JP5181301B2 - 薄肉ステンレス鋼管と継手との接続構造 - Google Patents

薄肉ステンレス鋼管と継手との接続構造 Download PDF

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Description

本発明は、薄肉ステンレス鋼管と継手との接続構造に関し、特に、継手と、該継手の管径と径の異なる適合しない管径である薄肉ステンレス鋼管とを気密性を保持して接続することができる薄肉ステンレス鋼管と継手との接続構造に関する。
薄肉ステンレス鋼管は、耐久性等に優れていることから、給水・給湯・冷温水配管用を始めとした多様な用途に使用されている。この薄肉ステンレス鋼管は、用途等に合わせて選択できるように、様々な管径を有するもの用意されているが、その際、前記継手を用いて管径が異なる薄肉ステンレス鋼管を接続しなければならない場合がある。
このような事情を鑑みてか、特許文献1には、互いに管径が異なる2つの薄肉ステンレス鋼管等の管体を接続するための継手が開示されている。この継手は、直線継手であり、一端が一方の管体の管径に適合するよう構成され、他端が他方の管体の管径に適合するように製造されている。これにより、特許文献1に開示される前記継手は、互いに管径の異なる2つの管体を接続することができる。
特開2006−336697号公報
しかしながら、特許文献1に開示される継手は、管体の管径に適合するように、その端部を形成する必要がある。上記のように、薄肉ステンレス鋼管には、様々な管径を有するものが用意されているため、特許文献1に開示される継手を用いて、これに対応するためには、多くの種類の継手を用意する必要がある。このことは、製造コスト、保管場所等の観点から前記継手を供給するメーカ、及びそれを使用する需要者共に大きな負担となり問題である。
本発明は、上記のような課題に鑑みなされたものであり、継手と、該継手に適合しない管径である薄肉ステンレス鋼管とを気密性を保持して接続できることにより、互いに管径の異なる薄肉ステンレス鋼管を、汎用的な継手を用いて接続することを可能とする薄肉ステンレス鋼管と継手との接続構造を提供すること目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1の薄肉ステンレス鋼管と継手との接続構造は、端部外周に2つの傾斜面を有する膨出部が形成された薄肉ステンレス鋼管と、該薄肉ステンレス鋼管の膨出部の一方の傾斜面を端部側へ押圧可能な傾斜押圧面を内周側に形成すると共に内側端面の内周側に突出した突出部を有し、且つ、外周側にフランジ部を有する前記薄肉ステンレス鋼管に外嵌した狭持部と、前記薄肉ステンレス鋼管の前記端部外周に嵌合する嵌合内周面を形成した所定の肉厚を有する嵌合部を有すると共に前記膨出部の他方の傾斜面に面する内周側に第1パッキンと前記突出部とを前記膨出部との間に挟み込む第1保持部を形成し、該第1保持部を設けた外周側にはパッキン受部を形成し、更に前記狭持部の内側端面に当接する当接面を具備した継手用スペーサと、該継手用スペーサの嵌合部の外周に嵌合し且つ当該嵌合部の端部と係合する嵌合内周面を有すると共に前記パッキン受部に面する内周側に第2パッキンを挟んで押圧する第2保持部を有し、更に、前記挟持部側の先端に当該挟持部の内側端面に当接する当接面と前記継手用スペーサの先端外周面と当接する先端内周面を有し、更に、その外周側に前記挟持部のフランジ部と相対向するフランジ部を具備する継手と、前記狭持部のフランジ部と継手のフランジ部を締付連結するボルトと、を具備することを特徴とする。
また、請求項2の薄肉ステンレス鋼管と継手との接続構造は、前記継手のフランジ部が、前記狭持部側で中央にボルト挿通孔を有する前方フランジ部と、上方から中央に連なる開口した長孔であるボルト挿通孔を有する後方フランジ部からなる、ことを特徴とする。
また、請求項3の薄肉ステンレス鋼管と継手との接続構造は、前記後方フランジ部の前記狭持部と反対側の端面に前記ボルトのボルト頭の回り止め具を有することを特徴とする。
また、請求項4の薄肉ステンレス鋼管と継手との接続構造は、前記第1パッキンに、前記狭持部に対向する面に1以上の突起物又は窪みが形成されていることを特徴とする。
また、請求項5の薄肉ステンレス鋼管と継手との接続構造は、前記第2パッキンに、前記狭持部に対向する側に1以上の突起物又は窪みが形成されていることを特徴とする。
請求項1に記載の薄肉ステンレス鋼管と継手との接続構造は、継手と、該継手の管径と径の異なる管径である薄肉ステンレス鋼管とを、気密性を有し接続することができる。従って、本接続構造は、互いに管径が異なる薄肉ステンレス鋼管を、汎用的な継手を使用して接続することを可能とする。本接続構造においては、継手用スペーサを使用し、該継手用スペーサは、薄肉ステンレス鋼管の管径に応じて、多種用意する必要がある。しかしながら、該継手用スペーサは、継手と比べ、製造を安価に行うことができ、また小型であることから保管場所が小さくてよく、輸送にも便利であると言う特徴を有する。従って、メーカ、及び需要者の負担は、継手を多種用意する場合と比べ、低減される。さらに、本接続構造は、狭持部の内側端面の内周側に形成される突出部が、継手に嵌合される継手用スペーサに形成された第1保持部に挟み込まれるので、狭持部と継手との位置決めが容易である。このことは、薄肉ステンレス鋼管と継手とを接続する際の作業性を向上するという効果を有している。また、狭持部の内側端面が、継手用スペーサ、及び継手の当接面に当接するので、ボルトの締めすぎによる第1パッキン、及び第2パッキンの破損を防止できる。
請求項2記載の薄肉ステンレス鋼管と継手との接続構造は、継手のフランジ部が、挟持部側でボルト挿孔を有する前方フランジ部と、上方から中央に連なる開口した長孔であるボルト挿通孔を有する後方フランジ部からなる。このような構成を有することにより、本接続構造は、後方フランジ部のボルト挿通孔の上方から中央にボルトの軸部を挿入した後、押し込むことによって、前方フランジ部のボルト挿通孔にボルトの軸部を挿入できるので、後方フランジ部の長さ相当分だけ小さなスペースで、ボルトの取り付けを行うことができる。
請求項3記載の薄肉ステンレス鋼管と継手との接続構造は、後方フランジの挟持部と反対側の端面に、ボルト頭の回り止め具が具備される。該回り止め具によりボルトは、継手のフランジ部と、挟持部のフランジ部とのナットによる締付連結時に回転が規制されるので、前記締付連結に係る作業の作業性が向上する。
請求項4記載の薄肉ステンレス鋼管と継手との接続構造は、第1パッキンの挟持部に対向する側に、1以上の突起物又は窪みが形成される。前記突起物又は窪みは、第1パッキンを第1保持部に配置する際に、該第1パッキンの表裏を視覚や触覚によって確認する目印となるので、該第1パッキンの表裏を誤って第1保持部に配置することを防止できる。
請求項5記載の薄肉ステンレス鋼管と継手との接続構造は、第2パッキンの挟持部に対向する側に、1以上の突起物又は窪みが形成される。前記突起物又は窪みは、第2パッキンを第2保持部に配置する際に、該第2パッキンの表裏を視覚や触覚によって確認する目印となるので、該第2パッキンの表裏を誤って第2保持部に配置することを防止できる。
本発明の実施の形態の接続構造を適用した薄肉ステンレス鋼管とティー継手との接続を示す正面図。 図1に示す接続構造の断面拡大図。 第1パッキンの正面図。 図3におけるB1−B2面の断面形状を示す断面図。 ボルトの取付手順を示す説明図。 図1においてA方向から見た接続構造の説明図。 図6においてC方向から見た接続構造の説明図。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態の説明をする。本発明の薄肉ステンレス鋼管と継手との接続構造(以下、単に「接続構造」という。)1は、薄肉ステンレス鋼管2、挟持部3、継手用スペーサ4、継手5、ボルト6を主な構成とする。接続構造1は、継手5と、該継手5に適合しない管径である薄肉ステンレス鋼管2とを気密性を保持して接続できるものである。
図2に示すように、前記薄肉ステンレス鋼管2は、ステンレス鋼からなる管厚が0.7mm〜3mmの鋼管であって、その端部外周には、2つの傾斜面21a、21bからなる外部方向に円環状に膨出した膨出部21が形成されている。
前記挟持部3は、前記薄肉ステンレス鋼管2の端部に外嵌されている。そして、この挟持部3には、薄肉ステンレス鋼管2の膨出部21の一方の傾斜面である傾斜面21bを、該薄肉ステンレス鋼管2の端部側へ押圧可能な傾斜押圧面31が円環状にその内周側に形成されている。また、挟持部3には、その内側端面32の内周側に、継手5側へ突出した円環状の突出部33が形成されている。さらに、挟持部3の外周側には、貫通孔であるボルト挿通孔34を形成したフランジ部35が設けられている。
前記継手用スペーサ4は、円環状に形成されており、前記薄肉ステンレス鋼管2の膨出部21より先端側の外周に嵌合する嵌合内周面41を形成した嵌合部42を有する。また、継手用スペーサ4には、薄肉ステンレス鋼管2の膨出部21の他方の傾斜面21aに面する内周側に、第1パッキン7と、前記挟持部3の突出部33とを膨出部21との間に挟みこむ円環状の第1保持部43が形成される。この第1保持部43は、嵌合内周面41と接し挟持部3に対向する対向面43aと、継手用スペーサ4の端部にかけて口径が小さくなるように傾倒した内周面43bを有しており、対向面43aと内周面43bによって、前記第1パッキン7を膨出部21の他方の傾斜面21に押圧できる。また、継手用スペーサ4の前記第1保持部43の外周側には、パッキン受部44が形成されている。更に、継手用スペーサ4には、挟持部3の内側端面32に当接する当接面45が設けられている。
前記継手5は、前記継手用スペーサ4の嵌合部42の外周に嵌合し、該嵌合部42の端部42aと係合する嵌合内周面51を有する。また、継手5には、継手用スペーサ4のパッキン受部44に面する側に、第2パッキン8を挟んで押圧する円環状の第2保持部52が形成されている。この第2保持部52は、嵌合内周面51と接し挟持部3に対向する対向面52aと、継手5の端部にかけて口径が小さくなるように傾倒した内周面52bを有しており、対向面52aと内周面52bによって、前記第2パッキン8をパッキン受部44に押圧できる。また、継手5には、前記挟持部3側の先端に、挟持部3の内側端面32に当接する当接面53と、前記継手用スペーサ4の先端外周面46と当接する先端内周面54が形成されている。更に、継手5には、前記先端内周面54の外周側に、挟持部3のフランジ部35と相対向し、前方フランジ部55a、後方フランジ部55bからなるフランジ部55が設けられている。前記前方フランジ部55aは、挟持部3側に設けられ、その中央にボルト挿通孔56が貫通している。前記後方フランジ部55bは、挟持部3と反対側に設けられ、その上方から中央に連なる開口した長孔であるボルト挿通孔57が形成されている。
前記挟持部3の前記フランジ部35と、前記継手5の前記フランジ部55とは、ボルト挿通孔34、56、57に挿通するボルト6とナット9により締付連結されている。このことにより、挟持部3の傾斜押圧面31は、前記薄肉ステンレス鋼管2の膨出部21の傾斜面21bを、該薄肉ステンレス鋼管2の端部側へ押圧する。一方、前記第1パッキン7は、傾斜面21bが押圧されることにより、薄肉ステンレス鋼管2の膨出部21の他方の傾斜面21aに押されて、継手用スペーサ4の第1保持部43の内面との間に密着して挟持される。
また、上記説明した、前記挟持部3のフランジ部35と、前記継手5のフランジ部55とが、前記ボルト6と前記ナット9により締付連結されることにより、前記継手用スペーサ4の嵌合部42の端部42aは、継手5の嵌合内周面51と係合する。前記第2パッキンは、嵌合部42の端部42aが嵌合内周面51に係合することにより、前記継手用スペーサ4が前記継手5内に押し込まれることにより、該継手用スペーサ4のパッキン受部44に押されて、継手5の第2保持部52の内面との間に密着して狭持される。前記第1パッキン7、及び前記第2パッキン8が、共に、上記の通り密着して狭持されることにより、薄肉ステンレス鋼管2と継手用スペーサ4とは、気密性を有した状態で接続される。
ここで、第1パッキン7は、ゴム等の弾性体により構成され、図3に示すように円環状に形成されており、図4に示すように断面が略7面体形状を有している。接続構造1を構成した場合において、この略7面体形状の一角から突出して形成されている第1面71は、図2に示す前記挟持部3の突出部33に対向する面である。同様に、第2面72は、前記薄肉ステンレス鋼管2の膨出部21の傾斜面21aに当接する面であり、第3面73、第4面74は、前記継手用スペーサ4の第1保持部43を構成する内面に当接する面である。なお、第2面72は、第4面74側に突出した突出部75を有している。この突出部75は、第1パッキン7を構成する弾性体のバネ性に基づく付勢力により、図2に示す前記傾斜面21aと密着する部分であり、第2面72と該傾斜面21aとの密着をより確実とするために設けられる。第2面72と第4面74の間の第5面705、第3面73と第4面74の間の第6面706、第1面71と第3面73の間の第7面707は、第1パッキン7が圧縮された時に収縮して空隙部分に位置するか、もしくは何れかの面に密着する。
以上のように、第1パッキン7は、第2面72、第3面73、第4面74が、接続構造1を構成する際に、当接する相手側が定められており、これにより、薄肉ステンレス鋼管2と継手用スペーサ4とを接続した際の気密性の確保を確実にしている。従って、表裏を間違って第1保持部43に配置した場合は、薄肉ステンレス鋼管2と継手5との気密性を損なってしまう可能性がある。
そのため、工事現場の暗所等においても表裏の判別が可能なように、第1パッキン7には、第1面71に突起物76が設けられている。これより、第1パッキン7の表裏は、作業者の視覚及び触覚により容易に識別できる。なお、第1面71には、突起物76に代えて、図外の窪みを設けても同様の効果が得られる。また、第1面71に設ける突起物76又は窪みの個数は、作業者が表裏を容易に識別可能な1以上の個数であればよい。
なお、第1面71は、薄肉ステンレス鋼管2と継手5との気密性の確保には寄与しない面である。そのため、第1面71に突起物76又は窪みを設けることは、薄肉ステンレス鋼管2と継手5との気密性を確保することに影響しない。
また、第2パッキン8も、第1パッキン7と径が異なることを除き、同様に構成される。第2パッキン8の第1面は、図2に示す前記挟持部3に対向する面であり、その表裏を判別可能とするための突起物又は窪みが設けられると共に、前記薄肉ステンレス鋼管2と前記継手5との気密性を確保には寄与しない面である。第2パッキン8の第2面は、継手用スペーサ4のパッキン受部44に当接する面であり、その第3面、第4面は、継手5の第2保持部52を構成する内面に当接する面である。また、第2パッキン8の第2面が有する第4面側に突出した突出部は、第2パッキン8を構成する弾性体のバネ性に基づく付勢力により、図2に示す前記パッキン受部44と密着する部分であり、前記第2面と該パッキン受部44との密着をより確実とするものである。第2面と第4面の間の第5面、第3面と第4面の間の第6面、第1面と第3面の間の第7面は、第2パッキン8が圧縮された時に収縮して空隙部分に位置するか、もしくは何れかの面に密着する。
ここで、現場での作業においては、前記挟持部3に前記薄肉ステンレス鋼管2を挿入することで、該挟持部3を該薄肉ステンレス鋼管2の端部に外嵌させる。また、前記継手5の第2保持部52に前記第2パッキン8を嵌めこんでから、前記継手用スペーサ4の嵌合部42が、継手5の嵌合内周面51に嵌合するように、該継手用スペーサ4を該継手5に挿入する。これによって、第2パッキン8は、継手5の第2保持部52と継手用スペーサ4のパッキン受部44の間に収納された状態となる。その後、継手用スペーサ4の第1保持部43に、前記第1パッキン7を嵌めこんでから、薄肉ステンレス鋼管2の端部を、継手用スペーサ4の嵌合内周面41に挿入する。これによって、挟持部3のフランジ部35と継手5のフランジ部55とが相対向し、且つ、継手用スペーサ4の第1保持部43と薄肉ステンレス鋼管2の膨出部21の間に、第1パッキン7と挟持部3の突出部33が収納された場合となる。また、継手用スペーサ4の当接面45、及び継手5の当接面53が、挟持部3の内側端面32に対向している状態となる。
そして、図1に示すように、ボルト6のボルト頭61が、継手5のフランジ部55側に位置するようにする。具体的には、図5(a)に示すように、ボルト6が、軸部62を下向きに傾倒された状態で、前記後方フランジ部55bのボルト挿通孔57の上方より中央に挿入される(矢符イ)。次に、同図(b)に示すように、ボルト6の軸部62の先端が、前記前方フランジ部55aのボルト挿通孔56に対向するように向きを変えられる(矢符ロ)。この状態にて、同図(c)に示すように、ボルト頭61が、前記後方フランジ部55bの前記挟持部3のフランジ部35と反対側の面に当接するまで移動されられる(矢符ハ)。これにより、ボルト6の軸部62は、ボルト挿通孔56、57及び、前記挟持部3のフランジ部35に設けられるボルト挿通孔34に挿入され、その先端が該ボルト挿通孔34より突出するので、ナット9により締付固定する。
なお、図7に示すように、前記前方フランジ部55a、前記後方フランジ部55bの間には、ガイド部58、58bが設けられる。これらガイド部58a、58bは、前記ボルト6の軸部62をボルト挿通孔56等に挿入するためにボルト6を移動する際のガイドとして使用され、該挿入に係る作業性の向上に寄与する。
接続構造1においては、上記のようにボルト6を挿入できる。一方、従来の一般的な接続構造におけるボルト6の挿入は、図5(b)に示すように、ボルト6の軸部62を水平とした状態でフランジ部55へ押し込んで行う必要があったので、分岐部分の狭い場所においても大きなスペースが必要である。しかし、本発明の接続構造1においては、図5に示す省スペース分だけ、従来の一般的な接続構造に比べ、ボルト6の挿入作業に必要なスペースを削減できる。従って、本接続構造1においては、図1に示すように継手5をティー継手とした場合のその分岐部分の内周側等においても、ボルト6を容易に挿入することができる。
ここで、後方フランジ部55bの挟持部3と反対側の面には、図6、及び図7に示すように、2本の平行な突起からなる回り止め具59a、59bが設けられている。これらは、ボルト6を配置する際において、ボルト6の六角のボルト頭61の外周の対向する2面が当接し嵌り込むことができるようになっている。そのため、ボルト6は、上記状態において回転しようとしても、当該回転が規制される。従って、本接続構造1においては、ナット9を取付ける際に、狭い内周側において工具等によりボルト6の回転を規制することが不要となり、作業性は更に向上する。
以上説明した接続構造1は、継手用スペーサ4等を使用することにより、薄肉ステンレス鋼管102と適合する継手5と、薄肉ステンレス鋼管102より管径が細く、該継手5に適合しない薄肉ステンレス鋼管2とを、気密性を有し接続することができる。また、継手用スペーサ4の嵌合部42が継手5の嵌合内周面51に、薄肉ステンレス鋼管2の端部外周が継手用スペーサ4の嵌合内周面41に、夫々嵌合するので、薄肉ステンレス鋼管2と継手用スペーサ4とを強固に接続することができる。
そのため、本接続構造1を適用することにより、汎用的な継手5を用いて、互いに管径の異なる薄肉ステンレス鋼管2と薄肉ステンレス鋼管102とを気密性を有し接続できる。即ち、本接続構造1を適用した場合において、夫々の薄肉ステンレス鋼管の管径に適合ように複数種の端部が設けられた特別の継手を用意する必要はない。従って、継手を供給するメーカ、及びそれを使用する需要者の負担は、前記特別の継手を用意する必要があった従来技術を適用する場合と比較して、大幅に低減される。
また、接続構造1においては、挟持部3の突出部33が、継手5内に配置される継手用スペーサ4の第1保持部43内に挿入されるよう構成されている。これにより、挟持部3と継手5とは、該挟持部3のフランジ部35と該継手5のフランジ部55とを、ボルト6、ナット9により締付連結する前に位置決めされる。これにより、前記締付連結作業は、容易に行うことができる。更に、接続構造1は、第1保持部43が、挟持部3に対向する対向面43aと、継手用スペーサ4の端部にかけて口径が小さくなるように傾倒した内周面43bとにより、第2保持部52が、挟持部3に対向する対向面52aと、継手5の端部にかけて口径が小さくなるように傾倒した内周面52bとにより、夫々構成される。第1パッキン7、第2パッキン8は、夫々第1保持部43、第2保持部52内に配置した後、その外周方向に広がろうとする弾力性により、夫々前記内周面43b、52bに密着するので、夫々作業中の第1保持部43、第2保持部52からの脱離が防止される。また、接続構造1は、上記説明したように、第1パッキン7、及び第2パッキン8の第1面に突起物等を設けることにより、第1パッキン7、及び第2パッキン8の表裏を作業者が容易に識別可能である。また、継手5のフランジ部55を、前方フランジ部55a、後方フランジ部55bにより構成し、後方フランジ部55bに上方から中央に開口しているボルト挿通孔57を設けることにより、ボルト6を従来技術と比べて小さなスペースで配置することが可能であるという特徴を有している。このような接続構造1の特徴は、現場における薄肉ステンレス鋼管2と継手5との接続に係る作業性を向上させることに寄与する。
なお、本実施の形態で示した接続構造1は、本発明に係る薄肉ステンレス鋼管と継手との接続構造の一態様にすぎず、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形実施が可能である。
この実施形態においては、図1において、継手5は、ティー継手として示しているが、継手5の形状はこれに限定されるものではない。直線継手、エルボ継手、クロス継手等、その他の形状の継手5を使用した場合においても、接続構造1を適用することができる。
本発明に係る薄肉ステンレス鋼管と継手との接続構造は、薄肉ステンレス鋼管と継手とを接続する接続構造に適用することができる。
1 接続構造
2 薄肉ステンレス鋼管
3 挟持部
4 継手用スペーサ
5 継手
6 ボルト
7 第1パッキン
8 第2パッキン
21 膨出部
21a 傾斜面
21b 傾斜面
31 傾斜押圧面
32 内側端面
33 突出部
34、56、57 ボルト挿通孔
35、55 フランジ部
42 嵌合部
42a 端部
43 第1保持部
43b、52b 内周面
44 パッキン受部
51 嵌合内周面
52 第2保持部
55a 前方フランジ部
55b 後方フランジ部
71 第1面
76 突起物

Claims (5)

  1. 端部外周に2つの傾斜面を有する膨出部が形成された薄肉ステンレス鋼管と、
    該薄肉ステンレス鋼管の膨出部の一方の傾斜面を端部側へ押圧可能な傾斜押圧面を内周側に形成すると共に内側端面の内周側に突出した突出部を有し、且つ、外周側にフランジ部を有する前記薄肉ステンレス鋼管に外嵌した狭持部と、
    前記薄肉ステンレス鋼管の前記端部外周に嵌合する嵌合内周面を形成した所定の肉厚を有する嵌合部を有すると共に前記膨出部の他方の傾斜面に面する内周側に第1パッキンと前記突出部とを前記膨出部との間に挟み込む第1保持部を形成し、該第1保持部を設けた外周側にはパッキン受部を形成し、更に前記狭持部の内側端面に当接する当接面を具備した継手用スペーサと、
    該継手用スペーサの嵌合部の外周に嵌合し且つ当該嵌合部の端部と係合する嵌合内周面を有すると共に前記パッキン受部に面する内周側に第2パッキンを挟んで押圧する第2保持部を有し、更に、前記挟持部側の先端に当該挟持部の内側端面に当接する当接面と前記継手用スペーサの先端外周面と当接する先端内周面を有し、更に、その外周側に前記挟持部のフランジ部と相対向するフランジ部を具備する継手と、
    前記狭持部のフランジ部と継手のフランジ部を締付連結するボルトと、を具備することを特徴とする薄肉ステンレス鋼管と継手との接続構造。
  2. 前記継手のフランジ部が、前記狭持部側で中央にボルト挿通孔を有する前方フランジ部と、上方から中央に連なる開口した長孔であるボルト挿通孔を有する後方フランジ部からなる、ことを特徴とする請求項1記載の薄肉ステンレス鋼管と継手との接続構造。
  3. 前記後方フランジ部の前記狭持部と反対側の端面に前記ボルトのボルト頭の回り止め具を有することを特徴とする請求項2記載の薄肉ステンレス鋼管と継手との接続構造。
  4. 前記第1パッキンに、前記狭持部に対向する面に1以上の突起物又は窪みが形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の薄肉ステンレス鋼管と継手との接続構造。
  5. 前記第2パッキンに、前記狭持部に対向する側に1以上の突起物又は窪みが形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の薄肉ステンレス鋼管と継手との接続構造。
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