JP2022060292A - 防音室の解錠制御装置及び防音室の解錠システム - Google Patents

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【課題】防音室に入れる人を限定できるようにする。【解決手段】施設の内部あるいは外部に設置される防音室1に設けられ、入退室のための扉を施解錠可能な錠31と、解錠のための無線通信を可能とする通信部39と、解錠のための認証に必要な情報を記憶する記憶部22と、前記情報を参照して認証を行い、該認証結果に基づいて錠31の動作を制御する制御部(CPU)21とを備えた防音室の解錠制御装置であって、制御部は、携帯型の情報端末(例えばスマートフォン)を操作するユーザの解錠要求に応じて前記認証を行い、該認証が成功した場合に、錠31を開く。【選択図】図3

Description

本発明は、防音室の解錠制御装置及び防音室の解錠システムに関する。
従来、内部で発生した音を外部に漏れにくくするための吸音構造を備える防音室が知られている。特許文献1には、内部に設置されたオーディオ機器が発生する音を吸収する吸音材が筐体に設けられた防音室が開示されている。
特開2017-8553号公報
従来の防音室は、家庭や企業でピアノ等の楽器を演奏したり、音楽を聴いたりすることを目的として設置されていた。家庭や企業に防音室が設置されている場合、防音室に自由に入ることができる人は、家族又は社員に限られる。
ところで、防音室が不特定多数の人が通る場所に設置されることも想定される。不特定多数の人が通る場所に従来の防音室が設置された場合には、不特定多数の人が防音室に自由に入ることができる。不特定多数の人が防音室に自由に入れる場合、防音室を適切に使用しない人が入ってしまい、例えば防音室に損傷が与えられるような問題が生じるおそれがある。そこで、防音室に入れる人を制限する必要が生じていた。
そこで、本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、入れる人を限定することができる防音室の解錠制御装置及び防音室の解錠システムを提供することを目的とする。
本発明の防音室の解錠制御装置は、施設の内部あるいは外部に設置される防音室に設けられ、入退室のための扉を施解錠可能な錠と、解錠のための無線通信を可能とする通信部と、解錠のための認証に必要な情報を記憶する記憶部と、前記情報を参照して認証を行い、該認証結果に基づいて前記錠の動作を制御する制御部とを備えた防音室の解錠制御装置であって、前記制御部は、携帯型の情報端末を操作するユーザの解錠要求に応じて前記認証を行い、該認証が成功した場合に、前記錠を開くことを特徴としている。
また、施設の内部あるいは外部に設置される防音室に設けられ、入退室のための扉を施解錠可能な錠と、解錠のための無線通信を可能とする通信部と、解錠のための認証に必要な情報を記憶する記憶部と、前記情報を参照して認証を行い、該認証結果に基づいて前記錠の動作を制御する制御部と、カードに記憶したユーザ識別情報を読み取るカード読取部とを備えた防音室の解錠制御装置であって、前記制御部は、前記カード読取部に前記カードを近づけることにより行われるユーザの解錠要求に応じて前記認証を行い、該認証が成功した場合に、前記錠を開くことを特徴としている。
さらに、使用予定時間を受け付ける操作受付部を備えていることを特徴としている。
また、本発明の防音室の解錠システムは、施設の内部あるいは外部に設置される複数の防音室と、該複数の防音室を管理する管理サーバと、前記複数の防音室のうちの所望の防音室及び使用予定時間を設定する携帯型の情報端末とを含む防音室の解錠システムであって、前記防音室は、入退室のための扉を施解錠可能な錠と、解錠制御装置とを備え、前記解錠制御装置は、解錠のための無線通信を可能とする通信部と、解錠のための認証に必要な情報を記憶する記憶部と、前記情報を参照して認証を行い、該認証結果に基づいて前記錠の動作を制御する制御部とを備え、前記制御部は、携帯型の情報端末を操作するユーザの解錠要求に応じて前記認証を行い、該認証が成功した場合に、前記錠を開くことを特徴としている。
さらに、前記管理サーバは、前記ユーザに提供する予約サイトを介してユーザ識別情報を取得し、該ユーザ識別情報に関連付けられた使用時間に基づいて料金を算出し、前記ユーザ識別情報に関連付けられた方法で決済することを特徴としている。
加えて、前記管理サーバは、前記ユーザ識別情報に関連付けられた基本料金と、前記使用時間に応じた追加料金とを算出し、前記ユーザ識別情報に対応する氏名又は名称が含まれる請求書を発行することを特徴としている。
本発明によれば、解錠のための認証を行うので、防音室に入れる人を限定することが可能となる。これにより、ユーザが場所を気にすることなく、所望の時間を自身の執務に充てることができる。
防音室と外部機器との関係を示す図である。 防音室の外部構造を示す図である。 防音室の内部構成を示す図である。 記憶部が記憶している予約時間データベースの一例を示す図である。 音減衰部の構造を説明するための図である。 防音室における処理の流れを示すフローチャートである。 第2の実施形態に係る防音室管理システムの概要を説明するための図である。 第2の実施形態に係る防音室の外観を示す図である。 第2の実施形態に係る防音室の内部構成を示す図である。 第2の実施形態に係る防音室管理システムにおけるシーケンス図である。
<第1の実施形態>
[防音室1の概要]
図1から図3は、防音室1の構成について説明するための図である。図1は、防音室1と外部機器2との関係を示す図である。図2は、防音室1の外部構造を示す図である。図3は、防音室1の機能構成を示す図である。
防音室1は、筐体11と扉12とにより形成された、人(以下、ユーザという)が入ることができる空間を有する。防音室1は、例えば駅構内、空港、商業施設、展示場、屋外の広場、店舗の内部、ホテル、共同住宅、又はオフィス内のように、さまざまな人が通行する場所に設置される。防音室1は、鉄道車両、バス、タクシー又は飛行機等の移動体に設置されてもよい。
筐体11は、金属、木材又は樹脂等により形成されており、少なくとも一つの側面に、ユーザが出入りするための開口が形成された直方体又は円柱体形状の部材である。筐体11の底面にはキャスター(不図示)及びアジャスター(不図示)が設けられている。防音室1の設置者は、キャスターを使って設置場所に防音室1を移動した後に、アジャスターの長さが防音室1の底面と床面との距離に等しくなるように調整することで、防音室1を固定することができる。
扉12は、筐体11に形成された開口を塞ぐことができるように筐体11に結合されており、筐体11との結合部位を軸にして開閉可能に構成されている。扉12には扉ガラス34が設けられており、外部から防音室1の内部を視認することが可能になっている。
図1に示すように、防音室1は、インターネット等のネットワークNを介して外部機器2との間でデータを送受信することができる。防音室1を利用するユーザは、例えば、防音室1に設置されたテレビ会議用端末を用いて、テレビ会議機能を有する外部機器2を利用するユーザとの間でテレビ会議を行うことができる。
筐体11の内側には吸音材が設けられており、防音室1の内部でユーザが話した声、及び外部機器2を使用するユーザが発した声が防音室1の外部に漏れにくい。したがって、防音室1が、不特定多数の人が通る場所(以下、公共場所という)に設置されている場合であっても、ユーザは、機密性が高い内容を安心して話すことができる。
防音室1が公共場所に設置されている場合、不特定多数の人が自由に防音室1に入ることができると、防音室1の内部設備に損傷が加えられるおそれがある。そこで、防音室1には錠31が設けられており、所定の料金を支払った人が防音室1に入ることができるように構成されている。
防音室1を利用するユーザから料金の支払いを受けるために、扉12の付近にカード読取部37が設けられている。詳細については後述するが、カード読取部37は、電子マネーカード(例えばプリペイドカード)やクレジットカード等のように金銭の支払いが可能なカードから、カードに記憶された決済に用いられる情報(以下、決済情報という)を読み取る読取部である。ユーザが例えば電子マネーカードをカード読取部37に近づけることにより、電子マネーカードに記憶された残高から所定の利用料が減額されることにより決済が完了し、決済が完了した後に錠31が開く。また、決済が完了した後には、防音室1の内部の電子機器への電力の供給が開始され、ユーザがテレビ会議を開始することが可能になる。カード読取部37は、金銭の支払いが可能なカードの代わりに、ユーザのスマートフォンのような情報端末から決済情報を読み取ってもよい。
カード読取部37の近傍には、ユーザの操作を受け付ける操作受付部38が設けられている。操作受付部38は、例えばタッチパネル付きのディスプレイであり、ユーザにより
入力された使用予定時間を受け付ける。ユーザは、例えば、30分、60分、90分のいずれか一つの使用予定時間を選択することができる。決済される料金は、使用予定時間に応じて決定されており、決済が完了してから使用予定時間が経過するまでの間、防音室1の内部への電子機器への電力の供給が開始される。
以下、図3を参照しながら、防音室1の構成について詳細に説明する。
[防音室1の構成]
防音室1は、CPU21と、記憶部22と、検出部23と、錠31と、電源部32と、空調設備33と、扉ガラス34と、表示部35と、警報部36と、カード読取部37と、操作受付部38と、通信部39と、音減衰部40とを有する。CPU21は、制御部として機能し、錠31、電源部32、空調設備33、扉ガラス34、表示部35、警報部36、カード読取部37、操作受付部38、及び通信部39の動作を制御する。
記憶部22は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)及びハードディスク等の記憶媒体を有する。記憶部22は、CPU21が実行するプログラムを記憶している。また、予め設定された防音室1の予約時間を記憶している。
図4は、記憶部22が記憶している予約時間データベースの一例を示す図である。予約時間データベースにおいては、予約時間とユーザ識別情報とが関連付けられている。ユーザ識別情報は、例えばユーザのカードに記憶されたユーザに固有の情報である。ユーザは、例えば、操作受付部38において予約操作をした後にカードを用いて決済することで、希望の時間を予約することができる。
ユーザは、外部のコンピュータや携帯端末を用いて所定の予約サイトにアクセスして予約をしてもよい。予約サイトにおいて、ユーザは、予約が可能な複数の防音室1から使用を希望する防音室1を選択し、選択した防音室1を使用したい日時を入力する。その後、ユーザは、例えばクレジットカードの番号を入力することにより、予約サイトを提供する予約サーバにおいて、ユーザ識別情報に関連付けて予約時間及び防音室1を特定するための防音室識別情報である防音室IDが記憶される。予約サーバは、予約時間及びユーザ識別情報を、予約された防音室1に送信し、予約時間及びユーザ識別情報を受信した防音室1のCPU21が、予約時間及びユーザ識別情報を記憶部22に記憶させる。
検出部23は、臭いセンサー231と、人感センサー232と、重量センサー233とを有する。臭いセンサー231は、防音室1の内部空間内の臭いを検出し、検出した臭いの種別及び強度の少なくともいずれかを示す臭い情報をCPU21に通知する。人感センサー232は、防音室1の内部に人が存在するか否かを検出し、人が存在するか否かを示す人検出情報をCPU21に通知する。重量センサー233は、防音室1の内部の物品の重量を検出し、検出した重量をCPU21に通知する。
錠31は、筐体11と扉12との間に設けられており、CPU21の制御により、扉12を開くことができる開錠状態と扉12を開くことができない閉錠状態とを切り替える。
錠31は、筐体11の内側からユーザが操作することにより、開錠状態と閉錠状態とを切り替えることもできるように、筐体11の内側に操作部が設けられている。
電源部32は、筐体11の内部に設けられた電子機器に電力を供給する。電源部32は、例えば、屋内又は屋外に設けられた電源コンセントに接続可能な電源プラグ321を介して取得した電力を電子機器に供給する。電子機器は、常設されたテレビ会議用の設備、筐体11の内部に設置された照明設備及び空調設備33、並びにユーザが持ち込んだコンピュータ又は携帯端末等である。電源部32は、CPU21の制御に基づいて、決済が完了してから使用予定時間が経過するまでの間、電子機器に電力を供給する。なお、電源部
32は、電源プラグ321を介して取得した電力以外に、バッテリー(不図示)に蓄積された電力を電子機器に供給してもよい。
CPU21は、カード読取部37が決済情報を読み取ったことに応じて決済した後に錠31を開くとともに、電源部32に電力の供給を開始させる。また、CPU21は、錠31を開いてから使用予定時間が経過するまでの間、電源部32に電力を供給させ、錠31を開いてから使用予定時間が経過した時点で、電源部32に電力の供給を停止させる。このようにすることで、所定の料金を支払ったユーザのみが防音室1を使用することが可能になる。
CPU21は、錠31を開いてから使用予定時間が経過した時点で錠31が閉じている場合に錠31を開く。CPU21は、使用予定時間が経過した時点で扉12を開いてもよい。このようにすることで、使用予定時間が経過した後にもユーザが継続して防音室1を使用している場合に、外部から扉12を開いて、ユーザに出てもらうことが可能になる。
さらに、CPU21が扉12を開くことにより、防音効果がなくなるため、ユーザが防音室1の内部にいるメリットが失われ、ユーザが自発的に防音室1から出ていくように促すことが可能になる。
空調設備33は、防音室1の内部空間を換気するとともに、内部温度を調整する。空調設備33は、例えば筐体11の天井に設けられ、防音室1の内部空間内の空気を外部に放出するファンを有している。空調設備33は、CPU21の制御に基づいて、決済が完了してから使用予定時間が経過するまでの間、動作する。空調設備33は、使用予定時間が経過した時点で温度調整機能を停止させ、温度調整機能を停止してから所定の時間にわたってファンのみを動作させてもよい。このようにすることで、次に別のユーザが防音室1を使用する際に不快な臭いが残ってしまうことを防ぐことができる。
扉ガラス34は、扉12に設けられている。扉ガラス34は、例えばCPU21の制御に基づいて透過度を変化させることができるブラインドとして機能する。扉ガラス34は、使用予定時間が経過するまでの間、CPU21の制御に基づいて、操作受付部38が受け付けたユーザの操作に応じて透過度を変化させることができる。ユーザは、例えば防音室1の内部でテレビ会議を行っている様子を外部から見られたくない場合に扉ガラス34の透過度を下げる操作をすることで、テレビ会議用のモニタに表示されている映像が外部から視認できないようにすることができる。防音室1には、透過度を変化可能な扉ガラス34の代わりに、CPU21の制御に基づいて角度を変化させる複数の細長い板状部材により構成されるブラインドが設けられていてもよい。
CPU21は、使用予定時間が経過すると、ブラインドの透過度が最大になり、外部から内部が視認できるようにする。このようにすることで、使用予定時間が経過した後に、ユーザが防音室1に居続ける行為を抑制することができる。
表示部35は、各種の情報を表示するディスプレイであり、例えば筐体11の正面側に設けられている。CPU21は、ユーザが使用していない状態において利用可能であることを示す情報を表示部35に表示させる。CPU21は、錠31を開き、電源部32が電力の供給を開始した時点で、使用中であることを示す情報を表示部35に表示させる。
警報部36は、警報音を発生する音源を有する。CPU21は、例えば、使用予定時間が経過してから所定の時間が経過した後に人感センサー232が人を検出した場合に、警報部36に警報音を発生させる。この場合、CPU21は、「退室してください」等のように退室を促す情報を表示部35に表示させてもよい。このように、警報音が鳴動するとともに表示部35に退室を促す情報が表示されることで、ユーザが防音室1に居続ける行
為を抑制することができる。
カード読取部37は、金銭の支払いが可能なカードに記憶された決済情報を読み取る。
上述のとおり、カードは電子マネーカード又はクレジットカードであり、カード読取部37は、読み取った決済情報をCPU21に通知する。CPU21は、カード読取部37が電子マネーカードから残高情報を読み取った場合、操作受付部38において入力された使用予定時間に対応する料金を残高情報が示す残高から減算し、カード読取部37に、減算した結果を電子マネーカードに書き込ませる。CPU21は、カード読取部37がクレジットカードからクレジットカード番号を読み取った場合、クレジットカードの決済をするための外部サーバにクレジットカード番号と料金を通知することにより決済を実行する。
カード読取部37は、カードに記憶されたユーザを特定するためのユーザ識別情報をさらに読み取って、読み取ったユーザ識別情報をCPU21に通知してもよい。CPU21は、使用予定時間が経過してから所定の時間が経過した時点で、使用予定時間中から継続して人がいることを人感センサー232が検出した場合に、カード読取部37が読み取ったユーザ識別情報を、使用禁止者情報として記憶部22に記憶させてもよい。CPU21は、その後、カード読取部37が読み取ったユーザ識別情報が使用禁止者情報に一致する場合、カード読取部37が決済情報を読み取ったことに応じて錠31を開かないようにする。このようにすることで、使用予定時間が経過しても防音室1を使用し続けた実績があるユーザが、再び防音室1を使用することを防止できる。
操作受付部38は、上述のようにユーザの操作を受け付ける。操作受付部38は、受け付けた操作により特定される情報をCPU21に通知する。例えば、操作受付部38は、入力された使用希望時間をCPU21に通知する。CPU21は、操作受付部38が受け付けた使用希望時間が、記憶部22に記憶された予約時間を含まないことを条件として、使用希望時間を使用予定時間として承認する。
例えば、図4に示すように、2017年7月21日の10時00分から11時35分までの間は、既に予約されているとする。この場合に、ユーザが入力した使用希望時間が2017年7月21日の9時45分から10時15分であるように、使用希望時間の一部が予約時間と重なっている場合、CPU21は、使用希望時間を使用予定時間として認めない。そして、CPU21は、操作受付部38が有するディスプレイに「予約済の時間なので使用できません」と表示する。一方、ユーザが入力した使用希望時間が2017年7月21日の9時30分から10時00分であるように、使用希望時間が予約時間と重なっていない場合に、記憶部22は、使用希望時間を使用予定時間として認めてもよい。
なお、使用予定時間の終了時刻が予約時間の開始時刻と一致している場合、使用予定時間が経過したユーザが退室し終える前に、予約した他のユーザが入室しようとして、トラブルが発生するおそれがある。そこで、記憶部22は、使用希望時間の終了時刻が、予約時間の開始時刻から所定の時間(例えば5分間)以上前であることを条件として、使用希望時間を使用予定時間として認めるようにしてもよい。このようにすることで、防音室1を使用していたユーザが退室した後に他のユーザの予約時間が開始するので、トラブルの発生を未然に防ぐことができる。
通信部39は、CPU21がネットワークNを介して外部機器との間でデータを送受信するための通信インターフェースであり、例えばLAN(Local Area Network)コントローラを含んでいる。
音減衰部40は、音を減衰させる機能を有する。音減衰部40は、防音室1の内部で発生した音が外部に漏れにくいように、筐体11の内側から外側に向かうにつれて音を減衰
させる音減衰部材を有している。音減衰部材は、外部の音の影響でテレビ会議をしづらくなることを防ぐために、筐体11の外側から内側に向かうにつれて音を減衰させる機能も有している。
ここで、外部の音が減衰され過ぎてしまうと、防音室1の外で火災が発生した場合に発せられる非常ベルの音等の警報音が聞こえなくなってしまうので危険である。そこで、音減衰部40は、防音室1の外部から内部空間に入る音の減衰率よりも内部空間から防音室1の外部に出る音の減衰率の方が大きくなるように構成されている。例えば、音減衰部40は、筐体11の内側から外側に音が伝達される際に音の反射が発生しやすく、筐体11の外側から内側に音が伝達される際に音の反射が発生しにくくなる音減衰部材を有する。
図5は、音減衰部40の構造を説明するための図であり、防音室1の断面を模式的に示す図である。音減衰部40は、複数の音減衰部材400を有しており、防音室1の筐体11の天井側に設けられている。音減衰部材400は、外側反射部401、直進部402、及び内側反射部403を有する。
図5(a)は、実線の矢印で示す防音室1の外部からの音及び防音室1の内部の音が、それぞれ防音室1の内部及び外部に届きにくくなる様子を示している。防音室1の外部からの音は、外側反射部401の曲面において反射することで減衰し、防音室1の内部に届きにくくなる。また、防音室1の内部の音は、内側反射部403の曲面において反射することで減衰し、防音室1の外部に届きにくくなる。
なお、外側反射部401の形状と内側反射部403の形状とが異なるようにすることで、筐体11の内側から外側に音が伝達される際に音の反射が発生しやすく、筐体11の外側から内側に音が伝達される際に音の反射が発生しにくくなるようにすることができる。
例えば、内側反射部403の内径を外側反射部401の内径よりも小さくすることにより、外側から内側に音が届く状態を維持しつつ、内側から外側に音が漏れにくくなる。内側反射部403において音が反射しやすくするために、内側反射部403の表面の凹凸の量を外側反射部401の表面の凹凸の量よりも多くしてもよい。
このように、音減衰部40は、音を効果的に減衰することができるとともに、空気や水を通過させることは可能になっている。図5(b)の実線の矢印が示すように、防音室1の外部の空気、及び防音室1の上方に設置されたスプリンクラーから放出される水は、外側反射部401及び直進部402を介して、筐体11の内部の空間にまで達する。防音室1がこのような構成を有することにより、防音室1は、外部と内部との間での音の伝達量を抑制しつつ、空気及び水が内部空間に達するので、防音性能と安全性能を両立させることができる。
[付加機能]
防音室1は、ユーザの利便性を向上したり、防音室1を設置することによる収益性を向上させたりするために、各種の付加機能を提供してもよい。
(臭い除去機能)
ユーザが快適に防音室1を使用できるように、CPU21は、使用予定時間が経過した後にも、空調設備33が有するファンを動作させて換気する。CPU21は、使用予定時間が経過した時点で、臭いセンサー231が所定の臭いを検出した場合、使用予定時間が経過した後に、臭いセンサー231が所定の臭いを検出しない場合よりも長い時間にわたって空調設備33が有するファンを動作させてもよい。CPU21は、使用予定時間が経過した時点で、臭いセンサー231が所定の臭いを検出した場合に、不図示のタンクに収容された消臭材を放出させてもよい。このようにすることで、ユーザが不快に感じる可能
性がある臭いが防音室1に残っている場合に効果的に臭いを除去することができる。
(忘れ物防止・テロ対策機能)
ユーザが持ち込んだ物品を残したまま防音室1を出てしまわないように、CPU21は、ユーザの物品が残っている場合に、警報部36に警報音を出力させるとともに、忘れ物があることを表示部35に表示させてもよい。また、CPU21が、例えば臭いセンサー231等のセンサーを用いて、この忘れ物がテロにおける爆弾であることを検出した場合には、所定の連絡先に通報してもよい。CPU21は、忘れ物を検出するために、例えば、重量センサー233を制御して、ユーザが入る前の重量である第1重量とユーザが出た後の重量である第2重量とをそれぞれ計測させる。CPU21は、第1重量と第2重量との差が所定の閾値を超えた場合、警報部36に警告音を発生させる。所定の閾値は、重量センサー233の測定誤差に基づいて定められており、CPU21は、例えば第1重量と第2重量との差が10グラム以上である場合に警告音を発生させる。
(広告表示機能)
防音室1を設置した事業者の収益性を高めるために、防音室1は、筐体11及び扉12の外側又は内側に設けられたディスプレイに広告を表示してもよい。例えば、CPU21は、通信部39を介して一以上の広告情報を外部機器から取得し、取得した広告情報をディスプレイに表示させる。CPU21が広告情報を表示する方法は任意であり、図2に示すように扉12の上部に設けられた表示部35に広告情報を表示してもよく、筐体11の両側面に設けられたデジタルサイネージに広告情報を表示させてもよく、扉ガラス34に設けられた光透過性ディスプレイに広告情報を表示させてもよい。
CPU21は、広告主に対するメリットを提供し、広告を依頼しやすくするために、広告主に関連するユーザに対して料金を割り引くように動作してもよい。このようにするために、CPU21は、カード読取部37がカードから読み取ったユーザ識別情報が、通信部39が受信した一以上の広告情報の少なくともいずれかに関連付けられている場合、通信部39が受信した一以上の広告情報の少なくともいずれかに関連付けられていない場合よりも低額の料金を決済する。具体的には、A社が広告主である場合、CPU21は、ユーザ識別情報がA社の社員であることを示している場合に、ユーザ識別情報が広告主の社員でない場合よりも低額の料金で防音室1を利用できるようにする。
CPU21は、カード読取部37がカードから読み取ったユーザ識別情報が、通信部39が受信した一以上の広告情報のいずれかを提供する広告主に関連付けられている場合に、ユーザが防音室1を使用している間、当該広告主の広告情報を表示部35に表示させてもよい。例えば、ユーザがA社の社員である場合に、このユーザの使用予定時間の一部又は全部の時間において、A社の広告を表示する。このようにすることで、防音室1を利用してくれるユーザに関連する広告主が、ユーザに対して防音室1を利用することを積極的に促すように動機付けられるので、防音室1を設置することによる収益性をさらに向上させることができる。
(セキュリティレベルの変更)
上述のように、防音室1は、さまざまな場所に設置することができるが、設置される場所によって、入れる人を制限したり、セキュリティレベルを変更したりすることが求められる場合がある。例えば、企業内に設置される場合は、料金を払うことなく任意の社員が防音室1に入れるが、不特定多数の人が通行するエリアに設置される場合は、料金を払い終えた人のみが防音室1に入れるようにする必要がある。さらに、不特定多数の人が通行するエリアに設置される場合、身元を確認した上で入れるようにすることが好ましい場合もある。
そこで、防音室1は、防音室1の管理者が、防音室1の設置場所に応じてセキュリティレベルを容易に変更する設定モードを有してもよい。具体的には、CPU21は、防音室1の電源が投入された直後に、操作受付部38のディスプレイに設定画面を表示させ、管理者が、設置場所又は設置場所の種別を入力できるようにする。管理者が設置場所又は設置場所の種別を入力すると、CPU21は、入力された設置場所又は設置場所の種別に対応する条件が満たされた場合に錠31を開くように制御する。
例えば、CPU21は、防音室1が屋外の広場に設置されたことを認識すると、電子マネーカードに加えて、運転免許証のように個人を特定できる情報が記載されたカードを読み取ったことを条件として錠31を開く。一方、CPU21は、防音室1が企業内に設置されたことを認識すると、社員カードを読み取ったことを条件として錠31を開く。
CPU21は、防音室1の設置場所によらず、内部に設置されたテレビ会議用端末を使用できるようにしてよいが、設置場所によって、テレビ会議用端末の性能を変更してもよい。例えば、CPU21は、防音室1が、高速の通信回線に接続された企業内に設置されている場合に、最高画質で画像を表示できるように設定し、防音室1が屋外に設置されており、無線通信回線しか使用できない場合に、最高画質よりは低い画質で画像を表示できるように設定してもよい。
[防音室1における処理の流れ]
図6は、防音室1における処理の流れを示すフローチャートである。図6に示すフローチャートは、防音室1を使用したいと考えているユーザが、自身の電子マネーカードをカード読取部37に近付けることを契機として開始する。
ユーザが電子マネーカードをカード読取部37に近づけると、カード読取部37は、カードから決済情報及びユーザ識別情報を読み取って、読み取った情報をCPU21に通知する(S1)。CPU21は、記憶部22に記憶された予約時間データベースを参照し、カード読取部37から通知されたユーザ識別情報のユーザが、カード読取部37がカードから情報を読み取った時刻から所定の時間以内に予約しているか否かを判定する(S2)。CPU21は、ユーザが予約していると判定した場合、ステップS5に処理を進める。
CPU21は、ユーザが予約していないと判定した場合、操作受付部38が有するディスプレイに、使用希望時間を入力するための画面を表示させる。CPU21は、入力された使用希望時間が予約時間を含んでいない場合、入力された使用希望時間を使用予定時間として取得する(S3)。CPU21は、入力された使用希望時間が予約時間を含んでいる場合、他の時間を選択することを操作受付部38に表示させる。
CPU21は、使用予定時間を取得すると、カード読取部37から取得した決済情報に基づいて決済する(S4)。具体的には、カード読取部37が読み取ったカードが電子マネーカードである場合、決済情報が示している残高から使用料金を減額することにより決済する。
続いて、CPU21は、錠31を開くことにより、ユーザが防音室1に入ることを可能にする(S5)。また、CPU21は、電源部32を制御して電子機器への電力の供給を開始する(S36)。
その後、CPU21は、電力の供給を開始してから使用予定時間が経過したかを監視する(S7)。CPU21は、使用予定時間が経過したと判定すると(S7においてYES)、電力の供給を停止して(S8)、錠31を開く(S9)。CPU21は、重量センサー233から通知された臭い情報に基づいて所定の臭いが残っているか否かを判定し(S
10)、所定の臭いが残っていると判定した場合(S10においてYES)、臭いが消えるまでの間、空調設備33が有するファンを動作させる(S11)。
[防音室1による効果]
以上説明したように、防音室1は、電子マネーカード又はクレジットカードに記憶された決済情報を読み取って、使用料金の決済が完了した後に、錠31を開くとともに、内部の電子機器への電力の供給を開始させる。このようにすることで、防音室1が不特定多数の人が通る公共場所に設置されている場合であっても、所定の料金を支払った人のみが防音室1を使用できるようになるので、防音室1に入れる人を限定することができ、防音室に損傷を加えられてしまうリスクを低減することができる。
<第2の実施形態>[解錠システムSの概要]
図7は、第2の実施形態に係る防音室管理システムSの概要を説明するための図である。図8は、第2の実施形態に係る防音室10の外観を示す図である。図9は、第2の実施形態に係る防音室10の内部構成を示す図である。図10は、第2の実施形態に係る防音室管理システムSにおけるシーケンス図である。
防音室管理システムSは、複数の防音室10と、複数の防音室10を管理する管理サーバ3とを備える。管理サーバ3は、複数の防音室10を管理する管理装置であり、インターネットN等のネットワークを介して複数の防音室10との間でデータを送受信し、防音室10を解錠又は施錠するように制御する。
第1の実施形態に係る防音室1は、カード読取部37が電子マネーカード又はクレジットカードに記憶された決済情報を読み取って、使用料金の決済が完了したことに応じて錠31を開いた。これに対して、防音室管理システムSにおける複数の防音室10(図7においては防音室10aと防音室10bを例示)のそれぞれは、防音室10の使用を希望するユーザの情報端末4(例えばスマートフォン)が、防音室10を識別するための情報である防音室IDを含むQRコード41(QRコードは登録商標)を読み取ることにより錠31を開くという点で、第1の実施形態に係る防音室1と異なる。以下、第1の実施形態と相違する点を中心に説明する。
図8に示すように、QRコード41は、例えば錠31の付近に貼り付けられている。QRコード41は、防音室10を使用するユーザの情報端末4が読取可能であり、防音室10を識別するための防音室IDを掲示する情報掲示部である。防音室10を利用したいユーザは、情報端末4にインストールされた防音室利用アプリケーションソフトウェアを起動してQRコード41を読み取る。情報端末4は、読み取ったQRコード41に含まれている防音室IDを認識する(図10におけるS21)。情報端末4は、認識した防音室IDとともに情報端末4のユーザを識別するためのユーザ識別情報(図8におけるユーザID)を管理サーバ3に送信する。ユーザ識別情報は、例えば、防音室を利用するためのアプリケーションソフトウェア(以下、防音室アプリという)において予め登録されている。ユーザ識別情報は、情報端末4の個人のIDであってもよく、情報端末4を使用するユーザが勤務する組織(例えば会社)のIDであってもよい。
管理サーバ3は、防音室ID及びユーザ識別情報を受信すると、ユーザ識別情報が、防音室10を利用可能なユーザとして登録されているか否かを認証する(S22)。管理サーバ3は、受信したユーザ識別情報が、予め登録された複数のユーザ識別情報のうちのいずれかのユーザ識別情報と一致している場合、受信した防音室IDに対応する防音室10に対して、錠31を開くことを指示するための解錠指示を送信する。この際、管理サーバ3は、解錠することを通知するための解錠予告通知を情報端末4に送信してもよい。管理サーバ3は、受信したユーザ識別情報が、予め登録された複数のユーザ識別情報のうちの
いずれかのユーザ識別情報と一致していない場合、防音室10を使用できないことを通知するための使用不可通知を情報端末4に送信する。
防音室10のCPU21は、管理サーバ3から解錠指示を受信すると、錠31を開くとともに、内部の電子機器への電力の供給を開始させる(S23)。そして、CPU21は、解錠が完了したことを示す解錠完了通知を管理サーバ3に送信する。管理サーバ3は、解錠完了通知を受信した時刻を、ユーザが防音室10の使用を開始した時刻として、ユーザ識別情報に関連付けて記憶媒体に記録する(S24)。
その後、ユーザが防音室10の使用を終了する場合、扉12を開いて防音室10の室外に出て、情報端末4によりQRコード41を読み取る。情報端末4は、読み取ったQRコード41に含まれている防音室IDを認識し(S25)、防音室IDとともにユーザ識別情報を管理サーバ3に送信する。情報端末4は、防音室ID及びユーザ識別情報を送信する前に、「防音室を閉めてもよいですか?」という確認メッセージを表示し、ユーザから承認操作を受けたことを条件として防音室ID及びユーザ識別情報を送信してもよい。
管理サーバ3は、防音室10をユーザ識別情報のユーザが防音室IDの防音室10を使用している間に、当該防音室ID及びユーザ識別情報を受信した場合、ユーザが防音室10の使用を終了すると判定し、防音室10に対して錠31を閉じるための施錠指示を送信する。防音室10のCPU21は、施錠指示を受信すると、錠31を閉じて(S26)、施錠が完了したことを示す施錠完了通知を管理サーバ3に送信する。管理サーバ3は、施錠完了通知を受信した時刻を、ユーザが防音室10の使用を終了した時刻として、ユーザ識別情報に関連付けて記憶媒体に記録する。
管理サーバ3は、ユーザ識別情報に関連付けて記憶された使用開始時刻と使用終了時刻との時間差に基づいて料金を計算し、ユーザ識別情報に関連付けて予め登録された方法で決済する(S27)。例えば、管理サーバ3は、ユーザ識別情報に対応する氏名又は会社名が含まれる請求書を発行したり、ユーザ識別情報に関連付けて登録されたクレジットカード番号及び料金を、決済処理を実行する外部サーバに通知することにより決済を実行したりする。
なお、防音室10の使用料金を徴収する方法は任意であり、他の各種の方法を用いることも可能である。例えば、管理サーバ3は、防音室10の錠31が閉じた状態で防音室ID及びユーザ識別情報を受信した場合に、ユーザ識別情報に関連付けて登録されたクレジットカード番号を用いて基本料金を徴収する。この場合、管理サーバ3は、防音室10の錠31が開いた状態で防音室ID及びユーザ識別情報を受信した場合に、ユーザ識別情報に関連付けて登録されたクレジットカード番号を用いて、使用時間に応じた追加料金を徴収してもよい。
また、管理サーバ3は、防音室10の錠31が閉じた状態で防音室ID及びユーザ識別情報を受信した場合に、防音室10に対して料金徴収指示を送信し、防音室10のCPU21は、第1の実施形態に係る防音室1と同様に、カード読取部37を用いて電子マネーカード又はクレジットカードで使用料金を徴収してもよい。この場合、CPU21は、料金徴収指示を受信した時点で、例えば表示部35に「カードを使って料金をお支払いください」といったメッセージを表示させたり、カード読取部37に設けられた発光部を光らせたりして、ユーザに料金の支払いを促してもよい。
また、CPU21は、解錠指示を受信した場合に、錠31を開く前に、操作受付部38において使用予定時間を入力させるようにしてもよい。CPU21は、ユーザが使用予定時間を入力すると、入力された使用予定時間を管理サーバ3に通知し、管理サーバ3から
承認を受けたことを条件として錠31を開く。
管理サーバ3は、現在時刻から使用予定時間が経過するまでの間に防音室10を使用する予約が入っている場合、使用可能な最長時間を防音室10に通知する。CPU21は、例えば「10時00分までしか使用できませんがよいですか」といった確認メッセージを表示部35に表示させ、ユーザが承認する操作をしたことを条件に錠31を開く。このようにすることで、ユーザが、次の予約が入っている時間まで防音室10を使用することができる。
情報端末4は、QRコード41を読み取ったことに応じて、使用予定時間を入力する画面を表示し、防音室ID及びユーザ識別情報とともに、使用予定時間を管理サーバ3に送信してもよい。この場合、管理サーバ3は、現在時刻から使用予定時間が経過するまでの間に防音室10を使用する予約が入っている場合、使用可能な最長時間を情報端末4に通知する。情報端末4は、例えば「10時00分までしか使用できませんがよいですか」といった確認メッセージを表示させ、ユーザが承認する操作をした場合に、その旨を管理サーバ3に送信する。管理サーバ3は、承認を得られたことを条件として防音室10に対して解錠指示を送信する。このようにすることによっても、ユーザが、次の予約が入っている時間まで防音室10を使用することができる。
[防音室管理システムSによる効果]
以上説明したように、防音室管理システムSにおいては、ユーザが情報端末4を用いて防音室10に貼られているQRコード41を読み取ることにより、防音室10の使用を開始することができる。この場合、ユーザ自身のプリペイドカードやクレジットカードを用いて決済することなく、管理サーバ3に予め登録された決済方法によって料金を支払うことができる。したがって、多数のユーザが所属する会社が防音室10を使用するように契約し、ユーザが防音室10を使用した料金を会社が支払う場合に好適である。
なお、以上の説明においては、情報掲示部としてQRコード41を例示したが、情報掲示部はQRコード41以外の態様であってもよい。例えば、情報掲示部は、防音室IDを示すテキスト情報であってもよく、防音室に固有の形状の物体であってもよい。
また、犯罪対策のために、防音室10が監視カメラを備えており、防音室10は、監視カメラで撮影された画像を管理サーバ3に送信してもよい。防音室10は、例えば、ユーザが防音室10を使用していない状態において、防音室10の外部を撮影した画像を管理サーバ3に送信し、ユーザが防音室10を使用している状態において、防音室10の室内を撮影した画像を管理サーバ3に送信してもよい。このようにすることで、防音室10は、管理サーバ3に送信する画像の容量をできるだけ少なくして、防音室10が使用されている状態においては防音室10の内部を破壊させるような行為を監視し、防音室10が使用されていない状態においては防音室10の外部を破壊させるような行為を監視することができる。
また、防音室10においては、機密情報が話されることがあるので盗聴対策を講じることも求められる。そこで、防音室10は、電波を検出するセンサーを備えており、防音室10が設置された時点で検出していた電波と異なる電波を検出した場合に、不審な電波を受信した旨を管理サーバ3に通報してもよい。このようにすることで、防音室10の管理者が、盗聴用の電子機器が設置されていないかどうかを確認することができるので、盗聴行為を防ぐことができる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例
えば、装置の分散・統合の具体的な実施の形態は、以上の実施の形態に限られず、その全部又は一部について、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。また、複数の実施の形態の任意の組み合わせによって生じる新たな実施の形態も、本発明の実施の形態に含まれる。組み合わせによって生じる新たな実施の形態の効果は、もとの実施の形態の効果を合わせ持つ。
1 防音室
2 外部機器
3 管理サーバ
4 情報端末
11 筐体
12 扉
21 CPU
22 記憶部
23 検出部
31 錠
32 電源部
34 扉ガラス
35 表示部
36 警報部
37 カード読取部
38 操作受付部
39 通信部
40 音減衰部
41 QRコード
231 臭いセンサー
232 人感センサー
233 重量センサー
321 電源プラグ
400 音減衰部材
401 外側反射部
402 直進部
403 内側反射部

Claims (6)

  1. 施設の内部あるいは外部に設置される防音室に設けられ、入退室のための扉を施解錠可能な錠と、解錠のための無線通信を可能とする通信部と、解錠のための認証に必要な情報を記憶する記憶部と、前記情報を参照して認証を行い、該認証結果に基づいて前記錠の動作を制御する制御部とを備えた防音室の解錠制御装置であって、
    前記制御部は、携帯型の情報端末を操作するユーザの解錠要求に応じて前記認証を行い、該認証が成功した場合に、前記錠を開くことを特徴とする防音室の解錠制御装置。
  2. 施設の内部あるいは外部に設置される防音室に設けられ、入退室のための扉を施解錠可能な錠と、解錠のための無線通信を可能とする通信部と、解錠のための認証に必要な情報を記憶する記憶部と、前記情報を参照して認証を行い、該認証結果に基づいて前記錠の動作を制御する制御部と、カードに記憶したユーザ識別情報を読み取るカード読取部とを備えた防音室の解錠制御装置であって、
    前記制御部は、前記カード読取部に前記カードを近づけることにより行われるユーザの解錠要求に応じて前記認証を行い、該認証が成功した場合に、前記錠を開くことを特徴とする防音室の解錠制御装置。
  3. 使用予定時間を受け付ける操作受付部を備えていることを特徴とする請求項2記載の防音室の解錠制御装置。
  4. 施設の内部あるいは外部に設置される複数の防音室と、該複数の防音室を管理する管理サーバと、前記複数の防音室のうちの所望の防音室及び使用予定時間を設定する携帯型の情報端末とを含む防音室の解錠システムであって、
    前記防音室は、入退室のための扉を施解錠可能な錠と、解錠制御装置とを備え、
    前記解錠制御装置は、解錠のための無線通信を可能とする通信部と、解錠のための認証に必要な情報を記憶する記憶部と、前記情報を参照して認証を行い、該認証結果に基づいて前記錠の動作を制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、携帯型の情報端末を操作するユーザの解錠要求に応じて前記認証を行い、該認証が成功した場合に、前記錠を開くことを特徴とする防音室の解錠システム。
  5. 前記管理サーバは、前記ユーザに提供する予約サイトを介してユーザ識別情報を取得し、該ユーザ識別情報に関連付けられた使用時間に基づいて料金を算出し、前記ユーザ識別情報に関連付けられた方法で決済することを特徴とする請求項4記載の防音室の解錠システム。
  6. 前記管理サーバは、前記ユーザ識別情報に関連付けられた基本料金と、前記使用時間に応じた追加料金とを算出し、前記ユーザ識別情報に対応する氏名又は名称が含まれる請求書を発行することを特徴とする請求項5記載の防音室の解錠システム。
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