JP2022049876A - 磁気記憶装置及び磁気記憶装置の製造方法 - Google Patents

磁気記憶装置及び磁気記憶装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】スイッチング素子の不良を抑制する。【解決手段】一実施形態の磁気記憶装置は、基板の上方に設けられた第1磁気抵抗効果素子と、各々が第1磁気抵抗効果素子の上方に設けられた第1スイッチング素子材及び第1導電体と、を備える。第1スイッチング素子材は、第1磁気抵抗効果素子の直上において第1導電体の下面と接する第1部分を含む。第1スイッチング素子材の下面の面積は、第1導電体の下面に沿った第1スイッチング素子材の断面積より小さい。【選択図】図3

Description

実施形態は、磁気記憶装置及び磁気記憶装置の製造方法に関する。
抵抗変化素子を記憶素子として用いた磁気記憶装置(MRAM:Magnetoresistive Random Access Memory)が知られている。
特開2020-043131号公報
スイッチング素子の不良を抑制する。
実施形態の磁気記憶装置は、基板の上方に設けられた第1磁気抵抗効果素子と、各々が上記第1磁気抵抗効果素子の上方に設けられた第1スイッチング素子材及び第1導電体と、を備える。上記第1スイッチング素子材は、上記第1磁気抵抗効果素子の直上において上記第1導電体の下面と接する第1部分を含む。上記第1スイッチング素子材の下面の面積は、上記第1導電体の下面に沿った上記第1スイッチング素子材の断面積より小さい。
第1実施形態に係る磁気記憶装置の構成を説明するためのブロック図。 第1実施形態に係る磁気記憶装置のメモリセルアレイの構成を説明するための回路図。 第1実施形態に係る磁気記憶装置のメモリセルアレイの構成を説明するための断面図。 第1実施形態に係る磁気体記憶装置のメモリセルアレイの構成を説明するための断面図。 第1実施形態に係る磁気記憶装置の磁気抵抗効果素子の構成を説明するための断面図。 第1実施形態に係る磁気記憶装置のメモリセルアレイの製造方法を説明するための模式図。 第1実施形態に係る磁気記憶装置のメモリセルアレイの製造方法を説明するための模式図。 第1実施形態に係る磁気記憶装置のメモリセルアレイの製造方法を説明するための模式図。 第1実施形態に係る磁気記憶装置のメモリセルアレイの製造方法を説明するための模式図。 第1実施形態に係る磁気記憶装置のメモリセルアレイの製造方法を説明するための模式図。 第2実施形態に係る半導体記憶装置のメモリセルアレイの構成を説明するための断面図。 第2実施形態に係る半導体記憶装置のメモリセルアレイの構成を説明するための断面図。 第2実施形態に係る磁気記憶装置のメモリセルアレイの製造方法を説明するための模式図。 第2実施形態に係る磁気記憶装置のメモリセルアレイの製造方法を説明するための模式図。 第3実施形態に係る半導体記憶装置のメモリセルアレイの構成を説明するための断面図。 第3実施形態に係る磁気記憶装置のメモリセルアレイの製造方法を説明するための模式図。 第3実施形態に係る磁気記憶装置のメモリセルアレイの製造方法を説明するための模式図。 第3実施形態に係る磁気記憶装置のメモリセルアレイの製造方法を説明するための模式図。 第3実施形態に係る磁気記憶装置のメモリセルアレイの製造方法を説明するための模式図。 第1変形例に係る半導体記憶装置のメモリセルアレイの構成を説明するための断面図。 第2変形例に係る半導体記憶装置のメモリセルアレイの構成を説明するための断面図。
以下、図面を参照して実施形態について説明する。なお、以下の説明において、同一の機能及び構成を有する構成要素については、共通する参照符号を付す。また、共通する参照符号を有する複数の構成要素を区別する場合、当該共通する参照符号に添え字を付して区別する。なお、複数の構成要素について特に区別を要さない場合、当該複数の構成要素には、共通する参照符号のみが付され、添え字は付さない。ここで、添え字は、下付き文字や上付き文字に限らず、例えば、参照符号の末尾に添加される小文字のアルファベット、及び配列を意味するインデックス等を含む。
1.第1実施形態
第1実施形態に係る磁気記憶装置について説明する。第1実施形態に係る磁気記憶装置は、例えば、磁気トンネル接合(MTJ:Magnetic Tunnel Junction)によって磁気抵抗効果(Magnetoresistance effect)を有する素子(MTJ素子)を抵抗変化素子として用いた、垂直磁化方式による磁気記憶装置を含む。MTJ素子を磁気抵抗効果素子(Magnetoresistance effect element)とも称する場合もある。本実施形態を含めて後述する実施形態では、磁気抵抗効果素子としてMTJ素子を適用した場合にて説明を行う。また、説明の便宜上、磁気抵抗効果素子MTJと表記して説明を行う。
1.1 構成
まず、第1実施形態に係る磁気記憶装置の構成について説明する。
1.1.1 磁気記憶装置
図1は、第1実施形態に係る磁気記憶装置の構成を示すブロック図である。図1に示すように、磁気記憶装置1は、メモリセルアレイ10、ロウ選択回路11、カラム選択回路12、デコード回路13、書込み回路14、読出し回路15、電圧生成回路16、入出力回路17、及び制御回路18を備える。
メモリセルアレイ10は、各々が行(row)、及び列(column)の組に対応付けられた複数のメモリセルMCを備える。具体的には、同一行にあるメモリセルMCは、同一のワード線WLに接続され、同一列にあるメモリセルMCは、同一のビット線BLに接続される。
ロウ選択回路11は、ワード線WLを介してメモリセルアレイ10と接続される。ロウ選択回路11には、デコード回路13からのアドレスADDのデコード結果(ロウアドレス)が供給される。ロウ選択回路11は、アドレスADDのデコード結果に基づいた行に対応するワード線WLを選択状態に設定する。以下において、選択状態に設定されたワード線WLは、選択ワード線WLと言う。また、選択ワード線WL以外のワード線WLは、非選択ワード線WLと言う。
カラム選択回路12は、ビット線BLを介してメモリセルアレイ10と接続される。カラム選択回路12には、デコード回路13からのアドレスADDのデコード結果(カラムアドレス)が供給される。カラム選択回路12は、アドレスADDのデコード結果に基づいた列に対応するビット線BLを選択状態に設定する。以下において、選択状態に設定されたビット線BLは、選択ビット線BLと言う。また、選択ビット線BL以外のビット線BLは、非選択ビット線BLと言う。
デコード回路13は、入出力回路17からのアドレスADDをデコードする。デコード回路13は、アドレスADDのデコード結果を、ロウ選択回路11、及びカラム選択回路12に供給する。アドレスADDは、選択されるカラムアドレス、及びロウアドレスを含む。
書込み回路14は、メモリセルMCへのデータの書込みを行う。書込み回路14は、例えば、書込みドライバ(図示せず)を含む。
読出し回路15は、メモリセルMCからのデータの読出しを行う。読出し回路15は、例えば、センスアンプ(図示せず)を含む。
電圧生成回路16は、磁気記憶装置1の外部(図示せず)から提供された電源電圧を用いて、メモリセルアレイ10の各種の動作のための電圧を生成する。例えば、電圧生成回路16は、書込み動作の際に必要な種々の電圧を生成し、書込み回路14に出力する。また、例えば、電圧生成回路16は、読出し動作の際に必要な種々の電圧を生成し、読出し回路15に出力する。
入出力回路17は、磁気記憶装置1の外部からのアドレスADDを、デコード回路13に転送する。入出力回路17は、磁気記憶装置1の外部からのコマンドCMDを、制御回路18に転送する。入出力回路17は、種々の制御信号CNTを、磁気記憶装置1の外部と、制御回路18と、の間で送受信する。入出力回路17は、磁気記憶装置1の外部からのデータDATを書込み回路14に転送し、読出し回路15から転送されたデータDATを磁気記憶装置1の外部に出力する。
制御回路18は、制御信号CNT及びコマンドCMDに基づいて、磁気記憶装置1内のロウ選択回路11、カラム選択回路12、デコード回路13、書込み回路14、読出し回路15、電圧生成回路16、及び入出力回路17の動作を制御する。
1.1.2 メモリセルアレイ
次に、第1実施形態に係る半導体記憶装置のメモリセルアレイの構成について図2を用いて説明する。図2は、第1実施形態に係る半導体記憶装置のメモリセルアレイの構成を示す回路図である。図2では、ワード線WLが2つの小文字のアルファベット(“u”及び“d”)と、インデックス(“<>”)と、を含む添え字によって分類されて示されている。
図2に示すように、メモリセルMCは、メモリセルアレイ10内でマトリクス状に配置され、複数のビット線BL(BL<0>、BL<1>、…、BL<N>)のうちの1本と、複数のワード線WLd(WLd<0>、WLd<1>、…、WLd<M>)及び複数のワード線WLu(WLu<0>、WLu<1>、…、WLu<M>)のうちの1本と、の組に対応付けられる(M及びNは、任意の整数)。すなわち、メモリセルMCd<i、j>(0≦i≦M、0≦j≦N)は、ワード線WLd<i>とビット線BL<j>との間に接続され、メモリセルMCu<i、j>は、ワード線WLu<i>とビット線BL<j>との間に接続される。
なお、添え字の“d”及び“u”はそれぞれ、複数のメモリセルMCのうちの、(例えば、ビット線BLに対して)下方に設けられたもの、及び上方に設けられたもの、を便宜的に識別するものである。メモリセルアレイ10の立体的な構造の例については、後述する。
メモリセルMCd<i、j>は、直列に接続されたスイッチング素子SELd<i、j>及び磁気抵抗効果素子MTJd<i、j>を含み、メモリセルMCu<i、j>は、直列に接続されたスイッチング素子SELu<i、j>及び磁気抵抗効果素子MTJu<i、j>を含む。
スイッチング素子SELは、対応する磁気抵抗効果素子MTJへのデータ書込み及び読出し時において、磁気抵抗効果素子MTJへの電流の供給を制御するスイッチとしての機能を有する。より具体的には、例えば、或るメモリセルMC内のスイッチング素子SELは、当該メモリセルMCに印加される電圧が閾値電圧Vthを下回る場合、抵抗値の大きい絶縁体として電流を遮断し(オフ状態となり)、閾値電圧Vthを上回る場合、抵抗値の小さい導電体として電流を流す(オン状態となる)。すなわち、スイッチング素子SELは、流れる電流の方向に依らず、メモリセルMCに印加される電圧の大きさに応じて、電流を流すか遮断するかを切替え可能な機能を有する。
スイッチング素子SELは、例えば2端子型のスイッチング素子であってもよい。2端子間に印加する電圧が閾値未満の場合、そのスイッチング素子は”高抵抗”状態、例えば電気的に非導通状態である。2端子間に印加する電圧が閾値以上の場合、スイッチング素子は”低抵抗”状態、例えば電気的に導通状態に変わる。スイッチング素子は、電圧がどちらの極性でもこの機能を有していてもよい。
磁気抵抗効果素子MTJは、スイッチング素子SELによって供給を制御された電流により、抵抗値を低抵抗状態と高抵抗状態とに切替わることができる。磁気抵抗効果素子MTJは、その抵抗状態の変化によってデータを書込み可能であり、書込まれたデータを不揮発に保持し、読出し可能である記憶素子として機能する。
しかしながら、スイッチング素子SELに何らかの不良が生じて短絡した場合、スイッチング素子SELは、印加される電圧に応じて磁気抵抗効果素子MTJに流れる電流を制御できない。この場合、当該短絡したスイッチング素子SELに接続されたビット線BL又はワード線WLを電流経路として使用する全てのメモリセルMCについて、流れる電流を制御できなくなる可能性があり、好ましくない。
次に、メモリセルアレイ10の断面構造について図3及び図4を用いて説明する。図3及び図4は、第1実施形態に係る半導体記憶装置のメモリセルアレイの構成を説明するための断面図の一例である。図3及び図4では、説明の便宜上、層間絶縁膜が省略して示される。
図3及び図4に示すように、メモリセルアレイ10は、半導体基板20の上方に設けられる。以下の説明では、半導体基板20の表面と平行な面をXY平面とし、XY平面に垂直な軸をZ軸とする。Z軸に沿って半導体基板20に近づく方向を「下方」とし、遠ざかる方向を「上方」とする。XY平面内において、互いに直交する2つの軸の組の一つをX軸及びY軸とする。
半導体基板20の上面上には、例えば、複数の導電体21が設けられる。複数の導電体21の各々は、導電性を有し、ワード線WLdとして機能する。導電体21は、例えば、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、タングステン(W)、チタン(Ti)、及びこれらの金属の窒化物から選択される少なくとも1つの材料を含むが、上述した例に限らず、導電性を示す材料であればよい。なお、図3及び図4では、複数の導電体21が半導体基板20上に設けられる場合について説明したが、これに限られない。例えば、複数の導電体21は、半導体基板20に接することなく、上方に離れて設けられてもよい。
1つの導電体21の上面上には、各々が磁気抵抗効果素子MTJdとして機能する複数の素子22が設けられる。1つの導電体21の上面上に設けられる複数の素子22は、例えば、X軸に沿って並んで設けられる。すなわち、1つの導電体21の上面には、X軸に沿って並ぶ複数の素子22が共通して接続される。複数の素子22の各々は、例えば、下端の方が上端よりもXY平面に沿った断面積が大きいテーパ形状を有する。なお、素子22の構成の詳細については、後述する。
複数の素子22の各々の上面上には、スイッチング素子材23と、導電体24と、を含む構造体が設けられる。複数の構造体の各々に含まれるスイッチング素子材23は、例えば、窒化物、及び(又は)酸化物を含む絶縁体からなる材料で形成されており、イオン注入により導入されたドーパントを含有する。ドーパントは、例えば、ヒ素(As)、又はゲルマニウム(Ge)を含む。スイッチング素子材23は、スイッチング素子SELdとして機能する第1部分と、スイッチング素子SELdとして機能しない第2部分と、を含む。複数の構造体の各々に含まれる導電体24は、スイッチング素子SELdとビット線BLとの間を電気的に接続するビアVIAdとして機能する。
導電体24は、下端の方が上端よりもXY平面に沿った断面積が小さい逆テーパ形状を有し、Z軸に沿って延びる柱状の構造を有する。スイッチング素子材23は、導電体24の下面及び側面を覆い、導電体24と同様に、逆テーパ形状を有する。このため、スイッチング素子材23の下面の面積は、導電体24の下面に沿ったスイッチング素子材23の断面積より小さい。
スイッチング素子材23の上面は、導電体24の上面と同等の高さに位置する。スイッチング素子材23の下面は、例えば、素子22の上面に接する。すなわち、スイッチング素子材23のうち、素子22の直上において導電体24の下面と接する部分がスイッチング素子SELdとして機能する第1部分となり、導電体24の側面と接する部分がスイッチング素子SELdとして機能しない第2部分となる。なお、スイッチング素子材23のうち、導電体24の下面と接するが素子22の直上ではない部分は、スイッチング素子SELdとして機能しない第2部分に含まれる。スイッチング素子材23の第1部分のXY平面に沿った断面積は、素子22のXY平面に沿った断面積より小さい。
複数の構造体の各々に含まれる導電体24は、各々がY軸に沿って延びる複数の導電体25のいずれか1つに接続される。複数の導電体25は、導電性を有し、ビット線BLとして機能する。1つの導電体25には、Y軸に沿って並ぶ複数の導電体24が共通して接続される。導電体24及び25は、例えば、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、タングステン(W)、チタン(Ti)、及びこれらの金属の窒化物から選択される少なくとも1つの材料を含むが、上述した例に限らず、導電性を示す材料であればよい。なお、図3及び図4では、導電体24が導電体25に接する場合について説明したが、これに限られない。例えば、複数の導電体24の各々は、導電性のコンタクトプラグ(図示せず)を介して、導電体25と接続されていてもよい。
1つの導電体25の上面上には、各々が磁気抵抗効果素子MTJuとして機能する複数の素子26が設けられる。1つの導電体25の上面上に設けられる複数の素子26は、例えば、Y軸に沿って並んで設けられる。すなわち、1つの導電体25の上面には、Y軸に沿って並ぶ複数の素子26が共通して接続される。複数の素子26の各々は、例えば、下端の方が上端よりもXY平面に沿った断面積が大きいテーパ形状を有する。なお、素子26は、素子22と同等の構造を有する。
複数の素子26の各々の上面上には、スイッチング素子材27と、導電体28と、を含む構造体が設けられる。複数の構造体の各々に含まれるスイッチング素子材27は、例えば、窒化物、及び(又は)酸化物を含む絶縁体からなる材料で形成されており、イオン注入により導入されたドーパントを含有する。ドーパントは、例えば、ヒ素(As)、又はゲルマニウム(Ge)を含む。スイッチング素子材27は、スイッチング素子SELuとして機能する第1部分と、スイッチング素子SELuとして機能しない第2部分と、を含む。複数の構造体の各々に含まれる導電体28は、スイッチング素子SELuとワード線WLuとの間を電気的に接続するビアVIAuとして機能する。
導電体28は、下端の方が上端よりもXY平面に沿った断面積が小さい逆テーパ形状を有し、Z軸に沿って延びる柱状の構造を有する。スイッチング素子材27は、導電体28の下面及び側面を覆い、導電体28と同様に、逆テーパ形状を有する。このため、スイッチング素子材27の下面の面積は、導電体28の下面に沿ったスイッチング素子材27の断面積より小さい。
スイッチング素子材27の上面は、導電体28の上面と同等の高さに位置する。スイッチング素子材27の下面は、例えば、素子26の上面に接する。すなわち、スイッチング素子材27のうち、素子26の直上において導電体28の下面と接する部分がスイッチング素子SELuとして機能する第1部分となり、導電体28の側面と接する部分がスイッチング素子SELuとして機能しない第2部分となる。なお、スイッチング素子材27のうち、導電体28の下面と接するが素子26の直上ではない部分は、スイッチング素子SELuとして機能しない第2部分に含まれる。スイッチング素子材27の第1部分のXY平面に沿った断面積は、素子26のXY平面に沿った断面積より小さい。
複数の構造体の各々に含まれる導電体28は、各々がX軸に沿って延びる複数の導電体29のいずれか1つに接続される。複数の導電体29は、導電性を有し、ワード線WLuとして機能する。1つの導電体29には、X軸に沿って並ぶ複数の導電体28が共通して接続される。導電体28及び29は、例えば、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、タングステン(W)、チタン(Ti)、及びこれらの金属の窒化物から選択される少なくとも1つの材料を含むが、上述した例に限らず、導電性を示す材料であればよい。なお、図3及び図4では、導電体28が導電体29に接する場合について説明したが、これに限られない。例えば、複数の導電体28の各々は、導電性のコンタクトプラグ(図示せず)を介して、導電体29と接続されていてもよい。
以上のように構成されることにより、メモリセルアレイ10は、1本のビット線BLに対して、2本のワード線WLd及びWLuの組が対応する構造となる。そして、メモリセルアレイ10は、ワード線WLdとビット線BLとの間にメモリセルMCdが設けられ、ビット線BLとワード線WLuとの間にメモリセルMCuが設けられる。つまり、メモリセルアレイ10は、複数のメモリセルMCがZ軸に沿って異なる高さに設けられる構造を有する。図3及び図4において示されたセル構造においては、メモリセルMCdが下層に対応付けられ、メモリセルMCuが上層に対応付けられる。すなわち、1つのビット線BLに共通に接続される2つのメモリセルMCのうち、ビット線BLの上層に設けられるメモリセルMCは添え字“u”が付されたメモリセルMCuに対応し、下層に設けられるメモリセルMCは添え字“d”が付されたメモリセルMCdに対応する。
1.1.3 磁気抵抗効果素子
次に、第1実施形態に係る磁気装置の磁気抵抗効果素子の構成について図5を用いて説明する。図5は、実施形態に係る磁気装置の磁気抵抗効果素子の構成を示す断面図である。図5では、例えば、図3及び図4に示された磁気抵抗効果素子MTJをZ軸に垂直な平面(例えば、XZ平面)に沿って切った断面の一例が示される。
図5に示すように、磁気抵抗効果素子MTJは、例えば、記憶層SL(Storage layer)として機能する強磁性体31、トンネルバリア層TB(Tunnel barrier layer)として機能する非磁性体32、参照層RL(Reference layer)として機能する強磁性体33、スペーサ層SP(Spacer layer)として機能する非磁性体34、及びシフトキャンセル層SCL(Shift cancelling layer)として機能する強磁性体35を含む。
磁気抵抗効果素子MTJは、例えば、ワード線WLd側からビット線BL側に向けて(又はビット線BL側からワード線WLu側に向けて)、強磁性体35、非磁性体34、強磁性体33、非磁性体32、及び強磁性体31の順に、複数の膜が積層される。磁気抵抗効果素子MTJは、例えば、磁気抵抗効果素子MTJを構成する磁性体の磁化方向が膜面に対して垂直方向を向く、垂直磁化型のMTJ素子として機能する。なお、磁気抵抗効果素子MTJは、上述の各層31~35の間に、図示しない更なる層を含んでいてもよい。
強磁性体31は、強磁性を有し、膜面に垂直な方向に磁化容易軸方向を有する。強磁性体31は、Z軸に沿って、ビット線BL側、ワード線WL側のいずれかの方向に向かう磁化方向を有する。強磁性体31は、鉄(Fe)、コバルト(Co)、及びニッケル(Ni)のうちの少なくともいずれか1つを含む。また、強磁性体31は、ボロン(B)を更に含んでいてもよい。より具体的には、例えば、強磁性体31は、鉄コバルトボロン(FeCoB)又はホウ化鉄(FeB)を含み、体心立方系の結晶構造を有し得る。
非磁性体32は、非磁性の絶縁体であり、例えば酸化マグネシウム(MgO)を含む。非磁性体32は、膜面が(001)面に配向したNaCl結晶構造を有し、強磁性体31の結晶化処理において、強磁性体31との界面から結晶質の膜を成長させるための核となるシード材として機能する。非磁性体32は、強磁性体31と強磁性体33との間に設けられて、これら2つの強磁性体と共に磁気トンネル接合を形成する。
強磁性体33は、強磁性を有し、膜面に垂直な方向に磁化容易軸方向を有する。強磁性体33は、Z軸に沿って、ビット線BL側、ワード線WL側のいずれかの方向に向かう磁化方向を有する。強磁性体33は、例えば、鉄(Fe)、コバルト(Co)、及びニッケル(Ni)のうちの少なくともいずれか1つを含む。また、強磁性体33は、ボロン(B)を更に含んでいてもよい。より具体的には、例えば、強磁性体33は、鉄コバルトボロン(FeCoB)又はホウ化鉄(FeB)を含み、体心立方系の結晶構造を有し得る。強磁性体33の磁化方向は、固定されており、図5の例では、強磁性体35の方向を向いている。なお、「磁化方向が固定されている」とは、強磁性体31の磁化方向を反転させ得る大きさの電流(スピントルク)によって、磁化方向が変化しないことを意味する。
なお、図5では図示を省略しているが、強磁性体33は、複数の層からなる積層体であってもよい。具体的には例えば、強磁性体33を構成する積層体は、上述の鉄コバルトボロン(FeCoB)又はホウ化鉄(FeB)を含む層を非磁性体32との界面層として有しつつ、当該界面層と非磁性体34との間に、非磁性の導電体を介して、更なる強磁性体が積層される構造であってもよい。強磁性体33を構成する積層体内の非磁性の導電体は、例えば、タンタル(Ta)、ハフニウム(Hf)、タングステン(W)、ジルコニウム(Zr)、モリブデン(Mo)、ニオブ(Nb)、及びチタン(Ti)から選択される少なくとも1つの金属を含み得る。強磁性体33を構成する積層体内の更なる強磁性体は、例えば、コバルト(Co)と白金(Pt)との多層膜(Co/Pt多層膜)、コバルト(Co)とニッケル(Ni)との多層膜(Co/Ni多層膜)、及びコバルト(Co)とパラジウム(Pd)との多層膜(Co/Pd多層膜)から選択される少なくとも1つの多層膜を含み得る。
非磁性体34は、非磁性の導電体であり、例えばルテニウム(Ru)、オスミウム(Os)、イリジウム(Ir)、バナジウム(V)、及びクロム(Cr)から選択される少なくとも1つの元素を含む。
強磁性体35は、強磁性を有し、膜面に垂直な方向に磁化容易軸方向を有する。強磁性体35は、Z軸に沿って、ビット線BL側、ワード線WL側のいずれかの方向に向かう磁化方向を有する。強磁性体35の磁化方向は、強磁性体33と同様に固定されており、図5の例では、強磁性体33の方向を向いている。強磁性体35は、例えばコバルト白金(CoPt)、コバルトニッケル(CoNi)、及びコバルトパラジウム(CoPd)から選択される少なくとも1つの合金を含む。強磁性体35は、強磁性体33と同様、複数の層からなる積層体であってもよい。その場合、強磁性体35は、例えば、コバルト(Co)と白金(Pt)との多層膜(Co/Pt多層膜)、コバルト(Co)とニッケル(Ni)との多層膜(Co/Ni多層膜)、及びコバルト(Co)とパラジウム(Pd)との多層膜(Co/Pd多層膜)から選択される少なくとも1つの多層膜を含み得る。
強磁性体33及び35は、非磁性体34によって反強磁性的に結合される。すなわち、強磁性体33及び35は、互いに反平行な磁化方向を有するように結合される。このため、図5の例では、強磁性体33及び35の磁化方向は、互いに向かい合う方向を向いている。このような強磁性体33、非磁性体34、及び強磁性体35の結合構造を、SAF(Synthetic Anti-Ferromagnetic)構造という。これにより、強磁性体35は、強磁性体33の漏れ磁場が強磁性体31の磁化方向に与える影響を相殺することができる。このため、強磁性体33の漏れ磁場等によって強磁性体31の磁化の反転し易さに非対称性が発生すること(すなわち、強磁性体31の磁化の方向の反転する際の反転し易さが、一方から他方に反転する場合と、その逆方向に反転する場合とで異なること)が抑制される。
第1実施形態では、このような磁気抵抗効果素子MTJに直接書込み電流を流し、この書込み電流によって記憶層SL及び参照層RLにスピントルクを注入し、記憶層SLの磁化方向及び参照層RLの磁化方向を制御するスピン注入書込み方式を採用する。磁気抵抗効果素子MTJは、記憶層SL及び参照層RLの磁化方向の相対関係が平行か反平行かによって、低抵抗状態及び高抵抗状態のいずれかを取ることが出来る。
磁気抵抗効果素子MTJに、図5における矢印A1の方向、即ち記憶層SLから参照層RLに向かう方向に、或る大きさの書込み電流Ic0を流すと、記憶層SL及び参照層RLの磁化方向の相対関係は、平行になる。この平行状態の場合、磁気抵抗効果素子MTJの抵抗値は最も低くなり、磁気抵抗効果素子MTJは低抵抗状態に設定される。この低抵抗状態は、「P(Parallel)状態」と呼ばれ、例えばデータ“0”の状態と規定される。
また、磁気抵抗効果素子MTJに、図5における矢印A2の方向、即ち参照層RLから記憶層SLに向かう方向(矢印A1と反対方向)に、書込み電流Ic0より大きい書込み電流Ic1を流すと、記憶層SL及び参照層RLの磁化方向の相対関係は、反平行になる。この反平行状態の場合、磁気抵抗効果素子MTJの抵抗値は最も高くなり、磁気抵抗効果素子MTJは高抵抗状態に設定される。この高抵抗状態は、「AP(Anti-Parallel)状態」と呼ばれ、例えばデータ“1”の状態と規定される。
なお、以下の説明では、上述したデータの規定方法に従って説明するが、データ“1”及びデータ“0”の規定の仕方は、上述した例に限られない。例えば、P状態をデータ“1”と規定し、AP状態をデータ“0”と規定してもよい。
1.2 製造方法
次に、第1実施形態に係る磁気記憶装置のメモリセルアレイの製造方法について、図6~図10を用いて説明する。図6~図10では、メモリセルアレイ10のうち、ビット線BLが設けられるまで(すなわち、Z軸に沿って積層されるメモリセルMCd及びメモリセルMCuのうちのメモリセルMCdが形成されるまで)の工程が示される。また、図6~図10では、各々の上部(A)に、半導体基板20を上方から見下ろした上面図が示され、各々の下部(B)に、XZ平面に沿った断面図が示される。
まず、図6に示すように、半導体基板20の上面上に導電体層が設けられる。導電体層は、例えば、フォトリソグラフィ及び異方性エッチングによって、ワード線WLdとして機能する予定の部分を残して除去される。これにより、各々がX軸に沿って延び、互いにY軸に沿って並ぶ複数の導電体21が形成される。図6における工程で使用される異方性エッチングは、例えば、RIE(Reactive ion etching)である。複数の導電体21の間には、絶縁体40が設けられる。これにより、複数の導電体21は互いに絶縁される。
続いて、図7に示すように、全面にわたって磁気抵抗効果素子層が設けられる。磁気抵抗効果素子層は、図5において説明した磁気抵抗効果素子MTJを構成する各層が順に積層された構造体である。磁気抵抗効果素子層は、例えば、フォトリソグラフィ及び異方性エッチングによって、磁気抵抗効果素子MTJdとして機能する予定の部分を残して除去される。これにより、マトリクス状に並ぶ複数の素子22が形成される。図7の例では、素子22は、円柱状の形状である場合が示されるが、これに限られず、角柱状の形状であってもよい。図7における工程で使用される異方性エッチングは、例えば、IBE(Ion beam etching)である。複数の素子22の間には、絶縁体41が設けられる。これにより、複数の素子22は互いに絶縁される。
続いて、図8に示すように、全面にわたって絶縁体層42が設けられる。絶縁体層42は、例えば、フォトリソグラフィ及び異方性エッチングによって、スイッチング素子材23及び導電体24が設けられる予定の部分が選択的に除去される。これにより、絶縁体層42内に複数のホールH1が形成される。複数のホールH1の下端には、対応する素子22の上面が露出する。図8における工程で使用される異方性エッチングは、例えば、RIEである。なお、エッチングの加工条件を調整することにより、ホールH1は、下端(すなわち素子22が露出している面)の面積が開口部の面積よりも小さくなる逆テーパ形状となるように形成される。
続いて、図9に示すように、全面にわたってスイッチング素子層及び導電体層が設けられる。スイッチング素子層は、複数のホールH1の各々の側面及び下面を覆う。導電体層は、スイッチング素子層の上面に設けられ、複数のホールH1を埋め込む。その後、スイッチング素子層及び導電体層は、例えばCMP(Chemical mechanical polishing)によって平坦化され、絶縁体層42より上方の部分が除去される。これにより、スイッチング素子層及び導電体層は、複数のホールH1の各々に設けられた部分(すなわち、スイッチング素子材23及び導電体24を含む複数の構造体)に分離される。上述のとおり、ホールH1が逆テーパ形状に設けられるため、スイッチング素子材23及び導電体24も逆テーパ形状となる。このため、スイッチング素子材23の第1部分のXY平面に沿った断面積S2(図9において例えば、一点鎖線で囲まれる領域内のうち斜線でハッチングされる領域)は、素子22のXY平面に沿った断面積S1(図9において例えば、一点鎖線で囲まれる領域)よりも小さくなる。
続いて、図10に示すように、全面にわたって導電体層が設けられる。導電体層は、例えば、フォトリソグラフィ及び異方性エッチングによって、ビット線BLとして機能する予定の部分を残して除去される。これにより、各々がY軸に沿って延び、互いにX軸に沿って並ぶ複数の導電体25が形成される。図10における工程で使用される異方性エッチングは、例えば、RIEである。複数の導電体25の間には、絶縁体43が設けられる。これにより、複数の導電体25は互いに絶縁される。
以上により、メモリセルアレイ10のうちメモリセルMCdに対応する部分が設けられる。なお、メモリセルMCuに対応する部分についても、上述した図7乃至図10における工程を繰り返すことにより、設けることができる。
1.3. 本実施形態に係る効果
第1実施形態によれば、磁気抵抗効果素子MTJとして機能する素子22の上方に、スイッチング素子材23及び導電体24により構成される構造体が設けられる。スイッチング素子材23は、素子22の直上において導電体24の下面に接する第1部分と、導電体24の側面に接する第2部分と、を含む。これにより、スイッチング素子材23のうち、第1部分のみがスイッチング素子SELとして機能することができる。このため、スイッチング素子材23の断面積を、導電体24の下面の面積S2程度に抑制することができる。したがって、スイッチング素子SELの断面積の増大を抑制することができ、スイッチング素子SELに短絡欠陥が発生する確率を低減することができる。
補足すると、スイッチング素子SELが短絡した場合、当該短絡したスイッチング素子SELを含むメモリセルMCのみならず、当該短絡したスイッチング素子SELと共通のワード線WL又はビット線BLに並列接続された全てのメモリセルMCが選択不能となる。このため、スイッチング素子SELが短絡する故障モードは極力発生しないことが望ましい。スイッチング素子SELの短絡は、スイッチング素子材内に生じるピンホールや粒子状の不純物(パーティクル)に起因する。これらのピンホールやパーティクルは、製造工程の諸条件によって、層中に所定の確率で発生すると考えられるため、スイッチング素子SELが短絡する確率は、スイッチング素子材のXY平面に沿った断面積の大きさに比例し得る。
第1実施形態によれば、素子22が形成された後、全面にわたって絶縁体層42を形成し、当該絶縁体層42内にホールH1を形成する。そして、ホールH1内にスイッチング素子材23及び導電体24をこの順に形成する。これにより、素子22と対向する導電体24の下面の面積を、素子22の上面の面積よりも小さくすることができる。このため、素子22と導電体24との間に形成されたスイッチング素子材23のうちスイッチング素子SELとして機能する部分を、導電体24の下面に接する領域に限定することができる。したがって、スイッチング素子SELの断面積の増大を抑制することができ、スイッチング素子SELに短絡欠陥が発生する確率を低減することができる。
また、ホールH1は、下端の面積が開口部の面積よりも小さい逆テーパ形状となるように形成される。これにより、導電体24の下面の面積は、導電体24の上面の面積よりも小さくなる。このため、スイッチング素子材23の第1部分の断面積の増加を抑制できる。
また、導電体24の下面の面積は、素子22の上面の面積よりも小さい。上述の通り、素子22は下面の面積の方が上面の面積よりも大きくなるテーパ形状に形成される。このため、スイッチング素子SELの断面積は、少なくとも素子22の断面積より小さくなる。したがって、素子22内にもスイッチング素子材23と同等の確率でピンホール及びパーティクルが発生するとした場合、スイッチング素子SEL内に短絡欠陥が発生する確率を、磁気抵抗効果素子MTJ内に短絡欠陥が発生する確率よりも小さくすることができる。
また、ホールH1は、絶縁体層42内において、素子22毎に設けられる。これにより、スイッチング素子SEL及びビアVIAは、メモリセルMC毎に分離して形成される。この場合、スイッチング素子材23及び導電体24の上方において、複数の導電体24に共通接続される導電体25が形成されることにより、当該導電体25がビット線BLとして機能する。これにより、メモリセルアレイ10内のメモリセルMCを、ビット線BL及びワード線WLの組に一意に対応づけることができる。
2. 第2実施形態
次に、第2実施形態に係る磁気記憶装置について説明する。第2実施形態では、スイッチング素子材が複数の素子22で共有される点において、第1実施形態と異なる。以下では、第1実施形態と同等の構成及び製造方法については説明を省略し、第1実施形態と異なる構成及び製造方法について主に説明する。
2.1 メモリセルアレイの構成
図11及び図12は、第2実施形態に係る半導体記憶装置のメモリセルアレイの構成を説明するための断面図の一例であり、第1実施形態における図3及び図4にそれぞれ対応する。
図11及び図12に示すように、複数の素子22が設けられる層の上面上には、各々がスイッチング素子材23A及び導電体24Aを含み、かつY軸に沿って延び、互いにX軸に沿って並ぶ複数の構造体が設けられる。複数の構造体の各々は、Y軸に沿って並ぶ複数の素子22の組の上面上に設けられる。複数の構造体の各々に含まれるスイッチング素子材23Aは、各々が対応する素子22に直列接続されるスイッチング素子SELdとして機能する複数の第1部分と、スイッチング素子SELdとして機能しない第2部分と、を含む。複数の構造体の各々に含まれる導電体24Aは、スイッチング素子材23A内の複数のスイッチング素子SELdと電気的に接続されるビット線BLとして機能する。
導電体24Aは、下端の方が上端よりもX軸に沿った幅が小さい逆テーパ形状を有する。スイッチング素子材23Aは、導電体24Aの下面及び側面を覆い、導電体24Aと同様に、逆テーパ形状を有する。スイッチング素子材23Aの上面は、導電体24Aの上面と同等の高さに位置する。スイッチング素子材23Aの下面は、例えば、対応する複数の素子22の各々の上面に接する。すなわち、スイッチング素子材23Aのうち、複数の素子22の各々の直上において導電体24Aの下面と接する部分がそれぞれスイッチング素子SELdとして機能する第1部分となり、導電体24Aの側面と接する部分がスイッチング素子SELdとして機能しない第2部分となる。なお、スイッチング素子材23Aのうち、導電体24の下面と接するが対応する複数の素子22の直上ではない部分は、スイッチング素子SELdとして機能しない第2部分に含まれる。スイッチング素子材23Aの第1部分のXY平面に沿った断面積は、素子22のXY平面に沿った断面積より小さい。
1つの導電体24Aの上面上には、各々が磁気抵抗効果素子MTJuとして機能する複数の素子26が設けられる。1つの導電体24Aの上面上に設けられる複数の素子26は、例えば、Y軸に沿って並んで設けられる。すなわち、1つの導電体24Aの上面には、Y軸に沿って並ぶ複数の素子26が共通して接続される。
複数の素子26が設けられる層の上面上には、各々がスイッチング素子材27A及び導電体28Aを含みかつX軸に沿って延び、互いにY軸に沿って並ぶ複数の構造体が設けられる。複数の構造体の各々は、X軸に沿って並ぶ複数の素子26の組の上面上に設けられる。複数の構造体の各々に含まれるスイッチング素子材27Aは、各々が対応する素子26に直列接続されるスイッチング素子SELuとして機能する複数の第1部分と、スイッチング素子SELuとして機能しない第2部分と、を含む。複数の構造体の各々に含まれる導電体28Aは、スイッチング素子材27A内の複数のスイッチング素子SELuと電気的に接続されるワード線WLuとして機能する。
導電体28Aは、下端の方が上端よりもX軸に沿った幅が小さい逆テーパ形状を有する。スイッチング素子材27Aは、導電体28Aの下面及び側面を覆い、導電体28Aと同様に、逆テーパ形状を有する。スイッチング素子材27Aの上面は、導電体28Aの上面と同等の高さに位置する。スイッチング素子材27Aの下面は、例えば、対応する複数の素子22の各々の上面に接する。すなわち、スイッチング素子材27Aのうち、複数の素子26の各々の直上において導電体28Aの下面と接する部分がそれぞれスイッチング素子SELuとして機能する第1部分となり、導電体28Aの側面と接する部分がスイッチング素子SELuとして機能しない第2部分となる。なお、スイッチング素子材27Aのうち、導電体28の下面と接するが対応する複数の素子26の直上ではない部分は、スイッチング素子SELuとして機能しない第2部分に含まれる。スイッチング素子材27Aの第1部分のXY平面に沿った断面積は、素子26のXY平面に沿った断面積より小さい。
2.2 メモリセルアレイの製造方法
次に、第2実施形態に係る磁気記憶装置のメモリセルアレイの製造方法について、図13及び図14を用いて説明する。図13及び図14は、第1実施形態における図8及び図9に対応し、メモリセルアレイ10のうち、素子22が設けられた後にスイッチング素子材23A及び導電体24Aが設けられるまでの工程が示される。
まず、第1実施形態における図6及び図7と同様の工程により、半導体基板20上に複数の導電体21及び複数の素子22が設けられる。
続いて、図13に示すように、全面にわたって絶縁体層42Aが設けられる。絶縁体層42Aは、例えば、フォトリソグラフィ及び異方性エッチングによって、スイッチング素子材23A及び導電体24Aが設けられる予定の部分が選択的に除去される。これにより、絶縁体層42A内に複数のスリットSLTが形成される。複数のスリットSLTの下端には、対応する複数の素子22の上面が露出する。図13における工程で使用される異方性エッチングは、例えば、RIEである。なお、エッチングの加工条件を調整することにより、スリットSLTは、下端(すなわち複数の素子22が露出している面)の面積が開口部の面積よりも小さくなる逆テーパ形状となるように形成される。
続いて、図14に示すように、全面にわたってスイッチング素子層及び導電体層が設けられる。スイッチング素子層は、複数のスリットSLTの各々の側面及び下面を覆う。導電体層は、スイッチング素子層の上面に設けられ、複数のスリットSLTを埋め込む。その後、スイッチング素子層及び導電体層は、例えばCMPによって平坦化され、絶縁体層42Aより上方の部分が除去される。これにより、スイッチング素子層及び導電体層は、複数のスリットSLTの各々に設けられた部分(すなわち、スイッチング素子材23A及び導電体24Aの構造体)に分離される。上述のとおり、スリットSLTが逆テーパ形状に設けられるため、スイッチング素子材23A及び導電体24Aも逆テーパ形状となる。このため、スイッチング素子材23Aの第1部分のXY平面に沿った断面積S2A(図13において、一点鎖線で囲まれる領域内のうち斜線でハッチングされる領域)は、素子22のXY平面に沿った断面積S1(図13において、一点鎖線で囲まれる領域)よりも小さくなる。
以上により、メモリセルアレイ10のうちメモリセルMCdに対応する部分が設けられる。なお、メモリセルMCuに対応する部分についても、上述した図13及び図14を含む工程を繰り返すことにより、設けることができる。
2.3 本実施形態に係る効果
第2実施形態によれば、Y軸に沿って並ぶ複数の素子22の上方に、スイッチング素子材23A及び導電体24Aにより構成される1つの構造体が設けられる。スイッチング素子材23Aは、各々が対応する素子22の直上において導電体24Aの下面に接する複数の第1部分と、導電体24Aの側面に接する第2部分と、を含む。これにより、スイッチング素子材23のうち、複数の第1部分が、対応する複数のメモリセルMCにおけるスイッチング素子SELとして機能することができる。このため、スイッチング素子材23Aの断面積を、対応する素子22の直上における導電体24Aの下面の面積S2A程度に抑制することができる。したがって、スイッチング素子SELの断面積の増大を抑制することができ、スイッチング素子SELに短絡欠陥が発生する確率を低減することができる。
また、スリットSLTは、下端の幅が開口部の幅よりも小さい逆テーパ形状となるように形成される。これにより、導電体24Aの下面の面積は、導電体24Aの上面の面積よりも小さくなる。このため、スイッチング素子材23Aの第1部分の断面積の増加を抑制できる。
また、導電体24Aの下面の面積は、素子22の上面の面積よりも小さい。上述の通り、素子22は下面の面積の方が上面の面積よりも大きくなるテーパ形状に形成される。このため、スイッチング素子SELの断面積は、少なくとも素子22の断面積より小さくなる。したがって、スイッチング素子SEL内に短絡欠陥が発生する確率を、磁気抵抗効果素子MTJ内に短絡欠陥が発生する確率よりも小さくすることができる。
また、スリットSLTは、絶縁体層42A内において、素子22と同等のピッチで設けられる。これにより、同一のビット線BLに共通接続される複数のスイッチング素子SELdを、同一の材料内に形成することができる。
3. 第3実施形態
次に、第3実施形態に係る磁気記憶装置について説明する。第3実施形態では、磁気抵抗効果素子MTJとスイッチング素子SELとが導電体を介して接続される点において、第1実施形態及び第2実施形態と異なる。以下では、第1実施形態と同等の構成及び製造方法については説明を省略し、第1実施形態と異なる構成及び製造方法について主に説明する。
3.1 メモリセルアレイの構成
図15は、第3実施形態に係る半導体記憶装置のメモリセルアレイの構成を説明するための断面図の一例であり、第1実施形態における図3に対応する。図15では、スイッチング素子材23及び導電体24の構造体の軸が素子22の軸に対して偏心して形成され、スイッチング素子材27及び導電体28の構造体の軸が素子26の軸に対して偏心して形成された場合が示される。
図15に示すように、素子22とスイッチング素子材23とを電気的に接続する導電体50が設けられる。導電体50は、素子22の上面とスイッチング素子材23の下面との間の第1部分と、素子22の側面に接する第2部分と、を含む。すなわち、導電体50(の第2部分)の下面は、素子22の上面より下方に位置し、導電体50(の第1部分)の上面は、素子22の上面より上方に位置する。導電体50の上面(すなわち、スイッチング素子材23の下面)は、素子22の直上であるか否かによらず、Z軸に沿った高さが変化しない。導電体50は、酸化膜に対して選択比をとりつつ選択的に異方性エッチングできる導電材料が望ましく、例えば、アルミニウム(Al)、タングステン(W)、チタン(Ti)、及びこれらの金属の窒化物、又はポリシリコンから選択される少なくとも1つの材料を含む。
同様に、素子26とスイッチング素子材27とを電気的に接続する導電体51が設けられる。導電体51は、素子26の上面とスイッチング素子材27の下面との間の第1部分と、素子26の側面に接する第2部分と、を含む。すなわち、導電体51(の第2部分)の下面は、素子26の上面より下方に位置し、導電体51(の第1部分)の上面は、素子26の上面より上方に位置する。導電体51の上面(すなわち、スイッチング素子材27の下面)は、素子26の直上であるか否かによらず、Z軸に沿った高さが変化しない。導電体51は、導電体50と同様、例えば、アルミニウム(Al)、タングステン(W)、チタン(Ti)、及びこれらの金属の窒化物、又はポリシリコンから選択される少なくとも1つの材料を含む。
3.2 メモリセルアレイの製造方法
次に、第3実施形態に係る磁気記憶装置のメモリセルアレイの製造方法について、図16乃至図19を用いて説明する。図16乃至図19は、第1実施形態における図8及び図9に対応し、メモリセルアレイ10のうち、素子22が設けられた後に導電体50、スイッチング素子材23、及び導電体24が設けられるまでの工程が示される。
まず、第1実施形態における図6及び図7と同様の工程により、半導体基板20上に複数の導電体21及び複数の素子22が設けられる。
続いて、図16に示すように、全面にわたって絶縁体層42が設けられる。絶縁体層42は、例えば、フォトリソグラフィ及び異方性エッチングによって、スイッチング素子材23及び導電体24が設けられる予定の部分が選択的に除去される。これにより、絶縁体層42内に複数のホールH2が形成される。しかしながら、ホールH2は、製造工程上の種々の要因により、素子22に対して偏心して形成され得る。
ホールH2の形成における異方性エッチングでは、素子22のエッチングレートは、絶縁体層42及び絶縁体41のエッチングレートより小さい。これにより、エッチング工程において、素子22が露出した部分についてはエッチングの進行がほとんどストップするのに対して、素子22の外側(すなわち絶縁体41が露出した部分)については、引き続きエッチングされる。このため、ホールH2が素子22に対して偏心している場合、ホールH2内において、素子22の上面よりも下方までエッチングされる領域が形成されやすい。
続いて、図17に示すように、全面にわたって導電体層が設けられる。導電体層は、複数のホールH2を埋め込む。その後、導電体層は、例えばCMPによって平坦化され、絶縁体層42より上方の部分が除去される。これにより、導電体層は、複数のホールH2の各々に設けられた導電体50に分離される。
続いて、図18に示すように、導電体50の選択比が高い異方性エッチングにより、導電体50の一部が選択的に除去される。導電体50は、例えば、素子22の上面が露出する直前まで除去される。これにより、素子22の直上であるか否かに依らずに平坦な下面を有するホールH3が形成される。
続いて、図19に示すように、全面にわたってスイッチング素子層及び導電体層が設けられる。スイッチング素子層は、複数のホールH3の各々の側面及び下面を覆う。導電体層は、スイッチング素子層の上面に設けられ、複数のホールH3を埋め込む。その後、スイッチング素子層及び導電体層は、例えばCMPによって平坦化され、絶縁体層42より上方の部分が除去される。これにより、スイッチング素子層及び導電体層は、複数のホールH3の各々に設けられた部分(すなわち、スイッチング素子材23及び導電体24の構造体)に分離される。
その後、第1実施形態における図10と同等の工程により、メモリセルMCdに対応する部分が設けられる。
3.3 本実施形態に係る効果
素子22に対して偏心したホールH2内に、導電体50を介さずにスイッチング素子材23を成膜した場合、スイッチング素子材23は、素子22の側面及び上面に沿って設けられる。このため、スイッチング素子SELとして機能するスイッチング素子材23の下部に歪みが生じ、当該歪みが短絡欠陥の発生を増大させる原因となる場合がある。
第3実施形態によれば、ホールH2内において素子22の側面が露出する部分が導電体50によって埋め込まれる。これにより、スイッチング素子材23の下面は、素子22の上面よりも上方に位置し、かつ平坦な形状となる。このため、素子22とスイッチング素子材23とが互いに偏心して設けられる場合においても、スイッチング素子材23の下部に歪みが生じることを抑制できる。したがって、スイッチング素子SELに短絡欠陥が発生する確率の上昇を抑制することができる。
4. その他
なお、上述の第1実施形態乃至第3実施形態に限らず、種々の変形が適用可能である。
例えば、上述の第1実施形態乃至第3実施形態では、最下層に形成されるワード線WLdが、ビット線BL及びワード線WLuと異なり、スイッチング素子材を含まない構成である場合について説明したが、これに限られない。例えば、ワード線WLdは、ビット線BL及びワード線WLuと同様に、スイッチング素子材を含む構造体として形成されてもよい。これにより、ワード線WLdを形成する工程と、ビット線BL及びワード線WLuを形成する工程とを共通化することができる。このため、配線の性能を同等に設計できると共に、設計負荷を低減することができる。
また、例えば、上述の第3実施形態では、導電体50は、素子22の上面とスイッチング素子材23との間の第1部分を含む場合について説明したが、これに限られない。例えば、図20に示すように、導電体50の上面は、素子22の上面と同じ高さであってもよく、この場合、スイッチング素子材23の下面は、素子22の上面及び導電体50の上面のいずれとも接していてもよい。
また、例えば、上述の第1実施形態乃至第3実施形態では、スイッチング素子材23が導電体24の下面及び側面に接し、スイッチング素子材27が導電体28の下面及び側面に接する場合について説明したが、これに限られない。例えば、図21に示すように、スイッチング素子材23Bは、逆テーパ形状であればよく、素子22の上方において、導電体24Bの下面に接する部分を有し、かつ導電体24Bの側面に接する部分を有していなくてもよい。同様に、スイッチング素子材27Bは、逆テーパ形状であればよく、素子26の上方において、導電体28Bの下面に接する部分を有し、かつ導電体28Bの側面に接する部分を有していなくてもよい。当該形状は、例えば、逆テーパ形状のホール又はスリット内に形成したスイッチング素子材23B(又は27B)の一部をエッチバックした後に、導電体24B(又は28B)を成膜することによって得られる。この場合、スイッチング素子材23B及び27Bの上面の面積はそれぞれ、導電体24B及び28Bの下面の面積と等しくなる。
加えて、図21の例では、スイッチング素子材23Bの上面(すなわち、導電体24Bの下面)の面積を、素子22の上面の面積よりも小さくすることにより、スイッチング素子SELdの断面積を磁気抵抗効果素子MTJdの断面積よりも小さくすることができる。同様に、スイッチング素子材27Bの上面(すなわち、導電体28Bの下面)の面積を、素子26の上面の面積よりも小さくすることにより、スイッチング素子SELuの断面積を磁気抵抗効果素子MTJuの断面積よりも小さくすることができる。これにより、スイッチング素子SELに短絡欠陥が発生する確率を、少なくとも磁気抵抗効果素子MTJよりも大きくならない程度に抑制することができる。
また、例えば、上述の第1実施形態乃至第3実施形態では、磁気抵抗効果素子MTJが、参照層RLの上方に記憶層SLが位置するトップフリー構造である場合について説明したが、これに限られない。例えば、磁気抵抗効果素子MTJは、記憶層SLの上方に参照層RLが位置するボトムフリー構造であってもよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…磁気記憶装置、10…メモリセルアレイ、11…ロウ選択回路、12…カラム選択回路、13…デコード回路、14…書込み回路、15…読出し回路、16…電圧生成回路、17…入出力回路、18…制御回路、20…半導体基板、21,24,24A,25,28,28A,29,50,51…導電体、22,26…素子、23,23A,27,27A…スイッチング素子材、32,34…非磁性体、31,33,35…強磁性体、41,43…絶縁体、42,42A…絶縁体層。

Claims (19)

  1. 基板の上方に設けられた第1磁気抵抗効果素子と、
    各々が前記第1磁気抵抗効果素子の上方に設けられた第1スイッチング素子材及び第1導電体と、
    を備え、
    前記第1スイッチング素子材は、前記第1磁気抵抗効果素子の直上において前記第1導電体の下面と接する第1部分を含み、
    前記第1スイッチング素子材の下面の面積は、前記第1導電体の下面に沿った前記第1スイッチング素子材の断面積より小さい、
    磁気記憶装置。
  2. 前記第1スイッチング素子材は、前記第1導電体の側面に接する第2部分を更に含み、
    前記第1導電体の下面の面積は、前記断面積より小さい、
    請求項1記載の磁気記憶装置。
  3. 前記第1導電体の下面の面積は、前記第1磁気抵抗効果素子の上面の面積より小さい、
    請求項2記載の磁気記憶装置。
  4. 前記基板の表面に平行な第1方向に沿って前記第1磁気抵抗効果素子と並ぶ第2磁気抵抗効果素子と、
    各々が前記第2磁気抵抗効果素子の上方に設けられた第2スイッチング素子材及び第2導電体と、
    を更に備え、
    前記第2スイッチング素子材は、
    前記第2磁気抵抗効果素子の直上において前記第2導電体の下面に接する第1部分と、
    前記第2導電体の側面に接する第2部分と、
    を含む、
    請求項3記載の磁気記憶装置。
  5. 前記第1導電体の上面及び前記第2導電体の上面に接し、前記第1方向に沿って延びる第3導電体と、
    前記第1磁気抵抗効果素子の下面に接し、前記基板の表面に平行かつ前記第1方向と交差する第2方向に沿って延びる第3導電体と、
    前記第2磁気抵抗効果素子の下面に接し、前記第2方向に沿って延びる第4導電体と、
    を更に備えた、
    請求項4記載の磁気記憶装置。
  6. 前記第1スイッチング素子材及び前記第1導電体は、前記基板の表面に平行な第1方向に沿って延びる、
    請求項2記載の磁気記憶装置。
  7. 前記第1導電体の前記基板の表面に平行かつ前記第1方向と交差する第2方向に沿った長さは、前記第1磁気抵抗効果素子の前記第2方向に沿った長さより短い、
    請求項6記載の磁気記憶装置。
  8. 前記第1磁気抵抗効果素子と前記第1方向に沿って並ぶ第2磁気抵抗効果素子を更に備え、
    前記第1スイッチング素子材は、前記第2磁気抵抗効果素子の直上において前記第1導電体の下面に接する第3部分を更に含む、
    請求項7記載の磁気記憶装置。
  9. 前記第1スイッチング素子材の下面及び前記第1磁気抵抗効果素子の側面に接する第1部分を含む第6導電体を更に備えた、
    請求項2記載の磁気記憶装置。
  10. 前記第6導電体は、前記第1磁気抵抗効果素子の上面と前記第1スイッチング素子材の下面との間の第2部分を更に含む、
    請求項9記載の磁気記憶装置。
  11. 前記第1導電体の下面の面積は、前記断面積と等しい、
    請求項1記載の磁気記憶装置。
  12. 基板の上方に、前記基板の表面に平行な第1方向に沿って並ぶ第1磁気抵抗効果素子及び第2磁気抵抗効果素子を設けることと、
    前記第1磁気抵抗効果素子及び前記第2磁気抵抗効果素子の上面上に絶縁体層を設けることと、
    前記絶縁体層内に前記第1磁気抵抗効果素子の上面及び前記第2磁気抵抗効果素子の上面に達する空間を形成することと、
    前記空間内にスイッチング素子層及び第1導電体層を順に形成することと、
    を備えた、
    磁気記憶装置の製造方法。
  13. 前記空間を形成することは、前記第1磁気抵抗効果素子の上面に達する第1ホールと、前記第2磁気抵抗効果素子の上面に達しかつ前記第1ホールと分離した第2ホールと、を形成することを含み、
    前記スイッチング素子層及び前記第1導電体層を、前記第1ホール内の第1スイッチング素子材及び第1導電体と、前記第2ホール内の第2スイッチング素子材及び第2導電体と、に分離すること、
    を更に備えた、
    請求項12記載の製造方法。
  14. 前記第1導電体の下面の面積は、前記第1磁気抵抗効果素子の上面の面積より小さい、
    請求項13記載の製造方法。
  15. 前記第1導電体の上面及び前記第2導電体の上面に接し、前記第1方向に沿って延びる第3導電体を設けることと、
    前記第1磁気抵抗効果素子及び前記第2磁気抵抗効果素子を設ける前に、前記基板の上方に、各々が前記基板の表面に平行かつ前記第1方向と交差する第2方向に沿って延び、かつ前記第1方向に沿って並ぶ第4導電体及び第5導電体を設けることと、
    を更に備え、
    前記第1磁気抵抗効果素子は、前記第4導電体の上面に接し、
    前記第2磁気抵抗効果素子は、前記第5導電体の上面に接する、
    請求項14記載の製造方法。
  16. 前記空間を形成することは、前記第1磁気抵抗効果素子の上面及び前記第2磁気抵抗効果素子の上面に達し、前記第1方向に沿って延びるスリットを形成することを含む、
    請求項13記載の製造方法。
  17. 前記第1導電体の前記基板の表面に平行かつ前記第1方向と交差する第2方向に沿った長さは、前記第1磁気抵抗効果素子の前記第2方向に沿った長さより短い、
    請求項16記載の製造方法。
  18. 前記第1磁気抵抗効果素子及び前記第2磁気抵抗効果素子を設ける前に、前記基板の上方に、各々が前記第2方向に沿って延び、かつ前記第1方向に沿って並ぶ第4導電体及び第5導電体を設けることと、
    を更に備え、
    前記第1磁気抵抗効果素子は、前記第4導電体の上面に接し、
    前記第2磁気抵抗効果素子は、前記第5導電体の上面に接する、
    請求項17記載の製造方法。
  19. 前記空間の下面は、前記第1磁気抵抗効果素子の上面及び前記第2磁気抵抗効果素子の上面より下方に位置し、
    前記スイッチング素子層及び前記第1導電体層を形成する前に、前記空間内に第2導電体層を形成することと、
    前記第2導電体層を、前記第1磁気抵抗効果素子の上面及び前記第2磁気抵抗効果素子の上面より下方に位置する部分を残して除去することと、
    を更に備え、
    前記スイッチング素子層及び前記第1導電体層を形成することは、前記第2導電体層が前記部分を残して除去された後の前記空間内に前記スイッチング素子層及び前記第1導電体層を順に形成することを含む、
    請求項12記載の製造方法。
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