JP2002004436A - 構造物の軸力材 - Google Patents

構造物の軸力材

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JP2002004436A JP2000180493A JP2000180493A JP2002004436A JP 2002004436 A JP2002004436 A JP 2002004436A JP 2000180493 A JP2000180493 A JP 2000180493A JP 2000180493 A JP2000180493 A JP 2000180493A JP 2002004436 A JP2002004436 A JP 2002004436A
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buckling
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Ichiro Inoue
一朗 井上
Kenzo Taga
謙蔵 多賀
Minoru Kondo
実 近藤
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Nikken Sekkei Ltd
Kansai Electric Power Co Inc
Kansai Technology Licensing Organization Co Ltd
Newjec Inc
Kanden Industries Inc
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Nikken Sekkei Ltd
Kansai Electric Power Co Inc
Kansai Technology Licensing Organization Co Ltd
Newjec Inc
Kanden Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構成を簡略化して製造コストの低減を図り、
各面内座屈拘束部材および各面外座屈拘束部材を分解可
能として、メンテナンス性を向上することができるよう
にした構造物の軸力材を提供する。 【解決手段】 被補剛部材31と、被補剛部材31の長
手方向中間部32の幅方向両側方に第1および第2の間
隔ΔL11,ΔL12をあけて配置される一対の面内座
屈拘束部材33,34と、被補剛部材31の長手方向中
間部32および各面内座屈拘束部材33,34を厚み方
向両側から挟持し、かつ被補剛部材31の前記長手方向
中間部32の厚み方向両側方に第3および第4の間隔Δ
L13,ΔL14をそれぞれあけて配置される一対の面
外座屈拘束部材37,38と、前記被補剛部材31およ
び各面内座屈拘束部材33,34および各面外座屈拘束
部材37,38を相互に着脱可能に結合する複数のねじ
部材であるボルト39およびナット40とによって、軸
力材を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐震構造の建物な
どの構造物における梁および柱などの骨組み材を接合す
る梁端部の方杖およびトラス斜材などとして用いられる
座屈拘束ブレースに好適に実施することができる構造物
の軸力材に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、建物および土木構造物などに用い
られる履歴減衰型ダンパとして、オイルなどの粘性流体
を用いる流体ダンパ、鉛などの粘弾性材料を用いる粘性
ダンパ、摺動部の摩擦を利用する摩擦ダンパ、鋼材の弾
塑性履歴を利用する履歴型弾塑性ダンパなどが提案さ
れ、実用化されている。これらの各種のダンパのうち前
記履歴型弾塑性ダンパは、他のダンパに比べて、安価で
かつ信頼性および耐久性に優れているため、耐震建物の
地震時の制震デバイスとして注目されている。
【0003】図6は典型的な従来の技術の履歴型弾塑性
ダンパとして用いられる座屈拘束ブレース1の断面図で
あり、図7は図6の上方から見た座屈拘束ブレース1の
正面図であり、図8は図7の切断面線VIII−VII
Iから見た拡大断面図であり、この従来の技術は、特開
平10−306498号公報に示されている。軸力材で
ある座屈拘束ブレース1は、被補剛部材2と、被補剛部
材2の長手方向(図6の紙面における左右方向)中間部
であるブレース芯材3の幅方向(図6の紙面における上
下方向)両側方に間隔ΔL1をあけて配置される一対の
面内座屈拘束部材4,5と、被補剛部材2の長手方向両
端部である芯材端部6,7および各面内座屈拘束部材
4,5を厚み方向(図8の紙面における上下方向)両側
から挟持し、かつ被補剛部材2の前記ブレース芯材3の
厚み方向両側方に間隔ΔL2をあけて配置される一対の
面外座屈拘束部材8,9と、前記被補剛部材2の各芯材
端部6,7および各面内座屈拘束部材4,5間にそれぞ
れ介在される硬質ゴムから成るスペーサ10,11とを
備える。
【0004】前記被補剛部材2のブレース芯材3は、極
低降伏点鋼から成り、このブレース芯材3の長手方向両
端部に、普通鋼から成る芯材端部6,7が溶接して結合
されている。各面内座屈拘束部材4,5によってブレー
ス芯材3の面内座屈が適切に拘束され、各面外座屈拘束
部材8,9によって前記ブレース芯材3の面外座屈が適
切に拘束されるため、圧縮側に引張側と同様な荷重変形
特性を付与することができ、耐震建物の梁と柱とを接合
する方杖、すなわちブレースとして用いられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来の技術で
は、被補剛部材2はブレース芯材3の長手方向両端部に
芯材端部6,7が溶接して接合されるので、部品点数が
多く、構造が複雑であり、製造コストが高価であるとい
う問題を有する。また各面内座屈拘束部材4,5と各面
外座屈拘束部材8,9とは溶接によって接合され、その
内部空間に前記ブレース芯材3が収容されているため、
被補剛部材2の損傷の確認および交換などを行う必要が
生じても、各面内座屈拘束部材4,5および各面外座屈
拘束部材8,9を容易に分解することができず、メンテ
ナンス性が悪いという問題がある。
【0006】本発明の目的は、構成を簡略化して製造コ
ストの低減を図り、各面内座屈拘束部材および各面外座
屈拘束部材を分解可能として、メンテナンス性を向上す
ることができるようにした構造物の軸力材を提供するこ
とである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、被補剛部材と、被補剛部材の長手方向中間部の幅方
向両側方に間隔をあけて配置される一対の面内座屈拘束
部材と、被補剛部材の長手方向中間部および各面内座屈
拘束部材を厚み方向両側から挟持し、かつ被補剛部材の
前記長手方向中間部の厚み方向両側方に間隔をあけて配
置される一対の面外座屈拘束部材と、前記被補剛部材お
よび各面内座屈拘束部材および各面外座屈拘束部材を、
相互に分離可能に結合する複数のねじ部材とを含むこと
を特徴とする構造物の軸力材である。
【0008】本発明に従えば、被補剛部材の長手方向中
間部の幅方向両側方には、間隔をあけて面内座屈拘束部
材がそれぞれ配置され、また被補剛部材および各面内座
屈拘束部材の厚み方向両側には、面外座屈拘束部材がそ
れぞれ配置される。前記被補剛部材および各面内座屈拘
束部材は、前記各面外座屈拘束部材によって挟持され、
複数のねじ部材によって相互に分離可能に接合される。
【0009】このような軸力材の長手方向両端部が構造
物に固定された状態では、たとえば地震時などに圧縮力
が座屈荷重として作用すると、長手方向中間部には厚み
方向および幅方向のたわみが発生する。このような被補
剛部材の長手方向中間部の厚み方向のたわみに対して
は、このたわみ発生前における長手方向中間部と厚み方
向両側の各面外座屈拘束部材との間の間隔以下までは許
容されるが、この間隔を超えるたわみは各面外座屈拘束
部材によって阻止され、被補剛部材の長手方向中間部に
おける厚み方向のたわみの増加による面外座屈が防がれ
る。
【0010】また前記被補剛部材の長手方向中間部にお
ける幅方向のたわみに対しては、このたわみ発生前にお
ける長手方向中間部と幅方向両側の各面内座屈拘束部材
との間の間隔以下までは許容されるが、この間隔を超え
るたわみは各面内座屈拘束部材によって阻止され、被補
剛部材の長手方向中間部における幅方向のたわみの増加
による面内座屈が防がれる。
【0011】このように被補剛部材は、各一対の面外座
屈拘束部材および面内座屈拘束部材によって補剛され、
簡単な構成で、軸力材としての安定した耐力が確保され
る。しかも各面外座屈拘束部材および各面内座屈拘束部
材は、ボルトおよびナットなどのねじ部材によって分解
可能に接合されるので、ねじ部材を緩めることによっ
て、各面外座屈拘束部材および各面内座屈拘束部材の相
互の結合状態を解除して分離しまたは分解して、前記被
補剛部材の損傷および非損傷の状態の確認ならびに交換
を容易に行うことが可能となり、メンテナンス性が向上
される。
【0012】さらに前記軸力材は、被補剛部材、一対の
面外座屈拘束部材、一対の面内座屈拘束部材、および複
数のねじ部材によって構成されるので、前記従来の技術
に比べて部材の種類が少なく、簡単な構成で、安価に、
軸力材を実現することができる。
【0013】請求項2記載の本発明は、前記被補剛部材
の長手方向中間部と各面内座屈拘束部材との間および前
記被補剛部材の長手方向中間部と各面外座屈拘束部材と
の間の空隙には、潤滑材が介在されることを特徴とす
る。
【0014】本発明に従えば、潤滑材が前記被補剛部材
の長手方向中間部と各面内座屈拘束部材との間および前
記被補剛部材の長手方向中間部と各面外座屈拘束部材と
の間に介在されるので、被補剛部材の長手方向中間部が
たわんで、各面内座屈拘束部材および各面外座屈拘束部
材に接触しても、接触面間の摩擦が少なく、円滑に滑り
を生じて、接触面間の摩擦により座屈拘束部材が圧縮力
を負担することが防がれ、被補剛部材の長手方向両端部
に想定以上の圧縮力が作用することを防止することがで
きる。
【0015】請求項3記載の本発明は、前記一対の面外
座屈拘束部材のうち少なくとも一方には、厚み方向外方
に突出する補剛補助部材が固定されることを特徴とす
る。
【0016】本発明に従えば、被補剛部材の鋼材種、断
面積、材長に応じて座屈拘束部材の断面性能、特に断面
2次モーメントを自由に設定して、必要な剛性と耐力を
確保することができる。
【0017】請求項4記載の本発明は、前記被補剛部
材、各面内座屈拘束部材および各面外座屈拘束部材は、
鋼板を切断加工して形成されることを特徴とする。
【0018】本発明に従えば、前記被補剛部材、各面内
座屈拘束部材および各面外座屈拘束部材は、鋼板を切断
加工して形成されるので、これらの部材を溶接せずに製
造することができ、熱影響による材質の変化がなく、鋼
板自体の性能に依存する安定した品質の部材を低コスト
で実現することが可能となる。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の一形態の座
屈拘束ブレース30を示す正面図であり、図2は図1の
切断面線II−IIから見た断面図であり、図3は図1
の切断面線III−IIIから見た拡大断面図であり、
図4は座屈拘束ブレース30の分解斜視図である。本実
施の形態の軸部材である座屈拘束ブレース30は、被補
剛部材31と、被補剛部材31の長手方向(図1の紙面
における左右方向)中間部32の幅方向(図1の紙面に
おける上下方向)両側方に第1および第2の間隔ΔL1
1,ΔL12をあけて配置される一対の面内座屈拘束部
材33,34と、被補剛部材31の長手方向中間部32
および各面内座屈拘束部材33,34を厚み方向(図2
および図3の紙面における上下方向)両側から挟持し、
かつ被補剛部材31の前記長手方向中間部32の厚み方
向両側方に第3および第4の間隔ΔL13,ΔL14を
それぞれあけて配置される一対の面外座屈拘束部材3
7,38と、前記被補剛部材31および各面内座屈拘束
部材33,34を相互に着脱可能に結合する複数のねじ
部材であるボルト39およびナット40とを含む。
【0020】前記被補剛部材31の長手方向中間部32
と各面外座屈拘束部材37,38との間の前記第1およ
び第2の間隔ΔL11,ΔL12によって生じる空隙S
1,S2および前記被補剛部材31の長手方向中間部3
2と各面内座屈拘束部材33,34との間の第3および
第4の間隔ΔL13,ΔL14によって生じる空隙S
3,S4には、潤滑材が介在される。この潤滑材として
は、たとえばグリースが用いられる。
【0021】上記の各面内座屈拘束部材33,34およ
び各面外座屈拘束部材37,38は、形鋼または平鋼板
の切断加工によって形成される。また前記被補剛部材3
1は、平鋼板を熱影響が少なくかつ平滑な切断面を形成
することができるたとえばプラズマ切断によって、切断
加工して形成される。前記第1〜第4の間隔ΔL11〜
ΔL14は、被補剛材の圧縮時の断面積の増加分を考慮
して、たとえば約1.0mmに選ばれる。
【0022】図5は、座屈拘束ブレース30が梁に取付
けられた状態を示す図である。上記の座屈拘束ブレース
30は、略水平方向に延びる梁43の中央部に斜材とし
て設けられる。梁43および柱44は、構造物である建
物46の骨組を構成し、たとえばH形鋼によって実現さ
れる。梁43の端部には、ブラケット47が固定され
る。ブラケット47には、座屈拘束ブレース30の長手
方向両端部35,36が複数の連結板52,53、図示
しないボルトおよびナットなどによって固定される。ま
た前記座屈拘束ブレース30は、梁43に対して約45
°の角度を成す。
【0023】このようにして梁43に座屈拘束ブレース
30が固定された状態で、たとえば地震などが発生し
て、前記座屈拘束ブレース30に圧縮力N1が座屈荷重
として作用すると、長手方向中間部32には厚み方向お
よび幅方向のたわみが発生する。このような被補剛部材
31の長手方向中間部32の厚み方向のたわみに対して
は、このたわみが発生する前における長手方向中間部3
2と厚み方向両側の各面外座屈拘束部材37,38との
間の前記第1および第2の間隔ΔL11,ΔL12以下
までは許容されるが、この第1および第2の間隔ΔL1
1,ΔL12を超えるたわみは、各面外座屈拘束部材3
7,38によって阻止され、被補剛部材31の長手方向
中間部32における厚み方向のたわみの増加による面外
座屈が防がれる。
【0024】また前記被補剛部材31の長手方向中間部
32における幅方向のたわみに対しては、このたわみが
発生する前における長手方向中間部32と幅方向両側の
各面内座屈拘束部材33,34との間の前記第3および
第4の間隔ΔL13,ΔL14以下までは許容される
が、この第3および第4の間隔ΔL13,ΔL14を超
えるたわみは、各面内座屈拘束部材33,34によって
阻止され、被補剛部材31の長手方向中間部32におけ
る幅方向のたわみの増加による面内座屈が防がれる。
【0025】このように被補剛部材31は、各一対の面
外座屈拘束部材37,38および面内座屈拘束部材3
3,34によって補剛され、簡単な構成で、軸力材とし
ての安定した耐力が確保される。しかも各面外座屈拘束
部材37,38および各面内座屈拘束部材33,34
は、ボルト39およびナット40などのねじ部材によっ
て分解可能に接合されるので、たとえばナット40を緩
めることによって、各面外座屈拘束部材37,38およ
び各面内座屈拘束部材33,34の相互の結合状態を解
除して分離し、または分解して、前記被補剛部材31の
損傷および非損傷の状態の確認、または交換を容易に行
うことが可能となり、メンテナンス性を向上することが
できる。
【0026】さらに座屈拘束ブレース30は、被補剛部
材31、一対の面外座屈拘束部材37,38、一対の面
内座屈拘束部材33,34、ならびに各複数のボルト3
9およびナット40を含む簡素でかつ入手が容易な部材
の組み合わせによって構成されるので、前記従来の技術
に比べて部材の種類が少なくて済み、簡単な構成で、安
価に、座屈拘束ブレース30を実現することができる。
【0027】前述の実施の形態では、一方の面外座屈拘
束部材37に補剛補助部材41を設けるように構成され
たが、本発明の実施の他の形態では、前記一方の面外座
屈拘束部材37に前記補剛補助部材41が設けられない
構成であってもよい。このような構成によってもまた、
上記の実施の形態と同様な効果を達成することができ
る。
【0028】
【発明の効果】請求項1記載の本発明によれば、被補剛
部材は、各一対の面外座屈拘束部材および面内座屈拘束
部材によって補剛され、簡単な構成で、軸力材としての
安定した耐力が確保される。しかも各面外座屈拘束部材
および各面内座屈拘束部材は、ボルトおよびナットなど
のねじ部材によって分解可能に接合されるので、ねじ部
材を緩めることによって、または緩めた後に取り外すこ
とによって、各面外座屈拘束部材および各面内座屈拘束
部材の相互の結合状態を解除して分離しまたは分解し
て、前記被補剛部材の損傷および非損傷の状態の確認な
らびに交換を容易に行うことが可能となり、メンテナン
ス性が向上される。また前記軸力材は、被補剛部材、一
対の面外座屈拘束部材、一対の面内座屈拘束部材、およ
び複数のねじ部材によって構成されるので、前記従来の
技術に比べて部材の種類が少なく、簡単な構成で、安価
に、軸力材を実現することができる。
【0029】請求項2記載の本発明によれば、潤滑材が
前記被補剛部材の長手方向中間部と各面内座屈拘束部材
との間および前記被補剛部材の長手方向中間部と各面外
座屈拘束部材との間に介在されるので、被補剛部材の長
手方向中間部がたわんで、各面内座屈拘束部材および各
面外座屈拘束部材に接触しても、接触面間の摩擦が少な
く、円滑に滑りを生じて、接触面間の摩擦により座屈拘
束部材が圧縮力を負担することが防がれ、被補剛部材の
長手方向両端部に想定以上の圧縮力が作用することを防
止することができる。
【0030】請求項3記載の本発明によれば、各面外被
補剛部材のうちの少なくとも一方に補剛補助部材が設け
られることによって、座屈拘束部材の断面性能、特に断
面2次モーメントを自由に設定して、必要な剛性と耐力
を確保することができる。また前記補剛補助部材は、面
外座屈拘束部材の厚み方向外方、すなわち面外方向に突
出して設けられるので、構成を複雑化せずに前記断面2
次モーメントなどの断面性能を向上することができる。
【0031】請求項4記載の本発明によれば、前記被補
剛部材、各面内座屈拘束部材および各面外座屈拘束部材
は、鋼板を切断加工して形成されるので、これらの部材
を溶接せずに製造することができ、熱影響による材質の
変化がなく、鋼板自体の性能に依存する安定した品質の
部材を低コストで実現することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の座屈拘束ブレース30
を示す正面図である。
【図2】図1の切断面線II−IIから見た断面図であ
る。
【図3】図1の切断面線III−IIIから見た拡大断
面図である。
【図4】座屈拘束ブレース30の分解斜視図である。
【図5】座屈拘束ブレース30が梁43に取付けられた
状態を示す図である。
【図6】典型的な従来の技術の履歴型弾塑性ダンパとし
て用いられる座屈拘束ブレース1の断面図である。
【図7】図6の上方から見た座屈拘束ブレース1の平面
図である。
【図8】図7の切断面線VIII−VIIIから見た拡
大断面図である。
【符号の説明】
30 座屈拘束ブレース 31 被補剛部材 32 長手方向中間部 33,34 面内座屈拘束部材 35,36 長手方向両端部 37,38 面外座屈拘束部材 39 ボルト 40 ナット 41 補剛補助部材 43 梁 44 柱 46 建物 47 ブラケット
フロントページの続き (71)出願人 000152424 株式会社日建設計 大阪府大阪市中央区高麗橋4丁目6番2号 (71)出願人 593152122 株式会社ニュージェック 大阪市中央区島之内一丁目20番19号 (72)発明者 井上 一朗 京都府京都市左京区吉田本町 京都大学大 学院 工学研究科内 (72)発明者 多賀 謙蔵 大阪府大阪市中央区高麗橋4丁目6番2号 株式会社日建設計内 (72)発明者 近藤 実 大阪府大阪市中央区高麗橋4丁目6番2号 株式会社日建設計内 Fターム(参考) 2E125 AA33 AA35 AE13 AG12 AG32 BA55 BB02 BB22 BB34 BD01 BE08 CA05 CA19

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被補剛部材と、被補剛部材の長手方向中
    間部の幅方向両側方に間隔をあけて配置される一対の面
    内座屈拘束部材と、 被補剛部材の長手方向中間部および各面内座屈拘束部材
    を厚み方向両側から挟持し、かつ被補剛部材の前記長手
    方向中間部の厚み方向両側方に間隔をあけて配置される
    一対の面外座屈拘束部材と、 前記被補剛部材および各面内座屈拘束部材および各面外
    座屈拘束部材を、相互に分離可能に接合する複数のねじ
    部材とを含むことを特徴とする構造物の軸力材。
  2. 【請求項2】 前記被補剛部材の長手方向中間部と各面
    内座屈拘束部材との間および前記被補剛部材の長手方向
    中間部と各面外座屈拘束部材との間の空隙には、潤滑材
    が介在されることを特徴とする請求項1記載の構造物の
    軸力材。
  3. 【請求項3】 前記一対の面外座屈拘束部材のうち少な
    くとも一方には、厚み方向外方に突出する補剛補助部材
    が固定されることを特徴とする請求項1または2記載の
    構造物の軸力材。
  4. 【請求項4】 前記被補剛部材、各面内座屈拘束部材お
    よび各面外座屈拘束部材は、鋼板を切断加工して形成さ
    れることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記
    載の構造物の軸力材。
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