JP3074772B2 - 第2高調波発生装置 - Google Patents

第2高調波発生装置

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JP3074772B2
JP3074772B2 JP03109774A JP10977491A JP3074772B2 JP 3074772 B2 JP3074772 B2 JP 3074772B2 JP 03109774 A JP03109774 A JP 03109774A JP 10977491 A JP10977491 A JP 10977491A JP 3074772 B2 JP3074772 B2 JP 3074772B2
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宏巳 桜井
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レーザ光源から発せら
れる基本波をモノリシック型共振器内で第2高調波に変
換する第2高調波発生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体レーザ等から出射される基
本波を非線形光学材料に通して半分の波長の第2高調波
を得る研究が行なわれている。第2高調波の発生を効率
よく行なうには、位相整合をとることなど様々な条件が
必要とされるが、一般には基本波の強度が強いほど第2
高調波を効率よく発生させることができる。このため、
ミラーを用いて共振器を構成し、この共振器内部に非線
形光学材料を配置して、基本波を共振器内部に閉じ込め
て増幅させることにより、第2高調波を効率よく発生さ
せる装置が種々提案されている。そして、最近では装置
の小型化及び第2高調波への変換効率の向上を図るため
に、外部共振器型のものから、非線形光学材料の内部に
おいて基本波を共振させるモノリシック型のものへとそ
の主流が移行しつつある。
【0003】図2には、このようなモノリシック型の共
振器を用いた第2高調波発生装置の一例が示されてい
る。
【0004】この第2高調波発生装置1は、半導体レー
ザ(以下LDとする)2、コリメートレンズ3、モード
マッチングレンズ10及びKNbO3 結晶等からなる非
線形光学材料4によって構成されている。LD2は、例
えば波長860nmの基本波7を出射する。非線形光学
材料4の図中左右の2面は、球面状に研磨加工されてい
る。図中左側の面は基本波7の入射面をなし、この面に
基本波7に対して一部透過、第2高調波8に対して反射
の球面ミラー5が形成されている。また、図中右側の面
は、第2高調波8の出射面をなし、この面に基本波7に
対して反射、第2高調波8に対して透過の球面ミラー6
が形成されている。更に、非線形光学材料4の図中下面
は、基本波7及び第2高調波8のいずれも反射する平面
ミラー9をなしている。
【0005】LD2から出射する波長860nmの基本
波7は、コリメートレンズ3、モードマッチングレンズ
10を通って、非線形光学材料4の球面ミラー5から入
射する。この場合、球面ミラー5から入射した基本波7
が、非線形光学材料4内を結晶軸aと平行な方向に進む
ように、基本波7を結晶軸aに対して特定の角度θで入
射させる。この基本波7は、球面ミラー6、平面ミラー
9及び球面ミラー5で構成されるリング共振器内で反射
し共振して増幅される。そして、基本波7は、非線形光
学材料4内を結晶軸a方向に通過するとき、その一部が
波長430nmの第2高調波8に変換され、球面ミラー
6を透過して出力される。このようなモノリシック型の
共振器を用いれば、第2高調波への変換を効率よく行な
うことができるとともに、第2高調波発生装置の小型化
を図ることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
モノリシック型の共振器では、基本波7が非線形光学材
料4の球面ミラー5に結晶軸aに対して特定の角度θで
入射し、非線形光学材料4の球面ミラー6から第2高調
波8が上記とは反対方向に結晶軸aに対して角度θで屈
折して出射される。このため、基本波7の入射方向と第
2高調波8の出射方向とを一致させることができず、第
2高調波発生装置を構成する上で各種光学部品の配置箇
所を一つの軸上にとることができず、各種光学部品の組
み付けが困難となっていた。
【0007】したがって、本発明の目的は、基本波の入
射方向と第2高調波の出射方向とを一致させて、各種光
学部品を一つの軸上に配置することができるようにし、
各種光学部品の組み付けを容易にかつ小型な第2高調波
発生装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、レーザ光源から発せられる基本波を、非
線形光学材料を用いたモノリシック型共振器内で第2高
調波に変換する第2高調波発生装置において、前記共振
は、前記基本波の進行方向となる結晶軸方向と平行に
カットして形成した対向する一対の平面ミラーと、前記
結晶軸方向に位置する一対の端面に形成した球面ミラー
とを有し、前記一対の球面ミラーは、球面の中心が前記
共振器の中心を通る前記結晶軸上から外れて前記結晶軸
に対して傾き、しかも互いに回転対称な形状とされてお
り、前記共振器の一方の端面から所定角度で入射させた
前記基本波が前記結晶軸方向に進行して、前記一対の平
面ミラー及び前記一対の球面ミラー間で8の字状に共振
し、他方の端面から第2高調波として出射されるように
したことを特徴とする。
【0009】
【作用】本発明では、共振器の一方の端面から基本波を
所定角度で入射させると、基本波は共振器内で結晶軸方
向に進行した後、他方の端面に形成した球面ミラー、一
方の平面ミラー、他方の平面ミラー、一方の端面に形成
した球面ミラーの順で反射されて8の字状に共振し、他
方の端面に形成した球面ミラーから第2高調波として出
射される。この第2高調波が他方の端面から出射される
とき、他方の端面が一方の端面に対して回転対称な、基
本波の進行方向となる結晶軸に対して傾いた球面をなす
ため、入射角と同角度で同方向に屈折して取り出され
る。したがって、基本波の入射方向と第2高調波の出射
方向とが一致し、各種光学部品を一つの軸上に配置する
ことができ、部品の組み付けが容易になる。また、全体
を小型化できる。
【0010】
【実施例】図1には、本発明の第2高調波発生装置の一
実施例が示されている。
【0011】この第2高調波発生装置11は、レーザ光
源としてのLD13、コリメートレンズ15、モードマ
ッチングレンズ17、モノリシック型共振器19が順次
配列されて構成されている。
【0012】LD13は、この実施例では、波長860
nm、単一縦かつ単一横モードで、非点収差の少ない基
本波31を出射するものが使用されている。なお、光源
としてLDによって励起されたYAG、YLFなどの固
体レーザ媒質からの出射光を用いることもできる。コリ
メートレンズ15及びモードマッチングレンズ17は、
基本波31を所定のビームに整形して、モノリシック型
共振器19にモードを合わせて照射するためのものであ
る。
【0013】モノリシック型共振器19は、この実施例
の場合、KNbO3 結晶からなる非線形光学材料21を
用いて形成されている。ただし、非線形光学材料として
は、KNbO3 結晶の他に、KTiOPO4、KH2
4 、LiNbO3 等の各種の非線形光学結晶を用いる
ことができる。
【0014】非線形光学材料21は、結晶軸aと平行な
方向において位相整合がとられるようになっている。こ
の結晶軸a方向に対向する一対の端面が基本波31の入
射面及び第2高調波33の出射面をなし、これらの端面
は非線形光学材料21の中心点Aに対して回転対称とさ
れた半径5mmの球面に形成されている。ただし、上記
球面のそれぞれの中心は、非線形光学材料21の中心A
を通る結晶軸a上にはなく、したがって結晶軸aに対し
て傾いた球面をなしている。
【0015】そして、基本波31の入射側の面に、基本
波31を93%反射する反射膜が蒸着によって形成さ
れ、球面ミラー23とされている。また、第2高調波3
3の出射側の面に、基本波31を99.9%反射し、第
2高調波33を90%透過する反射膜が同じく蒸着によ
って形成され、球面ミラー25とされている。更に、非
線形光学材料21を結晶軸a方向と平行にカットし、形
成されたそれぞれの平面を基本波31、第2高調波33
を共に全反射する長さ7mmの平面ミラー27、29と
してある。
【0016】この第2高調波発生装置11を用い、LD
13から波長860nmの基本波31を出射し、コリメ
ートレンズ15、モードマッチングレンズ17を通し
て、モノリシック型共振器19の球面ミラー23の点B
に、結晶軸aに対して入射角θ=10.5°の角度で入
射させる。入射した基本波31は、非線形光学材料21
中を結晶軸aに沿って伝搬し、非線形光学材料21の中
心点Aを通過して、対向する球面ミラー35の点Cで反
射され、平面ミラー27の点Dに向かう。更に、基本波
31は、平面ミラー27の点Dで反射され、再度中心点
Aを通過して、対向する平面ミラー29の点Eに向か
い、点Eで反射されて球面ミラー23の点Bに戻る。そ
して、点Bで反射されて再び結晶軸aに沿って伝搬し、
元の光と重なり合って進行波型の共振がなされる。この
ように、基本波31は、モノリシック共振器19内にお
いて8の字状の共振経路をとって共振し増幅される。
【0017】このようにして増幅された基本波31は、
2点B、C間を結晶軸a方向に伝搬するときその一部が
波長430nmの第2高調波33に変換され、この第2
高調波33が球面ミラー25から出射される。そして、
球面ミラー23、25が回転対称に形成されているの
で、第2高調波33が球面ミラー25から出射すると
き、基本波31の入射角θと同じ角度θで入射方向に屈
折して出射される。この結果、基本波31の入射方向
と、第2高調波33の出射方向とが一致し、モノリシッ
ク型共振器19に付随する各種の光学部品を同じ軸上に
配置することができ、部品の組み付けが容易となり、全
体の小型化が図れる。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
モノリシック型共振器の一方の端面から基本波を入射
し、対向する他方の端面から第2高調波を基本波の入射
方向と同じ方向に出射させることができるので、モノリ
シック型共振器の基本波の入射方向及び第2高調波の出
射方向に組み付けられる各種の光学部品を、同じ軸上に
配置することが可能となり、部品の組み付けを容易にす
ることができる。また、装置全体を小型化することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第2高調波発生装置の一実施例を示す
側面図である。
【図2】従来の第2高調波発生装置を示す側面図であ
る。
【符号の説明】
11 第2高調波発生装置 13 半導体レーザ(LD) 15 コリメートレンズ 17 モードマッチングレンズ 19 モノリシック型共振器 21 非線形光学材料 23 球面ミラー 25 球面ミラー 27 平面ミラー 29 平面ミラー 31 基本波 33 第2高調波

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】レーザ光源から発せられる基本波を、非線
    形光学材料を用いたモノリシック型共振器内で第2高調
    波に変換する第2高調波発生装置において、前記共振器
    は、前記基本波の進行方向となる結晶軸方向と平行にカ
    ットして形成した対向する一対の平面ミラーと、前記結
    晶軸方向に位置する一対の端面に形成した球面ミラーと
    を有し、前記一対の球面ミラーは、球面の中心が前記共
    振器の中心を通る前記結晶軸上から外れて前記結晶軸に
    対して傾き、しかも互いに回転対称な形状とされてお
    り、前記共振器の一方の端面から所定角度で入射させた
    前記基本波が前記結晶軸方向に進行して、前記一対の平
    面ミラー及び前記一対の球面ミラー間で8の字状に共振
    し、他方の端面から第2高調波として出射されるように
    したことを特徴とする第2高調波発生装置。
JP03109774A 1991-04-15 1991-04-15 第2高調波発生装置 Expired - Lifetime JP3074772B2 (ja)

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