JP6848141B2 - 地域交通システムにおける配車装置、配車方法、及びプログラム - Google Patents

地域交通システムにおける配車装置、配車方法、及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、所定の地域内で車両を運用する交通システムにおいて、所定の地域内に所定の地域外の被招待者を招待する招待者により操作される招待者端末と、ネットワークを介して接続され、車両の予約に基づき配車を行う配車装置、その配車方法及びプログラムに関する。
近年、利用者を運ぶ車両等を運用する交通システムにより、所定の地域の住民の移動等における課題を解決する交通システムが提案されている。
このような交通システムにおける配車装置として、移動体から、当該移動体の現在位置、目的地、電池残量を示す情報を含む移動体情報を受信する移動体情報収集手段と、移動体情報に基づき、交通システムの利用者の要望に応じ、移動体を配車する配車手段と、を備え、配車手段が、第1の移動体が走行不能又は走行不能となる可能性が高いことを示す情報である走行障害情報を取得する受信手段と、第1の移動体の現在位置又は現在位置と目的地との間に、第1の移動体とは異なる第2の移動体との連携地点を設定する連携地点設定手段と、第1の移動体及び第2の移動体に、連携地点を示す連携地点情報及び当該連携地点においての連携を指示する連携情報を送信する連携指示手段と、を備える連携配車装置が開示されている(例えば、特許文献1)。
このような連携配車装置によれば、交通システムにおいて、移動体が走行不能となった場合であっても、利用者又は荷物をスムーズに目的地に運ぶことができる。
特開2015−92320号公報
ところで、このような交通システムは、例えば、公共交通機関がない所定の地域内で構築することで、住民が個々に車両を保有しなくとも、この所定の地域内における住民が移動するための手段を提供できる。
また、所定の地域内における住民は、このような交通システムにユーザとして、名前、住所、利用料の支払い方等を登録しておくことで、交通システムの車両を利用できる。
しかしながら、この所定の地域内の住民が、所定の地域外の人を、所定の地域内に招待する場合がある。このような場合、所定の地域外の人は、交通システムにユーザとして登録されていないので、交通システムの車両を利用できない。
そこで本発明では、上記のような課題に鑑み、所定の地域内で車両を運用する交通システムにおいて、交通システムが運用する車両を地域内の人であっても地域外の人であっても利用することができる配車装置、その配車方法及びプログラムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の配車装置は、以下のような解決手段を提供する。
(1)本発明の第1の態様では、所定の地域内で車両を運用する交通システムにおいて、地域内外の被招待者を招待する招待者により操作される招待者端末と、ネットワークを介して接続され、前記車両の予約に基づき配車を行う配車装置であって、前記被招待者が招待を受け移動するための配車費用を、前記招待者が後払い方式で負担する後払いチケットを発行する手段と、前記配車費用を前記招待者に請求するための利用対価を算出する利用対価算出手段と、
を備えることを特徴とする。
(2)上記(1)の配車装置において、前記後払いチケットの料金は、前記配車費用に加えて、前記被招待者が前記招待の際に付随する費用であるオプション料金を含むようにしてもよい。
(3)本発明の第2の態様では、所定の地域内で車両を運用する交通システムにおいて、地域内外の被招待者を招待する招待者により操作される招待者端末と、ネットワークを介して接続され、前記車両の予約に基づき配車を行う配車装置であって、前記予約を識別する予約識別情報を、前記招待者端末に送信する予約識別情報送信手段と、前記予約識別情報に対応付けられ、被招待者が前記車両を利用する時間である予約時間を示す予約時間情報を少なくとも含む前記車両を利用する内容を示す予約内容情報を受信する予約内容受信手段と、前記予約内容受信手段が受信した前記予約内容情報に基づき、前記車両を配車する配車手段と、を備えることを特徴とする。
(4)また、本発明は、(3)の配車装置において、前記予約識別情報に対応付けられ、前記車両が利用されたことを示す車両利用情報を受信する車両利用情報受信手段と、前記車両利用情報受信手段が前記車両利用情報を受信した場合に、前記予約内容情報に基づき、前記車両の利用対価を算出する利用対価算出手段と、前記利用対価算出手段が算出した利用対価に、前記予約内容情報に対応付けられた前記予約識別情報を対応付け、前記利用対価を精算する利用対価精算手段と、を更に備えてもよい。
(5)また、本発明は、(3)又は(4)の配車装置において、前記予約内容受信手段が受信した前記予約内容情報の内容を変更する変更情報を受信する変更情報受信手段を、更に備え、前記配車手段は、前記変更情報受信手段が受信した前記変更情報に基づき、前記車両を配車することとしてもよい。
(6)また、本発明は、(3)から(5)のいずれかの配車装置において、前記予約内容受信手段が受信した前記予約内容情報を記憶する予約内容記憶手段を、更に備え、前記配車手段は、前記予約内容情報に含まれる前記予約時間情報が示す前記予約時間に前記車両を配車できない場合に、前記予約内容記憶手段を参照して、前記予約時間情報が示す予約時間近傍において、前記車両を配車可能な時間である代替時間を抽出し、前記予約時間と前記代替時間との時間差から、前記車両で通ることが可能なルートを検索し、前記配車手段が、抽出した代替時間を示す代替時間情報と、検索した前記ルートを示すルート情報と、を含む代替情報を送信する代替情報送信手段を、更に備えてもよい。
(7)本発明の第3の態様では、配車方法は、所定の地域内で車両を運用する交通システムにおいて、地域内外の被招待者を招待する招待者により操作される招待者端末と、ネットワークを介して接続され、前記車両の予約に基づき配車を行う配車装置が実行する配車方法であって、前記予約を識別する予約識別情報を、前記招待者端末に送信するステップと、前記予約識別情報に対応付けられ、被招待者が前記車両を利用する時間である予約時間を示す予約時間情報を少なくとも含む前記車両を利用する内容を示す予約内容情報を受信するステップと、受信した前記予約内容情報に基づき、前記車両を配車するステップと、を含むことを特徴とする。
(8)本発明の第4の態様では、所定の地域内で車両を運用する交通システムにおいて、被招待者を招待する招待者により操作される招待者端末と、ネットワークを介して接続され、前記車両の予約に基づき配車を行う配車装置を制御するプログラムであって、コンピュータを、前記被招待者が招待を受けるための配車費用を、前記招待者が後払い方式で負担する後払いチケットを発行する手段、前記配車費用を前記招待者に請求するための利用対価を算出する利用対価算出手段、として機能させることを特徴とする。
本発明によれば、所定の地域内で車両を運用する交通システムにおいて、交通システムが運用する車両を地域内外の人が利用することができる配車装置、その配車方法及びプログラムを提供できる。
本発明が適用される交通システムにおける配車サーバによる配車サービスの概念を説明する図である。 本発明の実施形態に係る交通システムにおける配車サーバ、招待者端末、被招待者端末及び車両端末の機能構成を示す図である。 招待者DBに格納されるデータを表形式で模式的に示す図である。 予約内容DBに格納されるデータを表形式で模式的に示す図である。 配車サーバにおける配車の概要を説明する図である。 配車サーバにおける配車の概要を説明する図である。 本発明の実施形態に係る配車サーバが実行する配車処理フローを示す図である。 後払いチケットの表示画面を示す図である。 後払いチケット利用後の請求書の表示画面を示す図である。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態(以下、実施形態)について詳細に説明する。以降の図においては、実施形態の説明の全体を通して同じ要素には同じ番号又は符号を付している。また、機能構成の図において、機能ブロック間の矢印は、データの流れ方向、又は処理の流れ方向を表す。
(基本概念)
図1は、本発明が適用される交通システムにおける配車サーバによる配車サービスの概念を説明する図である。交通システム1は、所定の地域内で車両を運用し、当該地域における交通の利便性を向上することを目的としたものである。交通システム1における車両は、交通システム1を運営する組織が所有する車両であってもよいし、所定の地域内の複数の住民によりシェアされている車両であってもよいし、所定の地域内の住民や企業が所有している車両であってもよい。所定の地域内の公共交通機関であってもよい。なお、本システムは、もともとは地域交通システムを利用できるのは地域内の会員に限られていたのを、地域外の人にも利用できるようにするために考えられものであるが、後述する招待チケット(後払いチケット)は、地域外の人を招待するだけでなく、地域内の人をもてなすためにも発行可能とした。
交通システム1は、少なくとも、交通システム1のユーザであり、所定の地域内外の被招待者を招待する招待者に操作される招待者端末20と、車両を運転するドライバに操作される車両端末40と、ネットワークを介して接続された配車サーバ10と、を備え、車両の予約に基づき配車を行う。また、配車サーバ10は、交通システム1のユーザではなくとも、交通システム1のユーザである招待者から招待された被招待者が操作する被招待者端末30と、ネットワークを介して接続可能である。
交通システム1において、招待者からの求めに応じて、あるいは定期的に、配車サーバ10は、招待者端末20に、車両の予約を識別する予約識別情報を、招待者端末20に送信する。
ここで、本実施形態において、「予約識別情報」は、車両の予約情報を表す識別子を含み、識別子は、ランダムに発生させた文字(アルファベット、カナ、数字等)の組み合わせであるワンタイムパスワードであるが、これに限らず、任意の文字列、1次元バーコード、2次元バーコード等であってもよい。また、「予約識別情報」は、交通システム1のユーザである招待者を識別するユーザIDであってもよい。また、予約識別情報は、電子チケット又は紙媒体のチケットとしてもよい。
招待者は、招待者端末20により、予約識別情報に対応付けられ、被招待者が車両を利用する時間である予約時間を示す予約時間情報を少なくとも含む車両を利用する内容を示す予約内容情報を、配車サーバ10に送信する。また、招待者は、招待者端末20により、配車サーバ10から送信された予約識別情報と、配車サーバ10に送信した予約内容情報を、被招待者端末30に送信する。
ここで、「予約内容情報」には、予約時間情報の他に、乗車位置を示す乗車位置情報、目的地を含む目的地情報、乗車人数を示す乗車人数情報が含まれる。また、予約内容情報には、招待者の求めに応じて、「オプション料金」を付けることができる。オプション料金とは、乗車地から目的地まで移動させるため車両の配車費用だけでなく、その移動に関連したアクティビティを含ませ、そのために発生する費用のことである。例えば、乗車位置と目的地の間に「経由地」を設定してもよい。ここでいう経由地とは、被招待者に時間の余裕があるときには、立寄ってもよいと考えられる地域内の任意の場所であり、例えば、公園、河辺、海岸、景勝地、神社/仏閣、記念館、ランドマーク、ショッピングモール、店舗、その他の招待者が被招待者に対して、移動途中に立ち寄ることが可能なスポットである。また、オプション料金は、経由地に立ち寄らせる以外にも、移動に付随する費用を含めてもよい。例えば、被招待者が帰宅する際に、おみやげ屋さんに立ち寄らせ、そこでのおみやげ代を招待者が負担することも可能となる。
また、招待者は、予約内容情報が既に決まっている場合は、先に予約内容情報を配車サーバ10に送って、予約識別情報を受け取るようにしてもよい。また、招待者は、予約内容情報を自ら配車サーバ10や被招待者端末30に送信せずに、配車サーバ10から送信された予約識別情報のみを、招待者端末20により、被招待者端末30に送信してもよい。そして、被招待者は、被招待者端末30により、自分の都合に合わせた予約時間を示す予約時間情報を少なくとも含む車両を利用する内容を示す予約内容情報を、招待者端末20から送信された予約識別情報に対応付けて、配車サーバ10に送信する。
なお、本実施形態では、予約識別情報を、招待者端末20から被招待者端末30に送信するが、これに限らず、任意の手段(口頭、紙媒体等)により、招待者から被招待者に伝達してもよい。
また、予約識別情報を、ランダムに発生させたアルファベットや数字の組み合わせであるワンタイムパスワードとすることで、交通システム1のユーザでない被招待者による配車サーバ10へのアクセスによる安全性を担保できる。また、配車サーバ10は、予約識別情報を予約内容情報と紐付けた「後払いチケット」として発行する。後払いチケットとは、被招待者がその招待を受けるために実際に要した配車費用やその他の費用を後払いで招待者が支払うことができるチケットである。後払いチケットは、2次元バーコードが付され、端末の画面に表示させる電子チケットでもよい。また紙媒体に印刷したチケットでもよい。電子チケットの場合は、被招待者が電子チケットを利用する際に、スマートフォン等の被招待者端末30の画面に予約識別情報を含んだ2次元バーコードを表示させ、その画面を車両端末40にかざすだけでよい。また、電子チケットは、本交通システムに加盟する店舗などで、電子マネーとして使用できるようにしてもよい。
配車サーバ10は、招待者端末20又は被招待者端末30から受信した予約内容情報に基づき、車両を配車する(車両端末40に、受信した予約内容情報を送信する)。
被招待者は、予約内容情報に基づく時間に乗車位置に行き、配車された車両に乗車する。このとき、被招待者は、予約識別情報を提示する。具体的には、被招待者は、被招待者端末30により、車両端末40に、予約識別情報を送信する。なお、被招待者は、口頭や紙媒体(紙チケット)により、予約識別情報を、車両端末40に入力して(読み込ませて)もよい。また、被招待者は、口頭や紙媒体により、予約識別情報を、車両のドライバに伝達してもよい。この場合、ドライバは、被招待者から伝達された予約識別情報を車両端末40に入力する。
そして、ドライバは、車両により、被招待者を、配車サーバ10から送信された予約内容情報に基づく目的地に運び、その後、車両端末40により、予約識別情報に対応付けられ、車両が利用されたことを示す車両利用情報を、配車サーバ10に送信する。
配車サーバ10は、車両利用情報を受信した場合に、予約内容情報に基づき、車両の利用対価を算出し、この算出した利用対価に、予約内容情報に対応付けられた予約識別情報を対応付け、利用対価を精算する(予約識別情報を送信した招待者端末20を操作する招待者に課金する)。ここで、利用対価は、必ずしも固定価格でなく。あらかじめ決められた金額の範囲内で変動可能としてもよい。例えば、実際の乗車人数が予約時とは異なっていたり、立寄場所に寄って時間を超過したりしたような場合には、被招待者が実際に利用した距離、時間に応じた金額が請求される。また、既に述べたように、利用金額には、車両の料金の他に、立寄場所が観光地で合った場合にはその入場料や、帰宅時におみやげ屋などに立ち寄った場合などのおみやげ代などのオプション料金を含んでもよい。すなわち、招待者は、このような交通費以外の費用も負担してゲストを招待することもできる。
このように、配車サーバ10は、予約識別情報を発行し、この予約識別情報に対応付けられた予約内容情報に基づき配車する。これにより、被招待者が予約識別情報により車両を利用可能とすることができる。したがって、所定の地域内で車両を運用する交通システムにおいて、地域内外の被招待者が交通システムが運用する車両を利用することができる。
(機能構成)
図2は、本発明の実施形態に係る交通システムにおける配車サーバ10、招待者端末20、被招待者端末30及び車両端末40の機能構成を示す図である。交通システム1は、所定の地域内で車両を運用するものであり、車両の予約に基づき配車を行う配車サーバ10と、配車サーバ10とネットワークを介して接続され、所定の地域内に所定の地域外の被招待者を招待する招待者により操作される招待者端末20と、被招待者により操作される被招待者端末30と、車両を運転するドライバに操作される車両端末40と、を備える。
(配車サーバ10の構成)
配車サーバ10は、予約依頼情報受信手段101と、予約識別情報送信手段102と、
予約内容受信手段103と、配車手段104と、変更情報受信手段105と、代替情報送信手段106と、代替承認情報受信手段107と、車両利用情報受信手段108と、利用対価算出手段109と、利用対価精算手段110と、招待者データベース(以下、招待者DB)120と、予約内容記憶手段としての予約内容データベース(以下、予約内容DB)130と、地域スポット情報DB140とを備える。
予約依頼情報受信手段101は、車両の予約を依頼したいことを示す情報であり、予約識別情報の発行を要求する予約依頼情報を、招待者端末20から受信する。
予約識別情報送信手段102は、予約依頼情報受信手段101が招待者端末20から予約依頼情報を受信した場合、例えば、ワンタイムパスワード生成器で、アルファベットや数字の組み合わせであるワンタイムパスワードを生成し、この生成したワンタイムパスワードを、予約を識別する予約識別情報として、招待者端末20に送信する。また、予約識別情報送信手段102は、交通システム1のユーザである招待者の各種情報を記憶する招待者DB120において、予約依頼情報を送信してきた招待者端末20を操作する招待者を識別する招待者識別情報であるユーザIDに、当該招待者端末20に送信する予約識別情報を対応付けて記憶する。
図3は、招待者DB120に格納されるデータを表形式で模式的に示す図である。招待者DB120は、交通システム1のユーザである招待者を識別する招待者識別情報の一例であるユーザIDに、ユーザの名前、ユーザの住所、予約識別情報及び車両の利用料(利用対価)を示す課金情報が対応付けられている。図3に示す例において、予約識別情報における「−」は、予約識別情報が発行されていないことを示し、課金情報における「−」は、車両の利用料が発生していないことを示す。即ち、図3に示す例(「A007」)において、ユーザIDに、予約識別情報が対応付けられ、課金情報が「−」である状態は、予約識別情報は発行されているが、まだ、車両が利用されていないことを示している。
図2に戻って、予約内容受信手段103は、予約識別情報に対応付けられ、被招待者が車両を利用する時間(例えば、乗車日時)である予約時間を示す予約時間情報を少なくとも含む車両を利用する内容を示す予約内容情報を、招待者端末20又は被招待者端末30から受信する。詳細には、予約内容受信手段103は、予約識別情報に対応付けられた予約内容情報を受信し、予約識別情報に予約内容情報を対応付けて、予約内容DB130に記憶する。
図4は、予約内容DB130に格納されるデータを表形式で模式的に示す図である。予約内容DB130は、予約内容受信手段103が受信した予約内容情報を記憶する。予約内容DB130は、予約識別情報に、予約時間情報、目的地に到着する予定時間を示す到着予定時間情報、乗車位置を示す乗車位置情報、乗車位置から目的地に向かうルートにおいて立ち寄る位置を示す経由地情報、目的地を示す目的地情報、乗車人数を示す乗車人数情報が対応付けられている。図4に示す例において、経由地情報における「−」は、経由地が設定されていないことを示す。
また、予約内容DB130は、配車手段104により車両が配車された予約内容情報には、更に、予約識別情報に、配車情報として、車両を識別する情報である車両識別情報及び当該車両の最大乗車人数を示す最大乗車人数情報が対応付けられている。図4に示す例において、車両識別情報及び最大乗車人数情報における「−」は、まだ配車されていないことを示す。
また、地域スポット情報DB140は、交通システムの車両が移動可能な前述したような様々な地域のスポットの情報を格納したDBであり、各スポットの位置情報、アクセス経路、典型的な所要時間、入園料、駐車場代などの情報が格納されている。したがって、本システムの車両が、乗車地と目的地以外に立寄った場所がある場合には、地域スポット情報DB140の情報に基づいて、利用対価算出手段109によって利用代金が算出される。
図2に戻って、配車手段104は、予約内容受信手段103が受信した予約内容情報に基づき、車両を配車する。詳細には、配車手段104は、予約内容DB130(図4参照)を参照して、交通システム1で利用可能な車両を抽出し、予約内容DB130において、予約識別情報及び予約内容情報に、配車情報を対応付ける。
また、配車手段104は、予約内容情報に含まれる予約時間情報が示す予約時間に車両を配車できない場合に、予約内容DB130(図4参照)を参照して、予約時間情報が示す予約時間近傍において、車両を配車可能な時間である代替時間を抽出し、予約時間と代替時間との時間差から、車両で通ることが可能なルートを検索する。
変更情報受信手段105は、予約内容受信手段103が受信した予約内容情報の内容を、変更する変更情報を、招待者端末20又は被招待者端末30から受信する。この場合、配車手段104は、変更情報受信手段105が受信した変更情報に基づき、車両を配車する。なお、本実施形態において、「変更情報」は、予約内容情報に含まれる予約時間情報、到着予定時間情報、乗車位置情報、経由地情報、目的地情報、乗車人数情報のいずれを変更する情報であってよい。例えば、配車手段104は、変更情報が到着予定時間情報を変更する情報であった場合、変更前の到着予定時間と変更後の到着予定時間との時間差から、車両で通ることが可能なルートを検索する。
代替情報送信手段106は、配車手段104が、抽出した代替時間を示す代替時間情報と、検索したルートを示すルート情報と、を含む代替情報を、予約内容情報を送信してきた招待者端末20又は被招待者端末30に送信する。
また、代替情報送信手段106は、変更情報受信手段105が受信した変更情報と、配車手段104が検索したルートを示すルート情報と、を含む代替情報を、変更情報を送信してきた招待者端末20又は被招待者端末30に送信する。なお、本実施形態において、「代替情報」は、代替時間情報、ルート情報に加え、予約内容情報に含まれる予約時間情報、到着予定時間情報、乗車位置情報、経由地情報、目的地情報、乗車人数情報のいずれを変更する情報が含まれていてもよい。
代替承認情報受信手段107は、代替情報を送信した、招待者端末20又は被招待者端末30から、代替情報に含まれる各種情報を承認することを示す代替承認情報を受信する。この場合、配車手段104は、予約内容DB130(図4参照)において、予約内容情報を代替情報の内容に、更新する。
図5及び図6は、配車サーバにおける配車の概要を説明する図である。図5(a)は、予約内容受信手段103が予約内容情報を受信した場合に、予約時間情報が示す予約時間に車両を配車できない場合の説明図である。図5(b)は、変更情報受信手段105が到着予定時間を遅くしたい旨の変更情報を受信した場合の説明図である。図6は、代替情報による配車の概要を説明する図である。
図5に示すような状態の場合、配車手段104は、予約内容DB130(図4参照)を参照して、予約時間情報が示す予約時間近傍において、車両を配車可能な時間である代替時間を抽出し、予約時間と代替時間との時間差から、車両で通ることが可能なルートを検索する。
以下、図4に示す予約識別情報「vzk9XXX」の予約内容情報の例を説明する。「vzk9XXX」の予約内容情報は、乗車位置がA駅であり、目的地が佐藤XXX邸であり、予約時間が2016/8/10/12:00であり、到着予定時間が2016/8/10/13:00である。このような予約内容情報に対し、図5(a)に示す例では予約時間情報が示す予約時間に車両を配車できず、図5(b)に示す例では到着予定時間を遅くしたい旨の変更情報を受信している。
このような場合、配車手段104は、例えば、乗車位置(A駅)と目的地(佐藤XXX邸)が同じであり、予約時間情報が示す予約時間と、到着予定時間がより遅い予約識別情報「ax4XXX」の予約内容情報(予約時間:2016/8/10/11:00・到着予定時間:2016/8/10/14:00)を抽出し、この予約識別情報「ax4XXX」の予約内容情報の予約時間を代替時間とし、予約内容DB130に記憶されていた予約時間(2016/8/10/12:00)と、代替時間(2016/8/10/11:00)との時間差から、車両で通ることが可能なルートとして、XX公園を経由地とするルートを検索する。
この場合、代替情報送信手段106は、XX公園の付加情報(例えば、「桜がきれい」や「景色がきれい」)等の情報とともに、代替時間(2016/8/10/11:00)を示す代替時間と、XX公園を経由地とするルートを示すルート情報と、を含む代替情報を、招待者端末20又は被招待者端末30に送信してもよい。
一方、配車手段104は、更に、予約識別情報「ax4XXX」で予約されている車両(車両識別情報1S)とは別の車両(車両識別情報2S)の空き時間を検索し、この別の車両(車両識別情報2S)の空き時間において、別の車両(車両識別情報2S)を乗車位置(A駅)から経由地(XX公園)まで配車する。
この場合、図6に示すように、代替情報送信手段106は、XX公園の付加情報(例えば、「桜がきれい」や「景色がきれい」)等の情報とともに、当初の予約時間と同じ代替時間(2016/8/10/12:00)を示す代替時間と、XX公園を経由地とするルートを示すルート情報と、経由地(XX公園)において、車両識別情報1Sの車両から車両識別情報2Sの車両に乗り換える旨を示す乗り換え情報を含む代替情報を、招待者端末20又は被招待者端末30に送信する。
このように、抽出した予約内容情報で配車されている車両とは別の車両の空き時間を利用することで、被招待者は、経由地(XX公園)で、第1の車両(車両識別情報2S)から第2の車両(車両識別情報1S)に乗り換えなくてはならないものの、予約時間を変更しなくてすむ(乗車位置に早く来なくてもすむ。)。
図2に戻って、車両利用情報受信手段108は、予約識別情報に対応付けられ、車両が利用されたことを示す車両利用情報を、車両端末40から受信する。
利用対価算出手段109は、車両利用情報受信手段108が車両利用情報を受信した場合に、予約内容DB130(図4参照)に記憶されている予約内容情報に基づき、車両の利用対価を算出する。
利用対価精算手段110は、利用対価算出手段109が算出した利用対価に、予約内容情報に対応付けられた予約識別情報を対応付け、利用対価を精算する。詳細には、利用対価精算手段110は、利用対価算出手段109が算出した利用対価を、招待者DB120(図3参照)において、車両利用情報が対応付けられた予約識別情報が対応付けられたユーザIDの課金情報に加算する。
(招待者端末20の構成)
招待者端末20は、各ユーザに適した機器で構成され(例えば、携帯端末、スマートフォン、タブレット端末、パーソナルコンピュータ、ゲーム機器、ネットワークに接続可能なテレビ、冷蔵庫等の情報家電等)ている。招待者端末20は、上記のような機器そのものであってもよいし、上記の複数の機器と家庭内等のローカルネットワークを介して、情報交信可能な制御機器であってもよい。
招待者端末20は、招待者端末送受信手段21と、招待者端末制御手段22と、招待者端末入出力手段23と、を備える。招待者端末送受信手段21は、招待者端末制御手段22の制御により、配車サーバ10に予約依頼情報、予約内容情報、変更情報、代替承認情報を送信し、被招待者端末30に予約識別情報及び予約内容情報を送信し、配車サーバ10から予約識別情報、代替情報を受信する。
招待者端末制御手段22は、招待者の操作を受け付け、上記各種情報を配車サーバ10や被招待者端末30に送信するための画面を招待者端末入出力手段23に表示する制御を行う。招待者端末入出力手段23は、例えば、タッチパネルで構成され、招待者端末制御手段22の制御により、招待者の操作を受け付けるとともに、上記各種情報を配車サーバ10や被招待者端末30に送信するための画面を表示する。
(被招待者端末30の構成)
被招待者端末30は、各ユーザに適した機器で構成され(例えば、携帯端末、スマートフォン、タブレット端末、パーソナルコンピュータ、ゲーム機器、ネットワークに接続可能なテレビ、冷蔵庫等の情報家電等)ている。被招待者端末30は、上記のような機器そのものであってもよいし、上記の複数の機器と家庭内等のローカルネットワークを介して、情報交信可能な制御機器であってもよい。
被招待者端末30は、被招待者端末送受信手段31と、被招待者端末制御手段32と、被招待者端末入出力手段33と、を備える。被招待者端末送受信手段31は、被招待者端末制御手段32の制御により、配車サーバ10に予約内容情報、変更情報、代替承認情報を送信し、招待者端末20から予約識別情報及び予約内容情報を受信し、配車サーバ10から代替情報を受信する。
被招待者端末制御手段32は、被招待者の操作を受け付け、上記各種情報を配車サーバ10に送信するための画面を被招待者端末入出力手段33に表示する制御を行う。被招待者端末入出力手段33は、例えば、タッチパネルで構成され、被招待者端末制御手段32の制御により、被招待者の操作を受け付けるとともに、上記各種情報を配車サーバ10に送信するための画面を表示する。
(車両端末40の構成)
車両端末40は、各ユーザに適した機器で構成され(例えば、携帯端末、スマートフォン、タブレット端末、パーソナルコンピュータ、ゲーム機器、ネットワークに接続可能なカーナビゲーションシステム等)ている。
車両端末40は、車両端末送受信手段41と、車両端末制御手段42と、車両端末入出力手段43と、を備える。車両端末送受信手段41は、車両端末制御手段42の制御により、配車サーバ10に車両利用情報を送信し、被招待者端末30から予約識別情報を受信する。
車両端末制御手段42は、車両を運転するドライバの操作を受け付け、車両利用情報を配車サーバ10に送信するための画面を車両端末入出力手段43に表示する制御を行う。車両端末入出力手段43は、例えば、タッチパネルで構成され、車両端末制御手段42の制御により、ドライバの操作を受け付けるとともに、車両利用情報を配車サーバ10に送信するための画面を表示する。
上記の本システムの機能構成は、あくまで一例であり、一つの機能ブロック(データベース及び機能処理部)を分割したり、複数の機能ブロックをまとめて一つの機能ブロックとして構成したりしてもよい。各機能処理部は、装置に内蔵されたCPU(Central Processing Unit)が、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、SSD(Solid State Drive)、ハードディスク等の記憶装置に格納されたコンピュータ・プログラム(例えば、基幹ソフトや上述のキャラクタ生成アプリ等)を読み出し、CPUにより実行されたコンピュータ・プログラムによって実現される。すなわち、各機能処理部は、このコンピュータ・プログラムが、記憶装置に格納されたデータベース(DB;Data Base)やメモリ上の記憶領域からテーブル等の必要なデータを読み書きし、場合によっては、関連するハードウェア(例えば、入出力装置、表示装置、通信インターフェース装置)を制御することによって実現される。また、本発明の実施形態におけるデータベース(DB)は、商用データベースであってよいが、単なるテーブルやファイルの集合体をも意味し、データベースの内部構造自体は問わないものとする。
(処理フロー)
以降の処理フロー図(フローチャート)においては、各ステップの入力と出力の関係を損なわない限り、各ステップの処理順序を入れ替えてもよい。図7は、本発明の実施形態に係る配車サーバが実行する配車処理フローを示す図である。
ステップS1において、予約依頼情報受信手段101は、車両の予約を依頼したいことを示す情報であり、予約識別情報の発行を要求する予約依頼情報を、招待者端末20から受信する。
ステップS2において、予約識別情報送信手段102は、予約識別情報を予約依頼情報を送信してきた招待者端末20に送信する。
ステップS3において、予約内容受信手段103は、予約識別情報に対応付けられ、被招待者が車両を利用する時間である予約時間を示す予約時間情報を少なくとも含む車両を利用する内容を示す予約内容情報を、招待者端末20又は被招待者端末30から受信する。
ステップS4において、配車手段104は、予約内容DB130(図4参照)を参照して、予約内容情報に含まれる予約時間情報が示す予約時間に車両を配車できるか否か判断し、車両を配車できると判断した場合にはステップS7に処理を移し、車両を配車できないと判断した場合にはステップS5に処理を移す。
ステップS5において、配車手段104は、ステップS4において、予約内容情報に含まれる予約時間情報が示す予約時間に車両を配車できないと判断した場合には、予約内容DB130(図4参照)を参照して、予約時間情報が示す予約時間近傍において、車両を配車可能な時間である代替時間を抽出し、予約時間と代替時間との時間差から、車両で通ることが可能なルートを検索する。そして、代替情報送信手段106は、配車手段104が、抽出した代替時間を示す代替時間情報と、検索したルートを示すルート情報と、を含む代替情報を、予約内容情報を送信してきた招待者端末20又は被招待者端末30に送信する。
ステップS6において、代替承認情報受信手段107は、ステップS5で代替情報送信手段106が代替情報を送信した、招待者端末20又は被招待者端末30から、代替情報に含まれる各種情報を承認することを示す代替承認情報を受信する。
ステップS7において、配車手段104は、ステップS3で予約内容受信手段103が受信した予約内容情報に基づき、車両を配車する。また、配車手段104は、ステップS5で代替情報送信手段106が送信した代替情報に基づき、車両を配車する。この処理において、配車手段104は、予約内容DB130において、予約識別情報及び予約内容情報に、配車情報を対応付ける。
ステップS8において、変更情報受信手段105は、ステップS3で予約内容受信手段103が受信した予約内容情報の内容又はステップS5で代替情報送信手段106が送信した代替情報の内容を、変更する変更情報を、招待者端末20又は被招待者端末30から受信したか否かを判断する。変更情報受信手段105は、変更情報を受信したと判断した場合にはステップS9に処理を移し、変更情報を受信していないと判断した場合にはステップS12に処理を移す。
ステップS9において、配車手段104は、予約内容DB130(図4参照)を参照して、ステップS8で変更情報受信手段105が受信した変更情報に基づき、車両で通ることが可能なルートを検索する。そして、代替情報送信手段106は、この変更情報受信手段105が受信した変更情報と、配車手段104が検索したルートを示すルート情報と、を含む代替情報を、変更情報を送信してきた招待者端末20又は被招待者端末30に送信する。
ステップS10において、代替承認情報受信手段107は、ステップS9で代替情報送信手段106が代替情報を送信した、招待者端末20又は被招待者端末30から、代替情報に含まれる各種情報を承認することを示す代替承認情報を受信する。
ステップS11において、配車手段104は、予約内容DB130(図4参照)において、予約内容情報を、ステップS9で代替情報送信手段106が送信した代替情報の内容に、更新する。
ステップS12において、車両利用情報受信手段108は、予約識別情報に対応付けられ、車両が利用されたことを示す車両利用情報を、車両端末40から受信する。
ステップS13において、利用対価算出手段109は、予約内容DB130(図4参照)に記憶されている予約内容情報に基づき、車両の利用対価を算出する。
ステップS14において、利用対価精算手段110は、利用対価算出手段109が算出した利用対価に、予約内容情報に対応付けられた予約識別情報を対応付け、利用対価を精算する。
(画面例)
以下、後払いチケットを電子チケットとしてスマートフォン等の端末に表示させる画面例について説明する。
図8は、後払いチケットの表示画面を示す図である。図示する後払いチケットの画面200は、配車サーバ10又は招待者端末20から受信した招待チケット(電子チケット)を、被招待者端末30に画面表示させたものである。この例では、本交通システムのサービスの愛称として、「ACTIVEDAY 招待チケット」が表記されている。この招待チケットは、招待者(招待主)が被招待者(招待客)の移動費用などを全額負担する後払い方式である。この画面200には、チケットの種類(往復又は片道)、被招待者の名前(「山田ゲン」)、移動区間(A駅←→佐藤様宅)、有効期限(当日限り)、予約識別情報(「VZX1234」)、招待者の名前(「佐藤ハナ」)、会員NO(「1000087」)、及び詳細な予約情報へのリンクを示す2次元バーコード201が表示されている。既に述べたように、この招待チケットは、紙媒体に印刷したものを被招待者に郵送するようにしてもよい。
また、画面下部の符号202で示される「オプション指定あり」とは、車両の利用料以外にも、付随する費用(オプション費用)を招待者が支払う用意があることを示している。オプション費用には、例えば、経由地(立寄場所)での駐車場代、入園料、飲食費、おみやげ代などが考えられる。招待者は、オプション費用に限度額を設定することができ、その額は予約内容情報に含まれる。したがって、被招待者もその内容を知ることができるようにしてもよい。
また、図8の例のように、招待者の画像をチケットに表示させたり、被招待者も本交通システムの会員である場合は、被招待者の画像も会員情報から取得してチケットに表示させたりしてもよい。もちろん、被招待者は非会員であってもよいが、会員同士であれば、別の会員に譲渡を許可することもできるものとする。例えば、招待を受けた者が、急に行けなくなった場合には、他の共通する友人などにチケットを譲渡してもよい。このように本交通システムを利用することで、地域住民が交通の足を心配することなく、親近感を高めることができる。
図9は、後払いチケット利用後の請求書の例を示す図である。図8の招待チケットが実際に使用されたことが確認されると、招待者の端末には図9で示すような請求書画面210が送信される。実際にチケットが使用された日時や参加人数は、車両や施設の読取器にチケットの2次元バーコドを読込ませることで容易に把握できる。ただし、被招待者がそれぞれ招待チケットを持っているものとする。図の例では、招待者である佐藤ハナは、山田ゲン、田中サクラ、鈴木ウメの3名に招待チケットを送ったが、鈴木ウメは実際には参加しなかったことが示されている。
また、図9の請求書画面210には、請求金額の詳細が表示されている。この例では、配車費用として4000円が計上されているが、これは実際の車両が走行した時間の合計である総走行時間、乗客を待つ時間の合計である総待機時間、実際の乗車した人数に応じて請求された金額である。例えば、1分あたり30円、1人あたり200円とすれば、この場合は、配車料金は、30円×(105+15)分+200円×2人=4000円となる。また、配車料金には、走行時間や待機時間だけでなく、走行距離に応じた料金も設定してもよい。また、本システムで配車される車両は貸切ではないので、実際の移動ルートごとに、配車された車両ごとに、詳細な請求額を表示するようにしてもよい。
また、この請求書には、オプション料金として、立寄場所(〇〇園)での入園料800円×2人やお土産代として1000円×2人分が請求されている。なお、この例では請求額は全額招待者の負担としたが、後日、招待者と被招待者との間で費用を分担するようにしてももちろんよい。
(実施形態の効果)
本実施形態によれば、招待者が被招待者に対して費用を負担する招待チケット(後払いチケット)を発行することで、日頃、交通の足がなく招待することをためらっている友人や家族などを気軽に自宅などに招待することができ、地域交通システムの活性化とともに地域住民の親睦を深めることができる。
また、本交通システムの配車サーバ10は、所定の地域内で車両を運用する交通システム1において、所定の地域内外の被招待者を招待する招待者により操作される招待者端末20と、ネットワークを介して接続され、車両の予約に基づき配車を行い、予約識別情報送信手段102と、予約内容受信手段103と、配車手段104と、を備える。予約識別情報送信手段102は、予約を識別する予約識別情報を、招待者端末に送信する。予約内容受信手段103は、予約識別情報に対応付けられ、被招待者が車両を利用する時間である予約時間を示す予約時間情報を少なくとも含む車両を利用する内容を示す予約内容情報を受信する。配車手段104は、予約内容受信手段103が受信した予約内容情報に基づき、車両を配車する。
これにより、配車サーバ10は、予約識別情報を発行し、この予約識別情報に対応付けられた予約内容情報に基づき配車するので、被招待者が予約識別情報により車両を利用可能とすることができる。したがって、所定の地域内で車両を運用する交通システムにおいて、被招待者が交通システムが運用する車両を利用することができる。
また、配車サーバ10は、車両利用情報受信手段108と、利用対価算出手段109と、利用対価精算手段110と、を備える。車両利用情報受信手段108は、予約識別情報に対応付けられ、車両が利用されたことを示す車両利用情報を受信する。利用対価算出手段109は、車両利用情報受信手段108が車両利用情報を受信した場合に、予約内容情報に基づき、車両の利用対価を算出する。利用対価精算手段110は、利用対価算出手段109が算出した利用対価に、予約内容情報に対応付けられた予約識別情報を対応付け、利用対価を精算する。
これにより、配車サーバ10は、車両が利用されたことを示す車両利用情報を受信した場合に、予約内容情報に基づき、車両の利用対価を算出し、この利用対価に予約識別情報を対応付け、利用対価を精算する。このため、車両の利用対価を後払いにできるので、交通システムのユーザである招待者は、被招待者に、気軽に交通システムで運用する車両を利用してもらうことができる。
また、配車サーバ10は、変更情報受信手段105を、更に備える。変更情報受信手段105は、予約内容受信手段103が受信した予約内容情報の内容を変更する変更情報を受信する。そして、配車手段104は、変更情報受信手段105が受信した変更情報に基づき、車両を配車する。
これにより、招待者や被招待者は、車両の予約をした後でも、予定が変更したい場合に、予約の内容を変更できるので、より気軽に交通システムで運用する車両を利用してもらうことができる。
また、配車サーバ10は、予約内容受信手段103が受信した予約内容情報を記憶する予約内容DB130と、代替情報送信手段106と、を更に備える。
配車手段104は、予約内容情報に含まれる予約時間情報が示す予約時間に車両を配車できない場合に、予約内容DB130を参照して、時間情報が示す予約時間近傍において、車両を配車可能な時間である代替時間を抽出し、予約時間と代替時間との時間差から、車両で通ることが可能なルートを検索する。代替情報送信手段106は、配車手段104が、抽出した代替時間を示す代替時間情報と、検索したルートを示すルート情報と、を含む代替情報を送信する。
これにより、招待者又は被招待者の要望通りに配車できない場合でも、招待者又は被招待者の要望に近い時間において、被招待者の時間を無駄にしないルートを提案できる。
以上、実施形態を用いて本発明を説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されないことは言うまでもない。上記実施形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。また、そのような変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。なお、上記の実施形態では、本発明を物の発明として、配車装置について説明したが、本発明において配車方法やプログラムの発明と捉えることもできる。
1 交通システム
10 配車サーバ
20 招待者端末
21 招待者端末送受信手段
22 招待者端末制御手段
23 招待者端末入出力手段
30 被招待者端末
31 被招待者端末送受信手段
32 被招待者端末制御手段
33 被招待者端末入出力手段
40 車両端末
41 車両端末送受信手段
42 車両端末制御手段
43 車両端末入出力手段
101 予約依頼情報受信手段
102 予約識別情報送信手段
103 予約内容受信手段
104 配車手段
105 変更情報受信手段
106 代替情報送信手段
107 代替承認情報受信手段
108 車両利用情報受信手段
109 利用対価算出手段
110 利用対価精算手段
120 招待者DB
130 予約内容DB
140 地域スポット情報DB
200 後払いチケット画面
210 後払いチケット請求書画面

Claims (6)

  1. 所定の地域内で車両を運用する交通システムにおいて、前記交通システムの会員である招待者の招待者端末、及び前記招待者が招待する被招待者の被招待者端末と、ネットワークを介して接続され、前記車両の予約に基づき配車を行う配車装置であって、
    前記招待者の前記交通システムの会員情報及び前記被招待者の情報を含んだ予約内容情報を受信する予約内容受信手段と、
    前記予約内容情報に基づき、前記被招待者が招待を受けて前記車両を利用するための利用対価を精算する利用対価精算手段と、
    前記精算された利用対価を、前記招待者が後払い方式で負担するための後払いチケットを前記被招待者に発行する手段と、
    を備えることを特徴とする配車装置。
  2. 前記利用対価精算手段は、前記予約内容情報に基づいて車両を配車するための配車費用に加えて、前記被招待者が車両を実際に利用した距離、時間、乗車人数に応じた実際の利用料、及び移動に関連したアクティビティのために発生する費用であるオプション料金を、地域スポット情報DB、前記車両から受信した車両利用情報に含まれる立寄場所に基づいて算出し、前記後払いチケットの料金に含ませることを特徴とする請求項1に記載の配車装置。
  3. 前記後払いチケットに、前記被招待者の顔画像を表示させることを特徴とする請求項1又は2に記載の配車装置。
  4. 前記予約内容受信手段が受信した前記予約内容情報を記憶する予約内容記憶手段を、更に備え、
    記予約内容情報に含まれる予約時間に前記車両を配車できない場合に、前記予約内容記憶手段を参照して、前記予約時間近傍において、前記車両を配車可能な時間である代替時間を抽出し、前記予約時間と前記代替時間との時間差から、前記車両で通ることが可能なルートを検索し、
    記抽出した代替時間を示す代替時間情報と、前記検索したルートを示すルート情報と、を含む代替情報を送信する代替情報送信手段を、更に備えることを特徴とする請求項1から3までのいずれか1項に記載の配車装置。
  5. 所定の地域内で車両を運用する交通システムにおいて、前記交通システムの会員である招待者の招待者端末、及び前記招待者が招待する被招待者の被招待者端末と、ネットワークを介して接続され、前記車両の予約に基づき配車を行う配車装置が実行する方法であって、
    前記招待者の前記交通システムの会員情報及び前記被招待者の情報を含んだ予約内容情報を受信するステップと、
    前記予約内容情報に基づき、前記被招待者が招待を受けて前記車両を利用するための利用対価を精算するステップと、
    前記精算された利用対価を、前記招待者が後払い方式で負担するための後払いチケットを前記被招待者に発行するステップと、
    を含むことを特徴とする方法。
  6. 請求項5に記載の各ステップをコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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