JP2022008123A - ティッシュペーパー切断具 - Google Patents
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Abstract
ティッシュペーパーを一部だけ引き出して切断し、一部だけ用いることができる機構であって、ティッシュを引き出すことが容易な機構、引き出す量を好み通りに加減できる機構を提供することを課題とする。
【解決手段】
ティッシュを取り出すスリットの上方の、取出し用スリットから離れた位置に、ティッシュペーパーに分断裂傷をもたらす突端が位置するような構造とする。ティッシュは、分断裂傷を起点にティッシュの繊維に沿った方向に避けて二つに分かれる。切断具は、容易に、付け外しすることができる。突端及び突端に連なる案内端の向きによって、ティッシュは縦方向に裂くものと、横方向に裂くものの二通りある。
【選択図】 図2
Description
ティッシュペーパーに分断裂傷をもたらす突端は、ティッシュを当てて引くことによりティッシュに分断のための裂傷を生ぜしめることができれば素材や形状を問わない。突端が分断裂傷をもたらす理由は次の通りと考えられる。ティッシュに、ティッシュを引く方向の力が加わり、かつ、ティッシュの表面に突端が触れると、ティッシュの表面と突端の先端の小さな面との接触面に摩擦力が生じ、ティッシュの表面に突端が触れている箇所よりも後方は、引かれることなく停止状態となる。これにより、分断裂傷が生じる。従って、突端は、ティッシュの表面に触れたときに、後方のティッシュが、引かれる前方のティッシュに追従しない程度の摩擦力を付与するものであれば何でもよい。
例えば数ミリの厚さのアクリルや木材等の板を三角形状にカットした場合の三角形の頂点が突端に相当する。頂点の角度は鈍角でも鋭角でもかまわないが、使用者が突端に触れてけがをすることを避けるためには、鈍角が好ましい。また、ゴム素材を用いた場合には先端が丸型であっても分断裂傷を生ぜしめる突端として機能する。先端が丸い突端とすることによって、使用者のけがを防止することができる。
ティッシュペーパーは生活に身近な場所に置いておくものであるため、使用者が目にして心地良いよう、動植物や抽象的なデザインの一部を突端として利用することも好ましい。
分断裂傷をもたらす突端が、ティッシュの取出し用スリットから離れた位置に備わることによって、ティッシュを分断する位置を、好みの位置に決めることがやり易くなる。
また、スリットから引き出したティッシュを、突端のある側に向けて引くことにより、ティッシュに分断裂傷を生ぜしめティシュを切断して一部だけ用いることができる一方、スリットから引き出したティッシュを、突端のない側に向けて引くことにより、通常通り、一枚全体を引き出すことができる。これにより、切断具を取り付けたままで、ティッシュを一枚引き出すことと、一部を切断して引き出すことを選択利用できる。
切断具を、ティッシュペーパーの容器等に付け外し可能とすることにより、このような切断具の取り付けていない通常のティッシュペーパーに戻すことができる。
容器とは、その中に積層されたティッシュペーパーが納められている容器であり、一般的には紙製の直方体の容器である。切断具を容器に直接取り付けることにより、切断具を簡易に利用できる。
切断具を容器の外側に設けた外箱に取り付けることにより、外箱と切断具に、全体として一貫したデザインを施す等、装飾を活かすことができる。
ティッシュ容器の外側に設けた外箱の形状は、通常、ティッシュ容器に倣って直方体であり、上壁(天井壁)にティッシュの出口となる空所を長軸方向に備える。この空所は、通常、容器のスリットと平行に延び、スリットのすぐ隣に位置する。このため、カッター部材は、ティッシュペーパーの出口に近い、この天井壁に取り付ける。カッター部材は、例えば、立ち上がり部と外箱がL字形を呈してなる。L字型の縦の1の文字に相当する部分が立ち上がり、L字型の横に向いた1の文字に相当する部分が、天井壁が形成する空所から天井壁の裏側にはまり込む。
接合部材は、例えばマグネットや面ファスナー等、容易に接合できるものであれば何でもよい。
容器の外側に外容器を設けないことを想定している。容器の外側を帯状に囲む枠体とは、例えば、容器の左右二つの側面と底面と上面を囲む帯である。上面においては、その帯がつながっておらず、ティッシュの出入り口ように空所が設けてある。そしてその空所に、帯びの一端が刃となって立ち上がり、スリットから引き抜いたティッシュが届く箇所に、その刃が接するようになっている。その刃によって、ティッシュを吐くための分断裂傷を生ぜしめる。
ティッシュに切断裂傷を生ぜしめる突端が、ティッシュの出てくるスリットから離れた位置に設けてあるため、使用者がこの突端に触れた際に、ケガをすることが考えられる。このため、そのような事故を防止するために、切断具は、作業者の身体の一部が衝突する程度の軽い衝撃を与えた際には、容器や外箱から外れる構造としている。切断具と容器や外箱との取り付けが、磁力によるようにすることにより、そのような構造を容易に得ることができる。
ティッシュペーパーは、ティッシュペーパーを構成する繊維の向き(すなわちティッシュペーパーの目)に沿って裂ける。従って、容易に裂けるよう、突端と連続した案内端を設ける。ティッシュペーパーは、案内端に案内されて、繊維に沿って容易に裂ける。
社会に出回るティッシュペーパーには、ティッシュペーパーを積層する際の折り曲げる向きと、ティッシュペーパーの目すなわちティッシュペーパーの繊維の向きに関し、スリットから引き出した際にスリットと平行する方向に繊維が向くものと、スリットから引き出した際にスリットと直行する方向に繊維が向くものと、二通りある。案内端を、前記突端と連続して設け、ティッシュペーパーの目の方向と同じ方向に延びるよう位置させることにより、ティッシュペーパーは、繊維に沿って、小さな力で裂ける。
繊維がスリットと平行する方向に向いて並ぶように積層したティッシュペーパーに適した切断具である。案内端はスリットと平行する方向に延びる。
繊維がスリットと直行する方向に向いて並ぶように積層したティッシュペーパーに適した切断具である。案内端はスリットと直行する方向に延びる。
(a)箱10の取出し口スリット16からティッシュペーパー30を引き出す。(b)ティッシュペーパー30を引く方向をほぼ90度変更してカッター先端25aにティッシュ30を当て、ティッシュペーパー30をさらに引くことにより、ティッシュペーパー30に分断裂傷が生じる。ティッシュペーパー30をさらに引くと、ティッシュペーパー30は、案内端25Bに案内されて、繊維に沿って裂けが広がる。
(c)ティッシュペーパー30をさらに引くことにより、ティッシュペーパー30は二つに切断される。
(a)箱10の取出し口スリット16からティッシュ30を引き出す。
(b)ティッシュペーパー30を引く方向をほぼ90度変更してカッター先端25cにティッシュ30を当て、ティッシュペーパー30をさらに引く。この結果、ティッシュペーパー30に分断裂傷が生じる。
(c)引続きティッシュペーパー30を上方に引くと、ティッシュペーパー30は案内端25dに案内されて繊維に沿って裂けが広がり、一方のティッシュペーパー30aが引き抜かれ他方のティッシュペーパー30bは引き抜かれずに箱10に残る。
(d)残った半分の大きさティッシュペーパー30bを使うときに、ティッシュペーパー30bを引き抜く。
図6に事故防止のための機構を示す。カッター先端はティッシュに分断裂傷を与えることができるよう点に近い形状を先端に備える。このため、カッター先端が使用者等の身体に衝突した際、衝突の向きや衝突の力次第で、使用者等がケガをする事故が起き得る。図6はそのような事故を防止するための機構である。この事故防止機構は実施例1から実施例3に共通する機構であるが、図6では実施例1と実施例2に設けた場合を示した。
2 側壁
3 上壁
4 マグネット
5 後壁
6 前壁
10 箱
15 取出口フィルム
16 取出口スリット
20 カッター
22 立ち上がり部
23 挿入部
24 マグネット
25a カッター先端
25b 案内端
25c カッター先端
25d 案内端
26 カッター留め具
27 マグネット
28 追加カッター
30、30a、30b ティッシュ
40 外枠体
45a カッター先端
100 箱
101 突出片
110 ティッシュ
Claims (10)
- 容器に積層して収納されたティッシュペーパーが前記容器の天井壁に備えた取出し用スリットから順に引き出されるようにされており、
前記取出し用スリットからティッシュペーパーが引き出される方向に離れた位置に、前記ティッシュペーパーに分断裂傷をもたらす突端を備え、
前記容器に付け外しできるように取付けられたティッシュペーパー切断具。 - 前記容器に直接取り付けられたことを特徴とする請求項1に記載のティッシュペーパー切断具。
- 前記容器の外側に設けた外箱に取り付けられたことを特徴とする請求項1に記載のティッシュペーパー切断具。
- 前記突端を備えた立ち上がり部と前記外箱の天井壁の裏面に挿入される挿入部とを備えたカッター部材を備え、
前記カッター部材は、前記挿入部に設けた接合部材と前記外箱の天井壁に設けた接合部材の接合により前記外容器に取り付けられる
ことを特徴とする請求項3に記載のティッシュペーパー切断具。 - 前記容器の外側を帯状に囲む枠体で成ることを特徴とする請求項1に記載のティッシュペーパー切断具。
- 前記ティッシュペーパー切断具は、前記容器又は前記容器の外側に設けた外箱に磁石で取り付けられており、
前記磁石の磁力は、前記ティッシュペーパー切断具に作業者の身体の一部が衝突する程度の軽い衝撃を与えた際には外れる程度の磁力であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のティッシュペーパー切断具。 - 前記突端は、前記ティッシュペーパーがティッシュペーパーの目の向きに沿って裂けるよう案内する案内端を備え、
前記案内端は前記突端と連続しており、前記ティッシュペーパーの目の方向と同じ方向に延びることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のティッシュペーパー切断具。 - 前記ティッシュペーパーが、前記スリットと平行する方向に切断されることを特徴とする請求項7に記載のティッシュペーパー切断具。
- 前記ティッシュペーパーが、前記スリットと直行する方向に切断されることを特徴とする請求項7に記載のティッシュペーパー切断具。
- 前記容器の底壁が鉛直方向軸と平行な方向に延び、前記ティッシュペーパーは水平方向に向けて引き出されることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか一項に記載のティッシュペーパー切断具。
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