JP2022000596A - 弁ケース分割部の固定治具およびその取付方法 - Google Patents

弁ケース分割部の固定治具およびその取付方法 Download PDF

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Abstract

【課題】弁ケースの分割部を補強することが可能な作業効率の高い弁ケース分割部の固定治具を提供する。【解決手段】第一環状部材5と、第二環状部材6と、第一環状部材5と第二環状部材6とを複数の連結部材70を介して連結し、第一環状部材5と第二環状部材6とを近接させる方向の力を印加することにより分割部に押付力を作用させる連結機構Rと、弁ケースの上方から操作可能な一対の操作棒Sと、を備え、第一環状部材5は、一対の第一回動部材51が第一回動支点部52で連結されており、第二環状部材6は、一対の第二回動部材61が第二回動支点部62で連結されており、一対の操作棒Sは、第一回動部材51又は第二回動部材61のうち、第一回動支点部52又は第二回動支点部62を挟む一対の被係合部70B2,70C2に夫々係合して、一対の第一回動部材52又は第二回動部材62を開閉方向に回動操作可能に構成されている。【選択図】図13

Description

本発明は、弁体を内部に有する弁ケースの分割部に押付力を付与することにより流体の漏洩を防止する弁ケース分割部の固定治具およびその取付方法に関する。
従来、弁ケース(補修弁ケース)を短管と弁箱とで構成し、短管の端部から径外方向に突出した第一突出部と弁箱の端部から径外方向に突出した第二突出部とをボルトで接合した分割部に装着される補強治具が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1の補強治具は、第一突出部および第二突出部に対して取付けられる一対の挟持部材と、両挟持部材を分割部の接合方向に引き寄せて固定する締結機構とを備え、これら挟持部材が第一突出部の外側面のうち、ボルトの頭部の周方向に沿った両側の領域を押圧する2つの押圧部を有している。この構成を備えることにより、補修弁の老朽化に伴いボルトが強度低下を招いている場合でも、補強治具によって分割部のボルト周りが補強され、分割部の隙間からの漏水を防止することができるものである。特に、特許文献1の補強治具は、ボルトの頭部の両側の領域を押圧しているので、補修弁ケースのようにボルトより径内方向の部位の空間が狭隘である場合でも装着することが可能であり、利便性が高いものとなっている。
特開2016−23659号公報
ところで、分割部を有する補修弁ケースの形状は様々なものが存在している。例えば、第一突出部や第二突出部の突出量が小さい補修弁ケースや、短管の外周面が連なって形成されており第一突出部を有さない補修弁ケースが存在している。第一突出部や第二突出部の突出量が極めて小さい補修弁ケースに特許文献1の補強治具を装着した場合、押圧部の押圧面積が小さくなるので、ボルト周りの補強が不十分となるばかりか補強治具が脱落するおそれがある。
短管の外周面が連なって形成されており第一突出部を有さない補修弁ケースの場合、短管の上端に接続される空気弁ケースの接続管等の端部から突出したフランジと第二突出部との間の長い距離を引き寄せて固定する補強治具が必要となるので、補強治具の全体寸法が大きくなり、補強治具が全体的に大型化してしまう。また、弁箱のうち操作部が突出している部位には補強治具の装着が困難であるため、所望の離脱防止力を発揮することができないおそれがある。このように、様々な形状を有する補修弁において、従来の補強治具で対応することが難しく改善の余地があった。
そこで、弁ケースの分割部を補強することが可能な作業効率の高い弁ケース分割部の固定治具が望まれている。
弁ケース分割部の固定治具の特徴構成は、弁体を内部に有する弁ケースの分割部に押付力を付与することにより当該分割部からの流体の漏洩を防止する弁ケース分割部の固定治具であって、第一筒状部材の端部から径外方向に突出した第一突出部に対して軸芯方向に沿って前記分割部に向かう第一方向から当接する第一環状部材と、第二筒状部材の端部から径外方向に突出した第二突出部に対して前記第一方向とは反対方向の第二方向から当接する第二環状部材と、前記第一環状部材と前記第二環状部材とを複数の連結部材を介して連結し、前記第一環状部材と前記第二環状部材とを近接させる方向の力を印加することにより前記分割部に押付力を作用させる連結機構と、前記弁ケースの上方から操作可能な一対の操作棒と、を備え、前記第一環状部材は、一対の第一回動部材が第一回動支点部で連結されており、前記第二環状部材は、一対の第二回動部材が第二回動支点部で連結されており、一対の前記操作棒は、前記第一回動部材又は前記第二回動部材のうち、前記第一回動支点部又は前記第二回動支点部を挟む一対の被係合部に夫々係合して、一対の前記第一回動部材又は前記第二回動部材を開閉方向に回動操作可能に構成されている点にある。
本構成では、第一突出部に第一方向から当接する第一環状部材と第二突出部に第一方向とは反対方向の第二方向から当接する第二環状部材とを連結機構により近接移動させることで、弁ケースの分割部に押圧力を作用させている。このため、例えば、第一筒状部材としての弁箱の第一突出部や第二筒状部材としての短管の第二突出部の突出量が小さい場合でも、第一突出部および第二突出部の周方向に沿って第一環状部材および第二環状部材の少なくとも一部を当接させることが可能となるので、分割部に対する所望の押圧力を作用させることができる。
また、短管の外周面が連なって形成されている補修弁ケースのように分割部に1つの突出部しか有さない場合、例えば、第一筒状部材を短管に接続される空気弁ケースの接続管とし、第二筒状部材を弁箱とする。この場合、第一突出部と第二突出部との間の距離が長くなるが、第一環状部材や第二環状部材は、第一突出部や第二突出部に当接させるだけなので、連結部材の寸法を変更すれば良く、第一環状部材や第二環状部材の全体寸法を大きく変更する必要がない。よって、固定治具が大型化することなく、製造コストを節約することができる。
また、本構成の一対の操作棒は、第一回動部材又は第二回動部材のうち、第一回動支点部又は第二回動支点部を挟む一対の被係合部に夫々係合して、一対の第一回動部材又は第二回動部材を開閉方向に回動操作可能に構成されている。これにより、掘削領域内部での作業ではなく、固定治具の取付作業を地上から完結することができるため、作業効率を高めることができる。
このように、弁ケースの分割部を補強することが可能な作業効率の高い弁ケース分割部の固定治具を提供することができた。
他の特徴構成は、前記第一回動支点部と前記第二回動支点部とは、前記軸芯方向視で一致させるように前記連結部材で連結されており、一対の前記操作棒は、前記第一回動部材および前記第二回動部材を一体的に回動操作させる点にある。
本構成では、第一環状部材の第一回動支点部と第二環状部材の第二回動支点部とを軸芯方向視で一致させた状態で、一対の第一回動部材および一対の第二回動部材が一体となって回動するように構成されている。このため、第一環状部材および第二環状部材を一体的に開いた状態で第一突出部および第二突出部に接近させた後に、第一環状部材および第二環状部材を一体的に閉じ方向に回動させることで、固定治具を装着することが可能となる。よって、固定治具の装着が極めて容易であり、第一環状部材と第二環状部材を別々に組付ける場合に比べて作業効率を高めることができる。
他の特徴構成は、前記連結部材は、前記第一環状部材と前記第二環状部材とを前記軸芯方向に沿って連結するボルトおよびナットのみで構成されている点にある。
本構成のように、連結部材を軸芯方向に沿って第一環状部材と第二環状部材とを連結するボルトおよびナットのみで構成すれば、側方からの操作が必要な連結部材を設ける場合に比べて、軸芯方向からの作業で完結すると共に掘削範囲も小さくできるため、作業効率が極めて高い。
上記固定治具の取付方法における特徴構成は、前記操作棒により前記第一環状部材及び前記第二環状部材を開き方向に回動操作した状態で、前記第一環状部材及び前記第二環状部材を夫々前記第一突出部及び前記第二突出部に対向する位置まで移動させる第一工程と、前記操作棒により前記第一環状部材及び前記第二環状部材を閉じ方向に回動操作して、前記第一環状部材および前記第二環状部材を夫々前記第一突出部および前記第二突出部に当接させる第二工程と、前記連結部材を締付操作して前記第一環状部材と前記第二環状部材とを近接移動させ、前記分割部に押付力を作用させる第三工程と、を備えた点にある。
本方法によれば、操作棒により第一環状部材および第二環状部材を開いた状態で第一突出部および第二突出部に接近させた後に、第一環状部材および第二環状部材を操作棒により閉じ方向に回動させることで、固定治具を装着している。このため、固定治具の装着が極めて容易であり、作業効率を高めることができる。
第一実施形態に係る両筒状部材の斜視図である。 第一実施形態に係る分割部の平面図である。 第一実施形態に係る両筒状部材の拡大縦断面図である。 固定治具の分解斜視図である。 組付けられた固定治具の斜視図である。 固定治具の取付方法の第一工程を示す図である。 固定治具の取付方法の第二工程を示す図である。 固定治具の取付方法の第三工程を示す図である。 両筒状部材に固定治具が装着された状態を示す側面図である。 図9のX−X線矢視図である。 図9のXI−XI線矢視図である。 第二実施形態に係る両筒状部材および固定治具を示す斜視図である。 別実施形態に係る固定治具の取付方法を示す図である。
以下に、本発明に係る弁ケース分割部の固定治具および弁ケース分割部の固定治具の取付方法の実施形態について、図面に基づいて説明する。ただし、以下の実施形態に限定されることなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。
[第一実施形態]
本実施形態では、弁ケース分割部(以下、分割部1と称する。)の固定治具(以下、固定治具Pと称する。)を用いて、弁箱V(第一筒状部材の一例)と短管T(第二筒状部材の一例)とで構成される鋳鉄製の補修弁ケースXの分割部1に押付力を作用させることにより、分割部1から漏水を防止する場合を説明する。
図1〜図3には、弁箱Vと短管Tとの分割部1が示される。弁箱Vの一端には、短管Tの第二突出部1Bが接合される第一突出部1Aが、弁箱Vの径外方向に突出形成されている。弁箱Vの他端には、空気弁や作業弁などの接続管11の円盤状のフランジ部11aが取付けられる円盤状のフランジ部Vaが、弁箱Vの径外方向に突出形成されている。また、短管Tの一端には、弁箱Vの第一突出部1Aが接合される第二突出部1Bが、短管Tの径外方向に突出形成されている。短管Tの他端には、水道管などの分岐管12の円盤状のフランジ部12aが取付けられる円盤状のフランジ部Taが、短管Tの径外方向に延出形成されている。
第一突出部1Aは、弁箱Vの一端から径外方向に断面矩形状に突出した第一矩形部1Aaと、弁箱Vの一端から径外方向に断面三角形状に突出した複数(本実施形態では3箇所)の第一三角形部1Abとで構成されている。同様に、第二突出部1Bは、短管Tの一端から径外方向に断面矩形状に突出した第二矩形部1Baと、短管Tの一端から径外方向に断面三角形状に突出した複数(本実施形態では3箇所)の第一三角形部1Bbとで構成されている。これら第一矩形部1Aaおよび第二矩形部1Baには、後述するボール弁体Vbを回動操作可能な操作部10が接続されている。
図2〜図3に示すように、第一突出部1Aには、接合方向(軸芯方向)に貫通する複数の貫通孔3a(本実施形態では、第一矩形部1Aaに2箇所、第一三角形部1Abに3箇所)が周方向に離間して形成されている。また、第二突出部1Bには、接合方向(軸芯方向)に貫通する複数の孔部3b(本実施形態では、第二矩形部1Baに2箇所、第一三角形部1Bbに3箇所)が周方向に離間して形成されている。夫々の孔部3bの内周面には雌ネジ部3cが形成されており、孔部3bの開口からボルト4が突出しないように、雄ネジ部4bを雌ネジ部3cに螺合することで両突出部1A,1Bが接合されている。つまり、第一突出部1Aの外側面1aにはボルト4の頭部4aが露出しており、第二突出部1Bの外側面1aは、ボルト4が突出しない平坦面で構成されている。なお、本実施形態におけるボルト4は、頭部4aを有するボルトの例を示しているが、両ネジボルトをナットで締め付ける構成であっても良い。
空気弁や作業弁などの接続管11のフランジ部11aと弁箱Vの他端に形成されたフランジ部Vaとは、ボルト41a,ナット41bで連結されている。水道管などの分岐管12のフランジ部12aと、短管Tの他端に形成されたフランジ部Taとは、ボルト42a,ナット42bで連結されている。
図3に示すように、弁箱Vの内部には、ボール弁体Vbが収納されており、操作部10の開閉操作によりボール弁体Vbが回動し、流路の連通、非連通が切換えられる。
以下、図3に示す両突出部1A,1Bにおいて、弁箱V或いは短管Tが位置する側の面を外側面1a,1aとし、両突出部1A,1Bがボルト4により連結された際に接合方向(以下、「軸芯方向」と称する。)で相互に対向する面を接合面1b,1bとし、さらに、両突出部の1A,1Bの径方向外側の面を外周面1c,1cとして説明する。
[固定治具の基本構成]
図4〜図5,図9〜図11に示すように、固定治具Pは、両突出部1A,1Bに装着される鋳鉄製の第一環状部材5および第二環状部材6と、第一環状部材5と第二環状部材6とを複数の連結部材70を介して連結する連結機構Rと、を備えている。
第一環状部材5は、複数(本実施形態では2つ)の第一板状部材51(第一回動部材の一例)が、後述する第一の連結部材70Aにより第一回動支点部52で連結されている。この第一環状部材5の内径は、弁箱Vの外径よりも大きく構成されている(図10参照)。第一板状部材51は、内周面が弁箱Vの外周に沿う円弧状で外周面が直線状の第一本体部51aと、第一本体部51aの両端から延出した第一腕部51bおよび第二腕部51cとを有している。本実施形態における一対の第一板状部材51は、上下反転させて連結されており、夫々の第一板状部材51は同一の形状となっている(図4参照)。
第一本体部51aの両端部には、2つの連結孔部52aが形成されており、これら連結孔部52aに後述する第二の連結部材70Bの連結ボルト70B1が挿入されている。
一対の第一腕部51bは、一対の第一板状部材51が連結された状態において、互いに離間している。分割部1に固定治具Pを装着したとき、離間した一対の第一腕部51bの間には、操作部10が配置されている(図10参照)。
第二腕部51cの先端部には、第一本体部51aと接続される基端側よりも先端側の厚みが小さい第一段部51c1が形成されている(図4参照)。第一段部51c1には、連結孔部52bが形成されており、連結孔部52bに後述する第一の連結部材70Aが挿入されている。一対の第一板状部材51が第一の連結部材70Aにより連結された状態において、一対の第二腕部51cの第一段部51c1どうしが対向している(図5参照)。この対向する一対の第一段部51c1が第一回動支点部52として構成されており、連結孔部52bに挿入された第一の連結部材70Aの軸中心が回動支点となっている。この回動支点を中心として、一方の第一板状部材51に対して他方の第一板状部材51が回動可能に構成されている。
第二環状部材6は、複数(本実施形態では2つ)の第二板状部材61(第二回動部材の一例)が、後述する第一の連結部材70Aにより第二回動支点部62で連結されている。この第二環状部材6の内径は、短管Tの外径よりも大きく構成されている(図11参照)。一対の第二板状部材61は、夫々、内周面が短管Tの外周に沿う円弧状で外周面が直線状の第二本体部61aと、第二本体部61aの両端から延出した第三腕部61bおよび第四腕部61cとを有している。また、第二本体部61aの内周面の両側には、分岐管12のフランジ部12aと短管Tのフランジ部Taとを締結するボルト42a,ナット42bが入り込む窪み部62a1が形成されている。本実施形態における一対の第二板状部材61は、上下反転させて連結されており、夫々の第二板状部材61は同一の形状となっている(図4参照)。
一対の第二本体部61aの両端部には、夫々2つの連結孔部62aが形成されており、これら連結孔部62aに後述する第二の連結部材70Bの連結ボルト70B1および第三の連結部材70Cの連結ボルト70C1が挿入されている。
第三腕部61bの先端部には、第二本体部61aと接続される基端側よりも先端側の厚みが小さい第二段部61b1が形成されている。一対の第二板状部材61が連結された状態において、一対の第三腕部61bの第二段部61b1どうしが対向しており、第二段部61b1の上方に操作部10が配置されている(図11参照)。
第四腕部61cの先端部には、第一本体部51aと接続される基端側よりも先端側の厚みが小さい第三段部61c1が形成されている(図4参照)。この第三段部61c1と上述した第三腕部61bの第二段部61b1とは、窪み方向(段落ち方向)が反対となっている。これにより、一対の第二板状部材61を上下反転させて連結したときに、夫々の第二板状部材61の板面を同一平面上に位置させることができる。第三段部61c1には連結孔部62bが形成されており、連結孔部62bに後述する第一の連結部材70Aが挿入されている。一対の第二板状部材61が第一の連結部材70Aにより連結された状態において、一対の第四腕部61cの第三段部61c1どうしが対向している(図5参照)。この対向する一対の第三段部61c1が第二回動支点部62として構成されており、連結孔部62bに挿入された第一の連結部材70Aの軸中心が回動支点となっている。この回動支点を中心として、一方の第二板状部材61に対して他方の第二板状部材61が回動可能に構成されている。
連結機構Rは、第一環状部材5と第二環状部材6とを複数の連結部材70を介して連結し、第一環状部材5と第二環状部材6とを近接させる方向の力を印加することにより分割部1に押付力を作用させる(図9参照)。複数の連結部材70は、第一の連結部材70Aと、複数(本実施形態では2つ)の第二の連結部材70Bと、複数(本実施形態では2つ)の第三の連結部材70Cとを有している(図4〜図5参照)。
第一の連結部材70Aは、第二環状部材6の側から挿入される連結ボルト70A1と、第一環状部材5の側から連結ボルト70A1に螺合する連結ナット70A2とを有している。第一の連結部材70Aは、第一環状部材5の第一回動支点部52と第二環状部材6の第二回動支点部62とを軸芯方向視で一致するように連結している。具体的には、一対の第一板状部材51の第一段部51c1どうし、および、一対の第二板状部材61の第三段部61c1どうしを対向させた状態で、第一回動支点部52および第二回動支点部62の両連結孔部52b,62bに連結ボルト70A1を挿入して、この連結ボルト70A1に連結ナット70A2を螺合している。これにより、第一環状部材5は、2つの第一板状部材51が第一回動支点部52で連結されており、第二環状部材6は、2つの第二板状部材61が第二回動支点部62で連結されている。
第二の連結部材70Bは、第二環状部材6の側から挿入される複数(本実施形態では2つ)の連結ボルト70B1と、第一環状部材5の側から連結ボルト70B1に螺合する複数(本実施形態では2つ)連結ナット70B2とを有している。第二の連結部材70Bは、一方の第一板状部材51と一方の第二板状部材61とを連結している。具体的には、一方の第一板状部材51の第一本体部51aの連結孔部52a、および、一方の第二板状部材61の第二本体部61aの連結孔部62aを軸芯方向視で一致させた状態で、両連結孔部52a,62aに連結ボルト70B1を挿入して、この連結ボルト70B1に連結ナット70B2を螺合している。これにより、一方の第一板状部材51および一方の第二板状部材61が第一回動支点部52および第二回動支点部62を中心に第二の連結部材70Bの連結方向(軸芯方向)に垂直な平面上で一体的に回動するように構成されている。
第三の連結部材70Cは、第二環状部材6の側から挿入される複数(本実施形態では2つ)の連結ボルト70C1と、第一環状部材5の側から連結ボルト70C1に螺合する複数(本実施形態では2つ)連結ナット70C2とを有している。第三の連結部材70Cは、他方の第一板状部材51と他方の第二板状部材61とを連結している。具体的には、他方の第一板状部材51の第一本体部51aの連結孔部52a、および、他方の第二板状部材61の第二本体部61aの連結孔部62aを軸芯方向視で一致させた状態で、両連結孔部52a,62aに連結ボルト70C1を挿入して、この連結ボルト70C1に連結ナット70C2を螺合している。これにより、他方の第一板状部材51および他方の第二板状部材61が第一回動支点部52および第二回動支点部62を中心に第三の連結部材70Cの連結方向(軸芯方向)に垂直な平面上で一体的に回動するように構成されている。
このように、連結機構Rは、一方の第一板状部材51および一方の第二板状部材61が、他方の第一板状部材51および他方の第二板状部材61に対して第一回動支点部52および第二回動支点部62を中心に連結部材70の連結方向に垂直な平面上で一体的に回動するように構成されている。
また、連結機構Rは、一方の第一板状部材51および一方の第二板状部材61が、他方の第一板状部材51および他方の第二板状部材61に対して回動することを阻止する鋳鉄製の開き止め部材8をさらに備えている。この開き止め部材8は、第一回動支点部52の外周面に沿う内面を有する板状の基部81と、基部81の内面の上端中央から基部81の板面に直交して延出する板状の延出部82とを有している。延出部82の中央付近には固定孔部82aが形成されており、この固定孔部82aを第一回動支点部52の連結孔部52aと軸芯方向視で一致させた状態で第一の連結部材70Aが挿入されている。これによって、開き止め部材8は、第一回動支点部52に固定され、一方の第一板状部材51と他方の第一板状部材51とが開き方向(径方向外側)に回動することを防止している。上述したように、一方の第一板状部材51および一方の第二板状部材61、他方の第一板状部材51および他方の第二板状部材61が夫々一体的に回動するので、開き止め部材8によって一方の第二板状部材61および他方の第二板状部材61も開き方向(径方向外側)に回動することが防止される。なお、この開き止め部材8を上下反転させた状態で、第二回動支点部62に装着しても良い。
連結機構Rは、第一環状部材5と第二環状部材6との間隔を一定に保持する複数(本実施形態では5つ)の間隔保持部材9をさらに備えている。本実施形態における複数の間隔保持部材9は、夫々の連結ボルト70A1,70B1,70C1の雄ねじ部の外周に各別に装着される弾性材(樹脂やゴム等)の中空円筒部材で構成されている。この間隔保持部材9の長さは、分割部1に第一環状部材5および第二環状部材6を装着した際における第一環状部材5と第二環状部材6との間隔と略同一に設定されている。
[固定治具の取付方法]
図6〜図11を用いて、固定治具Pの取付方法を説明する。
まず、組付けられた固定治具Pを用意する(図5参照)。このとき、開き止め部材8は、基部81が第一回動支点部52の上面に載置されており、基部81の内面が第一回動支点部52の外周面に対向していない。また、固定治具Pは、第一環状部材5と第二環状部材6とが、間隔保持部材9によって所定の間隔に維持された状態で、連結部材70により仮止めされている。そして、図6に示すように、一方の第一板状部材51および一方の第二板状部材61を、他方の第一板状部材51および他方の第二板状部材61に対して外方に一体回動させた状態で、第一環状部材5および第二環状部材6を、夫々弁箱Vの第一突出部1Aおよび短管Tの第二突出部1Bに対向する位置まで移動させる(第一工程)。
次いで、図7に示すように、他方の第一板状部材51および他方の第二板状部材61を、第一突出部1Aおよび第二突出部1Bの外側面1aに対向する位置まで移動させる。そして、一方の第一板状部材51および一方の第二板状部材61を、他方の第一板状部材51および他方の第二板状部材61に対して内方に一体回動させて、第一環状部材5および第二環状部材6を、夫々弁箱Vの第一突出部1Aにおけるボルト4の頭部4aおよび短管Tの第二突出部1Bの外側面1a(下面)に当接させる(第二工程、図9〜図11参照)。つまり、第一環状部材5を、第一突出部1Aにおけるボルト4の頭部4aに対して軸芯方向に沿って分割部1に向かう第一方向(下方向)から当接させ、第二環状部材6を、第二突出部1Bの外側面1a(下面)に対して第一方向とは反対方向の第二方向(上方向)から当接させる。
次いで、図8に示すように、開き止め部材8を基部81の内面が第一回動支点部52の外周面に対向するように回転させた後、複数の連結部材70を順番に締付け、第一環状部材5と第二環状部材6とを近接移動させる(第三工程)。その結果、図10に示すように、第一環状部材5の下面が、第一突出部1Aのボルト4の頭部4aを押圧し、図11に示すように、第二環状部材6の上面が、第二突出部1Bの外側面1aを押圧することにより、分割部1に押付力を作用させる。また、第一の連結部材70Aが締付操作されることにより、開き止め部材8が第一環状部材5の第一回動支点部52に固定されるので、第一環状部材5および第二環状部材6の外方への回動が防止される。また、第二環状部材6の一対の第三腕部61bの第二段部61b1どうしが対向して連結されているので、第一環状部材5および第二環状部材6の内方への回動が防止される。
本実施形態では、第一突出部1Aに第一方向から当接する第一環状部材5と第二突出部1Bに第一方向とは反対方向の第二方向から当接する第二環状部材6とを連結部材70により近接移動させることで、補修弁ケースXの分割部1に押圧力を作用させている。このため、弁箱Vの第一突出部1Aや短管Tの第二突出部1Bの突出量が小さい場合でも、第一突出部1Aおよび第二突出部1Bの周方向に沿って第一環状部材5および第二環状部材6の少なくとも一部を当接させることが可能となるので、分割部1に対する所望の押圧力を作用させることができる。よって、分割部1の接合面1b,1bからの漏水を防止することができる。
上述したように、本実施形態では、第一環状部材5の第一回動支点部52と第二環状部材6の第二回動支点部62とを軸芯方向視で一致させた状態で、一方の第一板状部材51および一方の第二板状部材61とが一体となって、他方の第一板状部材51および他方の第二板状部材61に対して第一回動支点部52および第二回動支点部62を中心に回動するように構成されている。このため、第一環状部材5および第二環状部材6を一体的に開いた状態で第一突出部1Aおよび第二突出部1Bに接近させた後に、第一環状部材5および第二環状部材6を一体的に閉じ方向に回動させることで、固定治具Pを装着することが可能となる。よって、固定治具Pの装着が極めて容易であり、第一環状部材5と第二環状部材6を別々に組付ける場合に比べて作業効率を高めることができる。
また、本実施形態のように、第一回動支点部52および第二回動支点部62の外周面に対向する基部81を有する開き止め部材8を設けることで、互いに連結部材70で連結されている第一環状部材5および第二環状部材6の意図せぬ開き回動を防止することができる。その結果、固定治具Pが分割部1から脱落する不都合を防止することができる。しかも、本実施形態のように、開き止め部材8を第一回動支点部52および第二回動支点部62の外周面に沿う基部81の内面と該内面から延出する延出部82とで形成しているので、構造が極めて簡便であり、製造コストを節約することができる。
さらに、本実施形態のように、第一環状部材5と第二環状部材6との間隔を一定に保持する間隔保持部材9を設ければ、第一環状部材5と第二環状部材6との間隔が第一突出部1Aの外側面1aと第二突出部1Bの外側面1aとの間隔と略同一になるように、固定治具Pの装着時に第一環状部材5や第二環状部材6を位置調整する必要がなく、作業効率を高めることができる。また、本実施形態のように、連結部材70を軸芯方向に沿って第一環状部材5と第二環状部材6とを連結する連結ボルト70A1,70B1,70C1および連結ナット70A2,70B2,70C2のみで構成すれば、側方からの操作が必要な連結部材を設ける場合に比べて、軸芯方向からの作業で完結すると共に掘削範囲も小さくできるため、作業効率が極めて高い。
[第二実施形態]
図12に示すように、本実施形態では、補修弁ケースXの短管Tに連結される空気弁等の接続管11(第一筒状部材の一例)のフランジ部11a(第一突出部の一例)と、弁箱V(第二筒状部材の一例)の第二突出部1Bとに、固定治具Pを装着する。つまり、上述した実施形態とは、第一環状部材5が装着される部位が異なっている。また、本実施形態における第一環状部材5は、第二環状部材6と同様に、第一本体部51aの内周面の両側に、フランジ部11aのボルト頭部41cが入り込む窪み部51a1が形成されている。
第一環状部材5を、フランジ部11aに対して軸芯方向に沿って分割部1に向かう第一方向(下方向)から当接させ、第二環状部材6を、第二突出部1Bに対して第一方向とは反対方向の第二方向(上方向)から当接させる。そして、第一環状部材5と第二環状部材6とを複数の連結部材70を介して連結し、第一環状部材5と第二環状部材6とを近接させる方向の力を印加することにより分割部1に押付力を作用させる。
本実施形態のように、短管Tの外周面が連なって形成されている補修弁ケースXのように分割部1に1つの第二突出部1Bしか有さない場合、第一筒状部材を短管Tに接続される空気弁ケースの接続管11とし、第二筒状部材を弁箱Vとする。この場合、第一突出部1Aとしてのフランジ部11aと第二突出部1Bとの間の距離が若干長くなるが、第一環状部材5や第二環状部材6は、フランジ部11aや第二突出部1Bに当接させるだけなので、連結部材70の寸法を変更すれば良く、第一環状部材5や第二環状部材6の全体寸法を大きく変更する必要がない。よって、固定治具Pが大型化することなく、製造コストを節約することができる。なお、固定治具Pを、短管Tに連結される接続管11(第一筒状部材の一例)のフランジ部11a(第一突出部の一例)と、弁箱Vに連結される分岐管12(第二筒状部材の一例)のフランジ部12a(第二突出部の一例)とに装着しても良い。
[別実施形態]
図13を用いて、別実施形態に係る固定治具Pの取付方法を説明する。基本的な手順は上述した固定治具Pの取付方法と同様であるので、異なる手順のみ説明する。
本実施形態では、図13に示すように、第二の連結部材70Bおよび第三の連結部材70Cのうち、回動支点部52,62から最も離間した連結ナット70B2,70C2と一体化された一対の操作棒Sを固定治具Pに設置している。また、連結ボルト70A1,70B1,70C1の頭部は、第二環状部材6の下面に設けられた突起等により回転不能に構成されている。
まず、操作棒Sを用いて、一方の第一板状部材51および一方の第二板状部材61を、他方の第一板状部材51および他方の第二板状部材61に対して外方に一体回動させた状態で、第一環状部材5および第二環状部材6を、夫々第一突出部1Aおよび第二突出部1Bに対向する位置まで移動させる(第一工程)。次いで、一方の第一板状部材51および一方の第二板状部材61を、他方の第一板状部材51および他方の第二板状部材61に対して操作棒Sにより内方に一体回動させて、第一環状部材5および第二環状部材6を、夫々第一突出部1Aおよび第二突出部1Bに当接させる(第二工程)。
次いで、複数の連結部材70を順番に締付操作し、第一環状部材5と第二環状部材6とを近接移動させる(第三工程)。このとき、操作棒Sに固定された連結ナット70B2,70C2は操作棒Sを回転させて締付け、それ以外の連結部材70は、上方から操作可能なレンチ等の操作具を用いて締め付ける。本実施形態では、掘削領域内部での作業ではなく、固定治具Pの取付作業を地上から完結することができるため、作業効率を高めることができる。なお、操作棒Sに連結ナット70B2,70C2を一体化させずに、連結ナット70B2,70C2(被係合部の一例)と一体回転可能なように係合する操作棒Sを用いても良い。この場合、固定治具Pの装着完了後に操作棒Sを回収することができる。
[その他の実施形態]
(1)上述した実施形態では、第一環状部材5を弁箱Vの第一突出部1Aにおけるボルト4の頭部4aに当接させたが、第一突出部1Aに当接面を確保できる場合は、第二実施形態の第一環状部材5のように、ボルト4の頭部4aが入り込む窪み部51a1を設けても良い(図12参照)。この場合、第一環状部材5が第一突出部1Aの外側面1aに当接することとなる。
(2)互いに対向する一対の第三腕部61bの第二段部61b1に開き止め機構を設けても良い。例えば、第二段部61b1に傾斜面を設けると共に、この傾斜面に互いに係合する凹凸を設ける。これにより、一方の第一板状部材51および一方の第二板状部材61を、他方の第一板状部材51および他方の第二板状部材61に対して傾斜面に沿って一体回動させることで、該凹凸が係合し、双方の開き回動が規制される。また、互いに対向する一対の第三腕部61bの第二段部61b1を連結する開き止め部材(例えばピン部材、ボルト)を設けても良いし、溶接等で接合しても良く、特に限定されない。
(3)上述した開き止め部材8は、第一回動支点部52の外周面に沿う内面を有する基部81と、基部81から延出する延出部82とを有する構成に限定されない。例えば、開き止め部材8に、第一回動支点部52の内周面に沿う部位をさらに設けても良い。また、開き止め部材8を必要に応じて適宜省略しても良い。
(4)上述した間隔保持部材9は、連結ボルト70A1,70B1,70C1の雄ねじ部の外周に装着される中空円筒部材に限定されない。例えば、第一環状部材5の第一本体部51aと第二環状部材6の第二本体部61aとの間に支持される間隔保持部材9を設けても良い。また、間隔保持部材9を必要に応じて適宜省略しても良い。
(5)上述した実施形態における回動支点部52,62を2箇所以上設けても良い。
(6)図6に示す固定治具Pを、弁箱Vに連結される接続管11(第一筒状部材の一例)のフランジ部11a(第一突出部の一例)と、短管T(第二筒状部材の一例)の第二突出部1Bとに装着しても良い。また、図6に示す固定治具Pを、弁箱V(第一筒状部材の一例)の第一突出部1Aと、短管Tに連結される分岐管12(第二筒状部材の一例)のフランジ部12a(第二突出部の一例)とに装着しても良い。また、図6に示す固定治具Pを、弁箱Vに連結される接続管11(第一筒状部材の一例)のフランジ部11a(第一突出部の一例)と、短管Tに連結される分岐管12(第二筒状部材の一例)のフランジ部12a(第二突出部の一例)とに装着しても良い。本実施形態の趣旨を逸脱しない限り、固定治具Pの形状は突出部の形状に応じて適宜変更すれば良い。
(7)弁ケース分割部からの漏水を防止するための固定治具Pは、配管どうし、流体機器どうし、又は流体機器と配管の接合部に装着しても良く、あらゆる接合部からの漏水を防止するために用いることができる。また、固定治具Pを、接合部からの漏水を防止するために用いる場合に限定されず、接合部から他の液体や気体の漏出を防止するために用いても良い。
本発明に係る弁ケース分割部の固定治具は、弁ケース分割部からの漏水を防止するための固定治具として利用可能である。
1 分割部
1A 第一突出部
1B 第二突出部
1a 外側面
5 第一環状部材
6 第二環状部材
8 開き止め部材
9 間隔保持部材
51 第一板状部材(第一回動部材の一例)
52 第一回動支点部
61 第二板状部材(第二回動部材の一例)
62 第二回動支点部
70 締結部材
70A 第一の連結部材
70A1 連結ボルト(ボルト)
70A2 連結ナット(ナット)
70B 第二の連結部材
70B1 連結ボルト(ボルト)
70B2 連結ナット(ナット、被係合部)
70C 第三の連結部材
70C1 連結ボルト(ボルト)
70C2 連結ナット(ナット、被係合部)
81 基部
82 延出部
P 固定治具
R 連結機構
S 操作棒
T 短管(第二筒状部材)
V 弁箱(第一筒状部材)
X 補修弁ケース(弁ケース)

Claims (4)

  1. 弁体を内部に有する弁ケースの分割部に押付力を付与することにより当該分割部からの流体の漏洩を防止する弁ケース分割部の固定治具であって、
    第一筒状部材の端部から径外方向に突出した第一突出部に対して軸芯方向に沿って前記分割部に向かう第一方向から当接する第一環状部材と、
    第二筒状部材の端部から径外方向に突出した第二突出部に対して前記第一方向とは反対方向の第二方向から当接する第二環状部材と、
    前記第一環状部材と前記第二環状部材とを複数の連結部材を介して連結し、前記第一環状部材と前記第二環状部材とを近接させる方向の力を印加することにより前記分割部に押付力を作用させる連結機構と、
    前記弁ケースの上方から操作可能な一対の操作棒と、を備え、
    前記第一環状部材は、一対の第一回動部材が第一回動支点部で連結されており、
    前記第二環状部材は、一対の第二回動部材が第二回動支点部で連結されており、
    一対の前記操作棒は、前記第一回動部材又は前記第二回動部材のうち、前記第一回動支点部又は前記第二回動支点部を挟む一対の被係合部に夫々係合して、一対の前記第一回動部材又は前記第二回動部材を開閉方向に回動操作可能に構成されている弁ケース分割部の固定治具。
  2. 前記第一回動支点部と前記第二回動支点部とは、前記軸芯方向視で一致させるように前記連結部材で連結されており、
    一対の前記操作棒は、前記第一回動部材および前記第二回動部材を一体的に回動操作させる請求項1に記載の弁ケース分割部の固定治具。
  3. 前記連結部材は、前記第一環状部材と前記第二環状部材とを前記軸芯方向に沿って連結するボルトおよびナットのみで構成されている請求項1又は2に記載の弁ケース分割部の固定治具。
  4. 請求項1〜3の何れか一項に記載の弁ケース分割部の固定治具の取付方法であって、
    前記操作棒により前記第一環状部材及び前記第二環状部材を開き方向に回動操作した状態で、前記第一環状部材及び前記第二環状部材を夫々前記第一突出部及び前記第二突出部に対向する位置まで移動させる第一工程と、
    前記操作棒により前記第一環状部材及び前記第二環状部材を閉じ方向に回動操作して、前記第一環状部材および前記第二環状部材を夫々前記第一突出部および前記第二突出部に当接させる第二工程と、
    前記連結部材を締付操作して前記第一環状部材と前記第二環状部材とを近接移動させ、前記分割部に押付力を作用させる第三工程と、を備えた弁ケース分割部の固定治具の取付方法。
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