JPH0520759U - 光線治療器 - Google Patents

光線治療器

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JPH0520759U
JPH0520759U JP1913191U JP1913191U JPH0520759U JP H0520759 U JPH0520759 U JP H0520759U JP 1913191 U JP1913191 U JP 1913191U JP 1913191 U JP1913191 U JP 1913191U JP H0520759 U JPH0520759 U JP H0520759U
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JP
Japan
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fluorescent tube
phototherapy device
fluorescent
light
patient
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JP1913191U
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English (en)
Inventor
英二 小池
磨 佐々木
照巳 松原
一雄 松原
Original Assignee
アトム株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【構成】高ビリルビン血症の治療に用いる光線治療器1
において、その光源として使用する蛍光管2は患者に対
向する部分をスリット部2aとし上記スリット部2aを
除く上記蛍光管2の管壁2bに反射膜と蛍光体の層とを
設け、上記蛍光管2を上記光線治療器1の蛍光管収容部
12に複数配置し、上記患者に対向するスリット部2a
から患者に治療用の光を照射するようにした。 【効果】上記蛍光管2は、患者に対向する部分をスリッ
ト部2aとし、そのスリット部2aを除く上記蛍光管2
の管壁2bに反射膜と蛍光体の層とを設けてあるので、
上記蛍光管2の発生する光のほとんどが上記スリット部
2aから患者に照射されるので効率よく治療を行うこと
ができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、新生児等の高ビリルビン血症の治療に用いる光線治療器に関するも のである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、患者の生体内のビリルビンに光のエネルギーを吸収させ、そのビリ ルビンを分解し、その分解されたビリルビンを胆汁や尿中へ容易に排泄させるこ とを目的とした光線治療器があった。なお、実公昭55−30502号(昭和5 5年7月21日公告)公報に、その光線治療器(光線黄疸治療器)の構成、効果 などが開示されている。
【0003】 図7に従来の光線治療器21の断面を示す。この光線治療器21には高ビリル ビン血症の治療に有効な波長の光を発生する蛍光体23を塗布した蛍光管22が 複数使用されている。また、この蛍光管22から発生する輻射熱を光線治療器2 1の外部に逃がすため、蛍光管収容部28の上部に排気用ファン25と排気用ス リット26とを設けてある。
【0004】 図7において符号27は蛍光管22の破損防止用の透明パネル、24は図示し ない保育器のカバー上部への固定用の吸盤である。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
上述した従来の光線治療器21には以下のような欠点があった。
【0006】 a,従来の光線治療器21に使用する蛍光管22は図7に示すように蛍光体23 が蛍光管22の管壁22aの全面に塗布されていて、その配光パターンは図5( A)のグラフの線Bに示すように蛍光管22の中心から周囲に向かってどの方向 に対しても均等な光エネルギーを発生している。このため、患者の治療に必要な 一方向にこの光エネルギーを与えるために反射板等を設けたりすることが必要で あった。
【0007】 b,患者の治療に必要な光エネルギーを得るために蛍光管22を多数使用すると 光線治療器21が大型化してしまう。
【0008】 c,蛍光管22の配置を詰めるようして、蛍光管22を多数使用して光線治療器 21が大型化しないようにしても、蛍光管22の上方に向かった光は反射板に当 たって反射しても複数の蛍光管22の隙間が詰まっているために反射光が患者に 当たらず、あまり効率が上がらない。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、上述の従来の光線治療器の欠点を解消し、より治療効率の高い光線 治療器を提供することを目的とする。
【0010】 上記目的を達成するために、請求項1の考案は、高ビリルビン血症の治療に用 いる、複数の蛍光管を光源として使用する光線治療器において、上記蛍光管は、 管壁の大部分に形成される反射膜と、この反射膜の内側領域の管壁内に形成され る蛍光体とを備えたことを特徴とするものである。
【0011】 また、請求項2、または請求項3の考案は、請求項1記載の光線治療器におい て、より効率よく高ビリルビン血症の治療を行うために光源として使用する蛍光 管の発生する光を、患者の生体内のビリルビンが最も効率よく吸収する波長であ る、光エネルギーの分布が、470〜620nmの波長の範囲で、その光エネル ギーの最大値が520nm付近の波長で、ほぼ緑色に発光するもの、または、光 エネルギーの分布が、400〜700nmの波長の範囲で、その光エネルギーの 最大値が485nm付近の波長で、ほぼ青色に発光するもの、としたことを特徴 とするものである。
【0012】
【作用】
請求項1の光線治療器では、光源として使用する蛍光管は、患者に対向する部 分を除く上記蛍光管の管壁の大部分に、反射膜とこの反射膜の内側領域の管壁内 に蛍光体の層とを設けた蛍光管を使用するため、蛍光管から発生する光のほとん どが、蛍光管の患者に対向する部分から患者に向かって照射されるので、患者の 治療を効率よく行うことができる。
【0013】 請求項2、または請求項3の光線治療器によれば、光源として使用する蛍光管 の発生する光が、患者の生体内のビリルビンが最も効率よく吸収する波長である から、患者の治療を効率よく行うことができる。また、患者に余分な光エネルギ ーを与えることが無いので患者の負担を軽減できる。
【0014】
【実施例】
図1は、本考案による光線治療器1を示す斜視図である。光線治療器1はその 下部が開放された箱状の筺体に蛍光管収容部12を設けそこにスリット部2aを 持つ蛍光管2を複数収容している。そして、蛍光管収容部12の下部には蛍光管 2の破損防止のために透明パネル11が設けられている。また、光線治療器1の 一側面には蛍光管2の点灯および消灯用スイッチ5、蛍光管2の点灯時間を記録 するためのアワーメータ6がそれぞれ備えられている。なお、図1において符号 7は光線治療器1を持ち運ぶため両側面に設けられた取手である。
【0015】 図2は、本考案による光線治療器1の使用例を示す斜視図である。図1に示す 光線治療器1の下部両側面に設けられた吸盤8によって、光線治療器1は保育器 13の透明カバー14の上部に固定される。
【0016】 図3は、図1におけるA−A線断面図である。複数の蛍光管2を収容する蛍光 管収容部12の上部には蛍光管2で発生する輻射熱を光線治療器1の外部に逃が すため、蛍光管収容部12の上部に排気用ファン9と排気用スリット10とを設 けてある。
【0017】 図4(A)は、本考案の光線治療器1に使用する蛍光管2の断面図である。こ の蛍光管2の患者に対向する側の開口角Sで表す部分以外に蛍光体4の層とその 蛍光体4の層の外側に反射膜3を設けることにより、この蛍光管2を点灯した時 、この蛍光管2の発生する光のほとんどが、その開口角Sで表す蛍光管2のスリ ット部2aから患者に向かって照射される。
【0018】 図4(B)は、本考案の光線治療器1に使用する蛍光管2の斜視図である。外 形は通常の蛍光管と全く変わらず、蛍光管2の患者に対向する側に蛍光体4と反 射膜3とを設けない透明な管壁のままであるスリット部2aを設けた部分が異な る。なお、この蛍光管2の構造は、松下電器産業株式会社製のアパーチュア蛍光 灯(商品名)品番FL20SS・A・D/18とほぼ同一で、蛍光体の材質が異 なるものである。
【0019】 図5(A)は、本考案の光線治療器1に使用する蛍光管2と従来の光線治療器 21に使用する蛍光管22の配光曲線を表すグラフである。本考案の蛍光管2の 配光曲線Aから理解できるように本考案の蛍光管2は一方向に光を強く照射して いるのにくらべ、従来の蛍光管22の配光曲線Bは全方向に均一な光を照射して いる。そして、患者の治療に必要とする一方向の光の強さが従来の蛍光管22と 本考案の蛍光管2とをくらべると、本考案の蛍光管2の光の強さのほうが強いこ とが容易に理解できる。
【0020】 図5(B)は、本考案の光線治療器1に使用する2種類の蛍光管2から発生す る光の波長の分布を表すグラフである。曲線Cは一実施例の蛍光管2から発生す る光の波長の分布を表すグラフで、光エネルギーの分布が、470〜620nm の波長の範囲で、その光エネルギーの最大値が520nm付近の波長で、この蛍 光管2を点灯するとほぼ緑色に発光する。曲線Dは別の実施例の蛍光管2から発 生する光の波長の分布を表すグラフで、光エネルギーの分布が、400〜700 nmの波長の範囲で、その光エネルギーの最大値が485nm付近の波長で、こ の蛍光管2を点灯するとほぼ青色に発光する。
【0021】 図6は、本考案のまた別の実施例を示す断面図である。従来ではこの図に示す ように蛍光管を詰めて配置すると、蛍光管の隙間が狭くなり蛍光管の上方からの 反射光が患者に届かず、あまり効率が上がらなかったが、本考案によれば蛍光管 2の患者に対向する部分をスリット部2aとして上記蛍光管の管壁の大部分に反 射膜3を設けてあるので、蛍光管2を詰めて多数配置すれば蛍光管2を増やした 分だけ照射する光エネルギーの効率が上がる。
【0022】 本考案による光線治療器は、上述の実施例のみに限定されるものではなく、他 の応用も可能である。例えば、図6においては蛍光管2を詰めて多数配置し光線 治療器を大型化することなく光エネルギーを増加させるようにしたが、患者の治 療に必要な光エネルギーが得られるならば使用する蛍光管の数を減らし光線治療 器自体をさらに小型化することもできる。
【0023】
【考案の効果】
請求項1の光線治療器によれば、治療する患者に対して効率よく光エネルギー を照射することができるので、治療に要する時間が短くなるとともに、治療時間 の短縮にともない、患者の疲労も軽くすることができる。
【0024】 請求項2、または請求項3の光線治療器によれば、治療する患者に対して不必 要な光エネルギーを与えることがないので効率よく患者の治療ができるとともに 患者の疲労を軽くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による光線治療器の一実施例を示す斜視
【図2】図1に示す光線治療器の一使用例を示す斜視図
【図3】図1に示す光線治療器のA−A線断面図
【図4】(A)本考案による光線治療器に使用する蛍光
管の拡大断面図 (B)本考案による光線治療器に使用する蛍光管の斜視
【図5】(A)本考案による光線治療器に使用する蛍光
管と従来の蛍光管の配光曲線を示すグラフ (B)本考案による光線治療器に使用する蛍光管の発生
する光の波長の分布を示すグラフ
【図6】本考案による光線治療器の別の実施例を示す斜
視図
【図7】従来の光線治療器の断面図
【符号の説明】
1 光線治療器 2 蛍光管 2a スリット部 2b 管壁 3 反射膜 4 蛍光体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 松原 一雄 東京都文京区本郷三丁目18番15号 アトム 株式会社内

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】高ビリルビン血症の治療に用いる、複数の
    蛍光管を光源として使用する光線治療器において、患者
    に対向する部分を除く上記蛍光管に、蛍光体の層とその
    蛍光体の層の外側に反射膜とを設けた蛍光管を使用する
    ことを特徴とする光線治療器。
  2. 【請求項2】光エネルギーの分布が、470〜620n
    mの波長の範囲で、その光エネルギーの最大値が520
    nm付近の波長で、ほぼ緑色に発光する蛍光管を使用す
    ることを特徴とする請求項1記載の光線治療器。
  3. 【請求項3】光エネルギーの分布が、400〜700n
    mの波長の範囲で、その光エネルギーの最大値が485
    nm付近の波長で、ほぼ青色に発光する蛍光管を使用す
    ることを特徴とする請求項1記載の光線治療器。
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JP2010178857A (ja) * 2009-02-04 2010-08-19 Tohoku Univ 保育器用フード、保育器および保育器システム
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