JP2022039953A - 殺菌ケース - Google Patents

Abstract

【課題】 殺菌対象物を安定的に保持でき、殺菌対象物の表面全体を均一に殺菌できる殺菌ケースを提供する。【解決手段】 殺菌対象物が着座する座面を形成するケース本体と、前記ケース本体に回転可能に連結され、内部に前記殺菌対象物を収容する収容空間を形成するケースカバーと、前記ケース本体に設置され、前記殺菌対象物を殺菌する殺菌モジュールと、前記殺菌モジュールから放出される紫外線光を反射させて、前記殺菌対象物の表面に照射されるように、前記ケースカバーの内面に形成される反射パターンとを備えた、殺菌ケースにより達成される。【選択図】 図１

Description

本発明は、紫外線殺菌ケースに関するものである。

〔関連技術〕
本発明は、韓国特許出願第１０－２０２０－０１０９１６０号（出願日：２０２０年８月２８日）に基づくパリ条約４条の優先権主張を伴ったものであり、本発明は、当該韓国特許出願に開示された内容に基づくものである。参考のために、当該韓国特許出願の明細書、特許請求の範囲及び図面の内容は本願明細書の一部に包摂されるものである。

一般的に、紫外線殺菌ケースは、内部に殺菌対象物が置かれた状態で、紫外線光を殺菌対象物に照射して、殺菌対象物の表面に存在する有害菌を死滅させる装置であると定義することができる。

先行文献である大韓民国公開特許公報第１０‐２０１８‐０１３５８４０号(特許文献１：公開日：２０１８年１２月２１日)には、「ＵＶ ＬＥＤを用いた化粧品道具の殺菌機」が開示される。

具体的に、特許文献１に開示された殺菌機は、内周面にＵＶ ＬＥＤが設置される下部ケースと、前記下部ケースに対して回転可能に連結される上部ケースと、前記下部ケースの内部で前記ＵＶ ＬＥＤの上部と水平に配置され、化粧品道具を支持する化粧品道具ホルダーと、前記下部ケースの内部で前記ＵＶ ＬＥＤの下部と水平に配置される反射板(reflector)とを含む。

前記化粧品道具ホルダーは、透明材質で形成され、前記反射板は、凹凸または非定型構造、ホログラムパターンまたは反射されるＬＥＤ光の波長に応じて回折角を調節できるグレーティングパターン(grating pattern)構造の形態を有することができる。そして、前記反射板に照射される紫外線が前記化粧品道具に乱反射されて、化粧品道具の下部表面が殺菌処理される。

しかし、従来の化粧品道具の殺菌機は、殺菌対象の下面しか紫外線光が照射されないので、殺菌対象の上面の殺菌が難しいという問題があった。

また、殺菌対象下部の反射板は、非定型パターン構造で乱反射を起こすように設計されているので、光源と離れるほど光均一度が落ちる問題がある。そして、光均一度が落ちると、光源から離れた殺菌対象の部分では殺菌効果が著しく落ち、光源と近い殺菌対象の部分では紫外線露出による変色が発生する問題が発生する。

大韓民国公開特許公報第１０‐２０１８‐０１３５８４０号

本発明は、上記のような問題点を解決するために案出されたものとして、本発明の目的は、殺菌対象物(例えば、マスク、携帯端末機等)を安定的に保持でき、殺菌対象物の表面全体を均一に殺菌できる殺菌ケースを提供することにある。

本発明の別の目的は、マスク及び携帯端末機が効率的に殺菌されるようにして、殺菌時間を短縮できる殺菌ケースを提供することにある。

本発明のさらに別の目的は、マスク及び携帯端末機の表面に照射される紫外線の光均一度を向上させて殺菌性能を改善し、紫外線過多露出による変質を最小化する殺菌ケースを提供することにある。

本発明のさらに別の目的は、ケース内部の換気が容易となり、乾燥がはやく、内部の電子部品の放熱性能が向上する殺菌ケースを提供することにある。

〔本発明の一の態様〕
本発明にあっては、その一の態様として以下のものを提案する。
〔１〕
殺菌ケースであって、
殺菌対象物が着座する座面を形成するケース本体と、
前記ケース本体に回転可能に連結され、内部に前記殺菌対象物を収容する収容空間を形成するケースカバーと、
前記ケース本体に設置され、前記殺菌対象物を殺菌する殺菌モジュールと、
前記殺菌モジュールから放出される紫外線光を反射させて、前記殺菌対象物の表面に照射されるように、前記ケースカバーの内面に形成される反射パターンと、を備えることを特徴とする、殺菌ケース。
〔２〕
前記反射パターンは、
前記ケースカバーの内面から突出する多数の突起によって形成される格子パターン又はエンボスパターンを含むことを特徴とする、〔１〕に記載の殺菌ケース。
〔３〕
前記ケースカバーのエッジから前記ケースカバーの中心部に行くほど、前記反射パターンを構成する突起の密度が高くなることを特徴とする、〔２〕に記載の殺菌ケース。
〔４〕
前記突起の横断面は、円形又は多角形を有することを特徴とする、〔２〕に記載の殺菌ケース。
〔５〕
前記ケースカバーは、ドーム又は半球形態のラウンド状の外観を形成する外部ケースと、前記外部ケースの内側に結合される内部ケースと、を備え、
前記反射パターンは、前記内部ケースの底面に提供されることを特徴とする、〔１〕に記載の殺菌ケース。
〔６〕
前記内部ケースの少なくとも一部分は、コーティング処理又はメッキ処理されることを特徴とする、〔５〕に記載の殺菌ケース。
〔７〕
前記殺菌モジュールは、
前記座面の中心部分に配置される第１殺菌モジュールと、
前記座面の一側エッジ部分に配置される第２殺菌モジュールと、
前記座面の他側エッジ部分に配置される第３殺菌モジュールと、を備えることを特徴とする、〔１〕に記載の殺菌ケース。
〔８〕
前記第１殺菌モジュールは、前記殺菌対象物の底面に向かって紫外線光を照射するように配置され、
前記第２殺菌モジュール及び前記第３殺菌モジュールは、前記殺菌対象物の側面及び前記ケースカバーの内面に向かって紫外線光を照射するように配置されることを特徴とする、〔７〕に記載の殺菌ケース。
〔９〕
前記第１殺菌モジュール、前記第２殺菌モジュール及び前記第３殺菌モジュールは、同じ高さに位置されることを特徴とする、〔７〕に記載の殺菌ケース。
〔１０〕
前記第１殺菌モジュール、前記第２殺菌モジュール及び前記第３殺菌モジュールは、前記ケース本体の長さ方向に一列に配置されることを特徴とする、〔７〕に記載の殺菌ケース。
〔１１〕
前記ケース本体は、支持面に置かれる外部ケースと、前記外部ケースの内側に結合されて前記座面を形成する内部ケースと、を備え、
前記座面は、前記内部ケースの上面に形成されることを特徴とする、〔７〕に記載の殺菌ケース。
〔１２〕
前記外部ケースと前記内部ケースの間には、離隔空間が形成され、
前記離隔空間には、前記殺菌モジュールが収容されることを特徴とする、〔１１〕に記載の殺菌ケース。
〔１３〕
前記座面は、
前記内部ケースの上面から下側に所定深さ陥没し、内側に開口部が形成される第１陥没部と、
前記第１陥没部の両側端部から所定深さ陥没する一対の第２陥没部と、
前記一対の第２陥没部のエッジからそれぞれ所定深さ陥没する一対の第３陥没部と、を備えることを特徴とする、〔１２〕に記載の殺菌ケース。
〔１４〕
前記開口部に取付けられる換気グリルを更に備え、
前記換気グリルは、
フラットな底部と、
前記底部のエッジから上側に傾斜又は段差を有するように延長され、空気通過孔が形成されるグリル部と、を備え、
前記グリル部の上端は、前記開口部のエッジに係止されて結合されることを特徴とする、〔１３〕に記載の殺菌ケース。
〔１５〕
前記第１殺菌モジュールは、
前記離隔空間に収容され、前記底部の底面に密着する基板と、
前記基板に実装されると共に、前記ケース本体の長さ方向に離隔配置される一対のＬＥＤ素子と、を備え、
前記底部には、前記一対のＬＥＤ素子が嵌められる一対の挿入ホールが形成されることを特徴とする、〔１４〕に記載の殺菌ケース。
〔１６〕
前記外部ケースには、空気が通過する換気口が形成され、
前記換気口は、前記換気グリルの直下に配置されることを特徴とする、〔１４〕に記載の殺菌ケース。
〔１７〕
前記殺菌対象物は、マスク装置を備え、
前記マスク装置は、
人の顔面をカバーするマスク本体と、
前記マスク本体の前面に結合されるマスク本体カバーと、
前記マスク本体の背面に結合されて人の顔面に密着し、内部に呼吸空間を形成する閉ループ形態のシーリング部と、を備え、
前記マスク本体カバーの両側端部は、前記第２陥没部に着座することを特徴とする、〔１３〕に記載の殺菌ケース。
〔１８〕
前記第１陥没部は、前記シーリング部の直下に位置することを特徴とする、〔１７〕に記載の殺菌ケース。
〔１９〕
前記第２殺菌モジュール及び前記第３殺菌モジュールは、前記一対の第３陥没部にそれぞれ取付けられ、
前記第２殺菌モジュール及び前記第３殺菌モジュールのそれぞれは、
前記離隔空間に収容され、第３陥没部を定義する前記内部ケースの底面に密着する基板と、
前記基板に実装されると共に、前記ケース本体の幅方向に離隔配置される一対のＬＥＤ素子と、を備え、
前記第３陥没部には、前記一対のＬＥＤ素子が嵌められる一対の挿入ホールが形成されることを特徴とする、〔１７〕に記載の殺菌ケース。
〔２０〕
前記離隔空間に収容され、前記換気グリルを囲む形態で提供されるメイン制御基板を更に備えることを特徴とする、〔１４〕に記載の殺菌ケース。

上記のような目的を達成するための本発明の実施例に係る殺菌ケースは、殺菌対象物が着座する座面を形成するケース本体と、前記ケース本体に回転可能に連結され、内部に前記殺菌対象物を収容する収容空間を形成するケースカバーと、前記ケース本体に設置され、前記殺菌対象物を殺菌する殺菌モジュールと、前記殺菌モジュールから放出される紫外線光を反射させて、前記殺菌対象物の表面に照射されるように、前記ケースカバーの内面に形成される反射パターンとを含む（備える；構成する）。

本発明の実施例に係る殺菌ケースは、殺菌対象物が着座する座面を形成するケース本体と、前記ケース本体に回転可能に連結され、内部に前記殺菌対象物が収容される収容空間を形成するケースカバーと、前記ケース本体に設置され、前記殺菌対象物を殺菌する殺菌モジュールとを含む。

特に、前記ケースカバーの内面には、前記殺菌モジュールによって照射された紫外線光を反射させて、前記殺菌対象物の上部に照射するための反射パターンが形成されるので、殺菌対象物の上部に紫外線光を集中させることができ、光均一度を向上させることができる。

前記反射パターンは、前記ケースカバーの内面から多数の突起が突出して、格子パターンまたはエンボスパターンをなすことができる。この時、前記反射パターンは、前記ケースカバーの内面エッジから前記ケースカバーの内面中心部に行くほどパターンの間の間隔が稠密となる。

一例として、前記突起の水平断面は、円形または多角形を有することができる。

よって、前記反射パターンの突起の直径、高さ及びピーチ(間隔)を異なるようにして、反射角を調節することができるので、殺菌対象物に対する殺菌均一度を向上させ、光集中における露出による変色を防止することができる。

前記ケースカバーは、ドームまたは半球形状の外観を形成する外部ケースと、前記外部ケースの内側に結合される内部ケースとを含み、前記反射パターンは、前記内部ケースの内側面に提供される。

前記内部ケースの少なくとも一部分は、コーティング処理またはメッキ処理される。一例として、前記内部ケースは、クロムメッキ処理されてもよい。

前記殺菌モジュールは、前記座面の中心部分に配置される第１殺菌モジュールと、前記座面の一側エッジ部分に配置される第２殺菌モジュールと、前記座面の他側エッジ部分に配置される第３殺菌モジュールとを含むことができる。

この時、前記第１殺菌モジュールは、前記殺菌対象物の下部に紫外線光を照射するようにし、前記第２殺菌モジュール及び前記第３殺菌モジュールは、前記殺菌対象物の側面及び前記ケースカバーの内面に紫外線光を照射するようにすることができる。

前記第１殺菌モジュール、前記第２殺菌モジュール及び前記第３殺菌モジュールは、同じ高さに位置することができる。

前記第１殺菌モジュール、前記第２殺菌モジュール及び前記第３殺菌モジュールは、前記ケース本体の長さ方向に一列に配置されてもよい。

前記座面は、中心部分が下部に陥没し、その内側に前記第１殺菌モジュールが配置される第１陥没部及び前記第１陥没部の周りの部分が突出し、前記殺菌対象物が着座する境界部を含むことができる。

前記第１陥没部には、空気が通過するグリル部が形成された換気グリルが結合され、前記第１殺菌モジュールは、前記換気グリルに結合される。

前記ケース本体の底面には、空気が通過する換気口が形成され、前記換気口は、前記換気グリルの直下に配置されてもよい。よって、殺菌ケースの内部空気の循環が容易となり、殺菌対象物の乾燥がはやくなり、殺菌ケースの内部の電子部品の放熱性能が良くなる利点がある。

前記殺菌対象物は、マスク装置を含み、前記マスク装置は、人の顔面をカバーするマスク本体と、前記マスク本体の中心部に結合され、人の顔面に密着して内部に呼吸空間を形成するシーリング部とを含み、前記シーリング部は、前記境界部に支持される。

前記シーリング部は、内部に前記呼吸空間を形成するように閉ループ(closed loop)形状を有し、前記第１陥没部は、前記呼吸空間と対向するように配置されてもよい。

前記座面は、前記境界部の両側エッジからそれぞれ下部に陥没する第２陥没部をさらに含み、前記マスク装置の両端部は、前記第２陥没部の内側に着座することができる。

前記ケース本体は、底面に支持される外部ケースと、前記外部ケースの内側に結合されて前記座面を形成する内部ケースとを含むことができる。

前記外部ケースと前記内部ケースの間の空間には、前記殺菌モジュールが配置される設置空間が形成される。

上述したような本発明の実施例に係る殺菌ケースによれば、次のような効果がある。

第１）殺菌ケースは、マスク装置の殺菌だけではなく携帯端末機の殺菌用途にも使用可能であるので、汎用性及び便宜性が向上する利点がある。

第２）マスク装置の中心部(シーリング部)は座面の境界部に支持され、マスク装置の両端部は陥没部の内側面に支持されるので、マスク装置が安定的に載置される利点がある。

第３）ケースカバーの内面に形成された反射パターンによって、ケースカバーの内面に照射された紫外線が反射されて殺菌対象物の上部に照射されるので、殺菌対象物に対する光均一度が向上し、殺菌時間を短縮できる利点がある。

第４）反射パターンの突起の直径、高さ及びピーチ(間隔)を異なるようにして、反射角を調節することができるので、殺菌対象物の殺菌均一度が良くなり、光集中における露出による変色を防止できる利点がある。

第５）殺菌対象物が支持される座面の一部には、空気が通過するグリル部が形成された換気グリルが提供され、換気グリルの直下に該当するケース本体の底面には換気口が形成されるので、殺菌ケースの内部と外部の間の空気の循環が容易となる利点がある。

第６）殺菌ケースの内部の通気性能が良くなると、殺菌対象物の乾燥がはやくなり、殺菌ケースの内部の電子部品の放熱性能が良くなる利点がある。

図１は、本発明の実施例に係る殺菌ケースの前方斜視図である。 図２は、本発明の実施例に係る殺菌ケースの後方斜視図である。 図３は、本発明の実施例に係る殺菌ケースが開放された状態における前方斜視図である。 図４は、内部ケースが除去された状態の本発明の実施例に係るケース本体の構成を示す図面である。 図５は、図４の外部ケースに形成された換気口を示す外部ケースの平面図である。 図６は、本発明の実施例に係るケースカバーの底面図である。 図７は、本発明の実施例に係るケースカバーの断面形状を示す断面図である。 図８は、本発明の実施例に係る殺菌ケースにマスク装置が保管された様子示す図面である。 図９は、図８の殺菌ケースの垂直断面を示す断面図である。 図１０は、図８の殺菌ケースの垂直断面を示す断面図である。 図１１は、本発明の実施例に係る殺菌ケースに携帯端末機が保管された様子示す図面である。 図１２は、図１１の殺菌ケースの垂直断面を示す断面図である。 図１３は、本発明の別の実施例に係るケースカバーの底面図である。 図１４は、本発明の別の実施例に係るケースカバーの断面形状を示す断面図である。 図１５は、本発明の実施例に係るマスク装置の左側斜視図である。 図１６は、本発明の実施例に係るマスク装置の右側斜視図である。 図１７は、本発明の実施例に係るマスク装置の背面図である。 図１８は、本発明の実施例に係るマスク装置の底面図である。

以下、本発明の一部実施例を例示的な図面を参照して詳しく説明する。図１は、本発明の実施例に係る殺菌ケースの前方斜視図であり、図２は、本発明の実施例に係る殺菌ケースの後方斜視図であり、図３は、本発明の実施例に係る殺菌ケースが開放された状態における前方斜視図である。

図１～３を参照すると、本発明に係る殺菌ケース６０は、内部にマスク装置１を保管して殺菌できるように構成される。

ここで、前記マスク装置１は、ユーザーの鼻と口をカバーして、ユーザーの鼻と口に空気を除いた異物が流入することを防止する装置であると理解することができる。

前記殺菌ケース６０は、前記マスク装置１を支持するケース本体６１と、前記ケース本体６１に回転可能に連結されて前記マスク装置１をカバーするケースカバー６２を含むことができる。

前記ケース本体６１は、支持面に置かれて前記マスク装置１を支持する面を形成し、前記ケースカバー６２は、前記ケース本体６１に結合されて前記殺菌ケース６０の内部に収容空間６０１を形成することができる。

前記ケース本体６１は、前面及び背面が塞がれ、上面及び両側面が開放された形状に形成されてもよい。そして、前記ケース本体６１に前記ケースカバー６２が結合されると、前記ケースカバー６２の上面及び両側面によって前記ケース本体６１の内部が密閉される。即ち、前記ケース本体６１と前記ケースカバー６２が結合されると、前記殺菌ケース６０の内部に遮蔽された空間が形成される。

前記ケースカバー６２は、前記ケース本体６１の上部に回転可能に結合される。前記ケースカバー６２は、前記ケース本体６１の上端部エッジにヒンジ６３にて結合される。

前記ケースカバー６２は、前記ケース本体６１の開口された上面の一部または全部をカバーするように備えられてもよい。一例として、前記ケースカバー６２は、内部が空いているドーム形状に形成されてもよい。

前記ケースカバー６２は、下端部または下部エッジが前記ケース本体６１の上端部または上部エッジに噛み合って結合される形状を有することができる。よって、前記ケースカバー６２が開かれる方向に回転すると、前記収容空間６０１が露出し、前記ケースカバー６２が閉じられる方向に回転すると、前記収容空間６０１が完全に遮蔽される。

一例として、前記ケース本体６１と前記ケースカバー６２のいずれか１つのエッジに沿って溝が形成され、他の１つのエッジに沿ってリブが形成される。そして、前記ケースカバー６２と前記ケース本体６１が結合されると、前記リブは、前記溝に挿入される。

前記ケースカバー６２には、カバー結合部６２１ａが備えられる。前記カバー結合部６２１ａは、前記ケースカバー６２を前記ケース本体６１に安定的に結合させるための機能をする。

前記カバー結合部６２１ａには、第１極性を有する第１磁石が備えられる。そして、前記カバー結合部６２１ａに対応する前記ケース本体６１には、第２極性を有する第２磁石が備えられる。ここで、前記第１極性と前記第２極性のいずれか１つはＮ極であり、他の１つはＳ極であってもよい。

即ち、前記ケースカバー６２が閉じられる方向に回転すると、前記カバー結合部６２１ａの第１磁石と前記ケース本体６１の第２磁石は、人力によって密着する。その結果、前記ケースカバー６２の閉じが容易となりロック機能が付与される。さらに、ユーザーが前記殺菌ケース６０をひっくり返した状態で持ち上げても、前記ケースカバー６２が自重によって自ら開放される現象が発生しない。

前記カバー結合部６２１ａは、前記ケースカバー６２のエッジ部分に提供される。前記カバー結合部６２１ａには、ユーザーの指で引っ掛けることができる溝が形成され、前記ケースカバー６２を開かれる方向に開放させるようにサポートことができる。

他の方法として、前記カバー結合部６２１ａが形成される部位に弾性フックが突出し、前記ケース本体６１のエッジには、前記弾性フックが係止される係止溝または係止突起が形成される構造であってもよい。

前記ケースカバー６２は、外観を形成する外部カバー６２１と、前記外部カバー６２１の内側に結合される内部カバー６２２を含むことができる。

前記外部カバー６２１は、前記ケースカバー６２の外面を形成し、前記内部カバー６２２は、前記ケースカバー２２の内面を形成する。前記内部カバー６２２は、前記外部カバー６２１と対応する形状に設計され、前記外部カバー６２１の内側に重ねられる。即ち、前記ケースカバー６２の厚さが均一に形成される。ところが、前記内部カバー６２２の曲率が前記外部カバー６２１の曲率と異なるように形成され、前記外部カバー６２１と内部カバー６２２の間に空間が形成され、前記空間は、断熱層として機能するようにすることができる。

なお、前記ケースカバー６２は、前記内部カバー６２２と外部カバー６２１からなる構造に制限さるものではなく、単一カバーからなる構造を排除しない。前記ケースカバー６２が単一カバーからなる場合、前記カバーの外面が前記外部カバー６２１の機能をし、前記カバーの内面が前記内部カバー６２２の機能をすることになる。

前記内部カバー６２２には、紫外線光を反射させる反射パターン６２２ａが備えられる。前記反射パターン６２２ａは、前記ケース本体６１に備えられた紫外線殺菌モジュール７２、７３から照射された紫外線光を反射させ、マスク装置１の表面に照射されるようにする。

一例として、前記反射パターン６２２ａは、前記内部カバー６２２の表面から突出した多数の突起を含むことができる。前記突起は、半球形状または多角錐形状を有することができる。一例として、半球形状の突起パターンまたは六角錐形状の反射パターン６２２ａが前記内部カバー６２２の表面に所定間隔で配列される。

別の例として、前記反射パターン６２２ａは、前記内部カバー６２２の表面から突出した多数の線形リブを含むことができる。前記線形リブは、半球形状または三角錐形状を有することができる。具体的に、前記反射パターン６２２ａを構成する多数の線形リブは、前記内部カバー６２２の幅方向に延長され、多数の反射パターン６２２ａは、前記内部カバー６２２の長さ方向に所定間隔で配列される。ここで、前記内部カバー６２２の長さは幅より長く設計されてもよい。

前記ケース本体６１は、前記殺菌ケース６０の電源をオン・オフさせるための電源スイッチ６１１ａを含むことができる。前記電源スイッチ６１１ａは、前記ケース本体６１の前面に位置されてもよい。

前記電源スイッチ６１１ａがオンされると、前記殺菌ケース６０に備えられた紫外線殺菌モジュール７１、７２、７３が駆動する。ただし、前記電源スイッチ６１１ａがオンされても、前記ケースカバー６２が閉じられた状態でのみ前記紫外線殺菌モジュール７１、７２、７３が作動し、前記ケースカバー６２が開かれた状態では、前記殺菌モジュール７１、７２、７３が動作しないように制御される。

前記ケース本体６１は、外部からケーブルまたは電線が連結されるためのコネクタ端子部６１１ｂを含むことができる。前記コネクタ端子部６１１ｂは、前記ケース本体６１の後面に形成されてもよい。

一例として、外部電源に連結された充電ケーブルが前記コネクタ端子部６１１ｂに接続されると、前記殺菌ケース６０の内部に装着されたバッテリーが充電される。

ここで、方向を定義する。図１を基準として、前記電源スイッチ６１１ａが外側に向かう方向を「前方」と定義し、前方の反対方向、即ち、前記コネクタ端子部６１１ｂが外側に向かう方向を「後方」と定義する。

または前記コネクタ端子部６１１ｂから前記電源スイッチ６１１ａを向かう方向を「前方」と定義し、その反対方向を「後方」と定義することができる。

図１を基準として、前記殺菌ケース６０は、前後方向に所定の長さを有する幅Ｗと、前記幅Ｗと直交する方向、即ち両側方向に延長される長さＬを有する筐体形状を有することができる。そして、前記殺菌ケース６０の長さＬは幅Ｗより大きく設計されてもよい。

前記ケース本体６１は、前記ケースカバー６２と同様に、外観を形成する外部ケース６１１と、前記外部ケース６１１の内側に結合される内部ケース６１２を含むことができる。前記外部ケース６１１は、前記ケース本体６１の外面を形成し、前記内部ケース６１２は、前記ケース本体６１の内面を形成する。

前記外部ケース６１１は、前記殺菌ケース６０が置かれる面に接触するケース座面を形成し、前記内部ケース６１２は、前記マスク装置１が着座する座面６４、いわゆるマスク座面を形成することができる。前記内部ケース６１２は、前記外部ケース６１１に対応する形状を有し、前記外部ケース６１１の内側に重ねられる。これにより、前記外部ケース６１１と前記内部ケース６１２の間の内部には、電子部品が設置される設置空間が形成される。

前記座面６４は、前記マスク装置１が着座する部分として、前記マスク装置１が安定的に支持されるように、多数の曲面部からなることができる。前記座面６４は、前記外部ケース６１１の底面から所定高さで離隔する。

一実施例によれば、前記座面６４は、中心部分が下部に陥没する第１陥没部６４１と、前記第１陥没部６４１のエッジから下部に陥没する第２陥没部６４３と、前記第１陥没部６４１と前記第２陥没部６４３の間に形成される支持部６４２と、前記第２陥没部６４３から側方延長されて下部にさらに陥没する第３陥没部６４４と、前記第２陥没部６３４と前記第３陥没部６４４を境界なす境界部６４５を含むことができる。

前記支持部６４２は、前記第１陥没部６４１と前記第２陥没部６４３を境界なす境界部６４２ｂと、前記第１陥没部６４１の前端部及び後端部と前記座面６４のエッジの間の領域と定義される支持面６４２ａを含むことができる。

前記境界部６４２ｂは第１境界部と定義し、前記境界部６４５は第２境界部と定義することができるが、以下では第１境界部６４２ｂと第２境界部６４５として説明する。

前記座面６４の中心に前記第１陥没部６４１が形成され、前記第１陥没部６４１の両側端からそれぞれ第１境界部６４２ａ、第２陥没部６４３、第２境界部６４５及び第３陥没部６４４が順次配置される。

前記座面６４は、前記座面６４の中心を通り前記殺菌ケース６０の前後方向に延長される垂直面及び／または殺菌ケース６０の左右方向に延長される垂直面を基準として対称とするように形成されてもよい。即ち、前記座面６４は、左右対称及び／または前後対称とする形状を有することができる。

前記第１陥没部６４１には、換気グリル６５が設置されるための開口部６４１ａが形成される。前記開口部６４１ａは、前記第１陥没部６４１の一部分が切開されて形成されてもよい。前記開口部６４１ａは、円形または楕円形に形成されてもよい。

前記換気グリル６５のエッジは、前記開口部６４１ａの内側エッジに固定されて支持される。前記換気グリル６５は、前記開口部６４１ａの形状に対応するように形成され、空気が通過するグリル部６５１を含むことができる。そして、前記グリル部６５１の底面には、第１殺菌モジュール７１を露出させるための第１露出口６５２が形成される。

前記第１露出口６５２は、前記第１殺菌モジュール７１を構成するＬＥＤ素子の個数に対応する個数で形成されてもよい。一例として、２つのＬＥＤ素子に対応して２つの第１露出口６５２が形成され、２つのＬＥＤ素子が配置される地点に対応する位置にそれぞれ形成されてもよい。より具体的に、前記２つの第１露出口６５２は、前記換気グリル６５の左側及び右側エッジにそれぞれ形成されてもよい。

前記支持部６４２は、前記マスク装置１の中心部分(鼻先と顎が当たる部分)を支持する機能をする。前記マスク装置１が前記座面６４に着座すると、前記マスク装置１の中心部分が前記支持部６４２に接触して支持される。

具体的に、前記支持部６４２は、前記第１陥没部６４１の前方及び後方に形成される支持面６４２ａと、前記第１陥没部６４２の両側端に形成される第１境界部６４２ｂを含むことができる。

ここで、前記支持面６４２ａの高さは、前記第１境界部６４２ｂの高さより高く形成され、前記マスク装置１が前記座面６４に着座すると、前記マスク装置１は、前記支持面６４２ａに接触して支持され、前記第１境界部６４２ｂから離隔する。

前記第１境界部６４２ｂから前記マスク装置１を離隔させる理由は、前記マスク装置１の底面にも殺菌のための紫外線が照射されるようにすると共に、前記換気グリル６５による空気の循環を容易にするためである。

前記第２陥没部６４３は、前記マスク装置１の両端部を支持する機能をする。前記マスク装置１が前記座面６４に着座すると、前記マスク装置１の両端部が前記第２陥没部６４３の内側に着座して支持される。

左側に位置された前記第３陥没部６４４には、第２殺菌モジュール７２を露出させるための第２露出口６４４ａが形成され、右側に位置された第３陥没部６４４には、第３殺菌モジュール７３を露出させるための第３露出口６４４ｂが形成される。

前記第３陥没部６４４が形成されることで、前記ケース本体６１の座面６４と前記ケースカバー６１の内部カバー６２２の間に空間が形成され、前記第２及び第３殺菌モジュール７２、７３から照射される光が前記反射パターン６２２ａに充分伝達される。

図４は、内部ケースが除去された状態の本発明の実施例に係るケース本体の構成を示す図面であり、図５は、図４の外部ケースに形成された換気口を示す外部ケースの平面図である。

図４及び図５を参照すると、前記殺菌ケース６０は、マスク装置１を殺菌するための殺菌モジュール７１、７２、７３を含むことができる。

前記殺菌モジュール７１、７２、７３は、前記ケース本体６１の内部に配置され、前記ケース本体６１に置かれたマスク装置１の表面に紫外線を照射する。前記殺菌モジュール７１、７２、７３は、前記外部ケース６１１と前記内部ケース６１２が結合されて形成された内部設置空間(図９の６０２参照)に配置されてもよい。

前記殺菌モジュール７１、７２、７３は、前記ケース本体６１の中心部に位置される１つまたは多数の第１殺菌モジュール７１と、前記ケース本体６１の両側端にそれぞれ位置される第２殺菌モジュール７２と、第３殺菌モジュール７３を含むことができる。

具体的に、前記殺菌モジュール７１、７２、７３のそれぞれは、基板７１１、７２１、７３１と、前記基板７１１、７２１、７３１に実装される１つまたは多数のＬＥＤ素子７１２、７１３、７２２、７２３、７３２、７３３を含むことができる。

一例として、前記基板７１１、７２１、７３１は、フラットなバー形状を有し、各基板７１１、７２１、７３１には２つのＬＥＤ素子が離隔して配置される。前記ＬＥＤ素子は１０～４０ナノメートルの波長を有する紫外線光を放出することができる。

前記第１殺菌モジュール７１は、前記ケース本体６１の中心部に配置されて、前記マスク装置１の底面を殺菌すると共に、ユーザーの口と鼻を覆う前記マスク装置１の中心部を集中的に殺菌する機能をする。

前記第１殺菌モジュール７１は、前記換気グリル６５の下方に配置されてもよい。そして、前記第１殺菌モジュール７１の第１及び第２ＬＥＤ素子７１２、７１３は、前記換気グリル６５の底面に形成された第１露出口６５２を通じて外部に露出される。これにより、前記第１殺菌モジュール７１から発生した紫外線光は上方に向かって前記マスク装置１の底面中心部を集中殺菌することができる。

前記第２殺菌モジュール７２及び前記第３殺菌モジュール７３は、前記ケース本体６１の左側及び右側エッジにそれぞれ配置されて、前記マスク装置１の上面を殺菌する機能をする。前記第２殺菌モジュール７２及び前記第３殺菌モジュール７３は、前記座面６４の第３陥没部６４４の下方に配置されてもよい。

そして、前記第２殺菌モジュール７２の第１及び第２ＬＥＤ素子７２２、７２３及び前記第３殺菌モジュール７３の第１及び第２ＬＥＤ素子７３２、７３３は、前記第３陥没部６４４に形成された第２露出口６４４ａ及び第３露出口６４４ｂを通じて外部に露出される。その結果、前記第２殺菌モジュール７２及び前記第３殺菌モジュール７３から発生した紫外線光は上方に向かって前記ケースカバー６２の内面に照射される。そして、前記ケースカバー６２の内面に照射された光は、鏡面反射されて前記マスク装置１の上面に照射される。

前記殺菌ケース６０は、前記内部ケース６１２に結合される換気グリル６５を含むことができる。前記換気グリル６５は楕円形に形成され、空気が通過するグリル部６５１を含む。前記グリル部６５１は、前記換気グリル６５の底部エッジから半径方向または放射状に延長されてもよい。

具体的に、前記換気グリル６５は、フラットな底部と、前記底部のエッジから上方に傾斜する形態で延長される側面部を含み、前記グリル部６５１は、前記側面部に形成される。

前記換気グリル６５の側面部は、なめらかな傾斜面からなってもよく、階段形態の段差を有する傾斜面からなってもよい。具体的に、前記換気グリル６５の側面部が階段形態の段差を有するように形成される場合、前記グリル部６５１を形成するホールまたはスリットは、階段をなす平坦な面に形成されてもよい。そうすると、前記殺菌ケース６０の外部から内部に流入する空気が流動抵抗なく上方に流れることができる。

前記換気グリル６５は、前記内部ケース６１２の内側に備えられた結合リブによって結合されてもよい。前記換気グリル６５は、前記内部ケース６１２の開口部６４１ａに挿入されて、前記開口部６４１ａを遮蔽することができる。

前記換気グリル６５の底面には、前記第１殺菌モジュール７１が結合される。そして、前記換気グリル６５の底部には、前記第１殺菌モジュール７１の第１ＬＥＤ素子７１２及び第２ＬＥＤ素子７１３が露出するための第１露出口６５２が形成される。

前記殺菌ケース６０は、前記殺菌モジュール７１、７２、７３及び殺菌ケース６０に設置された電装部品を制御するためのメイン制御基板６６を含むことができる。

前記メイン制御基板６６は、前記外部ケース６１１と前記内部ケース６１２の間に形成される空間に配置される。前記メイン制御基板６６は「Ｌ」または「コ」字状に形成されてもよい。前記メイン制御基板６６は、前記内部ケース６１２の下方中心部に位置され、前記換気グリル６５のエッジを囲む形態に配置されてもよい。

前記メイン制御基板６６には、前記殺菌モジュール７１、７２、７３に電源を供給するための電源部及びバッテリーが設置される。

前記メイン制御基板６６は、前記内部ケース６１２の下部に結合されて固定されてもよく、前記外部ケース６１１の内側から延長されたリブに結合されて固定されてもよい。

前記ケース本体６１には、空気が通過するための換気口６１１ｃが形成される。前記換気口６１１ｃは、前記外部ケース６１１の底面に形成されてもよい。

一例として、前記換気口６１１ｃは、前記外部ケース６１１の底面中心に形成される。即ち、前記換気口６１１ｃは、前記換気グリル６５の直下に配置されてもよい。これにより、前記換気口６１１ｃに吸入された空気は、前記換気グリル６５のグリル部６５１を通過した後、前記第１殺菌モジュール７１によって殺菌されて前記ケース本体６１の内部を循環することができる。

この時、前記換気口６１１ｃを通じて吸入された空気の流動によって、前記殺菌モジュール７１、７２、７３及び前記メイン制御基板６６が空冷方式で冷却される。

図６は、本発明の実施例に係るケースカバーの底面図であり、図７は、本発明の実施例に係るケースカバーの断面形状を示す断面図である。

図６及び図７を参照すると、先述したように、本発明に係るケースカバー６２は、外面(外観)を形成する外部カバー６２１と、前記外部カバー６２１の内側に結合されて内面を形成する内部カバー６２２を含む。

前記外部カバー６２１は、半円または半球形状に形成され、前記内部カバー６２２は、前記外部カバー６２１に対応する形状に形成され、前記外部カバー６２１の内側面に結合される。

前記内部カバー６２２の一側エッジには、前記ケースカバー６２を前記ケース本体６１に安定的に結合させるためのカバー結合部６２１ａが備えられる。

前記カバー結合部６２１ａには、第１極性を有する第１磁石が備えられる。そして、前記カバー結合部６２１ａに対応する前記ケース本体６１には、第２極性を有する第２磁石が備えられる。ここで、前記第１極性と第２極性のいずれか１つはＮ極であり、他の１つはＳ極であってもよい。

即ち、前記ケースカバー６２が閉じられる方向に回転すると、前記カバー結合部６２１ａの第１磁石が前記ケース本体６１の第２磁石に近づいて人力によって磁気的に結合される。これにより、前記ケースカバー６２の閉じが容易となりロック機能が付与される。

前記カバー結合部６２１ａの反対側に該当する前記内部カバー６２２の他側エッジには、前記ケース本体６１に回転可能に連結されるヒンジ６３が備えられる。

前記内部カバー６２２には、紫外線光を反射させるための反射パターン６２２ａが備えられる。前記反射パターン６２２ａは、前記殺菌モジュール７１、７２、７３により照射された紫外線光を反射させて、マスク装置１の上部に照射する機能をする。

前記反射パターン６２２ａは、目的に応じて多様に設計され、鏡面反射(specular reflection)のためにナノスケール(nano-scale)の柔らかい表面粗さを有し、マクロスケール(macro-scale)或はマイクロスケール(micro-scale)の特定或は無作為のパターンを有することができる。

例えば、前記反射パターン６２２ａは、前記内部カバー６２２の表面から突出した多数の突起を含むことができる。前記反射パターン６２２ａは、格子パターンまたはエンボスパターンをなすことができる。前記多数の突起のそれぞれは、円形または多角形の横断面を有することができる。本実施例で、前記反射パターン６２２ａは、半球形状の突起、即ち、円形の横断面を有する無数の突起が格子形態にそれぞれ離隔して配置される構造であってもよい。

前記反射パターン６２２ａは、前記内部カバー６２２の表面に全体的に適用されてもよい。この時、前記反射パターン６２２ａは、前記内部カバー６２２のエッジから中心部に行くほど、パターンの間の間隔が稠密となる構造であってもよい。

即ち、前記反射パターン６２２ａは、前記内部カバー６２２のエッジから中心部に行くほど、隣接する各突起の列の間隔が狭くなる構造であってもよい。この場合、前記内部カバー６２２のエッジに位置された各突起の列の間隔ｄ１より、前記内部カバー６２２の中心部に位置された各突起の列の間隔ｄ３がより狭く形成される。

前記内部カバー６２２の中心部に該当する突起の列の間隔が狭くなると、前記殺菌モジュール７１、７２、７３から放出される紫外線が前記内部カバー６２２の中心部に該当する突起に照射され、突起によって鏡面反射された紫外線は、前記マスク装置１の上面に集中的に照射される。

このような反射パターン６２２ａの鏡面反射原理によって、前記反射パターン６２２ａの照射角を調節して、所望の位置の表面に対する照度及び殺菌効率を調節することができる。即ち、相対的に殺菌が難しいマスク装置１の上部または上面にも紫外線光が均一に照射されるので、殺菌時間を短縮させることができ、紫外線露出による変質を最小化することができる。

また、紫外線波長に対する反射率を高めるために、前記内部カバー６２２及び／または前記反射パターン６２２ａは、コーティングまたはメッキ処理されてもよい。一例として、前記反射パターン６２２ａは、金属材質でコーティングまたはクロム(Cr)メッキ処理されて反射率が著しく向上することができる。

前記半球形状パターンは、前記ケースカバー６２の形状に応じて直径、高さ及びピーチ(間隔)を調節して反射角を設計することができる。本実施例で、半球形状の突起の直径は３．５ｍｍであり、突出高さは０．５ｍｍであってもよい。

図８は、本発明の実施例に係る殺菌ケースにマスク装置が保管された様子示す図面であり、図９及び図１０は、図８の殺菌ケースの垂直断面を示す断面図である。

図８～図１０を参照すると、先述したように、前記殺菌ケース６０には、マスク装置１が保管される。前記マスク装置１は、前記ケース本体６１に形成された座面６４に着座し、前記ケースカバー６２が回転して閉じられると、前記マスク装置１が密閉されて保護される。

具体的に、前記マスク装置１が前記座面６４に着座すると、前記マスク装置１の中心部(シーリング部)の少なくとも一部が前記座面６４の支持面６４２ａに支持され、前記マスク装置１の両端部が前記座面６４の第２陥没部６４３に支持される。

この時、前記支持面６４２ａは、前記マスク装置１のシーリング部４０の内側を支持し、前記第２陥没部６４３は、前記マスク装置１の両端部が着座するように陥没する形状を有する。よって、前記マスク装置１が前記殺菌ケース６０の内部に容易に保持され、揺れることなく安定的に保管される。ここで、前記マスク装置１が前記座面６４に着座した状態で、前記シーリング部４０は、前記座面６４から離隔することができる。

前記マスク装置１は、人の顔面をカバーするマスク本体１０と、前記マスク本体１０の中心部に結合され、人の顔面に密着して内部に呼吸空間を形成するシーリング部４０を含むことができる。

前記マスク装置１は、前記マスク本体１０に結合されるマスク本体カバー２０をさらに含むことができる。前記マスク本体カバー２０は、前記マスク本体１０の前面(または上面)に結合され、前記シーリング部４０は、前記マスク本体１０の背面(または下面)に結合される。

図９を基準として、前記マスク本体カバー２０は、前記マスク本体１０の上面に配置され、前記シーリング部４０は、前記マスク本体１０の下面に配置される。

前記マスク本体１０は、左右方向に長く形成され、中心部分が上方に膨らんだラウンド状を有することができる。前記マスク本体１０は、左右対称に形成されてもよい。

前記シーリング部４０は、内部に呼吸空間を形成するように、閉ループ(closed loop)形状を有することができる。前記シーリング部４０は、前記マスク本体１０の下部に分離可能に結合される。

前記マスク装置１が前記座面６４に着座すると、前記シーリング部４０は、前記支持面６４２ａに接触して支持される。そして、前記マスク本体１０の両端部は、前記第２陥没部６４３に接触して支持される。

前記第１境界部６４２ｂから前記マスク装置１のシーリング部４０を離隔させる理由は、前記マスク装置１が着座する部分の下部にも殺菌のための紫外線光を照射すると共に、前記換気グリル６５による空気の循環を容易にするためである。

前記シーリング部４０の少なくとも一部分が前記支持部６４２の支持面６４２ａに支持された状態で、前記シーリング部４０の内部、即ち、前記呼吸空間は、前記第１陥没部６４１または前記換気グリル６５と対向することができる。

上記のようにマスク装置１が前記座面６４に着座すると、前記多数の殺菌モジュール７１、７２、７３が駆動される。この時、前記多数の殺菌モジュール７１、７２、７３は、いずれも同じ高さで提供される。

まず、前記換気グリル６５に配置された第１殺菌モジュール７１が駆動されると、前記第１殺菌モジュール７１から発生した紫外線光は、上部に向かって前記マスク装置１の底面に照射されるようにする。この場合、ユーザーの顔面に密着するシーリング部４０の表面及びマスク本体１０の背面が紫外線殺菌処理される。

特に、前記シーリング部４０の下部と前記第１境界部６４２ｂの間には、離隔空間が形成されるので、前記第１殺菌モジュール７１から発生した紫外線光の一部は、前記離隔空間を通じて前記シーリング部４０全体だけではなく、前記マスク本体１０の背面全体にかけて照射される。

前記第２殺菌モジュール７２及び第３殺菌モジュール７３が駆動すると、前記第２殺菌モジュール７２及び第３殺菌モジュール７３から放出される紫外線光の一部は、前記マスク装置１の外面と前記ケースカバー６２の内面の間の空間に拡散される。

そして、前記ケースカバー６２の内面、即ち前記内部カバー６２２に照射された紫外線光は、前記反射パターン６２２ａによって鏡面反射されて前記マスク装置１の外面に照射される。特に、前記反射パターン６２２ａを構成する突起が前記内部カバー６２２のエッジから中心部に行くほど稠密に配置され、前記マスク装置１の中央部位にも均一に紫外線光が照射される。即ち、前記内部カバー６２２の中心部に照射される紫外線の量が少ないが、内部カバー６２２の中心部にパターン６２２ａの密度が高いので、前記マスク装置１の外面中央部位に紫外線が集中照射される。よって、マスク装置１の外面全体にかけて紫外線が均一に照射される。

このような構成によれば、相対的に殺菌が難しいマスク装置１の外面中心部にも紫外線光が充分に照射されるので、殺菌時間を短縮させることができ、紫外線露出による変質を最小化することができる。
別の実施例を提案する。

前記第２殺菌モジュール７２及び前記第３殺菌モジュール７３は、前記第１殺菌モジュール７１の設置高さより高く配置される。この時、前記第２殺菌モジュール７２及び前記第３殺菌モジュール７３の設置高さは同一であってもよい。

このような構成によれば、殺菌対象物の側面及び前記ケースカバー６２の内面に紫外線光を照射する第２殺菌モジュール７２及び第３殺菌モジュール７３の設置高さが、第１殺菌モジュール７１の設置高さより相対的に高く配置されるので、殺菌対象物の上部または上面に対する光照射がより効果的に行われる。

図１１は、本発明の実施例に係る殺菌ケースに携帯端末機が保管された様子示す図面であり、図１２は、図１１の殺菌ケースの垂直断面を示す断面図である。

図１１及び図１２を参照すると、本発明に係る殺菌ケース６０には、携帯端末機８０が収容されて殺菌される。前記携帯端末機８０は、前記殺菌ケース６０の左右方向に延長される長さを有する四角プレート形状を有することができる。前記携帯端末機８０は、前記ケース本体６１に形成された座面６４に着座でき、前記ケースカバー６２が回転して閉じられると、前記携帯端末機８０が密閉されて保護される。

前記携帯端末機８０が前記座面６４に着座すると、前記携帯端末機８０の中心部が前記座面６４の支持面６４２ａに支持される。

前記携帯端末機８０が前記支持面６４２ａに支持された状態で、前記携帯端末機８０の下面は、前記第１陥没部６４１または前記換気グリル６５と対向することができる。

上記のように携帯端末機８０が前記座面６４に着座した状態で、前記多数の殺菌モジュール７１、７２、７３が駆動される。前記多数の殺菌モジュール７１、７２、７３は、全部同じ高さで提供されてもよい。

まず、前記換気グリル６５に配置された第１殺菌モジュール７１が駆動すると、前記第１殺菌モジュール７１から発生した紫外線光は前記携帯端末機８０の下部に照射されて、前記携帯端末機８０の下面が殺菌処理される。

前記第２殺菌モジュール７２及び第３殺菌モジュール７３が駆動すると、前記第２殺菌モジュール７２及び第３殺菌モジュール７３から発生した紫外線光の一部は、前記携帯端末機８０の側面に照射され、残りの一部は、前記ケースカバー６２の内面に照射される。

前記ケースカバー６２の内面、即ち前記内部カバー６２２に照射された紫外線光は、前記反射パターン６２２ａによって鏡面反射されて前記携帯端末機８０の上面に照射される。

上述したように、前記第２及び第３殺菌モジュール７２、７３から放出される光は、前記内部カバー６２２のエッジに一番多く照射され、前記内部カバー６２２の中央に一番少なく照射される。その代わりに、前記反射パターン６２２ａは、前記内部カバー６２２のエッジから中心部に行くほど突起が稠密に配置されるので、前記反射パターン６２２ａによって反射する紫外線は、前記携帯端末機８０の上面全体にかけて均一に照射される。

このような構成によれば、マスク装置だけではなく携帯端末機も殺菌ケースに保管されて殺菌される。そして、携帯端末機の下部だけではなく上部にも均一な紫外線光が照射されるので、殺菌時間を短縮させることができ、紫外線露出による変質を最小化することができる。

図１３は、本発明の別の実施例に係るケースカバーの底面図であり、図１４は、本発明の別の実施例に係るケースカバーの断面形状を示す断面図である。

本実施例は、他の部分においては先述された実施例と同一であるが、ただしケースカバーの反射パターンにおいて差があることを特徴とする。よって、以下では本実施例の特徴的な部分に対してのみ説明することにし、先述された実施例と同一な部分はそれを援用することにする。

図１３及び図１４を参照すると、本実施例で、前記反射パターン６２２ａは、六角錐パターンを有することができる。

前記反射パターン６２２ａは、前記内部カバー６２２の表面に全体的に適用されてもよい。具体的に、前記六角錐パターンは、突起の側面が６個の三角形からなって連結される。

よって、前記内部カバー６２２に向かう紫外線光が前記六角錐パターンの側面に照射されると、照射された光は鏡面反射されて前記マスク装置１の上部に照射される。

前記六角錐パターンは、各突起の直径、高さ、ピーチ(間隔)を調節して所望の位置の表面に対する照度及び殺菌効率を調節することができる。

図１５は、本発明の実施例に係るマスク装置の左側斜視図であり、図１６は、本発明の実施例に係るマスク装置の右側斜視図であり、図１７は、本発明の実施例に係るマスク装置の背面図であり、１８は、本発明の実施例に係るマスク装置の底面図である。

図１５～図１８を参照すると、本発明の実施例に係るマスク装置１は、マスク本体１０と、前記マスク本体１０に結合されるマスク本体カバー２０を含むことができる。

前記マスク本体１０と前記マスク本体カバー２０は、分離可能に結合される。前記マスク本体１０と前記マスク本体カバー２０を結合すると、前記マスク本体１０と前記マスク本体カバー２０の間には内部空間が形成される。前記内部空間には、前記マスク装置１を駆動するための構成が配置される。前記内部空間は、前記マスク本体１０の前面と前記マスク本体カバー２０の背面の間で形成される。前記マスク本体１０は、前記マスク装置１の背面を定義し、前記マスク本体カバー２０は、前記マスク装置１の前面を定義することができる。

前記マスク装置１の後方は、ユーザーの顔と対向するマスク装置１の背面が位置する方向を定義し、前記マスク装置１の前方は、前記後方の反対方向として、外部に露出するマスク装置１の前面が位置する方向を定義する。

前記マスク装置１は、シーリングブラケット３０と、前記シーリングブラケット３０に分離可能に結合されるシーリング部４０をさらに含むことができる。

前記シーリングブラケット３０は、前記マスク本体１０の背面に分離可能に結合され、前記シーリング部４０を前記マスク本体１０の背面に固定させることができる。そして、前記シーリングブラケット３０が前記マスク本体１０の背面から分離されると、前記シーリング部４０は、前記マスク本体１０から離脱することができる。

前記シーリング部４０は、前記シーリングブラケット３０によって前記マスク本体１０の背面に支持され、前記シーリング部４０と前記マスク本体１０の背面の間に呼吸のための呼吸空間Ｓが定義される。前記シーリング部４０は、ユーザーの顔に密着し、ユーザーの鼻と口を覆い外部空気が前記呼吸空間Ｓに流入することを制限することができる。

前記マスク本体カバー２０には、第１フィルター取付部２１と第２フィルター取付部２２が含まれる。前記第１フィルター取付部２１は、前記マスク本体カバー２０の右側に位置し、前記第２フィルター取付部２２は、前記マスク本体カバー２０の左側に位置することができる。

ユーザーの顔に着用されたマスク装置１を基準として、左側方向(左側)と右側方向(右側)を定義する。即ち、ユーザーがマスク装置１を着用した状態で、ユーザーの右側をマスク装置１の右側と定義し、ユーザーの左側をマスク装置１の左側と定義する。

また、ユーザーの顔に着用されたマスク装置１を基準として、上側方向(上方)と下側方向(下方)を定義する。

前記第１フィルター取付部２１には、第１フィルターカバー２５が取付けられ、前記第２フィルター取付部２２には、第２フィルターカバー２６が取付けられる。前記第１フィルター取付部２１と前記第２フィルター取付部２２の内側にはフィルター２３、２４(図５参照)が配置され、前記第１フィルターカバー２５と前記第２フィルターカバー２６は、前記フィルターをカバーすることができる。

前記第１フィルターカバー２５と前記第２フィルターカバー２６は、前記第１フィルター取付部２１と前記第２フィルター取付部２２にそれぞれ分離可能に結合される。例えば、前記第１フィルターカバー２５と前記第２フィルターカバー２６は、それぞれ前記第１フィルター取付部２１と前記第２フィルター取付部２２に嵌着されてもよい。

前記第１フィルターカバー２５と前記第２フィルターカバー２６のそれぞれは、前面部及び前記前面部のエッジまたは背面エッジに沿って後側に延長される側面部を含むことができる。

前記第１フィルターカバー２５及び前記第２フィルターカバー２６の側面部のそれぞれは、４つの側面からなることができ、前記４つの側面は、上側面、下側面、左側面及び右側面を含むことができる。

前記第１フィルターカバー２５の側面部には、１つまたは多数の第１空気流入口２５１(a first air inlet)が形成される。前記第２フィルターカバー２６の側面部にも、１つまたは多数の第２空気流入口２６１(a second air inlet)が形成される。

前記第１フィルター取付部２１に前記第１フィルターカバー２５が取付けられた状態で、前記第１空気流入口２５１は、外部に露出するように形成されてもよい。前記第２フィルター取付部２２に前記第２フィルターカバー２６が取付けられた状態で、前記第２空気流入口２６１は、外部に露出するように形成されてもよい。

前記第１空気流入口２５１及び前記第２空気流入口２６１は、前記第１フィルターカバー２５及び前記第２フィルターカバー２６の側面に形成されてもよい。

図示されていないが、前記第１及び第２空気流入口２５１、２６１のそれぞれは、前記第１及び第２フィルターカバー２５、２６のそれぞれの前面部に形成されてもよいことは勿論である。

前記第１空気流入口２５１及び前記第２空気流入口２６１は、前記側面部を二等分する線から前記前面部により近い地点に形成されてもよい。

前記第１空気流入口２５１が前記第１フィルターカバー２５の側面部に多数提供される場合、前記第１空気流入口２５１は、右側面に形成される第１空気吸入ホール(suction hole)２５１ａと、左側面に形成される第２空気吸入ホール２５１ｂ、上側面に形成される第３空気吸入ホール２５１ｃを含むことができる。

これと同様に、前記第２空気流入口２６１が前記第２フィルターカバー２６の側面部に多数提供される場合、前記第２空気流入口２６１は、左側面に形成される第１空気吸入ホール２６１ａと、右側面に形成される第２空気吸入ホール２６１ｂと、上側面に形成される第３空気吸入ホール２６１ｃを含むことができる。

一方、前記第１フィルターカバー２５及び前記第２フィルターカバー２６のいずれか１つには開口２５０が形成され、前記開口２５０は、前記第１フィルターカバー２５及び前記第２フィルターカバー２６のいずれか１つのエッジに形成される。そして、前記開口２５０には、前記マスク装置１の作動を制御するための操作部１９５が取付けられる。本実施例では、前記操作部１９５が第１フィルターカバー２５に取付けられるものを例として説明する。

前記操作部１９５は、前記マスク装置１の電源をオン・オフするための操作スイッチとして機能することができる。前記操作部１９５は、前記開口２５０に取付けられた状態で前記マスク装置１の前方に露出される。

前記マスク本体１０は、バンド取付部１０８を含むことができる。前記バンド取付部１０８は、前記マスク本体１０の左側と右側に提供される。即ち、前記バンド取付部１０８は、前記マスク本体１０の右側に提供される第１バンド取付部１０８ａと、前記マスク本体１０の左側に提供される第２バンド取付部１０８ｂを含むことができる。

前記第１バンド取付部１０８ａと前記第２バンド取付部１０８ｂのそれぞれは、前記マスク本体１０の上下方向に離隔するように多数提供されてもよい。具体的に、前記第１バンド取付部１０８ａは、前記マスク本体１０の右側上方及び右側下方に提供され、前記第２バンド取付部１０８ｂは、前記マスク本体１０の左側上方及び左側下方に提供される。

前記バンド取付部１０８には、前記マスク装置１がユーザーの顔に密着した状態を維持するようにするためのバンドが取付けられる。

例えば、バンドの両端部が前記第１バンド取付部１０８ａと前記第２バンド取付部１０８ｂを連結したり、上下方向に離隔した２つの第１バンド取付部１０８ａ及び上下方向に離隔した２つの第２バンド取付部１０８ｂをそれぞれ連結することができる。

前者の場合、前記バンドは、ユーザーの後頭部を取り囲む形態となり、後者の場合前記バンドは、ユーザーの両側耳に掛けられる形態となる。

前記バンド取付部１０８は、前記マスク本体１０の一部が切開されて形成されてもよい。よって、前記バンド取付部１０８に形成された隙間を通じて前記マスク本体１０と前記マスク本体カバー２０の間の内部空間に空気が流入することができる。

具体的に、前記バンド取付部１０８を通じて前記内部空間に流入する外部空気は、前記内部空間に配置される電子部品を冷却させることができる。そして、前記電子部品を冷却させながら温度が上昇した空気は、再び前記バンド取付部１０８を通じて前記マスク本体１０の外部に排出される。そして、前記バンド取付部１０８を通じて前記内部空間に流入した空気が前記呼吸空間に流入することを制限するために、前記マスク装置１の内部は密封構造を有することができる。

前記マスク本体１０は、濾過された空気を呼吸空間に供給するための空気吐出口１２９を含むことができる。前記空気吐出口１２９を通じて前記呼吸空間に供給される濾過された空気をユーザーが吸い込みながら呼吸することができる。

前記空気吐出口１２９は、前記第１空気流入口２５１に流入して濾過された空気を前記呼吸空間に吐出する第１空気吐出口１２９ａと、前記第２空気流入口２６１に流入して濾過された空気を前記呼吸空間に吐出する第２空気吐出口１２９ｂを含むことができる。

前記第１空気吐出口１２９ａは、前記マスク本体１０の中心を基準として右側に配置され、前記第２空気吐出口１２９ｂは左側に配置される。前記第１空気流入口２５１に流入した空気は、フィルター２３を通過した後前記第１空気吐出口１２９ａに流動することができる。前記第２空気流入口２６１に流入した空気は、フィルター２４を通過した後前記第２空気吐出口１２９ｂに流動することができる。

前記マスク本体１０は、ユーザーが吐き出す空気を外部空間に排出するための空気排出口１５４、１５５を含むことができる。前記空気排出口１５４、１５５は、前記マスク本体１０の下部に位置することができる。

前記空気排出口１５４、１５５は、前記マスク本体１０の前面下端に形成される第１空気排出口１５４と、前記マスク本体１０の底面に形成される第２空気排出口１５５を含むことができる。

具体的に、前記マスク本体１０の前面下端には前方に延長されるリブが形成され、前記リブによって定義される面をマスク本体１０の底面と定義することができる。

前記マスク本体１０と前記マスク本体カバー２０の間には、前記第１空気排出口１５４を通過して前記第２空気排出口１５５に向かって下降流動する流動空間が形成される。

前記第１空気排出口１５４及び前記第２空気排出口１５５のうちの１つ以上には、チェックバルブが形成される。前記チェックバルブによって、外部空気が前記呼吸空間に流入し、及び／又は、前記第２空気排出口１５５を通じて排出された空気が逆流する現象が防止される。

前記チェックバルブは、前記第１空気排出口１５４と前記第２空気排出口１５５の間の流動空間に位置することができる。

一例として、前記第１空気排出口１５４の大きさと形状に対応する大きさと形状を有するフラットなフラップ(flap)形態のチェックバルブが提供されてもよい。

具体的に、前記フラップの上端が前記第１空気排出口１５４の上側エッジに連結されて、ユーザーが息を吐き出すと、前記フラップが曲がり、及び／又は、回動して前記第１空気排出口１５４を開放させ、ユーザーが息を吸い込むと、前記フラップが前記第１空気排出口１５４に密着して、外部空気または排出された空気が呼吸空間に再流入する現象を防止することができる。

前記マスク本体１０は、センサ取付部１０９を含むことができる。前記センサ取付部１０９には、前記呼吸空間から各種情報を得るためのセンサが取付けられる。前記センサ取付部１０９は、前記マスク本体１０の上部に位置することができる。ユーザーが呼吸する際に前記呼吸空間の圧力変化を一定に感知できる位置を考慮して、前記センサ取付部１０９が前記マスク本体１０の上部に位置することができる。

前記マスク本体１０は、コネクタホール１３５を含むことができる。前記コネクタホール１３５は、前記マスク装置１に電源を供給するためのコネクタが設置される開口であると理解することができる。前記コネクタホール１３５は、前記マスク本体１０の左側エッジと右側エッジのういずれか一側に形成される。

本実施例で、前記操作部１９５と前記コネクタは、電源モジュールに連結されているので、前記コネクタホール１３５は、前記電源モジュール１９が設置される位置に該当するマスク本体１０の左側及び右側のいずれかの一側に提供される。

以下では、マスク装置の作動時の空気の流れに対して説明するようにする。

本発明に係るマスク装置１は、フィルターカバー２５、２６に形成される空気流入口２５１、２６１を通じて外部空気を吸入することができる。前記マスク装置１に吸入される外部空気の流動方向は矢印「Ａ」で現わす。

前記空気流入口２５１、２６１が多様な方向から空気を吸入できるように多数で構成されることで、外部空気の流入量が増加する。

例えば、前記空気流入口２５１、２６１は、前記フィルターカバー２５、２６の上部に流動する空気を吸入する上部空気流入口２５１ａ、２６１ａ、前記フィルターカバー２５、２６の側方に流動する空気を吸入する側部空気流入口２５１ｂ、２６１ｂ、前記フィルターカバー２５、２６の下部に流動する空気を吸入する下部空気流入口２５１ｃ、２６１ｃを含むことができる。前記側部空気流入口２５１ｂ、２６１ｂは、前記フィルターカバー２５、２６の左側と右側のうちいずれか一側または両側に形成される。

前記空気流入口２５１、２６１が形成されるフィルターカバー２５、２６は、前記マスク装置１の前面左側と右側にそれぞれ配置されるので、外部空気を前記マスク装置１の前面左右側から円滑に吸入することができる。

前記空気流入口２５１、２６１を通じて流入した外部空気は、前記フィルター取付部２１、２２の内側に取付けられたフィルター２３、２４を通過しながら異物が濾過される。前記フィルター２３、２４は、前記フィルターカバー２５、２６を前記マスク装置１から分離して交替可能である。

前記フィルター２３、２４を通過した空気は、空気吸入口２１１、２２１を通じてファンモジュール１６、１７の吸入口に流入することができる。前記空気吸入口２１１、２２１が形成されるフィルター取付部２１、２２と前記ファンモジュール１６、１７は、相互密着した状態で組立てられるので、前記フィルターを通過した空気が漏洩し、及び／又は、外部空気が前記フィルター取付部２１、２２とファンモジュール１６、１７の間に流入することが防止される。

前記ファンモジュール１６、１７のファン吐出口を通じて排出される空気は、エアーダクト部１２０を通過した後空気吐出口１２９を通じて呼吸空間Ｓに流入することができる。前記空気吐出口１２９を通じて前記呼吸空間Ｓ_に流入する空気の流動方向を矢印「Ｂ」で現わす。

前記呼吸空間Ｓは、前記マスク本体１０と前記シーリング部４０によって定義される。前記マスク本体１０をユーザーの顔に密着させると、前記シーリング部４０が前記マスク本体１０とユーザーの顔に密着して外部空間と区分される独立した呼吸空間を形成することができる。

前記空気吐出口１２９を通じて供給される濾過された空気をユーザーが吸入した後吐き出す時に出てくる空気は、空気排出口１５４、１５５を通じて外部空間に排出される。

上述したように、前記空気排出口１５４、１５５は、呼吸空間と連通する第１空気排出口１５４と外部空間と連通する第２空気排出口１５５を含み、前記第１空気排出口１５４と前記第２空気排出口１５５は、前記空気排出部１５０によって定義される流動空間によって連通することができる。即ち、ユーザーが吐き出す空気は、第１空気排出口１５４を通じて前記流動空間に案内される。前記第１空気排出口１５４を通じて前記流動空間に流動する空気の流動方向を矢印「Ｃ」で現わす。

前記第１空気排出口１５４を通じて前記流動空間に案内された空気は、前記第２空気排出口１５５を通じて外部空間に排出される。前記第２空気排出口１５５を通じて外部空間に流動する空気の流動方向を矢印「Ｄ」で現わす。

Claims (20)

1. 殺菌ケースであって、
   殺菌対象物が着座する座面を形成するケース本体と、
   前記ケース本体に回転可能に連結され、内部に前記殺菌対象物を収容する収容空間を形成するケースカバーと、
   前記ケース本体に設置され、前記殺菌対象物を殺菌する殺菌モジュールと、
   前記殺菌モジュールから放出される紫外線光を反射させて、前記殺菌対象物の表面に照射されるように、前記ケースカバーの内面に形成される反射パターンと、を備えることを特徴とする、殺菌ケース。
2. 前記反射パターンは、
   前記ケースカバーの内面から突出する多数の突起によって形成される格子パターン又はエンボスパターンを含むことを特徴とする、請求項１に記載の殺菌ケース。
3. 前記ケースカバーのエッジから前記ケースカバーの中心部に行くほど、前記反射パターンを構成する突起の密度が高くなることを特徴とする、請求項２に記載の殺菌ケース。
4. 前記突起の横断面は、円形又は多角形を有することを特徴とする、請求項２に記載の殺菌ケース。
5. 前記ケースカバーは、ドーム又は半球形態のラウンド状の外観を形成する外部ケースと、前記外部ケースの内側に結合される内部ケースと、を備え、
   前記反射パターンは、前記内部ケースの底面に提供されることを特徴とする、請求項１に記載の殺菌ケース。
6. 前記内部ケースの少なくとも一部分は、コーティング処理又はメッキ処理されることを特徴とする、請求項５に記載の殺菌ケース。
7. 前記殺菌モジュールは、
   前記座面の中心部分に配置される第１殺菌モジュールと、
   前記座面の一側エッジ部分に配置される第２殺菌モジュールと、
   前記座面の他側エッジ部分に配置される第３殺菌モジュールと、を備えることを特徴とする、請求項１に記載の殺菌ケース。
8. 前記第１殺菌モジュールは、前記殺菌対象物の底面に向かって紫外線光を照射するように配置され、
   前記第２殺菌モジュール及び前記第３殺菌モジュールは、前記殺菌対象物の側面及び前記ケースカバーの内面に向かって紫外線光を照射するように配置されることを特徴とする、請求項７に記載の殺菌ケース。
9. 前記第１殺菌モジュール、前記第２殺菌モジュール及び前記第３殺菌モジュールは、同じ高さに位置されることを特徴とする、請求項７に記載の殺菌ケース。
10. 前記第１殺菌モジュール、前記第２殺菌モジュール及び前記第３殺菌モジュールは、前記ケース本体の長さ方向に一列に配置されることを特徴とする、請求項７に記載の殺菌ケース。
11. 前記ケース本体は、支持面に置かれる外部ケースと、前記外部ケースの内側に結合されて前記座面を形成する内部ケースと、を備え、
    前記座面は、前記内部ケースの上面に形成されることを特徴とする、請求項７に記載の殺菌ケース。
12. 前記外部ケースと前記内部ケースの間には、離隔空間が形成され、
    前記離隔空間には、前記殺菌モジュールが収容されることを特徴とする、請求項１１に記載の殺菌ケース。
13. 前記座面は、
    前記内部ケースの上面から下側に所定深さ陥没し、内側に開口部が形成される第１陥没部と、
    前記第１陥没部の両側端部から所定深さ陥没する一対の第２陥没部と、
    前記一対の第２陥没部のエッジからそれぞれ所定深さ陥没する一対の第３陥没部と、を備えることを特徴とする、請求項１２に記載の殺菌ケース。
14. 前記開口部に取付けられる換気グリルを更に備え、
    前記換気グリルは、
    フラットな底部と、
    前記底部のエッジから上側に傾斜又は段差を有するように延長され、空気通過孔が形成されるグリル部と、を備え、
    前記グリル部の上端は、前記開口部のエッジに係止されて結合されることを特徴とする、請求項１３に記載の殺菌ケース。
15. 前記第１殺菌モジュールは、
    前記離隔空間に収容され、前記底部の底面に密着する基板と、
    前記基板に実装されると共に、前記ケース本体の長さ方向に離隔配置される一対のＬＥＤ素子と、を備え、
    前記底部には、前記一対のＬＥＤ素子が嵌められる一対の挿入ホールが形成されることを特徴とする、請求項１４に記載の殺菌ケース。
16. 前記外部ケースには、空気が通過する換気口が形成され、
    前記換気口は、前記換気グリルの直下に配置されることを特徴とする、請求項１４に記載の殺菌ケース。
17. 前記殺菌対象物は、マスク装置を備え、
    前記マスク装置は、
    人の顔面をカバーするマスク本体と、
    前記マスク本体の前面に結合されるマスク本体カバーと、
    前記マスク本体の背面に結合されて人の顔面に密着し、内部に呼吸空間を形成する閉ループ形態のシーリング部と、を備え、
    前記マスク本体カバーの両側端部は、前記第２陥没部に着座することを特徴とする、請求項１３に記載の殺菌ケース。
18. 前記第１陥没部は、前記シーリング部の直下に位置することを特徴とする、請求項１７に記載の殺菌ケース。
19. 前記第２殺菌モジュール及び前記第３殺菌モジュールは、前記一対の第３陥没部にそれぞれ取付けられ、
    前記第２殺菌モジュール及び前記第３殺菌モジュールのそれぞれは、
    前記離隔空間に収容され、第３陥没部を定義する前記内部ケースの底面に密着する基板と、
    前記基板に実装されると共に、前記ケース本体の幅方向に離隔配置される一対のＬＥＤ素子と、を備え、
    前記第３陥没部には、前記一対のＬＥＤ素子が嵌められる一対の挿入ホールが形成されることを特徴とする、請求項１７に記載の殺菌ケース。
20. 前記離隔空間に収容され、前記換気グリルを囲む形態で提供されるメイン制御基板を更に備えることを特徴とする、請求項１４に記載の殺菌ケース。

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