JP6459519B2 - 電力変換装置の保護装置 - Google Patents

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Description

この発明は、インバータ等の電力変換装置おけるアームを構成する電力半導体スイッチ素子を短絡故障等から保護する装置に関する。
IGBT等の電力用半導体スイッチ素子を用いた直流電力を交流電力に変換するインバータの主回路は、一般に図7に示すように構成される。
この図において、1は直流電源であり、交流電源を入力とする場合は、整流回路と平滑コンデンサとで構成される。2は、直流電源1から供給される直流電力を交流電力に変換する、電力用半導体スイッチ素子としてのIGBT3(31〜36)を3相ブリッジ接続して構成した3相インバータ回路、4(41〜46)は、IGBT3に逆並列に接続された環流用ダイオード、5(51〜56)は、IGBT3のゲート駆動回路、6は、オンオフ指令信号Sの生成や分配を行う制御部、7はモータ等の負荷である。
インバータ回路2は、制御部6から与えられるオンオフ指令信号Sによりゲート駆動回路5を介してIGBT3を所定の順序でオン、オフすることにより、直流電源1から供給される直流電力を交流電力に変換して負荷7に供給し、この負荷7を駆動する。
図7のゲート駆動回路5の詳細な構成を図8に示す。
この図8において、8は、このゲート駆動回路の電源であり、実際にはトランスを内蔵したDC/DCコンバータとコンデンサなどで構成される。9、10は、IGBT31のゲートを駆動してIGBT31をオン、オフするゲート駆動トランジスタ、11は、このトランジスタ9,10のベース抵抗、12、13はIGBT3のターンオンおよびターンオフ用のゲート抵抗であり、IGBT31のターンオンおよびターンオフ速度の調整用の抵抗となる。インバータ回路の1相の上アームを構成するIGBT31には直列に下アームを構成するIGBT32が接続される。
このゲート駆動回路5は、制御部6から与えられるPWM(パルス幅変調)制御に基づくオンオフ指令信号Sによって動作する。また、通常、制御部6とゲート駆動回路5とは、絶縁が必要なため、フォトカプラで構成した絶縁信号伝達手段16を介して接続する。なお、29は、制御部6の電源である
ここで、インバータ回路の下アームのIGBT32が、何らかの原因でアーム短絡故障を発生したところで、これと対向する上アームのIGBT31に対するLレベルのオン信号Sがゲート駆動回路5に入力されると、フォトカプラ16の2次側のトランジスタがオフするので、ゲート駆動トランジスタ9がオンし、IGBT31のゲートgにゲート信号が加わり、これがターンオンする。これにより、上下アームのIGBT31、32が同時に導通するので、これらによって、直流電源のP、N極間が短絡され、電源短絡電流が流れる。その結果、IGBTの短絡補償期間内(通常、10μs以内)にIGBT31を遮断しないと、IGBT31も短絡故障となり、電源短絡状態が長時間持続し、インバータ回路が焼損するなどの障害が発生する。
このような障害の発生を防止し、装置を保護する目的で、特許文献1に示されるように、図8のゲート駆動回路5と、IGBT31のコレクタCとの間にそのアノードをIGBT31のコレクタC側にしてダイオード17を接続して上下アームのIGBTの短絡故障の発生を検出することが行われている。すなわち、IGBT31、32の何れかが短絡故障を起こすと、ダイオード17のアノード側の電位が上昇するので、これによりダイオード17が不導通となり、ダイオード17のアノード接続点18の電位が上昇する。この接続点18の電位が予め設定した設定値以上になるとアーム短絡故障であると判断し、ツェナーダイオード19が導通し、保護トランジスタ20をオンさせ,トランジスタ9をオフさせることにより、IGBT31を強制遮断する。電圧の設定値はツェナーダイオード19のツェナー電圧Vzで設定するので、接続点18の電位がツェナー電圧Vzを越えると、ツェナーダイオード19は自動的に導通する。
保護トランジスタ20が導通すると、抵抗22を通してフォトカプラ21の1次側のダイオードにも電流が流れるので、このフォトカプラ21の2次側のトランジスタから制御部6へアーム短絡故障の発生を示すアラーム信号ALが伝達される。
このように従来のゲート回路ユニット(GCU)5には、IGBTのゲートを駆動するゲート駆動回路だけでなく、アームの短絡故障の発生を検知する短絡検知回路、この検知回路の出力よりゲート駆動回路を遮断して導通しているIGBTを強制遮断する保護回路および短絡の発生を外部へ報知するアラーム信号伝達回路等を備えている。
前記のような保護機能を有するゲート駆動回路を備えることにより、インバータ等からなる電力変換装置におけるアームを構成する半導体スイッチ素子の短絡故障が発生すると、これに速やかに対応することができ、アーム短絡故障による装置の焼損を防止することができる。
さらに装置の信頼性を高めるために、非特許文献1に示されるように、IGBTとゲート駆動回路を一体的にモジュール化したインテリジェンスパワーモジュール(IPM)においては、アーム短絡保護機能の他に、ゲート駆動回路の電源電圧低下に対する保護機能や、素子の過熱に対する保護機能等をゲート駆動回路に加えることも行われている。
特開2008-017650号公報
富士IGBT−IPMアプリケーションマニュアルRH983a、3−8ページ(富士電機株式会社、2004年7月発行)
前記の従来装置においては、電力変換装置の半導体スイッチ素子のゲート駆動回路に多くの保護機能を設けることにより装置の信頼性を高めているが、保護機能が作動したとき、これを制御部へ報知する手段としては、すべてに共通にアラーム信号伝達手段が1つしか設けられていないため、アラーム信号を受信しても、変換回路において異常があったことは検知できるが、その原因を判別することはできないという問題があった。
このような問題を解決するためには、各機能ごとにアラーム信号伝達手段を設けて、機能ごとにアラーム信号を伝達する方法が考えられるが、この方法によると、多数のアラーム信号伝達手段が必要となるので、回路規模が大きくなり、また、絶縁して信号を伝達するための、フォトカプラ等の絶縁信号伝達手段も多数必要となるので、装置のコストが高くなる問題がある。
この発明の課題は、前記の従来装置における問題を解決して電力変換装置のゲート駆動回路側においてアーム短絡故障の発生および電源電圧低下の発生を検知して制御部側へ伝達する手段および制御部側において伝達されたアラームを判別する手段を安価に構成することのできる電力変換装置の保護装置を提供することにある。
このような課題を解決するため、この発明は、電力半導体スイッチ素子で構成された電力変換回路とこの電力変換回路の制御を行う制御部を備えた電力変換装置において、前記電力変換回路の電力半導体スイッチ素子のコレクタ部またはドレイン部と、前記電力半導体スイッチ素子を駆動するゲート駆動回路との間に、ダイオードを接続し、このダイオードのアノードの電位を検出することにより前記電力変換回路の前記電力半導体スイッチ素子で構成された上下アームの短絡故障の有無を判別し、その判別信号を制御部に伝達するアラーム信号伝達手段を備えるとともに、前記アラーム信号伝達手段と前記ゲート駆動回路との間に、前記ゲート駆動回路の電源電圧を監視し、電源電圧が所定値より低下すると前記アラーム信号伝達手段への電流を遮断または抑制する電流制御手段を設けたことを特徴とする。
前記電流制御手段は、ツェナーダイオードと抵抗の両方またはいずれか一方で構成することができる。
また、この発明おいては、前記制御部において、前記アラーム信号伝達手段から伝達された信号と前記制御部から前記ゲート駆動回路へ与えるオンオフ指令信号とを論理演算して、前記信号伝達手段から伝達される信号を判別する手段を設けるようにするのがよい。
さらに、前記制御部から前記ゲート駆動回路へのオンオフ指令信号がオン指令のとき、前記アラーム信号に基づいて前記電力変換装置のアーム短絡故障の判定を行い、オフ指令のとき、前記アラーム信号に基づいて前記ゲート駆動回路の電源電圧の低下を判定するようにしてもよい。
この発明によれば、ゲート駆動回路がアーム短絡検知機能と駆動電源電圧低下検知機能を備え、検知信号を共通のアラーム信号伝達手段を介して制御部へ伝達し、制御部において、前記信号伝達手段から伝達された信号とオンオフ指令信号との論理演算をすることにより、アーム短絡検知信号と駆動電源電圧低下検知信号とを判別するようにしているので、装置の構成が簡単となり、装置の価格を安価にすることができる。
この発明の実施例を示す電力変換装置におけるゲート駆動回路の回路図。 この発明の実施例を示す検知信号の判別手段の論理演算回路の回路図。 この発明の実施例におけるアーム短絡故障の発生していないときの動作状態を示すゲート駆動回路の回路図。 この発明の実施例におけるアーム短絡故障の発生したときの動作状態を示すゲート駆動回路の回路図。 この発明の実施例におけるゲート駆動回路の電源電圧低下の発生していないときの動作状態を示すゲート駆動回路の回路図。 この発明の実施例におけるゲート駆動回路の電源電圧低下の発生したときの動作状態を示すゲート駆動回路の回路図。 電力変換装置に用いられる一般的なインバータ回路を示す回路構成図。 従来例の電力変換装置におけるゲート駆動回路を示す回路図。
この発明の実施の形態を図に示す実施例について説明する。
図1に、この発明による電力変換装置におけるゲート駆動回路の実施例を示す。
この図1のこの発明の実施例のゲート駆動回路は、図8に示す従来のゲート駆動回路とは、アラーム信号伝達手段として設けられたフォトカプラ21の1次側のダイオード21Dと、抵抗11と24の接続点との間に、ゲート駆動回路5の電源8の電圧の低下を検知する手段としてツェナーダイオード27と抵抗28の直列回路を接続した点が異なるだけでその他の構成は同じである。このため、図1のゲート駆動回路においては、図8のゲート駆動回路の要素と同一の要素は、同一の符号を付して示している。
次に、この発明のゲート駆動回路の動作を説明する。
図3は、この発明のゲート駆動回路5における通常状態でのオン指令時の動作状態を示す。
制御部6からインバータ回路のIGBTに、オンオフ指令信号SをLレベルしてオン指令を与えると、フォトカプラ16の一次側のダイオード16Dおよび2次側のトランジスタ26Tがオフになる。これによ駆動トランジスタ9,10のベースにHレベルのオン指令電圧が加わるため、駆動回路の電源8から抵抗23、11を通してゲート駆動トランジスタの9ベースに点線矢印Aで示すベース電流が流れる。このため、駆動トランジスタ9がオンし、このトランジスタ9を通してIBGT31のゲートgにゲート電流Bが供給されるので、IGBT31がターンオンし、このIGBT31を通して点線矢印Cで示す負荷電流が流れる。
この状態では、IGBT31がオンし、そのコレクタcの電位が低下しているため、インバータ回路のアームの短絡故障を検知するダイオード17がオンし、電源8から抵抗23、24を介してダイオード17に点線矢印Dで示す電流が流れる。これによりツェナーダイオード19のカソードの接続される接続点18の電位が低く保たれるので、ツェナーダイオード19はオフとなり、短絡保護用のトランジスタ20もオフとなる。これにより、このトランジスタ20を通してフォトカプラ21のダイオード21Dには、電流は流れない。
このとき、トランジスタ16Tがオフしているため、電源8の電圧V8の大きさに関係なく、電源電圧の低下を検知するツェナーダイオード27の両端の電位がほぼ等しく、電位差がほぼ0になる。このため、ツェナーダイオード27は不導通となるので、ツェナーダイオード27を通してフォトカプラ21の一次側ダイオード21Dには、電流は流れない。この結果、フォトカプラ21の1次側のダイオード21Dおよび2次側のトランジスタ21Tは、不導通(オフ)となり、制御部6に加わるアラーム信号ALは、Hレベルとなり、アーム短絡故障の発生がないことが示される。
図4は、上アームのIGBT31がオン状態にあるとき、これに接続された下アームのIGBT32に短絡故障が発生した場合の動作状態を示す図である。
下アームのIGBT32に短絡故障が発生すると、オン状態と同じく下アームが導通状態となるので、インバータ回路の電源のP極とN極の間が短絡され、短絡電流Cが流れる。これにより、IGBT31のコレクタcの電圧が、電源のP極の電位まで上昇するので、これまで導通状態にあったダイオード17に逆バイアスが加わり、非導通となり、これに流れていた電流が遮断され、接続点18の電位が上昇し、ツェナーダイオード19のツェナー電圧Vz19を越える。このため、ツェナーダイオード19が導通し、これを通して、点線矢印Eで示すように、保護用トランジスタ20のベースにベース電流が流れて、このトランジスタ20が導通(オン)する。トランジスタ20がオンすることにより駆動トランジスタ9.10のベースの電位が低下するため、駆動トランジスタ9がオフし、IGBT31のゲート電流を遮断、もしくはゲート電圧が印加されなくなる。そして、代わって、ゲート駆動トランジスタ10がオンし、このIGBT31のゲートに蓄えられた電荷を放電させるので、IGBT31が急速にターンオフし、短絡電流Cを遮断する。これによって、インバータ回路が電源短絡から保護される。
このように、トランジスタ20は、ツェナーダイオード19がアームの短絡故障の発生による接続点18の電位の上昇を検知して導通することに伴って導通し、オンしているIGBT31を急速にターンオフすることにより、電源短絡電流を遮断し、インバータ回路を短絡電流から保護する作用をする。
同時に、トランジスタ20がオンすると、電源8からフォトカプラ21のダイオード21Dに抵抗22を通して点線矢印Fで示すように電流が流れるので、フォトカプラ21のトランジスタ21Tがオンし、Lレベルとなるアラーム信号ALを制御部6に伝達する。このときのLレベルのアラーム信号ALは、インバータ回路でアーム短絡の異常が発生したことを示す。
図5は、ゲート駆動回路5の通常状態でのオフ指令時の状態を示している。
制御部6から出力されるオフ指令は、オンオフ指令信号SをHレベルとする。Hレベルのオフ指令が与えられると、フォトカプラ16のダイオード16Dおよびトランジスタ16Tがともにオンし、フォトカプラ16から駆動回路5へ加わる電位が低電位(電源8の負電位)となる。これにより、駆動トランジスタ9のベースが逆バイアス、トランジスタ10のベースが順バイアスされるため、トランジスタ9がオフし、トランジスタ10がオンする。オフしたトランジスタ9によりIGBT31へのゲート電流が遮断、もしくはゲート電圧が印加されなくなり、オンしたトランジスタ10を通して、点線矢印Gで示すようにIGBT31のゲートに蓄積された電荷が放電されるので、IGBT31は、急速にターンオフし、不導通となる。
IGBT31がターンオフすることによりIGBT31のコレクタ電圧が上昇し、この電圧を検知するダイオード17がオフする。
ゲート駆動回路5の電源8が、正常な電圧にある通常時には、ツェナーダイオード27のカソード側の電位はトランジスタ16Tの導通により低電位(電源8の負電位)となっているため、ツェナーダイオード27の両端の電位差はそのツェナー電圧Vz27を超える。これにより、ツェナーダイオード27が導通し、フォトカプラ21のダイオード21に電流Fが流れ、制御部6へ出力されるアラーム信号ALはLレベルとなる。
次に、ゲート駆動回路5の電源8に電圧低下の異常が発生したときの動作を、図6を参照して説明する。
オン指令時は、Lレベルのオンオフ指令信号Sがフォトカプラ16に加わるので1次側のダイオード16Dおよび2次側トランジスタ16Tがオフし、コレクタ電位がほぼ電源8の正電位となるため、電源8の電圧V8の大きさにかかわらず、電源電圧を監視するツェナーダイオード27の両端電位差はほぼ0となるので、ツェナーダイオード27は不導通となる。
ここで、オンオフ指令信号SをHレベルにしてオフ指令が与えられると、フォトカプラ16のダイオード16Dおよびトランジスタ16Tがオンし、トランジスタ16のコレクタ電位が電源8の負電位まで低下し低電位となる。これにより、IGBT31がターンオフされることは前記したとおりであるが、ツェナーダイオード27のアノード側の電位が低下しているため、電源8の電圧V8が正常であれば、ツェナーダイオード27の両端の電位差は、そのツェナー電圧Vz27より高くなる。ツェナー電圧Vz27は、電源8の電圧V8が低電圧と判定されるレベルと同じ程度の値、例えば、定格の電源電圧V8の1/2程度の値(1/2V8)に選ばれる。このため、電源電圧V8が正常であれば、ツェナーダイオード27に加わる電圧は、そのツェナー電圧Vz27より高くなるのである。
これにより、フォトカプラ21のダイオード21Dにツェナーダイオード27、抵抗28を通して点線矢印Hで示す電流が流れるので、フォトカプラ21の2次側のトランジスタ21Tが導通し、制御部6へ、電源電圧が正常であることを示すLレベルのアラーム信号ALを伝達する。
ここで、電源8の電圧V8が何らの原因により、ツェナーダイオード27のツェナー電圧Vz27で設定された電圧(1/2V8)より低下した状態で、制御部6からオフ指令S(Hレベル)が与えられ、フォトカプラ16の2次側のトランジスタ16Tが導通し、そのコレクタ電位が低電位になると、前記の場合と同様に、IGBT31がターンオフされる。そして、フォトカプラ16のトランジスタ16Tの導通によりツェナーダイオード27のアノード電位が低下するが、電源電圧V8も低下しているため、その両端の電位差はツェナー電圧Vz27より小さくなり、ツェナーダイオード27は不導通となり、このツェナーダイオード27を通して流れる電流Hが遮断される。また、フォトカプラ16のトランジスタ16Tが導通することによりトランジスタ20も不導通となるので、これを通してフォトカプラ21の1次側のダイオード21Dに電流が流れることもない。このため、フォトカプラ21の2次側のトランジスタ21Tがオフし、制御部6へ電源電圧低下の異常が発生したことを示すHレベルのアラーム信号ALが伝達される。
前記のゲート駆動回路5の電源8の電圧を検知するツェナーダイオード27と抵抗28は、ツェナーダイオード27だけで構成することも、また、抵抗28のみで構成することもできる。抵抗28のみで構成する場合は、その抵抗値を電源8の電圧が低下したとき、電流をフォトカプラ21のダイオード21Dの導通開始電流以下に抑えることのできる抵抗値に選定する。
このようにこの発明においては、インバータ回路のIGBTで構成したアームに短絡故障や、ゲート駆動回路5の電源8の電圧低下などの異常が発生したとき、アラーム伝達手段であるフォトカプラ21を通してゲート駆動回路から制御部6へ伝達されるアラーム信号ALが変化する。
このアラーム信号ALだけでは、インバータ回路のアーム短絡故障かゲート駆動回路5の電源電圧低下かの異常の内容の判別ができないので、この発明においては、図2に示すような論理演算回路により、制御部6からインバータ回路へ与えるオンオフ指令信号Sとアラーム信号ALとの論理演算を行うことにより、これを判別するようにしている。
図2において、IN1は、制御部6から出力されるオンオフ指令信号Sの加えられる第1入力端子、IN2は、ゲート駆動回路5から出力されるアラーム信号ALの加えられる第2入力端子である。論理演算回路のNANDは、アーム短絡検知用のナンド回路、ANDは、ゲート制御回路の電源電圧低下検知用のアンド回路である。
オンオフ指令信号Sは、前記したとおりオン指令のときLレベルとなり、オフ指令のときHレベルとなる。アラーム信号ALは、アラームあり、すなわち、フォトカプラ21がオンとなったときLレベルとなり、アラームなし、すなわち、フォトカプラ21がオフとなったときHレベルとなる。
アーム短絡を検知するナンド回路NANDは、入力端子IN1にオン指令(Lレベル信号)が加わっている状態で、アーム短絡故障の発生していないときには、入力端子IN2に加わるアラーム信号ALが、前記したとおりHレベル(フォトカプラ21オフ)となるので、出力OUT1がLレベルとなり、インバータ回路にアーム短絡の異常の発生がないことが示される。
入力端子IN1にLレベルのオン指令が加わった状態で、インバータ回路にアーム短絡故障が発生すると、入力端子IN2に加わるアラーム信号ALが、前記したとおりLレベル(フォトカプラ21オン)となるので、ナンド回路NANDの2つの入力にともにLレベルの信号が加わり、出力OUT1がHレベルとなり、アーム短絡の異常が発生したことが示される。
また、電源電圧低下異常を検知するアンド回路ANDは、入力端子IN1にHレベルのオフ指令が加わっている状態で、電源8の電圧が正常な状態では、入力端子IN2に加わるアラーム信号ALが、前記したとおりLレベル(フォトカプラ21オン)となるので、アンド回路ANDの出力OUT2がLレベルとなって、ゲート駆動回路の電源8が電圧低下のない正常な状態であることが示される。
さらに、入力端子IN1にHレベルのオフ指令が加わった状態で、電源8に電圧低下の異常が発生すると、入力端子IN2に加わるアラーム信号ALが、前記したとおり、Hレベル(フォトカプラ21オフ)となるので、アンド回路ANDの出力OUT2がHレベルとなって、電源8に電圧低下の異常が発生していることが示される。
このように、ゲート駆動回路5へオン指令が与えられているとき、ナンド回路NANDによりアラーム信号ALの状態を制御部5で監視することにより、インバータ回路のアーム短絡異常の発生の有無を検知できる。そして、ゲート駆動回路5へのオフ指令が与えられているとき、アンド回路ANDにより、アラーム信号ALの状態を制御部5で監視することにより、ゲート駆動回路5の電源8の電圧低下異常の発生の有無を検知することができる。このため、図2の論理演算回路によりアラームの発生が、インバータ回路のアーム短絡故障によるものか、またはゲート駆動回路5の電源電圧低下によるものかを判別することができる。
5:ゲート駆動回路
6:制御部
16:フォトカプラ(信号伝達手段)
19:短絡故障検知用ツェナーダイオード
21:フォトカプラ(信号伝達手段)
27:電圧低下検知用ツェナーダイオード
31、32:インバータ回路の上下アームを構成するIGBT(電力半導体スイッチ素子)

Claims (4)

  1. 電力半導体スイッチ素子で構成された電力変換回路とこの電力変換回路の制御を行う制御部を備えた電力変換装置において、前記電力変換回路の電力半導体スイッチ素子のコレクタ部またはドレイン部と、前記電力半導体スイッチ素子を駆動するゲート駆動回路との間に、ダイオードを接続し、このダイオードのアノードの電位を検出することにより前記電力変換回路の前記電力半導体スイッチ素子で構成された上下アームの短絡故障の有無を判別し、その判別信号を制御部に伝達するアラーム信号伝達手段を備えるとともに、前記アラーム信号伝達手段と前記ゲート駆動回路との間に、前記ゲート駆動回路の電源電圧を監視し、電源電圧が所定値より低下すると前記アラーム信号伝達手段への電流を遮断または抑制する電流制御手段を設けたことを特徴とする電力変換装置の保護装置。
  2. 前記電流制御手段は、ツェナーダイオードと抵抗の両方またはいずれか一方で構成することを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置の保護装置。
  3. 前記制御部において、前記アラーム信号伝達手段から伝達されたアラーム信号と前記制御部から前記ゲート駆動回路へ与えるオンオフ指令信号とを論理演算して、前記アラーム信号を判別する手段を設けたことを特徴とする請求項1または2に記載の電力変換装置の保護装置。
  4. 前記制御部から前記ゲート駆動回路へのオンオフ指令信号がオン指令のとき、前記アラーム信号に基づいて前記電力変換装置のアーム短絡故障の判定を行い、オフ指令のとき、前記アラーム信号に基づいて前記ゲート駆動回路の電源電圧の低下を判定することを特徴とする請求項に記載の電力変換装置の保護装置。
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