JP6006805B2 - 異種材を接合するための方法 - Google Patents

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Description

<関連出願の記載>
本願は、2011年12月20日に出願され、発明の名称が「異種材を接合するための装置および方法」である米国特許出願第61/578,634号に基づく優先権を主張し、その内容全体を参照によって本明細書に組み込まれるものとする。
<背景>
金属材料シートの接合は、溶接技術、典型的には抵抗スポット溶接RSWにより行われる。しかし、RSWは、特定の材料が特定の厚さになると不可能である。
<要旨>
本発明の開示は、特定の材料どうし(例えばアルミニウム合金シートとスチールシート、または他のシートどうし)を直接溶接(すなわち抵抗スポット溶接により)する様々な実施形態を提供する。本発明の開示は、約7mm未満の厚さ(例えば約6.5mm未満の最小シートゲージ)を有するシートを接合するために、溶接を含む接合方法を使用する。本発明の開示の一態様では、装置が配備される。幾つかの実施形態において、装置は、第1材料の第1シートと、第2材料の第2シートと、複数の抵抗スポット溶接部を含むジョイントとを具え、第1シートの厚さは第2シートの厚さの少なくとも約1.5倍である。
1つの方法では、抵抗スポット溶接構造体は金属シートから構成される。スチールを含む構造体があり、アルミニウムを含む構造体もある。金属を接合するプロセスは、他に、ろう付け、はんだ付け、アプセットバット溶接、フラッシュ溶接、冷間/圧力溶接、およびガス金属アーク溶接を含む。
本発明の開示の一態様では、装置を提供する。幾つかの実施形態において、装置は、第1材料の第1シートと、第2材料の第2シートと、複数の抵抗スポット溶接部を含むジョイントとを具え、第1シートの厚さは第2シートの厚さの少なくとも約1.5倍である。
本発明の開示の一態様において提供される装置は、第1材料を含む少なくとも1つの第1シートと、第2材料を含む少なくとも1つの第2シートと、RSWを含むジョイントとを具えており、第1材料の熱伝導率および電気伝導率の少なくとも一方が第2材料より少なくとも10%低く、第1シートの厚さは第2シートの厚さの少なくとも約1.5倍である。
本発明の開示の別の態様における装置は、アルミニウム合金を含む少なくとも1つの第1シートと、非アルミニウム材(例えばTi、Mg、スチール、Cu)を含む少なくとも1つの第2シートと、第1シートを第2シートに接合するように構成された抵抗スポット溶接部(RSW)を含むジョイントとを具え、第2シートに対する第1シートの厚さ比が少なくとも約1.5である。
本発明の開示の別の態様において提供される装置は、第1材料からなる少なくとも1つの第1シートと、第1材料とは異なる第2材料からなる少なくとも1つの第2シートと、複数のRSWを含むジョイントとを具え、第1シートの厚さが第2シートの厚さの少なくとも約1.5倍である。
本発明の開示の別の態様において提供される装置は、第1材料からなる少なくとも1つの第1シートと、第1材料とは異なる第2材料からなる少なくとも1つの第2シートと、複数の溶接接合部(例えば抵抗スポット溶接による接合部)を含むジョイントとを具え、第1シートの厚さが第2シートの厚さの少なくとも約1.5倍である。
本発明の開示のさらに別の態様において提供される装置は、アルミニウム合金を含む少なくとも1つの第1シートと、銅含有材料を含む少なくとも1つの第2シートと、RSW溶接部を含むジョイントとを具え、第1材料は、熱伝導率および電気伝導率の少なくとも1つが第2材料より少なくとも10%高く、第1シートの厚さが第2シートの厚さの少なくとも約1.5倍である。
幾つかの実施形態において、溶接部は、JIS Z3137に準拠して測定した十字引張強度(cross-tension strength)が約2.67kN以上である。
幾つかの実施形態において、アルミニウム材は、AA系1xxx、AA系2xxx、AA系3xxx、AA系5xxx、AA系6xxx、AA系7xxx、またはそれらの組合せから成る群から選択される。幾つかの実施形態において、アルミニウム材はアルミニウム協会規格5182、5754、6013、6022、7055、および7075から選択される。
幾つかの実施形態において、第1シートはモノリシックアルミニウム合金を含む。幾つかの実施形態において、第1シートは多層アルミニウム合金を含む。限定しない幾つかの実施例において、層状アルミニウム合金は、Al−Si合金、Al−Si−Zn合金、被覆アルミニウム合金、めっきアルミニウム合金、ならびに/またはクラッド材(例えば4047の4xxx系アルミニウム合金との6xxx又は3xxx系アルミニウムクラッド、1xxxもしくは7xxx系アルミニウム合金との5xxx系アルミニウム合金クラッド、および1xxx、6xxxもしくは7xxx系アルミニウム合金との2xxx系アルミニウム合金シートクラッド等)を含む。
幾つかの実施形態において、少なくとも1つの第1シートは複数のシートを含む。幾つかの実施形態において、少なくとも1つの第2シートは複数のシートを含む。幾つかの実施形態において、溶接部はT2溶接部(2枚のシート)、T3溶接部(3枚のシート)、T4溶接部(4枚のシート)、T5溶接部(5枚のシート)、T6溶接部(6枚のシート)、T7溶接部(7枚のシート)、またはそれ以上を含む。幾つかの実施形態において、ジョイントは、1枚のアルミニウム合金シートおよび2枚の非アルミニウム合金シートの3T溶接部を含む。幾つかの実施形態において、ジョイントは、2枚のアルミニウム合金シートおよび1枚の非アルミニウム合金シートの3T溶接部を含む。幾つかの実施形態において、3T溶接部は、1枚のシートに対して異なる向きの2枚のシート(例えば2:1で積層されるか、間に挟み込まれるなど)を含む。
幾つかの実施形態において、第1シートの厚さは約5mm以下である。
幾つかの実施形態において、第2シートに対する第1シートの厚さ比は少なくとも約6:1である。
幾つかの実施形態において、装置は自動車構造(auto structure)、ボディ構造(body structure)、または閉鎖パネル(closure panel)を含む。幾つかの実施形態において、ジョイント(RSW)は、装置に(すなわち装置を通して)電気的アースが形成されるように、またはアルミニウム合金とスチールボディとの間にアース経路が形成されるように構成される。
幾つかの実施形態において、ジョイントは溶接接合部を含む。幾つかの実施形態において、溶接(RSW)された溶接接合部は、第1シートと第2シートとの間に接着材(adhesive)を含む。幾つかの実施形態において、溶接接合部は、溶接部に防食性をもたらすように構成される。接着材の限定されない幾つかの実施例は、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、およびそれらの組合せを含む。
幾つかの実施形態において、第1シートおよび第2シートの少なくとも一方は、その一部分に沿って潤滑剤を含む。幾つかの実施形態において、潤滑剤はシートの加工(例えば打抜き、圧延、成形等)後にシートに残存する。潤滑剤の限定されない幾つかの実施例は、乾性皮膜潤滑剤、水ベース潤滑剤、石油ベース潤滑剤、およびそれらの組合せを含む。幾つかの実施形態において、溶接する前に、潤滑剤付きのシートは、溶接または溶接接合の前に洗浄(すなわち潤滑剤を除去)する必要は無い。
幾つかの実施形態において、溶接部の溶接ボタンプルアウト範囲は、JIS Z3140に準拠して測定した規定ゲージ(governing gauge)の平方根の少なくとも約3倍である。幾つかの実施形態において、溶接部の十字引張強度は、JIS Z3137に準拠して測定したとき、約0.9kN以上である。幾つかの実施形態において、溶接部の引張強度は、JIS Z3138に従って測定したときに、約4.45kN以上である。
幾つかの実施形態において、第1シートは展伸材(wrought material)、鋳造材、またはそれらの組合せを含む。幾つかの実施形態において、第2シートは展伸材、鋳造材、またはそれらの組合せを含む。
幾つかの実施形態において、電極インサートの電気伝導率は約80%IACS以下である。
幾つかの実施形態において、第1材料/第1シートは、熱伝導率および電気伝導率の少なくとも一方が第2材料より少なくとも10%低い。
幾つかの実施形態において、第2材料は、チタン材(チタン金属またはチタン合金)、マグネシウム材(マグネシウム金属またはマグネシウム合金)、スチール材(スチール合金)、および銅材(銅金属または銅合金)から成る群から選択される。
本発明の開示の一態様で提供される方法は、第1材料からなる少なくとも1つの第1シートを第1材料とは異なる第2材料からなる少なくとも1つの第2シートと重ね合わせるステップを有し、第1シートの厚さが第2シートの厚さの1.5倍以上であり、一対の電極を第1シートおよび第2シートの対向面に接触させて溶接ゾーンを画定するステップを有し、電極の少なくとも一方は約54%IACS以下の電気伝導率を有する電極インサートを具えており、溶接ゾーンに少なくとも1つの抵抗スポット溶接部が形成されるように第1シートを第2シートに溶接して第1シートを第2シートに接合するステップを有している。
本発明の開示の一態様で提供される方法は、アルミニウム合金からなる少なくとも1つの第1シートを第2材料からなる少なくとも1つの第2シートと重ね合わせるステップを有し、第2材料がスチール、スチール合金、マグネシウム、マグネシウム合金、チタン、チタン合金、およびそれらの組合せから成る群から選択され、第1シートの厚さが第2シートの厚さより少なくとも約1.5倍で、第1材料の電気伝導率および熱伝導率の少なくとも一方が第2材料より少なくとも10%低く、一対の電極を第1シートおよび第2シートの対向面に接触させて溶接ゾーンを画定するステップを有し、電極の少なくとも一方は約54%IACS以下の電気伝導率を有する電極インサートを具えており、第1シートの一部分および第2シートの一部分に跨るゾーンを加熱するステップを有し、金属間化合物を前記ゾーン全体に分配して第1シートおよび第2シートを接合するステップを有している。
幾つかの実施形態において、接触ステップはさらに、溶接前に溶接ゾーン全体に亘って第1シートおよび第2シートに少なくとも約2kN(例えば450ポンド)の力を加えることを含む。
幾つかの実施形態において、溶接ステップはさらに、少なくとも約60ミリ秒の溶接時間、少なくとも約15kAの電流を溶接ゾーンに印加することを含む。幾つかの実施形態において、溶接ステップは、約500ミリ秒以下の溶接時間、約45kA以下の電流を溶接ゾーンに印加することを含む。
幾つかの実施形態において、加熱ステップはさらに、少なくとも1つの抵抗スポット溶接部が形成されるように溶接ゾーンで第1シートを第2シートに抵抗スポット溶接し、第1シートを第2シートに接合することを含む。
幾つかの実施形態において、アルミニウムシートは約7mm以下の厚さである。
幾つかの実施形態において、溶接ステップは、溶接ゾーンを少なくとも750℃の温度に加熱することを含む。
本明細書で使用する「シート」という語は、幅が広く比較的薄肉片状の材料を意味する。幾つかの実施形態において、第1シートおよび第2シートは金属または金属の合金である。幾つかの実施形態において、シートは平面状である。幾つかの実施形態において、シートは曲げ加工および/または形状成形加工され(shaped)、平面状ではない。
幾つかの実施形態において、第1シートはアルミニウムまたはアルミニウム合金を含む。幾つかの実施形態において、あらゆる種類のアルミニウム合金(例えばアルミニウム協会規定)でも本発明の装置および方法に使用されることができる。本発明の開示の1又は複数の実施形態で使用可能なアルミニウム合金の限定されない実施例として、1xxx、2xxx、3xxx、5xxx、6xxx、7xxx、またはそれらの組合せが挙げられる。限定されない幾つかの実施例において、アルミニウム協会規格5182、5754、6013、6022、7055、および7075等の合金が使用される。
幾つかの実施形態において、第2シートは、スチール、ステンレス鋼、マグネシウム、銅、またはチタンのうちの少なくとも1つを含む。幾つかの実施形態において、第1または第2シートはモノリシックアルミニウム合金である。幾つかの実施形態において、アルミニウム合金は、限定されない実施例としてAl‐Si合金またはAl‐Si‐Zn合金などの複層(例えば異なる合金)である。幾つかの実施形態において、シートはクラッド材を含む。クラッド材の限定されない実施例として、4xxx系アルミニウム合金(例えば4047)と6xxxまたは3xxx系アルミニウムのクラッド、1xxxまたは7xxx系アルミニウムと5xxx系アルミニウムのクラッド、1xxx、6xxx、または7xxx系アルミニウムと2xxx系アルミニウムのシートクラッドが挙げられる。幾つかの実施形態において、合金は、シートの層内に例えば2種以上の異なる合金を含む2層アルミニウムシートを含む。幾つかの実施形態において、複数のシート(すなわち2以上のシート)は本発明の開示の1又は複数の実施形態に従って接合(例えば溶接)される。
幾つかの実施形態において、装置および/または方法に従って接合されるシートは、アルミニウムとスチール、アルミニウムとマグネシウム、アルミニウムとチタン、アルミニウムと銅、マグネシウムとスチール、およびそれらの組合せを含む。
幾つかの実施形態において、各シート(第1シートまたは第2シート)は約5mm以下、約4.5mm以下、約4mm以下、約3.5mm以下、約3mm以下、約2.5mm以下、約2mm以下、約1.5mm以下、約1mm以下、約0.5mm以下、または約0.1mm以下である。
幾つかの実施形態において、シート(第1または第2シート)は少なくとも約5mm、少なくとも約4.5mm、少なくとも約4mm、少なくとも約3.5mm、少なくとも約3mm、少なくとも約2.5mm、少なくとも約2mm、少なくとも約1.5mm、少なくとも約1mm、少なくとも約0.5mm、または少なくとも約0.1mmである。幾つかの実施形態において、第1シートは約1mmないし約3.5mmである。幾つかの実施形態において、第2シートは約0.6mmないし約1.5mmである。
幾つかの実施形態において、第2シートに対する第1シートの厚さ比は少なくとも約1:1、少なくとも約2:1、少なくとも約3:1、少なくとも約4:1、少なくとも約5:1、またはそれ以上である。幾つかの実施形態において、第2シートに対する第1シートの厚さ比は約1:1以下、約2:1以下、約3:1以下、約4:1以下、約5:1またはより大きい比率以下である。幾つかの実施形態において、第1シート(例えばアルミニウムシート)は、スチールシートの厚さの約1倍ないし3倍のゲージを有する。幾つかの実施形態において、アルミニウムシートのゲージ厚さは、スチールシートの厚さの約1.5倍ないし2.5倍の範囲である。幾つかの実施形態において、装置は自動車構造(例えばボディ構造および/または閉鎖パネル)を含む。幾つかの実施形態において、装置は閉鎖パネルを含む。
幾つかの実施形態において、第1シートに対する第2シートの厚さ比は少なくとも約1:1、少なくとも約2:1、少なくとも約3:1、少なくとも約4:1、少なくとも約5:1、少なくとも約6:1、またはそれ以上である。幾つかの実施形態において、第1シートに対する第2シートの厚さ比は約1:1以下、約2:1以下、約3:1以下、約4:1以下、約5:1以下、約6:1以下、またはそれより低い。幾つかの実施形態において、第2シート(例えば非アルミニウムシート)は、第1シート(例えばアルミニウムシート)の厚さの約1倍ないし3倍のゲージを有する。幾つかの実施形態において、スチールシートのゲージ範囲はアルミニウムシートの厚さの約1.5倍ないし2.5倍である。
本明細書で使用する電気伝導率(electric conductivity)という語は、電気を通すことができる材料の能力のことを指す。幾つかの実施形態において、第1シートの電気伝導率は、第2シートの電気伝導率より少なくとも約10%低い電気伝導率を含む。後記する表は、種々の材料の電気伝導率と熱伝導率について、アルミニウムに対する比を示している。表に示す通り、アルミニウムの電気伝導率は他の金属より高い。幾つかの実施形態において、アルミニウムの伝導率はスチール合金より4倍ないし5倍高く、ステンレスおよびチタンと比較すると、アルミニウムとこれらの材料との間の伝導率の差はさらに大きい(例えば約20倍ないし40倍)。特定の機構または理論に拘束されるものでないが、抵抗熱は電気伝導率に反比例すると考えられる。したがって、アルミニウムを前述の材料に接合する際、与えられた電流に対して発生する熱に不一致が存在する。幾つかの実施形態において、本発明の開示の方法では適切なヒートバランスを達成することにより、アルミニウム内での過度の溶融および/または電極溶込みを生じることなく、材料の接合が行われる。幾つかの実施形態において、第1シートの電気伝導率は、第2シートの電気伝導率より少なくとも約3倍高い。幾つかの実施形態において、第1シートの電気伝導率は、第2シートの電気伝導率より少なくとも約2倍高い。幾つかの実施形態において、第1シートの電気伝導率は、第2シートの電気伝導率より少なくとも約4倍高い。
表1は、非アルミニウム金属(例えば銅、マグネシウム、スチール、ステンレススチール、およびチタン)と比較したアルミニウム合金の平均の電気伝導率および熱伝導率(1xxx、3xxx、4xxx、5xxx、6xxx、および7xxx合金の平均値)のおおよその比を示す。
本明細書で使用する熱伝導率という語は、熱を伝えることができる材料の能力のことを指す。幾つかの実施形態において、第1シートの熱伝導率は、第2シートの電気伝導率より少なくとも約10%低い。上述したように、アルミニウムと表中の他の例示的材料との間には熱伝導率に差がある。一般的に、アルミニウムの熱伝導率はスチールの略3倍ないし4倍である。幾つかの実施形態において、溶接は、インサート電極を使用して、溶接領域(例えば溶接ゾーン全体)の熱伝達を変化させて、金属と金属の熱伝導率の差を補正することを含む。幾つかの実施形態において、インサート電極は、シート材を溶接接合するのに充分な温度をジョイント全体に付与することができる。
本明細書で使用する「ジョイント」という語は、2つの物体が接続される位置のことを指す。
幾つかの実施形態において、ジョイントは、第1シートと第2シートの重なり合う部分を含む。幾つかの実施形態において、ジョイントは溶接部を含む。幾つかの実施形態において、ジョイントは溶接接合部を含む。幾つかの実施形態において、溶接接合部は、第1シートと第2シートとの接着材から形成され、接着材を通して溶接され、両シートは、接着材接合及び溶接によって接合される。限定されない接着材の実施例として、エポキシ樹脂、アクリル樹脂等、およびそれらの組合せが含まれる。
本明細書で使用する「溶接部」という語は、2つの材料を溶接することによって得られるジョイントのことを指す。幾つかの実施形態において、シートは少なくともその一部分に沿って潤滑剤を含む。限定されない潤滑剤の実施例として、乾性皮膜、水ベース潤滑剤、石油ベース潤滑剤およびそれらの組合せを含む。
幾つかの実施形態において、形成された溶接部(ジョイント)の試験は、2つのシートは互いに引き離すことにより行われる。ジョイント(溶接部)のゾーンが他のシートから材料を引き離す場合、形成されたゾーンはボタンと称される。ボタンを定量化するとき(例えば不良溶接ゾーン/不良モードを含む溶接ゾーンを測定するために)、ボタンのプルアウト範囲が用いられる。本明細書で使用する「ボタンプルアウト範囲(button pullout range)」という語は、ボタンまたは界面破壊(例えば不良モードを示す)の直径のことを指す。幾つかの実施形態において、ボタンプルは、剥離試験で現れる対向するシートの部分のことを指す(プルアウト範囲が大きさを定量化する)。幾つかの実施形態において、ボタンプルアウト範囲は規格要件(例えば米国溶接協会(AWS)または日本工業規格(JIS))を含む。幾つかの実施形態において、ボタンプルアウト範囲は規定ゲージの平方根の少なくとも約3倍、規定ゲージの平方根の少なくとも約4倍、規定ゲージの平方根の少なくとも約5倍、または規定ゲージの平方根の少なくとも約6倍である。幾つかの実施形態において、ボタンプルアウト範囲は規定ゲージの平方根の約3倍以下、規定ゲージの平方根の約4倍以下、規定ゲージの平方根の約5倍以下、または規定ゲージの平方根の約6倍以下である。幾つかの実施形態において、規定ゲージは典型的には、2層の積層体における最も薄い部材であり、あるいは3層の積層体における2番目に薄い部材である。
本明細書で使用する「十字引張強度」という語は、溶接された材料を剥離荷重条件で測定したときの剥離強度のことを指す。幾つかの実施形態において、ジョイントの十字引張強度(すなわち剥離強度)は少なくとも約0.9kNである。幾つかの実施形態において、十字引張強度はラップ剪断強度の50%〜75%の範囲である。幾つかの実施形態において、合金によっては、十字引張強度はさらに低く、25%か〜33%の範囲である。この組合せの実験の場合、十字引張強度の規格は存在しないが、ラップ剪断はAWSおよびJISの両方に規格が存在するので、ラップ剪断との比率を比較した。幾つかの実施形態において、十字引張強度はラップ剪断値の約20%ないし25%である。幾つかの実施形態において、ジョイントは、(例えば腐食を最少にするために)金属と金属のに接着材を有する。実験を行ない、様々なアルミニウムおよび高強度スチールシートについて引張剪断強度を求め、引張資料を写真撮影した。図15〜図17はラップ剪断引張試験片の写真を示す。図14はラップ剪断性能結果を示す。これらの試験の溶接サンプルは、JIS 3138スポット溶接ジョイントの疲れ試験方法の試料に準拠する。本明細書で使用する「引張強度」という語は、被溶接材全域で測定されたラップ剪断のことを指す。幾つかの実施形態において、ジョイントの引張強度は少なくとも約4.45kNである。
幾つかの実施形態において、ジョイントの引張強度は、少なくとも約4.5kN、少なくとも約5kN、少なくとも約5.5kN、少なくとも約6kN、少なくとも約6.5kN、少なくとも約7kN、少なくとも約7.5kN、少なくとも約8kN、少なくとも約8.5kN、少なくとも約9kN、少なくとも約9.5kN、または少なくとも約10kNである。
幾つかの実施形態において、ジョイントの引張強度は、約4.5kN以下、約5kN以下、約5.5kN以下、約6kN以下、約6.5kN以下、約7kN以下、約7.5kN以下、約8kN以下、約8.5kN以下、約9kN以下、約9.5kN以下、または約10kN以下である。
幾つかの実施形態において、ラップ剪断引張強度はシートゲージおよび溶接される合金によって異なる。さらに、領域内で、ラップ剪断引張強度はシートゲージと共に増加する。アルミニウム溶接部に対するアルミニウムの範囲は、表1のAWS D17.2に示されている。本発明の開示の様々な実施形態による試験結果では、アルミニウムとスチールのジョイントの強度は、AWS D17.2に規定されたアルミニウムとアルミニウムのジョイントに対する強度の少なくとも80%に達することを示した。
幾つかの実施形態において、第1シートおよび第2シートの少なくとも一方は、展伸材、鋳造材、またはそれらの組合せを含む。
本発明の別の態様では、方法を提供する。方法は、アルミニウム合金の第1シートを第2非アルミニウム材の第2シートと位置合わせするステップと、アルミニウムシートを第1シートに第2シートに溶接するステップとを含み、第1シートの厚さは第2シートの少なくとも1.5倍である。
本明細書で使用する「位置合わせ(aligning)」という語は、2つ以上の材料を一列にまたは整列することを指す。幾つかの実施形態において、位置合わせステップは、シート上で抵抗スポット溶接が行えるように、第1シートを第2シートと位置合わせすることを含む。幾つかの実施形態において、位置合わせステップは、第1シートを第2シートに重ね合わせて、重なり領域(すなわち溶接またはボンド溶接される領域)を設けることを含む。
幾つかの実施形態において、溶接は抵抗スポット溶接を含む。幾つかの実施形態において、溶接は、第1および第2シートの金属間化合物を加熱し、溶接ゾーン全体に分配する(例えば均一に分配する)ことを含む。
幾つかの実施形態において、溶接ステップは電極インサートを用いて行われる。幾つかの実施形態において、電極インサートは平滑面を有している。幾つかの実施形態において、電極インサートは溝付き面を有している。幾つかの実施形態において、電極インサートは表面に沿って同心円状パターンを有している。幾つかの実施形態において、電極インサートは粗面を有する。
幾つかの実施形態において、電極インサートの電気伝導率は、約80%IACS以下、約70%IACS以下、約60%IACS以下、約54%IACS以下、約50%IACS以下、約40%IACS、または約30%IACS以下である。幾つかの実施形態において、電極インサートの電気伝導率は、少なくとも約80%IACS、少なくとも約70%IACS、少なくとも約60%IACS、少なくとも約54%IACS、少なくとも約50%IACS、少なくとも約40%IACS、または少なくとも約30%IACSである。
幾つかの実施形態において、溶接ステップは溶接ゾーンの温度を、材料を接合するのに充分な状態の温度(すなわち材料の少なくとも一方(または両方)の液相温度を上回る温度)にして、溶接ゾーンを溶融状態にすることを含む。幾つかの実施形態において、溶接温度は少なくとも約750℃、少なくとも約800℃、少なくとも約850℃、少なくとも約900℃、少なくとも約950℃、少なくとも約1000℃、少なくとも約1100℃、少なくとも約1200℃、少なくとも約1300℃、少なくとも約1400℃、少なくとも約1500℃、またはそれ以上である。幾つかの実施形態において、溶接ステップは溶接ゾーンを約750℃以下、約800℃以下、約850℃以下、約900℃以下、約950℃以下、約1000℃以下、約1100℃以下、約1200℃以下、約1300℃以下、約1400℃以下、約1500℃以下、またはそれより高い温度にすることを含む。幾つかの実施形態において、溶接温度はコンピュータモデリング(例えば有限要素解析またはFEA)により近似される。
本明細書で使用する「溶接電流」という語は、溶接を達成するために、1つの電極から溶接ゾーンを通って別の電極に流れる電流の量のことを指す。
幾つかの実施形態において、電極(すなわち電気伝導率が80%IACS以下の少なくとも1つの電極インサートを有する電極)による溶接(抵抗スポット溶接)は、溶接電流が少なくとも約15kA、少なくとも約20kA、少なくとも約25kA、少なくとも約30kA、少なくとも約35kA、少なくとも約40kA、少なくとも約45kA、または少なくとも約50kAにより行われる。幾つかの実施形態において、電極(すなわち電気伝導率が80%IACS以下の少なくとも1つの電極インサートを有する電極)による溶接(抵抗スポット溶接)は、溶接電流が、約15kA以下、約20kA以下、約25kA以下、約30kA以下、約35kA以下、約40kA以下、約45kA以下、または約50kA以下により行われる。
本明細書で使用する「溶接時間」という語は、溶接電流が溶接ゾーンを通って1つの電極から別の電極に流れる時間の量のことを指す。
幾つかの実施形態において、本発明の開示に基づいて、少なくとも1つの電極インサートを用いて抵抗スポット溶接部を形成するための溶接時間は、少なくとも約50ミリ秒、少なくとも約60ミリ秒、少なくとも約100ミリ秒、少なくとも約150ミリ秒、少なくとも約200ミリ秒、少なくとも約250ミリ秒、少なくとも約300ミリ秒、少なくとも約350ミリ秒、少なくとも約400ミリ秒、少なくとも約450ミリ秒、少なくとも約500ミリ秒、少なくとも約550ミリ秒、少なくとも約600ミリ秒、少なくとも約650ミリ秒、少なくとも約700ミリ秒、少なくとも約750ミリ秒、または少なくとも約800ミリ秒である。
幾つかの実施形態において、本発明の開示に基づいて、少なくとも1つの電極インサートを用いて抵抗スポット溶接部を形成するための溶接時間は、約50ミリ秒以下、約60ミリ秒以下、約100ミリ秒以下、約150ミリ秒以下、約200ミリ秒以下、約250ミリ秒以下、約300ミリ秒以下、約350ミリ秒以下、約400ミリ秒以下、約450ミリ秒以下、約500ミリ秒以下、約550ミリ秒以下、約600ミリ秒以下、約650ミリ秒以下、約700ミリ秒以下、約750ミリ秒、または約800ミリ秒以下である。幾つかの実施形態において、様々な積層比率、合金組合せ、および電源極性効果の間で熱を適切に平衡させるために、電極の向き、形状、または寸法の少なくとも1つを相互に交換することが可能である。
幾つかの実施形態において、材料を溶接(例えばRSW)するために、上記したIACSを有する1つの電極インサートが、IACSが規定された範囲外(すなわち30%IACSないし80%IACSの範囲外)の電極インサートを有する(またはインサート無しの)別の電極と共に使用される。幾つかの実施形態において、電極インサートのIACSが同一である一対の電極が使用される。幾つかの実施形態において、少なくとも2つのシートを溶接するために、電極インサートのIACSが異なる(例えば30%から80%の範囲内で)一対の電極が使用される。
幾つかの実施形態において、インサートの厚さは、少なくとも約4mm、少なくとも約6mm、少なくとも約8mm、少なくとも約10mm、または少なくとも約12mmである。幾つかの実施形態において、インサートの厚さは、約4mm以下、約6mm以下、約8mm以下、約10mm以下、または約12mm以下である。
幾つかの実施形態において、インサートの直径は、材料本体素材(material body stock)(例えば電極本体)よりも大きいか、それと同一か、またはそれよりも小さい。幾つかの実施形態において、インサートはろう付け接合により電極の本体に接続される。幾つかの実施形態において、インサートは機械的取付けによって電極の本体に接続される。幾つかの実施形態において、インサートは、機械的インターロック、ろう付け、冷間圧力溶接、拡散、熱間アプセット溶接、および摩擦溶接などの様々な方法によって取り付けられるが、これらに限定されるものではない。
本発明の方法の1又は複数の実施形態において、溶接は、低伝導率のインサートを有する電極を使用する。特定の機構または理論に拘束されるものでないが、電極は溶接ステップで使用され、電極により溶接ゾーンの温度プロファイルおよび温度分布を変化させることにより、厚さ比および表面処理に上記制限のある材料に関し、剥離強度および引張強度の点で、従来電極で得られる溶接部よりも優れた溶接部が得られると考えられる。
幾つかの実施形態では、積層体ゲージ、合金種、製品の種類、および表面コーティングが異なる様々な態様における溶接ステップにおいて様々なインサート材を用いることができる。幾つかの実施形態において、溶接ステップは、例えば耐食性向上および腐食低減のために、様々な潤滑剤および/または接着材(例えば溶接接合部)を含むシートにおいて行われる。
幾つかの実施形態において、溶接ステップは、十字引張強度(剥離強度)が少なくとも約0.9kNである溶接部を形成することを含む。幾つかの実施形態において、溶接部の十字引張強度は少なくとも約1kN、少なくとも約1.5kN、少なくとも約2kN、少なくとも約2.5kN、少なくとも約3kN、少なくとも約3.5kN、少なくとも約4kN、少なくとも約4.5kN、少なくとも約5kN、少なくとも約5.5kN、少なくとも約6kN、少なくとも約6.5kN、または少なくとも約7kNである。
幾つかの実施形態において、溶接部の十字引張強度は約1kN以下、約1.5kN以下、約2kN以下、約2.5kN以下、約3kN以下、約3.5kN以下、約4kN以下、約4.5kN以下、約5kN以下、約5.5kN以下、約6kN以下、約6.5kN、または約7kN以下である。
幾つかの実施形態において、溶接ステップで形成される溶接部は、引張強度が少なくとも約4.45kNである。
幾つかの実施形態において、溶接部の引張強度は少なくとも約2kN、少なくとも約3kN、少なくとも約3.5kN、少なくとも約4kN;4.5kN、少なくとも約5kN、少なくとも約5.5kN、少なくとも約6kN、少なくとも約6.5kN、少なくとも約7kN、少なくとも約7,5kN、少なくとも約8kN、少なくとも約8.5kN、少なくとも約9kN、少なくとも約9.5kN、少なくとも約10kN、少なくとも約10.5kN、少なくとも約11kN、少なくとも約11.5kN、少なくとも約12kN、少なくとも約12.5kN、少なくとも約13kN、少なくとも約13.5kN、または少なくとも約14kNである。
幾つかの実施形態において、溶接部の引張強度は約2kN以下、約2.5kN以下、約3kN以下、約3.5kN以下、約4kN以下、約4.5kN以下、約5kN以下、約5.5kN以下、約6kN以下、約6.5kN以下、約7kN以下、約7.5kN以下、約8kN以下、約8.5kN以下、約9kN以下、約9.5kN以下、約10kN以下、約10.5kN以下、約11kN以下、約11.5kN以下、約12kN以下、約12.5kN以下、約13kN以下、約13.5kN,または約14kN以下である。
幾つかの実施形態において、溶接ステップで形成される溶接部は、アルミニウムシートについてAWS D17.2に規定された最小値の少なくとも80%である。
幾つかの実施形態において、溶接部の引張強度は、AWS D17.2に基づいてアルミニウムシートに規定された最小値の少なくとも約80%、少なくとも約90%、少なくとも約100%、少なくとも約125%、少なくとも約150%、少なくとも約175%、または少なくとも約200%である。米国溶接協会D17.2は、航空宇宙用途向け抵抗溶接の規格である。
幾つかの実施形態において、溶接部の引張強度は、AWS D17.2に基づいてアルミニウムシートに規定された最小値の約80%以下、約90%以下、約100%以下、約125%以下、約150%以下、約175%以下、または約200%以下である。
次に、添付の図面を参照して本発明を詳細に説明する。図面は、本発明の様々な実施形態を説明するのに少なくとも有用である。
図1Aは、シート比(スチール対アルミニウム)及び以下の詳細な説明の中で実施した実験に基づいて得られた溶接ボタン(weld buttons)の例示的実施例を示す。 図1Aは、シート比(スチール対アルミニウム)及び以下の詳細な説明の中で実施した実験に基づいて得られた溶接ボタンの例示的実施例を示す。
図2は、6.5mmのCuCr電極を使用し、DC18kA、300ミリ秒の溶接時間、1.8kNの力の溶接条件で、アルミニウムシート(厚さ1mm)とスチールシート(厚さ0.5mm)を溶接したときの溶接パルスの終端時の材料温度を示す。
図3は、100mmRのCuCr電極を使用し、DC24kA、200ミリ秒の溶接時間、4kNの力の溶接条件で、スチール/アルミの厚さ比が0.5のアルミニウムシート(厚さ1mm)とスチールシート(厚さ0.5mm)を溶接したときの溶接パルスの終端時の材料温度を示す。
図4は、100mmRのCuCr電極を使用し、DC24kA、200ミリ秒の溶接時間、4kNの力の溶接条件で、スチール/アルミの厚さ比が2.0のアルミニウムシート(厚さ1mm)とスチールシート(4層、シート1枚当たりの厚さ0.5mm)を溶接したときの溶接パルスの終端時の材料温度を示す。
図5は、100mmRのCuCr電極を使用し、DC24kA、200ミリ秒の溶接時間、4kNの力の溶接条件で、スチール/アルミの厚さ比=3.0のアルミニウムシート(厚さ1mm)とスチールシート(6層、シート1枚当たりの厚さ0.5mm)を溶接したときの溶接パルスの終端時の材料温度を示す。
図6は、スチールとアルミニウムの積層比が異なる6種類のアルミニウムシートについて、100mmRのCuCr電極を使用し、DC24kA、200ミリ秒の溶接時間、4kNの力の溶接条件で溶接したときの時間(ミリ秒)に対するピーク温度(℃単位の最高溶接温度)の変化を描いたグラフである。なお、図6中、2×0.5mmスチールとは0.5mmのスチールシート2枚を表す。
従来の電極(A)と本発明に係るアルミニウム/スチールのRSWに使用されたインサート電極(B〜D)の様々な実施例を示す。
本発明に係るアルミニウム/スチールのRSWに使用された様々な電極形状についてのインサート電極の追加実施例を示す。
図9Aは、RSW異種材(アルミニウムとスチール)としてモデル化されたインサート電極形状の2つの実施形態のコンピュータシミュレーションを示す。線は圧力勾配と電気勾配を示す。 図9Bは、RSW異種材(アルミニウムとスチール)としてモデル化されたインサート電極形状の2つの実施形態のコンピュータシミュレーションを示す。線は圧力勾配と電気勾配を示す。
図10は、4種類の電極組合せ(インサート無し、下部インサート、上部インサート、両方インサート)について、100mmRのCuCr電極および100mmRのインサート電極を使用し、DC24kA、200ミリ秒、4kNの力の溶接条件で、スチール/アルミ比=0.5、厚さ1mmのアルミニウムを厚さ0.5mmのスチールに溶接したときのアルミニウムシートの時間(ミリ秒)に対すピーク温度(測定単位は℃)の変化を示すグラフである。
図11は、4種類の電極組合せについて、100mmRのCuCr電極および100mmRのインサート電極を使用し、DC24kA、200ミリ秒、4kNの力の溶接条件で、スチール/アルミ比=0.25、厚さ3mmのアルミニウムを厚さ0.75mmのスチールに溶接したときのアルミニウムシートの時間(ミリ秒)に対するピーク温度(測定単位は℃)の変化を示すグラフである。
図12は、差動熱平衡溶接で使用されるインサート電極の写真であり、電極本体の直径は16mmであり、インサート材が標準電極材支持体にろう付けされている。
図13は、インサート電極を用いたRSWによって形成されたアルミニウムとスチールの異種材RSWジョイントの剥離試験の結果を示す写真である。上シートはアルミニウム、下シートはスチールであり、剥離された溶接ボタンが各シートに沿って示されている。上部の数字は、剥離したナゲット(溶接部プルアウト)の直径の測定値を表す。対向するシートに沿って引裂部分が示されている。
図14は、2mmの6022−T4及び6013−T4と、亜鉛メッキされた0.7mm、270Mpaスチール、0.9mm、980Mpaスチール及1.2mm、590Mpaスチールとを溶接したときのラップ剪断引張強度を示すグラフである。
図15は、2mmの6022−T4が、亜鉛めっきされた1.2mmの590Mpaスチールに抵抗スポット溶接されたときのラップ剪断引張試験片を示す写真である。
図16は、2mmの6022−T40が、亜鉛めっきされた7mmの270Mpaスチールに抵抗スポット溶接されたときのラップ剪断引張試験片を示す写真である。
図17は、2mmの6022−T4が、亜鉛めっきされた0.9mmの98Mpaスチールに抵抗スポット溶接されたときのラップ剪断引張試験片を示す写真である。
図18は、4種類の電極組合せ(インサート無し、下部インサート、上部インサート、両方インサート)について、100mmRのCuCr電極および100mmRのインサート電極を使用し、DC24kA、200ミリ秒、4kNの力の溶接条件で、スチール/アルミ比=0.17、厚さ3mmのアルミニウムを厚さ0.5mmのスチールに溶接したときのアルミニウムシートの時間(ミリ秒)に対すピーク温度(測定単位は℃)の変化を示すグラフである。
図19は、4種類の電極組合せ(インサート無し、下部インサート、上部インサート、両方インサート)について、100mmRのCuCr電極および100mmRのインサート電極を使用し、DC24kA、200ミリ秒、4kNの力の溶接条件で、スチール/アルミ比=2、厚さ1mmのアルミニウムを厚さ2mmのスチールに溶接したときのアルミニウムシートの時間(ミリ秒)に対すピーク温度(測定単位は℃)の変化を示すグラフである。
図20は、4種類の電極組合せ(インサート無し、下部インサート、上部インサート、両方インサート)について、100mmRのCuCr電極および100mmRのインサート電極を使用し、DC24kA、200ミリ秒、4kNの力の溶接条件で、スチール/アルミ比=1、厚さ1mmのアルミニウムを厚さ1mmのスチールに溶接したときのアルミニウムシートの時間(ミリ秒)に対すピーク温度(測定単位は℃)の変化を示すグラフである。
図21Aは、様々なT3サンプルにおける抵抗スポット溶接部の断面図であり、第1シート材と第2シート材の溶接部で異なる向きの溶接ゾーンを示している。 図21Bは、様々なT3サンプルにおける抵抗スポット溶接部の断面図であり、第1シート材と第2シート材の溶接部で異なる向きの溶接ゾーンを示している。 図21Cは、様々なT3サンプルにおける抵抗スポット溶接部の断面図であり、第1シート材と第2シート材の溶接部で異なる向きの溶接ゾーンを示している。 図21Dは、様々なT3サンプルにおける抵抗スポット溶接部の断面図であり、第1シート材と第2シート材の溶接部で異なる向きの溶接ゾーンを示している。 図21Eは、様々なT3サンプルにおける抵抗スポット溶接部の断面図であり、第1シート材と第2シート材の溶接部で異なる向きの溶接ゾーンを示している。
本発明のこれらおよび他の態様、利点、および特徴は、当業者であれば、以下の説明及び図面の記載に基づいて明らかになるであろうし、本発明の実施により理解し得るであろう。
<詳細な記載>
本発明の1又は複数の実施形態に基づいて、非アルミニウム(例えばスチール)シートとアルミニウムシートとの間にジョイントを形成するための方法を提供する。幾つかの実施形態において、アルミニウムシートの厚さはスチールシートの厚さより大きいか、あるいはそれと等しい。幾つかの実施形態において、ジョイント(例えば溶接部)の形成は下側シートへのろう付けまたは亜鉛めっきなどのコーティング無しで行われる。幾つかの実施形態において、アルミニウム合金は、モノリシックアルミニウム合金、多層合金アルミニウムシート(ろう付けシートもしくはクラッドシート)または表面が被覆もしくはめっきされたアルミニウム合金シート(例えば亜鉛めっきシート)を含む。
幾つかの実施形態において、ジョイント(例えば溶接部)は、コーティング(下側シートへのろう付け、亜鉛めっき等)無しで第1シートを第2シートに溶接することによって形成される。第1シートは、例えば、ろう付けされたシート(例えばアルミニウムまたはモノリシックアルミニウム)、前記ろう付けシートにクラッド(例えば厚さの5〜15%)されたろう付け合金、または下面が亜鉛めっきされたシート(例えば亜鉛コーティング)である。幾つかの実施形態において、溶接部は複数のスポット溶接部(ろう付け材又はろう付けされた材料でない)である。
幾つかの実施形態において、ろう付け合金へのクラッド形成は、ろう付けされた合金の厚さの少なくとも約5%、ろう付けされた合金の厚さの少なくとも約10%、またはろう付けされた合金の厚さの少なくとも約15%である。幾つかの実施形態において、ろう付け合金へのクラッド形成は、ろう付けされた合金の厚さの約5%以下、またはろう付けされた合金の厚さの約15%以下である。
幾つかの実施形態において、溶接プロセスでは、電極が、例えば溶接プロセス中に熱平衡を変化させるために、溶接界面/溶接ゾーン全体に亘って差動加熱(differential heating)が可能となるように構成される。幾つかの実施形態において、電極の電極インサートは、シート全体に亘って差動加熱が行われ、例えばRSWにより、シートの適切な接合が行われる。
幾つかの実施形態において、溶接ゾーンに生成された金属間化合物は、ジョイント界面全体に分配される(例えば均一に分配される)。したがってジョイントの全体強度が増大する。幾つかの実施形態において、本発明の開示は、スチールストリップよりも厚いアルミニウムストリップとスチールストリップとの接合を提供するものである。幾つかの実施形態において、そのような接合は、電極が過度に溶込みすることなく行われる。
幾つかの実施形態において、溶接は、従来のRSW装置を用いて行われ、該装置には、ACまたはDC電源、ペデスタルまたはガン溶接機が含まれる。幾つかの実施形態において、溶接は、従来の伝導率の高い銅または銅合金の電極(RWMAクラス1、2、または同等クラス)に代えて、電気伝導率が約54%IACS(国際軟銅規格)以下の材料から構成された電極を用いて行われる。特定の理論または機構に拘束されるものでないが、本発明の開示における溶接電極は、ゾーン全体の熱伝達を変化させるのに充分な時間、溶接ゾーンに熱を加えるので、母材金属は液状になり、溶接部では両シートの溶融金属が混合すると考えられる。
幾つかの実施形態において、溶接部の形成は、溶接ジョイントに高温(例えば、材料を溶融状態にするためにアルミニウムシート材の液相温度以上)をもたらすが、電極がアルミニウムストリップに過度に付着し合金化しない溶接条件で行われる。これにより、溶接部の全体に亘って金属間化合物が分散され、高強度(例えば剥離強度が向上した)の溶接部が得られると考えられる。本発明の開示における1又は複数の実施形態において、アルミニウム部品(例えばアルミニウムシート)は、部品ベースでスチール組立体に組み込まれる。
一連を実験を、0.9mmの6022アルミニウムおよび0.4mmの亜鉛めっきスチールについて行なった。剥離試験で、アルミニウム部材に溶接ボタンが得られるまで、図1に示されるように溶接積層体に0.4mmの追加ゲージを追加する試験を何回か行なった。図1において、アルミニウムは溶接積層体の上側ストリップ(灰白色)であり、スチールは、アルミニウムシートの下で、薄肉で暗い色のシートとして示されている。図1に示す実験で行われたすべての溶接は、従来のRSW装置、溶接条件、および電極を用いて行なわれたものである。
用途によっては、アルミニウムストリップは相手側のスチールストリップよりも厚く、これは図1の左側2つの図に示される。アルミニウムストリップに対するスチールストリップの合計厚さの比が1.0より小さい場合、溶接実験では溶接ボタン(すなわち溶融金属のプルアウト)を生じず、代わりに低強度の界面結合を生じた。このように、従来のRSWプロセスでは、剥離試験でボタンプルアウトを生じるだけの充分な強度を持つ溶接ゾーンを生成することができなかった。スチールのアルミニウムに対する厚さ比が1より小さい実験条件では、溶接ボタンの大きさは0であった(溶接ゾーンの界面が不良であり、相手側材料がプルアウトされなかったことを意味する、)。スチールの比が1を超える積層体状態(図1の右側4つの図)では、実験的試験で、剥離試験中にボタンプルアウトが生じた。一般的に、溶接部のボタンプルアウトにより、溶接部の強度は向上する。
一連のコンピュータシミュレーションにより、溶接ゾーン全体の温度モデル、すなわち電極からシート材への熱伝達モデルを作成した。まず最初に、基準条件(baseline conditions)となる手段として、従来の装置、電極、および材料のシミュレーションを行なった。図1に示す実験条件を(例えばモデルと実験的結果とを確認するために)シミュレートした。また、(例えば溶接性能に対する電極の伝導率および形状の影響を調べるために)本発明の開示の様々な実施形態のシミュレーションも行なった。
図2は、標準設備と従来の溶接手順(基準手順)を使用し、1mmのアルミニウムと0.5mmのスチールとの溶接をシミュレーションした結果を示している。図2を参照すると、この溶接形態では、過度の電極痕(electrode indentation)(およびその結果としてのアルミニウム材の薄肉化)を生じていることがわかる。さらなる実験でも同様の結果を生じ、得られたジョイントは、シートが過度に薄肉化されており、剥離強度は低かった。このように、この種の溶接ジョイントは不合格で、強度が要求される構造体の溶接に使用することができない。
図3は、基準(従来)の設備、修正された溶接手順および電極形状を使用し、1mmのアルミニウムと0.5mmのスチールとの溶接をシミュレーションした結果を示しており、アルミニウムシートの薄肉化量は低減されている。電極形状が新しいため、図3では、図2と比べて、電極の溶込みは著しく低減されたが、溶接ゾーンに発生した熱量は図2の場合より少ないので、材料どうしが充分に溶融できるほどの高温に達していない。このシミュレーションの溶接部の状態は、図1に示される溶接部の状態(A)であり、界面溶接破断を生じた実験結果と同じである。
図4および図5は、全体的な溶接部の形成および溶接部の大きさ(例えばナゲットの大きさ)に対する複数のスチールシートの影響を示す。図4および図5を参照すると、図2と同一の溶接条件を使用し、1mmのアルミニウムと4枚または6枚の0.5mmのスチールシートとの溶接シミュレーション結果が示されている。このシミュレーションは、図1に示された(D〜F)の例であり、スチールのアルミニウムに対する厚さ比が約2または約2より大きい(例えば、1.8、2.2、2.7)である。シミュレーション結果では、スチールのアルミニウムに対する比が1を超えると、ジョイントは高温を得ることができ、比が1未満のジョイントよりも(例えば上記の(A)と比較して)均一性が高くなることが明らかになった。
図6は、様々な枚数の0.5mmのスチールシートに対する1mmのアルミニウムの溶接シミュレーションで算出された最高溶接温度を示す。図6を参照すると、1mmのアルミニウムと0.5mmのスチール(スチール/アルミ比=0.5)との溶接で観察された最高温度は約750℃であった。スチールのアルミニウムに対する比が2より大きいと(例えば3.0および4.0)、最高温度は1100℃を超える。アルミニウムシート/部材に電極の溶込みはほとんど観察されなかった。
本発明の開示における1又は複数の実施形態において、本発明の製品/装置を作成するために本方法で使用される電極は、RSWで用いられる従来の電極より伝導率が低い電極を含む。幾つかの実施形態において、電極の伝導率は約60%IACS(国際軟銅規格)以下である。限定されない幾つかの実施例において、電極は、タングステン銅合金、タングステンカーバイド銅合金、モリブデン、タングステン、銅ベリリウム、銅ニッケルベリリウム、銅ニッケルシリコンベリリウム、スチール、ステンレス鋼合金、およびそれらの組合せを含む。幾つかの実施形態において、1又は複数の上記材料は、例えば図7および図8に示される電極用インサートに形成される。
図7は、本発明の開示における1又は複数の方法に使用されることのできる幾つかの電極対を示す。図7Aは、従来のRWMA(抵抗溶接機製造業者協会)クラス1およびクラス2の銅合金電極を示しており、この典型的な電気伝導率は約80%IACSを超える。図7B乃至図7Dは、本発明の方法の1又は複数の実施形態で使用される電極の他の実施形態を示す。図7B〜図7Dの電極は、シート(例えば異種材のシート1および2)の熱平衡を変化させるインサート電極を含む。図7に示される様々な実施形態には、材料の幾つかの例示的構成が示されており、アルミニウムは符号1、スチールは符号2、下側の従来合金電極は符号3、上側の従来合金電極は符号4、下部インサート電極は符号5および6、上部インサート電極は符号7および8で示されており、インサート材料は、符号(上部インサート材)及び符号(下部インサート材)で示されている。
様々な実施形態において、インサート電極は、材料とゲージの組合せを調整するために、アルミニウム、スチール、または両方の材料(すなわちシート材/部材)に当接して配置される。さらなる変形例として、図7Dに示される状態で2つの異なるインサート材料を有することも可能である。一実施形態において、インサートはタングステン−銅であり、インサートはモリブデンである。上述した実施形態において、タングステン銅(53%IACS)インサートはアルミニウム部材に当接して配置され、モリブデン(30%IACS)インサートはスチール部材に当接して配置される。本質的に例示として示すものであるが、この実施例は、どちらかのインサートが別々に使用される場合とは異なる熱平衡を有する。このような設計の融通性は、電極の摩耗およびアルミニウムシートの付着を軽減するために有用である。図7は、アールが形成された電極を示しており、フルフェース型インサート(ディスク)を有する。なお、他の形状も適用可能である。
図8は、図7に示されるろう付け電極構造以外に用いられることのできる様々なインサート構造を示している。経時的に変化するジョイント温度及び分布の影響を理解するために、様々なインサートの材料および形状がモデル化されている。
図9は、フルフェース型インサート(図9A)とドーム型電極インサート(図9B)の異なる変化例/実施形態の2つの実施例のコンピュータシミュレーションを示している。コンピュータシミュレーションは、溶接シミュレーション中の溶接インサートを示している。
さらに、様々なアルミニウムおよびスチールのゲージ組合せについて、基準電極(インサート無し、標準の銅クロム電極)と、本発明の開示におけるインサート(例えば上シートのみ、下シートのみ、両方のシート)とを評価した。図10はスチールとアルミニウムの積層比が0.5の場合の温度グラフを示す。図10を参照すると、3つのインサート例は、従来のCuCrまたはCuCrZr電極と比較して、溶接ジョイントのピーク温度および全体温度の両方が上昇した。この積層状態では、インサート電極を用いた3つの例(上インサート、下インサート、両方のインサート)は全て、従来の電極(インサート無し)よりも高いピーク温度を示した。図10に示されるように、溶接温度全体を上昇させた最大の要因は、下部インサートであり、より具体的には、溶接温度の上昇はスチール部材と接触する電極による。
本発明のインサート電極の効果を示す他の実施例を図11に示す。この実施例では、アルミニウムシートの厚さはスチール部材の4倍であり、スチール/アルミ厚さ比は0.25である。このシミュレーションの傾向は図10に示されている。この積層状態では、アルミニウムシートのゲージはスチールシートよりかなり大きかったので、スチール側のインサート電極の温度線は、インサート電極がアルミニウムシートに直接載置されている場合より高かった。溶接シミュレーションおよび温度対時間のグラフに関する上記実施例を参照すると、本発明の開示における1又は複数の実施例に基づいて使用したインサート電極は溶接ゾーンの温度を変化させることを示しており、溶接ゾーンには溶接部全体に金属間化合物が分散していることが確認された。
図10、11、18、19、および20のシミュレーションでは、全てのシミュレーションが、上側にアルミニウムシートを置き、下側にスチールシートを配置して行われた。図を参照すると、インサート電極はスチールシートに当接しているときに最大の効果を発揮したことを示している。図10および11では、下側にインサートを配置した場合、上側のみにインサートを配置した場合と比べて、アルミニウムシートのピーク温度の上昇に効果的であることを示している。さらに、下側インサートのみだけでも、両側にインサートを有する場合と同様である。
幾つかの実施形態において、インサート電極は、アルミニウムシートだけに当接しているときに有効である。特定の機構または理論に拘束されるものでないが、アルミニウムにおけるピーク温度の効果は、スチールシートの厚さに依存すると考えられる。スチールが比較的薄い(例えば0.5mm)とき、上インサート電極は、図10に示されるように、インサート無し(または標準銅電極)の場合と比較して、全体温度を上昇させることはなかった。スチールの厚さが大きくなると(0.75mmスチールシートの図11)、上インサートはあまり効果的でなくなる。特定の機構または理論に拘束されるものでないが、アルミニウムシートよりスチールシートの方が熱伝導率に対する影響が大きいので、効果が小さくなると考えられる。
図18には、アルミニウムのスチールに対する厚み比が6:1の場合が示されている。最も良好な結果が得られたシミュレーションは、両方にインサート電極が使用されたときと、下側にのみ電極インサートが使用されたときの2つのシミュレーションであった。他の2つ(上側インサートとインサート無し)についても同様の方法でシミュレーションを行なったが、両方ともピーク温度は約750℃であり、時間が長くなるにつれて温度低下が認められた。特定の機構または理論に拘束されるものではないが、アルミニウムの厚さが大きくなると、溶接ゾーンにて溶接達成のための適当な熱を得るために、下部には、少なくとも1つの電極インサートが必要である(または上部と下部の両方に電極インサートを使用することもできる)。
図19を参照すると、アルミニウムのスチールに対する厚み比が1:2の場合が示されている。特定のメカニズムまたは理論に拘束されるものではないが、スチールは電気伝導率および熱伝導率がアルミニウムよりも大きいので、4電極の使用例は夫々のピーク温度が1000℃を超え、全てが良好な性能を示した。このように、図19に示されるように、スチールがアルミニウムより厚い場合は、従来の電極(例えば銅電極)を使用するのに何の問題も無い。
図20を参照すると、アルミニウムのスチールに対する厚み比が1:1の場合が示されている。図示のように、インサートを使用しない場合、ピーク温度は1000℃より低い。少なくとも1つの電極インサート(上部または下部)が用いられた場合、あるいは両方の電極インサートが用いられた場合、ピーク温度は1000℃を超えた(すなわち約1050℃から1250℃近傍温度)。特定の機構または理論に拘束されるものでないが、スチールとアルミニウムが薄く、かつ比率が小さい(すなわちシートの厚さが近いか同一である)場合、図示された3つのインサートの各々において、スチールの電気伝導率が、溶接ゾーンのピーク温度を上昇させることができると考えられる。図20は、特定の積層組合せに対して上インサートが有用であることを示している。
コンピュータモデリングの結果として、インサート電極(図12に示す)を、図7に示す形状(本体直径16mm、インサート厚さ6mm)に基づいて製造した。一連の溶接実験を行なったところ、アルミニウムとスチールの様々なゲージ組合せにおいて、完全な溶接ボタンが生成された。その溶接実験における溶接部(剥離試験後)の一例の写真を図13に示す。これらの溶接条件で形成された溶接部は、直径が9mmを超え、十字引張強度は1kNより大きく、電極溶込みは最少であった。ラップ剪断引張結果を図14に示す。この図におけるインサート電極は、アルミニウムとスチールとの様々な積層構造の上部および下部の両方に使用されたものである。ジョイントの強度は、2mmのアルミニウムシートに溶接されたスチールのゲージによって異なった。全体として、溶接ジョイントのラップ剪断強度は、溶接されたアルミニウムシートゲージについてAWS D17.2に規定された最小引張強度に適合するものであった。図15乃至図17は、図14に示した幾つかの組合せに対するラップ剪断試験片の写真を示す。これらの写真は、全ての組合せについて、溶接界面破壊ゾーンが直径8mmを超えることを示している。
本発明の様々な実施形態を詳細に説明したが、当業者であれば、これらの実施形態の変形例および適応例をなし得ることは明らかであろう。しかしながら、そのような変形例および適応例は本発明の精神および範囲内であることは理解されるべきである。

Claims (18)

  1. 第1材料からなる少なくとも1つの第1シートを、第2材料からなる少なくとも1つの第2シートと重ね合わせる重ね合せステップであって、前記第1材料がアルミニウム合金であり、前記第2材料がアルミニウム合金よりも電気伝導率が小さい材料であって、チタン金属、チタン合金、マグネシウム金属、マグネシウム合金、スチール合金及びこれらの組合せからなる群から選択され、前記第1シートの厚さが前記第2シートの厚さの少なくとも1.5倍である、重ね合せステップと、
    一対の電極を前記第1シートおよび前記第2シートの対向面に接触させて溶接ゾーンを画定する接触ステップであって、前記電極の一方が前記第2シートに接触する電極インサートを含み、該電極インサートの電気伝導率が約60%IACS以下である、接触ステップと、
    前記電極を用いて、前記溶接ゾーンにて前記第1シートを前記第2シートに溶接し、少なくとも1つの抵抗スポット溶接部(RSW)を形成して、前記第1シートを前記第2シートに接合する溶接ステップと、を含む方法。
  2. 前記RSWの十字引張強度は、JIS Z3137に準拠して測定したとき、少なくとも約2.67kNである、請求項1の方法。
  3. 前記アルミニウム合金は、AA系1xxx、AA系2xxx、AA系3xxx、AA系5xxx、AA系6xxx、AA系7xxx、及びそれらの組合せから成る群から選択される、請求項1の方法。
  4. 前記第1シートは、モノリシックアルミニウム合金、複層アルミニウム合金、被覆アルミニウム合金、めっきアルミニウム合金、およびそれらの組合せから成る群から選択される、請求項1の方法。
  5. 前記第1シートは5mm以下である、請求項1の方法。
  6. 前記第2シートに対する前記第1シートの厚さ比は6:1以下である、請求項1の方法。
  7. 方法は、自動車構造、ボディ構造、自動車ボディ構造、閉鎖パネル又はそれらの組合せのうちの少なくとも1つの製造に適用される、請求項1の方法。
  8. 前記RSWの十字引張強度は、JIS Z3137に準拠して測定したときに、少なくとも約0.9kNである、請求項1の方法。
  9. 前記RSWの十字引張強度は、JIS Z3137に準拠して測定したときに、少なくとも約4.45kNである、請求項1の方法。
  10. 前記RSWの溶接ボタンプルアウト範囲は、JIS Z3140に準拠して測定したときに、規定ゲージの平方根の少なくとも約3倍である、請求項1の方法。
  11. 前記第1シートおよび前記第2シートの少なくとも1つのシートはその一部分に沿って潤滑剤を含んでいる、請求項1の方法。
  12. 前記潤滑剤は、乾性皮膜潤滑剤、水系潤滑剤、石油系潤滑剤、およびそれらの組合せから成る群から選択される、請求項11の方法。
  13. 前記第2材料の熱伝導率および/または電気伝導率は前記第1材料より少なくとも10%小さい、請求項1の方法。
  14. 前記接触ステップは、溶接の前に、前記溶接ゾーンで前記第1シートおよび前記第2シートに少なくとも約2kNの力を加えるステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  15. 前記溶接ステップは、前記溶接ゾーンに約45kA以下の電流を約500ミリ秒以下の溶接時間、印加するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  16. 前記電極の他方は第1シートに接触する電極インサートを含み、該電極インサートの電気伝導率が約60%IACS以下である、請求項1の方法。
  17. 前記第2シートに接触する電極インサートは、電気伝導率が約30%IACS以下である、請求項1の方法。
  18. 前記第2シートに接触する電極インサートは、電気伝導率が約30%IACS以下である、請求項16の方法。
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