JP2022039664A - 暖房システム - Google Patents

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Yasushi Ukai
裕 伊藤
Yutaka Ito
太郎 黒田
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Abstract

【課題】本開示が解決しようとする課題は、洗浄運転時の室温低下を抑制することである。【解決手段】室内空調システム1では、制御部8が、洗浄運転を行うとき、室温低下が想定される場合に、または実際に所定の室温低下が生じた場合に、または暖房運転の後に洗浄運転を行うときに、室内機2とは異なる暖房機105による室温低下抑制措置を実施する。室内熱交換器21の洗浄運転は冷房運転または除湿運転と同じく、室内熱交換器21を蒸発器として機能させる動作を伴うので室温低下が想定されるが、暖房機105による暖房運転によって室温低下を抑制する。【選択図】図12

Description

室内熱交換器の洗浄を行うための洗浄運転を行う室内空調システムに関する。
近年、室内機の室内熱交換器を自動で洗浄することができる空調機が市場に投入されるようになった。例えば、特許文献1(特開2010-014288号公報)に記載の空気調和機は、室内熱交換器のフィンの少なくも一部を着霜させる着霜運転を行い、その後除霜運転により除霜水を発生させてフィン表面に付着した汚れを除去する手段を備えている。
しかしながら、上記のような室内熱交換器の洗浄運転は冷房運転を伴うので室温低下が想定される。それゆえ、洗浄運転時の室温低下を抑制する、という課題が存在する。
第1観点の暖房システムは、空調室内機と、制御部とを備える。空調室内機は、室内熱交換器を洗浄する洗浄運転を行う。洗浄運転は、室内熱交換器を蒸発器として機能させ室内空気に含まれる水分を室内熱交換器に凝縮させて室内熱交換器を洗浄する。制御部は、洗浄運転を行うとき、室温低下が想定される場合に、または実際に所定の室温低下が生じた場合に、または暖房運転の後に洗浄運転を行うときに、空調室内機とは異なる他の暖房機器による暖房運転が行われるための措置である室温低下抑制措置を実施する。
この暖房システムでは、室内熱交換器の洗浄運転は冷房運転を伴うので室温低下が想定されるが、他の暖房機器による暖房運転によって室温低下を抑制する。
洗浄運転には、室内熱交換器の表面温度を氷点下にする凍結運転を行い、凍結運転の終了後に解凍させて室内熱交換器を洗浄する動作が含まれる。
第2観点の暖房システムは、第1観点の暖房システムであって、他の暖房機器が、通信を介した運転に関する指令によって操作される遠隔操作機能を有している。制御部は、室温低下抑制措置として、他の暖房機器による暖房運転を開始させる指令、または他の暖房機器の暖房能力を上げる指令を、他の暖房機器に対して、直接または間接的に送る。
この暖房システムでは、室内熱交換器の洗浄運転と他の暖房機器の暖房運転とを連動させることができるので、居住者に室温低下を感じさせることなく、洗浄運転を行うことができる。
第3観点の暖房システムは、第1観点の暖房システムであって、報知部をさらに備えている。報知部は、室温低下抑制措置として、他の暖房機器による暖房運転を開始させる、または他の暖房機器の暖房能力を上げる操作を促す報知を行う。
この暖房システムでは、洗浄運転と他の暖房機器の暖房運転との連動が不可能であっても、洗浄運転を行うときに他の暖房機器による暖房運転または暖房能力を上げる操作を促す報知を行うことによって、ユーザーに対して、室温低下に備えた行為を提起することができる。
第4観点の暖房システムは、第1観点の暖房システムであって、室内の温度を検出する室内温度センサをさらに備えている。制御部は、室内温度センサの検出値に基づき、所定の室温低下が生じたか否かを判定する。
この暖房システムでは、室温低下の程度を把握することができる。
第5観点の暖房システムは、第3観点の暖房システムであって、制御部は、洗浄運転が終了したとき、他の暖房機器の運転を停止するように制御する、または他の暖房機器の運転停止を促す報知を行うように報知部(82)を制御する。
この暖房システムでは、洗浄運転が終了した時に、暖房運転を停止する、あるいは暖房運転の停止を促すことができるので、不必要な他の暖房機器の運転を抑制することができる。
第1実施形態に係る室内空調システムの構成の一例を示す概念図である。 図1の室内空調システムの構成を説明するためのブロック図である。 空気調和機の一例を示す概念図である。 室内機の構成の一例を示す断面図である。 図3の室内空調システムが有する冷媒回路と空気流路とを説明するための図である。 図3の室外機と加湿機の構成例を示す分解斜視図である。 制御部の構成を説明するためのブロック図である。 暖房機の正面側の斜視図である。 室内空調システムの動作を説明するためのフローチャートである。 通常運転の加湿運転と洗浄運転を比較するためのタイミングチャートである。 洗浄運転に自動的に移行する際の制御部の動作例を示すフローチャートである。 洗浄運転における空気調和機の暖房機制御の動作フローチャートである。 洗浄運転における空気調和機の暖房機制御の別の動作フローチャートである 第2実施形態に係る室内空調システムの室温低下抑制措置の動作フローチャートである。 変形例に係る室内空調システムの構成の一例を示す概念図である。 図15の室内空調システムの構成を説明するためのブロック図である。 図16の制御部の構成を説明するためのブロック図である。 図15の加湿機の構成例を示す分解斜視図である。 図15の加湿機106の外観を示す斜視図であるである。
<第1実施形態>
(1)室内空調システム1の構成の概要
図1は、第1実施形態に係る室内空調システム1の構成の一例を示す概念図である。図1において、室内空調システム1では、空気調和機10と、暖房機105(他の暖房機の一例)とを備えている。
図1に示されているように、空気調和機10の室内機2と暖房機105とは、無線LANルータ210を介して接続されている。室内機2の室内制御部81には無線LANアダプタ85が接続されている。
ここでは、無線LANアダプタ85が室内機2に外付けされている場合が示されている。しかし、無線LANアダプタ85が室内機2に内蔵されてもよい。暖房機105の暖房機制御部109には、無線LANアダプタの機能が内蔵されている。
図2は、図1の室内空調システム1の構成を説明するためのブロック図である。図1および図2において、空気調和機10と暖房機105とからなる室内空調システム1は、制御部8を備えている。洗浄運転が行われるとき、暖房機105は、無線LANルータ210及び無線LANアダプタ85を介して、室内制御部81から動作を指示される。
図1に示されているように、室内空調システム1は、スマートフォンなどの通信端末230を用いて、空気調和機10および暖房機105に指示することができる。例えば、スマートフォンなどの通信端末230から出力される指示は、無線LANルータ210を介してまたはインターネット240とブロードバンドルータ220と無線LANルータ210を介して、空気調和機10および暖房機105に送信される。
(2)空気調和機10
図3は、空気調和機10の一例を示す概念図である。図3において、空気調和機10は、室内機2と室外機4とを備えている。
空気調和機10は、室内機2と室外機4とリモートコントローラ15とを有している。室内機2と室外機4とは、冷媒連絡管11,12で接続されている。室内機2と室外機4と冷媒連絡管11,12とは冷媒回路を構成している。
室内機2と室外機4は、制御部8により制御される。冷媒回路13では、例えば、冷房運転、暖房運転及び除湿運転の際に、蒸気圧縮式冷凍サイクルが繰り返される。
室内機2は、部屋RMに設置され、部屋RMの中の空気調和を行う。第1実施形態では、室内機2が部屋RMの壁WLに取り付けられている。しかし、室内機2は、部屋RMの壁WLに設置されるタイプに限られるものではない。室内機2は、例えば、天井CEまたは床FLに設置されるものであってもよい。
図4は、室内機2の構成の一例を示す断面図である。図4において、室内機2は、室内熱交換器21を有している。室内機2は、室内熱交換器21に室内空気(部屋RMの中の空気)を通して室内空気の熱交換を行う。
図5は、図3の室内空調システム1が有する冷媒回路と空気流路とを説明するための図である。図3および図5において、加湿機6は、部屋RMの中(室内)に水分を供給して、室内の湿度を上げる加湿を行う。
図6は、図3の室外機4と加湿機6の構成例を示す分解斜視図である。図3~図6において、室内空調システム1は、室内機2と加湿機6と暖房機105とを制御する制御部8を備えている。
制御部8は、室内熱交換器21を洗浄する運転である洗浄運転を行うように室内機2を制御する。制御部8は、洗浄運転において、室内の湿度を上昇させるように加湿機6を制御すると共に、室内熱交換器21の表面で結露水を生じさせることによって室内熱交換器21の表面を洗浄する。加湿機6の起動は、空気調和機10の運転の前に行われても良いし、空気調和機10の運転と同時に行われてもよい。
制御部8は、洗浄運転において、先に、室内の湿度が所定湿度に達するように加湿機6を制御することが好ましい。この場合には、加湿機6で室内を所定湿度にした後に、制御部8は、室内熱交換器21の表面で結露水を生じさせて当該表面を洗浄する。ここでいう室内熱交換器21の表面には、伝熱フィン21aが含まれる。
制御部8は、例えば、マイクロコンピュータにより実現されるものである。制御部8は、例えば、洗浄運転では、先ず加湿機6に加湿動作を行わせ、次に室内機2に洗浄動作を行わせる。
気象条件などによって室内が乾燥した場合、室内が乾燥したままでは室内熱交換器21の表面に結露を生じさせて室内熱交換器21の表面を洗浄することが難しくなる。
しかし、気象条件などによって室内がもし乾燥していても、室内空調システム1は、洗浄運転の加湿で室内の湿度を所定湿度まで上げることができる。
室内空調システム1は、室内の湿度が所定湿度まで上がった状態で、洗浄動作を行うことができる。
このように、室内空調システム1は、気象条件などによる室内の乾燥に左右されず、室内熱交換器21の表面に十分な結露を生じさせて表面を洗浄することができる。
(2-1)室内機2
図2および図4に示されているように、室内機2は、室内熱交換器21と、室内ファン22と、ケーシング23と、エアフィルタ24と、ドレンパン26と、水平フラップ27と、垂直フラップ(図示せず)と、放電ユニット29とを備えている。また、室内機2は、室内温度センサ31と、室内湿度センサ32と、ダクト用温度センサ33と、ダクト用湿度センサ34と、室内熱交換器温度センサ35とを含む。
方向を説明する場合、図3及び図4に矢印で示されている向きに従って、「上」、「下」、「前」、「後」という表現を用いる。
(2-1-1)ケーシング23
ケーシング23は、上部に吸込口23aを有し、下部に吹出口23bを有している。室内機2は、室内ファン22を駆動して、室内の空気を吸込口23aから吸込み、室内熱交換器21を通過した空気を吹出口23bから吹き出す。
(2-1-2)室内ファン22
室内ファン22は、図4に示すように、ケーシング23の中の略中央部分に配置されている。室内ファン22は、例えば、クロスフローファンである。吸込口23aから吹出口23bに向う空気流路において、室内ファン22の上流に室内熱交換器21が配置されている。
(2-1-3)室内熱交換器21
室内熱交換器21は、複数の伝熱フィン21aと複数の伝熱管21bとを有している。室内空気は、複数の伝熱フィン21aの間を通過する。また、熱交換の際には、複数の伝熱フィン21aの間を空気が通過すると同時に、伝熱管21bの中を冷媒が流れる。伝熱管21bは、複数折り返されていて1つの伝熱フィン21aを複数回貫通する。
室内熱交換器21は、伝熱管21bの延びる方向に見て、室内ファン22の上方を覆うように、下に向って開いた形状である。ここでは、このような形状を略Λ形状と呼ぶ。室内熱交換器21は、壁WLから遠い第1熱交換部21Fと壁WLに近い第2熱交換部21Rを有している。
略Λ形状を持つ室内熱交換器21の前方下部及び後方下部の下に、ドレンパン26が配置されている。室内熱交換器21のうちの第1熱交換部21Fで発生した結露は、室内熱交換器21の前方下部に配置されているドレンパン26で受け止められる。室内熱交換器21のうちの第2熱交換部21Rで発生した結露は、室内熱交換器21の後方下部に配置されているドレンパン26で受け止められる。
(2-1-4)水平フラップ27
吹出口23bには、水平フラップ27及び垂直フラップが配置されている。水平フラップ27は、吹出口23bから吹出される空気の風向を上下に変更する。そのため、水平フラップ27は、モータ27mにより、水平方向とのなす角を変更することができるように構成されている。
(2-1-5)エアフィルタ24
ケーシング23の中の吸込口23aの下流且つ室内熱交換器21の上流には、エアフィルタ24が配置されている。室内熱交換器21に供給される室内空気が実質的に全てエアフィルタ24を通過するように、エアフィルタ24は、ケーシング23に設置されている。
したがって、エアフィルタ24の網目よりも大きな塵埃は、エアフィルタ24で除去されるので室内熱交換器21には到達しない。しかし、エアフィルタ24の網目よりも細かい塵埃及びオイルミストなど、エアフィルタ24を通過するものは室内熱交換器21に到達する。
(2-1-6)放電ユニット29
放電ユニット29は、内部に放電部を有する活性種生成装置である。放電部は、例えば、針状電極と対向電極とを備え、高電圧を印加することによりプラズマ放電の一種であるストリーマ放電を発生させる。酸化分解力の高い活性種は、放電発生の際に生成される。これらの活性種には、例えば、高速電子、イオン、水酸化ラジカル及び励起酸素分子が含まれる。活性種は、例えば、アンモニア類、アルデヒド類、窒素酸化物等の小さな有機分子からなる空気中の有害成分及び臭気成分を分解する。放電ユニット29は、例えば、エアフィルタ24の上流、または室内熱交換器21の上流に配置される。
(2-1-7)室内制御部81
室内機2の中には、制御部8の構成要素である室内制御部81が配置されている。図2に示されているように、室内制御部81は、室内ファン22のモータ22m、水平フラップ27のモータ27m及び再熱除湿弁28に接続されている。
室内制御部81は、室内ファン22のモータ22mの回転数、水平フラップ27のモータ27mの回転角度及び再熱除湿弁28のオンオフを制御することができる。
図7は、制御部8の構成を説明するためのブロック図である。図7において、室内制御部81は、プロセッサ81aと、メモリ81bとを含む。
プロセッサ81aは、メモリ81bに記憶されている各運転の制御プログラムを読み取り、各機器に必要な指令を出力する。
メモリ81bは、各運転の制御プログラムの他、室外制御部86からの指示値を随時記憶する。
また、プロセッサ81aは、メモリ81bに記憶されたデータまたは要求値を読み取り、必要な制御値を演算する。さらに、プロセッサ81aは、内部にタイマ83を有している。
プロセッサ81aとして、CPUまたはGPUが採用される。上記の記載は、一例であって、上記記載内容に限定されるものではない。
室内制御部81は、図2に記載されている室内ファン22のモータ22m、水平フラップ27のモータ27m、再熱除湿弁28の他、スピーカ82とも接続されている。また、室内制御部81は、室外機4の中に配置されている室外制御部86とも接続されている。
室内制御部81は、リモートコントローラ15からの信号を受信して、リモートコントローラ15から入力される指示を受け取る。リモートコントローラ15は、表示画面15aを有している。
室内制御部81は、リモートコントローラ15の表示画面15aに種々の情報を表示することができる。室内制御部81は、例えば、表示画面15aを使って、洗浄動作ができないことを報知することができる。
また、室内制御部81は、スピーカ82を介して洗浄動作ができないことを報知することもできる。
図2および図5には、室内機2が有するセンサのうち、室内温度センサ31と、室内湿度センサ32と、ダクト用温度センサ33と、ダクト用湿度センサ34と、室内熱交換器温度センサ35が示されている。これらのセンサは、室内制御部81に接続されている。
室内制御部81は、室内温度センサ31により室内の空気の温度を検知し、室内湿度センサ32により室内の空気の相対湿度を検知する。
室内制御部81は、ダクト用温度センサ33により加湿機6から室内機2に吹出される空気の温度を検知し、ダクト用湿度センサ34により加湿機6から室内機2に吹出される空気の相対湿度を検知する。
また、室内制御部81は、室内熱交換器温度センサ35により室内熱交換器21の特定の場所を流れる冷媒の温度を検知できる。この特定の場所は、例えば室内熱交換器温度センサ35が取り付けられている伝熱管21bの箇所である。
(2-1-8)再熱除湿弁28
図5に示されているように、室内熱交換器21は、再熱除湿弁28を有している。
第1熱交換部21Fと第2熱交換部21Rは、再熱除湿弁28を介して接続されている。
再熱除湿弁28は、冷房運転、暖房運転、および弱冷房・除湿運転時には全開となり減圧することなく冷媒を流し、再熱除湿時には閉じる又は絞ることで冷媒を減圧する。
弁機構としては、弁本体内部に減圧手段を設けている場合と、弁と並列にキャピラリーチューブなどの減圧手段を配置している場合の2タイプがある。
(2-2)室外機4
室外機4は、室内機2に熱エネルギーを供給する熱源ユニットとして機能する。室外機4は、図2および図5に示されているように、圧縮機41と四方弁42とアキュムレータ43と室外熱交換器44と室外膨張弁45と室外ファン46とケーシング47とを含む。
圧縮機41と四方弁42とアキュムレータ43と室外熱交換器44と室外膨張弁45と室外ファン46とは、ケーシング47の中に収納されている。
(2-2-1)ケーシング47
ケーシング47は、室外の空気を吸い込む吸込口47a(図5参照)と、熱交換後の空気を吹き出す吹出口47b(図3及び図5参照)とを有している。吸込口47aは、ケーシング47の後側に配置されている。
(2-2-2)圧縮機41
圧縮機41は、ガス冷媒を吸入して圧縮して吐出する。圧縮機41は、例えば、モータ41mの運転周波数をインバータにより調整することで運転容量を変更することができる可変容量圧縮機である。運転周波数が大きいほど圧縮機41の運転容量が大きくなる。
(2-2-3)四方弁42
四方弁42は、冷媒回路13における冷媒の流れの向きを切り換える。四方弁42は、4つのポートを有している。四方弁42の第1ポートP1は、圧縮機41の吐出口に接続されている。四方弁42の第2ポートP2は、室外熱交換器44の第1出入口44xに接続されている。四方弁42の第3ポートP3は、アキュムレータ43に接続されている。四方弁42の第4ポートP4は、室内熱交換器21の第2出入口21yに接続されている。
(2-2-4)アキュムレータ43
アキュムレータ43は、四方弁42の第3ポートP3と圧縮機41の吸入口との間に接続されている。アキュムレータ43では、圧縮機41に吸入される冷媒の気液分離が行われる。
(2-2-5)室外熱交換器44
室外熱交換器44は、第2出入口44yを室外膨張弁45の第1出入口45xに接続している。室外熱交換器44は、第1出入口44xまたは第2出入口44yから内部に流入した冷媒と、室外の空気との間で熱交換を行う。
(2-2-6)室外膨張弁45
室外膨張弁45は、第2出入口45yを室内熱交換器21の第1出入口21xに接続している。
(2-2-7)室外制御部86
室外機4の中には、制御部8を構成している室外制御部86が配置されている。図7に示すように、室外制御部86は、制御装置86aと、記憶装置86bと、演算装置86cを含む。
制御装置86aは、記憶装置86bに記憶されている制御プログラムを読み取り、各機器に必要な指令を出力する。
記憶装置86bは、各制御プログラムの他、室内制御部81からの要求値を随時記憶する。
演算装置86cは、制御装置86aの指令に従がって、記憶装置86bに記憶されたデータまたは要求値を読み取り、必要な制御値を演算する。
制御装置86a、演算装置86cとして、CPUまたはGPUといったプロセッサが採用される。上記の記載は、一例であって、上記記載内容に限定されるものではない。
室外制御部86は、室内制御部81と接続されている。また、室外制御部86は、圧縮機41のモータ41m、四方弁42及び室外ファン46のモータ46mと接続されている。
室外制御部86は、圧縮機41のモータ41mの運転周波数、四方弁42の開度及び室外ファン46のモータ46mの回転数を制御することができる。
図2および図5には、室外機4が有するセンサのうち、外気温度センサ51と、吐出管温度センサ52と、室外熱交換器温度センサ53とが示されている。これらのセンサは、室外制御部86に接続されている。
室外制御部86は、外気温度センサ51により室外の空気の温度を検知することができる。また、制御部8は、吐出管温度センサ52により吐出管(圧縮機41の吐出口に接続された冷媒配管)を流れる冷媒の温度を検知でき、室外熱交換器温度センサ53により室外熱交換器44の特定の場所を流れる冷媒の温度を検知できる。
室外制御部86は、冷凍サイクルの制御を行う際に、吐出管温度センサ52、室外熱交換器温度センサ53及び室内熱交換器温度センサ35などにより冷媒回路13の冷媒の状態を監視する。
冷媒回路13には、圧縮機41と、四方弁42と、アキュムレータ43と、室外熱交換器44と、室外膨張弁45と、室内熱交換器21とが含まれている。冷媒回路13には、冷媒が循環している。冷媒としては、例えば、R32冷媒及びR410冷媒などのフロン類、並びに二酸化炭素などがある。
蒸気圧縮式冷凍サイクルでは、冷媒が圧縮機41で圧縮されて昇温され、その後、室外熱交換器44または室内熱交換器21で冷媒が放熱する。また、蒸気圧縮式冷凍サイクルでは、室外膨張弁45で冷媒が減圧膨張され、その後、室内熱交換器21または室外熱交換器44で冷媒が吸熱する。
(2-3)加湿機6
加湿機6は、室外機4と一体化されている。加湿機6は、室外の空気から水分を取り入れる。加湿機6は、取り入れた水分を室外の空気に付与することで高湿度の空気を生成する。加湿機6は、この高湿度の空気を室内機2に送る。
室内空調システム1は、加湿時に、室内機2において、加湿機6から送られてきた高湿度の空気と室内の空気とを混合する。室内機2は、高湿度の空気が混合された空気を部屋RMの中(室内)に吹き出すことで、室内を加湿する。加湿機6は、制御部8により制御される。
加湿機6は、図6に示されているように、吸着ロータ61と、ヒータ62と、切換ダンパ63と、吸排気ファン64と、吸着ファン65と、ダクト66と、ケーシング69とを備えている。また、加湿機6は、吸排気ホース68を含む。
図3および図5に示されているように、加湿機6のケーシング69は、室外機4のケーシング47に取り付けられて一体化されている。ケーシング69は、吸着用空気吹出口69aと吸着用空気取入口69bと加湿用空気取入口69cとを有している。
(2-3-1)吸着ロータ61
吸着ロータ61は、例えば、ハニカム構造を持つ円盤状のセラミックロータである。セラミックロータは、例えば、吸着剤を焼成することにより形成できる。吸着剤は、接触する空気中の水分を吸着する性質を有している。
また、吸着剤は、加熱されることによって吸着した水分を脱離するという性質を有している。このような吸着剤には、例えば、ゼオライト、シリカゲル及びアルミナがある。吸着ロータ61は、モータ61mにより駆動されて、回転する。吸着ロータ61の回転数は、モータ61mの回転数を変えることにより変更することができる。
(2-3-2)ヒータ62
ヒータ62は、加湿用空気取入口69cと切換ダンパ63との間に配置されている。加湿用空気取入口69cから取り入れられた室外の空気は、ヒータ62を通過した後、さらに吸着ロータ61を通過して切換ダンパ63に到達する。
ヒータ62で加熱された空気が吸着ロータ61を通過する際に、吸着ロータ61から水分が脱離して、吸着ロータ61から加熱された空気に水分が供給される。ヒータ62は、出力を変化させることができ、ヒータ62を通過した空気の温度を出力に応じて変化させることができる。
吸着ロータ61は、特定の温度範囲内では、吸着ロータ61を通過する空気の温度が高いほど脱離する水分量が多くなる傾向がある。
(2-3-3)切換ダンパ63
切換ダンパ63は、第1出入口63aと第2出入口63bとを持っている。切換ダンパ63は、吸排気ファン64が駆動しているときに空気を吸い込むための入口を、第1出入口63aとするか又は第2出入口63bとするかを切り換えることができる。
空気の入口を第1出入口63aとする場合には、図5に実線で示された矢印の向きに、室外の空気が、加湿用空気取入口69cから、吸着ロータ61、ヒータ62、吸着ロータ61、第1出入口63a、吸排気ファン64、第2出入口63b、ダクト66、吸排気ホース68、室内機2の順に流れる。
空気の入口を第2出入口63bとするように切り換えると、逆に、図5に破線で示された矢印の向きに、室内機2から、吸排気ホース68、ダクト66、第2出入口63b、吸排気ファン64、第1出入口63a、吸着ロータ61、ヒータ62、吸着ロータ61、加湿用空気取入口69cの順に空気が流れる。切換ダンパ63の切り換えは、モータ63mにより行われる。
(2-3-4)吸排気ファン64
吸排気ファン64は、切換ダンパ63の第1出入口63aと第2出入口63bとの間に配置されている。吸排気ファン64は、第1出入口63aから第2出入口63bまたは第2出入口63bから第1出入口63aに向う空気の流れを発生させる。吸排気ファン64は、モータ64mにより駆動される。
(2-3-5)吸着ファン65
吸着ファン65は、吸着用空気取入口69bから吸着用空気吹出口69aに続く通路に配置されている。この通路には、吸着ロータ61が掛かるように吸着ロータ61が配置されている。
吸着ファン65により吸着用空気取入口69bから吸着用空気吹出口69aに向う気流が発生すると、吸着ロータ61を通過する室外の空気から吸着ロータ61への水分の吸着が生じる。吸着ファン65は、モータ65mにより駆動される。
吸着ロータ61のモータ61m、切換ダンパ63のモータ63m、吸排気ファン64のモータ64m及びヒータ62は、室外制御部86に接続されている。
室外制御部86は、吸着ロータ61の回転数、切換ダンパ63の切り換え、吸排気ファン64及び吸着ファン65のオンオフ、及びヒータ62の出力を制御することができる。
(2-3-6)吸排気ホース68
吸排気ホース68は、一方端をダクト66に接続し、他方端を室内機2に接続している。このような構成により、吸排気ホース68と部屋RMとは室内機2を介して連通している。
(2-3-7)外気湿度センサ71
図3および図5には、加湿機6が備えるセンサのうち、外気湿度センサ71が示されている。外気湿度センサ71は、室外制御部86に接続されている。室外制御部86は、外気湿度センサ71により室外の空気の相対湿度を検知することができる。
(3)暖房機105
図8は、暖房機105の正面側の斜視図である。図8において、暖房機105は電気ストーブである。暖房機105は、本体部90と、本体部90とは別体に設けられているベース部100とを備えている。
ベース部100は、床面に設置される。本体部90は、ベース部100によって回動可能に支持されている。本体部90は、ヒータ921と反射板922とを有している。
暖房機105は、首振り機能を備えており、床面に対して本体部90が床面と平行な方向に回動して、ヒータ921及び反射板922から出る熱の放射方向を変化させることができる。
(3-1)ベース部100
ベース部100は、台座101と支柱102とを有している。台座101は、箱形の形状を成し、床面に設置される。台座101の背面側には電源コード104が伸縮可能に収納されている。
支柱102は、台座101の上面101aから上方に延びる柱状の部材であり、その下部が回動可能に台座101に取り付けられている。支柱102の上部の前面側と本体部90の背面側とが連結されている。
支柱102は、下部に比べて上部の前面側が背面側に後退した形状を持っている。そして、支柱102の前面側に本体部90が取り付けられることで、支柱102と本体部90とを合わせた部材の重心がちょうど台座101に位置するように構成されている。このような構成によって、暖房機105が安定して直立することが可能になっている。
(3-2)本体部90
本体部90は、ヒータ921、反射板922以外に、本体ケーシング924、及びガード925を有している。
本体ケーシング924は、ヒータ921と反射板922とを内部に収納している。ガード925は、多数の細い金属棒を組み合わせてできており、本体ケーシング924の前面側に装着されている。
熱は、ガード925の金属棒の隙間を透して前面側に向けて放射され。本体部90は、反射板922の方向を上に傾けたり、下に傾けたりするために、支柱102の延びる方向に対して角度を変更することができる。
本体ケーシング924の天面枠924aの内側には、保護フィルム928が設けられている。この保護フィルム928の下方にタッチパネル式の操作部96が配置されている。
(3-3)操作部96
操作部96の表面には、タッチ式のパワー調節ダイヤル961、首振りスイッチ963、及び切タイマースイッチ965が表示されている。
パワー調節ダイヤル961は、操作部96の中央に設けられており、円弧帯状のカーソル移動域に[切]、パワー目盛の番号が表示されている。ユーザーがパワー調節ダイヤル961の[切]位置に指を接触させて、その指を時計方向(矢印方向)に滑らせ、適当な番号位置、例えば[5]目盛で指を離すと、[5]の目盛がハイライトする。
(3-4)暖房機制御部109
暖房機制御部109は、プロセッサ109aと、メモリ109bとを含む。
プロセッサ109aは、メモリ109bに記憶されている制御プログラムを読み取り、各機器に必要な指令を出力する。
メモリ109bは、各制御プログラムの他、室内制御部81からの要求値を随時記憶する。
また、プロセッサ109aは、メモリ109bに記憶されたデータまたは要求値を読み取り、必要な制御値を演算する。
プロセッサ109aとして、CPUまたはGPUといったプロセッサが採用される。上記の記載は、一例であって、上記記載内容に限定されるものではない。
制御部8は、暖房機制御部109を介して、暖房機105を制御することができる。
暖房機制御部109は、ユーザーの指で任意の目盛まで押されたことを認識して電源をオンするとともに、その目盛に応じたヒータ出力が得られるように、ヒータ921への通電制御を行う。
ユーザーがヒータ921への電源供給を停止したいときは、ユーザーはパワー調節ダイヤル961の[切]をワンタッチすることによって、暖房機制御部109がヒータ921への電源供給を停止する。
首振りスイッチ963は、パワー調節ダイヤル961の正面視左側に設けられている。電源がオンされた後に、首振りスイッチ963が押されると、本体部90は所定の回動範囲内で首振りを行う。
切タイマースイッチ965は、パワー調節ダイヤル961の正面視右側に設けられている。電源がオンされた後に、切タイマースイッチ965を一回押すごとに数字[0.5]、[1]、[2]、[4]及び[5]の下側が順に点燈する。例えば、[2]の下側を点燈させたときは、暖房機制御部109は、2時間後にヒータ921への電源供給を停止することとなる。
(4)室内空調システム1の動作
(4-1)通常運転
室内空調システム1の通常運転には、例えば、冷房運転、暖房運転、除湿運転、加湿運転、送風運転、換気運転及び空気清浄運転がある。ここでは、通常運転が、洗浄運転以外の運転である。通常運転は、上述の冷房運転及び暖房運転などに限られるものではない。また、上述の通常運転では、暖房運転と加湿運転が組み合わされるなど、複数の運転が組み合わされることがある。
(4-1-1)冷房運転
冷房運転の開始前に、制御部8には、例えば、リモートコントローラ15から冷房運転が指示されるとともに目標温度が指示される。冷房運転時には、制御部8は、四方弁42を、図5において実線で示されている状態に切り換える。
冷房運転時には、四方弁42は、第1ポートP1と第2ポートP2の間で冷媒を流し、第3ポートP3と第4ポートP4の間で冷媒を流す。冷房運転時の四方弁42は、圧縮機41から吐出される高温高圧のガス冷媒を室外熱交換器44に流す。
室外熱交換器44では、冷媒と、室外ファン46により供給される室外の空気との間で熱交換が行われる。室外熱交換器44で放熱した冷媒は、室外膨張弁45で減圧されて室内熱交換器21に流れ込む。
室内熱交換器21では、冷媒と室内ファン22により供給される室内の空気との間で熱交換が行われる。室内熱交換器21での熱交換により吸熱した冷媒は、四方弁42及びアキュムレータ43を経由して、圧縮機41に吸入される。
室内熱交換器21で冷やされた室内の空気が室内機2から部屋RMに吹出されることで、室内の冷房が行われる。
この空気調和機10では、冷房運転において、室内熱交換器21が冷媒の蒸発器として機能して部屋RMの中の室内空気を温め、室外熱交換器44が冷媒の放熱器として機能する。
(4-1-2)暖房運転
暖房運転の開始前に、制御部8には、例えば、リモートコントローラ15から暖房運転が指示されるとともに目標温度が指示される。暖房運転時には、制御部8は、四方弁42を、図5において破線で示されている状態に切り換える。
暖房運転時に、四方弁42は、第1ポートP1と第4ポートP4の間で冷媒を流し、第2ポートP2と第3ポートP3の間で冷媒を流す。暖房運転時の四方弁42は、圧縮機41から吐出される高温高圧のガス冷媒を室内熱交換器21に流す。
室内熱交換器21では、冷媒と、室内ファン22により供給される室内の空気との間で熱交換が行われる。室内熱交換器21で放熱した冷媒は、室外膨張弁45で減圧されて室外熱交換器44に流れ込む。
室外熱交換器44では、冷媒と室外ファン46により供給される室内の空気との間で熱交換が行われる。室外熱交換器44での熱交換により吸熱した冷媒は、四方弁42及びアキュムレータ43を経由して、圧縮機41に吸入される。
室内熱交換器21で温められた室内の空気が室内機2から部屋RMに吹出されることで、室内の暖房が行われる。
この空気調和機10では、暖房運転においては、室内熱交換器21が冷媒の放熱器として機能して部屋RMの中の室内空気を温め、室外熱交換器44が冷媒の蒸発器として機能する。
(4-1-3)除湿運転
除湿運転の開始前に、制御部8には、例えば、リモートコントローラ15から除湿運転が指示される。ここでは、除湿運転において複数のモードを選択できる場合について説明する。
制御部8には、リモートコントローラ15から、第1除湿モードと第2除湿モードと第3除湿モードの中のどのモードを選択したかの情報が送信される。
第1除湿モードでは、室内熱交換器21の実質的に全部を蒸発域にする第1除湿運転が行われる。
第2除湿モードでは、室内熱交換器21の風上側の少なくとも一部を蒸発域にする一方、室内熱交換器21の残りの部分を過熱域にする第2除湿運転が行われる。
第3除湿モードでは、室内熱交換器21において再熱除湿弁28よりも上流側の部分を凝縮域とする一方、再熱除湿弁28よりも下流側の部分を蒸発域とする第3除湿運転が行われる。
除湿運転時には、制御部8は、四方弁42を、図5において実線で示されている状態に切り換える。
除湿運転時には、四方弁42は、第1ポートP1と第2ポートP2の間で冷媒を流し、第3ポートP3と第4ポートP4の間で冷媒を流す。そのため、冷媒回路13において、除湿運転時と冷房運転時とで、冷媒の流れる向きは同じになる。除湿運転の冷媒回路13においても冷凍サイクルが実施される。
(4-1-3-1)第1除湿運転
第1除湿運転では、冷媒が冷媒回路13を循環するとき、制御部8は、再熱除湿弁28を全開にし、圧縮機41の運転周波数と室外膨張弁45の開度とを調整する。第1除湿運転では、室内熱交換器21の実質的に全部を蒸発域とする。
これにより、第1除湿運転は、室内温度を変化させるための能力である顕熱能力が高くなる。
ここで、「室内熱交換器21の実質的に全部を蒸発域にする」とは、室内熱交換器21の全部を蒸発域にするときだけでなく、室内熱交換器21において一部を除いた部分だけを蒸発域にするときも含む。
この一部(例えば、室内熱交換器21の全容積の1/3以下の部分)だけが蒸発域とならないときとしては、例えば、室内環境などによって、室内熱交換器21の冷媒出口近傍の部分が過熱域となるときなどがある。
(4-1-3-2)第2除湿運転
第2除湿運転では、冷媒が冷媒回路13を循環するとき、制御部8は、再熱除湿弁28を全開にし、圧縮機41の運転周波数と室外膨張弁45の開度とを調整する。
第2除湿運転では、第1熱交換部21Fの風上側の少なくとも一部を蒸発域にする一方、第1熱交換部21Fの残りの部分及び第2熱交換部21Rを過熱域にする。
制御部8は、第2除湿運転中、蒸発域が所定容積(例えば、室内熱交換器21の全容積の2/3)以下となるように、圧縮機41および室外膨張弁45を制御する。
このとき、室外膨張弁45の開度は、通常、第1除湿運転中の室外膨張弁45の開度よりも小さくなる。
第2除湿運転は、第1除湿運転によりも顕熱能力が低くなるので、室内の熱負荷が高くも低くもないとき、室温の低下を抑制しつつ、室内の除湿を行える。
(4-1-3-3)第3除湿運転(再熱除湿運転)
第3除湿運転では、冷媒が冷媒回路13を循環するとき、制御部8は、再熱除湿弁28を閉じ、圧縮機41の運転周波数を調整すると共に、室外膨張弁45の開度を全開にする。
第3除湿運転では、再熱除湿弁28を閉じることで減圧する。
第3除湿運転では、第1熱交換部21Fを凝縮域にする一方、第2熱交換部21Rを蒸発域にする。
第3除湿運転は、第1熱交換部21Fが凝縮域として機能するため、第2除湿運転よりも、室温の低下を抑制しつつ、室内の除湿を行える。
(4-1-4)加湿運転
加湿運転の開始前に、制御部8には、例えば、リモートコントローラ15から加湿運転が指示されるとともに目標湿度が指示される。加湿運転時には、制御部8が、圧縮機41を停止させ、冷媒回路13における冷凍サイクルを停止させる。ただし、加湿暖房運転では、冷媒回路13における冷凍サイクルも加湿運転と同時に実施される。
制御部8は、加湿運転の指示を受けると、まず、吸排気ホース68を乾燥させるための第1乾燥動作を行うように加湿機6を制御する。
第1乾燥動作では、制御部8は、吸着ファン65及び吸着ロータ61を停止させる。第1乾燥動作では、制御部8は、ヒータ62に空気を加熱させ、第1出入口63aから第2出入口63bに向う気流が生じるように切換ダンパ63を切り換え、吸排気ファン64を駆動する。
加湿用空気取入口69cから取り入れられた室外の空気は、ヒータ62で加熱されて温度が上昇することで相対湿度が低下する。吸着ロータ61が停止しているので、吸着ロータ61を通過する空気への水分の供給が生じない。
このように乾燥された空気が吸排気ファン64によって吸排気ホース68を通過することで、吸排気ホース68の乾燥が行われる。制御部8は、例えば、タイマ83で運転時間をカウントし、運転時間が所定時間に達すれば、第1乾燥動作を終了する。
第1乾燥動作の終了後に加湿動作が開始される。第1乾燥動作が終了すると、制御部8は、吸着ファン65を駆動させ且つ吸着ロータ61を回転させるように制御する。吸着ファン65の駆動によって吸着ロータ61を室外の空気が通過することで、吸着ロータ61には、室外の空気から水分が吸着する。
水分が吸着した箇所は、吸着ロータ61の回転によって、ヒータ62によって加熱された空気が通過する場所に移動する。その結果、水分が吸着した箇所から加熱された空気へと水分の脱離が生じる。
このようにして高湿度になった空気が、吸排気ファン64により、吸排気ホース68及び室内機2を通して部屋RMに送られる。制御部8は、高湿度の空気を部屋RMの中に吹出させるために、室内機2の室内ファン22を駆動させる。
(4-1-5)送風運転
送風運転の開始前に、制御部8には、例えば、リモートコントローラ15から送風運転が指示される。送風運転時には、制御部8が、圧縮機41を停止させ、冷媒回路13における冷凍サイクルを停止させる。
送風運転では、リモートコントローラ15から目標風量が指示される場合と、室内機2に目標風量を自動で選択させる場合がある。制御部8は、目標風量になるように、室内ファン22のモータ22mを制御する。
例えば、通常運転では、制御部8は、最も回転数の小さいLLタップから、Lタップ、Mタップ、Hタップの順に回転数を大きくすることができるように構成されている。
(4-1-6)換気運転
換気運転の開始前に、制御部8には、例えば、リモートコントローラ15から換気運転が指示される。換気運転時には、制御部8が、圧縮機41を停止させ、冷媒回路13における冷凍サイクルを停止させる。
また、換気運転時には、加湿運転も停止される。加湿運転を停止するため、吸着ファン65及び吸着ロータ61の回転が停止される。換気運転では、制御部8は、吸排気ファン64を駆動するようにモータ64mを制御する。
また、換気運転では、制御部8は、切換ダンパ63を制御することにより、給気状態と排気状態とを切り換える。
給気状態においては、室外の空気が、加湿用空気取入口69cから取り入れられ、吸排気ホース68及び室内機2を通して部屋RMに吹出される。排気状態においては、室内の空気が、部屋RMから室内機2及び吸排気ホース68を通して加湿用空気取入口69cから排気される。
(4-1-7)空気清浄運転
第1実施形態の室内空調システム1は、放電ユニット29を用いて空気清浄運転を行う。ここで、空気清浄運転とは、空気中の有害成分及び/または臭気成分を抑制する運転である。
空気清浄運転は、例えば、ストリーマ放電の分解力で有害成分及び/または臭気成分を抑える運転である。
(4-2)洗浄運転
図9は、室内空調システム1の動作を説明するためのフローチャートである。以下、洗浄運転を図9のフローチャートに沿って説明する。洗浄運転が開始される場合には、制御部8が洗浄運転を開始するように指示される場合(手動開始の場合)と、制御部8が洗浄運転の開始を自動的に判断する場合(自動開始の場合)がある。
第1実施形態の室内空調システム1は、手動開始の場合と自動開始の場合の両方に対応する。しかし、室内空調システム1を、手動開始の場合と自動開始の場合のうちのいずれか一方に対応するように構成することもできる。
(ステップS1)
制御部8は、ステップS1において、洗浄運転の指示の有無を判断する。制御部8は、洗浄運転の指示が有りと判断した場合、ステップS2へ進む。
手動開始の場合として、例えば、リモートコントローラ15の洗浄運転を指示するための洗浄運転開始ボタンが押される場合がある。
また、制御部8は、洗浄運転の指示が無いと判断した場合ステップS11へ進む。
(ステップS2)
制御部8は、ステップS2において、洗浄運転を開始するために、水平フラップ27を開いて所定の角度に固定するように、モータ27mを制御する。水平フラップ27の角度は、部屋RMに人が居たとしても、人に直接室内機2から吹出される空気が当たらない角度が好ましい。
また、制御部8は、ストリーマ放電を開始するように放電ユニット29を制御する。ステップS2の処理前に、既に水平フラップ27が開放されている場合にはそれを維持する。また、ステップS2の処理前に、既にストリーマ放電が開始されているときにはストリーマ放電を行っている状態を維持する。ストリーマ放電は、洗浄運転の終了によって終了する。
洗浄運転でストリーマ放電を行う場合には、室内空調システム1は、室内熱交換器21の清浄を行うことができる。ただし、放電ユニット29の放電を停止して洗浄動作を行うように、室内空調システム1を構成することもできる。
(ステップS3)
制御部8は、ステップS3において、部屋RMの中の空気の湿度が所定値AH1に達しているか否かを判断する。制御部8は、室内の湿度の値が所定値AH1である場合だけでなく、所定値AH1を超えている場合も、室内の湿度の値が所定値AH1(所定湿度)に達していると判断する。湿度は、絶対湿度を使用しても良いが、相対湿度で代用してもよい。相対湿度で代用する際は必要に応じて相対湿度の検出値を雰囲気温度に合わせて調整してもよい。
制御部8は、室内温度センサ31により室内の温度を検知し、室内湿度センサ32により室内の相対湿度を検知する。湿度に絶対湿度を使用する場合は、制御部8は、室内温度センサ31により検知した空気の温度の値MTと、室内湿度センサ32により検知した空気の相対湿度の値MRHとから、部屋RMの中の空気の絶対湿度を算出することができる。
制御部8は、室内の湿度が所定値AH1に達していると判断した場合、ステップS4に進む。
制御部8は、室内の湿度が所定値AH1に達していないと判断した場合、ステップS31に進む。
(ステップS4)
次に、制御部8は、ステップS4において、洗浄動作を開始する。洗浄動作では、空気調和機10は、冷房運転または除湿運転と同じく、室内熱交換器21を蒸発器として機能させる動作を行う。第1実施形態の室内空調システム1では、制御部8が、第1除湿運転と同じ動作を行うように空気調和機10を制御する。
制御部8は、洗浄運転の開始から、タイマ83によりカウントを開始している。
(ステップS5)
次に、制御部8は、ステップS5において、洗浄運転を開始してから所定時間tt2が経過したか否かを判断する。制御部8は、「洗浄運転を開始してから所定時間tt2が経過した」と判断した場合、第1除湿運転を終了して、ステップS6へ進む。
制御部8は、「洗浄運転を開始してから所定時間tt2が経過していない」と判断した場合、ステップS4へ戻って、洗浄動作を継続する。
(ステップS6)
制御部8は、ステップS6において、乾燥動作を行って洗浄運転を終了する。洗浄運転での乾燥動作は、通常運転の加湿運転の第1乾燥動作と同じ動作である。制御部8は、吸排気ホース68を乾燥させるため、加湿機6の吸着ファン65及び吸着ロータ61を停止させる。
また、制御部8は、加湿機6のヒータ62に空気を加熱させ、第1出入口63aから第2出入口63bに向う気流が生じるように切換ダンパ63を切り換え、吸排気ファン64を駆動する。
(ステップS11)
ステップS1からステップS6が動作のメインフローである。一方、先のステップS1において、制御部8が洗浄運転の指示が無いと判断した場合、制御部8は、ステップS11において、洗浄運転を開始する条件が満たされたか否かを判断する。制御部8は、「洗浄運転を開始する条件が満たされている」と判断した場合、ステップS2へ進む。ステップS11の洗浄運転への移行条件については、後の「(3-3)洗浄運転への移行条件」で説明する。
また、制御部8は、「洗浄運転を開始する条件が満たされていない」と判断した場合、ステップS1に戻る。
(ステップS31)
また、先のステップS3において、制御部8が室内の湿度が所定値AH1に達していないと判断した場合、制御部8は、ステップS31において、室内の温度に基づいて、第1加湿動作か第2加湿動作かを選択するために、室内温度センサ31で検知された温度が所定温度T1以上であるか否かを判断する。
この室内空調システム1の場合には、加湿機6による水分の供給には、2つの方法が設定されている。制御部8は、第1加湿動作及び第2加湿動作の中から適切な運転を選択する。
第1加湿動作は、暖房と同時に加湿をする運転である。第1加湿動作では、制御部8は、空気調和機10による部屋RMに対する暖房動作と加湿機6による部屋RMに対する加湿動作とを同時に行うように、空気調和機10と加湿機6とを制御する。
第2加湿動作は、第1加湿動作における暖房動作を止めて加湿動作だけをする運転である。第2加湿動作では、制御部8は、加湿機6の加湿動作によって部屋RMに対する加湿を行うように、空気調和機10と加湿機6とを制御する。第2加湿動作では、暖房動作は行われないが、室内機2から部屋RMに高湿度の空気を送るため、空気調和機10による送風動作が行われる。
(ステップS32A)
先のステップS31において、制御部8が「室内温度センサ31で検知された温度が所定温度T1以上ではない」と判断した場合、制御部8はステップS32Aにおいて、上述の第1加湿動作を行う。
(ステップS32B)
先のステップS31において、制御部8が「室内温度センサ31で検知された温度が所定温度T1以上である」と判断した場合、制御部8はステップS32Bにおいて、上述の第2加湿動作を行う。
第1加湿動作でも、第2加湿動作でも、加湿機6による加湿の動作が行われる。第1加湿動作及び第2加湿動作で行われる加湿動作は、通常運転の加湿運転で行われる加湿機6の加湿動作と同じである。
ただし、第1加湿動作及び第2加湿動作で行われる加湿動作では、通常運転の加湿運転で出現する加湿能力の最大値以上になるように設定されている。洗浄運転では、部屋RMの快適性を重要視しておらず、むしろ、洗浄運転を速く終了することを優先している。
そのため、洗浄運転では、室内の湿度が所定値AH1に早く到達するように、通常運転の加湿運転で出現する加湿能力の最大値以上で、第1加湿動作または第2加湿動作が行われる。
例えば、通常運転の加湿運転の加湿能力が低い方から順に、Lタップ、Mタップ、Hタップと設定されている場合には、第1加湿動作及び第2加湿動作では、Hタップが選択される。
第1加湿動作では、制御部8は、加湿動作と同時に暖房動作をするように、加湿機6とともに空気調和機10を制御する。制御部8は、洗浄運転のために予め設定されている目標温度になるように空気調和機10を制御する。
洗浄運転で空気調和機10が行う暖房動作は、通常運転の暖房運転での空気調和機10の動作と同じであるので、ここでは説明を省略する。
(ステップS33)
次に、制御部8は、第1加湿動作、および2加湿動作のいずれの動作であっても、ステップS33において、加湿の開始から所定時間tt1が経過したか否かを制御部8が判断する。
制御部8は、所定時間tt1が経過していないと判断した場合、ステップS3に戻って、室内の湿度が所定値AH1に達するまで、第1加湿動作または第2加湿動作を継続する。
制御部8は、所定時間tt1が経過していると判断した場合、ステップS34へ進む。
(ステップS34)
先のステップS33において、制御部8が「所定時間tt1が経過している」と判断した場合、制御部8は、ステップS34において、異常を報知してステップS6へ戻る。
図10は、通常運転の加湿運転と洗浄運転を比較するためのタイミングチャートである。図10において、時刻t10に同時に運転を始まることを想定して、洗浄運転と通常運転の加湿運転を比較する。
洗浄運転では、加湿動作の前には吸排気ホース68を乾燥するための動作がないため、加湿動作を直ぐに始められる(時刻t10)。洗浄運転では、通常運転の第1乾燥動作が続いている時刻t11に加湿動作を終えて洗浄動作に移ることができる。
図10に示されている例では、通常運転の加湿運転の第1乾燥動作が終わる時刻t12には、洗浄運転の洗浄動作が終了している。図10に示されている例では、通常運転の加湿動作が終了する時刻t13には、洗浄運転の終了時の乾燥動作を終えることができている。
(4-3)洗浄運転への移行条件
室内空調システム1は、制御部8が、図9のステップS11において、自動的に、洗浄運転へ移行するか否かの判断を行う。
図11は、洗浄運転に自動的に移行する際の制御部の動作例を示すフローチャートである。洗浄運転の移行条件を判断するための制御部8の処理について、図11に沿って説明する。
(ステップS41)
制御部8は、ステップS41において、運転モードが洗浄運転以外の運転か否かの判断を行う。制御部8は、「運転モードが洗浄運転以外の運転でない(運転モードが洗浄運転である)」と判断した場合は、ステップS48へ進み、積算駆動時間をリセットする。
制御部8は、「運転モードが洗浄運転以外の運転である」と判断場合には、制御部8は、ステップS42へ進む。
(ステップS42)
次に、制御部8は、ステップS42において、運転モードが冷房運転および除湿運転以外の運転であるか否かの判断を行う。制御部8は、「室内空調システム1が冷房運転および除湿運転以外の運転を行っている」と判断した場合、言い換えれば、室内空調システム1が暖房運転、加湿運転、送風運転、換気運転または空気清浄運転を行っている場合には、ステップS43に進む。
また、制御部8は、「室内空調システム1が冷房運転および除湿運転以外の運転を行っている」と判断しない場合、ステップS421へ進む。
(ステップS43)
制御部8は、ステップS43において、室内ファン22の駆動時間をカウントする。
室内ファン22の駆動時間のカウントは、例えば、タイマ83を用いてプロセッサ81aが行う。プロセッサ81aは、カウントした駆動時間をメモリ81bに記憶させる。現在の運転が終了するまで、室内ファン22の駆動時間のカウントが行われる。
例えば、暖房運転中であっても、部屋RMの温度が目標温度に達していて、圧縮機41及び室内ファン22などが停止しているときは、室内ファン22の駆動時間のカウントを行わない。
室内ファン22の駆動時間のカウントが行われるのは、第1駆動時間と第2駆動時間である。第1駆動時間は、室内機2の暖房運転(暖房加湿運転を含む)のときの室内ファン22の駆動時間である。
第2駆動時間は、加湿運転(暖房加湿運転を除く)、送風運転、換気運転及び空気清浄運転のときの室内ファン22の駆動時間である。
(ステップS421)
一方、先のステップS42において、制御部8が室内空調システム1が「冷房運転または除湿運転以外の運転を行っている」と判断しない場合、言い換えれば、室内空調システム1が冷房運転または除湿運転を行っている場合には、このステップS421において、冷房運転または除湿運転の運転時間が所定時間tt3以上になっているか否かの判断を行う。
冷房運転または除湿運転の運転時間は、例えば、タイマ83を用いてプロセッサ81aがカウントする。プロセッサ81aは、カウントした運転時間をメモリ81bに記憶させる。
制御部8は、「冷房運転または除湿運転の運転時間が所定時間tt3以上である」と判断した場合、制御部8は、ステップS48に進み、室内ファン22の積算駆動時間をリセットする。制御部8は、室内熱交換器21で結露を生じる室内機2の冷房運転または除湿運転をした場合に、積算駆動時間をリセットする。
また、制御部8は、冷房運転および除湿運転の運転時間が所定時間tt3未満であると判断した場合、制御部8は、室内ファン22の駆動時間のカウントを行わずに、ステップS44へ進む。
(ステップS44)
制御部8は、ステップS44において、現在の運転が終了したか否かを判断する。言い換えると、制御部8は、通常運転で室内機2が室内熱交換器21で結露を生じる運転をしているときの室内ファン22の駆動時間を、積算駆動時間に算入しない制御をする。
制御部8は、現在の運転が終了したと判断した場合、制御部8は、ステップS45へ進む。
(ステップS45)
制御部8は、ステップS45において、室内ファン22の積算駆動時間を算出する。制御部8は、メモリ81bに記憶されている駆動時間を積算して積算駆動時間を算出する。
ここでは、暖房運転、加湿運転、送風運転、換気運転及び空気清浄運転の室内ファン22の各駆動時間を合計して積算駆動時間を算出する。しかし、積算駆動時間の算出方法は、単に各運転の駆動時間を合計する方法に限られない。例えば、運転の種類ごとに重み付けを行って積算駆動時間を算出するように、制御部8を構成することもできる。
(ステップS46)
制御部8は、ステップS46において、積算駆動時間が所定駆動時間CT1以上になっているか否かを判断する。制御部8は、「積算駆動時間が所定駆動時間CT1以上になっていると判断した場合、制御部8は、ステップS47に進む。
図11のステップS47の判断は、図9のステップS11の判断の一例である。ここでは、積算駆動時間が所定駆動時間CT1以上になっていれば、洗浄運転への移行条件が満たされたと判断している。
しかし、洗浄運転への移行条件は、積算駆動時間が所定駆動時間CT1以上になっていることに限らなくてもよい。洗浄運転への移行条件として、例えば、通常運転が停止されているという条件が加えられてもよい。
制御部8は、「積算駆動時間が所定駆動時間CT1未満であると判断した場合、ステップS41に戻って、積算駆動時間の積算のためのステップを繰り返す。
(ステップS47)
制御部8は、ステップS47において、洗浄運転への移行条件が満たされたことを示すフラグをたて、メモリ81bに記憶する。
(ステップS48)
制御部8は、ステップS48において、積算駆動時間をリセットする。
(ステップS49)
制御部8は、ステップS49において、室内空調システム1が停止していなければ、ステップS41に戻って、積算駆動時間の積算のためのステップを繰り返す。
洗浄運転の場合には、ステップS41、ステップS48およびステップS49を繰り返すので、たとえ室内ファン22が駆動されても積算駆動時間はカウントされない。
(4-4)洗浄運転の洗浄動作における暖房機制御
洗浄運転の洗浄動作では、室内熱交換器21を蒸発器として機能させ室内空気に含まれる水分を室内熱交換器21に凝縮させて室内熱交換器21を洗浄するので、成り行きに任せたままでは、部屋RMの中の温度が10℃以下まで低下し、居住者に不快感を与える。それゆえ、制御部8は、室温低下抑制措置として、暖房機105を起動させて、室温の低下を抑制する。
洗浄運転の洗浄動作が行われるとき、暖房機105は、無線LANルータ210及び無線LANアダプタ85を介して、室内制御部81から動作を指示される。
図12は、洗浄動作における空気調和機10の暖房機105の制御の動作フローチャートである。
(ステップS51)
制御部8は、ステップS51において、暖房機105の暖房運転開始指令の有無を判断する。制御部8は、暖房機105の暖房運転開始指令が有るときは、ステップS52へ進む。
(ステップS52)
制御部8は、ステップS52において、暖房機105による暖房運転が行われているか否かを判断する。暖房機105は通信を介した運転に関して、制御部8の室内制御部81は暖房機105の運転情報を、通信を介して受信することができ、制御部8は暖房機105による暖房運転が行われているか否かを判断することができる。
制御部8は、暖房機105による暖房運転が行われていると判断した場合は、ステップS53へ進む。
また、制御部8は、暖房機105による暖房運転が行われていないと判断した場合は、ステップS521へ進み、遠隔操作により暖房機105を起動させ、ステップS53に進む。暖房機105の遠隔操作に関与する機器類は、図2に示すように、室内制御部81、無線LANアダプタ85、無線LANルータ210、および暖房機制御部109である。
(ステップS53)
制御部8は、ステップS53において、暖房機105による暖房運転の暖房能力を最大にする。暖房機105の暖房能力は低い方から順に、レベル[1]から[10]の段階に設定されており、洗浄動作時における暖房機105の動作では、レベル[10]が選択される。
(ステップS54)
制御部8は、ステップS54において、暖房機105の暖房能力を低下させる操作が為された否かを判断する。暖房機105の暖房能力を低下させる操作には、暖房機105の運転を停止させる操作も含まれる。
制御部8は、暖房機105の暖房能力を低下させる操作が為されたと判断した場合、ステップS55へ進む。また、制御部8は、暖房機105の暖房能力を低下させる操作が為されたと判断しない場合、ステップS56へ進む。
(ステップS55)
制御部8は、ステップS55において、遠隔操作により、暖房機105に対して、暖房能力を「暖房機105の暖房能力を低下させる操作が為された」と判断した直前の暖房能力まで回復させる指令を送り、暖房機105の暖房能力を回復させる。
(ステップS56)
制御部8は、ステップS56において、「洗浄運転中であり、洗浄運転と暖房機105の暖房運転とが連動しており、暖房機105の暖房能力を元の状態に回復させる必要がある」ことを、リモートコントローラ15の表示画面15aまたはスピーカ82を介して報知する。これは、ユーザーが暖房機105の操作が効かないと誤認することを回避するためである。
ステップS55およびステップS56の実行順序は逆になってもよい。
(ステップS57)
制御部8は、ステップS57において、洗浄運転の停止指令の有無を判断する。ユーザーが、洗浄運転を停止したい場合もあるので、かかる場合、洗浄運転の加湿動作中であっても強制的に終了する必要があるからである。
制御部8は、洗浄運転の停止指令があるときは、ステップS58へ進む。また、制御部8は、洗浄運転の停止指令がないときは、ステップS54へ戻る。
(ステップS58)
制御部8は、ステップS58において、洗浄運転を停止する。制御部8は、洗浄運転の停止を、スマートフォンなど通信端末230、またはリモートコントローラ15を介して報知してもよい。
(ステップS59)
制御部8は、ステップS59において、遠隔操作によって、暖房機105の暖房能力を洗浄運転開始前の暖房能力に戻す。
具体的には、洗浄運転開始前、暖房機105の暖房運転が停止していた場合には、暖房運転を停止する。
また、洗浄運転開始前、暖房機105の暖房能力が最大能力ではなく、例えば、レベル[5]であった場合には、暖房能力をレベル[10]からレベル[5]へ戻す。
洗浄運転が終了すれば、室内機2による暖房効果が回復されるので、暖房機105の暖房能力を洗浄運転開始前の暖房能力に戻すことが合理的である。 もちろん、暖房機105の運転を停止するように制御してもよい。
この際、制御部8は、リモートコントローラ15の表示画面15aまたはスピーカ82を介して、暖房機105の暖房能力を洗浄運転開始前の暖房能力に戻したこと、或いは、暖房機105の運転を停止したことを報知してもよい。
以上のように、洗浄運転では、洗浄動作と並行して、図12のステップS51~ステップS59の制御が実行され、暖房機105の暖房運転により室温低下が抑制されている。
また、上記実施形態では、室温低下抑制措置が洗浄運転の洗浄動作への移行と同時に実施されているが、これに限定されるものではなく、洗浄運転によって室温低下が想定される場合に、または実際に所定の室温低下が生じた場合に、または暖房運転の後に洗浄運転を行うときに、制御部8が室温低下抑制措置を実施してもよい。
さらに、制御部8は、洗浄運転による室内温度の低下幅が所定値以上であると推定される場合に、または実際に室内温度の低下幅が所定値以上である場合に、室温低下抑制措置を実行してもよい。所定値は、ヒートショックなどのリスクを考慮すると10℃程度以下が望ましい。
(5)変形例
制御部8は、ユーザーによる暖房機105の暖房能力を低下させる操作があっても暖房能力を元の状態に回復させることができるけれども、あえて、暖房能力を元の状態に回復させるか否かをユーザーの判断に任せることも可能である。
図13は、洗浄運転における空気調和機10の暖房機制御の別の動作フローチャートである。図13において、図12との相違点は、ステップS55およびステップS56がステップS55´およびステップS56´に置き替わった点である。
したがって、ここでは、ステップS55´およびステップS56´についてのみ説明する。
(ステップS55´)
制御部8は、ステップS55´において、「洗浄運転中であり、洗浄運転と暖房機105の暖房運転とが連動しており、暖房機105の暖房能力を元の状態に回復させる必要がある」ことを、リモートコントローラ15の表示画面15aまたはスピーカ82を介して報知する。
例えば、ユーザーが、空気調和機10で室内熱交換器21の洗浄運転が行われていることに気付かずに、暖房機105の暖房能力をレベル[10]から低下させる操作、或いは暖房機105の運転を停止する操作をした場合、制御部8はリモートコントローラ15の表示画面15aまたはスピーカ82を介して、暖房能力の回復を促す。
(ステップS56´)
制御部8は、ステップS56´において、所定時間が経過したか否かを判断する。この所定時間とは、先のステップS56´において制御部8がリモートコントローラ15の表示画面15aまたはスピーカ82を介して行った報知に対して、ユーザーからの応答を待つための時間である。
制御部8は、所定時間内にユーザーが暖房能力を回復させる操作をしたか否かは暖房機105との通信を介して把握することができる。
したがって、ユーザーが暖房能力を回復させる操作をした場合は、ユーザーが室温低下の抑制を望んだものと解釈する。一方、ユーザーが暖房能力を回復させる操作をした場合は、ユーザーが室温低下を受け入れたと解釈する。
したがって、制御部8は、ユーザーの応答の有無に関係なく、所定時間が経過したと判断したときはステップS57へ進む。
ステップS58以降は、図12で説明した通りである。
<第2実施形態>
第1実施形態では、図1に示されているように、暖房機105は、無線LANルータ210及び無線LANアダプタ85を介して、空気調和機10の室内制御部81から動作を指示される構成であった。
第2実施形態では、空気調和機10が暖房機と連動しない場合の洗浄運転について、説明する。
ユーザーがどのような暖房機を使用するのか不明なため、ここでは暖房機能のみを有する暖房機205を想定する。
なお、空気調和機10による洗浄運転の動作は第1実施形態で説明した内容と同様であるので、ここでの説明は省略する。
図14は、第2実施形態に係る室内空調システム1の室温低下抑制措置の動作フローチャートである。
(ステップS61)
制御部8は、ステップS61において、洗浄運転の洗浄動作が開始されたか否かを判断する。制御部8は、洗浄運転の洗浄動作が開始されと判断した場合、ステップS62へ進む。
(ステップS62)
次に、制御部8は、ステップS62において、カウンタを起動して、加湿を促す報知の回数Nをカウントする。既にカウンタが起動している場合は、その状態が継続される。
未だ一度も暖房を促す報知を行っていない状態で、ステップS61からステップS62に進んできた場合は、N=0である。
(ステップS63)
次に、制御部8は、ステップS63において、暖房を促す報知を行った回数Nが所定回数Yに到達していないか否かを判断する。制御部8は、報知を行った回数Nが所定回数Yに到達していないと判断した場合、ステップS64へ進む。
一方、制御部8は、報知を行った回数Nが所定回数Yに到達したと判断した場合、ステップS68に進んで洗浄運転を停止する。
(ステップS64)
制御部8は、ステップS64において、リモートコントローラ15の表示画面15aまたはスピーカ82を介して、暖房を促す報知を行う。
暖房を促す報知には、「暖房機205を起動して暖房運転を行う」ことを促す報知、「暖房機205の暖房能力を上げる操作を行う」ことを促す報知が含まれる。
第2実施形態の場合、暖房機205は空気調和機10と連動していないので、制御部8は、暖房機205が動作しているか否か把握することができない。
それゆえ、具体的な報知の内容としては、暖房機205が停止していることを想定して、「洗浄動作により室温が低下しますので、暖房機で暖房して下さい。」というメッセージAを報知してもよい。
また、暖房機205は動作しているが暖房能力が低い場合を想定して、「洗浄動作により室温が低下しますので、暖房機の暖房能力を上げて下さい。」というメッセージBを報知してもよい。
さらに、暖房機205は動作しているがユーザーが暖房能力を下げた場合を想定して、「洗浄動作により室温が低下しますので、暖房機の暖房能力を回復させて下さい。」というメッセージCを報知してもよい。また、メッセージA、B、Cを全て報知してもよい。
(ステップS65)
次に、制御部8は、ステップS65において、暖房を促す報知を行ってから所定時間ts2が経過したか否かを制御部8が判断する。制御部8は、所定時間ts2が経過していると判断した場合、ステップS66へ進む。
(ステップS66)
次に、制御部8は、ステップS66において、室内温度Tiが所定温度Taに到達しているか否かを判断する。
報知によって、ユーザーが暖房機205による暖房運転を行っているという期待を込めて所定時間ts2の経過を待っている。そして、実際に暖房運転が行われたか否かの判断を、室内温度Tiが所定温度Taに到達に到達したか否かの判断で、代用している。
したがって、室内温度Tiが所定温度Taに到達していると判断したときは、暖房運転が行われていると判断して、ステップS67へ進む。
一方、室内温度Tiが所定温度Taに到達していないと判断したときは、暖房運転が行われていないと判断して、ステップS62へ戻る。
(ステップS67)
次に、制御部8は、ステップS67において、洗浄運転の停止指令の有無を判断する。ユーザーが、洗浄運転を停止したい場合もあるので、かかる場合、洗浄運転の洗浄動作中であっても強制的に終了する必要があるからである。
制御部8は、洗浄運転の停止指令があるときは、ステップS68へ進む。
(ステップS68)
そして、制御部8は、ステップS68において、洗浄運転を停止する。制御部8は、洗浄運転の停止を、スマートフォンなど通信端末230、またはリモートコントローラ15を介して報知してもよい。
制御部8は、洗浄運転が終了したとき、暖房機105の運転停止を促す報知を行うようにリモートコントローラ15の表示画面15aまたはスピーカ82を制御してもよい。洗浄運転が終了すれば、室内機2による暖房効果が回復されるので、暖房機105の運転を停止することが合理的である。
(ステップS671)
一方、制御部8は、洗浄運転の停止指令がないときは、ステップS671へ進み、カウンタをリセットし、ステップS66に戻る。
ステップS66に戻って、室内温度Tiが所定温度Taに到達しているか否かを判断し、室内温度Tiが所定温度Taに到達していないと判断した場合、ユーザーが暖房機205の暖房能力を下げた、或いは暖房機205を停止した、のいずれかであると推測される。
かかる場合、ステップS62に戻って報知を行うことになるので、過去の室内温度Tiが所定温度Taに到達するまでの期間中の報知回数を無効にする必要がある。それゆえ、ステップ671でカウンタをリセットするのである。
第2実施形態では、制御部8は、暖房を促す報知を行って、所定時間ts2の経過を待つというルーティンをY回繰り返して、それでも室内温度Tiが所定温度Taに達していなかった場合、制御部8は、暖房機205は停止した状態であると推定し、洗浄運転を停止する。
以上のように、洗浄運転では、洗浄動作と並行して、図14のステップS61~ステップS68の制御が実行され、暖房機205の暖房運転により室温低下が抑制されている。
また、上記実施形態では、室温低下抑制措置が洗浄運転の洗浄動作への移行と同時に実施されているが、これに限定されるものではなく、洗浄運転によって室温低下が想定される場合に、または実際に所定の室温低下が生じた場合に、または暖房運転の後に洗浄運転を行うときに、制御部8が室温低下抑制措置を実施してもよい。
さらに、制御部8は、洗浄運転による室内温度の低下幅が所定値以上であると推定される場合に、または実際に室内温度の低下幅が所定値以上である場合に、室温低下抑制措置を実行してもよい。所定値は、ヒートショックなどのリスクを考慮すると10℃程度以下が望ましい。
<特徴>
(1)
室内空調システム1では、制御部8が、洗浄運転を行うとき、室温低下が想定される場合に、または実際に所定の室温低下が生じた場合に、または暖房運転の後に洗浄運転を行うときに、室内機2とは異なる暖房機105による暖房運転が行われるための措置である室温低下抑制措置を実施する。室内熱交換器21の洗浄運転は冷房運転または除湿運転と同じく、室内熱交換器(21)を蒸発器として機能させる動作を伴うので室温低下が想定されるが、暖房機105による暖房運転によって室温低下を抑制する。
(2)
室内空調システム1では、制御部8が、室温低下抑制措置として、暖房機105による暖房運転を開始させる指令、または暖房機105の暖房能力を上げる指令を、暖房機105に対して、直接または間接的に送る。それゆえ、室内空調システム1では、室内熱交換器21の洗浄運転と暖房機105の暖房運転とを連動させることができるので、居住者に室温低下を感じさせることなく、洗浄運転を行うことができる。
(3)
室内空調システム1では、制御部8は、リモートコントローラ15の表示画面15aまたはスピーカ82を制御し、室温低下抑制措置として、暖房機105による暖房運転を開始させる、または暖房機105の暖房能力を上げる操作を促す報知を行う。それゆえ、室内空調システム1では、洗浄運転と暖房機105の暖房運転との連動が不可能であっても、洗浄運転を行うときに暖房機105による暖房運転または暖房能力を上げる操作を促す報知を行うことによって、ユーザーに対して、室温低下に備えた行為を提起することができる。
(4)
室内空調システム1では、制御部8は、室内温度センサ31の検出値に基づき、所定の室温低下が生じたか否かを判定する。室内空調システム1では、確実に室温低下の程度を把握することができる。
(5)
室内空調システム1では、制御部8が、洗浄運転が終了したとき、暖房機105の運転を停止するように制御する、または暖房機105の運転停止を促す報知を行うようにリモートコントローラ15の表示画面15aまたはスピーカ82を制御する。洗浄運転が終了すれば、室内機2による暖房効果が回復されるので、暖房機105の運転を停止することが合理的である。
<第1実施形態および第2実施形態に共通の変形例>
(1)第1変形例
(1-1)構成
第1実施形態および第2実施形態では、空気調和機10と加湿機6が一体である場合について説明したが、空気調和機10と加湿機が別体であってもよい。
図15は、変形例に係る室内空調システム1の構成の一例を示す概念図である。図15において、室内空調システム1では、空気調和機10と、空気清浄機能付き加湿機106(以後、加湿機106という。)が、別体になっている。加湿機106が、第1実施形態および第2実施形態の加湿機6に相当する。加湿機106は、部屋RMに設置され、換気運転を行うことはできない構成になっている。
図15に示されているように、空気調和機10の室内機2と加湿機106とは、無線LANルータ210を介して接続されている。室内機2の室内制御部81には無線LANアダプタ85が接続されている。
ここでは、無線LANアダプタ85が室内機2に外付けされている場合が示されている。しかし、無線LANアダプタ85が室内機2に内蔵されてもよい。加湿機106の加湿機制御部89には、無線LANアダプタの機能が内蔵されている。
図16は、図15の室内空調システム1の構成を説明するためのブロック図である。また、図17は、図16の制御部8の構成を説明するためのブロック図である。
図16および図17において、空気調和機10と加湿機106とからなる室内空調システム1は、制御部8を備えている。洗浄運転が行われるとき、加湿機106は、無線LANルータ210及び無線LANアダプタ85を介して、室内制御部81から動作を指示される。
制御部8は、室内制御部81と、室外制御部86と、加湿機制御部89と、暖房機制御部109とを有している。室内制御部81による室内機2の制御、室外制御部86による室外機4の制御、および暖房機制御部109による暖房機105の制御は、第1実施形態で説明しているので、ここでは説明を省略する。
図17に示すように、加湿機制御部89は、プロセッサ89aと、メモリ89bとを含む。
プロセッサ89aは、メモリ89bに記憶されている制御プログラムを読み取り、各機器に必要な指令を出力する。
メモリ89bは、各制御プログラムの他、室内制御部81からの要求値を随時記憶する。
また、プロセッサ89aは、メモリ89bに記憶されたデータまたは要求値を読み取り、必要な制御値を演算する。
プロセッサ89aとして、CPUまたはGPUといったプロセッサが採用される。上記の記載は、一例であって、上記記載内容に限定されるものではない。
図15に示されているように、室内空調システム1は、スマートフォンなどの通信端末230を用いて、空気調和機10および加湿機106に指示することができる。例えば、スマートフォンなどの通信端末230から出力される指示は、無線LANルータ210を介してまたはインターネット240とブロードバンドルータ220と無線LANルータ210を介して、空気調和機10および加湿機106に送信される。
(1-2)加湿機106の構成
図18は、図15の加湿機106の構成例を示す分解斜視図である。図18において、加湿機106は、ケーシング110と、プレフィルタ121と、集塵フィルタ122と、脱臭フィルタ123と、送風ファン130と、加湿フィルタユニット140と、水トレー150と、水タンク160とを備えている。ケーシング110は、本体部111と前面パネル112とを含んでいる。
図19は、図15の加湿機106の外観を示す斜視図である。図19において、加湿機106は、前面パネル112と本体部111との境界に吸込口113を有している。吸込口113は、前面パネル112の下部と両サイドに設けられている。吹出口114は、本体部111の上部に設けられている。
図16、図17、図18、および図19において、送風ファン130が駆動されると、吸込口113から吸い込まれた室内の空気は、プレフィルタ121、集塵フィルタ122、脱臭フィルタ123及び加湿フィルタユニット140を通過して、吹出口114から吹出される。
本体部111の天面には、操作パネル115が設けられている。操作パネル115には、複数の操作ボタンが設けられている。
プレフィルタ121は、通過する空気から、主に大きな塵埃を取り除く。集塵フィルタ122は、通過する空気から、主に微細な塵埃を取り除く。脱臭フィルタ123は、例えば、活性炭を含んでいる。脱臭フィルタ123は、通過する空気から、主に臭い成分を除去する。
加湿フィルタユニット140は、加湿フィルタ142を含む加湿ロータ141を有している。加湿ロータ141は、モータ143(図16参照)により回転させられる。加湿フィルタ142は、加湿ロータ141とともに回転することにより、水トレー150に溜められている水の供給を受ける。
水の供給を受けた加湿フィルタ142は、通過する空気に対して水分を供給する。モータ143が停止して加湿ロータ141の回転が止まると、加湿フィルタユニット140は加湿を停止する。
水トレー150は、水タンク160から水の供給を受けることにより、加湿フィルタ142に供給する水の補充を行う。水タンク160には、利用者が水を補給する。
制御部8は、加湿機制御部89を介して、モータ143を制御することができる。従って、制御部8は、モータ143をオンすることにより加湿機106に加湿動作を行わせ、モータ143をオフすることにより加湿機106に加湿動作を停止させることができる。
加湿機106は、図16に示されているように、室内温度センサ171と室内湿度センサ172と給水センサ173とを備えている。室内温度センサ171と室内湿度センサ172と給水センサ173とは、加湿機制御部89に接続されている。
従って、制御部8は、加湿機制御部89を介して、室内温度センサ171と室内湿度センサ172により、室内空気の温度と相対湿度とを検知することができる。第1実施形態の制御部8は、制御に室内温度センサ31と室内湿度センサ32を用いている。第2実施形態の制御部8は、制御に室内温度センサ31と室内湿度センサ32若しくは室内温度センサ171と室内湿度センサ172を用いてもよい。
第2実施形態の制御部8は、制御に、例えば室内温度センサ31,171の平均値を室内空気の温度として用いるなど、両センサを同時に用いてもよい。また、第2実施形態の制御部8は、制御に、例えば室内湿度センサ32,172の平均値を室内空気の相対湿度として用いるなど、両センサを同時に用いてもよい。
(1-3)室内空調システム1の洗浄運転
室内空調システム1の洗浄運転は、加湿機6に替えて加湿機106を用いるという相違点を除いて、第1実施形態の室内空調システム1の洗浄運転と同様に構成することができる。したがって、図9および図11に示すフローチャートに沿って制御が行われる。
室内空調システム1は、加湿機106を用いて、洗浄運転を行う。室内空調システム1では、加湿機106が室内の空気を吸込口113から吸込み、室内の空気に水分を付与して吹出口114から部屋RMの中に吹き出す。
したがって、室内空調システム1は、空気調和機10と加湿機106を用いて第1加湿動作を行う。第1加湿動作において、制御部8は、空気調和機10に部屋RMの暖房運転を行わせ、同時に加湿機106に部屋RMに対する加湿を行わせる。室内空調システム1の第2加湿動作では、制御部8が、空気調和機10の運転を停止させ、加湿機106に加湿を行わせる。
(1-4)加湿機制御
第1加湿動作および第2加湿動作では、図12Aおよび図12Bに示すフローチャートに沿って加湿機106が制御される。
図12Aおよび図12Bに示すフローチャートに沿って加湿機106を制御する場合において、ステップS6の洗浄運転終了前の、吸排気ホース68を乾燥させる動作を省くことができる。
なぜなら、室内空調システム1は、加湿機106を部屋RMの中に置いているので、壁WLを通過する吸排気ホース68を備える必要がなくなるからである。
(2)第2変形例
第1実施形態、第2実施形態および上記第1変形例で、説明した洗浄運転は、室内熱交換器21を蒸発器として機能させ室内空気に含まれる水分を室内熱交換器21に凝縮させて室内熱交換器21の表面に付着した汚れを洗い流す運転を想定して、説明している。
しかしながら、それに限定されるものではなく、洗浄運転には、室内熱交換器21の表面温度を氷点下にする凍結運転を行い、凍結運転の終了後に解凍させて室内熱交換器を洗浄する動作も含まれる。
以上、本開示の実施形態を説明したが、特許請求の範囲に記載された本開示の趣旨及び範囲から逸脱することなく、形態や詳細の多様な変更が可能なことが理解されるであろう。
1 室内空調システム(暖房システム)
2 室内機(空調室内機)
8 制御部
15a 表示画面(報知部)
21 室内熱交換器
31 室内温度センサ
82 スピーカ(報知部)
51 外気温度センサ(室外温度センサ)
105 暖房機(暖房機器)
205 暖房機(暖房機器)
特開2010-014288号公報

Claims (5)

  1. 室内熱交換器(21)を蒸発器として機能させ室内空気に含まれる水分を室内熱交換器(21)に凝縮させて前記室内熱交換器(21)を洗浄する洗浄運転を行う空調室内機(2)と、
    前記洗浄運転を行うとき、室温低下が想定される場合に、または実際に所定の室温低下が生じた場合に、または暖房運転の後に前記洗浄運転を行うときに、前記空調室内機(2)とは異なる他の暖房機器(105)による暖房運転が行われるための室温低下抑制措置を実施する、制御部(8)と、
    を備える、
    暖房システム。
  2. 前記他の暖房機器(105)は、通信を介した運転に関する指令によって操作される遠隔操作機能を有し、
    前記制御部(8)は、前記室温低下抑制措置として、前記他の暖房機器(105)による暖房運転を開始させる指令、または前記他の暖房機器(105)の暖房能力を上げる指令を、前記他の暖房機器(105)に対して、直接または間接的に送る、
    請求項1に記載の暖房システム。
  3. 報知部(82)をさらに備え、
    前記報知部(82)は、前記室温低下抑制措置として、前記他の暖房機器(105)による暖房運転を開始させる、または前記他の暖房機器(105)の暖房能力を上げる操作を促す報知を行う、
    請求項1に記載の暖房システム。
  4. 室内の温度を検出する室内温度センサ(31)をさらに備え、
    前記制御部(8)は、前記室内温度センサ(31)の検出値に基づき、前記所定の室温低下が生じたか否かを判定する、
    請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の暖房システム。
  5. 前記制御部(8)は、前記洗浄運転が終了したとき、前記他の暖房機器(105)の運転を停止するように制御する、または前記他の暖房機器(105)の運転停止を促す報知を行うように前記報知部(82)を制御する、
    請求項3に記載の暖房システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024008362A1 (en) * 2022-07-04 2024-01-11 Munters Europe Aktiebolag A system and method for controlling humidity in a defined space

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