JP7280635B2 - 電気錠装置、及び認証キーの登録システム - Google Patents

電気錠装置、及び認証キーの登録システム Download PDF

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Description

本発明は、建物の扉に取り付けられる電気錠装置に関し、特に施開錠用の認証キーを簡便に登録することのできる技術に関する。
従来、賃貸マンション等の賃貸物件を賃借人に提供する際には、賃貸人や管理者等と賃借人との間で当該賃貸物件の鍵の受け渡しを行う必要があった。しかしながら、居住の開始にあたり、わざわざ両者が会って鍵の受け渡しを行うのは面倒であった。鍵を賃借人に直接送付したり、賃貸物件の管理人に預けておいたりすることもできるが、前者の場合は盗難や紛失のリスクがあるし、後者の場合には管理人が常駐していなければならない。
また、物理的な鍵は、賃借人の手元に置かれるまでにコピーされるリスクがあり、当該リスクは賃借人が管理できないリスクである。
この点、近時はデジタルデータを認証キーとした電気錠装置が提供されるようになってきている。
例えば、特許文献1では、汎用記録媒体に記録された来訪者の識別情報を読み取る読取手段と、前記読取手段で読み取られた前記来訪者の識別情報を登録する識別情報登録手段と、来訪者登録モードを実行して、前記読取手段で読み取られた前記来訪者の識別情報を前記識別情報登録手段に登録させる来訪者登録モード実行手段と、前記読取手段によって、前記汎用記録媒体に記録された前記来訪者の識別情報が読み取られる毎に、前記識別情報登録手段を参照し、その登録が確認されたときには、電気錠を解錠させる電気錠解錠手段と、前記電気錠解錠手段が前記電気錠を解錠させた対象となる前記来訪者の識別情報毎に、解錠回数を計数する計数手段を備えており、前記解錠回数が、予め設定された有効解錠回
数に達したときには、前記識別情報登録手段に登録している該来訪者の識別情報を無効にする識別情報無効処理手段と、を備えていることを特徴とする、電気錠制御システムが提案されている。
また、特許文献2では、1つの建屋内に電子錠の設置された複数の住戸と、共用施設の玄関ホールと玄関ドアを設けているマンションにおいて、各住戸の住民の持つの電子鍵により自動解錠される玄関ドアと、マンションの玄関ホールに設置された表示装置を備えたエントランス端末と、エントランス端末と通信回線を介して接続されたインターネット上に設けたマンション管理サーバーとを具備し、マンション管理サーバーは、各住戸の電子錠の管理手段、各住戸の電子鍵の個人識別認証情報を使用したマンションの玄関ドアの開閉制御手段、エントランス端末を使用したマンション居住者に対する共通の連絡と各住戸の居住者に対する個別の連絡手段、各住戸の電子鍵の個人識別認証情報を使用した居住者の家賃等の管理手段を持ち、マンションの管理業務をマンション管理サーバーにより電子鍵の個人識別認証信号を使用して行うことができるようにしたことを特徴とする電子鍵を使用したマンションの総合管理システムが提案されている。
また、特許文献3では、錠の施解錠に必要な情報となる装置固有の錠IDを外部から取得可能とした被錠ID取得媒体を付属する電気錠装置と、管理エリア内に設置される前記電気錠装置の設置箇所を示す錠設置箇所情報と当該装置の錠IDを登録する錠ID登録欄とが対応付けされた一覧表形式の錠設置箇所一覧情報を記憶し、前記被錠ID取得媒体から取得した前記錠IDを該当する前記錠ID登録欄に紐付けした錠ID管理情報を作成する錠ID取得端末と、前記錠ID取得端末で作成された前記錠ID管理情報を前記管理エリア毎に保存管理する管理サーバーと、を備えることを特徴とする電気錠システムが提案されている。
特開2009-24427号公報 特開2011-134112号公報 特開2015-183467号公報
デジタルデータからなる認証キーによれば、有効な使用回数や権限設定などを行うことができるし、物理的な鍵のような受け渡しが必要ない。
しかしながら、賃貸物件の引き渡し等の場面において、施開錠に必要な認証キーを賃借人に受け渡すとなると、結局は当該認証キーを所定の記録媒体に記録することになり、物理的な鍵と同様の問題を生ずる。認証キーを所定の記録媒体に記録することなく、電子メール等で賃借人に受け渡すこともできるが、この場合でも、認証キーが賃借人の手元に届くまでにコピーされるリスクがあり、当該リスクは賃借人が管理できないリスクである。
そこで、本発明は、扉の施開錠をするための認証キーの受け渡しを簡便に行うことができるようにする。また、認証キーを使用する者を、認証キーを使用する以前の過程で生じる認証キーのコピー等のリスクから解放することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の一の観点に係る電気錠装置は、建物の扉に取り付けられる電気錠装置であって、上記扉を施開錠する施開錠機構と、上記扉を施開錠する権限を認証するための認証キーと、当該認証キーが登録されるまで有効な仮認証キーとを記憶する認証情報記憶手段と、上記認証キーの登録要求と共に、上記仮認証キーを受け付ける第一の受付手段と、上記認証情報記憶手段を参照して、上記仮認証キーの認証処理を実行する第一の認証処理手段と、上記仮認証キーの認証に成功したときに、上記認証キーを受け付ける第二の受付手段と、上記認証キーを上記認証情報記憶手段に登録する登録手段と、上記扉の施開錠要求と共に、上記認証キーを受け付ける第三の受付手段と、上記認証情報記憶手段を参照して、上記認証キーの認証処理を実行する第二の認証処理手段と、上記認証キーに基づく認証結果に応じて、上記施開錠機構を制御する制御手段と、を有することを特徴とする。
また、上記認証情報記憶手段において、上記仮認証キーには、上記仮認証キーによる認証要求を有効に受け付ける条件に係る有効条件情報が関連付けられており、上記第一の認証処理手段は、上記仮認証キーが有効である限りにおいて、上記仮認証キーの認証処理を実行するものとしてもよい。
また、上記第三の受付手段はさらに、上記扉の施開錠要求と共に、上記仮認証キーを受け付け、上記制御手段はさらに、上記認証情報記憶手段に上記認証キーが登録されていない場合に、上記仮認証キーに基づく認証結果に応じて上記施開錠機構を制御するものとしてもよい。
また、上記登録手段はさらに、上記認証キーを上記認証情報記憶手段に登録すると共に、上記認証キーの登録要求と共に受け付けた仮認証キーを削除し、上記第三の受付手段はさらに、上記扉の施開錠要求と共に、上記仮認証キーを受け付け、上記制御手段はさらに、上記認証情報記憶手段に上記仮認証キーが登録されている場合に、上記仮認証キーに基づく認証結果に応じて上記施開錠機構を制御するものとしてもよい。
また、上記登録手段はさらに、上記認証キーの登録後、上記認証キーの登録要求を拒否するものとしてもよい。
また、上記認証キーは、ICカードに記録されており、上記第二又は第三の受付手段は、上記ICカードから上記認証キーを読み取ることにより、上記認証キーを受け付けるものとしてもよい。
また、上記建物の管理者が使用する管理者端末と、ネットワークを介して通信可能に構成され、上記管理者端末から、上記仮認証キーの登録要求と共に、上記仮認証キーを受信する受信手段と、上記認証情報記憶手段を参照して、上記認証キーを削除すると共に、上記仮認証キーを設定する設定手段と、をさらに有するものとしてもよい。
本発明の別の観点に係る電気錠装置は、建物の扉に取り付けられる電気錠装置であって、上記扉を施開錠する施開錠機構と、上記扉を施開錠する権限を認証するための認証キーと、当該認証キーが登録されるまで有効な仮認証キーとを記憶する認証情報記憶手段と、上記認証キーの登録要求と共に、上記仮認証キーを受け付ける第一の受付手段と、上記認証情報記憶手段を参照して、上記仮認証キーの認証処理を実行する第一の認証処理手段と、上記仮認証キーの認証に成功したときに、上記認証キーを生成する生成処理手段と、上記認証キーを上記認証情報記憶手段に登録する登録手段と、上記扉の施開錠要求と共に、上記認証キーを受け付ける第三の受付手段と、上記認証情報記憶手段を参照して、上記認証キーの認証処理を実行する第二の認証処理手段と、上記認証キーに基づく認証結果に応じて、上記施開錠機構を制御する制御手段と、を有することを特徴とする。
本発明の別の観点に係る電気錠装置用コンピュータプログラムは、建物の扉に取り付けられ、上記扉を施開錠する施開錠機構と、上記扉を施開錠する権限を認証するための認証キーと、当該認証キーが登録されるまで有効な仮認証キーとを記憶する認証情報記憶手段と、を有する電気錠装置に組み込まれるコンピュータプログラムであって、上記電気錠装置に対し、上記認証キーの登録要求と共に、上記仮認証キーを受け付ける処理と、上記認証情報記憶手段を参照して、上記仮認証キーの認証処理を実行する処理と、上記仮認証キーの認証に成功したときに、上記認証キーを受け付ける処理と、上記認証キーを上記認証情報記憶手段に登録する処理と、上記扉の施開錠要求と共に、上記認証キーを受け付ける処理と、上記認証情報記憶手段を参照して、上記認証キーの認証処理を実行する処理と、上記認証キーに基づく認証結果に応じて、上記施開錠機構を制御する処理と、を実行させる。
なお、コンピュータプログラムは、インターネット等のネットワークを介したダウンロードによって提供したり、読み取り可能な各種の記録媒体に記録して提供したりすることができる。
本発明のさらに別の観点に係る認証キーの登録システムは、建物の扉に取り付けられ、当該扉を施開錠する施開錠機構と、当該扉を施開錠する権限を認証するための認証キーと、当該認証キーが登録されるまで有効な仮認証キーとを記憶する認証情報記憶手段と、を有する電気錠装置と、上記建物の管理者が使用する管理者端末と、上記建物の賃借人が使用する賃借人端末と、がネットワークを介して通信可能に構成されたシステムであって、上記管理者端末は、上記電気錠装置に対し、上記仮認証キーの登録要求と共に、上記仮認証キーを送信する第一の送信手段と、上記賃借人端末に対し、上記仮認証キーを送信する第二の送信手段と、を有し、上記賃借人端末は、上記管理者端末から、上記仮認証キーを受信する第一の受信手段、を有し、上記電気錠装置は、上記管理者端末から、上記仮認証キーの登録要求と共に、上記仮認証キーを受信する第二の受信手段と、上記認証情報記憶手段を参照して、上記認証キーを削除すると共に、上記仮認証キーを設定する設定手段と、上記認証キーの登録要求と共に、上記仮認証キーを受け付ける第一の受付手段と、上記認証情報記憶手段を参照して、上記仮認証キーの認証処理を実行する第一の認証処理手段と、上記仮認証キーの認証に成功したときに、上記認証キーを受け付ける第二の受付手段と、上記認証キーを上記認証情報記憶手段に登録する登録手段と、上記扉の施開錠要求と共に、上記認証キーを受け付ける第三の受付手段と、上記認証情報記憶手段を参照して、上記認証キーの認証処理を実行する第二の認証処理手段と、上記認証キーに基づく認証結果に応じて、上記施開錠機構を制御する制御手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、扉の施開錠をするための認証キーの受け渡しを簡便に行うことができる。また、認証キーを使用する者を、認証キーを使用する以前の過程で生じる認証キーのコピー等のリスクから解放することができる。
本発明の第一の実施形態に係る電気錠装置を示した外観斜視図である。 本実施形態に係る電気錠装置を示した外観斜視図である。 本実施形態に係る電気錠装置において、認証キーの登録の流れの概略を示した図である。 本実施形態に係る電気錠装置が備える機能を示した機能ブロック図である。 本実施形態に係る電気錠装置において、認証情報記憶部に記憶されるデータの一例を示した図である。 本実施形態に係る電気錠装置における処理の流れを示した処理フロー図である。 本実施形態に係る電気錠装置における処理の流れを示した処理フロー図である。 本実施形態に係る電気錠装置における処理の流れを示した処理フロー図である。 本実施形態に係る電気錠装置における処理の流れを示した処理フロー図である。 本発明の第二の実施形態に係る電気錠装置が備える機能を示した機能ブロック図である。 本実施形態に係る電気錠装置における処理の流れを示した処理フロー図である。 本発明の他の実施形態に係る電気錠装置が備える機能を示した機能ブロック図である。 本実施形態に係る電気錠装置における他の処理の流れを示した処理フロー図である。
次に、本発明の実施形態に係る電気錠装置1について、図を参照して説明する。
図1及び図2に示されるように、本実施形態に係る電気錠装置1は建物の扉に取り付けられ、扉を施開錠する装置である。
この電気錠装置1は、ICカード等に記録されている認証キーにより扉の施開錠を可能とする装置であり、物理的な鍵を必要とせず、所謂ウィークリーマンションやマンスリーマンションのほか、賃貸マンションなどの賃貸物件に好適なものである。
図3により、この電気錠装置1が好適に使用される場合の概要について説明する。
一般に、所定の賃貸物件について賃貸人と賃借人との間で賃貸借契約が締結されると、賃借人は賃貸人又は賃貸人から賃貸物件の管理の委託を受けている管理者(以下、「管理者等」と称する)から賃借する物件の扉を施開錠するための鍵を受け取る。
この点、本実施形態では、管理者等が電気錠装置1に予め設定しておいた仮認証キーが賃借人に提供される(S101、S102)。仮認証キーは、賃借人に対して賃貸物件の扉を施開錠する権限を一時的に付与する暫定的な鍵で、賃借人が賃貸期間中に常用する正式な認証キーが登録されるまで有効なものである。また、この仮認証キーは例えば、複数の数字や英字、あるいは英数字等をランダムに配列させた文字列からなり、管理者等から賃借人に対し、電子メールや書面等によって提供される。
賃借人は、賃貸物件に居住し始める際、管理者等から提供された仮認証キーによって電気錠装置1の認証をクリアし(S103)、認証キーの登録を行う(S104)。
認証キーには、ユニークなIDが記録されたICカード等が用いられ、当該ICカード等に記録されているIDを認証キーとして電気錠装置1に登録する(S105)。
認証キーの登録が完了すると、以降、当該認証キーによって扉の施開錠が可能となる(S106)。
これにより、管理者等と賃借人は、物理的な鍵の受け渡しを行わなくて済む。
続いて、本発明の第一の実施形態に係る電気錠装置1について詳述する。
図4に示されるように、電気錠装置1は、CPU(Central Processing Unit)などの演算装置、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)などの記憶装置により、認証情報記憶部11、認証処理部12、登録処理部13、設定処理部14、読取制御部15、入出力制御部16、施開錠制御部17、及び通信処理部18の機能部を構成する。また、物理的な機構として、読取部1A、入出力部1B、及び施開錠機構1Cを備える。
また、電気錠装置1は、インターネット等のネットワークNWを介して管理者端末2と通信可能に構成されている。
認証情報記憶部11は、扉を施開錠する権限を認証するための鍵であって、デジタルデータとして構成される仮認証キーと認証キーとを記憶する記憶部である。
この認証情報記憶部11には例えば、図5に示されるように、仮認証キー、有効条件、認証キー、及び管理用認証キーが記憶されるようになっている。
なお、これらの情報は相互に関連付けられていてもよいし、個別に管理されるものであってもよい。
ここで、有効条件とは、仮認証キーを有効に使用することができるための条件であり、具体的には有効期限や有効回数によって構成される。有効期限が設定される場合には、仮認証キーを一定期限までに限って使用可能とすることができる。また、有効回数が設定される場合には、仮認証キーによる認証回数をカウントすると共に、一定の使用回数内のみ認証可能とし、一定の使用回数に到達した後は認証を拒否したりする。なお、有効期限と有効回数は、どちらかを単独で設定することもできるし、両方共を設定することもできる。また、両方を設定した場合には、有効期限あるいは有効回数のいずれかに達した場合に、仮認証キーによる認証を拒否するようにすることもできるし、有効期限と有効回数のいずれの条件もみな足せなくなった場合に、仮認証キーによる認証を拒否するようにすることもできる。
なお、有効条件としては他に、認証キーが登録されていない限り、仮認証キーを有効なものとして扱うなど、他の例による条件によって構成することもできる。
仮認証キーは管理者等によって設定され、所定の条件が満たされている場合に、扉の施開錠や認証キーの登録の権限を証する。即ち、仮認証キーは、管理者等が設定した一定の有効期限や有効回数の条件を満たす場合であって、賃借人によって認証キーが登録されるまでに限ってその保持者が扉を施開錠する権限を証し、一定の有効期限が過ぎたり、有効回数を超えたりして無効となった後、又は賃借人によって認証キーが登録された後は使用不可となる。
この仮認証キーは、所定の桁数の数字や英字、あるいは英数字等からなる暗証番号や、仮のICカード等に登録されたデータ、新たな居住者が所有するスマートフォン等の携帯型端末が保持する情報など、各種のものとすることができる。
なお、仮認証キーの設定は、賃貸物件に居住していた賃借人が退居した後、新たな賃借人が居住等する際に行われる。
認証キーは、扉を施開錠する鍵として、賃借人が電気錠装置1に登録する鍵である。
この認証キーは、ランダムに配列された複数の英数字の組み合わせなど、ユニークな文字列等で構成され、パスワードとしての機能を奏することのできるデジタルデータであればよい。
なお、本実施形態では、認証キーが非接触型のICタグに記録され、当該ICタグが携帯可能なICカードに内蔵されている例を示しているが、ICカードは本実施形態に係る電気錠装置1専用のものであってもよいし、Suica(登録商標)やPASMO(登録商標)に代表される交通系ICカードやクレジットカードなど、他の用途のために作られたものが用いられてもよい。なお、他の用途のために作られたICカードである場合、認証キーは、当該ICカード内に記録されている個人識別情報等によって構成することもできる。
また、認証キーが記録される媒体はICカードに限らず、スマートフォン等の携帯型電話機端末などであってもよく、デジタル情報としての認証キーを格納することができればよい。なお、携帯型電話機端末の場合、認証キーは製造識別情報等で構成することができる。
管理用認証キーは、管理者等が保持する鍵であって、賃貸物件に居住者がいない間、居室のメンテナンス等で電気錠装置1の施開錠を管理するために登録されるものである。なお、本実施形態では、管理用認証キーは、居住者がいない間、電気錠装置1を管理者等が施開錠するために登録されるものであるため、新たな居住者に仮認証キーが発行される際には削除されるが、これに限らず、常に管理者等が電気錠装置1の施開錠を行えるよう、削除しないものとすることもできる。また、本発明の実施において、管理用認証キーは必須ではなく、設定しないものとしてもよい。
認証処理部12は、賃借人から扉の施開錠要求や認証キーの登録要求を受け付けた際に、認証情報記憶部11を参照して、当該受け付けた仮認証キーや認証キーを認証する処理を実行する。
登録処理部13は、賃借人から認証キーの登録要求と共に認証キーを受け付けた際、認証情報記憶部11に認証キーを登録する処理を実行する。
設定処理部14は、管理者等から仮認証キーの設定要求と共に仮認証キーを受け付けた際、認証情報記憶部11を参照して、仮認証キーを設定する。また、居住者の退居に伴って認証キーを削除したり、仮認証キーの登録の際に、仮認証キーが登録される前に登録されていた管理用認証キーを削除したりする。
読取制御部15は、読取部1Aを制御して、ICカードに記録されている認証キーを読み取らせる。
入出力制御部16は、入出力部1Bを制御して、各種のデータの入力や出力を実行させる。
施開錠制御部17は、仮認証キー又は認証キーに基づく認証結果に応じて、施開錠機構1Cを制御して扉を施開錠させる。
なお、本実施形態において、仮認証キーの認証結果に基づく扉の施開錠制御は、認証情報記憶部11に認証キーが登録されていない場合に実行され、認証キーが登録された後は実行できなくなる。
また、認証キーの認証結果に基づく扉の施開錠制御は、認証情報記憶部11に認証キーが登録されている場合に実行され、認証キーが登録されるまでは実行できない。
通信処理部18は、管理者端末2から、仮認証キーの設定要求と共に仮認証キーを受信する。
読取部1Aは、読取制御部15からの制御信号に基づき、ICカードから認証キーを読み取る。
入出力部1Bは、入出力制御部16からの制御信号に基づき、各種のデータの入力を受け付けたり、出力させたりするタッチパネル式ディスプレイ等によって実現される。
なお、図1及び図2に示す本実施形態では、入出力部1Bをタッチパネル式ディスプレイによって実現した例を示したが、これに限らず、テンキーなどの入力処理部と液晶ディスプレイなどの出力処理部とによって実現することもできる。
施開錠機構1Cは、施開錠制御部17からの制御信号に基づき、扉を施開錠する機構であり、モータやソレノイドなどの駆動装置とデッドボルトなどの錠前などによって構成される。
なお、電気錠装置1は、上述した各機能部や機構のほか、ボタン電池や乾電池など、各機能部や機構を駆動させる駆動電源など、既知の電気錠装置が備える機能や機構を適宜に備える。
管理者端末2は、管理者等が使用する端末であって、所謂パーソナルコンピュータ等によって実現される。
管理者等はこの管理者端末2により、電気錠装置1に対して仮認証キーの設定要求と共に仮認証キーを送信し、電気錠装置1に仮認証キーを設定することができる。
なお、管理者端末2と電気錠装置1との間のデータの送受信は、暗号化通信によるのが好適であり、本例ではそのような形態を前提とすると、別の実施例においては、認証情報によって管理者等を認証するようにしてもよい。
続いて、本実施形態に係る電気錠装置1において実行される処理の流れについて説明する。
まず、賃借人が仮認証キーによって所定の賃貸物件の扉を施開錠する際の処理の流れについて、図6を参照して説明する。
なお、賃借人は予め、管理者等と所定の賃貸物件について賃貸借契約を締結した後、メールや書面等により、管理者等から仮認証キーの提供を受けている。
電気錠装置1は入出力部1Bにより、賃借人から電気錠装置1の施開錠要求と共に、仮認証キーの入力を受け付ける(S201)。
なお、賃借人からの仮認証キーの受付においては、入出力部1Bに所望の操作を選択させる画面を表示して、仮認証キーによる施開錠要求を受け付けるようにしてもよい。また他の例では、賃借人が入出力部1Bにタッチしたのを契機として、認証情報記憶部11を参照して認証キーの登録有無を判別し、認証キーが登録されていない場合には仮認証キーの入力画面を表示し、仮認証キーの入力を受付可能に待機するようにしてもよい。
これに応じて認証処理部12は、認証情報記憶部11を参照して認証キーが登録済みか否かを判別し(S202)、既に認証キーが登録されている場合には、仮認証キーの認証要求を拒否する(S203)。
一方、未だ認証キーが登録されていない場合には、認証情報記憶部11を参照して仮認証キーが有効か否かを判別する(S204)。その結果、仮認証キーの有効期限が過ぎていたり、有効回数を超えていたりして有効でなかった場合には、仮認証キーの認証要求を拒否する(S203)。
未だ認証キーが登録されておらず、仮認証キーも有効である場合には、仮認証キーの認証処理が実行される(S205)。
認証処理の結果、認証に失敗した場合には、再入力を促すなどのエラー処理を実行する(S206)。
他方、認証に成功した場合には、施開錠制御部17が施開錠機構1Cを制御し、扉が施錠状態にある場合には解錠し、扉が解錠状態にある場合には施錠する(S207)。
これにより、賃借人は一定の有効期限内あるいは有効回数の条件下において、管理者等から受け取った仮認証キーによって扉の施開錠を行うことができる。
なお、登録処理部13は、認証キーを認証情報記憶部11に登録した際、認証キーの登録要求と共に受け付けた仮認証キーを認証情報記憶部11から削除してもよい。この場合、仮認証キーによる扉の施開錠において、仮認証キーが有効か否かの判別処理(S204の処理)は例えば、仮認証キーが削除されていないか否か、及び仮認証キーの有効か否かの二段階の処理によって構成するとよい。
次に、認証キーの登録処理の流れについて、図7を参照して説明する。
まず、電気錠装置1は入出力部1Bにより、賃借人から認証キーの登録要求を受け付ける(S301)。
なお、賃借人からの認証キーの登録要求については、入出力部1Bに所望の操作を選択させる画面を表示して、認証キーによる登録要求を受け付けるようにしてもよい。
これに応じて登録処理部13は、認証情報記憶部11を参照して、認証キーが登録されているか否かを判別する(S302)。
その結果、既に認証キーが登録されている場合には、登録要求を拒否する(S303)。
なお、既に認証キーが登録されている場合にはそもそも、認証キーの登録要求を受け付ける操作画面を表示させることなく、登録要求を行えないようになっていてもよい。
一方、未だ認証キーが登録されていない場合には、認証情報記憶部11を参照して仮認証キーが有効か否かを判別する(S304)。その結果、仮認証キーが無効になっていた場合には、認証キーの登録要求を拒否する(S303)。
未だ認証キーが登録されておらず、仮認証キーも有効である場合には、認証キーの登録要求に基づき、仮認証キーの入力を受け付ける(S305)。
入出力部1Bから仮認証キーの入力が受け付けられると、認証処理部12は認証情報記憶部11を参照して認証処理を実行する(S306)。
認証処理の結果、認証に失敗した場合には、再入力を促すなどのエラー処理を実行する(S307)。
他方、認証に成功した場合には、賃借人から認証キーを受け付ける(S308)。なお、認証キーの受け付けは、入出力部1Bから、認証キーが記録されているICカードを読み取ることによって実行される。
受け付けられた認証キーは、登録処理部13によって認証情報記憶部11に登録される(S309)。
これにより、賃借人は以後、認証キーによって扉の施開錠を行うことができる。
なお、仮認証キーは認証キーの登録に応じて、設定処理部14により認証情報記憶部11から削除するようにしてもよい。この場合には、仮認証キーの登録の有無に基づいて認証キーの登録要求の受付可否を判断するようにしてもよい。
また、認証キーの登録要求は、賃借人による操作の開始に応じて認証キーの登録有無を判別した後、認証キーが登録されていない場合に認証キーの登録を音声案内や案内表示等で促して受け付けるようにすることもできる。
次に、登録された認証キーによって扉が施開錠される際の処理の流れについて、図8を参照して説明する。
電気錠装置1は入出力部1Bにより、賃借人から電気錠装置1の施開錠要求と共に、認証キーの入力を受け付ける(S401)。なお、認証キーの入力は、入出力部1BにかざされたICカードから認証キーが読み取られることによって受け付けられる。
これに応じて認証処理部12は、認証情報記憶部11を参照して認証キーが登録済みか否かを判別し(S402)、認証キーが登録されていない場合には、認証キーが登録されていない旨のメッセージを表示するなどのエラー処理を実行する(S403)。
一方、認証キーが登録されていた場合には、認証情報記憶部11を参照して認証キーの認証処理が実行される(S404)。
認証処理の結果、認証に失敗した場合には、再入力を促すなどのエラー処理を実行する(S405)。
他方、認証に成功した場合には、施開錠制御部17が施開錠機構1Cを制御し、扉が施錠状態にある場合には解錠し、扉が解錠状態にある場合には施錠する(S406)。
これにより、賃借人は自らが登録した認証キーによって扉の施開錠を行うことができる。
次に、居住者の退居から新たな居従者の入居に至るまでの間において、管理者等によって電気錠装置1に仮認証キーが設定される際の処理の流れについて、図9を参照して説明する。
まず、従前の居住者が退居すると、管理者等は管理者端末2により、当該従前の居住者のために登録されいてた仮認証キーと当該従前の居住者が設定していた認証キーの削除要求を電気錠装置1に対して送信する(S501)。
これに応じて、電気錠装置1は設定処理部14により、認証情報記憶部11を参照して仮認証キーと認証キーを削除する(S502)。
また、管理者等は電気錠装置1に対し、新たな入居者が入居するまでの間に使用する管理用認証キーの設定要求を送信する(S503)。
これに応じて、電気錠装置1は設定処理部14により、認証記憶部11に管理用認証キーを設定する(S504)。
なお、管理用認証キーは、従前の居住者が退居した後、新たな居住者が入居するまでの間、管理者等が賃貸物件等の施開錠を管理等するために発行されるものであり、適宜、回数制限や期間制限が付与されてもよい。
新たな居住者が決まると、管理者等は管理者端末2により、電気錠装置1に対して管理用認証キーの削除要求を送信する(S505)。
これに応じて電気錠装置1は、設定処理部14により、認証情報記憶部11に登録されていた管理用認証キーを削除する(S506)。
そして、管理者端末2から電気錠装置1に対し、仮認証キーの設定要求と共に仮認証キーが送信されると(S507)、仮認証キーを受信した電気錠装置1は、設定処理部14により認証情報記憶部11を参照して、新たな仮認証キーを設定する(S508)。
なお、仮認証キーの設定においては、S507の処理における仮認証キーの設定要求の送信の際に、合わせて当該仮認証キーの有効期限や有効回数等の有効条件に係る情報を送信し、当該有効条件に係る情報を仮認証キーと共に認証情報記憶部11に設定するようにしてもよい。また、他の例では、仮認証キーの登録とは別のタイミングで、管理者等から有効条件に係る情報の設定要求を受け付け、登録されている仮認証キーに当該有効条件に係る情報を関連付けるようにしてもよい。
また、管理用認証キーや仮認証キーは後述のように、電気錠装置1や、電気錠装置1と管理者端末2と通信可能に構成されたサーバ等で生成するものとしてもよい。この場合、管理者等が管理用認証キーや仮認証キーの設定を要求すると、電気錠装置1やサーバで管理用認証キーや仮認証キーが生成され、電気錠装置1に登録されると共に、管理者端末2に通知される。
また、電気錠装置1は、居住者の入退去情報を管理する管理システムと通信可能に構成され、当該管理システムに入退去情報として登録される居住者の入居決定や退居の情報の登録に応じて、自動的に仮認証キーや認証キーの登録あるいは削除を行うようにしてもよい。
以上の本実施形態に係る電気錠装置1によれば、扉の施開錠をするための認証キーの受け渡しを簡便に行うことができる。また、認証キーを使用する者を、認証キーを使用する以前の過程で生じる認証キーのコピー等のリスクから解放することができる。
次に、図9に本発明の第二の実施形態に係る電気錠装置3の機能を示す。
本実施形態に係る電気錠装置3は、認証キーを生成する生成処理部19を有している。
また、本実施形態における登録処理部13は、生成処理部19による認証キーの生成に応じて、当該生成された認証キーを認証情報記憶部11に登録すると共に、居住者等が所有等する所定のICカードや携帯型端末に当該生成された認証キーを登録させることができる。
ここで、携帯型端末に認証キーを登録する場合は、所定のサーバ経由で認証キーを電気錠装置3から携帯型端末に送信したり、NFCやFelicaなどの近距離無線によって電気錠装置3から携帯型端末に直接送信したりして、携帯型端末に認証キーを登録させるようにすることもできる。
なお、他の機能部によって実行される処理は上述した電気錠装置1と同様である。
このような電気錠装置3の処理の一例を図11に示す。なお、図11において、S301~S307、S309の処理は、図7における各処理と同様である。
即ち、電気錠装置3は仮認証キーの認証に成功すると(S306)、生成処理部19により認証キーを生成する(S601)。これに応じて登録処理部13は、当該生成された認証キーを所定のICカードや携帯型端末等の媒体に登録する(S602)。また、生成された認証キーは、登録処理部13によって認証情報記憶部11に登録される(S309)。
これにより、居住者等は認証キーを格納する媒体さえ用意すれば、認証キーを用意あるいは提供する必要がない。
なお、本実施形態において、電気錠装置3と通信可能に構成されたサーバに生成処理部19と同様の機能をもたせ、認証キーを生成させてもよい。この場合には、当該サーバで生成された認証キーを受信した電気錠装置3により、当該認証キーを居住者等が所有等する所定のICカードや携帯型端末に登録させたり、認証情報記憶部11に登録したりする。また、当該サーバから直接居住者等が所有等する携帯型端末に認証キーを送信し、当該携帯型端末に登録させるようにすることもできる。
また、本実施形態においては、図12に示されるように、認証キーを保持する媒体としてスマートフォン等の携帯型端末4を用いる場合、携帯型端末4に生成処理部19と同様の生成処理部41を備えさせ、認証キーを携帯型端末4側で生成させられるようにしてもよい。この場合、生成処理部41の機能を実行するためのアプリケーションソフトウェアを携帯型端末4にインストールさせ、当該アプリケーションソフトウェアの機能実行によって認証キーを生成させると共に、当該生成された認証キーを端末内に格納させる。この場合、携帯型端末4で生成された認証キーは、近距離無線通信等によって携帯型端末4から電気錠装置3に供給することもできるし、所定のサーバを経由して電気錠装置3に取得させることもできる。
なお、携帯型端末4に生成処理部41を備えさせる場合、電気錠装置3は必ずしも生成処理部19を備える必要はないが、各種の態様による認証キーの生成や登録を可能とするため、備えさせるものとしてもかまわない。
なお、以上の本実施形態に係る電気錠装置1、3について、各機能部が所定の機能を実行できる限り、処理の流れは他の例によることもでき、図13において、電気錠装置1による一例を示す。
この例ではまず、電気錠装置1は入出力部1Bにより、賃借人から電気錠装置1の施開錠要求を受け付ける(S701)。
これに応じて認証処理部12は、認証情報記憶部11を参照して認証キーが登録済みか否かを判別する(S702)。
既に認証キーが登録されている場合には、認証キーを受け付けた上(S703)、認証情報記憶部11を参照して認証処理を実行する(S704)。
認証処理の結果、認証に失敗した場合には、再入力を促すなどのエラー処理を実行し(S705)、認証に成功した場合には、施開錠制御部17が施開錠機構1Cを制御し、扉が施錠状態にある場合には解錠し、扉が解錠状態にある場合には施錠する(S706)。
一方、S702の処理において、未だ認証キーが登録されていない場合には、認証情報記憶部11を参照して仮認証キーが有効か否かを判別する(S707)。その結果、仮認証キーの有効期限が過ぎているなど、有効ではない場合には、以降の処理を打ち切り、エラーを通知する(S708)。
仮認証キーが有効である場合には、仮認証キーの入力を受け付け(S709)、認証処理部12によって仮認証キーの認証処理が実行される(S710)。
認証処理の結果、認証に失敗した場合には、再入力を促すなどのエラー処理を実行する(S711)。
他方、認証に成功した場合には、施開錠制御部17が施開錠機構1Cを制御し、扉が施錠状態にある場合には解錠し、扉が解錠状態にある場合には施錠する(S712)。
このとき、認証キーは未だ登録されていないことから、電気錠装置1は音声案内や案内表示によって認証キーの登録を促し(S713)、認証キーを受付可能に待機する(S714)。
賃借人から認証キーを受け付けた場合には(S715)、登録処理部13によって当該受け付けられた認証キーが認証情報記憶部11に登録される(S716)。また、これに合わせて仮認証キーが削除される(S717)。
なお、S713において、認証キーの登録を賃借人に促したのち、認証キーの登録を拒否されたり、一定時間内に認証キーの登録操作が実行されなかったりした場合には、以降の処理を終了する。
なお、以上の本実施形態に係る電気錠装置1、3に関して、認証キーが登録されている場合に、当該登録済みの認証キーによる認証を経て、新たな認証キーに変更登録できるようにしてもよい。
これにより、賃借人が自らの事情に応じて認証キーを変更することができる。
また、認証キーについても仮認証キーと同様、有効条件として、有効期限や有効回数を設定できるようにしてもよい。この場合も、有効期限のみの設定や、有効回数のみの設定のほか、有効期限と有効回数を合わせて設定できるようにすることもできる。
また、賃借人はパーソナルコンピュータや携帯型端末等によって実現される賃借人端末により、ネットワークNWを介して通信可能に構成された管理者端末2から仮認証キーを受信するようにしてもよい。
また、管理者等による仮認証キーの設定は、管理者等が電気錠装置1の入出力部1Bから直接、行えるようにすることもできる。
また、仮認証キーは、従前の居住者が退居する前に予め登録しておくこともできる。この場合には、次の居住者のための新たな仮認証キーについて、有効開始日を設定したり、古い仮認証キーの削除を使用の条件として設定したりするとよい。また、居住者の退居に際しては、古い仮認証キーと新しい仮認証キーのうち、古いもののみを認証キーと共に削除したり、仮認証キーと認証キーとを関連付けるようにしておいて、互いに関連付けられている仮認証キーと認証キーのみを削除したりすることにより、次の入居者のための新しい仮認証キーを削除しないようにするとよい。
また、認証キーについても、従前の居住者が退居する前に予め登録しておくこともできる。この場合には、次の居住者のための新たな認証キーについて、有効開始日を設定したり、次の居住者のために設定された仮認証キーによる認証を使用の条件として設定したりするとよい。また、居住者の退居に際しては、古い認証キーと新しい認証キーのうち、古いもののみを削除したり、仮認証キーと認証キーとを関連付けるようにしておいて、互いに関連付けられている仮認証キーと認証キーのみを削除したりすることにより、次の入居者のための新しい認証キーを削除しないようにするとよい。
また、電気錠装置1が備える認証情報記憶部11、認証処理部12、登録処理部13、及び設定処理部14は、ネットワークNWを介して通信可能に構成された外部サーバに備えさせ、それぞれの機能部が実行する処理を外部サーバ側で実行させるようにすることもできる。
1 電気錠装置
10 ICカード
11 認証情報記憶部
12 認証処理部
13 登録処理部
14 設定処理部
15 読取制御部
16 入出力制御部
17 施開錠制御部
18 通信処理部
19 生成処理部
1A 読取部
1B 入出力部
1C 施開錠機構
2 管理者端末
3 電気錠装置
4 携帯型端末
NW ネットワーク

Claims (8)

  1. 施開錠機構と、
    上記施開錠機構を施開錠する権限を認証するための認証キーの登録要求と、当該認証キーが登録されるまで有効な仮認証キーを受け付ける入出力制御部と、
    上記仮認証キーの認証処理を実行する認証処理部と、
    上記仮認証キーの認証の成功に応じて、上記認証キーを登録する登録処理部と、
    上記施開錠機構を制御する施開錠制御部と、
    を有し、
    上記入出力制御部は、上記施開錠機構の施開錠要求と、上記認証キー又は上記仮認証キーを受け付け、
    上記認証処理部は、上記認証キーの認証処理を実行し、
    上記施開錠制御部は、上記仮認証キーに基づく認証結果に応じて上記施開錠機構を制御し、上記認証キーが登録された後は、上記認証キーに基づく認証結果に応じてのみ上記施開錠機構を制御する
    ことを特徴とする電気錠装置。
  2. 上記施開錠制御部は、上記仮認証キーに基づく認証結果に応じて上記施開錠機構を制御し、上記認証キーが登録された後は、上記仮認証キーに基づく上記施開錠機構の制御を受け付けない、
    請求項1記載の電気錠装置。
  3. 施開錠機構と、
    上記施開錠機構を施開錠する権限を認証するための認証キーの登録要求と、当該認証キーが登録されるまで有効な仮認証キーを受け付ける入出力制御部と、
    上記仮認証キーの認証処理を実行する認証処理部と、
    上記仮認証キーの認証の成功に応じて、上記認証キーを登録する登録処理部と、
    上記施開錠機構を制御する施開錠制御部と、
    を有し、
    上記入出力制御部は、上記施開錠機構の施開錠要求と、上記認証キー又は上記仮認証キーを受け付け、
    上記認証処理部は、上記認証キーの認証処理を実行
    上記施開錠制御部は、上記認証キーに基づく認証結果に応じて、上記施開錠機構を制御し、上記認証キーが登録されていない場合に、上記仮認証キーに基づく認証結果に応じて上記施開錠機構を制御する
    ことを特徴とする電気錠装置。
  4. 上記認証キーは、ICカードに記録されており、
    上記入出力制御部は、上記ICカードから上記認証キーを読み取ることにより、上記認証キーを受け付ける、
    請求項1乃至3のいずれかに記載の電気錠装置。
  5. ネットワークを介して通信可能に構成された管理者端末から、上記仮認証キーの登録要求と、上記仮認証キーを受信する通信処理部と、
    上記認証キーを削除し、上記仮認証キーを設定する設定処理部と、をさらに有する、
    請求項1乃至4のいずれかに記載の電気錠装置。
  6. 上記仮認証キーには、上記仮認証キーによる認証要求を有効に受け付ける条件に係る有効条件情報が関連付けられており、
    上記認証処理部は、上記仮認証キーが有効である限りにおいて、上記仮認証キーの認証処理を実行する、
    請求項1乃至5いずれかの項に記載の電気錠装置。
  7. 上記登録処理部はさらに、上記認証キーの登録後、上記認証キーの登録要求を拒否する、
    請求項1乃至6いずれかの項に記載の電気錠装置。
  8. 扉を施開錠する施開錠機構を有する電気錠装置と、
    上記扉の管理者が使用する管理者端末と、
    上記扉の賃借人が使用する賃借人端末と、がネットワークを介して通信可能に構成されたシステムであって、
    上記管理者端末は、
    上記電気錠装置に対し、上記施開錠機構を施開錠する権限を認証する証キーが登録されるまで有効な仮認証キーを送信し、上記賃借人端末に対し、上記仮認証キーを送信
    上記賃借人端末は、
    上記管理者端末から、上記仮認証キーを受信
    上記電気錠装置は、
    上記管理者端末から、記仮認証キーを受信する通信処理部と、
    上記仮認証キーを設定する設定処理部と、
    上記認証キーの登録要求と、上記仮認証キーを受け付ける入出力制御部と、
    上記仮認証キーの認証処理を実行する認証処理部と、
    上記仮認証キーの認証の成功に応じて、証キーを登録する登録処理部と、
    上記施開錠機構を制御する施開錠制御部と、
    を備え、
    上記入出力制御部は、上記施開錠機構の施開錠要求と、上記認証キーを受け付け
    上記認証処理部は、上記認証キーの認証処理を実行
    上記施開錠制御部は、上記仮認証キーに基づく認証結果に応じて上記施開錠機構を制御し、上記認証キーが登録された後は、上記認証キーに基づく認証結果に応じてのみ上記施開錠機構を制御する
    ことを特徴とする認証キーの登録システム。
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