JP2020048294A - スイッチの駆動回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】切替異常を検出できるスイッチの駆動回路を提供する。【解決手段】スイッチ(SWH,SWL)を駆動するスイッチの駆動回路(DrH,DrL)において、前記スイッチのスイッチング状態の切り替えに伴って発生するサージ電圧(Vs)を検出するサージ電圧検出部(44)と、前記サージ電圧検出部により検出されたサージ電圧に基づいて、前記スイッチのスイッチング状態の切り替えに関する異常である切替異常が生じたことを判定する判定部(49)と、を備える。【選択図】 図2

Description

本発明は、スイッチの駆動回路に関する。
従来、スイッチのスイッチング状態を切り替える場合において、スイッチのスイッチング状態の切り替えに伴って発生するサージ電圧を検出する機能を備える駆動回路が知られている。例えば、特許文献1に記載の駆動回路は、検出されたサージ電圧に基づいてスイッチのゲート電圧を調整し、スイッチを制御する。これにより、過大なサージ電圧によるスイッチ異常を抑制しつつ、電磁ノイズ発生を防止している。
特開2008−199821号公報
スイッチや、駆動回路のうち、スイッチのスイッチング状態の切り替えに関する部分に異常(以下、切替異常という)が発生している場合、ゲート電圧を調整してもスイッチを制御することができない。このため、切替異常を検出できる技術が望まれている。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、切替異常を検出できるスイッチの駆動回路を提供することにある。
本発明は、スイッチを駆動するスイッチの駆動回路において、前記スイッチのスイッチング状態の切り替えに伴って発生するサージ電圧を検出するサージ電圧検出部と、前記サージ電圧検出部により検出されたサージ電圧に基づいて、前記スイッチのスイッチング状態の切り替えに関する異常である切替異常が生じたことを判定する判定部と、を備える。
スイッチでは、例えばサージ電圧が過度に大きい場合、スイッチに切替異常が発生することがある。また、例えばサージ電圧が過度に小さい場合、スイッチに切替異常が発生したことによりサージ電圧が小さくなっていると考えられる。つまり、サージ電圧とスイッチの切替異常とには相関がある。本発明では、スイッチのスイッチング状態の切り替えに伴って発生するサージ電圧に基づいて、切替異常が生じたことを判定する。これにより、切替異常を好適に検出することができる。
第1実施形態に係る回転電機の制御システムの全体構成図。 駆動回路の構成を示す図。 第1実施形態に係る判定処理の手順を示すフローチャート。 第1実施形態に係る容量異常判定処理の手順を示すフローチャート。 マップを示す図。 サージ電圧が耐圧値よりも大きくなる状況を示すタイムチャート。 電圧差分値が基準差分値よりも大きくなる状況を示すタイムチャート。 過大判定又は過小判定により切替異常が生じたと判定される状況を示すタイムチャート。 判定電圧により容量回路の異常が生じたと判定される状況を示すタイムチャート。 第2実施形態に係る判定処理の手順を示すフローチャート。 第3実施形態に係る回転電機の制御システムの全体構成図。 第3実施形態に係る容量異常判定処理の手順を示すフローチャート。 第4実施形態に係る回転電機の制御システムの全体構成図。
<第1実施形態>
以下、本発明に係る駆動回路を具体化した第1実施形態について、図面を参照しつつ説明する。本実施形態の駆動装置は、車両に搭載されている。
図1に示すように、制御システムは、回転電機10と、インバータ20と、回転電機10を制御対象とする制御部30とを備えている。本実施形態において、回転電機10は、星形結線された3相の巻線11を備えている。回転電機10のロータは、車両の駆動輪と動力伝達が可能なように接続されている。回転電機10は、例えば同期機である。
回転電機10は、インバータ20を介して、直流電源21に接続されている。本実施形態において、直流電源21は蓄電池である。なお、直流電源21及びインバータ20の間には、平滑コンデンサ22が設けられている。
インバータ20は、U,V,W相それぞれについて、上アームスイッチSWHと下アームスイッチSWLとの直列接続体を備えている。本実施形態では、各スイッチSWH,SWLとして、ユニポーラ素子であってかつSiCのNチャネルMOSFETが用いられている。上アームスイッチSWHは、ボディダイオードとしての上アームダイオードDHを有し、下アームスイッチSWLは、ボディダイオードとしての下アームダイオードDLを有している。
各相において、上アームスイッチSWHのソースと下アームスイッチSWLのドレインとの接続点には、回転電機10の巻線11の第1端が接続されている。各相の巻線11の第2端は、中性点で接続されている。
制御システムは、相電流検出部23と、電源電圧検出部24とを備えている。相電流検出部23は、回転電機10に流れる各相電流のうち、少なくとも2相分の電流を検出する。電源電圧検出部24は、平滑コンデンサ22の端子電圧を電源電圧VHrとして検出する。各検出部23,24の検出値は、制御部30に入力される。
制御部30は、回転電機10の制御量をその指令値に制御すべく、インバータ20を制御する。制御量は、例えばトルクである。制御部30は、デッドタイムを挟みつつ上,下アームスイッチSWH,SWLを交互にオン状態とすべく、上,下アームスイッチSWH,SWLに対応する上,下アーム駆動信号SGH,SGLを、上,下アームスイッチSWH,SWLに対して個別に設けられた上,下アーム駆動回路DrH,DrLに出力する。駆動信号は、スイッチのオン状態への切り替えを指示するオン指令と、オフ状態への切り替えを指示するオフ指令とのいずれかをとる。なお、上,下アーム駆動回路DrH,DrLが提供する機能は、例えば、実体的なメモリ装置に記録されたソフトウェア及びそれを実施するコンピュータ、ハードウェア、又はそれらの組み合わせによって提供することができる。
続いて、図2を用いて、駆動回路について説明する。図2では、下アーム駆動回路DrLについて説明する。本実施形態において、上アーム駆動回路DrHの構成は、下アーム駆動回路DrLの構成と基本的には同じである。このため、上アーム駆動回路DrHの説明を省略する。
下アーム駆動回路DrLは、下アームスイッチSWLを駆動する下アームスイッチSWLの駆動回路であって、バッファ回路40及びゲート抵抗体41を備えている。ゲート抵抗体41は、下アームスイッチSWLのゲートに接続され、抵抗値Reを可変に調整可能とされている。バッファ回路40は、制御部30から下アーム駆動信号SGLを取得し、取得した下アーム駆動信号SGLがオン指令である場合、ゲート抵抗体41を介して下アームスイッチSWLのゲートに充電電流を供給する。これにより、下アームスイッチSWLがオン状態とされる。一方、バッファ回路40は、取得した下アーム駆動信号SGLがオフ指令である場合、下アームスイッチSWLのゲートからゲート抵抗体41を介して放電電流を放出させる。これにより、下アームスイッチSWLがオフ状態とされる。
下アーム駆動回路DrLは、容量回路43及びサージ電圧検出部44を備えている。容量回路43は、直列に接続された第1コンデンサ43aと第2コンデンサ43bとから構成されている。容量回路43は、下アームスイッチSWLに並列接続されている。具体的には、容量回路43は、下アームスイッチSWLの一対の主端子間に接続されており、第1コンデンサ43aの一方の端子は、下アームスイッチSWLのドレインに接続され、第2コンデンサ43bの一方の端子は、下アームスイッチSWLのソースに接続されている。
サージ電圧検出部44は、第1コンデンサ43aと第2コンデンサ43bとの間の第1中間点PS1の電圧に基づいて、下アームスイッチSWLのオフ状態への切り替えに伴って発生するサージ電圧(例えば、サージ電圧のピーク値)をサージ電圧Vsとして検出する。検出されたサージ電圧Vsは、下アーム駆動回路DrLのオフ偏差算出部45に入力される。
下アーム駆動回路DrLは、調整部42、電流検出部46、オフ電圧検出部47、サージ電圧指令算出部48及び異常判定部49を備えている。電流検出部46は、下アームスイッチSWL及び下アームダイオードDLに流れる電流を電流値Ieとして検出する。検出された電流値Ieは、サージ電圧指令算出部48に入力される。
オフ電圧検出部47は、サージ電圧検出部44と同様に、第1中間点PS1の電圧に基づいて、下アームスイッチSWLがオフ状態とされている場合のオフ電圧をオフ電圧Voffとして検出する。検出されたオフ電圧Voffは、サージ電圧指令算出部48に入力される。
サージ電圧指令算出部48は、電流値Ie及びオフ電圧Voffに基づいて、オフサージ指令値Vsoff*を算出する。算出されたオフサージ指令値Vsoff*は、オフ偏差算出部45に入力される。
オフ偏差算出部45は、サージ電圧Vsをオフサージ指令値Vsoff*から差し引くことにより、下アームオフ電圧偏差ΔSLoffを算出する。調整部42は、算出された下アームオフ電圧偏差ΔSLoffに基づいて、下アームスイッチSWLをオフ状態に切り替える場合におけるゲート抵抗体41の抵抗値Reを調整する。
例えば、調整部42は、下アームオフ電圧偏差ΔSLoffの絶対値が大きいときの抵抗値Reを、下アームオフ電圧偏差ΔSLoffの絶対値が小さいときの抵抗値Reよりも大きく設定する。これにより、下アームオフ電圧偏差ΔSLoffの絶対値が大きいときにゲートから放出される放電電流が、下アームオフ電圧偏差ΔSLoffの絶対値が小さいときにゲートから放出される放電電流よりも小さくなる。すなわち、下アームオフ電圧偏差ΔSLoffの絶対値が大きいときのスイッチング速度が、下アームオフ電圧偏差ΔSLoffの絶対値が小さいときのスイッチング速度よりも低くなる。
つまり、下アームオフ電圧偏差ΔSLoffの絶対値は、下アームスイッチSWLのスイッチング速度を示している、といえる。下アームスイッチSWLのスイッチング速度は、サージ電圧Vsに相関する。そのため、下アームオフ電圧偏差ΔSLoffの絶対値により調整されるゲート抵抗体41の抵抗値Reは、サージ電圧Vsに相関する相関パラメータ(以下、単に相関パラメータという)ということができる。相関パラメータには、ゲート抵抗体41の抵抗値Reの他、下アームオフ電圧偏差ΔSLoffの算出に用いられる電流値Ie、下アームスイッチSWLの温度Tm、及び下アームスイッチSWLの素子特性などが含まれる。下アームスイッチSWLの素子特性は、例えばゲート容量やゲート閾値である。
異常判定部49は、サージ電圧Vs、ゲート抵抗体41の抵抗値Re及び電流値Ieに基づいて、下アームスイッチSWLのスイッチング状態の切り替えに関する異常(以下、切替異常という)が生じたことを判定する判定処理を実施する。ここで、切替異常には、下アームスイッチSWLの異常と下アーム駆動回路DrLの異常との少なくとも一方が含まれる。切替異常に含まれる下アーム駆動回路DrLの異常としては、例えば、ゲート抵抗体41、調整部42及び容量回路43の異常が含まれる。なお、本実施形態において、異常判定部49が「判定部」に相当する。
続いて、異常判定部49により実施される判定処理について説明する。ここで、図3は、上記処理の手順を示すフローチャートである。この処理は、異常判定部49によって、例えば所定周期で繰り返し実施される。なお、異常判定部49が提供する機能は、例えば、実体的なメモリ装置に記録されたソフトウェア及びそれを実施するコンピュータ、ハードウェア、又はそれらの組み合わせによって提供することができる。
この一連の処理では、まずステップS10において、下アームスイッチSWLがオン状態であるかを判定する。ステップS10で肯定判定すると、ステップS12において、オフ指令を取得したかを判定する。
ステップS12で否定判定すると、判定処理を終了する。一方、ステップS12で肯定判定すると、ステップS14において、サージ電圧検出部44からサージ電圧Vsを取得する。続くステップS16において、ステップS14で取得されたサージ電圧Vsが、異常判定部49の記憶部49aに予め記憶された下アームスイッチSWLの耐圧値Vma以下であるかを判定する。なお、記憶部49aは、例えば、ROM以外の非遷移的実体的記録媒体(例えば、ROM以外の不揮発性メモリ)である。
ステップS16で否定判定すると、つまり、サージ電圧検出部44により検出されたサージ電圧Vsが耐圧値Vmaよりも大きい場合に、ステップS36において、切替異常が生じたと判定する。この場合、切替異常が生じたことを知らせる異常信号を制御部30に出力し、判定処理を終了する。制御部30は、上記信号を取得することで、切替異常が生じたスイッチを特定し、この特定したスイッチの駆動を停止させた状態で回転電機10を制御することができる。
一方、ステップS16で肯定判定すると、ステップS18において、調整部42からゲート抵抗体41の抵抗値Reを取得する。続くステップS20において、電流検出部46から電流値Ieを取得する。
続くステップS22において、異常判定部49の記憶部49aに予め記憶されたマップMPを参照することによって、基準電圧Vkを設定する。ここで、マップMPは、基準電圧Vkと、ゲート抵抗体41の抵抗値Reや電流値Ieなどの相関パラメータと、が対応付けられたマップ情報である。例えば、基準電圧Vkは、正常であるスイッチを用いて検出されるサージ電圧Vsの平均値であり、下アームスイッチSWLの耐圧値Vmaよりも小さい値に設定されている(図7参照)。なお、本実施形態において、マップ情報が「対応情報」の一例である。
図5に示すように、マップMPには、基準電圧Vkは、ゲート抵抗体41の抵抗値Reや電流値Ieにより変動する変動値として記憶された記憶データが記憶されている。例えば、基準電圧Vkは、ゲート抵抗体41の抵抗値Reが小さく、または電流値Ieが大きいほど、大きくなる関係を有する。マップMPでは、上記の記憶データが、下アームスイッチSWLの温度Tmや下アームスイッチSWLの素子特性毎に記憶されている。そのため、ステップS22では、抵抗値Re、電流値Ie、温度Tm、及び素子特性に基づいて、基準電圧Vkが設定される。
一方、特定の抵抗値Re、電流値Ie、温度Tm、及び素子特性に対応する基準電圧Vkは、変動しない一定値として維持されている。つまり、本実施形態では、マップMPに記憶された基準電圧Vkは、学習等により変更されることが禁止されている。
ステップS26において、電圧差分値ΔVを算出する。ここで、電圧差分値ΔVは、ステップS14で取得されたサージ電圧Vsから、ステップS22で設定した基準電圧Vkを減算した値の絶対値である。
ステップS28において、ステップS26で算出された電圧差分値ΔVが、異常判定部49の記憶部49aに予め記憶された電圧基準差分値ΔVk以下であるかを判定する。例えば、電圧基準差分値ΔVkは、通常の使用により生じる基準電圧Vkからのサージ電圧Vsの変動量の最大値である。なお、本実施形態において、電圧基準差分値ΔVkが「所定値」に相当する。
ステップS28で肯定判定すると、判定処理を終了する。一方、ステップS28で否定判定すると、ステップS30において、ステップS14で取得されたサージ電圧VsがステップS22で設定した基準電圧Vkよりも大きいかを判定する。
ステップS30で否定肯定判定すると、つまり、サージ電圧検出部44により検出されたサージ電圧Vsが、基準電圧Vkよりも電圧基準差分値ΔVkを超えて小さいとの過小判定がされた場合に、ステップS32において、過小判定連続数Ndを1増加させる。ここで、過小判定連続数Ndは、連続して過小判定がされた回数である。
ステップS34において、過小判定連続数Ndが、異常判定部49の記憶部49aに予め記憶された過小異常判定回数Ndkよりも小さいかを判定する。ステップS34で否定判定すると、つまり、過小判定が過小異常判定回数Ndkされた場合に、ステップS36に進み、切替異常が生じたと判定する。一方、ステップS34で肯定判定すると、切替異常が生じたと判定することなく、判定処理を終了する。なお、本実施形態において、過小異常判定回数Ndkが「第2所定回数」に相当する。
一方、ステップS30で肯定判定すると、つまり、サージ電圧検出部44により検出されたサージ電圧Vsが、基準電圧Vkよりも電圧基準差分値ΔVkを超えて大きいとの過大判定がされた場合に、ステップS36に進み、切替異常が生じたと判定する。
具体的には、本実施形態では、異常判定部49の記憶部49aに予め記憶された過大異常判定回数Nukが1に設定されている。そのため、ステップS30で過大判定がされると、過大判定が過大異常判定回数Nukされることとなるため、切替異常が生じたと判定する。なお、本実施形態において、過大異常判定回数Nukが「第1所定回数」に相当する。
一方、ステップS10で否定判定すると、ステップS38において、容量異常判定処理を実施し、判定処理を終了する。
続いて、容量異常判定処理について説明する。容量異常判定処理は、切替異常に含まれる下アーム駆動回路DrLの異常のうち、容量回路43の異常を特定する処理である。ここで、図4は、上記処理の手順を示すフローチャートである。
この一連の処理では、まずステップS50において、下アームスイッチSWLを含むインバータ20が起動前であるかを判定する。例えば、制御部30から取得される上,下アーム駆動信号SGH,SGLにより、上,下アームスイッチSWH,SWLが駆動する前の状態であるかを判定する。
ステップS50で否定判定すると、容量異常判定処理を終了する。一方、ステップS50で肯定判定すると、ステップS52において、下アームスイッチSWLのドレイン・ソース間に主端子間電圧Vdsが印加されているかを判定する。例えば、制御部30から入力される情報により、主端子間電圧Vdsが印加されているかを判定する。
ステップS52で否定判定すると、容量異常判定処理を終了する。一方、ステップS52で肯定判定すると、ステップS54において、制御部30から主端子間電圧Vdsの電圧値を取得する。続くステップS56において、ステップS54で取得した主端子間電圧Vdsの電圧値から、上限閾値電圧Vuthと下限閾値電圧Vdthとを設定する。例えば、上限閾値電圧Vuthは、第1コンデンサ43aと第2コンデンサ43bとの容量比及び主端子間電圧Vdsから定まる第1中間点PS1の基準中間電圧Vmkと、主端子間電圧Vdsとの間の電圧に設定されている。また、下限閾値電圧Vdthは、基準中間電圧Vmkと、接地電圧との間の電圧に設定されている。
続くステップS58において、サージ電圧検出部44から判定電圧Vjdを取得する。サージ電圧検出部44は、第1中間点PS1の電圧に基づいて、インバータ20の起動前において下アームスイッチSWLをオフ状態とした場合の電圧を、判定電圧Vjdとして検出する。
ステップS60において、判定電圧Vjdに基づいて、容量回路43に異常が生じたことを判定する。具体的には、ステップS58で取得された判定電圧Vjdが、ステップS56で設定された上限閾値電圧Vuth以下であり、かつ、ステップS56で設定された下限閾値電圧Vdth以上であるかを判定する。ステップS60で否定判定すると、ステップS62において、容量回路43の異常が生じたと判定し、容量異常判定処理を終了する。一方、ステップS62で肯定判定すると、容量回路43の異常が生じたと判定することなく、容量異常判定処理を終了する。
続いて、図6,図7に、判定処理の一例を示す。ここで、図6,図7は、下アームスイッチSWLをオフ状態に切り替える場合における第1中間点PS1の電圧の推移を示す。図6,図7において、グラフF1(破線)は、切替異常が生じていない場合の電圧の推移を示し、グラフF2(実線)は、切替異常が生じた場合の電圧の推移を示す。
また、図8は、下アームスイッチSWLのスイッチング状態の切り替えに伴うサージ電圧Vsの推移を示す。サージ電圧Vsは、下アームスイッチSWLのスイッチング状態の切り替えに伴って、繰り返し検出されている。図8(a)は、過大判定により切替異常が生じたと判定される場合のサージ電圧Vsの推移を示し、図8(b)は、過小判定により切替異常が生じたと判定される場合のサージ電圧Vsの推移を示す。
図6,図7に図示される例では、時刻t1において、オフ指令が取得されることで、下アームスイッチSWLがオフ状態に切り替えられる。これにより、第1中間点PS1の電圧は上昇し始める。
第1中間点PS1の電圧は、オフ電圧Voffを超えて上昇し、時刻t2において、ピーク値に達する。時刻t2における第1中間点PS1の電圧が、サージ電圧検出部44によりサージ電圧Vsとして検出される。その後、第1中間点PS1の電圧は低下し、時刻t3において、オフ電圧Voffに達する。
本実施例では、図6のグラフF2に示すように、サージ電圧検出部44により検出されたサージ電圧Vsが、耐圧値Vmaよりも大きい場合に、切替異常が生じたと判定することができる。
さらに、図7のグラフF2に示すように、サージ電圧検出部44により検出されたサージ電圧Vsから、基準電圧Vkを減算した電圧差分値ΔVが電圧基準差分値ΔVkよりも大きい場合に、切替異常が生じたと判定することができる。例えば、図8(a)に示すように、時刻t10において、基準電圧Vkに等しかったサージ電圧Vsが、時刻t11において、基準電圧Vkよりも大きくなり、かつ、電圧差分値ΔVが電圧基準差分値ΔVkよりも大きくなった場合に、過大判定される。また例えば、図8(b)に示すように、時刻t10において、基準電圧Vkに等しかったサージ電圧Vsが、時刻t11,t12,t13において、基準電圧Vkよりも小さくなり、かつ、電圧差分値ΔVが電圧基準差分値ΔVkよりも大きくなった場合に、過小判定される。
本実施形態では、過大異常判定回数Nukが1に設定されており、図8(a)の時刻t11に示すように、過大判定が1回された場合に、切替異常が生じたと判定される。一方、過小異常判定回数Ndkは3に設定されており、図8(b)の時刻t11,t12,t13に示すように、過小判定が連続して3回された場合に、切替異常が生じたと判定される。
つまり、本実施形態では、過大異常判定回数Nukと過小異常判定回数Ndkとは、別々に設定されており、過大異常判定回数Nukは過小異常判定回数Ndkよりも小さい回数に設定されている。そのため、過大判定がされた場合と、過小判定がされた場合と、において切替異常が生じたことを適切に判定することができる。具体的には、過大判定がされた場合には、切替異常が生じたことを早期に判定することができ、過小判定がされた場合には、切替異常の誤判定を抑制することができる。
続いて、図9に、容量異常判定処理の一例を示す。ここで、図9は、主端子間電圧Vdsを印加状態と印加停止状態とに切り替える場合における第1中間点PS1の電圧の推移を示す。図9において、グラフF1(破線)は、容量回路43の異常が生じていない場合の電圧の推移を示し、グラフF2、F3(実線)は、容量回路43の異常が生じた場合の電圧の推移を示す。
図9に図示される例では、時刻t21において、主端子間電圧Vdsが印加状態に切り替えられる。これにより、第1中間点PS1の電圧は上昇する。その後、時刻t22において、主端子間電圧Vdsが印加停止状態に切り替えられる。これにより、第1中間点PS1の電圧は低下する。時刻t21から時刻t22までの期間における第1中間点PS1の電圧が、サージ電圧検出部44により判定電圧Vjdとして検出される。
本実施例では、図9のグラフF2に示すように、サージ電圧検出部44により検出された判定電圧Vjdが、上限閾値電圧Vuthよりも大きい場合に、容量回路43の異常、例えば第1コンデンサ43aのショート故障が生じたと判定することができる。また、図9のグラフF3に示すように、サージ電圧検出部44により検出された判定電圧Vjdが、下限閾値電圧Vdthよりも小さい場合に、容量回路43の異常、例えば第2コンデンサ43bのショート故障が生じたと判定することができる。
以上詳述した本実施形態によれば、以下の効果が得られるようになる。
・上,下アームスイッチSWH,SWLでは、例えばサージ電圧Vsが過度に大きい場合、上,下アームスイッチSWH,SWLに切替異常が発生することがある。また、例えばサージ電圧Vsが過度に小さい場合、上,下アームスイッチSWH,SWLに切替異常が発生したことによりサージ電圧Vsが小さくなっていると考えられる。つまり、サージ電圧Vsと上,下アームスイッチSWH,SWLの切替異常とには相関がある。本実施形態では、サージ電圧Vsに基づいて切替異常が生じたことを判定するので、切替異常を好適に検出することができる。
・本実施形態では、上,下アームスイッチSWH,SWLの耐圧値Vmaよりも大きいサージ電圧Vsを検出した場合に、切替異常が生じたと判定する。そのため、サージ電圧Vsによって、上,下アームスイッチSWH,SWLの異常を好適に検出することができる。
・サージ電圧Vsは、上,下アームスイッチSWH,SWLのスイッチング速度が大きいほど大きくなる。つまり、サージ電圧Vsと上,下アームスイッチSWH,SWLの切替異常とには相関がある。本実施形態では、上,下アームスイッチSWH,SWLのサージ電圧Vsに相関する相関パラメータに基づいて基準電圧Vkを設定し、サージ電圧Vsと基準電圧Vkとに基づいて切替異常が生じたことを判定する。これにより、上,下アームスイッチSWH,SWLのスイッチング速度を考慮して、切替異常が生じたことを好適に判定することができる。
・具体的には、上,下アームスイッチSWH,SWLのスイッチング速度は、ゲート抵抗体41の抵抗値Re、下アームオフ電圧偏差ΔSLoffの算出に用いられる電流値Ie、下アームスイッチSWLの温度Tm、及び下アームスイッチSWLの素子特性などに相関する。そのため、これらの値に基づいて基準電圧Vkを設定することで、切替異常が生じたことを好適に判定することができる。
・特に本実施形態では、異常判定部49の記憶部49aに、基準電圧Vkと相関パラメータとが対応付けられたマップMPが記憶されている。マップMPでは、特定の相関パラメータに対応付けられた基準電圧Vkが、一定値として記憶されている。そのため、基準電圧Vkを学習する必要がなく、また、一定の基準電圧Vkを用いて、切替異常が生じたことを判定することができる。
・本実施形態では、検出されたサージ電圧Vsと基準電圧Vkとの電圧差分値ΔVが、電圧基準差分値ΔVkよりも大きい場合に、切替異常が生じたことを判定する。そのため、基準電圧Vkに基づいて、切替異常が生じたことを好適に判定することができる。
・電圧差分値ΔVが電圧基準差分値ΔVkよりも大きい場合として、サージ電圧Vsが基準電圧Vkよりも大きいとの過大判定がされる場合と、サージ電圧Vsが基準電圧Vkよりも小さいとの過小判定がされる場合とが含まれる。本実施形態では、過大判定による切替異常を判定するための過大異常判定回数Nukと、過小判定による切替異常を判定するための過小異常判定回数Ndkとが、別々に設定されている。そのため、過大判定による切替異常と、過小判定による切替異常とを、それぞれ適切に判定することができる。
・例えば、過大判定がされた場合、サージ電圧Vsが上,下アームスイッチSWH,SWLの耐圧値Vmaよりも大きくなり、上,下アームスイッチSWH,SWLに異常が生じる。また例えば、過小判定がされた場合でも、サージ電圧Vsとしてサージ電圧のピーク値が正しく検出されないことによる誤検出であることがある。本実施形態では、過大異常判定回数Nukが過小異常判定回数Ndkよりも小さい回数に設定されている。そのため、比較的小さい回数に設定された過大異常判定回数Nukを用いて、過大判定による切替異常を早期に判定することができる。また、比較的大きい回数に設定された過小異常判定回数Ndkを用いて、過小判定による切替異常の誤判定を好適に抑制することができる。
・特に本実施形態では、過大異常判定回数Nukが1に設定されている。そのため、サージ電圧Vsが上,下アームスイッチSWH,SWLの耐圧値Vmaよりも大きくなることを、好適に抑制することができる。
・本実施形態では、上,下アームスイッチSWH,SWLの起動前において、上,下アームスイッチSWH,SWLをオフ状態とした場合の判定電圧Vjdを取得し、この判定電圧Vjdに基づいて、容量回路43に異常が生じたことを判定する。そのため、上,下アームスイッチSWH,SWLの起動前に、容量回路43に異常が生じたことを特定することができる。
<第2実施形態>
以下、第2実施形態について、第1の実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、異常判定部49の記憶部49aに学習値GTが記憶されている。ここで、学習値GTは、以前の判定処理において、サージ電圧検出部44により検出されたサージ電圧Vsと、異常判定部49により取得されたゲート抵抗体41の抵抗値Reや電流値Ieなどの相関パラメータと、が対応付けられた情報である。
本実施形態では、判定処理において、学習値GTを用いて切替異常が生じたと判定する点で、第1実施形態と異なる。以下では、学習値GTに含まれる相関パラメータのうち、ゲート抵抗体41の抵抗値Reと電流値Ieとを用いて切替異常が生じたと判定する形態を説明するが、下アームスイッチSWLの温度Tmや素子特性を用いて切替異常が生じたと判定してもよい。なお、図10において、先の図3に示した処理と同一の処理については、便宜上、同一のステップ番号を付して説明を省略する。
本実施形態では、ステップS18,S20で相関パラメータを取得すると、ステップS40において、学習値GTを参照することによって、閾値抵抗Rth及び閾値電流Ithを設定する。ここで、閾値抵抗Rth及び閾値電流Ithは、学習値GTにおいて、ステップS14で取得されたサージ電圧Vsに最も近いサージ電圧Vsに対応付けられたゲート抵抗体41の抵抗値Reや電流値Ieに設定される。
続くステップS42において、ステップS18,S20で取得された相関パラメータ、閾値抵抗Rth及び閾値電流Ithに基づいて、切替異常が生じたことを判定する。上述したように、閾値抵抗Rth及び閾値電流Ithは、ステップS14で取得されたサージ電圧Vsと学習値GTとにより設定されている。そのため、ステップS42では、ステップS18,S20で取得された相関パラメータと、ステップS14で取得されたサージ電圧Vsとの組み合わせ、及び学習値GTに基づいて、切替異常が生じたと判定するということができる。
具体的には、ステップS18で取得されたゲート抵抗体41の抵抗値ReとステップS40で設定された閾値抵抗Rthとの差分の絶対値が、抵抗基準差分値ΔRk以下であるかを判定する。また、ステップS20で取得された電流値IeとステップS40で設定された閾値電流Ithとの差分の絶対値が、電流基準差分値ΔIk以下であるかを判定する。ステップS42で否定判定すると、ステップS36に進み、切替異常が生じたと判定する。
一方、ステップS42で肯定判定すると、ステップS44において、ステップS18,S20で取得された相関パラメータと、ステップS14で取得されたサージ電圧Vsとを対応つけたものを学習値GTとして、異常判定部49の記憶部49aに記憶し、判定処理を終了する。
・以上説明した本実施形態によれば、取得されたゲート抵抗体41の抵抗値Reと閾値抵抗Rthとの差分の絶対値が、抵抗基準差分値ΔRkよりも大きいか、または、取得された電流値Ieと閾値電流Ithとの差分の絶対値が、電流基準差分値ΔIkよりも大きい場合に、切替異常が生じたと判定する。そのため、閾値抵抗Rth及び閾値電流Ithに基づいて、切替異常が生じたことを好適に判定することができる。
・具体的には、ステップS14で取得されたサージ電圧Vsに基づいて閾値抵抗Rth及び閾値電流Ithを設定し、設定された閾値抵抗Rth及び閾値電流Ithと、ステップS18,S20で取得されたゲート抵抗体41の抵抗値Re及び電流値Ieとの差分を算出し、切替異常が生じたことを判定する。
・例えば、切替異常が生じている場合、ゲート抵抗体41の抵抗値Reの調整により、サージ電圧Vsが過剰に大きく、又は小さくなることを抑制することが可能である。同様に、電流値Ieが小さければ、サージ電圧Vsが過剰に大きくなることを抑制することが可能であり、電流値Ieが大きければ、サージ電圧Vsが過剰に小さくなることを抑制することが可能である。この場合、サージ電圧Vsは、切替異常が生じていない場合におけるサージ電圧Vsと略等しくすることができる。しかし、ゲート抵抗体41の抵抗値Reや電流値Ieは、切替異常が生じていない場合におけるゲート抵抗体41の抵抗値Reや電流値Ieと異なる。そのため、ゲート抵抗体41の抵抗値Reや電流値Ieに基づいて、切替異常が生じたことを判定することができる。つまり、サージ電圧Vsのみでは切替異常が生じたことを判定できない場合でも、サージ電圧Vsと、ゲート抵抗体41の抵抗値Reや電流値Ieなどの相関パラメータとの組み合わせに基づいて、切替異常が生じたことを判定することができる。
・本実施形態では、ステップS14で取得されたサージ電圧Vsと、ステップS18,S20で取得された相関パラメータとの組み合わせに基づいて、切替異常が生じたことを判定する。そのため、切替異常が生じたことを好適に判定することができる。
・特に本実施形態では、異常判定部49の記憶部49aに、以前の判定処理において取得された相関パラメータ及びサージ電圧Vsが学習値GTとして記憶されている。そのため、以前の判定処理において取得されたサージ電圧Vs等との差分に基づいて、切替異常が生じたことを好適に判定することができる。
<第3実施形態>
以下、第3実施形態について、第1実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、図11に示すように、容量回路43の第1中間点PS1に一定の規定電流を印加する定電流回路50を備えている。なお、定電流回路50が印加する規定電流の電流値Ikは、異常判定部49の記憶部49aに予め記憶されている。
本実施形態では、容量異常判定処理において、下アームスイッチSWLに主端子間電圧Vdsを印加せず、第1中間点PS1に規定電流を印加することにより、容量回路43の異常が生じたかを判定する点で、第1実施形態と異なる。なお、図11において、先の図2に示した部材と同一の部材については、便宜上、同一の符号を付して説明を省略する。
図12に、本実施形態に係る容量異常判定処理の手順を示す。なお、図12において、先の図4に示した処理と同一の処理については、便宜上、同一のステップ番号を付して説明を省略する。
本実施形態では、ステップS52で肯定判定すると、容量異常判定処理を終了する。一方、ステップS52で否定判定すると、ステップS70において、定電流回路50を用いて、容量回路43の第1中間点PS1に規定電流を印加し、ステップS58に進む。
なお、本実施形態では、規定電流の電流値Ikが、異常判定部49の記憶部49aに予め記憶されているため、定電流回路50から電流値Ikを取得する処理が不要となる。また、電流値Ikは一定値であるため、上限閾値電圧Vuth及び下限閾値電圧Vdthも一定値とすることができ、上限閾値電圧Vuthと下限閾値電圧Vdthとを設定する処理が不要となる。
・以上説明した本実施形態によれば、上,下アームスイッチSWH,SWLの起動前において、上,下アームスイッチSWH,SWLをオフ状態とした場合の判定電圧Vjdを取得し、この判定電圧Vjdに基づいて、容量回路43に異常が生じたことを判定する。そのため、上,下アームスイッチSWH,SWLの起動前に、容量回路43に異常が生じたことを判定することができる。
・特に本実施形態では、容量回路43の第1中間点PS1に規定電流を印加し、この規定電流の電流値Ikと判定電圧Vjdに基づいて、容量回路43に異常が生じたことを判定する。電流値Ikが一定値であるため、電流値Ikを取得する処理や、上限閾値電圧Vuthと下限閾値電圧Vdthとを設定する処理が不要となり、容量異常判定処理を簡略化することができる。
<第4実施形態>
以下、第4実施形態について、第1実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、図13に示すように、容量回路43に代えて、抵抗回路51を備えている。抵抗回路51は、直列に接続された第1抵抗体51aと第2抵抗体51bとから構成されている。抵抗回路51は、下アームスイッチSWLに並列接続されている。具体的には、抵抗回路51は、下アームスイッチSWLの一対の主端子間に接続されており、第1抵抗体51aの一端は、下アームスイッチSWLのドレインに接続され、第2抵抗体51bの一端は、下アームスイッチSWLのソースに接続されている。なお、図13において、先の図2に示した部材と同一の部材については、便宜上、同一の符号を付して説明を省略する。
サージ電圧検出部44は、第1抵抗体51aと第2抵抗体51bとの間の第2中間点PS2の電圧に基づいて、下アームスイッチSWLのオフ状態への切り替えに伴って発生するサージ電圧をサージ電圧Vsとして検出する。また、サージ電圧検出部44は、第2中間点PS2の電圧に基づいて、下アームスイッチSWLの起動前において、下アームスイッチSWLをオフ状態とした場合の電圧を判定電圧Vjdとして検出する。
本実施形態では、容量異常判定処理に代えて、抵抗異常判定処理を実施する。抵抗異常判定処理は、切替異常に含まれる下アーム駆動回路DrLの異常のうち、抵抗回路51の異常を特定する処理である。なお、本実施形態に係る抵抗異常判定処理は、第1実施形態に係る容量異常判定処理と同一の処理であり、重複した説明を省略する。
・以上説明した本実施形態によれば、上,下アームスイッチSWH,SWLの起動前において、上,下アームスイッチSWH,SWLをオフ状態とした場合の判定電圧Vjdを取得し、この判定電圧Vjdに基づいて、抵抗回路51に異常が生じたことを判定する。そのため、上,下アームスイッチSWH,SWLの起動前に、抵抗回路51に異常が生じたことを判定することができる。
<その他の実施形態>
なお、上記各実施形態は、以下のように変更して実施してもよい。
・容量回路43は、第1コンデンサ43a及び第2コンデンサ43bに代えて、単一のコンデンサで構成されていてもよい。この場合、サージ電圧検出部44は、単一のコンデンサの端子間電圧に基づいて、上,下アームスイッチSWH,SWLのオフ状態への切り替えに伴って発生するサージ電圧をサージ電圧Vsとして検出すればよい。
・スイッチング速度の調整方法としては、ゲート抵抗体41の抵抗値Reを調整する方法に限らない。例えば、ゲートに電圧を供給する電源の電圧を調整することにより、スイッチング速度を調整してもよい。また、例えば、ゲートを定電流で充電したり、ゲートから定電流で放電させたりする定電流制御が実施される構成の場合、定電流の値を調整することにより、スイッチング速度を調整してもよい。
・上記実施形態では、相関パラメータとして、ゲート抵抗体41の抵抗値Reや電流値Ieを例示したが、これに限られず、オフ電圧検出部47により検出されたオフ電圧Voffが相関パラメータに含まれてもよい。
・上記実施形態では、上,下アームスイッチSWH,SWLのオフ状態への切り替えに伴って発生するサージ電圧を、サージ電圧Vsとして検出する例を示したが、これに限られず、下アームスイッチSWLのオン状態への切り替えに伴って発生するオンサージ電圧を、サージ電圧Vsとして検出してもよい。
・上記実施形態では、判定処理が所定周期で繰り返し実施される例を示したが、これに限られず、容量異常判定処理と同様に、インバータ20の起動前に実施されてもよい。制御部30は、インバータ20の起動前に、上,下アームスイッチSWH,SWLに主端子間電圧Vdsを印加し、かつ、上,下アームスイッチSWH,SWLをオン状態とする。サージ電圧検出部44は、中間点PS1,PS2の電圧に基づいて、インバータ20の起動前において上,下アームスイッチSWH,SWLを、オン状態とした場合の電圧をサージ電圧Vsとして検出する。
・インバータ20の起動前に実施される処理は、判定処理や容量異常判定処理に限られない。例えば、制御部30は、インバータ20の起動前に、上,下アームスイッチSWH,SWLに主端子間電圧Vdsを印加し、かつ、上,下アームスイッチSWH,SWLをオフ状態とする。上アームスイッチSWHのサージ電圧検出部44と下アームスイッチSWLのサージ電圧検出部44とは、インバータ20の起動前において中間点PS1,PS2の電圧を判定電圧Vjdとして検出する。上アームスイッチSWHのサージ電圧検出部44と、下アームスイッチSWLのサージ電圧検出部44との少なくとも一方は、他方から判定電圧Vjdを取得し、これらの差分に基づいて、上,下アームスイッチSWH,SWLの異常が生じたと判定することができる。
・上記実施形態では、過大異常判定回数Nukが過小異常判定回数Ndkよりも小さい回数に設定される例を示したが、これに限られない。例えば、過大異常判定回数Nukが過小異常判定回数Ndkと同じ回数に設定されてもよければ、過大異常判定回数Nukが過小異常判定回数Ndkよりも大きい回数に設定されてもよい。また、過大異常判定回数Nukは、1に限られず、2以上の整数に設定されてもよい。
・上記実施形態では、上アーム駆動回路DrH及び下アーム駆動回路DrLそれぞれが個別に設けられたがこれに限らず、上,下アーム駆動回路DrH,DrLが一体化されていてもよい。
・インバータ20が備えるスイッチとしては、MOSFETに限らず、例えばIGBTであってもよい。この場合、IGBTにフリーホイールダイオードが逆並列に接続されていればよい。
・インバータ20としては、3相のものに限らず、相数分の上,下アームスイッチSWH,SWLの直列接続体を備える2相のインバータ、又は4相以上のインバータであってもよい。例えば、2相の場合、互いに直列接続された1組目の上,下アームスイッチSWH,SWLの接続点と、互いに直列接続された2組目の上,下アームスイッチSWH,SWLの接続点とが、誘導性負荷(例えば巻線)を介して接続されることとなる。
44…サージ電圧検出部、49…異常判定部、DH…上アームダイオード、DL…下アームダイオード、SWH…下アームスイッチ、SWL…下アームスイッチ、Vs…サージ電圧。

Claims (15)

  1. スイッチ(SWH,SWL)を駆動するスイッチの駆動回路(DrH,DrL)において、
    前記スイッチのスイッチング状態の切り替えに伴って発生するサージ電圧(Vs)を検出するサージ電圧検出部(44)と、
    前記サージ電圧検出部により検出されたサージ電圧に基づいて、前記スイッチのスイッチング状態の切り替えに関する異常である切替異常が生じたことを判定する判定部(49)と、を備えるスイッチの駆動回路。
  2. 前記判定部は、前記サージ電圧検出部により検出されたサージ電圧が、前記スイッチの耐圧値(Vma)よりも大きい場合に、前記切替異常が生じたと判定する請求項1に記載のスイッチの駆動回路。
  3. 前記判定部は、前記スイッチのサージ電圧に相関する相関パラメータを取得し、前記相関パラメータと、前記サージ電圧検出部により検出されたサージ電圧との組み合わせに基づいて、前記切替異常が生じたことを判定する請求項1または請求項2に記載のスイッチの駆動回路。
  4. 前記判定部には、前記相関パラメータと、前記サージ電圧検出部により検出されたサージ電圧とを対応付けたものが学習値(GT)として記憶されており、
    前記判定部は、前記学習値と前記組み合わせとに基づいて、前記切替異常が生じたことを判定する請求項3に記載のスイッチの駆動回路。
  5. 前記判定部は、前記スイッチのサージ電圧に相関する相関パラメータを取得し、
    基準電圧(Vk)と前記相関パラメータとが対応付けられた対応情報(MP)を記憶する記憶部(49a)と、を備え、
    前記判定部は、取得された前記相関パラメータと、前記記憶部に記憶された対応情報と、に基づいて、前記基準電圧を設定し、前記サージ電圧検出部により検出されたサージ電圧と設定された前記基準電圧とに基づいて、前記切替異常が生じたことを判定する請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載のスイッチの駆動回路。
  6. 前記対応情報では、特定の前記相関パラメータに対応する前記基準電圧が一定値に維持される請求項5に記載のスイッチの駆動回路。
  7. 前記判定部は、前記サージ電圧検出部により検出されたサージ電圧から、前記基準電圧を減算した値の絶対値(ΔV)が所定値(ΔVk)よりも大きい場合に、前記切替異常が生じたと判定する請求項5または請求項6に記載のスイッチの駆動回路。
  8. 前記サージ電圧検出部は、前記スイッチのスイッチング状態の切り替えに伴って発生するサージ電圧を繰り返し検出しており、
    前記判定部は、前記サージ電圧検出部により検出されたサージ電圧が、前記基準電圧よりも前記所定値を超えて大きいとの過大判定が第1所定回数(Nuk)されるか、又は、前記基準電圧よりも前記所定値を超えて小さいとの過小判定が第2所定回数(Ndk)された場合に、前記切替異常が生じたと判定する請求項7に記載のスイッチの駆動回路。
  9. 前記第1所定回数は、前記第2所定回数よりも小さい回数に設定されている請求項8に記載のスイッチの駆動回路。
  10. 前記第1所定回数は、1である請求項8または請求項9に記載のスイッチの駆動回路。
  11. 前記スイッチのゲートに接続され、抵抗値を可変に調整可能なゲート抵抗体(41)を備え、
    前記相関パラメータは、前記ゲート抵抗体の抵抗値(Re)を含む請求項3から請求項10までのいずれか一項に記載のスイッチの駆動回路。
  12. 前記スイッチに流れる電流を検出する電流検出部(46)を備え、
    前記相関パラメータは、前記電流検出部で検出された電流値(Ie)を含む請求項3から請求項11までのいずれか一項に記載のスイッチの駆動回路。
  13. 前記サージ電圧検出部は、前記スイッチのオフ状態への切り替えに伴って発生するサージ電圧を検出し、
    前記スイッチがオフ状態とされている場合のオフ電圧(Voff)を検出するオフ電圧検出部を備え、
    前記相関パラメータは、前記オフ電圧検出部により検出されたオフ電圧を含む請求項3から請求項12までのいずれか一項に記載のスイッチの駆動回路。
  14. 直列に接続された第1コンデンサ(43a)と第2コンデンサ(43b)とから構成され、前記スイッチの一対の主端子間に接続された容量回路(43)を備え、
    前記サージ電圧検出部は、前記第1コンデンサと前記第2コンデンサとの間の中間点(PS1)の電圧に基づいて、前記スイッチのスイッチング状態の切り替えに伴って発生するサージ電圧を検出するとともに、前記スイッチの起動前において前記スイッチをオフ状態とした場合の電圧を判定電圧(Vjd)として検出し、
    前記判定部は、前記判定電圧に基づいて、前記切替異常のうち、前記容量回路の異常が生じたことを特定する請求項1から請求項13までのいずれか一項に記載のスイッチの駆動回路。
  15. 直列に接続された第1抵抗(51a)と第2抵抗(51b)とから構成され、前記スイッチの一対の主端子間に接続された抵抗回路(51)を備え、
    前記サージ電圧検出部は、前記第1抵抗と前記第2抵抗との間の中間点(PS2)の電圧に基づいて、前記スイッチのスイッチング状態の切り替えに伴って発生するサージ電圧を検出するとともに、前記スイッチの起動前において前記スイッチをオフ状態とした場合の電圧を判定電圧(Vjd)として検出し、
    前記判定部は、前記判定電圧に基づいて、前記切替異常のうち、前記抵抗回路の異常が生じたことを特定する請求項1から請求項13までのいずれか一項に記載のスイッチの駆動回路。
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