JP2022071429A - 遊技機 - Google Patents

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浩司 堀部
Koji Horibe
秀城 伊東
Hideki Ito
徳人 島崎
Norihito Shimazaki
和也 高木
Kazuya Takagi
真 宮永
Makoto Miyanaga
英剛 高橋
Hidetake Takahashi
孝公 伊藤
Takamasa Ito
善幸 大秋
Yoshiyuki Oaki
哲平 加藤
Teppei Kato
真史 吉川
Mao Yoshikawa
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Abstract

【課題】振分装置に対する不正行為を見逃してしまうおそれを低減することが可能な遊技機を提供すること。【解決手段】内部に進入した遊技球を複数の出口領域42のいずれかに振り分ける装置であって、当該複数の出口領域42のうちのいずれかである特定出口領域421に遊技球が進入することが遊技者に有利な事象とされている振分装置30と、前記複数の出口領域42のうちのいずれかであって遊技球の進入が当否抽選の契機となる特定出口領域421に進入した特定遊技球数と、当該特定出口領域421とは異なる基準領域422に進入した基準遊技球数との関係に基づき、異常であるか否かを判断する異常判断手段と、を備えることを特徴とする遊技機1とする。【選択図】図3

Description

本発明は、遊技機に関する。
遊技機においては、種々の不正行為対策が施されている。例えば、下記特許文献1には、10分間に発生した第1始動口への入賞回数が100~150回となると警告動作を行なう遊技機が開示されている。
また、下記特許文献2に記載されるような、内部に進入した遊技球をいずれかの出口に振り分ける振分装置(クルーン)が公知である。
特開2014-133086号公報 特開2020-103967号公報
本発明が解決しようとする課題は、振分装置を備えた遊技機において不正行為を見逃してしまうおそれを低減することである。
上記課題を解決するためになされた本発明にかかる遊技機は、内部に進入した遊技球を複数の出口領域のいずれかに振り分ける装置であって、当該複数の出口領域のうちのいずれかであって遊技球の進入が当否抽選の契機となる特定出口領域に遊技球が進入することが遊技者に有利な事象とされている振分装置と、前記複数の出口領域のうちのいずれかである特定出口領域に進入した特定遊技球数と、当該特定出口領域とは異なる基準領域に進入した基準遊技球数との関係に基づき、異常であるか否かを判断する異常判断手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、振分装置を備えた遊技機において不正行為を見逃してしまうおそれを低減することが可能である。
本実施形態にかかる遊技機の正面図である。 振分装置を説明するための図である。 振分装置における異常の有無の判断の概要を説明するための概念図である。 第一具体例(例1-1)を説明するための図である。 第一具体例(例1-2)を説明するための図である。 第二具体例を説明するための図である。 第三具体例を説明するための図である。
1)遊技機の基本構成
以下、本発明にかかる遊技機1(ぱちんこ遊技機)の一実施形態について図面を参照して詳細に説明する。まず、図1を参照して遊技機1の全体構成について簡単に説明する。
遊技機1は遊技盤90を備える。遊技盤90は、ほぼ正方形の合板により成形されており、発射装置908(発射ハンドル)の操作によって発射された遊技球を遊技領域902に案内する通路を構成するガイドレール903が略円弧形状となるように設けられている。
遊技領域902には、表示装置91、始動領域10、大入賞領域906、アウト口20などが設けられている。かかる表示装置91の表示領域911は、遊技盤90に形成された開口901を通じて視認可能となる領域である。なお、表示領域911の形状等は適宜変更可能である(開口901の形状や大きさ、表示装置91自体の形状や大きさを変更することで表示領域911の形状等を変更することができる)。
また、遊技領域902には、流下する遊技球が衝突することにより遊技球の流下態様に変化を与える障害物としての遊技釘が複数設けられている。遊技領域902を流下する遊技球は、遊技釘に衝突したときの条件に応じて様々な態様に変化する。
このような遊技機1では、発射装置908を操作することにより遊技領域902に向けて遊技球を発射する。遊技領域902を流下する遊技球が、始動領域10や大入賞領域906等の入賞領域に入賞すると、所定の数の賞球が払出装置により払い出される。
大当たりの抽選は、図示されない制御基板に設けられた当否抽選手段が始動領域10への遊技球の入賞を契機として実行する。具体的には、始動領域10への遊技球の入賞を契機として乱数源から数値(当否抽選情報)が取得され、当該数値が予め定められた大当たりの数値と同じである場合には大当たりとなり、異なる場合にははずれとなる。本実施形態では、始動領域10として、第一始動領域11および第二始動領域12の二種類が設けられている。第一始動領域11は、いわゆる左打ち遊技を行うことにより狙う始動領域である。第二始動領域12は、いわゆる右打ち遊技を行うことにより狙う始動領域(後述する振分装置30内に設けられた始動領域)である。第一始動領域11に遊技球が進入することを契機として第一当否抽選(いわゆる特図1抽選)が、第二始動領域12に遊技球が進入することを契機として第二当否抽選(いわゆる特図2抽選)が実行される。本実施形態では、通常遊技状態(低ベース状態)中は左打ち遊技を行い、時間短縮遊技状態(高ベース状態)中は右打ち遊技を行う遊技性である。
本実施形態では、当該数値が取得された順に当否抽選結果の報知が開始される(いわゆる変動が開始される)こととなるが、ある数値が取得されたときに、それより前に取得された数値に基づく当否抽選結果が報知されている際には、当該ある数値に基づく当否抽選結果が開始されるまで、図示されない制御基板に設けられた記憶手段に記憶される。未だ当否抽選の報知が開始されていない数値(以下保留情報と称することもある)の最大の記憶数(記憶可能な最大の保留情報の数)は適宜設定することができる。本実施形態における記憶手段が記憶できる最大保留数は、一種の始動領域10につき四つである。つまり、第一始動領域11に遊技球が入球することを契機として取得される保留情報(以下、第一保留情報と称することもある)を最大四つ、第二始動領域12に遊技球が入球することを契機として取得される保留情報(以下、第二保留情報と称することもある)を最大四つ記憶することが可能である。記憶手段に記憶されている保留情報が存在していることは図示されない保留表示により示されるようにするとよい。なお、本実施形態では、当否抽選の報知が開始される時点で、取得された数値が大当たりとなる数値か否かが判断されることとなるが、数値が取得されたときに当否抽選を行い、当否抽選結果自体を記憶させておく構成としてもよい(この場合には当否抽選結果自体が、当否抽選情報に相当することとなる)。また、取得された数値は、当否抽選結果を報知する演出の具体的な内容を決定するための数値としても利用されるようにしてもよい。
なお、遊技機1の枠体、遊技球を貯留する下皿や上皿など、本発明に関係のない遊技機1の構成要素は説明を省略する。これらについては公知の遊技機と同様の構造のものが適用できる。
本実施形態では、公知の遊技機と同様に、表示装置91の表示領域911に表示される装飾図柄70の組み合わせによって当否抽選結果を遊技者に報知する。具体的には、複数種の装飾図柄70を含む装飾図柄群が変動を開始し、最終的に各装飾図柄群から一の装飾図柄70が選択されて停止する。大当たりに当選している場合には各装飾図柄群から選択されて停止した装飾図柄70の組み合わせは所定の組み合わせ(例えば、同じ装飾図柄70の三つ揃い)となる。はずれである場合にはそれ以外(大当たりとなる組み合わせ以外)の組み合わせとなる。
2)振分装置
本実施形態にかかる遊技機1は、振分装置30を備える。振分装置30は、遊技領域を流下する遊技球が進入可能な位置に設けられている(図1参照)。振分装置30の入口(球入口31)は、常態において開放されたものであってもよいし、常態において閉鎖されており、所定の開放条件が成立したときに開放されるものであってもよい(図1に示した例は、常態において閉鎖されたものである)。
振分装置30は、その入口(球入口31)から内部に進入した遊技球を、複数の出口(球出口32)のいずれかに振り分けるものである。つまり、振分装置30内部に進入した遊技球は、複数の球出口32のいずれか一つを必ず通過することになる。いずれの球出口32に振り分けられるかを遊技者が制御することができるものではない(遊技者が振り分けられる球出口32を選べるものではない)。
球入口31を通じて振分装置30の内部に進入する遊技球の全ては、入口領域41を通過することになる(図2参照)。当該入口領域41に進入する遊技球の全ては当該入口領域41に設けられたセンサ(以下、入口センサと称する)に検出される。当該入口センサにより、振分装置30内に進入した遊技球の数が得られる。
振分装置30に設けられた複数の球出口32は、特定出口321と非特定出口322に区分けされる(図2参照)。本実施形態における振分装置30は三つの球出口32が設けられたものであり、そのうちの一つが特定出口321、残り二つが非特定出口322である。なお、本実施形態では、特定出口321と非特定出口322の少なくとも一方に両者を区別するためのマークが付されている。各球出口32を通過する遊技球は出口領域42を通過する。具体的には、特定出口321を通過する遊技球は特定出口領域421を通過する。当該特定出口領域421に進入する遊技球の全ては当該特定出口領域421に設けられたセンサ(以下、特定センサと称する)に検出される。当該特定センサにより、特定出口321に振り分けられた遊技球の数が得られる。一方、非特定出口322を通過する遊技球は非特定出口領域422を通過する。当該非特定出口領域422に進入する遊技球の全ては当該非特定出口領域422に設けられたセンサ(以下、非特定センサと称する)に検出される。当該非特定センサにより、非特定出口322に振り分けられた遊技球の数が得られる。なお、複数(本実施形態では二つ)の非特定出口322のそれぞれに対応した複数の非特定出口領域422(非特定センサ)が設けられた構成としてもよいし、複数の非特定出口322のそれぞれから延びる流路が合流する流路に一の非特定出口領域422(非特定センサ)が設けられた構成としてもよい。いずれにせよ、複数の非特定出口322のいずれかを通過したトータルの遊技球の数が得られればよい。
振分装置30の内部にはすり鉢状の振分部材301(いわゆるクルーン)が設けられている(図2参照)。当該振分部材301には球出口32となる貫通孔が形成されている。本実施形態では、振分部材301の中央(最下端部)を中心とする円に沿って、周方向等間隔で並ぶように三つの球出口32が形成されている。そのため、本実施形態では、振分装置30内に進入した遊技球が各球出口32に振り分けられる確率は約1/3とされている。特定出口領域421(一つ)と非特定出口領域422(二つ)についてみれば、前者が約1/3、後者が約2/3ということになる。振分部材301は動作する(回転等する)ものであってもよい。
振分装置30は、遊技領域の右側に設けられている(図1参照)。よって、振分装置30に遊技球を進入させるためには右打ちを行うことになる。上記特定出口領域421は第二始動領域12の一種に相当するものである(第二始動領域12として、特定出口領域421のみが設けられた構成としてもよいし、特定出口領域421に加えて別の領域が設けられた構成としてもよい)。つまり、特定出口領域421に遊技球が進入することを契機として当否抽選(第二当否抽選)が実行される。当否抽選が実行されることは大当たりの条件であり、その点において特定出口領域421に遊技球が進入することは遊技者にとって有利な事象であるといえる(非特定出口領域422に遊技球が進入することよりも、特定出口領域421に遊技球が進入することの方が遊技者に有利な事象である)。なお、特定出口領域421が第一始動領域11の一種として設定された構成としてもよい。
3)異常の有無の判断
上記の通り、特定出口領域421に遊技球が進入することは遊技者にとって有利な事象であるため、遊技者は特定出口領域421に遊技球が進入することを願うことになる。本実施形態では、不正行為により多くの遊技球が特定出口領域421に進入してしまう(設計上あり得ない(極めて確率が低い)ほどの遊技球が特定出口領域421に進入してしまう)ことを異常として判断する異常判断手段を備える。異常判断手段により異常であると判断されたときには、異常であることを遊技店(遊技店員)に知らせるための報知がなされる。本実施形態では、スピーカ80(図1参照)から警告音が出力される。当該警告音に加えて、または代えて表示領域911に所定の警告画像が表示されるようにしてもよい。
本実施形態では、特定遊技球数と基準遊技球数に基づき異常の有無が判断される。特定遊技球数は、特定出口領域421に進入した遊技球の数である(つまり、特定センサにより検出される遊技球の数である)。一方、基準遊技球数は、基準領域に進入した遊技球の数である。本実施形態では、非特定出口領域422が基準領域とされている。つまり、非特定センサにより検出される遊技球の数(非特定遊技球数)が基準遊技球数である。なお、特定遊技球数と非特定遊技球数の和が、入口センサにより検出された遊技球数(振分装置30内に進入した遊技球数(後述する装置進入遊技球数))となる。
異常判断手段は、非特定遊技球数(基準遊技球数)がN個(Nは2以上の自然数である)増加する度に異常の有無を判断する(図3参照)。本実施形態ではN=5とされている。つまり、非特定出口領域422に遊技球が新たに5個進入したことが検出される度に異常の有無を判断する。本実施形態では、非特定遊技球数(基準遊技球数)がN個増加する間における特定遊技球数の増加数、すなわち特定出口領域421に進入した遊技球の数が閾値以上である場合に異常と判断する。前回の判断がなされた後(前回の非特定遊技球数がN個増加する事象が発生した後)、非特定遊技球数(基準遊技球数)がN個増加するまでの期間を判断期間とすれば、当該判断期間における特定遊技球数の増加数が閾値以上であるかどうかが異常であるかどうかの分岐とされている。本実施形態では、閾値=10個とされている。つまり、ある判断期間にて10個以上の遊技球が特定出口領域421に進入した場合には異常と判断し、10個未満である場合には正常と判断する。具体的には、約2/3の確率で増加する非特定遊技球数(基準遊技球数)が5個増加するまでの間に、約1/3の確率で増加する特定遊技球数が10個以上増加するという事象が発生したときに異常と判断する。上述した通り、異常と判断された場合には警告音が出力される。ある判断期間における状態が正常であると判断された場合には、次に非特定遊技球数(基準遊技球数)が5個増加することを待って異常の有無を判断する(判断期間が終了する度に、特定遊技球数の増加数がリセットされる構成とみることもできる)。図3に示した例は、判断期間Aでの判断は正常であり、判断期間Bでの判断は異常となるものである。
なお、判断期間が開始されてから、当該判断期間が終了するよりも前(すなわち非特定遊技球数(基準遊技球数)が5個(N個)増加するまで)に、特定遊技球数が10個(閾値)増加した時点で異常と判断し、異常が報知されるようにしてもよい。つまり、判断期間の終了を待たずに異常と判断されるようにしてもよい。「判断期間における特定遊技球数の増加数が閾値以上である場合に異常と判断する」には、判断期間の終了を待って異常の有無を判断することだけでなく、判断期間の終了を待たずに異常と判断することが含まれるものとする(以下(後述する各具体例)において同じ)。
このようにすることで、特定出口321に意図的に多くの遊技球を進入させようとする不正行為が露顕することになる。
なお、上記Nの値は2以上であることを説明したが、あまりに少なすぎると振分の偏りにより不正行為が無いにも関わらず異常と判断されるケースが多くなるから、Nの値は5以上とすることが好ましい。また、上記閾値についても、あまりに少なすぎると不正行為が無いにも関わらず異常と判断されるケースが多くなるから、不正行為が無い場合に発生する確率が0.01%未満となるような値を設定することが好ましい。
以下、上記実施形態にかかる遊技機1を改良、変形、具体化等した具体例について説明する。なお、以下の具体例を用いて説明する技術的事項を複数組み合わせて適用した構成としてもよい。
○第一具体例
上記実施形態では、非特定出口領域422が基準領域として設定されていることを説明したが、特定出口領域421とは異なる領域であればその他の領域を基準領域として設定することも可能である。例えば、入口領域41(例1-1)や全進入領域50(例1-2)を基準領域として設定することが考えられる。
・例1-1
上述した通り、入口領域41は、振分装置30の内部に進入する遊技球の全てが通過する領域である。当該入口領域41に設けられた入口センサにより検出される遊技球数(装置進入遊技球数)を基準遊技球数とする。異常判断手段は、装置進入遊技球数(基準遊技球数)がN個(Nは2以上の自然数である)増加する度に異常の有無を判断する。例えばN=10とされる。つまり、振分装置30に遊技球が新たに10個進入したことが検出される度に異常の有無を判断する。装置進入遊技球数(基準遊技球数)N個増加するまでの期間を判断期間とすれば、判断期間毎に異常の有無を判断する。
そして、装置進入遊技球数(基準遊技球数)がN個増加する間における特定遊技球数の増加数、すなわち特定出口領域421に進入した遊技球の数が閾値以上である場合に異常と判断する。例えば、閾値=8個とされる。つまり、ある判断期間にて8個以上の遊技球が特定出口領域421に進入した場合には異常と判断し、8個未満である場合には正常と判断する。具体的には、振分装置30に遊技球が進入する、すなわち装置進入遊技球数(基準遊技球数)が1増加したときに、特定出口領域421に遊技球が進入する、すなわち特定遊技球数が1増加する確率は約1/3であるところ、装置進入遊技球数(基準遊技球数)が10増加する期間中に特定遊技球数が8以上増加したときには異常であると判断し、8未満であるときには正常であると判断する(図4参照)。ある判断期間における状態が正常であると判断された場合には、次に非特定遊技球数(基準遊技球数)が5個増加することを待って異常の有無を判断する。
本例のようにすることで、振分装置30内に進入した遊技球が考えられないような確率で特定進入領域に振り分けられている場合に異常であることが報知される構成となる。
・例1-2
全進入領域50は、発射された遊技球の全てが進入する領域である。なお、ここでいう「発射された遊技球」とは、遊技領域まで到達した遊技球のことをいい、遊技領域まで到達しなかったいわゆるファウル球は含まれないものとする。換言すれば、遊技者が遊技に使用した遊技球(持ち球)の数をいい、発射されたものの遊技者の元に戻ってくるファウル球は含まれない。当該遊技球は、一般的には「アウト(球)」と称されるものである。全進入領域50にはアウトセンサが設けられており、全進入領域50を通過した遊技球は当該アウトセンサに検出される。
全進入領域50は発射された遊技球の全てが通過する箇所に設けられていればよい。例えば、ガイドレール903の出口を全進入領域50として設定することが考えられる(図1参照)。また、図示しないが、いずれかの入賞領域等に入賞した遊技球、および、入賞しなかった(アウト口20を通過した)遊技球のいずれもが通過する通路内(遊技領域外)に全進入領域50を設けることが考えられる。
全進入領域50に設けられたアウトセンサにより検出される遊技球数(発射遊技球数)を基準遊技球数とする。異常判断手段は、発射遊技球数(基準遊技球数)がN個(Nは2以上の自然数である)増加する度に異常の有無を判断する。例えばN=100とされる。つまり、遊技球が100個発射されたこと(100個のアウト)が検出される度に異常の有無を判断する。発射遊技球数(基準遊技球数)がN個増加するまでの期間を判断期間とすれば、判断期間毎に異常の有無を判断する。
そして、発射遊技球数(基準遊技球数)がN個増加する間における特定遊技球数の増加数、すなわち特定出口領域421に進入した遊技球の数が閾値以上である場合に異常と判断する。例えば、閾値=30個とされる。つまり、ある判断期間にて30個以上の遊技球が特定出口領域421に進入した場合には異常と判断し、30個未満である場合には正常と判断する(図5参照)。当該閾値は、振分装置30に向かって遊技球を発射した(上記実施形態にて説明した位置に振分装置30が設けられているのであれば右打ちした)場合における振分装置30への遊技球の進入割合(振分装置30に進入した遊技球数/発射した遊技球数)の設計値等に基づいて決めるとよい。
本例のようにすることで、振分装置30内に目論見(設計値)以上の確率で振分装置30に遊技球が進入している場合や、振分装置30に進入した遊技球が考えられないような確率で特定出口領域421に振り分けられている場合に異常であることが報知される構成となる。また、振分装置30に多くの遊技球が進入するようにした不正行為(振分装置30外の不正行為)が顕在化するという利点がある。
○第二具体例
上記実施形態では、基準遊技球数がN個増加する度に異常の有無を判断することを説明したが、基準遊技球数がX個(X<Nである)増加する度に異常の有無を判断するものとしてもよい(図6「本例」参照)。具体的には、基準遊技球数がN個増加する度に、基準遊技球数がN個(Nは2以上の自然数)増加する間における特定遊技球数の増加数が閾値以上である場合に異常と判断する。当該Nの値は、上記実施形態と同様の観点から設定すればよい。つまり、Nの値は5以上とすることが好ましい。
Nの値が同じである場合における、上記実施形態と本例との違いは、基準遊技球数がN個増加する期間を判断期間として、当該判断期間がN個ずつずれていくか、X個ずつずれていくかの違いであるといえる。さらにいえば、上記実施形態では判断期間は重複しないが、本例では判断期間は重複するものとなる。Xが小さくなるほど基準遊技球数の単位増加数あたりの判断期間の数は多くなる。X=1(最小)とすれば、基準遊技球数が1増加する度に判断期間が訪れることになる。
本例のようにすることで、上記実施形態に比べて基準遊技球数の単位増加数あたりの判断期間の数は多くなるから、異常が見逃されてしまうおそれが低減される。例えば、図6に示すようなケースの場合、上記実施形態のような構成とすれば異常が検出されない(図6「参考」参照)が、本例のようにする(図6「本例」参照)ことで異常が検出されることとなる。
○第三具体例
上記実施形態における異常判断に関し、基準遊技球数と特定遊技球数の関係を逆に設定してもよい。つまり、特定遊技球数がN個(Nは2以上の自然数)増加する度に異常の有無を判断することとし、特定遊技球数がN個増加する間における基準遊技球数の増加数が閾値未満である場合に異常と判断するようにする。例えば、基準遊技球数を非特定遊技球数とし、N=10、閾値=5とすれば、特定出口領域421に遊技球が10個進入する間に、非特定出口領域422に進入した遊技球数が5個未満である場合には、異常であると判断されることとなる(図7参照)。
上記実施形態のように、非特定遊技球数(基準遊技球数)がN個増加する度に異常の有無を判断することとすれば、非特定出口領域422に遊技球が進入しない(あまり進入しない)ような状態とする不正が行われると、非特定遊技球数(基準遊技球数)がN個増加する前に多数の遊技球が特定出口領域421に進入してしまう。そのため、不正行為による損害が大きくなる、不正行為が露見しないといったおそれがある。本例は、利益を得る契機となる特定出口321に進入した遊技球の数である特定遊技球数の増加数に基づき異常の有無を判断する(利益となる方の遊技球数を基準とする)から、上記のような状況が生じてしまうおそれを低減することが可能である。
なお、第一具体例にて説明したような、基準遊技球数が装置進入遊技球数である構成(例1-1)や、発射遊技球数である構成(例1-2)について、特定遊技球数がN個増加する間における基準遊技球数の増加数が閾値未満である場合に異常と判断するようにしてもよい。
また、本例のような構成に対し、第二具体例にて説明したような構成を適用してもよい。すなわち特定遊技球数がX個(X<Nである)増加する度に異常の有無を判断するものとし、特定遊技球数の単位増加数あたりの判断期間の数が多くなるようにしてもよい。
○第四具体例
上記実施形態における振分装置30は各球出口32(特定出口321、非特定出口322)に振り分けられる確率が等分(約1/3ずつ)であることを説明したが、ある球出口32に進入する確率よりも他の球出口32に進入する確率の方が高いといった構成としてもよい。例えば、二つの非特定出口322のそれぞれに振り分けられる確率が2/5ずつであり(トータル4/5)であり、一つの特定出口321に振り分けられる確率が1/5である設定としてもよい。特定出口321に振り分けられる確率に応じ、上述したNの値や閾値が設定されるようにすればよい。特定出口321に振り分けられる確率によっては、Nの値よりも閾値の方を小さくしてもよい。
また、振分装置30に設けられる各球出口32の数も適宜変更可能である。例えば二つの特定出口321が設けられた構成としてもよい。
○第五具体例
上記実施形態における振分装置30は、すり鉢状の振分部材301(クルーン)を有するものであることを説明したが、これはあくまで一例である。いずれの出口(振分先)に振り分けられるかを遊技者が制御することができるものではない(遊技者が振り分けられる球出口32を選べるものではない)装置であり、遊技球が振り分けられた(進入した)ときの利益が異なる複数の出口(振分先)が設けられたものであればよい。
4)以上、本発明の実施の形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能である。
5)以下、上記実施形態から得られる具体的手段(遊技機)を以下に列挙する。
・手段1
内部に進入した遊技球を複数の出口領域のいずれかに振り分ける装置であって、当該複数の出口領域のうちのいずれかである特定出口領域に遊技球が進入することが遊技者に有利な事象とされている振分装置と、前記複数の出口領域のうちのいずれかである特定出口領域に進入した特定遊技球数と、当該特定出口領域とは異なる基準領域に進入した基準遊技球数との関係に基づき、異常であるか否かを判断する異常判断手段と、を備えることを特徴とする遊技機。
上記遊技機によれば、振分装置に対する不正行為を見逃してしまうおそれを低減することが可能である。
・手段2
前記基準領域は、前記振分装置における前記特定出口領域以外の出口領域である非特定出口領域であることを特徴とする手段1に記載の遊技機。
このようにすることで、振分装置内部での不正行為が発見されやすくなる。
・手段3
前記基準領域は、前記振分装置内部に進入する遊技球が通過することになる入口領域であることを特徴とする手段1に記載の遊技機。
このようにすることで、振分装置内部での不正行為が発見されやすくなる。
・手段4
前記基準領域は、発射された全ての遊技球が進入する全進入領域であることを特徴とする手段1に記載の遊技機。
このようにすることで、振分装置内部での不正行為だけでなく、振分装置外での不正行為も発見されやすくなる。
・手段5
前記異常判断手段は、前記基準遊技球数がN個(Nは2以上の自然数である)増加する度に異常の有無を判断するものであり、前記基準遊技球数がN個増加する間における前記特定遊技球数の増加数が閾値以上である場合に異常と判断することを特徴とする手段1から手段4のいずれかに記載の遊技機。
このように、基準遊技球数がN個増加することを一つの区間として異常の有無を判断することが考えられる。
・手段6
前記異常判断手段は、前記基準遊技球数がX個(Xは1以上の自然数である)増加する度に異常の有無を判断するものであり、前記基準遊技球数がN個(Nは2以上の自然数であり、X<Nである)増加する間における前記特定遊技球数の増加数が閾値以上である場合に異常と判断することを特徴とする手段1から手段4のいずれかに記載の遊技機。
このように、基準遊技球数がX個増加することを一つの区間として異常の有無を判断することも考えられる(手段5よりも判断する区間の数が増加する)。
・手段7
前記異常判断手段は、前記特定遊技球数がN個(Nは2以上の自然数である)増加する度に異常の有無を判断するものであり、前記特定遊技球数がN個増加する間における前記基準遊技球数の増加数が閾値未満である場合に異常と判断することを特徴とする手段1から手段4のいずれかに記載の遊技機。
このように、特定遊技球数がN個増加することを一つの区間として異常の有無を判断することが考えられる。非特定出口領域に遊技球が進入しないようにする不正行為であっても発見されるという利点がある。
・手段8
前記異常判断手段は、前記特定遊技球数がX個(Xは1以上の自然数である)増加する度に異常の有無を判断するものであり、前記特定遊技球数がN個(Nは2以上の自然数であり、X<Nである)増加する間における前記基準遊技球数の増加数が閾値未満である場合に異常と判断することを特徴とする手段1から手段4のいずれかに記載の遊技機。
このように、特定遊技球数がX個増加することを一つの区間として異常の有無を判断することが考えられる(手段7よりも判断する区間の数が増加する)。非特定出口領域に遊技球が進入しないようにする不正行為であっても発見されるという利点がある。
1 遊技機
10 始動領域(11 第一始動領域 12 第二始動領域)
20 アウト口
30 振分装置
301 振分部材
31 球入口
32 球出口(321 特定出口 322 非特定出口)
41 入口領域(入口センサ)
42 出口領域(421 特定出口領域(特定センサ) 422 非特定出口領域(非特定センサ))
50 全進入領域(アウトセンサ)
80 スピーカ
911 表示領域
91 表示装置

Claims (1)

  1. 内部に進入した遊技球を複数の出口領域のいずれかに振り分ける装置であって、当該複数の出口領域のうちのいずれかである特定出口領域に遊技球が進入することが遊技者に有利な事象とされている振分装置と、
    前記複数の出口領域のうちのいずれかであって遊技球の進入が当否抽選の契機となる特定出口領域に進入した特定遊技球数と、当該特定出口領域とは異なる基準領域に進入した基準遊技球数との関係に基づき、異常であるか否かを判断する異常判断手段と、
    を備えることを特徴とする遊技機。
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