JP2016101068A - 負荷駆動装置 - Google Patents

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康晴 西山
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康晴 西山
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Abstract

【課題】製品コストの上昇や製品サイズの大型化を抑制しつつ、短絡故障の検出を可能とした負荷駆動装置を提供すること。
【解決手段】負荷駆動装置10が停止しているときに、暗電流が流れることを防止する暗電流防止用トランジタとしてのMOSFET14、及び、負荷駆動装置10が車載バッテリ11に対して逆極性にて接続された場合に、負荷駆動装置10に電流が流れること禁止する保護用トランジスタとしてのMOSFET20のオン抵抗を利用して、負荷であるモータ30の電源側に流れる電流、及びグランド側に流れる電流を検出する。このため、製品コストの上昇や製品サイズの大型化を抑制しつつ、短絡故障の検出が可能となる。
【選択図】図1

Description

本発明は、負荷へ通電する電流を制御して、負荷を駆動する負荷駆動装置に関する。
例えば、特許文献1には、短絡故障を確実に検出できるようにした負荷駆動装置が開示されている。この負荷駆動装置は、負荷としてのソレノイドをPWM駆動するものであり、PWM駆動のオフ期間にソレノイド電流が還流される還流経路内であって、ソレノイドとグランドとの間にシャント抵抗を設けている。さらに、電源と還流回路との間の給電線にも、シャント抵抗を設けている。
そして、給電線に設けたシャント抵抗によって検出される総電流と、還流経路に設けたシャント抵抗によって検出される負荷電流とが等しいか否かに基づいて短絡故障を検出する。具体的には、総電流と負荷電流とが等しい場合、短絡故障がなく、正常であると判定する。一方、例えば、負荷電流が総電流よりも大きくなる場合には、電源への短絡故障(天絡故障)が発生したと判定し、負荷電流が総電流よりも小さくなる場合には、グランドへの短絡故障(地絡故障)が発生したと判定する。
特開2013−44668号公報
しかしながら、特許文献1のように、負荷の電源側(ハイサイド側)とグランド側(ローサイド側)にそれぞれシャント抵抗を設けた場合、部品点数の増加による製品コストの上昇や、製品サイズの大型化を招いてしまうという問題がある。
本発明は、上述した点に鑑みてなされたもので、製品コストの上昇や製品サイズの大型化を抑制しつつ、短絡故障の検出を可能とした負荷駆動装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、第1発明による負荷駆動装置は、
高電位電源線(12)と低電位電源線(13)との間に配置され、負荷(30)へ通電する電流を制御して、当該負荷を駆動する駆動手段(26)と、
高電位電源線から負荷へ流れる第1電流を検出するハイサイド電流検出手段(14〜17)と、
負荷から低電位電源線へ流れる第2電流を検出するローサイド電流検出手段(20〜24)と、
第1電流と、第2電流とに基づき、短絡故障の発生を判定する判定手段(25)と、を備え、
ハイサイド電流検出手段は、負荷駆動装置が停止しているときに、暗電流が流れることを防止するために、高電位電源線に挿入された暗電流防止用トランジスタのオン抵抗を利用して、前記第1電流を検出するものであり、及び/又は、
ローサイド電流検出手段は、低電位電源線に挿入され、負荷駆動装置が電源に対して逆極性にて接続された場合に、負荷駆動装置に電流が流れること禁止する保護用トランジスタのオン抵抗を利用して、第2電流を検出するものであることを特徴とする。
また、第2発明による負荷駆動装置は、
高電位電源線(12)と低電位電源線(13)との間に配置され、負荷(30)へ通電する電流を制御して、当該負荷を駆動する駆動手段(26)と、
高電位電源線から負荷へ流れる第1電流を検出するハイサイド電流検出手段(14〜17)と、
負荷から低電位電源線へ流れる第2電流を検出するローサイド電流検出手段(20〜24)と、
第1電流と、第2電流とに基づき、短絡故障の発生を判定する判定手段(25)と、を備え、
ハイサイド電流検出手段は、高電位電源線に挿入され、負荷駆動装置が電源に対して逆極性にて接続された場合に、負荷駆動装置に電流が流れること禁止する保護用トランジスタのオン抵抗を利用して、第1電流を検出するものであり、及び/又は、
ローサイド電流検出手段は、負荷駆動装置が停止しているときに、暗電流が流れることを防止するために、低電位電源線に挿入された暗電流防止用トランジスタのオン抵抗を利用して、第2電流を検出するものであることを特徴とする。
このように、第1発明及び第2発明では、ハイサイド電流検出手段とローサイド電流検出手段の少なくとも一方について、専用のシャント抵抗を設けるのではなく、別の目的で使用されるトランジスタのオン抵抗を利用して、電流検出を行う。より具体的には、ハイサイド電流検出手段とローサイド電流検出手段の少なくとも一方は、負荷駆動装置が停止しているときに、暗電流が流れることを防止する暗電流防止用トランジタ、もしくは、負荷駆動装置が電源に対して逆極性にて接続された場合に、負荷駆動装置に電流が流れること禁止する保護用トランジスタのオン抵抗を利用して、電流検出を行う。このため、製品コストの上昇や製品サイズの大型化を抑制しつつ、短絡故障の検出が可能となる。
上記括弧内の参照番号は、本発明の理解を容易にすべく、後述する実施形態における具体的な構成との対応関係の一例を示すものにすぎず、なんら本発明の範囲を制限することを意図したものではない。
また、上述した特徴以外の、特許請求の範囲の各請求項に記載した技術的特徴に関しては、後述する実施形態の説明及び添付図面から明らかになる。
実施形態による負荷駆動装置の構成を示した構成図である。 マイコン25により実施される、短絡故障の判定処理、及び短絡故障の発生時の保護動作を示したフローチャートである。 負荷駆動装置におけるデッドショート故障を説明するための説明図である。 負荷駆動装置における天絡故障を説明するための説明図である。 負荷駆動装置における地絡故障を説明するための説明図である。 デッドショート故障が生じた場合に、両端電位差Va、Vbが閾値Vthを超える大きさまで変化したときの様子の一例を示すタイムチャートである。 変形例について説明するための説明図である。 その他の変形例について説明するための説明図である。
以下、本発明の実施形態による負荷駆動装置に関して、図面を参照しつつ説明する。図1は、本実施形態による負荷駆動装置10の構成を示した構成図である。なお、本実施形態による負荷駆動装置10は、例えば車両に搭載され、車載バッテリ11を電源として、モータ30等の負荷を駆動するために好適なものである。ただし、本発明による負荷駆動装置10の用途は車載用に限られる訳ではなく、また、負荷の種類もモータ30に限られる訳ではない。
図1において、モータ30は、3相のブラシレスモータであり、例えば埋め込み磁石同期モータ(IPMSM)を用いることができる。このモータ30は、例えば、車両において、燃料ポンプを駆動するためのポンプモータとして用いられたり、エアコンのブロアファンを駆動するためのファンモータとして用いられたりする。
モータ30は、負荷駆動装置10の駆動回路27を介して、車載バッテリ11に接続されている。駆動回路27はインバータからなり、公知のように、モータ30の各相のステータコイル(U相コイル、V相コイル、W相コイル)に対応して、それぞれ車載バッテリ11の高電位電源(+B)と低電位電源(GND)との間で直列接続された3対のスイッチング素子を有している。そして、それぞれ対となるスイッチング素子の接続点が、モータ30の各相のステータコイルに接続されている。
このような構成において、制御回路26から与えられる切替信号により、駆動回路27の3対のスイッチング素子の内、所定の組み合わせの高電位側スイッチング素子と低電位側スイッチング素子とが同時にオンされるとともに、そのオンされる高電位側スイッチング素子と低電位側スイッチング素子の組み合わせが切り替えられる。これにより、順番に、車載バッテリ11からモータ30の各相のコイルに駆動電流が通電され、モータ30のロータを回転させるための回転磁界が発生される。
なお、図示していないが、本実施形態の負荷駆動装置10は、モータ30の各相のコイルにおいて、駆動電流が流れていない空きコイルに誘起される誘起電圧を検出するための電圧検出部を備えている。この電圧検出部は、各相のコイルの誘起電圧を検出して、制御回路26に出力する。制御回路26は、入力された各相のコイルの誘起電圧に基づき、モータ30のロータの回転位置や回転速度を検出する。ただし、ホールICセンサ、レゾルバ、エンコーダなどを用いて、ロータの回転位置などを検出しても良い。
そして、制御回路26は、検出したロータの回転位置に応じた通電相(ステータコイル)に駆動電流を通電し、かつ回転位置の変化に応じて通電相を切り替えるように、切替信号を生成して、駆動回路27の3対のスイッチング素子に出力する。この切替信号は、PWM信号であり、そのデューティ比により、各相のコイルに通電される駆動電流の大きさを制御することが可能であり、それにより、モータ30の回転速度を調節することができる。
図1に示すように、負荷駆動装置10は、車載バッテリ11の高電位電源(+B)を駆動回路27に供給する高電位電源線12に挿入されたトランジスタであるpチャネルMOSFET14を有している。このMOSFET14のゲートは、トランジスタ19を介して、グランド電位となる低電位電源線13に接続されている。そして、トランジスタ19のベースは、制御回路26に接続されており、制御回路26からオン信号が出力されたとき、トランジスタ19はオンされる。
負荷駆動装置10が動作を開始すべき条件が成立すると、制御回路26はオン信号を出力して、トランジスタ19をオンする。すると、MOSFET14のゲートが低電位電源線13のグランド電位に接地されるので、MOSFET14が導通状態となり、負荷駆動装置10が動作可能となる。一方、負荷駆動装置10が動作を終了すべき条件が成立すると、制御回路26はオン信号の出力を終了する。これにより、トランジスタ19がオフすると、MOSFET14が遮断状態となる。このため、負荷駆動装置10の動作停止時に、負荷駆動装置10内に暗電流が流れることを防止することができる。このように、MOSFET14は、負荷駆動装置10が停止しているときに、当該負荷駆動装置10に暗電流が流れることを防止するための暗電流防止用トランジスタとして機能する。
また、負荷駆動装置10は、駆動回路27を車載バッテリ11の低電位電源(GND)に接続する低電位電源線13に挿入されたトランジスタであるnチャネルMOSFET20を有している。MOSFET20のゲートは、車載バッテリ11とMOSFET14との間の高電位電源線12に接続されている。
MOSFET20は、負荷駆動装置10を車載バッテリ11に接続するときに、誤って電源の極性を逆に接続してしまった場合に、負荷駆動装置10に逆向きの電流が流れることを防止する保護用トランジスタとして機能する。すなわち、負荷駆動装置10が正しく車載バッテリ11に接続されると、MOSFET20のゲートには高電圧が印加されるので、MOSFET20はオンする。しかし、電源の極性を逆に接続した場合には、MOSFET20のゲートの電位は低いままとなるので、MOSFET20はオフしたままとなる。このため、負荷駆動装置10を逆の極性にて車載バッテリ11に接続してしまったときには、負荷駆動装置10内に逆向きの電流が流れることはなく、負荷駆動装置10内の各種の回路を保護することができる。
ここで、負荷駆動装置10においては、例えば、図3に示すように、駆動回路27の高電位側と低電位側とが短絡するデッドショート故障が発生したり、図4に示すように、高電位電源線12が、他の高電位に短絡する天絡故障が発生したり、あるいは、図5に示すように、モータ30のステータコイルがグランドに短絡する地絡故障が発生したりする可能性がある。
このような短絡故障が発生すると、負荷であるモータ30を適切に駆動できなくなる等、種々の弊害が発生する虞がある。例えば、デッドショート故障が発生すると、モータ30に駆動電流を通電することができず、モータ30の駆動が不能になるとともに、負荷駆動装置10内に過大な電流が流れる虞が生じる。また、天絡故障が発生すると、例えば、負荷駆動装置10の動作停止時においても、負荷駆動装置10内の一部に電流が流れて、消費電力の増大を招く可能性がある。また、地絡故障が発生すると、車載バッテリ11の電極の逆接時に、保護用トランジスタを設けていても、負荷駆動装置10内を逆向きの電流が流れてしまう可能性がある。
従来は、このような短絡故障を検出するために、負荷の電源側とグランド側にそれぞれシャント抵抗を設けていた。そして、電源側に流れる電流と、グランド側に流れる電流との大小関係により、天絡故障と地絡故障とのいずれの短絡故障が発生したかを判定していた。しかしながら、このように、負荷の電源側とグランド側にそれぞれシャント抵抗を設けた場合、部品点数の増加による製品コストの上昇や、製品サイズの大型化を招いてしまうという問題がある。
そこで、本実施形態による負荷駆動装置10では、負荷の電源側及びグランド側に流れる電流を検出するために、専用のシャント抵抗を設けるのではなく、上述した暗電流防止用トランジタ及び保護用トランジスタのオン抵抗を利用して、電流検出を行うこととした。MOSFETなどのトランジスタは、ドレイン−ソース間電圧Vdsが低いとき、ドレイン−ソース間電圧Vdsの変化に応じてドレイン電流Idが変化する領域を持つ(MOSFETの場合、線形領域と呼ばれる)。換言すれば、暗電流防止用トランジタ及び保護用トランジスタの両端(ドレイン端子とソース端子の両端)には、通電されている電流(ドレイン電流)に応じた電位差が生じている。この特性により、暗電流防止用トランジスタとしてMOSFET14や、保護用トランジスタとしてのMOSFET20を電流センサとして利用することが可能である。
そのため、本実施形態では、制御回路26内に、MOSFET14及びMOSFET20を電流センサとして利用するための構成を備えている。具体的には、制御回路26内には、MOSFET14の両端電位差を増幅するための増幅回路が設けられている。この増幅回路は、抵抗15〜17と演算増幅器18とからなる。MOSFET14の一方の端子(ドレイン端子)は、抵抗15を介して、演算増幅器18の非反転入力端子に接続され、MOSFET14の他方の端子(ソース端子は)は、抵抗16を介して、演算増幅器18の反転入力端子に接続されている。また、演算増幅器18の出力端子と反転入力端子との接続線に抵抗17が挿入されている。この抵抗17によって負帰還がかけられおり、演算増幅器18における入力電位差の差動増幅の安定化が図られている。そして、演算増幅器18は、MOSFET14の両端の電位差を増幅して、マイコン25に出力する。
同様に、制御回路26内には、MOSFET20の両端電位差を増幅するための増幅回路も設けられている。この増幅回路は、抵抗21〜23と演算増幅器24とからなる。MOSFET20の一方の端子(ドレイン端子)は、抵抗21を介して、演算増幅器24の非反転入力端子に接続され、MOSFET20の他方の端子(ソース端子は)は、抵抗22を介して、演算増幅器24の反転入力端子に接続されている。また、演算増幅器24の出力端子と反転入力端子との接続線に抵抗23が挿入されている。そして、演算増幅器24は、MOSFET20の両端の電位差を増幅して、マイコン25に出力する。
マイコン25は、上述した駆動回路27に切替信号を出力したり、トランジスタ19にオン信号を出力したりすることに加え、演算増幅器18、24から入力される、MOSFET14の両端電位差及びMOSFET20の両端電位差に基づいて、短絡故障の発生の有無を判定し、短絡故障が発生していると判定した場合には、所定の保護動作を実施するものである。
以下、図2のフローチャートを参照して、マイコン25により実施される、短絡故障の判定処理、及び短絡故障の発生時の保護動作について説明する。
まず、ステップS100において、MOSFET14の両端電位差Va及びMOSFET20の両端電位差Vbを取り込む。続くステップS110では、取り込んだ両端電位差Va、Vbの大きさが等しいか否かを判定する。上述したように、それぞれのMOSFET14、20には、通電される電流の大きさに応じた両端電位差Va、Vbが生じる。従って、両端電位差Va、Vbが等しい場合には、MOSFET14、20には、同じ大きさの電流が流れているとみなすことができる。この場合、上述した天絡故障や地絡故障は発生していないと考えられるので、ステップS120の処理に進む。一方、両端電位差Va、Vbの大きさが異なっている場合には、MOSFET14とMOSFET20とに流れる電流の大きさが異なっていることを意味し、何らかの短絡故障が生じていると考えられるので、ステップS140の処理に進む。
ステップS120では、両端電位差Va、Vbが、0より大きく、かつ所定の閾値Vthよりも小さいか否かを判定する。この閾値Vthは、図3に示すデッドショート故障の発生を判定するためのものであり、電流の通電経路が、負荷であるモータ30を介して流れる場合と、モータ30を介さずに流れる場合とを識別できるように設定される。つまり、デッドショート故障が発生すると、電流はモータ30を介さずに負荷駆動装置10内を流れるので、負荷によるインピーダンスが無くなる分だけ、負荷駆動装置10内を流れる電流が増加する。この電流の増加を検出できるように、閾値Vthが定められる。ステップS120での判定処理において、両端電位差Va、Vbが0より大きく、かつ閾値Vthよりも小さいと判定された場合には、短絡故障は発生していないとみなせるので、ステップS130の処理に進む。一方、両端電位差Va、Vbが閾値以上と判定された場合には、デッドショート故障が発生しているとみなして、ステップS140の処理に進む。
ステップS130では、短絡故障は発生していないので、通常通り、負荷であるモータ30の駆動を実行する。その後、ステップS100の処理に戻る。一方、いずれかの短絡故障が発生しているとみなされる場合に実行されるステップS140においては、再度、両端電位差Va、Vbの取り込みを行う。ステップS140において、再度、両端電位差Va、Vbの取り込みを行う理由について、図6を参照して説明する。
図6は、デッドショート故障が生じた場合に、両端電位差Va、Vbが閾値Vthを超える大きさまで変化したときの様子の一例を示している。図6に示すように、両端電位差はVa、Vbは同じタイミングで閾値Vthを超えるとは限らず、閾値Vthを超えるタイミングがずれる場合がある。そのため、ステップS140において、再度、両端電位差Va、Vbの取り込みを行い、閾値Vthを超えるタイミングがずれた場合であっても、両端電位差Va、Vbの状態変化を正しく検出できるようにしている。なお、両端電位差Va,Vbの再取り込みは、所定の待機時間の後に行うようにしても良い。
続くステップS150では、再取り込みした両端電位差Va、Vbに基づいて、両端電位差Va、Vbの状態を判定する。具体的には、両端電位差Va、Vbが等しく、かつ閾値Vth以上であるか、両端電位差Vaが両端電位差Vbよりも大きいか、それとも、両端電位差Vaが両端電位差Vbよりも小さいかを判定する。両端電位差Va、Vbが等しく、かつ閾値Vth以上であると判定した場合には、ステップS160に進んで、短絡故障の状態はデッドショートであると判定する。また、両端電位差Vaが両端電位差Vbよりも大きいと判定した場合には、ステップS170に進んで、短絡故障の状態は地絡状態であると判定する。さらに、両端電位差Vaが両端電位差Vbよりも小さいと判定した場合には、ステップS180に進んで、短絡故障の状態は天絡状態であると判定する。
このようにして短絡故障の状態を判別した後、ステップS190において、判別した状態をマイコン25の内部メモリに記憶する。このように、短絡故障の状態を判別して記憶しておくことにより、後に、修理等を行う場合に、故障箇所の特定などを容易に行うことが可能になる。その後、ステップS200において、負荷の駆動の停止を実行する。すなわち、マイコン25は、駆動回路27への切替信号の出力を停止する。
以上、説明したように、本実施形態では、暗電流防止用トランジタ及び保護用トランジスタのオン抵抗を利用して、負荷の電源側及びグランド側に流れる電流の検出を行うようにした。このため、製品コストの上昇や製品サイズの大型化を抑制しつつ、短絡故障を検出することができるという効果を奏することが可能となる。
ただし、上述した実施形態は、本発明の好ましい実施形態ではあるが、本発明は、上述した実施形態になんら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々変形して実施することが可能である。
例えば、上述した実施形態では、負荷の電源側(ハイサイド側)に暗電流防止用トランジスタを接続し、負荷のグランド側(ローサイド側)に保護用トランジスタを接続する例について説明した。しかしながら、負荷の電源側に保護用トランジスタを接続し、負荷のグランド側に暗電流防止用トランジスタを接続しても良い。この場合、例えば、保護用トランジスタをpチャンネルMOSFETとしつつ、そのゲートを低電位電源線13に接続すれば良い。また、暗電流防止用トランジスタをnチャンネルMOSFETとしつつ、そのゲートを、マイコン25によって制御されるトランジスタを介して高電位電源線12に接続すれば良い。
また、上述した実施形態では、負荷駆動装置10が、暗電流防止用トランジスタと保護用トランジスタとを備える例について説明した。しかしながら、負荷駆動装置10は、暗電流防止用トランジスタと保護用トランジスタの一方のみを備え、そのトランジスタが負荷の電源側(ハイサイド側)もしくはグランド側(ローサイド側)に接続されたものであっても良い。この場合には、トランジスタが設けられていない側にはシャント抵抗を設けて、電流検出を行う。この場合であっても、両側にシャント抵抗を設ける場合に比較して、構成を簡素化することが可能である。
さらに、上述した実施形態において、暗電流防止用トランジスタ及び保護用トランジスタの温度を検出する温度検出素子を設けて、両端電位差Va、Vbの大きさを判定する閾値Vthを、温度検出素子によって検出された温度に応じて可変しても良い。具体的には、図7に示すように、温度検出素子によって検出された温度が高くなるほど、閾値Vthを大きくするようにしても良い。これは、暗電流防止用トランジスタ及び保護用トランジスタの温度が高くなるほど、それぞれのトランジスタのオン抵抗が大きくなるためである。
また、上述した実施形態において、暗電流防止用トランジスタ及び保護用トランジスタのゲートに印加する電圧の大きさに応じて、両端電位差Va、Vbの大きさを判定する閾値Vthを可変しても良い。例えば、nチャネルMOSFETを用いる場合には、図8に示すように、ゲート電圧が大きくなるにつれて、閾値Vthを減少させても良い。これは、ゲート電圧が大きくなるほど、同じ電流値に対する両端電位差が小さくなるためである。
また、上述した実施形態のように、負荷駆動装置10に、暗電流防止用トランジスタと保護用トランジスタとの両方を設ける場合、暗電流防止用トランジスタと保護用トランジスタとは、オン抵抗に関して同じ温度特性を有するとともに、互いに同じ温度となるように近接して配置されることが好ましい。このような構成を採用すると、暗電流防止用トランジスタと保護用トランジスタとに対してそれぞれ温度検出素子を設ける必要がなく、共通の温度検出素子を設けるだけで済むようになる。
10 負荷駆動装置
11 車載バッテリ
12 高電位電源線
13 低電位電源線
14 pチャネルMOSFET(暗電流防止用トランジスタ)
20 nチャネルMOSFET(保護用トランジスタ)
25 マイコン
26 制御回路
27 駆動回路
30 モータ(負荷)

Claims (7)

  1. 高電位電源線(12)と低電位電源線(13)との間に配置され、負荷(30)へ通電する電流を制御して、当該負荷を駆動する駆動手段(26)と、
    前記高電位電源線から前記負荷へ流れる第1電流を検出するハイサイド電流検出手段(14〜18)と、
    前記負荷から前記低電位電源線へ流れる第2電流を検出するローサイド電流検出手段(20〜24)と、
    前記第1電流と、前記第2電流とに基づき、短絡故障の発生を判定する判定手段(25)と、を備えた負荷駆動装置であって、
    前記ハイサイド電流検出手段は、前記負荷駆動装置が停止しているときに、暗電流が流れることを防止するために、前記高電位電源線に挿入された暗電流防止用トランジスタのオン抵抗を利用して、前記第1電流を検出するものであり、及び/又は、
    前記ローサイド電流検出手段は、前記低電位電源線に挿入され、前記負荷駆動装置が電源に対して逆極性にて接続された場合に、前記負荷駆動装置に電流が流れること禁止する保護用トランジスタのオン抵抗を利用して、前記第2電流を検出するものであることを特徴とする負荷駆動装置。
  2. 高電位電源線(12)と低電位電源線(13)との間に配置され、負荷(30)へ通電する電流を制御して、当該負荷を駆動する駆動手段(26)と、
    前記高電位電源線から前記負荷へ流れる第1電流を検出するハイサイド電流検出手段(14〜18)と、
    前記負荷から前記低電位電源線へ流れる第2電流を検出するローサイド電流検出手段(20〜24)と、
    前記第1電流と、前記第2電流とに基づき、短絡故障の発生を判定する判定手段(25)と、を備えた負荷駆動装置であって、
    前記ハイサイド電流検出手段は、前記高電位電源線に挿入され、前記負荷駆動装置が電源に対して逆極性にて接続された場合に、前記負荷駆動装置に電流が流れること禁止する保護用トランジスタのオン抵抗を利用して、前記第1電流を検出するものであり、及び/又は、
    前記ローサイド電流検出手段は、前記負荷駆動装置が停止しているときに、暗電流が流れることを防止するために、前記低電位電源線に挿入された暗電流防止用トランジスタのオン抵抗を利用して、前記第2電流を検出するものであることを特徴とする負荷駆動装置。
  3. 前記暗電流防止用トランジスタ及び/又は前記保護用トランジスタの温度を検出する温度検出手段を備え、
    前記判定手段は、少なくとも、前記第1電流と前記第2電流とがともに、所定の判定しきい値よりも大きい場合、前記高電位電源線と前記低電位電源線とが、前記負荷を介することなく短絡したデッドショート故障が発生したと判定するものであり、前記判定しきい値は、前記温度検出手段によって検出された温度に応じて可変とされることを特徴とする請求項1又は2に記載の負荷駆動装置。
  4. 前記判定手段は、少なくとも、前記第1電流と前記第2電流とがともに、所定の判定しきい値よりも大きい場合、前記高電位電源線と前記低電位電源線とが、前記負荷を介することなく短絡したデッドショート故障が発生したと判定するものであり、前記判定しきい値は、前記暗電流防止用トランジスタ及び/又は前記保護用トランジスタがオンされるときのゲード印加電圧の大きさに応じて可変とされることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の負荷駆動装置。
  5. 前記ハイサイド電流検出手段と前記ローサイド電流検出手段との一方は、前記暗電流防止用トランジスタのオン抵抗を利用するものであり、前記ハイサイド電流検出手段と前記ローサイド電流検出手段との他方は、前記保護用トランジスタのオン抵抗を利用するものであって、
    前記暗電流防止用トランジスタと前記保護用トランジスタとは、オン抵抗に関して同じ温度特性を有するとともに、互いに同じ温度となるように近接して配置されることを特徴とする請求項3に記載の負荷駆動装置。
  6. 前記温度検出手段は、前記暗電流防止用トランジスタと前記保護用トランジスタとに対して1つのみ設けられることを特徴とする請求項5に記載の負荷駆動装置。
  7. 前記判定手段は、前記短絡故障として、前記デッドショート故障に加えて、前記第1電流が前記第2電流よりも大きい場合、地絡故障が発生したと判定し、前記第2電流が前記第1電流よりも大きい場合、天絡故障が発生したと判定するものであり、
    さらに、いずれの種類の短絡故障が発生したかを記憶する記憶手段を備えることを特徴とする請求項3乃至6のいずれか1項に記載の負荷駆動装置。
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