JP2010071009A - 開錠システム及び開錠方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】時間で電気錠を有効化又は無効化するために最適な開錠システム及び開錠方法を提供する。
【解決手段】本願における開錠方法は、鍵配信サーバは、電気錠を識別する情報、有効な時間に関する情報、及び前記端末を一意に識別できる鍵IDを含んだ時限鍵を発行する時限鍵発行ステップ(S207)と、時限鍵発行ステップにおいて発行した時限鍵を端末に送信する時限鍵送信ステップ(S208)と、端末は、受信した時限鍵を電気錠に送信する端末時限鍵送信ステップ(S209)と、電気錠は、時限鍵受信ステップにおいて受信された時限鍵に基づいて開錠するか否かを判断する鍵認証ステップ(S210)と、鍵認証ステップにおいて開錠すると判断した場合に鍵を開錠する鍵管理ステップ(S211)と、を備えることを特徴とする。
【選択図】図23

Description

本発明は、開錠システム及び開錠方法に関する。
携帯電話又はカード等の携帯可能な記憶媒体に電子鍵を保持し、電子鍵を読み込ませることにより開錠或いは施錠する電気錠の技術が知られている。例えば特許文献1には、カードに保持されている情報を電気錠に読み込ませることにより開錠する技術が開示されている。
特開平5−287945号公報
ところで、例えば予約システム等の、電気鍵を時間で有効化又は無効化するシステムにおいて電気錠を用いると、予約者は施設の電子鍵をネットワークを通じて得ることが可能となり、予約時間の開始時に物理的な鍵を取りに行くわずらわしさから開放されるなどの利点がある。
特許文献1に記載された方法では、時間によって電気錠の開錠及び施錠について制御する方法については記載されておらず、時間で予約する予約システム等において用いることはできない。
そこで、本発明は、時間で電気鍵を有効化又は無効化するために最適な開錠システム及び開錠方法を提供することを目的とする。
上述の課題を解決するために、本発明の開錠システムは、鍵配信サーバ、端末、および電気錠を含んだ開錠システムであって、鍵配信サーバは、電気錠を識別する情報、有効な時間に関する情報、及び端末を一意に識別できる鍵IDを含んだ時限鍵を発行する時限鍵発行手段と、時限鍵発行手段が発行した時限鍵を端末に送信する時限鍵送信手段と、を備え、端末は、時限鍵送信手段が送信した時限鍵を受信する端末時限鍵受信手段と、時限鍵受信手段が受信した時限鍵を保持する端末時限鍵保持手段と、端末時限鍵保持手段が保持する時限鍵を電気錠に送信する端末時限鍵送信手段と、を備え、電気錠は、端末時限鍵送信手段が送信した時限鍵を受信する時限鍵受信手段と、時限鍵受信手段が受信した時限鍵に基づいて開錠するか否かを判断する鍵認証手段と、鍵認証手段が開錠すると判断した場合に鍵を開錠する鍵管理手段と、を備える。
この構成により、鍵配信サーバは、有効期限についての情報を含む時限鍵を発行し、電気錠は、当該時限鍵に基づいて開錠するか否かを判断するため、有効時間に基づいて開錠を管理することが可能となる。また、時限鍵を端末に送信し、電気錠は、端末から読み取った時限鍵に基づいて開場するか否かを判断するため、鍵配信サーバと電気錠が回線を通じて接続する必要がなくなる。
また、本発明の開錠システムは、鍵配信サーバにおいて、時限鍵送信手段は、端末に対して時限鍵を送信する際に当該時限鍵の送信に先立ち鍵書き込み機能起動信号を端末に送信し、時限鍵送信手段は、当該鍵書き込み機能起動信号を送信した端末から、時限鍵の送信を要求する時限鍵要求を受信すると時限鍵の送信を行い、端末時限鍵受信手段は、鍵送信手段が送信した鍵書き込み機能起動信号を受信した場合に、時限鍵を前記端末時限鍵保持手段に書き込む、ことを特徴とし、端末において、端末時限鍵受信手段は、時限鍵を端末時限鍵保持手段に書き込むことができる状態である場合に、時限鍵要求を鍵配信サーバに送信する、ことが好適である。この構成により、時限鍵を端末に書き込む際に端末の使用者が操作をする必要がなくなり、使用者は時限鍵の存在を意識することがなく、利便性を飛躍的に向上させることが可能となる。
上述の課題を解決するために、本発明の開錠システムは、鍵配信サーバ、端末、電気錠を含んだ開錠システムであって、電気錠は、鍵配信サーバと通信可能な状態で接続されており、鍵配信サーバは、有効な時間に関する情報、及び端末を一意に識別できる鍵IDを含んだ時限鍵を発行する時限鍵発行手段と、鍵IDを電気錠に送信する鍵送信手段と、を備え、電気錠は、鍵配信サーバが送信した鍵IDを受信する鍵受信手段と、鍵受信手段が受信した鍵IDと端末が保持する鍵IDと時限鍵に含まれる有効な時間に関する情報に基づいて開錠するか否かを判断する鍵認証手段と、を備える、ことを特徴とする。
この構成により、鍵配信サーバは、有効な時間に関する情報を含む時限鍵を発行し、電気錠は、当該時限鍵に含まれる有効な時間に関する情報に基づいて開錠するか否かを判断するため、有効期限に基づいて開錠を管理することが可能となる。
また、本発明の開錠システムは、鍵送信手段は、有効な時間に関する情報、及び端末を一意に識別できる鍵IDを電気錠へ送信し、電気錠は、鍵送信手段が送信した有効な時間に関する情報、及び端末を一意に識別できる鍵IDを受信する受信手段と、受信手段が受信した有効な時間に関する情報、及び端末を一意に識別できる鍵IDを保持する保持手段と、を更に備え、鍵認証手段は、保持手段が保持する有効な時間に関する情報、及び端末を一意に識別できる鍵IDと、端末が保持する鍵ID及び現在時刻と、を比較することで開錠するか否かを判断する、ことが好適である。この構成により、鍵配信サーバは、有効な時間に関する情報、及び端末を一意に識別できる鍵IDを電気錠に送信し、電気錠は、受信した有効な時間に関する情報、及び端末を一意に識別できる鍵IDに基づいて開錠するか否かを判断するため有効期限に基づいて開錠を管理することが可能となる。また、鍵配信サーバが有効な時間に関する情報、及び端末を一意に識別できる鍵IDを電気錠に送信した後は、電気錠自身が開錠管理を行うため、仮にその後回線の切断或いは鍵配信サーバの故障などの事態が生じても電気錠は適格に開錠を管理することが可能となる。
また、本発明の開錠システムは、鍵配信サーバは、時限鍵発行手段が発行した時限鍵を保持する時限鍵保持手段と、時限鍵保持手段に保持された時限鍵に含まれる有効時間に基づいて電気錠が保持する鍵IDを有効化及び無効化する制御手段と、を更に備え、電気錠における鍵認証手段は、端末が保持する鍵IDと、鍵ID保持手段が保持する鍵IDと、に基づいて開錠するか否かを判断する、ことを特徴とすることが好適である。この構成により鍵配信サーバは、電気錠が保持する鍵IDを終了時刻及び開始時刻の間は有効として、有効である場合には開錠すると判断するため、有効期限に基づいて開錠を管理することが可能となる。
また、本発明の開錠システムは、鍵配信サーバは、電気錠が設けられた施設の使用が終了した情報である利用終了報告を受信する利用終了報告処理手段を更に備え、利用終了報告処理手段は、利用終了報告を受信した場合に、時限鍵保持手段に保持された時限鍵を削除し、利用終了報告を受信した場合に、時限鍵保持部に保持されている時限鍵から該当する電気錠が設けられている施設を次に利用する端末を検出し、当該検出した端末に対して施設の利用が終了した旨の連絡を行う、ことが好適である。この構成により、電気錠が設けられた施設の使用が予定より早くに終了した場合に、当該施設の次の利用者に対して施設の使用が終了した旨の報告を送信するため、次の利用者は施設の利用を早期に開始することができる。また、施設の利用が終了した時点で鍵配信サーバが保持する時限鍵が削除されるため、第3者による予約を受け付けることが可能となる。このことによって施設の利用効率を向上させることが可能となる。
また、本発明の開錠システムは、鍵配信サーバは、端末の登録を受け付ける登録受付手段と、登録を受け付けた端末に対して鍵IDを発行する鍵ID発行手段と、を更に備え、鍵ID発行手段は、複数の端末に対して同一の鍵ID発行する、ことが好適である。この構成により、同一のグループに属する構成員を1つの鍵IDで管理することが可能となり、同じ時間、同じ施設を複数人によって利用可能とするような場合に時限鍵を1つのみ発行すれば良いため、処理の効率化が可能となる。
また、本発明の開錠システムは、鍵配信サーバは、端末の登録を受け付ける登録受付手段と、登録を受け付けた端末に対して鍵IDを発行する鍵ID発行手段と、を更に備え、鍵ID発行手段は、複数の端末に対して同一となっているグループ識別部分と、端末毎に異なっている個人識別部分と、を有する鍵IDを発行し、鍵認証手段は、グループ識別部分から開錠するか否かを判断する、ことが好適である。この構成により、電気錠グループ識別部分が同一である場合には同一のグループに属し、開錠すると判断することとなり、それにより同じ時間、同じ施設を複数人によって利用可能とするような場合に時限鍵を1つのみ発行すれば良いため、処理の省略化が可能となる。また、鍵IDには個人を識別する部分も含まれているため、例えば施設の利用料金を個人に対して請求するなど、個人毎の管理も可能となる。
また、本発明の開錠システムは、端末は、グループを構成し、鍵配信サーバは、端末が属するグループについての情報を含んだ情報を保持する利用者情報保持手段を更に備え、鍵認証手段は、開錠するか否かの判断を前記グループごとに行う、ことが好適である。この構成により、鍵の開錠をグループごとに管理することが可能となる。また、鍵IDにはグループを識別する部分を含む必要が無いため、鍵IDの必要桁数が少なく、そのため、資源の有効利用が可能となる。
上述の課題を解決するために、本発明の開錠方法は、鍵配信サーバ、端末、および電気錠を含んだ開錠システムにおける開錠方法であって、鍵配信サーバは、電気錠を識別する情報、有効な時間に関する情報、及び端末を一意に識別できる鍵IDを含んだ時限鍵を発行する時限鍵発行ステップと、時限鍵発行ステップにおいて発行した時限鍵を端末に送信する時限鍵送信ステップと、端末は、時限鍵送信ステップにおいて送信された時限鍵を受信する端末時限鍵受信ステップと、時限鍵受信ステップにおいて受信された時限鍵を保持する端末時限鍵保持ステップと、端末時限鍵保持ステップにおいて保持された時限鍵を電気錠に送信する端末時限鍵送信ステップと、電気錠は、端末時限鍵送信ステップにおいて送信された時限鍵を受信する時限鍵受信ステップと、時限鍵受信ステップにおいて受信された時限鍵に基づいて開錠するか否かを判断する鍵認証ステップと、鍵認証手段が開錠すると判断した場合に鍵を開錠する鍵管理手段と、を備える。
この構成により、鍵配信サーバは、有効期限についての情報を含む時限鍵を発行し、電気錠は、当該時限鍵に基づいて開錠するか否かを判断するため、有効時間に基づいて開錠を管理することが可能となる。また、時限鍵を端末に送信し、電気錠は、端末から読み取った時限鍵に基づいて開場するか否かを判断するため、鍵配信サーバと電気錠が回線を通じて接続している必要がなくなる。
上述の課題を解決するために、本発明の開錠方法は、鍵配信サーバ、端末、及び、鍵配信サーバと通信可能な状態で接続された電気錠を含んだ開錠システムにおける開錠方法であって、鍵配信サーバは、電気錠を識別する情報、有効な時間に関する情報、及び端末を一意に識別できる鍵IDを含んだ時限鍵を発行する時限鍵発行ステップと、鍵IDを前記電気錠に送信する鍵送信ステップと、電気錠は、鍵配信サーバが送信した鍵IDを受信する鍵受信ステップと、鍵受信ステップにおいて受信した鍵IDと、端末が保持する鍵IDと、に基づいて開錠するか否かを判断する鍵認証ステップと、を備える、ことを特徴とする。
この構成により、鍵配信サーバは、有効な時間に関する情報を含む時限鍵を発行し、電気錠は、当該時限鍵に含まれる有効な時間に関する情報に基づいて開錠するか否かを判断するため、有効期限に基づいて開錠を管理することが可能となる。
本発明によれば、時間で電気鍵を有効化又は無効化するために最適な開錠システム及び開錠方法を提供することが可能となる。
[第一実施形態]
本実施形態では、本願の発明の最良の実施形態としてマンションの共有施設の予約システムに本願の発明を適用した例について述べる。
図1に、本実施形態における開錠システム1の概要を示す。図1に示すように本実施形態における開錠システム1は鍵配信サーバ10、端末30及び電気錠40を含んで構成されている。
鍵配信サーバ10は、施設利用の予約を受け付け、予約をした利用者に対して電気錠40を開錠するための情報(鍵ID、予約時間情報等)を発行するサーバである。なお、本実施形態においては、鍵IDは端末30が鍵配信サーバ10に登録した時点で鍵配信サーバ10が発行するとしているが、端末30の利用者を一意に識別できる情報であれば例えばSIM(Subscriber Identity Module Card)に記憶されているIMSI(International MobileSubscriber Identity)等を利用しても良い。
端末30は、鍵配信サーバ10に対して利用登録、施設利用の予約を行い、鍵配信サーバ10から電気錠40を開錠するための情報を受信し、受信した情報を用いて開錠処理を行う端末である。本実施形態では、端末の例として(1)Felica(登録商標)機能搭載の携帯端末、又は(2)ホテル又はマンションの共有部等に設置されネットワークを通じて鍵配信サーバ10に接続された公衆端末と、Felica(登録商標)機能を備えたカード又は携帯端末と、を組み合わせたものを用いている。但し、本発明の適応範囲はこれらに限定されるわけではない。
電気錠40は、電気的に施錠及び開錠することができる鍵である。本実施形態における電気錠40は鍵配信サーバ10とネットワークを通じて接続されている。
図2に、鍵配信サーバ10の機能構成図を示す。図2に示すように鍵配信サーバ10は、登録受付部11、鍵ID発行部12、利用者情報保持部13、鍵ID送信部14、利用者認証部15、時限鍵発行部16、電気錠情報保持部17、時限鍵保持部18を含んで構成されている。
登録受付部11は、端末30から氏名、部屋番号、パスワード及びメールアドレスを受信し、利用者情報保持部13を参照することで受信した利用者情報が保持されて無いことその他データの欠陥等が無いことを確認し、氏名、部屋番号、パスワード及びメールアドレスを登録受付部11へ送る機能を有する。
ここで、利用者がシステムに初期登録する方法について具体的に説明する。
まず、端末30は、利用者の指示によりネットワークを通じて鍵配信サーバ10に接続する。利用者が初期登録設定を選択すると、鍵配信サーバ10の登録受付部11は、端末30に初期登録設定画面を表示させる。利用者は端末30から名前、マンションの部屋番号及びメールアドレス等の個人情報、並びに、パスワードを入力し鍵配信サーバ10に送信する。鍵配信サーバ10の登録受付部11は、個人情報及びパスワードを受信すると端末30に登録内容確認画面を表示させる。端末30から肯定する回答を受信すると、鍵配信サーバ10の登録受付部11は、名前、マンションの部屋番号及びメールアドレス等の個人情報、並びに、パスワードを利用者情報保持部13に送り、利用者情報保持部13は受け取った名前、マンションの部屋番号及びメールアドレス等の個人情報、並びに、パスワードを保持する。
利用者情報保持部13への保持が終了すると、登録受付部11は、登録されたメールアドレスに対して登録内容確認画面へのリンクが記載された登録確認メールを送信する。利用者の指示によって端末30がブラウザ機能を用いて当該リンク先に接続すると、端末30は、端末30を一意に識別する情報である個体識別情報を鍵配信サーバ10に送信する。なお、個体識別情報は、端末30のUIM(User Identity Module)に記憶されている。
鍵配信サーバ10の登録受付部11は、端末30から送信された固体識別情報を受信し、利用者情報保持部13へ送る。利用者情報保持部13は、端末30から送信された固体識別情報を受け取り、既に保持している個人情報及びパスワードと関連付けて固体識別情報を保持する。この構成とすることで、特定の一の端末30と利用者情報とが関連付けられ、利用者の認証をより確実に行うことが可能となる。また、パスワードを設定するため、悪意を持った第三者が本人に成りすまして施設の予約をすることを防ぐことができる。
初期登録に用いる端末30としてホテル又はマンションの共有部等に設置されネットワークを通じて鍵配信サーバ10と接続された公衆端末と、Felica(登録商標)機能を備えたカード(以下単に「カード」と言う)又は携帯電話と、を組み合わせたものを利用してもよい。その場合には、まず利用者はカード又は携帯電話を公衆端末にかざす。次に公衆端末の画面から氏名等の個人情報の入力を行う。公衆端末は、それらの個人情報をパスワードと共に鍵配信サーバ10の登録受付部11に送信する。鍵配信サーバ10の登録受付部11は、個人情報及びパスワードを受信すると公衆端末に登録内容確認画面を表示させる。公衆端末から肯定する回答を受信すると鍵配信サーバ10の登録受付部11は、名前、マンションの部屋番号及びメールアドレス等の個人情報、並びに、パスワードを利用者情報保持部13に保持する。その後は端末30として携帯電話を用いた場合と同様である。
公衆端末を利用することによって、携帯電話の使用に不慣れな利用者でも容易に初期設定をすることが可能となる。また、携帯電話よりも大きな画面及び入力ボタンを備える公衆端末を用いることによって操作性が向上する。更に公衆端末と鍵配信サーバ10との間の回線は通信速度の速い回線を利用できるため初期設定をより俊敏に行うことが可能となる。
鍵ID発行部12は、登録受付部11から氏名、部屋番号、パスワード及びメールアドレスを受け取り、一人の利用者に対して1つの鍵IDを発行し、氏名、部屋番号、パスワード、メールアドレス及び発行した鍵IDを利用者情報保持部13へ送り、発行した鍵IDを鍵ID送信部14へ送る機能を有する。
一人の利用者に対して1つの鍵IDを発行する方法は、具体的には、登録をしようとする利用者の名前と、既に利用者情報保持部13に保持されている名前とを比較し、同じ名前がなければ鍵IDを発行する。同じ名前がある場合は部屋番号が同一であるか否かを確認する。同一でなければ同姓同名の別人であると判断して鍵IDを発行する。名前が同一であり且つ部屋番号が同一である場合には鍵IDの発行をしない。通常は同じ部屋に住む家族の間で同姓同名はいないと考えられる。したがってこのようにすることで一人の利用者に対して1つの鍵IDを発行することが可能となる。
一人の利用者に対して1つの鍵IDを発行することで、各利用者は1つの鍵IDのみを管理すれば良いこととなり利用者の管理負担が軽減する。同時に鍵配信サーバ10の鍵発行処理においても一人の利用者に1つの鍵IDが関連付けられることにより利用者の認証等が容易となり管理負担が軽減する。
鍵IDは、例えば数字の列、文字の列又はアルファベットの列、並びにそれらの組合せでも良い。基本的に利用者は鍵IDを入力する又は記憶する必要が無いため鍵IDは2進数であっても良い。2進数とすることで機械にとっての処理負担が軽減する。また、桁数も任意である。但し利用者を一意に識別できるように十分に余裕を持って桁数を設定することが好適である。
利用者情報保持部13は、名前、部屋番号、メールアドレス等の個人情報、及びパスワードと、固体識別情報とを関連付けて保持する機能を有する。
図17に、利用者情報保持部13が保持している情報の具体例を示す。図17に示すように利用者情報保持部13には、「名前」を第一キー、「部屋番号」を第二キーとして、「メールアドレス」、「パスワード」、「利用している端末の識別番号(固体識別情報)」及び「鍵ID」が保持されている。「部屋番号」とは当該利用者が住んでいるマンションの部屋番号を指す。「利用している端末の識別番号(固体識別情報)」は原理的に同じ番号は存在せず、また、「鍵ID」は同じ値は存在しないように設定されている。「パスワード」は4桁となっているが桁数は4桁に限定するわけでなく、安全性を考慮して適切な桁数を指定することが好適である。例えば6桁以上12桁未満などとしてもよい。
利用者情報保持部13が、「名前」を第一キー、「部屋番号」を第二キーとしていること、及び、部屋番号とその部屋に住む住民の名前は比較的容易に調べられるため悪意を持った者による架空の登録は比較的容易に検出できること、から、より確実に一人の利用者に対して一意の「メールアドレス」、「パスワード」、「利用している端末の識別番号(固体識別情報)」及び「鍵ID」を登録することが可能となる。更に、「利用している端末の識別番号(固体識別情報)」による個人の認証をより正確に行うことが可能となる。
鍵ID送信部14は、端末30及び電気錠40に鍵IDを送信する機能を有する。
本実施形態においては、鍵ID送信部14は、登録をした端末30及び電気錠40に鍵IDを送信する。後述のように、鍵配信サーバ10の時限鍵保持部18に保持されている時限鍵には、施設利用開始時刻及び施設利用終了時刻の情報が含まれている。鍵ID送信部14は、施設利用開始時刻及び施設利用終了時刻に、対応する電気錠IDの電気錠40に対して対応する鍵IDを送信する。例えば図20の例では、2008年8月4日13時及び2008年8月4日15時に、鍵ID“1111111100000000”が送信されることとなる。
鍵配信サーバ10がこの機能を備えることにより、電気錠40が開錠すべき鍵ID、開錠すべき時間の開始時刻及び終了時刻についての情報を得ることとなる。
鍵ID送信部14が鍵IDを送信する時刻は利用開始時刻の例えば10分前及び利用終了時刻の例えば10分後としても良い。
利用者認証部15は、端末30から予約時間、場所(会議室B、ゲストルーム)等の予約内容の情報、パスワード及び鍵IDを受信し、鍵IDとパスワード等によって利用者認証を行い、認証に成功した場合は予約時間、場所、パスワード及び鍵IDを時限鍵発行部16へ送る機能を有する。
利用者認証は具体的には、利用者が端末30を通じて予約内容の情報を送信した場合に(予約方法については後に詳述)予約内容と共に端末30から送信されるパスワード及び鍵IDと、利用者情報保持部13に保持されている「パスワード」及び「鍵ID」とを比較することで認証を行う。上述のとおり「鍵ID」は全利用者を通じて一意の値が設定されているため、「鍵ID」をキーとして利用者が特定できる。特定した利用者が前述の初期設定時に設定したパスワードと、今回端末30から送信されたパスワードと、が同一であれば認証に成功したと判断し、一方、同一でなければ認証に失敗したと判断する。例えば図17の例で説明すると、「鍵ID」が“1111111100000000”であれば利用者が101号室に住むAさんであると認識できる。次にパスワードが“AA11”であれば、認証に成功したと判断する。パスワードが“AA11”以外であれば認証に失敗したと判断する。
利用者認証は、また、端末30から固体識別情報を受信し、当該固体識別情報を用いて図17に示す利用者情報から利用者と利用者のパスワードを検出し、当該検出したパスワードと端末30から受信したパスワードとを比較することで行っても良い。この場合、検出したパスワードと、今回端末30から送信されたパスワードと、が同一であれば認証に成功したと判断し、一方、同一でなければ認証に失敗したと判断する。
時限鍵発行部16は、予約時間、場所、パスワード及び鍵IDを利用者認証部15から受け取り、電気錠情報保持部17を参照することで予約場所と関連する電気錠IDを取得する機能、及び、予約時間、電気錠ID及び鍵IDの情報を含んだ時限鍵を発行し、発行された時限鍵を時限鍵保持部18に送る機能を有する。
ここで、電気錠IDとは鍵配信サーバ10が管理する全ての電気錠を一意に識別する識別符号を指す。
図20に、時限鍵発行部16が発行する時限鍵に含まれる情報の例を示す。図20に示すように、時限鍵は「電気錠ID」、「施設利用開始時刻」、「施設利用終了時刻」及び「鍵ID」の情報を含んで構成される。時限鍵が「電気錠ID」情報を含むことで、開錠する電気錠を特定することが可能となる。時限鍵が「利用開始時刻」及び「利用終了時刻」の情報を含むことで、利用者が予約をした時間以外は時限鍵を無効とさせることが可能となる。更に時限鍵が「鍵ID」の情報を含むことで、正当な利用者としての予約をした利用者を一意に特定することが可能となる。
実際の時限鍵は例えば、これらの情報を鍵配信サーバ10の秘密鍵で暗号化し、鍵配信サーバ10の電子証明書を付したものなどを用いることができる。そうすることで電気錠40は、時限鍵を発行した鍵配信サーバ10の認証が可能となり、悪意を持った第三者によって作成された時限鍵によって電気錠40が開錠されてしまうことを防ぐことが可能となる。
電気錠情報保持部17は、施設名と当該施設に設けられている電気錠の電気錠IDとを関連付けて保持する機能を有する。
図21に電気錠情報保持部17が保持する情報の例を示す。図21に示すように電気錠情報保持部17には「施設名」と「電気錠ID」が関連付けられて保持されている。時限鍵発行部16は、電気錠情報保持部17を参照することにより「施設名」から、対応する「電気錠ID」を得る。利用者が予約をするときに利用場所を電気錠IDによって特定することは一般に困難であると考えられ、通常は施設名で利用場所を特定することが比較的容易である。一方で、鍵配信サーバ10にとっては、鍵配信サーバ10が管理する全ての電気錠にたいして一意に設定されている電気錠IDを用いることにより管理が容易となる。鍵配信サーバ10が電気錠情報保持部17を備えることで利用者が利用場所を施設名で特定することが可能となる。
時限鍵保持部18は、時限鍵発行部16が発行した時限鍵を保持する。鍵配信サーバ10が時限鍵保持部18を備え時限鍵を保持することにより、鍵配信サーバ10が発行済み時限鍵の有効期間を認識できることとなり、電気錠を適切に管理することが可能となる。
図3に本実施形態における端末30の機能構成を示す。図3に示すように本実施形態において端末30は、登録部31、端末鍵ID保持部32、予約部33、端末鍵ID送信部34を含んで構成されている。
登録部31は、鍵配信サーバ10に対して利用者の氏名、部屋番号、パスワード、メールアドレス及び固体識別情報等を送信する機能、及び鍵配信サーバ10から鍵IDを受信し、受信した鍵IDを端末鍵ID保持部32に送る機能を有する。
前述の方法によって、端末30から鍵配信サーバ10に対して初期登録をすると、鍵配信サーバ10は鍵IDを送信する。登録部31は当該送信された鍵IDを受信し、受信した鍵IDを端末鍵ID保持部32に送る。
端末鍵ID保持部32は、登録部31から受け取った鍵IDを保持する機能を有する。
本実施形態においては、端末鍵ID保持部32は耐タンパー性を備えている例えばFelica(登録商標)等を用いることが好適である。主に登録部の機能を提供するブラウザからは端末鍵ID保持部32への情報の書き込みをできなくしてもよい。そうすることでより安全性が向上する。その場合には端末鍵ID保持部32が有する機能の一つである書き込みを実現するために特別の書き込みソフトのインストールを必要とすることが好適である。それにより更に安全性を向上させることができる。
端末30として、公衆端末と、Felica(登録商標)機能を備えたカード又は携帯電話と、を組み合わせたものを利用している場合には、Felica(登録商標)への書き込み機能は公衆端末が提供することとしてもよい。
予約部33は、予約時間及び場所(会議室B、ゲストルーム)等の予約内容の情報と、パスワードと、鍵IDとを鍵配信サーバ10に送信する機能を有する。鍵IDでは無く個体識情報を送信しても良い。
ここで、既に鍵配信サーバ10への登録が完了している(すなわち端末30の端末鍵ID保持部32が鍵IDを保持しており且つ鍵配信サーバ10の利用者情報保持部13がパスワードを保持している)状態で端末30から施設利用の予約をする方法について説明する。
利用者の指示に従って、端末30は、(1)パスワード及び固体識別情報、(2)パスワード及び鍵ID、(3)パスワード、名前及び部屋番号の、(1)から(3)の何れかの情報を鍵配信サーバ10に送信する。それによって鍵配信サーバ10の利用者認証部15が利用者認証をすることが可能となる。
次に端末30は利用者の指示に従って、利用場所及び利用時間を鍵配信サーバ10に送信する。上述の方法により鍵配信サーバ10の時限鍵発行部16が、端末30が送信したそれらの情報に基づいて時限鍵を発行することで予約が正常に終了する。予約が正常に成された場合には鍵配信サーバ10は予約確認メールを登録されたメールアドレスに送信しても良い。
施設利用の予約は、端末30として公衆端末と、Felica(登録商標)機能を備えたカード又は携帯電話と、を組み合わせたものを利用して行っても良い。この場合は利用者がカード又は携帯電話を公衆端末にかざすことによって鍵IDが公衆端末に送信される。その後は公衆端末と鍵配信サーバ10がネットワークを通じて通信を行い、利用者は公衆端末の画面に表示された画面にしたがってパスワード、利用場所及び利用時間の入力を行い、公衆端末がそれらの情報を鍵配信サーバ10に送信する。利用者は、一般的に携帯電話より大きな画面を備える公衆端末の画面及び大きな入力ボタンにより予約を行うことができるため、操作性が向上する。また、公衆端末と鍵配信サーバ10とは通信速度の速い回線で接続しているため俊敏に予約をすることが可能となる。
端末鍵ID送信部34は、端末鍵ID保持部32に保持された鍵IDを電気錠40へ送信する機能を有する。
利用者が予約をした施設の利用をする場合、利用者は、施設の入り口で電気錠に端末30をかざすことで端末30と電気錠40とが通信を行うことが可能となる。なお、端末30として公衆端末と、Felica(登録商標)機能を備えたカード又は携帯電話と、を組み合わせたものを利用している場合、以下「電気錠40に端末30をかざす」と言った場合の端末30とは携帯電話あるいは「カード」のことを指す。
図4に本実施形態における電気錠40の機能構成を示す。図4に示すように電気錠40は、鍵ID受信部41、利用可能鍵ID保持部42、鍵ID読取部43、鍵認証部44及び錠管理部45を含んで構成される。
鍵ID受信部41は、鍵配信サーバ10から鍵IDを受信し、受信した鍵IDを利用可能鍵ID保持部42に送る機能を有する。
利用可能鍵ID保持部42は、鍵ID受信部41から鍵IDを受け取り、受け取った鍵IDを保持する機能を有する。
前述のとおり鍵ID受信部41は、施設利用開始時刻及び施設利用終了時刻に鍵IDを受信する。利用可能鍵ID保持部42は、鍵IDを受け取った時点で、同じ鍵IDを保持していないかを確認する。同じ鍵IDを保持していない場合は受け取った鍵IDは施設利用開始時刻に鍵配信サーバ10から送信された鍵IDであると判断し、当該受け取った鍵IDを保持する。一方で、受け取った鍵IDを既に保持している場合には受け取った鍵IDは施設利用終了時刻に鍵配信サーバ10から送信された鍵IDであると判断し、既に保持している鍵IDを削除する。
鍵配信サーバ10が鍵ID受信部41に送信する鍵IDに開始又は終了フラグを設定しても良い。その場合、利用可能鍵ID保持部は、開始フラグが設定されている場合は受け取った鍵IDは施設利用開始時刻に鍵配信サーバ10から送信された鍵IDであると判断し、当該受け取った鍵IDを保持する。一方で、受け取った鍵IDに終了フラグが設定されている場合には受け取った鍵IDは施設利用終了時刻に鍵配信サーバ10から送信された鍵IDであると判断し、既に保持している鍵IDを削除する。この構成により、2重に登録た場合などであっても正確に管理することが可能となる。
電気錠40が当該機能を備えることにより、利用可能鍵ID保持部42に鍵IDが保持されている場合は当該鍵IDが有効であると判断でき、一方で利用可能鍵ID保持部42に鍵IDが保持されていない場合は当該鍵IDが無効であると判断することが可能となる。それにより、電気錠40及び端末30は、鍵配信サーバ10が発行した時限鍵を保持する必要がなくなるという効果を得ることができる。
鍵ID読取部43は、端末30から、鍵IDを読み取り、当該読み取った鍵IDを鍵認証部44へ送る機能を有する。鍵ID読取部43の機能は具体的にはFelica(登録商標)リーダ等により実現可能である。
鍵認証部44は、鍵ID読取部43から鍵IDを受け取り、利用可能鍵ID保持部42を参照することにより当該受信した鍵IDと同一の鍵IDが利用可能鍵ID保持部42に保持されているか判断し、同一の鍵IDが保持されていると判断された場合には開錠の指示を錠管理部45へ送る機能を有する。
電気錠40が当該機能を備えることにより、端末30から送信された鍵IDが有効であるか否かを判断することが可能となり、予約をした者、及び予約時間においてのみ開錠することが可能となる。
錠管理部45は、鍵認証部44から開錠の指示を受信すると電気錠を開錠する機能を有する。
図16に示すように鍵配信サーバ10は、物理的には、CPU101と、主記憶装置であるRAM102及びROM103と、通信を制御する通信モジュール104と、フラッシュメモリーなどの補助記憶部105と、キーボードなどの入力装置106と、LCDや有機ELディスプレイなどの出力装置107とを備える。鍵配信サーバ10の各機能は、CPU101、RAM102等のハードウェア上に所定のソフトウェアを読み込ませることにより、CPU101の制御のもとで通信モジュール104、出力装置107、入力装置106を動作させると共に、RAM102や補助記憶部105におけるデータの読み出し及び書き込みを行うことで実現される。なお、端末30のハードウェア構成も同様である。
図22には本実施形態における処理の流れを示す。
端末30の登録部31は、鍵配信サーバ10に対して利用者の氏名、部屋番号、パスワード、メールアドレス及び個体識別情報を送信する(ステップS100)。
鍵配信サーバ10の登録受付部11は、端末30から氏名、部屋番号、パスワード及びメールアドレスを受信し、利用者情報保持部13を参照することで受信した利用者情報が保持されて無い(2重登録が無い)こと、その他データの欠陥等が無いことを確認し、氏名、部屋番号、パスワード及びメールアドレスを鍵ID発行部12へ送る(ステップS101)。
鍵配信サーバ10の鍵ID発行部12は、登録受付部11から氏名、部屋番号、パスワード、メールアドレス及び個体識別情報を受け取り、一人の利用者に対して1つの鍵IDを発行し、氏名、部屋番号、パスワード、メールアドレス、個体識別情報及び発行した鍵IDを利用者情報保持部13へ送り、発行した鍵IDを鍵ID送信部14へ送る(ステップS102)。
利用者情報保持部13は、鍵ID発行部12から受け取った氏名、部屋番号、パスワード、メールアドレス、個体識別情報及び発行した鍵IDを関連付けて保持する(ステップS103)。
鍵配信サーバ10の鍵ID送信部14は、鍵ID発行部12から受け取った鍵IDを端末30へ送信する。端末30の登録部31は、鍵配信サーバ10から鍵IDを受信し、受信した鍵IDを端末鍵ID保持部32に送る。端末鍵ID保持部32は、受け取った鍵IDを保持する(ステップS104)。
利用者からの入力に従い、端末30の予約部33は、予約時間、場所(会議室B、ゲストルーム)等の予約内容の情報、パスワード及び鍵IDを鍵配信サーバ10に送信する(ステップS105)。
鍵配信サーバ10の利用者認証部15は、端末30から予約時間、場所(会議室B、ゲストルーム)等の予約内容の情報、パスワード及び鍵IDを受信し、鍵IDとパスワードによって利用者認証を行い、認証に成功した場合は予約時間、場所、パスワード及び鍵IDを時限鍵発行部16へ送る(ステップS106)。
鍵配信サーバ10の時限鍵発行部16は、予約時間、場所、パスワード及び鍵IDを利用者認証部15から受け取り、電気錠情報保持部17を参照することで予約場所と関連する電気錠IDを取得する。また、時限鍵発行部16は、予約時間、電気錠ID及び鍵IDの情報を含んだ時限鍵を発行する。発行された時限鍵は時限鍵保持部18に保持される(ステップS107)。
鍵配信サーバ10の鍵ID送信部14は、予約時間が始まる時刻或いはその時刻以前(例えば予約時間の始まる10分前)に、鍵IDを電気錠40に送信する(ステップS108)。
電気錠40の鍵ID受信部41は、鍵配信サーバ10から鍵IDを受信し、受信した鍵IDを利用可能鍵ID保持部42に送る。利用可能鍵ID保持部42は鍵ID受信部41から受け取った鍵IDを保持する(ステップS109)。
予約した施設を利用するには、利用者は、鍵IDが保持された端末30を電気錠にかざす。端末30の端末鍵ID送信部34は、端末鍵ID保持部32に保持された鍵IDを電気錠40へ送信し、電気錠40の鍵ID読取部43は端末30が送信した鍵IDを受信し、鍵ID読取部43は受信した鍵IDを鍵認証部44へ送る(ステップS110)。
電気錠40の鍵認証部44は、鍵ID読取部43から鍵IDを受け取り、利用可能鍵ID保持部42を参照することにより当該受信した鍵IDと同一の鍵IDが利用可能鍵ID保持部42に保持されているか判断する(ステップS111)。
鍵認証部44が受信した鍵IDと同一の鍵IDが利用可能鍵ID保持部42に保持されていると判断された場合(ステップS111で“YES”)、錠管理部45は開錠する(ステップS112)。一方で、鍵認証部44が受信した鍵IDと同一の鍵IDが利用可能鍵ID保持部42に保持されていないと判断された場合(ステップS111で“NO”)、錠管理部45は何もしない。
鍵配信サーバ10の鍵ID送信部14は、予約利用終了時刻或いはその時刻以後(例えば予約終了時刻の10分後)に、鍵IDを電気錠40に送信する(ステップS113)。
電気錠40の鍵ID受信部は、鍵配信サーバ10から鍵IDを受信し、受信した鍵IDを利用可能鍵ID保持部42へ送る。利用可能鍵ID保持部42は受け取った鍵IDと同一の鍵IDを保持している場合に当該保持している鍵IDを削除する(ステップS114)。
[第二実施形態]
前記実施形態においては1つのマンションの共有スペースを利用する場合に本願の発明を応用する例について説明した。前提として鍵配信サーバ10と電気錠40が通信可能である状態を想定していた。しかし、本願の発明は例えば鍵配信サーバ10と電気錠40が通信できない場合についても応用可能である。例えばマンション外にある一般の貸し会議室の予約や貸し倉庫の予約などの場合必ずしも電気錠40と鍵配信サーバ10が接続されていない場合が考えられる。
以下、本実施形態における構成について述べる。但し第一実施形態と同一である構成に関してはここでは省略し、第一実施形態の構成と異なる場合を中心に説明する。
図5に本実施形態における鍵配信サーバ210の機能構成図を示す。図5に示すように本実施形態における鍵配信サーバ210は、登録受付部11、鍵ID発行部12、利用者情報保持部13、利用者認証部15、時限鍵発行部16及び電気錠情報保持部17を含んで構成されている。
時限鍵発行部16は、予約時間、場所、パスワード及び鍵IDを利用者認証部15から受け取り、電気錠情報保持部17を参照することで予約場所と関連する電気錠IDを取得する機能、及び、予約時間、電気錠ID及び鍵IDの情報を含んだ時限鍵を発行し、発行した時限鍵を端末30へ送信する機能を有する。
図20に、時限鍵発行部16が発行する時限鍵に含まれる情報の例を示す。図20に示すように、時限鍵は「電気錠ID」、「施設利用開始時刻」、「施設利用終了時刻」及び「鍵ID」の情報を含んで構成される。時限鍵が「電気錠ID」情報を含むことで、開錠する電気錠を特定することが可能となる。時限鍵が「施設利用開始時刻」及び「施設利用終了時刻」の情報を含むことで、利用者が予約をした時間以外は時限鍵を無効とさせることが可能となる。更に時限鍵が「鍵ID」の情報を含むことで、正当な利用者としての予約をした利用者を一意に特定することが可能となる。また、発行した時限鍵を端末30に送信するため、後に詳述する方法によって電気錠40は、端末30から時限鍵を受信し開錠するか否かを判断するため鍵配信サーバ10が鍵IDを電気錠40に送信する必要がなくなる。
実際の時限鍵は例えば、これらの情報を鍵配信サーバ10の秘密鍵で暗号化し、鍵配信サーバ10の電子証明書を付したものなどを用いることができる。そうすることで電気錠40は、時限鍵を発行した鍵配信サーバ10の認証が可能となり、悪意を持った第三者によって作成された時限鍵によって電気錠40が開錠されてしまうことを防ぐことが可能となる。
ここで、鍵配信サーバ10から端末30への、時限鍵の送信について説明する。前述の方法によって施設利用の予約が終了すると鍵配信サーバ10の利用者認証部15は、予約完了通知のメールを端末30に対して送信する。当該メールの中に時限鍵をダウンロードするためのURL(Uniform Resource Locator)を記載しておき、端末30の使用者が端末30のブラウザ機能を用いて当該URLに接続することで時限鍵をダウンロードできる。なお、安全性確保のため、端末時限鍵保持部35への書き込みは特別のアプリケーションを必要とすることが好適である。その場合はブラウザ機能による時限鍵の書き込みを禁止する。そのことによって端末時限鍵保持部35の耐タンパー性がより向上する。
本実施形態においては時限鍵は端末30の使用者が操作(時限鍵のダウンロードの指示)をすることで書き込むとしているが、別の実施形態では、時限鍵のダウンロードを自動的に行っても良い。この場合鍵配信サーバ10の時限鍵発行部16は端末30の予約部33に対して鍵書き込み機能起動信号を送信する。この鍵書き込み機能起動信号はたとえばSMS(Short Message Service)等により送信しても良い。端末30の予約部33が鍵書き込み機能起動信号を受信すると、鍵書き込み機能としての特別のアプリケーションを起動させる。特別のアプリケーションが起動すると端末30の予約部33は、鍵配信サーバ10の時限鍵発行部16に対して時限鍵要求を送信する。鍵配信サーバ10の時限鍵発行部16が当該時限鍵要求を受信すると時限鍵のダウンロード及び端末30の端末時限鍵保持部35への時限鍵の書き込みが開始する。
このような構成とすることで、端末30の使用者は、時限鍵の存在を意識する必要がなくなり、利便性が飛躍的に向上する。
図6に本実施形態における端末30の機能構成図を示す。図6に示すように、本実施形態における端末30は、登録部31、端末鍵ID保持部32、予約部33、時限鍵送信部34及び端末時限鍵保持部35を含んで構成されている。
端末時限鍵保持部35は、登録部31から受け取った時限鍵を保持する機能を有する。
本実施形態においては、端末時限鍵保持部35は耐タンパー性を備えている例えばFelica(登録商標)等を用いることが好適である。主に登録部の機能を提供するブラウザからは端末時限鍵保持部35への情報の書き込みをできなくしてもよい。そうすることでより安全性が向上する。その場合には端末時限鍵保持部35が有する機能の一つである書き込みを実現するために特別の書き込みソフトのインストールを必要とすることが好適である。それにより更に安全性を向上させることができる。
端末30として、公衆端末と、Felica(登録商標)機能を備えたカード又は携帯電話と、を組み合わせたものを利用している場合には、Felica(登録商標)への書き込み機能は公衆端末が提供することとしてもよい。
時限鍵送信部34は、端末時限鍵保持部35に保持された時限鍵を電気錠40へ送信する機能を有する。
利用者が予約をした施設の利用をする場合、利用者は、施設の入り口で電気錠に端末30をかざすことで端末30と電気錠40とが通信を行うことが可能となる。これにより端末30に保持している時限鍵を電気錠40が読み取ることが可能となる。
図7に本実施形態における電気錠40の機能構成図示す。図7に示すように本実施形態における電気錠40は、時限鍵読取部43、鍵認証部44及び錠管理部45を含んで構成される。本実施形態における電気錠40は鍵配信サーバ210とネットワークを通じて接続されていない。
時限鍵読取部43は、端末30から、時限鍵を読み取り、当該読み取った時限鍵を鍵認証部44へ送る機能を有する。
時限鍵読取部43の機能は具体的にはFelica(登録商標)リーダ等により実現可能である。
鍵認証部44は、時限鍵読取部43から時限鍵を受け取り、時限鍵が有効であるか判断し、有効であると判断された場合には開錠の指示を錠管理部45へ送る機能を有する。
ここで、鍵認証部44が、受け取った時限鍵が有効であるか否かについての判断の具体的判断例について説明する。本実施形態においては電気錠40と鍵配信サーバ10とは通信不可能となっている。そのため電気錠40は鍵配信サーバ10から鍵IDを受信していない。
一方で本実施形態においては、端末30が時限鍵を保持しており、電気錠40は端末30から、この時限鍵を受信する。前述のとおり時限鍵は鍵ID、電気錠ID、施設利用開始時刻及び施設利用終了時刻を含んで構成されている。電気錠40の鍵認証部44は、時限鍵に含まれる電気錠IDが自分の電気錠IDと同一か否かを判断する。同一ではないと判断した場合には時限鍵は無効であると判断する。一方で、時限鍵に含まれる電気錠IDが自分の電気錠ID同一であると判断した場合には次に現在時刻が施設利用開始時刻以降且つ施設利用終了時刻以前であるか否かを判断する。現在時刻が施設利用開始時刻以降且つ施設利用終了時刻以前である(つまり利用可能時間内)と判断した場合には鍵は有効であると判断し、鍵認証部44は錠管理部45に対して開錠指示を行う。一方で現在時刻が施設利用開始時刻より前、又は施設利用終了時刻より後であると判断した場合には鍵は無効であると判断する。鍵認証部44が端末30から送信された時限鍵が無効であると判断した場合には錠管理部45に対して開錠指示をすることはない。そのため錠管理部45が錠をあけることはない。
本実施形態における電気錠40が当該機能を有することにより、電気錠40は端末30が保持する時限鍵のみを参照し開錠の可否を判断できるようになり、電気錠40が鍵IDを保持する必要がなくなる。
図23に本実施形態における処理の流れを示す。但し第一実施形態と同じである場合は説明を省略し、ここでは第一実施形態と異なる部分を中心に説明する。
ステップS200からステップS206までは第一実施形態におけるステップS100からステップS106までと同様である。
鍵配信サーバ10の時限鍵発行部16は、予約時間、場所、パスワード及び鍵IDを利用者認証部15から受け取り、電気錠情報保持部17を参照することで予約場所と関連する電気錠IDを取得する。また、時限鍵発行部16は、予約時間、電気錠ID及び鍵IDの情報を含んだ時限鍵を発行する(ステップS207)。
時限鍵発行部16は、発行した時限鍵を端末30へ送信する(ステップS208)。
予約した設備を利用するには、利用者は、時限鍵が保持された端末30を電気錠にかざす。端末30の時限鍵送信部34は、端末時限鍵保持部35に保持された時限鍵を電気錠40へ送信し、電気錠40の時限鍵読取部43は端末30が送信した時限鍵を受信し、時限鍵読取部43は受信した時限鍵を鍵認証部44へ送る(ステップS209)。
電気錠40の鍵認証部44は、時限鍵読取部43から時限鍵を受け取り、時限鍵が有効であるか判断する(ステップS210)。
鍵認証部44が受信した時限鍵が有効であると判断した場合(ステップS210で“YES”)、錠管理部45は、鍵を解除する(ステップS211)。一方で、鍵認証部44が受信した時限鍵有効でないと判断された場合(ステップS210で“NO”)、錠管理部45は何もしない。
本実施形態においては端末30の時限鍵保持部232が時限鍵を保持する構成となっているため、端末30及び電気錠40は鍵IDを保持しなくても良い。そのため、電気錠40が鍵配信サーバ10と通信ができないような環境においても電気錠40は適切に錠を管理することが可能となる。
[第三実施形態]
第一実施形態及び第二実施形態においては登録者が予約をして、登録者のみが施設を利用する場合を例に説明したが、本発明は家族の中の一人が予約をすると家族の全員が施設を利用できる形態にも適用可能である。第三実施形態として、上記電気錠40が鍵配信サーバ10と接続していることを特徴とする第一実施形態においてさらに家族の中の一人が予約をすると家族の全員が施設を利用できる実施形態を説明する。
以下、本実施形態における構成について述べる。但し第一実施形態と同様である構成に関してはここでは省略し、第一実施形態の構成と異なる場合を中心に説明する。
図8に本実施形態における鍵配信サーバ10の機能構成図を示す。図8に示すように本実施形態における鍵配信サーバ10は、登録受付部11、鍵ID発行部12、利用者情報保持部13、鍵ID送信部14、利用者認証部15、時限鍵発行部16、電気錠情報保持部17及び時限鍵送信部19を含んで構成されている。
登録受付部11は、端末30から登録者の氏名、部屋番号、パスワード、及びメールアドレス並びに家族全員の氏名、メールアドレスを受信し、利用者情報保持部13を参照することで受信した利用者情報が保持されて無いこと、その他データの欠陥等が無いことを確認し、登録者の氏名、部屋番号、パスワード、メールアドレス、家族全員の氏名、及び家族全員のメールアドレスを登録受付部11へ送る機能を有する。
鍵ID発行部12は、登録受付部11から登録者の氏名、部屋番号、パスワード、及びメールアドレス並びに家族全員の氏名、メールアドレスを受け取り、1つの家族に対して1つの鍵IDを発行し、登録者の氏名、部屋番号、パスワード、及びメールアドレス並びに家族全員の氏名、メールアドレスと、発行した鍵IDと、を利用者情報保持部13へ送り、発行した鍵IDと家族全員のメールアドレスを鍵ID送信部14へ送る機能を有する。
鍵配信サーバ10が、この機能を有することによって1つの家族に1つの鍵IDが発行されるため、予約を家族ごとに管理をすることができる。予約を家族ごとに管理しているため、家族の一人が予約をした場合に同一の鍵IDを保持している端末30を有する家族は別に予約をすることなく当該予約をした時間内に予約をした施設を利用することが可能となる。
利用者情報保持部13は、鍵ID発行部12から受け取った登録者の氏名、部屋番号、パスワード、メールアドレス、家族全員の氏名、及び家族全員のメールアドレスと、発行した鍵IDと、を関連付けて保持する機能を有する。
図18に、本実施形態における利用者情報保持手段13が保持する利用者情報の例を示す。図18に示すように、本実施形態における利用者情報は「名前」、「部屋番号」、「メールアドレス」、「パスワード」、「利用している端末の識別番号(固体識別情報)」及び「鍵ID」を含んで構成される。この中で「名前」、「部屋番号」、「メールアドレス」及び「利用している端末の識別番号(個体識別情報)」に関しては前記第一実施形態と同様である。「パスワード」については、1つの家族について1つのパスワードが設定されている。ひとつの家族か否かは最初の登録時に1つの家族として登録した場合には1つの家族とされる。その場合には「鍵ID」も同一となる。図18に示した例ではAさんとBさんは登録時に同じ家族であると登録したため同一の鍵ID(“11111111”)となっている。また、パスワードも同一のパスワード(“AA11”)が設定されている。
図18における「鍵ID」は、鍵ID発行部12が発行したものであり、本実施形態においては各家族に対して固有の鍵IDが設定されている。なお、本実施形態では前述のとおり「名前」及び「部屋番号」から特定できる個人が1つの家族にのみ属することができる設定となっているが、個人が複数の家族に属することが可能としても良い。例えば隣の部屋に住む娘家族の場合のように、複数の家族に属することが可能であったほうが利用者によって便利である場合があり、そのような利用者の要請にこたえることが可能となる。
鍵ID送信部14は、鍵ID発行部12から鍵ID及び家族全員のメールアドレスを受け取り、受け取った鍵IDを端末30及び電気錠40へ送信する機能を有する。
鍵ID送信部14は、家族全員分のメールアドレスを受け取るため、家族全員が利用している端末30に鍵IDを送信することとなる。それによって家族全員が共通の鍵IDを利用可能となる。鍵ID送信部14は、また、電気錠40にも鍵IDを送信する。これによって電気錠40は発行済みの全ての鍵IDを取得することが可能となる。
時限鍵送信部19は、時限鍵発行部16から受け取った時限鍵を電気錠40に送信する機能を有する。本実施形態においては、電気錠40に送信される時限鍵は電気錠IDを含まなくて良い。
発行した時限鍵を電気錠40に送信するため、その後鍵配信サーバ10では、時限鍵を保持する必要がなくなる。また、時限鍵送信後は電気錠40において鍵IDの有効化及び無効化を行うため、鍵配信サーバ10と電気錠40との接続が切断された場合や鍵配信サーバ10に障害が生じた場合であっても適切に管理を行うことが可能となる。
図9に本実施形態における端末30の機能構成を示す。図9に示すように本実施形態における端末30は、登録部31、端末鍵ID保持部32、予約部33及び端末鍵ID送信部34を含んで構成されている。
登録部31は、鍵配信サーバ10に対して登録者の氏名、部屋番号、パスワード、及びメールアドレス、家族全員の氏名、及び家族全員のメールアドレスを送信する機能を有する。
端末30が当該機能を有することにより登録時に家族全員の氏名及びメールアドレスを送信することができるため施設利用を家族ごとに管理することが可能となる。
図10に本実施形態における電気錠40の機能構成図を示す。図10に示すように本実施形態における電気錠40は、鍵ID受信部41、鍵ID読取部43、鍵認証部44、錠管理部45、時限鍵受信部46、時限鍵保持部47、鍵効力処理部48及び鍵ID保持部49含んで構成される。
鍵ID受信部41は、鍵配信サーバ10から鍵IDを受信し、受信した鍵IDを鍵ID保持部49へ送る機能を有する。
鍵ID保持部49は受け取った鍵IDを保持する機能を有する。具体的には、鍵ID保持部49は発行済みの全ての鍵IDを、鍵IDが有効化である状態を示すフラグとしての有効化フラグと関連付けて保持している。
鍵認証部44は、鍵ID読取部43から鍵IDを受け取り、鍵ID保持部49を参照することにより当該受信した鍵IDと同一の鍵IDが有効化されているか判断する機能を有する。
具体的には、鍵認証部44は、鍵ID保持部49が保持する発行済みの全ての鍵IDと関連付けられた有効化フラグを参照し、有効化フラグが立っている場合に当該鍵IDは有効化の状態であると判断する。一方有効化フラグがたっていない場合に当該鍵IDは有効化の状態では無いと判断する。
時限鍵受信部46は、鍵配信サーバ10から時限鍵を受信し、受信した時限鍵を時限鍵保持部47に送る機能を有する。また。
時限鍵は、鍵ID、施設利用開始時刻及び施設利用終了時刻を含んで構成されている。時限鍵受信部46は、時限鍵に含まれている施設利用開始時刻になると鍵ID保持部49に保持されている鍵IDの中で時限鍵に含まれている鍵IDと同一の鍵IDに対して有効化フラグを立てる。これによって、予約開始時間に鍵IDを有効化することが可能となる。
有効化フラグとは具体的には鍵IDと関連付けられた1ビットの情報で良い。
電気錠40が、当該機能を有することによって時限鍵に含まれている施設利用開始時刻及び施設利用終了時刻、すなわち利用者が施設利用を予約した時間に従って鍵IDを有効化することが可能となる。
時限鍵保持部47は、時限鍵受信部46から受け取った時限鍵を保持する機能を有する。
電気錠40が当該機能を有することによって、電気錠40が施設利用開始時刻及び施設利用終了時刻、すなわち利用者が施設利用を予約した時間を認識することがきることとなり、鍵配信サーバ10及び端末30が時限鍵を保持する必要がなくなる。
鍵効力処理部48は、時限鍵保持部に保持された時限鍵の施設利用終了時間及び鍵IDを参照し施設利用終了時刻が経過した鍵IDを検出し、当該検出した鍵IDについて、鍵ID保持部に保持されている鍵IDの無効化を行う機能を有する。
具体的には、鍵効力処理部48は、時限鍵保持部47に保持されている時限鍵の施設利用終了時刻を参照し、施設利用終了時刻を経過した時点で、鍵ID保持部に保持されている鍵IDの中で時限鍵の鍵IDと同じ鍵IDの有効化フラグを消去する。これによって当該鍵IDが有効ではなくなる。
また、同時に鍵効力処理部48は時限鍵保持部に保持された当該施設利用終了時刻が経過した時限鍵を消去しても良い。
図24に本実施形態における処理の流れを示す。上記第一実施形態と同じである場合は説明を省略し、ここでは第一実施形態と異なる部分を中心に説明する。
端末30の登録部31は、鍵配信サーバ10に対して登録者の氏名、部屋番号、パスワード、メールアドレス、家族全員の氏名、及び家族全員のメールアドレスを送信する(ステップS300)。
鍵配信サーバ10の登録受付部11は、端末30から登録者の氏名、部屋番号、パスワード、メールアドレス、家族全員の氏名、及び家族全員のメールアドレスを受信し、利用者情報保持部13を参照することで受信した利用者情報が保持されて無いこと、その他データの欠陥等が無いことを確認し、登録者の氏名、部屋番号、パスワード、メールアドレス、家族全員の氏名、及び家族全員のメールアドレスを登録受付部11へ送る(ステップS301)。
鍵配信サーバ10の鍵ID発行部12は、登録受付部11から登録者の氏名、部屋番号、パスワード、メールアドレス、家族全員の氏名及び家族全員のメールアドレスを受け取り、1つの家族に対して1つの鍵IDを発行し、登録者の氏名、部屋番号、パスワード、メールアドレス、家族全員の氏名及びメールアドレスと、発行した鍵IDと、を利用者情報保持部13へ送り、発行した鍵IDと家族全員のメールアドレスを鍵ID送信部14へ送る(ステップS302)。
利用者情報保持部13は、鍵ID発行部12から受け取った登録者の氏名、部屋番号、パスワード、メールアドレス、家族全員の氏名及び家族全員のメールアドレスと、発行した鍵IDと、を関連付けて保持する(ステップS303)。
鍵配信サーバ10の鍵ID送信部14は、鍵ID発行部12から受け取った鍵IDを登録者の端末30、登録者が構成する家族の全構成員の端末30及び電気錠40へ送信する。端末30の登録部31は、鍵配信サーバ10から鍵IDを受信し、受信した鍵IDを端末鍵ID保持部32に送る。端末鍵ID保持部32は、受け取った鍵IDを保持する(ステップS304)。
電気錠40の鍵ID受信部41は、鍵配信サーバ10から鍵IDを受信し、受信した鍵IDを鍵ID保持部49へ送る。鍵ID保持部49は受け取った鍵IDを保持する(ステップS305)。
本実施形態におけるステップS306〜ステップS307は、第一実施形態におけるステップS105〜ステップS106と同様である。
鍵配信サーバ10の時限鍵発行部16は、予約時間、場所、パスワード及び鍵IDを利用者認証部15から受け取り、電気錠情報保持部17を参照することで予約場所と関連する電気錠IDを取得する。また、時限鍵発行部16は、予約時間及び鍵IDを含んだ時限鍵を発行する。発行された時限鍵は時限鍵送信部19に送られる(ステップS308)。
時限鍵送信部19は、時限鍵発行部16から受け取った時限鍵を電気錠40に送信する。電気錠40における時限鍵受信部46は、鍵配信サーバ10から時限鍵を受信し、受信した時限鍵を時限鍵保持部47に送る。時限鍵保持部47は受け取った時限鍵を保持する。本実施形態においては、電気錠40に送信される時限鍵は電気錠IDを含まなくて良い(ステップS309)。
電気錠40の鍵効力処理部48は、時限鍵保持部に保持された時限鍵に含まれる施設利用開始時刻に、時限鍵に含まれる鍵IDと同じ鍵IDを有効化する(ステップS310)。
予約した設備を利用するには、利用者は、鍵IDが保持された端末30を電気錠40にかざす。端末30の端末鍵ID送信部34は、端末鍵ID保持部32に保持された鍵IDを電気錠40へ送信し、電気錠40の鍵ID読取部43は、端末30が送信した鍵IDを読み取り、鍵ID読取部43は読み取った鍵IDを鍵認証部44へ送る(ステップS311)。
電気錠40の鍵認証部44は、鍵ID読取部43から端末より読み取った鍵IDを受け取り、鍵ID保持部49を参照することにより当該受信した鍵IDと同一の鍵IDが有効化されているか判断する(ステップS312)。
鍵認証部44が受信した鍵IDが有効化されていると判断された場合(ステップS312で“YES”)、錠管理部45は開錠する(ステップS313)。一方で、鍵認証部44が受信した鍵IDが有効化されていないと判断された場合(ステップS312で“NO”)、錠管理部45は何もしない。
電気錠40の鍵効力処理部48は、時限鍵保持部に保持された時限鍵の施設利用終了時刻及び鍵IDを参照し施設利用終了時刻が経過した時限鍵に該当する鍵IDを検出する。鍵効力処理部48は検出した鍵IDについて、鍵ID保持部に保持されている鍵IDの無効化を行う(ステップS314)。
本実施形態においては、鍵配信サーバ10の鍵ID発行部14が家族ごとに鍵IDを発行し、電気錠40の鍵認証部44が鍵IDによって開錠の可否を判断するため、家族の一人が施設利用の予約をすることによって他の家族が自分では予約をすることなく施設の利用をすることが可能となる。
本実施形態においては鍵配信サーバ10は、発行した時限鍵を電気錠40に送信し、電気錠40において鍵IDの無効化を行っているが、別の実施形態では、鍵配信サーバ10は、時限鍵を送信することなく施設利用終了時刻に鍵IDを電気錠40に送信し、電気錠40は受信した鍵IDについて無効化をしても良い。時限鍵より鍵IDの方が情報量が少ないため通信量を減らすことが可能となる。
本実施形態においては電気錠40が発行済みの全ての鍵IDを保持しており、フラグによって鍵IDを有効化しているが、電気錠40が発行済みの全ての鍵IDを保持することなく、有効である鍵IDのみを保持する構成としてもよい。この構成は鍵配信サーバ10の鍵ID送信部は施設利用開始時刻になると鍵IDを電気錠40に送信することによって実現できる。
本実施例においては時限鍵はパスワードの情報を含めないが、別の実施形態では、鍵配信サーバ10の時限鍵発行部16は時限鍵にパスワードを含めて発行し、電気錠40は端末30から読み取った時限鍵からパスワードの情報を得て、端末30の使用者にパスワードの入力を要求しても良い。時限鍵から得たパスワードと、端末30の使用者が入力したパスワードとが一致した場合にのみ開錠をする。
このような構成により、例えば端末30を取得した第三者によって開錠されることを防ぐことが可能となる。
[第四実施形態]
前記第三実施形態においては1つの家族について1つの鍵IDを発行し、家族の構成員であれば全員が同じ鍵IDを用いていた。本実施形態においては家族ごとの予約が可能であり、かつ家族の構成員に別々の鍵IDを発行する形態について述べる
以下、本実施形態における構成について述べる。但し第三実施形態と同一である構成に関してはここでは省略し、第三実施形態の構成と異なる場合を中心に説明する。
図8に本実施形態における鍵配信サーバ10の機能構成図を示す。図8に示すように本実施形態における鍵配信サーバ10は、登録受付部11、鍵ID発行部12、利用者情報保持部13、鍵ID送信部14、利用者認証部15、時限鍵発行部16、電気錠情報保持部17及び時限鍵送信部19を含んで構成されている。
鍵ID発行部12は、登録受付部11から登録者の氏名、部屋番号、パスワード、メールアドレス、家族全員の氏名及び家族全員のメールアドレスを受け取り、構成する家族が識別できるように家族の構成員一人に対して1つの鍵IDを発行する機能、氏名、部屋番号、パスワード、メールアドレス、家族全員の氏名、及び家族全員のメールアドレスと、発行した鍵IDと、を利用者情報保持部13へ送る機能、及び、発行した鍵IDと家族全員のメールアドレスを鍵ID送信部14へ送る機能を有する。
鍵ID発行部12が発行する鍵IDは、例えば前半8桁が家族識別部分、後半8桁が家族構成員識別部分となっている。登録時に家族の構成員全員についての情報を得て、以後当該構成員からの登録要求があった場合は前半8桁が同一であり後半8桁が異なる鍵IDを発行する。
図17に本実施形態における利用者情報の例を示す。図17に示す例ではAさんとBさんは同一家族の構成員であるため夫々の鍵IDの前半部分は同一(“11111111”)である。鍵IDの後半部分(Aさんの例では“00000000”)が個人を識別する部分である。
鍵配信サーバ10が当該機能を有することにより、構成する家族と、構成員と、を共に一意に識別可能となる。
鍵ID送信部14は、端末30及び電気錠40に鍵IDを送信する機能を有する。
本実施形態においては鍵ID送信部14は登録をした端末30及び電気錠40に鍵IDを送信し、家族の構成員には鍵IDを送信しない。
本実施形態における端末30の構成については上記第三実施形態と同様である。
図10に本実施形態における電気錠40の機能構成図を示す。図10に示すように本実施形態における電気錠40は、鍵ID受信部41、鍵ID読取部43、鍵認証部44、錠管理部45、時限鍵受信部46、時限鍵保持部47、鍵効力処理部48及び鍵ID保持部49含んで構成される。
鍵効力処理部48は、時限鍵保持部47に保持された時限鍵に含まれる施設利用開始時刻が表示する時刻に、該当する鍵ID及び家族の構成員に対応する鍵IDを有効化する機能、及び、時限鍵保持部に保持された時限鍵の施設利用終了時刻を参照し施設利用時刻が経過した時限鍵を検出し、検出した時限鍵に該当する鍵IDと家族構成員の鍵IDとについて、鍵ID保持部に保持されている鍵IDの無効化を行う機能を有する。なお、本実施形態においては、電気錠40に送信される時限鍵は電気錠IDを含まなくて良い。
図17で示す例を用いて説明すると、例えばAさんが施設予約をした場合時限鍵に含まれる鍵IDは“1111111100000000”である。鍵効力処理部48は、鍵ID保持部に保持されている鍵IDの中で前半8桁が“11111111”である鍵IDは同じ家族を構成する構成員だと判断でき、時限鍵に含まれている施設利用開始時刻が表示する時刻に前半8桁が“11111111”である鍵IDを全て有効化する。同様に、鍵効力処理部48は、時限鍵に含まれている施設終了開始時刻が表示する時刻に前半8桁が“11111111”である鍵IDを全て無効化する。
電気錠40が当該機能を有することにより施設利用を予約した者の鍵IDを受信するだけで施設利用を予約した者が構成する家族の構成員全員の鍵IDが有効化及び無効化されることとなる。
本実施形態における処理の流れを図24を用いて説明する。なお、上記第三実施形態と同様である部分についてはここでは説明を省略し、異なる部分を中心に説明する。
端末30の登録部31は、鍵配信サーバ10に対して登録者の氏名、部屋番号、パスワード、メールアドレス、家族全員の氏名及び家族全員のメールアドレスを送信する(ステップS300)。
鍵配信サーバ10の鍵ID発行部12は、登録受付部11から登録者の氏名、部屋番号、パスワード、メールアドレス、家族全員の氏名及び家族全員のメールアドレスを受け取り、構成する家族が識別できるように家族の構成員一人に対して1つの鍵IDを発行し、氏名、部屋番号、パスワード、メールアドレス、家族全員の氏名及び家族全員のメールアドレスと、発行した鍵IDと、を利用者情報保持部13へ送り、発行した鍵IDと家族全員のメールアドレスを鍵ID送信部14へ送る(ステップS302)。
ステップS303〜ステップS309は第三実施形態と同様である。
電気錠40の鍵効力処理部48は、時限鍵保持部47に保持された時限鍵に含まれる施設利用開始時刻に、該当する鍵ID及び家族の構成員の鍵IDを有効化する(ステップS310)。
ステップS311〜ステップS313は第三実施形態と同様である。
電気錠40の鍵効力処理部48は、時限鍵保持部に保持された時限鍵の施設利用終了時刻を参照し施設利用終了時刻が経過した時限鍵を検出する。次に検出した時限鍵に該当する鍵ID及び家族構成員の鍵IDについて、鍵ID保持部に保持されている鍵IDの無効化を行う(ステップS314)。
本実施形態においては、鍵配信サーバ10の鍵ID発行部12が家族を識別可能である鍵IDを発行し、電気錠40の鍵認証部44が鍵IDによって開錠の可否を判断するため、家族の一人が施設利用の予約をすることによって他の家族が自分では予約をすることなく施設の利用をすることが可能となる。鍵配信サーバ10は、電気錠40に対して予約者の時限鍵のみ送信すれば良いので通信量を減らすことが可能となる。
また、本実施形態の鍵IDは家族を識別可能とする部分に加え構成員個人を識別可能である部分を備えるため、例えば施設の利用に応じた料金を個人に請求するなど個人単位での管理をすることが可能となる。
[第五実施形態]
前記第四実施形態では前半が家族を識別する部分であり後半が個人を識別する部分である鍵IDを用いた。鍵IDは家族を識別する部分を含まず、どの家族を構成するかにかかわらず個人に発行し、別に家族構成を保持しても良い。
以下、本実施形態における構成について述べる。但し第四実施形態と同一である構成に関してはここでは省略し、第四実施形態の構成と異なる場合を中心に説明する。
図11に本実施形態における鍵配信サーバ10の機能構成図を示す。図11に示すように本実施形態における鍵配信サーバ10は、登録受付部11、鍵ID発行部12、利用者情報保持部13、鍵ID送信部14、利用者認証部15、時限鍵発行部16、電気錠情報保持部17、時限鍵保持部18及び時限鍵送信部19を含んで構成されている。
鍵ID発行部12は、登録受付部11から登録者の氏名、部屋番号、パスワード、メールアドレス、家族全員の氏名及び家族全員のメールアドレスを受け取り、個人が一意に識別可能であるように一人に対して1つの鍵IDを発行する機能、氏名、部屋番号、パスワード、メールアドレス並びに家族全員の氏名、メールアドレスを利用者情報保持部13へ送る機能、及び発行した鍵ID登録者のメールアドレスを鍵ID送信部14へ送る機能を有する。
鍵配信サーバ10が、当該機能を有することにより、鍵配信サーバ10は、家族関係を把握しつつ個人夫々に鍵IDを発行することが可能となる。
利用者情報保持部13は、鍵ID発行部12から受け取った鍵ID、登録者の氏名、部屋番号、パスワード、及びメールアドレス並びに家族全員の氏名、メールアドレスを関連付けて保持する機能を有する。
図19に利用者情報の具体例を示す。図19に示すように本実施形態における利用者情報は「名前」、「部屋番号」、「メールアドレス」、「パスワード」、「利用している端末の識別番号(個体識別情報)」、「鍵ID」及び「家族識別子」を備えて構成される。この中で「名前」、「部屋番号」、「メールアドレス」、「パスワード」、「利用している端末の識別番号(個体識別情報)」については第四実施形態と同様である。「鍵ID」は、属している家族とは無関係に、個人を一意に特定できるように設定されている。「家族識別子」は家族構成を示している。「家族識別子」が同一である場合には同一の家族を構成していると判断する。図19の例では、AさんとBさんが同一の「家族識別子」(“11111111”)であるため、同一の家族を構成していると判断する。
鍵配信サーバ10が、当該機能を有することで一の利用者が他の利用者と家族関係にあるか否かについて把握することができることとなる。
鍵ID送信部14は、鍵ID発行部12から受け取った鍵IDを端末30及び電気錠40へ送信する機能を有する。
時限鍵発行部16は、場所、パスワード及び予約者の鍵IDを利用者認証部15から受け取る機能、利用者情報保持部を参照し受け取った予約者の鍵IDと同じ家族の鍵IDを検出する機能、及び、受け取った鍵ID及び検出した家族の鍵ID夫々について、予約時間及び鍵IDの情報を含んだ時限鍵を発行する機能を有する。
具体的には時限鍵発行部16は、受け取った予約者の鍵IDをキーとして利用者情報保持部13に保持されている家族識別子を検出する。例えば図19の例でAさんが予約をした場合には時限鍵発行部16は予約者の鍵IDとして“00000000”を受け取る。次に、利用者情報保持部13を参照することによりAさんが構成する家族の家族識別子が“11111111”であると分かる。時限鍵発行部16は利用者情報保持部13から、家族識別子が“11111111”である利用者を検出する。そうすることによってBさんが同じ家族であると分かる。時限鍵発行部16はAさん及びBさんの時限鍵を発行する。
鍵配信サーバ10が当該機能を有することにより、予約者と同一の家族全員について時限鍵を発行することが可能となる。
時限鍵送信部19は、時限鍵発行部16から受け取った家族全員の時限鍵を電気錠40に送信する機能を有する。
本実施形態における端末30の構成については上記第四実施形態と同様である。
図10に本実施形態における電気錠40の機能構成図を示す。図10に示すように本実施形態における電気錠40は、鍵ID受信部41、鍵ID読取部43、鍵認証部44、錠管理部45、時限鍵受信部46、時限鍵保持部47、鍵効力処理部48及び鍵ID保持部49を含んで構成される。
時限鍵受信部46は、鍵配信サーバ10から時限鍵を受信し、受信した時限鍵を時限鍵保持部47に送る機能を有する。本実施形態においては、電気錠40に送信される時限鍵は電気錠IDを含まなくて良い。
本実施形態においては上述のとおり、鍵配信サーバ10は、予約者及び予約者の家族全員の時限鍵を電気錠40に送信する。電気錠40が、時限鍵受信部46を有することによって、電気錠40は予約者及び予約者の家族の鍵IDと予約時間の情報を受け取ることが可能となる。
時限鍵保持部47は受け取った時限鍵を保持する機能を有する。
電気錠40が、受信した時限鍵を保持することによって施設利用開始時刻及び施設利用終了時刻についての情報を保持することとなり、予約状況に従った鍵IDの有効化及び無効化をすることが可能となる。
鍵効力処理部48は、時限鍵保持部47に保持された時限鍵に含まれる施設利用開始時刻に、該当する鍵IDに対応する鍵IDを有効化する機能を有する。また、鍵効力処理部48は、時限鍵保持部に保持された時限鍵の施設利用終了時刻を参照することで施設利用終了時刻が経過した時限鍵を検出し、検出した時限鍵に該当する鍵IDの無効化を行う機能を有する。
電気錠40が、当該機能を有することで時限鍵保持部47が保持する時限鍵に含まれる施設利用開始時刻及び施設利用終了時刻の情報に基づいて鍵ID保持部49に保持する鍵IDの有効化及び無効化を行うことが可能となる。
本実施形態における処理の流れを図24を用いて説明する。なお、上記第四実施形態と同様である部分についてはここでは説明を省略し、異なる部分を中心に説明する。
端末30の登録部31は、鍵配信サーバ10に対して登録者の氏名、部屋番号、パスワード、メールアドレス、家族全員の氏名及び家族全員のメールアドレスを送信する(ステップS300)。
鍵配信サーバ10の鍵ID発行部12は、登録受付部11から登録者の氏名、部屋番号、パスワード、メールアドレス、家族全員の氏名及び家族全員のメールアドレスを受け取り、個人が一意に識別可能であるように一人に対して1つの鍵IDを発行し、発行した鍵ID、登録者の氏名、部屋番号、パスワード、メールアドレス、家族全員の氏名及びメールアドレスを利用者情報保持部13へ送り、発行した鍵IDと登録者のメールアドレスを鍵ID送信部14へ送る(ステップS302)。
利用者情報保持部13は、鍵ID発行部12から受け取った鍵ID、登録者の氏名、部屋番号、パスワード、メールアドレス、家族全員の氏名及び家族全員のメールアドレスを関連付けて保持する(ステップS303)。
鍵配信サーバ10の鍵ID送信部14は、鍵ID発行部12から受け取った鍵IDを端末30及び電気錠40へ送信する。端末30の登録部31は、鍵配信サーバ10から鍵IDを受信し、受信した鍵IDを端末鍵ID保持部32に送る。端末鍵ID保持部32は、受け取った鍵IDを保持する(ステップS304)。
ステップS305〜ステップS307は第四実施形態と同様である。
鍵配信サーバ10の時限鍵発行部16は、予約時間、パスワード及び予約者の鍵IDを利用者認証部15から受け取る。また、時限鍵発行部16は、利用者情報保持部を参照し受け取った予約者の鍵IDと同じ家族の鍵IDを検出する。更に、時限鍵発行部16は、受け取った予約者の鍵ID及び検出した家族の鍵ID夫々について、予約時間及び鍵IDの情報を含んだ時限鍵を発行する。発行された時限鍵は時限鍵送信部19に送られる(ステップS308)。
時限鍵送信部19は、時限鍵発行部16から受け取った家族全員分の時限鍵を電気錠40に送信する。電気錠40における時限鍵受信部46は、鍵配信サーバ10から時限鍵を受信し、受信した時限鍵を時限鍵保持部47に送る。時限鍵保持部47は受け取った時限鍵を保持する。本実施形態においては、電気錠40に送信される時限鍵は電気錠IDを含まなくて良い(ステップS309)。
電気錠40の鍵効力処理部48は、時限鍵保持部47に保持された時限鍵に含まれる施設利用開始時刻に、該当する鍵IDに対応する鍵IDを有効化する(ステップS310)。
ステップS311〜ステップS313は第三実施形態と同様である。
電気錠40の鍵効力処理部48は、時限鍵保持部に保持された時限鍵の施設利用終了時刻を参照し施設利用終了時刻が経過した時限鍵を検出する。次に検出した時限鍵に該当する鍵IDの無効化を行う(ステップS314)。
本実施形態においては、鍵配信サーバ10の利用者情報保持部13が同じ家族の構成員であることについての情報を保持し、鍵ID送信部14は、電気錠40に対して同一家族の全構成員の鍵IDを送信するため、家族の構成員の一人が予約をすることによって同一家族の全構成員が自分では予約をすることなく施設の利用をすることが可能となる。
また、本実施形態の鍵IDは家族構成とは関係なく個人単位で設定されているため、例えば施設の利用に応じた料金を個人に請求するなど個人単位での管理をすることが可能となる。また、鍵IDに家族情報が含まれていないため鍵IDの桁数を少なく設定することができ、送信する情報量を減らすことが可能となる。
本実施形態においては、家族構成に関する情報は鍵配信サーバ10の利用者情報保持部13が保持しているが、家族情報は電気錠40が保持していても良い。この場合には、鍵配信サーバ10の鍵ID送信部14は、電気錠40へ予約者の鍵IDのみを送信し、電気錠40の鍵効力処理部48は受信した予約者の鍵ID及びその家族全員の鍵IDを有効化する。そうすることで、家族の構成員の一人が予約をすることによって同一家族の全構成員が自分では予約をすることなく施設の利用をすることが可能となる。また、予約者一人の鍵IDのみを送信するため更に通信量を少なくすることが可能となる。
本実施形態においては、鍵配信サーバ10の利用者情報保持部13がどの家族に属するかの情報を保持することにより予約者の家族を特定しているが、利用者情報保持部13が保持する部屋番号を用いてどの家族に属しているかを特定しても良い。
例えば、図17の例でAさんが予約をした場合に、鍵配信サーバ10の時限鍵発行部16は、利用者情報保持部13を参照しAさんの部屋番号が101であることを検出する。次に時限鍵発行部16は、利用者情報保持部13の「部屋番号」を参照し、101である登録者が家族であると判断する。こうすることで部屋番号が101であるBさんが家族であると判断できる。
このような構成とすることで、利用者情報保持部13が「家族識別子」を保持する必要がなくなる。また、登録時に部屋番号を登録すれば家族全員の氏名などを登録する必要がなくなり登録者の負担が軽減されるという効果を得ることができる。
本実施形態においては電気錠40が発行された時限鍵を保持しているが、発行した時限鍵は鍵配信サーバ10の時限鍵保持部18が保持する構成としても良い。この場合は、鍵配信サーバ10は時限鍵保持部18が保持する時限鍵に含まれる施設利用開始時刻に電気錠40に対して対応する鍵IDを送信する。電気錠40は受信した鍵IDについて有効化処理を行う。また、鍵配信サーバ10は時限鍵保持部18が保持する時限鍵に含まれる施設利用終了時刻に電気錠40に対して対応する鍵IDを送信する。電気錠40は受信した鍵IDについて無効化処理を行う。
このような構成とすることで、鍵配信サーバ10が電気錠40に時限鍵ではなく鍵IDのみ送信すれば良いので、通信量を削減することが可能となる。
本実施形態においては利用者情報保持手段13が家族構成の情報を保持したが、別の実施形態では、端末30に固有の識別子(例えばSIM(International Mobile Subscriber)に記憶されたIMSI(International MobileSubscriber Identity))を予め別の保持手段に家族構成を示す情報と関連付けて保持してもよい。
[第6実施形態]
共用施設の電子鍵を配信する場合に利用者が施設利用終了時刻を超過して施設を利用する可能性があることやシステム時計の誤差を吸収するため予約時間の前後に少し余裕を見て利用時間の設定をする必要がある。しかしこれでは施設の利用効率が悪くなるため、できる限り予約時間と予約時間の間を短くできることが好適である。
本実施形態では、利用者が施設の利用を終了したか否かを判断し、利用が終了した時点で(1)次に同じ施設を利用することを予約した利用者が利用を前倒しできないか確認し、(2)次の施設利用予定時刻までの時間が所定時間以上ある場合には他の予約を受け付ける、ことが可能となる構成について述べる。
以下、本実施形態における構成について述べる。但し第一実施形態と同一である構成に関してはここでは省略し、第一実施形態の構成と異なる場合を中心に説明する。
図12に、鍵配信サーバ10の機能構成図を示す。図12に示すように鍵配信サーバ10は、登録受付部11、鍵ID発行部12、利用者情報保持部13、鍵ID送信部14、利用者認証部15、時限鍵発行部16、電気錠情報保持部17、時限鍵保持部18及び利用終了報告処理部20を含んで構成されている。
鍵ID送信部14は、鍵IDを端末30及び電気錠40に送信する機能を有する。
始めに、鍵ID送信部14は、施設利用開始時刻に電気錠40に対して対応する鍵IDを送信する。例えば図20の例では、2008年8月4日13時に、電気錠IDが“U11111111”である電気錠40に対して鍵ID“1111111100000000”が送信されることとなる。次に、利用終了報告処理部20から終了報告を受け取ると対応する鍵IDを送信する。更に、利用終了報告処理部20から終了報告を受け取らなくとも、施設利用終了時刻に、電気錠40へ該当する鍵IDを送信する。図20の例では2008年8月4日15時に、電気錠IDが“U11111111”である電気錠40に対して鍵ID“1111111100000000”が送信されることとなる。なお、鍵ID送信部14は、施設利用開始時刻の例えば10分前、施設利用終了時刻の例えば10分後に鍵IDを送信しても良い。
鍵配信サーバ10が当該機能を有することにより施設利用開始時刻、及び、実際に施設の利用が終了した時刻又は施設利用終了時刻に鍵配信サーバ10が対応する鍵IDを電気錠40に送信することが可能となる。
利用者認証部15は、端末30から予約時間、場所(会議室B、ゲストルーム)等の予約内容の情報、パスワード及び鍵IDを受信し、鍵IDとパスワードによって利用者認証を行う機能、認証に成功した場合は、受信した予約時間及び場所から同一場所同一時間において他の予約が存在しないことを確認する機能、及び確認が取れた場合には予約時間、場所、パスワード及び鍵IDを時限鍵発行部16へ送る機能を有する。
本実施形態において施設の予約は、予約時間と予約時間の間は例えば10分間(適宜変更可能)の間を空けている。例えば15時まで利用する予約が既に存在する場合には利用者認証部15は、当日当施設について施設利用開始時刻が15時5分である予約については他の予約が存在するため予約を受け付けない。一方で当日当施設について施設利用開始時刻が15時10分である予約については他の条件を満たす限り予約を受け付ける。そうすることで利用者が予約時間を超過して利用した場合やシステム時計に誤差がある場合でも施設の利用が重なってしまうことを防ぐことができる。なお、予約時間と予約時間の間の時間は短ければ短いほど施設の利用効率を上げることができ、長ければ長いほど施設の利用が重なることを防ぐことができる。
利用終了報告処理部20は、端末30から鍵IDを含む終了報告を受信し、受信した終了報告に含まれる鍵IDに対応する時限鍵を時限鍵保持部18から削除する機能、及び受信した鍵IDを鍵ID送信部14に送る機能を有する。また、利用終了報告処理部20は、同じ施設の次の予約をした利用者の端末30へ施設の利用が終了したことを通知する機能を有する。更に、次の利用者が施設の利用時間を繰り上げる連絡をした場合に該当する時限鍵を書き換える機能を有する。
具体的には、施設の利用が施設利用終了時刻より早くに終了した場合には、端末30の使用者は端末30のブラウザ機能を用いて鍵配信サーバ10に接続し、施設の利用を終了したことの報告である終了報告を送信する。この際鍵IDも鍵配信サーバ10に送信する。終了報告を受信した鍵配信サーバ10は、終了報告に含まれる鍵IDをキーとして時限鍵保持部に保持された情報から同じ施設の次の予約を検出する。時限鍵には電気錠ID及び予約時間が含まれているためこれらの情報から同一の電気錠IDにおける次の予約の予約時間を検出することができる。次に時限鍵には鍵IDも含まれているため、当該時限鍵の鍵IDをキーとして利用者情報保持部13を参照し当該鍵IDに対応するメールアドレスを検索できる。利用終了報告処理部20はこのメールアドレスを同じ施設を次に予約した者の連絡先(以後「次の予約者」とする)であると判断し、当該メールアドレスに施設の利用が終了したことを通知するメールを送信する。
次の予約者から、予約時間の繰上げの連絡が合った場合、鍵配信サーバ10の利用終了報告処理部20は、該当する時限鍵の施設利用開始時刻及び施設利用終了時刻を書き換える。
鍵配信サーバ10が、当該機能を有することにより、施設の使用が予定より早くに終了した場合に、該当する時限鍵を施設使用終了時刻前に削除できる事となる。
また、鍵配信サーバ10が、当該機能を有することにより、施設の利用が終了した時点で時限鍵が削除されるため、例えば、先の予約が15時まで入っており、後の予約が15時10分から入っていた場合において、先の予約をした者が14時30分に利用を終了した場合等、14時40分から15時までの間他の予約を受け付けることが可能となる。
更に、先の予約が15時まで入っており、次の予約が15時10分から入っていた場合において、先の予約をした者が14時30分に利用を終了した場合において、その時点で次の予約をした者にたいして施設の利用が終了した旨の連絡をすることによって、次の予約をした者が14時30分から施設の利用を開始することが可能となる。次の予約者が予約時間の繰上げを行った場合、該当する時限鍵の施設利用開始時刻及び施設利用終了時刻を書き換えるため、繰り上げた後の施設利用開始時刻及び施設利用終了時刻に、電気錠40に対して鍵IDを送信することとなり、次の予約者が繰り上げた時間に施設の利用をすることが可能となる。
図14に本実施形態における電気錠40の機能構成を示す。図14に示すように電気錠40は、鍵ID受信部41、利用可能鍵ID保持部42、鍵ID読取部43、鍵認証部44及び錠管理部45を含んで構成される。
本実施形態においては、施設の利用が終了した場合に、使用者の指示に従って端末30が終了報告を送信するとしているが、別の実施形態では、電気錠40が終了報告を送信しても良い。その場合は電気錠40は利用終了判断部50及び終了報告送信部51を更に備える。以下、本実施形態の別の実施例おける電気錠40の構成について説明する。
利用終了判断部50は、施設の利用が終了したか否かを判断する機能を有する。
会議室などでは通常は利用者が施錠をしたことが会議室の利用が終了したことを意味する。しかし、ゲストルームなどでは必ずしも施錠したことが施設の利用が終了したことを意味しない。電気錠40にタッチパネル等の入力装置を設け、利用者が施錠した場合に施設の利用を終了するか否かを確認する。施設の利用を終了するとの回答があった場合には施設の利用が終了したと判断する。
電気錠40が当該機能を有することによって、電気錠40が、施設の利用が終了したことを知ることとなる。
終了報告送信部51は、鍵配信サーバ10に対して終了報告を送信する機能を有する。
上記方法によって利用終了判断部50が施設の利用が終了したと判断した場合には利用終了判断部50は、終了報告送信部51に対して利用送信の指示を送る。終了報告送信部51は、回線を通じて鍵配信サーバ10に終了報告を送信する。終了報告は自己の電気錠ID及び利用者の鍵IDを含んで構成される。
図25に本実施形態における処理の流れを示す。第一実施形態と同じである場合は説明を省略し、ここでは第一実施形態と異なる部分を中心に説明する。図25には、既に鍵配信サーバ10に登録が終了している端末30から予約をする処理の流れを示している。なお、端末30の登録については前記第一実施形態の場合と同様である。
図25のステップS601は第一実施形態におけるステップS105と同様である。
鍵配信サーバ10の利用者認証部15は、端末30から予約時間、場所(会議室B、ゲストルーム)等の予約内容の情報、パスワード及び鍵IDを受信し、鍵IDとパスワードによって利用者認証を行い、認証に成功した場合は、受信した予約時間及び場所から同一場所同一時間において他の予約が存在しないことを確認する。確認が取れた場合には予約時間、場所、パスワード及び鍵IDを時限鍵発行部16へ送る(ステップS602)。
図25のステップS603からステップS608までは第一実施形態におけるステップS107からステップS112までと同様である。
施設の利用が施設利用終了時刻より早い時刻に終了した場合は、端末30の施設使用終了報告部36は、使用者の指示に基づいて鍵配信サーバ10に対して利用終了の連絡としての終了報告を送信する。(ステップS609)。
鍵配信サーバ10の利用終了報告処理部20は、端末30が送信した終了報告を受信し、受信した終了報告に含まれる鍵IDに対応する時限鍵を時限鍵保持部18から削除し、受信した鍵IDを鍵ID送信部14に送る(ステップS611)。
鍵配信サーバ10の鍵ID送信部14は、利用終了報告処理部20から鍵IDを受け取った場合、及び、予約利用終了時刻或いはその時刻以後(例えば予約終了時刻の10分後)に、鍵IDを電気錠40に送信する(ステップS612)。
利用終了報告処理部20は、同じ施設の次の予約をした利用者の端末30へ施設の利用が終了したことを通知する(ステップS614)。
本実施形態においては、電気錠40が利用終了判断部50を有することにより施設の利用が終了したことを認識できることとなり、鍵配信サーバ10の利用終了報告処理部20が、施設の利用が終了した予約に該当する時限鍵を削除しているため、利用者認証部15は、施設の利用終了10分後から、次の予約時間の10分前までの間、他の新たな予約を受け入れることが可能となる。従って施設の利用率が向上することとなる。
更に、施設の利用が終了した時点で、鍵配信サーバ10の利用終了報告処理部20は、次の予約者の端末30へ施設の利用が終了した旨の連絡を送信しているため、次の予約者が直ちに施設の利用を開始することが可能となる。従って施設の利用効率が向上することとなる。
本実施形態においては、鍵配信サーバ10の利用終了報告処理部20は、端末30に対して施設の利用が終了した内容のみの通知を送信しているが、当該通知において施設の利用を施設利用開始時刻以前に開始するか否かについての回答を求める内容を含めても良い。次の予約者が施設の利用を施設利用開始時刻以前に開始する場合には鍵配信サーバ10の利用者認証部15は、施設の利用が終了した時刻から次の予約時間までの間の新たは予約を受け付けることを止めることとなる。又は、次の予約者から施設利用開始時刻以前には施設を利用しない旨の回答があった場合のみ新たな予約を受け付けるとしても良い。このような構成とすることによって次の利用者の施設利用開始時刻と第三者の新たな予約とがぶつかってしまうことを防ぐことが可能となる。
[第七実施形態]
本明細書においては家族が施設を利用する場合を説明したが、本発明は事務所においても応用可能である。第七実施形態として、本発明を事務所に応用した場合について説明する。
図15に本実施形態における鍵配信サーバ10の機能構成図を示す。この図15で示すように本実施形態における鍵配信サーバ10は、登録受付部11、鍵ID発行部12、利用者情報保持部13、鍵ID送信部14、利用者認証部15、時限鍵発行部16、電気錠情報保持部17、予約連絡部21及び時限鍵送信部19を含んで構成されている。
登録受付部11は、端末30の登録部31からパスワード、メールアドレス及び個体識別情報を受信し、利用者情報保持部13を参照することで受信した利用者情報が保持されて無い(2重登録が無い)こと、その他データの欠陥等が無いことを確認し、パスワード、メールアドレス及び個体識別情報を鍵ID発行部12へ送る機能を有する。
鍵ID発行部12は、登録受付部11からパスワード、メールアドレス及び個体識別情報を受け取り、一人の利用者に対して1つの鍵IDを発行し、パスワード、メールアドレス、個体識別情報及び発行した鍵IDを利用者情報保持部13へ送り、発行した鍵IDを鍵ID送信部14へ送る機能を有する。
利用者情報保持部13は、鍵ID発行部12からパスワード、メールアドレス、個体識別情報及び発行した鍵IDを受取り、それらを関連付けて保持する機能を有する。
鍵ID送信部14は、鍵ID発行部12から受け取った鍵IDを端末30へ送信する機能を有する。本実施形態においては鍵ID発行時に鍵IDを電気錠40に送信しない例を説明する。
具体的には社内に鍵配信サーバ10とネットワークを通じて接続されたFelica(登録商標)ライタを設置し、鍵IDを送信しても良い。メール或いは社内に設置された無線LANを用いて送信しても良い。
利用者認証部15は、端末30から予約時間、場所(会議室A、応接室)、参加者全員の氏名等の予約内容の情報、鍵ID、パスワード及び個体識別情報を受信し、鍵IDとパスワードによって利用者認証を行い、認証に成功した場合は予約時間、場所、参加者全員の氏名等の予約内容、鍵ID、パスワード及び個体識別情報を時限鍵発行部16へ送る機能を有する。
時限鍵発行部16は、予約時間、場所、参加者全員の氏名等の予約内容、鍵ID、パスワード及び個体識別情報を利用者認証部15から受け取り、電気錠情報保持部17を参照することで予約した場所と関連する電気錠IDを取得する機能を有する。また、時限鍵発行部16は、利用者認証部15から受け取った参加者全員について、予約時間、電気錠ID及び鍵IDの情報を含んだ時限鍵を発行する機能を有する。更に時限鍵発行部16は、予約時間、場所、参加者全員の氏名等の予約内容を予約連絡部21に送り、発行された時限鍵を時限鍵送信部19に送る機能を有する。
鍵配信サーバ10が当該機能を有することにより、例えば会議の予約を行う際に会議参加者のうちの一人が予約をすることにより会議参加者の全員の時限鍵が発行されることとなる。それにより予約をした時間、会議の全出席者は電気錠40の開錠をすることが可能となる。
会議の出席者は予約者がその都度入力するのではなく、予めグループを登録しておいても良い。例えば定期的に行われる営業1課営業会議への出席者を予め鍵配信サーバ10に登録及び保持しておき、予約時には“営業1課営業会議”だけを送信すれば会議参加者全員が会議出席者として登録できるようにしても良い。そのように構成することによって予約者は会議の参加者の全員の入力をする必要がなくなる。
電気錠情報保持部17は、場所と、当該場所に設置された電気錠40の電気錠IDと、を関連付けて保持する機能を有する。
予約連絡部21は、時限鍵発行部16から予約時間、場所、参加者全員の氏名等の予約内容を受け取り、それらの情報を参加者全員が所持する端末30へ送信する機能を有する。
具体的には、予約連絡部21は、利用者情報保持部を参照することにより参加者の氏名をキーとして当該参加者のメールアドレスを検出する。予約連絡部21は、当該検出されたメールアドレスに対して予約場所、時間及び参加者全員の氏名についての情報を含むメールを送信する。
鍵配信サーバ10が当該機能を有することにより会議の参加者は自分が登録され、自分の時限鍵が発行されたことを知ることができる。なお、当該連絡をリマインダとして用いて例えば24時間前、1時間前及び5分前にメールを送信しても良い。そのように構成することにより会議の参加者が会議の存在を忘れ欠席してしまうことを防ぐことができる。
時限鍵送信部19は、利用者認証部15から受信した参加者全員分の時限鍵を電気錠40に送信する機能を有する。本実施形態においては時限鍵送信部19が電気錠40に送信する時限鍵には電気錠IDの情報を含まなくて良い。
鍵配信サーバ10が当該機能を有することによって、電気錠40は会議参加者全員分の時限鍵を保持することとなる。
本実施形態における端末30の構成は、第三実施形態と同様である。
本実施形態における電気錠40の構成は、第三実施形態と同様である。但し、本実施形態においては、電気錠40の鍵ID保持部49は、発行済み鍵IDの全てを保持せず有効な鍵IDのみを保持している例で説明する。発行済み鍵IDの全てを保持するか否かは適宜選択可能である。本実施形態のように有効な鍵IDのみ有することによって、鍵IDの送診量を減らすことが可能となる。
図27に本実施形態における処理の流れを示す
鍵配置サーバ10の登録受付部11は、端末30の登録部31からパスワード、メールアドレス及び個体識別情報を受信し、利用者情報保持部13を参照することで受信した利用者情報が保持されて無い(2重登録が無い)こと、その他データの欠陥等が無いことを確認し、パスワード、メールアドレス及び個体識別情報を鍵ID発行部へ送る。(ステップS700)。
鍵配信サーバ10の鍵ID発行部12は、登録受付部11からパスワード、メールアドレス及び個体識別情報を受け取り、一人の利用者に対して1つの鍵IDを発行し、パスワード、メールアドレス、個体識別情報及び発行した鍵IDを利用者情報保持部13へ送り、発行した鍵IDを鍵ID送信部14へ送る(ステップS701)。
利用者情報保持部13は、鍵ID発行部12から受け取ったパスワード、メールアドレス、個体識別情報及び発行した鍵IDを関連付けて保持する(ステップS702)。
鍵配信サーバ10の鍵ID送信部14は、鍵ID発行部12から受け取った鍵IDを端末30へ送信する。端末30の登録部31は、鍵配信サーバ10から鍵IDを受信し、受信した鍵IDを端末鍵ID保持部32に送る。端末鍵ID保持部32は、受け取った鍵IDを保持する(ステップS703)。
利用者からの入力に従い、端末30の予約部33は、予約時間、場所(会議室A、応接室)、参加者全員の氏名等の予約内容の情報、パスワード及び鍵ID等を鍵配信サーバ10に送信する(ステップS704)。
鍵配信サーバ10の利用者認証部15は、端末30から予約時間、場所(会議室A、応接室)、参加者全員の氏名等の予約内容の情報、鍵ID、パスワード及び個体識別情報を受信し、鍵IDとパスワードによって利用者認証を行い、認証に成功した場合は予約時間、場所、参加者全員の氏名等の予約内容、鍵ID、パスワード及び個体識別情報を時限鍵発行部16へ送る(ステップS705)。
鍵配信サーバ10の時限鍵発行部16は、予約時間、場所、参加者全員の氏名等の予約内容、鍵ID、パスワード及び個体識別情報を利用者認証部15から受け取り、電気錠情報保持部17を参照することで予約した場所と関連する電気錠IDを取得する。また、時限鍵発行部16は、利用者認証部15から受け取った参加者全員について、予約時間、電気錠ID及び鍵IDの情報を含んだ時限鍵を発行する。予約時間、場所、参加者全員の氏名等の予約内容は予約連絡部21に送られ、発行された時限鍵は時限鍵送信部19に送られる(ステップS706)。
鍵配信サーバ10の予約連絡部21は、時限鍵発行部16から予約時間、場所、参加者全員の氏名等の予約内容を受け取り、それらの情報を参加者全員が所持する端末30へ送信する(ステップS707)。
時限鍵送信部19は、利用者認証部15から受信した参加者全員分の時限鍵を電気錠40に送信する(ステップS708)。本実施形態においては、時限鍵送信部19が電気錠40に送信する時限鍵には、電気錠IDを含まなくて良い。
予約した設備を利用するには、利用者は、鍵IDが保持された端末30を電気錠40にかざす。端末30の端末鍵ID送信部34は、端末鍵ID保持部32に保持された鍵IDを電気錠40へ送信し、電気錠40の鍵ID読取部43が端末30が送信した鍵IDを受信し、鍵ID読取部43は受信した鍵IDを鍵認証部44へ送る(ステップS709)。
電気錠40の鍵認証部44は、鍵ID読取部43から鍵IDを受け取り、受け取った鍵IDが有効か否かを判断する(ステップS710)。
鍵認証部44は受信した時限鍵が有効であると判断した場合(ステップS710で“YES”)、錠管理部45は鍵を解除する(ステップS711)。一方で、鍵認証部44は受信した時限鍵が有効でないと判断した場合(ステップS710で“NO”)、錠管理部45は何もしない。
本実施形態に様な構成とする事により、事務所等においても本願の発明に係る開錠システムを用いることができるようになる。
[変形例]
以上第一実施形態から第七実施形態まで説明してきたが、夫々の箇所で開示された技術は相互に組み合わせることが可能である。すなわち第一実施形態及び第三実施形態では鍵配信サーバ10と電気錠40が回線によって接続されている場合について説明し、第二実施形態においては鍵配信サーバ10と電気錠40が回線によって接続されていない場合について説明したが、第一実施形態及び第三実施形態において鍵配信サーバ10(310)と電気錠40(340)が回線によって接続されていない場合にも本願の発明は適応可能である。全てのマンションにおいてサーバと錠とが回線で接続されているとは限らず新たに接続する場合には施設コストがかかってしまうが、第二実施形態において開示された技術に第一実施形態及び第三実施形態において開示された技術を組み合わせることでこのようなコストを削減することが可能となる。また、第二実施形態において鍵配信サーバ10と電気錠40が回線によって接続されている場合にも本願の発明は適応可能である。
第一実施形態においては電気錠40は利用可能である鍵IDのみを保持している例を説明した。一方において第三実施形態においては電気錠40が登録者全員の鍵IDを保持しており利用可能フラグを用いる例を説明した。しかし第一実施形態における電気錠40が登録者全員の鍵IDを保持しており利用可能フラグを用いることも可能である。また、第三実施形態において電気錠40が利用可能である鍵IDのみを保持することも可能である。
第六実施形態として説明した技術は第三実施形態に応用することも可能である。この場合施設の利用が終了した場合には次の予約者の家族全員に施設の利用が終了した旨の連絡をすることが好適である。
第三実施形態から第五実施形態において説明した家族の内の一人が予約をした場合に他の全ての家族が施設の利用を可能となる方法は、夫々、第一実施形態、第二実施形態、第六実施形態及び第七実施形態において適用可能である。
その他第一から第六実施形態において開示した技術は全て第七実施形態において適応可能である。その場合第一から第六実施形態において記述した作用・効果を事務所での利用において得ることができる。
その他考え得る全ての組合せが可能である。
本発明に係る開錠システムの概略図である。 図1に記載した鍵配信サーバの第一実施形態における機能構成図である。 図1に記載した端末の第一実施形態における機能構成図である。 図1に記載した電気錠の第一実施形態における機能構成図である。 図1に記載した鍵配信サーバの第二実施形態における機能構成図である。 図1に記載した端末の第二実施形態及び第七実施形態における機能構成図である。 図1に記載した電気錠の第二実施形態及び第七実施形態における機能構成図である。 図1に記載した鍵配信サーバの第三実施形態、第四実施形態及び第五実施形態における機能構成図である。 図1に記載した端末の第三実施形態、第四実施形態及び第五実施形態における機能構成図である。 図1に記載した電気錠の第三実施形態、第四実施形態及び第五実施形態における機能構成図である。 図1に記載した鍵配信サーバの第五実施形態における機能構成図である。 図1に記載した鍵配信サーバの第六実施形態における機能構成図である。 図1に記載した端末の第六実施形態における機能構成図である。 図1に記載した電気錠の第六実施形態における機能構成図である。 図1に記載した鍵配信サーバの第七実施形態における機能構成図である。 図1に記載した鍵配信サーバのハードウェア構成図である。 第一実施形態及び第四実施形態における利用者情報の例を示す図である。 第三実施形態における利用者情報の例を示す図である。 第五実施形態における利用者情報の例を示す図である。 時限鍵に含まれる情報の例を示す図である。 電気錠ID情報の例を示す図である。 第一実施形態における処理の流れを示す図である。 第二実施形態における処理の流れを示す図である。 第三実施形態、第四実施形態及び第五実施形態における処理の流れを示す図である。 第六実施形態における処理の流れを示す図である。 第七実施形態における処理の流れを示す図である。
符号の説明
1…開錠システム、10…鍵配信サーバ、11…登録受付部、12…鍵ID発行部、13…利用者情報保持部、14…鍵ID送信部、15…利用者認証部、16…時限鍵発行部、17…電気錠情報保持部、18…時限鍵保持部、30…端末、31…登録部、32…端末鍵ID保持部、33…予約部、34…端末鍵ID送信部、35…端末時限鍵保持部、40…電気錠、41…鍵ID受信部、42…利用可能鍵ID保持部、43…鍵ID読取部、44…鍵認証部、45…鍵管理部。

Claims (11)

  1. 鍵配信サーバ、端末、および電気錠を含んだ開錠システムであって、
    前記鍵配信サーバは、
    前記電気錠を識別する情報、有効な時間に関する情報、及び前記端末を一意に識別できる鍵IDを含んだ時限鍵を発行する時限鍵発行手段と、
    前記時限鍵発行手段が発行した時限鍵を前記端末に送信する時限鍵送信手段と、を備え、
    前記端末は、
    前記時限鍵送信手段が送信した時限鍵を受信する端末時限鍵受信手段と、
    前記端末時限鍵受信手段が受信した時限鍵を保持する端末時限鍵保持手段と、
    前記端末時限鍵保持手段が保持する時限鍵を前記電気錠に送信する端末時限鍵送信手段と、を備え、
    前記電気錠は、
    前記端末時限鍵送信手段が送信した時限鍵を受信する時限鍵受信手段と、
    前記時限鍵受信手段が受信した時限鍵に基づいて開錠するか否かを判断する鍵認証手段と、
    前記鍵認証手段が開錠すると判断した場合に鍵を開錠する鍵管理手段と、を備える、
    ことを特徴とする開錠システム。
  2. 前記鍵配信サーバにおいて、
    前記時限鍵送信手段は、前記端末に対して前記時限鍵を送信する際に当該時限鍵の送信に先立ち鍵書き込み機能起動信号を前記端末に送信し、
    前記時限鍵送信手段は、当該鍵書き込み機能起動信号を送信した前記端末から、前記時限鍵の送信を要求する時限鍵要求を受信すると前記時限鍵の送信を行い、
    前記端末時限鍵受信手段は、前記鍵送信手段が送信した鍵書き込み機能起動信号を受信した場合に、前記時限鍵を前記端末時限鍵保持手段に書き込む、ことを特徴とし、
    前記端末において、
    前記端末時限鍵受信手段は、前記時限鍵を前記端末時限鍵保持手段に書き込むことができる状態である場合に、前記時限鍵要求を前記鍵配信サーバに送信する、ことを特徴とする、
    請求項1に記載の開錠システム。
  3. 鍵配信サーバ、端末、電気錠を含んだ開錠システムであって、
    前記電気錠は、前記鍵配信サーバと通信可能な状態で接続されており、
    前記鍵配信サーバは、
    前記有効な時間に関する情報、及び前記端末を一意に識別できる鍵IDを含んだ時限鍵を発行する時限鍵発行手段と、
    前記鍵IDを前記電気錠に送信する鍵送信手段と、を備え、
    前記電気錠は、前記鍵配信サーバが送信した前記鍵IDを受信する鍵受信手段と、
    前記鍵受信手段が受信した鍵IDと、前記端末が保持する鍵IDと、前記時限鍵に含まれる有効な時間に関する情報と、に基づいて開錠するか否かを判断する鍵認証手段と、を備える、
    ことを特徴とする開錠システム。
  4. 前記鍵送信手段は、前記有効な時間に関する情報、及び前記端末を一意に識別できる鍵IDを電気錠へ送信し、
    前記電気錠は、前記鍵送信手段が送信した前記有効な時間に関する情報、及び前記端末を一意に識別できる鍵IDを受信する受信手段と、
    前記受信手段が受信した前記有効な時間に関する情報、及び前記端末を一意に識別できる鍵IDを保持する保持手段と、を更に備え、
    前記鍵認証手段は、保持手段が保持する前記有効な時間に関する情報、及び前記端末を一意に識別できる鍵IDと、前記端末が保持する鍵ID及び現在時刻と、を比較することで開錠するか否かを判断する、
    ことを特徴とする請求項3に記載の開錠システム。
  5. 前記鍵配信サーバは、
    前記時限鍵発行手段が発行した時限鍵を保持する時限鍵保持手段と、
    前記時限鍵保持手段に保持された時限鍵に含まれる有効時間に基づいて前記電気錠が保持する鍵IDを有効化及び無効化する制御手段と、を更に備え、
    前記電気錠における鍵認証手段は、前記端末が保持する鍵IDと、前記鍵ID保持手段が保持する鍵IDと、に基づいて開錠するか否かを判断する、ことを特徴とする、
    請求項3に記載の開錠システム。
  6. 前記鍵配信サーバは、
    電気錠が設けられた施設の使用が終了した情報である利用終了報告を受信する利用終了報告処理手段を更に備え、
    前記利用終了報告処理手段は、
    前記利用終了報告を受信した場合に、前記時限鍵保持手段に保持された時限鍵を削除し、
    前記利用終了報告を受信した場合に、施設の次の利用者に対して当該施設の利用が終了した旨の連絡を行う、ことを特徴とする、
    請求項5に記載の開錠システム。
  7. 前記鍵配信サーバは、前記端末の登録を受け付ける登録受付手段と、
    前記登録を受け付けた端末に対して鍵IDを発行する鍵ID発行手段と、を更に備え、
    前記鍵ID発行手段は、複数の端末に対して同一の鍵IDを発行する、ことを特徴とする、
    請求項1〜6に記載の開錠システム。
  8. 前記鍵配信サーバは、前記端末の登録を受け付ける登録受付手段と、
    前記登録を受け付けた端末に対して鍵IDを発行する鍵ID発行手段と、を更に備え、
    前記鍵ID発行手段は、複数の端末に対して同一となっているグループ識別部分と、端末毎に異なっている個人識別部分と、を有する鍵IDを発行し、
    前記鍵認証手段は、前記グループ識別部分から開錠するか否かを判断する、ことを特徴とする、
    請求項1〜6に記載の開錠システム。
  9. 前記端末は、グループを構成し、
    前記鍵配信サーバは、前記端末が属するグループについての情報を含んだ情報を保持する利用者情報保持手段を更に備え、
    前記鍵認証手段は、開錠するか否かの判断を前記グループごとに行う、ことを特徴とする、
    請求項1〜6に記載の開錠システム。
  10. 鍵配信サーバ、端末、および電気錠を含んだ開錠システムにおける開錠方法であって、
    前記鍵配信サーバは、
    前記電気錠を識別する情報、有効な時間に関する情報、及び前記端末を一意に識別できる鍵IDを含んだ時限鍵を発行する時限鍵発行ステップと、
    前記時限鍵発行ステップにおいて発行した時限鍵を前記端末に送信する時限鍵送信ステップと、
    前記端末は、
    前記時限鍵送信ステップにおいて送信された時限鍵を受信する端末時限鍵受信ステップと、
    前記端末時限鍵受信ステップにおいて受信された時限鍵を前記電気錠に送信する端末時限鍵送信ステップと、
    前記電気錠は、
    前記端末時限鍵送信ステップにおいて送信された時限鍵を受信する時限鍵受信ステップと、
    前記時限鍵受信ステップにおいて受信された時限鍵に基づいて開錠するか否かを判断する鍵認証ステップと、
    前記鍵認証ステップにおいて開錠すると判断した場合に鍵を開錠する鍵管理ステップと、
    を備えることを特徴とする開錠方法。
  11. 鍵配信サーバ、端末、及び、前記鍵配信サーバと通信可能な状態で接続された電気錠を含んだ開錠システムにおける開錠方法であって、
    前記鍵配信サーバは、
    前記有効な時間に関する情報、及び前記端末を一意に識別できる鍵IDを含んだ時限鍵を発行する時限鍵発行ステップと、
    前記鍵IDを前記電気錠に送信する鍵送信ステップと、
    前記電気錠は、前記鍵配信サーバが送信した前記鍵IDを受信する鍵受信ステップと、
    前記鍵受信ステップにおいて受信した前記鍵IDと、前記端末が保持する鍵IDと、前記時限鍵に含まれる有効な時間に関する情報と、に基づいて開錠するか否かを判断する鍵認証ステップと、を備える、
    ことを特徴とする開錠方法。
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