JP2022052159A - 車両のスピーカ配設構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】キャビンを圧迫することなく、スピーカボックスの容量確保と、ヒンジピラー車室内側下方の車両部品のレイアウト成立と、スピーカボックス内の空気の流動抵抗低減による低音再生効率の向上と、を達成する車両のスピーカ配設構造を提供する。【解決手段】スピーカボックス40は、ヒンジピラー30に当接する当接部44と、空隙部S1の上方において当接部44から車幅方向内側に膨出しスピーカ41を保持する上方空間部S3と、上方空間部S3から下方に延びて空隙部S1の車幅方向内側に隣接する延長空間部S4と、を備え、上方空間部S3と延長空間部S4とを上下方向に連通して閉じた空間S5を形成し、延長空間部S4は、車両前後方向に直交する断面で、車幅方向寸法が上方に対して下方が小さくなるように形成されたことを特徴とする。【選択図】図5

Description

この発明は、車両のスピーカ配設構造に関し、詳しくは、車両の上下方向に延びるヒンジピラーと、上記ヒンジピラーの下端が固定され車両前後方向に延びるサイドシルと、スピーカを保持して上記ヒンジピラーの上記サイドシル近傍に固定されるスピーカボックスと、上記サイドシルの車室内側上方に車両部品を配置する空隙部とを備えた車両のスピーカ配設構造に関する。
一般に、スピーカボックスの容量が充分に確保できると、スピーカボックス内部にて充分な空気の圧縮、膨張が得られ、車室内に所期の音を出力することができる。
このため、ヒンジピラーに固定されるスピーカボックスにおいて、スピーカボックスの容量を確保し、低音再生効率を向上させることを目的として、車室内側にスピーカボックスを拡充することが求められる。
スピーカボックスを仮に、車幅方向内側に拡大すると、車室内空間が狭まるので、スピーカボックスの車幅方向内側への拡大は困難である。
そこで、スピーカボックスを、その上方空間部から下方に拡大し、サイドシル上方の車両部品(ワイヤハーネス参照)を配置するための空隙部に対して車幅方向で隣接される構造が考えられる。
この場合、空隙部に隣接する部位のスピーカボックス内部空間の車幅方向寸法を狭めすぎると、スピーカ再生時に、スピーカボックス内の空気の流動を妨げる抵抗が大きくなり、所期の低音が再生できないという問題が生じる。
ところで、特許文献1には、ヒンジピラーにおけるサイドシル近傍にスピーカボックスを設ける構造が開示されている。また、特許文献2には、サイドシルの車室内側上方に車両部品としてのワイヤハーネスを配置した構造が開示されている。
しかしながら、上記特許文献1、2の何れにおいても、本発明の技術思想を示唆する構成については、開示されていない。
特開2018-167709号公報 国際公開第WO2013/084324A1号公報
そこで、この発明は、キャビンを圧迫することなく、スピーカボックスの容量確保と、ヒンジピラー車室内側下方の車両部品のレイアウト成立と、スピーカボックス内の空気の流動抵抗低減による低音再生効率の向上と、を達成することができる車両のスピーカ配設構造の提供を目的とする。
この発明による車両のスピーカ配設構造は、車両の上下方向に延びるヒンジピラーと、上記ヒンジピラーの下端が固定され車両前後方向に延びるサイドシルと、スピーカを保持して上記ヒンジピラーの上記サイドシル近傍に固定されるスピーカボックスと、上記サイドシルの車室内側上方に車両部品を配置する空隙部とを備えた車両のスピーカ配設構造であって、上記スピーカボックスは、上記ヒンジピラーに当接する当接部と、上記空隙部の上方において上記当接部から車幅方向内側に膨出し上記スピーカを保持する上方空間部と、上記上方空間部から下方に延びて上記空隙部の車幅方向内側に隣接する延長空間部と、を備え、上記上方空間部と上記延長空間部とを上下方向に連通して閉じた空間を形成し、上記延長空間部は、車両前後方向に直交する断面で、車幅方向寸法が上方に対して下方が小さくなるように形成されたものである。
上述の車両部品は、ワイヤハーネスであってもよい。
上記構成によれば、上述の延長空間部を設けたことで、キャビンを圧迫することなく、スピーカボックスの容量を確保することができ、また、上述の空隙部により車両部品のレイアウトを確保することができる。
さらに、上述の延長空間部の車幅方向寸法が上方に対して下方が小さくなっている、換言すれば延長空間部の車幅方向寸法は下方に対して上方が大きくなっていることから、スピーカ再生時に、スピーカボックス内の空気の流動抵抗が大きくなることを抑制できて、所期の低音を再生することができる。
この発明の一実施態様においては、上記延長空間部は、車幅方向内側に位置する内壁部と、車幅方向外側に位置する外壁部とを有し、上記内壁部は、下方程車室内側に傾斜して配置されるものである。
上記構成によれば、空隙部の車幅方向内側に隣接する延長空間部により車両部品のレイアウトを確保しつつ、上述の内壁部は、下方程車室内側に傾斜しているので、この車室内側に傾斜した分、スピーカボックスの容量確保を図ることができる。
この発明の一実施態様においては、上記延長空間部は、車幅方向内側に位置する内壁部と、車幅方向外側に位置する外壁部とを有し、上記外壁部には、上記空隙部の下部に車室内側に向けて段下げされた段下げ部が設けられたものである。
上記構成によれば、空隙部に設けられる車両部品および空隙部の直下に位置するサイドシルとの干渉を回避しつつ、延長空間部を設けることができ、当該延長空間部にて、スピーカボックスの容量を確保することができる。
この発明によれば、キャビンを圧迫することなく、スピーカボックスの容量確保と、ヒンジピラー車室内側下方の車両部品のレイアウト成立と、スピーカボックス内の空気の流動抵抗低減による低音再生効率の向上と、を達成することができる効果がある。
本発明の車両のスピーカ配設構造を車室内側から見た状態で示す側面図 図1からスピーカボックスを取外した状態で示す側面図 車両のスピーカ配設構造を車室内側かつ後方から見た状態で示す斜視図 図1のA-A線矢視断面図 図1のB-B線に沿う要部の矢視断面図 図4のC-C線矢視断面図 スピーカボックスにおける内側ボックス部を示す斜視図 (a)は外側ボックス部を車両前方かつ外方から見た状態で示す斜視図、(b)は外側ボックス部を車両前方かつ内方から見た状態で示す斜視図
キャビンを圧迫することなく、スピーカボックスの容量確保と、ヒンジピラー車室内側下方の車両部品のレイアウト成立と、スピーカボックス内の空気の流動抵抗低減による低音再生効率の向上と、を達成するという目的を、車両の上下方向に延びるヒンジピラーと、上記ヒンジピラーの下端が固定され車両前後方向に延びるサイドシルと、スピーカを保持して上記ヒンジピラーの上記サイドシル近傍に固定されるスピーカボックスと、上記サイドシルの車室内側上方に車両部品を配置する空隙部とを備えた車両のスピーカ配設構造であって、上記スピーカボックスは、上記ヒンジピラーに当接する当接部と、上記空隙部の上方において上記当接部から車幅方向内側に膨出し上記スピーカを保持する上方空間部と、上記上方空間部から下方に延びて上記空隙部の車幅方向内側に隣接する延長空間部と、を備え、上記上方空間部と上記延長空間部とを上下方向に連通して閉じた空間を形成し、上記延長空間部は、車両前後方向に直交する断面で、車幅方向寸法が上方に対して下方が小さくなるように形成されるという構成にて実現した。
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面は車両のスピーカ配設構造を示し、図1は当該車両のスピーカ配設構造を車室内側から見た状態で示す側面図、図2は図1からスピーカボックスを取外した状態で示す側面図、図3は車両のスピーカ配設構造を車室内側かつ後方から見た状態で示す斜視図である。
また、図4は図1のA-A線矢視断面図、図5は図1のB-B線に沿う要部の矢視断面図、図6は図4のC-C線矢視断面図である。なお、図1、図2においては、図示の便宜上、フロアフレームの図示を省略している。
スピーカ配設構造の説明に先立って、まず車両の前部車体構造について説明する。
図4、図5に示すように、車室の床面を形成するフロアパネル10を設け、このフロアパネル10の車幅方向端部には上方に立上がる折曲げ片11を一体形成している。
フロアパネル10の上記折曲げ片11には、サイドシル20を接合固定している。
サイドシル20は、サイドシルインナ21とサイドシルアウタ22とを接合固定して、車両の前後方向に延びるサイドシル閉断面23を有する車体強度部材である。
サイドシルインナ21は、図4、図5に示すように、上側の接合フランジ部21aと、該接合フランジ部21aの下端から車幅方向内方に延びる上壁部21bと、該上壁部21bの車幅方向内方端から下方に延びる内壁部21cと、該内壁部21cの下端から車幅方向外方に延びる下壁部と、該下壁部の車幅方向外方端から下方に延びる下側の接合フランジ部と、を備えている。
サイドシルアウタ22は、図4、図5に示すように、上側の接合フランジ部22aと、該接合フランジ部22aの下端から車幅方向外方に延びる上壁部22bと、該上壁部22bの車幅方向外方端から下方に延びる外壁部22cと、該外壁部22cの下端から車幅方向内方に延びる下壁部と、該下壁部の車幅方向内方端から下方に延びる下側の接合フランジ部と、を備えている。
フロアパネル10の折曲げ片11は、サイドシルインナ21の内壁部21cに接合固定されている。
また、サイドシルインナ21の上側の接合フランジ部21aと、サイドシルアウタ22の上側の接合フランジ部22aとが接合固定される。同様に、サイドシルインナ21の下側の接合フランジ部と、サイドシルアウタ22の下側の接合フランジ部とが接合固定される。
図3に示すように、フロアパネル10の上面には、断面ハット形状のフロアフレーム12が連結されている。このフロアフレーム12はフロアフレーム前部13とフロアフレーム後部14とを有して車両の前後方向に延びており、フロアフレーム前部13は後述するダッシュパネル37の下部と、フロアパネル10の前部との間に跨がって取付けられている。
上述のフロアフレーム後部14とフロアパネル10との間には、車両前後方向に延びるフロアフレーム閉断面が形成され、これにより、下部車体剛性の向上を図るように構成している。
図1、図2に示すように、車両下部において、車両の前後方向に延びる上述のサイドシル20と、車両上部において斜め方向に延びるフロントピラー15と、の間を車両の上下方向に延びて、これら両者20,15を連結するヒンジピラー30を設けている。
ここで、上述のフロントピラー15はその前端から後端にかけて上方かつ後方に斜め方向に延びるもので、当該フロントピラー15は、フロントピラーインナとフロントピラーアウタとを接合固定して、同フロントピラー15の長手方向に延びるフロントピラー閉断面を有する車体強度部材である。
図1~図6に示すように、上述のヒンジピラー30は、ヒンジピラーインナ31とヒンジピラーアウタ32とを接合固定して、車両の上下方向に延びるヒンジピラー閉断面33を有する車体強度部材であって、ヒンジピラー30の上端はフロントピラー15の傾斜下端に固定され、ヒンジピラー30の下端は上記サイドシル20に固定されている。
図2、図6に示すように、ヒンジピラーインナ31は、前側の接合フランジ部31aと、前側段差部31bと、内壁部31cと後側段差部31dと、後側の接合フランジ部31eと、を有すると共に、前側の接合フランジ部31aからさらに前方に延びる前方延出部31fとを備えている。
図6に示すように、ヒンジピラーアウタ32は、前側の接合フランジ部32aと、前壁部32bと、外壁部32cと、後壁部32dと、後側の接合フランジ部32eと、を平面視で断面ハット形状に一体形成したものである。
上述の前壁部32bは、前側の接合フランジ部32aの後端から車幅方向外方に延びている。上述の外壁部32cは前壁部32bの車幅方向外端から車両後方に延びている。上述の後壁部32dは外壁部32cの後端から車幅方向内方に延びている。さらに、上述の後側の接合フランジ部32eは後壁部32dの車幅方向内端から車両後方に延びている。
そして、図6に示すように、ヒンジピラーインナ31の前側の接合フランジ部31aと、ヒンジピラーアウタ32の前側の接合フランジ部32aとを接合固定すると共に、ヒンジピラーインナ31の後側の接合フランジ部31eと、ヒンジピラーアウタ32の後側の接合フランジ部32eとを接合固定して、ヒンジピラー30を構成している。
図2に示すように、ヒンジピラーインナ31の内壁部31cにおける上下方向中間部には、開口部34が形成されており、この開口部34より下方の内壁部31cには、後述するスピーカボックス40の外側ボックス部43を取付けるための開口部35が形成されている。
図3、図5、図6に示すように、上述のサイドシル20、フロントピラー15およびヒンジピラー30の車外側の面は、キャブサイドアウタパネル16により一体的に覆われている。
図6に示すように、ヒンジピラー30のヒンジピラーアウタ32において、ドアヒンジのボディ側ヒンジブラケットが取付けられる部位にはヒンジレインフォースメント36が接合固定されている。
図面では車両右側の構造のみを示しているが、上述のサイドシル20、フロントピラー15およびヒンジピラー30は左右略対称構造に形成されており、図1、図2に示すように、左右一対のヒンジピラー30,30の前端同士を車幅方向に連結するダッシュパネル37が設けられている。
なお、図1、図2において、17はエプロンレインフォースメント、図1、図2、図4、図6において、18はエプロンレインフォースメント17とヒンジピラー30とを斜交い状に連結する連結レインフォースメント、図4において、38は前輪用のホイールアーチ部とヒンジピラー30とを前後方向に延びて連結する高剛性部材としてのガセットである。
次に、車両のスピーカ配設構造について詳述する。
図7は内側ボックス部を示す斜視図、図8(a)は外側ボックス部を車両前方かつ車幅方向の外方から見た状態で示す斜視図、図8(b)は外側ボックス部を車両前方かつ車幅方向の内方から見た状態で示す斜視図である。
図1、図3に示すように、ヒンジピラー30のサイドシル20近傍には、バスレフレックス(bass reflex)式のスピーカボックス40が固定されている。
図5、図6に示すように、このスピーカボックス40は、その内部にスピーカ41を保持した樹脂部材から成る内側ボックス部42と、この内側ボックス部42に対して車幅方向外側に位置する板金製の外側ボックス部43と、を備えている。
図5、図6に示すように、上述のスピーカ41は、その内部にダンパおよびコーン等を備えたフレーム41aと、フレーム41aのネック部に位置するヨーク41bと、上記コーンの開放側に設けられたスピーカグリル41cと、を備えている。
一方、図5に示すように、上述のサイドシル20の車室内側上方、詳しくは、サイドシルインナ21の上壁部21b上方には、車両部品としてのワイヤハーネス39を配置する空隙部S1が形成されている。
図5、図6、図8に示すように、外側ボックス部43は、上側フランジ部43aと、下側フランジ部43bと、前側フランジ部43cと、後側フランジ部43dと、これら各フランジ部からヒンジピラーアウタ32の外壁部32c近傍まで膨出する膨出部43eと、を備えている。
上述の膨出部43eはドーム形状に形成されており、当該膨出部43eの内部には、空洞部S2が形成されている。
上述の各フランジ部43a,43b,43c,43dのうちの上側フランジ部43a、前側フランジ部43c、後側フランジ部43dは、図2で示した開口部35の口縁においてヒンジピラーインナ31の内壁部31cにおける車幅方向内側の面にスポット溶接等の接合手段にて固定されている(図5、図6参照)。
図5に示すように、外側ボックス部43の下側フランジ部43bは、車体骨格部材であるサイドシル20に固定されている。詳しくは、上記下側フランジ部43bはサイドシルインナ21の上側の接合フランジ部21aと、サイドシルアウタ22の上側の接合フランジ部22aと、の間に挟持固定されている。
図1、図3~図7、特に図5に示すように、内側ボックス部42は、表面壁42aと、上壁部42bと、裏面壁42cと、上側横壁42dと、上側縦壁42eと、下側横壁42fと、下側縦壁42gと、下壁部42hと、図6に示す前壁部42iと、後壁部42jと、を備えている。
図5に示すように、上述の表面壁42aはスピーカボックス40の車幅方向内側の表面を形成する。該表面壁42aの上部には、内側ボックス部42内の空間部内方、すなわち、車幅方向外側に延びる円筒形状のスピーカ支持部42kを一体形成し、この支持部42kによりスピーカ41を支持している。
上述の上壁部42bは、表面壁42aの上端から車幅方向外方に延びている。上述の裏面壁42cは上壁部42bの車幅方向外端から下方に延びている。
この裏面壁42cの全体は、外側ボックス部43の各フランジ部43a~43dを介してヒンジピラーインナ31に当接する当接部44を形成するものである。そして、上記裏面壁42cには、外側ボックス部43側の空洞部S2と、内側ボックス部42側の上方空間部S3とを連通する連通開口部45が形成されている。
ここで、上述の上方空間部S3は、空隙部S1の上方において上記当接部44から車幅方向内側に膨出しており、スピーカ支持部42kを介してスピーカ41を保持する空間部である。
また、上記空隙部S1は、サイドシルインナ21の上側の接合フランジ部21aおよび上壁部21bと、内側ボックス部42の上側横壁42dおよび上側縦壁42eで囲繞されて車両前後方向に延びる空隙である。
図5に示すように、上述の上側横壁42dは、裏面壁42cの下端から車幅方向内方に延びている。また、上述の上側縦壁42eは、上側横壁42dの車幅方向内端から下方に延びている。さらに、上述の下側横壁42fは、上側縦壁42eの下端から車幅方向内方に延びている。さらにまた、上述の下側縦壁42gは、下側横壁42fの車幅方向内端から下方に延びている。加えて、上述の下壁部42hは下側縦壁42gの下端から車幅方向内方に延びて、下側縦壁42gの下端と表面壁42aの下端とを連結している。
図6、図7に示すように、上述の前壁部42iは、上記各要素42a~42hで囲繞された内側ボックス部42の前部を閉塞する。図3、図6に示すように、上述の後壁部42jは、上記各要素42a~42hで囲繞された内側ボックス部42の後部を閉塞する。
図4、図7に示すように、この実施例のスピーカボックス40はバスレフレックス式のエンクロージャ(enclosure)であるから、内側ボックス部42の前壁部42i下部にはポート開口部46が開口形成されている。
また、図3に示すように、内側ボックス部42の上部には前後一対の取付け座47,47が一体形成されており、上側横壁42dより上側において内側ボックス部42の後部には、車両後方に突出して上下方向に延びるフランジ部48が一体形成されている。そして、上述の取付け座47およびフランジ部48が、ボルト、ナット等の締結部材49を用いて、ヒンジピラーインナ31に締結固定されている。
図5に示すように、内側ボックス部42の上側横壁42dよりも下側には、上述の上方空間部S3から下方に延びて上記空隙部S1の車幅方向内側に隣接する延長空間部S4が形成されている。
この延長空間部S4は、上側縦壁42eと、下側横壁42fと、下側縦壁42gと、下壁部42hと、これら各要素42e~42hに対応する表面壁42a、前壁部42i、後壁部42jの下部と、で囲繞された空間部である。
図5に示すように、上述の上方空間部S3と、上述の延長空間部S4とを上下方向に連通して閉じた空間S5が形成されている。
しかも、図5に示すように、上述の延長空間部S4は、車両前後方向に直交する断面(すなわち車幅方向断面)で、車幅方向寸法が上方に対して下方が小さくなるように形成されている。換言すれば、上記延長空間部S4は、車両前後方向に直交する断面で、車幅方向寸法が下方程小さくなるように形成されている。
上記車幅方向寸法が上方に対して下方が小さくなる構造は、段階的に小さくなってもよく、連続的に小さくなってもよいが、この実施例では、図5に示すように段階的に小さくなる構造を採用している。
上述の延長空間部S4を設けることで、キャビン(cabin、運転者室)を圧迫することなく、スピーカボックス40の容量を確保し、また上述の空隙部S1により車両部品であるワイヤハーネス39のレイアウトを確保すべく構成している。さらに、上述の延長空間部S4の車幅方向寸法を、上方に対して下方が小さくなるように形成することで、スピーカ41の再生時に、スピーカボックス40内の空気の流動抵抗が大きくなることを抑制し、所期の低音を再生し得るように構成したものである。
図5に示すように、上述の延長空間部S4は、車幅方向内側に位置する内壁部42m(延長空間部S4の領域に対応する表面壁42aの下部参照)と、車幅方向外側に位置する外壁部(上側縦壁42e、下側横壁42f、下側縦壁42gの各要素参照)と、を有する。
図5に示すように、上述の内壁部42mは、下方程車室内側(つまり車幅方向内方)に傾斜して配置されている。これにより、内壁部42mが下方程車室内側に傾斜した分、スピーカボックス40の容量確保を図るように構成している。
さらに、図5に示すように、延長空間部S4の外壁部(上側縦壁42e、下側横壁42f、下側縦壁42g)には、上記空隙部S1の下部に車室内側に向けて段下げされた段下げ部(下側横壁42f)が設けられている。これにより、空隙部S1の直下に位置するサイドシル20(詳しくは、サイドシルインナ21)との干渉を回避しつつ、延長空間部S4を設け、当該延長空間部S4にて、スピーカボックス40の容量を確保するように構成している。
また、図5に示すように、内側ボックス部42の下側縦壁42gと、サイドシルインナ21の内壁部21cおよびフロアパネル10の折曲げ片11と、の間には、車幅方向の隙間G1が形成されている。
さらに、同図に示すように、内側ボックス部42の下壁部42hとフロアパネル10と、の間には、上下方向の隙間G2が形成されている。
上述の各隙間G1,G2を設けることで、車両走行時の振動による異音の発生を防止すべく構成している。
なお、図中、矢印Fは車両前方を示し、矢印Rは車両後方を示し、矢印INは車幅方向の内方を示し、矢印OUTは車幅方向の外方を示し、矢印UPは車両上方を示す。
このように、上記実施例の車両のスピーカ配設構造は、車両の上下方向に延びるヒンジピラー30と、上記ヒンジピラー30の下端が固定され車両前後方向に延びるサイドシル20と、スピーカ41を保持して上記ヒンジピラー30の上記サイドシル20近傍に固定されるスピーカボックス40と、上記サイドシル20の車室内側上方に車両部品(ワイヤハーネス39参照)を配置する空隙部S1とを備えた車両のスピーカ配設構造であって、上記スピーカボックス40は、上記ヒンジピラー30に当接する当接部44と、上記空隙部S1の上方において上記当接部44から車幅方向内側に膨出し上記スピーカ41を保持する上方空間部S3と、上記上方空間部S3から下方に延びて上記空隙部S1の車幅方向内側に隣接する延長空間部S4と、を備え、上記上方空間部S3と上記延長空間部S4とを上下方向に連通して閉じた空間S5を形成し、上記延長空間部S4は、車両前後方向に直交する断面で、車幅方向寸法が上方に対して下方が小さくなるように形成されたものである(図1、図5参照)。
この構成によれば、上述の延長空間部S4を設けたことで、キャビンを圧迫することなく、スピーカボックス40の容量を確保することができ、また、上述の空隙部S1により車両部品(ワイヤハーネス39)のレイアウトを確保することができる。
さらに、上述の延長空間部S4の車幅方向寸法が上方に対して下方が小さくなっていることから、スピーカ41の再生時に、スピーカボックス40内の空気の流動抵抗が大きくなることを抑制できて、所期の低音を再生することができる。
また、この発明の一実施形態においては、上記延長空間部S4は、車幅方向内側に位置する内壁部42mと、車幅方向外側に位置する外壁部(上側縦壁42e、下側横壁42f、下側縦壁42g参照)とを有し、上記内壁部42mは、下方程車室内側に傾斜して配置されるものである(図5参照)。
この構成によれば、空隙部S1の車幅方向内側に隣接する延長空間部S4により車両部品(ワイヤハーネス39)のレイアウトを確保しつつ、上述の内壁部42mは、下方程車室内側に傾斜しているので、この車室内側に傾斜した分、スピーカボックス40の容量確保を図ることができる。
さらに、この発明の一実施形態においては、上記延長空間部S4は、車幅方向内側に位置する内壁部42mと、車幅方向外側に位置する外壁部(上側縦壁42e、下側横壁42f、下側縦壁42g)とを有し、上記外壁部には、上記空隙部S1の下部に車室内側に向けて段下げされた段下げ部(下側横壁42f参照)が設けられたものである(図5参照)。
この構成によれば、空隙部S1に設けられる車両部品(ワイヤハーネス39)および空隙部S1の直下に位置するサイドシル20との干渉を回避しつつ、延長空間部S4を設けることができ、当該延長空間部S4にて、スピーカボックス40の容量を確保することができる。
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、
この発明の車両部品は、実施例のワイヤハーネス39に対応し、
以下同様に、
延長空間部S4の外壁部は、上側縦壁42e、下側横壁42f、下側縦壁42gに対応し、
段下げ部は、下側横壁42fに対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
例えば、上記実施例においては、延長空間部S4において、車両前後方向に直交する断面で、車幅方向寸法が上方に対して下方が小さくなる構造として、段階的に小さくなる構造を採用したが、これは、連続的に小さくなる構造であってもよい。
以上説明したように、本発明は、車両の上下方向に延びるヒンジピラーと、上記ヒンジピラーの下端が固定され車両前後方向に延びるサイドシルと、スピーカを保持して上記ヒンジピラーの上記サイドシル近傍に固定されるスピーカボックスと、上記サイドシルの車室内側上方に車両部品を配置する空隙部とを備えた車両のスピーカ配設構造について有用である。
20…サイドシル
30…ヒンジピラー
39…ワイヤハーネス(車両部品)
40…スピーカボックス
41…スピーカ
42e…上側縦壁(外壁部)
42f…下側横壁(外壁部、段下げ部)
42g…下側縦壁(外壁部)
42m…内壁部
44…当接部
S1…空隙部
S3…上方空間部
S4…延長空間部
S5…空間

Claims (3)

  1. 車両の上下方向に延びるヒンジピラーと、
    上記ヒンジピラーの下端が固定され車両前後方向に延びるサイドシルと、
    スピーカを保持して上記ヒンジピラーの上記サイドシル近傍に固定されるスピーカボックスと、
    上記サイドシルの車室内側上方に車両部品を配置する空隙部とを備えた車両のスピーカ配設構造であって、
    上記スピーカボックスは、
    上記ヒンジピラーに当接する当接部と、
    上記空隙部の上方において上記当接部から車幅方向内側に膨出し上記スピーカを保持する上方空間部と、
    上記上方空間部から下方に延びて上記空隙部の車幅方向内側に隣接する延長空間部と、を備え、
    上記上方空間部と上記延長空間部とを上下方向に連通して閉じた空間を形成し、
    上記延長空間部は、車両前後方向に直交する断面で、車幅方向寸法が上方に対して下方が小さくなるように形成されたことを特徴とする
    車両のスピーカ配設構造。
  2. 上記延長空間部は、車幅方向内側に位置する内壁部と、車幅方向外側に位置する外壁部とを有し、
    上記内壁部は、下方程車室内側に傾斜して配置される
    請求項1に記載の車両のスピーカ配設構造。
  3. 上記延長空間部は、車幅方向内側に位置する内壁部と、車幅方向外側に位置する外壁部とを有し、
    上記外壁部には、上記空隙部の下部に車室内側に向けて段下げされた段下げ部が設けられた
    請求項1または2に記載の車両のスピーカ配設構造。
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