JP2022069140A - 乗用型苗移植機 - Google Patents

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仁史 山崎
Hitoshi Yamazaki
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Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Abstract

【課題】予備苗載台の上予備苗載部,中予備苗載部及び下予備苗載部を前後一列に並んだ展開状態にして、作業者が機体前側から予備苗載台の前部にマット状苗が育成された苗箱を載置して予備苗載台後端側に滑らせ順次3つの苗箱を載置し、予備苗載台後端側から苗箱からマット状苗を取り出して苗植付部の苗載台に供給する。然しながら、空になった苗箱は、作業者が機体前部まで持ち運んでから機体から降ろさなければならず、作業効率が悪いものであった。そこで、苗供給作業が効率良く容易に行なえる乗用型苗移植機を提供する。【解決手段】予備苗載台50を設けた走行車体2の後部に苗載台61を有する苗植付部4を装着した乗用型苗移植機において、予備苗載台50後部側壁を苗箱が通過できる範囲欠如し、側壁を欠如した部位の側方下方に苗箱を走行車体2の後部から前方にスライド案内する空箱回収レール56を設ける。【選択図】図2

Description

本発明は、予備苗載台を装備した走行車体の後部に苗植付部を装着した乗用型苗移植機に関する。
上予備苗載部,中予備苗載部及び下予備苗載部が上下3段に並んだ収納状態と前後一列に並んだ展開状態に切り換え自在に構成した予備苗載台を走行車体に装備し、走行車体後部に苗植付部を装着した乗用型苗移植機がある。(例えば、特許文献1参照)。
特開2014-144018号公報
予備苗載台の上予備苗載部,中予備苗載部及び下予備苗載部を前後一列に並んだ展開状態にすることにより、作業者が機体前側から予備苗載台の前部にマット状苗が育成された苗箱を載置して予備苗載台後端側に滑らせ順次3つの苗箱を載置し、該予備苗載台後端側から苗箱からマット状苗を苗取板で掬い取って苗植付部の苗載台に供給する。然しながら、空になった苗箱は、作業者が機体前部まで持ち運んでから機体から降ろさなければならず、作業効率が悪いものであった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、苗供給作業が効率良く容易に行なえる乗用型苗移植機を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、予備苗載台50を設けた走行車体2の後部に苗載台61を有する苗植付部4を装着した乗用型苗移植機において、予備苗載台50後部側壁を苗箱Bが通過できる範囲欠如し、該側壁を欠如した部位の側方下方に苗箱Bを走行車体2の後部から前方にスライド案内する空箱回収レール56を設けた乗用型苗移植機である。
請求項1記載の発明によれば、予備苗載台50後部側壁を苗箱Bが通過できる範囲欠如し、該側壁を欠如した部位の側方下方に苗箱Bを走行車体2の後部から前方にスライド案内する空箱回収レール56を設けたので、予備苗載台50上の空になった苗箱Bは、側壁を欠如した部位から空箱回収レール56に落として、空箱回収レール56に沿って前方にスライドさせて、畦や道路に居る作業者が容易に空箱回収レール56前部から苗箱Bを取り出して、畦や道路に置き、空になった苗箱Bの回収作業が容易に且つ効率良く行なえる。
請求項2記載の発明は、予備苗載台50後部側壁を苗箱Bが通過できる範囲欠如した部位の空箱回収レール56側の苗箱Bの載置面を切欠いて幅狭にした請求項1に記載の乗用型苗移植機である。
請求項3記載の発明は、予備苗載台50を走行車体2の前部から後部に亘って設け、予備苗載台50に沿って空箱回収レール56を設けた請求項1または請求項2に記載の乗用型苗移植機である。
請求項4記載の発明は、予備苗載台50を複数の予備苗載部50a,50b,50cにより構成し、移動リンク部材51a,51b,51cにて複数の予備苗載部50a,50b,50cが前後一列に並んだ展開状態と上下複数段に並んだ収納状態に切り換え自在に構成した請求項1~請求項3のいずれか1項に記載の乗用型苗移植機である。
請求項5記載の発明は、複数の予備苗載部50a,50b,50cを前後一列に並んだ展開状態にした時に最後部に位置する予備苗載部50cを本体載台53aと後部移動載台53bに分割構成し、後部移動載台53bを本体載台53aから後方に離れた状態に移動して、予備苗載台50後部側壁を苗箱Bが通過できる範囲欠如した状態にする請求項4に記載の乗用型苗移植機である。
請求項6記載の発明は、空箱回収レール56を苗箱Bの側壁を受けて案内するレール部56aと案内側壁56bで構成した請求項1~請求項5のいずれか1項に記載の乗用型苗移植機である。
請求項7記載の発明は、予備苗載台50後部に苗箱Bを空箱回収レール56に案内するガイド体57を設けた請求項1~請求項6のいずれか1項に記載の乗用型苗移植機である。
本発明における実施形態の乗用型田植機の側面図である。 本発明における実施形態の乗用型田植機の平面図である。 本発明における実施形態の乗用型田植機の要部の作用説明用の斜視図である。 本発明における実施形態の乗用型田植機の要部の作用説明用の背断面図である。 本発明における実施形態の乗用型田植機の要部の作用説明用の斜視図である。 本発明における第2実施形態の乗用型田植機の要部の側面図である。 本発明における第2実施形態の乗用型田植機の要部の側面図である。 本発明における第2実施形態の乗用型田植機の要部の正面図である。 本発明における第3実施形態の乗用型田植機の要部の側面図である。 本発明における第4実施形態の乗用型田植機の要部の側面図である。
以下、図面に基づき、本発明の好ましい実施の形態について説明する。
<全体構成>
図1及び図2は、本発明の乗用型苗移植機の典型例である施肥装置を装着した乗用型田植機の側面図と平面図である。この施肥装置付き乗用型田植機1は、走行車体2の後側に昇降リンク装置3を介して苗植付部4が昇降可能に装着され、走行車体2の後部上側に施肥装置5の本体部分が設けられている。なお、乗用型苗移植機の前進方向に向かって左右方向をそれぞれ左、右といい、前進方向と後進方向をそれぞれ前、後という。
<走行車体2>
走行車体2は、駆動輪である左右一対の前輪10,10及び左右一対の後輪11,11を備えた四輪駆動車両であって、機体の前部にミッションケース12が配置され、そのミッションケース12の左右側方に前輪ファイナルケース13,13が設けられ、該左右前輪ファイナルケース13,13の操向方向を変更可能な各々の前輪支持部から外向きに突出する左右前輪車軸に左右前輪10,10が各々取り付けられている。また、ミッションケース12の背面部にメインフレーム15の前端部が固着されており、そのメインフレーム15の後端左右中央部に前後水平に設けた後輪ローリング軸を支点にして後輪ギヤケース18,18がローリング自在に支持され、その後輪ギヤケース18,18から外向きに突出する後輪車軸に後輪11,11が取り付けられている。
エンジン20はメインフレーム15の上に搭載されており、該エンジン20の回転動力が、ベルト伝動装置21及びHST23を介してミッションケース12に伝達される。ミッションケース12に伝達された回転動力は、該ミッションケース12内のトランスミッションにより変速された後、走行動力と外部取出動力に分離して取り出される。そして、走行動力は、一部が前輪ファイナルケース13,13に伝達されて前輪10,10を駆動すると共に、残りが後輪ギヤケース18,18に伝達されて後輪11,11を駆動する。また、外部取出動力は、走行車体2の後部に設けた植付クラッチケース25に伝達され、それから植付伝動軸26によって苗植付部4へ伝動されるとともに、施肥伝動機構によって施肥装置5へ伝動される。
エンジン20の上部はエンジンカバー30で覆われており、その上に座席31が設置されている。座席31の前方には各種操作機構を内蔵するフロントカバー32があり、その上方に前輪10,10を操向操作するハンドル34が設けられている。エンジンカバー30及びフロントカバー32の下端左右両側は水平状のフロアステップ35になっている。フロアステップ35は一部格子状になっており(図2参照)、該フロアステップ35を歩く作業者の靴についた泥が圃場に落下するようになっている。フロアステップ35上の後部は、後輪フェンダを兼ねるリヤステップ36となっている。
昇降リンク装置3は平行リンク構成であって、1本の上リンク40と左右一対の下リンク41,41を備えている。これらリンク、すなわち、上リンク40,および下リンク41,41は、その基部側がメインフレーム15の後端部に立設した背面視門形のリンクベースフレーム42に回動自在に取り付けられ、その先端側に縦リンク43が連結されている。そして、縦リンク43の下端部に苗植付部4に回転自在に支承された連結軸44が挿入連結され、連結軸44を中心として苗植付部4がローリング自在に連結されている。メインフレーム15に固着した支持部材と上リンク40に一体形成したスイングアーム(図示せず)の先端部との間に昇降油圧シリンダ46が設けられており、該昇降油圧シリンダ46を油圧で伸縮させることにより、上リンク40が上下に回動し、苗植付部4がほぼ一定姿勢のまま昇降する。
<予備苗載台50>
また、走行車体2の前部左右両側には、支持フレーム49に支持された補給用の苗を載せておく一対の予備苗載台50,50が設けられている。
予備苗載台50は上下三段に構成され、最上段の第1予備苗載部50a、第2予備苗載部50b及び第3予備苗載部50cからなっている。最上段の第1予備苗載部50aの中央部側面と第2予備苗載部50bの最前部側面がそれぞれ回動軸50a1,50b1の回りに回動自在に第1移動リンク部材51aの両端で支持され、また最上段の第1予備苗載部50aの最後部側面と最下段の第3予備苗載部50cの最前部側面が第2移動リンク部材51bの両端でそれぞれ回動軸50a2,50c1の回りに回動自在に支持され、また第2予備苗載部50bの中央部側面が回動軸50b2の回りに回動自在に前記第2移動リンク部材51bの中央部で支持され、さらに第2予備苗載部50bの最後部側面と最下段の第3予備苗載部50cの中央部側面とがそれぞれ回動軸50b3,50c2の回りに回動自在に第3移動リンク部材51cの両端で支持されている。
第2予備苗載部50bは機体に固定されており、第2予備苗載部50bを中心とし、その上下に第1予備苗載部50aと第3予備苗載部50cが配置され、全体として上下三段に配置される状態と第2予備苗載部50bを中心とし、その前後に第1予備苗載部50aと第3予備苗載部50cがそれぞれ配置され、全体として第1移動リンク部材51a,第2移動リンク部材51b,第3移動リンク部材51cをほぼ同一平面上に配置替えすることができる。すなわち、第2移動リンク部材51bは、その中央部が第2予備苗載部50bの中央部の両側に設けられた回動支点により支持されているので、第2移動リンク部材51bを回動させて、第1、第3予備苗載部50a,50cを第2予備苗載部50bの前後に移動させて、第1,第2,第3予備苗載部50a,50b,50cを同一平面上に配置することで広い苗トレイ載置平面が得られる。
また、第1,第2,第3予備苗載部50a,50b,50cを同一平面上に並べて配置するときには、最前部に位置する第1予備苗載部50aの前辺と最後部に位置する第3予備苗載部50cの後辺にそれぞれの平面より上方向に立ち上った第1ストッパ52a、第2ストッパ52bが立ち上がる構成としているので、第1,第2,第3予備苗載部50a,50b,50cを同一平面上に並べて配置するときに、第1,第2,第3予備苗載部50a,50b,50c上に載置された苗箱Bが滑り落ちることがない。なお、第1,第2,第3予備苗載部50a,50b,50cには、左右側壁が設けてあり、左右方向も苗箱Bが滑り落ちることがない。
また、上下三段からなる第1、第2、第3予備苗載部50a,50b,50cを前後に一段の平面状にする切り換えは、苗トレイを載せたまま行うことができる。
また第1、第2、第3予備苗載部50a,50b,50cを上下三段又は同一平面上に並べ替えるときには第1、第2、第3移動リンク部材51a,51b,51cの作動を電動モータ(図示せず)で行ってもよい。このときには電動モータの作動スイッチはオペレーター側とオペレーターとは苗移植機周りの別の場所に居る補助者側の2個所に設けると作業性がよい。
そして、第1、第2、第3予備苗載部50a,50b,50cを同一平面上に並べた時に最後部になる第3予備苗載部50cは、本体載台53aと後部移動載台53bの2分割構成となっており、本体載台53a裏面に設けた支持案内筒54,54に後部移動載台53bに前方に向けて延設した丸棒55,55を挿通して、後部移動載台53bが本体載台53aに接当した状態から後方に離れた状態に移動自在に構成している。
本体載台53aには、左右両側に右側壁53Rと左側壁53Lが設けられているが、左側壁53Lは右側壁53Rよりも後部が前方に位置し、左側壁53L後端部位置から載置面内方に向けて切欠き53a1が設けられている。即ち、本体載台53aの載置面後部幅である載置面幅W1は、載置面前部幅である載置面幅W2よりも狭くなっている。
また、後部移動載台53bには、右側壁53bRが設けられているが、外側の左側壁を設けていない。後部移動載台53bの載置面幅W3は、本体載台53aの載置面後部幅である載置面幅W1と同じである。
丸棒55,55には、ストッパ用凸部55a,55aが設けられており、後部移動載台53bをストッパ用凸部55a,55aが支持案内筒54,54前端に接当する最も後方に移動させた時、第3予備苗載部50cに載置した苗箱Bを後部移動載台53bの第2ストッパ52bに接当するまで後方にスライドさせると、苗箱Bの外側方に壁がなく、しかも、載置面幅が狭い(外側の載置面がない)ので、苗箱Bを外側下方に容易に落下させることができる。
なお、第3予備苗載部50cを本体載台53aと後部移動載台53bの2分割構成として、後部移動載台53bを後方移動して外側方の壁が欠如する状態にする例を示したが、第3予備苗載部50cの外側方の壁を前方にスライド移動させたり、外側に倒したりして、外側方の壁が欠如する状態にしても良い。
また、予備苗載台50の第1、第2、第3予備苗載部50a,50b,50cを同一平面上に並べた状態で、その外側下方には、平行に空箱回収レール56を支持フレーム49で支持して設けている。
空箱回収レール56は、苗箱Bの側壁を受けて案内するレール部56aと案内側壁としての外側案内壁56bで構成され、第3予備苗載部50cから外側方に落下した苗箱Bを受けて、第2予備苗載部50bの外側方を通過させて第1予備苗載部50a外側方(機体の前端部)まで案内する。なお、外側案内壁56bは、平面状の壁でも、杆体より構成された案内杆でも良い。
なお、第3予備苗載部50cの本体載台53a及び後部移動載台53b外側位置には、苗箱Bを外側方に落下させる際に、空箱回収レール56に案内するガイド体としてのガイドピン57,57が設けられている。
<苗植付部4>
苗植付部4は6条植の構成で、フレームを兼ねる伝動ケース60、マット苗を載せて左右往復動し苗を一株分ずつ各条の苗取出口61a、…に供給するとともに横一列分の苗を全て苗取出口61a、…に供給する苗送りベルト61b、…により苗を下方に移送する苗載台61、苗取出口61a、…に供給された苗を圃場に植付ける苗植付装置62、…、次行程における機体進路を表土面に線引きする左右一対の線引きマーカ63等を備えている。苗植付部4の下部には中央にセンターフロート64、その左右両側にサイドフロート65,65がそれぞれ設けられている。これらフロート、すなわち、センターフロート64,およびサイドフロート65,65を圃場の泥面に接地させた状態で機体を進行させると、センターフロート64,およびサイドフロート65,65が泥面を整地しつつ滑走し、その整地跡に苗植付装置62、…により苗が植付けられる。各フロート、すなわち、センターフロート64,およびサイドフロート65,65は圃場表土面の凹凸に応じて前端側が上下動するように回動自在に取り付けられており、植付作業時にはセンターフロート64の前部の上下動が迎角制御センサ(図示せず)により検出され、その検出結果に応じ前記昇降油圧シリンダ46を制御する油圧バルブを切り替えて苗植付部4を昇降させることにより、苗の植付深さを常に一定に維持する。
苗植付部4には、整地装置の一例である整地ロータ66が取り付けられている。
<苗載台61>
苗載台61は、左右方向に6つの苗載置部61cが側壁61dで区切られて一体構成され、その上部裏面に設けた左右方向のレール61eがフレームを兼ねる伝動ケース60に基部が固着された支持枠体67の支持ローラ67aに摺動自在に支持されて左右方向にスライド移動し、各苗載置部61cに載置されたマット苗Nが苗送りベルト61bで横一列分の苗が一斉に苗取出口61aに向けて送られる構成である。
そして、苗載台61の上部には、側面視でアーチ状の苗補給台70が左右移動自在に設けられている。即ち、苗補給台70は、苗載台61上端部に左右方向に設けたスライドレール61fに案内される案内ローラ70aを設けた左右移動支持部材70bに基部を回動自在に設け、基部からアーチ状で側面視円弧状に苗載部70cを設けている。苗載部70cの左右両側には、左右側壁70dと把持部70eが設けられている。
よって、苗補給台70は、施肥装置5の肥料ホッパ80の上方を越えて前方に延びる使用状態(イ)と苗載台61の上方に収納された収納状態(ロ)に回動切り換え自在であり、また、苗載台61の各苗載置部61cの上端に対応した位置に左右移動自在である。また、苗補給台70の基部回動支持部をスライドレール61fよりも下方に位置させているので、苗補給台70を使用状態(イ)にすると、苗補給台70がスライドレール61fを覆う構成となり、苗補給作業時にスライドレール61fに泥土等が入り込むことを防止できる。
従って、予備苗載台50の第1、第2、第3予備苗載部50a,50b,50cを同一平面上に前後方向に並べた状態として、その上面に苗箱Bを載置した状態で、苗載台61に苗を補給するには、苗補給台70を施肥装置5の肥料ホッパ80の上方を越えて前方に延びる使用状態(イ)に回動させ、第3予備苗載部50cの後部移動載台53bをストッパ用凸部55a,55aが支持案内筒54,54前端に接当する最も後方に移動させ、第3予備苗載部50cに載置した苗箱Bを後部移動載台53bの第2ストッパ52bに接当するまで後方にスライドさせる。そして、第3予備苗載部50cに載置した苗箱Bからマット状苗を取り出して苗補給台70上に載置し、苗補給台70の把持部70eを持って苗供給したい苗載置部61cに対向する位置まで苗補給台70をスライドレール61fに沿って左右方向に移動させ、苗補給台70を急傾斜にすると、苗補給台70上のマット状苗は滑落して苗載置部61cに供給される。
また、苗箱B外側方の第3予備苗載部50cの側壁が無く、載置面幅W1,W3は狭いので、作業者が苗箱Bを外側方に傾斜させると、第3予備苗載部50c上の空になった苗箱Bは、ガイドピン57,57に案内されて空箱回収レール56後部に滑落して受け止められる。作業者は、空箱回収レール56後部に受け止められた苗箱Bをレール部56aに沿って前方にスライドさせて、空箱回収レール56前部まで移動させる。
そして、第2予備苗載部50bと第1予備苗載部50a上の苗箱Bを第3予備苗載部50cの後部移動載台53bの第2ストッパ52bに接当するまで後方にスライドさせて、同様にして順次苗載置部61cに苗供給する。また、同様にして、順次、第3予備苗載部50c上の空になった苗箱Bは、空箱回収レール56後部に滑落し、レール部56aに沿って前方にスライド移動させる。
以上要するに、機体前部を畦や道路に着けて、予備苗載台50の第1、第2、第3予備苗載部50a,50b,50cを同一平面上に前後方向に並べた状態として、畦や道路に居る作業者は、畦や道路に置いてあるマット状苗が入っている苗箱Bを予備苗載台50の前部に載せて後部にスライド移動させて、機体に搭乗している作業者が第3予備苗載部50c上の苗箱Bからマット状苗を取り出して苗補給台70を用いて順次苗載台61の各苗載置部61cに容易に供給することができる。また、第3予備苗載部50c上の空になった苗箱Bは、空箱回収レール56後部に落として、レール部56aに沿って前方にスライドさせて、空箱回収レール56前部まで移動させ、畦や道路に居る作業者が容易に空箱回収レール56前部から苗箱Bを取り出して、畦や道路に置く。
このようにして、苗載台61への苗供給作業及び空になった苗箱Bの回収作業が容易に且つ効率よく行なえる。
<施肥装置5>
施肥装置5は、肥料ホッパ80に貯留されている粒状の肥料を繰出部81、…によって一定量ずつ繰り出し、その肥料を施肥ホース82、…でセンターフロート64,およびサイドフロート65,65の左右両側に取り付けた施肥ガイド83、…まで導き、施肥ガイド83、…の前側に設けた作溝体84、…によって苗植付条の側部近傍に形成される施肥構内に落とし込むようになっている。ブロア用電動モータ85で駆動するブロア86で発生させたエアが、左右方向に長いエアチャンバ87を経由して施肥ホース82、…に吹き込まれ、施肥ホース82、…内の肥料を風圧で強制的に搬送するようになっている。
<別実施形態>
(1)図6~図8は、空箱回収レールの第2実施形態を示す。
予備苗載台50は上下二段に構成され、上段の第1予備苗載部50aと下段の第2予備苗載部50bからなっている。上段の第1予備苗載部50aの最後部側面と第2予備苗載部50bの中央部側面がそれぞれ回動軸50a1,50b1の回りに回動自在に第1移動リンク部材51aの両端で支持され、上段の第1予備苗載部50aの中央部側面と第2予備苗載部50bの前部側面が第2移動リンク部材51bの両端でそれぞれ回動軸50a2,50b2の回りに回動自在に支持されている。
第2予備苗載部50bは支持フレーム49にて機体に固定されており、第2予備苗載部50bを中心とし、その上に第1予備苗載部50aが配置され、全体として上下二段に配置される状態と第2予備苗載部50bを中心とし、その前に第1予備苗載部50aを配置した水平状配置に第1移動リンク部材51aと第2移動リンク部材51bにて姿勢変更することができる。
第1予備苗載部50aには、その上方に第1空箱回収レール90が第1予備苗載部50aの左右側壁に基部を固定した支持脚90aにて設けられている。第1空箱回収レール90の後部には、第1予備苗載部50aを前後に回動移動させて姿勢変更する際に把持する把持部90bが設けられている。
第2予備苗載部50bには、その上方に第2空箱回収レール91が第2予備苗載部50bの左右側壁に基部を固定した支持脚91aにて設けられている。
第1予備苗載部50aと第2予備苗載部50bを上下二段に配置した状態では、第2予備苗載部50bの第2空箱回収レール91は、第1予備苗載部50aと第2予備苗載部50bの空間内に収まる構成としている。
第1予備苗載部50aと第2予備苗載部50bを前後に水平状配置にした状態では、第1予備苗載部50aの第1空箱回収レール90と第2予備苗載部50bの第2空箱回収レール91も前後に水平状配置にした状態となる。
よって、機体前部を畦や道路に着けて、予備苗載台50の第1、第2予備苗載部50a,50bを同一平面上に前後方向に並べた状態として、畦や道路に居る作業者は、畦や道路に置いてあるマット状苗が入っている苗箱Bを予備苗載台50の前部に載せて後部にスライド移動させて、機体に搭乗している作業者が第2予備苗載部50b上の苗箱Bからマット状苗を取り出して順次苗載台61の各苗載置部61cに容易に供給することができる。また、第2予備苗載部50b上の空になった苗箱Bは、第1空箱回収レール90と第2空箱回収レール91の後部から前部までスライド移動させ、畦や道路に居る作業者が第1空箱回収レール90前部から苗箱Bを取り出して、容易に且つ効率的に畦や道路に置くことができる。
なお、第1空箱回収レール90と第2空箱回収レール91が全体的に前側程若干低くなる傾斜状にするか、第1空箱回収レール90が第2空箱回収レール91よりも少し低くすると、後部から前部に空の苗箱Bを戻す時に作業性が良い。また、第1空箱回収レール90前端の左右案内壁(左右案内杆)間隔を少し狭くしておくと、後部から前部に苗箱Bをスライド移動させた時、苗箱Bが該前端の間隔が狭くなった部位で停止するので、苗箱Bが前端から脱落することが防止できる。
(2)図9は、空箱回収レールの第3実施形態を示す。
第2実施形態の第1空箱回収レール90前部に延長回収レール93が設けられている。延長回収レール93は、基部を回動支軸94により第1空箱回収レール90前端に回動自在に装着されており、前方に回動した使用状態(ハ)と後方に回動して第1空箱回収レール90前部上に折り畳んだ収納状態(二)に姿勢切り換え自在に構成している。
延長回収レール93を前方に回動した使用状態(ハ)にすれば、畦や道路に居る作業者が第1空箱回収レール90から前方に突出する(機体前端から突出する)延長回収レール93があるので、苗箱Bの取り出しが更に容易になり、効率的に畦や道路に置くことができる。また、使用しない時は、第1空箱回収レール90前部上に折り畳んだ収納状態(二)にすれば、機体前端から突出しないので、障害物に接当して破損することが防止できると共に機体の操縦操作性も容易となる。
(3)図10は、空箱回収レールの第4実施形態を示す。
第3実施形態の第2空箱回収レール91を無くして、第1空箱回収レール90の後部長さを長くした構成である。第2空箱回収レール91を無くして、第1空箱回収レール90だけであるから、安価に製造できる。
2 走行車体
4 苗植付部
50 予備苗載台
50a 予備苗載部(第1予備苗載部)
50b 予備苗載部(第2予備苗載部)
50c 予備苗載部(第3予備苗載部)
51a 移動リンク部材(第1移動リンク部材)
51b 移動リンク部材(第2移動リンク部材)
51c 移動リンク部材(第3移動リンク部材)
53a 本体載台
53b 後部移動載台
56 空箱回収レール
56a レール部
56b 案内側壁(外側案内壁)
57 ガイド体(ガイドピン)
61 苗載台
B 苗箱

Claims (7)

  1. 予備苗載台(50)を設けた走行車体(2)の後部に苗載台(61)を有する苗植付部(4)を装着した乗用型苗移植機において、予備苗載台(50)後部側壁を苗箱(B)が通過できる範囲欠如し、該側壁を欠如した部位の側方下方に苗箱(B)を走行車体(2)の後部から前方にスライド案内する空箱回収レール(56)を設けたことを特徴とする乗用型苗移植機。
  2. 予備苗載台(50)後部側壁を苗箱(B)が通過できる範囲欠如した部位の空箱回収レール(56)側の苗箱(B)の載置面を切欠いて幅狭にしたことを特徴とする請求項1に記載の乗用型苗移植機。
  3. 予備苗載台(50)を走行車体(2)の前部から後部に亘って設け、予備苗載台(50)に沿って空箱回収レール(56)を設けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の乗用型苗移植機。
  4. 予備苗載台(50)を複数の予備苗載部(50a,50b,50c)により構成し、移動リンク部材(51a,51b,51c)にて複数の予備苗載部(50a,50b,50c)が前後一列に並んだ展開状態と上下複数段に並んだ収納状態に切り換え自在に構成したことを特徴とする請求項1~請求項3のいずれか1項に記載の乗用型苗移植機。
  5. 複数の予備苗載部(50a,50b,50c)を前後一列に並んだ展開状態にした時に最後部に位置する予備苗載部(50c)を本体載台(53a)と後部移動載台(53b)に分割構成し、後部移動載台(53b)を本体載台(53a)から後方に離れた状態に移動して、予備苗載台(50)後部側壁を苗箱(B)が通過できる範囲欠如した状態にすることを特徴とする請求項4に記載の乗用型苗移植機。
  6. 空箱回収レール(56)を苗箱(B)の側壁を受けて案内するレール部(56a)と案内側壁(56b)で構成したことを特徴とする請求項1~請求項5のいずれか1項に記載の乗用型苗移植機。
  7. 予備苗載台(50)後部に苗箱(B)を空箱回収レール(56)に案内するガイド体(57)を設けたことを特徴とする請求項1~請求項6のいずれか1項に記載の乗用型苗移植機。
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