JP2022032654A - 固体レーザ発振器 - Google Patents

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Abstract

【課題】波長変換結晶によるウォークオフの影響を抑制することができる内部波長変換方式の固体レーザ発振器を提供すること。【解決手段】固体レーザ発振器1は、レーザ媒質20を第一のミラー31および第二のミラー41で挟んで構成される共振器11と、第一のミラー31とレーザ媒質20との間に配置され、レーザ媒質20によって発振された基本波長のレーザビーム130を第二次高調波のレーザビーム140へと変換する波長変換結晶50と、波長変換結晶50とレーザ媒質20との間に配置され、波長変換結晶50で波長変換された第二次高調波のレーザビーム140を波長変換結晶50側へと反射し、基本波長のレーザビーム130を透過するダイクロイックミラー61と、を備え、第一のミラー31は平面ミラーであり、レーザ媒質20とダイクロイックミラー61との間に配置されたレンズ71を更に有し、全体として共焦点共振器を構成する。【選択図】図1

Description

本発明は、固体レーザ発振器に関する。
加工用レーザとして広く実用化されているNd:YAGレーザ等の固体レーザ発振器の多くは、発振波長領域が1μm付近の近赤外域に限られているため、近赤外域の波長に対する吸収率が低い材料においては加工効率が悪いという問題点がある。このため、LiB(リチウムトリボレート;LBO)、KTiOPO(KTP)、β-BaB(バリウムボーレート;BBO)等の非線形光学結晶を使用して、発振波長を第二次高調波、第三次高調波等のより短波長の領域に変換して、加工対象物の表面における反射率を低下させてレーザ光の吸収を高めることにより加工効率を向上させる方法が提案されている(特許文献1参照)。
非線形光学結晶を使用した波長変換には、共振器の外部で波長変換する共振器外部波長変換方式と、共振器の内部で波長変換する共振器内部波長変換方式とがある。基本波のレーザ光から高調波のレーザ光への変換効率を上げるためには、非線形光学結晶に高いパワー密度で基本波のレーザ光を集光する必要があるので、共振器内部波長変換方式は、共振器外部波長変換方式と比較して、変換効率が優れている。
一般的な固体レーザ媒質は、基本波レーザ光は殆ど吸収しないが、波長変換されたレーザ光、特に短波長側に変換されたレーザ光に対しては高い吸収特性を持つ場合が多い。そこで、共振器内部波長変換方式では、波長変換されたレーザ光がレーザ媒質に入射しないように、共振器内の光路中に、基本波レーザ光と波長変換されたレーザ光とを分離するための誘電多層膜ミラーを配置している。これにより、波長変換されたレーザ光が固体レーザ媒質に吸収されることを防止し、かつ波長変換されたレーザ光のみを共振器外に取り出して、効率よく波長変換されたレーザ光を取り出すようにしている。
特開2007-53160号公報
ところで、非線形光学結晶を使用した波長変換では、波長変換結晶の複屈折によるウォークオフの影響で互いに数100μm程度離れた2つのSHG(Second Harmonic Generation)光軸が生じる。一般的に用いられる共焦点共振器と呼ばれる共振器のミラーは曲率を有する凹面ミラーであるため、共振器外に取り出す際に凹レンズ効果で斜め方向に出射されて、この2つの光軸の間隔が更に広がってしまう。これにより、収差の影響で、集光スポットが歪んで形成されてしまうため、レーザ加工による加工品質が低下する可能性があるという問題があった。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、波長変換結晶によるウォークオフの影響を抑制することができる内部波長変換方式の固体レーザ発振器を提供することである。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の固体レーザ発振器は、レーザ媒質を第一のミラーおよび第二のミラーで挟んで構成される共振器と、該第一のミラーと該レーザ媒質との間に配置され、該レーザ媒質によって発振された基本波長のレーザビームを第二次高調波のレーザビームへと変換する波長変換結晶と、該波長変換結晶と該レーザ媒質との間に配置され、該波長変換結晶で波長変換された第二次高調波のレーザビームを該波長変換結晶側へと反射し、基本波長のレーザビームを透過するダイクロイックミラーと、を備える固体レーザ発振器であって、該第一のミラーは平面ミラーであり、該レーザ媒質と該ダイクロイックミラーとの間に配置されたレンズを更に有し、全体として共焦点共振器を構成することを特徴とする。
該波長変換結晶は、Type-1のSHG結晶であってもよい。
該第一のミラーおよび該ダイクロイックミラーの少なくとも一方は、ウェッジ形状であってもよい。
該ダイクロイックミラーと該レーザ媒質との間に配置され、該ダイクロイックミラーの端面からの戻り光を遮光する遮光部材を更に有してもよい。
該レーザビームを集光する集光レンズと、該集光レンズにより集光されたレーザビームを入射する光ファイバーと、を更に備えてもよい。
また、本発明の固体レーザ発振器は、レーザ媒質を第一のミラーおよび第二のミラーで挟んで構成される共振器と、該第一のミラーと該レーザ媒質との間に配置され、該レーザ媒質によって発振された基本波長のレーザビームを第二次高調波のレーザビームへと変換する波長変換結晶と、該波長変換結晶と該レーザ媒質との間に配置され、該波長変換結晶で波長変換された第二次高調波のレーザビームを該波長変換結晶側へと反射し、基本波長のレーザビームを透過するダイクロイックミラーと、を備える固体レーザ発振器であって、該第一のミラーは平面ミラーであり、該ダイクロイックミラーは凹面ミラーまたは凸面ミラーであることを特徴とする。
該ダイクロイックミラーは、該波長変換結晶によるウォークオフで分離したレーザビームが所定の位置で重畳するように角度調整可能であるようにしてもよい。
本願発明は、波長変換結晶によるウォークオフの影響を抑制することができる内部波長変換方式の固体レーザ発振器を提供できる。
図1は、第1実施形態に係る固体レーザ発振器の構成を模式的に示す模式図である。 図2は、図1の固体レーザ発振器によって発振されたレーザビームの集光状態を示す模式図である。 図3は、比較例の固体レーザ発振器によって発振されたレーザビームの集光状態を示す模式図である。 図4は、第2実施形態に係る固体レーザ発振器の構成を模式的に示す模式図である。 図5は、第3実施形態に係る固体レーザ発振器の構成を模式的に示す模式図である。 図6は、第4実施形態に係る固体レーザ発振器の構成を模式的に示す模式図である。 図7は、第5実施形態に係る固体レーザ発振器の構成を模式的に示す模式図である。 図8は、第6実施形態に係る固体レーザ発振器の構成を模式的に示す模式図である。 図9は、第1変形例に係る固体レーザ発振器の構成を模式的に示す模式図である。 図10は、第2変形例に係る固体レーザ発振器の構成を模式的に示す模式図である。
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。更に、以下に記載した構成は適宜組み合わせることが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲で構成の種々の省略、置換または変更を行うことができる。
〔第1実施形態〕
まず、第1実施形態に係る固体レーザ発振器1を図面に基づいて説明する。図1は、第1実施形態に係る固体レーザ発振器1の構成を模式的に示す模式図である。図1に示すように、固体レーザ発振器1は、共振器11と、波長変換結晶50と、ダイクロイックミラー61と、レンズ71と、を備える。共振器11は、レーザ媒質20を第一のミラー31および第二のミラー41で挟んで構成される。なお、以下の説明において、固体レーザ発振器1がレーザ媒質20で発生させたレーザビーム120を基本波長のレーザビーム130と称し、波長変換結晶50で波長変換させたレーザビーム120を第二次高調波のレーザビーム140と称するものとする。第二次高調波のレーザビーム140は、基本波長のレーザビーム130の2倍波である。
レーザ媒質20は、不図示の励起源によって励起されて、基本波長のレーザビーム130を発振させる。レーザ媒質20から発振した基本波長のレーザビーム130は、第一のミラー31と第二のミラー41との間で反射して往復することで増幅される。レーザ媒質20は、例えば、Nd:YAG結晶、Nd:YLF結晶等を含む。レーザ媒質20の入射面には、例えば、入射した基本波長のレーザビーム130が透過する誘電多層反射防止膜が形成される。
第一のミラー31は、共振器11において基本波長のレーザビーム130を往復させる出力側の端部に配置される。第一のミラー31には、基本波長のレーザビーム130および第二次高調波のレーザビーム140が入射する。第一のミラー31は、基本波長のレーザビーム130を反射する。第一のミラー31は、第二次高調波のレーザビーム140を透過させて共振器11の外部に出射させる。
第一のミラー31は、第1実施形態において、両面が平面でかつ両面が平行に形成される平面ミラーである。第一のミラー31の入射面には、例えば、基本波長のレーザビーム130が反射し、第二次高調波のレーザビーム140が透過する誘電多層膜が形成される。
第二のミラー41は、共振器11において基本波長のレーザビーム130を往復させる出力側とは反対側の端部に配置される。第二のミラー41には、基本波長のレーザビーム130が入射する。第二のミラー41は、基本波長のレーザビーム130を反射する。
第二のミラー41は、第1実施形態において、入射面に凹面が形成される凹面ミラーである。第二のミラー41の入射面には、例えば、入射した基本波長のレーザビーム130が反射する誘電多層膜が形成される。
波長変換結晶50は、第一のミラー31とレーザ媒質20との間の光軸上に配置される。波長変換結晶50は、レーザ媒質20によって発振された基本波長のレーザビーム130を第二次高調波のレーザビーム140へと変換する。波長変換結晶50は、例えば、LBO、KTP、BBO等の非線形光学結晶である。
波長変換結晶50は、第1実施形態において、入射した基本波長のレーザビーム130を、その2倍波である第二次高調波のレーザビーム140として出射するType-1のSHG(Second Harmonic Generation)結晶である。波長変換結晶50の入射面には、例えば、入射した基本波長のレーザビーム130および第二次高調波のレーザビーム140が透過する誘電多層反射防止膜が形成される。
ダイクロイックミラー61は、波長変換結晶50とレーザ媒質20との間の光軸上に配置される。ダイクロイックミラー61は、特定の波長の光を反射し、その他の波長の光を透過する。ダイクロイックミラー61は、波長変換結晶50で波長変換された第二次高調波のレーザビーム140を波長変換結晶50側へと反射する。ダイクロイックミラー61は、基本波長のレーザビーム130を透過する。
ダイクロイックミラー61は、第1実施形態において、両面が平面でかつ両面が平行に形成される平面ミラーである。ダイクロイックミラー61の波長変換結晶50側の入射面には、例えば、入射した基本波長のレーザビーム130が透過し、第二次高調波のレーザビーム140が反射する誘電多層反射防止膜が形成される。ダイクロイックミラー61のレーザ媒質20側の入射面には、例えば、入射した基本波長のレーザビーム130が透過する誘電多層反射防止膜が形成される。
ダイクロイックミラー61は、第1実施形態において、光軸に対して角度調整可能に構成される。ダイクロイックミラー61の角度を調整することで、波長変換結晶50によるウォークオフで分離した第二次高調波のレーザビーム140(例えば、図2参照)を、所定の位置で重畳させることが可能である。
レンズ71は、レーザ媒質20とダイクロイックミラー61との間に配置される。レンズ71は、図1に示す一例では両凸レンズとして図示しているが、第1実施形態では凸レンズであればよい。
平面ミラーである第一のミラー31と凸レンズであるレンズ71との組み合わせは、第二のミラー41の凹面の曲率半径と同一の曲率半径を有する凹面ミラーと同等である。なお、第一のミラー31およびレンズ71による仮想の凹面ミラーの曲率半径は、第二のミラー41の曲率半径に等しい。これにより、第一のミラー31およびレンズ71と、第二のミラー41とは、全体として共焦点共振器を構成する。
次に、固体レーザ発振器1による集光状態について説明する。図2は、図1の固体レーザ発振器1によって発振されたレーザビーム120の集光状態を示す模式図である。図3は、比較例の固体レーザ発振器9によって発振されたレーザビーム120の集光状態を示す模式図である。なお、図3に示す比較例の固体レーザ発振器9において、図1および図2に示す第1実施形態の固体レーザ発振器1と同様の構成には、同一の符号を付して説明を省略する。また、図2および図3において、レーザ媒質20および第二のミラー41は、図示を省略する。
図2に示す集光レンズ100は、固体レーザ発振器1を搭載するレーザ加工装置に設けられる。なお、本発明では集光レンズ100を固体レーザ発振器に設けてもよい(例えば、後述の図9の固体レーザ発振器7)。集光レンズ100は、第1実施形態において、両凸の単レンズである。集光レンズ100は、第一のミラー31から出射した第二次高調波のレーザビーム140を、集光スポット150に集光させる。
図2および図3に示すように、比較例の固体レーザ発振器9は、第1実施形態の固体レーザ発振器1と比較して、第一のミラー31およびレンズ71の代わりに第一のミラー39を備える点で異なる。第一のミラー39は、入射面に第二のミラー41(図1参照)の凹面の曲率半径と同一の曲率半径を有する凹面ミラーである。これにより、第一のミラー39と、第二のミラー41とは、全体として共焦点共振器を構成する。
第1実施形態の固体レーザ発振器1および比較例の固体レーザ発振器9では、いずれも波長変換結晶50の複屈折によるウォークオフの影響で、第二次高調波のレーザビーム140が複数(図2および図3では2つ)の光軸に分離している。
比較例の固体レーザ発振器9では、第一のミラー39が凹面ミラーであるため、第二次高調波のレーザビーム140が、第一のミラー39を通過する際に斜め方向に出射する。これにより、第二次高調波のレーザビーム140の複数の光軸の間隔が集光レンズ100に向かうにつれて広がる。第二次高調波のレーザビーム140は、集光レンズ100に斜め方向に入射して、集光スポット160に集光される。この際、集光スポット160は、収差の影響で歪んだ形状に形成される。
これに対し、第1実施形態の固体レーザ発振器1では、第一のミラー31が平面ミラーであるため、第二次高調波のレーザビーム140が、第一のミラー31を通過する際に複数の光軸が互いに平行であるように出射する。これにより、第二次高調波のレーザビーム140の複数の光軸の間隔が集光レンズ100に入射するまで維持される。第二次高調波のレーザビーム140は、集光レンズ100に平行に入射して、集光スポット150に集光されるので、集光スポット150に集光されるビーム像が出射直後のビーム像から歪むことを抑制できる。更に、ダイクロイックミラー61の角度が調整可能であることによって、集光スポット150において、2つに分離するビーム像を1つに結合させることができる。
〔第2実施形態〕
次に、第2実施形態に係る固体レーザ発振器2を図面に基づいて説明する。図4は、第2実施形態に係る固体レーザ発振器2の構成を模式的に示す模式図である。なお、図4に示す第2実施形態の固体レーザ発振器2において、図1に示す第1実施形態の固体レーザ発振器1と同様の構成には、同一の符号を付して説明を省略する。
図4に示すように、第2実施形態の固体レーザ発振器2は、第1実施形態の固体レーザ発振器1と比較して、共振器11の代わりに、共振器12を備え、更にレンズ82を備える点で異なる。共振器12は、レーザ媒質20を第一のミラー31および第二のミラー42で挟んで構成される。すなわち、共振器12は、第1実施形態の共振器11と比較して、第二のミラー41の代わりに第二のミラー42を含む点で異なる。
第2実施形態の第二のミラー42は、第1実施形態の第二のミラー41と比較して、凹面ミラーではなく、両面が平面で形成される平面ミラーである点で異なる。
レンズ82は、レーザ媒質20と第二のミラー42との間に配置される。レンズ82は、図4に示す一例では両凸レンズとして図示しているが、第2実施形態では凸レンズであればよい。
平面ミラーである第二のミラー42と凸レンズであるレンズ82との組み合わせは、第1実施形態の凹面ミラーである第二のミラー41と同等である。すなわち、第二のミラー42とレンズ82との組み合わせは、第1実施形態の第二のミラー41の凹面の曲率半径と同一の曲率半径を有する凹面ミラーと同等である。これにより、第一のミラー31およびレンズ71と、第二のミラー42およびレンズ82とは、全体として共焦点共振器を構成する。
〔第3実施形態〕
次に、第3実施形態に係る固体レーザ発振器3を図面に基づいて説明する。図5は、第3実施形態に係る固体レーザ発振器3の構成を模式的に示す模式図である。なお、図5に示す第3実施形態の固体レーザ発振器3において、図1に示す第1実施形態の固体レーザ発振器1と同様の構成には、同一の符号を付して説明を省略する。
図5に示すように、第3実施形態の固体レーザ発振器3は、第1実施形態の固体レーザ発振器1と比較して、共振器11およびレンズ71の代わりに、共振器13およびレンズ73を備える点で異なる。共振器13は、レーザ媒質20を第一のミラー31および第二のミラー43で挟んで構成される。すなわち、共振器13は、第1実施形態の共振器11と比較して、第二のミラー41の代わりに第二のミラー43を含む点で異なる。
第3実施形態の第二のミラー43は、第1実施形態の第二のミラー41と比較して、凹面ミラーではなく、入射面に凸面が形成される凸面ミラーである点で異なる。
第3実施形態のレンズ73は、第1実施形態のレンズ71と比較して、凹レンズである点で異なる。レンズ73は、図5に示す一例ではダイクロイックミラー61側の面に凹面が形成される片凹レンズとして図示しているが、第3実施形態では凹レンズであればよい。
凸面ミラーである第二のミラー43と凹レンズであるレンズ73との組み合わせは、第1実施形態の凹面ミラーである第二のミラー41と両凸レンズであるレンズ71との組み合わせと同等である。これにより、第一のミラー31、第二のミラー43およびレンズ73は、全体として共焦点共振器を構成する。
〔第4実施形態〕
次に、第4実施形態に係る固体レーザ発振器4を図面に基づいて説明する。図6は、第4実施形態に係る固体レーザ発振器4の構成を模式的に示す模式図である。なお、図6に示す第4実施形態の固体レーザ発振器4において、図1に示す第1実施形態の固体レーザ発振器1と同様の構成には、同一の符号を付して説明を省略する。
図6に示すように、第4実施形態の固体レーザ発振器4は、第1実施形態の固体レーザ発振器1と比較して、共振器11およびダイクロイックミラー61の代わりに、共振器14およびダイクロイックミラー64を備え、更に遮光部材94を備える点で異なる。共振器14は、レーザ媒質20を第一のミラー34および第二のミラー41で挟んで構成される。すなわち、共振器14は、第1実施形態の共振器11と比較して、第一のミラー31の代わりに第一のミラー34を含む点で異なる。
第4実施形態の第一のミラー34は、第1実施形態の第二のミラー41と比較して、両面が光軸に垂直で両面が平行に形成されるミラーではなく、光軸に垂直な面に対して微小な角度を有しかつ両面が非平行に形成されるウェッジ形状のミラーである点で異なる。
第4実施形態のダイクロイックミラー64は、第1実施形態のダイクロイックミラー61と比較して、両面が光軸に垂直で両面が平行に形成されるミラーではなく、光軸に垂直な面に対して微小な角度を有しかつ両面が非平行に形成されるウェッジ形状のダイクロイックミラーである点で異なる。
第一のミラー34の波長変換結晶50側の面と、ダイクロイックミラー64の波長変換結晶50側の面とは、図6に示す一例では光軸に垂直な面に対して傾く方向が同一であるとして図示しているが、第4実施形態では同一でなくてもよい。なお、第4実施形態に限定されず、第一のミラー34およびダイクロイックミラー64のいずれか一方がウェッジ形状であってもよい。第一のミラー34およびダイクロイックミラー64の少なくとも一方をウェッジ形状にすることによって、裏面反射光がレーザ媒質20に侵入して寄生発振が生じることによるレーザ発振の壊乱を抑制することができる。
遮光部材94は、ダイクロイックミラー64とレーザ媒質20との間に配置される。遮光部材94は、ダイクロイックミラー64とレーザ媒質20との間を通過する基本波長のレーザビーム130の一部を遮光する。遮光部材94は、ダイクロイックミラー64の端面からの基本波長のレーザビーム130の戻り光を遮光する。遮光部材94は、第4実施形態において、光軸近傍の基本波長のレーザビーム130を透過するアパーチャである。
〔第5実施形態〕
次に、第5実施形態に係る固体レーザ発振器5を図面に基づいて説明する。図7は、第5実施形態に係る固体レーザ発振器5の構成を模式的に示す模式図である。なお、図7に示す第5実施形態の固体レーザ発振器5において、図6に示す第4実施形態の固体レーザ発振器4と同様の構成には、同一の符号を付して説明を省略する。
図7に示すように、第5実施形態の固体レーザ発振器5は、第4実施形態の固体レーザ発振器4と比較して、ダイクロイックミラー64およびレンズ71の代わりに、ダイクロイックミラー65を備える点で異なる。
第5実施形態のダイクロイックミラー65は、第4実施形態のダイクロイックミラー64と比較して、ウェッジ形状の平面ミラーではなく、レーザ媒質20側の面に凸面が形成される平凸面ミラーである点で異なる。
平凸面ミラーであるダイクロイックミラー65は、第4実施形態のウェッジ形状の平面ミラーであるダイクロイックミラー64および凸レンズであるレンズ71の組み合わせと同等である。
〔第6実施形態〕
次に、第6実施形態に係る固体レーザ発振器6を図面に基づいて説明する。図8は、第6実施形態に係る固体レーザ発振器6の構成を模式的に示す模式図である。なお、図8に示す第6実施形態の固体レーザ発振器6において、図7に示す第5実施形態の固体レーザ発振器5と同様の構成には、同一の符号を付して説明を省略する。
図8に示すように、第6実施形態の固体レーザ発振器6は、第4実施形態の固体レーザ発振器4と比較して、ダイクロイックミラー64およびレンズ71の代わりに、ダイクロイックミラー66を備える点で異なる。
第6実施形態のダイクロイックミラー66は、第4実施形態のダイクロイックミラー64と比較して、ウェッジ形状の平面ミラーではなく、波長変換結晶50側の面に凹面が形成される平凹面ミラーである点で異なる。
平凹面ミラーであるダイクロイックミラー66は、第4実施形態のウェッジ形状の平面ミラーであるダイクロイックミラー64および凸レンズであるレンズ71の組み合わせと同等である。
以上説明したように、各実施形態に係る固体レーザ発振器1、2、3、4、5、6は、
従来の固体レーザ発振器において出力側の端部に配置される凹面ミラー(例えば、図3に示す第一のミラー39)を、平面ミラー(例えば、第一のミラー31)およびレンズ(例えば、レンズ71)の組み合わせで代替し、全体として共焦点共振器を構成している。また、固体レーザ発振器1、2、3、4、5、6は、平面ミラーとレンズとの間に波長変換結晶50とダイクロイックミラー61、64、65、66とを配置している。
これにより、従来の固体レーザ発振器のように凹面ミラーの影響で、波長変換結晶50のウォークオフで分離した光軸の間隔を更に広げることを抑制し、光軸の間隔を広げずに外部に取り出すことが可能である。
更に、ダイクロイックミラー61、64、65、66の角度を調整可能に構成することで、外部の集光スポット150において2つの光軸による第二次高調波のレーザビーム140を重畳させることができる。このため、波長変換結晶50によるウォークオフの影響を抑制して集光性を改善し、加工品質を向上することができる。
また、ダイクロイックミラー64、65、66を、ウェッジ形状、平凸形状または平凹形状にし、遮光部材94を設けることによって、裏面反射光がレーザ媒質20に侵入して寄生発振が生じることによるレーザ発振の壊乱を抑制することができる。これにより、安定的なレーザ発振を実現できる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。例えば、後述の第1変形例に示す光ファイバーや、第2変形例に示すTHG(Third Harmonic Generation)結晶を更に備えてもよい。
〔第1変形例〕
図9は、第1変形例に係る固体レーザ発振器7の構成を模式的に示す模式図である。図9に示す第1変形例の固体レーザ発振器7は、図1に示す第1実施形態の固体レーザ発振器1と比較して、集光レンズ100および光ファイバー110を更に備える点で異なる。
光ファイバー110には、集光レンズ100により集光された第二次高調波のレーザビーム140が入射される。これにより、伝送する第二次高調波のレーザビーム140の位置および角度を、自由に動かすことができる。
〔第2変形例〕
図10は、第2変形例に係る固体レーザ発振器8の構成を模式的に示す模式図である。図10に示す第2変形例の固体レーザ発振器8は、図1に示す第1実施形態の固体レーザ発振器1と比較して、波長変換結晶58を更に備える点で異なる。
波長変換結晶58は、入射した2倍波の第二次高調波のレーザビーム140を、更に基本波長のレーザビーム130の3倍波である第三次高調波のレーザビームへと変換するTHG結晶である。波長変換結晶58は、第2変形例において、第一のミラー31と後続する光学部品との間の光軸上にモータ等の移動機構によって移動可能に配置される。
これにより、波長変換結晶58を光軸上に配置している状態のみ第三次高調波のレーザビームを出力させることができる。また、レーザビームの照射によって波長変換結晶58に焼け等が発生した際に、移動機構で波長変換結晶58の位置を少しずつずらすことによって、継続的に波長変換結晶58を使用することが可能である。
なお、上記の第1変形例および第2変形例では、第1実施形態の構成に対して、光ファイバー110または波長変換結晶58を設けたが、本発明では、第2実施形態から第6実施形態の構成に対して光ファイバー110または波長変換結晶58を設けてもよい。
1、2、3、4、5、6、7、8、9 固体レーザ発振器
11、12、13、14 共振器
20 レーザ媒質
31、34、39 第一のミラー
41、42、43 第二のミラー
50、58 波長変換結晶
61、64、65、66 ダイクロイックミラー
71、73 レンズ
82 レンズ
94 遮光部材
100 集光レンズ
110 光ファイバー
120 レーザビーム
130 基本波長のレーザビーム
140 第二次高調波のレーザビーム
150、160 集光スポット

Claims (7)

  1. レーザ媒質を第一のミラーおよび第二のミラーで挟んで構成される共振器と、
    該第一のミラーと該レーザ媒質との間に配置され、該レーザ媒質によって発振された基本波長のレーザビームを第二次高調波のレーザビームへと変換する波長変換結晶と、
    該波長変換結晶と該レーザ媒質との間に配置され、該波長変換結晶で波長変換された第二次高調波のレーザビームを該波長変換結晶側へと反射し、基本波長のレーザビームを透過するダイクロイックミラーと、
    を備える固体レーザ発振器であって、
    該第一のミラーは平面ミラーであり、
    該レーザ媒質と該ダイクロイックミラーとの間に配置されたレンズを更に有し、全体として共焦点共振器を構成することを特徴とする、
    固体レーザ発振器。
  2. 該波長変換結晶は、Type-1のSHG結晶であることを特徴とする、
    請求項1に記載の固体レーザ発振器。
  3. 該第一のミラーおよび該ダイクロイックミラーの少なくとも一方は、ウェッジ形状であることを特徴とする、
    請求項1または2に記載の固体レーザ発振器。
  4. 該ダイクロイックミラーと該レーザ媒質との間に配置され、該ダイクロイックミラーの端面からの戻り光を遮光する遮光部材を更に有することを特徴とする、
    請求項3に記載の固体レーザ発振器。
  5. 該レーザビームを集光する集光レンズと、
    該集光レンズにより集光されたレーザビームを入射する光ファイバーと、
    を更に備えることを特徴とする、
    請求項1または2に記載の固体レーザ発振器。
  6. レーザ媒質を第一のミラーおよび第二のミラーで挟んで構成される共振器と、
    該第一のミラーと該レーザ媒質との間に配置され、該レーザ媒質によって発振された基本波長のレーザビームを第二次高調波のレーザビームへと変換する波長変換結晶と、
    該波長変換結晶と該レーザ媒質との間に配置され、該波長変換結晶で波長変換された第二次高調波のレーザビームを該波長変換結晶側へと反射し、基本波長のレーザビームを透過するダイクロイックミラーと、
    を備える固体レーザ発振器であって、
    該第一のミラーは平面ミラーであり、
    該ダイクロイックミラーは凹面ミラーまたは凸面ミラーであることを特徴とする、
    固体レーザ発振器。
  7. 該ダイクロイックミラーは、該波長変換結晶によるウォークオフで分離したレーザビームが所定の位置で重畳するように角度調整可能であることを特徴とする、
    請求項1から6のいずれか1項に記載の固体レーザ発振器。
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