JP2021535176A - Jak阻害剤およびその中間体を調製するためのプロセス - Google Patents

Jak阻害剤およびその中間体を調製するためのプロセス Download PDF

Info

Publication number
JP2021535176A
JP2021535176A JP2021512248A JP2021512248A JP2021535176A JP 2021535176 A JP2021535176 A JP 2021535176A JP 2021512248 A JP2021512248 A JP 2021512248A JP 2021512248 A JP2021512248 A JP 2021512248A JP 2021535176 A JP2021535176 A JP 2021535176A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
compound
formula
salt
benzyl
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Ceased
Application number
JP2021512248A
Other languages
English (en)
Inventor
ピエール−ジャン コルソン,
ジーン ティモシー ファス,
Original Assignee
セラヴァンス バイオファーマ アール&ディー アイピー, エルエルシー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by セラヴァンス バイオファーマ アール&ディー アイピー, エルエルシー filed Critical セラヴァンス バイオファーマ アール&ディー アイピー, エルエルシー
Publication of JP2021535176A publication Critical patent/JP2021535176A/ja
Ceased legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D471/00Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, at least one ring being a six-membered ring with one nitrogen atom, not provided for by groups C07D451/00 - C07D463/00
    • C07D471/02Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, at least one ring being a six-membered ring with one nitrogen atom, not provided for by groups C07D451/00 - C07D463/00 in which the condensed system contains two hetero rings
    • C07D471/04Ortho-condensed systems
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D403/00Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by group C07D401/00
    • C07D403/02Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by group C07D401/00 containing two hetero rings
    • C07D403/04Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by group C07D401/00 containing two hetero rings directly linked by a ring-member-to-ring-member bond
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D403/00Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by group C07D401/00
    • C07D403/14Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by group C07D401/00 containing three or more hetero rings
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D487/00Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, not provided for by groups C07D451/00 - C07D477/00
    • C07D487/02Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, not provided for by groups C07D451/00 - C07D477/00 in which the condensed system contains two hetero rings
    • C07D487/04Ortho-condensed systems
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D519/00Heterocyclic compounds containing more than one system of two or more relevant hetero rings condensed among themselves or condensed with a common carbocyclic ring system not provided for in groups C07D453/00 or C07D455/00
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/55Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups

Abstract

本発明は、JAKに対する阻害活性を有する医療薬剤の調製のための中間体として有用である化合物を調製するためのプロセスに関する。JAKファミリーの4つのメンバーの各々が、炎症に関連するサイトカインのうちの少なくとも1つのシグナル伝達に関わっている。その結果、JAKファミリーのすべてのメンバーに対して汎活性を持つ化学阻害剤は、重度の喘息、COPD、および慢性移植肺機能不全(CLAD)などの肺炎症性疾患に寄与する広範囲の炎症促進性経路を調節し得る。

Description

発明の背景
発明の分野
本発明は、医療薬剤の調製のための中間体として有用である化合物を調製するためのプロセスに関する。特に、本発明は、JAK阻害剤の中間体の調製に関する。
JAKファミリーは、4つのメンバー、JAK1、JAK2、JAK3、およびチロシンキナーゼ2(TYK2)を含む。サイトカインとJAK依存性サイトカイン受容体の結合は受容体二量体化を誘導し、それによりJAKキナーゼのチロシン残基がリン酸化され、JAK活性化がもたらされる。次に、リン酸化されたJAKは、様々なSTATタンパク質に結合してリン酸化し、そのタンパク質が二量体化し、細胞核内に取り込まれ、遺伝子転写を直接調節し、他の作用の中でも、炎症性疾患に関連する下流の作用をもたらす。JAKは通常、ホモ二量体またはヘテロ二量体としてサイトカイン受容体と対で会合する。JAKファミリーの4つのメンバーの各々が、炎症に関連するサイトカインのうちの少なくとも1つのシグナル伝達に関わっている。その結果、JAKファミリーのすべてのメンバーに対して汎活性を持つ化学阻害剤は、重度の喘息、COPD、および慢性移植肺機能不全(CLAD)などの肺炎症性疾患に寄与する広範囲の炎症促進性経路を調節し得る。したがって、特定のJAK阻害剤を調製するための効率的なプロセスを有することが望ましいであろう。
発明の概要
本発明は、JAKに対する阻害活性を有する医療薬剤の調製のための中間体として有用である化合物を調製するためのプロセスに関する。
したがって、一態様において、本発明は、式J−15の化合物またはその塩:
Figure 2021535176

(式中、Xは、Br、IおよびClからなる群から選択され、
PGは、カルボン酸保護基であり、
PGは、アミノ保護基であり、
PGは、アミノ保護基である)
を調製するためのプロセスを提供し、
前記プロセスは、
(a)式J−14の化合物:
Figure 2021535176

またはその塩をヒドラジンと反応させ、式J−15の前記化合物を得る工程、および
(b)必要に応じて化合物J−15の塩を形成する工程
を含む。
別の態様において、本発明は、式J−14の化合物
Figure 2021535176

またはその塩であって、
式中、Xは、Br、IおよびClからなる群から選択され、
PGは、カルボン酸保護基であり、
PGは、アミノ保護基であり、
PGは、アミノ保護基である、
化合物またはその塩を提供する。
別の態様において、本発明は、式J−15の化合物:
Figure 2021535176

またはその塩であって、
式中、
Xは、Br、IおよびClからなる群から選択され、
PGは、カルボン酸保護基であり、
PGは、アミノ保護基であり、
PGは、アミノ保護基である、
式J−15の化合物またはその塩を提供する。
別の態様において、本発明は、式J−16の化合物またはその塩:
Figure 2021535176

(式中、
PGは、カルボン酸保護基であり、
PGは、アミノ保護基であり、
PGは、アミノ保護基であり、
PGは、ヒドロキシル保護基であり、
Rは、HまたはFである)
を調製するためのプロセスを提供し、
前記プロセスは、
(a)式J−13の化合物:
Figure 2021535176

(式中、Xは、Br、IおよびClからなる群から選択され、Yは脱離基である)を式J−11の化合物:
Figure 2021535176

と塩基の存在下で反応させ、式J−14の化合物:
Figure 2021535176

を得る工程、および必要に応じて化合物J−14の塩を形成する工程;
(b)式J−14の前記化合物またはその塩をヒドラジンと反応させ、式J−15の化合物:
Figure 2021535176

を得る工程、および必要に応じて化合物J−15の塩を形成する工程;
(c)式J−15の前記化合物またはその塩を式J−5、J−6またはJ−7の化合物:
Figure 2021535176

(式中、RおよびRは、C1−8アルキルからそれぞれ独立して選択され、ここで、RおよびRは必要に応じて一緒になって4〜8員環を形成し得る)
と塩基、パラジウム触媒およびホスフィン配位子の存在下で反応させ、式J−16の前記化合物を得る工程、および必要に応じて化合物J−16の塩を形成する工程を含む。
発明の詳細な説明
一態様において、本発明は、式J−15の化合物またはその塩:
Figure 2021535176

(式中、Xは、Br、IおよびClからなる群から選択され、
PGは、カルボン酸保護基であり、
PGは、アミノ保護基であり、
PGは、アミノ保護基である)
を調製するためのプロセスを提供し、
前記プロセスは、
(a)式J−14の化合物:
Figure 2021535176

またはその塩をヒドラジンと反応させ、式J−15の前記化合物を得る工程、および
(b)必要に応じて化合物J−15の塩を形成する工程
を含む。
いくつかの態様において、ヒドラジンとの反応は、約60℃で行われる。いくつかの態様において、ヒドラジンとの反応は、60℃±20℃で行われる。
いくつかの態様において、Xは、Br、IおよびClからなる群から選択され、PGは、アルキルまたはベンジル基であり、前記ベンジル基は、必要に応じて置換されており、PGは、アシル基、アルコキシカルボニル基、アリールメチル基およびシリル基からなる群から選択され、PGは、アシル基、アルコキシカルボニル基、アリールメチル基およびシリル基からなる群から選択される。
いくつかの態様において、XはBrである。いくつかの態様において、XはBrであり、PGはベンジルであり、PGはtert−ブトキシカルボニルであり、PGはベンジルである。
いくつかの態様において、化合物J−14またはその塩は、
(a)式J−13の化合物:
Figure 2021535176

(式中、Yは、脱離基である)を式J−11の化合物:
Figure 2021535176

と塩基の存在下で反応させ、J−14を得る工程、および
(b)必要に応じて化合物J−14の塩を形成する工程
によって調製される。
いくつかの態様において、YはClである。
いくつかの態様において、本発明は、式J−14の化合物:
Figure 2021535176

またはその塩であって、
式中、Xは、Br、IおよびClからなる群から選択され、
PGは、カルボン酸保護基であり、
PGは、アミノ保護基であり、
PGは、アミノ保護基である、
化合物またはその塩を提供する。
いくつかの態様において、Xは、Br、IおよびClからなる群から選択され、PGが、アルキルまたはベンジル基であり、前記ベンジル基は、必要に応じて置換されており、PGは、アシル基、アルコキシカルボニル基、アリールメチル基およびシリル基からなる群から選択され、PGは、アシル基、アルコキシカルボニル基、アリールメチル基およびシリル基からなる群から選択される。
別の態様において、本発明は、式I−14:
Figure 2021535176

を有する化合物またはその塩を提供する。
別の態様において、本発明は、式J−15の化合物:
Figure 2021535176

またはその塩であって、
式中、
Xは、Br、IおよびClからなる群から選択され、
PGは、カルボン酸保護基であり、
PGは、アミノ保護基であり、
PGは、アミノ保護基である、
化合物またはその塩を提供する。
いくつかの態様において、Xは、Br、IおよびClからなる群から選択され、PGが、アルキルまたはベンジル基であり、前記ベンジル基は、必要に応じて置換されており、PGは、アシル基、アルコキシカルボニル基、アリールメチル基およびシリル基からなる群から選択され、PGは、アシル基、アルコキシカルボニル基、アリールメチル基およびシリル基からなる群から選択される。
別の態様において、本発明は、式I−15:
Figure 2021535176

を有する化合物またはその塩を提供する。
別の態様において、本発明は、式J−16の化合物またはその塩:
Figure 2021535176

(式中、
PGは、カルボン酸保護基であり、
PGは、アミノ保護基であり、
PGは、アミノ保護基であり、
PGは、ヒドロキシル保護基であり、
Rは、HまたはFである)
を調製するためのプロセスを提供し、
前記プロセスは、
(a)式J−13の化合物:
Figure 2021535176

(式中、Xは、Br、IおよびClからなる群から選択され、Yは脱離基である)を式J−11の化合物:
Figure 2021535176

と塩基の存在下で反応させ、式J−14の化合物:
Figure 2021535176

を得る工程、および必要に応じて化合物J−14の塩を形成する工程;
(b)式J−14の前記化合物またはその塩をヒドラジンと反応させ、式J−15の化合物:
Figure 2021535176

を得る工程、および必要に応じて化合物J−15の塩を形成する工程;
(c)式J−15の前記化合物またはその塩を式J−5、J−6またはJ−7の化合物:
Figure 2021535176

(式中、RおよびRは、C1−8アルキルからそれぞれ独立して選択され、ここで、RおよびRは必要に応じて一緒になって4〜8員環を形成し得る)
と塩基、パラジウム触媒およびホスフィン配位子の存在下で反応させ、式J−16の前記化合物を得る工程、および必要に応じて化合物J−16の塩を形成する工程を含む。
いくつかの態様において、工程(c)は、ジボロン試薬の存在下で行われる。いくつかの態様において、工程(c)は、テトラヒドロキシジボロンまたはジボロン酸エステルの存在下で行われる。いくつかの実施形態では、触媒は、ビス(ピナコラト)ジボロンとフッ化カリウムフッ化水素酸塩との反応の生成物である。いくつかの実施形態では、触媒は、プロパン−2−オール中のビス(ピナコラト)ジボロンを水中のフッ化カリウムフッ化水素酸塩と反応させ、続いて得られた固体を濾過および乾燥することによって得られる。
いくつかの態様において、工程(b)におけるヒドラジンとの反応は、60℃±20℃で行われる。
いくつかの態様において、Xは、Br、IおよびClからなる群から選択され、
PGは、アルキルまたはベンジル基であり、前記ベンジル基は、必要に応じて置換されており、
PGは、アシル基、アルコキシカルボニル基、アリールメチル基およびシリル基からなる群から選択され、
PGは、アシル基、アルコキシカルボニル基、アリールメチル基およびシリル基からなる群から選択され、
PGが、シリル基、アシル基、およびアリールメチル基からなる群から選択される。いくつかの態様において、XはBrである。いくつかの態様において、XはBrであり、PGはベンジルであり、PGはtert−ブトキシカルボニルであり、PGはベンジルであり、PGはベンジルである。
いくつかの態様において、YはClである。
いくつかの態様において、工程(c)のパラジウム触媒およびホスフィン配位子は、ビス(ジ‐tert‐ブチル(4‐ジメチルアミノフェニル)ホスフィン)ジクロロパラジウム(II)である。
本プロセスにおいて、化合物J-13:
Figure 2021535176

は、式J-11の化合物:
Figure 2021535176

と塩基の存在下で反応し、式J-14の化合物:
Figure 2021535176

を与える。
典型的には、反応は、トリメチルアミンなどの過剰(例えば、3から7当量)の塩基の存在下で、アセトニトリルなどの溶媒中で行われる。1から2当量のJ-13が典型的に使用される。
本プロセスにおいて、化合物J−14またはその塩は、ヒドラジンと反応して、式J−15の化合物:
Figure 2021535176

を与える。
典型的には、反応はTHFなどの溶媒中で行われ、過剰のヒドラジンが、例えば2から10当量で使用される。反応は、完了するまで、典型的には0.5から6時間、約60℃で加熱される。
本プロセスにおいて、化合物J−15またはその塩を、式J−5、J−6またはJ−7の化合物:
Figure 2021535176

と塩基、パラジウム触媒およびホスフィン配位子の存在下で反応させ、式J-16の化合物:
Figure 2021535176

を得る。
反応は、触媒量のパラジウム触媒およびホスフィン配位子(約0.005から約0.1当量)ならびに約2から約6当量の塩基の存在下で、J−16を約1から約1.5当量のJ−5、J−6またはJ−7と接触させることによって典型的に行われる。追加の触媒の存在下で反応を行うと、生成物J-16の収率が増加する。追加の触媒は、ジボロン試薬であり得る。追加の触媒は、調製4に示されるように、テトラヒドロキシジボロン、ジボロン酸エステル、またはビス(ピナコラト)ジボロンとフッ化カリウムフッ化水素酸塩との反応の生成物であり得る。
適切なパラジウム触媒として、ビス(ジ-tert-ブチル(4-ジメチルアミノフェニル)ホスフィン)ジクロロパラジウム(II)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(Pd2dba3)、酢酸パラジウム(II)(Pd(OAc)2)、ジクロロ(1,1'-ビス(ジフェニルホスフィノ)−フェロセン)ジパラジウム(II)(Pd(dppf)Cl2)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)−パラジウム(II)(Pd(PPh32Cl2)などが挙げられ、一般的な略語は、括弧内に示される。本反応に有用なホスフィン配位子として、トリシクロヘキシルホスフィン(PCy3)、トリシクロヘキシルホスフィンテトラフルオロボレート(PCy3HBF4)、1,1'-ビス(ジフェニルホスフィノ)−フェロセン(dppf)、1,1'-ビス(ジ-tert-ブチルホスフィノ)フェロセン、トリ(2-フリル)ホスフィン、1,3-ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン(dppp)、1,5-ビス(ジフェニルホスフィノ)ペンタン(dpppe)、トリ-tert-ブチルホスフィン(P(t-Bu)3)、および9,9-ジメチル-4,5-ビス(ジフェニルホスフィノ)キサンテン(キサントホス)が挙げられる。
カップリング反応のための典型的な塩基として、フッ化カリウム、炭酸セシウム、およびフッ化セシウムが挙げられる。あるいは、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、酢酸ナトリウム、カリウムtert-ブトキシド、1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ-7-エン(DBU)、または1,4-ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン(DABCO)を塩基に使用できる。反応は、テトラヒドロフラン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、またはN−メチルピロリドンなどの不活性希釈剤中で典型的に行われる。適切な混合溶媒システムとして、テトラヒドロフランおよび水、テトラヒドロフランおよびN,N-ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフランおよびN-メチルピロリドン、アセトンおよび水、エタノールおよび水、ならびにイソプロパノールおよび水が挙げられる。反応は、約40から約120℃の温度で、約1から約20時間、または反応が実質的に完了するまで典型的に行われる。生成物J-16は、従来の手順で固体として単離される。
定義
様々な態様および実施形態を含む本発明を説明する際、以下の用語は、別段示されない限り、以下の意味を有する。
用語「アルキル」は、直鎖もしくは分枝鎖またはそれらの組み合わせであり得る一価の飽和炭化水素基を意味する。別段定義されない限り、そのようなアルキル基は、代表的には、1〜10個の炭素原子を含む。代表的なアルキル基の例としては、メチル(Me)、エチル(Et)、n−プロピル(n−Pr)または(nPr)、イソプロピル(i−Pr)または(iPr)、n−ブチル(n−Bu)または(nBu)、sec−ブチル、イソブチル、tert−ブチル(t−Bu)または(tBu)、n−ペンチル、n−ヘキシル、2,2−ジメチルプロピル、2−メチルブチル、3−メチルブチル、2−エチルブチル、2,2−ジメチルペンチル、2−プロピルペンチルなどが挙げられる。
具体的な数の炭素原子が、特定の用語に対して意図されているとき、炭素原子の数は、その用語の前に示される。例えば、用語「C1−3アルキル」は、1〜3個の炭素原子を有するアルキル基を意味し、ここで、それらの炭素原子は、直鎖または分枝鎖の配置を含む化学的に許容され得る任意の配置で存在する。
用語「シクロアルキル」は、単環式または多環式であり得る一価の飽和炭素環式基を意味する。別段定義されない限り、そのようなシクロアルキル基は、代表的には、3〜10個の炭素原子を含む。代表的なシクロアルキル基の例としては、シクロプロピル(cPr)、シクロブチル(cBu)、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、アダマンチルなどが挙げられる。
用語「cプロピル(cpropyl)」は、シクロプロピルを意味する。
用語「ヘテロシクリル」、「複素環式」または「複素環式環」は、合計3〜10個の環原子を有する一価の飽和または部分不飽和の環式の非芳香族基を意味し、ここで、その環は、2〜9個の炭素環原子、ならびに窒素、酸素および硫黄から選択される1〜4個の環ヘテロ原子を含む。複素環式基は、単環式または多環式(すなわち、縮合または架橋)であり得る。代表的なヘテロシクリル基の例としては、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、イミダゾリジニル、モルホリニル、チオモルホリル、インドリン−3−イル、2−イミダゾリニル、テトラヒドロピラニル、1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−イル、キヌクリジニル、7−アザノルボルナニル、ノルトロパニルなどが挙げられ、ここで、結合点は、任意の利用可能な炭素または窒素環原子に存在する。状況によって複素環式基の結合点が明らかである場合、そのような基は、代わりに、無価種、すなわち、ピロリジン、ピペリジン、ピペラジン、イミダゾール、テトラヒドロピランなどと称され得る。
用語「ハロ」は、フルオロ、クロロ、ブロモまたはヨードを意味する。
用語「治療有効量」は、処置を必要とする患者に投与されたとき、処置をもたらすのに十分な量を意味する。
用語「処置すること」または「処置」とは、患者(特にヒト)において処置される医学的症状、疾患または障害(例えば、呼吸器疾患)を予防、改善または抑制すること;あるいは、医学的症状、疾患または障害の症状を緩和することを意味する。
用語「薬学的に許容され得る塩」は、患者または哺乳動物(例えば、ヒト)への投与が許容され得る塩(例えば、所与の投与レジメンについて許容され得る哺乳動物の安全性を有する塩)を意味する。代表的な薬学的に許容され得る塩としては、酢酸、アスコルビン酸、ベンゼンスルホン酸、安息香酸、カンファースルホン酸、クエン酸、エタンスルホン酸、エジシル酸(edisylic)、フマル酸、ゲンチシン酸、グルコン酸、グルクロン酸(glucoronic)、グルタミン酸、馬尿酸、臭化水素酸、塩酸、イセチオン酸、乳酸、ラクトビオン酸、マレイン酸、リンゴ酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、粘液酸、ナフタレンスルホン酸、ナフタレン−1,5−ジスルホン酸、ナフタレン−2,6−ジスルホン酸、ニコチン酸、硝酸、オロチン酸、パモ酸、パントテン酸、リン酸、コハク酸、硫酸、酒石酸、p−トルエンスルホン酸およびキシナホ酸(xinafoic acid)などの塩が挙げられる。
用語「その塩」は、酸の水素がカチオン(例えば、金属カチオンまたは有機カチオンなど)によって置き換えられたときに形成される化合物を意味する。例えば、カチオンは、プロトン化型の化合物、すなわち、1つまたはそれを超えるアミノ基が酸によってプロトン化されている形態であり得る。代表的には、塩は、薬学的に許容され得る塩であるが、これは、患者への投与が意図されていない中間体化合物の塩には求められない。
「アミノ保護基」という用語は、アミノ窒素での望ましくない反応を防止するのに適した保護基を意味する。代表的なアミノ保護基として、ホルミル;アシル基、例えば、アセチルおよびトリフルオロアセチルなどのアルカノイル基;tert-ブトキシカルボニル(Boc)などのアルコキシカルボニル基;ベンジルオキシカルボニル(Cbz)、9-フルオレニルメトキシカルボニル(Fmoc)、p-ニトロベンジルオキシカルボニル(PNZ)、2,4-ジクロロベンジルオキシカルボニル、および5-ベンゾイソキサゾリルメトキシカルボニルなどのアリールメトキシカルボニル基;ベンジル(Bn)、4-メトキシベンジル、トリチル(Tr)、および1,1-ジ-(4'-メトキシフェニル)メチルなどのアリールメチル基;トリメチルシリル(TMS)、tert-ブチルジメチルシリル(TBDMS)、[2-(トリメチルシリル)エトキシ]メチル(SEM)などのシリル基などが挙げられるが、これらに限定されない。
「カルボン酸保護基」という用語は、カルボン酸での望ましくない反応を防止するのに適した保護基を意味する。代表的なカルボン酸保護基として、メチル、エチル、tert-ブチル、ベンジル(Bn)、p-メトキシベンジル(PMB)、9-フルオレニルメチル(Fm)、トリメチルシリル(TMS)、tert-ブチルジメチルシリル(TBS、TBDMS)、ジフェニルメチル(ベンズヒドリル、DPM)などのエステルが挙げられるが、これらに限定されない。
「ヒドロキシル保護基」という用語は、ヒドロキシル基での望ましくない反応を防止するのに適した保護基を意味する。代表的なヒドロキシル保護基として、トリメチルシリル(TMS)、トリエチルシリル(TES)、tert−ブチルジメチルシリル(TBS)などのトリ(C1-6アルキル)シリル基を含むシリル基;ホルミル、アセチルなどのC1-6アルカノイル基を含むエステル(アシル基);ベンジル(Bn)、p-メトキシベンジル(PMB)、9-フルオレニルメチル(Fm)、ジフェニルメチル(ベンズヒドリル、DPM)などのアリールメチル基が挙げられるが、これらに限定されない。
多数の保護基、ならびにそれらの導入および除去は、T. W. Greene and P.G.M. Wuts, Protecting Groups in Organic Synthesis, Third Edition, Wiley, New Yorkに記載されている。
実施例
以下の合成実施例は、本発明を例証するために提供されるのであって、決して本発明の範囲を限定すると解釈されるべきでない。下記の実施例では、以下の省略形は、別段示されない限り、以下の意味を有する。下記に定義されない省略形は、それらの一般に認められている意味を有する。
ACN = アセトニトリル
DMF = N,N-ジメチルホルムアミド
EtOAc = 酢酸エチル
EtOH = エタノール
NaHMDS = ナトリウムビス(トリメチルシリル)アミド
MeTHF = 2-メチルテトラヒドロフラン
MTBE = tert-ブチルメチルエーテル
psi = ポンド毎平方インチ
Rt = 保持時間
試薬および溶媒は、商業的供給業者(Aldrich、Strem Chemicals, Incなど)から購入し、さらに精製せずに使用した。反応混合物の進行は、分析用高速液体クロマトグラフィーおよび質量分析法によってモニターした。生成物のエンド/エキソ比を、以下に説明するプロトコルを使用したHPLC分析によって決定した。反応混合物は、各反応において具体的に記載されるようにワークアップした;通常、それらは、抽出および他の精製方法(例えば、温度依存性および溶媒依存性の結晶化および沈殿)によって精製した。反応生成物の特徴付けは、質量分析法およびH−NMR分光法によって通例のように行った。NMR測定の場合、サンプルを重水素化溶媒(DMSO−dまたはCDCl)に溶解し、標準的な観測条件下でVarian Gemini 2000装置(400MHz)を用いてH−NMRスペクトルを取得した。化合物の質量分析同定は、Agilent(Palo Alto, CA)モデル1100 LC/MSD機器を使用して行った。
一般的なHPLC条件
カラム:Zorbax SB-Aq, 5 μm. 4.6 x 250 mm
カラム温度: 40 ℃
流速: 1.0 mL/分
移動相: A = 水/ACN (98:2) + 0.1 % TFA
B =水/ACN (10:90) + 0.1 % TFA,
注入体積: 10 μL
検出器の波長:214 nm
HPLC法 1
粗化合物を水/ACN(50:50)に約1 mg/mLで溶解し、以下のグラジエントを使用して20分かけて分析した(時間(分)/%B):0/10, 2.5/20, 9/75, 15/90, 17/90, 18/10, 20/10.
HPLC法 2
化合物を水/ACN(90:10)に約1 mg/mLで溶解し、以下のグラジエントを使用して30分かけて分析した(時間(分)/%B): 0/10, 13/10, 23/65, 28/90, 29/90, 30/10.
HPLC法 3
化合物を水/ACN(90:10)に約1 mg/mLで溶解し、以下のグラジエントを使用して55分かけて分析した(時間(分)/%B): 0/10, 10/20, 46/75, 47/90, 50/10, 55/10.
調製1:4−(ベンジルオキシ)−2−エチルフェニル)トリフルオロ−λ−ボラン,カリウム塩I−5
Figure 2021535176

(a)1−(ベンジルオキシ)−3−エチルベンゼン(I−2)
3−エチルフェノール(I−1)(25.0g、204.0mmol)のACN(250mL、10体積)中の撹拌溶液に、炭酸カリウム(42.0g、306mmol)を室温で加えた。得られた反応塊を室温で15分間撹拌し、続いて臭化ベンジル(24.0mL、204mmol)を滴下して加えた。得られた反応混合物を室温で6時間撹拌した。反応の完了後(TLCでモニター)、得られた反応塊を水(1.0L)に注ぎ、続いてEtOAc(2x2L)で化合物を抽出した。合わせた有機物を冷水、ブライン溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させた。次に、粗生成物を2%EtOAcを含むヘキサンの溶離液を使用するシリカゲル(100〜200M)でのカラムクロマトグラフィーにより精製して、所望の生成物(I−2)を淡黄色の油状化合物として得た(35.0g、81%)。
Figure 2021535176
(b)4−(ベンジルオキシ)−1−ブロモ−2−エチルベンゼン(I−3)
1−(ベンジルオキシ)−3−エチルベンゼン(I−2)(35.0g、164mmol)のACN(525mL、15体積)中の氷冷撹拌溶液に、N−ブロモスクシンイミド(32.0g、181mmol)を15分間にわたり少量ずつ加えた。得られた反応混合物を、1時間室温で撹拌した。反応の完了後(TLCでモニター)、得られた反応塊を氷冷水(1.50L)に注ぎ、続いてEtOAc(2×1L)で化合物を抽出した。合わせた有機物を水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させて、粗生成物を得た。粗材料にn−ヘキサン(250mL)を加えてスラリーにし、続いて半融漏斗で濾過した。母液を減圧下で蒸発させて、所望の生成物I−3を淡黄色の油状化合物として得た(42.0g、87%)。
Figure 2021535176
(c)2−(4−(ベンジルオキシ)−2−エチルフェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(I−4)
4−(ベンジルオキシ)−1−ブロモ−2−エチルベンゼン(I−3)(42.0g、144mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(44.0g、173mmol)、および酢酸カリウム(28g、288mmol)のジオキサン(440mL)中の撹拌溶液を、N2(g)を15分間パージすることにより脱気し、続いてPdCl(dppf).DCM錯体(11.0g、15mmol)を加えた。得られた反応混合物を、それから16時間、80℃まで加熱した。反応の完了後(TLCでモニター)、反応塊をセライト床で濾過し、母液を減圧下で蒸発させて、粗生成物を得た。粗残渣を、1%EtOAcを含むヘキサンの溶離液を使用することによるシリカゲル(100〜200M)でのカラムクロマトグラフィーにより精製して、所望の生成物(I−4)を淡黄色の油状化合物として得た(32.0g、66%)。
Figure 2021535176
(d)(4−(ベンジルオキシ)−2−エチルフェニル)トリフルオロ−λ−ボラン,カリウム塩(I−5)
化合物2−(4−(ベンジルオキシ)−2−エチルフェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(I−4)(20g、59.0mmol)のアセトン:メタノール(200mL、1:1比、10体積)中の撹拌溶液に、フッ化水素カリウムの3M溶液(23.0g、295mmol、98.0mLの水に溶解)を加えた。得られた反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応の完了後(TLCでモニター)、得られた反応塊を減圧下で蒸発させた。このようにして得た固体を水(100mL)に取り、室温で30分間撹拌した。得られた反応塊を半融漏斗で濾過し、n−ヘキサンで洗浄し、減圧下で乾燥させて、所望の生成物(I−5)を白色固体として得た(14.0g、74%)。
Figure 2021535176
調製2:6−ベンジル5−(tert−ブチル)(S)−3−ベンジル−3,4,6,7−テトラヒドロ−5H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−5,6−ジカルボキシレート(I−11)
Figure 2021535176

(a)(S)−4,5,6,7−テトラヒドロ−3H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−6−カルボン酸,塩酸塩(I−7)
L−ヒスチジン(I−6)(5.0kg、32.14mol)の水(40L、8体積)中の氷冷撹拌懸濁液に、濃塩酸(3.93L、33.75mol)を加え、続いてホルムアルデヒド(5.50L、67.5mol、37%水溶液)を滴下して加えた。得られた溶液を同じ温度で30分間撹拌し、次いで80℃で8時間加熱した。反応の進行はLCMSでモニターした。水を減圧下で除去して粗生成物を得、得られた粗生成物をトルエン(20L)中で2時間撹拌した。有機物を減圧下で除去して過剰の水を除去し、化合物を共沸乾燥させた。次に、得られた材料をジエチルエーテル(20L)に取り、2時間撹拌した。次に、固体材料を濾過し、風乾させて、所望の生成物(I−7)をオフホワイト固体として得た(6.50Kg、85%)。
Figure 2021535176
(b)(S)−3,5−ビス(tert−ブトキシカルボニル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−3H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−6−カルボン酸(I−8)
(S)−4,5,6,7−テトラヒドロ−3H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−6−カルボン酸二塩酸塩(I−7)(6.10Kg、25.40mol)の1,4−ジオキサン(48L、8体積)および水(48L、8体積)中の氷冷撹拌溶液に、トリエチルアミン(12.36L、89mol)を滴下して加え、続いて二炭酸ジ−tert−ブチル(18.07L、78.74mol、5Lの1,4−ジオキサンに溶解)を30分間にわたって加えた。得られた反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応の完了後(TLCおよびLCMSでモニター)、黄色がかった反応混合物を水(10L)で希釈し、ジエチルエーテル(2×10L)およびEtOAc(2×7.50L)で連続して洗浄した。有機相を廃棄した。水層を冷却し、6N HCl溶液でpHを約3にした;水相をEtOAc(3×10L)で抽出した。合わせた有機物をブライン溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。油状残渣を30% EtOAc:ヘキサンから結晶化させて、所望の生成物(I−8)をオフホワイトの固体として得た(5.1Kg、55%)。(m/z):[M+H]1725の計算値368.18、実測値368.21。
(c)6−ベンジル3,5−ジ−tert−ブチル(S)−6,7−ジヒドロ−3H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−3,5,6(4H)−トリカルボキシレート(I−9)
(S)−3,5−ビス(tert−ブトキシカルボニル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−3H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−6−カルボン酸(I−8)(5.1Kg、13.88mol)のDCM(51L、10体積)中の氷冷溶液に、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(41.0L、8体積)、ヨウ化テトラブチルアンモニウム(5.13Kg、13.88mol)および臭化ベンジル(2.47L、20.82mol)順次加えた。得られた反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応の完了後(TLCおよびLCMSでモニター)、二相溶液を分離した。水層をDCM(3×10L)で抽出した。合わせた有機物をブライン溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して粗生成物を得、これを40%EtOAcを含むヘキサンの溶離液を使用するシリカゲル(100〜200M)によるカラムクロマトグラフィーにより精製して、所望の生成物(I−9)を粘稠性油状物質として得た(4.50Kg、72%)。(m/z):[M+H]2431の計算値458.22、実測値458.60。
(d)6−ベンジル5−(tert−ブチル)(S)−3,4,6,7−テトラヒドロ−5H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−5,6−ジカルボキシレート(I−10)
6−ベンジル3,5−ジ−tert−ブチル(S)−6,7−ジヒドロ−3H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−3,5,6(4H)−トリカルボキシレート(I−9)(4.50Kg、9.84mol)のIPA(45L、10体積)中の氷冷溶液に、水酸化アンモニウム(36L、8体積)を滴下して加えた。得られた反応混合物を室温でそれから16時間さらに撹拌した。反応の完了後(TLCおよびLCMSでモニター)、得られた混合物を水(25L)で希釈し、続いてEtOAc(3×20L)で抽出した。合わせた有機物をブライン溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して粗生成物を得、これを2%MeOHを含むDCMの溶離液を使用するシリカゲル(100〜200M)によるカラムクロマトグラフィーにより精製して、所望の生成物(I−10)を濃厚な粘稠性油状物質として得た(2.70Kg、77%)。(m/z):[M+H]1923の計算値358.17、実測値358.33。
(e)6−ベンジル5−(tert−ブチル)(S)−3−ベンジル−3,4,6,7−テトラヒドロ−5H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−5,6−ジカルボキシレート(I−11)
6−ベンジル5−(tert−ブチル)(S)−3,4,6,7−テトラヒドロ−5H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−5,6−ジカルボキシレート(I−10)(2.70kg、7.55mol)のDCM(32.4L、12体積)中の氷冷溶液に、1N水酸化ナトリウム水溶液(24.3L、9体積)を加え、続いてヨウ化テトラブチルアンモニウム(2.80Kg、7.55mol)および臭化ベンジル(0.99L、8.31mol)を順次加えた。得られた反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応の完了後(TLCおよびLCMSでモニター)、二相溶液を分離した。水層をDCM(3×10L)で抽出した。合わせた有機物をブライン溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して粗生成物を得、これを40%EtOAcを含むヘキサンの溶離液を使用するシリカゲル(100〜200M)でのカラムクロマトグラフィーにより精製して、所望の生成物(I−11)を粘稠性油状物質として得た(1.70Kg、63%)。(m/z):[M+H]2629の計算値448.22、実測値448.20。
調製3:6−ベンジル5−(tert−ブチル)(S)−3−ベンジル−2−(6−ブロモ−1H−インダゾール−3−イル)−3,4,6,7−テトラヒドロ−5H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−5,6−ジカルボキシレート(I−15)
Figure 2021535176

(a)4−ブロモ−2−フルオロベンゾイルクロリド(I−13)
4−ブロモ−2−フルオロ安息香酸(I−12)(1.25Kg、5.71mol)のDCM(12.5L、15体積)中の氷冷撹拌溶液に、塩化オキサリル(0.98L、11.42mol)を滴下して加えた。得られた反応混合物を同じ温度で10分間撹拌した。次に、DMF(150mL)を反応混合物に滴下して加えた。得られた反応塊を室温まで温め、2時間撹拌した。反応の完了後(TLCでモニター)、過剰の塩化オキサリルを、窒素雰囲気下、減圧下で除去して粗生成物(I−13)を得(1.08Kg、80%)、これをさらに精製せずに次のステップで使用した。
(b)6−ベンジル5−(tert−ブチル)(S)−3−ベンジル−2−(4−ブロモ−2−フルオロベンゾイル)−3,4,6,7−テトラヒドロ−5H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−5,6−ジカルボキシレート(I−14)
6−ベンジル5−(tert−ブチル)(S)−3−ベンジル−3,4,6,7−テトラヒドロ−5H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−5,6−ジカルボキシレート(I−11)(1.70Kg、3.80mol)のACN(13.6L、8体積)中の撹拌溶液に、トリエチルアミン(2.11L、15.2mol)を加え、続いて4−ブロモ−2−フルオロベンゾイルクロリド(I−13)(1.08Kg、3.4LのACN中4.56mol、2体積)を室温で加えた。添加の完了後、得られた反応混合物の色は淡黄色から褐色に変わった。得られた反応混合物を同じ温度で30分間撹拌し、反応の進行をTLCでモニターした。得られた反応混合物を氷冷水(10L)でクエンチし、続いてEtOAc(3×5L)で抽出し、合わせた有機物をブライン溶液で洗浄した。有機物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して粗生成物を得、これを20%EtOAcを含むヘキサンの溶離液を使用するシリカゲル(100〜200M)でのカラムクロマトグラフィーにより精製して、所望の生成物(I−14)を得た(1.74Kg、71%)。(m/z):[M+H]3331BrFNの計算値648.14、実測値648.20。
(c)6−ベンジル5−(tert−ブチル)(S)−3−ベンジル−2−(6−ブロモ−1H−インダゾール−3−イル)−3,4,6,7−テトラヒドロ−5H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−5,6−ジカルボキシレート(I−15)
6−ベンジル5−(tert−ブチル)(S)−3−ベンジル−2−(4−ブロモ−2−フルオロベンゾイル)−3,4,6,7−テトラヒドロ−5H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−5,6−ジカルボキシレート(I−14)(1.74Kg、2.68mol)のTHF(26.0L、15体積)中の撹拌溶液に、ヒドラジン水和物(0.705L、13.4mol)を室温で加えた。得られた反応混合物を、60℃で3時間加熱した。反応の完了後(TLCでモニター)、得られた反応塊を氷冷水(10L)に注ぎ、続いてEtOAc(3×10L)で化合物を抽出した。合わせた有機物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させて粗生成物を得、これを、20%EtOAcを含むヘキサンの溶離液を使用するシリカゲル(100〜200M)でのカラムクロマトグラフィーにより精製して、所望の生成物(I−15)をオフホワイト固体として得た(1.12Kg、65%)。(m/z):[M+H]3332BrNの計算値642.16、実測値642.21。
調製4:6−ベンジル5−(tert−ブチル)(S)−3−ベンジル−2−(6−(4−(ベンジルオキシ)−2−エチルフェニル)−1H−インダゾール−3−イル)−3,4,6,7−テトラヒドロ−5H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−5,6−ジカルボキシレート(I−16)
Figure 2021535176

ビス(ピナコラト)ジボロン(250g、984mmol)を、フッ化物化学を使用して事前にエッチングした5Lの3口単層フラスコ(single walled flask)に、プロパン−2−オール(1882mL、2.46E+04mmol)とともに装入し、混合物を完全に溶解するまで撹拌した。溶解は吸熱性であった(−4℃)。フッ化物化学を使用して事前にエッチングした4Lエルレンマイヤーフラスコ内で、KHF(538g、6891mmol)を水(2306mL、1.28E+05mmol)に溶解して3M溶液を形成した。溶解は吸熱性であった(−12℃)。次に、溶液を濾過して、少量の不溶性材料をフッ化カリウムフッ化水素酸塩から除去した。両方の溶液が完全に溶解したら、エルレンマイヤーフラスコの内容物を15分にわたり少量ずつ単層フラスコに装入した。中程度の発熱が観察された(+10℃)。溶液は添加中に濃厚で半透明の灰色のスラリーになり、内容物が十分に混合されるように撹拌が増やされた。混合物を1.5時間撹拌した後、粗いフリットガラス漏斗(4L、事前にエッチング済)に通して濾過した。濾過が完了するまでに30〜45分かかった。透明な二相の濾液を廃棄した。白色の固体をフィルター上で10分間乾燥させた(ケーキの亀裂が観察された)。固体を洗浄した5Lの3口単層フラスコに戻し、水(1330mL、7.38E+04mmol)再びスラリーにした。スラリーを2時間撹拌し、その後スラリーは透明で均質なヒドロゲルを形成した。溶液をさらに1時間撹拌し、その後すぐに4Lの粗いガラス漏斗(事前にエッチング済)を使用して固体/ゲルを濾過した。固形物をフィルター上で30分間乾燥させた。固体を洗浄した5Lの3口単層フラスコに戻し、アセトン(1084mL、1.48E+04mmol)で再びスラリーにした。白色/灰色のスラリーを1時間撹拌した後、4Lの粗いガラス漏斗(事前にエッチング済)で濾過した。濾過が完了するまで20分かかり、その後漏斗上でさらに1時間乾燥させた。この間、固体を時々かき混ぜて均一な乾燥を確保した。フィルター上で乾燥させた後に、薄白色の粉末が残った。固体を真空下55℃で20時間、ゆっくりと窒素を入れながら乾燥させて、ふわふわした白色の固体を得た(200.3gを回収)。
6−ベンジル5−(tert−ブチル)(S)−3−ベンジル−2−(6−ブロモ−1H−インダゾール−3−イル)−3,4,6,7−テトラヒドロ−5H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−5,6−ジカルボキシレート(I−15)(10.0g、16.0mmol)の2−メチルテトラヒドロフラン(100mL、10体積)中の撹拌溶液に、(4−(ベンジルオキシ)−2−エチルフェニル)トリフルオロ−λ−ボラン,カリウム塩(I−5)(8.0g、20mmol)、および上記で得られたふわふわした白色の固体(0.20g)を加えた。得られた反応混合物を窒素ガスで30分間脱気した。この溶液に、調製した炭酸セシウムの水溶液(20.0g、水60mL中62.0mmol、6体積)を加えた。得られた反応混合物をさらに15分間脱気し、続いてビス(ジ−tert−ブチル(4−ジメチルアミノフェニル)ホスフィン)ジクロロパラジウム(II)(0.66g、0.93mmol)を加え、反応混合物を真空下で排気し、窒素で流した。得られた反応混合物を、110℃で20時間加熱した。反応の完了後(TLCおよびLCMSでモニター)、得られた反応混合物を室温まで冷却し、セライト床で濾過した後、EtOAc(3×0.5L)でさらに洗浄した。合わせた有機物を1N水酸化ナトリウム溶液(3×0.5L)で洗浄した。次に、合わせた有機物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させて粗生成物を得、これを、20%EtOAcを含むヘキサンの溶離液を使用するシリカゲル(100〜200M)でのカラムクロマトグラフィーにより精製して、所望の生成物(I−16)を(N−ベンジル位置異性体の混合物として)淡黄色の固体として得た(8.0g、66%)。(m/z):[M+H]4847の計算値774.36、実測値774.59。
調製5:(S)−2−(6−(2−エチル−4−ヒドロキシフェニル)−1H−インダゾール−3−イル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−3H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−6−カルボン酸,塩酸塩(I−18)
Figure 2021535176

(a)ベンジル(S)−3−ベンジル−2−(6−(4−(ベンジルオキシ)−2−エチルフェニル)−1H−インダゾール−3−イル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−3H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−6−カルボンキシレート,塩酸塩(I−17)
6−ベンジル5−(tert−ブチル)(S)−3−ベンジル−2−(6−(4−(ベンジルオキシ)−2−エチルフェニル)−1H−インダゾール−3−イル)−3,4,6,7−テトラヒドロ−5H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−5,6−ジカルボキシレート(I−16)(1.0g、1.292mmol)をジオキサン(8mL)および水(1.5mL)に溶解し、次いでジオキサン中4Mの塩化水素溶液(7mL、28.0mmol)を加え、反応混合物を室温で3時間撹拌した(反応の進行はLCMSでモニターした)。次に、反応混合物を凍結し、凍結乾燥し、粗生成物(I−17)を次の反応で直接使用した(定量的収量を想定)。(m/z):[M+H]4339の計算値674.31、実測値674.3。
(b)(S)−2−(6−(2−エチル−4−ヒドロキシフェニル)−1H−インダゾール−3−イル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−3H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−6−カルボン酸,塩酸塩(I−18)
ベンジル(S)−3−ベンジル−2−(6−(4−(ベンジルオキシ)−2−エチルフェニル)−1H−インダゾール−3−イル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−3H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−6−カルボキシレート、塩酸塩(I−17)(0.918g、1.292mmol)を、2−プロパノール(15mL)、水中5Mの塩化水素溶液(0.258mL、1.292mmol)、および水(0.25mL)に50℃で溶解し、次いで炭素上10重量%のパラジウム、50%の水(0.138g、0.065mmol)を加えた。次に、反応フラスコを窒素でパージし、水素バルーンを取り付け、反応混合物を50℃で4日間撹拌し、必要に応じて水素バルーンを補充した(反応の進行はLCMSでモニターした)。次に、すべての固体を濾過により除去し、得られた溶液を濃縮した。残渣を1:1のACN/水に溶解し、凍結し、凍結乾燥した。得られた粉末(I−18)を、さらに精製せずに使用した(定量的収量を想定)。(m/z):[M+H]2221の計算値404.17、実測値404.2。
調製6:(S)−2−(6−(2−エチル−4−ヒドロキシフェニル)−1H−インダゾール−3−イル)−5−イソプロピル−4,5,6,7−テトラヒドロ−3H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−6−カルボン酸(I−19)
Figure 2021535176

(S)−2−(6−(2−エチル−4−ヒドロキシフェニル)−1H−インダゾール−3−イル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−3H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−6−カルボン酸,HCl(I−18)(0.25g、0.568mmol)をDMF(2.5mL)およびアセトン(2.5mL)に懸濁し、次に酢酸(0.098mL、1.705mmol)およびシアノ水素化ホウ素ナトリウム(0.179g、2.84mmol)を加え、反応混合物を室温で24時間撹拌した(反応の進行はLCMSでモニターした)。反応混合物を濃縮し、次に粗生成物を逆相クロマトグラフィー(5〜70%ACN/水の勾配、50g C18aqカラム)により精製して、表題化合物のTFA塩を得た(149mg、収率47%)。(m/z):[M+H]2527の計算値446.21、実測値446.3。
調製7:(S)−2−(6−(2−エチル−4−ヒドロキシフェニル)−1H−インダゾール−3−イル)−5−プロピル−4,5,6,7−テトラヒドロ−3H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−6−カルボン酸(I−20)
Figure 2021535176

(S)−2−(6−(2−エチル−4−ヒドロキシフェニル)−1H−インダゾール−3−イル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−3H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−6−カルボン酸,HCl(I−18)(0.160g、0.364mmol)およびプロピオンアルデヒド(0.039mL、0.546mmol)をメタノール(3.0mL)に溶解し、次にシアノ水素化ホウ素ナトリウム(0.069g、1.091mmol)を加え、反応混合物を室温で24時間撹拌した(反応の進行はLCMSでモニターした)。反応混合物を濃縮し、粗生成物を逆相クロマトグラフィー(5〜70%ACN/水の勾配、50g C18カラム)により精製して、表題化合物のTFA塩を得た(78mg、収率38%)。(m/z):[M+H]2527の計算値446.21、実測値446.3。
調製8:(S)−2−(6−(2−エチル−4−ヒドロキシフェニル)−1H−インダゾール−3−イル)−5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−3H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−6−カルボン酸(I−21)
Figure 2021535176

(S)−2−(6−(2−エチル−4−ヒドロキシフェニル)−1H−インダゾール−3−イル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−3H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−6−カルボン酸,HCl(I−18)(0.160g、0.364mmol)および水中37重量%のホルムアルデヒドの溶液(0.032mL、0.436mmol)をメタノール(3.0mL)に溶解し、次にシアノ水素化ホウ素ナトリウム(0.069g、1.091mmol)を加え、反応混合物を室温で4時間撹拌した(反応の進行はLCMSでモニターした)。水素化ホウ素ナトリウム(14mg、0.364mmol)を加えて、過剰なホルムアルデヒドをクエンチし、次に反応混合物を濃縮した。粗生成物を逆相クロマトグラフィー(5〜70%ACN/水の勾配、50g C18カラム)により精製して、表題化合物のTFA塩を得た(110mg、収率57%)。(m/z):[M+H]2323の計算値418.18、実測値418.2。
調製9:(R)−2−(3−メチルピペラジン−1−イル)エタン−1−オール,二塩酸塩(I−24)
Figure 2021535176

(a)tert−ブチル(R)−4−(2−ヒドロキシエチル)−2−メチルピペラジン−1−カルボキシレート(I−23)
(R)−1−boc−2−メチル−ピペラジン(0.2g、0.999mmol)、DIPEA(0.698mL、3.99mmol)、および2−ブロモエタノール(0.085mL、1.198mmol)をDMF(5mL)に溶解し、反応混合物を60℃で16時間撹拌した(反応の進行はLCMSでモニターした)。反応混合物を濃縮した後、10mLのジエチルエーテルを残渣に加えた。残留ゲルが消失し、固体が形成されるまで、溶液を超音波処理した。次に、エーテル溶液をデカントして固体から流去した。その後固体を次の反応で直接使用した(定量的収量を想定)。(m/z):[M+H]1224の計算値245.18、実測値245.4。
(b)(R)−2−(3−メチルピペラジン−1−イル)エタン−1−オール,二塩酸塩(I−24)
tert−ブチル(R)−4−(2−ヒドロキシエチル)−2−メチルピペラジン−1−カルボキシレート(0.244g、0.999mmol)をジオキサン(3.0mL)および水(0.5mL)に溶解し、次に、ジオキサン中4Mの塩化水素溶液(2.0mL、65.8mmol)を加え、反応混合物を室温で3時間撹拌した(反応の進行はLCMSでモニターした)。反応混合物を凍結し、凍結乾燥し、得られた生成物を精製を行わずに使用した(定量的収量を想定)。(m/z):[M+H]16Oの計算値145.13、実測値145.4。
実施例1:(S)−(2−(6−(2−エチル−4−ヒドロキシフェニル)−1H−インダゾール−3−イル)−5−プロピル−4,5,6,7−テトラヒドロ−3H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−6−イル)(4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イル)メタノン
Figure 2021535176

(S)−2−(6−(2−エチル−4−ヒドロキシフェニル)−1H−インダゾール−3−イル)−5−プロピル−4,5,6,7−テトラヒドロ−3H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−6−カルボン酸,TFA(I−20)(40mg、0.071mmol)、n−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン(0.018mL、0.143mmol)、およびDIPEA(0.025mL、0.143mmol)をDMF(1.5mL)に溶解し、次にHATU(40.8mg、0.107mmol)を加え、反応混合物を室温で3時間撹拌した(反応の進行はLCMSでモニターした)。ヒドラジン(0.011mL、0.357mmol)を加えて望ましくない副生成物を切断した後、溶液を室温で10分間撹拌した。次に、反応混合物を濃縮し、粗生成物を分取HPLC(5〜70%ACN/水の勾配、C18カラム)により精製して、表題化合物のTFA塩を得た(31mg、収率56%)。(m/z):[M+H]3139の計算値558.31、実測値558.3。
Figure 2021535176
実施例2:((S)−2−(6−(2−エチル−4−ヒドロキシフェニル)−1H−インダゾール−3−イル)−5−プロピル−4,5,6,7−テトラヒドロ−3H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−6−イル)((1S,4S)−5−メチル−2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)メタノン
Figure 2021535176

(S)−2−(6−(2−エチル−4−ヒドロキシフェニル)−1H−インダゾール−3−イル)−5−プロピル−4,5,6,7−テトラヒドロ−3H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−6−カルボン酸,TFA(I−20)(40mg、0.071mmol)、(1S,4S)−5−メチル−2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン二臭化水素酸塩(29.4mg、0.107mmol)、およびDIPEA(0.062mL、0.357mmol)をDMF(1.5mL)に溶解し、次にHATU(40.8mg、0.107mmol)を加え、反応混合物を室温で3時間撹拌した(反応の進行はLCMSでモニターした)。ヒドラジン(0.011mL、0.357mmol)を加えて望ましくない副生成物を切断した後、溶液を室温で10分間撹拌した。次に、反応混合物を濃縮し、粗生成物を分取HPLC(5〜70%ACN/水の勾配、C18カラム)により精製して、表題化合物のTFA塩を得た(32mg、収率59%)。(m/z):[M+H]3137の計算値540.30、実測値540.3。
実施例3:((S)−2,4−ジメチルピペラジン−1−イル)((S)−2−(6−(2−エチル−4−ヒドロキシフェニル)−1H−インダゾール−3−イル)−5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−3H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−6−イル)メタノン3
Figure 2021535176

(a)tert−ブチル(S)−4−((S)−2−(6−(2−エチル−4−ヒドロキシフェニル)−1H−インダゾール−3−イル)−5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−3H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−6−カルボニル)−3−メチルピペラジン−1−カルボキシレート(I−25)
(S)−2−(6−(2−エチル−4−ヒドロキシフェニル)−1H−インダゾール−3−イル)−5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−3H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−6−カルボン酸,TFA(I−21)(55mg、0.103mmol)、(s)−4−n−boc−2−メチルピペラジン(41.5mg、0.207mmol)、およびDIPEA(0.036mL、0.207mmol)をDMF(1.5mL)に溶解し、次にHATU(59.0mg、0.155mmol)を加え、反応混合物を室温で16時間撹拌した(反応の進行はLCMSでモニターした)。ヒドラジン(0.016mL、0.517mmol)を加えて望ましくない副生成物を切断した後、反応混合物を室温で10分間撹拌した。次に、反応混合物を濃縮し、粗生成物を逆走クロマトグラフィー(5〜70%ACN/水の勾配、50g C18カラム)により精製して、表題化合物のTFA塩を得た(54mg、収率72%)。(m/z):[M+H]3341の計算値600.33、実測値600.3。
(b)((S)−2−(6−(2−エチル−4−ヒドロキシフェニル)−1H−インダゾール−3−イル)−5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−3H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−6−イル)((S)−2−メチルピペラジン−1−イル)メタノン(I−26)
tert−ブチル(S)−4−((S)−2−(6−(2−エチル−4−ヒドロキシフェニル)−1H−インダゾール−3−イル)−5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−3H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−6−カルボニル)−3−メチルピペラジン−1−カルボキシレート,TFA(I−25)(0.126g、0.177mmol)をジオキサン(1.5mL)および水(0.3mL)に溶解し、次に、ジオキサン中4Mの塩化水素溶液(1.5mL、6.00mmol)を加え、反応混合物を室温で2時間撹拌した(反応の進行はLCMSでモニターした)。反応混合物を凍結し、凍結乾燥し(lyophilzed)、得られた粉末を次の反応で直接使用した(定量的収量を想定)。(m/z):[M+H]2833の計算値500.27、実測値500.3。
(c)((S)−2,4−ジメチルピペラジン−1−イル)((S)−2−(6−(2−エチル−4−ヒドロキシフェニル)−1H−インダゾール−3−イル)−5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−3H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−6−イル)メタノン
((S)−2−(6−(2−エチル−4−ヒドロキシフェニル)−1H−インダゾール−3−イル)−5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−3H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−6−イル)((S)−2−メチルピペラジン−1−イル)メタノン,二塩酸塩(0.101g、0.176mmol)および水中37重量%のホルムアルデヒドの溶液(0.016mL、0.212mmol)をメタノール(3.0mL)に溶解した後、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(0.055g、0.882mmol)を加え、反応混合物を室温で16時間撹拌した(反応の進行はLCMSでモニターした)。水素化ホウ素ナトリウム(7mg、0.176mmol)を加えて、残っているホルムアルデヒドをクエンチした。反応混合物を濃縮し、次に粗生成物を分取HPLC(5〜60%ACN/水の勾配、C18カラム)により精製して、表題化合物のTFA塩を得た(28mg、収率21%)。(m/z):[M+H]2935の計算値514.29、実測値514.3。
実施例4:(S)−(2−(6−(2−エチル−4−ヒドロキシフェニル)−1H−インダゾール−3−イル)−5−イソプロピル−4,5,6,7−テトラヒドロ−3H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−6−イル)(4−メチル−1,4−ジアゼパン−1−イル)メタノン
Figure 2021535176

(S)−2−(6−(2−エチル−4−ヒドロキシフェニル)−1H−インダゾール−3−イル)−5−イソプロピル−4,5,6,7−テトラヒドロ−3H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−6−カルボン酸,TFA(I−19)(50mg、0.089mmol)、1−メチルホモピペラジン(0.022mL、0.179mmol)、およびDIPEA(0.031mL、0.179mmol)をDMF(1.5mL)に溶解し、次にHATU(51.0mg、0.134mmol)を加え、反応混合物を室温で3時間撹拌した(反応の進行はLCMSでモニターした)。ヒドラジン(0.014mL、0.447mmol)を加えて望ましくない副生成物を切断し、溶液を室温で10分間撹拌した。次に、反応混合物を濃縮し、粗生成物を分取HPLC(2〜70%ACN/水の勾配、C18カラム)により精製して、表題化合物のTFA塩を得た(29mg、収率42%)。(m/z):[M+H]3139の計算値542.32、実測値542.3。
Figure 2021535176
実施例5:((S)−2−(6−(2−エチル−4−ヒドロキシフェニル)−1H−インダゾール−3−イル)−5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−3H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−6−イル)((R)−4−(2−ヒドロキシエチル)−2−メチルピペラジン−1−イル)メタノン
Figure 2021535176

(S)−2−(6−(2−エチル−4−ヒドロキシフェニル)−1H−インダゾール−3−イル)−5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−3H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−6−カルボン酸,TFA(I−21)(55mg、0.103mmol)、(R)−2−(3−メチルピペラジン−1−イル)エタン−1−オール,二塩酸塩(I−24)(33.7mg、0.155mmol)、およびDIPEA(0.090mL、0.517mmol)をDMF(1.5mL)に溶解し、次にHATU(59.0mg、0.155mmol)を加え、反応混合物を室温で16時間撹拌した(反応の進行はLCMSでモニターした)。ヒドラジン(0.016mL、0.517mmol)を加えて望ましくない副生成物を切断した後、反応混合物を室温で10分間撹拌した。次に、反応混合物を濃縮し、粗生成物を分取HPLC(5〜70%ACN/水の勾配、C18カラム)により精製して、表題化合物のTFA塩を得た(22mg、収率28%)。(m/z):[M+H]3037の計算値544.30、実測値544.3。
実施例6:((S)−3−(ジメチルアミノ)ピロリジン−1−イル)((S)−2−(6−(2−エチル−4−ヒドロキシフェニル)−1H−インダゾール−3−イル)−5−イソプロピル−4,5,6,7−テトラヒドロ−3H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−6−イル)メタノン
Figure 2021535176

(S)−2−(6−(2−エチル−4−ヒドロキシフェニル)−1H−インダゾール−3−イル)−5−イソプロピル−4,5,6,7−テトラヒドロ−3H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−6−カルボン酸,TFA(I−19)(50mg、0.089mmol)、(S)−(−)−3−(ジメチルアミノ)ピロリジン(0.023mL、0.179mmol)、およびDIPEA(0.031mL、0.179mmol)をDMF(1.5mL)に溶解し、次にHATU(51.0mg、0.134mmol)を加え、反応混合物を室温で3時間撹拌した(反応の進行はLCMSでモニターした)。ヒドラジン(0.014mL、0.447mmol)を加えて望ましくない副生成物を切断し、溶液を室温で10分間撹拌した。次に、反応混合物を濃縮し、粗生成物を分取HPLC(5〜70%ACN/水の勾配、C18カラム)により精製して、表題化合物のTFA塩を得た(37mg、収率53%)。(m/z):[M+H]3139の計算値542.32、実測値542.3。
実施例7:(S)−(3−(ジメチルアミノ)アゼチジン−1−イル)(2−(6−(2−エチル−4−ヒドロキシフェニル)−1H−インダゾール−3−イル)−5−イソプロピル−4,5,6,7−テトラヒドロ−3H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−6−イル)メタノン
Figure 2021535176

(S)−2−(6−(2−エチル−4−ヒドロキシフェニル)−1H−インダゾール−3−イル)−5−イソプロピル−4,5,6,7−テトラヒドロ−3H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−6−カルボン酸,TFA(I−19)(50mg、0.089mmol)、3−(ジメチルアミノ)アゼチジン二塩酸塩(23.20mg、0.134mmol)、およびDIPEA(0.078mL、0.447mmol)をDMF(1.5mL)に溶解し、次にHATU(51.0mg、0.134mmol)を加え、反応混合物を室温で3時間撹拌した(反応の進行はLCMSでモニターした)。ヒドラジン(0.014ml、0.447mmol)を加えて望ましくない副生成物を切断し、溶液を室温で10分間撹拌した。次に、反応混合物を濃縮し、粗生成物を分取HPLC(5〜70%ACN/水の勾配、C18カラム)により精製して、表題化合物のTFA塩を得た(25mg、収率37%)。(m/z):[M+H]3037の計算値528.30、実測値528.3。
Figure 2021535176
調製10: 6-ベンジル5-(tert-ブチル)(S)-1-ベンジル-2-(6-(4-(ベンジルオキシ)-2-エチル-5-フルオロフェニル)-1H-インダゾール-3-イル)-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5,6-ジカルボキシレート
Figure 2021535176

2−メチルテトラヒドロフラン(11.2L、10体積)中の6-ベンジル5-(tert-ブチル)(S)-1-ベンジル-2-(6-ブロモ-1H-インダゾール-3-イル)-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−5,6−ジカルボキシレート(1.12Kg、1.74mol)の撹拌溶液に((4−(ベンジルオキシ)−2−エチル−5-フルオロフェニル)トリフルオロボラン、カリウム塩)(0.702Kg、2.1mol)および調製4で単離されたふわふわした白色固体(0.223Kg、1.04mol)を加えた。得られた反応混合物を、スポイト注入口を通して次の30分間窒素ガスで脱気した。この溶液に、Cs2CO3の調製水溶液(2.27Kg、7.30LのH2O、6体積中6.96mol)を加えた。得られた反応混合物を次の15分にわたってさらに脱気した。Pd(amphos)(0.74Kg、1.04mol)を得られた反応混合物中に加え、反応混合物を真空下で排気し、窒素で洗った。得られた反応混合物を90℃にし20時間加熱した。反応の完了後、得られた反応混合物を室温に冷却し、セライト床を通して濾過し、酢酸エチル(3×7.5L)で洗浄した。合わせた有機物を1N NaOH溶液(3×3L)で洗浄した。合わせた有機物をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させて粗物質を得、これを、溶離液ヘキサン中の20%酢酸エチルを使用することによりシリカゲル(100〜200M)でのカラムクロマトグラフィーで精製して、表題生成物をオフホワイト固体として位置異性体の混合物として得た(1.10Kg、80%)。(m/z): [M+H]+ C48H46FN5O5の計算値792.92、実測値792.34.
調製11:ベンジル(S)−1−ベンジル−2−(6−(4−(ベンジルオキシ)−2−エチル−5−フルオロフェニル)−1H−インダゾール−3−イル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−6−ジカルボキシレート、2ベンゼンスルホン酸
Figure 2021535176

窒素下、2-メチルテトラヒドロフラン(10,050mL)および酢酸イソプロピル(4,321.5mL)中の6-ベンジル5-(tert-ブチル)(S)-1-ベンジル-2-(6-(4-(ベンジルオキシ)-2-エチル-5-フルオロフェニル)-1H-インダゾール-3-イル)-1,4,6,7-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-5,6-ジカルボキシレート(1,005g、1269mmol)の溶液に、ベンゼンスルホン酸(703g、4,442mmol)を加えた。得られた反応混合物を50℃で15時間かけて撹拌した。完了した反応に酢酸イソプロピル(5,728.5mL)を加えた。スラリーを20℃に冷却し、1時間保持した。次に、濃縮したスラリーを窒素圧下で濾過した。次に、ケーキを酢酸イソプロピル(5,000mL)ですすいで、窒素圧下、25℃で2時間にわたって乾燥させた後、60℃で16時間、窒素を抜きながら高真空下でさらに乾燥させ、表題化合物をオフホワイトの自由流動性固体として得た(1,210g、95%収率)。(m/z): [M+H]+ C43H38FN5O3の計算値692.81、実測値692.88.
調製12:ベンジル(S)−1−ベンジル−2−(6−(4−(ベンジルオキシ)−2−エチル−5−フルオロフェニル)−1H−インダゾール−3−イル)−5−イソプロピル−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−6−ジカルボキシレート
Figure 2021535176

アセトン(12.0L)中のモレキュラーシーブ(1.21Kg)の懸濁液に、ベンジル(S)-1-ベンジル-2-(6-(4-(ベンジルオキシ)-2-エチル-5-フルオロフェニル)-1H-インダゾール-3-イル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-6-カルボキシレート、2ベンジルスルホン酸(1.20Kg、1,190mmol)および酢酸(26mL、446mmol)を加えた。懸濁液を25℃で30分にわたって撹拌して、不均一なオフホワイトから黄色の不均一な混合物を得た。反応混合物にトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(492g、2,321mmol)を加え、25℃で1時間にわたって撹拌した。反応混合物をセライトで濾過し、ケーキを2-メチルテトラヒドロフラン(500mL)で洗浄した。濾液を2-メチルテトラヒドロフラン(8.0L)で希釈し、アセトンの蒸留により溶媒を交換した。溶液を洗浄するために飽和重炭酸ナトリウム(3,025mL)を加え、混合物を1時間撹拌し、撹拌を停止し、層を15分かけて分離し、水層(pH = 7.5)を廃棄し、洗浄を今度は層分離の前に2時間攪拌して繰り返した。有機層を2.0Lまで蒸留し、酢酸イソプロピル(8.0L)を加え、2−メチルテトラヒドロフランの蒸留により溶媒を交換して、スラリーを得た。スラリーを20℃で1時間にわたって撹拌し、次に窒素圧下で濾過して、表題化合物をオフホワイトの固体として得た(795g、91%収率)。 (m/z): [M+H]+ C46H44FN5O3の計算値734.89、実測値734.96.
調製13:(S)−2−(6−(2−エチル−5−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)−1H−インダゾール−3−イル)−5−イソプロピル−4,5,6,7−テトラヒドロ−3H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−6−カルボン酸、2HCl
Figure 2021535176

ベンジル(S)-1-ベンジル-2-(6-(4-(ベンジルオキシ)-2-エチル-5-フルオロフェニル)-1H-インダゾール-3-イル)-5-イソプロピル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-6-カルボキシレート(760g、1,036mmol)、プロパン-2-オール(3,800 mL)および1M塩化水素(aq)(2589mL、2,589mmol)の脱気し撹拌した均一溶液に50℃で、10wt%Pd/C、50wt%H2O(76g、35.7mmol)を加えた直後に、反応混合物に水素ガスを4時間かけてバブリングした。反応混合物をセライト(200グラム)パッドに通して濾過した。透明な暗黄色の濾液にSiliaMetSチオール(76g、白色固体として)を加え、50℃で1時間にわたって撹拌して、残りのパラジウムを除去した。SiliaMetSチオールを0.2ミクロンのフィルターで濾過して除き、淡黄色の均一な濾液を得たところ、SiliaMetSチオールは明るいオレンジ色になった。濾液に酢酸イソプロピル(7,600mL)を加え、それをロトバップで約3.0リットルに濃縮した。濁った懸濁液としての濃縮溶液に、酢酸イソプロピル(7,600mL)を加え、約3.0リットルに濃縮した。次に濃スラリーとしての濃縮物に、酢酸イソプロピル(7,600mL)を加え、その時点でスラリーは自由流動性で濾過可能であった。スラリーを濾過し、ケーキを酢酸イソプロピル(3,000mL)ですすぎ、高真空下で1時間にわたって乾燥させ、次に高真空下で50℃で18時間にわたって窒素を抜きながらさらに乾燥させ、表題化合物(472g、81%収率)を得た。(m/z): [M+H]+ C25H26FN5O3の計算値464.51、実測値464.58.
実施例8:(S)−(3−(ジメチルアミノ)アゼチジン−1−イル)(2−(6−(2−エチル−5−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)−1H−インダゾール−3−イル)−5−イソプロピル−4,5,6,7−テトラヒドロ−3H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−6−イル)メタノン
Figure 2021535176

-20℃に冷却したN,N-ジメチルアセトアミド(2,436mL)中の(S)-2-(6-(2-エチル-5-フルオロ-4-ヒドロキシフェニル)-1H-インダゾール-3-イル)-5-イソプロピル-4,5,6,7-テトラヒドロ-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-6-カルボン酸、2HCl(470g、876mmol)およびN,N-ジメチルアゼチジン-3-アミン、2HCl(197g、1,139mmol)の撹拌溶液に、DIPEA(413mL、2,366mmol)を少なくとも15分にわたって加えた(発熱付加によりバッチ温度が-9.1℃に上昇した)。バッチを-15℃に冷却し、HCTU(453g、1095mmol)を加えた。混合物を1時間かけて20℃に温め、さらに1時間保持した。完了した反応混合物に酢酸イソプロピル(5.0L)および1M HCl(2.0L)を加え、混合物を15分にわたって撹拌し、層を分離して、酢酸イソプロピル層中に不純物を抽出した。生成物を含む水層を酢酸イソプロピル(各5.0L)でさらに3回抽出した。4回目の抽出後、水層を2-メチルテトラヒドロフラン、続いて飽和重炭酸ナトリウム溶液(約2.2L、pH =8に調整)に加え、15分間撹拌し、層を分離し、水層を廃棄した。有機層をアセトニトリルに溶媒交換し、最終容量2.35Lで撹拌し、その時点で生成物はアモルファスの濾過可能な固体として溶液から沈殿した。次に、スラリーを窒素圧下で濾過して、345グラムの粗生成物を得た。粗生成物(345g)を55℃で撹拌しながらメタノール(1.035L)に溶解し、15時間にわたって保持して、溶液から生成物を結晶化した。スラリーを10℃に冷却し、2時間かけて撹拌しながらその温度に保持した。濃縮したスラリーを窒素圧下で20℃で2時間かけて濾過し、続いて65℃で18時間かけて窒素を抜きながら高真空下でさらに乾燥させ、表題化合物をオフホワイトから白色の自由流動性固体として得た(253g、53%収率)。(m/z): [M+H]+ C30H36FN7O2の計算値546.66、実測値546.73.
調製14: (S)-5-エチル-2-(6-(2-エチル-4-ヒドロキシフェニル)-1H-インダゾール-3-イル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-6-カルボン酸
Figure 2021535176

(S)−2−(6−(2−エチル−4−ヒドロキシフェニル)−1H−インダゾール−3−イル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−3H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−6−カルボン酸,HCl(0.100g、0.227mmol)(I−18)およびアセトアルデヒド(0.019mL、0.341mmol)をメタノール(3.0mL)に溶解し、次にシアノ水素化ホウ素ナトリウム(0.057g、0.909mmol)を加え、反応混合物を室温で16時間撹拌した(反応の進行はLCMSでモニターした)。水素化ホウ素ナトリウム(9mg、0.227mmol)を加えて、残っているアセトアルデヒドをクエンチし、次に反応混合物を濃縮した。次に、粗生成物を逆相クロマトグラフィー(5〜70%ACN/水の勾配、40g C18カラム)により精製して、表題化合物のTFA塩を得た(62mg、収率50%)。(m/z):[M+H]2425の計算値432.20、実測値432.1。
実施例9:(S)−(3−(ジメチルアミノ)アゼチジン−1−イル)(5−エチル−2−(6−(2−エチル−4−ヒドロキシフェニル)−1H−インダゾール−3−イル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−3H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−6−イル)メタノン
Figure 2021535176

(S)−5−エチル−2−(6−(2−エチル−4−ヒドロキシフェニル)−1H−インダゾール−3−イル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−3H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−6−カルボン酸,TFA(30mg、0.055mmol)、3−(ジメチルアミノ)アゼチジン二塩酸塩(14.28mg、0.082mmol)、およびDIPEA(0.048mL、0.275mmol)をDMF(1.50mL)に溶解し、次にHATU(31.4mg、0.082mmol)を加え、反応混合物を室温で1時間撹拌した(反応の進行はLCMSでモニターした)。ヒドラジン(5.18μl、0.165mmol)を加えて望ましくない副生成物を切断した後、溶液を室温で10分間撹拌した。次に、反応混合物を濃縮し、粗生成物を分取HPLC(5〜60%ACN/水の勾配、C18カラム)により精製して、表題化合物のTFA塩を得た(25mg、収率63%)。(m/z):[M+H]2935の計算値514.29、実測値514.2。
実施例10:(S)−(3−(ジメチルアミノ)−3−メチルアゼチジン−1−イル)(5−エチル−2−(6−(2−エチル−4−ヒドロキシフェニル)−1H−インダゾール−3−イル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−3H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−6−イル)メタノン
Figure 2021535176

(S)−5−エチル−2−(6−(2−エチル−4−ヒドロキシフェニル)−1H−インダゾール−3−イル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−3H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−6−カルボン酸,TFA(30mg、0.055mmol)、N,N,3−トリメチルアゼチジン−3−アミン塩酸塩(12.43mg、0.082mmol)、およびDIPEA(0.048mL、0.275mmol)をDMF(1.50mL)に溶解し、次にHATU(31.4mg、0.082mmol)を加え、反応混合物を室温で1時間撹拌した(反応の進行はLCMSでモニターした)。ヒドラジン(5.18μl、0.165mmol)を加えて望ましくない副生成物を切断した後、溶液を室温で10分間撹拌した。次に、反応混合物を濃縮し、粗生成物を分取HPLC(5〜60%ACN/水の勾配、C18カラム)により精製して、表題化合物のTFA塩を得た(25mg、収率62%)。(m/z):[M+H]3037の計算値528.30、実測値528.2。
実施例11:(S)−(3−(ジメチルアミノ)−3−メチルアゼチジン−1−イル)(2−(6−(2−エチル−4−ヒドロキシフェニル)−1H−インダゾール−3−イル)−5−イソプロピル−4,5,6,7−テトラヒドロ−3H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−6−イル)メタノン
Figure 2021535176

(S)−2−(6−(2−エチル−4−ヒドロキシフェニル)−1H−インダゾール−3−イル)−5−イソプロピル−4,5,6,7−テトラヒドロ−3H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−6−カルボン酸(40mg、0.090mmol)(I−19)N,N,3−トリメチルアゼチジン−3−アミン塩酸塩(20.29mg、0.135mmol)、およびDIPEA(0.047mL、0.269mmol)をDMF(1.50mL)に溶解し、次にHATU(51.2mg、0.135mmol)を加え、反応混合物を室温で16時間撹拌した(反応の進行はLCMSでモニターした)。ヒドラジン(8.45μl、0.269mmol)を加えて望ましくない副生成物を切断した後、溶液を室温で10分間撹拌した。次に、反応混合物を濃縮し、粗生成物を分取HPLC(5〜60%ACN/水の勾配、C18カラム)により精製して、表題化合物のTFA塩を得た(26mg、収率38%)。(m/z):[M+H]3139の計算値542.32、実測値542.2。
実施例12:(S)−(3−(ジメチルアミノ)アゼチジン−1−イル)(2−(6−(2−エチル−4−ヒドロキシフェニル)−1H−インダゾール−3−イル)−5−プロピル−4,5,6,7−テトラヒドロ−3H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−6−イル)メタノン
Figure 2021535176

(S)−2−(6−(2−エチル−4−ヒドロキシフェニル)−1H−インダゾール−3−イル)−5−プロピル−4,5,6,7−テトラヒドロ−3H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−6−カルボン酸,TFA(30mg、0.054mmol)、(I−20)3−(ジメチルアミノ)アゼチジン二塩酸塩(13.92mg、0.080mmol)、およびDIPEA(0.047mL、0.268mmol)をDMF(1.50mL)に溶解し、次にHATU(30.6mg、0.080mmol)を加え、反応混合物を室温で1時間撹拌した(反応の進行はLCMSでモニターした)。ヒドラジン(5.05μl、0.161mmol)を加えて望ましくない副生成物を切断した後、溶液を室温で10分間撹拌した。次に、反応混合物を濃縮し、粗生成物を分取HPLC(5〜60%ACN/水の勾配、C18カラム)により精製して、表題化合物のTFA塩を得た(26mg、収率63%)。(m/z):[M+H]3037の計算値528.30、実測値528.2。
実施例13:(S)−(3−(ジメチルアミノ)−3−メチルアゼチジン−1−イル)(2−(6−(2−エチル−4−ヒドロキシフェニル)−1H−インダゾール−3−イル)−5−プロピル−4,5,6,7−テトラヒドロ−3H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−6−イル)メタノン
Figure 2021535176

(S)−2−(6−(2−エチル−4−ヒドロキシフェニル)−1H−インダゾール−3−イル)−5−プロピル−4,5,6,7−テトラヒドロ−3H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−6−カルボン酸,TFA(30mg、0.054mmol)、(I−20)N,N,3−トリメチルアゼチジン−3−アミン塩酸塩(12.12mg、0.080mmol)、およびDIPEA(0.047mL、0.268mmol)をDMF(1.50mL)に溶解し、次にHATU(30.6mg、0.080mmol)を加え、反応混合物を室温で1時間撹拌した(反応の進行はLCMSでモニターした)。ヒドラジン(5.05μl、0.161mmol)を加えて望ましくない副生成物を切断した後、溶液を室温で10分間撹拌した。次に、反応混合物を濃縮し、粗生成物を分取HPLC(5〜60%ACN/水の勾配、C18カラム)により精製して、表題化合物のTFA塩を得た(18mg、収率44%)。(m/z):[M+H]3139の計算値542.32、実測値542.2。
生物学的アッセイ
本開示の化合物を、以下の生物学的アッセイのうちの1つまたはそれを超えるアッセイにおいて特徴付けた。
アッセイ1:生化学的JAKキナーゼアッセイ
4つのLanthaScreen JAK生化学的アッセイのパネル(JAK1、2、3およびTyk2)を、通常のキナーゼ反応緩衝液(50mM HEPES,pH7.5、0.01%Brij−35、10mM MgClおよび1mM EGTA)に含めた。組換えGSTタグ化JAK酵素およびGFPタグ化STAT1ペプチド基質をLife
Technologiesから入手した。
段階希釈した化合物を、それらの4つのJAK酵素の各々および基質とともに、白色384ウェルマイクロプレート(Corning)において周囲温度で1時間プレインキュベートした。続いて、ATPを加えて、1%DMSOを含む10μLの総体積でキナーゼ反応を開始した。JAK1、2、3およびTyk2に対する最終的な酵素濃度は、それぞれ4.2nM、0.1nM、1nMおよび0.25nMであり;使用された対応するKm ATP濃度は、25μM、3μM、1.6μMおよび10μMであり;基質濃度は、4つすべてのアッセイについて200nMである。キナーゼ反応を周囲温度で1時間進めた後、TR−FRET希釈緩衝液(Life Technologies)中のEDTA(最終濃度10mM)およびTb−抗pSTAT1(pTyr701)抗体(Life Technologies,最終濃度2nM)の10μL調製物を加えた。そのプレートを周囲温度で1時間インキュベートした後、EnVisionリーダー(Perkin Elmer)において読み出した。発光シグナル比(Emission ratio signals)(520nm/495nm)を記録し、それを用いて、DMSOに基づくパーセント阻害値およびバックグラウンドコントロールを算出した。
用量反応解析の場合、パーセント阻害のデータを化合物の濃度に対してプロットし、Prismソフトウェア(GraphPad Software)を用いて、4パラメータのロバストな適合モデルからIC50値を決定した。結果は、pIC50(IC50の対数に負号をつけたもの)として表され、続いてCheng−Prusoff式を用いてpKi(解離定数Kiの対数に負号をつけたもの)に変換した。
4つのJAKアッセイのそれぞれにおいてより低いK値またはより高いpK値を有する試験化合物は、JAK活性のより大きな阻害を示す。
アッセイ2:Tall−1 T細胞におけるIL−2刺激pSTAT5の阻害
Tall−1ヒトT細胞株(DSMZ)におけるインターロイキン−2(IL−2)刺激STAT5リン酸化の阻害に対する試験化合物の効力を、AlphaLisaを使用して測定した。IL−2はJAK1/3を介してシグナル伝達するので、このアッセイによりJAK1/3細胞効力の尺度を提供する。
リン酸化STAT5を、AlphaLISA SureFire Ultra pSTAT5(Tyr694/699)キット(PerkinElmer)によって測定した。
Tall−1細胞株由来のヒトT細胞を、37℃、5%CO加湿恒温器において、15%熱失活ウシ胎児血清(FBS,Life Technologies)、2mM Glutamax(Life Technologies)、25mM HEPES(Life Technologies)、および1×Pen/Strep(Life Technologies)が補充されたRPMI(Life Technologies)中で培養した。化合物をDMSOで段階希釈し、空のウェルに音響学的に分注した。アッセイ培地(10%FBS(ATCC)が補充された無フェノールレッドDMEM(Life Technologies))を分注し(4μL/ウェル)、プレートを900rpmで10分間振盪した。細胞を、アッセイ培地(4μL/ウェル)中に45,000細胞/ウェルで播種し、37℃、5%COで1時間インキュベートした後、予め加温したアッセイ培地(4μL)中にIL−2(R&D Systems;最終濃度300ng/mL)を30分間加えた。サイトカイン刺激の後、細胞を、1×PhosStopおよびComplete tablet(Roche)を含む6ulの3×AlphaLisa溶解緩衝液(PerkinElmer)で溶解した。ライセートを、室温(RT)にて900rpmで10分間振盪した。リン酸化STAT5を、pSTAT5 AlphaLisaキット(PerkinElmer)によって計測した。新たに調製したアクセプタービーズ混合物を、緑色フィルタリングした100lux未満の光の下でライセート(5μL)上に分注した。プレートを900rpmで2分間振盪し、短時間遠沈し、RTの暗所で2時間インキュベートした。ドナービーズを、緑色フィルタリングした100lux未満の光の下で分注した(5μL)。プレートを900rpmで2分間振盪し、短時間遠沈し、RTの暗所で一晩インキュベートした。ルミネセンスを、EnVisionプレートリーダー(PerkinElmer)を用いて緑色フィルタリングした100lux未満の光の下で689nmでの励起および570nmでの発光を使用して測定した。
試験化合物のIL−2に応答する阻害性効力を測定するために、ヒトT細胞株におけるpSTAT5に結合したビーズの平均発光強度を計測した。化合物濃度に対するシグナル強度の阻害曲線の解析から、IC50値を決定した。データは、pIC50(負の常用対数IC50)値(平均値±標準偏差)として表される。
インビトロアッセイの結果
本開示の化合物は、上記の4つのJAK酵素アッセイ;JAK1、JAK2、JAK3、およびTyk2、ならびにBEAS-2B細胞効力アッセイで試験した。
表1
Figure 2021535176
アッセイ3:肺組織におけるIL−13誘導性pSTAT6誘導のマウス(Murine))(マウス(Mouse))モデル
IL−13は喘息の病態生理学の基礎となる重要なサイトカインである(Kudlaczら、Eur.J.Pharmacol,2008,582,154−161)。IL−13は、キナーゼのヤヌスファミリー(JAK)のメンバーを活性化する細胞表面受容体に結合し、それは次にSTAT6をリン酸化し、その後さらなる転写経路を活性化する。記載されるモデルでは、ある用量のIL−13をマウスの肺に局所送達してSTAT6のリン酸化(pSTAT6)を誘導し、次にこれをエンドポイントとして測定した。
ハーランから入手した成体Balb/cマウスをアッセイに使用した。試験当日、動物をイソフルランで軽く麻酔し、ビヒクルまたは試験化合物(1mg/mL、数回の呼吸で総体積50μL)を経口吸引で投与した。動物を投与後横臥位に置き、麻酔から完全に回復するのをモニターした後、ホームケージに戻した。4時間後、動物を再度短時間麻酔し、経口吸引によりビヒクルまたはIL−13のいずれか(送達された総用量0.03μg、総体積50μL)を負荷した後、麻酔から回復するのをモニターしてホームケージに戻した。ビヒクルまたはIL−13投与の1時間後、PerkinElmer AlphaLISA(登録商標)SureFire(登録商標)Ultra(商標)HV p−STAT6(Tyr641)アッセイキットを使用する肺ホモジネート中のpSTAT6検出と、肺と血漿の両方の総薬物濃度分析の両方のために、全血と肺を収集した。血液試料を4℃で約12,000rpmで4分間遠心分離(エッペンドルフ遠心分離機、5804R)して血漿を収集した。肺をDPBS(ダルベッコのリン酸緩衝生理食塩水)ですすぎ、パッドで乾燥させ、急速凍結し、秤量し、HPLC水中の0.1%ギ酸に1:3に希釈してホモジナイズした。試験化合物の血漿および肺のレベルは、試験マトリックスの標準曲線に構築された分析標準に対するLC−MS解析によって決定された。肺と血漿の比は、5時間での肺濃度(ng/g)と血漿濃度(ng/mL)の比と決定された。
モデルの活性は、ビヒクルで処理されてIL−13を負荷された対照動物と比較した、5時間で処理動物の肺に存在するpSTAT6のレベルの低下によって証明される。ビヒクルで処理されてIL−13を負荷された対照動物と、ビヒクルで処理されてビヒクルを負荷された対照動物の違いは、任意の所与実験においてそれぞれ0%および100%の阻害効果となった。アッセイで試験された化合物は、以下に記載されているように、IL−13負荷後5時間でSTAT6リン酸化の阻害を示した。
表2:観察したpSTAT6の阻害と血漿/肺の暴露
Figure 2021535176
マウス肺において試験した化合物の有意な濃度の観察により、IL−13誘導pSTAT6誘導の観察された阻害が試験化合物の活性の結果であることが確認された。5時間の肺と血漿の比は、マウスにおいて化合物1〜6が血漿中の曝露よりも肺において有意に多くの曝露を示したことを示した。
アッセイ4:ヒト末梢血単核細胞におけるTSLP誘発TARC放出の阻害
胸腺間質性リンホポエチン(TSLP)と、胸腺および活性化制御ケモカイン(TARC)は、喘息の気道に過剰発現し、疾患の重症度と相関している。肺では、アレルゲンやウイルス感染に反応して、TSLPが気管支上皮細胞から放出されることがある。TSLPは、上皮細胞、内皮細胞、好中球、マクロファージ、および肥満細胞をはじめとする幅広い組織および細胞種に見出されるIL−7Rα/TSLPRヘテロ二量体を通してシグナルを伝達する。TSLPがその受容体に結合すると、コンフォメーション変化が誘発され、JAK1とJAK2が活性化されて、STAT3およびSTAT5をはじめとするさまざまな転写因子がリン酸化される。免疫細胞では、これは細胞内イベントのカスケードを引き起こし、細胞増殖、抗アポトーシス、樹状細胞の遊走、ならびにTh2サイトカインおよびケモカインの産生がもたらされる。末梢血単核細胞(PBMC)では、TSLPは、骨髄樹状細胞を活性化してT細胞を誘引および刺激する(化学誘引物質TARCによって媒介されるプロセスである)ことにより、炎症促進作用を示す。
このアッセイでは、TSLP刺激がPBMCからのTARC放出を誘発すること、および、この応答が化合物による処理によって用量依存的に減衰することが示された。試験化合物の効力を、TARC放出の阻害について測定した。
3〜5人のドナーからのPBMCアリコート(事前に全血から単離し、アリコートを−80℃で凍結)を37℃で解凍し、50mLファルコンチューブ内の40mLの予熱済、滅菌濾過済の完全RPMI培地に滴下して加えた。細胞をペレット化し、完全培地に2.24×10細胞/mLで再懸濁した。細胞を、ウェルあたり85μL(190,000細胞)で組織培養処理した96ウェル平底マイクロプレートに播種した。細胞を37℃、5%COで1時間静置した。
化合物は、DMSO中の10mM保存液として受け取った。3.7倍段階希釈を行って、DMSO中の9濃度の試験化合物を最終アッセイ試験濃度の300倍で生成した。150倍の中間希釈は完全培地で行い、0.2%DMSOで最終アッセイ試験濃度の2倍の濃度の化合物を生成した。1時間の休止期間の後、95μLの2X化合物をPBMCの各ウェルに添加し、最終アッセイ濃度範囲を33.33μMから0.95μMにした。完全培地中の0.2%DMSO95μLを未処理の対照ウェルに加えた。刺激の前に、細胞を化合物で1時間、37℃、5%COで前処理した。
組換えヒトTSLPタンパク質を0.1%BSAを含む無菌DPBSで10μg/mLに再構成し、−20℃でアリコートで保存した。使用直前にアリコートを解凍し、完全培地中で最終アッセイ濃度の20倍に調製した。10μLの20倍のTSLPをPBMCの各ウェルに加えて最終アッセイ濃度を10ng/mLにした。10μLの完全培地を未刺激の対照ウェルに加えた。化合物の存在下、48時間、37℃、5%COで細胞を刺激した。
刺激後、細胞培養上清を採取し、製造者の指示に従ってHuman CCL17/TARC Quantikine ELISA Kit(R&D Systems #DDN00)を用いて、酵素結合免疫吸着測定法(ELISA)によりTARCレベルを検出した。
用量反応分析では、各ドナーの反応率値に対してlog[試験化合物(M)]をプロットし、可変勾配を伴う4パラメータのシグモイド型用量反応アルゴリズムを使用するGraphPad Prismソフトウェアによる非直線回帰分析を使用してIC50値を決定した。データは、個々のドナーのpIC50値から計算され、小数点以下第1位に丸められた平均pIC50(10を底とする負の対数IC50)値として表される。阻害の効力値を表3に要約する。
表3:ヒト末梢血単核細胞におけるTSLP誘発TARC放出の阻害についての試験化合物の効力(pIC50)値
Figure 2021535176
本発明は、その特定の実施形態を参照して説明されてきたが、本発明の真の精神および範囲から逸脱することなく、様々な変更を加えることができ、同等物を置き換えることができることを当業者は理解すべきである。さらに、特定の状況、材料、物質の組成、プロセス、プロセス工程(複数可)を、本発明の目的、精神および範囲に適合させるために、多くの修正を行うことができる。そのようなすべての修正は、本明細書に添付された特許請求の範囲内にあることを意図している。さらに、本明細書の上記で引用されたすべての刊行物、特許、および特許文書は、参照により独立して組み込まれるかのように、参照により完全に本明細書に組み込まれる。

Claims (21)

  1. 式J−15の化合物またはその塩:
    Figure 2021535176

    (式中、Xは、Br、IおよびClからなる群から選択され、
    PGは、カルボン酸保護基であり、
    PGは、アミノ保護基であり、
    PGは、アミノ保護基である)
    を調製するためのプロセスであって、
    前記プロセスは、
    (a)式J−14の化合物:
    Figure 2021535176

    またはその塩をヒドラジンと反応させ、式J−15の前記化合物を得る工程、および
    (b)必要に応じて化合物J−15の塩を形成する工程
    を含む、プロセス。
  2. ヒドラジンとの前記反応が、60℃±20℃で行われる、請求項1に記載のプロセス。
  3. Xが、Br、IおよびClからなる群から選択され、
    PGが、アルキルまたはベンジル基であり、前記ベンジル基は、必要に応じて置換されており、
    PGが、アシル基、アルコキシカルボニル基、アリールメチル基およびシリル基からなる群から選択され、
    PGが、アシル基、アルコキシカルボニル基、アリールメチル基およびシリル基からなる群から選択される、請求項1または2のいずれか一項に記載のプロセス。
  4. XがBrであり、PGがベンジルであり、PGがtert−ブトキシカルボニルであり、PGがベンジルである、請求項1または2のいずれか一項に記載のプロセス。
  5. 化合物J−14またはその塩が、
    (a)式J−13の化合物:
    Figure 2021535176

    (式中、Yは、脱離基である)を式J−11の化合物:
    Figure 2021535176

    と塩基の存在下で反応させ、J−14を得る工程、および
    (b)必要に応じて化合物J−14の塩を形成する工程
    によって調製される、請求子1または4のいずれか一項に記載のプロセス。
  6. Yが、Clである、請求項5に記載のプロセス。
  7. 式J−14の化合物
    Figure 2021535176

    またはその塩であって、
    式中、Xは、Br、IおよびClからなる群から選択され、
    PGは、カルボン酸保護基であり、
    PGは、アミノ保護基であり、
    PGは、アミノ保護基である、
    化合物またはその塩。
  8. Xが、Br、IおよびClからなる群から選択され、
    PGが、アルキルまたはベンジル基であり、前記ベンジル基は、必要に応じて置換されており、
    PGが、アシル基、アルコキシカルボニル基、アリールメチル基およびシリル基からなる群から選択され、
    PGが、アシル基、アルコキシカルボニル基、アリールメチル基およびシリル基からなる群から選択される、請求項7に記載の化合物またはその塩。
  9. 前記式I−14:
    Figure 2021535176

    を有する、請求項7に記載の化合物またはその塩。
  10. 式J−15の化合物:
    Figure 2021535176

    またはその塩であって、
    式中、
    Xは、Br、IおよびClからなる群から選択され、
    PGは、カルボン酸保護基であり、
    PGは、アミノ保護基であり、
    PGは、アミノ保護基である、
    化合物またはその塩。
  11. Xが、Br、IおよびClからなる群から選択され、
    PGが、アルキルまたはベンジル基であり、前記ベンジル基は、必要に応じて置換されており、
    PGが、アシル基、アルコキシカルボニル基、アリールメチル基およびシリル基からなる群から選択され、
    PGが、アシル基、アルコキシカルボニル基、アリールメチル基およびシリル基からなる群から選択される、請求項10に記載の化合物またはその塩。
  12. 前記式I−15:
    Figure 2021535176

    を有する、請求項10に記載の化合物またはその塩。
  13. 式J−16の化合物またはその塩:
    Figure 2021535176

    (式中、
    PGは、カルボン酸保護基であり、
    PGは、アミノ保護基であり、
    PGは、アミノ保護基であり、
    PGは、ヒドロキシル保護基であり、
    Rは、HまたはFである)
    を調製するためのプロセスであって、
    前記プロセスは、
    (a)式J−13の化合物:
    Figure 2021535176

    (式中、Xは、Br、IおよびClからなる群から選択され、Yは脱離基である)を式J−11の化合物:
    Figure 2021535176

    と塩基の存在下で反応させ、式J−14の化合物:
    Figure 2021535176

    を得る工程、および必要に応じて化合物J−14の塩を形成する工程;
    (b)式J−14の前記化合物またはその塩をヒドラジンと反応させ、式J−15の化合物:
    Figure 2021535176

    を得る工程、および必要に応じて化合物J−15の塩を形成する工程;
    (c)式J−15の前記化合物またはその塩を式J−5、J−6またはJ−7の化合物:
    Figure 2021535176

    (式中、RおよびRは、C1−8アルキルからそれぞれ独立して選択され、ここで、RおよびRは必要に応じて一緒になって4〜8員環を形成し得る)
    と塩基、パラジウム触媒およびホスフィン配位子の存在下で反応させ、式J−16の前記化合物を得る工程、および必要に応じて化合物J−16の塩を形成する工程を含む、プロセス。
  14. 工程(c)が、ジボロン試薬または触媒の存在下で行われる、請求項13に記載のプロセス。
  15. 工程(c)が、テトラヒドロキシジボロン、ジボロン酸エステルまたはビス(ピナコラト)ジボロンとフッ化カリウムフッ化水素酸塩との反応の生成物の存在下で行われる、請求項14に記載のプロセス。
  16. 工程(b)におけるヒドラジンとの前記反応が、60℃±20℃で行われる、請求項13から15のいずれか一項に記載のプロセス。
  17. Xが、Br、IおよびClからなる群から選択され、
    PGが、アルキルまたはベンジル基であり、前記ベンジル基は、必要に応じて置換されており、
    PGが、アシル基、アルコキシカルボニル基、アリールメチル基およびシリル基からなる群から選択され、
    PGが、アシル基、アルコキシカルボニル基、アリールメチル基およびシリル基からなる群から選択され、
    PGが、シリル基、アシル基、およびアリールメチル基からなる群から選択される、請求項13から16のいずれか一項に記載のプロセス。
  18. XがBrであり、PGがベンジルであり、PGがtert−ブトキシカルボニルであり、PGがベンジルであり、PGがベンジルである、請求項13から16のいずれか一項に記載のプロセス。
  19. YがClである、請求項13から18のいずれか一項に記載のプロセス。
  20. 工程(c)の前記パラジウム触媒およびホスフィン配位子が、ビス(ジ‐tert‐ブチル(4‐ジメチルアミノフェニル)ホスフィン)ジクロロパラジウム(II)である、求項13から19のいずれか一項に記載のプロセス。
  21. 式J−5の化合物が、工程(c)において使用される、請求項13から20のいずれか一項に記載のプロセス。
JP2021512248A 2018-09-04 2019-09-03 Jak阻害剤およびその中間体を調製するためのプロセス Ceased JP2021535176A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US201862726600P 2018-09-04 2018-09-04
US62/726,600 2018-09-04
PCT/US2019/049338 WO2020051135A1 (en) 2018-09-04 2019-09-03 Process for preparing jak inhibitors and intermediates thereof

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2021535176A true JP2021535176A (ja) 2021-12-16

Family

ID=67957449

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021512248A Ceased JP2021535176A (ja) 2018-09-04 2019-09-03 Jak阻害剤およびその中間体を調製するためのプロセス

Country Status (15)

Country Link
US (1) US10844057B2 (ja)
EP (1) EP3837253B1 (ja)
JP (1) JP2021535176A (ja)
KR (1) KR20210056382A (ja)
CN (1) CN112638902A (ja)
AR (1) AR116116A1 (ja)
AU (1) AU2019335199A1 (ja)
BR (1) BR112021004087A2 (ja)
CA (1) CA3108848A1 (ja)
IL (1) IL281152B2 (ja)
MX (1) MX2021002273A (ja)
PH (1) PH12021550388A1 (ja)
SG (1) SG11202101785UA (ja)
TW (1) TWI808250B (ja)
WO (1) WO2020051135A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7383696B2 (ja) 2018-09-04 2023-11-20 セラヴァンス バイオファーマ アール&ディー アイピー, エルエルシー Jak阻害剤としての5員~7員の複素環アミド

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20180073687A (ko) 2015-11-03 2018-07-02 세라밴스 바이오파마 알앤디 아이피, 엘엘씨 호흡기 질환의 치료를 위한 jak 키나제 저해제 화합물
EA037748B1 (ru) 2017-03-09 2021-05-18 ТЕРЕВАНС БАЙОФАРМА Ар энд Ди АйПи, ЭлЭлСи Конденсированные имидазо-пиперидиновые ингибиторы jak
KR20210056381A (ko) 2018-09-04 2021-05-18 세라밴스 바이오파마 알앤디 아이피, 엘엘씨 Jak 억제제로서 디메틸 아미노 아제티딘 아마이드
TW202144343A (zh) 2020-03-02 2021-12-01 美商施萬生物製藥研發 Ip有限責任公司 Jak抑制劑化合物之結晶水合物
WO2021226637A1 (en) * 2020-05-08 2021-11-11 Theravance Biopharma R&D Ip, Llc Method of treating a patient infected with a coronavirus with nezulcitinib
WO2022081872A1 (en) * 2020-10-16 2022-04-21 Gb008, Inc. Janus kinase inhibitors
US20230021647A1 (en) 2021-06-21 2023-01-26 Theravance Biopharma R&D Ip, Llc Method of treating a patient infected with a coronavirus and having a baseline level of crp below 150 mg/l
WO2023215478A1 (en) 2022-05-05 2023-11-09 Theravance Biopharma R&D Ip, Llc Nezulcitinib for delivery by nebulized oral inhalation
WO2023230236A1 (en) * 2022-05-26 2023-11-30 Theravance Biopharma R&D Ip, Llc Process for preparing jak inhibitors and intermediates thereof

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62240683A (ja) * 1986-04-01 1987-10-21 ワ−ナ−−ランバ−ト・コンパニ− 抗高血圧活性を有する4,5,6,7−テトラヒドロ−1h−イミダゾ〔4,5−c〕ピリジン−6−カルボン酸類似体
JP2013501792A (ja) * 2009-08-10 2013-01-17 サミュメッド リミテッド ライアビリティ カンパニー Wnt/b−カテニンシグナル伝達経路阻害剤としてのインダゾールおよびその治療的使用
JP2014522865A (ja) * 2011-07-27 2014-09-08 ファイザー・リミテッド インダゾール
WO2017079205A1 (en) * 2015-11-03 2017-05-11 Theravance Biopharma R&D Ip, Llc Jak kinase inhibitor compounds for treatment of respiratory disease

Family Cites Families (25)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI262914B (en) 1999-07-02 2006-10-01 Agouron Pharma Compounds and pharmaceutical compositions for inhibiting protein kinases
EP1648455A4 (en) 2003-07-23 2009-03-04 Exelixis Inc MODULATORS OF ALK PROTEIN (ANAPLASTIC LYMPHOMA KINASE) AND METHODS OF USE
US20050090529A1 (en) 2003-07-31 2005-04-28 Pfizer Inc 3,5 Disubstituted indazole compounds with nitrogen-bearing 5-membered heterocycles, pharmaceutical compositions, and methods for mediating or inhibiting cell proliferation
US7884109B2 (en) 2005-04-05 2011-02-08 Wyeth Llc Purine and imidazopyridine derivatives for immunosuppression
US8648069B2 (en) 2007-06-08 2014-02-11 Abbvie Inc. 5-substituted indazoles as kinase inhibitors
JP2010111624A (ja) 2008-11-06 2010-05-20 Shionogi & Co Ltd Ttk阻害作用を有するインダゾール誘導体
JOP20190230A1 (ar) * 2009-01-15 2017-06-16 Incyte Corp طرق لاصلاح مثبطات انزيم jak و المركبات الوسيطة المتعلقة به
EP2414340A1 (en) 2009-04-03 2012-02-08 Dainippon Sumitomo Pharma Co., Ltd. Compounds for treating disorders mediated by metabotropic glutamate receptor 5, and methods of use thereof
PL3001903T3 (pl) 2009-12-21 2018-03-30 Samumed, Llc 1H-pirazolo[3,4-b]pirydyny i ich zastosowania terapeutyczne
UA111854C2 (uk) * 2011-09-07 2016-06-24 Інсайт Холдінгс Корпорейшн Способи і проміжні сполуки для отримання інгібіторів jak
CN105189509B (zh) * 2013-03-06 2017-12-19 因赛特公司 用于制备jak抑制剂的方法及中间体
EP3318565B1 (en) 2013-12-05 2021-04-14 Pfizer Inc. Pyrrolo[2,3-d]pyrimidinyl, pyrrolo[2,3-b]pyrazinyl and pyrrolo[2,3-d]pyridinyl acrylamides
TN2016000503A1 (en) 2014-05-14 2018-04-04 Pfizer Pyrazolopyridines and pyrazolopyrimidines
WO2016026078A1 (en) 2014-08-19 2016-02-25 Changzhou Jiekai Pharmatech Co., Ltd. Heterocyclic compounds as erk inhibitors
KR101663277B1 (ko) 2015-03-30 2016-10-06 주식회사 녹십자 TNIK, IKKε 및 TBK1 억제제로서의 피라졸계 유도체 및 이를 포함하는 약학적 조성물
WO2017077288A1 (en) 2015-11-03 2017-05-11 Topivert Pharma Limited 4,5,6,7-tetrahydro-1h-imidazo[4,5-c]pyridine and 1,4,5,6,7,8-hexahydroimidazo[4,5-d]azepine derivatives as janus kinase inhibitors
CA3037243A1 (en) * 2015-11-03 2017-05-11 Topivert Pharma Limited 4,5,6,7-tetrahydro-1 h-imidazo[4,5-c]pyridine and 1,4,5,6,7,8-hexahydroimidazo[4,5-d]azepine derivatives as janus kinase inhibitors
EA037748B1 (ru) 2017-03-09 2021-05-18 ТЕРЕВАНС БАЙОФАРМА Ар энд Ди АйПи, ЭлЭлСи Конденсированные имидазо-пиперидиновые ингибиторы jak
AR111495A1 (es) 2017-05-01 2019-07-17 Theravance Biopharma R&D Ip Llc Compuestos de imidazo-piperidina fusionada como inhibidores de jak
CA3059785A1 (en) 2017-05-01 2018-11-08 Theravance Biopharma R&D Ip, Llc Methods of treatment using a jak inhibitor compound
EP3619208B1 (en) 2017-05-01 2023-06-07 Theravance Biopharma R&D IP, LLC Crystalline forms of a jak inhibitor compound
SG11202101751XA (en) 2018-09-04 2021-03-30 Theravance Biopharma R&D Ip Llc 5 to 7 membered heterocyclic amides as jak inhibitors
KR20210056381A (ko) 2018-09-04 2021-05-18 세라밴스 바이오파마 알앤디 아이피, 엘엘씨 Jak 억제제로서 디메틸 아미노 아제티딘 아마이드
JP2022506111A (ja) 2018-10-29 2022-01-17 セラヴァンス バイオファーマ アール&ディー アイピー, エルエルシー Jak阻害剤としての2-アザビシクロヘキサン化合物
PE20212069A1 (es) 2019-02-25 2021-10-26 Henan Medinno Pharmaceutical Tech Co Ltd Compuesto inhibidor de jak y uso del mismo

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62240683A (ja) * 1986-04-01 1987-10-21 ワ−ナ−−ランバ−ト・コンパニ− 抗高血圧活性を有する4,5,6,7−テトラヒドロ−1h−イミダゾ〔4,5−c〕ピリジン−6−カルボン酸類似体
JP2013501792A (ja) * 2009-08-10 2013-01-17 サミュメッド リミテッド ライアビリティ カンパニー Wnt/b−カテニンシグナル伝達経路阻害剤としてのインダゾールおよびその治療的使用
JP2014522865A (ja) * 2011-07-27 2014-09-08 ファイザー・リミテッド インダゾール
WO2017079205A1 (en) * 2015-11-03 2017-05-11 Theravance Biopharma R&D Ip, Llc Jak kinase inhibitor compounds for treatment of respiratory disease

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7383696B2 (ja) 2018-09-04 2023-11-20 セラヴァンス バイオファーマ アール&ディー アイピー, エルエルシー Jak阻害剤としての5員~7員の複素環アミド

Also Published As

Publication number Publication date
CN112638902A (zh) 2021-04-09
EP3837253B1 (en) 2023-06-07
KR20210056382A (ko) 2021-05-18
IL281152B2 (en) 2023-12-01
TWI808250B (zh) 2023-07-11
EP3837253C0 (en) 2023-06-07
SG11202101785UA (en) 2021-03-30
EP3837253A1 (en) 2021-06-23
CA3108848A1 (en) 2020-03-12
TW202024074A (zh) 2020-07-01
PH12021550388A1 (en) 2021-11-08
AU2019335199A1 (en) 2021-03-11
US20200071324A1 (en) 2020-03-05
US10844057B2 (en) 2020-11-24
AR116116A1 (es) 2021-03-31
IL281152A (en) 2021-04-29
IL281152B1 (en) 2023-08-01
BR112021004087A2 (pt) 2021-05-25
MX2021002273A (es) 2021-05-27
WO2020051135A1 (en) 2020-03-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2021535176A (ja) Jak阻害剤およびその中間体を調製するためのプロセス
JP6273075B1 (ja) 新規縮合ピリミジン化合物又はその塩
JP6800969B2 (ja) 呼吸器疾患の処置のためのjakキナーゼ阻害剤化合物
KR101623286B1 (ko) 3,5-이치환 벤젠알키닐 화합물 및 그의 염
JP6430512B2 (ja) リジン特異的デメチラーゼ−1の阻害剤
JP6084292B2 (ja) Fgfr阻害剤耐性癌の治療薬
KR101906688B1 (ko) 신규 퀴놀린 치환 화합물
JP5146966B2 (ja) キナーゼ阻害剤としてのヘテロアリールピロロピリジノン活性
IL276433A (en) Conversion of tricyclic compounds as FGFR inhibitors
US7786114B2 (en) Bis-azaindole derivatives, preparation and pharmaceutical use thereof as kinase inhibitors
JP2021535177A (ja) Jak阻害剤としてのジメチルアミノアゼチジンアミド
TW201336847A (zh) 喹啉基吡咯并嘧啶化合物或其鹽
JP2021535174A (ja) Jak阻害剤としての5員〜7員の複素環アミド
KR20140117647A (ko) 퀴놀릴피롤로피리미딜 축합환 화합물 또는 그의 염
RU2786361C2 (ru) Способ получения ингибиторов jak и их промежуточных соединений
US20230373960A1 (en) Indoline compounds and derivatives as egfr inhibitors

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220805

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230526

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230823

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20231027

A045 Written measure of dismissal of application [lapsed due to lack of payment]

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A045

Effective date: 20240222