JP2000034532A - アルミニウム合金製熱交換器用複合材 - Google Patents

アルミニウム合金製熱交換器用複合材

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JP2000034532A
JP2000034532A JP10200097A JP20009798A JP2000034532A JP 2000034532 A JP2000034532 A JP 2000034532A JP 10200097 A JP10200097 A JP 10200097A JP 20009798 A JP20009798 A JP 20009798A JP 2000034532 A JP2000034532 A JP 2000034532A
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heat exchanger
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Tatsuya Fujiyoshi
達也 藤吉
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Calsonic Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アルカリ性の液体に対する耐孔食性も十分に
確保できる複合材8を得る。 【解決手段】 芯材9の片面に犠牲材10を積層して成
る。この犠牲材10は、0.1重量%を越え2.0重量
%未満のNiと、4.0重量%を越え10.0重量%未満
のZnと、0.1重量%を越え1.0重量%未満のFeとを
含み、残りを不可避不純物とAlとしたものとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明に係るアルミニウム
合金製熱交換器用複合材は、ラジエータやヒータコアの
コア部を構成する伝熱管が、内部を流通する冷却水によ
り腐食するのを防止する為、この伝熱管を造る為に利用
する。
【0002】
【従来の技術】例えばラジエータ等として使用される熱
交換器として従来から、例えば図1に示す様な構造のも
のが知られている。この熱交換器1は、間隔をあけて配
置した1対のタンク2a、2b同士を、複数の伝熱管
3、3により連通している。隣り合う伝熱管3、3の外
面同士の間にはフィン4、4を、一方のタンク2aには
入口管5を、他方のタンク2bには出口管6を、それぞ
れ設けている。
【0003】冷却水の放熱等を行なう場合には、入口管
5を通じて一方のタンク2aに送り込んだ冷却水等を、
複数の伝熱管3、3を通じて他方のタンク2bに向けて
送る。各伝熱管3、3を流れる間に上記冷却水等は、伝
熱管3、3とフィン4、4とから構成されるコア部7を
通過する空気との間で熱交換を行なって冷却され、上記
他方のタンク2bに設けられた出口管6から、再びエン
ジン等に向けて送り出される。
【0004】上述の様に構成し使用する熱交換器1は、
近年真鍮に代えてアルミニウム合金により造る場合が多
くなっている。アルミニウム合金は真鍮に比べて腐食し
易く、特に板材の厚さ方向に腐食が進行する、所謂孔食
が発生し易い。この為従来から、アルミニウム合金製の
芯材の表面に、やはりアルミニウム合金製で上記芯材よ
りも電位が卑な犠牲材を積層した複合材(クラッド材)
を使用して、上記孔食の発生防止を図っている。
【0005】例えばフィン4、4と交互に組み合わされ
て上記コア部7を構成する伝熱管3、3は、図2に示す
様に、3層構造の複合材8により構成している。この複
合材8は、芯材9の片面に犠牲材10を、同じく芯材9
の他面にろう材11を、それぞれ積層して成る。このう
ちの犠牲材10は、上記伝熱管3を造った状態でこの伝
熱管3の内周面を覆い、この伝熱管3内を流れる冷却水
により上記複合材8に、上記孔食が発生するのを防止す
る。又、上記ろう材11は、上記複合材8により伝熱管
3を造った状態でこの伝熱管3の外周面を覆い、この伝
熱管3の外周面と、図1に示したコルゲート型のフィン
4、4とをろう付け接合する為に利用する。
【0006】上述の様な複合材8を構成するアルミニウ
ム合金として従来は、芯材9を3003材(JIS H 4000:
0.6重量%以下のSiと、0.7重量%以下のFeと、
0.05〜0.20重量%のCuと、1.0〜1.5重量
%のMnと、0.10重量%以下のZnと、個々が0.05
重量%以下で合計が0.15重量%以下の不可避不純物
とを含み、残部をAlとしたもの)とし、犠牲材10を70
72材(合計で0.7重量%以下のSi及びFeと、0.10
重量%以下のCuと、0.10重量%以下のMnと、0.1
0重量%以下のMgと、0.8〜1.3重量%のZnと、個
々が0.05重量%以下で合計が0.15重量%以下の
不可避不純物とを含み、残部をAlとしたもの)とし、ろ
う材11を4343材(6.8〜8.2重量%のSiと、0.
8重量%以下のFeと、0.25重量%以下のCuと、0.
10重量%以下のMnと、0.20重量%以下のZnと、個
々が0.05重量%以下で合計が0.15重量%以下の
不可避不純物とを含み、残部をAlとしたもの)としたも
のを使用していた。特に、犠牲材10を構成するアルミ
ニウム合金中のZnの含有率を、0.85〜1.15重量
%の範囲に規制していた。
【0007】この様な3層構造の複合材8により伝熱管
3を造った場合、この伝熱管3の内周面を覆った犠牲材
10が犠牲腐食して、上記伝熱管3内を流れる冷却水に
よりこの伝熱管3に孔食が発生するのを防止する。即
ち、芯材9を構成する3003材よりもZnの含有量が多く、
この3003材よりも電位が卑である7072材が犠牲腐食し
て、上記芯材9にまで腐食が及ぶ事を防止し、上記伝熱
管3内を流れる冷却水により、この芯材9に腐食が達す
る事を防止する。一方、上記伝熱管3の外周面を覆った
ろう材11は、この伝熱管3と前記フィン4、4とをろ
う付け接合する。尚、これら各フィン4、4も、上記70
72材、或は7N01材、7075材の如く、芯材9を構成する30
03材よりもZnの含有量が多く、電位が卑なアルミニウム
合金を使用する。従って、上記伝熱管3の外周面側から
の腐食は、上記フィン4、4が犠牲腐食する事により、
上記芯材9にまで達する事を防止する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ラジエータのコア部を
構成する伝熱管3内を流れる冷却水は、一般的には中性
である為、この伝熱管3の内周面を覆う犠牲材10とし
て7072材を使用すれば、十分な耐孔食性を得られる場合
が多い。これに対して、上記冷却水がアルカリ性になる
と、上記7072材製の犠牲材10による耐孔食性は不十分
となる。即ち、上記冷却水には不凍液と防錆剤とを兼ね
たLLC(ロングライフクーラント)を混入するが、こ
のLLCの交換を所定期間内に行なわないと、上記冷却
水がアルカリ性に(最大でpH10程度にまで)変化する
場合がある。一方、上記犠牲材10を構成する7072材の
主たる構成材料は両性元素である為、上記冷却水がアル
カリ性に変化すると、十分な耐食性を得られなくなる。
本発明はこの様な事情に鑑みて、アルカリ性の液体に対
する耐孔食性も十分に確保でき、しかもフィンとのろう
付け性を損なう事のない、アルミニウム合金製熱交換器
用複合材を提供する事を目的に発明したものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のアルミニウム合
金製熱交換器用複合材は、前述した従来のアルミニウム
合金製熱交換器用複合材と同様、図2に示す様に、アル
ミニウム合金製の芯材9と、この芯材9の片面に積層さ
れたアルミニウム合金製の犠牲材10とから成る。特
に、本発明のアルミニウム合金製熱交換器用複合材で
は、この犠牲材10は、0.1重量%を越え2.0重量
%未満のNiと、4.0重量%を越え10.0重量%未満
のZnと、0.1重量%を越え1.0重量%未満のFeとを
含み、残りを不可避不純物とAlとしたものである。
【0010】又、好ましくは、0.005重量%を越え
1.0重量%未満のInと、0.005重量%を越え1.
0重量%未満のSnと、0.1重量%を越え4.0重量%
未満のMgとのうちから選択される1種又は2種以上を添
加する。又、好ましくは、Niの含有量を0.5重量%を
越え1.0重量%未満とし、Znの含有量を5.0重量
%を越え8.0重量%未満とし、Feの含有量を0.2
重量%を越え0.5重量%未満とする。更に、必要に応
じて、上記芯材9の他面に、Siを多く含むアルミニウム
合金で、融点が芯材9及び犠牲材10よりも低いろう材
11を積層する。
【0011】上記芯材9は、前述した従来のアルミニウ
ム合金製熱交換器用複合材を構成する芯材9(図2)と
同様に、3003材等、必要とする強度を有するアルミニウ
ム合金を使用する。但し、必要とする強度、耐蝕性を確
保する為、Si、Fe、Cu、Mn、Zn等の添加量を、3003材の
範囲を超えて調整しても良い。又、上記ろう材11は、
4543材(同じく5.0〜7.0重量%)、4643材(同じ
く3.6〜4.6重量%)、4044材(同じく7.8〜
9.2重量%)、4145材(同じく9.3〜10.7重量
%)等の様に、Siを多く含む低融点のアルミニウム合金
により構成する。
【0012】
【作用】上述の様に構成する本発明のアルミニウム合金
製熱交換器用複合材の場合には、犠牲材10をAl-Ni-Zn
-Fe 系のアルミニウム合金とし、このアルミニウム合金
の構成材料中の両性元素の比率を抑えているので、上記
アルミニウム合金製熱交換器用複合材の片面でこの犠牲
材10により覆われている面が、アルカリ性の溶液に曝
されても、十分な耐食性を得られる。言い換えれば、上
記犠牲材10を構成するアルミニウム合金の電位を、芯
材9を構成するアルミニウム合金(3003材)よりも著し
く卑にする事により、上記芯材9に腐食(特に孔食)が
及ぶ事を防止する。これと共に、上記犠牲材10を構成
するアルミニウム合金中の両性元素の比率を抑える事に
より、広範なpH領域で、上記犠牲材10の防食効果を十
分に発揮させる。しかも、フィンを構成する、他のアル
ミニウム合金材とのろう付け性を十分に確保できる。
【0013】即ち、上記犠牲材10を構成するアルミニ
ウム合金中に、4.0重量%を越え10.0重量%未満
と、比較的多量のZnを含有させる事により、この犠牲材
10の電位を芯材9の電位よりも著しく卑にして、この
芯材9に腐食が及ぶ事を、長期間に亙り有効に防止す
る。尚、Znの含有量が4.0重量%以下の場合には、上
記犠牲材10と芯材9との電位差が不十分で、この犠牲
材10の犠牲腐食による上記芯材9の防食効果が不十分
となる。反対に、Znの含有量が10.0重量%以上にな
ると、犠牲材10を構成するアルミニウム合金中での両
性元素の割合が多くなり、アルカリ性溶液中での耐食性
が不十分となる。又、上記犠牲材10の自己腐蝕速度が
速くなり過ぎて、この犠牲材10が早期に滅失し、芯材
9の防蝕を図れなくなる。そこで、Znの含有量を4.0
重量%を越え10.0重量%未満の範囲に規制して、広
いpH領域で十分な耐食性を発揮できる様にした。Znの含
有量を、前述の様に5.0重量%を越え8.0重量%未
満の範囲に規制すれば、より優れた耐食性を得られる。
【0014】又、上記犠牲材10を構成するアルミニウ
ム合金中に、0.1重量%を越え2.0重量%未満のNi
と、0.1重量%を越え1.0重量%未満のFeとを含有
させる事により、上記犠牲材10の表面にFeAl3 等のAl
-Fe 系化合物やAl-Ni 系化合物等を均一に分散させて、
孔食の発生を抑える。即ち、このAl-Fe 系化合物やAl-N
i 系化合物等は、上記犠牲材10を構成するアルミニウ
ム合金中に均一に分散するが、この金属間化合物(Al-F
e 系化合物やAl-Ni 系化合物)上には、保護膜として働
くはずのベーマイト層が形成されない。この結果、上記
犠牲材10を構成するアルミニウム合金が腐食する場合
には、Al-Fe 系化合物やAl-Ni 系化合物の周辺部が優先
的に同時溶解する、全面腐食の形態をとり、部分的に板
厚方向に腐食が進行する孔食の発生を著しく抑制する。
この結果、上記芯材9にまで腐食が達する事を有効に防
止できる。
【0015】上記犠牲材10を構成するアルミニウム合
金中へのNi及びFeの含有量が0.1重量%以下の場合に
は、上述の様なAl-Fe 系化合物の割合(生成量)が不十
分となり、所望の耐食性を得られなくなる。反対に、上
記アルミニウム合金中へのNiの含有量が2.0重量%以
上になったり、Feの含有量が1.0重量%以上になる
と、上記Al-Fe 系化合物等が粗大化し、微細なAl-Fe 系
化合物等を上記アルミニウム合金の素地中に均一に分散
させる事ができず、やはり所望の耐食性を得られなくな
る。そこで、Niに含有量を0.1重量%を越え2.0重
量%未満とし、Feの含有量を0.1重量%を越え1.0
重量%未満とした。Niの含有量を0.5重量%を越え
1.0重量%未満とし、Feの含有量を0.2重量%を越
え0.5重量%未満とすれば、より優れた耐食性を得ら
れる。
【0016】更に、In、Sn、Mgは、それぞれZnと同様
に、犠牲材10の電位を卑にして、芯材9の防蝕を図る
役目を有する。In及びSnの添加量が0.005重量%以
下の場合、Mgの添加量が0.1重量%以下の場合には、
添加する事による効果を得られない。反対に、In及びSn
の添加量が1.0重量%以上の場合、Mgの添加量が4.
0重量%以上の場合には、上記犠牲材10の電位が卑に
なり過ぎて上記犠牲材10の自己腐蝕速度が速くなり過
ぎ、この犠牲材10が早期に滅失し、芯材9の防蝕を図
れなくなる。又、ろう付け時にこの犠牲材10中のMg
がろう材11側にまで拡散し、ろう付け性が悪化する。
【0017】
【実施例】次に、本発明の効果を確認する為に行なった
実験に就いて説明する。実験は、犠牲材10を構成する
為のアルミニウム合金として、次の表1に示した22種
類のアルミニウム合金を用意した。これら22種類のア
ルミニウム合金のうち、実施例1〜12が、本発明に属
するものを、比較例1〜10が、本発明からは外れるも
のを、それぞれ示している。又、比較例1〜10のうち
の比較例1〜9は、好ましいNi、Fe、Znの含有率の範囲
を知る為、新たに考え出したアルミニウム合金を、比較
例10は、従来から使用されている7072材である。
【0018】
【表1】
【0019】これら22種類の合金を犠牲材10として
使用し、芯材9及びろう材11と組み合わせて、図2に
示す様な複合材8を構成し、合計22種類の試料を作成
した。芯材9としては、Mnを1.2重量%、Cuを0.5
重量%含むアルミニウム合金を、ろう材11としては、
Siを7.5重量%含むアルミニウム合金を、それぞれ使
用した。各試料は、厚さが0.3mm、1辺が50mmの正
方形の平板とした。上記犠牲材10及びろう材11のク
ラッド率は、それぞれ10%(それぞれ0.03mm厚)
とした。これら22種類の試料に就いて、ろう材11の
表面に弗化物系のフラックスを3g/m2の割合で塗布した
後、コルゲート型のフィン4(図1)と組み合わせ、凡
そ600℃で3分間加熱して、上記各試料とフィン4を
ろう付けした。このろう付け作業の結果、フィン4と試
料との接触長さのうちの95%以上にフィレットが形成
されたものを、ろう付け性良好とした。更に、これら各
22種類の試料に就いて同じ条件で腐食試験を施し、上
記犠牲材10で覆われた側に発生する腐食の状態を観察
した。上記腐食試験は、LLCを水で30容量%に希釈
したものにNaOHを加える事でpHを11に調整した溶液
に、上記各試料を浸漬する事で行なった。又、上記腐食
試験は、上記溶液を88℃に加温したままの状態で10
m/s の流速で流す試験を1週間連続して行なった。この
様にして行なった腐食試験の結果、孔食の最大深さが試
験片の板厚の1/2以下(0.15mm以下)のものを、
耐蝕性良好とした。
【0020】尚、前述したろう付け性に就いても、上述
した耐蝕性に就いても、良好なものを○として、不良な
ものを×として、それぞれ前記表1に記載した。この表
1から明らかな通り、本発明のアルミニウム合金製熱交
換器用複合材は、アルカリ性溶液中でも優れた耐食性を
発揮する。しかも、フィン4とのろう付け性も良好であ
る。
【0021】
【発明の効果】本発明のアルミニウム合金製熱交換器用
複合材は、以上に述べた通り構成され作用するが、広い
pH領域で優れた耐食性を発揮するので、アルミニウム合
金製熱交換器の耐久性向上に寄与できる。又、ろう付け
性が良好である為、十分な強度及び熱交換性能を有する
アルミニウム製熱交換器を得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】アルミニウム合金製熱交換器の1例を示す略正
面図。
【図2】本発明の対象となるアルミニウム合金製熱交換
器用複合材により造った伝熱管の部分拡大断面図。
【符号の説明】
1 熱交換器 2a、2b タンク 3 伝熱管 4 フィン 5 入口管 6 出口管 7 コア部 8 複合材 9 芯材 10 犠牲材 11 ろう材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C23F 13/00 C23F 13/00 P F28F 19/06 F28F 19/06 B Fターム(参考) 4F100 AB01B AB02B AB09B AB10A AB10B AB10C AB11C AB16B AB17 AB18B AB21B AB31A AB31B AB31C BA02 BA03 BA07 BA10B BA10C CB10C GB51 JA04C JB02 JJ01 JK01 JL00 YY00B 4K060 AA02 BA13 BA19 EA04 EB05 FA03

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミニウム合金製の芯材と、この芯材
    の片面に積層されたアルミニウム合金製の犠牲材とから
    成るアルミニウム合金製熱交換器用複合材であって、こ
    の犠牲材は、0.1重量%を越え2.0重量%未満のNi
    と、4.0重量%を越え10.0重量%未満のZnと、
    0.1重量%を越え1.0重量%未満のFeとを含み、残
    りを不可避不純物とAlとしたものであるアルミニウム合
    金製熱交換器用複合材。
  2. 【請求項2】 0.005重量%を越え1.0重量%未
    満のInと、0.005重量%を越え1.0重量%未満の
    Snと、0.1重量%を越え4.0重量%未満のMgとのう
    ちから選択される1種又は2種以上を添加した、請求項
    1に記載したアルミニウム合金製熱交換器用複合材。
  3. 【請求項3】 Niの含有量が0.5重量%を越え1.0
    重量%未満であり、Znの含有量が5.0重量%を越え
    8.0重量%未満であり、Feの含有量が0.2重量%を
    越え0.5重量%未満である、請求項1〜2の何れかに
    記載したアルミニウム合金製熱交換器用複合材。
  4. 【請求項4】 芯材の他面に、Siを多く含むアルミニウ
    ム合金で、融点が芯材及び犠牲材よりも低いろう材を積
    層している、請求項1〜3の何れかに記載したアルミニ
    ウム合金製熱交換器用複合材。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011241448A (ja) * 2010-05-18 2011-12-01 Furukawa-Sky Aluminum Corp 耐アルカリ性に優れたアルミニウム合金クラッド材
JP2013111607A (ja) * 2011-11-28 2013-06-10 Furukawa-Sky Aluminum Corp 接合体及びその製造方法
JP2013111606A (ja) * 2011-11-28 2013-06-10 Furukawa-Sky Aluminum Corp 耐食性に優れた接合体
US10183362B2 (en) 2014-03-19 2019-01-22 Uacj Corporation Clad aluminum alloy material with excellent corrosion resistance and brazeability and method for producing the same

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