JP2022001817A - 熱交換器およびその製造方法 - Google Patents

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泰行 李
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Abstract

【課題】本開示は、エンドプレートが給入管や排出管に対して確実に接合できる構造を有し、軽量化を図りつつ高い剛性を保持する、信頼性の高い熱交換器およびその製造方法の提供を目的とする。【解決手段】熱交換器は、流路を有するプレートフィンが隙間を有して積層されたプレートフィン積層体と、プレートフィン積層体の積層方向の両端に配設されたエンドプレートと、エンドプレートに接合され、プレートフィンの流路と連通するスリーブと、備えて、エンドプレートが複数のブレージングシートの積層体構造で構成される。【選択図】図1

Description

本開示は、熱交換器に関し、特に、冷媒が流れる板状のプレートフィンを積層して構成された積層型プレートフィンの熱交換器およびその製造方法に関する。
異なる熱エネルギーを有する流体間において、熱エネルギーを交換するために使用される熱交換器は、多くの製品に用いられており、特に積層型プレートフィンの熱交換器は、例えば、家庭用および車両用の空気調和機、コンピュータ、および各種電気機器に用いられる。
積層型プレートフィンの熱交換器は、板状のプレートフィンの中に形成された流路を流れる流体(冷媒)と、積層されたプレートフィンの間を流れる流体(空気)との間で熱交換を行う形式である。
上記のような積層型プレートフィンの熱交換器の分野においては、小型化および軽量化を図り、信頼性の高い製品の提供を目的として各種の構成が提案されている(例えば、特許文献1−4参照)。
特開2012−112562号公報 特開平09−001385号公報 特許第3283471号公報 特許第5714387号公報
積層型プレートフィンの熱交換器は、プレートフィンの積層方向の両端にはエンドプレートが配設されている。エンドプレートは、プレートフィンと平面視の形状(積層方向から見た形状)が略同一形状であり、一方のエンドプレートの両端側に冷媒が供給される給入管と、冷媒が排出される排出管とが接合されている。
上記のように、積層型プレートフィンの熱交換器においては、積層したプレートフィンの両側から挟むようにエンドプレート設けられており、そのエンドプレートに給入管や排出管が接合される構成である。このため、熱交換器においては、給入管や排出管に対して確実に接合可能であり、且つ強度を有して剛性の高いエンドプレートを設けて、信頼性の高い構成とすることが必要であった。しかしながら、このようなエンドプレートは、重く、加工が難しく、また腐食性においても課題を有するものであった。
本開示は、従来の課題を解決するものであり、エンドプレートが給入管や排出管に対して確実に接合できる構造を有し、軽量化を図りつつ高い剛性を保持する、信頼性の高い熱交換器およびその製造方法の提供を目的とするものである。
上記目的を達成するために、本開示の一態様の熱交換器は、
流路を有するプレートフィンが隙間を有して積層されたプレートフィン積層体と、
前記プレートフィン積層体の積層方向の両端に配設されたエンドプレートと、
前記エンドプレートに接合され、前記プレートフィンの流路と連通する給入管または排出管のスリーブと、備えた熱交換器であって、
前記エンドプレートは、複数のブレージングシートの積層体構造である。
また、本開示の一態様の熱交換器の製造方法は、
流路を有するプレートフィンが隙間を有して積層されたプレートフィン積層体と、
前記プレートフィン積層体の積層方向の両端に配設されたエンドプレートと、
前記エンドプレートに接合され、前記プレートフィンの流路と連通する給入管または排出管のスリーブと、備えた熱交換器の製造方法であって、
前記エンドプレートが複数のブレージングシートを積層して合金化して形成される。
以上のように、本開示の熱交換器およびその製造方法によれば、エンドプレートが給入管や排出管などのスリーブに対して確実に接合できる構造を有し、軽量化を図りつつ高い剛性を保持して、信頼性の高い熱交換器を提供することができる。
本開示に係る実施の形態1の積層型プレートフィンの熱交換器の外観を示す斜視図 実施の形態1において用いられるブレージングシートを模式的に示す断面図 熱交換器のエンドプレートに対する強度実験の結果を示すグラフ リーク実験1における、アルミニウム合金単体のエンドプレートで構成された熱交換器を模式的に示す断面図 リーク実験1における、積層体構造のエンドプレートで構成された熱交換器を模式的に示す断面図 リーク実験1における、アルミニウム合金単体のエンドプレートで構成された熱交換器の断面写真 リーク実験1における、積層体構造のエンドプレートで構成された熱交換器の断面写真 アルミニウム−シリコン(Al−Si)二元系状態図 リーク実験2における、実験結果を断面写真と共に示すグラフ アルミニウム合金単体のエンドプレートで構成された熱交換器に対して腐食性実験を行った時の断面写真 積層体構造のエンドプレートで構成された熱交換器に対して腐食性実験を行った時の断面写真
以下、本開示の熱交換器の具体的な実施の形態として積層型プレートフィンの熱交換器について添付の図面を参照しながら説明する。なお、本開示の熱交換器は、以下の実施の形態に記載した積層型プレートフィンの熱交換器の構成に限定されるものではなく、以下の実施の形態において説明する技術的特徴を有する技術的思想と同等の技術に基づくものを含むものである。
また、以下の実施の形態において示す形状、構成、方法(工程、工程の順序)などは、一例を示すものであり、発明を本開示の内容に限定するものではない。以下の実施の形態における要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない要素については、任意の要素として説明される。なお、図面においては、理解しやすくするために、それぞれの要素を主体として模式的に描いている。
先ず始めに、本開示の熱交換器およびその製造方法における各種態様を例示する。
本開示に係る第1の態様の熱交換器は、
流路を有するプレートフィンが隙間を有して積層されたプレートフィン積層体と、
前記プレートフィン積層体の積層方向の両端に配設されたエンドプレートと、
前記エンドプレートに接合され、前記プレートフィンの流路と連通する給入管または排出管のスリーブと、備えた熱交換器であって、
前記エンドプレートは、複数のブレージングシートの積層体構造である。
本開示に係る第2の態様の熱交換器は、前記の第1の態様における前記ブレージングシートが、芯材の少なくとも一方の面に第1クラッド層を有する構成としてもよい。
本開示に係る第3の態様の熱交換器は、前記の第2の態様において、前記芯材および前記第1クラッド層を構成する材料が、アルミニウム合金であり、前記第1クラッド層が、シリコン、亜鉛を含有するアルミニウム合金で構成されてもよい。
本開示に係る第4の態様の熱交換器は、前記の第2または第3の態様において、前記ブレージングシートが、前記芯材の他方の面に第2クラッド層を有する構成でもよい。
本開示に係る第5の態様の熱交換器は、前記の第4の態様における前記第2クラッド層が、シリコンを含有するアルミニウム合金で構成されてもよい。
本開示に係る第6の態様の熱交換器は、前記の第2から第5の態様のいずれかの態様における前記第1クラッド層が、シリコンを含有するアルミニウム合金層を、亜鉛を含有するアルミニウム合金層で挟んだ積層構造であってもよい。
本開示に係る第7の態様の熱交換器は、前記の第1から第6の態様のいずれかの態様において、前記ブレージングシートの積層体構造の一部が前記ブレージングシートとは異なる他の金属で構成された補強シートを含むものでもよい。
本開示に係る第8の態様の熱交換器の製造方法は、
流路を有するプレートフィンが隙間を有して積層されたプレートフィン積層体と、
前記プレートフィン積層体の積層方向の両端に配設されたエンドプレートと、
前記エンドプレートに接合され、前記プレートフィンの流路と連通する給入管または排出管のスリーブと、備えた熱交換器の製造方法であって、
前記エンドプレートが複数のブレージングシートを積層して合金化して形成される。
本開示に係る第9の態様の熱交換器の製造方法は、前記の第8の態様において、前記ブレージングシートが、芯材の少なくとも一方の面に第1クラッド層が形成され、前記第1クラッド層が、シリコン、亜鉛を含有するアルミニウム合金で形成されてもよい。
本開示に係る第10の態様の熱交換器の製造方法は、前記の第9の態様において、前記第1クラッド層が、シリコンを含有するアルミニウム合金層を、亜鉛を含有するアルミニウム合金層で挟んだ積層構造であってもよい。
本開示に係る第11の態様の熱交換器の製造方法は、前記の第9の態様において、前記ブレージングシートが、前記芯材の他方の面に第2クラッド層を有するものでもよい。
本開示に係る第12の態様の熱交換器の製造方法は、前記の第11の態様において、前記第2クラッド層が、シリコンを含有するアルミニウム合金で形成されたものでもよい。
本開示に係る第13の態様の熱交換器の製造方法は、前記の第11または第12の態様において、前記エンドプレートと前記スリーブとの対向する接合部分のクリアランス体積が、前記エンドプレートにおける前記第1クラッド層および前記第2クラッド層のシリコン濃度に応じて設定されるものでもよい。
(実施の形態1)
以下、本開示の実施の形態1の熱交換器およびその製造方法について、添付の図面を参照しながら説明する。図1は、実施の形態1の積層型プレートフィンの熱交換器(以下、単に熱交換器と称する)1の外観を示す斜視図である。図1に示すように、実施の形態1の熱交換器1は、第1流体である冷媒が給入される給入管4と、長方形の板状である複数のプレートフィン2aが隙間を有して積層して構成されたプレートフィン積層体2と、プレートフィン2aに形成された流路を流れた冷媒を排出する排出管5とを備える。
なお、実施の形態1の熱交換器1においては、給入管4および排出管5が実質的に同じ構成を有しており、そのときの動作に対応する機能を名称として用いる。なお、本開示においては、給入管4および排出管5を合わせてスリーブ(4、5)と称する。
プレートフィン積層体2の積層方向の両端にはエンドプレート3が配設されており、エンドプレート3は長方形のプレートフィン2aと平面視が略同一形状である。一方のエンドプレート3の長手方向の両端側には給入管4または排出管5が接合されている。なお、実施の形態1の構成においては、一方のエンドプレート3の両端側にそれぞれ給入管4または排出管5を接合した構成で説明するが、熱交換器1が用いられる装置の仕様に応じて、一方のエンドプレート3に給入管4を接合し、他方のエンドプレート3に排出管5を接合する構成としてもよい。
なお、以下の実施の形態1においては、図1に示し熱交換器1におけるプレートフィン積層体2の積層方向を上下方向とし、プレートフィン積層体2に設けた一方のエンドプレート3の位置を上側とし、他方のエンドプレート3の位置を下側にとして説明する。但し、当該熱交換器1が装置(例えば、空調機器)に設けられた状態においては、その積層方向が上下方向(鉛直方向)に特定されるものではない。
プレートフィン積層体2の積層方向の両端に配設されたエンドプレート3は、位置決め手段(例えば、位置決めボルトなど)により所定間隔を有して互いに固定されており、プレートフィン積層体2を挟着している。両端のエンドプレート3を所定間隔に維持して固定する位置決め手段は、積層された各プレートフィン2に対する位置決めの機能を有する。
実施の形態1の熱交換器1においては、第1流体である冷媒がプレートフィン積層体2の各プレートフィン2aに形成された流路を流れる構成である。一方、第2流体である空気は、プレートフィン積層体2におけるプレートフィン2aの積層間に形成された隙間を通り抜ける構成である。このように構成された熱交換器1は、プレートフィン積層体2において第1流体と第2流体との間で熱交換が行われる。
実施の形態1の熱交換器1におけるプレートフィン積層体2を構成する複数のプレートフィン2aのそれぞれは、2枚のブレージングシートを対向するように張り合わせて接合(ロウ付け)され、流路が形成される構成である。このように構成されるプレートフィン2aは、複数積層された状態で加圧および加熱されて接合(ロウ付け)され、プレートフィン積層体2が構成されている。なお、プレートフィン積層体2が加熱されて接合されるとき、同時に、エンドプレート3およびスリーブ4、5を同時に加熱して接合(ロウ付けして熱交換器を作製してもよい。
実施の形態1の熱交換器1において、プレートフィン積層体2の両側に接合されるエンドプレート3は、複数のブレージングシート10(図2参照)を積層して合金化した積層体構造が用いられている。図2は、実施の形態1において用いられるブレージングシート10を模式的に示す断面図である。
[ブレージングシート]
実施の形態1の熱交換器1におけるエンドプレート3として積層して用いるブレージングシート10は、熱交換器に用いられるアルミニウム合金製である。具体的には、例えば、図2に示すように、各ブレージングシート10は、心材11の両面にクラッド層を備えており、一方の面に第1クラッド層(犠牲防食層)12が形成され、他方の面に第2クラッド層(ロウ材層)13が形成されている。第1クラッド層12はロウ材層としても機能する。第1クラッド層12は、心材11の一方の面に被覆され、第2クラッド層13は心材11の他方の面、即ち、第1クラッド層12が被覆されている面とは反対側の面に被覆されている。心材11、第1クラッド層12、および第2クラッド層13を構成する材料は、いずれもアルミニウム合金である。なお、実施の形態1においては、後述するように、第1クラッド層12がシリコン(Si)、亜鉛(Zn)を含有するアルミニウム合金であり、第2クラッド層13が少なくともSiを含有するアルミニウム合金である。
なお、本開示におけるブレージングシート10としては、心材11の一方の面にのみクラッド層を備えた構成でもよい。この場合のクラッド層としては、Si、Znを含有するアルミニウム合金となる。心材11としては、熱交換器の種類または構造等の諸条件に応じて求められる物性を実現し得るアルミニウム合金であればよい。
本開示において用いられる心材11のアルミニウム合金としては、例えば、熱交換器の分野では、代表的には、3000系(アルミニウム−マンガン(Al−Mn)系合金)、5000系(アルミニウム−マグネシウム(Al−Mg)系合金)、または6000系(アルミニウム−マグネシウム−シリコン(Al−Mg−Si)系合金)等を挙げることができるが、これらに限定されるものではない。
実施の形態1の第2クラッド層(ロウ材層)13のロウ材として用いられるアルミニウム合金は、シリコン(Si)を含有するもの、すなわち、アルミニウム−シリコン(Al−Si)系合金であればよい。ロウ材におけるSiの含有量(濃度)は特に限定されず、ロウ材として好適な使用が可能な範囲内であればよい。
ロウ材としてのAl−Si系合金には、ロウ材としての機能に影響を及ぼさない範囲で、Si以外の元素を含有してもよい。また、ロウ材としてのAl−Si系合金には、不可避的不純物として種々の元素が含有されてもよい。
第1クラッド層(犠牲防食層)12の材料として用いられるアルミニウム合金は、犠牲防食作用を発揮するために、亜鉛(Zn)を含有している。また、実施の形態1におけるブレージングシート10においては、第1クラッド層12がロウ材層を兼ねているため、ロウ材と同様にSiを含有している。したがって、第1クラッド層12として用いられるアルミニウム合金は、アルミニウム−シリコン−亜鉛(Al−Si−Zn)系合金であればよい。
なお、第1クラッド層12の材料としてのAl−Si−Zn系合金には、犠牲防食作用およびロウ材としての機能に影響を及ぼさない範囲で、SiおよびZn以外の元素を含有してもよい。また、第1クラッド層12の材料としてのAl−Si−Zn系合金には、不可避的不純物として種々の元素が含有されてもよい。
第1クラッド層12および第2クラッド層13の材料として具体的に用いられるアルミニウム合金の種類は特に限定されないが、代表的には、いずれも4000系(アルミニウム−シリコン(Al−Si)系合金)を用いることができる。第1クラッド層12では、4000系のアルミニウム合金に対してZnを添加したものを用いる。
実施の形態1の熱交換器におけるブレージングシート10においては、第1クラッド層12および第2クラッド層13の材料におけるクラッド率は特に限定されず、一般的な範囲内を挙げることができる。一般的なクラッド率(総厚みに対するクラッド層の厚みの比率)として は、例えば、2〜30%の範囲内を挙げることができ、3〜20%の範囲内であってもよい。また、ブレージングシート10の厚さ、並びに、心材11、第1クラッド層12および第2クラッド層13のそれぞれの厚さについても特に限定されず、当該ブレージングシート10の構成または製造しようとする熱交換器の種類または部品等に応じて適宜設定することができる。
実施の形態1の熱交換器におけるブレージングシート10においては、複数枚のブレージングシート10を重ね合わせて、高温(580℃以上)の温度で第1クラッド層12および第2クラッド層13を溶融させてロウ付けすることにより、積層されたブレージングシート10同士が接合される。このようにして製造されるブレージングシート10の積層体がエンドプレート3として実施の形態1の熱交換器に用いられている。
[強度実験]
発明者は、本開示における積層体構造のエンドプレート3と、従来から用いられているアルミニウム合金単体(Al−Mn系合金)で構成された従来のエンドプレート30(図4参照)とに関する強度実験を行った。
図3は、発明者が行った強度実験の結果を示すグラフである。図3において、(a)は引張試験の結果を示し、(b)は曲げ試験の結果を示す。図3の(a)に示す引張試験のグラフにおいて、縦軸が応力[MPa]を示し、横軸が伸び[mm]を示す。また、(b)に示す曲げ試験のグラフにおいて、縦軸が応力[MPa]を示し、横軸が変位[mm]を示す。
図3に示す強度実験においては、本開示における積層体構造のエンドプレート3の例として、0.2mm厚のクラッド材を10枚積層して形成された積層体Aと、0.8mm厚のクラッド材を2枚重ねて積層して形成された積層体Bと、従来のエンドプレート30としてアルミニウム合金の3003単体の2.0mm厚を単体Cとして用いた。積層体Aおよび積層体Bは、クラッド材にフラックスを塗布して、積層し、上から重しを載せてロウ付けして作製した。積層体Aおよび積層体Bのロウ付け温度は、610℃であり、同一バッチで加熱した。
積層体Aにおいて、芯材11としては、3003のアルミニウム合金(0.156mm厚)を用い、第1クラッド層12としては、Al−4.4Si−2.0Znのアルミニウム合金(0.015mm厚)を用い、第2クラッド層13としては、Al−11.0Siのアルミニウム合金(0.021mm厚)を用いた。積層体Aの総厚みの実測値は、引張試験のとき2.09mmであり、曲げ試験のとき1.98mmであった。
また、積層体Bにおいて、芯材11としては、3003+0.5Cuのアルミニウム合金(0.64mm厚)を用い、第1クラッド層12としは、4343+1Znのアルミニウム合金(0.08mm厚)を用い、第2クラッド層13としは、第1クラッド層12と同じであり、4343+1Znのアルミニウム合金(0.08mm厚)を用いた。積層体Bの総厚みの実測値は、引張試験のとき1.60mmであり、曲げ試験のとき1.56mmであった。
なお、アルミニウム合金(3003)の単体Cの総厚みの実測値は、引張試験のとき2.02mmであり、曲げ試験のとき2.01mmであった。
図3の(a)の引張試験のグラフに示すように、積層体Aおよび積層体Bは、明らかに単体Cに比べて引張り強度が強いことが理解できる。また、図3の(b)の曲げ試験のグラフに示すように、積層体A(総厚み実測値1.98mm)は、単体C(総厚み実測値2.01mm)比べて厚みが薄いにもかかわらず、単体Cより強い曲げ強度を有していた。
上記のように、本開示におけるエンドプレート3が高い剛性を有しており、積層体構造とすることにより強度が上昇している理由については、ブレージングシートにおける合金成分(Si、Znなど)の添加により固溶強化、析出強化されているためと考えられる。Si、Znなどの元素がアルミニウム合金に添加されることにより、転位の運動が阻害されて、強度が上昇したものと考えられる。また、芯材11に関しては、ロウ付け時に融点に近い温度まで加熱されると、結晶粒が粗大化してしまい強度が低下するが、本開示の構成のブレージングシート10の積層構造においては、ブレージングシート10の初期の芯材11の厚み以上のサイズにはなれないため、芯材11の厚みによって結晶粒成長を制限することが可能である。
[リーク実験]
発明者は、本開示における積層体構造のエンドプレート3と、従来から用いられているアルミニウム合金単体(Al−Mn系合金)で構成された従来のエンドプレート30とを用いた熱交換器における冷媒のリーク実験1を行った。
図4および図5は、冷媒のリーク実験1を行ったときの熱交換器におけるスリーブ(給入管4または排出管5)とエンドプレート30、3との接合部を拡大して模式的に示した断面図である。図4に示す拡大断面図は、アルミニウム合金の3003単体で構成されたエンドプレート30を用いた熱交換器の構成を模式的に示している。図5に示す拡大断面図は、実施の形態1の熱交換器の構成を模式的に示した図であり、クラッド材のシート(10)を積層した積層体構造のエンドプレート3を用いた構成である。
図6および図7は、冷媒のリーク実験1を行った時の熱交換器の断面写真である。図6は、アルミニウム合金の3003単体を用いたエンドプレート30で構成された熱交換器の断面写真である。図6において、(a)の断面写真における四角で囲ったスリーブ4(5)とエンドプレート30との接合部分を拡大した写真が(b)である。図7は、積層体構造のエンドプレート3で構成された熱交換器の断面写真である。図7において、(a)の断面写真における四角で囲ったスリーブ4(5)とエンドプレート3との接合部分を拡大した写真が(b)である。
図7の(b)に示すように、エンドプレート3におけるスリーブ4(5)との対向する接合面の全体において、エンドプレート3を構成する各ブレージングシート10の第1クラッド層12および第2クラッド層13がロウ材として溶け出して固化している。即ち、冷媒が流れるスリーブ4(5)と対向するエンドプレート3との接合部分においては、ロウ材を新たに塗布するような作業を行うことなく、接合部分の全体が確実にロウ付けされる。
一方、図6に示すように、アルミニウム合金の単体で構成されたエンドプレート30を用いる熱交換器においては、スリーブ4(5)とエンドプレート30との対向する接合部分には、ペースト状のロウを塗り付ける工程の後にロウ付けを行う必要がある。また、図6に示す構成においては、接合部分の信頼性を高めるために、スリーブ4(5)の端面を受けるための段差がエンドプレート30には形成されている。
上記のように、第1クラッド層12および第2クラッド層13を備えたブレージングシート10を積層した構成をエンドプレート3として用いた熱交換器1においては、スリーブ4(5)とエンドプレート3との接合部分が確実にロウ付けされる構成であることが理解できる。
次に、発明者は、ブレージングシート10を積層した構成をエンドプレート3として用いた熱交換器1において、異なる仕様のブレージングシート10を用い、異なるロウ付け温度で熱交換器を作製して冷媒のリーク実験2を行った。リーク実験2においては、8.00mmの外径を持つスリーブ4(5)をエンドプレート3にロウ付けすることにより行った。
リーク実験2において用いたエンドプレート3のブレージングシート10としては、2種類のクラッド材D、Eを用いた。クラッド材Dは、芯材11上の第1クラッド層12が、3層に分かれており、芯材11の表面側(一方の面側)に、Al−4.5Znの第1層、Al−10Siの第2層、およびAl−4.5Znの第3層となっている。芯材11としては、3003+0.5Cuのアルミニウム合金を用いた。また、芯材11の裏面側(他方の面側)には第2クラッド層13として、Al−10Siの層が形成されている。クラッド材Dのブレージングシート10は、厚みが200μmである。このブレージングシート10を12枚積層してエンドプレート3とし、このエンドプレート3とプレートフィン積層体2とスリーブ4(5)とをロウ付けした熱交換器Fを作製した。
クラッド材Eは、図2に示した断面図のように、第1クラッド層12が、Al−4.0Si−4.0Znの層である。芯材11としては、3003+0.5Cuのアルミニウム合金を用いた。また、第2クラッド層13としては、Al−7.5Siの層が形成されている。クラッド材Eのブレージングシート10は、厚みが200μmである。このブレージングシート10を12枚積層してエンドプレート3とし、このエンドプレート3とプレートフィン積層体2とスリーブ4(5)をロウ付けした熱交換器Gを作製した。
Figure 2022001817
表1は、作製した熱交換器Fおよび熱交換器Gのそれぞれにおいて、冷媒のリーク実験2を行った時の各条件のパラメータおよびそのリーク実験結果を示している。表1に示すように、熱交換器Fおよび熱交換器Gのそれぞれの作製において、ロウ付け温度を600℃の場合と、610℃の場合に分けた。また、エンドプレート3に穿設する孔径を変え、エンドプレート3とスリーブ4(5)との間のクリアランス体積を変えてリーク実験2を行った。
表1において、第1クラッド層12および第2クラッド層13における液相率fkは、シリコン(Si)濃度Ckと、ロウ付け時の最高到達温度Tとの関数である。液相率fkは、Al−Si二元系状態図より、てこの原理から算出した。液相率fkの算出式を下記に示す。図8には、Al−Si二元系状態図を示し、横軸に組成[at %]、縦軸に温度[℃]であり、例示として、特定のアルミニウム合金における液相率と固相率との関係を示している。
Figure 2022001817
なお、液相率としては、本来、0から1.0までの範囲であるが、本開示において用いる液相率fkでは、1.0を超える場合がある。シリコン(Si)は、ロウ付け時に周囲に拡散する。即ち、ロウ材層は実質的に周囲に広がるため、その広がりを加味して液相率が1.0以上の値をとることの物理的意味としている。厳密には、より複雑な計算式となるが、この開示においては近似式として扱う。
表1における液相量は、第1クラッド層12における液相率と厚みとの乗算値と、第2クラッド層13における液相率と厚みとの乗算値とを加算した値として定義して算出したものである。
図9は、前述の表1に示したリーク実験2の結果を断面写真と共にグラフで表したものである。図9のグラフにおいては、クラッド材Dを用いた6種類の熱交換器Fのリーク実験結果を[1]〜[6]の番号で示し、クラッド材Eを用いた6種類の熱交換器Gのリーク実験結果を[7]〜[12]の番号で示す。図9のグラフから明らかなように、クリアランス体積が小さい場合には、液相量が少なくてもリークがなく、クリアランス体積が大きい場合には、液相量が多く必要であり、比例関係を有していた。リーク発生の有無の境界線としては、Y=(1/32)×Xで表すことができる。ここで、Yが液相量[mm]を示し、Xがクリアランス体積[mm]である。
図9においては、リーク実験2の結果でリーク発生が無かった場合と、リーク発生が有った場合の熱交換器におけるスリーブ4(5)とエンドプレート3との接合部分の断面写真を示す。リーク発生が無かった場合の断面写真に示すように、ブレージングシート10の積層体で構成されたエンドプレート3と、スリーブ4(5)との間にはエンドプレート3の積層体からのロウ材が溶融して固化して確実に結合していることが理解できる。一方、図9のグラフにおいて、リーク発生の有無の境界線(Y=(1/32)×X)の下方にある場合においては、液相量に比べてクリアランス体積が大きく、完全な接合状態となっていない。エンドプレート3とスリーブ(4、5)との対向する接合部分のクリアランス体積は、エンドプレート3における第1クラッド層12および第2クラッド層13のシリコン濃度に応じて設定することが好ましい。このように、実施の形態1における熱交換器の製造方法によれば、液相量に対応するクリアランス体積に設定して、エンドプレート3とスリーブ(4、5)との間は確実に接合され、リーク発生が生じることのない、信頼性の高い熱交換器を作製することができる。
[腐食性実験]
次に、実施の形態1の熱交換器の構成において、エンドプレート3に対する腐食性実験を行った。ブレージングシート10の積層体構造の耐食性は、ASTM G85−A3で規定されるSWAAT試験(Sea Water Acidified Test)に基づいて評価した。比較対象とした熱交換器としては、前述の図4に示した熱交換器を用いた。図4に示した熱交換器は、アルミニウム合金の3003単体で構成されたエンドプレート30を用いた熱交換器である。
図10は、エンドプレート30を用いた熱交換器に対して腐食性実験を行った時の断面写真である。図10の(a)の断面写真における四角で囲ったエンドプレート30を拡大した写真が(b)である。図11は、積層体構造のエンドプレート3で構成された熱交換器に対して腐食性実験を行った時の断面写真である。図11において、(a)の断面写真における四角で囲ったエンドプレート3を拡大した写真が(b)である。
図11の(b)の断面写真に示すように、ブレージングシート10を積層した積層体構造のエンドプレート3においては、図10の(b)の断面写真のエンドプレート30に比べて、腐食の深度が浅く、積層体構造におけるクラッド層においてその腐食が止まっていることが理解できる。実施の形態1の構成においては、第1クラッド層12が犠牲防食層として機能しており、第1クラッド層12の材料として用いられるアルミニウム合金には、犠牲防食作用を発揮するために、亜鉛(Zn)を含有しているためと考えられる。このように、エンドプレート3が犠牲防食層を備えたブレージングシート10の積層体構造であるため、エンドプレート3の深さ方向への腐食が抑制された構成となっている。
上記のように、実施の形態において説明した熱交換器においては、エンドプレート3がブレージングシート10の積層体構造であるため、熱交換器の製造方法においては、プレス加工により容易に成形することが可能であり、スリーブ4(5)などの接合のためにペースト状のロウ材を塗布するような工程も不要となる。また、エンドプレート3がブレージングシート10の積層体構造を合金化した構成であるため、強度性能が高い材料となっている。さらに、ブレージングシート10には犠牲防食層(Zn成分)が存在しているため、エンドプレート3の積層方向(深さ方向)への腐食抑制機能を備えている。
なお、実施の形態における熱交換器のエンドプレート3は、アルミニウム合金のブレージングシート10の積層体構造で説明したが、一部のフレージングシート10をアルミニウム合金より強度を有する他の金属、例えば、鋼板などを補強シートとして挟み込んでエンドプレートを構成してもよい。即ち、ブレージングシートの積層体構造の一部がブレージングシートとは異なる他の金属で構成された補強シートを含む構成でもよい。このように構成されたエンドプレートは、更に強度を有する構成となり、熱交換器としての信頼性を更に高めることが可能となる。
また、本開示における熱交換器のエンドプレートにおいては、センサーやアース線などの異種の金属を埋設する孔を形成して、容易に対応することが可能である。異種金属がアルミニウムと接触すると、異種金属接触腐食と呼ばれる現象が起こる。これは、異種金属同士の接触界面が腐食環境に露出している場合、電位の低い側の金属が一方的に激しく腐食する現象である。センサーやアース線はブレージングシートと同一材質ではないため、ブレージングシート側が腐食しても、またはセンサーやアース線側が腐食してもその機能を失うため、問題である。通常、エンドプレートとアース線・温度センサーとの接点においてはビス止めにより接続するが、そのとき使用するビスも異種金属である。本開示のエンドプレートの構成のおいては、異種金属の接触部分(接点部分)を積層体の中に埋め込む構成とすることが可能な構成であり、このような構成とすることにより、接触部分(接点部分)が腐食環境に露出しにくい構成となるため、異種金属接触腐食を回避できる、信頼性の高い熱交換器を構築することができる。
なお、実施の形態においては、ブレージングシート10として、芯材11の両面にクラッド層(12、13)を備えた構成について説明したが、クラッド層としてはロウ材層と犠牲防食層としての機能を有していればよく、芯材11のいずれか一方の面にシリコン(Si)と亜鉛(Zn)を含有するアルミニウム合金層が形成されていればよい。
以上のように、実施の形態において詳細に説明したように、本開示の熱交換器においては、複数のブレージングシートを積層して合金化した積層体構造のエンドプレートが用いられている。このように構成された熱交換器においては、エンドプレートが所望の強度を有し、給入管や排出管などのスリーブとの接合を容易なものとし、その接合部分における冷媒のリーク発生が防止され、且つエンドプレートの積層体構造が耐食性に優れた構成である。本開示の熱交換器およびその製造方法によれば、積層されたプレートフィン両側に設けられるエンドプレートが重く、加工が難しく、且つ腐食性において課題を有するという従来の熱交換器における問題を解決するものであり、給入管や排出管などのスリーブに対して確実に接合できる構造を有し、軽量化を図りつつ高い剛性を保持するエンドプレートを設けた熱交換器となる。この結果、本開示の熱交換器およびその製造方法においては、信頼性が高く、優れた効果を奏する熱交換器を提供することができる。
本開示をある程度の詳細さをもって実施の形態において説明したが、これらの構成は例示であり、実施の形態の開示内容は構成の細部において変化してしかるべきものである。本開示においては、実施の形態における要素の置換、組合せ、および順序の変更は請求された本発明の範囲及び思想を逸脱することなく実現し得るものである。
本開示に係る熱交換器は、小型で軽量化を図ることができる構成であるため、各種製品に用いることが可能であり、市場価値の高い製品を提供することができる。
1 熱交換器
2 プレートフィン積層体
3 エンドプレート
4 給入管
5 排出管
10 ブレージングシート
11 芯材
12 第1クラッド層
13 第2クラッド層

Claims (13)

  1. 流路を有するプレートフィンが隙間を有して積層されたプレートフィン積層体と、
    前記プレートフィン積層体の積層方向の両端に配設されたエンドプレートと、
    前記エンドプレートに接合され、前記プレートフィンの流路と連通する給入管または排出管のスリーブと、備えた熱交換器であって、
    前記エンドプレートは、複数のブレージングシートの積層体構造である熱交換器。
  2. 前記ブレージングシートは、芯材の少なくとも一方の面に第1クラッド層を有する、請求項1に記載の熱交換器。
  3. 前記芯材および前記第1クラッド層を構成する材料は、アルミニウム合金であり、前記第1クラッド層は、シリコン、亜鉛を含有するアルミニウム合金で構成された、請求項2に記載の熱交換器。
  4. 前記ブレージングシートは、前記芯材の他方の面に第2クラッド層を有する、請求項2または3に記載の熱交換器。
  5. 前記第2クラッド層は、シリコンを含有するアルミニウム合金で構成された、請求項4に記載の熱交換器。
  6. 前記第1クラッド層は、シリコンを含有するアルミニウム合金層を、亜鉛を含有するアルミニウム合金層で挟んだ積層構造である、請求項2から5のいずれか一項に記載の熱交換器。
  7. 前記ブレージングシートの積層体構造の一部が前記ブレージングシートとは異なる他の金属で構成された補強シートを含む、請求項1から6のいずれか一項に記載の熱交換器。
  8. 流路を有するプレートフィンが隙間を有して積層されたプレートフィン積層体と、
    前記プレートフィン積層体の積層方向の両端に配設されたエンドプレートと、
    前記エンドプレートに接合され、前記プレートフィンの流路と連通する給入管または排出管のスリーブと、備えた熱交換器の製造方法であって、
    前記エンドプレートが複数のブレージングシートを積層して合金化して形成される、熱交換器の製造方法。
  9. 前記ブレージングシートは、芯材の少なくとも一方の面に第1クラッド層が形成され、前記第1クラッド層は、シリコン、亜鉛を含有するアルミニウム合金で形成される、請求項8に記載の熱交換器の製造方法。
  10. 前記第1クラッド層は、シリコンを含有するアルミニウム合金層を、亜鉛を含有するアルミニウム合金層で挟んだ積層構造である、請求項9に記載の熱交換器の製造方法。
  11. 前記ブレージングシートは、前記芯材の他方の面に第2クラッド層を有する、請求項9に記載の熱交換器の製造方法。
  12. 前記第2クラッド層は、シリコンを含有するアルミニウム合金で形成された、請求項11に記載の熱交換器の製造方法。
  13. 前記エンドプレートと前記スリーブとの対向する接合部分のクリアランス体積は、前記エンドプレートにおける前記第1クラッド層および前記第2クラッド層のシリコン濃度に応じて設定される、請求項11または12に記載の熱交換器の製造方法。
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