JP2019057660A - メモリデバイス - Google Patents

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翔吾 板井
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忠臣 大坊
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親義 鎌田
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Abstract

【課題】 高い記憶密度及び高い信頼性を実現する。【解決手段】実施形態のメモリデバイスは、基板90上の第1のメモリ素子200Aと、基板の表面に対して平行な第1の方向において第1のメモリ素子200Aに隣り合う第1のコンタクト部CP1Aと、基板90の表面に対して垂直な第2の方向において第1のメモリ素子200A上方に配置された第2のコンタクト部CP2と、第2の方向において第1のコンタクト部CP1上方に配置された第2のメモリ素子200Bと、を含む。第1及び第2のメモリ素子200A,200Bの上部の第1の寸法D1は、前記第1及び第2のメモリ素子200A,200Bの下部の第2の寸法D2より小さい。第1及び第2のコンタクト部CP1,CP2の上部の第3の寸法D3は、第1及び第2のコンタクト部CP1,CP2の下部の第4の寸法D4より大きい。【選択図】 図6

Description

本発明の実施形態は、メモリデバイスに関する。
メモリデバイスのビットコストの低減及び記憶密度の向上のために、メモリデバイスの新規の構造及び製造方法が、開発及び研究されている。
米国特許出願公開第2015/0333252号明細書
高い信頼性及び高い記憶密度のメモリデバイスを実現する。
本実施形態のメモリデバイスは、基板上方に配置された第1のメモリ素子と、前記基板の表面に対して平行な第1の方向において、前記第1のメモリ素子に隣り合う第1のコンタクト部と、前記基板の表面に対して垂直な第2の方向において、前記第1のメモリ素子上方に配置された第2のコンタクト部と、前記第2の方向において、前記第1のコンタクト部上方に配置された第2のメモリ素子と、を含む。前記第1及び第2のメモリ素子の上部の第1の寸法は、前記第1及び第2のメモリ素子の下部の第2の寸法より小さく、前記第1及び第2のコンタクト部の上部の第3の寸法は、前記第1及び第2のコンタクト部の下部の第4の寸法より大きい。
実施形態のメモリデバイスを含むシステムの構成例を示すブロック図。 実施形態のメモリデバイスの構成例を示すブロック図。 実施形態のメモリデバイスのメモリセルアレイの構成例を示す等価回路図。 実施形態のメモリデバイスのメモリ素子の構造例を示す断面図。 第1の実施形態のメモリデバイスの構造例を示す平面図。 第1の実施形態のメモリデバイスの構造例を示す断面図。 第1の実施形態のメモリデバイスの構造例を示す断面図。 第1の実施形態のメモリデバイスの製造方法の一工程を示す図。 第1の実施形態のメモリデバイスの製造方法の一工程を示す図。 第1の実施形態のメモリデバイスの製造方法の一工程を示す図。 第1の実施形態のメモリデバイスの製造方法の一工程を示す図。 第1の実施形態のメモリデバイスの製造方法の一工程を示す図。 第1の実施形態のメモリデバイスの製造方法の一工程を示す図。 第1の実施形態のメモリデバイスの製造方法の一工程を示す図。 第1の実施形態のメモリデバイスの製造方法の一工程を示す図。 第1の実施形態のメモリデバイスの製造方法の一工程を示す図。 第1の実施形態のメモリデバイスの製造方法の一工程を示す図。 第1の実施形態のメモリデバイスの製造方法の一工程を示す図。 第1の実施形態のメモリデバイスの製造方法の一工程を示す図。 第1の実施形態のメモリデバイスの製造方法の一工程を示す図。 第1の実施形態のメモリデバイスの製造方法の一工程を示す図。 第2の実施形態のメモリデバイスの構造例を示す平面図。 第2の実施形態のメモリデバイスの構造例を示す断面図。 第3の実施形態のメモリデバイスの構造例を示す平面図。 第3の実施形態のメモリデバイスの構造例を示す断面図。 第3の実施形態のメモリデバイスの構造例を示す断面図。 第4の実施形態のメモリデバイスの構造例を示す断面図。 第4の実施形態のメモリデバイスの製造方法の一工程を示す図。 第4の実施形態のメモリデバイスの製造方法の一工程を示す図。 第4の実施形態のメモリデバイスの製造方法の一工程を示す図。 第4の実施形態のメモリデバイスの製造方法の一工程を示す図。 第5の実施形態のメモリデバイスの構造例を示す断面図。 第5の実施形態のメモリデバイスの製造方法の一工程を示す図。 第5の実施形態のメモリデバイスの製造方法の一工程を示す図。 第6の実施形態のメモリデバイスの製造方法の一工程を示す図。 第6の実施形態のメモリデバイスの製造方法の一工程を示す図。 第6の実施形態のメモリデバイスの製造方法の一工程を示す図。 第6の実施形態のメモリデバイスの製造方法の一工程を示す図。 実施形態のメモリデバイスの変形例を示す図。
[実施形態]
図1乃至図39を参照して、実施形態のメモリデバイス及びメモリデバイスの製造方法について説明する。
以下、図面を参照しながら、本実施形態について詳細に説明する。以下の説明において、同一の機能及び構成を有する要素については、同一符号を付す。
また、以下の各実施形態において、末尾に区別化のための数字/英字を伴った参照符号(例えば、ワード線WLやビット線BL、各種の電圧及び信号など)を付された構成要素が、相互に区別されなくとも良い場合、末尾の数字/英字が省略された記載(参照符号)が用いられる。
(1) 第1の実施形態
図1乃至図21を参照して、第1の実施形態のメモリデバイス及びメモリデバイスの製造方法について説明する。
(a)構成
図1乃至図4を参照して、本実施形態のメモリデバイスの構成について説明する。
図1は、本実施形態のメモリデバイスを含むシステムの一例を示すブロック図である。
図1に示されるように、メモリシステムは、例えば、本実施形態のメモリデバイス1、メモリコントローラ5及びホストデバイス900を含む。
ホストデバイス900は、メモリコントローラ5を介して、データの書き込み(記憶)、データの読み出し、及びデータの消去などの各種の動作を、メモリデバイス1に要求できる。
メモリデバイス1は、メモリコントローラ5に直接的又は間接的に接続されている。例えば、メモリデバイス1は、ストレージクラスメモリやメインメモリである。
メモリコントローラ5は、接続端子、コネクタ又はケーブルを介して、ホストデバイス900に直接的又は間接的に結合されている。
メモリコントローラ5は、メモリデバイス1の動作を制御できる。メモリコントローラ5は、処理回路50、内蔵メモリ51及びECC回路などを含む。
メモリコントローラ5は、ホストデバイス900からの要求に基づいて、コマンドを発行する。メモリコントローラ5は、発行したコマンドを、メモリデバイス1に送信する。
メモリデバイス1は、メモリコントローラ5からのコマンドに対応する動作を実行する。
例えば、メモリコントローラ5は、ホストデバイス900からの要求がデータの書き込みである場合において、書き込みコマンドをメモリデバイス1に送信する。メモリコントローラ5は、書き込みコマンドと共に、選択すべきメモリセルのアドレス、メモリセルに書き込むべきデータ、及び、制御信号を送信する。メモリデバイス1は、書き込みコマンド及び制御信号に基づいて、書き込むべきデータを、選択されたアドレスに書き込む。
例えば、メモリコントローラ5は、ホストデバイス900からの要求がデータの読み出しである場合において、読み出しコマンドをメモリデバイス1に送信する。メモリコントローラ5は、読み出しコマンドと共に、選択すべきメモリセルのアドレス及び制御信号を送信する。メモリデバイス1は、読み出しコマンド及び制御信号に基づいて、選択されたアドレスから、データを読み出す。メモリデバイス1は、読み出されたデータを、メモリコントローラ5に送信する。メモリコントローラ5は、メモリデバイス1からのデータを受信する。メモリコントローラ5は、メモリデバイス1からのデータを、ホストデバイス900に送信する。
このように、メモリデバイス1は、メモリシステム内において、他のデバイス900,5からの制御によって、所定の動作を実行する。
例えば、メモリデバイス1及びメモリコントローラ5は、プロセッサ500内に設けられている。ホストデバイス900は、プロセッサ500に電気的に結合されている。ホストデバイス900は、携帯端末、スマートフォン、ゲーム機器、プロセッサ、サーバ、及び、パーソナルコンピュータなどから選択される少なくとも1つのデバイスである。
以下において、メモリコントローラ5及びホストデバイス900の少なくとも一方は、外部デバイスとよばれる。
尚、本実施形態のメモリデバイス1は、メモリコントローラ5内又はホストデバイス900内のメモリでもよい。また、メモリコントローラ5は、ホストデバイス900内に設けられていてもよい。プロセッサ500は、ホストデバイス900内に設けられてもよい。
図2は、本実施形態のメモリデバイスの内部構成を示すブロック図である。
図2に示されるように、本実施形態のメモリデバイス1は、メモリセルアレイ100、ロウ制御回路110、カラム制御回路120、デコード回路130、書き込み回路140、読み出し回路150、I/O回路160、電圧生成回路170、及び、制御回路190などを含む。
メモリセルアレイ100は、複数のメモリセルMCを含む。
ロウ制御回路110は、メモリセルアレイ100の複数のロウを制御する。ロウ制御回路110に、デコード回路130からのアドレスのデコード結果(ロウアドレス)が供給される。ロウ制御回路110は、アドレスのデコード結果に基づいたロウ(例えば、ワード線)を、選択状態に設定する。以下において、選択状態に設定されたロウ(ワード線)は、選択ロウ(選択ワード線)とよばれる。選択ロウ以外のロウは、非選択ロウ(非選択ワード線)とよばれる。
カラム制御回路120は、メモリセルアレイ100の複数のカラムを制御する。カラム制御回路120に、デコード回路130からのアドレスのデコード結果(カラムアドレス)が供給される。カラム制御回路120は、アドレスのデコード結果に基づいたカラム(例えば、少なくとも1つのビット線)を、選択状態に設定する。以下において、選択状態に設定されたカラム(ビット線)は、選択カラム(選択ビット線)とよばれる。選択カラム以外のカラムは、非選択カラム(非選択ビット線)とよばれる。
デコード回路130は、I/O回路160からのアドレスADRをデコードする。デコード回路130は、アドレスADRのデコード結果を、ロウ制御回路110及びカラム制御回路120に供給する。アドレス(例えば、物理アドレス)ADRは、選択されるカラムアドレス及び選択されるロウアドレスを、含む。
書き込み回路(書き込み制御回路又は書き込みドライバともばれる)140は、書き込み動作(データの書き込み)のための各種の制御を行う。書き込み回路140は、書き込み動作時において、書き込み電流を、メモリセルストリング20に供給することによって、メモリ素子にデータを書き込む。
例えば、書き込み回路140は、電圧源(又は電流源)、ラッチ回路などを有する。
読み出し回路(読み出し制御回路又は読み出しドライバともよばれる)150は、読み出し動作(データの読み出し)のための各種の制御を行う。読み出し回路150は、読み出し動作時において、ビット線BLの電位又は電流値をセンスすることによって、メモリ素子内のデータを読み出す。
例えば、読み出し回路150は、電圧源(又は電流源)、ラッチ回路、センスアンプ回路などを有する。
尚、書き込み回路140及び読み出し回路150は、互いに独立な回路に限定されない。例えば、書き込み回路と読み出し回路とは、相互に利用可能な共通な構成要素を有し、1つの統合的な回路として提供されてもよい。
I/O回路(入出力回路)160は、メモリデバイス1内における各種の信号の送受信のためのインターフェイス回路である。
I/O回路160は、書き込み動作時において、外部デバイス(例えば、メモリコントローラ5)からのデータDTを、書き込みデータとして、書き込み回路140に転送する。I/O回路160は、読み出し動作時において、メモリセルアレイ100から読み出し回路150へ出力されたデータDTを、読み出しデータとして、外部デバイスへ転送する。
I/O回路160は、外部デバイスからのアドレスADRを、デコード回路130に転送する。I/O回路160は、外部デバイスからのコマンドCMDを、制御回路190に転送する。I/O回路160は、様々な制御信号CNTを、制御回路190と外部デバイスとの間で送受信する。
電圧生成回路170は、外部デバイスから提供された電源電圧を用いて、メモリセルアレイ100の各種の動作のための電圧を生成する。例えば、電圧生成回路170は、書き込み動作時において、書き込み動作のために生成された様々な電圧を、書き込み回路140に出力する。電圧生成回路170は、読み出し動作時において、読み出し動作のために生成された様々な電圧を、読み出し回路150に出力する。
制御回路(ステートマシーン、シーケンサまたは内部コントローラともよばれる)190は、制御信号CNT及びコマンドCMDに基づいて、メモリデバイス1内の各回路の動作を制御する。
例えば、コマンドCMDは、メモリデバイス1が実行すべき動作を示す信号である。例えば、制御信号CNTは、外部デバイス5,900とメモリデバイス1との間の動作タイミング及びメモリデバイスの内部の動作タイミングを制御するための信号である。
図3は、本実施形態のメモリデバイスのメモリセルアレイの構成の一例を示す、等価回路図である。
本実施形態のメモリデバイスは、例えば、クロスポイント構造のメモリセルアレイ100を有する。
図3に示されるように、メモリセルアレイ100内において、複数のワード線WLは、Y方向に配列される。各ワード線WLは、X方向に延在する。メモリセルアレイ100内において、複数のビット線BLは、X方向に配列される。各ビット線BLは、Y方向に延在している。
メモリセルMCは、ビット線BLとワード線WLとの交差位置に配置される。メモリセルMCの一端は、ビット線BLに接続され、メモリセルMCの他端は、ワード線WLに接続されている。
X方向に配列された複数のメモリセルMCは、1つのワード線WLに共通に接続される。Y方向に配列された複数のメモリセルMCは、1つのビット線BLに共通に接続されている。
例えば、本実施形態のメモリデバイスが、メモリデバイス(例えば、MRAM)である場合、1つのメモリセルMCは、1つの磁気抵抗効果素子200を含む。MRAMにおいて、磁気抵抗効果素子200は、メモリセルMCのメモリ素子として機能する。
磁気抵抗効果素子200の一端が、ビット線BLに接続され、磁気抵抗効果素子200の他端が、ワード線WLに接続される。
図4は、本実施形態のメモリデバイスのメモリセルにおける、磁気抵抗効果素子の構成を説明するための模式的断面図である。
図4に示されるように、磁気抵抗効果素子200は、少なくとも2つの磁性層201,202と、2つの磁性層201,202間の非磁性層203とを含む。
磁気抵抗効果素子200は、柱状の積層体である。
例えば、磁性層201,202及び非磁性層203は、磁気トンネル接合を形成する。これによって、磁気抵抗効果素子200は、磁気トンネル接合を有する。本実施形態において、磁気トンネル接合を有する磁気抵抗効果素子200は、MTJ素子200とよばれる。MTJ素子における非磁性層203は、トンネルバリア層とよばれる。トンネルバリア層203は、例えば、MgOを含む絶縁膜である。
MTJ素子200の一端に、電極208が設けられている。MTJ素子200の他端に、電極209が設けられている。磁性層201,202及びトンネルバリア層203は、2つの電極208,209間に挟まれている。
以下において、説明の明確化のために、2つの電極のうち一方の電極208は、下部電極208とよばれ、他方の電極209は、上部電極209とよばれる。
MTJ素子200の断面形状において、MTJ素子200の上端側(上部電極209側)の寸法D1は、MTJ素子200の下端側(下部電極208側)の寸法よりD2より小さい。寸法D1,D2は、基板の表面に対して平行方向の寸法(例えば、直径、又は、長手方向の寸法)である。
以下において、素子の上部側の寸法が素子の下部側の寸法より小さい形状は、テーパー状とよばれる。これとは反対に、素子の上部側の寸法が素子の下部側の寸法より大きい形状は、逆テーパー状とよばれる。
例えば、MTJ素子200は、円形状、楕円形状、又は、矩形状の平面形状を有する。
図4の例において、磁性層201,202は、垂直磁気異方性を有する。垂直磁気異方性を有する磁性層201,202の磁化は、層面に対して実質的に垂直である。磁性層201,202の磁化は、層201,202,203の積層方向に対して実質的に平行である。
尚、磁性層201,202は、面内磁気異方性を有していてもよい。面内磁気異方性を有する磁性層201,202の磁化は、層面に対して実質的に平行である。磁性層201,202の磁化は、層201,202,203の積層方向に対して実質的に垂直である。
磁性層201は、磁化の向きが可変であり、磁性層202は、磁化の向きが不変(固定状態、固着状態)である。
本実施形態において、磁化の向きが可変な磁性層202は、記憶層(又は、自由層)102とよばれ、磁化の向きが不変な磁性層201は、参照層(又は、固定層、固着層)201とよばれる。
磁化の向きが不変とは、磁気抵抗効果素子200に記憶層202の磁化の向きを反転させる(変える)ための電圧又は電流が供給された場合に、参照層201の磁化の向きは反転しないことを、意味する。磁性層の磁化の向きが反転する電圧値又は電流値は、磁化反転しきい値とよばれる。
参照層201の磁化反転しきい値が、記憶層202の磁化反転しきい値より高い値に設定される。これによって、記憶層202の磁化の向きを反転させるために、記憶層202の磁化反転しきい値程度の電圧又は電流が磁気抵抗効果素子200に供給されたとしても、参照層201の磁化の向きは、反転しない。
参照層201と下部電極208との間に、シフトキャンセル層が設けられてもよい。例えば、シフトキャンセル層と参照層201とは、SAF(synthetic antiferromagnetic)構造を形成する。
MTJ素子200の抵抗値(磁気抵抗値)は、記憶層202の磁化の向きと参照層201の磁化の向きと間の相対的な関係(磁化配列)に応じて、変化する。
記憶層202の磁化の向きが参照層201の磁化の向きと同じである場合(MTJ素子の磁化配列が平行配列状態である場合)、MTJ素子200は、第1の抵抗値R1を有する。
記憶層202の磁化の向きが参照層201の磁化の向きに対して反対である場合(MTJ素子の磁化配列が反平行配列状態である場合)、MTJ素子200は、第2の抵抗値R2を有する。第2の抵抗値は、第1の抵抗値より高い。
本実施形態において、MTJ素子の磁化配列の状態に関して、平行配列状態は、P状態と表記され、反平行配列状態は、AP状態と表記される。
MTJ素子200が、磁化配列状態に応じて異なる抵抗値を有することを利用して、データ(情報)が、MTJ素子200内に記憶される。例えば、第1の抵抗値又は第2の抵抗値を有するMTJ素子は、1ビット(“0”又は“1”)のデータを記憶する。
例えば、MTJ素子200の抵抗値が第1の抵抗値R1に設定された場合に、MTJ素子(P状態(低抵抗状態)のMTJ素子)100は、第1のデータ(例えば、“0”データ)を記憶する。MTJ素子200の抵抗値が第2の抵抗値R2に設定された場合に、MTJ素子(AP状態(高抵抗状態)のMTJ素子)100は、第2のデータ(例えば、“1”データ)を記憶する。
尚、MTJ素子200は、素子の構造(例えば、記憶層の数)又は磁性層の磁化の制御によって、2ビット以上のデータを記憶することができる。
尚、以下において、MTJ素子がメモリ素子に用いられた例が、主に説明されるが、本実施形態のメモリデバイスにおいて、MTJ素子以外のメモリ素子が、メモリセルに用いられてもよい。
例えば、遷移金属酸化物(例えば、酸化チタン)が用いられた可変抵抗素子、カルコゲナイド系材料(例えば、GeSbTe)が用いられた相変化素子、及び、遷移金属酸化物と半導体との積層膜(例えば、酸化チタンとアモルファスシリコン)を用いた素子、などから選択される1つが、メモリ素子200に用いられてもよい。
(b)構造例
図5乃至図7を参照して、本実施形態のメモリデバイス(例えば、MRAM)の構造例について、説明する。
図5は、本実施形態のMRAMのメモリセルアレイの構造例を説明するための平面図である。図6及び図7は、本実施形態のMRAMのメモリセルアレイの構造例を説明するための断面図である。図6は、図5のVI−VI線に沿う断面図である。図7は、図5のVII−VII線に沿う断面図である。
図5に示されるように、複数のメモリ素子(ここでは、MTJ素子)200(200A,200B)が、X−Y平面内において、基板90上方にマトリクス状に配列されている。
複数のワード線WLは、基板90上においてY方向において配列される。ワード線WLは、X方向に延在する。複数のビット線BLは、基板90の上方に、X方向において配列される。ビット線BLは、Y方向に延在する。
本実施形態において、メモリセルアレイ100は、複数の階層(以下では、アレイ層とよばれる)を含む。
図6及び図7に示されるように、メモリセルアレイ100は、複数の第1のMTJ素子200Aを含む第1のアレイ層(第1の階層)ML1と、複数の第2のMTJ素子200Bを含む第2のアレイ層(第2の階層)ML2とを含む。
層間絶縁膜91が、Y方向に隣り合うワード線WL間に、設けられている。
例えば、基板90は、半導体基板(例えば、シリコン基板)上の絶縁膜である。この場合において、半導体基板上に、MRAMの上述の回路を形成するための複数の素子(例えば、トランジスタ)が形成されてもよい。
第1のアレイ層ML1において、複数のMTJ素子200A及び複数のコンタクトプラグ(コンタクト部)CP1が、X−Y平面内において、配列されている。MTJ素子200A及びコンタクトプラグCP1は、層間絶縁膜92内に設けられている。
X方向において、複数のMTJ素子200A及び複数のコンタクトプラグCP1が、交互に配列されている。Y方向において、複数のMTJ素子200A及び複数のコンタクトプラグCP1が、交互に配列されている。
X−Y平面において斜め方向に、複数のMTJ素子200Aが配列される。X−Y平面において斜め方向に、複数のコンタクトプラグCP1が配列される。
MTJ素子200A及びコンタクトプラグCP1は、基板90上のワード線WL上に配置されている。
第1のアレイ層ML1内のMTJ素子200Aにおいて、Z方向に関して、図4のMTJ素子200の下部電極208は、ワード線WL側に位置し、MTJ素子200の上部電極209は、ビット線BL側に位置する。
コンタクトプラグCP1の断面形状において、コンタクトプラグCP1の上部側(ビット線BL側)の寸法(長さ)D3が、コンタクトプラグCP1の下部側(ワード線WL側)の寸法D4より大きい。コンタクトプラグCP1は、逆テーパー状の断面形状を有する。尚、MTJ素子200Aは、テーパー状の断面形状を有する。
第2のアレイ層ML2は、Z方向において、第1のアレイ層ML1上に積層されている。
第2のアレイ層ML2において、複数のMTJ素子200B及び複数のコンタクトプラグCP2が、X−Y平面内において、配列されている。MTJ素子200B及びコンタクトプラグCP2は、層間絶縁膜93内に設けられている。
X方向において、複数のMTJ素子200B及び複数のコンタクトプラグCP2が、交互に配列されている。Y方向において、複数のMTJ素子200B及び複数のコンタクトプラグCP2が、交互に配列されている。
X−Y平面において斜め方向に、複数のMTJ素子200Bが配列される。X−Y平面において斜め方向に、複数のコンタクトプラグCP2が配列される。
ビット線BLは、Y方向に配列された複数のMTJ素子200B及び複数のコンタクトプラグCP2上に、配置されている。
第2のアレイ層ML2内のMTJ素子200Bにおいて、Z方向に関して、図4のMTJ素子200の下部電極208は、ワード線WL側に位置し、MTJ素子200の上部電極209は、ビット線BL側に位置する。
コンタクトプラグCP2の断面形状において、コンタクトプラグCP1の構造と同じように、コンタクトプラグCP2の上部側の寸法(長さ)が、コンタクトプラグCP2の下部側の寸法より大きい。コンタクトプラグCP2は、逆テーパー状の断面形状を有する。MTJ素子200Bは、テーパー状の断面形状を有する。
MTJ素子200Bは、Z方向において、コンタクトプラグCP1上に積層されている。コンタクトプラグCP2は、Z方向において、MTJ素子200A上に積層されている。
Z方向において、MTJ素子200Bは、MTJ素子200Aと上下に重ならない位置に配置されている。
これによって、メモリセルアレイ100がZ方向から見られた場合、メモリセルアレイ100は、異なるアレイ層MLのMTJ素子200A,200Bが2次元にマトリクス状に配列されたレイアウトを有する。
本実施形態において、各アレイ層MLにおいて、テーパー状のMTJ素子200と逆テーパー状のコンタクトプラグとCPとがアレイ層ML内に設けられることによって、アレイ層ML内のMTJ素子の密度(充填率)を、向上できる。
メモリセルアレイ100内において、X方向及びY方向に平行な辺を有する2×2の四角形600の四隅に、MTJ素子200A,200Bが配置される。例えば、四角形の対角線上に、同じアレイ層ML内のMTJ素子200が、配列されている。これに伴って、2×2の四角形の四隅に、MTJ素子200の上下に重なるコンタクトプラグCP1,CP2が配置される。例えば、四角形の対角線上に、同じアレイ層ML内のコンタクトプラグCP(CP1,CP2)が、配列されている。
X方向及びY方向に対して斜め方向の辺を有する2×2の四角形601において、2×2の四角形の四隅のMTJ素子200は、同じアレイ層ML内のMTJ素子である。四角形601の中央に配置されたMTJ素子200は、四角形の四隅のMTJ素子200と異なる階層に設けられている。
メモリセルアレイ100内において、X方向及びY方向に平行な辺を有する3×3の四角形の四隅に、同じアレイ層ML内のMTJ素子200が、配置される。メモリセルアレイ100内の3×3の四角形の辺に、四隅のアレイ層と異なる階層のMTJ素子200が配置される。
メモリセルアレイ100がZ方向から見られた場合において、X方向(又はY方向)に並ぶ第1のMTJ素子200Aと第2のMTJ素子200Bとの間の距離は、“DA”と表記される。同じアレイ層ML(ML1,ML2)内のX方向(又はY方向)に並ぶ2つのMTJ素子200(200A,200B)間の距離は、“DB”と表記される。
距離DBは、距離DAより長い。
各アレイ層MLにおいて、X方向及びY方向において、MTJ素子200は、コンタクトプラグCP間に設けられている。MTJ素子200は、X方向及びY方向において、コンタクトプラグCPに囲まれている。
本実施形態において、クロスポイント型メモリセルアレイの構造が例示されている。但し、本実施形態のMRAMのメモリセルアレイは、トランジスタとMTJ素子とを含む複数のメモリセルが配列された構造を有していてもよい。
本実施形態のMRAMは、周知の書き込み動作及び読み出し動作によって、データの書き込み及び読み出しを実行できる。それゆえ、ここでの書き込み動作及び読み出し動作の説明は省略する。
本実施形態において、各アレイ層MLにおいて、同じアレイ層ML内のMTJ素子200間の距離を大きくできる。これによって、各アレイ層の形成時において、MTJ素子200間のエッチングのための比較的大きいスペースが、確保される。
それゆえ、本実施形態において、各アレイ層MLにおけるMTJ素子の加工の難度は、低減できる。
また、本実施形態において、MTJ素子間の漏れ磁場の影響が、抑制される。
本実施形態のメモリデバイスにおいて、テーパー状のメモリ素子と逆テーパー状のコンタクトプラグを含むアレイ層の積層化によって、メモリセルアレイ100内に高い密度でメモリ素子を配置できる。
この結果として、本実施形態のメモリデバイスは、高い記憶密度を実現できる。
(c)製造方法
図8乃至図21を参照して、本実施形態のメモリデバイス(例えば、MRAM)の製造方法について、説明する。
図8は、本実施形態のMRAMの製造方法の一工程を示す断面図である。
図8に示されるように、基板90上に、周知の膜堆積技術、リソグラフィ技術及びエッチング技術によって、複数のワード線WLが、形成される。
ワード線WL上(及びワード線WL間の絶縁膜上)に、積層体200Xが、スパッタ法及びCVD法などを用いて、形成される。
積層体200Xは、第1のアレイ層のMTJ素子200を形成するための複数の層(膜)を含む。例えば、積層体200Xは、基板90側から順に、下部電極、参照層、トンネルバリア層、記憶層及び上部電極を形成するための各層(材料)を含む。
積層体200X上において、マスク層990が、MTJ素子が形成される領域(以下では、素子形成予定領域とよばれる)に、形成される。例えば、X方向(又は、Y方向)に並ぶマスク層990の中心間に、距離DBの間隔が設定される。
図9は、本実施形態のMRAMの製造方法の一工程を示す平面図である。図10は、図9のA−A線に対応する、本実施形態のMRAMの製造方法の一工程を示す断面図である。
図9及び図10に示されるように、イオンビームIBが、基板90を回転させながら、基板90に対して斜め方向から積層体に照射される。
これによって、マスク層990の下方に、テーパー状の第1のMTJ素子200Aが、ワード線WL上に形成される。
2つのMTJ素子200間に比較的大きいスペースが確保されているため、基板90の表面に対して斜め方向からのイオンビームエッチングが、比較的大きい傾斜角度によって、積層体(MTJ素子)に対して実行できる。これによって、本実施形態において、エッチングに起因する飛散物が、MTJ素子200Aに付着するのを低減できる。この結果として、本実施形態において、不良のMTJ素子の発生が、抑制できる。
図11は、本実施形態のMRAMの製造方法の一工程を示す平面図である。図12は、図11のA−A線に対応する、本実施形態のMRAMの製造方法の一工程を示す断面図である。
図11及び図12に示されるように、MTJ素子200A上のマスク層が除去された後、層間絶縁膜92が、MTJ素子200Aを覆うように、例えば、CVD法によって、MTJ素子200A上及びワード線WL上に形成される。
尚、層間絶縁膜92が形成される前に、MTJ素子200Aの側面上に、絶縁膜(保護膜)が形成されてもよい。
コンタクトプラグの形成予定領域において、開口部(コンタクトホール)99Aが、リソグラフィ技術及びエッチング技術によって、MTJ素子200A間の層間絶縁膜92内に、形成される。
図13は、本実施形態のMRAMの製造方法の一工程を示す断面図である。
図13に示されるように、導電体(例えば、金属)80が、ワード線WL上及び層間絶縁膜92上に、形成される。導電体80が、形成された開口部内に埋め込まれる。
図14は、本実施形態のMRAMの製造方法の一工程を示す断面図である。
図14に示されるように、層間絶縁膜92の上面をストッパに用いて、導電体に対して、CMP処理又はエッチバックが施される。
これによって、コンタクトプラグCP1が、層間絶縁膜92内に、自己整合的に形成される。コンタクトプラグCP1は、逆テーパー状の断面形状を有する。
このように、第1のアレイ層ML1において、MTJ素子200A及びコンタクトプラグCP1が、形成される。
図15は、本実施形態のMRAMの製造方法の一工程を示す断面図である。
図15に示されるように、例えば、MTJ素子200Aの上部(上部電極)をストッパに用いて、層間絶縁膜92及びコンタクトプラグCP1が、エッチングされる。
これによって、コンタクトプラグCP1の上部の位置が、MTJ素子200Aの上部の位置と同じ高さに設定される。MTJ素子200AとコンタクトプラグCP1との間の間隔は、例えば、距離DAを有する。
この後、積層体200Xが、MTJ素子200A、コンタクトプラグ及び層間絶縁膜92上に、形成される。積層体200Xは、第2のアレイ層内のMTJ素子を形成するための複数の層を含む。上述のように、積層体200Xは、基板90側から順に、下部電極、参照層、トンネルバリア層、記憶層及び上部電極を形成するための各層(材料)を含む。
積層体200X上において、マスク層991が、第2のアレイ層のMTJ素子の形成予定領域内に、形成される。マスク層991は、Z方向において、コンタクトプラグCP1の上方に配置されている。X方向(又はY方向)に隣り合うマスク層991間の距離は、距離DBに設定されている。
図16は、本実施形態のMRAMの製造方法の一工程を示す平面図である。図17は、図16のA−A線に対応する、本実施形態のMRAMの製造方法の一工程を示す断面図である。
図16及び図17に示されるように、図10の例と同様に、斜め方向からのイオンビームの照射によって、第1のアレイ層ML1上の積層体が、エッチングされる。積層体は、MTJ素子200Aの上方から除去される。
これによって、テーパー状のMTJ素子200Bが、コンタクトプラグCP1上に、形成される。
このように、第2のアレイ層ML2のMTJ素子200Bが、第1のアレイ層ML1上に形成される。
図9を用いて説明した第1のアレイ層ML1におけるMTJ素子200Aの形成工程と同様に、第2のアレイ層ML1内の2つのMTJ素子200間に、比較的大きいスペースが確保されているため、比較的大きい角度によって、積層体(MTJ素子200B)に対するイオンビームの照射を、実行できる。
図18は、本実施形態のMRAMの製造方法の一工程を示す平面図である。図19は、図18のA−A線に対応する、本実施形態のMRAMの製造方法の一工程を示す断面図である。
図18及び図19に示されるように、層間絶縁膜93が、MTJ素子200Bを覆うように、アレイ層ML1上に形成される。
層間絶縁膜93におけるMTJ素子200B間の領域に、開口部99Bが、形成される。開口部99Bは、MTJ素子200Aの上方に形成される。
図20は、本実施形態のMRAMの製造方法の一工程を示す断面図である。
図20に示されるように、図13及び図14を用いて説明した工程と同様の工程によって、逆テーパー状のコンタクトプラグCP2が、開口部内に自己整合的に形成される。
これによって、Z方向において、コンタクトプラグCP2が、MTJ素子200A上に形成される。
図21は、本実施形態のMRAMの製造方法の一工程を示す断面図である。
図21に示されるように、図15の工程と同様の工程によって、例えば、MTJ素子200Bの上部(上部電極)をストッパに用いて、層間絶縁膜92及びコンタクトプラグCP1が、エッチングされる。これによって、コンタクトプラグCP2の上部の位置が、MTJ素子200Bの上部の位置と同じ高さに設定される。
コンタクトプラグCP2及び層間絶縁膜93がエッチングされた後、ビット線BLが、例えば、ダマシン法によって、第2のアレイ層ML2のコンタクトプラグCP2及びMTJ素子200A上に形成される。
これによって、本実施形態のMRAMのメモリセルアレイが、完成する。
(c) まとめ
本実施形態のメモリデバイスにおいて、メモリセルアレイは、複数の階層を含む。各階層に、複数のメモリ素子が設けられている。各階層において、コンタクト部が、メモリ素子間に設けられている。
基板の表面に対して垂直方向において、上層のメモリ素子は、下層のコンタクト部上に積層されている。基板の表面に対して垂直方向において、上層のコンタクト部は、下層のメモリ素子上に積層されている。上層のメモリ素子は、下層のメモリ素子上と上下に重ならない。
本実施形態において、あるアレイ層内において、テーパー状のメモリ素子と逆テーパー状のコンタクト部とが、X方向及びY方向に交互に配列されている。アレイ層内のメモリ素子及びコンタクト部の密度を、高くできる。
本実施形態において、複数のメモリ素子を含む階層が、Z方向に積層されている。そのため、本実施形態のメモリデバイスにおいて、単位面積当たりの記憶密度(素子数)の低下は、生じない。
したがって、本実施形態のメモリデバイスは、高い記憶密度のメモリセルアレイを含むメモリデバイスを提供できる。
基板の表面に対して平行な平面内において、X方向又はY方向に並ぶMTJ素子間の間隔を比較的大きくできる。これによって、本実施形態のメモリデバイスにおいて、隣り合うMTJ素子の漏れ磁場の影響を抑制できる。
本実施形態において、各アレイ層内のメモリ素子間の間隔を大きくできる。それゆえ、本実施形態において、基板の表面に対して斜め方向からのイオンビームの照射によって、メモリ素子がエッチングされる場合に、イオンビームの照射角度を比較的大きい角度に設定できる。
これによって、本実施形態において、メモリ素子の加工の難度を低減でき、エッチングに起因する飛散物が、メモリ素子に再付着するのを抑制できる。
この結果として、本実施形態のメモリデバイスは、信頼性の高い(不良の少ない)メモリ素子を含むメモリデバイスを実現できる。
大きい電圧/電流の供給によってMTJ素子のトンネルバリア層の絶縁破壊が発生する場合、その破壊の衝撃によって、MTJ素子の構成部材が拡散(飛散)する可能性がある。
本実施形態において、隣り合うMTJ素子間の間隔が大きくされる及びMTJ素子間にコンタクトプラグが配置される。これによって、本実施形態において、MTJ素子の絶縁破壊により拡散した部材が、他のMTJ素子に付着又は他のMTJ素子内に侵入するのを抑制できる。
コンタクト部の熱伝導特性は、メモリ素子の熱伝導特性より高い。それゆえ、本実施形態において、メモリ素子の周囲に、コンタクト部が設けられることによって、メモリ素子の熱を、比較的効率よく放熱できる。
尚、本実施形態のメモリデバイスにおいて、MTJ素子以外の可変抵抗素子が、メモリ素子に用いられた場合であっても、類似の効果を得ることができる。
以上のように、本実施形態のメモリデバイス及びその製造方法は、高い記憶密度及び信頼性を有するメモリデバイスを提供できる。
(2) 第2の実施形態
図22及び図23を参照して、第2の実施形態のメモリデバイスについて、説明する。
本実施形態のように、メモリセルアレイ内において、3つのアレイ層が、基板上方に積層されてもよい。
図22は、本実施形態のMRAMのメモリセルアレイの構造例を説明するための平面図である。図23は、図22のXXIII−XXIII線に沿う断面図である。図23において、図示の明確化のため、層間絶縁膜の図示は省略する。
図22に示されるように、基板90がZ方向から見られた場合、3つのメモリ素子(例えば、MTJ素子200が、正三角形605の単位で、X−Y平面内に配列されている。
MTJ素子200は、正三角形の各頂点に配置されている。
3層構造のメモリセルアレイにおいて、正三角形の頂点(角)上のMTJ素子200は、互いに異なる階層(アレイ層)MLに設けられている。
例えば、Y方向に配列されるMTJ素子は、同じアレイ層ML内に設けられている。
図23に示されるように、3つのアレイ層ML1,ML2,ML3が、Z方向において、基板90上方に積層されている。
X方向に隣り合うメモリ素子(例えば、MTJ素子)200A,200B,200Cは、互いに異なるアレイ層に設けられている。
第1のアレイ層ML1において、メモリ素子200Aは、ワード線WL上に設けられている。メモリ素子200Aとビット線BLとの間に、2つのコンタクトプラグCP2,CP3が設けられている。
第1のアレイ層ML1内において、メモリ素子200Aは、X方向及びY方向において、コンタクトプラグCP1に隣り合う。
第2のアレイ層ML2において、メモリ素子200Bは、Z方向において、コンタクトプラグCP1とコンタクトプラグCP3との間に設けられている。
第2のアレイ層ML2内において、メモリ素子200Bは、X方向及びY方向において、コンタクトプラグCP2に隣り合う。
第3のアレイ層ML3において、メモリ素子200Cは、Z方向において、ビット線BLとコンタクトプラグCP2との間に設けられている。メモリ素子200Cとワード線WLとの間に、2つのコンタクトプラグCP1,CP2が設けられている。
第3のアレイ層ML3内において、メモリ素子200Cは、X方向及びY方向において、コンタクトプラグCP3に隣り合う。
本実施形態のように、3つのアレイ層が基板上に積層された場合であっても、素子の加工難度を比較的低減しつつ、高い信頼性及び高い記憶密度のメモリデバイスを実現できる。
(3) 第3の実施形態
図24乃至図26を参照して、第3の実施形態のメモリデバイスについて、説明する。
図24は、本実施形態のMRAMのメモリセルアレイの構造例を説明するための平面図である。図25は、図24のXXV−XXV線に沿う断面図である。図26は、図24のXXVI−XXVI線に沿う断面図である。図25及び図26において、図示の明確化のため、層間絶縁膜の図示は省略する。
図24乃至図26に示されるように、メモリセルアレイ100内において、4つのアレイ層ML1,ML2,ML3,ML4が、Z方向において、基板90上方に積層されてもよい。
例えば、4層構造のメモリセルアレイ100において、X−Y平面における3×3の四角形において、四角形の頂点(角)のメモリ素子(例えば、MTJ素子)200は、同じアレイ層内のメモリ素子である。図24の例において、第1のアレイ層ML1のメモリ素子200Aが、3×3の四角形609の頂点に配置されている。
X−Y平面における3×3の四角形609において、互いに対向する辺上のメモリ素子は、同じアレイ層ML内のメモリ素子である。図24の例において、第2のアレイ層ML2のMTJ素子200B及び第3のアレイ層ML3のMTJ素子200CBが、3×3の四角形609の辺上に配置されている。
3×3の四角形609において、3×3の中心のメモリ素子のアレイ層は、四角形609の頂点上のメモリ素子のアレイ層及び辺上のメモリ素子のアレイ層と異なる。図24の例において、第4のアレイ層ML4のMTJ素子200Dが、3×3の四角形609の中心に配置されている。
図24の例において、X−Y平面における2×2の四角形601において、四角形608の頂点のメモリ素子200は、互いに異なるアレイ層ML内のメモリ素子である。
Z方向から見てX方向(又はY方向)に同一直線上に並ぶ複数のMTJ素子200は、2つのアレイ層ML内にそれぞれ設けられたメモリ素子である。X−Y平面において、斜め方向に並ぶメモリ素子200は、2つのアレイ層ML内にそれぞれ設けられたメモリ素子である。
例えば、図25に示されるように、第1のアレイ層ML1内のメモリ素子200Aと第2のアレイ層ML2内のメモリ素子200Bとが、X方向において交互に配列される。
メモリ素子200A上に、各アレイ層ML2,ML3,ML4のコンタクトプラグCP2,CP3,CP4が、設けられている。メモリ素子200Bは、コンタクトプラグCP1上に、設けられている。メモリ素子200B上に、コンタクトプラグCP3,CP41が、設けられている。
図26に示されるように、メモリ素子200Aとメモリ素子200Bとからなる配列に対してY方向に隣り合う配列において、第3のアレイ層ML3内のMTJ素子200Cと第4のアレイ層ML4内のMTJ素子200Dとが、X方向において交互に配列される。
メモリ素子200Cは、積層されたコンタクトプラグCP1,CP2上に、設けられている。メモリ素子200C上に、コンタクトプラグCP4が、設けられている。メモリ素子200Dは、積層されたコンタクトプラグCP1,CP2,CP3上に、設けられている。メモリ素子200B上及びコンタクトプラグCP4に、ビット線BLが、設けられている。
Y方向において、第1のアレイ層ML1内のMTJ素子200Aと第3のアレイ層ML3内のMTJ素子200Cとが、交互に配列される。
第1及び第3のアレイ層のMTJ素子200A,200Cの配列パターン(カラム)にX方向に隣り合うY方向の配列パターンにおいて、第2のアレイ層ML2内のMTJ素子200Bと第4のアレイ層ML4内のMTJ素子200CDが、交互に配列される。
本実施形態メモリのように、メモリセルアレイが、4つのアレイ層の積層構造を有する場合であっても、第1及び第2の実施形態と実質的に同様の効果を得ることができる。
(4) 第4の実施形態
図27乃至31を参照して、第4の実施形態のメモリデバイス及びその製造方法について、説明する。
図27は、本実施形態のMRAMのメモリセルアレイの構造例を説明するための断面図である。
図27に示されるように、セレクタ素子300が、メモリセルMC内に設けられてもよい。
セレクタ素子300は、ダイオード、スイッチング素子(例えば、可変抵抗素子)、キャパシタなどの中から選択される1つの素子である。例えば、セレクタ素子300は、GeTe層を含む素子である。
セレクタ素子300は、メモリデバイスの動作(例えば、書き込み動作及び読み出し動作)時において、選択セルと非選択セルとの間におけるノイズ(例えば、メモリセル間を流れる電流)を、抑制できる。
第1のMTJ素子200Aと第2のMTJ素子とが、X方向(又はY方向)において、交互に配列されている。
第1のMTJ素子200Aは、ワード線WL上に設けられている。第1のMTJ素子200A上に、第1のセレクタ素子300Aが設けられている。第1のセレクタ素子300A上に、ビット線BLが設けられている。
第2のMTJ素子200Bは、第2のセレクタ素子300B上に設けられている。第2のセレクタ素子300Bは、第2のMTJ素子200Bとワード線WLとの間に、設けられている。第2のMTJ素子200Bは、ビット線BLと第2のセレクタ素子300Bとの間に、設けられている。
このように、本実施形態において、MTJ素子200とセレクタ素子300との積層順序が互いに反対の2種類のメモリセルMCが、X方向及びY方向に交互に配列されている。
尚、セレクタ素子300の断面形状は、テーパー状になっていてもよい。テーパー状のセレクタ素子300において、セレクタ素子300の上部(ビット線側の部分)の寸法が、セレクタ素子300の下部(ワード線側の部分)の寸法より小さい。また、セレクタ素子300の断面形状は、逆テーパー状になっていてもよい。逆テーパー状のセレクタ素子300において、セレクタ素子300の上部の寸法が、セレクタ素子300の下部の寸法より大きい。
図28乃至図31を参照して、本実施形態のメモリデバイスの製造方法を説明する。
図28乃至図31のそれぞれは、本実施形態のメモリデバイスの製造方法の一工程を説明するための断面工程図である。
図28に示されるように、セレクタ素子300Bが、第2のメモリセルの形成予定領域内のワード線WL上に、形成される。
図29に示されるように、メモリ素子(例えば、MTJ素子)を形成するための積層体200Xが、基板90上に形成される。積層体200Xは、ワード線WL及びセレクタ素子300B上に、形成される。
図30に示されるように、例えば、斜め方向からのイオンビームの照射によって、メモリ素子200A,200Bが形成される。
テーパー状のメモリ素子200Aが、ワード線WL上に形成される。また、テーパー状のメモリ素子200Bが、セレクタ素子300B上に形成される。
図31に示されるように、層間絶縁膜92が、メモリ素子200A,200B上に形成される。この後、メモリ素子200Aの上部が露出するように、第1のメモリセルの形成予定領域に対して、エッチングが実行される。
セレクタ素子を形成するための部材(例えば、積層体)300Xが、層間絶縁膜91及びメモリ素子200A上に、形成される。
この後、所定の形状のセレクタ素子が形成されるように、部材300Xに対してエッチングが実行される。
これによって、図27の構造のメモリセルアレイが、形成される。
セレクタ素子は、素子の動作の安定化のために、素子の面積が比較的大きくなる可能性がある。
本実施形態において、メモリ素子がテーパー状の断面形状を有している。また、本実施形態において、X方向又はY方向において隣り合うメモリセルに関して、セレクタ素子のZ方向の位置が互い違いになる。
これによって、本実施形態のメモリデバイスは、セレクタ素子を含むメモリセルを高密度にメモリセルアレイ内に配置できる。
また、本実施形態のように、メモリセル内にセレクタ素子が設けられることによって、本実施形態のメモリデバイスは、動作の信頼性を向上できる。
(5) 第5の実施形態
図32乃至図34を参照して、第5の実施形態のメモリデバイス及びその製造方法について、説明する。
図32は、本実施形態のMRAMのメモリセルアレイの構造例を説明するための断面図である。
図32に示されるように、第1のアレイ層ML1と第2のアレイ層ML2との間に、バッファ層400が設けられてもよい。
バッファ層400は、メモリ素子(例えば、MTJ素子)200とコンタクトプラグCPとの間に、設けられている。
尚、バッファ層400は、図27のセレクタ素子300とメモリ素子200との間に設けられてもよい。
図33及び図34を参照して、本実施形態のメモリデバイスの製造方法を説明する。
図33及び図34のそれぞれは、本実施形態のメモリデバイス(例えば、MRAM)の製造方法の一工程を説明するための断面工程図である。
図33に示されるように、第1のアレイ層ML1が形成された後、バッファ層400が、周知の膜形成技術によって、MTJ素子200A上及びコンタクトプラグCP1上に形成される。
積層体200Xが、バッファ層400上及び層間絶縁膜92上に形成される。
図34に示されるように、MTJ素子200Bが、バッファ層400を介して、コンタクトプラグCP1上方に形成される。
第2のアレイ層内のMTJ素子200Bが形成された後、層間絶縁膜93が、第1のアレイ層ML1上に形成される。
第1のMTJ素子200A上方に、開口部99Bが形成される。
開口部99Bの形成時において、MTJ素子200A上に、バッファ層400が形成されている。バッファ層400が、開口部99Bの形成のためのエッチングにおけるストッパに用いられる。エッチングによって、バッファ層400の上面が、露出する。
これによって、本実施形態において、比較的容易に、MTJ素子200Aの上方の領域を、開口できる。
バッファ層400によって、開口部99Bを形成するためのエッチング条件に、MTJ素子200Aが直接さらされなくなる。
それゆえ、本実施形態において、開口部99Bの形成のためのエッチングによってMTJ素子に与えられるダメージを、低減できる。
この後、上述の例と同様に、第2のアレイ層ML2内のコンタクトプラグCP2、及び、ビット線BLが、順次形成される。
以上のように、本実施形態のメモリデバイス及びその製造方法によれば、メモリデバイスの形成難度を容易化でき、製造プロセスに起因する素子特性の劣化を抑制できる。
(6) 第6の実施形態
図35乃至図38を参照して、第6の実施形態のメモリデバイス及びその製造方法について、説明する。
本実施形態のメモリデバイスのように、メモリ素子(例えば、MTJ素子)が、ダマシン法によって、形成されてもよい。
図35乃至38は、本実施形態のメモリデバイスの製造方法の一工程を示す断面工程図である。
図35に示されるように、コンタクトプラグCP1Xがワード線WL上に形成された後、層間絶縁膜92Xが、コンタクトプラグCP1Xを覆うように、基板90上に形成される。例えば、コンタクトプラグCP1Xは、テーパー状の断面形状を有する。尚、コンタクトプラグCP1Xの断面形状は、四角形状(例えば、長方形状)でもよい。
メモリ素子の形成予定領域において、逆テーパー状の開口部99Xが、層間絶縁膜92X内に形成される。
図36に示されるように、メモリ素子を形成するための積層体(部材)200Zが、開口部99X内を埋め込むように、層間絶縁膜92X上に形成される。層間絶縁膜92Xの上面をストッパに用いて、エッチバック又はCMPが積層体200Zに対して、施される。これによって、積層体200Zが、層間絶縁膜92Xの上面上から除去され、開口部内に自己整合的に残存する。
これによって、メモリ素子200AXが、層間絶縁膜92Xの開口部内に、形成される。例えば、メモリ素子200AXは、逆テーパー状の断面形状を有する。
この後、開口部99X内のメモリ素子200AXの端部(側面)が、エッチングされてもよい。この場合、メモリ素子200AXは、四角形状(例えば、長方形状)の断面形状を有する。
図37に示されるように、メモリ素子200AX上に、テーパー状のコンタクトプラグCP2Xが形成される。
コンタクトプラグCP2Xを覆うように、第2の層間絶縁膜93Xが、第1の層間絶縁膜92X上に、形成される。
第2のメモリ素子の形成領域において、開口部99Zが、コンタクトプラグCP1X上方に、形成される。
この後、図36の工程と同様の工程によって、メモリ素子を形成するための積層体が、開口部99Z内に自己整合的に埋め込まれる。
これによって、図38に示されるように、逆テーパー状のメモリ素子200BXが、コンタクトプラグCP1X上に形成される。この後、ビット線BLが、メモリ素子200BX上及びコンタクトプラグCP2X上に形成される。
以上のように、本実施形態において、ダマシン法によって、メモリ素子を形成できる。
(7) 変形例
図39を参照して、実施形態のメモリデバイスの変形例について、説明する。
図39は、実施形態のメモリデバイスのメモリセルアレイの変形例を示す断面図である。
図39に示されるように、例えば、セレクタ素子300は、層間絶縁膜94内において、ワード線WLとメモリ素子200Aとの間、及び、ワード線WLとコンタクトプラグCP1との間に設けられている。
図39の例において、セレクタ素子300は、図8の製造工程におけるワード線WLの形成後及び積層体200Xの形成前において、形成される。
例えば、セレクタ素子300を形成するための層(単層膜又は積層膜)が、ワード線WL上に堆積される。ワード線上の層が、所定の形状にエッチングされる。これによって、セレクタ素子300が、ワード線WL上に形成される。
メモリ素子を形成するための積層体が、形成されたセレクタ素子300上に堆積される。この後、図9から図21の製造工程が実行される。
尚、セレクタ素子300は、メモリ素子200とビット線BLとの間に接続されてもよい。この場合において、セレクタ素子300は、ビット線BLとメモリ素子200Bとの間、及び、ビット線BLとコンタクトプラグCP2との間に設けられている。
(8) その他
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1:メモリデバイス、100:メモリセルアレイ、200,200A,200B:メモリ素子、300,300A,300B:セレクタ素子、CP1,CP2:コンタクト部。

Claims (6)

  1. 基板上方に配置された第1のメモリ素子と、
    前記基板の表面に対して平行な第1の方向において、前記第1のメモリ素子に隣り合う第1のコンタクト部と、
    前記基板の表面に対して垂直な第2の方向において、前記第1のメモリ素子上方に配置された第2のコンタクト部と、
    前記第2の方向において、前記第1のコンタクト部上方に配置された第2のメモリ素子と、
    を具備し、
    前記第1及び第2のメモリ素子の上部の第1の寸法は、前記第1及び第2のメモリ素子の下部の第2の寸法より小さく、
    前記第1及び第2のコンタクト部の上部の第3の寸法は、前記第1及び第2のコンタクト部の下部の第4の寸法より大きい、
    メモリデバイス。
  2. 前記第1のメモリ素子と前記第2のコンタクト部との間に配置された第1のバッファ層と、
    前記第1のコンタクト部と前記第2のメモリ素子との間に配置された第2のバッファ層と、
    をさらに具備する請求項1に記載のメモリデバイス。
  3. 前記基板の表面に対して平行で、前記第1の方向に交差する第3の方向において、前記第1のメモリ素子に隣り合う第3のコンタクト部と、
    前記第2の方向において前記第3のコンタクト部上方に配置され、前記第3の方向において前記第2のコンタクト部に隣り合う第3のメモリ素子と、
    前記第3の方向において前記第1のコンタクト部に隣り合う第4のメモリ素子と、
    前記第2の方向において前記第4のメモリ素子上方に配置され、前記第3の方向において前記第2のメモリ素子に隣り合う第4のコンタクト部と、
    をさらに具備する請求項1に記載のメモリデバイス。
  4. 基板上方に配置された第1のメモリ素子と、
    前記基板の表面に対して平行な第1の方向において、前記第1のメモリ素子に隣り合う第1のセレクタ素子と、
    前記基板の表面に対して垂直な第2の方向において、前記第1のメモリ素子上方に配置された第2のセレクタ素子と、
    前記第2の方向において、前記第1のセレクタ素子上方に配置された第2のメモリ素子と、
    を具備し、
    前記第1及び第2のメモリ素子の上部の第1の寸法は、前記第1及び第2のメモリ素子の下部の第2の寸法より小さい、
    メモリデバイス。
  5. 前記基板の表面に対して平行で、前記第1の方向に交差する第3の方向において、前記第1のメモリ素子に隣り合う第3のセレクタ素子と、
    前記第2の方向において前記第3のセレクタ素子上方に配置され、前記第3の方向において前記第2のセレクタ素子に隣り合う第3のメモリ素子と、
    前記第3の方向において前記第1のセレクタ素子に隣り合う第4のメモリ素子と、
    前記第2の方向において前記第4のメモリ素子上方に配置され、前記第3の方向において前記第2のメモリ素子に隣り合う第4のセレクタ素子と、
    をさらに具備する請求項4に記載のメモリデバイス。
  6. 前記第1及び第2のメモリ素子は、磁気抵抗効果素子である、
    請求項1乃至5のいずれか1項に記載のメモリデバイス。
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