JP2592385Y2 - ケーブルシリンダのケーブル連結装置 - Google Patents

ケーブルシリンダのケーブル連結装置

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JP2592385Y2
JP2592385Y2 JP1992083186U JP8318692U JP2592385Y2 JP 2592385 Y2 JP2592385 Y2 JP 2592385Y2 JP 1992083186 U JP1992083186 U JP 1992083186U JP 8318692 U JP8318692 U JP 8318692U JP 2592385 Y2 JP2592385 Y2 JP 2592385Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ケーブルシリンダのケ
ーブル連結装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ケーブルシリンダとは、例えば図7の半
断側面図に示すように、筒体101 内に摺動自在に挿入さ
れたピストン102 の両端にケーブル103 を結合し、筒体
101 の両外側に配置したプーリ104 によって各ケーブル
103を反転させ、各ケーブル103の先端を筒体101 に摺動
可能に支持されたスライド部105 に連結し、スライド部
105 に取り付けられる負荷を駆動するようにしたシリン
ダ装置のことである。このケーブルシリンダにおいて使
用されるケーブル103 は、例えば図8に示すように、端
部が解けることを防止するとともに、端部を他部材、す
なわち、ピストン102 やスライド部105 に結合するため
に、両端に固定された円筒状の金具106 を有し、また、
図7および図8に示すように、筒体101の両端のシリン
ダヘッド107とケーブル103 との間を封止するために、
ケーブル103 にはゴムパッキン108 、ブッシュ109 およ
びスリーブ110 が外嵌される。上記金具106 はこれらゴ
ムパッキン108 、ブッシュ109 およびスリーブ110 と後
述する1対の中空ねじ114 をケーブル3に外嵌させてか
ら、例えば加締めなどによって分解不能にケーブル103
に固定される。
【0003】また、このケーブル103 の両端には、他
物、すなわち、ピストン102 やスライド部105 にケーブ
ル103 を連結するために、ケーブル103 の端部およびこ
れに固定された金具106 に対応する段付き孔113 を有す
る中空ねじ114 が外嵌される。このケーブルシリンダの
組付方法においては、先ず、図7および図9の断面図に
示すように、ケーブル103 の一端の中空ねじ114 をピス
トンロッド116 に螺合して止めナット115 を締め込むこ
とにより中空ねじ114 をピストン102 に抜け止め状に連
結する。この後、ピストン102 を筒体101 に挿入した
後、ケーブル103の他端をケーブル挿通孔111 に挿通
し、ゴムパッキン108 、ブッシュ109 およびスリーブ11
0 をシリンダヘッド107 に形成したケーブル挿通孔111
に内嵌させる。
【0004】すなわち、ケーブル挿通孔111は2段段付
き孔状の形成され、ゴムパッキン108をこのケーブル挿
通孔111 の小径部および中径部に内嵌させるととにも、
そのシリンダ室112 側にブッシュ109 を当てがい、ブッ
シュ109 に外嵌されたスリーブ110 をケーブル挿通孔11
1 の大径部に内嵌させることにより、ケーブル103 とシ
リンダヘッド107 との間が封止される。
【0005】さらにこの後、スライド部105 を筒体101
に支持させてから、シリンダヘッド107 を筒体101 に組
付けてからケーブル103 をプーリ104に巻掛け、ケーブ
ル103の他端をスライド部105 に連結し、必要に応じて
テークアップ装置117 のボルト118 を操作してケーブル
103 を緊張させる。図7に示すように、ケーブル103 を
スライド部105 に連結する手順は、ケーブル103 をピス
トンに連結する場合と同様に、他端の中空ねじ114をス
ライド部105に螺合し、止めナット115 を締め込むこと
により中空ねじ114 がスライド部105に固定される。
【0006】また、このケーブルシリンダの分解方法と
しては、例えば上記の組立方法の逆の手順が採用され
る。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】ところで、ケーブル10
3 、ゴムパッキン108 、ブッシュ109 、中空ねじ114 お
よび金具106 は上記のように分解できないようになって
いるので、シリンダヘッド107 のケーブル挿通孔111 か
らスライド部105 までのケーブル103 の経路は中空ねじ
114 が通過できるように形成する必要があり、中空ねじ
114 の外径よりも大きい断面の空間を確保する必要があ
る。このため、ケーブルシリンダの小型化およびコンパ
クト化を図る上で不利になる。
【0008】また、上記のように、ケーブル103 のピス
トン102 への連結は筒体101 にピストン102 を組み込む
前にできるが、ケーブル103 をスライド部105 に連結す
る作業は他の組付作業の後になり、また、ケーブル103
をスライド部105 から分解する作業は他の分解作業の前
になる。したがって、スライド部105 に螺合される中空
ねじ114 およびこの中空ねじ114 に螺合される止めナッ
ト115 を締め込んだり、緩解したりするために、これら
の周囲にスパナを挿入して回転させる空間を確保する必
要があり、ケーブルシリンダの小型化およびコンパクト
化を図る上で一層不利になる。
【0009】さらに、ケーブル103 に金具106 を固定す
る前に、ゴムパッキン108 、ブッシュ109 および中空ね
じ114 をケーブルに装着しておく必要があり、中空ねじ
114がケーブル103 に金具106 を固定する時に固定作業
の邪魔になることがあり、金具の固定作業の作業性が悪
い。加えて、ケーブル103 の損傷時にケーブル103 およ
び両端の金具106 以外の部品を再使用しようとすれば、
ケーブル103を切断する必要があるが、ケーブル103に硬
鋼線を用いている場合には、ケーブル103 を容易に切断
できない。このため、ケーブル103 および金具106 と共
にゴムパッキン108 、ブッシュ109 、スリーブ110 およ
び中空ねじ114 も廃却しなければならず、交換部品費用
が高くなり、保守費用が高くなる。
【0010】さらに加えて、ゴムパッキン108 の磨耗時
には、ケーブル103 の両端に外嵌された中空ねじ114 が
金具106 によってケーブル103 から抜き取れないように
なっているので、ゴムパッキン108 だけを抜き取って交
換することができず、ゴムパッキン108 とともにケーブ
ル103 、金具106 、ブッシュ109 、スリーブ110 および
中空ねじ114 も廃却しなければならず、交換部品費用が
高くなり、保守費用が高くなる。
【0011】そこで、本考案は、上記の事情に鑑み、小
型化およびコンパクト化を図る上で有利であるうえ、金
具の固定作業の作業性を高めることができ、しかも、保
守費用を安価にできるケーブルシリンダのケーブル連結
装置を提供することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本考案は、両端に円筒状
の金具が固定されたケーブルの端部を支持体を介して他
部材に連結するケーブルシリンダのケーブル連結装置に
おいて、上記の目的を達成するため、上記支持体が2個
の部分に分割形成され、両部分の互いに対向する面にわ
たってケーブルの端部およびこれに固定された金具に対
応する段付き凹部を形成するととにも、両部分を一体に
保持する保持手段が設けられることを特徴とするもので
ある。
【0013】
【作用】これら保持手段の保持作用を解除すると、支持
体は簡単にケーブルから分解することができ、金具より
も大径であれば支持体よりも小径の通路にケーブルを通
すことができ、ケーブルの経路の断面積を小さくでき
る。また、ケーブルに金具を固定してから支持体を組付
けることができるので、支持体を組付けずに金具をケー
ブルに固定することにより、支持体が金具の固定作業の
妨げになるおそれをなくせる。
【0014】さらに、ケーブルの損傷時には、保持手段
の保持作用を解除し、支持体を分割してケーブル端部お
よび金具から外すことにより、ケーブルの一端からゴム
パッキンを抜き取ることができ、ケーブルを切断するこ
となくゴムパッキン、ブッシュおよび支持体をケーブル
から分解することができ、ゴムパッキン、ブッシュ、支
持体および保持手段を再使用することができる。
【0015】加えて、ゴムパッキンの磨耗時には、保持
手段の保持作用を解除し、支持体を分割してケーブル端
部及び金具から外すことにより、ケーブルの一端からゴ
ムパッキンを抜き取り、新しいゴムパッキンを差し込む
ことができる。本考案において、保持手段は、分割形成
された支持体の両部分を一体に保持できるように構成し
てあればよく、例えば両部分にそれらの接合面に直角に
挿通されるねじで構成したり、ケーブルの端部および金
具に外嵌された支持体の両部分が内嵌される段付き孔を
有する中空部材で構成したりすることができる。
【0016】本考案において、特に、保持手段を両部分
にそれらの接合面に直角に挿通されるねじで構成する場
合には、両部分の接合面に直角な方向からねじを回転操
作すればよいので、支持部材及び保持部材の周囲にスパ
ナなどの工具を差し込んで回転させる空間を設ける必要
がなくなる。
【0017】
【実施例】本考案の実施例を図面に基づいて具体的に説
明すれば、以下の通りである。図2は本考案の実施例を
適用したケーブルシリンダの断面図であり、このケーブ
ルシリンダは、筒体1内にピストン2を摺動自在に挿入
し、このピストン2の両端にケーブル3を結合し、筒体
1の両外側に配置したプーリ4によって各ケーブル3を
反転させ、各ケーブル3の先端を筒体1に摺動可能に支
持されたスライド部5に連結し、例えば圧縮空気でピス
トン2を駆動することによりスライド部5に取り付けら
れる負荷を駆動するように構成している。
【0018】このケーブルシリンダにおいて使用される
ケーブル3は、例えば図1の側面図に示すように、端部
が解けることを防止するとともに、端部を他部材、すな
わち、ピストン2やスライド部5に結合するために、両
端に固定された円筒状の金具6を有している。この金具
6は例えば加締めなどによってケーブル3から分解でき
ないように固定される。
【0019】図2および図3の断面図に示すように、こ
のケーブル3の一端は支持体としての分割スリーブ7お
よび保持手段としてのクッションリング8を介してピス
トンロッド9に連結される。図4の分解斜視図に示すよ
うに、上記分割スリーブ7は1対の半円筒体10からな
り、半円筒体10の互いに対向する面には、ケーブル3の
端部およびこれに固定された金具6をこれらの軸心を通
る平面で分断した半分に対応する段付き凹部11が形成さ
れる。
【0020】また、図2および図3に示すように、上記
クッションリング8は内部に段付き孔12を有する中空円
筒状に形成され、その段付き孔12の小径部12aは金具6
の外径よりも大きく、分割スリーブ7の外径よりも小さ
く形成される。また、段付き孔12の大径部12bの端部内
周面には雌ねじ12cが形成され、ピストンロッド9の両
端の外周面にはこのねじに対応する雄ねじ9aが形成さ
れる。
【0021】ケーブル3はその一端に固定された金具6
をクッションリング8の段付き孔12に小径部12a側から
差し込んで他端側に引き出すことにより、段付き孔12に
挿通される。この後、分割スリーブ7をケーブル3の一
端部および金具6に外嵌してからケーブル3を小径部12
a側に引き、分割スリーブ7を段付き孔12の大径部12b
に引き込むことにより、分割スリーブ7が一体に保持さ
れ、ケーブル3、金具6および分割スリーブ7がクッシ
ョンリング8の小径部12a側に脱出しないようになる。
【0022】このようにケーブル3、金具6、分割スリ
ーブ7およびクッションリング8を組み立てた後、クッ
ションリング8をピストンロッド9に螺合する。上記ピ
ストン2の両端面には上記クッションリング8の端部が
突入する凹部13が形成され、両側の凹部13を連続させる
中心孔14にピストンロッド9が挿通される。したがっ
て、ケーブル3、金具6および分割スリーブ7が組付け
られ、ピストンロッド9の両側に螺合されたクッション
リング8を螺締することによりピストン2が両側のクッ
ションリング8に挟持され、ピストン2の両端にケーブ
ル3が連結されることになる。
【0023】両端にケーブル2が連結されたピストン2
はいずれか一方のケーブル3に続いて筒体1内に挿入さ
れる。ピストン2を筒体1内に挿入した後、各ケーブル
3に、筒体1の両端に固定されるシリンダヘッド15とケ
ーブル3との間を封止するために、ケーブル3にはゴム
パッキン16、分割ブッシュ17およびスリーブ18が組付け
られる。
【0024】すなわち、ケーブル3の一端をピストン2
に連結した後、ゴムパッキン16の中心孔にケーブル3の
他端の金具6を差し込み、ゴムパッキン16をケーブル3
の適当な位置まで押し込み、さらにこの後、スリーブ18
をケーブル3の他端側からゴムパッキン16よりもピスト
ン2側まで差し込んでから、ゴムパッキン16とスリーブ
18との間でケーブル3に分割ブッシュ17を外嵌し、スリ
ーブ18をケーブル3の他端側に戻して分割ブッシュ17に
外嵌してスリーブ18に分割ブッシュ17を一体に保持させ
る。
【0025】もっとも、これらゴムパッキン16、分割ブ
ッシュ17およびスリーブ18、特にゴムパッキン16を予め
ケーブル3に組付けた後にケーブル3をピストン2に連
結することも可能である。ところで、筒体1の両端に固
定されるシリンダヘッド15には、筒体1側から上記クッ
ションリング8が進退可能に突入する中空孔19とケーブ
ル挿通孔20とが順に連続して形成される。ケーブル挿通
孔20は中空孔19側から順に小径になる2段の段付き孔に
形成され、その小径部はケーブル3の他端に固定した金
具6を挿通させることができるようにするため、金具6
の外径よりも僅かに大径に形成される。ケーブル挿通孔
20の中径部はゴムパッキン16の自然状態での外径よりも
若干小径に形成され、大径部はスリーブ18の外径よりも
若干大径に形成してある。
【0026】ケーブル3にゴムパッキン16、分割ブッシ
ュ17およびスリーブ18を組付けた後、シリンダヘッド15
のケーブル挿通孔20にケーブル3の他端側の金具6を差
込み、シリンダ端側に押し込むことによりケーブル3が
ケーブル挿通孔20に挿通される。この後、ゴムパッキン
16をケーブル挿通孔20の小径部および中径部に押し込
み、分割ブッシュ17を内嵌したスリーブ18をケーブル挿
通孔20の大径部に内嵌させる。
【0027】上記ゴムパッキン16の内径を自然状態では
ケーブル3の外径よりも若干小径に形成しているので、
ゴムパッキン16をケーブル3に外嵌すれば、ゴムパッキ
ン16の弾力でゴムパッキン16がケーブル3に密着し、ゴ
ムパッキン16とケーブル3との間を封止する。また、ゴ
ムパッキン16の外径を自然状態ではケーブル挿通孔20の
中径部の内径よりも若干大径に形成しているので、ゴム
パッキン16をケーブル挿通孔20の中径部に押し込むと、
ゴムパッキン16の弾力でゴムパッキン16が中径部の内周
面に密着し、ゴムパッキン16とシリンダヘッド15との間
が封止される。
【0028】なお、上記スリーブ18の外周面には、スリ
ーブ18の移動に対して所定の摩擦力を得るとともに、ス
リーブ18とシリンダヘッド15との間を封止するため、O
リング21が外嵌されている。ケーブル3をケーブル挿通
孔20に挿通し、ゴムパッキン16、ブッシュ17およびスリ
ーブ18をケーブル挿通孔20に押し込んだ後、ケーブル3
を引きながらシリンダヘッド15を筒体1に組付ける。こ
の組付けに際して、ケーブル3の他端はシリンダヘッド
15内でプーリ4の下方から後方に押し込まれ、プーリ4
の外側で上向きに曲がってシリンダヘッド15の上方に突
出する。
【0029】この後、ケーブル3をプーリ4に巻掛けて
ケーブル3の他端を反転させ、支持体22を介してスライ
ド部5に固定する。上記支持体22は、図1、図2、図5
の平面図および図6の分解斜視図に示すように、上下1
対の板体23,24を備え、これらを一体に保持する保持手
段としての2本の皿小ねじ25が用いられる。また、この
支持体22は上方からねじ込まれる例えば2本の別の皿小
ねじ26でスライド部5に固定される。
【0030】図1および図6に示すように、両板体23,
24の対向面には、ケーブル3の端部およびこれに固定さ
れた金具6の半分に対応する半円柱形の段付き凹部27が
形成され、また、上側の板体23には上記皿小ねじ25が螺
合される2つのねじ孔28が形成され、さらに、下側の板
体23にはこのねじ孔28に対応する皿抉りされた丸孔29が
形成される。したがって、両板体23,24の間に形成され
る凹部27にケーブル3の端部および金具6を挟み込み、
皿小ねじ25で両板体23,24を締結することにより、一体
の支持体22がケーブル3に抜け止め状に連結されること
になる。
【0031】この支持体22にはこれをスライド部5に固
定する別の皿小ねじ26を挿通する例えば4本の皿抉りし
た孔28が形成され、これらの孔28のうちの例えば2本の
孔28に皿小ねじ26を挿通してスライド部5に螺締するこ
とにより、支持体22がスライド部5に固定される。この
後、図2に示すように、プーリ4を支持するブラケット
31をシリンダヘッド15の外端壁に挿通したテークアップ
ボルト32を操作して外端方向に移動させることにより、
ケーブル3を緊張させる。
【0032】最後に、シリンダヘッド15および筒体1の
上面の開口がスライド部5内を通過するように設けた薄
板製のカバー33によって閉じられる。上記のように、こ
のケーブルシリンダでは、分割スリーブ7を組付ける前
にケーブル3をクッションリング8に挿通するので、ク
ッショッンリング8に形成される段付き孔12の小径部を
分割スリーブ7の外径よりも小径に形成することができ
る。
【0033】また、支持体22をケーブル3に連結する前
にシリンダヘッド15のケーブル挿通孔20に挿通するの
で、ケーブル挿通孔20の小径部の内径を支持体22よりも
小さくできるとともに、シリンダヘッド15内のケーブル
3の経路の断面を支持体22の断面積よりも小さくでき
る。さらに、上方から皿小ねじ26をネジ込むことによっ
て支持体22がスライド部5へ固定されるので、支持体22
の周囲にスパナなどの工具を差し込んで回す空間を設け
る必要がなくなる。
【0034】加えて、支持体22を2枚の板体23, 24で構
成することにより、支持体22の周囲にねじを形成した
り、スパナなどの工具を掛ける頭を設けたりする必要が
なくなり、支持体22の高さを小さくできる。そして、以
上のことからケーブルシリンダ全体を小型に、かつ、コ
ンパクトにすることができる。
【0035】また、上記のように、ケーブル3に分割ス
リーブ7や支持体22を取り付けずに金具6が固定され
る。したがって、分割スリーブ7や支持体22が金具6の
取付作業の妨げになるおそれはなく、金具6の固定作業
の作業性を高めることができる。しかも、ケーブル3の
損傷時には、皿小ねじ26を螺解し、クッショッンリング
8から分割スリーブ7を引き出して、支持体22および分
割スリーブ7を分割すれば、簡単にケーブル3の端部お
よび金具6から支持体22および分割スリーブ7を分解で
きる。そして、支持体22および分割スリーブ7をケーブ
ル3の端部および金具6から分解すれば、ケーブル3の
一端からゴムパッキン16を抜き取ることができ、ケーブ
ル3を切断することなくゴムパッキン16、分割ブッシュ
17およびスリーブ18を分解することができ、ゴムパッキ
ン16、分割ブッシュ17、スリーブ18、分割スリーブ7、
クッショッンリング8、支持体22、皿小ねじ25および皿
小ねじ26を再使用することができる。したがって、ケー
ブル3の損傷時にはケーブル3および金具6のみを交換
すれば済み、交換部品費用が安価になるので、保守費用
が安価になる。
【0036】また、ゴムパッキン16の磨耗時には、皿小
ねじ26を螺解し、クッショッンリング8から分割スリー
ブ7を引き出して、支持体22および分割スリーブ7を分
割し、ケーブル3の端部および金具6から支持体22およ
び分割スリーブ7を分解した後、ケーブル3の一端から
ゴムパッキン16を抜き取り、新しいゴムパッキン16を差
し込むことができる。したがって、ゴムパッキン16の交
換に際してケーブル3、金具6、ブッシュ17、スリーブ
18、分割スリーブ7、クッショッンリング8、支持体2
2、皿小ねじ25および皿小ねじ26を再使用できるので、
交換部品費用が安価になり、保守費用が安価になる。
【0037】
【考案の効果】以上に説明したように、本考案によれ
ば、支持具をケーブルから分解してケーブルを艤装し、
この後ケーブルに支持具が組付けられるので、ケーブル
の経路の断面を支持具よりも小さく形成でき、ケーブル
シリンダ全体を小型に、かつ、コンパクトにできる。
【0038】また、ケーブルに支持具を結合する前にケ
ーブルに金具を固定するので、支持具が金具の固定作業
の妨げになるおそれがなくなり、金具の固定作業の作業
性を高めることができる。しかも、ケーブルから支持具
を分解することにより、ケーブルに外嵌されるゴムパッ
キン、ブッシュ、スリーブなどを簡単にケーブルから分
解できるようになるので、ケーブルの損傷時にはケーブ
ルに外嵌されるこれらの部品、支持具および保持手段を
再利用することができ、また、ゴムパッキンの交換時に
はケーブル、金具、ブッシュ、スリーブ、支持具および
保持手段を再利用することができる。したがって、交換
部品費用が安価になり、保守費用を安価にできる。
【0039】本考案において、特に、保持手段が支持具
の両部分の対向面に直角に挿通されるねじで構成される
場合には、支持具を板状にしてその高さを小さくできる
とともに、支持具の周囲に支持具をねじ回すスパナなど
の工具を差し込んで回転させる空間を設ける必要がなく
なり、かかる空間を省略することによりケーブルシリン
ダ全体を一層小型に、かつ、コンパクトにできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の側面図である。
【図2】本考案の実施例を適用したケーブルシリンダの
断面図である。
【図3】本考案の要部の断面図である。
【図4】本考案の一実施例の支持体の分解斜視図であ
る。
【図5】本考案の他の要部の平面図である。
【図6】本考案の他の要部の分解斜視図である。
【図7】従来のケーブルシリンダの半断側面図である。
【図8】従来例の要部の側面図である。
【図9】従来例の要部の断面図である。
【符号の説明】
2…ピストン 3…ケーブル 5…スライド部 6…金具 7…分割スリーブ 8…クッションスリーブ 10…半円筒体 11…段付き凹部 12…段付き孔 22…支持体 23,24…板体 25…皿小ねじ

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両端に円筒状の金具が固定されたケーブ
    ルの端部を支持体を介して他部材に連結するケーブルシ
    リンダのケーブル連結装置において、上記支持体が2個
    の部分に分割形成され、両部分の互いに対向する面にわ
    たってケーブルの端部およびこれに固定された金具に対
    応する段付き凹部を形成するとともに、両部分を一体に
    保持する保持手段を設け、ケーブル端部の金具を通すケ
    ーブルシール用ゴムパッキンを外嵌め状に装着されるこ
    とを特徴とする、ケーブルシリンダのケーブル連結装
    置。
  2. 【請求項2】 上記保持手段が支持具の両部分の対向面
    に直角に挿通されるねじで構成される請求項1に記載の
    ケーブルシリンダのケーブル連結装置。
  3. 【請求項3】 上記保持手段が、ケーブルの端部および
    金具に外嵌された支持体の両部分が内嵌される段付き孔
    を有する中空部材で構成されることを特徴とする請求項
    1に記載のケーブルシリンダのケーブル連結装置。
JP1992083186U 1992-12-02 1992-12-02 ケーブルシリンダのケーブル連結装置 Expired - Lifetime JP2592385Y2 (ja)

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