JP2022070080A - 接合構造 - Google Patents

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Yoshiyuki Nakasone
晃治 福本
Koji Fukumoto
友規 村上
Tomoki Murakami
久人 奥出
Hisato Okude
達也 山田
Tatsuya Yamada
朋典 渋谷
Tomonori Shibuya
創太 車
Sota Kuruma
春菜 陶山
Haruna Suyama
英二 藤井
Eiji Fujii
嵩明 栗原
Takaaki Kurihara
宏紀 塩出
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Abstract

【課題】緩みにくい接合構造を提供する。【解決手段】隙間V1をあけて配置された第一部材(部材12)と第二部材(部材14)とを連結する連結部材20と、隙間V1に挿入された楔部材30と、楔部材30を隙間V1に引き込み、第一部材及び第二部材を押圧して、第一部材と連結部材及び第二部材と連結部材の連結部のガタつきを抑制する引き込み部材40と、を備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、接合構造に関する。
下記特許文献1には、ボルトをせん断抵抗体として用いる支圧接合において、ボルト孔とボルト軸部間に配置した筒状充填材を変形させて、ボルト軸部とボルト孔間のクリアランスを充填する支圧接合部の構成が記載されている。
特開2007-285422号公報
上記特許文献1における支圧接合部では、ボルトとボルト孔間のクリアランスに起因する、部材間のずれや、初期すべり、あるいはナットの緩みなどの接合部性能の低下を抑制できる。
しかしながら、特許文献1のような支圧接合部を、木材等の比較的柔らかい母材を被接合部材とする接合構造に用いる場合、ボルトと母材との間の支圧力によって母材が変形し、ボルトとボルト孔間にクリアランスが生じる可能性がある。このようなクリアランスが生じると、接合部が緩み易くなる。このため、特許文献1のような支圧接合部が適用できる被接合部材は限定される。
本発明は、上記事実を考慮して、緩みにくい接合構造を提供することを目的とする。
請求項1の接合構造は、隙間をあけて配置された第一部材と第二部材とを連結する連結部材と、前記隙間に挿入された楔部材と、前記楔部材を前記隙間に引き込み、前記第一部材及び前記第二部材を押圧して、前記第一部材と前記連結部材及び前記第二部材と前記連結部材の連結部のガタつきを抑制する引き込み部材と、を備えている。
請求項1の接合構造においては、隙間をあけて配置された第一部材と第二部材が連結部材で連結されている。そして、隙間には楔部材が挿入され、この楔部材は、引き込み部材によって隙間に引き込まれている。このため、引き込み部材は、楔部材を介して第一部材と第二部材とを押圧する。
これにより、第一部材と連結部材及び第二部材と連結部材の連結部のガタつきが抑制され、かつ、連結部は、緩み難い状態で保持される。これにより、第一部材と第二部材との間で曲げモーメントや軸力に対して、安定した初期剛性を確保できる。さらに、第一部材と第二部材とは圧縮力が作用した状態で保持されるため、耐力が向上する。
請求項2の接合構造は、請求項1に記載の接合構造において、前記隙間に前記楔部材が引き込まれた状態で、前記隙間には、前記楔部材が引き込まれる方向に空間が形成されている。
請求項2の接合構造では、楔部材が引き込まれる方向に空間が確保されている。このため、楔部材が緩んだとき、引き込み部材で楔部材をさらに隙間に引き込むことで、押圧力を復元できる。
請求項3の接合構造は、請求項1又は請求項2に記載の接合構造において、前記楔部材の挿入方向は、前記第1部材及び第2部材に曲げモーメントが作用する面内と交わる方向である。
請求項3の接合構造では、曲げモーメントが作用する面内と交わる方向に楔部材が挿入されている。すなわち、曲げモーメントが作用する方向と、楔部材が引き込み部材によって引き込まれる方向が異なる。このため、曲げモーメントが作用しても楔部材が緩みにくい。
本発明によると、緩みにくい接合構造を提供することができる。
(A)は本発明の第一実施形態に係る接合構造を示す側面図であり、(B)は(A)のB-B線断面図である。 (A)は本発明の第一実施形態に係る接合構造において楔部材を上下に分割した変形例を示す側面図であり、(B)は(A)のB-B線断面図である。 (A)は本発明の第実施形態に係る接合構造を仕口部に適用した変形例を示す側面図であり、(B)は(A)のB-B線断面図である。 (A)は本発明の第二実施形態に係る接合構造を示す側断面図であり、(B)は平面図である。
以下、本発明の実施形態に係る接合構造について、図面を参照しながら説明する。各図面において同一の符号を用いて示される構成要素は、同一の構成要素であることを意味する。但し、明細書中に特段の断りが無い限り、各構成要素は一つに限定されず、複数存在してもよい。また、各図面において重複する構成及び符号については、説明を省略する場合がある。なお、本発明は以下の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的の範囲内において構成を省略する又は異なる構成と入れ替える等、適宜変更を加えて実施することができる。
各図において矢印X、Yで示す方向は水平面に沿う方向であり、互いに直交している。また、矢印Zで示す方向は鉛直方向に沿う方向である。各図において矢印X、Y、Zで示される各方向は、互いに一致するものとする。
<第一実施形態>
本発明の第一実施形態に係る接合構造は、図1(A)、(B)に示すように、それぞれ木製の梁部材である部材12と部材14とを接合する継手構造である。部材12及び部材14は、連結部材20、楔部材30及び引き込み部材40を用いて互いに接合されている。
(第一部材、第二部材)
図1(B)に示すように、本発明における第一部材及び第二部材の一例としての部材12及び部材14は、連結部材20、楔部材30及び引き込み部材40を用いて接合された状態において、互いに隙間V1をあけて配置されている。部材12及び部材14の端面(部材12及び部材14が互いに対向する端面)は、それぞれ傾斜面12A、14Aとされている。
傾斜面12Aは、部材12を平面視した状態で、部材12の両側面から中央に向かって、部材14側に近づくように傾斜した凸状の傾斜面である。換言すると、部材12の端面が、上下方向の中心線を稜線とする凸状に形成され、傾斜面12Aが形成されている。
同様に、傾斜面14Aは、部材14を平面視した状態で、部材14の両側面から中央に向かって、部材12側に近づくように傾斜した凸状の傾斜面である。換言すると、部材14の端面が、上下方向の中心線を稜線とする凸状に形成され、傾斜面14Aが形成されている。
傾斜面12Aの頂部には、部材12の材軸方向(X方向)に沿う溝12Bが形成されている。溝12Bは、部材12の平面視における中心線CLを通る位置に形成されている。同様に、傾斜面14Aの頂部には、部材14の材軸方向(X方向)に沿う溝14Bが形成されている。溝14Bは、部材14の平面視における中心線(部材12の中心線と一致する中心線)CLを通る位置に形成されている。
(連結部材)
連結部材20は、鋼板22及びドリフトピン24を備えて構成された接手部材である。この連結部材20によって、部材12と部材14とが連結される。
鋼板22は、溝12B、14Bに挿入された平板である。鋼板22は、隙間V1をあけて配置された部材12、14に架け渡されて配置されている。
ドリフトピン24は、鋼板22及び部材12にそれぞれ形成され互いに連通された貫通孔に挿通された鋼棒である。また、ドリフトピン24は、鋼板22及び部材14にそれぞれ形成され互いに連通された貫通孔にも挿通されている。このドリフトピン24により、部材12及び部材14が、部材12及び部材14の軸方向へ移動することが記載されている。
(楔部材)
楔部材30は、部材12及び部材14より硬度が高い材料、一例として鋼材を用いて形成され、部材12と部材14との間の隙間V1に挿入されている。
楔部材30は、図1(B)に示すように、平面視で台形状に形成され、鋼板22の両側にそれぞれ設けられている。また、楔部材30において台形状の脚に相当する面は、傾斜面12A及び傾斜面14Aに接して配置されている。さらに、楔部材30は、図1(A)に示すように、部材12、14の上下方向に亘って配置されている。
ここで、部材12及び部材14には、連結された状態において、曲げモーメントMが作用する場合がある。この曲げモーメントMは、部材12及び部材14の材軸方向(X方向、梁の延設方向)及び鉛直方向(Z方向)に沿う構面内に作用するモーメントである。
楔部材30は、図1(A)における前後方向、すなわち、部材12及び部材14に曲げモーメントが作用する面内と交わる方向に沿って挿入されている。図1(B)を用いて説明すると、楔部材30は、部材12、14の軸方向と直交する方向(Y方向)に沿って挿入されている。なお、楔部材30は、鋼板22との間、換言すると、楔部材30の挿入方向の前方に空間V2を有して配置されている。
(引き込み部材)
引き込み部材40は、押圧板42と、ボルト44と、を備えて形成された緊張材である。押圧板42は2枚設けられ、鋼板22の両側に設けられた一対の楔部材30の表面にそれぞれ配置されている。換言すると、一対の押圧板42が、一対の楔部材30を外側から挟み込んで配置されている。
ボルト44は、押圧板42、楔部材30及び鋼板22にそれぞれ形成され、互いに連通された貫通孔に挿通された雄ねじ部材である。ボルト44の先端にはナット44Aが捩じ込まれており、押圧板42を互いに近づく方向へ押圧している。また、図1(A)に示すように、ボルト44は、上下方向に2本配置されている。
このボルト44の押圧力が、押圧板42を介して、楔部材30へ伝達される。これにより、楔部材30は、図1(B)に示すように、部材12、14の軸方向と直交する方向(Y方向)に沿って隙間V1へ引き込まれ、部材12及び部材14を押圧する。押圧方向は、傾斜面12A、14Aの法線方向である。すなわち、ボルト44の押圧力によって、楔部材30と部材12との間には支圧応力が発生し、同様に、楔部材30と部材14との間にも、支圧応力が発生する。
なお、楔部材30が、ボルト44の押圧力に対して損傷し難い剛性を備えていれば、押圧板42は省略してもよい。
(作用及び効果)
第一実施形態の接合構造においては、図1(B)に示すように、隙間V1をあけて配置された部材12と部材14とが、連結部材20で連結されている。そして、隙間V1には楔部材30が挿入され、この楔部材30は、引き込み部材40によって隙間V1に引き込まれている。このため、引き込み部材40が、楔部材30を介して、部材12と部材14とを傾斜面12A、14Aの法線方向へ押圧する。
部材12、14が傾斜面12A、14Aの法線方向へ押圧されると、当該押圧力における部材12、14の軸方向成分により、部材12、14は互いに離れる方向へ移動しようとする。一方、部材12、14は連結部材20によって互いに連結され、ドリフトピン24によって軸方向への移動が規制されている。これにより、部材12、14とドリフトピン24との間には、部材12、14の軸方向の支圧力が作用する。
この支圧力よって、仮にドリフトピン24と、ドリフトピン24を挿通する貫通孔との間に隙間がある場合でも、部材12と連結部材20及び部材15と連結部材20の連結部のガタつきが抑制され、かつ、連結部は、緩み難い状態で保持される。これにより、部材12と部材14との間で、図1(A)に示す曲げモーメントMや軸力Nに対して安定した初期剛性を確保できる。
さらに、部材12と部材14とは圧縮力が作用した状態で保持されるため、耐力が向上する。具体的には、部材12及び部材14において、楔部材30とドリフトピン24とで挟まれた領域に、圧縮応力が作用する。これにより、例えば部材12と部材14との間に引張力が作用しても、この圧縮応力によって、引張力に抵抗することができる。
また、第一実施形態に係る接合構造では、図1(B)に示すように、楔部材30が引き込まれる方向に空間V2、すなわち、引き込み代が確保されている。このため、楔部材30が緩んだとき、ボルト44を締め込み、楔部材30をさらに隙間V1に引き込むことで、押圧力を復元できる。
さらに、第一実施形態に係る接合構造では、曲げモーメントMが作用する面内と交わる方向に楔部材30が挿入されている。すなわち、曲げモーメントMが作用する方向と、楔部材30が引き込み部材40のボルト44によって引き込まれる方向が異なる。このため、曲げモーメントMが作用しても楔部材30が緩みにくい。
(変形例)
本実施形態においては、楔部材30を、部材12、14の上下方向に亘って配置しているが、本発明の実施形態はこれに限らない。例えば図2(A)、(B)に示す楔部材30A、30Bのように、楔部材は上下に分割して配置してもよい。引き込み部材40における押圧板も二枚に分割し(押圧板42A、42B)、それぞれ楔部材30A、30Bの表面に配置する。
この場合、楔部材30A、30Bは、部材12及び部材14に作用する曲げモーメントMが大きい位置、例えば部材12及び部材14の上下端部の何れかを含んで配置することが好ましい。
このように、楔部材を分割して形成することで、接合構造を軽量化することができる。接合構造を軽量化することで、部材12、14を備えた架構が軽量化されるため、架構の施工性が向上する。また、楔部材を曲げモーメントMが大きい位置のみに配置することで、曲げモーメントMが主に作用する梁部材の接合構造において、効率よく曲げモーメントMに抵抗することができる。
また、本実施形態に係る接合構造は、木製の梁部材である部材12と部材14とを接合する継手構造としたが、本発明の実施形態はこれに限らない。例えば本発明の接合構造は、図3(A)、(B)に示すように、部材12に代えて、柱部材である部材16と梁部材である部材14とを接合する「仕口構造」とすることができる。
部材16には、部材12と同様の溝16Bを形成し、この溝16Bに、鋼板22が挿入される。部材16には部材12の傾斜面12Aに相当する傾斜面を形成してもよいが、図3(B)に示すように傾斜面を備えない構成としてもよい。この場合、楔部材30Cとしては、平面視で部材16と接触する辺がY方向に沿う直角台形の楔部材を用いる。本発明における楔部材は、挿入方向に傾斜した傾斜面を部分的に備えていればよく、この傾斜面は平面でもよいし、曲面でもよい。
また、本実施形態においては、部材12及び部材14を木製部材とし、楔部材30を鋼材としているが、本発明の実施形態はこれに限らない。部材12、14及び楔部材30の材質は特に限定されるものではなく、木材、樹脂、コンクリート、窯業系材料、金属及びこれらの複合材料等を適宜組み合わせて用いることができる。
さらに、楔部材30としては部材12及び部材14より硬質の材料を用いることが好ましいが、部材12及び部材14より軟質の材料を用いてもよい。このような材料を用いても、傾斜面を備えていれば楔効果(支圧力の発生効果)を得ることができる。
また、本実施形態においては、楔部材30が引き込まれる方向(挿入方向の前方)に空間V2が確保されているが、本発明の実施形態はこれに限らない。例えば楔部材30と部材12との間、及び、楔部材30と部材14との間に支圧応力が作用した状態を維持できれば、この空間V2は必ずしも設ける必要はない。
また、本実施形態においては、連結部材として溝12B、14Bに挿入した鋼板22及びドリフトピン24を用いているが、本発明の実施形態はこれに限らない。例えば連結部材として、部材12、14の側面に接触して配置した鋼板、及び、この鋼板を部材12、14に接合するビスやラグスクリューボルト等を用いてもよい。
また、本実施形態においては、Z方向を鉛直方向、Y方向を水平方向としているが、本発明の実施形態はこれに限らない。例えばZ方向を水平方向として、Y方向を鉛直方向としてもよい。すなわち、本発明の接合構造は、図1(A)、(B)に示された状態を90度回転したものも含まれる。
<第二実施形態>
本発明の第二実施形態に係る接合構造は、図4(A)、(B)に示すように、それぞれ木製の梁部材である部材52と部材54とを接合する継手構造である。部材52及び部材54は、連結部材20、楔部材60及び引き込み部材70を用いて互いに接合されている。
第一実施形態に係る接合構造では、曲げモーメントMが作用する面内と「交わる方向」に楔部材30が挿入されている(図1(A)、(B)参照)が、第二実施形態に係る接合構造では、曲げモーメントMが作用する面内に「沿う方向」に楔部材60が挿入されている。
なお、以下の説明においては、第一実施形態と同様の構成及び効果については説明を省略する場合がある。また、第二実施形態においては、第一実施形態における各種の変形例を、適宜適用することができる。
(第一部材、第二部材)
図4(A)に示すように、本発明における第一部材及び第二部材の一例としての部材52及び部材54は、連結部材20、楔部材60及び引き込み部材70を用いて接合された状態において、互いに隙間V3をあけて配置されている。部材52及び部材54の端面(部材52及び部材54が互いに対向する端面)には、それぞれ傾斜面52A、54Aが形成されている。
傾斜面52Aは、部材52を側面視した状態で、部材52の上面から下面に向かって、部材54側に近づくように傾斜した傾斜面である。同様に、傾斜面54Aは、部材54を側面視した状態で、部材54の上面から下面に向かって、部材52側に近づくように傾斜した傾斜面である。
傾斜面52Aには、部材52の材軸方向(X方向)に沿う溝52Bが形成されている。溝52Bは、図4(B)に示す部材52の平面視における中心線CLを通る位置に形成されている。同様に、傾斜面54Aには、部材54の材軸方向(X方向)に沿う溝54Bが形成されている。溝54Bは、部材54の平面視における中心線(部材52の中心線と一致する中心線)CLを通る位置に形成されている。
(連結部材)
本実施形態における連結部材20の鋼板22は、溝52B及び54Bに挿入されている。すなわち鋼板22は、隙間V3をあけて配置された部材52、54に架け渡されて配置されている。
(楔部材)
楔部材60は、部材52及び部材54より硬度が高い材料、一例として鋼材を用いて形成され、部材52と部材54との間の隙間V3に挿入されている。
楔部材60は、図4(A)に示すように、側面視で台形状に形成され、図4(B)に示すように、鋼板22の両側にそれぞれ設けられている。また、楔部材60において台形状の脚に相当する面は、傾斜面52A及び傾斜面54Aに接して配置されている。さらに、楔部材60は、上方の厚みが、下方の厚みより大きく形成されている。
上述したように、楔部材60は、図4(A)におけるZ方向、すなわち、部材12及び部材14に曲げモーメントが作用する面内に沿って、かつ、上方から下方へ挿入されている。なお、楔部材60は、引き込み部材70の底板74との間に空間V4を有して配置されている。
(引き込み部材)
引き込み部材70は、押圧板72と、底板74と、ボルト76と、を備えて形成されている。押圧板72は、楔部材60の上面に配置されている。底板74は、部材52及び部材54の底面に架け渡されて配置されている。
ボルト76は、押圧板72、楔部材60及び底板74にそれぞれ形成され、互いに連通された貫通孔に挿通された雄ねじ部材である。ボルト76の先端にはナット76Aが捩じ込まれており、押圧板72を下方(底板74側)へ押圧している。
このボルト76の押圧力が、押圧板72を介して、楔部材60へ伝達される。これにより、楔部材60は、部材52、54の軸方向と直交する方向(Z方向)に沿って隙間V3へ引き込まれ、部材52及び部材54を押圧する。
(作用及び効果)
第二実施形態に係る接合構造では、楔部材60を上下方向に挿入することで、図4(B)に示すように、部材52及び部材54の側方に部材が突出することを抑制できる。このため、部材52及び部材54を、軸方向と交わる方向(Y方向)に複数配置して、複合梁を形成することができる。なお、互いに隣り合う部材52同士、部材54同士は、接着してもよいししなくてもよい。
また、楔部材60は、上方の厚みが、下方の厚みより大きく形成されている。これにより、部材52及び部材54が接合された状態で、上面寄りの部分に作用する曲げモーメントが下面寄りの部分に作用する曲げモーメントより大きい場合において、耐力を発揮し易い。
なお、上面寄りの部分に作用する曲げモーメントが、下面寄りの部分に作用する曲げモーメントより小さい場合には、上方の厚みが下方の厚みより小さく形成された楔部材を用いることができる。
12 部材(第一部材)
14 部材(第二部材)
16 部材(第一部材)
20 連結部材
30 楔部材
30A 楔部材
30B 楔部材
30C 楔部材
40 引き込み部材
44 ボルト(引き込み部材)
52 部材(第一部材)
54 部材(第二部材)
60 楔部材
70 引き込み部材
V1 隙間
V2 空間
V3 隙間
V4 空間

Claims (3)

  1. 隙間をあけて配置された第一部材と第二部材とを連結する連結部材と、
    前記隙間に挿入された楔部材と、
    前記楔部材を前記隙間に引き込み、前記第一部材及び前記第二部材を押圧して、前記第一部材と前記連結部材及び前記第二部材と前記連結部材の連結部のガタつきを抑制する引き込み部材と、
    を備えた接合構造。
  2. 前記隙間に前記楔部材が引き込まれた状態で、前記隙間には、前記楔部材が引き込まれる方向に空間が形成されている、
    請求項1に記載の接合構造。
  3. 前記楔部材の挿入方向は、前記第一部材及び第二部材に曲げモーメントが作用する面内と交わる方向である、
    請求項1又は請求項2に記載の接合構造。
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