JP2022028551A - 空調室内機 - Google Patents

空調室内機 Download PDF

Info

Publication number
JP2022028551A
JP2022028551A JP2020132032A JP2020132032A JP2022028551A JP 2022028551 A JP2022028551 A JP 2022028551A JP 2020132032 A JP2020132032 A JP 2020132032A JP 2020132032 A JP2020132032 A JP 2020132032A JP 2022028551 A JP2022028551 A JP 2022028551A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
indoor
unit
control unit
air
air conditioner
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2020132032A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7064153B2 (ja
Inventor
裕 伊藤
Yutaka Ito
康史 鵜飼
Yasushi Ukai
純也 米田
Junya Yoneda
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daikin Industries Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
Priority to JP2020132032A priority Critical patent/JP7064153B2/ja
Priority to PCT/JP2021/024533 priority patent/WO2022030145A1/ja
Priority to CN202180057945.5A priority patent/CN116490733B/zh
Publication of JP2022028551A publication Critical patent/JP2022028551A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7064153B2 publication Critical patent/JP7064153B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24FAIR-CONDITIONING; AIR-HUMIDIFICATION; VENTILATION; USE OF AIR CURRENTS FOR SCREENING
    • F24F11/00Control or safety arrangements
    • F24F11/30Control or safety arrangements for purposes related to the operation of the system, e.g. for safety or monitoring
    • F24F11/49Control or safety arrangements for purposes related to the operation of the system, e.g. for safety or monitoring ensuring correct operation, e.g. by trial operation or configuration checks
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24FAIR-CONDITIONING; AIR-HUMIDIFICATION; VENTILATION; USE OF AIR CURRENTS FOR SCREENING
    • F24F11/00Control or safety arrangements
    • F24F11/50Control or safety arrangements characterised by user interfaces or communication
    • F24F11/52Indication arrangements, e.g. displays
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24FAIR-CONDITIONING; AIR-HUMIDIFICATION; VENTILATION; USE OF AIR CURRENTS FOR SCREENING
    • F24F11/00Control or safety arrangements
    • F24F11/62Control or safety arrangements characterised by the type of control or by internal processing, e.g. using fuzzy logic, adaptive control or estimation of values
    • F24F11/63Electronic processing
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24FAIR-CONDITIONING; AIR-HUMIDIFICATION; VENTILATION; USE OF AIR CURRENTS FOR SCREENING
    • F24F11/00Control or safety arrangements
    • F24F11/62Control or safety arrangements characterised by the type of control or by internal processing, e.g. using fuzzy logic, adaptive control or estimation of values
    • F24F11/63Electronic processing
    • F24F11/65Electronic processing for selecting an operating mode
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24FAIR-CONDITIONING; AIR-HUMIDIFICATION; VENTILATION; USE OF AIR CURRENTS FOR SCREENING
    • F24F2120/00Control inputs relating to users or occupants
    • F24F2120/10Occupancy

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Fuzzy Systems (AREA)
  • Mathematical Physics (AREA)
  • Human Computer Interaction (AREA)
  • Air Conditioning Control Device (AREA)

Abstract

【課題】所定の待機時間が経過しなければ、洗浄運転を開始することができない、という課題がある。【解決手段】空調室内機2は、室内熱交換器を洗浄するための洗浄運転を行う。空調室内機2は、制御部8を備える。制御部8は、洗浄運転を制御する前に所定時間待機する待機モードを有する。空調室内機2は、室内の人を検知する検知部71をさらに備え、待機モードは、検知部71によって室内からの人の退出が検知されれば終了する。又は、待機モードは、ユーザによる洗浄運転の許可操作があれば終了する。【選択図】図2

Description

空調室内機に関する。
洗浄運転中の室内は、冷気が吹き出る等の理由により一般に不快である。そのため、特許文献1(特許第6290492号)に示されているように、空調運転の停止後、洗浄運転の開始前に、所定の待機時間を設けて、ユーザに室内から退出する機会を与える技術がある。
ユーザは、所定の待機時間が経過する前に、洗浄運転を開始したい場合がある。しかし、特許文献1では、所定の待機時間が経過しなければ、洗浄運転を開始することができない、という課題がある。
第1観点の空調室内機は、室内熱交換器を洗浄するための洗浄運転を行う。空調室内機は、制御部を備える。制御部は、洗浄運転を制御する前に所定時間待機する待機モードを有する。空調室内機は、室内の人を検知する検知部をさらに備え、待機モードは、検知部によって室内からの人の退出が検知されれば終了する。又は、待機モードは、ユーザによる洗浄運転の許可操作があれば終了する。
第1観点の空調室内機では、制御部は、洗浄運転を制御する前に所定時間待機する待機モードを有する。空調室内機は、室内の人を検知する検知部をさらに備え、待機モードは、検知部によって室内からの人の退出が検知されれば終了する。又は、待機モードは、ユーザによる洗浄運転の許可操作があれば終了する。その結果、空調室内機は、所定時間待機しなくても、待機モードを途中で終了し、洗浄運転を開始する制御を行うことができる。
第2観点の空調室内機は、第1観点の空調室内機であって、報知部をさらに備える。報知部は、待機モード時に、室内からの退出を促す報知を行う。
第2観点の空調室内機では、報知部は、待機モード時に、室内からの退出を促す報知を行う。その結果、空調室内機は、ユーザに、室内から退出する機会を与え、洗浄運転下における室内の不快感を与えないようにすることができる。
第3観点の空調室内機は、第1観点又は第2観点のいずれかの空調室内機であって、検知部をさらに備える。検知部は、室内の人を検知する。制御部は、検知部によって室内に人が検知されなければ、待機モードに入らずに洗浄運転を開始する制御を行う。
第3観点の空調室内機では、検知部は、室内の人を検知する。制御部は、検知部によって室内に人が検知されなければ、待機モードに入らずに洗浄運転を開始する制御を行う。その結果、空調室内機は、検知部によって室内に人が検知されなければ、洗浄運転の開始を早めることができる。
第4観点の空調室内機は、第1観点から第3観点のいずれかの空調室内機であって、制御部は、待機モードが所定時間の経過によって終了した場合、洗浄運転を開始しない制御を行う。
第4観点の空調室内機では、制御部は、待機モードが所定時間の経過によって終了した場合、洗浄運転を開始しない制御を行う。その結果、空調室内機は、待機モード時にユーザのアクションがなければ、洗浄運転を開始しないように制御することができる。
第5観点の空調室内機は、第1観点から第4観点のいずれかの空調室内機であって、制御部は、自動洗浄モード、又は、手動洗浄モード、によって洗浄運転を制御する。自動洗浄モードは、所定条件が成立すれば自動で洗浄運転を開始する。手動洗浄モードは、ユーザが手動で洗浄運転の開始を指示する。制御部は、自動洗浄モードによって洗浄運転を開始する場合には、待機モードに入る制御を行う。制御部は、手動洗浄モードによって洗浄運転を開始する場合には、待機モードに入らない制御を行う。
第5観点の空調室内機では、制御部は、自動洗浄モードによって洗浄運転を開始する場合には、待機モードに入る制御を行う。制御部は、手動洗浄モードによって洗浄運転を開始する場合には、待機モードに入らない制御を行う。その結果、空調室内機は、手動洗浄モード場合には、洗浄運転の開始を早めることができる。
第6観点の空調室内機は、第2観点から第5観点のいずれかの空調室内機であって、制御部は、空調運転の停止後に、待機モードに入る制御を行う。報知部は、空調運転の停止を指示した操作端末によって、報知方法を変える。
第6観点の空調室内機では、報知部は、空調運転の停止を指示した操作端末によって、報知方法を変える。その結果、空調室内機は、ユーザに報知が伝わりやすくすることができる。
空気調和装置の構成図である。 空気調和装置及びユーザ端末の機能ブロック図である。 空気調和装置の冷媒回路を示す図である。 空調室内機の断面図である。 洗浄運転時の室内熱交換器の状態を示す図である。 洗浄運転のフローチャートである。 洗浄運転のフローチャートである。 空気調和装置の構成図である。
(1)全体構成
空調室内機2は、空気調和装置10を構成する機器である。図1は、空気調和装置10の構成図である。図1に示すように、空気調和装置10は、主として、空調室内機2と、空調室外機4と、リモートコントローラ15と、を備えている。空調室内機2の室内制御部81は、空調室外機4の室外制御部82と協働して、室内熱交換器21を洗浄するための洗浄運転を行う。そのため、ここでは、空調室内機2だけでなく、空気調和装置10全体の構成について説明する。
また、本実施形態の空気調和装置10は、リモートコントローラ15だけでなく、ユーザ端末90からも操作が可能である。図2は、空気調和装置10及びユーザ端末90の機能ブロック図である。図2に示すように、空気調和装置10と、ユーザ端末90とは、ネットワークNWを通じて、通信可能に接続されている。ネットワークNWは、例えば、インターネットである。なお、空気調和装置10及びユーザ端末90が、同じ建物内にある場合等には、空気調和装置10及びユーザ端末90は、WiFi等の近距離ネットワークによって、通信可能に接続されてもよい。
(2)詳細構成
(2-1)空気調和装置
空気調和装置10は、室内RMを空気調和する空調運転と、室内熱交換器21の洗浄運転と、を行う。空調運転は、冷房運転、暖房運転、除湿運転、送風運転及び加湿運転を含む。図1に示すように、空気調和装置10は、空調室内機2と、空調室外機4と、加湿ユニット6と、リモートコントローラ15と、を備えている。
図3は、空気調和装置10の冷媒回路13を示す図である。図3に示すように、空調室内機2と、空調室外機4とは、液冷媒連絡配管11及びガス冷媒連絡配管12によって接続されている。空調室内機2と、空調室外機4とは、液冷媒連絡配管11及びガス冷媒連絡配管12を介して接続されることで、冷媒回路13を構成する。冷媒回路13では、例えば、冷房運転、暖房運転及び除湿運転の際に、蒸気圧縮式冷凍サイクルが繰り返される。
加湿ユニット6は、室内RMを加湿する加湿装置である。加湿ユニット6は、図1に示すように、室外OTから室内RMに湿った空気を送ることで室内RMを加湿する、加湿運転等に用いられる。例えば、空気調和装置10は、室内RMの絶対湿度が所定値AH1以上になるように、加湿運転を行う。
加湿ユニット6は、図1に示すように、空調室外機4に取り付けられて、一体化されている。加湿ユニット6と空調室内機2とは、吸排気ホース68によって接続されている。
リモートコントローラ15は、空気調和装置10に対して、運転の開始及び停止等の指示を行う。また、リモートコントローラ15は、空気調和装置10から、今の運転状態等の情報や、各種報知を受信することができる。リモートコントローラ15が受信した内容は、表示画面15aに表示される。
本実施形態では、空気調和装置10は、空調室内機2、空調室外機4、加湿ユニット6、及び、リモートコントローラ15を、それぞれ1台備えている。しかし、これに限定されず、空気調和装置10は、空調室内機2、空調室外機4、加湿ユニット6、及び、リモートコントローラ15を、それぞれ複数台備えていてもよい。
(2-1-1)空調室内機
図1に示すように、本実施形態では、空調室内機2は、室内RMの壁WLに設置される。しかし、これに限定されず、空調室内機2は、例えば、天井又は床に設置されてもよい。
空調室内機2は、図2に示すように、主として、室内制御部81と、検知部71と、報知部73と、を備えている。
また、空調室内機2は、図3に示すように、主として、室内熱交換器21と、室内ファン22と、室内膨張弁28と、を備えている。さらに、空調室内機2は、各種センサを備えている。
(2-1-1-1)室内熱交換器
室内熱交換器21では、室内熱交換器21を流れる冷媒と、室内RMの空気との間で熱交換が行われる。図4は、空調室内機2の断面図である。図4に示すように、室内熱交換器21は、複数の伝熱フィン21aと、複数の伝熱管21bと、を有している。伝熱管21bは、複数折り返されていて1つの伝熱フィン21aを複数回貫通する。空調室内機2は、室内ファン22を駆動して、室内RMの空気を吸込口23aから吸い込む。吸い込まれた室内RMの空気は、複数の伝熱フィン21aの間を通過する。このとき、伝熱管21bには、冷媒が流れているため、伝熱管21bを流れる冷媒と、室内RMの空気との間で熱交換が行われる。室内熱交換器21を通過した空気は、吹出口23bから吹き出される。
図3に示すように、室内熱交換器21の一端は、冷媒配管を介して液冷媒連絡配管11と接続される。室内熱交換器21の他端は、冷媒配管を介してガス冷媒連絡配管12と接続される。冷房運転時には、室内熱交換器21に液冷媒連絡配管11側から冷媒が流入し、室内熱交換器21は冷媒の蒸発器として機能する。暖房運転時には、室内熱交換器21にガス冷媒連絡配管12側から冷媒が流入し、室内熱交換器21は冷媒の凝縮器として機能する。
図4に示すように、室内熱交換器21は、室内ファン22の上方を覆うように、下に向かって開いた形状をしている。室内熱交換器21は、壁WLから遠い第1熱交換部21Fと、壁WLに近い第2熱交換部21Rと、を有している。第1熱交換部21F及び第2熱交換部21Rの下には、それぞれドレンパン26が配置されている。第1熱交換部21Fで発生した結露は、第1熱交換部21Fの下に配置されているドレンパン26で受け止められる。第2熱交換部21Rで発生した結露は、第2熱交換部21Rの下に配置されているドレンパン26で受け止められる。
(2-1-1-2)室内ファン
室内ファン22は、室内熱交換器21に、室内RMの空気を供給するファンである。図4に示すように、室内ファン22は、空調室内機2の断面視において、略中央部分に配置されている。本実施形態では、室内ファン22は、クロスフローファンである。しかし、これに限定されず、室内ファン22は、例えば、ターボファンやシロッコファン等の遠心ファンでもよい。室内ファン22は、室内ファンモータ22aによって駆動される。室内ファンモータ22aの回転数は、インバータによって制御可能である。
(2-1-1-3)室内膨張弁
室内膨張弁28は、冷媒回路13を流れる冷媒の圧力や流量を調節するための機構である。本実施形態では、室内膨張弁28は、電子膨張弁である。
冷房運転時に、液冷媒連絡配管11側から室内熱交換器21に流入した冷媒は、第1熱交換部21Fから室内膨張弁28を通って、第2熱交換部21Rに流れる。暖房運転時に、ガス冷媒連絡配管12側から室内熱交換器21に流入した冷媒は、第2熱交換部21Rから室内膨張弁28を通って、第1熱交換部21Fに流れる。
室内膨張弁28の開度が小さいほど、第1熱交換部21Fと第2熱交換部21Rとの間の圧力差は、大きくなる。
(2-1-1-4)センサ
図3に示すように、空調室内機2は、室内温度センサ31と、室内湿度センサ32と、ダクト用温度センサ33と、ダクト用湿度センサ34と、室内熱交換器温度センサ35と、人検出カメラ36と、を備えている。
室内温度センサ31は、室内RMの空気の温度を検知する。室内温度センサ31は、吸込口23a付近に設置される。
室内湿度センサ32は、室内RMの空気の絶対湿度を検知する。室内湿度センサ32は、吸込口23a付近に設置される。
ダクト用温度センサ33は、加湿ユニット6から空調室内機2に吹出される空気の温度を検知する。ダクト用温度センサ33は、吸排気ホース68の空調室内機2側に設置される。
ダクト用湿度センサ34は、加湿ユニット6から空調室内機2に吹出される空気の絶対湿度を検知する。ダクト用湿度センサ34は、吸排気ホース68の空調室内機2側に設置される。
室内熱交換器温度センサ35は、室内熱交換器21の特定の場所を流れる冷媒の温度を検知する。特定の場所は、例えば、室内熱交換器温度センサ35が取り付けられている伝熱管21bの箇所である。
人検出カメラ36は、室内RMの人を検知する。人検出カメラ36は、図1に示すように、空調室内機2の正面に設置される。
(2-1-1-5)検知部
検知部71は、室内制御部81からの指示により、人検出カメラ36を操作して、室内RMの人を検知する。検知部71は、検知結果を、室内制御部81に送信する。
本実施形態では、検知部71は、室内制御部81と独立して実装されている。しかし、検知部71は、室内制御部81の一部として、実装されてもよい。
(2-1-1-6)室内制御部
室内制御部81は、空調室内機2を構成する各部の動作を制御する。
室内制御部81は、制御演算装置及び記憶装置を備える。制御演算装置には、CPU又はGPUといったプロセッサを使用できる。制御演算装置は、記憶装置に記憶されているプログラムを読み出し、このプログラムに従って所定の演算処理を行う。さらに、制御演算装置は、プログラムに従って、演算結果を記憶装置に書き込んだり、記憶装置に記憶されている情報を読み出したりすることができる。また、室内制御部81は、タイマーを備える。本実施形態では、タイマーは、室内制御部81に設置されるが、後述する室外制御部82に設置されてもよい。
図3に示すように、室内制御部81は、室内ファンモータ22a、室内膨張弁28、室内温度センサ31、室内湿度センサ32、ダクト用温度センサ33、ダクト用湿度センサ34、室内熱交換器温度センサ35及び人検出カメラ36と、制御信号や情報のやりとりを行うことが可能に電気的に接続されている。
室内制御部81は、リモートコントローラ15から送信される各種信号を、受信可能に構成されている。各種信号には、例えば、運転の開始及び停止を指示する信号や、各種設定に関する信号が含まれる。各種設定に関する信号には、例えば、目標温度や目標湿度に関する信号が含まれる。
室内制御部81は、伝送線84により、制御信号等のやりとりを行うことが可能な状態で、空調室外機4の室外制御部82と接続されている。室内制御部81及び室外制御部82は、協働して空気調和装置10全体の動作を制御する制御部8として機能する。制御部8については、後述する。
(2-1-1-7)報知部
報知部73は、室内制御部81からの指示により、待機モード時に、室内RMからの退出を促す報知を行う。待機モードについては、後述する。本実施形態では、報知部73は、ユーザ端末90に対して、報知を行う。ユーザ端末90は、報知部73から報知を受信すると、例えば、ユーザ端末90の表示画面への文字表示や、音声等によって、報知内容をユーザに知らせる。しかし、これに限定されず、報知部73は、例えば、リモートコントローラ15に対して、報知を行ってもよい。リモートコントローラ15は、報知部73から報知を受信すると、例えば、リモートコントローラ15の表示画面15aへの文字表示によって、報知内容をユーザに知らせる。また、報知部73は、例えば、空調室内機2の本体ランプ(図示せず)を点滅させることにより、ユーザに対して報知を行ってもよい。また、報知部73は、例えば、空調室内機2に内蔵されているスピーカー(図示せず)から音声により、ユーザに対して報知を行ってもよい。
本実施形態では、報知部73は、室内制御部81と独立して実装されている。しかし、報知部73は、室内制御部81の一部として、実装されてもよい。
(2-1-2)空調室外機
図1に示すように、空調室外機4は、室外OTに設置されている。
空調室外機4は、図2に示すように、主として、室外制御部82を備えている。
また、空調室外機4は、図3に示すように、主として、圧縮機41と、流向切換機構42と、アキュムレータ43と、室外熱交換器44と、室外膨張弁45と、室外ファン46と、を備えている。さらに、空調室外機4は、各種センサを備えている。
(2-1-2-1)圧縮機
圧縮機41は、低圧の冷媒を吸入し、圧縮機構(図示せず)によって冷媒を圧縮して、圧縮した冷媒を吐出する。本実施形態では、圧縮機41は、ロータリ式やスクロール式等の容積圧縮機である。図3に示すように、圧縮機41の圧縮機構(図示せず)は、圧縮機モータ41aによって駆動される。圧縮機モータ41aによって圧縮機構(図示せず)が駆動されることで、冷媒が圧縮される。圧縮機モータ41aは、インバータによる回転数制御が可能なモータである。圧縮機モータ41aの回転数が制御されることで、圧縮機41の容量が制御される。
(2-1-2-2)流向切換機構
流向切換機構42は、冷媒の流向を切り換えることで、冷媒回路13の状態を、第1状態と第2状態との間で変更する機構である。冷媒回路13が第1状態にある時には、室外熱交換器44が冷媒の凝縮器として機能し、室内熱交換器21が冷媒の蒸発器として機能する。冷媒回路13が第2状態にあるときには、室外熱交換器44が冷媒の蒸発器として機能し、室内熱交換器21が冷媒の凝縮器として機能する。
本実施形態では、流向切換機構42は、四路切換弁である。
流向切換機構42は、4つのポートを有している。流向切換機構42の第1ポートP1は、圧縮機41の吐出口に接続されている。流向切換機構42の第2ポートP2は、室外熱交換器44の一方の出入口に接続されている。流向切換機構42の第3ポートP3は、アキュムレータ43に接続されている。流向切換機構42の第4ポートP4は、室内熱交換器21の一方の出入口に接続されている。
冷房運転時には、流向切換機構42は冷媒回路13の状態を第1状態とする。言い換えると、冷房運転時には、流向切換機構42は、図3の流向切換機構42内の実線で示すように、第1ポートP1と第2ポートP2とを連通させ、第3ポートP3と第4ポートP4とを連通させる。
暖房運転時には、流向切換機構42は、冷媒回路13の状態を第2状態とする。言い換えると、暖房運転時には、流向切換機構42は、図3の流向切換機構42内の破線で示すように、第1ポートP1と第4ポートP4とを連通させ、第2ポートP2と第3ポートP3とを連通させる。
(2-1-2-3)アキュムレータ
アキュムレータ43は、流入する冷媒を、ガス冷媒と液冷媒とに分離する気液分離機能を有する。図3に示すように、アキュムレータ43は、流向切換機構42の第3ポートP3と、圧縮機41の吸入口と、の間に設置される。アキュムレータ43に流入する冷媒は、ガス冷媒と液冷媒とに分離され、上部空間に集まるガス冷媒が、圧縮機41へと流出する。
(2-1-2-4)室外熱交換器
室外熱交換器44では、室外熱交換器44の内部を流れる冷媒と、室外OTの空気との間で熱交換が行われる。具体的には、図3に示すように、空調室外機4は、室外ファン46を駆動して、室外OTの空気を吸込口47aから吸い込む。吸い込まれた室外OTの空気は、室外熱交換器44を通過する。このとき、室外熱交換器44には、冷媒が流れているため、室外熱交換器44を流れる冷媒と、室外OTの空気との間で熱交換が行われる。室外熱交換器44を通過した空気は、吹出口47bから吹き出される。
本実施形態では、室外熱交換器44は、複数の伝熱管とフィンとを有するフィン・アンド・チューブ型熱交換器である。
室外熱交換器44の一端は、冷媒配管を介して室外膨張弁45に接続されている。室外熱交換器44の他端は、冷媒配管を介して流向切換機構42の第2ポートP2に接続されている。
室外熱交換器44は、冷房運転時には冷媒の凝縮器として機能し、暖房運転時には冷媒の蒸発器として機能する。
(2-1-2-5)室外膨張弁
室外膨張弁45は、冷媒回路13を流れる冷媒の圧力や流量を調節するための機構である。本実施形態では、室外膨張弁45は、電子膨張弁である。
(2-1-2-6)室外ファン
室外ファン46は、室外熱交換器44に空気を供給するファンである。本実施形態では、室外ファン46は、プロペラファンである。室外ファン46は、室外ファンモータ46aによって駆動される。室外ファンモータ46aの回転数は、インバータにより制御可能である。
(2-1-2-7)センサ
図3に示すように、空調室外機4は、外気温度センサ51と、吐出管温度センサ52と、室外熱交換器温度センサ53と、外気湿度センサ54と、を備えている。
外気温度センサ51は、室外OTの空気の温度を検知する。外気温度センサ51は、吸込口47a付近に設置される。
吐出管温度センサ52は、吐出管(圧縮機41の吐出口に接続された冷媒配管)を流れる冷媒の温度を検知する。
室外熱交換器温度センサ53は、室外熱交換器44の特定の場所を流れる冷媒の温度を検知する。
外気湿度センサ54は、室外OTの空気の絶対温度を検知する。外気湿度センサ54は、吸込口47a付近に設置される。
(2-1-2-8)室外制御部
室外制御部82は、空調室外機4を構成する各部の動作を制御する。
室外制御部82は、制御演算装置及び記憶装置を備える。制御演算装置には、CPU又はGPUといったプロセッサを使用できる。制御演算装置は、記憶装置に記憶されているプログラムを読み出し、このプログラムに従って所定の演算処理を行う。さらに、制御演算装置は、プログラムに従って、演算結果を記憶装置に書き込んだり、記憶装置に記憶されている情報を読み出したりすることができる。
図3に示すように、室外制御部82は、圧縮機モータ41a、流向切換機構42、室外膨張弁45、室外ファンモータ46a、外気温度センサ51、吐出管温度センサ52、室外熱交換器温度センサ53及び外気湿度センサ54と、制御信号や情報のやりとりを行うことが可能に電気的に接続されている。
室外制御部82は、伝送線84により、制御信号等のやりとりを行うことが可能な状態で、空調室内機2の室内制御部81に接続されている。室外制御部82と室内制御部81とは、協働して空気調和装置10全体の動作を制御する制御部8として機能する。制御部8については後述する。
(2-1-3)加湿ユニット
加湿ユニット6は、室外OTの空気から水分を取り入れる。加湿ユニット6は、取り入れた水分を室外OTの空気に付与することで、高湿度の空気を生成する。加湿ユニット6は、この高湿度の空気を、空調室外機4に送る。空気調和装置10は、加湿運転時に、空調室内機2において、加湿ユニット6から送られてきた高湿度の空気と、室内RMの空気と、を混合する。空調室内機2は、高湿度の空気が混合された空気を、室内RMに吹き出すことで、室内RMを加湿する。
図3に示されているように、加湿ユニット6は、主として、吸着ロータ61と、ヒータ62と、切換ダンパ63と、吸排気ファン64と、吸着ファン65と、を備えている。また、加湿ユニット6は、吸排気ホース68を備えている。
(2-1-3-1)吸着ロータ
本実施形態では、吸着ロータ61は、ハニカム構造を持つ円盤状のセラミックロータである。セラミックロータは、例えば、吸着剤を焼成することにより形成できる。吸着剤は、接触する空気中の水分を吸着する性質を有している。また、吸着剤は、加熱されることによって吸着した水分を脱離するという性質を有している。吸着剤には、例えば、ゼオライト、シリカゲル及びアルミナがある。吸着ロータ61は、吸着ロータモータ61aにより駆動されて、回転する。吸着ロータ61の回転数は、吸着ロータモータ61aの回転数を変えることにより変更することができる。
吸着ロータモータ61aは、室外制御部82と、制御信号や情報のやりとりを行うことが可能に電気的に接続されている。
(2-1-3-2)ヒータ
ヒータ62は、加湿用空気取入口69cと、切換ダンパ63と、の間に配置されている。加湿用空気取入口69cから取り入れられた室外OTの空気は、ヒータ62を通過した後、さらに吸着ロータ61を通過して、切換ダンパ63に到達する。ヒータ62で加熱された空気が吸着ロータ61を通過すると、吸着ロータ61から水分が脱離して、加熱された空気に水分が供給される。ヒータ62は、出力を変化させることができ、ヒータ62を通過した空気の温度を出力に応じて変化させることができる。吸着ロータ61は、特定の温度範囲内では、吸着ロータ61を通過する空気の温度が高いほど脱離する水分量が多くなる。
ヒータ62は、室外制御部82と、制御信号や情報のやりとりを行うことが可能に電気的に接続されている。
(2-1-3-3)切換ダンパ
切換ダンパ63は、第1出入口63aと、第2出入口63bと、を備えている。切換ダンパ63は、吸排気ファン64が駆動しているときに、空気を吸い込む空気の入口を、第1出入口63aとするか、又は、第2出入口63bとするか、を切り換えることができる。空気の入口を第1出入口63aとする場合には、室外OTの空気が、加湿用空気取入口69cから、吸着ロータ61、ヒータ62、吸着ロータ61、第1出入口63a、吸排気ファン64、第2出入口63b、ダクト66、吸排気ホース68、空調室内機2の順に流れる(図3の実線で示された矢印の向き)。空気の入口を第2出入口63bとするように切り換えると、逆に、空調室内機2から、吸排気ホース68、ダクト66、第2出入口63b、吸排気ファン64、第1出入口63a、吸着ロータ61、ヒータ62、吸着ロータ61、加湿用空気取入口69cの順に空気が流れる(図3の破線で示された矢印の向き)。切換ダンパ63の切り換えは、切換ダンパモータ63cにより行われる。
切換ダンパモータ63cは、室外制御部82と、制御信号や情報のやりとりを行うことが可能に電気的に接続されている。
(2-1-3-4)吸排気ファン
吸排気ファン64は、切換ダンパ63の第1出入口63aと、第2出入口63bと、の間に配置されている。吸排気ファン64は、第1出入口63aから第2出入口63b、又は、第2出入口63bから第1出入口63a、に向う空気の流れを発生させる。吸排気ファン64は、吸排気ファンモータ64aにより駆動される。
吸排気ファンモータ64aは、室外制御部82と、制御信号や情報のやりとりを行うことが可能に電気的に接続されている。
(2-1-3-5)吸着ファン
吸着ファン65は、吸着用空気取入口69bから吸着用空気吹出口69aに続く通路に配置されている。この通路には、吸着ロータ61が掛かるように、吸着ロータ61が配置されている。吸着ファン65は、吸着ファンモータ65aにより駆動される。吸着ファン65が駆動すると、室外OTの空気が、吸着用空気取入口69bから吸着用空気吹出口69aに向う。この時、室外OTの空気が、吸着ロータ61を通過すると、吸着ロータ61に水分が吸着する。
吸着ファンモータ65aは、室外制御部82と、制御信号や情報のやりとりを行うことが可能に電気的に接続されている。
(2-1-3-6)吸排気ホース
吸排気ホース68は、一方端をダクト66に、他方端を空調室内機2に、接続している。このような構成により、吸排気ホース68と室内RMとは、空調室内機2を介して連通している。
(2-1-4)制御部
制御部8は、図3に示すように、空調室内機2の室内制御部81と、空調室外機4の室外制御部82とが、伝送線84を介して通信可能に接続されることによって構成されている。なお、室内制御部81と室外制御部82とは、物理的な伝送線84によってではなく、無線によって通信可能に接続されていてもよい。制御部8は、室外制御部82や室内制御部81の制御演算装置が、記憶装置に記憶されたプログラムを実行することで、空気調和装置10全体の動作を制御する。
制御部8は、図3に示すように、圧縮機モータ41a、流向切換機構42、室外膨張弁45、室外ファンモータ46a、室内ファンモータ22a、室内膨張弁28、吸着ロータモータ61a、ヒータ62、切換ダンパモータ63c、吸排気ファンモータ64a及び吸着ファンモータ65aを含む、空調室外機4、空調室内機2及び加湿ユニット6の各種機器と電気的に接続されている。また、制御部8は、空調室内機2に設けられた各種センサ31~35、及び、空調室外機4に設けられた各種センサ51~54と電気的に接続されている。
制御部8は、各種センサ31~36,51~54の計測信号や、室内制御部81がリモートコントローラ15から受信する指令等に基づいて、空気調和装置10の運転の開始及び停止や、空気調和装置10の各種機器の動作を制御する。また、制御部8は、今の運転状態等の情報や、各種報知を、リモートコントローラ15に送信することができる。
制御部8は、洗浄運転及び空調運転を制御する。制御部8は、洗浄運転を制御する前に所定時間TT0待機する待機モードを有する。待機モードは、検知部71によって室内RMからの人の退出が検知されれば終了する。また、待機モードは、ユーザによる洗浄運転の許可操作があれば終了する。また、待機モードは、待機モードの所定時間TT0が経過すれば終了する。
制御部8は、ユーザ端末90と、ネットワークNWを介して通信可能に接続される。制御部8は、空気調和装置10に関する情報を、ユーザ端末90に対して送信することができる。また、制御部8は、空気調和装置10に関する情報を、ユーザ端末90から受信することができる。
(2-1-5)空気調和装置の運転動作
空気調和装置10は、空調運転及び洗浄運転を行う。空調運転は、冷房運転、暖房運転、除湿運転、送風運転及び加湿運転を含む。また、暖房運転と加湿運転とを並行して行う加湿暖房運転等のように、複数の運転が組み合わされることがある。ここでは、それぞれの運転動作について説明する。
(2-1-5-1)冷房運転
冷房運転は、室内RMの温度を、目標温度まで冷ます運転である。
制御部8は、例えば、リモートコントローラ15から、冷房運転開始及び目標温度の指示を受ける。制御部8は、流向切換機構42を、図3の実線で示されている状態に切り換える。冷房運転時には、流向切換機構42は、第1ポートP1と第2ポートP2の間で冷媒を流し、第3ポートP3と第4ポートP4の間で冷媒を流す。冷房運転時の流向切換機構42は、圧縮機41から吐出される高温高圧のガス冷媒を室外熱交換器44に流す。室外熱交換器44では、冷媒と、室外ファン46により供給される室外OTの空気との間で熱交換が行われる。室外熱交換器44で冷やされた冷媒は、室外膨張弁45で減圧されて室内熱交換器21に流れ込む。室内熱交換器21では、冷媒と、室内ファン22により供給される室内RMの空気と、の間で熱交換が行われる。室内熱交換器21での熱交換により温められた冷媒は、流向切換機構42及びアキュムレータ43を経由して、圧縮機41に吸入される。室内熱交換器21で冷やされた室内RMの空気が、空調室内機2から室内RMに吹出されることで、室内RMの冷房が行われる。この空気調和装置10では、冷房運転において、室内熱交換器21が冷媒の蒸発器として機能して室内RMの空気を冷やし、室外熱交換器44が冷媒の凝縮器として機能する。
(2-1-5-2)暖房運転
暖房運転は、室内RMの温度を、目標温度まで温める運転である。
制御部8は、例えば、リモートコントローラ15から、暖房運転開始及び目標温度の指示を受ける。制御部8は、流向切換機構42を、図3の破線で示されている状態に切り換える。暖房運転時には、流向切換機構42は、第1ポートP1と第4ポートP4の間で冷媒を流し、第2ポートP2と第3ポートP3の間で冷媒を流す。暖房運転時の流向切換機構42は、圧縮機41から吐出される高温高圧のガス冷媒を、室内熱交換器21に流す。室内熱交換器21では、冷媒と、室内ファン22により供給される室内RMの空気と、の間で熱交換が行われる。室内熱交換器21で冷やされた冷媒は、室外膨張弁45で減圧されて室外熱交換器44に流れ込む。室外熱交換器44では、冷媒と、室外ファン46により供給される室内RMの空気と、の間で熱交換が行われる。室外熱交換器44での熱交換により温められた冷媒は、流向切換機構42及びアキュムレータ43を経由して、圧縮機41に吸入される。室内熱交換器21で温められた室内RMの空気が、空調室内機2から室内RMに吹出されることで、室内RMの暖房が行われる。この空気調和装置10では、暖房運転においては、室内熱交換器21が冷媒の凝縮器として機能して、室内RMの空気を温め、室外熱交換器44が冷媒の蒸発器として機能する。
(2-1-5-3)除湿運転
除湿運転は、室内RMの空気に含まれる水分を、室内熱交換器21の表面に結露させることで、室内RMの湿度を下げる運転である。
制御部8は、例えば、リモートコントローラ15から、除湿運転開始の指示を受ける。制御部8は、流向切換機構42を、図3の実線で示されている状態に切り換える。除湿運転時には、流向切換機構42は、第1ポートP1と第2ポートP2の間で冷媒を流し、第3ポートP3と第4ポートP4の間で冷媒を流す。そのため、冷媒回路13において、除湿運転時と冷房運転時とで、冷媒の流れる向きは同じになる。
ここでは、3種類の除湿運転を選択できる場合について説明する。制御部8には、リモートコントローラ15から、第1除湿運転と、第2除湿運転と、第3除湿運転と、の中のどの除湿運転を選択したかの情報が送信される。図5は、洗浄運転時の室内熱交換器21の状態を示す図である。図5では、本来、図4に示すような形状である室内熱交換器21が、平たく描かれている。冷媒は、冷媒回路13を、点線矢印の向きに流れている。図5に示すように、第1除湿運転では、室内熱交換器21のすべてを実質的に蒸発域にする、第1除湿運転が行われる。第2除湿運転では、室内熱交換器21の一部を蒸発域にし、室内熱交換器21の残りの部分を過熱域にする、第2除湿運転が行われる。第3除湿運転では、室内膨張弁28よりも上流側の第1熱交換部21Fを凝縮域とし、室内膨張弁28よりも下流側の第2熱交換部21Rを蒸発域とする、第3除湿運転が行われる。
(2-1-5-3-1)第1除湿運転
第1除湿運転では、制御部8は、室内膨張弁28を全開にする。そして、制御部8は、図5に示すように、室内熱交換器21のすべてが実質的に蒸発域になるように、圧縮機41の運転周波数、及び、室外膨張弁45の開度を制御する。
第1除湿運転では、室内熱交換器21のすべてが実質的に蒸発域であるため、室内熱交換器21の表面全体で、室内RMの空気に含まれる水分を結露させることができる。そのため、第1除湿運転は、除湿効果が高い。一方、蒸発域となっている室内熱交換器21の部分の温度は低く、冷たい風が室内RMに送風されることになるため、第1除湿運転では、室内RMの温度が低下する。
なお、ここでいう、「室内熱交換器21のすべてを実質的に蒸発域にする」には、室内熱交換器21の一部(例えば、室内熱交換器21の全容積の1/3以下の部分)を除いて、蒸発域にする場合を含む。当該一部は、室内熱交換器21の冷媒出口付近の部分である。このとき、当該一部は、過熱域となる。
(2-1-5-3-2)第2除湿運転
第2除湿運転では、制御部8は、室内膨張弁28を全開にする。そして、制御部8は、図5に示すように、第1熱交換部21Fの一部(例えば、室内熱交換器21の全容積の2/3以下の部分)が蒸発域に、第1熱交換部21Fの残りの部分及び第2熱交換部21Rが過熱域になるように、圧縮機41の運転周波数、及び、室外膨張弁45の開度を制御する。例えば、制御部8は、室外膨張弁45の弁開度を、第1除湿運転の場合よりも小さくすることで、室内熱交換器21に流入する冷媒にかかる圧力を小さくし、冷媒の蒸発温度を下げる。その結果、室内熱交換器21内を流れる冷媒は、第1除湿運転の場合よりも速く蒸発することになる。
第2除湿運転は、第1除湿運転よりも、蒸発域となっている室内熱交換器21の部分が小さい。そのため、第2除湿運転は、第1除湿運転よりも、除湿効果が低い。また、加熱域となっている室内熱交換器21の部分は、蒸発域となっている室内熱交換器21の部分よりも温度が高い。そのため、第2除湿運転では、第1除湿運転よりも、室内RMの温度の低下が抑制される。
(2-1-5-3-3)第3除湿運転
第3除湿運転では、制御部8は、図5に示すように、第1熱交換部21Fが凝縮域に、第2熱交換部21Rが蒸発域になるように、室内膨張弁28の弁開度、圧縮機41の運転周波数、及び、室外膨張弁45の弁開度を制御する。例えば、制御部8は、室外膨張弁45を全開し、室外熱交換器44及び第1熱交換部21Fが、全体として凝縮域になるように制御する。また、例えば、制御部8は、室内膨張弁28の弁開度を狭くし、第2熱交換部21Rに流入する冷媒の蒸発温度を下げることで、第2熱交換部21Rが蒸発域になるように制御する。なお、第3除湿運転では、第2除湿運転よりも、蒸発域にする室内熱交換器21の部分が小さい。そのため、第3除湿運転において第2熱交換部21Rに流入する冷媒の蒸発温度は、第2除湿運転において室内熱交換器21に流入する冷媒の蒸発温度よりも、低くする必要がある。
第3除湿運転は、第2除湿運転よりも、蒸発域となっている室内熱交換器21の部分が小さい。そのため、第3除湿運転は、第2除湿運転よりも、除湿効果が低い。また、凝縮域となっている室内熱交換器21の部分は、過熱域となっている室内熱交換器21の部分よりも温度が高い。そのため、第3除湿運転では、第2除湿運転よりも、室内RMの温度の低下が抑制される。
(2-1-5-3-4)除湿運転のまとめ
除湿運転では、第1除湿運転、第2除湿運転及び第3除湿運転の順で、除湿効果が高い。また、除湿運転では、第3除湿運転、第2除湿運転及び第1除湿運転の順で、室内RMの温度の低下が抑制される。
(2-1-5-4)送風運転
送風運転は、室内RMに送風する運転である。
制御部8は、例えば、リモートコントローラ15から、送風運転開始及び目標風量の指示を受ける。制御部8は、圧縮機41を停止させ、冷媒回路13における冷凍サイクルを停止させる。制御部8は、目標風量になるように、室内ファン22の室内ファンモータ22aを制御する。
(2-1-5-5)加湿運転
加湿運転は、室内RMの湿度を、目標湿度まで高める運転である。
制御部8は、例えば、リモートコントローラ15から、加湿運転開始及び目標湿度の指示を受ける。
制御部8は、まず、圧縮機41を停止させ、冷媒回路13における冷凍サイクルを停止させる。ただし、加湿暖房運転の場合、制御部8は、圧縮機41は停止させず、暖房運転の冷凍サイクルを同時に行う。
次に、制御部8は、吸排気ホース68を乾燥させるための第1乾燥動作を行うように、加湿ユニット6を制御する。第1乾燥動作では、制御部8は、吸着ファン65及び吸着ロータ61を停止させる。制御部8は、ヒータ62に空気を加熱させ、第1出入口63aから第2出入口63bに向う気流が生じるように、切換ダンパ63を切り換え、吸排気ファン64を駆動する。加湿用空気取入口69cから取り入れられた室外OTの空気の温度は、ヒータ62で加熱されて上昇する。そのため、当該空気の相対湿度は低下する。さらに、吸着ロータ61が停止しているので、吸着ロータ61を通過する空気には、水分が供給されない。このようにして乾燥された空気が、吸排気ファン64によって吸排気ホース68を通過することで、吸排気ホース68の乾燥が行われる。制御部8は、例えば、タイマーによって、第1乾燥動作の時間をカウントし、第1乾燥動作の時間が所定時間に達すれば、第1乾燥動作を終了する。
制御部8は、第1乾燥動作が終了すると、吸着ファン65を駆動させ、かつ、吸着ロータ61を回転させる。吸着ファン65の駆動によって、吸着ロータ61を室外OTの空気が通過することで、吸着ロータ61には、室外OTの空気の水分が吸着する。水分が吸着した箇所は、吸着ロータ61の回転によって、ヒータ62によって加熱された空気が通過する場所に移動する。その結果、吸着ロータ61から水分が脱離し、当該水分は加熱された空気に含まれるようになる。このようにして高湿度になった空気が、吸排気ファン64により、吸排気ホース68及び空調室内機2を介して、室内RMに送られる。制御部8は、高湿度の空気を室内RMの中に吹出させるために、空調室内機2の室内ファン22を駆動させる。
(2-1-5-6)洗浄運転
洗浄運転は、室内熱交換器21を洗浄する運転である。制御部8は、室内熱交換器21の表面に結露水を生じさせることで、表面を洗浄する。ここでいう室内熱交換器21の表面には、伝熱フィン21aが含まれる。
制御部8が洗浄動作を行うには、室内RMの絶対湿度が、所定値AH1以上でなければならない。室内RMの絶対湿度が、所定値AH1以上でない場合には、制御部8は、まず加湿運転を行い、室内RMの絶対湿度を、所定値AH1以上にしてから、洗浄動作を行う。
制御部8が、洗浄運転を開始する場合には、ユーザが手動で洗浄運転の開始を指示する場合(手動洗浄モード)と、所定の条件が成立すれば、制御部8が自動で洗浄運転を開始する場合(自動洗浄モード)と、がある。ユーザが手動で洗浄運転の開始を指示する場合、ユーザは、例えば、リモートコントローラ15から、洗浄運転を指示する。
洗浄運転を、図6及び図7のフローチャートを用いて説明する。
制御部8は、ステップS0に示すように、ユーザから洗浄運転の開始の指示があったか否か、又は、自動洗浄モードの洗浄開始条件が成立したか否か、を判断する。制御部8は、ユーザから洗浄運転の開始の指示があった、又は、自動洗浄モードの洗浄開始条件が成立した、場合には、ステップS1-1に進む。自動洗浄モードの洗浄開始条件については、後述する。
ステップS0からステップS1-1に進んだ場合、制御部8は、洗浄運転を開始する前に、所定時間TT0待機する待機モードに入る。
制御部8は、待機モードに入ると、ステップS1-2に示すように、報知部73の機能により、ユーザに対して、室内RMからの退出を促す報知を行う。
制御部8は、ユーザに対して報知を行うと、ステップS1-3に示すように、検知部71による室内RMからの人の退出の検知、ユーザによる洗浄運転の許可操作、及び、待機モードにおける所定時間TT0の経過、の3つの条件の内の少なくとも1つの条件が成立するか否かを判断する。制御部8は、3つの条件の内の少なくとも1つの条件が成立する場合は、ステップS1-4に進む。制御部8は、3つの条件の内のどの条件も成立しない場合は、少なくとも1つの条件が成立するまで待機モードを継続する。
ステップS1-3からステップS1-4に進んだ場合、制御部8は、待機モードを終了する。
制御部8は、待機モードを終了すると、ステップS2に示すように、洗浄運転を開始する。
制御部8は、洗浄運転を開始すると、ステップ3に示すように、室内RMの絶対湿度が、所定値AH1以上であるか否かを判断する。ここで、所定値AH1は、洗浄運転に適している湿度である。制御部8は、室内RMの絶対湿度が、所定値AH1以上であれば、ステップS10に進む。制御部8は、室内RMの絶対湿度が、所定値AH1以上でなければ、ステップS4に進む。
ステップS3からステップS4に進んだ場合、制御部8は、室外OTの絶対湿度が、所定値AH2以上であるか否かを判断する。ここで、所定値AH2は、室外OTの空気を利用して室内RMを加湿することで、室内RMの絶対湿度が、所定値AH1以上になることが見込める湿度である。例えば、少し前に雨が降ってきた等の場合は、室内RMの絶対湿度が、所定値AH1以上でなくても、室外OTの絶対湿度が、所定値AH2以上である可能性が高い。制御部8は、室外OTの絶対湿度が、所定値AH2以上であれば、ステップS6に進む。制御部8は、室外OTの絶対湿度が、所定値AH2以上でなければ、ステップS5に進む。
ステップS4からステップS5に進んだ場合、制御部8は、洗浄運転に適していない旨を、ユーザに報知する。ユーザへの報知は、例えば、リモートコントローラ15の表示画面15aに、洗浄運転に適していない旨を表示させる。制御部8は、ユーザに報知すると、ステップS16に示すように、洗浄運転を停止し、処理を終了させる。
ステップS4からステップS6に進んだ場合、制御部8は、室内RMの絶対湿度を所定値AH1にするために、加湿動作を開始する。制御部8は、加湿動作として、室内RMの温度が、所定値T1以上であれば加湿運転を、所定値T1以上でなければ加湿暖房運転を、行う。制御部8は、加湿動作の開始から、タイマーによって、加湿動作のカウントを開始する。
制御部8は、ステップS7示すように、加湿動作の開始から、所定時間TT1待機する。
制御部8は、所定時間TT1待機すると、ステップS8に示すように、再度、室内RMの絶対湿度が、所定値AH1以上であるか否かを判断する。制御部8は、室内RMの絶対湿度が、所定値AH1以上であれば、加湿動作を停止し、ステップS9に進む。制御部8は、室内RMの絶対湿度が、所定値AH1以上になるまで、ステップS7及びステップS8を繰り返して、加湿動作を継続する。
ステップS8から、ステップS9に進んだ場合、制御部8は、加湿動作を終了する。
制御部8は、加湿動作を終了すると、ステップS10に示すように、洗浄動作を開始する。洗浄動作は、除湿運転と同じ動作である。本実施形態では、除湿運転として、第1除湿運転を行う。しかし、これに限定されず、除湿運転は、第2除湿運転又は第3除湿運転でもよい。第1除湿運転は、最も除湿効果が高く、室内熱交換器21のほぼすべての表面を結露させることができるため、最も洗浄範囲が広い。一方、第3除湿運転は、最も室内RMの温度の低下を抑制するため、寒い時期に洗浄運転を行う場合、最も室内RMが不快な温度になることを防ぐことができる。制御部8は、洗浄動作の開始から、タイマーによって、洗浄動作時間のカウントを開始する。
制御部8は、ステップS11に示すように、洗浄動作の開始から、所定時間TT2待機する。
制御部8は、所定時間TT2待機すると、ステップS12に示すように、洗浄動作を終了する。
制御部8は、洗浄動作を終了すると、ステップS13に示すように、乾燥動作を開始する。制御部8は、乾燥動作の開始から、タイマーによって、乾燥動作時間のカウントを開始する。乾燥動作は、室内熱交換器21の表面を乾燥させる第1乾燥動作と、吸排気ホース68を乾燥させる第2乾燥動作と、から構成される。
制御部8は、第1乾燥動作として、室内RMの温度が、所定値T2以上であれば送風運転を、所定値T2以上でなければ暖房運転を、行う。制御部8は、送風運転又は暖房運転によって、室内熱交換器21に室内RMの空気を通過させることで、室内熱交換器21の表面を空気乾燥させる。また、制御部8は、暖房運転によって、室内熱交換器21の温度を上昇させることで、室内熱交換器21の表面の乾燥を促す。暖房運転には、洗浄動作によって低下した室内RMの温度を、上昇させる効果もある。
制御部8は、第2乾燥動作として、加湿運転の第1乾燥動作と同じ動作を行う。制御部8は、吸排気ホース68を乾燥させるため、加湿ユニット6の吸着ファン65、及び、吸着ロータ61を停止させる。また、制御部8は、加湿ユニット6のヒータ62に空気を加熱させ、第1出入口63aから第2出入口63bに向う気流が生じるように、切換ダンパ63を切り換え、吸排気ファン64を駆動する。
制御部8は、ステップS14に示すように、乾燥動作の開始から、所定時間TT3待機する。
制御部8は、所定時間TT3待機すると、ステップS15に示すように、乾燥動作を終了する。
制御部8は、乾燥動作を終了すると、ステップS16に示すように、洗浄運転を停止し、処理を終了する。
(2-1-5-6-1)自動洗浄モードの洗浄開始条件
制御部8は、タイマーによって、洗浄運転の停止時から、空調運転の駆動時間をカウントしておく(以下、カウントされている駆動時間を、積算駆動時間と記載する)。具体的には、積算駆動時間は、空調運転における室内ファン22の駆動時間である。積算駆動時間は、洗浄運転の停止時にリセットされる。
自動洗浄モードの洗浄開始条件は、前回の洗浄運転から、積算駆動時間が所定時間TT4を経過した状態で、空調運転が停止することである。
(2-2)ユーザ端末
ユーザ端末90は、図2に示すように、主として、空調操作部91を備える。また、ユーザ端末90は、表示画面(図示せず)を備える。
ユーザ端末90は、制御演算装置及び記憶装置を備える。制御演算装置には、CPU又はGPUといったプロセッサを使用できる。制御演算装置は、記憶装置に記憶されているプログラムを読み出し、このプログラムに従って所定の演算処理を行う。さらに、制御演算装置は、プログラムに従って、演算結果を記憶装置に書き込んだり、記憶装置に記憶されている情報を読み出したりすることができる。空調操作部91は、制御演算装置により実現される機能ブロックである。本実施形態では、ユーザ端末90は、スマートフォンである。しかし、これに限定されず、ユーザ端末90は、例えば、タブレット、ノートPC等でもよい。
(2-3-1)空調操作部
空調操作部91は、リモートコントローラ15と同様の機能を有する。具体的には、空調操作部91は、空気調和装置10から情報を受信し、受信内容をユーザに通知する。空調操作部91は、例えば、ユーザ端末90の表示画面への文字表示や、音声等によって、受信内容をユーザに通知する。本実施形態では、空調操作部91は、空気調和装置10から、室内RMからの退出を促す報知を受信し、報知内容をユーザ端末90の表示画面に表示する。
また、空調操作部91は、空気調和装置10に対して、運転の開始及び停止等の指示を行う。空調操作部91は、例えば、ユーザ端末90の表示画面に、リモートコントローラ15を模した画像を表示させる。ユーザは、当該画像をタップ等することで、空気調和装置10に対して、運転の開始及び停止等の指示を行う。
空調操作部91は、例えば、スマートフォンアプリによって実現される。
(3)特徴
(3-1)
洗浄運転中の室内は、冷気が吹き出る等の理由により一般に不快である。そのため、従来は、空調運転の停止後、洗浄運転の開始前に、所定の待機時間を設けて、ユーザに室内から退出する機会を与えていた。
しかし、ユーザは、所定の待機時間が経過する前に、洗浄運転を開始したい場合がある。従来は、所定の待機時間が経過しなければ、洗浄運転を開始することができない、という課題があった。
本実施形態の空調室内機2では、制御部8は、洗浄運転を制御する前に所定時間TT0待機する待機モードを有する。空調室内機2は、室内RMの人を検知する検知部71をさらに備え、待機モードは、検知部71によって室内RMからの人の退出が検知されれば終了する。又は、待機モードは、ユーザによる洗浄運転の許可操作があれば終了する。その結果、空調室内機2は、所定時間TT0待機しなくても、待機モードを途中で終了し、洗浄運転を開始する制御を行うことができる。
(3-2)
本実施形態の空調室内機2では、報知部73は、待機モード時に、室内RMからの退出を促す報知を行う。その結果、空調室内機2は、ユーザに、室内RMから退出する機会を与え、洗浄運転下における室内RMの不快感を与えないようにすることができる。
(4)変形例
(4-1)変形例1A
本実施形態では、制御部8は、図6のステップS1-1において、待機モードに入った後に、ステップS1-3において、検知部71による室内RMからの人の退出の検知、ユーザによる洗浄運転の許可操作、及び、待機モードにおける所定時間TT0の経過、の3つの条件の内の少なくとも1つの条件が成立するか否かを判断した。制御部8は、上記3つの条件の内の少なくとも1つの条件が成立する場合は、ステップS1-4において、待機モードを終了した。
しかし、制御部8は、上記3つの条件の内の任意の2つを選択し、ステップS1-3において、当該2つの条件の内の少なくとも1つの条件が成立するか否かを判断してもよい。また、制御部8は、上記3つの条件の内の任意の1つを選択し、ステップS1-3において、当該1つの条件が成立するか否かを判断してもよい。
その結果、空調室内機2は、柔軟な条件によって、待機モードを終了することができる。
(4-2)変形例1B
本実施形態では、制御部8は、図6のステップS1-1において、待機モードに入った後に、ステップS1-3において、検知部71による室内RMからの人の退出の検知を判断した。制御部8は、室内RMからの人の退出が検知されれば、ステップS1-4において、待機モードを終了し、ステップS2において、洗浄運転を開始した。
しかし、制御部8は、待機モードに入る前に、検知部71によって室内RMに人が検知されなければ、待機モードに入らず、洗浄運転を開始してもよい。
待機モードに入る前に、検知部71によって室内RMに人が検知されなければ、待機モードは不要と考えられる。その結果、空調室内機2は、洗浄運転の開始を早めることができる。
(4-3)変形例1C
本実施形態では、制御部8は、図6のステップS1-3において、待機モードにおける所定時間TT0の経過を判断した。制御部8は、所定時間TT0が経過したと判断すれば、ステップS1-4において、待機モードを終了し、ステップS2において、洗浄運転を開始した。
しかし、制御部8は、待機モードが、所定時間TT0の経過によって終了した場合、洗浄運転を開始しなくてもよい。
その結果、空調室内機2は、待機モード時にユーザのアクションがなければ、洗浄運転を開始しないように制御することができる。
(4-4)変形例1D
本実施形態では、制御部8は、ステップS0において、ユーザから洗浄運転の開始の指示があったか否か、又は、自動洗浄モードの洗浄開始条件が成立したか否か、を判断した。制御部8は、ユーザから洗浄運転の開始の指示があった(手動洗浄モードによる洗浄運転の開始)、又は、自動洗浄モードの洗浄開始条件が成立した(自動洗浄モードによる洗浄運転の開始)、場合には、ステップS1-1において、待機モードに入った。その後、制御部8は、ステップS1-4において、待機モードを終了し、ステップS2において、洗浄運転を開始した。
しかし、制御部8は、手動洗浄モードによって洗浄運転を開始する場合には、待機モードに入らず、洗浄運転を開始してもよい。
制御部8が、手動洗浄モードによって洗浄運転が開始する場合、待機モードは不要と考えられる。その結果、空調室内機2は、手動洗浄モード場合には、洗浄運転の開始を早めることができる。
(4-5)変形例1E
本実施形態では、制御部8は、ステップS0において、自動洗浄モードの洗浄開始条件が成立したか否か、を判断した。制御部8は、自動洗浄モードの洗浄開始条件が成立した、場合には、ステップS1-1において、待機モードに入った。自動洗浄モードの洗浄開始条件は、前回の洗浄運転から、積算駆動時間が所定時間TT4を経過した状態で、空調運転が停止することである。本実施形態では、制御部8が、リモートコントローラ15及びユーザ端末90の内のどちらから空調運転を停止する指示を受信しても、報知部73は、ユーザ端末90に対して、室内RMからの退出を促す報知を行った。
しかし、報知部73は、空調運転の停止を指示した操作端末によって、報知方法を変えてもよい。具体的には、制御部8が、リモートコントローラ15から、空調運転を停止する指示を受信した場合、報知部73は、リモートコントローラ15に対して、報知を行う。報知内容は、例えば、リモートコントローラ15の表示画面15aに表示される。この場合、ユーザは、室内RMにいると想定されるため、報知部73は、さらに空調室内機2から音声によって報知してもよい。一方、制御部8が、ユーザ端末90から、空調運転を停止する指示を受信した場合、報知部73は、ユーザ端末90に対して、室内RMからの退出を促す報知を行う。
その結果、空調室内機2は、ユーザに報知が伝わりやすくすることができる。
(4-6)変形例1F
本実施形態では、自動洗浄モードの洗浄開始条件は、前回の洗浄運転から、積算駆動時間が所定時間TT4を経過した状態で、空調運転が停止することであった。しかし、自動洗浄モードの洗浄開始条件は、積算駆動時間ではなく、後述する積算実時間が用いられてもよい。その結果、情報報知システム100は、空調運転の駆動時間によらず、自動で洗浄運転を開始することができる。
具体的には、制御部8は、タイマーによって、洗浄運転の停止時から、実時間をカウントしておく(以下、カウントされている実時間を、積算実時間と記載する)。積算実時間は、洗浄運転の停止時にリセットされる。
このとき、自動洗浄モードの洗浄開始条件は、前回の洗浄運転から、積算実時間が所定時間TT6を経過した状態で、空調運転が停止していることである。
(4-7)変形例1G
本実施形態では、空気調和装置10は、空調室外機4と一体化された加湿ユニット6を用いて、室内RMを加湿した。しかし、空気調和装置10は、図8に示すように、室内RMに設置される室内加湿器200を用いて、室内RMを加湿してもよい。
室内加湿器200は、加湿運転を制御する加湿制御部(図示せず)を備えている。加湿制御部(図示せず)は、室内制御部81と、制御信号や情報のやりとりを行えるように、通信可能に接続されている。そのため、制御部8は、室内加湿器200が行う加湿運転を制御することができる。
加湿ユニット6を用いた洗浄運転と、室内加湿器200を用いた洗浄運転と、の主な違いを、図6及び図7のフローチャートを用いて説明する。加湿ユニット6を用いた洗浄運転では、制御部8は、ステップS4において、室外OTの絶対湿度が、所定値AH2以上であるか否かを判断している。室内加湿器200を用いた洗浄運転では、ステップS4において、室内RMの絶対湿度が、所定値AH3以上であるか否かを判断する。ここで、所定値AH3は、室内加湿器200を用いた加湿運転によって、室内RMの絶対湿度が、所定値AH1以上になることが見込める湿度である。また、ステップS6~ステップS9の加湿動作では、制御部8は、室内加湿器200を用いた加湿運転を行う。また、ステップS13~ステップS15の乾燥動作では、制御部8は、吸排気ホース68がないため、吸排気ホース68を乾燥させる必要がない。
(4-8)
以上、本開示の実施形態を説明したが、特許請求の範囲に記載された本開示の趣旨及び範囲から逸脱することなく、形態や詳細の多様な変更が可能なことが理解されるであろう。
2 空調室内機
8 制御部
15 リモートコントローラ
21 室内熱交換器
71 検知部
73 報知部
90 ユーザ端末
RM 室内
特許第6290492号

Claims (6)

  1. 室内熱交換器(21)を洗浄するための洗浄運転、を行う空調室内機(2)であって、
    前記洗浄運転を制御する前に所定時間(TT0)待機する待機モードを有する、制御部(8)、
    を備え、
    室内(RM)の人を検知する検知部(71)をさらに備え、前記待機モードは、前記検知部によって前記室内からの人の退出が検知されれば終了する、
    又は、
    前記待機モードは、ユーザによる前記洗浄運転の許可操作があれば終了する、
    空調室内機(2)。
  2. 前記待機モード時に、前記室内からの退出を促す報知、を行う報知部(73)、
    をさらに備える、
    請求項1に記載の空調室内機(2)。
  3. 室内(RM)の人を検知する検知部(71)をさらに備え、
    前記制御部は、前記検知部によって前記室内に人が検知されなければ、前記待機モードに入らずに前記洗浄運転を開始する制御を行う、
    請求項1又は2に記載の空調室内機(2)。
  4. 前記制御部は、前記待機モードが前記所定時間の経過によって終了した場合、前記洗浄運転を開始しない制御を行う、
    請求項1から3のいずれか1つに記載の空調室内機(2)。
  5. 前記制御部は、所定条件が成立すれば自動で前記洗浄運転を開始する自動洗浄モード、又は、ユーザが手動で前記洗浄運転の開始を指示する手動洗浄モード、によって前記洗浄運転を制御し、
    前記制御部は、前記自動洗浄モードによって前記洗浄運転を開始する場合には、前記待機モードに入る制御を行い、前記手動洗浄モードによって前記洗浄運転を開始する場合には、前記待機モードに入らない制御を行う、
    請求項1から4のいずれか1つに記載の空調室内機(2)。
  6. 前記制御部は、空調運転の停止後に、前記待機モードに入る制御を行い、
    前記報知部は、前記空調運転の停止を指示した操作端末(15,90)によって、報知方法を変える、
    請求項2から5のいずれか1つに記載の空調室内機(2)。
JP2020132032A 2020-08-03 2020-08-03 空調室内機 Active JP7064153B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020132032A JP7064153B2 (ja) 2020-08-03 2020-08-03 空調室内機
PCT/JP2021/024533 WO2022030145A1 (ja) 2020-08-03 2021-06-29 空調室内機
CN202180057945.5A CN116490733B (zh) 2020-08-03 2021-06-29 空调室内机

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020132032A JP7064153B2 (ja) 2020-08-03 2020-08-03 空調室内機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2022028551A true JP2022028551A (ja) 2022-02-16
JP7064153B2 JP7064153B2 (ja) 2022-05-10

Family

ID=80117965

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020132032A Active JP7064153B2 (ja) 2020-08-03 2020-08-03 空調室内機

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP7064153B2 (ja)
CN (1) CN116490733B (ja)
WO (1) WO2022030145A1 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011021848A (ja) * 2009-07-17 2011-02-03 Kyuko Kensetsu Kk 空調システム
JP2018189355A (ja) * 2018-03-21 2018-11-29 日立ジョンソンコントロールズ空調株式会社 空気調和機
JP2018189353A (ja) * 2018-02-01 2018-11-29 日立ジョンソンコントロールズ空調株式会社 空気調和機
JP2018189354A (ja) * 2018-02-16 2018-11-29 日立ジョンソンコントロールズ空調株式会社 空気調和機
JP2019015428A (ja) * 2017-07-04 2019-01-31 シャープ株式会社 空気調和システムおよびサーバ

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4240115B2 (ja) * 2006-11-16 2009-03-18 ダイキン工業株式会社 空気調和機
JP6842808B2 (ja) * 2016-12-28 2021-03-17 パナソニック株式会社 空調システム、及び制御装置
CN109140686A (zh) * 2018-08-22 2019-01-04 奥克斯空调股份有限公司 一种空调自动清洁控制方法及空调器
CN111356881B (zh) * 2018-10-05 2022-03-04 日立江森自控空调有限公司 空调机及空调机的控制方法
JP6559923B1 (ja) * 2019-03-26 2019-08-14 日立ジョンソンコントロールズ空調株式会社 空気調和機

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011021848A (ja) * 2009-07-17 2011-02-03 Kyuko Kensetsu Kk 空調システム
JP2019015428A (ja) * 2017-07-04 2019-01-31 シャープ株式会社 空気調和システムおよびサーバ
JP2018189353A (ja) * 2018-02-01 2018-11-29 日立ジョンソンコントロールズ空調株式会社 空気調和機
JP2018189354A (ja) * 2018-02-16 2018-11-29 日立ジョンソンコントロールズ空調株式会社 空気調和機
JP2018189355A (ja) * 2018-03-21 2018-11-29 日立ジョンソンコントロールズ空調株式会社 空気調和機

Also Published As

Publication number Publication date
CN116490733B (zh) 2023-11-03
CN116490733A (zh) 2023-07-25
JP7064153B2 (ja) 2022-05-10
WO2022030145A1 (ja) 2022-02-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7078856B2 (ja) 空調システム
JP7064153B2 (ja) 空調室内機
WO2023032738A1 (ja) 空気調和装置
JP2021038868A (ja) 空調システム
JP2022028550A (ja) 情報報知システム
JP2022028549A (ja) 情報報知システム
JP2022041712A (ja) 空気調和装置
JP2022039664A (ja) 暖房システム
WO2023032731A1 (ja) 空気調和システム
WO2022044531A1 (ja) 室内空調システム
JP2022066704A (ja) 室内空調システム
JP7332927B2 (ja) 換気装置
WO2023085327A1 (ja) 加湿装置および空気調和装置
JP7227521B1 (ja) 空気調和装置
JP7208562B1 (ja) 空気調和装置
JP7182026B1 (ja) 加湿装置
WO2022044530A1 (ja) 室内空調システム
JP2023035192A (ja) 空気調和装置
JP2024068878A (ja) 空気調和装置
JP2023065165A (ja) 換気装置
JP2024068992A (ja) 空調システム
JP2001012774A (ja) 調湿換気装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210625

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20210712

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210831

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211028

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20211207

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220222

C60 Trial request (containing other claim documents, opposition documents)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C60

Effective date: 20220222

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20220304

C21 Notice of transfer of a case for reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C21

Effective date: 20220308

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220322

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220404

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7064153

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151