JP2021536255A - Rnaライブラリーの構築のための方法及びキット - Google Patents

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Abstract

RNAライブラリー構築方法及びその特化されたキットを提供する。RNAライブラリーを調製するための方法は、以下のステップ:RNAを抽出し、断片化を実施するステップ;3’末端に尾部を付加するステップ;5’末端にアダプターをライゲートし、DNAプローブ混合物とハイブリダイズし、該DNAプローブ混合物が除去されると予想されるRNAと逆相補性であるいくつかのDNAプローブから構成される、ステップ;ハイブリッドからRNAを除去し、DNAを除去するステップ;逆転写及びPCR増幅を実施して、ライブラリー溶液を得るステップを含む。本発明は、ポリA尾部付加及び5’末端ライゲーションを組み合わせている。システムのRNA含量は、ポリA尾部付加によって急速に増加し、それにより、続く精製による損失を避けることができる。【選択図】なし

Description

本出願は、RNAライブラリーの構築のための方法及びキットに関する。
NIPT(非侵襲的出生前検査)を含む、非侵襲的検査は、非常に古典的な技術であるだけでなく、新興分野でもある。血漿又は血清酵素検査及びNIPTは、身体的健康又は妊娠を予測するために、それぞれタンパク質及びDNAのレベルで血漿/血清を解析する。しかしながら、血漿/血清RNAの適用はまだ始まったばかりであり、これは主に、RNAが不安定であり、血漿/血清RNAがほとんど小さな断片であり、その濃度が非常に低く、したがって、そのような低品質及び低濃度のRNAのライブラリーの構築のための非常に優れた戦略がないためである。RNAライブラリーの構築の現在の技術は、長鎖RNA又は短鎖RNAのみに向けられ、長鎖RNA及び短鎖RNA同時のライブラリーの構築のための好適な技術はなく、そのため、長鎖RNAと短鎖RNAの両方の同時研究は、それらの別々のライブラリーの構築を必要とする。
RNaseH法は、長鎖RNAのライブラリーの構築のための古典的な方法である。基本ステップは:rRNAと逆相補性であるDNAオリゴを試料とアニールするステップ、RNaseHによってrRNAを除去するステップ、次いでDNaseによってDNAオリゴを除去するステップ;逆転写(一本鎖cDNA合成)、二本鎖合成;ギャップ充填、dAの付加、アダプターライゲーション、PCRを含む。以下の問題がある;プロセスが、実行するのに非常に扱いにくく、遅く、困難であること;RNAの最初の量が高い必要があること;RNAの長い断片のみが検出できること。
Small RNAのライブラリー構築は、以下の基本ステップ:3’アダプターをライゲートするステップ、次いで5’アダプターをライゲートするステップ、逆転写、PCRを含む。以下の問題がある:操作が困難であり、遅く、コストがかかること;RNAの最初の量が、高い必要があること;RNAの短い断片のみが検出できること;ライブラリーの構築中に深刻なバイアスが誘導されること。
本発明は、RNAライブラリー構築方法及びその特化されたキットを提供する。
本発明は、RNAライブラリーを調製するための第1の方法(方法1)であって、以下のステップ:
RNAを抽出し、断片化を実施するステップ;
3’末端に尾部(tailing、テーリング)を付加するステップ
5’末端にアダプターをライゲートし、DNAプローブ混合物とハイブリダイズし、該DNAプローブ混合物が除去されると予想されるRNAと逆相補性であるいくつかのDNAプローブから構成される、ステップ;
ハイブリッドからRNAを除去し、DNAを除去するステップ;
逆転写及びPCR増幅を実施して、ライブラリー溶液を得るステップ
を含む方法を提供する。
方法1は、好ましくは以下のステップ:
(1)RNAを抽出し、断片化を実施するステップ;
(2)3’末端に尾部を付加するステップ;
(3)5’末端にアダプターをライゲートし、DNAプローブ混合物とハイブリダイズし、該DNAプローブ混合物が除去されると予想されるRNAと逆相補性であるいくつかのDNAプローブから構成される、ステップ;
(4)ハイブリッドからRNAを除去し、DNAを除去するステップ;
(5)逆転写及びPCR増幅を順に実施して、ライブラリー溶液を得るステップ
を含む。
断片化は、加熱処理によって実行される。断片化の目的は、400nt以下のRNA断片を得ることである。RIN>8の場合、加熱処理は、94℃、10分のパラメーターを有する。5≦RIN≦8の場合、加熱処理は、90℃、5分のパラメーターを有する。3≦RIN≦5の場合、加熱処理は、80℃、5分のパラメーターを有する。RIN<3の場合、加熱処理は、65℃、5分のパラメーターを有する。
3’末端に尾部を付加するステップは、以下の様式:5’末端にリン酸基を、3’末端にヒドロキシル基を有するようにRNA断片を改変し、次いで尾部を付加することによって実行される。「5’末端にリン酸基を、3’末端にヒドロキシル基を有するようにRNA断片を改変する」ステップは、以下の方法:T4 PNKによって処理することによって実行される。
尾部を付加するステップは、ポリ(A)尾部又はポリ(U)尾部を付加するステップを指す。
ハイブリッドからRNAを除去し、DNAを除去するステップは、以下の方法:RNaseH消化及びDNase消化を連続して実施することによって実行される。
RNAを抽出するステップは、CfRNAを抽出するステップ又は全RNAを抽出するステップを指す。
RNAを抽出するステップで使用される試料は、限定はされないが、血漿、組織又は細胞を含む。
本発明は、RNAライブラリーを調製するための方法(方法2)であって、以下のステップ:
RNAを抽出するステップ;
3’末端に尾部を付加するステップ;
5’末端にアダプターをライゲートし、DNAプローブ混合物とハイブリダイズし、該DNAプローブ混合物が除去されると予想されるRNAと逆相補性であるいくつかのDNAプローブから構成される、ステップ;
ハイブリッドからRNAを除去し、DNAを除去するステップ;
逆転写及びPCR増幅を実施して、ライブラリー溶液を得るステップ
を含む方法も保護しようとする。
方法2は、好ましくは以下のステップ:
(1)RNAを抽出するステップ;
(2)3’末端に尾部を付加するステップ;
(3)5’末端にアダプターをライゲートし、DNAプローブ混合物とハイブリダイズし、該DNAプローブ混合物が除去されると予想されるRNAと逆相補性であるいくつかのDNAプローブから構成される、ステップ;
(4)ハイブリッドからRNAを除去し、DNAを除去するステップ;
(5)逆転写及びPCR増幅を順に実施して、ライブラリー溶液を得るステップ
を含む。
尾部を付加するステップは、ポリ(A)尾部又はポリ(U)尾部を付加するステップを指す。
ハイブリッドからRNAを除去し、DNAを除去するステップは、以下の方法:RNaseH消化及びDNase消化を連続して実施することによって実行される。
RNAを抽出するステップは、CfRNAを抽出するステップ又は全RNAを抽出するステップを指す。
RNAを抽出するステップで使用される試料は、限定はされないが、血漿、組織又は細胞を含む。
本発明は、RNAライブラリーを調製するための方法(方法3)であって、以下のステップ:
RNAを抽出し、断片化を実施するステップ;
3’末端に尾部を付加するステップ;
5’末端にアダプターをライゲートし、標的RNA断片を濃縮するステップ;
逆転写及びPCR増幅を実施して、ライブラリー溶液を得るステップ
を含む方法も提供する。
方法3は、好ましくは以下のステップ:
(1)RNAを抽出し、断片化を実施するステップ
(2)3’末端に尾部を付加するステップ;
(3)5’末端にアダプターをライゲートし、標的RNA断片を濃縮するステップ;
(4)逆転写及びPCR増幅を順に実施して、ライブラリー溶液を得るステップ
を含む。
断片化は、加熱処理によって実行される。断片化の目的は、400nt以下のRNA断片を得ることである。RIN>8の場合、加熱処理は、94℃、10分のパラメーターを有する。5≦RIN≦8の場合、加熱処理は、90℃、5分のパラメーターを有する。3≦RIN≦5の場合、加熱処理は、80℃、5分のパラメーターを有する。RIN<3の場合、加熱処理は、65℃、5分のパラメーターを有する。
3’末端に尾部を付加するステップは、以下の様式:5’末端にリン酸基を、3’末端にヒドロキシル基を有するようにRNA断片を改変し、次いで尾部を尾部することによって実行される。「5’末端にリン酸基を、3’末端にヒドロキシル基を有するようにRNA断片を改変する」ステップは、以下の方法:T4 PNKによって処理することによって実行される。
尾部を付加するステップは、ポリ(A)尾部又はポリ(U)尾部を付加するステップを指す。
標的RNA断片を濃縮するステップは、限定はされないが、チップ捕捉、複合PCR、又は縮重PCRを含む方法によって実行される。
RNAを抽出するステップは、CfRNAを抽出するステップ又は全RNAを抽出するステップを指す。
RNAを抽出するステップで使用される試料は、限定はされないが、血漿、組織又は細胞を含む。
本発明は、RNAライブラリーを調製するための方法(方法4)であって、以下のステップ:
RNAを抽出するステップ;
3’末端に尾部を付加するステップ;
5’末端にアダプターをライゲートし、標的RNA断片を濃縮するステップ;
逆転写及びPCR増幅を実施して、ライブラリー溶液を得るステップ
を含む方法も保護しようとする。
方法4は、好ましくは以下のステップ:
(1)RNAを抽出するステップ;
(2)3’末端に尾部を付加するステップ;
(3)5’末端にアダプターをライゲートし、標的RNA断片を濃縮するステップ;
(4)逆転写及びPCR増幅を順に実施して、ライブラリー溶液を得るステップ
を含む。
尾部を付加するステップは、ポリ(A)尾部又はポリ(U)尾部を付加するステップを指す。
標的RNA断片を濃縮するステップは、限定はされないが、チップ捕捉、複合PCR、又は縮重PCRを含む方法によって実行される。
RNAを抽出するステップは、CfRNAを抽出するステップ又は全RNAを抽出するステップを指す。
RNAを抽出するステップで使用される試料は、限定はされないが、血漿、組織又は細胞を含む。
前述のハイブリッドのいずれか1つは、DNAとRNAのハイブリッドである。
前述のRNAのいずれか1つは、ヒトRNAである。
上記のように除去されると予想されるRNAは、rRNA及びY RNAである。前述のDNAプローブ混合物のいずれか1つは、配列表の配列番号5〜配列番号208に連続して示されるように、204種類のプローブから構成される。
上記のように除去されると予想されるRNAは、rRNAである。前述のDNAプローブ混合物のいずれか1つは、配列表の配列番号5〜配列番号199に連続して示されるように、195種類のプローブから構成される。
前述のアダプターのいずれか1つは、配列表の配列番号1に示される。
前述の逆転写のいずれか1つは、配列表の配列番号2に示されるように逆転写プライマーを使用する。
前述のPCRのいずれか1つは、2つのプライマーを使用し、1つは配列表の配列番号3に示され、もう一方は配列表の配列番号4に示される。
本発明は、構成要素A、構成要素B、構成要素C、構成要素D、構成要素E、及び構成要素Fを含む、RNAライブラリーを調製するためのキット(キット1)も保護しようとする。
本発明は、構成要素A、構成要素G、構成要素D、構成要素E、及び構成要素Fを含む、RNAライブラリーを調製するためのキット(キット2)も保護しようとする。
本発明は、構成要素A、構成要素H、構成要素B、構成要素C、構成要素D、構成要素E、及び構成要素Fを含む、RNAライブラリーを調製するためのキット(キット3)も保護しようとする。
本発明は、構成要素A、構成要素H、構成要素G、構成要素D、構成要素E、及び構成要素Fを含む、RNAライブラリーを調製するためのキット(キット4)も保護しようとする。
本発明は、構成要素I、構成要素B、構成要素C、構成要素D、構成要素E、及び構成要素Fを含む、RNAライブラリーを調製するためのキット(キット5)も保護しようとする。
本発明は、構成要素I、構成要素G、構成要素D、構成要素E、及び構成要素Fを含む、RNAライブラリーを調製するためのキット(キット6)も保護しようとする。
構成要素Aは、RNA分子の3’末端に尾部を付加するための試薬又は試薬の組合せである。
構成要素Bは、RNA分子の5’末端にアダプターをライゲートするための試薬又は試薬の組合せである。
構成要素Cは、DNAプローブ混合物である。DNAプローブ混合物は、除去されると予想されるRNAと逆相補性であるいくつかのDNAプローブから構成される。
構成要素Dは、ハイブリッドからRNAを除去し、DNAを除去するための試薬又は試薬の組合せである。
構成要素Eは、逆転写のための試薬又は試薬の組合せである。
構成要素Fは、PCRのための試薬又は試薬の組合せである。
構成要素Gは、RNA分子の5’末端にアダプターをライゲートし、DNAプローブとハイブリダイズするための試薬又は試薬の組合せである。
構成要素Hは、5’末端にリン酸基を、3’末端にヒドロキシル基を有するようにRNA断片を改変するための試薬又は試薬の組合せである。
構成要素Iは、RNA分子の3’末端を尾部付加及び改変するための試薬又は試薬の組合せである。
前述のキットのいずれか1つは、構成要素Jをさらに含む;構成要素Jは、RNAを抽出するための試薬又は試薬の組合せである。
構成要素Aは、ポリAポリメラーゼ及びATPである。構成要素Aは、RNaseH緩衝液、ATP、RNase阻害剤及びポリAポリメラーゼである。
構成要素Bは、アダプター及びT4 RNAリガーゼ1である。
構成要素Dは、RNaseH及びDNaseである。構成要素Dは、RNaseH、Turbo DNase及びRNaseフリーDNaseIである。構成要素Dは、RNaseH、Turbo DNase、RNaseフリーDNaseI、CaCl及びTris−Cl緩衝液である。
構成要素Eは、逆転写プライマー及びHiScript II RTである。構成要素Eは、逆転写プライマー、dNTP、RNase阻害剤、HiScript II緩衝液及びHiScript II RTである。
構成要素Fは、増幅プライマー対である。構成要素Fは、増幅プライマー対及びHiFi PCR Mixである。
構成要素Gは、アダプター、DNAプローブ混合物及びT4 RNAリガーゼ1である。構成要素Gは、アダプター、DNAプローブ混合物、T4 RNAリガーゼ1、T4 RNAリガーゼ緩衝液、ATP、PEG8000、RNase阻害剤、アルカリホスファターゼ及びTris−Cl緩衝液である。
構成要素Hは、T4 PNKである。
構成要素Iは、ポリAポリメラーゼ、ATP及びT4PNKである。構成要素Iは、RNase H緩衝液、ATP、RNase阻害剤、T4 PNK及びポリAポリメラーゼである。
尾部を付加するステップは、ポリ(A)尾部又はポリ(U)尾部を付加するステップを指す。
RNAを抽出するステップは、CfRNAを抽出するステップ又は全RNAを抽出するステップを指す。
RNAを抽出するステップで使用される試料は、限定はされないが、血漿、組織又は細胞を含む。
前述のハイブリッドのいずれか1つは、DNAとRNAのハイブリッドである。
前述のRNAのいずれか1つは、ヒトRNAである。
上記のように除去されると予想されるRNAは、rRNA及びY RNAである。前述のDNAプローブ混合物のいずれか1つは、配列表の配列番号5〜配列番号208に連続して示されるように、204種類のプローブから構成される。
上記のように除去されると予想されるRNAは、rRNAである。前述のDNAプローブ混合物のいずれか1つは、配列表の配列番号5〜配列番号199に連続して示されるように、195種類のプローブから構成される。
前述のアダプターのいずれか1つは、配列表の配列番号1に示される。
前述の逆転写プライマーのいずれか1つは、配列表の配列番号2に示される。
前述の増幅プライマー対のいずれか1つについては、1つは配列表の配列番号3に示され、もう一方は配列表の配列番号4に示される。
本発明は、シークエンシングの前述の方法のいずれか1つの使用も保護しようとする。シークエンシングはハイスループットシークエンシングである。
本発明は、シークエンシングの前述のキットのいずれか1つの使用も保護しようとする。シークエンシングはハイスループットシークエンシングである。
本発明は、ポリA尾部付加及び5’末端ライゲーションを組み合わせている。システムのRNA含量は、ポリA尾部付加によって急速に増加し、それにより、続く精製による損失を避けることができる。特定の配列を除去することは都合がよい。断片化及び改変(T4 PNK処理)により、全ての型のRNAが同様の化学的状態に入り、同時にライブラリーへと構築され得る。
図1は、本発明によって提供される方法の概略的なフローチャートを示す図である。
以下の実施例は、本発明のより良い理解を容易にするが、本発明を限定はしない。以下の実施例の実験方法は、他に特定しない限り、従来の方法である。以下の実施例で使用する試験材料は、他に特定しない限り、従来の生化学試薬店から全て購入される。以下の実施例の定量的検査は全て、3回の反復実験を設定し、結果は平均される。
10×RNaseH緩衝液、RNaseH:NEB M0297L。RNase阻害剤:Thermo EO0382。T4 PNK:NEB M0201。ポリAポリメラーゼ:NEB M0276。10×T4 RNAリガーゼ緩衝液、T4 RNAリガーゼ1:NEB M0204。実施例で使用したアルカリホスファターゼは、FastAPアルカリホスファターゼであった:Thermo EF0651。Turbo DNase:Thermo AM2238。RNaseフリーDNaseI:NEB M0303。RNA Clean Beads:Vazyme N411。DNA Clean Beads:Vazyme N412。HiScript II RT、5×HiScript II緩衝液:Vazyme R201。2×HiFi PCR Mix:KAPA KK2602。Qubit HS:Thermo Q32854。
小さなRNA断片は、18nt〜300ntのサイズを有するRNA分子を指す(18ntと300ntを含む)。一般的な小さなRNA断片は、限定はされないが、マイクロRNA、短鎖非コードRNA(scRNA、tRNA、snRNA、snoRNA、piRNA)を含む。
大きなRNA断片は、300ntよりも大きなサイズを有するRNA分子を指す。一般的な大きなRNA断片は、限定はされないが、mRNA及びLncRNA(長鎖非コードRNA)を含む。
配列表の配列番号5〜配列番号208では、RはA又はGを表す。
実施例1:試料としてCfRNAを使用してRNAライブラリー(小さなRNA断片の情報を含有する)を構築する
I.RNA抽出
CfRNAを、300μLの血漿から抽出した(RNAの量は約12ngであった)。
II.RNAライブラリー構築
1.ポリA付加。
ステップIで得たCfRNAを取り、14.5μLの容積に達するまでDEPC HOを添加し、次いで2μLの10×RNaseH緩衝液を添加し、次いで氷上に置き、次いで表1に記載の試薬を添加し、次いで37℃で30分間反応させ、次いで氷上に置き、次いで2μLの40mM EDTA水溶液を添加して反応を停止させた。
Figure 2021536255
2.rRNAプローブとのハイブリダイゼーション及びアダプターのライゲーション
ステップ1の完了後、システムに1μLのDepletion Probe Set Mix及び0.5μLの20μM アダプターを添加し、反応させ(反応条件:95℃で5分、次いで0.1℃/秒の速さで22℃に冷却、次いで22℃で5分間維持)、次いで氷上に置き、次いで表2に記載の試薬を添加し、25℃で1時間反応させ、次いで2μLの1U/μL アルカリホスファターゼ及び13μLのTris−Cl緩衝液(pH7.5、10mM)を添加し、次いで37℃で10分間反応させた。
アダプター(配列表の配列番号1):
5'-GAACGACAUGGCUACGAUCCGACUUNNNN-3'
アダプターでは、NはA、G、C又はUを表す。アダプターの5’末端と3’末端の両方がヒドロキシル基を有する。
Figure 2021536255
Depletion Probe Set Mixはプローブ混合溶液であった(プローブ混合物は、配列表の配列番号5〜配列番号208に連続して示されるように、204種類のプローブから構成された;Depletion Probe Set Mixでは、各プローブの濃度は0.5μMであった)。プライマー混合物の各プローブは、除去されると予想されるRNA(rRNA及びY RNA)と逆相補性であり、アニールしてDNA:RNAハイブリッドを形成する。
3.除去されると予想されるDNA及びRNAの除去
(1)ステップ2の完了後、システムに1μLの5U/μL RNaseH及び4μLのTris−Cl緩衝液(pH7.5、10mM)を添加し、次いで37℃で30分間反応させ、次いで氷上に置き、次いで表3に記載の試薬を添加し、次いで37℃で30分間反応させ、次いで氷上に置いた。
Figure 2021536255
(2)ステップ(1)の完了後、システムに精製のため70μLのRNA Clean Beads(1×)を添加し、精製産物を15μLのDEPC水で回収し、12.5μLの上澄み液を新しいヌクレアーゼフリー遠心チューブに注意深くピペットした。
4.逆転写及びPCR
(1)ステップ3(2)の遠心チューブを取り、1μLの5μM Ad153R−25dT−VNを添加し、65℃で5分間反応させ、次いで氷上に2分間置き、次いで表4に記載の試薬を添加し、次いで逆転写にかけ(逆転写プログラム:50℃、40分)、次いで25μLの3mM EDTA水溶液を添加し、十分に混合し、85℃で15分間反応させた。
Figure 2021536255
Ad153R−25dT−VN(配列表の配列番号2):
5'-GACCGCTTGGCCTCCGACTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTVN-3'
Ad153R−25dT−VNでは、VはA、G又はCを表し、NはA、G、C又はTを表す。
(2)ステップ(1)の完了後、21μLの産物を取り、表5に記載の試薬を添加し、次いでPCR増幅にかけ(PCR増幅反応プログラム:94℃で3分;94℃で20秒、60℃で20秒、72℃で30秒、20サイクル;72℃で5分;16℃で保存)。
Figure 2021536255
Ad153−RT−Barcode−N(配列表の配列番号3):
5'-TGTGAGCCAAGGAGTTGNNNNNNNNNNTTGTCTTCCTAAGACCGCTTGGCCTCCGACTT-3'
Ad153−RT−Barcode−Nでは、文字枠でマークした10個の「N」は、試料バーコードであり、各試料はユニークな試料バーコードを有した。
Pi−Ad153F−FL(配列表の配列番号4):
5'-GAACGACATGGCTACGATCCGACTT-3'
(3)ステップ(2)の完了後、システムに精製のため90μLのDNA Clean Beads(1.8×)を添加し、精製産物を20μLの1×TE溶液で回収し、それがライブラリー溶液であった。
5.ライブラリーの品質管理
ライブラリー溶液の定量は、Qubit HSで実行し、ライブラリー濃度は2ng/μLより高いべきである。
III.ハイスループットシークエンシング
複数試料のライブラリー溶液を混合し、次いでハイスループットシークエンシングにかけた。
使用した装置は、BGI−SEQ500RSであった。
パラメーター設定は:SE35;4プール1;他の設定はBGI−SEQ500RS標準プロトコールであった。
低品質のリードは除去された;リードの5’末端の4塩基及び3’末端の複数の「A」(最初の塩基がAではなくなるまで)は除去された;少なくとも15個の連続する「A」を含有するリードは除去された;17塩基を超えないリードは除去された;rRNAアライメント及び除去が実施された;
マイクロRNA及びpiRNAアライメントを実施し、総リード数と比較した各遺伝子のリード数を計算した。
実施例2:効果の比較
血漿試料は30人のヒト血漿試料であった。
RNAライブラリーは、実施例1に記載の方法に従って構築し、平均ゲノムアライメント率は58.72%であり、平均トランスクリプトームアライメント率は39.59%であった。
ライブラリーは、RNaseH法(http://www.vazyme.com/downloadRepository/11bf871d−c66c−40cc−adbe−317a78af2170.pdf)に従って構築し、平均ゲノムアライメント率は62.44%であり、平均トランスクリプトームアライメント率は26.99%であった(ここでアライメント率は、ミトコンドリアrRNAによる人工物であり、実際のアライメント率は約3%であった)。
ライブラリーは、Small RNA(http://www.vazyme.com/downloadRepository/32ab9b89−8079−4961−b571−daf964c02a46.pdf)に従って構築し、平均ゲノムアライメント率は4.38%であり、平均トランスクリプトームアライメント率は1.77%であった。
ライブラリーは、SMARTer(SMARTer(登録商標)Stranded Total RNA−Seq Kit−Pico Input Mammalian)に従って構築し、平均ゲノムアライメント率は35.10%であり、平均トランスクリプトームアライメント率は37.23%であった。
実施例3:試料としてCfRNAを使用して、RNAライブラリーを構築する(大きなRNA断片の情報と小さなRNA断片の情報の両方を含有する)
I.RNA抽出
CfRNAを300μLの血漿から抽出した(RNAの量は約12ngであった)。
II.RNAライブラリー構築
1.断片化、改変、及びポリA付加。
断片化は加熱処理によって実行した。
改変の目的は、断片化によって得られたRNA断片に、5’末端にリン酸基を、3’末端にヒドロキシル基を形成させることであった。
ステップIで得られたCfRNAを取り、14.5μLの容積に達するまでDEPC HOを添加し、次いで2μLの10×RNaseH緩衝液を添加し、加熱処理にかけ(RIN>8の場合、加熱処理は、94℃、10分のパラメーターを有した。5≦RIN≦8の場合、加熱処理は、90℃、5分のパラメーターを有した。3≦RIN≦5の場合、加熱処理は、80℃、5分のパラメーターを有した。RIN<3の場合、加熱処理は、65℃、5分のパラメーターを有した)、次いで氷上に置き、次いで表6に記載の試薬を添加し、次いで37℃で30分間反応させ、次いで氷上に置き、次いで2μLの40mM EDTA水溶液を添加して反応を停止させた。
Figure 2021536255
ステップ2〜5は、実施例1のステップIIのステップ2〜5と同じであった。
3.ハイスループットシークエンシング
実施例1のステップIIIと同じ。
実施例4.試料として全RNAを使用してRNAライブラリーを構築する
I.RNA抽出
全RNAは、組織又は細胞から抽出した。
II.RNAライブラリー構築
1.断片化、改変、及びポリA付加。
断片化は加熱処理によって実行した。
改変の目的は、断片化によって得られたRNA断片に、5’末端にリン酸基を、3’末端にヒドロキシル基を形成させることであった。
ステップIで得られた全RNA(約12ng)を取り、14.5μLの容積に達するまでDEPC HOを添加し、次いで2μLの10×RNaseH緩衝液を添加し、加熱処理にかけ(RIN>8の場合、加熱処理は、94℃、10分のパラメーターを有した。5≦RIN≦8の場合、加熱処理は、90℃、5分のパラメーターを有した。3≦RIN≦5の場合、加熱処理は、80℃、5分のパラメーターを有した。RIN<3の場合、加熱処理は、65℃、5分のパラメーターを有した)、次いで氷上に置き、次いで表6に記載の試薬を添加し、次いで37℃で30分間反応させ、次いで氷上に置き、次いで2μLの40mM EDTA水溶液を添加して反応を停止させた。
2.rRNAプローブとのハイブリダイゼーション及びアダプターのライゲーション。
ステップ1の完了後、システムに1μLのDepletion Probe Set Mix及び0.5μLの20μM アダプターを添加し、反応させ(反応条件:95℃で5分、次いで0.1℃/秒の速さで22℃に冷却、次いで22℃で5分間維持)、次いで氷上に置き、次いで表2に記載の試薬を添加し、25℃で1時間反応させ、次いで2μLの1U/μL アルカリホスファターゼ及び13μLのTris−Cl緩衝液(pH7.5、10mM)を添加し、次いで37℃で10分間反応させた。
アダプター(配列表の配列番号1):
5'-GAACGACAUGGCUACGAUCCGACUUNNNN-3'
アダプターでは、NはA、G、C又はUを表す。アダプターの5’末端と3’末端の両方がヒドロキシル基を有する。
Depletion Probe Set Mixはプローブ混合溶液であった(プローブ混合物は、配列表の配列番号5〜配列番号199に連続して示されるように、195種類のプローブから構成された;Depletion Probe Set Mixでは、各プローブの濃度は0.5μMであった)。プライマー混合物の各プローブは、除去されると予想されるRNA(rRNA)と逆相補性であり、アニールしてDNA:RNAハイブリッドを形成した。
ステップ3〜5は、実施例1のステップIIのステップ3〜5と同じであった。
III.ハイスループットシークエンシング
複数試料のライブラリー溶液を混合し、次いでハイスループットシークエンシングにかけた。
使用した装置は、BGI−SEQ500RSであった。
パラメーター設定は:SE50;4プール1;他の設定はBGI−SEQ500RS標準プロトコールであった。
低品質のリードは除去された;リードの5’末端の4塩基及び3’末端の複数の「A」(最初の塩基がAではなくなるまで)は除去された;少なくとも15個の連続する「A」を含有するリードは除去された;17塩基を超えないリードは除去された;rRNAアライメント及び除去が実施された;
マイクロRNA及びpiRNAアライメントを実施し、総リード数と比較した各遺伝子のリード数を計算した。
RNA−RefSeqアライメントを実施し、短鎖非コードRNA、mRNA及びLong Noncordingのアライメントを別々に実施し、RPKMを計算した。
実施例5:試料として全RNAを使用して、RNAライブラリーを構築する
I.RNA抽出
全RNAを、組織又は細胞から抽出した。
II.RNAライブラリー構築
1.ポリA付加。
ステップIで得た全RNA(約12ng)を取り、14.5μLの容積に達するまでDEPC HOを添加し、次いで2μLの10×RNaseH緩衝液を添加し、次いで氷上に置き、次いで表1に記載の試薬を添加し、37℃で30分間反応させ、次いで氷上に置き、次いで2μLの40mM EDTA水溶液を添加して反応を停止させた。
2.rRNAプローブとのハイブリダイゼーション及びアダプターのライゲーション
実施例4のステップIIのステップ2と同じ。
ステップ3〜5は、実施例1のステップIIのステップ3〜5と同じであった。
III.ハイスループットシークエンシング
実施例4のステップIIIと同じ
実施例6:効果の比較
試料は、胎盤組織試料及びヒト不死化白血球(EBウイルス法による)試料であった。
RNAライブラリーは、実施例4に記載の方法に従って構築し、胎盤組織試料のゲノムアライメント率は66.32%であり、マイクロRNAアライメント率は0.32%であり、mRNA+lncRNAアライメント率は27.76%であった。
RNAライブラリーは、実施例5に記載の方法に従って構築し、胎盤組織試料のゲノムアライメント率は79.18%であり、マイクロRNAアライメント率は21.54%であり、mRNA+lncRNAアライメント率は9.50%であった。
RNAライブラリーは、実施例4に記載の方法に従って構築し、ヒト不死化白血球試料のゲノムアライメント率は73.07%であり、マイクロRNAアライメント率は0.22%であり、mRNA+lncRNAアライメント率は28.52%であった。
RNAライブラリーは、実施例5に記載の方法に従って構築し、ヒト不死化白血球試料のゲノムアライメント率は86.85%であり、マイクロRNAアライメント率は2.41%であり、mRNA+lncRNAアライメント率は20.40%であった。
本発明は、以下の利点を有する:ライブラリー構築が高効率と高感度である;プロセスは簡略化され、大幅に加速される;非常に低コストであり、1つの反応材料は30元以下である;操作が簡単である;カスタマイズが容易であり、モジュールは異なるニーズに合うように調整され得る;高品質のシークエンシングをもたらす;長鎖RNA断片及び短鎖RNA断片を同時に検出することができる。

Claims (17)

  1. RNAライブラリーを調製するための方法であって、以下のステップ:
    RNAを抽出し、断片化を実施するステップ;
    3’末端に尾部を付加するステップ;
    5’末端にアダプターをライゲートし、DNAプローブ混合物とハイブリダイズし、前記DNAプローブ混合物が、除去されると予想されるRNAと逆相補性であるいくつかのDNAプローブから構成される、ステップ;
    ハイブリッドからRNAを除去し、DNAを除去するステップ;
    逆転写及びPCR増幅を実施して、ライブラリー溶液を得るステップ
    を含む方法。
  2. 前記断片化が、加熱処理によって実行される、請求項1に記載の方法。
  3. 3’末端に尾部を付加する前記ステップが、以下の様式:5’末端にリン酸基を、3’末端にヒドロキシル基を有するようにRNA断片を改変し、次いで尾部を付加することによって実行される、請求項1に記載の方法。
  4. 「5’末端にリン酸基を、3’末端にヒドロキシル基を有するようにRNA断片を改変する」前記ステップが、以下の方法:T4 PNKによって処理することによって実行される、請求項3に記載の方法。
  5. ハイブリッドからRNAを除去し、DNAを除去する前記ステップが、以下の方法:RNaseH消化及びDNase消化を連続して実施することによって実行される、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
  6. RNAライブラリーを調製するための方法であって、以下のステップ:
    RNAを抽出するステップ;
    3’末端に尾部を付加するステップ;
    5’末端にアダプターをライゲートし、DNAプローブ混合物とハイブリダイズし、前記DNAプローブ混合物が除去されると予想されるRNAと逆相補性であるいくつかのDNAプローブから構成される、ステップ;
    ハイブリッドからRNAを除去し、DNAを除去するステップ;
    逆転写及びPCR増幅を実施して、ライブラリー溶液を得るステップ
    を含む方法。
  7. ハイブリッドからRNAを除去し、DNAを除去する前記ステップが、以下の方法:RNaseH消化及びDNase消化を連続して実施することによって実行される、請求項6に記載の方法。
  8. RNAライブラリーを調製するための方法であって、以下のステップ:
    RNAを抽出し、断片化を実施するステップ;
    3’末端に尾部を付加するステップ;
    5’末端にアダプターをライゲートし、標的RNA断片を濃縮するステップ;
    逆転写及びPCR増幅を実施して、ライブラリー溶液を得るステップ
    を含む方法。
  9. RNAライブラリーを調製するための方法であって、以下のステップ:
    RNAを抽出するステップ;
    3’末端に尾部を付加するステップ;
    5’末端にアダプターをライゲートし、標的RNA断片を濃縮するステップ;
    逆転写及びPCR増幅を実施して、ライブラリー溶液を得るステップ
    を含む方法。
  10. RNAライブラリーを調製するためのキットであって、構成要素A、構成要素B、構成要素C、構成要素D、構成要素E、及び構成要素Fを含み、
    構成要素Aが、RNA分子の3’末端に尾部を付加するための試薬又は試薬の組合せであり;
    構成要素Bが、RNA分子の5’末端にアダプターをライゲートするための試薬又は試薬の組合せであり;
    構成要素Cが、除去されると予想されるRNAと逆相補性であるいくつかのDNAプローブから構成されるDNAプローブ混合物であり;
    構成要素Dが、ハイブリッドからRNAを除去し、DNAを除去するための試薬又は試薬の組合せであり;
    構成要素Eが、逆転写のための試薬又は試薬の組合せであり;
    構成要素Fが、PCRのための試薬又は試薬の組合せである、キット。
  11. RNAライブラリーを調製するためのキットであって、構成要素A、構成要素G、構成要素D、構成要素E、及び構成要素Fを含み、
    構成要素Aが、RNA分子の3’末端に尾部を付加するための試薬又は試薬の組合せであり;
    構成要素Gが、RNA分子の5’末端にアダプターをライゲートし、DNAプローブとハイブリダイズするための試薬又は試薬の組合せであり;
    構成要素Dが、ハイブリッドからRNAを除去し、DNAを除去するための試薬又は試薬の組合せであり;
    構成要素Eが、逆転写のための試薬又は試薬の組合せであり;
    構成要素Fが、PCRのための試薬又は試薬の組合せである、キット。
  12. RNAライブラリーを調製するためのキットであって、構成要素A、構成要素H、構成要素B、構成要素C、構成要素D、構成要素E、及び構成要素Fを含み、
    構成要素Aが、RNA分子の3’末端に尾部を付加するための試薬又は試薬の組合せであり;
    構成要素Hが、5’末端にリン酸基を、3’末端にヒドロキシル基を有するようにRNA断片を改変するための試薬又は試薬の組合せであり;
    構成要素Bが、RNA分子の5’末端にアダプターをライゲートするための試薬又は試薬の組合せであり;
    構成要素Cが、除去されると予想されるRNAと逆相補性であるいくつかのDNAプローブから構成されるDNAプローブ混合物であり;
    構成要素Dが、ハイブリッドからRNAを除去し、DNAを除去するための試薬又は試薬の組合せであり;
    構成要素Eが、逆転写のための試薬又は試薬の組合せであり;
    構成要素Fが、PCRのための試薬又は試薬の組合せである、キット。
  13. RNAライブラリーを調製するためのキットであって、構成要素A、構成要素H、構成要素G、構成要素D、構成要素E、及び構成要素Fを含み、
    構成要素Aが、RNA分子の3’末端に尾部を付加するための試薬又は試薬の組合せであり;
    構成要素Hが、5’末端にリン酸基を、3’末端にヒドロキシル基を有するようにRNA断片を改変するための試薬又は試薬の組合せであり;
    構成要素Gが、RNA分子の5’末端にアダプターをライゲートし、DNAプローブとハイブリダイズするための試薬又は試薬の組合せであり;
    構成要素Dが、ハイブリッドからRNAを除去し、DNAを除去するための試薬又は試薬の組合せであり;
    構成要素Eが、逆転写のための試薬又は試薬の組合せであり;
    構成要素Fが、PCRのための試薬又は試薬の組合せである、キット。
  14. RNAライブラリーを調製するためのキットであって、構成要素I、構成要素B、構成要素C、構成要素D、構成要素E、及び構成要素Fを含み、
    構成要素Iが、RNA分子の3’末端を尾部付加及び改変するための試薬又は試薬の組合せであり;
    構成要素Bが、RNA分子の5’末端にアダプターをライゲートするための試薬又は試薬の組合せであり;
    構成要素Cが、除去されると予想されるRNAと逆相補性であるいくつかのDNAプローブから構成されるDNAプローブ混合物であり;
    構成要素Dが、ハイブリッドからRNAを除去し、DNAを除去するための試薬又は試薬の組合せであり;
    構成要素Eが、逆転写のための試薬又は試薬の組合せであり;
    構成要素Fが、PCRのための試薬又は試薬の組合せである、キット。
  15. RNAライブラリーを調製するためのキットであって、構成要素I、構成要素G、構成要素D、構成要素E、及び構成要素Fを含み、
    構成要素Iが、RNA分子の3’末端を尾部付加及び改変するための試薬又は試薬の組合せであり;
    構成要素Gが、RNA分子の5’末端にアダプターをライゲートし、DNAプローブとハイブリダイズするための試薬又は試薬の組合せであり;
    構成要素Dが、ハイブリッドからRNAを除去し、DNAを除去するための試薬又は試薬の組合せであり;
    構成要素Eが、逆転写のための試薬又は試薬の組合せであり;
    構成要素Fが、PCRのための試薬又は試薬の組合せである、キット。
  16. シークエンシングにおける、請求項1〜9のいずれか一項に記載の方法の使用。
  17. シークエンシングにおける、請求項10〜15のいずれか一項に記載のキットの使用。
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