JP2022025931A - 順番待ち管理装置、順番待ち管理方法、及びプログラム - Google Patents
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Abstract
Description
図1は、本実施形態の順番待ち管理システムの全体的な構成例を示している。同図の順番待ち管理システムは、例えばテーマパークあるいは遊園地等における或る1つのアトラクションに搭乗するための客(待機者の一例)の順番待ちについての管理を行う。
客は、アトラクションに搭乗するにあたり、入口ENTから待機場所WAとしての区画に入場する。入口ENTは、待機場所WAの各所において複数が設けられてよい。
この場合の待機場所WAは、建物内であってもよいし屋外であってもよい。また、待機場所WAは、壁、パーテーション、白線表示などにより、明確にエリアが規定されていてもよいし、例えば場所の案内表示看板などが設置されることで大まかなスペースの明示がなされているだけでもよい。待機場所WAでは、客は行列に並んで順番待ちをする。客は、自分が行列の先頭まで移動し、アトラクションに搭乗できる順番になると、搭乗口GTを通ってアトラクションに搭乗する。
床面FLでの表示のための表示装置300の構成としては特に限定されないが、例えば床面FLに設置した平面のディスプレイデバイスを表示装置300が駆動するようにされた構成であってよい。この場合のディスプレイデバイスの構成についても特に限定されないが、例えば液晶ディスプレイデバイス、有機ELディスプレイデバイス、LEDディスプレイデバイス等を挙げることができる。表示装置300は、床面FLに表示を行う機能を有していれば、特に構成や種類の限定は無い。
また、床面FLにおける表示は、例えばプロジェクタとしての表示装置300により、床面FLをスクリーンとして画像光を投射させて行うようにされてもよい。
また、待機場所WAの床面FL上の情報表示は、床面FL全体に表示されてもよいし、床面FLの一部分に表示されてもよい。また、待機場所WAの床面FL上の情報表示は、床面FLにおいて、部分的に複数箇所に表示されていてもよい。
同図においては、5つの待機案内画像PG-1~PG-5が表示された状態が示されている。5つの待機案内画像PG-1~PG-5が表示された状態は、現状において、5人の客VS(VS-1~VS-5)が順番待ちの行列をしている状況に対応する。待機案内画像PG-1~PG-5の順で1番から5番の待ち順(待機順)に対応する。この場合の待機案内画像PG-1~PG-5は、床面FLにて、順次、行列を形成していくように配置されるように表示される。待機案内画像PG-1~PG-5は、それぞれ1人の客VSが対応する。
待機順が1番から5番の客VS-1~VS-5は、それぞれ、待機案内画像PG-1~PG-5が表示された位置に立って順番待ちをする。この結果、待機順が1番から5番の客VS-1~VS-5は、待機場所WAにて行列を形成するようにして順番待ちすることができる。
ユーザ端末100は、例えばスマートフォンやタブレット端末等であってよい。ユーザ端末100の順番待ち登録機能は、ユーザ端末100にインストールされた順番待ち登録アプリケーションによって実現される。あるいは、本実施形態における順番待ち登録の機能は、例えばSaaS(Software as a Service)等のクラウドサービスが提供するアプリケーションに、ユーザ端末100のウェブブラウザからアクセスすることで実現されるようにしてもよい。
なお、順番待ち登録は、1人の客が行うことも可能であるし、2名以上のグループによる客についてまとめて行うことも可能である。ここでは、2名の客VS-6、VS-7がグループとしてまとめて順番待ち登録を行う場合を例に挙げる。
また、客VS-6、VS-7によるグループは、順番待ち登録を行うにあたり、客VS-6、VS-7のうちの一方の所持するユーザ端末100を用いればよい。ここでは、客VS-6が、自分の所持するユーザ端末100を用いて、客VS-6、VS-7のグループ単位の順番待ち登録を行う場合を例に挙げる。
コードCDの形式例としては、2次元バーコードなどが考えられるが、上記の制御情報のコード化の機能を満たすものであれば、任意の画像、コード、文字情報などであってよい。
図2(B)の床表示の説明については後述する。
また、同図の順番待ち登録画面においては、登録ボタンBT1が配置されている。登録ボタンBT1は、入力ボックスBX1に入力した数値に応じた登録人数分の順番待ち登録を指示する操作が行われるボタンである。客VS-6は、入力ボックスBX1に対して「2」を入力したうえで、登録ボタンBT1に対する操作を行う。
図3(B)は、登録結果画面の一例を示している。登録結果画面は、順番待ち登録の結果を客に示す画面である。同図の登録結果画面においては、登録人数エリアAR1、単位登録結果エリアAR2(AR2-1、AR2-2)が配置される。
登録人数エリアAR1においては、今回の順番待ち登録によって待機者として登録された客の人数(登録人数)が示される。同図においては、登録人数が2名であることが示されている。
1の単位登録結果エリアAR2においては、登録番号、残り人数、及び予想搭乗時刻が示されている。
単位登録結果エリアAR2における登録番号は、今回の順番待ち登録によって、対応の待機者としての客に付された登録番号を示す。
単位登録結果エリアAR2における残り人数は、現在の行列において、対応の待機者より前の順番で順番待ちをしている待機者の数を示す。
単位登録結果エリアAR2における予想搭乗時刻は、対応の待機者がアトラクションに搭乗できることが予想される時刻を示す。なお、単位登録結果エリアAR2において、予想搭乗時刻に代えて、対応の客VSがアトラクションに搭乗できるまでの待ち時間が示されるようにしてよい。
URLコピーエリアAR21とURLコードエリアAR22は、以下のようにして順番待ち情報ページのURL(Uniform Resource Locator)を提供するエリアである。
順番待ち状況ページは、順番待ち登録された待機者に、対応の順番待ち状況を提供するウェブページである。
図示は省略するが、順番待ち状況ページにおいては、登録番号、残り人数、予想搭乗時刻等が示される。順番待ち状況ページにおいて表示される残り人数や予想搭乗時刻は、時間経過により行列が進行していくことに応じて、現在に対応する最新の人数、時刻を示す。
URLコピーエリアAR21は、例えばタップ操作されることで、ユーザ端末100に順番待ち状況ページのURLをコピーさせるボタンとして機能する。待機者は、ユーザ端末100がコピーしたURLを、メールやSNSのメッセージ機能などを用いて、同伴の待機者のユーザ端末100に送信することができる。同伴の待機者のユーザ端末100は、送信されたURLを受信することにより、順番待ち状況ページのURLが取得できたことになる。
また、URLコードエリアAR22は、順番待ち状況ページのURLのコードを表示するエリアである。同図では、URLコードエリアAR22においてURLが2次元コードで示された例を挙げているが、例えばバーコードなどの他のコード形式であってもよい。
この場合には、例えば登録結果画面(図3(B))における単位登録結果エリアAR2以外の所定の箇所にて、各1つのグループ単位に対応するURLコピーエリアとURLコードエリアとを表示させてよい。グループに属する待機者としての客VSは、順番待ち登録の操作を行った同じグループの客VSから、自分のユーザ端末100にURLを送信してもらうか、自分のユーザ端末100により、URLコードエリアに表示されたコードを読み取らせることにより、グループ単位に対応する順番待ち状況ページのURLを取得することができる。
つまり、今回の順番待ち登録前においては最後尾であった待機案内画像PG-5にさらに後続するようにして、2つの待機案内画像PG-6、PG-7が配置される。待機案内画像PG-6、PG-7は、それぞれ、今回の順番待ち登録により登録された2名の待機者としての客に対応する。待機案内画像PG-6、PG-7は、それぞれ、待機案内画像PG-5に後続するものとして定められた待ち位置にて表示される。この結果、待機案内画像PGにより示される行列の最後尾は、待機案内画像PG-5から2つ後ろの待機案内画像PG-7に変更される。登録用画像PRは、最後尾となったPG-7の次の待ち位置にて表示される。
このようなユーザ端末100における順番待ち状況ページの表示にあたり、ユーザ端末100は、操作された単位登録結果エリアAR2に対応してリンクが貼られていたURLにアクセス要求を順番待ち管理装置200に送信する。アクセス要求を受信した順番待ち管理装置200は、現在において順番待ち登録している待機者の情報(待機者情報)を参照して、アクセス要求に含まれる登録番号により示される待機者の前で順番待ちをしている客の残り人数、予想搭乗時刻(あるいは待ち時間)等を算出する。順番待ち管理装置200は、登録番号と、算出された残り人数及び予想搭乗時刻等を含む順番待ち状況ページを生成し、生成された順番待ち状況ページをユーザ端末100に送信する。ユーザ端末100は、受信された順番待ち状況ページを表示させる。
今回の順番待ち登録の例の場合であれば、順番待ち登録の操作を行った客VS-6は、自分の所持するユーザ端末100にて表示されている単位登録結果エリアAR2のタップ操作を行って、自分の待ち順に対応する順番待ち状況ページを表示させることができる。
また、客VS-6の同伴者である客VS-7は、客VS-6のユーザ端末100からのURLの送信またはコードの読み取りにより取得されたURLに、自分のユーザ端末100をアクセスさせることで、自分のユーザ端末100にて、自分の待ち順に対応する順番待ち状況ページを表示させることができる。
これにより、客VS-6と客VS-7は、順番待ちをしている間に別々に行動していたとしても、自分の待ち順に対応する行列の進み具合(順番待ち状況)を、自分のユーザ端末100にて表示させた順番待ち状況ページを見て把握することができる。
そのうえで、本実施形態の順番待ち管理システムにおいては、待機案内画像PGが床面FLとしての表示面において画像として表示されるものであることから、床面FLにて表示される待機案内画像PGの位置を自在に変更することができる。これにより、本実施形態の順番待ち管理システムにおいては、行列のパターン形成について高い自由度を得ることができる。
また、本実施形態の順番待ち管理システムは、待機順において前後する関係にある待機案内画像PGの間の距離について、待機順が前後の客VS同志が煩わしさを覚えにくいような距離であるとか、感染症予防に応じた適切な距離(ソーシャルディスタンス)を保たせることが容易に可能となる。具体的には、各待機案内画像PGの間隔、表示位置、待機案内画像PG自体の大きさ等を変更することで所望の距離を確保できる。
そのうえで、例えば待機順において前後する関係にある待機案内画像PGの間の床面FLにて、待機者に対して、他の待機者と十分な間隔を保ってもらうことを案内する表示が行われてよい。このような案内の表示は、待機者に向けた文字によるメッセージであってもよいし、所定の態様によりソーシャルディスタンス等の距離を指示可能な標識のようなものであってもよい。また、案内の表示は、文字と標識の組み合わせであってもよい。
これにより、本実施形態の順番待ち管理システムにおいて、客VSは、順番待ちをしている間に、自分の待機案内画像PGの位置(すなわち、従来の行列であればその客VSが並んでいるべき位置)から安心して離れることも可能となる。客VSが待機案内画像PGの位置から離れたとしても、待機案内画像PGには客VSの登録番号が表示されていることから、後ろの客によって行列が詰められたり、他の客が横から入ってくるようなこともない。用事を済ませた客VSは、空いている状態にある自分の待機案内画像PGの位置に戻ってくることができる。
例えば、順番待ちをしていてトイレに行きたくなったような場合であっても、本実施形態の場合であれば、トイレに行った後も並び直すことなく、自分の待機案内画像PGのところに戻ってくることができる。また、待ち時間が相当に長い場合には、客VSは、自分の待機案内画像PGから離れて、例えば飲食、買い物などを済ませてくるなどして、待ち時間を有効に利用することが可能になる。
アラーム通知は、例えば順番待ち管理装置200が、順番待ち登録の操作が行われたユーザ端末100に対して送信する。
また、アラーム通知のトリガとなる残り人数や残り時間は、予め固定的に設定されてよいが、順番待ち登録を行った客が、順番待ち登録アプリケーションに対する操作によって設定できるようにされてよい。
同図のアラーム設定画面においては、残り人数設定エリアAR31と残り時間設定エリアAR32とが配置されている。残り人数設定エリアAR31は、アラーム通知のトリガとなる残り人数を設定する操作が行われるエリアである。残り時間設定エリアAR32は、アラーム通知のトリガとなる残り時間を設定する操作が行われるエリアである。この場合、客VSは、アラーム通知のトリガとして、残り人数と残り時間とのいずれかを選択して設定できる。
客VSは、アラーム通知のトリガとして、残り人数を設定する場合には、残り人数設定エリアAR31における入力ボックスBX31に、アラーム通知のトリガとなる残り人数の値を入力する操作を行ったうえで、設定ボタンBT31を操作する。同図の残り人数設定エリアAR31においては、現在の残り人数が示されている。
また、客VSは、アラーム通知のトリガとして、残り時間を設定する場合には、残り時間設定エリアAR32における入力ボックスBX32に、アラーム通知のトリガとなる残り時間の値を入力する操作を行ったうえで、設定ボタンBT31を操作する。同図の残り時間設定エリアAR32においては、現在の残り時間が示されている。
順番待ち管理装置200は、順番待ち登録された待機者ごとの待機順が変更された際に、待機者ごとに残り人数を特定する。また、順番待ち管理装置200は、特定された残り時間と後述の行列処理時間情報記憶部232が記憶する情報を利用して残り時間を算出する。
順番待ち管理装置200は、自己が記憶するトリガ情報のうちから、上記のようにして得られた残り人数または残り時間に至った値を有するトリガ情報を特定する。順番待ち管理装置200は、特定したトリガ情報に対応付けられたユーザIDに対応するユーザ端末100にアラーム通知を送信する。
また、アラーム通知は複数回行われてよい。この場合には、例えば「あと30分」、「あと20分」、「あと10分」、「あと5分」であるとか、「残り200人」、「残り100人、「残り50人、「残り30人」などといったように、所定時間おき、あるいは所定人数おきに複数回のアラーム通知が繰り返されてもよい。この場合、ユーザ端末100に対するユーザの操作によるアラーム通知のトリガ設定にあたっては、例えば1回目のアラーム通知に対応する残り人数の値、あるいは残り時間を設定したうえで、2回目以降のアラーム通知について、何人おきとするのか、あるいは何分おきとするのかといった間隔を設定できるようにしてよい。
図4(B)は、アラーム通知画面の一例を示している。同図のアラーム通知画面は、通知のトリガが残り人数である場合の例である。同図においては、登録番号と、現在の残り人数とが表示されている。また、同図のアラーム通知画面においては、現在の残り時間も併せて示されている。
通信部201は、ユーザ端末100、表示装置300、カメラ400等と通信を実行する。
制御部202は、順番待ち管理装置200における各種の制御を実行する。制御部202は、待機管理部221及び表示制御部222を備える。
また、待機管理部221は、待機者のユーザ端末100からの都度の順番待ち状況ページのURLへのアクセス要求に応じて、該当の客VSとしての待機者についての順番待ち状況ページを生成し、生成した順番待ち状況ページをユーザ端末100にて表示させる。この際、待機管理部221は、順番待ち状況ページにて予想搭乗時刻を含める場合には、行列処理時間情報記憶部232に記憶される情報に基づいて予想搭乗時刻を推定する。
また、待機管理部221は、待機者のユーザ端末100に対してアラーム通知が行われるように制御することができる。
表示制御部222は、床面FLにて待機案内画像PGや登録用画像PR等の表示が行われるように表示装置300を制御する。
待機者情報テーブル記憶部231は、待機者情報テーブルを記憶する。
行列処理時間情報記憶部232は、行列処理時間情報として、行列における残り人数と残り時間の関係についての過去の事例(履歴)の情報を記憶する。行列処理時間情報記憶部232が記憶する情報は、後述のように、予想搭乗時刻の推定に用いられる。
トリガ情報テーブル記憶部233は、トリガ情報テーブルを記憶する。トリガ情報テーブルは、図示は省略するが、順番待ち登録された待機者のユーザIDにトリガ情報を対応付けた構造である。1のユーザIDに対応付けられたトリガ情報は、前述のように、アラーム設定画面に対する操作によって設定された残り人数の値、あるいは残り時間の値であり、客VSへのアラーム通知の制御に用いられる。
待機者情報テーブルは、待機順ごとに対応して1の待機者に対応する待機者情報が格納される構造である。
なお、同図の待機者情報テーブルにおいては、待機者情報テーブルにおいて、予め「1」から所定の最大値「N」までの待機順の範囲が規定されている例を示しているが、待機順の最大値については特に制限が設けられなくともよい。
待機者情報における登録番号は、対応の待機者に対応付けられるものとして生成された登録番号である。
また、待機者情報におけるユーザIDは、順番待ち登録を行った客(待機者)のユーザIDである。待機者情報におけるユーザIDは、対応の順番待ち登録に用いられたユーザ端末100から送信された順番待ち登録要求から取得されたものである。このため、客が順番待ち登録にあたって、グループ単位による2以上の登録人数を指定した場合、順番待ち登録要求に応じて新規に待機者情報テーブルに記憶される複数の待機者情報は、共通のユーザIDを格納する。
ステップS101:順番待ち管理装置200において、待機管理部221は、ユーザ端末100から送信された順番待ち登録要求が受信されたか否かについて判定する。
この際、待機管理部221は、受信された順番待ち登録要求が示す登録人数を認識する。待機管理部221は、認識した登録人数に応じた数の登録番号を発行する。待機管理部221は、発行した登録番号のそれぞれと、受信された順番待ち登録要求に含まれているユーザIDとを対応付けた待機者情報を生成する。発行した登録番号が複数である場合、待機管理部221は、複数の登録番号ごとに共通のユーザIDが対応付けられた複数の待機者情報を生成する。
待機管理部221は、待機者情報テーブルにおいて、これまで最後尾であった待機順に続く、今回の登録人数分に対応する待機順ごとに、生成した待機者情報を1つずつ格納する。
客VS-6、VS-7に対応する順番待ち登録要求が受信されたとき、待機者情報テーブルにおいて待機者情報が格納されている最後尾の待機順は「5」である。そこで、この場合の待機管理部221は、登録番号として「12A47」を格納する待機者情報を、待機順「6」に対応付けて待機者情報テーブルに格納する。また、待機管理部221は、登録番号として「12A48」を格納する待機者情報を、待機順「7」に対応付けて待機者情報テーブルに格納する。
このようにして、待機者情報テーブルにおいて、客VS-6、VS-7の2名に対応する2つの待機者情報が新規に登録される。
待機管理部221は、待機者情報テーブル記憶部231に記憶される待機者情報テーブルを参照して、現在の残り人数を取得する。また、待機管理部221は、取得された残り人数と、行列処理時間情報記憶部232に記憶された行列処理時間情報とを利用して予想搭乗時刻を推定する。
ユーザ端末100は、受信された登録結果通知に基づいて、図3(B)に例示した登録結果画面を表示させる。図3(B)に例示した登録結果画面との対応では、登録結果通知には登録人数、登録された待機者ごとの登録番号、残り人数、予想搭乗時刻等の情報が含まれる。登録結果通知に含まれる情報のうち、登録人数と登録番号はステップS102により取得され、残り人数と予想搭乗時刻はステップS103により取得されたものである。
脱行列者は、行列に並んで順番待ちしていた待機者(客)のうち、アトラクションに搭乗できることとなったために、搭乗口GTに移動したことで行列から抜けた待機者である。
脱行列者の数を把握することが行列の進み具合を把握することになり、脱行列者の数を検出する機構を用意することが必要となる。
ステップS105にて脱行列者が検出されないと判定された場合には、ステップS101に処理が戻される。
また、係員やカメラ400により、行列から搭乗口に移動した最終の脱行列者の床表示の登録番号(最終離脱登録番号)を把握し、把握された最終離脱登録番号が順番待ち管理装置200の待機管理部221に通知されるようにする。待機管理部221は、通知された最終離脱登録番号を、例えば図6の待機者情報テーブルに記録する。待機管理部221は、例えば、待機者情報テーブルにおける、前回記録された最終離脱登録番号から今回記録された最終離脱登録番号までにおける待機者に基づいて、脱行列者の数を検出することができる。また、待機管理部221は、登録番号を通し番号として待機者ごとに割り付ける場合には、前回の最終離脱登録番号の値と今回の最終離脱登録番号の値との減算結果を利用するなど、脱行列者の数を計算により求めることも可能である。
具体的に、図5の待機者情報テーブルの内容のもとで、ステップS106により検出された脱行列者の数が「2」である場合には、待機管理部221は、待機者情報テーブルから、待機順「1」、「2」のそれぞれに対応付けられた待機者情報(登録番号、ユーザID)を削除する。待機管理部221は、残る待機順「3」~「7」に対応付けられていた5つの待機者情報を、新たに待機順「1」~「5」に対応付けるように待機者情報テーブルを更新する。ステップS106の処理の後は、ステップS101に処理が戻される。
ステップS201:順番待ち管理装置200において表示制御部222は、待機者情報テーブルが更新されるのを待機する。待機者情報テーブルは、図7のステップS102またはステップS105の処理が行われたことに応じて更新される。
ステップS202にて生成される表示データは、更新後の待機者情報テーブルの待機順に対応付けられた待機者情報が格納する登録番号を示す待機案内画像PGと、1つの登録用画像PRを、床面FLのそれぞれの待機順に応じた待ち位置にて表示するものとなる。
また、ステップS105により待機者情報テーブルが更新された場合に応じては、アトラクションに搭乗するために行列から抜けて搭乗口GTに移動した客に対応する待機案内画像PGが消去される。そして、残る待機案内画像PGと登録用画像PRが、搭乗口GTに移動した客の数に応じて進んだ待機順に対応する待ち位置に移動するようにして表示される。
ステップS301:順番待ち管理装置200において、待機管理部221は、ユーザ端末100からのアクセス要求が受信されるのを待機する。
ステップS302:アクセス要求には、送信元のユーザ端末100が順番待ち登録に際して取得した登録番号が含まれている。なお、個人単位での登録の場合にはその個人の登録番号がアクセス要求に含まれてよく、グループ単位での登録の場合には、グループに含まれる登録番号のうちのいずれかが、代表として例えば最も若い登録番号がアクセス要求に含まれてよい。待機管理部221は、アクセス要求が受信されると、受信されたアクセス要求に含まれる登録番号を取得する。
また、待機管理部221は、行列処理時間情報記憶部232に記憶される情報のうち、取得された残り人数に対応する過去の残り時間の情報を利用して、予想搭乗時刻を推定する。このようにして、待機管理部221により予想搭乗時刻が取得される。
ステップS305:待機管理部221は、ステップS304により生成された順番待ち状況ページを、アクセス要求の送信元のユーザ端末100に送信する。ユーザ端末100は、受信した順番待ち状況ページを表示する。
以下、本実施形態の変形例について説明する。以下に説明する変形例は適宜組み合わされてよい。
[第1変形例]
上記実施形態において、待機案内画像PG、登録用画像PRが円形である例を挙げているが、待機案内画像PG、登録用画像PR等の形状については限定されない。例えば、待機案内画像PG、登録用画像PRは、楕円形や四角形であってもよいし、デザイン性を考慮したような形状であってもよい。
また、待機案内画像PG、登録用画像PRは、例えば、幾何学的形状に限定されず、例えばテーマパークやアトラクション等に関連するキャラクタやアイテムなどの絵柄とともに登録番号等が表示されるようにした態様であってもよい。
また、例えば、時間経過に応じてキャラクタの表情が変化したり、或るキャラクタから他のキャラクタに変化するといったように、床表示画像(待機案内画像PG、登録用画像PR)における少なくとも一部について、時間経過に応じて態様が変化するようにされてもよい。
表示制御部222は、或る1つの待機順に対応する待機案内画像PGの表示にあたり、対応の待機順の待機者情報に対応付けられた画像情報IDにより示される画像情報を画像データベースから読み出す。表示制御部222は、読み出した画像情報の画像データを床面FLにおいて該当の待機順が対応する位置に表示する。画像情報に表示制御情報が含まれる場合、表示制御部222は、表示制御情報に従って表示する画像を変化させる。
本実施形態において、待機案内画像PG、登録用画像PR等が表示される表示面としては床面FLに限定されない。例えば、本変形例においては、客の行列に沿うようにして設けられた壁面において待機案内画像PGと登録用画像PRとが表示されるようにしてよい。
本変形例においては、客の待ち位置として定めた床面の位置ごとに対応した間隔で、待機案内画像PGと登録用画像PRとが壁面にて表示される。また、本変形例においても、待機案内画像PGにおいては、登録番号や残り人数(あるいは残り時間)等が表示される。また、登録用画像PRにおいては、コードCDが表示される。
また、壁面に表示される登録用画像PRに登録用画像PRとしては、例えば縦長の形状としたり、キャラクタの立ち姿を表示させたりしてもよい。
例えば客が順番待ちをしている場所が道路などであるために床面にて画像を表示させることが難しい場合がある。このような場合に、本変形例のように壁面に登録用画像PRを表示させることで、客の順番待ちを管理することができる。
上記実施形態においては、行列を形成する客VSの待ち位置が予め定められており、待機案内画像PGは、定められた待ち位置に対応して配置されるように表示されていた。この場合、客VSの待ち位置は、待機案内画像PGが表示された位置に制限される。これに対して、本変形例においては、客VSは、待機場所WAにおける任意の位置を自分の待ち位置として順番待ちしてよい。また、客VSは、待機場所WAにおいて移動し、自分の待ち位置を変更してよい。本変形例においては、このような待機場所WAにおける客VSの位置の移動に応じて追随するようにして表示される。本変形例の場合、登録用画像PRは、例えば入口近傍における所定位置に固定的に表示されてよい。
本変形例は、待機場所WAが比較的広いフリースペースとなっており、そこに待っている人が特に整列せずに待っているような環境に活用できる。例えば、客が待機する態様の1つとして、客に整理券を配布したうえで、整理券を持っている客が入場口等の近辺で特に並ぶことなく待機してもらうようにする場合がある。本変形例であれば、整理券を配布しなくとも、客に順番待ち登録を行ってもらうことで、客は同じように並ばずに待機できる。
なお個人の位置の特定は、上記の例のようにカメラ400を利用する他、例えば、ビーコン、無線タグ、GPS(Global Positioning System)などを利用して、ユーザ端末100の位置を特定することにより行われるようにされてよい。
これにより、本変形例においては、順番待ち登録を行った客VSは、待機場所WAにおいて移動を伴いながら任意の場所で順番待ちすることができる。
順番待ち管理装置200は、例えばそれぞれが所定の機能を有する複数の装置に分割されたうえで、例えばネットワーク経由での通信を介して相互に連携することで、これまでに説明した各種機能を実現するようにされてよい。
本実施形態の順番待ち管理システムは、アトラクションの搭乗に対応する順番待ちの管理への適用に限定されない。例えば本実施形態の順番待ち管理システムは、飲食店の待ち行列、レジ待ち、イベント等の入場受け付け、窓口チケット販売等の順番待ち等をはじめ、各種の順番待ちの状況に適用されてよい。
また、順番待ち管理装置200をクラウド上で仮想的に構築される仮想ネットワークのコンピュータシステムとして構築してもよい。
Claims (6)
- 順番待ちの待機順に、待機者を一意に特定可能な待機者特定情報を含む待機者情報を対応付けて記憶部に記憶させる待機管理部と、
前記記憶部に記憶された待機者情報に基づいて、待機場所における所定の表示面において待機者ごとの待機位置に対応する表示位置に、対応の待機者の待機者特定情報を含む待機案内画像が表示されるように表示装置を制御する表示制御部と
を備える順番待ち管理装置。 - 前記表示制御部は、待機順に応じて定められた前記待機位置に対応する表示位置に前記待機案内画像が表示されるように制御する
請求項1に記載の順番待ち管理装置。 - 前記待機管理部は、ユーザ端末から送信された順番待ち登録要求に応じて、当該順番待ち登録要求が受信されるまでにおいて最後尾であった待機順に続く待機順に、当該順番待ち登録要求の送信元のユーザ端末に対応する待機者特定情報を含む待機者情報を対応付けて前記記憶部に記憶させる
請求項1または2に記載の順番待ち管理装置。 - 前記表示制御部は、最後尾に次ぐ待機順に対応する表示位置にて登録用画像が表示されるように制御し、
前記登録用画像は、前記ユーザ端末が読み取ることで、前記ユーザ端末に前記順番待ち登録要求を送信させる制御情報のコードを含む
請求項3に記載の順番待ち管理装置。 - 順番待ちの待機順に、待機者を一意に特定可能な待機者特定情報を含む待機者情報を対応付けて記憶部に記憶させる待機管理ステップと、
前記記憶部に記憶された待機者情報に基づいて、待機場所における所定の表示面において待機者ごとの待機位置に対応する表示位置に、対応の待機者の待機者特定情報を含む待機案内画像が表示されるように表示装置を制御する表示制御ステップと
を含む順番待ち管理方法。 - コンピュータを、
順番待ちの待機順に、待機者を一意に特定可能な待機者特定情報を含む待機者情報を対応付けて記憶部に記憶させる待機管理部、
前記記憶部に記憶された待機者情報に基づいて、待機場所における所定の表示面において待機者ごとの待機位置に対応する表示位置に、対応の待機者の待機者特定情報を含む待機案内画像が表示されるように表示装置を制御する表示制御部
として機能させるためのプログラム。
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JP2020129131A JP7512117B2 (ja) | 2020-07-30 | 順番待ち管理装置、順番待ち管理方法、及びプログラム |
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Publications (2)
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20220165137A1 (en) * | 2020-11-25 | 2022-05-26 | Canon Kabushiki Kaisha | Queue analysis apparatus using a video analysis |
JP2022167129A (ja) * | 2021-04-22 | 2022-11-04 | 三菱電機株式会社 | 待機者誘導装置、待機者誘導方法及び待機者誘導プログラム |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US20220165137A1 (en) * | 2020-11-25 | 2022-05-26 | Canon Kabushiki Kaisha | Queue analysis apparatus using a video analysis |
US11645895B2 (en) * | 2020-11-25 | 2023-05-09 | Canon Kabushiki Kaisha | Queue analysis apparatus using a video analysis |
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