JP2022043665A - 電力変換装置 - Google Patents

電力変換装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2022043665A
JP2022043665A JP2020149065A JP2020149065A JP2022043665A JP 2022043665 A JP2022043665 A JP 2022043665A JP 2020149065 A JP2020149065 A JP 2020149065A JP 2020149065 A JP2020149065 A JP 2020149065A JP 2022043665 A JP2022043665 A JP 2022043665A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit
switching element
gate drive
types
detected
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2020149065A
Other languages
English (en)
Inventor
悟 金子
Satoru Kaneko
飛鳥 大野
Asuka Ono
諒 米盛
Ryo Yonemori
斌 何
Bin He
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Electric Co Ltd filed Critical Fuji Electric Co Ltd
Priority to JP2020149065A priority Critical patent/JP2022043665A/ja
Priority to CN202110881929.XA priority patent/CN114221565A/zh
Publication of JP2022043665A publication Critical patent/JP2022043665A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02MAPPARATUS FOR CONVERSION BETWEEN AC AND AC, BETWEEN AC AND DC, OR BETWEEN DC AND DC, AND FOR USE WITH MAINS OR SIMILAR POWER SUPPLY SYSTEMS; CONVERSION OF DC OR AC INPUT POWER INTO SURGE OUTPUT POWER; CONTROL OR REGULATION THEREOF
    • H02M7/00Conversion of ac power input into dc power output; Conversion of dc power input into ac power output
    • H02M7/42Conversion of dc power input into ac power output without possibility of reversal
    • H02M7/44Conversion of dc power input into ac power output without possibility of reversal by static converters
    • H02M7/48Conversion of dc power input into ac power output without possibility of reversal by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode
    • H02M7/53Conversion of dc power input into ac power output without possibility of reversal by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode using devices of a triode or transistor type requiring continuous application of a control signal
    • H02M7/537Conversion of dc power input into ac power output without possibility of reversal by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode using devices of a triode or transistor type requiring continuous application of a control signal using semiconductor devices only, e.g. single switched pulse inverters
    • H02M7/5387Conversion of dc power input into ac power output without possibility of reversal by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode using devices of a triode or transistor type requiring continuous application of a control signal using semiconductor devices only, e.g. single switched pulse inverters in a bridge configuration
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R31/00Arrangements for testing electric properties; Arrangements for locating electric faults; Arrangements for electrical testing characterised by what is being tested not provided for elsewhere
    • G01R31/40Testing power supplies
    • G01R31/42AC power supplies
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R31/00Arrangements for testing electric properties; Arrangements for locating electric faults; Arrangements for electrical testing characterised by what is being tested not provided for elsewhere
    • G01R31/50Testing of electric apparatus, lines, cables or components for short-circuits, continuity, leakage current or incorrect line connections
    • G01R31/52Testing for short-circuits, leakage current or ground faults
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R31/00Arrangements for testing electric properties; Arrangements for locating electric faults; Arrangements for electrical testing characterised by what is being tested not provided for elsewhere
    • G01R31/50Testing of electric apparatus, lines, cables or components for short-circuits, continuity, leakage current or incorrect line connections
    • G01R31/54Testing for continuity

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Inverter Devices (AREA)

Abstract

【課題】ゲートドライブユニット、駆動電源部およびスイッチング素子に本来の機能以外の機能を追加することなく、ゲートドライブユニット、駆動電源部およびスイッチング素子に関係する異常を判定することが可能な電力変換装置を提供する。【解決手段】電力変換装置100において、制御ユニット16は、GDU(ゲートドライブユニット)14とGDU電源15(駆動電源部)との間の検出電流に基づいて、GDU14、GDU電源15およびインバータ部(電力変換部)13のスイッチング素子13aに関係する異常が発生しているか否かを判定する。【選択図】図1

Description

この発明は、電力変換装置に関し、特に、ゲートドライブユニットにおいて駆動電流を生成するための電力を供給する駆動電源部を備える電力変換装置に関する。
従来、スイッチング素子に対してスイッチング素子を制御するための駆動電流を出力するゲートドライブユニットにおいて駆動電流を生成するための電力を供給する駆動電源部を備える電力変換装置が開示されている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1には、半導体素子と、半導体素子に対するゲート駆動電力を供給するゲート駆動電源(駆動電源部)と、ゲート駆動電源から供給される電力を、制御回路から入力されるゲート駆動信号(制御信号)に基づいて半導体素子に出力するゲート駆動回路(ゲートドライブユニット)と、を備える電力変換装置が記載されている。上記特許文献1に記載の電力変換装置では、ゲート駆動電源から出力されたゲート駆動電力値に基づいて、ゲート駆動電源またはゲート駆動回路の故障、ゲート駆動電源から半導体素子までの配線経路における接触不良または配線間短絡、等の異常を判定するように構成されている。なお、上記特許文献1に記載の電力変換装置では、ゲート駆動電源にゲート駆動電力値を示す信号を発信する機能が追加されている。
特開2000-152636号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載のような従来の電力変換装置では、ゲート駆動電源またはゲート駆動回路の故障、ゲート駆動電源から半導体素子までの配線経路における接触不良または配線間短絡、等の異常(以下、ゲートドライブユニット、ゲート駆動電源(駆動電源部)およびスイッチング素子に関係する異常)を判定するために、ゲート駆動電源(駆動電源部)にゲート駆動電力値を示す信号を発信する機能が追加されている。このため、上記特許文献1に記載のような従来の電力変換装置では、ゲート駆動電源(駆動電源部)は、駆動電流を生成するための電力を供給する機能(本来の機能)以外の機能が追加されている分だけ回路構成が複雑化するという不都合がある。このため、ゲート駆動電源(駆動電源部)に本来の機能以外の機能を追加することなく、ゲートドライブユニット、ゲート駆動電源(駆動電源部)およびスイッチング素子に関係する異常を判定することが可能な電力変換装置が望まれている。なお、本来の機能以外の機能を追加しない方が好ましい点は、ゲートドライブユニットおよびスイッチング素子も同様である。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、ゲートドライブユニット、駆動電源部およびスイッチング素子に本来の機能以外の機能を追加することなく、ゲートドライブユニット、駆動電源部およびスイッチング素子に関係する異常を判定することが可能な電力変換装置を提供することである。
上記目的を達成するために、この発明の一の局面による電力変換装置は、スイッチング素子を含み、入力された電力を変換して負荷に出力する電力変換部と、スイッチング素子を制御するための駆動電流を前記スイッチング素子に対して出力するゲートドライブユニットと、ゲートドライブユニットに対して駆動電流を生成するための制御信号を出力する制御部と、ゲートドライブユニットにおいて駆動電流を生成するための電力を供給する駆動電源部と、を備え、制御部は、ゲートドライブユニットと駆動電源部との間の検出電流に基づいて、ゲートドライブユニット、駆動電源部およびスイッチング素子に関係する異常が発生しているか否かを判定するように構成されている。
この発明の一の局面による電力変換装置では、上記のように、制御部は、ゲートドライブユニットと駆動電源部との間の検出電流に基づいて、ゲートドライブユニット、駆動電源部およびスイッチング素子に関係する異常が発生しているか否かを判定するように構成されている。これにより、制御部は、検出電流が異常な場合(たとえば、過少な状態や過大な状態が継続した場合)に、ゲートドライブユニット、駆動電源部およびスイッチング素子を含む回路における開放および短絡等の異常が生じていることを判定することができる。また、検出電流は、ゲートドライブユニットと駆動電源部との間の電流を計測することによって容易に取得することができる。その結果、ゲートドライブユニット、駆動電源部およびスイッチング素子に本来の機能以外の機能を追加することなく、ゲートドライブユニット、駆動電源部およびスイッチング素子に関係する異常を判定することができる。
上記一の局面による電力変換装置において、好ましくは、制御部は、検出電流に基づいて、ゲートドライブユニットの内部における短絡、駆動電源部の故障、スイッチング素子の内部における短絡、および、スイッチング素子とゲートドライブユニットとの間の配線の接続不良の4種類の異常のうちの少なくとも1つが発生しているか否かを判定するように構成されている。このように構成すれば、比較的故障率が高い部品が含まれる、ゲートドライブユニットの内部、駆動電源部、スイッチング素子の内部、および、スイッチング素子とゲートドライブユニットとの間の配線のうちの少なくとも1つに異常が発生しているか否かを判定することができる。
この場合、好ましくは、表示部をさらに備え、制御部は、4種類の異常のうちの少なくとも1つが発生していると判定した場合、4種類の異常のうちの少なくとも1つが発生していることを表示するように表示部を制御するように構成されている。このように構成すれば、4種類の異常のうちの少なくとも1つが発生していることを、表示部に表示することによって、電力変換装置の保守点検を行う作業者等に、4種類の異常のうちの少なくとも1つが発生していることを、容易かつ迅速に認識させることができる。その結果、たとえば、作業者が計測機器を用いて4種類の異常に関する点検を行う場合と比較して、特定の専門知識を有さない場合でも、4種類の異常のうちの少なくとも1つが発生しているか否かを点検することができるとともに、保守点検の長期化に起因して電力変換装置のダウンタイム(装置が使用できない時間)が増加するのを抑制することができる。
上記制御部が4種類の異常のうちの少なくとも1つが発生しているか否かを判定する構成において、好ましくは、検出電流、または、検出電流を電圧に変換した検出電圧に基づいて、4種類の異常のうちの少なくとも1つが発生しているか否かを検出する異常検出用回路をさらに備え、異常検出用回路は、4種類の異常のうちの少なくとも1つを検出した場合に、4種類の異常のうちの少なくとも1つを検出したことを示す検出信号を制御部に出力するように構成されている。このように構成すれば、制御部は、異常検出用回路から入力された4種類の異常のうちの少なくとも1つを検出したことを示す検出信号に基づいて、4種類の異常のうちの少なくとも1つが発生しているか否かを容易に判定することができる。
この場合、好ましくは、異常検出用回路は、検出電流または検出電圧が、所定の第1閾値よりも小さい場合に、駆動電源部の故障、および、スイッチング素子とゲートドライブユニットとの間の配線の接続不良のうちの少なくとも一方を検出するとともに、検出電流または検出電圧が、第1閾値よりも大きい所定の第2閾値よりも大きい場合に、ゲートドライブユニットの内部における短絡、および、スイッチング素子の内部における短絡のうちの少なくとも一方を検出するように構成されている。このように構成すれば、異常検出用回路は、駆動電源部の故障、または、スイッチング素子とゲートドライブユニットとの間の配線の接続不良に起因して検出電流または検出電圧が過小になった場合に、第1閾値に基づいて、駆動電源部の故障、および、スイッチング素子とゲートドライブユニットとの間の配線の接続不良のうちの少なくとも一方が発生しているか否かを適切に検出することができる。また、異常検出用回路は、ゲートドライブユニットの内部における短絡、または、スイッチング素子の内部における短絡に起因して検出電流または検出電圧が過大になった場合に、第2閾値に基づいて、ゲートドライブユニットの内部における短絡、および、スイッチング素子の内部における短絡のうちの少なくとも一方が発生しているか否かを適切に検出することができる。
上記検出電流または検出電圧が第2閾値よりも大きい場合にゲートドライブユニットの内部における短絡およびスイッチング素子の内部における短絡のうちの少なくとも一方を検出する構成において、好ましくは、1つのゲートドライブユニットから、互いに並列に接続された複数のスイッチング素子の各々に対して共通の駆動電流を出力するように構成されており、第2閾値は、3つ以上のスイッチング素子の内部における短絡が同時に起きた状態に対応した値に設定されている。ここで、1つのゲートドライブユニットから、互いに並列に接続された複数のスイッチング素子の各々に対して共通の駆動電流を出力する構成においては、検出電流または検出電圧は、内部における短絡が同時に起きたスイッチング素子の個数に概ね比例する。したがって、上記のように構成すれば、第2閾値を比較的高い値に設定することができるので、検出電流または検出電圧が、スイッチング素子の内部における短絡が発生していない場合に第2閾値を越えることによって、異常検出用回路がスイッチング素子の内部における短絡が発生しているか否かを誤検出してしまうのを抑制することができる。なお、上記の共通の駆動電流を出力する構成においては、複数のスイッチング素子が同時に短絡することが多いので、上記のように構成した場合でも、スイッチング素子の内部における短絡を概ね検出することができる。
上記異常検出用回路が4種類の異常のうちの少なくとも1つを検出した場合に4種類の異常のうちの少なくとも1つを検出したことを示す検出信号を制御部に出力する構成において、好ましくは、異常検出用回路は、制御部がゲートドライブユニットに対してスイッチング素子をオンオフするためのパルス状の制御信号を継続して出力している状態において、検出電流または検出電圧に基づいて、4種類の異常のうちのいずれもが検出されていない場合に、パルス状の検出信号を継続して出力するとともに、4種類の異常のうちの少なくとも1つが検出されている場合に、非パルス状の検出信号を継続して出力するように構成されている。このように構成すれば、制御部は、異常検出用回路から継続して入力されるパルス状の検出信号および非パルス状の検出信号に基づいて、4種類の異常のうちの少なくとも1つが発生しているか否かを一層容易に判定することができる。
この場合、好ましくは、異常検出用回路は、検出電流または検出電圧が、所定の第1閾値よりも小さい場合に、Lowを出力するとともに、検出電流または検出電圧が、第1閾値よりも大きい第3閾値よりも大きい場合に、Highを出力するパルス発生回路と、検出電流または検出電圧が、第3閾値よりも大きい所定の第2閾値よりも小さい場合に、Highを出力するとともに、検出電流または検出電圧が、第2閾値よりも大きい場合に、Lowを出力する過電流判定回路と、パルス発生回路の出力および過電流判定回路の出力が入力されるAND回路と、を含む。このように構成すれば、制御部がゲートドライブユニットに対してパルス状の制御信号を継続して出力している状態において、検出電流または検出電圧が過大または過少にならない場合に、パルス発生回路および過電流判定回路から、それぞれ、(HighとLowとが一定の周期で交互に繰り返される)パルス状の信号およびHighを継続して出力させることができるので、AND回路からパルス状の信号(パルス状の検出信号)を継続して出力させることができる。また、上記の制御信号を継続して出力している状態において、検出電流または検出電圧が過小な状態が継続した場合に、パルス発生回路および過電流判定回路から、それぞれ、LowおよびHighを継続して出力させることができるので、AND回路からLow(非パルス状の検出信号)を継続して出力させることができる。また、上記の制御信号を継続して出力している状態において、検出電流または検出電圧が過大な状態が継続した場合に、パルス発生回路および過電流検出部から、それぞれ、HighおよびLowを継続して出力させることができるので、AND回路からLow(非パルス状の検出信号)を継続して出力させることができる。これらの結果、4種類の異常のうちのいずれもが検出されていない場合、および、4種類の異常のうちの少なくとも1つが検出されている場合に、それぞれ、異常検出用回路から、パルス状の検出信号および非パルス状の検出信号を容易に継続して出力させることができる。
上記異常検出用回路が4種類の異常のうちの少なくとも1つが検出されている場合に非パルス状の検出信号を継続して出力する構成において、好ましくは、制御部は、異常検出用回路から非パルス状の検出信号がパルス状の制御信号の周期に基づいて設定された所定の第1期間に渡って継続して出力された場合に、4種類の異常のうちの少なくとも1つが発生していると判定するように構成されている。このように構成すれば、異常検出用回路から非パルス状の検出信号が第1期間に渡って継続して出力された場合に、4種類の異常のうちの少なくとも1つが発生していると判定するので、ノイズ等により一時的に非パルス状の検出信号が出力された場合に、4種類の異常のうちの少なくとも1つが発生していると誤判定してしまうのを抑制することができる。また、第1期間がパルス状の制御信号の周期に基づいて設定されることによって、第1期間を、パルス状の制御信号の周期に対応するパルス状の検出信号の周期よりも十分長くなるように適切に設定することができる。
この場合、好ましくは、制御部は、異常検出用回路から、4種類の異常のうちの少なくとも1つを検出したことを示す検出信号が、4種類の異常のうちの少なくとも1つが発生しているか否かの判定を開始してから、少なくとも第1期間よりも長い所定の第2期間に渡って継続して出力されない場合に、4種類の異常のうちのいずれも発生していないと判定するように構成されている。このように構成すれば、4種類の異常のうちの少なくとも1つが発生しているか否かは第1期間の間に判定されるので、4種類の異常のうちの少なくとも1つを検出したことを示す検出信号が、第1期間よりも長い第2期間に渡って継続して出力されない場合に、4種類の異常のうちのいずれも発生していないと確実に判定することができる。
上記一の局面による電力変換装置において、好ましくは、負荷は、誘導加熱により金属の溶解を行うための誘導加熱炉の誘導加熱コイルである。このように構成すれば、誘導加熱炉用の電力変換装置において、ゲートドライブユニット、駆動電源部およびスイッチング素子に本来の機能以外の機能を追加することなく、ゲートドライブユニット、駆動電源部およびスイッチング素子に関係する異常を判定することができる。
本発明によれば、上記のように、ゲートドライブユニット、駆動電源部およびスイッチング素子に本来の機能以外の機能を追加することなく、ゲートドライブユニット、駆動電源部およびスイッチング素子に関係する異常を判定することができる。
本発明の一実施形態による電力変換装置の全体構成を示した図である。 本発明の一実施形態による電力変換装置における異常検出回路の詳細を示したブロック図である。 本発明の一実施形態による電力変換装置におけるスイッチング素子とゲートドライブユニットとの間の配線の接続不良を検出した場合の検出電流、検出電圧および検出信号を示した図である。 本発明の一実施形態による電力変換装置におけるゲートドライブユニットの内部における短絡を検出した場合の検出電流、検出電圧および検出信号を示した図である。 本発明の一実施形態による電力変換装置におけるスイッチング素子の内部における短絡を検出した場合の検出電圧および検出信号を示した図である。 本発明の一実施形態による電力変換装置における故障診断のタイムチャートである。 比較例による電力変換装置におけるスイッチング素子の内部における短絡を検出した場合の検出電圧および検出信号を示した図である。
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
図1~図6を参照して、本発明の一実施形態による電力変換装置100の構成について説明する。
図1に示すように、電力変換装置100は、整流回路11と、平滑コンデンサ12と、インバータ部13と、を備える。整流回路11は、交流電源200から入力される交流電圧を、直流電圧に変換して出力する。平滑コンデンサ12は、整流回路11から出力された直流電圧を平滑する。平滑コンデンサ12に平滑された直流電圧は、インバータ部13に入力される。インバータ部13は、後述するスイッチング素子13aのスイッチングにより、入力された直流電圧(電力)を、交流電圧に変換して負荷300に出力する。負荷300は、誘導加熱により金属の溶解を行うための誘導加熱炉の誘導加熱コイルである。すなわち、電力変換装置100は、誘導加熱炉用の電力変換装置である。なお、インバータ部13は、特許請求の範囲の「電力変換部」の一例である。
インバータ部13は、スイッチング素子13aを含む。スイッチング素子13aは、(Insulated Gate Bipolar Transistor:絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)である。インバータ部13は、スイッチング素子Q1と、スイッチング素子Q2と、スイッチング素子Q3と、スイッチング素子Q4とからなるフルブリッジ型の回路構成を有する。なお、図示しないが、電力変換装置100では、スイッチング素子Q1、スイッチング素子Q2、スイッチング素子Q3およびスイッチング素子Q4は、各々、複数(6つ)のスイッチング素子13aが互いに並列に接続されている。
電力変換装置100は、ゲートドライブユニット(GDU)14と、GDU電源15と、を備える。ゲートドライブユニット14は、スイッチング素子13aを制御するための駆動電流(ゲート-エミッタ間に電圧を印加するための電流)をスイッチング素子13aに対して出力するように構成されている。また、GDU電源15は、ゲートドライブユニット14において駆動電流を生成するための電力を供給するように構成されている。なお、GDU電源15は、特許請求の範囲の「駆動電源部」の一例である。
ゲートドライブユニット14およびGDU電源15は、スイッチング素子Q1、スイッチング素子Q2、スイッチング素子Q3およびスイッチング素子Q4に対して、それぞれ、1つずつ設けられている。なお、図1では、スイッチング素子Q1、スイッチング素子Q2、スイッチング素子Q3およびスイッチング素子Q4のそれぞれに対応するゲートドライブユニット14およびGDU電源15のうち、スイッチング素子Q2に対応するゲートドライブユニット14およびGDU電源15のみを図示している。
電力変換装置100では、1つのゲートドライブユニット14から、(スイッチング素子Q1、スイッチング素子Q2、スイッチング素子Q3およびスイッチング素子Q4の各々において)互いに並列に接続された複数(6つ)のスイッチング素子13aの各々に対して共通の駆動電流を出力するように構成されている。
電力変換装置100は、電力変換装置100の各部を制御する制御ユニット16を備える。制御ユニット16は、主制御部としての制御基板16aと、補助的な制御部としての補助基板16bと、を含む。制御基板16aと補助基板16bとは、互いに別個に設けられている。制御基板16aと補助基板16bとは、電気的に接続されている。制御基板16aおよび補助基板16bは、たとえば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を含む回路基板である。なお、制御ユニット16は、特許請求の範囲の「制御部」の一例である。
制御ユニット16は、ゲートドライブユニット14に対して駆動電流を生成するための制御信号21を出力するように構成されている。具体的には、制御基板16aは、スイッチング素子13aをオンオフするためのパルス状の制御信号21を生成する。制御基板16aは、生成した制御信号21を、補助基板16bを介して、ゲートドライブユニット14に出力する。なお、制御信号21は、補助基板16bから、スイッチング素子Q1用のゲートドライブユニット14、スイッチング素子Q2用のゲートドライブユニット14、スイッチング素子Q3用のゲートドライブユニット14およびスイッチング素子Q4用のゲートドライブユニット14の各々に出力される。
電力変換装置100は、制御基板16aに制御されて、電力変換装置100の各部の状態等が表示される表示部17を備える。電力変換装置100の保守点検等を行う作業者は、表示部17に表示された情報に基づいて、電力変換装置100の各部の状態を確認することが可能である。
ここで、本実施形態では、制御ユニット16は、ゲートドライブユニット14とGDU電源15との間の検出電流31(図3参照)に基づいて、ゲートドライブユニット14、GDU電源15およびスイッチング素子13aに関係する異常が発生しているか否かを判定するように構成されている。詳細には、制御ユニット16は、検出電流31に基づいて、ゲートドライブユニット14の内部における短絡、GDU電源15の故障、スイッチング素子13aの内部における短絡、および、スイッチング素子13aとゲートドライブユニット14との間の配線の接続不良の4種類の異常のうちの少なくとも1つが発生しているか否かを判定するように構成されている。
なお、本願明細書では、「ゲートドライブユニット14の内部における短絡」は、ゲートドライブユニット14の駆動用FET(Field Effect Transistor:電界効果トランジスタ)の短絡を意味する。また、「スイッチング素子13aの内部における短絡」は、IGBTのゲート-エミッタ間の短絡を意味する。また、「スイッチング素子13aとゲートドライブユニット14との間の配線」は、ゲート配線を意味する。
以下に、制御ユニット16が4種類の異常のうちの少なくとも1つが発生しているか否かを判定するための構成について説明する。
本実施形態では、電力変換装置100は、(ゲートドライブユニット14とGDU電源15との間の)検出電流31(図3参照)を電圧に変換した検出電圧32(図3参照)に基づいて、4種類の異常のうちの少なくとも1つが発生しているか否かを検出する異常検出用回路40を備える。具体的には、図2に示すように、異常検出用回路40は、電流検出部41と、電流電圧変換回路42、パルス発生回路(電源断発生回路)43と、過電流判定回路44と、AND回路45と、を含む。
電力変換装置100では、スイッチング素子Q1、スイッチング素子Q2、スイッチング素子Q3およびスイッチング素子Q4のそれぞれに対応する異常検出用回路40a、異常検出用回路40b、異常検出用回路40cおよび異常検出用回路40dが設けられている。なお、スイッチング素子Q2用のAND回路45bは、スイッチング素子Q1用の異常検出用回路40aとの間で併用されている。また、スイッチング素子Q3用の異常検出用回路40cのAND回路45cは、スイッチング素子Q4用の異常検出用回路40dとの間で併用されている。
電流検出部41は、ゲートドライブユニット14とGDU電源15との間の電流を検出する。電流検出部41は、CT(Current Transformer:(計器用)変流器)である。電流検出部41により検出された検出電流31(図3参照)は、電流電圧変換回路42に入力される。電流電圧変換回路42は、入力された検出電流31を検出電圧32(図3参照)に変換する。電流電圧変換回路42により変換された検出電圧32は、パルス発生回路43および過電流判定回路44の各々に入力される。
制御ユニット16(図1参照)がゲートドライブユニット14(図1参照)に対してスイッチング素子13a(図1参照)をオンオフするためのパルス状の制御信号21(図1参照)を継続して出力している状態(以下、制御信号出力状態)において、4種類の異常がいずれも発生していない場合、検出電流31(図3参照)は、パルス状の制御信号21に対応するように略パルス状に変化する。また、図3に示すように、制御信号出力状態において、GDU電源15(図1参照)の故障、および、スイッチング素子13a(図1参照)とゲートドライブユニット14との間の配線の接続不良が生じている場合、検出電流31は過小な状態が継続する。また、図4および図5に示すように、制御信号出力状態において、ゲートドライブユニット14(図1参照)の内部における短絡、および、スイッチング素子13a(図1参照)の内部における短絡が生じている場合、検出電流31は過大な状態が継続する。なお、検出電圧32は、検出電流31に比例して変化する。
図2に示すように、パルス発生回路43は、検出電圧32(図3参照)が、所定の第1閾値Vth1(図3参照)よりも小さい場合に、Lowを出力するように構成されている。また、パルス発生回路43は、検出電圧32が、(第1閾値Vth1よりも大きい)第3閾値(図示しない)よりも大きい場合に、Highを出力するように構成されている。図3に示すように、第1閾値Vth1は、制御信号出力状態において、パルス状の制御信号21(図1参照)がLowの状態に出力される検出電圧32が、第3閾値よりも十分に小さく、かつ、第1閾値Vth1よりも大きくなるように設定される。また、第3閾値は、制御信号出力状態において、パルス状の制御信号21がHighの状態に出力される検出電圧32が、第1閾値Vth1よりも十分に大きく、かつ、第3閾値よりも小さくなるように設定される。なお、図3では、検出電圧32が第1閾値Vth1を下回った状態が継続して検出信号22(後述する)がLowの状態が継続する様子を示している。
これにより、図2に示すように、パルス発生回路43は、制御信号出力状態において、検出電圧32が過少でない場合、(HighとLowとが一定の周期で交互に繰り返される)パルス状の信号を継続して出力する。また、パルス発生回路43は、制御信号出力状態において、検出電流31が過少な状態が継続した場合、Lowを継続して出力する。すなわち、本実施形態では、異常検出用回路40は、検出電圧32が、第1閾値Vth1よりも小さい場合に、GDU電源15(図1参照)の故障、および、ゲート配線の接続不良のうちの少なくとも一方を検出するように構成されている。
過電流判定回路44は、検出電圧32(図4参照)が、(第3閾値よりも大きい)所定の第2閾値Vth2(図4参照)よりも小さい場合に、Highを出力するように構成されている。また、過電流判定回路44は、検出電圧32が、第2閾値Vth2よりも大きい場合に、Lowを出力するように構成されている。図4および図5に示すように、第2閾値Vth2は、制御信号出力状態において、パルス状の制御信号21(図1参照)がHighの状態に出力される検出電圧32よりも大きく設定される。なお、図4および図5では、時間軸の途中において、検出電圧32が第2閾値Vth2を越えて検出信号22(後述する)がHighからLowに変わるとともに、検出電圧32が第2閾値Vth2を越えた状態が継続して検出信号22がLowの状態が継続する様子を示している。
図5に示すように、本実施形態では、第2閾値Vth2は、3つ以上のスイッチング素子13a(図1参照)の内部における短絡が同時に起きた状態に対応した値に設定されている。なお、1つのゲートドライブユニット14から、互いに並列に接続された複数のスイッチング素子13aの各々に対して共通の駆動電流を出力する構成においては、検出電圧32は、内部における短絡が同時に起きたスイッチング素子13aの個数に概ね比例する。したがって、図7の比較例に示すように、第2閾値が、1つ以上のスイッチング素子13aの内部における短絡が同時に起きた状態に対応した値(第2閾値Vth12)に設定された場合、第2閾値Vth12は本実施形態の第2閾値Vth2と比較して小さな値(約(1/3))となる。この場合、制御信号出力状態において、パルス状の制御信号21(図1参照)がHighの状態に出力される検出電圧32との判別が困難となり、誤検出の要因となる。
これにより、図4および図5に示すように、過電流判定回路44は、制御信号出力状態において、Highを継続して出力する。また、過電流判定回路44は、制御信号出力状態において、検出電流31が過大な状態が継続した場合、Lowを継続して出力する。すなわち、本実施形態では、異常検出用回路40は、検出電圧32が、第2閾値Vth12よりも大きい場合に、ゲートドライブユニット14(図1参照)の内部における短絡、および、スイッチング素子13a(図1参照)の内部における短絡のうちの少なくとも一方を検出するように構成されている。
図2に示すように、AND回路45は、パルス発生回路43の出力および過電流判定回路44の出力が入力されるように構成されている。そして、AND回路45は、入力が全てHighの場合に、Highを出力するとともに、入力のうちの少なくとも1つがLowである場合に、Lowを出力する。
これにより、検出電流31がパルス状の制御信号21に対応するように略パルス状に変化する状態が継続する場合(過小または過大な状態が継続しない場合)、AND回路45には、パルス発生回路43および過電流判定回路44から、それぞれ、(HighとLowとが一定の周期で交互に繰り返される)パルス状の信号およびHighが継続して入力され、AND回路45は、(HighとLowとが一定の周期で交互に繰り返される)パルス状の信号を継続して出力する。また、検出電流31が過小な状態が継続した場合、AND回路45には、パルス発生回路43および過電流判定回路44から、それぞれ、LowおよびHighが継続して入力され、AND回路45は、Lowを継続して出力する。また、検出電流31が過大な状態が継続した場合、AND回路45には、パルス発生回路43および過電流判定回路44から、それぞれ、HighおよびLowが継続して入力され、AND回路45は、Lowを継続して出力する。
上記の電流検出部41からAND回路45までの回路構成により、本実施形態では、異常検出用回路40は、制御信号出力状態において、検出電圧32(図3参照)に基づいて、4種類の異常のうちのいずれもが検出されていない場合に、パルス状の検出信号22a(図6参照)を継続して出力するように構成されている。また、異常検出用回路40は、制御信号出力状態において、検出電圧32に基づいて、4種類の異常のうちの少なくとも1つが検出されている場合に、非パルス状の検出信号22b(図6参照)を継続して出力するように構成されている。なお、電力変換装置100では、4種類の異常のうちのいずれの異常が発生したか否かを特定しない。
そして、本実施形態では、異常検出用回路40は、4種類の異常のうちの少なくとも1つを検出した場合に、4種類の異常のうちの少なくとも1つを検出したことを示す検出信号22(非パルス状の検出信号22b)(図6参照)を制御ユニット16(図1参照)に出力するように構成されている。なお、以下に説明するように、スイッチング素子Q1用の異常検出用回路40aの出力と、スイッチング素子Q2用の異常検出用回路40bの出力と、スイッチング素子Q3用の異常検出用回路40cの出力と、スイッチング素子Q4用の異常検出用回路40dの出力とが、論理回路において合流して制御ユニット16に出力される。すなわち、電力変換装置100では、4種類の異常がいずれのスイッチング素子13a(Q1、Q2、Q3、Q4)に関連する部分において発生したか否かは特定しない。
具体的には、異常検出用回路40aのパルス発生回路43aの出力と、異常検出用回路40aの過電流判定回路44aの出力と、異常検出用回路40bのパルス発生回路43bと、異常検出用回路40bの過電流判定回路44bの出力とが、AND回路45bに入力される。同様に、異常検出用回路40cのパルス発生回路43cの出力と、異常検出用回路40cの過電流判定回路44cの出力と、異常検出用回路40dのパルス発生回路43dと、異常検出用回路40dの過電流判定回路44dの出力とが、AND回路45cに入力される。
AND回路45bの出力は、NOT回路46bに入力される。また、AND回路45cの出力は、NOT回路46cに入力される。NOT回路46(46b、46c)は入力(HighまたはLow)を反転して出力する。NOT回路46bの出力、および、NOT回路46cの出力は、OR回路47に入力される。OR回路47は、入力のうちのいずれかがHighである場合に、Highを出力するとともに、入力の両方がLowである場合に、Lowを出力する。OR回路47の出力は、NOT回路48に入力される。NOT回路48は入力(HighまたはLow)を反転して出力する。そして、NOT回路48の出力は、検出信号22(図6参照)として、制御ユニット16(図1参照)の補助基板16bに入力される。
そして、本実施形態では、図6に示すように、制御ユニット16(図1参照)は、異常検出用回路40(図1参照)から非パルス状の検出信号22bがパルス状の制御信号21(図1参照)の周期に基づいて設定された所定の第1期間Tに渡って継続して出力された場合に、4種類の異常のうちの少なくとも1つが発生していると判定するように構成されている。また、制御ユニット16は、異常検出用回路40から、4種類の異常のうちの少なくとも1つを検出したことを示す検出信号22(非パルス状の検出信号22b)が、4種類の異常のうちの少なくとも1つが発生しているか否かの判定を開始してから、少なくとも第1期間Tよりも長い所定の第2期間Tに渡って継続して出力されない場合に、4種類の異常のうちのいずれも発生していないと判定するように構成されている。
具体的には、図6(A)に示すように、制御基板16a(図1参照)は、作業者の操作に基づいて、補助基板16b(図1参照)に対して、故障診断を開始する信号(故障診断開始信号)を継続的に出力する。また、制御基板16aは、補助基板16bを介して、パルス状の制御信号21(図1参照)をゲートドライブユニット14に継続的に出力する。すなわち、制御信号出力状態となる。なお、図6(A)では、故障診断開始信号は、Highの状態およびLowの状態が、それぞれ、故障診断開始信号が入力されていない状態および入力されている状態となっているが、HighとLowとは逆であってもよい。
図6(B)に示すように、制御信号出力状態において、パルス状の制御信号21(図1参照)に対応するように略パルス状に変化する状態が継続する場合(過小な状態または過大な状態が継続しない場合)、補助基板16b(図1参照)には、パルス状の検出信号22aが継続して出力される。また、制御信号出力状態において、検出電流31(図3参照)が過小または過大な状態が継続した場合、補助基板16bには、Low(非パルス状の検出信号22b)が継続して出力される。
図6(C)に示すように、補助基板16b(図1参照)は、入力された検出信号22の立ち上がり(LowからHigh)および立ち下がり(HighからLow)を検出する。補助基板16bは、故障診断開始信号が入力されてから(時間を計測する)タイマを作動させる。そして、補助基板16bは、検出信号22の立ち上がりおよび立ち下がりの際にタイマをリセットする。そして、補助基板16bは、タイマの時間が期間T1Aに達したか否かを繰り返し判定する。期間T1Aは、タイマがリセットされなくなってからの期間である。期間T1Aは、パルス状の検出信号22aが非パルス状の検出信号22bに変化してからの第1期間Tに対応する。すなわち、補助基板16bは、検出信号22の立ち上がりおよび立ち下がりに基づいて、間接的に、非パルス状の検出信号22bが第1期間Tに渡って継続して出力されたか否かを判定するように構成されている。
なお、パルス状の検出信号22aの周期Tは、パルス状の制御信号21(図1参照)の周期に対応している。したがって、期間T1A(第1期間T)は、期間が短すぎる場合の誤判定を回避するために、パルス状の制御信号21(図1参照)の周期に基づいて設定されている。期間T1A(第1期間T)は、たとえば、パルス状の制御信号21の周期の数十倍~数百倍である。
図6(D)に示すように、補助基板16b(図1参照)は、タイマの時間が期間T1Aに達した場合、4種類の異常のうちの少なくとも1つが発生している(故障である)と判定する。補助基板16bは、故障であると判定した場合、故障判定の出力をHigh(正常)の状態からLow(異常)の状態に変更するとともに、Low(異常)の状態を継続して出力する。
図6(A)に示すように、制御基板16a(図1参照)は、故障診断開始信号の出力を開始してから、第2期間Tが経過すると、故障診断開始信号の出力およびパルス状の制御信号21の出力を停止して、補助基板16bによる故障診断を終了させる。第2期間Tは、少なくとも第1期間Tよりは長い期間に設定される。第2期間Tは、たとえば、第1期間Tの数倍~数十倍である。なお、補助基板16bは、第2期間Tに渡って、タイマの時間が期間T1Aに達しなかった場合、4種類の異常のいずれも発生していない(故障していない)と判定する。
そして、図1に示すように、本実施形態では、制御ユニット16は、4種類の異常のうちの少なくとも1つが発生していると判定した場合、4種類の異常のうちの少なくとも1つが発生していることを表示するように表示部17を制御するように構成されている。具体的には、補助基板16bは、故障しているか故障していないかの判定結果を、制御基板16aに出力する。そして、制御基板16aは、故障しているか故障していないかの判定結果を、表示部17に表示させる制御を行う。なお、上記の故障判定は、充電していない状態で行われる。
(実施形態の効果)
本実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
本実施形態では、上記のように、制御ユニット16は、ゲートドライブユニット14とGDU電源15との間の検出電流31に基づいて、ゲートドライブユニット14、GDU電源15およびスイッチング素子13aに関係する異常が発生しているか否かを判定するように構成されている。これにより、制御ユニット16は、検出電流31が異常な場合(過少な状態や過大な状態が継続した場合)に、ゲートドライブユニット14、GDU電源15およびスイッチング素子13aを含む回路における開放および短絡等の異常が生じていることを判定することができる。また、検出電流31は、ゲートドライブユニット14とGDU電源15との間の電流を計測することによって容易に取得することができる。その結果、ゲートドライブユニット14、GDU電源15およびスイッチング素子13aに本来の機能以外の機能を追加することなく、ゲートドライブユニット14、GDU電源15およびスイッチング素子13aに関係する異常を判定することができる。
また、本実施形態では、上記のように、制御ユニット16は、検出電流31に基づいて、ゲートドライブユニット14の内部における短絡、GDU電源15の故障、スイッチング素子13aの内部における短絡、および、スイッチング素子13aとゲートドライブユニット14との間の配線の接続不良の4種類の異常のうちの少なくとも1つが発生しているか否かを判定するように構成されている。これにより、比較的故障率が高い部品が含まれる、ゲートドライブユニット14の内部、GDU電源15、スイッチング素子13aの内部、および、スイッチング素子13aとゲートドライブユニット14との間の配線のうちの少なくとも1つに異常が発生しているか否かを判定することができる。
また、本実施形態では、上記のように、電力変換装置100は、表示部17を備える。そして、制御ユニット16は、4種類の異常のうちの少なくとも1つが発生していると判定した場合、4種類の異常のうちの少なくとも1つが発生していることを表示するように表示部17を制御するように構成されている。これにより、4種類の異常のうちの少なくとも1つが発生していることを、表示部17に表示することによって、電力変換装置100の保守点検を行う作業者等に、4種類の異常のうちの少なくとも1つが発生していることを、容易かつ迅速に認識させることができる。その結果、たとえば、作業者が計測機器を用いて4種類の異常に関する点検を行う場合と比較して、特定の専門知識を有さない場合でも、4種類の異常のうちの少なくとも1つが発生しているか否かを点検することができるとともに、保守点検の長期化に起因して電力変換装置100のダウンタイム(装置が使用できない時間)が増加するのを抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、電力変換装置100は、検出電流31を電圧に変換した検出電圧32に基づいて、4種類の異常のうちの少なくとも1つが発生しているか否かを検出する異常検出用回路40を備える。そして、異常検出用回路40は、4種類の異常のうちの少なくとも1つを検出した場合に、4種類の異常のうちの少なくとも1つを検出したことを示す検出信号22(非パルス状の検出信号22b)を制御ユニット16に出力するように構成されている。これにより、制御ユニット16は、異常検出用回路40から入力された4種類の異常のうちの少なくとも1つを検出したことを示す検出信号22に基づいて、4種類の異常のうちの少なくとも1つが発生しているか否かを容易に判定することができる。
また、本実施形態では、上記のように、異常検出用回路40は、検出電圧32が、所定の第1閾値Vth1よりも小さい場合に、GDU電源15の故障、および、スイッチング素子13aとゲートドライブユニット14との間の配線の接続不良のうちの少なくとも一方を検出するように構成されている。また、異常検出用回路40は、検出電圧32が、第1閾値Vth1よりも大きい所定の第2閾値Vth2よりも大きい場合に、ゲートドライブユニット14の内部における短絡、および、スイッチング素子13aの内部における短絡のうちの少なくとも一方を検出するように構成されている。これにより、異常検出用回路40は、GDU電源15の故障、または、スイッチング素子13aとゲートドライブユニット14との間の配線の接続不良に起因して検出電圧32が過小になった場合に、第1閾値Vth1に基づいて、GDU電源15の故障、および、スイッチング素子13aとゲートドライブユニット14との間の配線の接続不良のうちの少なくとも一方が発生しているか否かを適切に検出することができる。また、異常検出用回路40は、ゲートドライブユニット14の内部における短絡、または、スイッチング素子13aの内部における短絡に起因して検出電圧32が過大になった場合に、第2閾値Vth2に基づいて、ゲートドライブユニット14の内部における短絡、および、スイッチング素子13aの内部における短絡のうちの少なくとも一方が発生しているか否かを適切に検出することができる。
また、本実施形態では、上記のように、1つのゲートドライブユニット14から、互いに並列に接続された複数のスイッチング素子13aの各々に対して共通の駆動電流を出力するように構成されている。そして、第2閾値Vth2は、3つ以上のスイッチング素子13aの内部における短絡が同時に起きた状態に対応した値に設定されている。これにより、第2閾値Vth2を比較的高い値に設定することができるので、検出電圧32が、スイッチング素子13aの内部における短絡が発生していない場合に第2閾値Vth2を越えることによって、異常検出用回路40がスイッチング素子13aの内部における短絡が発生しているか否かを誤検出してしまうのを抑制することができる。なお、1つのゲートドライブユニット14から、互いに並列に接続された複数のスイッチング素子13aの各々に対して共通の駆動電流を出力する構成においては、複数のスイッチング素子13aが同時に短絡することが多いので、上記のように構成した場合でも、スイッチング素子13aの内部における短絡を概ね検出することができる。
また、本実施形態では、上記のように、異常検出用回路40は、制御ユニット16がゲートドライブユニット14に対してスイッチング素子13aをオンオフするためのパルス状の制御信号21を継続して出力している状態において、検出電圧32に基づいて、4種類の異常のうちのいずれもが検出されていない場合に、パルス状の検出信号22aを継続して出力するとともに、4種類の異常のうちの少なくとも1つが検出されている場合に、非パルス状の検出信号22bを継続して出力するように構成されている。これにより、制御ユニット16は、異常検出用回路40から継続して入力されるパルス状の検出信号22aおよび非パルス状の検出信号22bに基づいて、4種類の異常のうちの少なくとも1つが発生しているか否かを一層容易に判定することができる。
また、本実施形態では、上記のように、異常検出用回路40は、パルス発生回路43と、過電流判定回路44と、AND回路45と、を含む。パルス発生回路43は、検出電圧32が、所定の第1閾値Vth1よりも小さい場合に、Lowを出力するとともに、検出電圧32が、第1閾値Vth1よりも大きい第3閾値よりも大きい場合に、Highを出力するように構成されている。また、過電流判定回路44は、検出電圧32が、第3閾値よりも大きい所定の第2閾値Vth2よりも小さい場合に、Highを出力するとともに、検出電圧32が、第2閾値Vth2よりも大きい場合に、Lowを出力するように構成されている。そして、AND回路45は、パルス発生回路43の出力および過電流判定回路44の出力が入力されるように構成されている。これにより、制御ユニット16がゲートドライブユニット14に対してパルス状の制御信号21を継続して出力している状態(制御信号出力状態)において、検出電圧32が過大または過少にならない場合に、パルス発生回路43および過電流判定回路44から、それぞれ、(HighとLowとが一定の周期で交互に繰り返される)パルス状の信号およびHighを継続して出力させることができるので、AND回路45からパルス状の信号(パルス状の検出信号22a)を継続して出力させることができる。また、制御信号出力状態において、検出電圧32が過小な状態が継続した場合に、パルス発生回路43および過電流判定回路44から、それぞれ、LowおよびHighが継続して出力されるので、AND回路45からLow(非パルス状の検出信号22b)を継続して出力させることができる。また、制御信号出力状態において、検出電圧32が過大な状態が継続した場合に、パルス発生回路43および過電流判定回路44から、それぞれ、HighおよびLowを継続して出力させることができるので、AND回路45からLow(非パルス状の検出信号22b)を継続して出力させることができる。これらの結果、4種類の異常のうちのいずれもが検出されていない場合、および、4種類の異常のうちの少なくとも1つが検出されている場合に、それぞれ、異常検出用回路40から、パルス状の検出信号22aおよび非パルス状の検出信号22bを容易に継続して出力させることができる。
また、本実施形態では、上記のように、制御ユニット16は、異常検出用回路40から非パルス状の検出信号22bがパルス状の制御信号21の周期に基づいて設定された所定の第1期間Tに渡って継続して出力された場合に、4種類の異常のうちの少なくとも1つが発生していると判定するように構成されている。これにより、異常検出用回路40から非パルス状の検出信号22bが第1期間Tに渡って継続して出力された場合に、4種類の異常のうちの少なくとも1つが発生していると判定するので、ノイズ等により一時的に非パルス状の検出信号22bが出力された場合に、4種類の異常のうちの少なくとも1つが発生していると誤判定してしまうのを抑制することができる。また、第1期間Tがパルス状の制御信号21の周期に基づいて設定されることによって、第1期間Tを、パルス状の制御信号21の周期に対応するパルス状の検出信号22aの周期Tよりも十分長くなるように適切に設定することができる。
また、本実施形態では、上記のように、制御ユニット16は、異常検出用回路40から、4種類の異常のうちの少なくとも1つを検出したことを示す検出信号22(非パルス状の検出信号22b)が、4種類の異常のうちの少なくとも1つが発生しているか否かの判定を開始してから、少なくとも第1期間Tよりも長い所定の第2期間Tに渡って継続して出力されない場合に、4種類の異常のうちのいずれも発生していないと判定するように構成されている。これにより、4種類の異常のうちの少なくとも1つが発生しているか否かは第1期間Tの間に判定されるので、4種類の異常のうちの少なくとも1つを検出したことを示す検出信号22(非パルス状の検出信号22b)が、第1期間Tよりも長い第2期間Tに渡って継続して出力されない場合に、4種類の異常のうちのいずれも発生していないと確実に判定することができる。
また、本実施形態では、上記のように、負荷300は、誘導加熱により金属の溶解を行うための誘導加熱炉の誘導加熱コイルである。これにより、誘導加熱炉用の電力変換装置100において、ゲートドライブユニット14、GDU電源15およびスイッチング素子13aに本来の機能以外の機能を追加することなく、ゲートドライブユニット14、GDU電源15およびスイッチング素子13aに関係する異常を判定することができる。
[変形例]
今回開示された実施形態は、全ての点で例示であり制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更(変形例)が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、スイッチング素子Q2用のAND回路45bが、スイッチング素子Q1用の異常検出用回路40aとの間で併用され、スイッチング素子Q3用の異常検出用回路40cのAND回路45cが、スイッチング素子Q4用の異常検出用回路40dとの間で併用されている例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、スイッチング素子Q2用のAND回路45bが、スイッチング素子Q1用の異常検出用回路40aとの間で併用されていなくてもよいし、スイッチング素子Q3用の異常検出用回路40cのAND回路45cが、スイッチング素子Q4用の異常検出用回路40との間で併用されていなくてもよい。また、スイッチング素子Q2用のAND回路45bが、スイッチング素子Q1用の異常検出用回路40a、スイッチング素子Q3用の異常検出用回路40cのAND回路45cおよびスイッチング素子Q4用の異常検出用回路40dとの間で併用されていてもよい。
また、上記実施形態では、AND回路45と補助基板16bとの間に、NOT回路46と、OR回路47と、NOT回路48とが、この順に設けられている例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、AND回路と補助基板との間に、OR回路のみが設けられていてもよい。
また、上記実施形態では、補助基板16bを、検出信号22の立ち上がりおよび立ち下がりに基づいて、間接的に、非パルス状の検出信号22bが第1期間Tに渡って継続して出力されたか否かを判定するように構成した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、補助基板を、直接的に、非パルス状の検出信号が第1期間に渡って継続して出力されたか否かを判定するように構成してもよい。
また、上記実施形態では、第2閾値Vth2が、3つ以上のスイッチング素子13aの内部における短絡が同時に起きた状態に対応した値に設定されている例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、第2閾値が、2つ以上のスイッチング素子の内部における短絡が同時に起きた状態に対応した値に設定されてもよいし、N個(Nは4)以上のスイッチング素子の内部における短絡が同時に起きた状態に対応した値に設定されてもよい。
また、上記実施形態では、異常検出用回路40を、検出電流31を電圧に変換した検出電圧32に基づいて、4種類の異常のうちの少なくとも1つが発生しているか否かを検出するように構成した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、異常検出用回路を、検出電流自体に基づいて、4種類の異常のうちの少なくとも1つが発生しているか否かを検出するように構成してもよい。
また、上記実施形態では、制御ユニット16(制御部)が、4種類の異常のうちの少なくとも1つが発生していると判定した場合、4種類の異常のうちの少なくとも1つが発生していることを表示するように表示部17を制御するように構成した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、制御ユニットが、4種類の異常のうちの少なくとも1つが発生していると判定した場合、4種類の異常のうちの少なくとも1つが発生していることを表示するように表示部を制御しないように構成してもよい。その場合、作業者が故障判定の結果を確認可能なように、制御部を、4種類の異常のうちの少なくとも1つが発生していることを、音声によって通知するように構成してもよい。また、制御部を、4種類の異常のうちの少なくとも1つが発生していることを、電力変換装置の外部に通知するように構成してもよい。
また、上記実施形態では、制御基板16aと補助基板16bとが、互いに別個に設けられている例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、制御基板と補助基板とが、一体的に設けられていてもよい。
また、上記実施形態では、スイッチング素子Q1、スイッチング素子Q2、スイッチング素子Q3およびスイッチング素子Q4は、各々、複数(6つ)のスイッチング素子13aが互いに並列に接続されている例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、スイッチング素子Q1、スイッチング素子Q2、スイッチング素子Q3およびスイッチング素子Q4において、スイッチング素子が互いに並列に接続される個数は幾つであってもよい。
また、上記実施形態では、電力変換装置100が、誘導加熱炉用の電力変換装置である例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、「電力変換装置」が、誘導加熱炉用以外の電力変換装置であってもよい。
13 インバータ部(電力変換部)
13a スイッチング素子
14 ゲートドライブユニット
15 GDU電源(駆動電源部)
16 制御ユニット(制御部)
17 表示部
21 制御信号
22 検出信号
22a パルス状の検出信号
22b 非パルス状の検出信号
31 検出電流
32 検出電圧
40(40a、40b、40c、40d) 異常検出用回路
43(43a、43b、43c、43d) パルス発生回路
44(44a、44b、44c、44d) 過電流判定回路
45(45b、45c) AND回路
100 電力変換装置
300 負荷
第1期間
第2期間
th1 第1閾値
th2 第2閾値

Claims (11)

  1. スイッチング素子を含み、入力された電力を変換して負荷に出力する電力変換部と、
    前記スイッチング素子を制御するための駆動電流を前記スイッチング素子に対して出力するゲートドライブユニットと、
    前記ゲートドライブユニットに対して前記駆動電流を生成するための制御信号を出力する制御部と、
    前記ゲートドライブユニットにおいて前記駆動電流を生成するための電力を供給する駆動電源部と、を備え、
    前記制御部は、前記ゲートドライブユニットと前記駆動電源部との間の検出電流に基づいて、前記ゲートドライブユニット、前記駆動電源部および前記スイッチング素子に関係する異常が発生しているか否かを判定するように構成されている、電力変換装置。
  2. 前記制御部は、前記検出電流に基づいて、前記ゲートドライブユニットの内部における短絡、前記駆動電源部の故障、前記スイッチング素子の内部における短絡、および、前記スイッチング素子と前記ゲートドライブユニットとの間の配線の接続不良の4種類の異常のうちの少なくとも1つが発生しているか否かを判定するように構成されている、請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 表示部をさらに備え、
    前記制御部は、前記4種類の異常のうちの少なくとも1つが発生していると判定した場合、前記4種類の異常のうちの少なくとも1つが発生していることを表示するように前記表示部を制御するように構成されている、請求項2に記載の電力変換装置。
  4. 前記検出電流、または、前記検出電流を電圧に変換した検出電圧に基づいて、前記4種類の異常のうちの少なくとも1つが発生しているか否かを検出する異常検出用回路をさらに備え、
    前記異常検出用回路は、前記4種類の異常のうちの少なくとも1つを検出した場合に、前記4種類の異常のうちの少なくとも1つを検出したことを示す検出信号を前記制御部に出力するように構成されている、請求項2または3に記載の電力変換装置。
  5. 前記異常検出用回路は、前記検出電流または前記検出電圧が、所定の第1閾値よりも小さい場合に、前記駆動電源部の故障、および、前記スイッチング素子と前記ゲートドライブユニットとの間の配線の接続不良のうちの少なくとも一方を検出するとともに、前記検出電流または前記検出電圧が、前記第1閾値よりも大きい所定の第2閾値よりも大きい場合に、前記ゲートドライブユニットの内部における短絡、および、前記スイッチング素子の内部における短絡のうちの少なくとも一方を検出するように構成されている、請求項4に記載の電力変換装置。
  6. 1つの前記ゲートドライブユニットから、互いに並列に接続された複数の前記スイッチング素子の各々に対して共通の前記駆動電流を出力するように構成されており、
    前記第2閾値は、3つ以上の前記スイッチング素子の内部における短絡が同時に起きた状態に対応した値に設定されている、請求項5に記載の電力変換装置。
  7. 前記異常検出用回路は、前記制御部が前記ゲートドライブユニットに対して前記スイッチング素子をオンオフするためのパルス状の前記制御信号を継続して出力している状態において、前記検出電流または前記検出電圧に基づいて、前記4種類の異常のうちのいずれもが検出されていない場合に、パルス状の検出信号を継続して出力するとともに、前記4種類の異常のうちの少なくとも1つが検出されている場合に、非パルス状の検出信号を継続して出力するように構成されている、請求項4~6のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  8. 前記異常検出用回路は、
    前記検出電流または前記検出電圧が、所定の第1閾値よりも小さい場合に、Lowを出力するとともに、前記検出電流または前記検出電圧が、前記第1閾値よりも大きい第3閾値よりも大きい場合に、Highを出力するパルス発生回路と、
    前記検出電流または前記検出電圧が、前記第3閾値よりも大きい所定の第2閾値よりも小さい場合に、Highを出力するとともに、前記検出電流または前記検出電圧が、前記第2閾値よりも大きい場合に、Lowを出力する過電流判定回路と、
    前記パルス発生回路の出力および前記過電流判定回路の出力が入力されるAND回路と、を含む、請求項7に記載の電力変換装置。
  9. 前記制御部は、前記異常検出用回路から前記非パルス状の検出信号が前記パルス状の制御信号の周期に基づいて設定された所定の第1期間に渡って継続して出力された場合に、前記4種類の異常のうちの少なくとも1つが発生していると判定するように構成されている、請求項7または8に記載の電力変換装置。
  10. 前記制御部は、前記異常検出用回路から、前記4種類の異常のうちの少なくとも1つを検出したことを示す検出信号が、前記4種類の異常のうちの少なくとも1つが発生しているか否かの判定を開始してから、少なくとも前記第1期間よりも長い所定の第2期間に渡って継続して出力されない場合に、前記4種類の異常のうちのいずれも発生していないと判定するように構成されている、請求項9に記載の電力変換装置。
  11. 前記負荷は、誘導加熱により金属の溶解を行うための誘導加熱炉の誘導加熱コイルである、請求項1~10のいずれか1項に記載の電力変換装置。
JP2020149065A 2020-09-04 2020-09-04 電力変換装置 Pending JP2022043665A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020149065A JP2022043665A (ja) 2020-09-04 2020-09-04 電力変換装置
CN202110881929.XA CN114221565A (zh) 2020-09-04 2021-08-02 电力转换装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020149065A JP2022043665A (ja) 2020-09-04 2020-09-04 電力変換装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2022043665A true JP2022043665A (ja) 2022-03-16

Family

ID=80668590

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020149065A Pending JP2022043665A (ja) 2020-09-04 2020-09-04 電力変換装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2022043665A (ja)
CN (1) CN114221565A (ja)

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3219081B2 (ja) * 1992-11-26 2001-10-15 富士電機株式会社 インバータの故障診断方法
JP4338721B2 (ja) * 2006-08-22 2009-10-07 株式会社日立製作所 電力変換装置及びその異常検出方法
JP5983274B2 (ja) * 2012-10-09 2016-08-31 富士電機株式会社 半導体スイッチ素子の故障検知回路を有したゲート駆動回路
JP2016101068A (ja) * 2014-11-26 2016-05-30 株式会社デンソー 負荷駆動装置
JP6459519B2 (ja) * 2015-01-06 2019-01-30 富士電機株式会社 電力変換装置の保護装置
JP6506644B2 (ja) * 2015-07-09 2019-04-24 日立オートモティブシステムズ株式会社 駆動装置
JP2018061328A (ja) * 2016-10-04 2018-04-12 ダイキン工業株式会社 インバータ基板及びその故障検出方法

Also Published As

Publication number Publication date
CN114221565A (zh) 2022-03-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10804891B2 (en) Driving device
WO2013190733A1 (ja) リーク検出装置
JP6329998B2 (ja) 電力制御用スイッチング素子の駆動回路
JP6415566B2 (ja) 電圧検出装置
KR101893174B1 (ko) 인버터의 다중 스위치 개방 고장부 판별 시스템 및 방법
JP2006238546A (ja) インバータ温度検出装置
JPWO2016021329A1 (ja) 電力変換装置
JP6258064B2 (ja) 半導体試験装置
JPH0898505A (ja) 半導体複合素子およびこの素子を備えたインバータ装置の異常検出方法
JP6907452B2 (ja) 電力変換装置および故障診断方法
JP2022043665A (ja) 電力変換装置
US10879891B2 (en) Power supply voltage monitoring circuit and control device
JP2010268662A (ja) インバータの故障検出装置
JP2019007814A (ja) 異常診断装置および異常診断方法
US20230021073A1 (en) Method for operating an electrical circuit comprising at least one switching element of a motor vehicle, and a motor vehicle
JP2006304456A (ja) 電力変換装置
CN114175496B (zh) 电力转换装置和其中使用的征兆诊断方法
JP3788591B2 (ja) インバータ装置の故障診断方法
KR101195157B1 (ko) 결선이상 검출기능이 구비된 모터제어 인버터
JP6862278B2 (ja) 検査システム
JP6936039B2 (ja) 半導体装置、電池監視システム、起動信号の検出方法及び通信方法
JP6908366B2 (ja) 電源回路および電源制御方法
JP6632936B2 (ja) エレベータの制御装置
WO2023135901A1 (ja) 電力変換装置
JP2020198244A (ja) Led駆動装置及び表示装置、並びにled駆動装置の制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230810

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20240321

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20240423

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20240618

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20240903