JP2002104248A - 自動車の車体におけるシート支持部補強構造 - Google Patents

自動車の車体におけるシート支持部補強構造

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JP2002104248A JP2000296789A JP2000296789A JP2002104248A JP 2002104248 A JP2002104248 A JP 2002104248A JP 2000296789 A JP2000296789 A JP 2000296789A JP 2000296789 A JP2000296789 A JP 2000296789A JP 2002104248 A JP2002104248 A JP 2002104248A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車体のフロアパネルに対するシートの支持が
より強固になされるようにする。 【解決手段】 車体が、フロアパネル17に支持される
シートブラケット22と、このシートブラケット22の
下方に位置して内端部34がサイドメンバ7に結合され
外端部36がロッカ15に結合されるクロスメンバ27
とを備える。クロスメンバ27が前、後板29,30
と、これら両板29,30を互いに結合する底板31と
を備える。底板31の幅方向の中途部を上方に向い膨出
させてクロスメンバ27の長手方向に長く延びるビード
40を成形する。ビード40の下側に生じる内側空間4
1を車体1外側方に開放させる開口42をクロスメンバ
27の外端部36に形成する。クロスメンバ27の外端
部36を構成して開口42を閉じるようビード40に一
体成形される閉じ板43を設ける。この閉じ板43をロ
ッカ15の下端縁の外向きフランジ11にスポット溶接
S1する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、フロアパネルの下
側に位置してサイドメンバとロッカとに架設されるクロ
スメンバを備え、このクロスメンバがフロアパネルにお
けるシートブラケットの支持部を補強するようにした自
動車の車体におけるシート支持部補強構造に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】上記自動車の車体におけるシート支持部
補強構造には、従来、特開昭63‐38084号公報の
特に第2,3図で示されるものがある。
【0003】上記公報のものによれば、自動車の車体
は、この車体の前後方向に延びるサイドメンバと、この
サイドメンバの外側方に位置して前後方向に延びるロッ
カと、上記サイドメンバ上に載置されると共に車体外側
方側の外側縁部が上記ロッカに結合されるフロアパネル
と、このフロアパネルの下方、かつ、上記サイドメンバ
とロッカとの間に位置して車体幅方向に延びその車体内
側方側の内端部が上記サイドメンバに結合される一方、
車体外側方側の外端部が上記ロッカに結合されその上面
に上記フロアパネルを載置させて支持するクロスメンバ
とを備えている。
【0004】上記クロスメンバのクロスメンバ本体部
は、前後方向で互いに離れて対面する前、後板と、これ
ら両板の各下端縁同士を互いに結合する底板とを備えて
おり、つまり、このクロスメンバ本体部は、その各部横
断面がU字形状とされて、十分の強度と剛性とが確保さ
れている。
【0005】また、上記クロスメンバは、このクロスメ
ンバの外端部側の上記底板の端縁に一体成形され下方に
向って延出する外向きフランジを備え、上記ロッカも、
このロッカの下端縁を構成して下方に向って延出する外
向きフランジを備え、上記両外向きフランジが溶接工具
により挟み付けられてスポット溶接され、これにより、
前記したようにクロスメンバの外端部がロッカに結合さ
れている。
【0006】上記構成において、従来、クロスメンバの
上方で、上記フロアパネル上にシート支持用のシートブ
ラケットが支持されたものがあり、つまり、フロアパネ
ルにおけるシートブラケットの支持部が上記クロスメン
バにより補強され、もって、上記フロアパネルに対し上
記シートブラケットを介しシートが強固に支持されてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
技術では、次のようの問題点がある。
【0008】即ち、上記両外向きフランジをその下方か
ら溶接工具で挟み付けてスポット溶接しようとすると
き、上記溶接工具が上記底板の下面に接触することを避
けながら、上記溶接工具により、上記両外向きフランジ
の挟み付けができるようにするために、上記各外向きフ
ランジの上下方向の幅寸法はある程度大きくされてい
る。
【0009】ここで、上記外向きフランジの幅寸法を大
きくしようとしてその下端縁を下方に延出させると、そ
の分、車体の地上高が狭められて好ましくない。そこ
で、上記クロスメンバの底板の位置を高くさせ、その
分、上記外向きフランジの幅寸法を大きくさせることが
考えられる。
【0010】しかし、上記のように底板の位置を高くさ
せると、上記前、後板と底板とによるクロスメンバ本体
部の高さ寸法が小さくなって、このクロスメンバの強度
と剛性の向上が阻害されるおそれがあり、つまり、フロ
アパネルにおけるシートブラケットの支持部の上記クロ
スメンバによる補強が阻害されて、フロアパネルに対す
るシートの強固な支持が得られなくなるおそれを生じ
る。
【0011】本発明は、上記のような事情に注目してな
されたもので、車体のフロアパネルに対するシートの支
持がより強固になされるようにすることを課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の自動車の車体におけるシート支持部補強構造
は、次の如くである。
【0013】請求項1の発明は、サイドメンバ7上に載
置されると共に車体1外側方側の外側縁部18がロッカ
15に結合されるフロアパネル17と、このフロアパネ
ル17の外側部の上面に支持されるシートブラケット2
2と、このシートブラケット22の下方、かつ、上記サ
イドメンバ7とロッカ15との間に位置して車体幅方向
Wに延びその車体1内側方側の内端部34が上記サイド
メンバ7に結合される一方、車体1外側方側の外端部3
6が上記ロッカ15に結合されるクロスメンバ27とを
備え、このクロスメンバ27が前後方向で互いに離れて
対面する前、後板29,30と、これら両板29,30
の各下端縁同士を互いに結合する底板31とを備えた自
動車の車体におけるシート支持部補強構造において、
【0014】上記クロスメンバ27の底板31の幅方向
の中途部を上方に向い膨出させて上記クロスメンバ27
の長手方向に長く延びるビード40を成形し、上記ビー
ド40の下側に生じる内側空間41を車体1外側方に開
放させる開口42を上記クロスメンバ27の外端部36
に形成し、このクロスメンバ27の外端部36を構成し
て上記開口42を閉じるよう上記ビード40に一体成形
される閉じ板43を設け、この閉じ板43を上記ロッカ
15の下端縁の外向きフランジ11にスポット溶接S1
したものである。
【0015】請求項2の発明は、請求項1の発明に加え
て、車体幅方向Wで、上記シートブラケット22を支持
しているフロアパネル17の支持部45に上記ビード4
0の長手方向の中途部が位置するようこのビード40を
成形したものである。
【0016】請求項3の発明は、請求項1、もしくは2
の発明に加えて、上記クロスメンバ27の上記内端部3
4側の上記ビード40の端部49を上記クロスメンバ2
7の長手方向の中途部に位置させ、
【0017】上記ビード40の上記端部49側の高さ寸
法Hを上記クロスメンバ27の外端部36側から内端部
34側に向うに従い漸減させたものである。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
により説明する。
【0019】図において、符号1は自動車の車体で、矢
印Frはこの車体1の前方を示している。
【0020】上記車体1は、その車体幅方向Wにおける
中央部を通る仮想鉛直線2を基準として左右ほぼ対称形
とされている。
【0021】上記車体1は板金製で、その下部を構成し
不図示の車輪を懸架する車体フレーム3と、この車体フ
レーム3の上方に配置されてこの車体フレーム3上に支
持され、その内部空間が車室4とされる車体本体5とを
備えている。
【0022】上記車体フレーム3は、上記仮想鉛直線2
を挟んで車体1の前後方向に延びる左右一対のサイドメ
ンバ7,7と、これら各サイドメンバ7,7を互いに結
合させる不図示のクロスメンバとを備え、上記各サイド
メンバ7は、その長手方向の各部断面がほぼU字形状を
なして、大きい強度と剛性とを有している。
【0023】上記車体本体5は、その各外側部を構成す
る側壁8を備え、この側壁8は車体幅方向Wで少し離れ
て対面するアウタ、インナパネル9,10を備え、これ
らアウタ、インナパネル9,10の各下端縁は下方に延
出する外向きフランジ11,11とされて互いに接合さ
せられ、これら外向きフランジ11,11はスポット溶
接S1により互いに結合させられている。また、上記ア
ウタ、インナパネル9,10の各上端縁も互いに結合さ
せられている。
【0024】上記側壁8には、車体本体5の内外を連通
させドア12で開閉自在とされるドア開口13が形成さ
れている。このドア開口13よりも下方に位置する上記
アウタ、インナパネル9,10の各下端部の各上端縁は
上方に延出する外向きフランジ14,14とされて互い
に接合させられ、これら外向きフランジ14,14はス
ポット溶接S2により互いに結合させられている。上記
アウタ、インナパネル9,10の各下端部により、前後
方向の各部断面が閉断面で強度と剛性の大きいロッカ1
5が成形されている。
【0025】上記ロッカ15は、上記サイドメンバ7の
外側方に離れて位置しこのサイドメンバ7とほぼ平行に
前後方向に延びている。
【0026】上記車体本体5は、上記各サイドメンバ
7,7上に載置されてほぼ水平に延びるフロアパネル1
7を備え、このフロアパネル17は上記サイドメンバ7
にスポット溶接S3されると共に、車体1の外側方側の
外側縁部18が上記ロッカ15にスポット溶接S4によ
り結合されている。また、上記フロアパネル17には、
車体幅方向Wで上記仮想鉛直線2と同じところに位置し
前後方向に延びるトンネル19が成形されている。
【0027】上記各側壁8とフロアパネル17とで囲ま
れた空間が上記車室4であり、この車室4にシート装置
21が設けられている。このシート装置21は、上記ロ
ッカ15とこのロッカ15側の上記フロアパネル17の
外側部の上面とに跨って支持される板金製シートブラケ
ット22と、上記フロアパネル17のトンネル19に支
持される他のシートブラケット23と、これらシートブ
ラケット22,23を介し車体1のロッカ15とフロア
パネル17とに支持されるシート24とを備えている。
この場合、シートブラケット22の上端部は上記ロッカ
15の外向きフランジ14,14にスポット溶接S2に
より結合され、上記シートブラケット22の下端部は上
記フロアパネル17にスポット溶接S5により結合させ
られている。
【0028】上記車体1は、上記シートブラケット22
の下方、かつ、フロアパネル17の下方に位置し、更
に、上記サイドメンバ7とロッカ15との間に位置して
車体幅方向Wに延びるプレス成形品であるクロスメンバ
27を備えている。
【0029】上記クロスメンバ27のクロスメンバ本体
28は、前後方向で互いに少し離れて対面する前、後板
29,30と、これら両板29,30の各下端縁の間で
ほぼ水平に延びこれら両下端縁同士を互いに一体的に結
合する底板31と、上記前、後板29,30の各上端縁
からほぼ水平に一体的に延出する前、後外向きフランジ
32,32とを備え、上記クロスメンバ本体28の長手
方向の各部断面はU字形状とされて大きい強度と剛性を
有している。
【0030】上記クロスメンバ27は、その車体1内側
方側の内端部34を構成して上記前、後板29,30と
各外向きフランジ32とに跨って一体成形される前後一
対の外向きフランジ35,35と、上記クロスメンバ2
7の車体1外側方側の外端部36を構成して上記前、後
板29,30と各外向きフランジ32とに跨って一体成
形される前後一対の外向きフランジ37,37とを備え
ている。
【0031】上記クロスメンバ27の内端部34は上記
サイドメンバ7に次のようにして結合させられている。
即ち、上記底板31の端縁部が上記サイドメンバ7の下
面に接合させられてスポット溶接S6により結合され、
また、各外向きフランジ35が上記クロスメンバ27の
外側面に接合させられてスポット溶接S7により結合さ
れている。
【0032】また、上記クロスメンバ27の外端部36
は上記ロッカ15に次のようにして結合させられてい
る。即ち、上記各外向きフランジ37が上記ロッカ15
のインナパネル10の外向きフランジ11に接合させら
れて前記スポット溶接S1により結合させられている。
【0033】上記のように、クロスメンバ27は上記サ
イドメンバ7とロッカ15とに強固に結合させられ、上
記クロスメンバ27に上記フロアパネル17がスポット
溶接S3,S5により結合させられ、上記クロスメンバ
27により、車体1のフロアパネル17に対する上記シ
ートブラケット22,23を介してのシート24の支持
が補強されている。
【0034】上記クロスメンバ27の底板31の幅方向
(前後方向)の中途部が上方に向って膨出させられ上記
クロスメンバ27の長手方向に長く延びるビード40が
成形されている。このビード40は、その長手方向の各
部断面が上方に凸形状の円弧形状とされている。このビ
ード40により、上記クロスメンバ27の強度と剛性が
十分に向上させられている。
【0035】上記底板31の下側に形成される上記ビー
ド40の溝形状の内側空間41を車体1外側方に開放さ
せる半円形の開口42が、上記クロスメンバ27の外端
部36に形成されている。また、上記クロスメンバ27
の外端部36を構成し、上記外端部36を閉じるように
上記ビード40に一体成形される閉じ板43が設けら
れ、この閉じ板43は上記ロッカ15の外向きフランジ
11,11に接合されて、これら外向きフランジ11,
11に前記スポット溶接S1により結合されている。
【0036】上記構成によれば、クロスメンバ27にビ
ード40を成形したため、上記クロスメンバ27の強度
と剛性とが向上する。
【0037】よって、フロアパネル17におけるシート
ブラケット22の支持部45が上記クロスメンバ27に
より効果的に補強され、上記車体1のフロアパネル17
に対する上記シートブラケット22を介してのシート2
4の支持がより強固になされる。また、上記ビード40
は底板31の一部を上方に膨出させたものであるため、
上記ビード40を成形しても、これが、車体1の地上高
を狭めることはない。
【0038】また、上記したように、底板31の中途部
を上方に向い膨出させることによりビード40が成形さ
れていて、このビード40の下側に生じる内側空間41
の開口42を閉じる閉じ板43が上記ロッカ15に結合
させられている。
【0039】このため、上記クロスメンバ27の高さ寸
法を大きく変えることなく、上記ビード40の高さ寸法
Hを大きくしてやれば、その分、上記閉じ板43の上下
方向の幅寸法をより大きくさせることができる。
【0040】よって、上記ロッカ15の下端縁の外向き
フランジ11,11と上記クロスメンバ27の閉じ板4
3とをその下方から溶接工具47で挟み付けてスポット
溶接S1しようとするとき、上記したように閉じ板43
の上下方向の幅寸法を大きくできる分、上記溶接工具4
7が上記前板29のビード40の下面に接触することを
避けながら、上記溶接工具47による挟み付けができ
て、上記スポット溶接S1が円滑にできる。
【0041】即ち、上記構成によれば、スポット溶接S
1を可能とさせるために、上記クロスメンバ27の高さ
寸法を従来のように小さくさせるということは不要であ
り、この結果、上記ビード40の成形と相俟って、クロ
スメンバ27の強度と剛性とが向上させられ、つまり、
フロアパネル17に対するシートブラケット22の支持
部45に対しての上記クロスメンバ27による補強が確
実に得られて、フロアパネル17に対するシート24の
支持がより強固になされる。
【0042】また、車体幅方向Wで、上記シートブラケ
ット22を支持しているフロアパネル17の支持部45
に上記ビード40の長手方向の中途部が位置するようこ
のビード40を成形してある。
【0043】このため、上記フロアパネル17に対する
シートブラケット22の支持部45に対しての上記クロ
スメンバ27による補強がより確実に得られて、フロア
パネル17に対するシート24の支持が更に強固になさ
れる。
【0044】また、上記クロスメンバ27の上記内端部
34側の上記ビード40の端部49を上記クロスメンバ
27の長手方向の中途部に位置させてある。
【0045】このため、上記クロスメンバ27の内端部
34には、ビード40が成形されないことから、上記内
端部34の形状を上記ビード40に影響されない、凹凸
の少ない単純なものにできる。
【0046】よって、上記クロスメンバ27の内端部3
4の形状が単純である分、この内端部34を上記サイド
メンバ7により広い面積で精度よく接合させることがで
きて、これら7,27の結合を強固にでき、その分、上
記フロアパネル17に対するシートブラケット22の支
持部45に対しての上記クロスメンバ27による補強が
更に確実に達成されて、フロアパネル17に対するシー
ト24の支持が更に強固になされる。
【0047】また、上記ビード40の上記端部49側の
高さ寸法Hを上記クロスメンバ27の外端部36側から
内端部34側に向うに従い漸減させてある。
【0048】このため、上記クロスメンバ27の長手方
向で、上記ビード40が存在する上記クロスメンバ27
の外端部36側と、上記ビード40が存在しない内端部
34側との間で、上記クロスメンバ27の強度は徐々に
変化することとなる。
【0049】よって、上記クロスメンバ27の長手方向
の一部に応力集中の生じることが防止され、その分、こ
のクロスメンバ27による上記補強が更に確実に達成さ
れる。
【0050】また、前記したように、クロスメンバ27
の長手方向での上記ビード40の各部断面は、上方に凸
形状の円弧形状とされ、この形状は、上記溶接工具47
の上端面が車体1の側面視で半円形であることに合致さ
せたものである。
【0051】このため、上記内側空間41を利用して溶
接工具47により前記スポット溶接S1をする際の作業
は、上記ビード40との接触を避けて容易にできる。
【0052】
【発明の効果】本発明による効果は、次の如くである。
【0053】請求項1の発明は、サイドメンバ上に載置
されると共に車体外側方側の外側縁部がロッカに結合さ
れるフロアパネルと、このフロアパネルの外側部の上面
に支持されるシートブラケットと、このシートブラケッ
トの下方、かつ、上記サイドメンバとロッカとの間に位
置して車体幅方向Wに延びその車体内側方側の内端部が
上記サイドメンバに結合される一方、車体外側方側の外
端部が上記ロッカに結合されるクロスメンバとを備え、
このクロスメンバが前後方向で互いに離れて対面する
前、後板と、これら両板の各下端縁同士を互いに結合す
る底板とを備えた自動車の車体におけるシート支持部補
強構造において、
【0054】上記クロスメンバの底板の幅方向の中途部
を上方に向い膨出させて上記クロスメンバの長手方向に
長く延びるビードを成形し、上記ビードの下側に生じる
内側空間を車体外側方に開放させる開口を上記クロスメ
ンバの外端部に形成し、このクロスメンバの外端部を構
成して上記開口を閉じるよう上記ビードに一体成形され
る閉じ板を設け、この閉じ板を上記ロッカの下端縁の外
向きフランジにスポット溶接してある。
【0055】このため、上記したようにクロスメンバに
ビードを形成したことから、上記クロスメンバの強度と
剛性とが向上する。
【0056】よって、フロアパネルにおけるシートブラ
ケットの支持部が上記クロスメンバにより効果的に補強
され、上記車体のフロアパネルに対する上記シートブラ
ケットを介してのシートの支持がより強固になされる。
また、上記ビードは底板の一部を上方に膨出させたもの
であるため、上記ビードを成形しても、これが、車体の
地上高を狭めることはない。
【0057】また、上記したように、底板の中途部を上
方に向い膨出させることによりビードを成形していて、
このビードの下側に生じる内側空間の開口を閉じる閉じ
板を上記ロッカに結合している。
【0058】このため、上記クロスメンバの高さ寸法を
大きく変えることなく、上記ビードの高さ寸法を大きく
してやれば、その分、上記閉じ板の上下方向の幅寸法を
より大きくさせることができる。
【0059】よって、上記ロッカの下端縁の外向きフラ
ンジと上記クロスメンバの閉じ板とをその下方から溶接
工具で挟み付けてスポット溶接しようとするとき、上記
したように閉じ板の上下方向の幅寸法を大きくできるこ
とから、上記溶接工具が上記前板のビードの下面に接触
することを避けながら、上記溶接工具による挟み付けが
できて、上記スポット溶接が円滑にできる。
【0060】即ち、上記構成によれば、スポット溶接を
可能とさせるために、上記クロスメンバの高さ寸法を従
来のように小さくさせるということは不要であり、この
結果、上記ビードの成形と相俟って、クロスメンバの強
度と剛性とが向上させられ、つまり、フロアパネルに対
するシートブラケットの支持部に対しての上記クロスメ
ンバによる補強が確実に得られて、フロアパネルに対す
るシートの支持がより強固になされる。
【0061】請求項2の発明は、車体幅方向で、上記シ
ートブラケットを支持しているフロアパネルの支持部に
上記ビードの長手方向の中途部が位置するようこのビー
ドを成形してある。
【0062】このため、上記フロアパネルに対するシー
トブラケットの支持部に対しての上記クロスメンバによ
る補強がより確実に得られて、フロアパネルに対するシ
ートの支持が更に強固になされる。
【0063】請求項3の発明は、上記クロスメンバの上
記内端部側の上記ビードの端部を上記クロスメンバの長
手方向の中途部に位置させてある。
【0064】このため、上記クロスメンバの内端部に
は、ビードが成形されないことから、上記内端部の形状
を上記ビードに影響されない、凹凸の少ない単純なもの
にできる。
【0065】よって、上記クロスメンバの内端部の形状
が単純である分、この内端部を上記サイドメンバにより
広い面積で精度よく接合させることができて、これらの
結合を強固にでき、その分、上記フロアパネルに対する
シートブラケットの支持部に対しての上記クロスメンバ
による補強が更に確実に達成されて、フロアパネルに対
するシートの支持が更に強固になされる。
【0066】また、上記ビードの上記端部側の高さ寸法
を上記クロスメンバの外端部側から内端部側に向うに従
い漸減させてある。
【0067】このため、上記クロスメンバの長手方向
で、上記ビードが存在する上記クロスメンバの外端部側
と、上記ビードが存在しない内端部側との間で、上記ク
ロスメンバの強度は徐々に変化することとなる。
【0068】よって、上記クロスメンバの長手方向の一
部に応力集中の生じることが防止され、その分、このク
ロスメンバによる上記補強が更に確実に達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動車車体の一側部の正面断面図である。
【図2】図1で示したものを車体の外側方からみた側面
部分破断断面図である。
【図3】サイドメンバとクロスメンバの斜視図である。
【符号の説明】
1 車体 4 車室 7 サイドメンバ 11 外向きフランジ 15 ロッカ 17 フロアパネル 18 外側縁部 22 シートブラケット 24 シート 27 クロスメンバ 28 クロスメンバ本体 29 前板 30 後板 31 底板 34 内端部 36 外端部 40 ビード 41 内側空間 42 開口 43 閉じ板 45 支持部 47 溶接工具 49 端部 S スポット溶接 W 車体幅方向 H 高さ寸法

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サイドメンバ上に載置されると共に車体
    外側方側の外側縁部がロッカに結合されるフロアパネル
    と、このフロアパネルの外側部の上面に支持されるシー
    トブラケットと、このシートブラケットの下方、かつ、
    上記サイドメンバとロッカとの間に位置して車体幅方向
    に延びその車体内側方側の内端部が上記サイドメンバに
    結合される一方、車体外側方側の外端部が上記ロッカに
    結合されるクロスメンバとを備え、このクロスメンバが
    前後方向で互いに離れて対面する前、後板と、これら両
    板の各下端縁同士を互いに結合する底板とを備えた自動
    車の車体におけるシート支持部補強構造において、 上記クロスメンバの底板の幅方向の中途部を上方に向い
    膨出させて上記クロスメンバの長手方向に長く延びるビ
    ードを成形し、上記ビードの下側に生じる内側空間を車
    体外側方に開放させる開口を上記クロスメンバの外端部
    に形成し、このクロスメンバの外端部を構成して上記開
    口を閉じるよう上記ビードに一体成形される閉じ板を設
    け、この閉じ板を上記ロッカの下端縁の外向きフランジ
    にスポット溶接した自動車の車体におけるシート支持部
    補強構造。
  2. 【請求項2】 車体幅方向で、上記シートブラケットを
    支持しているフロアパネルの支持部に上記ビードの長手
    方向の中途部が位置するようこのビードを成形した請求
    項1に記載の自動車の車体におけるシート支持部補強構
    造。
  3. 【請求項3】 上記クロスメンバの上記内端部側の上記
    ビードの端部を上記クロスメンバの長手方向の中途部に
    位置させ、 上記ビードの上記端部側の高さ寸法を上記クロスメンバ
    の外端部側から内端部側に向うに従い漸減させた請求項
    1、もしくは2に記載の自動車の車体におけるシート支
    持部補強構造。
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JP2010202118A (ja) * 2009-03-05 2010-09-16 Toyota Motor Corp 自動車の車体構造
JP2019089464A (ja) * 2017-11-15 2019-06-13 トヨタ自動車株式会社 車両側部構造

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