JP2005012951A - 半導体電力変換装置 - Google Patents

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Kenji Takao
健志 高尾
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Abstract

【課題】簡潔な構成で直列接続されたスイッチング素子への過電圧の印加を阻止して、とも連れ破壊を防ぐことができる半導体電力変換装置を得る。
【解決手段】変換器の各アームにおける直列接続された各々のスイッチング素子11a、11bの電圧を検出する機能を有し、スイッチング素子11a、11bのオフ期間中の電圧が所定の電圧以上である場合は、直列接続されたスイッチング素子11a、11bのいずれかが素子故障であると判定する判定手段を備え、前記判定手段の判定動作に応じて直列接続された残りの健全スイッチング素子をオンさせて、短絡過電流を発生させ、この短絡過電流に応動するヒューズ30により前記変換器を直流電源4から切り離すようにした。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、半導体電力変換装置、特に、自己消弧型スイッチング素子を用いた電力および産業用の半導体電力変換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来技術として、IGBTなどの電圧制御型スイッチング素子を用いた変換器の各アームのスイッチング素子を複数値直列に接続した構成における短絡時の過電流保護方式が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、IGBTなどの電圧制御型スイッチング素子を用い、変換器の各アームのスイッチング素子を複数個直列接続されたスイッチング素子間のスイッチング時の電圧アンバランスによる破壊を防ぐ保護方式も提案されている(例えば、特許文献2参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1に記載されている従来技術では、1個以上の保護遮断素子を用い複数値直列接続されたスイッチング素子が過電流を検出した後に変換器を停止させるために、変換器を構成するアームに通常スイッチングに寄与しない素子が含まれることになり安価な装置が提供できないといった問題がある。
また、前述従来技術では短絡電流を検出しないと変換器を停止できないことから、複数個直列接続された素子のうち1つが破壊した場合で短絡電流が流れない場合、直列接続されたスイッチング素子には過電圧が印加され、とも連れ破壊を招くといった問題がある。
【0004】
特許文献2に記載の従来技術では、直列接続されたスイッチング素子に過電圧がかからないように、IGBTではコレクタ漏れ電流を流すことによりクランプする方式は記載されているが、複数個直列接続された素子のうち1つが破損した場合、設定されたクランプ電圧以上がかかるようになった場合、クランプ電圧のまま、漏れ電流が流れつづけるために、スイッチング素子はクランプされた電圧ともれ電流による発熱で破壊に至り、直列接続されたスイッチング素子は連鎖的にとも連れ破壊を招くといった問題がある。
【0005】
さらに、上述のように、とも連れ破壊を招くようになると、破損後の交換なども多大な労力を要するようになる。
【0006】
【特許文献1】
特開2000−49581号公報
【特許文献2】
特開2001−231247号公報
【0007】
この発明は、上記のような問題点を解消するためになされたもので、変換器を構成するアームに通常スイッチングに寄与しない素子を含むことなく、直列接続されたスイッチング素子への過電圧の印加を阻止して、とも連れ破壊を防ぐことができる半導体電力変換装置を得ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る半導体電力変換装置では、変換器の各アームにおける直列接続された各々のスイッチング素子の電圧を検出する機能を有し、スイッチング素子のオフ期間中の電圧が所定の電圧以上である場合は、直列接続されたスイッチング素子のいずれかが素子故障であると判定する判定手段を備え、前記判定手段の判定動作に応じて直列接続された残りの健全スイッチング素子をオンさせて、短絡過電流を発生させ、この短絡過電流に応動して前記変換器を前記直流電源から切り離すようにしたものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
この発明による実施の形態1を図1ないし図3について説明する。図1は実施の形態1における半導体電力変換装置の構成を示す接続図である。図2は実施の形態1における半導体電力変換装置の動作を示すタイミングチャートである。図3は実施の形態1におけるゲー卜駆動ユニットの内部回路の構成を示す接続図である。
【0010】
図1は、この発明を適用した半導体電力変換装置の構成を示している。ここでは自己消弧型スイッチング素子にIGBTを用いた三相インバータを例として示す。
直流電源4と、制御装置装置6で駆動される三相インバータ1により負荷5に交流電流を出力する。
【0011】
三相インバータ1のうち正極アームと反対側の負極アームは直列スイッチング素子ユニット2で構成されている。
また、直列スイッチング素子ユニット2はスイッチング素子ユニット20a、20bが直列に接続された構成で、スイッチング素子ユニット20aはIGBT_11a、フリーホイーリングダイオード12a、ゲート駆動ユニット13aで構成され、同様に、スイッチング素子ユニット20bもIGBT_11b、フリーホイーリングダイオード12b、ゲート駆動ユニット13bで構成されている。
図の場合は、直列スイッチング素子ユニット2は2直列(20aと20b)であるが、直流電源4の電圧とスイッチング素子20a、20bの定格電圧により直列数は変更される。
なお、図1において、三相インバータ1の短絡故障などの際に直流電源4と三相インバータ1を切り離すヒューズ30が設けられている。
【0012】
次に動作について説明する。
図2にPアームのスイッチング素子およびNアームのスイッチング素子のゲート信号SP、SNを示す。P、Nアームの各スイッチング素子は交互にオン、オフを繰り返す。
なお、P、Nアームのゲートは短絡が発生しないように両方がオフである期間(デッドタイム)を設けている。
また、SP、SN信号によりP側IGBT_11a、P側IGBT_11b、N側IGBT_11a、N側IGBT_11bはオン、オフ動作を行い、SP信号によりP側IGBT_11a、P側IGBT_11bがオンしたときにP側直列スイッチング素子ユニット2より負荷5へ電流が流れ出て、SN信号によりN側信号がオン時にN側フリーホイーリングダイオード12a、N側フリーホイーリングダイオード12b側に電流が流れN側直列スイッチング素子ユニット2より電流が流れ出ている場合は、P側IGBT_11a、P側IGBT_11b、N側IGBT_11a、N側IGBT_11bのコレクタ(C)−エミッタ(E)電圧は図2のようになる。
【0013】
なお、各スイッチング素子のゲート駆動ユニット13a、13bは制御装置6から光ファイバなどのゲート信号伝送媒体7からの信号により駆動される。
【0014】
次に、時点T でIGBT_llaが破損した場合、それまで直流電源4の電圧を1/2づつ(図中E/2)分担していたものがすべてIGBT_llbに印加されるようになり、スイッチング素子耐圧以上となると、健全であったIGBT_llbもとも連れで破壊されるようになる。
【0015】
図3にゲート駆動ユニット13の内部回路を示す。
図3においては、通常時、制御装置6から送られる信号をゲート受信回路131にて受信し、過電圧判定回路(図中ではORロジックで記載)132を介してゲート電圧駆動回路133に伝えられ、駆動回路133によりlGBT_11のゲートのオン、オフを行う。
【0016】
IGBT_11aがオフ中破損しIGBT_llbのコレクタ−エミッタ間過電圧検出の手段としては、図2に示すように過電圧状態では通常のオフ状態よりもスイッチング素子のコレクタ−エミッタ間電圧(C−E間電圧)が上昇することを利用し、電圧検出回路134によりスイッチング素子のコレクタ−エミッタ間電圧を検出して、電圧判定回路135に信号が送られ、設定された電圧以上の場合にはラッチ回路136で信号をラッチし、過電圧判定回路(図中ではORロジックで記載)132によりIGBT_11をオンさせるように働く。
【0017】
電圧検出回路134の構成は図示しないが、C−E間電圧が設定した電圧を監視できればよいので分圧用の抵抗、ツエナーダイオードによりレベル検出を行い、電圧判定回路135もレベル判定するコンパレータ、発光ダイオード、フォトカプラ、トランジスタ、ロジックICなどにより判定が可能である。
【0018】
また、過電圧判定回路132は、電圧検出回路135から、C−E間電圧が設定電圧まで上昇したという信号をラッチするラッチ回路136の信号で直接ゲート電圧駆動回路133へ信号を渡せばよいので、OR論理回路により比較的簡単な回路で構成することができる。
【0019】
上記までの動作によりIGBT_11aがオフ中破損し、IGBT_11bのコレクタ−エミッタ間過電圧は抑制され、三相インバータ1は直流電源4の短絡状態になり、三相インバータ1と直流電源はヒューズ30の溶断動作により切り離される。
よって、破壊されたスイッチング素子IGBT_llaと溶断したヒューズ30を交換すればよいことになる。
【0020】
なお、本例は2レベルインバータの場合を記載しているが、マルチレベルインバータの場合のスイッチング素子直列接続でも同じ効果が得られる。
【0021】
以上のように、この発明による実施の形態1における半導体電力変換装置では、直列接続された各々のスイッチング素子の電圧を検出する機能を有し、スイッチング素子のオフ期間中の電圧が所定の電圧以上である場合は、直列接続されたスイッチング素子のいずれかが素子故障であると判断し、直列接続された残りの健全スイッチング素子をオンさせ、短絡過電流を発生させ、変換器アームヒューズにより過電流を遮断し、変換器を構成するアームに通常スイッチングに寄与しない素子を含まず、直列接続されたスイッチング素子には過電圧が印加されとも連れ破壊を防ぎ、破損後の交換などを容易にすることが可能となる。
【0022】
この発明による実施の形態1によれば、直流電源4から電力を供給されるIGBT、MOSFETなどの電圧制御型スイッチング素子を用いたインバータ1からなる変換器の各アームのスイッチング素子11a、11bを複数個直列に接続した構成において、直列接続された各々のスイッチング素子11a、11bの電圧を検出する機能を有し、スイッチング素子11a、11bのオフ期間中の電圧が所定の電圧以上である場合は、直列接続されたスイッチング素子11a、11bのいずれかが素子故障であると判定する電圧検出回路134、電圧判定回路135、ラッチ回路136および過電圧判定回路132からなる判定手段を備え、前記判定手段の判定動作に応じて、直列接続された残りの健全スイッチング素子をオンさせ、短絡過電流を発生させ、この短絡過電流に応動する変換器アームヒューズ30により過電流を遮断しインバータ1からなる変換器を直流電源4から切り離すようにしたので、スイッチング素子11a、11bのオフ期間中の電圧が所定の電圧以上である場合に変換器をヒューズの溶断動作により直流電源から切り離すことによって、変換器を構成するアームに通常スイッチングに寄与しない素子を含むことなく、直列接続されたスイッチング素子への過電圧の印加を阻止して、とも連れ破壊を防ぐことができる半導体電力変換装置を得ることができる。
【0023】
実施の形態2.
この発明による実施の形態2を図4ないし図6について説明する。図4は実施の形態2における半導体電力変換装置の構成を示す接続図である。図5は実施の形態2におけるスイッチの回路例を示す接続図である。図6は実施の形態2における直列スイッチの耐圧を確保するためにスイッチ直列数を増やす手段を示す接続図である。
この実施の形態2において、ここで説明する特有の構成以外の構成については、先に説明した実施の形態1における構成と同一の構成内容を具備し、同様の作用を奏するものである。図中、同一符号は同一または相当部分を示す。
【0024】
図4は、図1に示した実施の形態1における半導体電力変換装置に対して、ヒューズ30をスイッチ40とした点で相違している。
【0025】
スイッチ40は三相インバータ1の短絡故障などの際に直流電源4と三相インバータ1を切り離す手段であり、通常はスイッチオンの状態である。
【0026】
次に、動作について説明する。
IGBT_llaがオフ中破損しIGBT_llbのコレクタ−エミッタ間過電圧検出の方法としては、実施の形態1で示した方法と同様である。
図2に示すように、通電庄状態では通常のオフ状態よりもスイッチング素子のコレクタ−エミッタ間電圧(C−E間電圧)が上昇することを利用し、電圧検出回路134によりスイッチング素子のコレクタ−エミッタ間電圧を検出して、電圧判定回路135に信号が送られ、設定された電圧以上の場合にはラッチ回路136で信号をラッチし、過電圧判定回路(図中ではORロジックで記載)132によりIGBT_llをオンさせるように働く。
【0027】
上記までの動作により、IGBT_llaがオフ中破損しIGBT_11bのコレクタ−エミッタ間過電圧は抑制され、三相インバータ1は直流電源4の短絡状態になる。
【0028】
図5にスイッチ40の回路例を示す。
図5においては、通常時、図示しない制御装置から送られるIGBT_41オン信号をゲート受信回路431にて受信し、過電流判定回路(図中ではANDロジックで記載)432を介してゲート電圧駆動回路433に伝えられ、駆動回路433によりIGBT_41のゲートのオンを行う。
【0029】
三相インバータ1は直流電源4の短絡状態になるとスイッチ40の過電流検出でスイッチ切り離しを行う。
【0030】
過電流検出の手段としては、通常のオン状態よりもスイッチング素子のコレクタ−エミッタ間電圧(C−E間電圧)が上昇することを利用し、電流検出回路434によりスイッチング素子のコレクタ−エミッタ間電圧の増加から過電流を検出、電流判定回路435に信号が送られ、設定された電圧値(過電流設定値)以上の場合にはラッチ回路436で信号をラッチし過電流判定回路(図中ではANDロジックで記載)432でゲート受信回路431から送られるゲート信号との両方から過電流(ゲート信号がオンであるのに、通常のオン時のC−E間電圧より高い検出レベルまで電圧が上昇していたら過電流)と判定した場合(図5記号ではラッチ回路出力がLレベルロジック)にはゲート電圧駆動回路433に過電流であることを伝送する。これによりIGBT_41はオフすることになる。
【0031】
IGBT_41をオフさせる際に高速遮断を行うと、過電流が流れている回路インダクタンスによりIGBT_41の両端には高電圧が印加されるようになるので、IGBT_41をオフさせる際にソフト遮断を行う必要がある。
ソフト遮断を行う方法は図示していないが、IGBT_41の遮断用ゲート抵抗を大きくしたり、IGBT_41のゲート−エミッタ間容量を大きくしたり、ゲート蓄積キャリアの排出を定電流化したりすることでソフト遮断が可能となる。
【0032】
電流検出回路434の構成は図示しないが、C−E間電圧が設定した電圧を監視できればよいので分圧用の抵抗、ツエナーダイオードによりレベル検出を行い、電流判定回路435もレベル判定するコンパレータ、発光ダイオード、フォトカプラ、トランジスタ、ロジックICなどにより判定が可能である。
【0033】
また、過電流判定回路432は、電圧検出回路435から、C−E間電圧が設定電圧まで上昇したという信号をラッチするラッチ回路436の信号と、ゲート受信回路431からのオンゲート信号とのANDにより過電流と判定できるので論理回路により比較的簡単な回路で構成することができる。
【0034】
なお、直流電源4によりスイッチ40の耐圧は変化するために、本実施例のように直列数が少ない場合(例えば2直列)は2倍の耐圧のスイッチを準備すればよい。
また、スイッチ40に使用するIGBTの耐圧が確保できない場合はスイッチ40の直列動を増やしスイッチ40の耐圧を確保しなければならない。直列スイッチ40の耐圧を確保するために直列数を増やす方法を図6に示す。
【0035】
図6の回路において、通常時、制御装置50から送られるIGBT_41オン信号をゲート受信回路441a、441bにて受信し、ゲート電圧駆動回路443a、443bに伝えられ、ゲート電圧駆動回路443a、443bによりIGBT_41a、41bのゲートのオン動作を行う。
【0036】
通常時の図5と図6の相違点は、図5の過電流判定回路(図中ではANDロジックで記載)432が図6において削除された点である.
【0037】
図6の過電流検出の手段としては、図5の回路方式と同様で、通常のオン状態よりもスイッチング素子のコレクタ−エミッタ間電圧(C−E間電圧)が上昇することを利用し、電流検出回路444によりスイッチング素子のコレクタ−エミッタ間電圧の増加から過電流を検出、電流判定回路445に信号が送られ、設定された電圧値(過電流改定値)以上の場合には過電流が発生していることを異常送出回路で制御装置50へ送出する。
制御装置50内のOR論理504にて検出した信号をラッチ回路503でラッチし過電流判定回路502(図中ではANDロジックで記載)で501PWM信号から送られるゲート信号との両方から過電流(PWM信号がオンであるのに、通常のオン時のC−E間電圧より高い検出レベルまで電圧が上昇していたら過電流)と判定した場合(図6記号ではラッチ回路503出力がLレベルロジック)にオフ信号をゲート駆動ユニット44へ送信し、ゲート駆動ユニット44a、44bを同時にオフさせるように働く。
【0038】
上述の動作はスイッチ40の直列数が増えた場合、図5の回路に示すゲート駆動ユニット43のように自己ラッチしてIGBT_41オフ動作を行うと、動作時間ばらつきが発生し、遅くオフ動作に移行したスイッチ41が過電圧により破損してしまうという問題を解決する。
動作時間ばらつきが発生するのは、ゲート駆動ユニット44の過電流検出レベルがIGBT_41a、IGBT_41bのコレクタ−エミッタ間電圧の電流によって電圧発生差が発生する場合や、電流検出回路445aと電流検出回路445bとのレベル差などによりゲート駆動ユニット44a、ゲート駆動ユニット44bの動作ばらつきが発生しやすいためである。
【0039】
上記までの動作によりIGBT_11aがオフ中破損しIGBT_11bのコレクタ−エミッタ間過電圧は抑制され、三相インバータ1は直流電源4の短絡状態になり、三相インバータ1と直流電源はスイッチ40の遮断動作により切り離される。
よって、破壊されたスイッチング素子IGBT_11aのみを交換すればよいことになる。
【0040】
なお、本例は2レベルインバータの場合を記載しているが、マルチレベルインバータの場合のスイッチング素子直列接続でも同じ効果が得られる。
【0041】
以上のように、この発明による実施の形態2では、直列接続された各々のスイッチング素子の電圧を検出する機能を有し、スイッチング素子のオフ期間中の電圧が所定の電圧以上である場合は、直列接続されたスイッチング素子のいずれかが素子故障であると判断し、直列接続された残りの健全スイッチング素子をオンさせ、短絡過電流を発生させ、過電流検出機能とソフト遮断機能を有する半導体スイッチにより過電流を遮断し、変換器を構成するアームに通常スイッチングに寄与しない素子を含まず、直列接続されたスイッチング素子には過電圧が印加されとも連れ破壊を防ぎ、破損後の交損などを容易にすることが可能となる。
また、半導体スイッチによる三相インバータと直流電源との切り離しは高耐圧ヒューズが製造しにくいという問題を解決でき、電力変換装置の高電圧化が容易になる。
【0042】
この発明による実施の形態2によれば、直流電源4から電力を供給されるIGBT、MOSFETなどの電圧制御型スイッチング素子を用いたインバータ1からなる変換器の各アームのスイッチング素子11a、11bを複数個直列に接続した構成において、直列接続された各々のスイッチング素子11a、11bの電圧を検出する機能を有し、スイッチング素子11a、11bのオフ期間中の電圧が所定の電圧以上である場合は、直列接続されたスイッチング素子11a、11bのいずれかが素子故障であると判定する電圧検出回路134、電圧判定回路135、ラッチ回路136および過電圧判定回路132からなる判定手段を備え、前記判定手段の判定動作に応じて制御装置50に異常信号を送出し制御装置50により直列接続された残りの健全スイッチング素子をオンさせて、短絡過電流を発生させ、この短絡過電流に応動する過電流検出機能とソフト遮断機能を有する半導体スイッチ40により前記インバータ1からなる変換器を前記直流電源4から切り離すようにしたので、スイッチング素子11a、11bのオフ期間中の電圧が所定の電圧以上である場合に変換器を半導体スイッチの遮断動作により直流電源から切り離すことによって、変換器を構成するアームに通常スイッチングに寄与しない素子を含むことなく、直列接続されたスイッチング素子への過電圧の印加を阻止して、とも連れ破壊を防ぐことができる半導体電力変換装置を得ることができる。
【0043】
実施の形態3.
この発明による実施の形態3を図7ないし図9について説明する。図7は実施の形態3における半導体電力変換装置の構成を示す接続図である。図8は実施の形態3における半導体電力変換装置の動作を示すタイミングチャートである。図9は実施の形態3におけるゲー卜駆動ユニットの内部回路の構成を示す接続図である。
この実施の形態3において、ここで説明する特有の構成以外の構成については、先に説明した実施の形態1または実施の形態2における構成と同一の構成内容を具備し、同様の作用を奏するものである。図中、同一符号は同一または相当部分を示す。
【0044】
図7においては、図1に示した実施の形態1における半導体電力変換装置に対して、直列数がnと増えている。
また、図8のタイミングチャートは図2に示したタイミングチャートと比較して直列接続数の増加により分担電圧が直流電源電圧Eの1/nになっている点が異なる。
また、図9は、図3に示した実施の形態1におけるゲート駆動ユニットに対して電圧変化検出回路137と電圧変化判定回路138とAND論理139を追加した点で相違している。
【0045】
次に、動作について説明する。
図7に示すように、多直列になるとIGBT_llaが破損したときにP側IGBTの他健全スイッチング素子に分担される電圧は、図8に示すように、直列数nの場合直流電源4の電圧EのE/n(n−1)となる。
直列数が多くなればなるほど、健全状態と破損状態の電圧差は小さくなるので、直流電源の変動などを考えると電圧レベルだけでの検出は離しくなる。
【0046】
IGBT_llaがオフ中破損したことを判定するためには、電圧値の変化以外に破損した際のコレクタ電圧変化が通常のIGBTのオン、オフスイッチング速度よりはるかに早い特徴を利用する。
【0047】
破損による過電圧を検出する方式は前述の実施の形態1と同様である。
図8に示すように、過電圧状態では通常のオフ状態よりもスイッチング素子のコレクタ−エミッタ間電圧(C−E間電圧)が上昇することを利用し、電圧検出回路134によりスイッチング素子のコレクタ−エミッタ間電圧を検出して、電圧判定回路135に信号が送られ、設定された電圧以上の場合には、AND論理139へ信号を送る。
【0048】
また、破損によるコレクタ電圧変化が通常のIGBTのオン、オフスイッチング速度電圧変化を検出する方法は、通常のターンオフ動作よりもスイッチング素子のコレクタ−エミッタ間電圧変化が(C−E間電圧変化)が急峻であることを利用し、電圧変化検出回路137によりスイッチング素子のコレクタ−エミッタ間電圧変化を検出、電圧変化判定回路138に信号が送られ、設定された電圧変化以上の場合には、AND論理139へ信号を送る。
【0049】
AND論理139が成立するとラッチ回路136で信号をラッチし、過電圧判定回路(図中ではORロジックで記載)132によりIGBT_11をオンさせるように働く。
【0050】
電圧変化検出回路137の構成は図示しないが、C−E間電圧が設定した電圧変化を盤視できればよいので分圧用のコンデンサ等の電圧変化を積分できる手段により、電圧変化検出を行い、電圧変化判定回路138は積分された値をレベル判定するコンパレータ、発光ダイオード、フォトカプラ、トランジスタ、ロジックICなどにより判定が可能である。
【0051】
また、ANDロジック139はAND論理回路により比較的簡単な回路で構成することができる。
【0052】
上記までの動作によりIGBT_11aがオフ中破損しIGBT_11b〜IGBT_11nのコレクタ−エミッタ間過電圧は抑制され、三相インバータ1は直流電源4の短絡状態になり、三相インバータ1と直流電源4はヒューズ30の溶断により切り離される。
よって、破壊されたスイッチング素子IGBT_llaと溶断したヒューズ30を交換すればよいことになる。
【0053】
なお、本例は2レベルインバータの場合を記載しているが、マルチレベルインバータの場合のスイッチング素子直列接続でも同じ効果が得られる。
【0054】
なお、本例はヒューズによる直流電源4と三相インバータ1の切り離しを示したが、実施の形態2のように半導体スイッチを用いてもよい。
【0055】
この実施の形態に実施の形態2の半導体スイッチを適用した場合も、IGBT_llaがオフ中破損しIGBT_llb〜IGBT_llnのコレクタ−エミッタ間過電圧は抑制され、三相インバータ1は直流電源4の短絡状態になり、三相インバータ1と直流電源は40スイッチ遮断により切り離される。
よって、破壊されたスイッチング素子IGBT_11aのみを交換すればよいことになる。
【0056】
以上のように、この発明はによる実施の形態3では、直列接続された各々のスイッチング素子の電圧を検出する機能と半導体陽極の電圧変化を検出する機能を有し、スイッチング素子のオフ期間中の電圧が所定の電圧以上であり、かつ半導体陽極の電圧変化が所定の速度以上であった場合は、直列接続されたスイッチング素子のいずれかが素子故障であると判断でき、直列接続された残りの健全スイッチング素子をオンさせ、短絡過電流を発生させ、前述のヒューズまたは半導体スイッチのいずれかの方式で過電流を遮断し、変換器を構成するアームに通常スイッチングに寄与しない素子を含まず、直列接続されたスイッチング素子には過電圧が印加され、とも連れ破壊を防ぎ、破損後の交換などを容易にすることが可能となる。
【0057】
この発明による実施の形態3によれば、直流電源4から電力を供給されるIGBT、MOSFETなどの電圧制御型スイッチング素子を用いたインバータ1からなる変換器の各アームのスイッチング素子11a、11b、…11nを複数個直列に接続した構成において、直列接続された各々のスイッチング素子11a、11b、…11nの電圧を検出する機能と半導体陽極の電圧変化を検出する機能を有し、スイッチング素子11a、11b、…11nのオフ期間中の電圧が所定の電圧以上であり、かつ半導体陽極の電圧変化が所定の速度以上であった場合は、直列接続されたスイッチング素子11a、11b、…11nのいずれかが素子故障であると判定する電圧検出回路134、電圧判定回路135、電圧変化検出回路137、電圧変化判定回路138、ANDロジック139、ラッチ回路136および過電圧判定回路132からなる判定手段を備え、前記判定手段の判定動作に応じて制御装置60へ異常信号を送出し制御装置60により直列接続された残りの健全スイッチング素子を同時にオンさせて、短絡過電流を発生させ、この短絡過電流に応動するヒューズ30により前記インバータ1からなる変換器を前記直流電源4から切り離すようにしたので、スイッチング素子11a、11b、…11nのオフ期間中の電圧が所定の電圧以上であり、かつ半導体陽極の電圧変化が所定の速度以上であった場合に変換器をヒューズの溶断動作によって直流電源から切り離すことにより、変換器を構成するアームに通常スイッチングに寄与しない素子を含むことなく、直列接続されたスイッチング素子への過電圧の印加を阻止して、とも連れ破壊を防ぐことができる半導体電力変換装置を得ることができる。
【0058】
また、この発明による実施の形態3によれば、前項の構成におけるヒューズ30を半導体スイッチ40(図4)に置き換える構成とし、前記判定手段の判定動作に応じて制御装置60へ異常信号を送出し制御装置60により直列接続された残りの健全スイッチング素子を同時にオンさせて、短絡過電流を発生させ、この短絡電流に応動する半導体スイッチ40により前記インバータ1からなる変換器を前記直流電源4から切り離すようにしたので、変換器を構成するアームに通常スイッチングに寄与しない素子を含むことなく、直列接続されたスイッチング素子への過電圧の印加を阻止して、とも連れ破壊を防ぐことができる半導体電力変換装置を得ることができる。
【0059】
実施の形態4.
この発明による実施の形態4を図10について説明する。図10は実施の形態4におけるゲー卜駆動ユニットの内部回路の構成を示す接続図である。
この実施の形態4において、ここで説明する特有の構成以外の構成については、先に説明した実施の形態1ないし実施の形態3のいずれかにおける構成と同一の構成内容を具備し、同様の作用を奏するものである。図中、同一符号は同一または相当部分を示す。
【0060】
図10においては、図9に示した実施の形態3におけるゲート駆動ユニット13に対してラッチ回路136と過電圧判定回路(図9ではORロジックで記載)132がゲート駆動ユニット13a〜13nからはずされ、他素子破損検出部1300a〜1300nから制御装置60へ異常信号を送出する異常送出回路140a〜140nが追加されている。
また、制御装置60は実施例3ではIGBT_llを駆動するためにゲート駆動ユニットヘ図示しないPWM信号を送出すればよかったのだが、ゲート駆動ユニット13よりの異常信号を受信するOR論理604と、OR論理604からの異常信号をラッチするラッチ回路603、通常のPWM信号601とOR論理をとりIGBT_llのOFF信号中にラッチ回路603による信号が入るとIGBT_llをONさせるOR論理602を追加している点で、図9と相違している。
【0061】
次に、動作について説明する。
実施の形態3に記述したように、多直列になるとIGBT_llaが破損したときにP側IGBTの他健全スイッチング素子に分担される電圧は、図8に示すように、直列数nの場合直流電源4の電圧EのE/n(n−1)となる。
直列数が多くなればなるほど、健全状態と破損状態の電圧差は小さくなるので、直流電源の変動などを考えると電圧レベルだけでの検出は難しくなる。
【0062】
IGBT_llaがオフ中破損したことを判定するためには、実施の形態3と同様に電圧値の変化以外に破損した際のコレクタ電圧変化が通常のIGBTのオン、オフスイッチング速度よりはるかに早い特性を利用する。
【0063】
破損による過電圧を検出する方式は、前述の実施の形態1と同様である。
図8に示すように、過電圧状態では通常のオフ状態よりもスイッチング素子のコレクタ−エミッタ間電圧(C−E間電圧)が上昇することを利用し、電圧検出回路184によりスイッチング素子のコレクタ−エミッタ間電圧を検出して、電圧判定回路135に信号が送られ、設定された電圧以上の場合には、AND論理139へ信号を送る。
【0064】
また、破損によるコレクタ電圧変化が通常のIGBTのオン、オフスイッチング速度電圧変化を検出する手段は、実施の形態3と同様に、通常のターンオフ動作よりもスイッチング素子のコレクタ−エミッタ間電圧変化が(C−E間電圧変化)が急峻であることを利用し、電圧変化検出回路137によりスイッチング素子のコレクタ−エミッタ間電圧変化を検出して、電圧変化判定回路138に信号が送られ、設定された電圧変化以上の場合には、AND論理139へ信号を送る。
【0065】
AND論理139a−139nが成立すると他直列素子の故障とみなし、異常信号を異常送出回路140a〜140nにより制御装置60へ送出する。
実施の形態3では理想状態を示し異常検出がゲート駆動ユニット13b−ゲート駆動ユニット13nで同時に行われると一斉にIGBT_llb〜IGBT_llnがオンするように作用するのだが、実際は検出時間遅れなどが発生する可能性が高いので、IGBT_llb〜IGBT_llnは早い検出を行ったゲート駆動ユニットより順次オンしていくようになる。そのために、最後にオンするIGBTには異常に高い電圧が印加された状態になるのでオン動作させて電圧破壊を防ぐより先に破壊してしまう可能性が高くなる。
【0066】
よって、ゲート駆動ユニット間の動作時間ばらつきを抑えるために、一度制御装置60へ異常信号を返信し、OR論理604を介して、異常信号をラッチ回路603でラッチする。
ラッチ回路603の信号により過電圧判定回路602(図中ではORロジックで記載)で601PWM信号から送られるゲート信号との両方から過電圧(PWM信号がオフであるのに、通常のオフ時のC−E間電圧より高い検出レベルまで電圧が上昇していたら過電圧)と判定した場合(図9記号ではラッチ回路603出力がHレベルロジック)にオン信号をゲート駆動ユニット13へ送信し、ゲート駆動ユニット13a〜13nを同時にオンさせるように働く。
【0067】
上記までの動作により、IGBT_11aがオフ中破損しIGBT_llb〜IGBT_llnのコレクタ−エミッタ間過電圧は抑制され、三相インバータ1は直流電源4の短絡状態になり、三相インバータ1と直流電源4はヒューズ30の溶断動作により切り離される。
よって、破壊されたスイッチング素子IGBT_llaと溶断したヒューズ30を交換すればよいことになる。
【0068】
なお、本例は2レベルインバータの場合を記載しているが、マルチレベルインバータの場合のスイッチング素子直列接続でも同じ効果が得られる。
【0069】
なお、本例はヒューズによる直流電源4と三相インバータ1の切り離しを示したが、実施の形態2のように半導体スイッチを用いてもよい。
【0070】
この実施の形態4に、実施の形態2の半導体スイッチを適用した場合も、IGBT_llaがオフ中破損しIGBT_llbのコレクタ−エミッタ間過電圧は抑制され、三相インバータ1は直流電源4の短絡状態になり、三相インバータ1と直流電源はスイッチ40による遮断により切り離される。
よって、破壊されたスイッチング素子IGBT_llaのみを交換すればよいことになる。
【0071】
以上のように、この発明による実施の形態4では、直列接続された各々のスイッチング素子の電圧を検出する機能と半導体陽極の電圧変化を検出する機能を有し、スイッチング素子のオフ期間中の電圧が所定の電圧以上であり、かつ半導体陽極の電圧変化が所定の速度以上であった場合は、直列接続されたスイッチング素子のいずれかが素子故障であると判断でき、直列接続された残りの健全スイッチング素子を制御装置により同時にオンさせ、短絡過電流を発生させ、前述のヒューズまたは半導体スイッチのいずれかの方式で過電流を遮断し、変換器を構成するアームに通常スイッチングに寄与しない素子を含まず、直列接続されたスイッチング素子には過電圧が印加され、とも連れ破壊を防ぎ、破損後の交換などを容易にすることが可能となる。
また、健全素子を同時にオンさせることにより健全素子のオン時のばらつきを押さえ込むことができ、ばらつきにより発生するであろう破壊を防ぐことが可能となる。
【0072】
この発明による実施の形態4によれば、直流電源から電力を供給されるIGBT、MOSFETなどの電圧制御型スイッチング素子を用いた変換器の各アームのスイッチング素子を複数個直列に接続した構成において、直列接続された各々のスイッチング素子の電圧を検出する機能と半導体陽極の電圧変化を検出する複能を有し、スイッチング素子のオフ期間中の電圧が所定の電圧以上であり、かつ、半導体陽極の電圧変化が所定の速度以上であった場合は、直列接続されたスイッチング素子のいずれかが素子故障であると判定する電圧検出回路134a〜134n、電圧判定回路135a〜135n、電圧変化検出回路137a〜137n、電圧変化判定回路138a〜138nおよびANDロジック139a〜139nからなる判定手段を備え、前記判定手段の判定動作に応じて異常送出回路140a〜140nを含むゲート駆動ユニット13a〜13nを作動させることにより制御装置60に異常信号を送出し制御装置60によって、直列接続された残りの健全スイッチング素子を制御装置により同時にオンさせて、短絡過電流を発生させ、この短絡過電流に応動するヒューズ30により前記変換器を前記直流電源から切り離すようにしたので、スイッチング素子のオフ期間中の電圧が所定の電圧以上であり、かつ、半導体陽極の電圧変化が所定の速度以上であった場合に直列接続された残りの健全スイッチング素子を制御装置により同時にオンさせて、ヒューズにより前記変換器を前記直流電源から切り離すことによって、変換器を構成するアームに通常スイッチングに寄与しない素子を含むことなく、直列接続されたスイッチング素子への過電圧の印加を阻止して、とも連れ破壊を防ぐことができ、しかも、健全スイッチング素子のオン時のバラツキ動作を防ぎ、バラツキによる破壊を防止できる半導体電力変換装置を得ることができる。
【0073】
また、この発明による実施の形態4によれば、前項におけるヒューズ30を半導体スイッチ40(図4)に置き換える構成とし、前記判定手段の判定動作に応じて直列接続された残りの健全スイッチング素子を制御装置により同時にオンさせて、短絡過電流を発生させ、この短絡過電流に応動する半導体スイッチ40により前記変換器を前記直流電源から切り離すようにしたので、スイッチング素子のオフ期間中の電圧が所定の電圧以上であり、かつ、半導体陽極の電圧変化が所定の速度以上であった場合に直列接続された残りの健全スイッチング素子を制御装置により同時にオンさせて、半導体スイッチにより前記変換器を前記直流電源から切り離すことによって、変換器を構成するアームに通常スイッチングに寄与しない素子を含むことなく、直列接続されたスイッチング素子への過電圧の印加を阻止して、とも連れ破壊を防ぐことができ、しかも、健全スイッチング素子のオン時のバラツキ動作を防ぎ、バラツキによる破壊を防止できる半導体電力変換装置を得ることができる。
【0074】
実施の形態5.
この発明による実施の形態5を図11および図12について説明する。図11は実施の形態5におけるゲー卜駆動ユニットの内部回路の構成を示す接続図である。図12は実施の形態5における半導体電力変換装置の動作を示すタイミングチャートである。
なお、図12はこの実施の形態におけるPアームのスイッチング素子およびNアームのスイッチング素子のゲート信号SP、SNであり、直列接続されたIGBTの電圧をあらわす。
この実施の形態5において、ここで説明する特有の構成以外の構成については、先に説明した実施の形態1ないし実施の形態4のいずれかにおける構成と同一の構成内容を具備し、同様の作用を奏するものである。図中、同一符号は同一または相当部分を示す。
【0075】
図11においては、図3に示した実施の形態1におけるゲート駆動ユニット13に対して電圧検出回路134、電圧判定回路135を撤去し、過電圧抑制指令回路151、過電圧抑制時間判定回路152を追加した点で図9に示す実施の形態3と相違する。
【0076】
図12は、図11の過電圧抑制指令回路151と抑制指令に基づき動作するゲート電圧駆動回路133の働きにより、通常のIGBTターンオフ動作の際発生するサージ電圧を過電圧抑制回路抑制151のあらかじめ設定された電圧で抑制したり、直列接続の1つのIGBT_llが破損したときに発生する電圧を通常のIGBTターンオフ動作の際発生するサージ電圧抑制動作と同じレベルで抑制することが可能となっている点で図2に示す実施の形態1のタイミングチャートと異なる。
【0077】
次に、動作について説明する。
通常運転の場合のタイミングSP、SN、またIGBT_11a、IGBT_11bの電圧状態は実施の形態1と変わりない。
【0078】
通常状態において、IGBT_llaとIGBT_llbのオフ時に電圧アンバランスを起こすと、過電圧抑制指令回路151と過電圧抑制指令回路151の信号により、例えば、IGBT_llaコレクタ−エミッタ間電圧>IGBT_llbコレクタ−エミッタ間電圧になり、かつ、過電圧抑制指令回路151aの設定電圧以上になった場合、IGBT_llaをオフよりオン状態にわずかに移行させるゲート駆動電圧操作によりIGBT_llaは過電圧抑制指令回路〔151aの設定電圧までに電圧抑制されるように動作する(図12クランプ動作)。
【0079】
次に、時点T でIGBT_llaが破損した場合、それまで直流電源4の電圧を1/2づつ(図中E/2)分担していた(クランプ動作時除く)ものがすべてIGBT_llbに印加されようとしてIGBT_llbをオフよりオン状態にわずかに移行させるゲート駆動電圧操作によりIGBT_llbは過電圧抑制指令回路151bの設定電圧までに電圧抑制されるように動作しようとする。
しかし、過電圧指令回路151bの設定電圧と、直流電源4の電圧Eには差があるので、電圧抑制を続けることができずに健全であったIGBT_llbも、とも連れで破壊されるようになる。
【0080】
よって、IGBT_llaがオフ中破損したことを判定するためには、通常の過電圧抑制時間と、IGBT故障により動作させられる過電圧抑制時間の差を利用する。
【0081】
破損による過電圧を検出する方式は、図12に示すように破損による過電圧状態では通常のオフ状態よりも過電圧抑制時間が長くなることを利用し、過電圧抑制指令回路151により送出された信号を、過電圧抑制時間判定回路152により改定された時間以上の場合には、ラッチ回路136へ信号を送りラッチ、過電圧判定回路(図中ではORロジックで記載)132によりIGBT_llをオンさせるように働く(短絡発生よりの動作時間は図12中でTGと記載)。
【0082】
過電圧抑制指令回路151の構成は図示しないが、C−E間電圧が設定した電圧を盤視し、設定以上の電圧が発生した場合ゲート電圧駆動回路133へ信号を伝達できればよいので分圧用の抵抗、ツエナーダイオードによりレベル検出を行い、電圧判定をレベル判定するコンパレータ、発光ダイオード、フォトカプラ、トランジスタ、ロジックICなどにより行うことが可能である。
【0083】
また、過電圧時間判定回路152は、過電圧抑制指令回路151からの信号時間が設定時間より長いということがわかればよいので、例えばタイマカウンタによる時間カウント、過電圧抑制指令回路151よりの信号を積分しレベル判定を行う回路により構成することができる。
なお、過電圧抑制時間判定回路設定時間>通常クランプ動作の過電圧抑制時間想定MAXに設定する。
【0084】
上記までの動作によりIGBT_llaがオフ中破損しIGBT_llbのコレクタ−エミッタ間過電圧は抑制され、三相インバータ1は直流電源4の短絡状態になり、三相インバータ1と直流電源4はヒューズ30の溶断動作により切り離される。
よって、破壊されたスイッチング素子IGBT_llaと溶断したヒューズ30を交換すればよいことになる。
【0085】
なお、本例は2レベルインバータの場合を記載しているが、マルチレベルインバータの場合のスイッチング素子直列接続でも同じ効果が得られる。
【0086】
また、実施の形態4のように、多直列の場合は、実施の形態4に記載の図10における他素子破損検出部1300を図11の過電圧抑制指令つき他素子破損検出部1500に置き換え、図10のゲート電圧駆動回路133に過電圧抑制指令回路151の信号を入れて、過電圧を抑制するようになれば、電圧抑制を行いながら、ゲート駆動ユニット間の動作時間ばらつきを抑えるために、一度制御装置60へ異常信号を返信し、OR論理604を介して、異常信号をラッチ回路603でラッチし、ラッチ回路603の信号により過電圧判定回路602(図中ではORロジックで記載)で601PWM信号から送られるゲート信号との両方から過電圧(PWM信号がオフであるのに、通常のオフ時のC−E間電圧より高い検出レベルまで電圧が上昇していたら過電圧)と判定した場合(図9記号ではラッチ回路603出力がHレベルロジック)にオン信号をゲート駆動ユニット13へ送信して、ゲート駆動ユニット13a〜13nを同時にオンさせるように働かせるので、IGBT_llaがオフ中破損しIGBT_llb〜IGBT_llnのコレクタ−エミッタ間過電圧は抑制され、三相インバータ1は直流電源4の短絡状態になり、三相インバータ1と直流電源4はヒューズ30の溶断動作により切り離される。
よって、破壊されたスイッチング素子IGBT_llaと溶断した30ヒューズを交換すればよいことになる。
【0087】
また、この実施の形態に実施の形態2の半導体スイッチを適用した場合も、IGBT_llaがオフ中破損しIGBT_llbのコレクタ−エミッタ間過電圧は抑制され、三相インバータ1は直流電源4の短絡状態になり、三相インバータ1と直流電源はスイッチ40の遮断動作により切り離される。
よって破壊されたスイッチング素子IGBT_llaのみを交換すればよいことになる。
【0088】
以上のように、この発明による実施の形態5では、直列接続された各々のスイッチング素子の過電圧を抑制するクランプ機能を有し、スイッチング素子のオフ期間中のクランプ期間を判定する機能により、クランプ時間が所定の時間以上になった場合、直列接続されたスイッチング素子のいずれかが素子故障であると判断し、直列接続された残りの健全スイッチング素子をオンさせ、短絡過電流を発生させ、前述のヒューズまたは半導体スイッチのいずれかの方式で過電流を遮断し、変換器を構成するアームに通常スイッチングに寄与しない素子を含まず、直列接続されたスイッチング素子には過電圧が印加されとも連れ破壊を防ぎ、破損後の交換などを容易にすることが可能となる。
【0089】
この発明による実施の形態5によれば、直流電源から電力を供給されるIGBT、MOSFETなどの電圧制御型スイッチング素子を用いた変換器の各アームのスイッチング素子を複数値直列に接続した構成において、直列接続された各々のスイッチング素子の過電圧を抑制するクランプ機能を有し、スイッチング素子のオフ期間中のクランプ期間を判定する機能により、クランプ時間が所定の時間以上になった場合、直列接続されたスイッチング素子のいずれかが素子故障であると判定する過電圧抑制指令回路151および過電圧抑制時間判定回路152からなる過電圧抑制指令付き他素子破損検出部1500、ならびに、ラッチ回路136および判定回路132で構成される判定手段を備え、前記判定手段の判定動作に応じて直列接続された残りの健全スイッチング素子をオンさせて、短絡過電流を発生させ、この短絡過電流に応動するヒューズ30により前記変換器を前記直流電源から切り離すようにしたので、スイッチング素子のオフ期間中のクランプ期間が所定の時間以上になった場合にヒューズにより前記変換器を前記直流電源から切り離すことによって、変換器を構成するアームに通常スイッチングに寄与しない素子を含むことなく、直列接続されたスイッチング素子への過電圧の印加を阻止して、とも連れ破壊を防ぐことができる半導体電力変換装置を得ることができる。
【0090】
また、この発明による実施の形態5によれば、前記構成におけるヒューズ30を半導体スイッチ40(図4)に置き換える構成とし、前記判定手段の判定動作に応じて直列接続された残りの健全スイッチング素子をオンさせて、短絡過電流を発生させ、この短絡過電流に応動する半導体スイッチ40により前記変換器を前記直流電源から切り離すようにしたので、スイッチング素子のオフ期間中のクランプ期間が所定の時間以上になった場合に半導体スイッチにより前記変換器を前記直流電源から切り離すことによって、変換器を構成するアームに通常スイッチングに寄与しない素子を含むことなく、直列接続されたスイッチング素子への過電圧の印加を阻止して、とも連れ破壊を防ぐことができる半導体電力変換装置を得ることができる。
【0091】
【発明の効果】
この発明によれば、変換器を構成するアームに通常スイッチングに寄与しない素子を含むことなく、直列接続されたスイッチング素子への過電圧の印加を阻止して、とも連れ破壊を防ぐことができる半導体電力変換装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による実施の形態1における半導体電力変換装置の構成を示す接続図である。
【図2】この発明による実施の形態1における半導体電力変換装置の動作を示すタイミングチャートである。
【図3】この発明による実施の形態1におけるゲー卜駆動ユニットの内部回路の構成を示す接続図である。
【図4】この発明による実施の形態2における半導体電力変換装置の構成を示す接続図である。
【図5】この発明による実施の形態2におけるスイッチの回路例を示す接続図である。
【図6】実施の形態2における直列スイッチの耐圧を確保するためにスイッチ直列数を増やす手段を示す接続図である。
【図7】この発明による実施の形態3における半導体電力変換装置の構成を示す接続図である。
【図8】この発明による実施の形態3における半導体電力変換装置の動作を示すタイミングチャートである。
【図9】この発明による実施の形態3におけるゲー卜駆動ユニットの内部回路の構成を示す接続図である。
【図10】この発明による実施の形態4におけるゲー卜駆動ユニットの内部回路の構成を示す接続図である。
【図11】この発明による実施の形態5におけるゲー卜駆動ユニットの内部回路の構成を示す接続図である。
【図12】この発明による実施の形態5における半導体電力変換装置の動作を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
1 三相インバータ、2 直列スイッチング素子ユニット、4 直流電源、5負荷、6 制御装置、7 ゲート信号伝送媒体、20a スイッチング素子ユニット、20b スイッチング素子ユニット、11a,11b,41 IGBT、12a,12b フリーホイーリングダイオード、13a,13b,13n ゲート駆動ユニット、131 ゲート受信回路、132 過電圧判定回路、133 ゲート電圧駆動回路、134 電圧検出回路、135 電圧判定回路、136 ラッチ回路、137 電圧変化検出回路、138 電圧変化判定回路、139 AND論理、140 異常送出回路、151 過電圧抑制指令回路、152過電圧抑制時間判定回路、1300 他素子破損検出部、1500 過電圧抑制指令つき他素子破損検出部、30 ヒューズ、40 スイッチ、431ゲート受信回路、432 過電流判定回路、433 ゲート電圧駆動回路、435 電流判定回路、436 ラッチ回路、44a,44b ゲート駆動ユニット、441 ゲート受信回路、443 ゲート電圧駆動回路、444 電流検出回路、445 電流判定回路、50 制御装置、501 PWM信号、502 過電流判定回路、503 ラッチ回路、504 0R論理、60 制御装置、601 PWM信号、602 0R論理、603 ラッチ回路、604 0R論理。

Claims (8)

  1. 直流電源から電力を供給される電圧制御型スイッチング素子を用いた変換器の各アームのスイッチング素子を複数個直列に接続した構成において、直列接続された各々のスイッチング素子の電圧を検出する機能を有し、スイッチング素子のオフ期間中の電圧が所定の電圧以上である場合は、直列接続されたスイッチング素子のいずれかが素子故障であると判定する判定手段を備え、前記判定手段の判定動作に応じて直列接続された残りの健全スイッチング素子をオンさせて、短絡過電流を発生させ、この短絡過電流に応動するヒューズにより前記変換器を前記直流電源から切り離すようにしたことを特徴とする半導体電力変換装置。
  2. 直流電源から電力を供給される電圧制御型スイッチング素子を用いた変換器の各アームのスイッチング素子を複数個直列に接続した構成において、直列接続された各々のスイッチング素子の電圧を検出する機能を有し、スイッチング素子のオフ期間中の電圧が所定の電圧以上である場合は、直列接続されたスイッチング素子のいずれかが素子故障であると判定する判定手段を備え、前記判定手段の判定動作に応じて直列接続された残りの健全スイッチング素子をオンさせて、短絡過電流を発生させ、この短絡過電流に応動する半導体スイッチにより前記変換器を前記直流電源から切り離すようにしたことを特徴とする半導体電力変換装置。
  3. 直流電源から電力を供給される電圧制御型スイッチング素子を用いた変換器の各アームのスイッチング素子を複数個直列に接続した構成において、直列接続された各々のスイッチング素子の電圧を検出する機能と半導体陽極の電圧変化を検出する機能を有し、スイッチング素子のオフ期間中の電圧が所定の電圧以上であり、かつ半導体陽極の電圧変化が所定の速度以上であった場合は、直列接続されたスイッチング素子のいずれかが素子故障であると判定する判定手段を備え、前記判定手段の判定動作に応じて直列接続された残りの健全スイッチング素子を同時にオンさせて、短絡過電流を発生させ、この短絡過電流に応動するヒューズにより前記変換器を前記直流電源から切り離すようにしたことを特徴とする半導体電力変換装置。
  4. 直流電源から電力を供給される電圧制御型スイッチング素子を用いた変換器の各アームのスイッチング素子を複数個直列に接続した構成において、直列接続された各々のスイッチング素子の電圧を検出する機能と半導体陽極の電圧変化を検出する機能を有し、スイッチング素子のオフ期間中の電圧が所定の電圧以上であり、かつ半導体陽極の電圧変化が所定の速度以上であった場合は、直列接続されたスイッチング素子のいずれかが素子故障であると判定する判定手段を備え、前記判定手段の判定動作に応じて直列接続された残りの健全スイッチング素子を同時にオンさせて、短絡過電流を発生させ、この短絡過電流に応動する半導体スイッチにより前記変換器を前記直流電源から切り離すようにしたことを特徴とする半導体電力変換装置。
  5. 直流電源から電力を供給される電圧制御型スイッチング素子を用いた変換器の各アームのスイッチング素子を複数個直列に接続した構成において、直列接続された各々のスイッチング素子の電圧を検出する機能と半導体陽極の電圧変化を検出する機能を有し、スイッチング素子のオフ期間中の電圧が所定の電圧以上であり、かつ、半導体陽極の電圧変化が所定の速度以上であった場合は、直列接続されたスイッチング素子のいずれかが素子故障であると判定する判定手段を備え、前記判定手段の判定動作に応じて制御装置へ異常信号を送出し制御装置により直列接続された残りの健全スイッチング素子を制御装置により同時にオンさせて、短絡過電流を発生させ、この短絡過電流に応動するヒューズにより前記変換器を前記直流電源から切り離すようにしたことを特徴とする半導体電力変換装置。
  6. 直流電源から電力を供給される電圧制御型スイッチング素子を用いた変換器の各アームのスイッチング素子を複数個直列に接続した構成において、直列接続された各々のスイッチング素子の電圧を検出する機能と半導体陽極の電圧変化を検出する機能を有し、スイッチング素子のオフ期間中の電圧が所定の電圧以上であり、かつ、半導体陽極の電圧変化が所定の速度以上であった場合は、直列接続されたスイッチング素子のいずれかが素子故障であると判定する判定手段を備え、前記判定手段の判定動作に応じて制御装置へ異常信号を送出し制御装置により直列接続された残りの健全スイッチング素子を同時にオンさせて、短絡過電流を発生させ、この短絡過電流に応動する半導体スイッチにより前記変換器を前記直流電源から切り離すようにしたことを特徴とする半導体電力変換装置。
  7. 直流電源から電力を供給される電圧制御型スイッチング素子を用いた変換器の各アームのスイッチング素子を複数個直列に接続した構成において、直列接続された各々のスイッチング素子の過電圧を抑制するクランプ機能を有し、スイッチング素子のオフ期間中のクランプ期間を判定する機能により、クランプ時間が所定の時間以上になった場合、直列接続されたスイッチング素子のいずれかが素子故障であると判定する判定手段を備え、前記判定手段の判定動作に応じて直列接続された残りの健全スイッチング素子をオンさせて、短絡過電流を発生させ、この短絡過電流に応動するヒューズにより前記変換器を前記直流電源から切り離すようにしたことを特徴とする半導体電力変換装置。
  8. 直流電源から電力を供給される電圧制御型スイッチング素子を用いた変換器の各アームのスイッチング素子を複数個直列に接続した構成において、直列接続された各々のスイッチング素子の過電圧を抑制するクランプ機能を有し、スイッチング素子のオフ期間中のクランプ期間を判定する機能により、クランプ時間が所定の時間以上になった場合、直列接続されたスイッチング素子のいずれかが素子故障であると判定する判定手段を備え、前記判定手段の判定動作に応じて直列接続された残りの健全スイッチング素子をオンさせて、短絡過電流を発生させ、この短絡過電流に応動する半導体スイッチにより前記変換器を前記直流電源から切り離すようにしたことを特徴とする半導体電力変換装置。
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