにより構成されていてもよい。
取付孔30を有する樹脂部品は、自動二輪車以外の鞍乗型車両に備えられる車両部品であってもよい。なお、鞍乗型車両とは、乗員が跨がって乗車する車両のことである。鞍乗型車両は自動二輪車1に限定されない。鞍乗型車両は、例えば、自動三輪車、ATV(All Terrain vehicle)、スノーモービルであってもよい。
取付孔30を有する樹脂部品は、鞍乗型車両に備えられる車両部品に限定されない。取付孔30を有する樹脂部品は、車両部品以外の部品であってもよい。
取付孔30を有する樹脂部品は、全体が樹脂により形成されていてもよく、全体が樹脂により形成されていなくてもよい。取付孔30を有する樹脂部品は、少なくとも取付孔30の部分が樹脂により形成されていればよい。
梁部32の個数と締結部31の個数とは等しくなくてもよい。例えば、前記実施形態(図4参照)の各締結部31が複数の締結部に分割されていてもよい。取付孔30の中心線30cに沿った方向から見て、梁部32の横幅W32は締結部31の横幅W31よりも小さくなくてもよい。取付孔30の中心線30cに沿った方向から見て、梁部32の周方向の寸法L32は締結部31の周方向の寸法L31よりも小さくなくてもよい。
取付孔30の中心線30cに沿った方向から見て、梁部32の先端部32bの外縁32bcは必ずしも湾曲していなくてもよい。
取付孔30の径方向に対する梁部32の傾斜角度θは、30度以上でなくてもよい。カラー40を圧入したときに梁部32が撓み、梁部32の弾性力によりカラー40を保持できる限り、傾斜角度θの値は特に限定されない。
ここに用いられた用語及び表現は、説明のために用いられたものであって限定的に解釈するために用いられたものではない。ここに示されかつ述べられた特徴事項の如何なる均等物をも排除するものではなく、本発明のクレームされた範囲内における各種変形をも許容するものであると認識されなければならない。本発明は、多くの異なった形態で具現化され得るものである。この開示は本発明の原理の実施形態を提供するものと見なされるべきである。それらの実施形態は、本発明をここに記載しかつ/又は図示した好ましい実施形態に限定することを意図するものではないという了解のもとで、実施形態がここに記載されている。ここに記載した実施形態に限定されるものではない。本発明は、この開示に基づいて当業者によって認識され得る、均等な要素、修正、削除、組み合わせ、改良及び/又は変更を含むあらゆる実施形態をも包含する。クレームの限定事項はそのクレームで用いられた用語に基づいて広く解釈されるべきであり、本明細書あるいは本願のプロセキューション中に記載された実施形態に限定されるべきではない。
1…自動二輪車(鞍乗型車両)、2…フロントフェンダ(樹脂部品)、2A…サイドカバー(樹脂部品)、30…取付孔、30a…内周部、30c…中心線、31…締結部、31a…周縁、32…梁部、32a…根元部、32b…先端部、32bc…外縁、40…カラー、41…円筒部、41s…外周面、42…円板部

Claims (11)

  1. カラーが圧入される取付孔を有する樹脂部品であって、
    前記取付孔の周方向に延びると共に前記取付孔の内周部から径方向の内方に向かって延び、前記取付孔の周方向に並んだ複数の締結部と、
    前記取付孔の内周部に連続する根元部と、前記根元部よりも径方向の内方に位置する先端部とを有し、撓み変形可能な複数の梁部と、を備え、
    前記梁部は、前記取付孔の径方向から傾斜した方向に延びており、
    前記梁部の先端部は、前記締結部よりも径方向の内方に位置している、取付孔を有する樹脂部品。
  2. 前記取付孔の中心線に沿った方向から見て、前記梁部の横幅は前記締結部の横幅よりも小さい、請求項1に記載の取付孔を有する樹脂部品。
  3. 前記取付孔の中心線に沿った方向から見て、前記梁部の周方向の寸法は前記締結部の周方向の寸法よりも小さい、請求項1または2に記載の取付孔を有する樹脂部品。
  4. 前記梁部の個数と前記締結部の個数とは等しく、
    前記各梁部は、周方向に隣り合う2つの締結部の間に配置されている、請求項1~3のいずれか一つに記載の取付孔を有する樹脂部品。
  5. 前記梁部の個数は3つである、請求項1~4のいずれか一つに記載の取付孔を有する樹脂部品。
  6. 前記取付孔の中心線に沿った方向から見て、前記梁部の先端部は湾曲した外縁を有している、請求項1~5のいずれか一つに記載の取付孔を有する樹脂部品。
  7. 前記取付孔の中心線に沿った方向から見て、前記締結部の先端部は円弧状の周縁を有している、請求項1~6のいずれか一つに記載の取付孔を有する樹脂部品。
  8. 前記取付孔の径方向に対する前記梁部の傾斜角度は30度以上である、請求項1~7のいずれか一つに記載の取付孔を有する樹脂部品。
  9. 請求項1~8のいずれか一つに記載の樹脂部品と、
    前記取付孔に圧入されたカラーと、を備え、
    前記カラーは、外周面を有する円筒部と、前記円筒部から径方向の外方に延びる円板部と、を有し、
    前記円板部の外径は、前記取付孔の中心線と前記締結部との間の距離の2倍よりも大きく、
    前記円筒部の外径は、前記梁部が撓み変形していないときの前記取付孔の中心線と前記梁部の先端部との間の距離の2倍よりも大きく、
    前記円板部は、前記締結部に対して前記取付孔の中心線の方向に対向し、
    前記円筒部の外周面は、前記梁部と接触し、
    前記円筒部は、前記梁部の撓み変形により生じる弾性力によって前記梁部に保持されている、組立部品。
  10. 請求項1~8のいずれか一つに記載の樹脂部品と、
    前記取付孔に圧入されたカラーと、を備え、
    前記カラーは、外周面を有する円筒部を有し、
    前記円筒部の外径は、前記梁部が撓み変形していないときの前記取付孔の中心線と前記梁部の先端部との間の距離の2倍よりも大きく、
    前記円筒部の外周面は、前記梁部と接触し、
    前記円筒部は、前記梁部の撓み変形により生じる弾性力によって前記梁部に保持されている、組立部品。
  11. フロントフェンダおよびサイドカバーを備え、
    前記フロントフェンダおよび/または前記サイドカバーは、請求項9または10に記載の組立部品により構成されている、鞍乗型車両。
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